説明

多方向にネジ孔をもつ接合具とボルトを利用した接合方法と接合具。

【課題】複数の構造物を一箇所で多方向に向けて接合するには構造物の表面に突出した複数の接合具を取り付けたり、工具を使用して雑多な作業を繰り返す必要がある。
【解決の手段】多方向にネジ孔をもつ接合具とボルトを構造物の中に埋設しながら使用することで、異なる方向を向いた構造物同士を一箇所で複数接合でき、接合具を構造物の表面に突出させることもなく接合させる接合方法を実現する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多方向にネジ孔をもつ接合具により複数の構造物を同一方向及び、異なる方向からでも接合させ、その接合具により締め付け、固定する接合方法と接合具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の接合方法には、構造物に取り付けた金具をもう一方の構造物に埋め込まれた金具で引っ掛け、接合するものがある。
また、構造物に埋め込まれた雌ネジの付いた金具をボルトで接合するものがある。
【非特許文献1】「スガツネ工業 総合カタログ家具金物1 No.130、p.233〜p.254
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
複数の構造物を一箇所で接合するには構造物の表面に突出した複数の接合具を取り付けたり、工具を使用して雑多な作業を繰り返す必要がある。
【0004】
構造物の表面に突出した接合具を取り付けないで済むものもあるが、一つの接合によって接合できる構造物は2つまでである。
【0005】
構造物の内部に接合具を埋設させて接合、固定するには一方向、一箇所でしか締め付けのできない接合具である。
本発明は、これらの欠点を除くためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
構造物に埋設した多方向にネジ孔をもつ接合具とボルトを利用し、一箇所で複数の異なる方向を向いた構造物同士の接合をする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、一箇所で複数の異なる方向を向いた構造物同士を接合できる。
【0008】
本発明は、接合具を構造物の表面に突出させないで複数の接合ができる。
【0009】
本発明は、工具を使用しないで接合ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
パーテーションパネルの接合。
【実施例】
【0011】
以下、(図3)参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
パーテーションパネル(以下パネルと呼ぶ)3a、3b、3cに孔c、d、eを明ける。
【0013】
パネル3aの孔cに接合具1を入れ、その孔に交差する孔dを通してボルト2aを接合具1のネジ孔aにネジ込む。
【0014】
パネル3bの孔cに接合具1を入れて孔dにパネル3aに付いているボルト2a差し込み、接合具1のネジ孔aにあて、接合具1を回して締め付ける。
パネル3bの接合具1のネジ孔b(接合具1の側面に角度90°ごとに4ケ所ある、接合具1を回して使いやすい位置の孔を使用する。接合部が緩んだら、パネル3aの接合具1を回して締め直す。)にボルト2bをネジ込み、パネル3cの孔cに接合具1を入れ、その孔に交差する孔dを通してボルト2bを接合具1のネジ孔aにあて、接合具1を回して締め付ける。
これにより接合具がパネル表面に突出することなく、同じ位置で3つのパネルを接合できる。
【0015】
パネル3a、3b、3cの上部に別のパネルを取り付ける場合は孔eを利用して先の説明と同様にして取り付ける。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の接合具の3面図である。
【図2】本発明の接合具とボルトを埋設するための孔の加工状態を示す3面図である。
【図3】本発明の実施例を示す3面図である。
【符号の説明】
【0017】
1 接合具
a、b 接合具ネジ孔
2 ボルト
3 パネル
c、d、e パネル孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多方向にネジ孔をもつ接合具とボルトを利用し、複数の異なる方向を向いた構造物同士で接合のできる接合方法。
【請求項2】
多方向にネジ孔をもつ接合具とボルトを利用し、複数の異なる方向を向いた構造物同士で接合のできる接合方法を実現する接合具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−322292(P2006−322292A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−172890(P2005−172890)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(505221236)
【Fターム(参考)】