説明

多孔質パネルの表面加工装置及び多孔質パネルの表面加工方法

【課題】 ウォータージェット加工により、ALCパネル等の多孔質パネルの表面に変化に富んだ凹凸模様を形成する。
【解決手段】 表面加工部4は、表面加工装置の主要部を構成し、ALCパネル1の表面上に配置されALCパネル1の表面に向けてウォータージェットを噴射するウォータージェットノズル12と、ウォータージェットノズル12を垂直方向に昇降させる昇降装置と、ALCパネル1の表面とウォータージェットノズル12の噴射口の間の高さに配置され、その回転によりウォータージェットノズル12の噴射口の下方を通過することによりウォータージェットを周期的に散乱させる回転棒21と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔質パネルの表面加工装置及び多孔質パネルの表面加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、工場において生産及び加工された後で建築物の外壁部分に取り付けられる外壁材が開発されている。その中でも、軽量であるため施工し易い外壁材として、軽量気泡コンクリート(Autoclaved Light-Weight Concrete)パネルが多く用いられている。以下、軽量気泡コンクリートパネルのことをALCパネルと呼ぶことにする。ALCパネルは多孔質パネルの一種であり、表面に凹凸、気泡等を有するコンクリート板材である。
【0003】
ALCパネルの表面には、建築物の外見を向上させる目的で、様々な意匠面が形成される。近年では、建築物の需要者の趣向に応じて、自然石材のような石割調の凹凸模様を表面に有したALCパネルが注目されている。
【0004】
特許文献1には、ウォータージェット加工によりALCパネルの表面に凹凸模様を形成する方法が開示されている。この方法によると、ALCパネルは搬送ローラにより搬送されながら、その上方にパネル幅方向に配設されたウォータージェットノズルにより噴射されるウォータージェットにより当該ALCパネル表面全体に凹凸が形成される。このALCパネルは局部的な衝撃に弱いため、ウォータージェットの水圧により局部的に浸食され、したがってウォータージェットの水圧の強弱により表面の凹凸の深さの変化をつけることが可能になるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−348287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ウォータージェット加工では凹凸模様の変化に限界があり、自然石材のような石割調の凹凸模様を表面に有したALCパネルを実現するのは困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は、こうしたウォータージェット加工の問題に鑑みて為されたものであり、ALCパネルの表面に、より変化に富んだ凹凸模様を形成することができる表面加工装置及び表面加工方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、水平方向に搬送される多孔質パネルの表面加工を行う多孔質パネルの表面加工装置であって、前記多孔質パネルの表面を水洗浄する前洗浄部と、前記前洗浄部により洗浄された前記多孔質パネルの表面を加工する表面加工部と、前記表面加工部により加工された前記多孔質パネルの表面を水洗浄する後洗浄部と、前記後洗浄部により洗浄された前記多孔質パネルの表面をエアブローにより乾燥する乾燥部と、を具備し、
前記表面加工部は、前記多孔質パネルの表面上に配置され、該多孔質パネルの表面に向けてウォータージェットを噴射する複数のウォータージェットノズルと、前記多孔質パネルの表面と前記複数のウォータージェットノズルの噴射口の間の高さに配置され、その回転により前記複数のウォータージェットノズルの噴射口の下方を通過することによりウォータージェットを周期的に散乱させる回転棒と、を具備することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明は、水平方向に搬送される多孔質パネルの表面加工を行う多孔質パネルの表面加工方法であって、前記多孔質パネルの表面を水洗浄する前洗浄工程と、前記前洗浄工程により洗浄された前記多孔質パネルの表面を加工する表面加工工程と、前記表面加工工程により加工された前記多孔質パネルの表面を水洗浄する後洗浄工程と、前記後洗浄工程により洗浄された前記多孔質パネルの表面をエアブローにより乾燥する乾燥工程と、を具備し、前記表面加工程は、複数のウォータージェットノズルの噴射口から前記多孔質パネルの表面に向けてウォータージェットを噴射し、前記多孔質パネルの表面と前記複数のウォータージェットノズルの噴射口の間の高さに配置した回転棒を回転させ、前記ウォータージェットノズルの噴射口から噴射されたウォータージェットを前記回転棒により周期的に散乱させて前記多孔質パネルの表面に衝突させることにより、前記多孔質パネルの表面に凹凸模様を形成することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ウォータージェットを回転棒により散乱させてALCパネルの表面に衝突させるようにしたので、ALCパネル等の多孔質パネルの表面により変化に富んだ凹凸模様を形成することができる。特に、本発明によれば、近年の需要者の趣向に合致した自然石材のような石割調の凹凸模様を表面に有したALCパネルを容易に量産化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態におけるALCパネルの表面加工装置の概略の正面図である。
【図2】本発明の実施形態におけるALCパネルの表面加工装置の概略の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態におけるALCパネルの表面加工装置の概略の正面図であり、図2はその概略の平面図である。
【0013】
ALCパネル1の表面加工装置は、ALCパネル1を水平方向に搬送する複数の搬送ローラ2、ALCパネル1の表面を水洗浄する前洗浄部3、前洗浄部3により洗浄されたALCパネル1の表面をウォータージェット加工する表面加工部4、表面加工部4により加工されたALCパネル1の表面を水洗浄する後洗浄部5、後洗浄部5により洗浄されたALCパネル1の表面をエアブローにより乾燥する乾燥部6、水回収槽7、ALC破砕片搬送装置8、ALC破砕片回収箱9を含んで構成される。ALCパネル1は、水平方向に並設された複数の搬送ローラ2により水平方向に搬送されながら、前洗浄部3、表面加工部4、後洗浄部5及び乾燥部6により順に処理される。
【0014】
前洗浄部3は、ポンプ10により加圧された水をALCパネル1の表面に向けて噴射するシャワーノズル11を備えている。シャワーノズル11は、図2のように、ALCパネル1の幅方向(搬送方向に対して直角方向)にその幅に合わせた個数だけ配設されている。
【0015】
前洗浄部3により、ALCパネル1の表面のALC粉やゴミ等の異物が除去されると同時にその表面の気泡に適度の水分が含有される。このようにALCパネル1の表面に含水させることにより、その後の表面加工部4のウォータージェット加工の衝撃により、ALCパネル1の表面に大きな欠けや割れが生じて外観が悪くなるのを防止することができる。ALCパネル1の表面に噴射された水等は、前洗浄部3の下方に配置された水回収槽7に落下して一定量になるまで貯留される。
【0016】
表面加工部4は、表面加工装置の主要部を構成しており、ウォータージェットノズル12、ウォータージェットノズル12の外壁に取り付けられたラック13、ラックの歯と噛み合うように配置されたギア14、ギア14の回転軸に取り付けられた昇降モータ15、ウォータージェットノズル12の昇降をガイドするガイドローラ16、高圧ポンプ17、水圧制御装置18、弁19、弁開閉制御装置20を備える。
【0017】
ウォータージェットノズル12は、ALCパネル1の幅に合わせて複数個設けられている。ラック13、ギア14、昇降モータ15及びガイドローラ16は、ラック・アンド・ピニオン方式の昇降装置を構成し、昇降モータ15の正回転又は逆回転によりウォータージェットノズル12を垂直方向に上動又は下動させる。昇降装置は、各
ウォータージェットノズル12に設けられているので、各ウォータージェットノズル12を独立に昇降することができる。
【0018】
高圧ポンプ17は、水を高圧に加圧してウォータージェットノズル12に供給する。水圧制御装置18は、ウォータージェットノズル12のウォータージェット(高圧水)の圧力が目標値(例えば、10〜120パスカル)となるように高圧ポンプ17を制御する。弁19は高圧ポンプ17より下流のウォータージェットノズル12の途中に設けられる。弁開閉制御装置20は弁19の開閉を制御する。ウォータージェットノズル12はその下端にウォータージェットの噴射口を有している。
【0019】
そして、弁19が開いている時はウォータージェットノズル12の噴射口からウォータージェットが噴射され、弁19が閉じている時はウォータージェットの噴射は停止される。つまり、弁開閉制御装置20により弁19を開閉させることにより、ウォータージェットを間欠的に噴射させることができる。弁19は開閉動作を高速で行うために電磁弁で形成されることが好ましい。
【0020】
表面加工部4は、さらに回転棒21、回転軸22及び回転モータ23を備えている。回転棒21は、ALCパネル1の表面とウォータージェットノズル12の噴射口の間の高さで水平に配置され、回転軸22の下端によってその長手方向の中心を支持されている。回転軸22の上端には回転モータ23が取り付けられ、回転軸22を回転させるように構成されている。これにより、回転棒21は、回転モータ23の駆動によりALCパネル1の表面に平行な水平面内で回転可能に構成されている。回転棒21は回転すると共にウォータージェットが周期的に衝突するので、それに耐える強度を持たせるために金属やセラミック等で形成されることが好ましい。
【0021】
そして、図2に示すように、回転棒21の回転により、その両端が描く円周の内側に5個のウォータージェットノズル12が配置される。回転棒21はその回転により、各ウォータージェットノズル12の噴射口の下方を通過し、ウォータージェットを周期的に散乱させる。
【0022】
即ち、ウォータージェットノズル12の噴射口の下方に回転棒21がない時は、ウォータージェットは、回転棒21の干渉を受けることなく垂直にALCパネル1の表面に衝突するが、オータージェットノズル12の噴射口の下方に回転棒21が到来した時は、回転棒21に衝突し、ランダムな方向に散乱されてからALCパネル1の表面に斜めに衝突することになる。これにより、ALCパネル1の表面により変化に富んだ凹凸模様を形成することができる。この場合、凹凸模様の深さの変化は0〜35mm程度である。
【0023】
回転棒21の断面は、ウォータージェットの散乱効果を高めるために円形又は楕円形であることが好ましい。また、ウォータージェットノズル12の個数はALCパネル1の幅の大きさに応じて適宜変更することができる。
【0024】
ウォータージェットノズル12は、図2の平面図で見ると、前列に3個、後列に2個設けられているが、ALCパネル1の長さ方向(搬送方向)から見て、5個のウォータージェットノズル12が互いに重ならないように配置されることがALCパネル1の表面全体にわたって変化に富んだ凹凸模様を形成する上で好ましい。
【0025】
後洗浄部5は、ポンプ24A,24Bにより加圧された水が供給される2つのシャワー部25A,25Bを備えている。シャワー部25A,25Bの先端部には、その長手方向に沿ってシャワー水を噴射する多数の噴射口が形成されている。シャワー部25A,25Bは図2に示すように略直交して連結されている。
【0026】
これにより、シャワー部25A,25BからALCパネル1の幅方向に対して斜め方向にシャワー水が噴射される。上述の表面加工部4のウォータージェットによる衝撃により、ALCパネル1の表面からは多数のALC破砕片が飛び散るが、後洗浄部5は、ALCパネル1の表面に残ったALC破砕片を効率的に洗い落とす。
【0027】
ALC破砕片搬送装置8は、複数の搬送ローラ26と複数の搬送ローラ26に掛け渡された搬送ベルト27を備え、後洗浄部5により洗い落とされたALC破砕片を受け取り、ALC破砕片回収箱9まで搬送する。
【0028】
乾燥部6は、前洗浄部3及び後洗浄部5により濡れたALCパネル1の表面をエアブローにより乾燥させるものであり、ブロアー部28からエアー分配部29を介してエアーが供給されるエアーカッタ30を備えている。エアカッタ30に供給されたエアーは、エアカッタ30の先端部に設けられたエアブロー板31A,31Bを通して、ALCパネル1の表面に吹き付けられる。エアブロー板31A,31Bは、図2の平面図で見ると、略直交して連結されており、エアブロー板31A,31BからALCパネル1の幅方向に対して斜め方向にエアーが吹き付けられる。また、後洗浄部5と乾燥部6の両処理空間の間には仕切り板32が設けられており、後洗浄部5と乾燥部6において、エアーとシャワー水が入り混じるのを防止している。
【0029】
前洗浄部3及び後洗浄部5から水回収槽7に回収され水は、一定量になると、還流ポンプ33によって還流配管34に送られ、還流配管34の下流に設けられた不図示のフィルタによって異物が除去された後に、前洗浄部3のポンプ10、表面加工部4の高圧ポンプ17、後洗浄部5のポンプ24A,24Bまで還流し、再利用されるように構成されている。なお、上述の表面加工装置の下流には、ALCパネル1の塗装装置が配置され、表面加工がなされたALCパネル1の塗装処理が行われるように構成されている。
【0030】
次に、上述の表面加工装置を用いたALCパネル1の表面加工方法を図1及び図2に基づいて説明する。ALCパネル1は搬送ローラ2により図1の左から右に向かって水平に搬送される。ALCパネル1の搬送方向の長さは例えば3mであり、表面加工装置の全長より長くなっている。そのため、ALCパネル1は、搬送ローラ2による搬送により表面加工装置の中を通過することにより、ALCパネル1の各部が表面加工装置の洗浄部3、表面加工部4、後洗浄部5及び乾燥部6の各処理部により順番に処理されることになる。ALCパネル1の搬送方向の長さが表面加工装置の全長より短い場合にも前洗浄処理から乾燥処理までの一連の処理が可能である。
【0031】
まず、ALCパネル1は前洗浄部3によりその表面が水洗浄される。その後、洗浄されたALCパネル1は、表面加工部4によりウォータージェット加工がなされ、その表面に凹凸模様が形成される。この時、ALCパネル1の表面は前洗浄により水分を含んでいるのでウォータージェット加工の衝撃により、ALCパネル1の表面が大きく欠けて外観が悪くなるのを防止することができる。
【0032】
この表面加工工程においては、5個のウォータージェットノズル12の噴射口からALCパネル1の表面に向けてウォータージェットが噴射されると同時に、回転棒21を回転することにより、ウォータージェットノズル12の噴射口から噴射されたウォータージェットは回転棒21により周期的に散乱されてALCパネル1の表面に衝突する。これにより、ALCパネル1の表面が破砕されて変化に富んだ凹凸模様が形成される。
【0033】
この時、ウォータージェットの噴射、回転棒21の回転と同時に、5個のウォータージェットノズル12を垂直方向に昇降動作させることが、ALCパネル1の表面により変化に富んだ凹凸模様を形成する上で好ましい。ウォータージェットノズル12の昇降動作により、ウォータージェットがALCパネル1の表面に衝突する時の水圧が変化するからである。つまり、ウォータージェットノズル12が上動してALCパネル1の表面から離れる時はウォータージェットの衝突時の水圧は小さくなり、ウォータージェットノズル12が下動してALCパネル1の表面に近づく時はウォータージェットの衝突時の水圧は高くなる。
【0034】
また、ウォータージェットの噴射、回転棒21の回転に、ウォータージェットノズル12の昇降動作に加えて、これらと同時にウォータージェットを間欠的に噴射することがALCパネル1の表面に更に変化に富んだ凹凸模様を形成する上で好ましい。ウォータージェットを間欠的に噴射することでALCパネル1の表面に局部的に加わる衝撃が急激に変化するからである。
【0035】
また、ALCパネル1の搬送ローラ2による搬送速度、回転棒21の回転速度、ウォータージェットノズル12の昇降動作の速度、ウォータージェットの間欠噴射の周期を変化させることにより、これらの協働作用によりALCパネル1の表面に更に複雑な特有の凹凸模様を形成することができる。
【0036】
そして、表面加工工程により凹凸模様が形成されたALCパネル1は、後洗浄部5によりその表面が水洗浄される。その後、ALCパネル1の表面は乾燥部6によるエアブローにより乾燥される。
【符号の説明】
【0037】
1 ALCパネル 2 搬送ローラ 3 前洗浄部
4 表面加工部 5 後洗浄部 6 乾燥部
7 水回収槽 8 ALC破砕片搬送装置 9 ALC破砕片回収箱
10 ポンプ 11 シャワーノズル 12 ウォータージェットノズル
13 ラック 14 ギア 15 昇降モータ
16 ガイドローラ 17 ポンプ 18 水圧制御装置
19 弁 20 弁開閉制御装置 21 回転棒 22 回転軸
23 回転モータ 24A,24B ポンプ
25A,25B シャワー部 26 搬送ローラ 27 搬送ベルト
28 ブロアー部 29 エアー分配部 30 エアーカッタ
31A,31B エアブロー板 32 仕切り板
33 還流ポンプ 34 還流配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に搬送される多孔質パネルの表面加工を行う多孔質パネルの表面加工装置であって、
前記多孔質パネルの表面を水洗浄する前洗浄部と、
前記前洗浄部により洗浄された前記多孔質パネルの表面を加工する表面加工部と、
前記表面加工部により加工された前記多孔質パネルの表面を水洗浄する後洗浄部と、
前記後洗浄部により洗浄された前記多孔質パネルの表面をエアブローにより乾燥する乾燥部と、を具備し、
前記表面加工部は、前記多孔質パネルの表面上に配置され、該多孔質パネルの表面に向けてウォータージェットを噴射する複数のウォータージェットノズルと、
前記多孔質パネルの表面と前記複数のウォータージェットノズルの噴射口の間の高さに配置され、その回転により前記複数のウォータージェットノズルの噴射口の下方を通過することによりウォータージェットを周期的に散乱させる回転棒と、を具備することを特徴とする多孔質パネルの表面加工装置。
【請求項2】
前記複数のウォータージェットノズルを垂直方向に昇降させる昇降装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の多孔質パネルの表面加工装置。
【請求項3】
前記ウォータージェットノズルに設けられた弁と、
前記ウォータージェットノズルからウォータージェットを間欠的に噴射させるように、前記弁を開閉制御する開閉制御装置と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の多孔質パネルの表面加工装置。
【請求項4】
前記ウォータージェットノズルから噴射されるウォータージェットの水圧を制御する水圧制御装置を具備することを特徴とする請求項1に記載の多孔質パネルの表面加工装置。
【請求項5】
水平方向に搬送される多孔質パネルの表面加工を行う多孔質パネルの表面加工方法であって、
前記多孔質パネルの表面を水洗浄する前洗浄工程と、
前記前洗浄工程により洗浄された前記多孔質パネルの表面を加工する表面加工工程と、
前記表面加工工程により加工された前記多孔質パネルの表面を水洗浄する後洗浄工程と、
前記後洗浄工程により洗浄された前記多孔質パネルの表面をエアブローにより乾燥する乾燥工程と、を具備し、
前記表面加工工程は、複数のウォータージェットノズルの噴射口から前記多孔質パネルの表面に向けてウォータージェットを噴射し、
前記多孔質パネルの表面と前記複数のウォータージェットノズルの噴射口の間の高さに配置した回転棒を回転させ、
前記ウォータージェットノズルの噴射口から噴射されたウォータージェットを前記回転棒により周期的に散乱させて前記多孔質パネルの表面に衝突させることにより、前記多孔質パネルの表面に凹凸模様を形成することを特徴とする多孔質パネルの表面加工方法。
【請求項6】
前記複数のウォータージェットノズルを垂直方向に昇降させながら、前記複数のウォータージェットノズルの噴射口から前記多孔質パネルの表面に向けてウォータージェットを噴射することを特徴とする請求項5に記載の多孔質パネルの表面加工方法。
【請求項7】
前記複数のウォータージェットノズルの噴射口から前記多孔質パネルの表面に向けてウォータージェットを間欠的に噴射することを特徴とする請求項5又は6に記載の多孔質パネルの表面加工方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−12264(P2012−12264A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152044(P2010−152044)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(591077704)東亜工業株式会社 (34)
【Fターム(参考)】