説明

多機能ユニットおよび給湯システム

【課題】既存の給湯システム本体に後付可能な多機能ユニットを提供する。
【解決手段】この多機能ユニット(1)は、第1〜第6接続口(a1〜a6)と、前記第1接続口と前記第2接続口とを繋ぐ第1流路(h1)と、前記第5接続口と前記第6接続口とを繋ぐ第2流路(h2)と、前記第1流路を流れる流体と前記第2流路を流れる流体との間で熱交換を行う熱交換器(3)と、前記第3接続口を前記第1流路における前記熱交換器と前記第1接続口との間に繋ぐ第3流路(h3)と、前記第4接続口を前記第1流路における前記熱交換器と前記第2接続口との間に繋ぐ第4流路(h4)と、前記第1流路と前記第3流路との分岐点に配設された調整弁(5)と、前記第2流路に配設された第1ポンプ(P1)と、前記第1流路における前記第1接続口と前記調整弁との間に配設された第2ポンプ(P2)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の給湯システム本体に後付可能な多機能ユニット、および、前記給湯システム本体と前記多機能ユニットとを備えた給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
給湯システムのなかには、床暖房器等の暖房器で使用される暖房用液体を加熱する機能を備えたものがある。この様な給湯システムは、例えば、貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された湯との熱交換により暖房用液体を加熱する熱交換器と、加熱手段で加熱された湯を貯湯タンクおよび熱交換器に送ると共に貯湯タンク内の湯をカラン等の給湯器に送る給湯回路と、貯湯タンク内の湯水を加熱手段に送ると共に水道水を貯湯タンクおよび給湯器に送る水回路とを備えている。
【0003】
この様な給湯システムとしては例えば特許文献1−3に記載されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−101135号公報
【特許文献2】特開2005−300079号公報
【特許文献3】特開2003−194347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の様な給湯システムは、暖房用液体を加熱する機能を備えない給湯システムと比べて給湯回路および水回路が異なるため、それら給湯回路および水回路に合わせて加熱手段および貯湯タンクを改めて設計する必要があり、その分、コストが高くなると共に開発工数も増加するという問題があった。
【0006】
この発明の課題は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、床暖房器等の暖房器で使用される暖房用液体を加熱する機能を備えない既存の給湯システム本体に対して後付可能であり、且つ既存の給湯システム本体の加熱手段で加熱された湯との熱交換により暖房用液体を加熱できる熱交換器を含む多機能ユニットを提供すること、および前記多機能ユニットが後付された給湯システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、第1の態様に係る多機能ユニットは、貯湯タンク(11)と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱して湯にする加熱手段(9)とを備える所定の給湯システム本体(2)に対し、暖房機能を付加するべく接続可能な多機能ユニット(1)であって、前記加熱手段における前記湯水が流入する流入口(a7)からの配管(h5a)が接続可能な第1接続口(a1)と、前記加熱手段における前記湯が出湯する出湯口(a8)からの配管(h6a)が接続可能な第2接続口(a2)と、前記貯湯タンクにおける前記湯水が吐出される吐出口(a9)からの配管(h5b)が接続可能な第3接続口(a3)と、前記貯湯タンクにおける前記湯が入湯する入湯口(a10)からの配管(h6a)が接続可能な第4接続口(a4)と、所定の暖房器(7)における暖房用液体が吐出される吐出口(a11)からの配管(h12)および前記暖房用液体が流入する流入口(a11)からの配管(h13)のうちの一方が接続可能な第5接続口(a5)と、前記所定の暖房器における前記吐出口および前記流入口のうちの他方が接続可能な第6接続口(a6)と、前記第1接続口と前記第2接続口とを繋ぐ第1流路(h1)と、前記第5接続口と第6接続口とを繋ぐ第2流路(h2)と、前記第1流路を流れる流体と前記第2流路を流れる流体との間で熱交換を行う熱交換器(3)と、前記第3接続口を前記第1流路における前記熱交換器と前記第1接続口との間の部位に分岐状に繋ぐ第3流路(h3)と、前記第4接続口を前記第1流路における前記熱交換器と前記第2接続口との間の部位に分岐状に繋ぐ第4流路(h4)と、前記第1流路と前記第3流路との分岐点(N1)または前記第1流路と前記第4流路との分岐点(N2)に配設された調整弁(5)と、前記第2流路に配設された第1ポンプ(P1)と、を備えるものである。
【0008】
また第2の態様に係る給湯システムは、第1の態様に記載の多機能ユニット(1)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2)とを含む給湯システム(100)であって、前記多機能ユニットは、前記第1流路(h1)における前記第1接続口(a1)と前記調整弁(5)との間の部分に配設された第2ポンプ(P2)を更に備え、前記給湯システム本体は、湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯される前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、前記第5流路(h5)に配設され、前記貯湯タンク(11)の前記吐出口(a9)からの湯水を前記加熱手段(9)側に送出する第3ポンプ(P3)と、を備え、前記第5流路には、前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分において、前記多機能ユニット(1)の前記第1接続口(a1)が前記加熱手段の前記流入口(a7)側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口(a3)が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニット(1)が介装接続可能であり、前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であるものである。
【0009】
また第3の態様に係る給湯システムは、第2の態様に記載の給湯システム(100B)であって、前記給湯システム本体(2)は、前記加熱手段(9)および第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(13aB)を有する第1制御手段(13B)を更に備え、前記多機能ユニット(1)は、前記第1ポンプ(P1)、第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段(9)を制御する第2制御手段(17B)を更に備え、前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記第2ポンプおよび前記調整弁を制御すると共に前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段を制御する第2制御機能(13bB)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させるものである。
【0010】
また第4の態様に係る給湯システムは、第2の態様に記載の給湯システム(100C)であって、前記給湯システム本体(2)は、前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を前記加熱手段用制御信号で指定される加熱能力で作動させると共に、前記第3ポンプ(P3)を所定の排出量で作動させる第1制御手段(13C)を更に備え、前記多機能ユニット(1)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17C)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段(9)と前記第3ポンプ(P3)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号を中継し、前記加熱手段の停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更し、且つ前記第1および第2ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(S8)ものである。
【0011】
また第5の態様に係る給湯システムは、第4の態様に記載の給湯システム(100C)であって、前記第2制御手段(17C)は、前記加熱手段(9)の作動中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号で指定される加熱能力をより高い加熱能力に変更し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ前記第2ポンプ(P2)を前記所定の排出量よりも大きい排出量で作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側の両方の流れが確保される分流比に制御する(S4)ものである。
【0012】
また第6の態様に係る給湯システムは、第2の態様に記載の給湯システム(100D)であって、前記給湯システム本体(2)は、前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で作動させると共に、前記加熱手段に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させる第1制御手段(13D)を更に備え、前記多機能ユニット(1)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17D)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段の停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更する共にその中継する前記ポンプ用制御信号を変更せず、且つ前記第1ポンプおよび前記第2ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)での流れが確保される分流比に制御する(T8)ものである。
【0013】
また第7の態様に係る給湯システムは、第6の態様に記載の給湯システム(100D)であって、前記第2制御手段(17D)は、前記加熱手段の作動中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を変更しないと共にその中継する前記ポンプ用制御信号で指定される排出量をよりも小さい排出量に変更し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ変更前の前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で前記第2ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記貯湯タンク側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(T4)ものである。
【0014】
また第8の態様に係る給湯システムは、第2の態様に記載の給湯システム(100E)であって、前記給湯システム本体(2)は、前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記第3ポンプを所定の排出量で作動させると共に前記加熱手段を前記検出信号の内容に応じた加熱能力で作動させる第1制御手段(13E)と、を更に備え、前記多機能ユニット(1)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17E)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、その中継する前記検出信号を前記加熱手段が所要の加熱能力で作動される様に変更し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを前記所定の排出量よりも大きい排出量で作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(U4,U8)ものである。
【0015】
また第9の態様に係る給湯システムは、第2の態様に記載の給湯システム(100F)であって、前記貯湯タンク(9)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(27)と、前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプを前記検出信号の内容に応じた排出量で作動させる第1制御手段(13F)と、を更に備え、前記多機能ユニット(1)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17F)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記第2ポンプを所要の排出量で作動させ、且つ前記第1ポンプP1を作動させ、且つその中継する前記検出信号を前記第3ポンプが前記所要の排出量よりも小さい排出量で作動する様に変更し、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(V4,V8)ものである。
【0016】
また第10の態様に係る多機能ユニットは、第1の態様に記載の多機能ユニット(1P)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2P)とを含む給湯システム(100P)であって、前記給湯システム本体は、湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯される前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、前記第5流路に配設され、前記貯湯タンクの前記吐出口からの湯水を前記加熱手段側に送出する第3ポンプ(P3)と、を備え、前記第5流路には、前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分において、前記多機能ユニットの前記第1接続口が前記加熱手段の前記流入口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であり、前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であるものである。
【0017】
また第11の態様に係る給湯システムは、第10の態様に記載の給湯システム(100Q)であって、前記給湯システム本体(2Q)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(15aB)を有する第1制御手段(13Q)を更に備え、前記多機能ユニット(1Q)は、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段および前記第3ポンプを制御する第2制御手段(17Q)を更に備え、前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記調整弁を制御すると共に、前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段および前記第3ポンプを制御する第2制御機能(13bQ)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させるものである。
【0018】
また第12の態様に係る給湯システムは、第10の態様に記載の給湯システム(100R)であって、前記給湯システム本体(2K)は、前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を加熱手段用制御信号で指定される加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを所定の排出量で作動させる第1制御手段(13K)を更に備え、前記多機能ユニット(1R)は、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17R)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(W8)ものである。
【0019】
また第13の態様に係る給湯システムは、第12の態様に記載の給湯システム(100R)であって、前記第2制御手段(17R)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(W4)ものである。
【0020】
また第14の態様に係る給湯システムは、第10の態様に記載の給湯システム(100S)であって、前記給湯システム本体(2N)は、前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段(9)を所定の加熱能力で作動させると共に、前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で作動させる第1制御手段(13N)を更に備え、前記多機能ユニット(1S)は、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17S)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(Z8)ものである。
【0021】
また第15の態様に係る給湯システムは、第14の態様に記載の給湯システム(100S)であって、前記第2制御手段(17S)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号(s1)および前記ポンプ用制御信号(s2)を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Z4)ものである。
【0022】
また第16の態様に係る給湯システムは、第10の態様に記載の給湯システム(100T)であって、前記給湯システム本体(2L)は、前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記第3ポンプを所定の排出量で作動させると共に前記加熱手段を前記検出信号の内容に応じた加熱能力で作動させる第1制御手段(13L)と、を更に備え、前記多機能ユニット(1T)は、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17T)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(X8)ものである。
【0023】
また第17の態様に係る給湯システムは、第16の態様に記載の給湯システム(100T)であって、前記第2制御手段(17T)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、その中継する前記検出信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記貯湯タンク側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(X4)ものである。
【0024】
また第18の態様に係る給湯システムは、第10の態様に記載の給湯システム(100U)であって、前記給湯システム本体(2M)は、前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプを前記検出信号の内容に応じた排出量で作動させる第1制御手段(13M)と、を更に備え、前記多機能ユニット(1U)は、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17U)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(Y8)ものである。
【0025】
また第19の態様に係る給湯システムは、第18の態様に記載の給湯システム(100U)であって、前記第2制御手段(17U)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を変更せずに中継し、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Y4)ものである。
【0026】
また第20の態様に係る給湯システムは、第2または10の態様に記載の給湯システム(100,100P)であって、前記給湯システム本体(2,2P)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(13a)と、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御機能(13b,13bP)とを有し、前記多機能ユニット(1,1P)が前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路および前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1および前記第2制御機能を作動させる制御手段(13,13P)を更に備えるものである。
【0027】
また第21の態様に係る給湯システムは、第1の態様に記載の多機能ユニット(1)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2)とを含む給湯システム(100G)であって、前記多機能ユニットは、前記第1流路(h1)における前記第1接続口(a1)と前記調整弁(5)との間の部分に配設された第2ポンプ(P2)を更に備え、前記給湯システム本体は、湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯される前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、を備え、前記第5流路には、前記多機能ユニットの前記第1接続口が前記加熱手段の前記流入口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であり、前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であるものである。
【0028】
また第22の態様に係る給湯システムは、第21の態様に記載の給湯システム(100H)であって、前記給湯システム本体(2)は、前記加熱手段(9)を制御する第1制御機能(13a)を有する第1制御手段(13H)を更に備え、前記多機能ユニット(1)は、前記第1ポンプ(P1)、第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段(9)を制御する第2制御手段(17B)を更に備え、前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記第2ポンプおよび前記調整弁を制御すると共に前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段を制御する第2制御機能(13b)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路および前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させるものである。
【0029】
また第23の態様に係る給湯システムは、第1の態様に記載の多機能ユニット(1I)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2I)とを含む給湯システム(100I)であって、前記多機能ユニットは、前記第3流路(h3)に配設され、前記第3接続口(a3)から流入する湯水を前記調整弁(5)側に送出する第2ポンプ(P2)を更に備え、前記給湯システム本体(2I)は、湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯する前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、前記第5流路に配設され、前記貯湯タンクの前記吐出口からの湯水を前記加熱手段側に送出する第3ポンプ(P3)と、を備え、前記第5流路には、前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分において、前記多機能ユニットの前記第1接続口が前記加熱手段の前記流入口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であり、前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であるものである。
【0030】
また第24の態様に係る給湯システムは、第23の態様に記載の給湯システム(100J)であって、前記給湯システム本体(2J)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(13aB)を有する第1制御手段(13J)を更に備え、前記多機能ユニット(1J)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段(9)および前記第3ポンプを制御する第2制御手段(17J)を更に備え、前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記第2ポンプおよび前記調整弁を制御すると共に、前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段および前記第3ポンプを制御する第2制御機能(13bJ)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させるものである。
【0031】
また第25の態様に係る給湯システムは、第23の態様に記載の給湯システム(100K)であって、前記給湯システム本体(2K)は、前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を加熱手段用制御信号で指定される加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを所定の排出量で作動させる第1制御手段(13K)を更に備え、前記多機能ユニット(1K)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17K)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(W8)ものである。
【0032】
また第26の態様に係る給湯システムは、第25の態様に記載の給湯システム(100K)であって、前記第2制御手段(17K)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを前記所定の排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(W4)ものである。
【0033】
また第27の態様に係る給湯システムは、請求項23の態様に記載の給湯システム(100N)であって、前記給湯システム本体(2N)は、前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段(9)を所定の加熱能力で作動させると共に、前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で作動させる第1制御手段(13N)を更に備え、前記多機能ユニット(1N)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17N)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(Z8)ものである。
【0034】
また第28の態様に係る給湯システムは、第27の態様に記載の給湯システム(100N)であって、前記第2制御手段(17N)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号(s1)および前記ポンプ用制御信号(s2)を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ前記第2ポンプ(P2)を前記ポンプ用制御信号で指定される排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Z4)ものである。
【0035】
また第29の態様に係る給湯システムは、第23の態様に記載の給湯システム(100L)であって、前記給湯システム本体(2L)は、前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記第3ポンプを所定の排出量で作動させると共に前記加熱手段を前記検出信号の内容に応じた加熱能力で作動させる第1制御手段(13L)と、を更に備え、前記多機能ユニット(1L)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17L)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(X8)ものである。
【0036】
また第30の態様に係る給湯システムは、第29の態様に記載の給湯システム(100L)であって、前記第2制御手段(17L)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、その中継する前記検出信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを前記所定の排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記貯湯タンク側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(X4)ものである。
【0037】
また第31の態様に係る給湯システムは、第23の態様に記載の給湯システム(100M)であって、前記給湯システム本体(2M)は、前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプを前記検出信号の内容に応じた排出量で作動させる第1制御手段(13M)と、を更に備え、前記多機能ユニット(1M)は、前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17M)を更に備え、前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(Y8)ものである。
【0038】
また第32の態様に係る給湯システムは、第31の態様に記載の給湯システム(100M)であって、前記第2制御手段(17M)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つその中継する前記検出信号に含まれる前記残湯量または残湯温度の情報に対応する排出量よりも小さい排出量で前記第2ポンプ(P2)を作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Y4)ものである。
【0039】
また第33の態様に係る給湯システムは、第21または23の態様に記載の給湯システム(100G,100J)であって、前記給湯システム本体(2)は、前記加熱手段(9)を制御する第1制御機能(13a)と、前記第1ポンプ(P1)、第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御機能(13b,13bI)とを有し、前記多機能ユニット(1,1I)が前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路および前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1および前記第2制御機能を作動させる制御手段(13G,13I)を更に備えるものである。
【発明の効果】
【0040】
第1の態様によれば、第1および第2接続口(a1,a2)に給湯システム本体(2)(即ち既存の給湯システム)の加熱手段(9)の出湯口(a8)および流入口(a7)を繋げ、第5および第6接続口(a5,a6)に所定の暖房器(7)の暖房用流体用の吐出口(a11)および流入口(a12)を繋げ、第3および第4接続口(a3,a4)に前記既存の給湯システムの貯湯タンク(11)の吐出口(a9)および入湯口(a10)を繋げることで、給湯システム本体に対して多機能ユニットを後付できる。
【0041】
第2の態様によれば、多機能ユニット(1)を後付できる給湯システムを提供できる。また第3ポンプ(P3)があるので、第5流路(h5)に多機能ユニット(1)が介装接続された場合でも、貯湯タンク(11)内の湯水を安定的に加熱手段(9)側に送出できる。
【0042】
第3の態様によれば、多機能ユニット(1)に第2制御手段(17B)が備えられ、多機能ユニットは第2制御手段により主体的に制御されるので、給湯システム本体(2)の第1制御手段(13B)において多機能ユニットを制御する負担を軽減できる。
【0043】
第4の態様によれば、多機能ユニット(1)において加熱手段用制御信号(s1)の内容を変更することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13C)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0044】
第5の態様によれば、第4の態様と同様の効果を得る。
【0045】
第6の態様によれば、多機能ユニット(1)において加熱手段用制御信号(s1)の内容を変更することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13D)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0046】
第7の態様によれば、多機能ユニット(1)においてポンプ用制御信号(s2)の内容を変更することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13D)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0047】
第8または第9の態様によれば、多機能ユニット(1)において検出信号(s3)の内容を変更することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13E)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0048】
第10の態様によれば、第2の態様と同じ効果を得るほかに、第2ポンプが省略されるので、その分、コストを削減できる。
【0049】
第11の態様によれば、第3の態様と同じ効果を得る。
【0050】
第12の態様によれば、多機能ユニット(1K)において加熱手段用検出信号(s1)およびポンプ用制御信号(s2)の内容を変更することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2K)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13K)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0051】
第13の態様によれば、多機能ユニット(1K)において加熱手段用検出信号(s1)およびポンプ用制御信号(s2)を利用することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2K)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13K)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0052】
第14の態様によれば、第12の態様と同じ効果を得る。
【0053】
第15の態様によれば、第13の態様と同じ効果を得る。
【0054】
第16、第17および第18の態様によれば、第8の態様と同じ効果を得る。
【0055】
第19の態様によれば、多機能ユニット(1U)において検出信号(s3)を利用することで、多機能ユニットの動作と給湯システム本体(2M)の動作とを協調させるので、給湯システム本体に多機能ユニットを接続するにあたり、給湯システム本体の第1制御装置(13M)を設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0056】
第20の態様によれば、給湯システム本体(2)の制御手段(13)に多機能ユニット用の第2制御機能(13b)が備えられるので、多機能ユニットに制御手段を備える必要が無くなる。また給湯システム本体に多機能ユニットが接続される場合だけ、制御手段において第2制御機能が作動するので、給湯システム本体に多機能ユニットが接続されない場合において制御手段の動作負担を軽減できる。
【0057】
第21の態様によれば、第2の態様と同じ効果を得るほかに、給湯システム本体(2)の第5配管(h5)のポンプ(P3)が省略されるので、コスト削減に寄与できる。
【0058】
第22の態様によれば、第3の態様と同じ効果を得る。
【0059】
第23の態様によれば、第1および第2の態様と同じ効果を得るほかに、第2ポンプ(P2)が第3流路(h3)に配設されているので、給湯システム本体(2I)の第5流路(h5)に多機能ユニット(1I)が介装接続された場合でも、貯湯タンク(11)内の湯水を安定的に加熱手段(9)側に送出できる。
【0060】
第24の態様によれば、第3の態様と同じ効果を得る。
【0061】
第25の態様によれば、第12の態様と同じ効果を得る。
【0062】
第26の態様によれば、第13の態様と同じ効果を得る。
【0063】
第27の態様によれば、第12の態様と同じ効果を得る。
【0064】
第28の態様によれば、第13の態様と同じ効果を得る。
【0065】
第29の態様によれば、第8の態様と同じ効果を得る。
【0066】
第30の態様によれば、第19の態様と同様の効果を得る。
【0067】
第31の態様によれば、第8の態様と同じ効果を得る。
【0068】
第32の態様によれば、第19の態様と同じ効果を得る。
【0069】
第33の態様によれば、第20の態様と同じ効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】第1〜第6実施形態に係る給湯システムの構成概略図である。
【図2】第1〜第7実施形態の給湯システム本体の構成概略図である。
【図3】第1、第9および第15実施形態の制御装置の構成概略図である。
【図4】第2、第8および第10実施形態の制御装置の構成概略図である。
【図5】第3実施形態の第2制御装置の構成概略図である。
【図6】第3実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図7】第4および第12実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【図8】第4実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図9】第5、第6、第13および第14実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【図10】第5実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図11】第6実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図12】第7および第8施形態に係る給湯システムの構成概略図である。
【図13】第9〜第14実施形態に係る給湯システムの構成概略図である。
【図14】第9〜第18実施形態の給湯システム本体の構成概略図である。
【図15】第11および第12実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【図16】第11および第12実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図17】第13実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図18】第14実施形態の第2制御装置の動作説明図である。
【図19】第15〜第20実施形態に係る給湯システムの構成概略図である。
【図20】第15実施形態の制御装置の構成概略図である。
【図21】第16実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【図22】第17実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【図23】第18実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【図24】第19および第20実施形態の第1および第2制御装置の構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0071】
<第1実施形態>
この給湯システム100は、図2の給湯システム本体2と、図1の様に、給湯システム本体2に接続可能な多機能ユニット1および暖房器7とを備えている。
【0072】
給湯システム本体2は、図2の様に、ヒートポンプ熱源機9(加熱手段)と、貯湯タンク11と、ポンプ(第3ポンプ)P3と、制御装置13(図3、制御手段)とを備えている。
【0073】
貯湯タンク11は、例えば中空の円柱状に形成されている。貯湯タンク11の下部(例えば底部)には、吐出口9aが設けられており、貯湯タンク11の上部(例えば天井部)には、入湯口a10が設けられている。吐出口a9には、ヒートポンプ熱源機9の後述の流入口a7からの配管h5(第5流路)が接続されており、入湯口a10には、ヒートポンプ熱源機9の後述の出湯口a8からの配管h6(第6流路)が接続されている。また貯湯タンク11の上部(例えば天井部)には、出湯口a13が設けられており、その出湯口a13にカラン等の給湯部15に至る配管h7が接続されている。また貯湯タンク11の下部(例えば底部)には、給水口a16が設けられており、その給水口a16には、貯湯タンク11に例えば水道水などの水を供給する給水管h14が配設されている。
【0074】
貯湯タンク11の例えば側面には、貯湯タンク11内の湯(即ちヒートポンプ熱源機9により加熱された高温の湯)または湯水(前記高温の湯よりも温度の低い中低温の湯または水)の温度を検出する複数の温度センサT1〜T5が、貯湯タンク11の上部から下部に向かって互いに間隔を空けて配設されている。
【0075】
ポンプP3は、貯湯タンク11からの湯水をヒートポンプ熱源機9側に送出するものであり、配管h5(より詳細には後述の配管h5b)に配設されている。
【0076】
ヒートポンプ熱源機9は、流入口a7に流入する湯水を加熱しその加熱により得られる湯を出湯口a8から出湯する。ヒートポンプ熱源機9は、例えば、冷凍サイクルを利用して加熱を行うものであり、圧縮器9aと、熱交換器9bと、膨張弁9cと、蒸発器9dとを備えている。
【0077】
熱交換器9bは、流入口a14から流入する加熱用媒体(以後、媒体と呼ぶ)を流出口a15から流出すると共に流入口a7から流入する湯水を出湯口a8から流出し、その際、当該媒体と当該湯水との間で熱交換を行わせることで、当該媒体によって当該湯水を加熱する。
【0078】
熱交換器9bの流入口a7は、配管h5を介して貯湯タンク11の吐出口a9に接続されており、熱交換器9bの出湯口a8は、配管h6を介して貯湯タンク11の入湯口a10に接続されている。
【0079】
尚、配管h5は、例えば、複数(ここでは2つ)の配管h5a,h5bが分離自在に連通状に連結されて構成されており、配管h5aの一端口が流入口a7に接続され、配管h5bの一端口が吐出口a9に接続され、後述の様に、各配管h5a,h5bの連結箇所N3に多機能ユニット1が介装状に接続可能になっている。また配管h6も、例えば、複数(ここでは2つ)の配管h6a,h6bが分離自在に連通状に連結されて構成されており、配管h6aの一端口が出湯口a8に接続され、配管h6bの一端口が入湯口a10に接続され、後述の様に、各配管h6a,h6bの連結箇所N4に多機能ユニット1が介装状に接続可能になっている。
【0080】
また圧縮器9aと熱交換器9bの流入口a14とは、配管h8を介して互いに接続されている。また熱交換器9bの流出口a15と膨張弁9cとは、配管h9を介して互いに接続されている。また膨張弁9cと蒸発器9dとは、配管h10を介して互いに接続されている。また蒸発器9dと圧縮器9aとは、配管h11を介して互いに接続されている。
【0081】
このヒートポンプ熱源機9では、圧縮器9aで、媒体が圧縮されて高温にされる。そして熱交換器9bで、その高温の媒体と流入口a7からの湯水との間で熱交換が行われて当該湯水が当該媒体により加熱され、出湯口a8からその加熱された湯水(高温の湯)が出湯され、流出口a15からその媒体が流出される。そして膨張弁9cで、その媒体が膨張されて減圧され、蒸発器9dで、その減圧された媒体が周囲の熱を吸収して蒸発し、圧縮器9aに送出される。そしてこのサイクルが繰り返されることで、熱交換器9bで、流入口a7から流入する湯水が所定の目標温度に加熱されて出湯口a8から出湯される。
【0082】
多機能ユニット1は、給湯システム本体2に対し、暖房機能を付加するべく接続可能な多機能ユニットである。多機能ユニット1は、図1の様に、第1〜第6接続口a1〜a6と、第1〜第4流路h1〜h4と、熱交換器3と、調整弁5と、第1および第2ポンプP1,P2とを備えている。この多機能ユニット1は、暖房器7と接続可能になっている。
【0083】
第1接続口a1は、熱交換器9aの流入口a7からの配管h5aの一端口が接続可能な接続口である。第2接続口a2は、熱交換器9aの出湯口a8からの配管h6aの一端口が接続可能な接続口である。第3接続口a3は、貯湯タンク11の吐出口a9からの配管h5bの一端口が接続可能な接続口である。第4接続口a4は、貯湯タンク11の入湯口a10からの配管h6bの一端口が接続可能な接続口である。第5接続口a5は、暖房器7の吐出口a11からの配管h12および流入口a12からの配管h13のうちの一方の配管の一端口が接続可能な接続口である。第6接続口a6は、各配管h121,h13のうちの他方の配管の一端口が接続可能な接続口である。尚、図1では、第5接続口a5は、配管h12の一端口と接続され、第6接続口a6は、配管h13の一端口と接続された場合が図示されている。
【0084】
第1流路h1は、第1接続口a1と第2接続口a2とを繋ぐ流路である。第2流路h2は、第5接続口a5と第6接続口a6とを繋ぐ流路である。尚、各流路h1,h2には、後述の様に、熱交換器3が介装接続される。第3流路h3は、第3接続口a3を、第1流路h1における熱交換器3と第1接続口a1との間の部位N1に分岐状に繋ぐ流路である。以後、部位N1を分岐点N1と呼ぶ。第4流路h4は、第4接続口a4を、第1流路h1における熱交換器3と第2接続口a2との間の部位N2に分岐状に繋ぐ流路である。以後、部位N2を分岐点N2と呼ぶ。
【0085】
熱交換器3は、各流路h1,h2の各々において介装接続されており、第1流路h1を流れる液体(即ち熱交換器9bからの高温の媒体)と第2流路h2を流れる流体(暖房器7からの暖房用液体)との間で熱交換を行わせて、第1流路h1を流れる液体により第2流路h2を流れる液体を加熱する。
【0086】
調整弁5は、分岐点N1に配設されており、熱交換器側αの流れと貯湯タンク側βの流れとを所要の分流比に調整することで、熱交換器3から調整弁5を介して熱交換器9bに流れる湯の流量と、貯湯タンク11から調整弁5を介して熱交換器9bに流れる湯水の流量とを制御する。尚、調整弁5は、分岐点N1の代わりに分岐点N2に配設されてもよい。この場合は、調整弁5は、熱交換器9bの出湯口a8から調整弁5(即ち分岐点N2)を介して熱交換器3に流れる湯の流量と、熱交換器9bの出湯口a8から調整弁5(即ち分岐点N2)を介して貯湯タンク11に流れる湯の流量を制御する。
【0087】
第1ポンプP1は、第2流路h2(例えば第2流路h2における第5接続口a5と熱交換器3との間の部分)に配設されており、第5接続口a5から流入する液体を第6接続口a6側に送出する。第2ポンプP2は、第1流路h1における第1接続口a1と調整弁5との間の部分に配設されており、調整弁5からの湯水を第1接続口a1側に送出する。
【0088】
暖房器7は、例えば、熱交換器3により加熱された暖房用液体を、所定の建物内の暖房対象の部屋の床の下側に配設された配管7aに循環させることで、当該床を暖めるものである。暖房器7は、当該床の下側に配設された配管7aと、配管7aの一端口が接続された流入口a11と、配管7aの他端口が接続された流出口a12とを備えている。
【0089】
制御装置13は、ヒートポンプ熱源機9、ポンプP3および多機能ユニット1を制御するものであり、図3の様に、第1および第2制御機能13a,13bと、操作入力部13cと、接続部13dと、残湯量検出部13eと、切替スイッチ13fとを備えている。尚、第1および第2制御機能13a,13bにより制御部が構成されている。
【0090】
操作入力部13cは、操作者から、多機能ユニット1の作動/停止のための操作入力を受け付けるものである。尚、操作入力部13cは、給湯システム本体2に備えられているが、多機能ユニット1に備えられてもよい。接続部13dは、多機能ユニット1(即ち第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5)からの各制御用配線の一端部が着脱自在(後付可能)に接続されるものである。それら各構成要素P1,P2,5の制御用配線が接続部13dに接続されることで、それらの各構成要素は制御装置13により制御可能になる。尚、上記の後付可能な接続の手段としては、例えば、前記各制御配線の一端部に棒状端子が接続され、接続部13dに前記棒状端子が着脱自在に挿入可能な筒状端子が配設されても良く、または、前記各制御配線の一端部にU字端子が接続され、接続部13dに前記U字端子を締結するビス等の締結部材が配設されても良い。尚、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御するための各制御用配線は予め制御装置13に接続されている。
【0091】
残湯量検出部13eは、各温度センサT1〜T5の検出温度に基づいて貯湯タンク11内に貯湯される湯の量(残湯量)を検出する。例えば、残湯量検出部13eは、各温度センサT1〜T3の検出温度が90℃で各温度センサT4〜T5の検出温度が40℃の場合は、貯湯タンク11の残湯量は貯湯タンク11の天井部から温度センサT3の位置までの量であると検出する。
【0092】
第1制御機能13aは、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3(即ち給湯システム本体2側の構成要素)を制御する機能であり、第2制御機能13bは、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5(即ち多機能ユニット1側の構成要素)を制御する機能であり、切替スイッチ13fは、例えば手動スイッチであって、第1および第2制御機能13a,13bのうち、第1制御機能13aだけを作動させるか、または第1および第2制御機能13a,13bの両方を作動させるかを切り替えるスイッチである。
【0093】
より詳細には、図2の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続されていない場合において、切替スイッチ13fにより第1制御機能13aだけが作動された場合は、第1制御機能13aは、残湯量検出部13eの検出結果に応じて、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御し、これにより貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御する。より詳細には、第1制御機能13aは、残湯量検出部13eにより検出された残湯量が起動残湯量以下の場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させる。これにより、図2において、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→a7→9b→a8→a10の順に循環して熱交換器9bで加熱され、これにより貯湯タンク11内の湯水が加熱される。他方、第1制御機能13aは、残湯量検出部13eにより検出された残湯量が停止残湯量以上の場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させ、これにより貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止される。尚、前記停止残湯量は、前記起動残湯量よりも高く設定された値である。
【0094】
他方、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合において、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13a,13bの両方が作動された場合は、残湯量検出部13cの検出結果に応じて、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させると共に第2制御機能13bが第2ポンプP2および制御弁5を制御し、これにより貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御する。より詳細には、残湯量検出部13eにより検出された残湯量が起動残湯量以下の場合は、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させると共に、第2制御機能13bが、第2ポンプP2を作動させ、且つ制御弁5を熱交換器側αが全閉となり貯湯タンク側βが全開となる様に制御する。これにより、図1において、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10の順に循環して熱交換器9bで加熱され、これにより貯湯タンク11内の湯水が加熱される。他方、残湯量検出部13eにより検出された残湯量が停止残湯量以上の場合は、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させる共に第2制御機能13bが第2ポンプP2を停止させ、これにより貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止される。
【0095】
また、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合において、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9を制御すると共に第2制御機能13bが第1、第2ポンプP1,P2および調整弁5を制御し、これにより暖房器7を制御する。より詳細には、操作入力部13cに暖房開始の指示が入力されると、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9を作動させ且つポンプP3を停止させると共に、第2制御機能13bが、第1、第2ポンプP1,P2を作動させ、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御する(例えば熱交換器側αが全開となり貯湯タンク側βが全閉となる様に制御する)。これにより、熱交換器3内の湯水が3→5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環して熱交換器9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順に循環し、熱交換器3において前記加熱された湯水により前記暖房用液体が加熱され、その加熱された暖房用液体が配管7aを循環し、これにより暖房器7が暖房を行う。他方、操作入力部13cに暖房停止の指示が入力されると、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9を停止させると共に第2制御機能13bが第1および第2ポンプP1,P2を停止させ、これにより暖房器7が停止される。
【0096】
尚、調整弁5は、貯湯タンク11内の湯水が加熱される場合(前者)と暖房器7が暖房を行われる場合(後者)のうち、前者だけが実施される場合は、熱交換器側αが全閉にされ且つ貯湯タンク側βが全開にされ、後者だけが実施される場合は、熱交換器側αが全開にされ且つ貯湯タンク側βが全閉にされ、前者と後者の両方が実施される場合は、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方での流れが確保される様に調整弁5が所定の分流比に制御される。
【0097】
また暖房器7による暖房の温度を調整する場合は、操作入力部13cに所望の暖房温度を設定入力すると、第2制御機能13bが、その設定入力された暖房温度に応じて第1ポンプP1の排出量を制御し、これにより暖房器7の暖房の温度が調整される。
【0098】
以降、説明便宜上、図2の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続されない態様を第1態様と呼び、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された態様を第2態様と呼ぶ。
【0099】
次に、第1態様への設定の仕方、および第1態様から第2態様への設定変更の仕方を説明する。
【0100】
まず第1態様に設定するには、図2の様に、配管h5により、貯湯タンク11の吐出口a9と熱交換器9bの流入口a7とが接続され、且つ配管h6により、貯湯タンク11の入湯口a10と熱交換器9bの出湯口a8とが接続される。そして切替スイッチ13fが、第1および第2制御機能13a,13bのうち第1制御機能13aだけが作動する様に切り替えられる。これにより、上記の様に、制御装置13により、各温度センサT1〜T5の検出結果に応じてヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が制御されることで、貯湯タンク11の残湯量に応じて貯湯タンク11内の湯水が加熱される。
【0101】
次に第1態様から第2態様に変更するには、図1の様に、各配管h5a,h5bの連結箇所N3(図2)において、多機能ユニットの第1接続口a1が配管h5a(即ち流入口7a側)に接続されると共に多機能ユニットの第1接続口a3が配管h5b(即ち吐出口a9側)に接続される様に、多機能ユニット1が介装接続され、且つ各配管h6a,h6bの連結箇所N4(図2)において、多機能ユニットの第2接続口a2が配管h6a(即ち出湯口a8側)に接続されると共に多機能ユニットの第4接続口a4が配管h6b(即ち入湯口a10側)に接続される様に、多機能ユニット1が介装接続される。そして、多機能ユニット1の第1,第2ポンプP1,P2および調整弁5の各制御用配線が制御装置13の接続部13dに接続される。そして切替スイッチ13fが、第1および第2制御機能13a,13bの両方が作動する様に切り替えられる。また多機能ユニット1の第5接続口a5に、暖房器7の流入口a12および流出口a13にそれぞれ接続された各配管h12,h13の一方(図1では配管h12)が接続され、多機能ユニット1の第6接続口a6に各配管h12,h13の他方(図1では配管h13)が接続される。
【0102】
これにより、上記の様に、制御装置13により、各温度センサT1〜T5の検出結果および操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じてヒートポンプ熱源機9、ポンプP3および多機能ユニット1が制御されることで、貯湯タンク11の残湯量に応じて貯湯タンク11内の湯水が加熱されると共に操作入力部13cの暖房操作に応じて暖房器7が制御される。
【0103】
以上の様に構成された給湯システム100によれば、第1および第2接続口a1,a2に給湯システム本体2のヒートポンプ熱源機9の出湯口a8および流入口a7を繋げ、第5および第6接続口a5,a6に暖房器7の暖房用流体用の吐出口a11および流入口a12を繋げ、第3および第4接続口a3,a4に給湯システム本体2の貯湯タンク11の吐出口a9および入湯口a10を繋げることで、給湯システム本体2に対して多機能ユニット1を後付できる。
【0104】
また給湯システム100によれば、多機能ユニット1を後付できる給湯システムを提供できる。
【0105】
またポンプP3があるので、第5流路h5に多機能ユニット1が介装接続された場合でも、貯湯タンク11内の湯水を安定的にヒートポンプ熱源機9側に送出できる。
【0106】
また給湯システム本体2の制御装置13に多機能ユニット1用の第2制御機能13bが備えられるので、多機能ユニット1に制御装置を備える必要が無くなる。
【0107】
また給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続される場合だけ、制御装置13において第2制御機能13bが作動するので、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続されない場合において制御装置13の動作負担を軽減できる。
【0108】
<第2実施形態>
第1実施形態では、給湯システム本体2だけに制御装置13が備えられたが、この実施形態では、第1実施形態において、給湯システム本体2および多機能ユニット1の各々に制御装置を備える様にしたものである。以下、第1実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0109】
この実施形態に係る給湯システム100Bでは、図1および図4の様に、給湯システム本体2は第1制御装置13B(第1制御手段)を備え、多機能ユニット1は第2制御装置17B(第2制御手段)を備えている。
【0110】
第1制御装置13Bは、第1制御機能13aBと、第2制御機能13bBと、操作入力部13cと、接続部13dBと、残湯量検出部13eと、切替スイッチ13fとを備えている。尚、各構成要素13c,13e,13fは、第1実施形態の場合と同じである。また第1および第2制御機能13aB,13bBにより制御部が構成されている。
【0111】
接続部13dBは、第1ポンプP1、第2ポンプP2、調整弁5および第2制御装置17からの各制御用配線の一端部が後付可能(着脱自在)に接続されるものである。尚、上記の後付可能な接続の手段としては、第1実施形態と同じである。
【0112】
第1制御機能13aBは、ヒートポンプ熱源機(加熱手段)9およびポンプP3(第3ポンプ)を制御する機能(即ち第1実施形態の第1制御機能13aと同じ機能)である。また第2制御機能13bBは、第2制御装置17Bを介して第2ポンプP2および調整弁5を制御すると共に、第2制御装置17Bからの制御に応じて、直接にまたは第1制御機能13aBを介してヒートポンプ熱源機9を制御する機能である。また切替スイッチ13fは、例えば手動スイッチであって、第1および第2制御機能13aB,13bBのうち、第1制御機能13aBだけを作動させるか、または第1および第2制御機能13aB,13bBの両方を作動させるかを切り替えるスイッチである。
【0113】
第2制御装置17Bは、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御すると共に、第1制御装置13Bの第2制御手段13bBを介してヒートポンプ熱源機9を制御する。
【0114】
この実施形態では、図2の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続されていない場合において、切替スイッチ13fにより第1制御機能13aBだけが作動された場合は、第1制御機能13aBが、第1実施形態の場合と同様に、残湯量検出部13eの検出結果に応じてヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御することで、貯湯タンク11内の湯水の加熱が制御される。
【0115】
他方、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合において、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13aB,13bBの両方が作動された場合は、残湯量検出部13cの検出結果に応じて、第1制御機能13aBがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御すると共に第2制御機能13bBが第2制御装置17を介して第2ポンプP2および制御弁5を制御することで、第1実施形態の場合と同様に、貯湯タンク11内の湯水の加熱が制御される。
【0116】
また、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合において、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第2制御装置17Bが、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御すると共に第1制御装置13Bの第2制御機能13bBを介してヒートポンプ熱源機9を制御することで、第1実施形態の場合と同様に、暖房器7が制御される。
【0117】
以上の様に構成された給湯システム100Bによれば、多機能ユニット1に第2制御装置17Bが備えられ、多機能ユニット1の動作は第2制御装置17Bによって主体的に制御されるので、給湯システム本体2の第1制御装置13Bにおいて多機能ユニット1を制御する負担を軽減できる。
【0118】
<第3実施形態>
第2実施形態では、給湯システム本体2の第1制御装置13Bに備えられた第2制御機能13bBにより、給湯システム本体2の動作と多機能ユニット1の動作とが協調されたが、この実施形態では、図5の様に、多機能ユニット1の第2制御装置17Cが、給湯システム本体2の制御部13aCからヒートポンプ熱源機9に出力される制御信号s1の内容を変更することで、給湯システム本体2の動作と多機能ユニット1の動作とが協調される。以下、第1実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0119】
この実施形態に係る給湯システム100Cでは、図1および図5の様に、給湯システム本体2は第1制御装置13C(第1制御手段)を備え、多機能ユニット1は第2制御装置17C(第2制御手段)を備えている。
【0120】
第1制御装置13Cは、制御部13aCと、操作入力部13cと、残湯量検出部13eとを備えている。尚、各構成要素13c,13eは、第1実施形態の場合と同じである。尚、操作入力部13cは、第2制御装置17Cと配線接続されている。尚、操作装置13cは、第2制御装置17Cに配設されてもよい。
【0121】
制御部13aCは、第1実施形態の場合と同様に、残湯量検出部13eの検出結果に応じてヒートポンプ熱源機(加熱手段)9およびポンプP3(第3ポンプ)を制御することで、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する。ここでは、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する際は、制御部13aCは、ヒートポンプ熱源機9に制御信号s1(加熱手段用制御信号)を出力してヒートポンプ熱源機9を制御信号s1で指定される加熱能力で作動させると共に、ポンプ(第3ポンプ)P3に制御信号s2(ポンプ用制御信号)を出力してポンプP3を所定の排出量で作動させる。即ち制御部13aCは、ポンプP3の排出量を一定にし、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力を調整することで、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する。また制御部13aCは、ヒートポンプ熱源機9に制御信号s1を出力してヒートポンプ熱源機9を停止させ、且つポンプP3に制御信号s2を出力してポンプP3を停止させることで、貯湯タンク11内の湯水の加熱を停止させる。
【0122】
第2制御装置17Cは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。より詳細には、第2制御装置17Cは、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合(即ち多機能ユニット1が第5流路h5におけるヒートポンプ熱源機9とポンプP3との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図5の様に、制御部13aCからヒートポンプ熱源機9に出力される制御信号s1を中継すると共に、図6の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0123】
即ちステップS1で、第2制御装置17Cは、その中継する制御信号s1に基づいて、ヒートポンプ熱源機9の作動中(即ち貯湯タンク11内の湯水の加熱中)であるか否かを判断する。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9の作動中である場合は、処理はステップS2に進み、ヒートポンプ熱源機9の作動中でない(即ち停止中である)場合は、処理はステップS7に進む。
【0124】
ステップS2では、第2制御装置17Cは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップS3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップS2−2に進む。
【0125】
ステップS3では、第2制御装置17Cは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する制御信号s1をその内容を変更せずに中継し(この場合、制御信号s1ヒートポンプ熱源機9を作動させる内容なので、制御信号s1の内容を変更しなければヒートポンプ熱源機9は作動される。)、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を所定の排出量(即ちポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を、熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、熱交換器3は機能せず(従って暖房器7は作動せず)、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップS1に戻る。
【0126】
ステップS2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップS5に進み、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップS4に進む。
【0127】
ステップS4では、第2制御装置17Cは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a)その中継する制御信号s1で指定される加熱能力をより高い加熱能力(例えば第2ポンプP2の排出量の湯水を目標温度に加熱できる加熱能力)に変更して中継し、且つ(b)第2ポンプP2を前記所定の排出量(即ちポンプP3の排出量)よりも大きい排出量で作動させ、且つ(c)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが確保される分流比に制御し、且つ(d)第1ポンプP1を作動させる。
【0128】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環し、熱交換器3において、当該暖房用液体がヒートポンプ熱源機9により加熱された当該湯水により加熱され、暖房器7において、その加熱された暖房用液体が配管7aを循環して暖房が行われる。そして処理はステップS5に進む。
【0129】
尚、上記(b)の様に、第2ポンプP2がポンプP3の排出量よりも大きい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。また上記(a)の様に、制御信号s1で指定される加熱能力がより高い加熱能力に変更されることで、ヒートポンプ熱源機9の流入口a7に流入する湯水の量が、ポンプP3の排出量よりも大きな排出量(即ち第2ポンプP2の排出量)に変化しても、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8からの湯の温度を目標温度に維持される。
【0130】
尚、上記(a)では、この実施形態ではヒートポンプ熱源機9の加熱能力が調整可能であるので、制御信号s1で指定される加熱能力が変更されたが、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が調整でない場合、または暖房器7の作動によりヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の目標温度が低下してもよい場合は、制御信号s1で指定される加熱能力は変更されなくてもよい。
【0131】
ステップS5では、第2制御装置17Cは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップS1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップS3に進む。
【0132】
またステップS7では、第2制御装置17Cは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップS1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップS7−2に進む。
【0133】
ステップS7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップS9に進み、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップS8に進む。
【0134】
ステップS8では、第2制御装置17Cは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が作動する様に、その中継する制御信号s1をヒートポンプ熱源機9が作動する内容に変更して中継し、且つ第1および第2ポンプP1,P2を作動させ、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御する(例えば熱交換器側αが全開になり貯湯タンク側βが全閉になる様に制御する)。
【0135】
これにより、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環することで、暖房器7により暖房が行われる。そして処理がステップS9に進む。
【0136】
ステップS9では、第2制御装置17Cは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップS1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップS10に進む。
【0137】
ステップS10では、第2制御装置17Cは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する制御信号s1をその内容を変更せずに中継し、且つ第1および第2ポンプP1,P2を停止させる。そして処理がステップS1も戻る。
【0138】
以上の様に構成された給湯システム100Cによれば、多機能ユニット1において制御信号s1の内容を変更することで、多機能ユニット1の動作と給湯システム本体2の動作とを協調させるので、給湯システム本体2に多機能ユニット1を接続するにあたり、給湯システム本体2の第1制御装置13Cを設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0139】
<第4実施形態>
第3実施形態では、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度の調整は、ポンプP3の排出量が一定にされ、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が調整されることで行われる場合で説明したが、この実施形態では、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が一定にされ、ポンプP3の排出量が調整される場合で説明し、且つ多機能ユニット1において、制御信号s1だけでなく制御信号s2も中継する様にしたものである。以下、第3実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0140】
この実施形態に係る給湯システム100Dでは、図1および図7の様に、給湯システム本体2は第1制御装置13D(第1制御手段)を備え、多機能ユニット1は第2制御装置17D(第2制御手段)を備えている。
【0141】
第1制御装置13Dは、制御部13aDと、操作入力部13cと、残湯量検出部13eとを備えている。
【0142】
制御部13aDは、第3実施形態の場合と同様に、残湯量検出部13eの検出結果に応じてヒートポンプ熱源機(加熱手段)9およびポンプP3(第3ポンプ)を制御することで、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する。ここでは、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する際は、制御部13aDは、ポンプP3に制御信号s2(ポンプ用制御信号)を出力してポンプP3を制御信号s2で指定される排出量で作動させると共に、ヒートポンプ熱源機9に制御信号s1(加熱手段用制御信号)を出力してヒートポンプ熱源機9を所定の加熱能力(即ち一定の加熱能力)で作動させる。即ち制御部13aDは、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力を一定にし、ポンプP3の排出量を調整することで、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する。また制御部13aDは、ポンプP3に制御信号s2を出力してポンプP3を停止させると共に、ヒートポンプ熱源機9に制御信号s1を出力してヒートポンプ熱源機9を停止させることで、貯湯タンク11内の湯水の加熱を停止させる。
【0143】
第2制御装置17Dは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。
【0144】
より詳細には、第2制御装置17Dは、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合(即ち多機能ユニット1が第5流路h5におけるヒートポンプ熱源機9とポンプP3との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図7の様に、制御部13aDからヒートポンプ熱源機9に出力される制御信号sおよび制御部13aDからポンプP3に出力される制御信号s2を中継すると共に、図8の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0145】
即ちステップT1で、第2制御装置17Dは、その中継する制御信号s1に基づいて、ヒートポンプ熱源機9の作動中(即ち貯湯タンク11内の湯水の加熱中)であるか停止中であるかを判断する。尚、制御部13aDによりヒートポンプ熱源機9とポンプP3とは連動されるので、制御信号s1に基づいてヒートポンプ熱源機9の作動中であるか否かを判断する代わりに、制御信号s2に基づいてポンプP3の作動中であるか否かを判断してもよい。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9の作動中である場合は、処理はステップT2に進み、ヒートポンプ熱源機9の停止中である場合は、処理はステップT7に進む。
【0146】
ステップT2では、第2制御装置17Dは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップT3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップT2−2に進む。
【0147】
ステップT3では、第2制御装置17Dは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する各制御信号s1,s2をその内容を変更せずにヒートポンプ熱源機9,ポンプP3に中継し、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を制御信号s2で指定される排出量(即ちポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を、熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、暖房器7は作動せず、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップT1に戻る。
【0148】
ステップT2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Dが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップT5に進み、第2制御装置17Dが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップT4に進む。
【0149】
ステップT4では、第2制御装置17Dは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a2)その中継する制御信号s1をその内容を変更せずに中継すると共にその中継する制御信号s2をそれで指定される排出量をより小さい排出量に変更して中継し、(b2)その中継する制御信号s2((a2)の変更前の制御信号s2)で指定される排出量で第2ポンプP2を作動させ、且つ(c2)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが確保される所定の分流比に制御し、且つ(d2)第1ポンプP1を作動させる。
【0150】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環して、暖房器7により暖房が行われる。
【0151】
尚、上記(a2)(b2)の様に、第2ポンプP2が制御信号s2で指定される排出量で作動されると共に、ポンプP3が制御信号s2で指定される排出量よりも小さい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。その際、第2ポンプP2が制御信号s2で指定される排出量で作動されることで、貯湯タンク11内の湯水のa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の循環に加えて、熱交換器3内の湯水の5→P2→a7→9b→a8→N2→3の循環が加わってもヒートポンプ熱源機9の出湯口a8からの湯の温度を目標温度に維持される。
【0152】
尚、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度が目標温度よりも低下してよい場合、またはこの実施形態ではポンプP3の排出量は調整可能であるが、ポンプP3の排出量が調整できない実施形態を想定する場合は、第2制御装置17Dに、上記(a2)で、その中継する制御信号s2を変更せずにポンプP2に中継させ、上記(b2)で、第2ポンプP2をポンプP2の排出量よりも大きい排出量で作動させてもよい。これらの場合も、目標温度は低下するが、貯湯タンク11内の湯水の加熱と、暖房器7による暖房とが行われる。
【0153】
ステップT5では、第2制御装置17Dは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップT1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップT3に進む。
【0154】
またステップT7では、第2制御装置17Dは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップT1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップT7−2に進む。
【0155】
ステップT7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Dが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップT9に進み、第2制御装置17Dが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップT8に進む。
【0156】
ステップT8では、第2制御装置17Dは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が作動する様に、その中継する制御信号s1の内容をヒートポンプ熱源機9が作動する内容に変更してヒートポンプ熱源機9に中継すると共にその中継する制御信号s2をその内容を変更せずにポンプP3に中継し(この場合は、制御信号s2の内容はポンプP3を停止させる内容なので、制御信号s2を変更せずにポンプP3に中継すればポンプP3は停止される。)、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御し(例えば熱交換器側αが全開になり貯湯タンク側βが全閉になる様に制御し)、且つ第1および第2ポンプP1,P2を作動させる。
【0157】
これにより、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環することで、暖房器7により暖房が行われる。そして処理がステップT9に進む。
【0158】
ステップT9では、第2制御装置17Dは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップT1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップT10に進む。
【0159】
ステップT10では、第2制御装置17Dは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する各制御信号s1,s2をそれらの内容を変更せずに中継し(この場合は、各制御信号s1,s2の内容はそれぞれヒートポンプ熱源機9,ポンプP3を停止させる内容なので、各制御信号s1,s2をその内容を変更せずに中継すれば、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は停止される。)、且つ第1ポンプP1および第2ポンプP2を停止させる。そして処理がステップS1も戻る。
【0160】
以上の様に構成された給湯システム100Dによれば、多機能ユニット1において各制御信号s1,s2の内容を変更することで、多機能ユニット1の動作と給湯システム本体2の動作とを協調させるので、給湯システム本体2に多機能ユニット1を接続するにあたり、給湯システム本体2の第1制御装置13Dを設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0161】
<第5実施形態>
第3実施形態では、多機能ユニット1の第2制御装置17Cが、制御部13aCからヒートポンプ熱源機9に出力される制御信号s1の内容を変更することで、多機能ユニット1の動作と給湯システム本体2の動作とが協調されたが、この実施形態では、図9の様に、多機能ユニット1の第2制御装置17Eが、温度センサT1〜T5から制御部13aEに出力される検出信号s3の内容を変更することで、多機能ユニット1の動作と給湯システム本体2の動作が協調される。以下、第3実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0162】
この実施形態に係る給湯システム100Eでは、図1および図9の様に、給湯システム本体2は第1制御装置13E(第1制御手段)を備え、多機能ユニット1は第2制御装置17E(第2制御手段)を備えている。
【0163】
第1制御装置13Eは、制御部13aEと、操作入力部13cと、残湯量検出部13eEとを備えている。尚、操作入力部13cは、第1実施形態の場合と同じである。
【0164】
残湯量検出部13eEは、定期的に各温度センサT1〜T5からの検出信号s3を取得し、それら各検出信号s3に基づいて貯湯タンク11の残湯量を検出し、その残湯量が起動残湯量以下であるか否か、および停止残湯量以上であるか否かを検出する。
【0165】
制御部13aEは、残湯量検出部13eEの検出の結果、残湯量が起動残湯量以下である場合は、ヒートポンプ熱源機(加熱手段)9およびポンプP3(第3ポンプ)を作動させて、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する。ここでは、ポンプP3は所定の排出量(即ち一定の排出量)で作動され、ヒートポンプ熱源機9が検出信号s3の内容に応じた加熱能力で作動されることで、貯湯タンク11内の湯水が目標温度に加熱される。他方、制御部13aEは、残湯量が停止残湯量以上である場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させて、貯湯タンク11内の湯水の加熱を停止させる。
【0166】
第2制御装置17Eは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。
【0167】
より詳細には、第2制御装置17Eは、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合(即ち多機能ユニット1が第5流路h5におけるヒートポンプ熱源機9とポンプP3との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図9の様に、各温度センサT1〜T5から残湯量検出部13eEに出力される各温度センサT1〜T5の検出信号s3を中継すると共に、図10の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0168】
即ちステップU1で、第2制御装置17Eは、その中継する検出信号s3に基づいて、残湯量検出部13eEの場合と同様に貯湯タンク11の残湯量を検出し、その残湯量が起動残湯量以下であるか否かおよび停止残湯量以上であるか否かを判断し、その判断に基づいてヒートポンプ熱源機9が作動中(即ち貯湯タンク11内の湯水が加熱中)であるか否かを判断する。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9が作動中である場合は、処理はステップU2に進み、ヒートポンプ熱源機9が作動中でない場合は、処理はステップU7に進む。
【0169】
ステップU2では、第2制御装置17Eは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップU3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップU2−2に進む。
【0170】
ステップU2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Eが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップU5に進み、第2制御装置17Eが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップU4に進む。
【0171】
ステップU3では、第2制御装置17Eは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を所定の排出量(例えばポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を、熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、暖房器7は作動せず、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップU1に戻る。
【0172】
ステップU4では、第2制御装置17Eは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a3)その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報をヒートポンプ熱源機9が所要の加熱能力で作動される様に変更して中継すると共に、(b3)第2ポンプP2を前記所定の排出量(即ちポンプP3の排出量)よりも大きい排出量で作動させ、且つ(c3)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが確保される所定の分流比に制御し、(d3)第1ポンプP1を作動させる。
【0173】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環して、暖房器7による暖房が行われる。そして処理がステップU5に進む。
【0174】
尚、上記(b3)の様に、第2ポンプP2がポンプP3の排出量よりも大きい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。また上記(a3)では、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度を目標温度するかまたは目標温度にできるだけ近づける場合は、中継される検出信号s3に含まれる残湯量の情報をヒートポンプ熱源機9がより大きい加熱能力で作動する様に変更すればよい。その際、例えば、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が残湯量が少ないほど大きくなる様に制御される場合は、中継される検出信号s3に含まれる残湯量の情報をその残湯量がより少なくなる様に変更すればよい。
【0175】
尚、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度が目標温度よりも低下してもよい場合、またはこの実施形態ではヒートポンプ熱源機9の加熱能力は調整可能であるが、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が調整できない実施形態を想定する場合は、上記(a3)で、第2制御装置17Eに、その中継する制御信号s3を変更せずに残湯量検出部13eEに中継させてもよい。これらの場合も、目標温度は低下するが、貯湯タンク11内の湯水の加熱と、暖房器7による暖房とが行われる。
【0176】
ステップU5では、第2制御装置17Eは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップU1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップU3に進む。
【0177】
ステップU7では、第2制御装置17Eは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップU1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップU7−2に進む。
【0178】
ステップU7−2では、暖房開始の指示を受けて、2制御装置17Eが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップU9に進み、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップU8に進む。
【0179】
ステップU8では、第2制御装置17Eは、暖房器7が作動する様に、上記(a3)〜(d3)と同様に第1ポンプP1、第2ポンプP2および制御弁5を制御する。尚、この場合は、貯湯タンク11内の湯水を加熱する必要ないが、検出信号s3を変更してヒートポンプ熱源機9を作動させるとポンプP3も作動するので、付随的に貯湯タンク11内の湯水の加熱も行われる。そして処理がステップU9に進む。
【0180】
ステップU9では、第2制御装置17Eは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップU1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップU10に進む。
【0181】
ステップS10では、第2制御装置17Eは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する検出信号s3をその内容を変更せずに中継し(この場合、検出信号s3は貯湯タンク11内の湯水の加熱を行わない内容なので、検出信号s3を変更しなければヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は停止される。)、且つ第1ポンプP1および第2ポンプP2を停止させる。そして処理がステップU1も戻る。
【0182】
以上の様に構成された給湯システム100Eによれば、多機能ユニット1において制御信号s3の内容を変更することで、多機能ユニット1の動作と給湯システム本体2の動作とを協調させるので、給湯システム本体2に多機能ユニット1を接続するにあたり、給湯システム本体2の第1制御装置13Eを設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0183】
尚この実施形態では、各温度センサT1〜T5の検出信号s3に基づいて貯湯タンク11の残湯量が検出され、その残湯量に応じて貯湯タンク11内の湯水の加熱が制御されたが、温度センサT1(即ち貯湯タンク11の最上部に配設された温度センサ)の検出信号s3に基づいて貯湯タンク11の残湯量の温度(残湯温度)が検出され、その残湯温度に応じて貯湯タンク11内の湯水の加熱が制御されても良い。即ち、例えば制御部13aEにおいて、温度センサT1の検出信号s3から残湯温度を検出し、その残湯温度が起動温度以下の場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させて、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱し、残湯温度が停止温度より高い場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させて、貯湯タンク11内の湯水を停止させる。尚、前記停止温度は、前記起動温度と同じかそれよりも大きい値である。この場合、第2制御装置17Eは、温度センサT1から制御部13aEに出力される検出信号s3を中継する様に配置され、上記(b3)〜(d3)はそのままで、上記(a3)では、その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯温度の情報をヒートポンプ熱源機9が所要の加熱能力で作動される様に変更して制御部3aEに中継する。
【0184】
<第6実施形態>
第5実施形態では、ポンプP3の排出量が一定にされ、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が調整されることで、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度が調整される場合で説明したが、この実施形態では、第5実施形態において、ヒートポンプ熱源機9の加熱能力が一定にされ、ポンプP3の排出量が調整されることで、出湯口a8から出湯する湯の温度が調整される場合で説明する。以下、第5実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0185】
この実施形態に係る給湯システム100Fでは、図1および図9の様に、給湯システム本体2は第1制御装置13F(第1制御手段)を備え、多機能ユニット1は第2制御装置17F(第2制御手段)を備えている。
【0186】
第1制御装置13Fは、制御部13aFと、操作入力部13cと、残湯量検出部13eEとを備えている。尚、各構成要素13c,13eEは、第5実施形態の場合と同じである。
【0187】
制御部13aFは、残湯量検出部13eEの検出の結果、残湯量が起動残湯量以下である場合は、ヒートポンプ熱源機(加熱手段)9およびポンプP3(第3ポンプ)を作動させて、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱する。ここでは、ヒートポンプ熱源機9は所定の加熱能力(即ち一定の加熱能力)で作動され、ポンプP3が検出信号s3の内容に応じた排出量で作動されることで、貯湯タンク11内の湯水が目標温度に加熱される。他方、制御部13aEは、残湯量が停止残湯量以上である場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させて、貯湯タンク11内の湯水の加熱を停止させる。
【0188】
第2制御装置17Fは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。
【0189】
より詳細には、第2制御装置17Fは、図1の様に給湯システム本体2に多機能ユニット1が介装接続された場合(即ち多機能ユニット1が第5流路h5におけるヒートポンプ熱源機9とポンプP3との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図9の様に、各温度センサT1〜T5から残湯量検出部13eEに出力される検出信号s3を中継すると共に、図11の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0190】
即ちステップV1で、第2制御装置17Fは、その中継する検出信号s3に基づいて、残湯量検出部13eEの場合と同様に貯湯タンク11の残湯量を検出し、その残湯量が起動残湯量以下であるか否かおよび停止残湯量以上であるか否かを判断し、その判断に基づいてヒートポンプ熱源機9が作動中(即ち貯湯タンク11内の湯水が加熱中)であるか否かを判断する。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9が作動中である場合は、処理はステップV2に進み、ヒートポンプ熱源機9が作動中でない場合は、処理はステップV7に進む。
【0191】
ステップV2では、第2制御装置17Fは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップV3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップV2−2に進む。
【0192】
ステップV2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Fが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップY5に進み、第2制御装置17Fが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップV4に進む。
【0193】
ステップV3では、第2制御装置17Fは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を所定の排出量(即ち例えばポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ(尚、ポンプP3の排出量は例えば検出信号s3に含まれる残湯量の情報から判断される。)、且つ調整弁5を熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、暖房器7は作動せず、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップV1に戻る。
【0194】
ステップV4では、第2制御装置17Fは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a4)第2ポンプP2を所要の排出量で作動させ、且つ(b4)その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報をポンプP3が前記所要の排出量(即ち第2ポンプP2の排出量)よりも小さい排出量で作動する様に変更して中継し、且つ(c4)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方での流れが確保される分流比に制御し、且つ(d4)第1ポンプP1を作動させる。
【0195】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環し、暖房器7により暖房が行われる。そして処理がステップV5に進む。
【0196】
尚、上記(a4)の所要の排出量としては、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度が目標温度になる排出量である事が望ましいが、この様に限定するものではない。また上記(a4)で、第2制御装置17Fは、その中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報に対応する排出量(即ち当該検出信号s3に基づいて第1制御装置がポンプP3を作動させた場合のポンプP3の排出量)で第2ポンプP2を作動させ(尚、この場合、第2制御装置17Fは、その中継する検出信号s3から、その検出信号s3に基づいて第1制御装置がポンプP3を作動させた場合のポンプP3の排出量を把握しているものとする。)、上記(b4)で、その中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報をポンプP3がより小さい排出量で作動する様に変更してもよい。その際、例えば、ポンプP3の排出量が貯湯タンク11の残湯量が少ないほど大きくなる様に制御される場合は、中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報をその残湯量がより多くなる様に変更すればよい。また上記(b4)の様に、ポンプP3が第2ポンプP2の排出量よりも小さい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。
【0197】
尚、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度が目標温度よりも低下してもよい場合、またはこの実施形態ではポンプP3の排出量は調整可能であるが、ポンプP3の排出量が調整できない実施形態を想定する場合は、第2制御装置17Fに、上記(a4)で、第2ポンプP2を、中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報に対応する排出量よりも大きい排出量で作動させ、上記(b4)で、その中継する制御信号s3を変更せずに残湯量検出部13eEに中継させてもよい。これらの場合も、目標温度は低下するが、貯湯タンク11内の湯水の加熱と、暖房器7による暖房とが行われる。
【0198】
ステップV5では、第2制御装置17Fは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップV1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップV3に進む。
【0199】
またステップV7では、第2制御装置17Fは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップV1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップV7−2に進む。
【0200】
ステップV7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Fが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップV9に進み、第2制御装置17Fが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップV8に進む。
【0201】
ステップV8では、第2制御装置17Fは、暖房器7が作動する様に、ステップV4と同様に、その中継する各検出信号s3の内容を変更すると共に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。尚、この場合は、貯湯タンク11内の湯水を加熱する必要はないが、検出信号s3に含まれる残湯量の情報を変更してヒートポンプ熱源機9を作動させるとポンプP3も作動するため、付随的に貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われる。そして処理がステップV9に進む。
【0202】
ステップV9では、第2制御装置17Fは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップV1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップV10に進む。
【0203】
ステップV10では、第2制御装置17Fは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する検出信号s3をその内容を変更せずに中継し、且つ第1ポンプP1および第2ポンプP2を停止させる。そして処理がステップV1も戻る。
【0204】
以上の様に構成された給湯システム100Fによれば、多機能ユニット1の第2制御装置17Fを検出信号s3を中継する様に配置し、第2制御装置17Fにおいて制御信号s3の内容を変更することで、多機能ユニット1の動作と給湯システム本体2の動作とを協調させるので、給湯システム本体2に多機能ユニット1を接続するにあたり、給湯システム本体2の第1制御装置13Fを設計変更すること無くそのまま使用できる。
【0205】
尚この実施形態でも、第5実施形態の場合と同様に、各温度センサT1〜T5の検出信号s3に基づいて貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御する代わりに、例えば温度センサT1(即ち貯湯タンク11の最上部に配設された温度センサ)の検出信号s3に基づいて貯湯タンク11の残湯量の温度(残湯温度)を検出し、その残湯温度に応じて貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御しても良い。即ち、例えば制御部13aFにおいて、温度センサT1からの検出信号s3から残湯温度を検出し、その残湯温度が起動温度以下の場合は、ポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させて、貯湯タンク11内の湯水を目標温度に加熱し、残湯温度が停止温度より高い場合は、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させて、貯湯タンク11内の湯水を停止させる。この場合、第2制御装置17Fは、温度センサT1から制御部13aFに出力される検出信号s3を中継する様に配置され、上記(a4)(c4)(d4)はそのままで、上記(b4)では、その中継する検出信号s3に含まれる残湯温度の情報をポンプP3が前記所要の排出量(即ち第2ポンプP2の排出量)よりも小さい排出量で作動する様に変更して残湯量検出部13eEに中継する。
【0206】
<第7実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Gは、図12の様に、第1実施形態(図1および図3)の給湯システム100において、ポンプP3(第3ポンプ)を省略したものである。
【0207】
より詳細には、この実施形態は、第1実施形態において、図2の給湯システム本体2にポンプP3が着脱自在に配設され、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続されない場合は、図2の様に給湯システム本体2にポンプP3が配設され、他方、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合は、図12の様にポンプP3が省略されるものである。以下、第1実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0208】
この実施形態では、例えば、ポンプP3は着脱自在に配管h5(より詳細には配管h5b)に配設される。
【0209】
またこの実施形態の制御装置13Gは、図3の様に、第1および第2制御機能13a,13bと、操作入力部13cと、接続部13dGと、残湯量検出部13eと、切替スイッチ13fとを備えている。接続部13dG以外の各構成要素13a〜13c,13e,13fは、第1実施形態の場合と同様に構成される。
【0210】
接続部13dGは、第1実施形態の接続部13gにおいて、更にポンプP3からの制御用配線の一端部が後付可能(着脱自在)に接続される様に構成される。
【0211】
この実施形態の動作は、第1実施形態の場合の動作において、ポンプP3の動作が省略される点が異なる以外は同様である。
【0212】
以上の様に構成された給湯システム100Gによれば、第1実施形態と同様の効果に加え、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合は、ポンプP3が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0213】
尚この実施形態において、切替スイッチ13fにより第1制御機能13aだけが選択される場合(即ち給湯システム2にポンプP3が接続される場合)は、第1制御機能13aを、第1実施形態の第1制御機能13aと同じ機能に切り替わらせ、他方、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13a,13bの両方が選択された場合(即ち給湯システム2からポンプP3が省略される場合)は、第1制御機能13aを、第1実施形態の第1制御機能13aの機能からポンプP3の制御に関する機能を省略した機能に切り替わらせてもよい。これにより、ポンプP3が省略された場合に、制御装置13GにおいてポンプP3の制御負担を軽減できる。
【0214】
<第8実施形態>
この実施形態は、第2実施形態の給湯システム100B(図1および図4)において、ポンプP3(第3ポンプ)を省略したものである。
【0215】
より詳細には、この実施形態は、第2実施形態において、図2の給湯システム本体2にポンプP3が着脱自在に配設され、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続されない場合は、図2の様に給湯システム本体2にポンプP3が配設され、他方、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合は、図12の様にポンプP3が省略されるものである。以下、第2実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0216】
この実施形態では、例えば、ポンプP3は着脱自在に配管h5(より詳細には配管h5b)に配設される。
【0217】
この実施形態に係る給湯システム100Hでは、図12および図4の様に、給湯システム本体2は第1制御装置13H(第1制御手段)を備え、多機能ユニット1は第2制御装置17B(第2制御手段)を備えている。第2制御装置17Bは、第2実施形態の場合と同様に構成される。
【0218】
第1制御装置13Hは、第1制御機能13aBと、第2制御機能13bBと、操作入力部13cと、接続部13dHと、残湯量検出部13eと、切替スイッチ13fとを備えている。接続部13dH以外の各構成要素13aB,13bB,13c,13e,13fBは、第2実施形態の場合と同様に構成される。
【0219】
接続部13dHは、第2実施形態の接続部13dBにおいて、更にポンプP3からの制御用配線の一端部が後付可能(着脱自在)に接続される様に構成される。
【0220】
この実施形態の動作は、第2実施形態の場合の動作において、ポンプP3の動作が省略される点が異なる以外は同様である。
【0221】
以上の様に構成された給湯システム100Hによれば、第2実施形態と同様の効果に加え、給湯システム本体2に多機能ユニット1が接続された場合は、ポンプP3が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0222】
尚この実施形態において、切替スイッチ13fにより第1制御機能13aだけが選択される場合(即ち給湯システム2にポンプP3が接続される場合)は、第1制御機能13aを、第1実施形態の第1制御機能13aと同じ機能に切り替わらせ、他方、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13a,13bの両方が選択された場合(即ち給湯システム2からポンプP3が省略される場合)は、第1制御機能13aを、第1実施形態の第1制御機能13aの機能からポンプP3の制御に関する機能を省略した機能に切り替わらせてもよい。これにより、ポンプP3が省略された場合に、制御装置13HにおいてポンプP3の制御負担を軽減できる。
【0223】
<第9実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Iは、図13の様に、第1実施形態の給湯システム100(図1)において、第2ポンプP2が多機能ユニット1の第1流路h1から第3流路h3に移設され、ポンプP3が給湯システム本体2の配管h5bから配管h5aに移設されたものに相当する。以下、第1実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0224】
給湯システム100Iは、図14の給湯システム本体2Iと、図13の様に、給湯システム本体2Iに接続可能な多機能ユニット1Iおよび暖房器7とを備えている。
【0225】
給湯システム本体2Iは、ポンプP3が配管h5bから配管h5aに移設され、且つ制御装置13Iが下記の様に変更された以外は、第1実施形態の場合と同様に構成される。多機能ユニット1Iは、第2ポンプP2が第1流路h1から第3流路h3に移設された以外は、第1実施形態の場合と同様に構成される。暖房器7は、第1実施形態の場合と同様に構成される。
【0226】
この実施形態の制御装置13Iは、ヒートポンプ熱源機9、ポンプP3および多機能ユニット1Iを制御するものであり、図3の様に、第1および第2制御機能13a,13bIと、操作入力部13cと、接続部13dと、残湯量検出部13eと、切替スイッチ13fとを備えている。各構成要素13a,13c,13d,13e,13fは、第1実施形態と同様である。第2制御機能13bIは下記の様に機能する。
【0227】
この実施形態では、図14の様に給湯システム本体2Iに多機能ユニット1Iが接続されていない場合において、切替スイッチ13fにより第1制御機能13aだけが作動された場合は、第1制御機能13aは、残湯量検出部13eの検出結果に基づいて、第1実施形態の場合と同様に貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御する。
【0228】
また図13の様に給湯システム本体2Iに多機能ユニット1Iが接続された場合において、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13a,13bIの両方が作動された場合は、第1および第2制御機能13a,13bIは、残湯量検出部13eの検出結果に基づいて、第1実施形態の場合と同様に貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御する。即ちこの場合、第2制御機能13bIは、第1実施形態の第1制御機能13bと同様に機能する。
【0229】
また、図13の様に給湯システム本体2Iに多機能ユニット1Iが接続された場合において、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13a,13bIの両方が作動された場合は、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御すると共に第2制御機能13bIが第1ポンプP1および調整弁5を制御し、これにより暖房器7が制御される。
【0230】
より詳細には、操作入力部13cに暖房開始の指示が入力されると、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させると共に、第2制御機能13bIが、第1ポンプP1を作動させ、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される様に(例えば熱交換器3側αが全開となり貯湯タンク側βが全閉になる様に)制御する。これにより、熱交換器3内の湯水が3→5→P3→a7→9b→a8→N2→3の順に循環して熱交換器9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順に循環し、これにより暖房器7が暖房を開始する。他方、操作入力部13cに暖房停止の指示が入力されると、第1制御機能13aがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させると共に第2制御機能13bIが第1ポンプP1を停止させ、これにより暖房器7が停止される。
【0231】
以上の様に構成された給湯システム100Iによれば、第1実施形態と同様の効果を得る。
【0232】
<第10実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Jは、図13の様に、第2実施形態の給湯システム100B(図1)において、第2ポンプP2が多機能ユニット1の第1流路h1から第3流路h3に移設され、ポンプP3が給湯システム本体2の配管h5bから配管h5aに移設されたものに相当する。以下、第2実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0233】
この給湯システム100Jは、図14の給湯システム本体2Jと、図13の様に、給湯システム本体2Jに接続可能な多機能ユニット1Jおよび暖房器7とを備えている。
【0234】
給湯システム本体2Jは、ポンプP3が配管h5bから配管h5aに移設され、且つ第1制御装置13Jが下記の様に変更される以外は、第2実施形態の場合と同様に構成される。多機能ユニット1Jは、第2ポンプP2が第1流路h1から第3流路h3に移設され、且つ第2制御装置17Jの動作が下記の様に変更される以外は、第2実施形態の場合と同様に構成される。暖房器7は、第1実施形態と同様に構成される。
【0235】
第1制御装置13Jは、図4の様に、第1制御機能13aBと、第2制御機能13bJと、操作入力部13cと、接続部13dBと、残湯量検出部13eと、切替スイッチ13fとを備えている。尚、各構成要素13aB,13c,13dB,13e,13fBは、第2実施形態の場合と同じである。
【0236】
第2制御機能13bJは、第2制御装置17Jを介して調整弁5を制御すると共に、第2制御装置17Jからの制御に応じて、直接にまたは第1制御機能13aBを介してヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御する機能である。
【0237】
第2制御装置17Jは、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御すると共に、第1制御装置13Jの第2制御手段13bJを介してヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御する。
【0238】
この実施形態では、図14の様に給湯システム本体2Jに多機能ユニット1Jが接続されていない場合において、切替スイッチ13fにより第1制御機能13aBだけが作動された場合は、第1制御機能13aBが、第2実施形態の場合と同様に、残湯量検出部13eの検出結果に応じてヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御することで、貯湯タンク11内の湯水の加熱を制御する。
【0239】
他方、図13の様に給湯システム本体2Jに多機能ユニット1Jが接続された場合において、切替スイッチ13fにより第1および第2制御機能13aB,13bJの両方が作動された場合は、残湯量検出部13cの検出結果に応じて、第1制御機能13aBがヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御すると共に第2制御機能13bJが第2制御装置17Jを介して第2ポンプP2および制御弁5を制御することで、第2実施形態の場合と同様に、貯湯タンク11内の湯水の加熱が制御される。
【0240】
また、図13の様に給湯システム本体2Jに多機能ユニット1Jが接続された場合において、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第2制御装置17Jが、第1ポンプP1および調整弁5を制御すると共に第1制御装置13Jの第2制御機能13bJを介してヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を制御することで、第2実施形態の場合と同様に、暖房器7が制御される。
【0241】
以上の様に構成された給湯システム100Jによれば、第2実施形態と同様の効果を得る。
【0242】
<第11実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Kは、図13の様に、第3実施形態の給湯システム100C(図1)において、第2ポンプP2が多機能ユニット1の第1流路h1から第3流路h3に移設され、ポンプP3が給湯システム本体2の配管h5bから配管h5aに移設され、且つ多機能ユニット1において制御信号(加熱手段用制御信号)s1だけでなく制御信号(ポンプ用制御信号)s2も中継させたものに相当する。以下、第3実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0243】
この給湯システム100Kは、図14の給湯システム本体2Kと、図13の様に、給湯システム本体2Kに接続可能な多機能ユニット1Kおよび暖房器7とを備えている。
【0244】
給湯システム本体2Kは、ポンプP3が配管h5bから配管h5aに移設される以外は、第3実施形態の場合と同様に構成される。多機能ユニット1Kは、第2ポンプP2が第1流路h1から第3流路h3に移設され、且つ第2制御装置17Kの動作が下記の様に変更される以外は、第3実施形態の場合と同様に構成される。暖房器7は、第3実施形態と同様に構成される。
【0245】
第2制御装置17Kは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。
【0246】
より詳細には、第2制御装置17Kは、図13の様に給湯システム本体2Kに多機能ユニット1Kが接続された場合(即ち多機能ユニット1Kが第5流路h5におけるポンプP3と貯湯タンク11との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図15の様に、制御部13aCからヒートポンプ熱源機9に出力される制御信号(加熱手段用制御信号)s1および制御部13aCからポンプP3に出力される制御信号(ポンプ用制御信号)s2を中継すると共に、図16の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0247】
即ちステップW1で、第2制御装置17Kは、その中継する制御信号s1に基づいて、ヒートポンプ熱源機9の作動中(即ち貯湯タンク11内の湯水の加熱中)であるか否かを判断する。尚、ヒートポンプ熱源機9とポンプP3は、第1制御装置13Kにより連動されるので、制御信号s1に基づいてヒートポンプ熱源機9の作動中であるか否かを判断する代わりに、制御信号s2に基づいてポンプP3の作動中であるか否かを判断してもよい。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9の作動中である場合は、処理はステップW2に進み、ヒートポンプ熱源機9の停止中である場合は、処理はステップW7に進む。
【0248】
ステップW2では、第2制御装置17Kは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップW3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップW2−2に進む。
【0249】
ステップW3では、第2制御装置17Kは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する各制御信号s1,s2をその内容を変更せずに中継し(この場合、各制御信号s1,s2はそれぞれヒートポンプ熱源機9,ポンプP3を作動させる内容なので、各制御信号s1,s2の内容を変更しなければヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は作動される。)、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を所定の排出量(例えばポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を、熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、熱交換器3は機能せず(従って暖房器7は作動せず)、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップW1に戻る。
【0250】
ステップW2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Kが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップW5に進み、第2制御装置17Kが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップW4に進む。
【0251】
ステップW4では、第2制御装置17Kは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a5)その中継する各制御信号s1,s2をそれらの内容を変更せずにヒートポンプ熱源機9,ポンプP3に中継すると共に、(b5)第2ポンプP2をポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ(c5)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが確保される分流比に制御し、且つ(a5)第1ポンプP1を作動させる。
【0252】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P3→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環し、暖房器7により暖房が行われる。そして処理はステップW5に進む。
【0253】
尚、上記(b5)の様に、第2ポンプP2がポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。尚この実施形態では、ポンプP3の排出量が調整できないので、第2ポンプP2の排出量がポンプP3の排出量よりも小さくなる様に制御されている。
【0254】
ステップW5では、第2制御装置17Kは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップW1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合、処理がステップW3に進む。
【0255】
またステップW7では、第2制御装置17Kは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップW1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップW7−2に進む。
【0256】
ステップW7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Kが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップW9に進み、第2制御装置17Kが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップW8に進む。
【0257】
ステップW8では、第2制御装置17Kは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が作動する様に、その中継する各制御信号s1,s2の内容をそれぞれヒートポンプ熱源機9,ポンプP3が作動する内容に変更して中継し、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御し(例えば熱交換器側αが全開になり貯湯タンク側βが全閉になる様に制御し)、且つ第1ポンプP1を作動させ、且つ第2ポンプP2を停止させる。
【0258】
これにより、熱交換器3内の湯水が5→P3→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環することで、暖房器7により暖房が行われる。そして処理がステップW9に進む。
【0259】
ステップW9では、第2制御装置17Kは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップW1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップW10に進む。
【0260】
ステップW10では、第2制御装置17Kは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する各制御信号s1,s2をその内容を変更せずに中継し(この場合、各制御信号s1,s2はそれぞれヒートポンプ熱源機9,ポンプP3を停止させる内容なので、各制御信号s1,s2の内容を変更しないことでヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は停止される。)、且つポンプP1を停止させる。そして処理がステップW1も戻る。
【0261】
以上の様に構成された給湯システム100Kによれば、第3実施形態と同様の効果を得る。
【0262】
<第12実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Nは、図13の様に、第4実施形態の給湯システム100D(図1)において、第2ポンプP2が多機能ユニット1の第1流路h1から第3流路h3に移設され、ポンプP3が給湯システム本体2の配管h5bから配管h5aに移設されたものに相当する。以下、第4実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0263】
この給湯システム100Nは、図14の給湯システム本体2Nと、図13の様に、給湯システム本体2Nに接続可能な多機能ユニット1Nおよび暖房器7とを備えている。
【0264】
図7,図13および図14の様に、給湯システム本体2Nは、ポンプP3が配管h5bから配管h5aに移設される以外は、第4実施形態の場合と同様に構成される。多機能ユニット1Nは、第2ポンプP2が第1流路h1から第3流路h3に移設され、且つ第2制御装置17Nの動作が下記の様に変更される以外は、第4実施形態の場合と同様に構成される。暖房器7は、第3実施形態と同様に構成される。
【0265】
第2制御装置17Nは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。
【0266】
より詳細には、第2制御装置17Nは、図13の様に給湯システム本体2Nに多機能ユニット1Nが接続された場合(即ち多機能ユニット1Nが第5流路h5におけるポンプP3と貯湯タンク11との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図7の様に、制御部13aDからヒートポンプ熱源機9に出力される制御信号(加熱手段用制御信号)s1および制御部13aDからポンプP3に出力される制御信号(ポンプ用制御信号)s2を中継すると共に、図16の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0267】
即ちステップZ1で、第2制御装置17Nは、その中継する制御信号s1に基づいて、ヒートポンプ熱源機9の作動中(即ち貯湯タンク11内の湯水の加熱中)であるか否かを判断する。尚、ヒートポンプ熱源機9とポンプP3とは制御部13aDにより連動されるので、制御信号s1に基づいてヒートポンプ熱源機9の作動中であるか否かを判断する代わりに、制御信号s2に基づいてポンプP3の作動中であるか否かを判断してもよい。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9の作動中である場合は、処理はステップZ2に進み、ヒートポンプ熱源機9の停止中である場合は、処理はステップZ7に進む。
【0268】
ステップZ2では、第2制御装置17Nは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップZ3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップZ2−2に進む。
【0269】
ステップZ3では、第2制御装置17Nは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する各制御信号s1,s2をその内容を変更せずに中継し、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を制御信号s2で指定される排出量(即ちポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を、熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、暖房器7は作動せず、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップZ1に戻る。
【0270】
ステップZ2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Nが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップZ5に進み、第2制御装置17Nが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップZ4に進む。
【0271】
またステップZ4では、第2制御装置17Nは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a8)その中継する各制御信号s1,s2をそれらの内容を変更せずに中継し、且つ(b8)その中継する制御信号s2で指定される排出量(即ちポンプP3の排出量)よりも小さい排出量で第2ポンプP2を作動させ、且つ(c8)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが確保される所定の分流比に制御し、且つ(d8)第1ポンプP1を作動させる。
【0272】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P3→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環して、暖房器7により暖房が行われる。
【0273】
尚、上記(b8)の様に、第2ポンプP2がポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保されると共に、貯湯タンク11内の湯水のa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の循環に加えて、熱交換器3内の湯水の5→P3→a7→9b→a8→N2→3の循環が加わってもヒートポンプ熱源機9の出湯口a8からの湯の温度を目標温度に維持される。
【0274】
尚、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度が目標温度よりも低下してよい場合、またはこの実施形態ではポンプP3の排出量は調整可能であるが、ポンプP3の排出量が調整できない実施形態を想定する場合は、第2制御装置17Nに、上記(a8)で、その中継する制御信号s2をそれで指定される排出量よりも大きい排出量に変更して中継すると共にその中継する制御信号s1をその内容を変更せずに中継し、上記(b8)で、その中継する制御信号s2で指定される排出量で第2ポンプP2を作動させてもよい。この場合も、目標温度は低下するが、貯湯タンク11内の湯水の加熱と、暖房器7による暖房とが行われる。
【0275】
ステップZ5では、第2制御装置17Nは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップZ1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップZ3に進む。
【0276】
またステップZ7では、第2制御装置17Nは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップZ1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップZ7−2に進む。
【0277】
ステップZ7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Nが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップZ9に進み、第2制御装置17Nが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップZ8に進む。
【0278】
ステップZ8では、第2制御装置17Nは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が作動する様に、その中継する制御信号s1をその内容をヒートポンプ熱源機9が作動する内容に変更して中継すると共にその中継する制御信号s2をその内容をポンプP3が作動する様に変更して中継し、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御し(例えば熱交換器側αが全開になり貯湯タンク側βが全閉になる様に制御し)、且つ第1ポンプP1を作動させ、且つ第2ポンプP2を停止させる。
【0279】
これにより、熱交換器3内の湯水が5→P3→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環することで、暖房器7により暖房が行われる。そして処理がステップZ9に進む。
【0280】
ステップZ9では、第2制御装置17Nは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップZ1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップZ10に進む。
【0281】
ステップZ10では、第2制御装置17Nは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する各制御信号s1,s2をそれらの内容を変更せずに中継し(この場合は、各制御信号s1,s2の内容はそれぞれヒートポンプ熱源機9,ポンプP3を停止させる内容なので、各制御信号s1,s2の内容を変更しなければ、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は停止される。)、且つ第1ポンプP1を停止させる。そして処理がステップZ1も戻る。
【0282】
以上の様に構成された給湯システム100Nによれば、第4実施形態と同様の効果を得る。
【0283】
<第13実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Lは、図13の様に、第5実施形態の給湯システム100E(図1)において、第2ポンプP2が多機能ユニット1の第1流路h1から第3流路h3に移設され、ポンプP3が給湯システム本体2の配管h5bから配管h5aに移設されたものに相当する。以下、第5実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0284】
この給湯システム100Lは、図14の給湯システム本体2Lと、図13の様に、給湯システム本体2Lに接続可能な多機能ユニット1Lおよび暖房器7とを備えている。
【0285】
図9,図13および図14の様に、給湯システム本体2Lは、ポンプP3が配管h5bから配管h5aに移設される以外は、第5実施形態の場合と同様に構成される。多機能ユニット1Lは、第2ポンプP2が第1流路h1から第3流路h3に移設され、且つ第2制御装置17Lの動作が下記の様に変更される以外は、第5実施形態の場合と同様に構成される。暖房器7は、第1実施形態の場合と同様に構成される。
【0286】
第2制御装置17Lは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御することで、暖房器7を制御する。
【0287】
より詳細には、第2制御装置17Lは、図13の様に給湯システム本体2Lに多機能ユニット1Lが接続された場合(即ち多機能ユニット1Lが第5流路h5におけるポンプP3と貯湯タンク11との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図9の様に、給湯システム本体2Lの各温度センサT1〜T5から残湯量検出部13eEに出力される検出信号s3を中継すると共に、図17の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0288】
即ちステップX1で、第2制御装置17Lは、その中継する検出信号s3に基づいて、残湯量検出部13eEの場合と同様に貯湯タンク11の残湯量を検出し、その残湯量が起動残湯量以下であるか否かおよび停止残湯量以上であるか否かを判断し、その判断に基づいてヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が作動中であるか否かを判断する。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が作動中である場合は、処理はステップX2に進み、ヒートポンプ熱源機9が作動中でない場合は、処理はステップX7に進む。
【0289】
ステップX2では、第2制御装置17Lは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップX3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップX2−2に進む。
【0290】
ステップX2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Lが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップX5に進み、第2制御装置17Lが暖房のための処理を行っていない場合は、処理がステップX4に進む。
【0291】
ステップX3では、第2制御装置17Lは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する各検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し(この場合、検出信号s3に含まれる残湯量の情報はヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を作動させる残湯量に対応する情報)なので、各検出信号s3に含まれる残湯量の情報を変更しなければ、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は作動される。)、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を所定の排出量(例えばポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を、熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、暖房器7は作動せず、貯湯タンク11内の湯水がa9→P3→5→P2→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップX1に戻る。
【0292】
ステップX4では、第2制御装置17Lは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a6)その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し、且つ(b6)第2ポンプP2をポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ(c6)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが確保される所定の分流比に制御し、(d6)第1ポンプP1を作動させる。
【0293】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P2→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環して、暖房器7による暖房が行われる。そして処理がステップX5に進む。
【0294】
尚、上記(b6)の様に、第2ポンプP2がポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動されることで、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。この実施形態では、ポンプP3の排出量が調整できないので、ポンプP3を第2ポンプよりも大きい排出量で作動させずに、第2ポンプP2をポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動させている。
【0295】
ステップX5では、第2制御装置17Lは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップX1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップX3に進む。
【0296】
またステップX7では、第2制御装置17Lは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップX1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップX7−2に進む。
【0297】
ステップX7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Lが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップX9に進み、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップX8に進む。
【0298】
ステップX8では、第2制御装置17Lは、暖房器7が作動する様に、その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報をヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が作動する様に変更して中継すると共に、第1ポンプP1を作動させ、且つ第2ポンプP2を停止させ、且つ制御弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御する(例えば熱交換器側αが全開となり貯湯タンク側βが全閉となる様に制御する)。これにより暖房器7による暖房が作動する。そして処理がステップX9に進む。
【0299】
ステップX9では、第2制御装置17Lは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップX1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップX10に進む。
【0300】
ステップX10では、第2制御装置17Lは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し(この場合、検出信号s3に含まれる残湯量の情報はヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させるものなので、検出信号s3を変更せずに中継すればヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は停止される。)、且つ第1ポンプP1を停止させる。そして処理がステップX1も戻る。
【0301】
以上の様に構成された給湯システム100Lによれば、第5実施形態と同様の効果を得る。
【0302】
<第14実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Mは、図13の様に、第6実施形態の給湯システム100F(図1)において、第2ポンプP2が多機能ユニット1の第1流路h1から第3流路h3に移設され、ポンプP3が給湯システム本体2の配管h5bから配管h5aに移設されたものに相当する。以下、第6実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0303】
この給湯システム100Mは、図14の給湯システム本体2と、図13の様に、給湯システム本体2Mに接続可能な多機能ユニット1Mおよび暖房器7とを備えている。
【0304】
図9,図13および図14の様に、給湯システム本体2Mは、ポンプP3が配管h5bから配管h5aに移設される以外は、第6実施形態の場合と同様に構成される。多機能ユニット1Mは、第2ポンプP2が第1流路h1から第3流路h3に移設され、且つ第2制御装置17Mの動作が下記の様に変更される以外は、第6実施形態の場合と同様に構成される。暖房器7は、第6実施形態の場合と同様に構成される。
【0305】
第2制御装置17Mは、操作入力部13cへの暖房操作の入力に応じて、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御1することで、暖房器7を制御する。
【0306】
より詳細には、第2制御装置17Mは、図13の様に給湯システム本体2Mに多機能ユニット1Mが接続された場合(即ち多機能ユニット1Mが第5流路h5におけるポンプP3と貯湯タンク11との間の部分に介装接続されると共に第6流路h6に介装接続された場合)において、図9の様に、各温度センサT1〜T5から残湯量検出部13eEに出力される検出信号s3を中継すると共に、図18の様に、第1ポンプP1、第2ポンプP2および調整弁5を制御する。
【0307】
即ちステップY1で、第2制御装置17Mは、その中継する検出信号s3に基づいて、残湯量検出部13eEの場合と同様に貯湯タンク11の残湯量を検出し、その残湯量が起動残湯量以下であるか否かおよび停止残湯量以上であるか否かを判断し、その判断に基づいてヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が作動中であるか否かを判断する。その判断の結果、ヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が作動中である場合は、処理はステップY2に進み、ヒートポンプ熱源機9が作動中でない場合は、処理はステップY7に進む。
【0308】
ステップY2では、第2制御装置17Mは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップY3に進み、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップY2−2に進む。
【0309】
ステップY2−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Fが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップY5に進み、第2制御装置17Fが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップY4に進む。
【0310】
ステップY3では、第2制御装置17Mは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動しない様に、その中継する検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し、且つ第1ポンプP1を停止させ、且つ第2ポンプP2を検出信号s3に含まれる残湯量の情報に対応する排出量(即ち例えばポンプP3の排出量と同じ排出量)で作動させ、且つ調整弁5を熱交換器側αが全閉になり貯湯タンク側βが全開になる様に制御する。これにより、暖房器7は作動せず、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。そして処理がステップY1に戻る。
【0311】
ステップY4では、第2制御装置17Mは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が行われ且つ暖房器7が作動する様に、(a7)第2ポンプP2を、その中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報に対応する排出量(即ち当該検出信号s3に基づいて第1制御装置13MがポンプP3を作動させた場合のポンプP3の排出量)よりも小さい排出量で作動させ、且つ(b7)その中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報を変更せずに中継し、且つ(c7)調整弁5を熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方での流れが確保される分流比に制御し、且つ(d7)第1ポンプP1を作動させる。
【0312】
これにより、貯湯タンク11内の湯水がa9→P2→5→P3→a7→9b→a8→N2→a10→11の順に循環してヒートポンプ熱源機9で加熱されて、貯湯タンク11内の湯水が加熱される。これに併行して、熱交換器3内の湯水が5→P3→a7→9b→a8→N2→3の順に循環してヒートポンプ熱源機9bで加熱されると共に、暖房器7の暖房用液体が7a→a11→a5→P1→3→a6→a12→7aの順で循環し、暖房器7により暖房が行われる。そして処理がステップY5に進む。
【0313】
尚、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度は目標温度よりも低下してもよい場合は、上記(a7)で、第2制御装置17Mにより、その中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報に対応する排出量で第2ポンプP2を作動させ、上記(b7)で、その中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報をポンプP3がより大きい排出量で作動する様に変更させてもよい。その際、例えば、ポンプP3の排出量が貯湯タンク11の残湯量が少ないほど大きくなる様に制御される場合は、中継する検出信号s3に含まれる残湯量の情報をその残湯量がより少なくなる様に変更すればよい。また上記(a7)の様に、第2ポンプP2がポンプP3の排出量よりも小さい排出量で作動されることで、ヒートポンプ熱源機9の出湯口a8から出湯する湯の温度を目標温度に保ちつつ、調整弁5において、熱交換器側αおよび貯湯タンク側βの両方の流れが無理なく確保される。
【0314】
ステップY5では、第2制御装置17Mは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップY1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップY3に進む。
【0315】
またステップY7では、第2制御装置17Mは、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が無い場合は、処理はステップY1に戻り、操作入力部13cへの暖房開始の指示の入力が有る場合は、処理はステップY7−2に進む。
【0316】
ステップY7−2では、暖房開始の指示を受けて、第2制御装置17Mが暖房のための制御を行った場合は、処理がステップY9に進み、第2制御装置17Cが暖房のための制御を行っていない場合は、処理がステップY8に進む。
【0317】
ステップY8では、第2制御装置17Mは、暖房器7が作動する様に、その中継する各検出信号s3をそれに含まれる残湯量の情報をヒートポンプ熱源機9およびポンプP3が作動する様に変更して中継し、かつ第1ポンプP1を作動させ、第2ポンプP2を停止させ、且つ調整弁5を熱交換器側αの流れが確保される分流比に制御する(例えば熱交換器側αが全開となり貯湯タンク側βが全閉となる様に制御する)。これにより暖房器7による暖房が作動する。そして処理がステップY9に進む。
【0318】
ステップY9では、第2制御装置17Mは、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力の有無を確認する。その確認の結果、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が無い場合は、処理がステップY1に戻り、操作入力部13cへの暖房停止の指示の入力が有る場合は、処理がステップY10に進む。
【0319】
ステップY10では、第2制御装置17Mは、貯湯タンク11内の湯水の加熱が停止され且つ暖房器7が停止される様に、その中継する検出信号s3を変更せずに中継し(この場合、検出信号s3に含まれる残湯量の情報はヒートポンプ熱源機9およびポンプP3を停止させるものなので、検出信号s3を変更せずに中継すればヒートポンプ熱源機9およびポンプP3は停止される。)、且つ第1ポンプP1を停止させる。そして処理がステップY1も戻る。
【0320】
以上の様に構成された給湯システム100Mによれば、第6実施形態と同様の効果を得る。
【0321】
<第15実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Pは、図19の様に、第9実施形態(図13)の給湯システム100Iにおいて、第2ポンプP2を省略したものである。以下、第9実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0322】
この給湯システム100Pは、図14の給湯システム本体2Pと、図19の様に、給湯システム本体2Pに接続可能な多機能ユニット1Pおよび暖房器7とを備えている。
【0323】
多機能ユニット1Pは、図19の様に、第2ポンプP2が省略された点が異なる以外は、第9実施形態の多機能ユニット1I(図13)と同様に構成される。
【0324】
給湯システム本体2Pは、図14および図20の様に、ヒートポンプ熱源機9と、貯湯タンク11と、制御装置13Pとを備えている。ヒートポンプ熱源機9および貯湯タンク11は、第9実施形態の場合と同様に構成される。
【0325】
制御装置13Pは、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は、第9実施形態の制御装置13I(図3)と同様に構成される。即ち、制御装置13Pの第2制御機能13bPは、制御装置13Iの第2制御機能13bIから、第2ポンプP2に関する制御を省略した以外は同様に構成され、制御装置13Pの他の構成要素13a,13c〜13fはそれぞれ、制御装置13Iの構成要素13a,13c〜13fと同様に構成される。
【0326】
以上の様に構成された給湯システム100Pによれば、第9実施形態と同様の効果に加え、第2ポンプP2が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0327】
<第16実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Qは、図19の様に、第10実施形態(図13)の給湯システム100Jにおいて、第2ポンプP2を省略したものである。以下、第10実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0328】
この給湯システム100Qは、図14の給湯システム本体2Qと、図19の様に、給湯システム本体2Qに接続可能な多機能ユニット1Qおよび暖房器7とを備えている。
【0329】
給湯システム本体2Qは、図14および図21の様に、ヒートポンプ熱源機9と、貯湯タンク11と、第1制御装置13Qとを備えている。ヒートポンプ熱源機9および貯湯タンク11は、第10実施形態の場合と同様に構成される。
【0330】
第1制御装置13Qは、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は、第10実施形態の第1制御装置13J(図4)と同様に構成される。即ち、制御装置13Qの第2制御機能13bQは、制御装置13Jの第2制御機能13bJから、第2ポンプP2に関する制御を省略した以外は同様に構成され、制御装置13Qの他の構成要素13aB,13c,13dB,13e,13fBはそれぞれ、制御装置13Iの構成要素13aB,13c,13dB,13e,13fBと同様に構成される。
【0331】
多機能ユニット1Qは、図19の様に、第2ポンプが省略される点が異なる以外は、第10実施形態の多機能ユニット1J(図13)と同様に構成される。また多機能ユニット1Qの第2制御装置17Qは、図21の様に、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は、多機能ユニット1Jの第2制御装置17Jと同様に構成される。
【0332】
以上の様に構成された給湯システム100Qによれば、第10実施形態と同様の効果に加え、第2ポンプP2が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0333】
<第17実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Rは、図19の様に、第11実施形態(図13)の給湯システム100Kにおいて、第2ポンプP2を省略したものである。以下、第11実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0334】
この給湯システム100Rは、図14の給湯システム本体2Kと、図19の様に、給湯システム本体2Kに接続可能な多機能ユニット1Rおよび暖房器7とを備えている。給湯システム本体2Kおよび暖房器7は、第11実施形態の場合と同様に構成される。
【0335】
多機能ユニット1Rは、図22の様に、第2ポンプが省略される点が異なる以外は、第11実施形態の多機能ユニット1K(図13)と同様に構成される。また多機能ユニット1Rの第2制御装置17Rは、図22の様に、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は、多機能ユニット1Kの第2制御装置17K(図14)と同様に構成される。
【0336】
第2制御装置13Rの動作は、第11実施形態の第2制御装置12Kの動作(図16)において、第2ポンプP2に関する制御を省略した点が異なる以外は同様である。
【0337】
以上の様に構成された給湯システム100Rによれば、第11実施形態と同様の効果に加え、第2ポンプP2が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0338】
<第18実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Sは、図19の様に、第12実施形態(図13)の給湯システム100Nにおいて、第2ポンプP2を省略したものである。以下、第12実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0339】
この給湯システム100Sは、図14の給湯システム本体2Nと、図19の様に、給湯システム本体2Nに接続可能な多機能ユニット1Sおよび暖房器7とを備えている。給湯システム本体2Nおよび暖房器7は、第12実施形態の場合と同様に構成される。
【0340】
多機能ユニット1Sは、図23の様に、第2ポンプP2が省略される点が異なる以外は、第12実施形態の多機能ユニット1N(図13)と同様に構成される。また多機能ユニット1Sの第2制御装置17Sは、図23の様に、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は、多機能ユニット1Nの第2制御装置17D(図15)と同様に構成される。
【0341】
第2制御装置13Sの動作は、第12実施形態の第2制御装置12Dの動作(図16)において、第2ポンプP2に関する制御を省略した点が異なる以外は同様である。
【0342】
以上の様に構成された給湯システム100Sによれば、第12実施形態と同様の効果に加え、第2ポンプP2が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0343】
<第19実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Tは、図19の様に、第13実施形態(図13)の給湯システム100Lにおいて、第2ポンプP2を省略したものである。以下、第13実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0344】
この給湯システム100Tは、図14の給湯システム本体2Lと、図19の様に、給湯システム本体2Lに接続可能な多機能ユニット1Tおよび暖房器7とを備えている。給湯システム本体2Lおよび暖房器7は、第13実施形態の場合と同様に構成される。
【0345】
多機能ユニット1Tは、図19の様に、第2ポンプP2が省略される点が異なる以外は、第13実施形態の多機能ユニット1L(図13)と同様に構成される。また多機能ユニット1Tの第2制御装置17Tは、図24の様に、第13実施形態の多機能ユニット1Lの第2制御装置17L(図9)と比べて、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は同様に構成される。
【0346】
第2制御装置13Tの動作は、第13実施形態の第2制御装置12Lの動作(図17)において、第2ポンプP2に関する制御を省略した点が異なる以外は同様である。
【0347】
以上の様に構成された給湯システム100Tによれば、第13実施形態と同様の効果に加え、第2ポンプP2が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【0348】
<第20実施形態>
この実施形態に係る給湯システム100Uは、図19の様に、第14実施形態(図13)の給湯システム100Mにおいて、第2ポンプP2を省略したものである。以下、第14実施形態と同じ部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0349】
この給湯システム100Uは、図14の給湯システム本体2Mと、図19の様に、給湯システム本体2Mに接続可能な多機能ユニット1Uおよび暖房器7とを備えている。給湯システム本体2Mおよび暖房器7は、第14実施形態の場合と同様に構成される。
【0350】
多機能ユニット1Uは、図19の様に、第2ポンプP2が省略される点が異なる以外は、第14実施形態の多機能ユニット1M(図13)と同様に構成される。また多機能ユニット1Uの第2制御装置17Uは、図24の様に、第2ポンプP2に関する制御が省略される点が異なる以外は、多機能ユニット1Mの第2制御装置17M(図9)と同様に構成される。
【0351】
第2制御装置13Tの動作は、第14実施形態の第2制御装置12Mの動作(図18)において、第2ポンプP2に関する制御を省略した点が異なる以外は同様である。
【0352】
以上の様に構成された給湯システム100Uによれば、第14実施形態と同様の効果に加え、第2ポンプP2が省略されるので、その分、コスト削減に寄与できる。
【符号の説明】
【0353】
1,1K〜1M,1Q〜1U 多機能ユニット
2、2J〜1N,2Q,給湯システム本体
9 ヒートポンプ熱源機
13,13B,13C,13E〜13M,13P,13Q, 第1制御装置
17B,17C,17E,17F,17J〜17M,17R〜17U 第2制御装置
a1〜a5 第1〜第5接続口
a7流入口
a9 吐出口
a10 入湯口
a13 出湯口
h5〜h11 配管
T1〜T5 温度センサ
P1〜P3 第1〜第3ポンプ
s1 加熱手段用制御信号
s2 ポンプ用制御信号
s3 検出信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯タンク(11)と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱して湯にする加熱手段(9)とを備える所定の給湯システム本体(2)に対し、暖房機能を付加するべく接続可能な多機能ユニット(1)であって、
前記加熱手段における前記湯水が流入する流入口(a7)からの配管(h5a)が接続可能な第1接続口(a1)と、
前記加熱手段における前記湯が出湯する出湯口(a8)からの配管(h6a)が接続可能な第2接続口(a2)と、
前記貯湯タンクにおける前記湯水が吐出される吐出口(a9)からの配管(h5b)が接続可能な第3接続口(a3)と、
前記貯湯タンクにおける前記湯が入湯する入湯口(a10)からの配管(h6a)が接続可能な第4接続口(a4)と、
所定の暖房器(7)における暖房用液体が吐出される吐出口(a11)からの配管(h12)および前記暖房用液体が流入する流入口(a11)からの配管(h13)のうちの一方が接続可能な第5接続口(a5)と、
前記所定の暖房器における前記吐出口および前記流入口のうちの他方が接続可能な第6接続口(a6)と、
前記第1接続口と前記第2接続口とを繋ぐ第1流路(h1)と、
前記第5接続口と第6接続口とを繋ぐ第2流路(h2)と、
前記第1流路を流れる流体と前記第2流路を流れる流体との間で熱交換を行う熱交換器(3)と、
前記第3接続口を前記第1流路における前記熱交換器と前記第1接続口との間の部位に分岐状に繋ぐ第3流路(h3)と、
前記第4接続口を前記第1流路における前記熱交換器と前記第2接続口との間の部位に分岐状に繋ぐ第4流路(h4)と、
前記第1流路と前記第3流路との分岐点(N1)または前記第1流路と前記第4流路との分岐点(N2)に配設された調整弁(5)と、
前記第2流路に配設された第1ポンプ(P1)と、
を備えることを特徴とする多機能ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の多機能ユニット(1)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2)とを含む給湯システム(100)であって、
前記多機能ユニットは、前記第1流路(h1)における前記第1接続口(a1)と前記調整弁(5)との間の部分に配設された第2ポンプ(P2)を更に備え、
前記給湯システム本体は、
湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、
その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯される前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、
前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、
前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、
前記第5流路(h5)に配設され、前記貯湯タンク(11)の前記吐出口(a9)からの湯水を前記加熱手段(9)側に送出する第3ポンプ(P3)と、
を備え、
前記第5流路には、前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分において、前記多機能ユニット(1)の前記第1接続口(a1)が前記加熱手段の前記流入口(a7)側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口(a3)が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニット(1)が介装接続可能であり、
前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であることを特徴とする給湯システム。
【請求項3】
請求項2に記載の給湯システム(100B)であって、
前記給湯システム本体(2)は、
前記加熱手段(9)および第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(13aB)を有する第1制御手段(13B)を更に備え、
前記多機能ユニット(1)は、
前記第1ポンプ(P1)、第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段(9)を制御する第2制御手段(17B)を更に備え、
前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記第2ポンプおよび前記調整弁を制御すると共に前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段を制御する第2制御機能(13bB)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させることを特徴とする給湯システム。
【請求項4】
請求項2に記載の給湯システム(100C)であって、
前記給湯システム本体(2)は、
前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を前記加熱手段用制御信号で指定される加熱能力で作動させると共に、前記第3ポンプ(P3)を所定の排出量で作動させる第1制御手段(13C)を更に備え、
前記多機能ユニット(1)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17C)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段(9)と前記第3ポンプ(P3)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号を中継し、前記加熱手段の停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更し、且つ前記第1および第2ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(S8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項5】
請求項4に記載の給湯システム(100C)であって、
前記第2制御手段(17C)は、前記加熱手段(9)の作動中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号で指定される加熱能力をより高い加熱能力に変更し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ前記第2ポンプ(P2)を前記所定の排出量よりも大きい排出量で作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側の両方の流れが確保される分流比に制御する(S4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項6】
請求項2に記載の給湯システム(100D)であって、
前記給湯システム本体(2)は、
前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で作動させると共に、前記加熱手段に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させる第1制御手段(13D)を更に備え、
前記多機能ユニット(1)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17D)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段の停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更する共にその中継する前記ポンプ用制御信号を変更せず、且つ前記第1ポンプおよび前記第2ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)での流れが確保される分流比に制御する(T8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項7】
請求項6に記載の給湯システム(100D)であって、
前記第2制御手段(17D)は、前記加熱手段の作動中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を変更しないと共にその中継する前記ポンプ用制御信号で指定される排出量をよりも小さい排出量に変更し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ変更前の前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で前記第2ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記貯湯タンク側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(T4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項8】
請求項2に記載の給湯システム(100E)であって、
前記給湯システム本体(2)は、
前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、
前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記第3ポンプを所定の排出量で作動させると共に前記加熱手段を前記検出信号の内容に応じた加熱能力で作動させる第1制御手段(13E)と、
を更に備え、
前記多機能ユニット(1)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17E)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、その中継する前記検出信号を前記加熱手段が所要の加熱能力で作動される様に変更し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを前記所定の排出量よりも大きい排出量で作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(U4,U8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項9】
請求項2に記載の給湯システム(100F)であって、
前記貯湯タンク(9)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(27)と、
前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプを前記検出信号の内容に応じた排出量で作動させる第1制御手段(13F)と、
を更に備え、
前記多機能ユニット(1)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17F)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記加熱手段と前記第3ポンプとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記第2ポンプを所要の排出量で作動させ、且つ前記第1ポンプP1を作動させ、且つその中継する前記検出信号を前記第3ポンプが前記所要の排出量よりも小さい排出量で作動する様に変更し、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(V4,V8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項10】
請求項1に記載の多機能ユニット(1P)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2P)とを含む給湯システム(100P)であって、
前記給湯システム本体は、
湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、
その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯される前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、
前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、
前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、
前記第5流路に配設され、前記貯湯タンクの前記吐出口からの湯水を前記加熱手段側に送出する第3ポンプ(P3)と、
を備え、
前記第5流路には、前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分において、前記多機能ユニットの前記第1接続口が前記加熱手段の前記流入口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であり、
前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であることを特徴とする給湯システム。
【請求項11】
請求項10に記載の給湯システム(100Q)であって、
前記給湯システム本体(2Q)は、
前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(15aB)を有する第1制御手段(13Q)を更に備え、
前記多機能ユニット(1Q)は、
前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段および前記第3ポンプを制御する第2制御手段(17Q)を更に備え、
前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記調整弁を制御すると共に、前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段および前記第3ポンプを制御する第2制御機能(13bQ)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させることを特徴とする給湯システム。
【請求項12】
請求項10に記載の給湯システム(100R)であって、
前記給湯システム本体(2K)は、
前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を加熱手段用制御信号で指定される加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを所定の排出量で作動させる第1制御手段(13K)を更に備え、
前記多機能ユニット(1R)は、
前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17R)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(W8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項13】
請求項12に記載の給湯システム(100R)であって、
前記第2制御手段(17R)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(W4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項14】
請求項10に記載の給湯システム(100S)であって、
前記給湯システム本体(2N)は、
前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段(9)を所定の加熱能力で作動させると共に、前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で作動させる第1制御手段(13N)を更に備え、
前記多機能ユニット(1S)は、
前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17S)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(Z8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項15】
請求項14に記載の給湯システム(100S)であって、
前記第2制御手段(17S)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号(s1)および前記ポンプ用制御信号(s2)を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Z4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項16】
請求項10に記載の給湯システム(100T)であって、
前記給湯システム本体(2L)は、
前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、
前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記第3ポンプを所定の排出量で作動させると共に前記加熱手段を前記検出信号の内容に応じた加熱能力で作動させる第1制御手段(13L)と、
を更に備え、
前記多機能ユニット(1T)は、
前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17T)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(X8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項17】
請求項16に記載の給湯システム(100T)であって、
前記第2制御手段(17T)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、その中継する前記検出信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記貯湯タンク側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(X4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項18】
請求項10に記載の給湯システム(100U)であって、
前記給湯システム本体(2M)は、
前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、
前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプを前記検出信号の内容に応じた排出量で作動させる第1制御手段(13M)と、
を更に備え、
前記多機能ユニット(1U)は、
前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17U)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(Y8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項19】
請求項18に記載の給湯システム(100U)であって、
前記第2制御手段(17U)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を変更せずに中継し、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Y4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項20】
請求項2または10に記載の給湯システム(100,100P)であって、
前記給湯システム本体(2,2P)は、
前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(13a)と、前記第1ポンプ(P1)および前記調整弁(5)を制御する第2制御機能(13b,13bP)とを有し、前記多機能ユニット(1,1P)が前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路および前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1および前記第2制御機能を作動させる制御手段(13,13P)を更に備えることを特徴とする給湯システム。
【請求項21】
請求項1に記載の多機能ユニット(1)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2)とを含む給湯システム(100G)であって、
前記多機能ユニットは、前記第1流路(h1)における前記第1接続口(a1)と前記調整弁(5)との間の部分に配設された第2ポンプ(P2)を更に備え、
前記給湯システム本体は、
湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、
その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯される前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、
前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、
前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、
を備え、
前記第5流路には、前記多機能ユニットの前記第1接続口が前記加熱手段の前記流入口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であり、
前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であることを特徴とする給湯システム。
【請求項22】
請求項21に記載の給湯システム(100H)であって、
前記給湯システム本体(2)は、
前記加熱手段(9)を制御する第1制御機能(13a)を有する第1制御手段(13H)を更に備え、
前記多機能ユニット(1)は、
前記第1ポンプ(P1)、第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段(9)を制御する第2制御手段(17B)を更に備え、
前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記第2ポンプおよび前記調整弁を制御すると共に前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段を制御する第2制御機能(13b)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路および前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させることを特徴とする給湯システム。
【請求項23】
請求項1に記載の多機能ユニット(1I)と、前記多機能ユニットと接続可能な給湯システム本体(2I)とを含む給湯システム(100I)であって、
前記多機能ユニットは、前記第3流路(h3)に配設され、前記第3接続口(a3)から流入する湯水を前記調整弁(5)側に送出する第2ポンプ(P2)を更に備え、
前記給湯システム本体(2I)は、
湯水が流入する流入口(a7)および前記湯水を加熱して得られる湯を出湯する出湯口(a8)を有する加熱手段(9)と、
その内部の湯水を吐出する吐出口(a9)および前記加熱手段から出湯する前記湯が入湯する入湯口(a10)を有する貯湯タンク(11)と、
前記貯湯タンクの前記吐出口と前記加熱手段の前記流入口とを繋ぐ第5流路(h5)と、
前記貯湯タンクの前記入湯口と前記加熱手段の前記出湯口とを繋ぐ第6流路(h6)と、
前記第5流路に配設され、前記貯湯タンクの前記吐出口からの湯水を前記加熱手段側に送出する第3ポンプ(P3)と、
を備え、
前記第5流路には、前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分において、前記多機能ユニットの前記第1接続口が前記加熱手段の前記流入口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第3接続口が前記貯湯タンクの前記吐出口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であり、
前記第6流路には、前記多機能ユニットの前記第2接続口が前記加熱手段の前記出湯口側に接続されると共に前記多機能ユニットの前記第4接続口が前記貯湯タンクの前記入湯口側に接続される様にして、前記多機能ユニットが介装接続可能であることを特徴とする給湯システム。
【請求項24】
請求項23に記載の給湯システム(100J)であって、
前記給湯システム本体(2J)は、
前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御する第1制御機能(13aB)を有する第1制御手段(13J)を更に備え、
前記多機能ユニット(1J)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御すると共に、前記第1制御手段を介して前記加熱手段(9)および前記第3ポンプを制御する第2制御手段(17J)を更に備え、
前記第1制御手段は、前記第2制御手段を介して前記第2ポンプおよび前記調整弁を制御すると共に、前記第2制御手段からの制御に応じて前記加熱手段および前記第3ポンプを制御する第2制御機能(13bJ)を更に有し、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1制御機能および前記第2制御機能を作動させることを特徴とする給湯システム。
【請求項25】
請求項23に記載の給湯システム(100K)であって、
前記給湯システム本体(2K)は、
前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段を加熱手段用制御信号で指定される加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを所定の排出量で作動させる第1制御手段(13K)を更に備え、
前記多機能ユニット(1K)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17K)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(W8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項26】
請求項25に記載の給湯システム(100K)であって、
前記第2制御手段(17K)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを前記所定の排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(W4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項27】
請求項23に記載の給湯システム(100N)であって、
前記給湯システム本体(2N)は、
前記加熱手段(9)に加熱手段用制御信号(s1)を出力して前記加熱手段(9)を所定の加熱能力で作動させると共に、前記第3ポンプ(P3)にポンプ用制御信号(s2)を出力して前記第3ポンプを前記ポンプ用制御信号で指定される排出量で作動させる第1制御手段(13N)を更に備え、
前記多機能ユニット(1N)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17N)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンク(11)との間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記加熱手段用制御信号および前記ポンプ用制御信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記加熱手段用制御信号を前記加熱手段が作動する様に変更して中継すると共にその中継する前記ポンプ用制御信号を前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される様に制御する(Z8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項28】
請求項27に記載の給湯システム(100N)であって、
前記第2制御手段(17N)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、前記加熱手段用制御信号(s1)および前記ポンプ用制御信号(s2)を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つ前記第2ポンプ(P2)を前記ポンプ用制御信号で指定される排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)およびヒートポンプ熱源機側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Z4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項29】
請求項23に記載の給湯システム(100L)であって、
前記給湯システム本体(2L)は、
前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、
前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記第3ポンプを所定の排出量で作動させると共に前記加熱手段を前記検出信号の内容に応じた加熱能力で作動させる第1制御手段(13L)と、
を更に備え、
前記多機能ユニット(1L)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17L)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(X8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項30】
請求項29に記載の給湯システム(100L)であって、
前記第2制御手段(17L)は、前記加熱手段および前記第3ポンプの作動中の場合において、その中継する前記検出信号を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを前記所定の排出量よりも小さい排出量で作動させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)および前記貯湯タンク側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(X4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項31】
請求項23に記載の給湯システム(100M)であって、
前記給湯システム本体(2M)は、
前記貯湯タンク(11)の残湯量または残湯温度を検出するセンサ(T1〜T5)と、
前記センサからの検出信号(s3)に基づいて前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)を制御し、前記加熱手段を所定の加熱能力で作動させると共に前記第3ポンプを前記検出信号の内容に応じた排出量で作動させる第1制御手段(13M)と、
を更に備え、
前記多機能ユニット(1M)は、
前記第1ポンプ(P1)、前記第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御手段(17M)を更に備え、
前記第2制御手段は、前記多機能ユニットが前記第5流路(h5)における前記第3ポンプと前記貯湯タンクとの間の部分に介装接続されると共に前記第6流路(h6)に介装接続され、前記検出信号を中継し、前記加熱手段および前記第3ポンプの停止中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を前記加熱手段および前記第3ポンプが作動する様に変更して中継し、且つ前記第1ポンプを作動させ、且つ前記第2ポンプを停止させ、且つ前記調整弁を前記熱交換器側(α)の流れが確保される分流比に制御する(Y8)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項32】
請求項31に記載の給湯システム(100M)であって、
前記第2制御手段(17M)は、前記加熱手段(9)および前記第3ポンプ(P3)の作動中の場合において、その中継する前記検出信号に含まれる残湯量または残湯温度の情報を変更せずに中継し、且つ前記第1ポンプ(P1)を作動させ、且つその中継する前記検出信号に含まれる前記残湯量または残湯温度の情報に対応する排出量よりも小さい排出量で前記第2ポンプ(P2)を作動させ、且つ前記調整弁(5)を前記熱交換器側(α)および前記加熱手段側(β)の両方の流れが確保される分流比に制御する(Y4)ことを特徴とする給湯システム。
【請求項33】
請求項21または23に記載の給湯システム(100G,100J)であって、
前記給湯システム本体(2)は、
前記加熱手段(9)を制御する第1制御機能(13a)と、前記第1ポンプ(P1)、第2ポンプ(P2)および前記調整弁(5)を制御する第2制御機能(13b,13bI)とを有し、前記多機能ユニット(1,1I)が前記第5流路(h5)および前記第6流路(h6)に介装接続されない場合は、前記第1および前記第2制御機能のうちの前記第1制御機能だけを作動させ、前記多機能ユニットが前記第5流路および前記第6流路に介装接続される場合は、前記第1および前記第2制御機能を作動させる制御手段(13G,13I)を更に備えることを特徴とする給湯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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