説明

多機能接触および/または接近センサ

容量センサ要素として構成され、送信電極(SE)および受信電極(EE)を備えている第1の電極構造を備え、送信電極によって放出される第1の交流電場が、受信電極に結合され得る、接触および/または接近を検出するための少なくとも1つの第1のセンサ要素(FE)と、少なくとも1つの第2のセンサ要素と、少なくとも1つの第1のセンサ要素および少なくとも1つの第2のセンサ要素と結合される評価デバイスであって、第1のセンサ要素の受信電極からタップされる第1の信号(S1)および第2のセンサ要素によって提供される少なくとも1つの第2の信号(S2)を評価し、評価に応じて、少なくとも1つの検出信号を生成するように構成されている評価デバイス(A)とを備えているセンサデバイスが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出信号を提供するためのセンサデバイスおよび方法に関する。検出信号は、電気デバイスのデバイス状態を制御するために使用され得る。
【背景技術】
【0002】
先行技術から、定量的に測定パラメータを検出するために、例えば、携帯用デバイス上に配置され得るセンサデバイスは、公知である。例えば、ラウドスピーカの領域内において、携帯電話に赤外線センサを提供し、それによって、物体までの距離が検出され得ることが知られている。したがって、例えば、携帯電話から耳までの距離が検出され得る。次いで、距離に応じて、携帯電話の表示が、オンまたはオフに切り替えられ得る。
【0003】
本観点から、少なくともプローブは、携帯電話の表面に配置されなければならないため、赤外線センサが、外側から可視であることは、不利である。したがって、携帯電話の設計の可能性が制限される。さらに、携帯電話が、実際に、耳の位置にある場合、あるいは赤外線センサまたはプローブが、例えば、手によって覆われない場合、容易に検出することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、少なくとも部分的に、先行技術から知られている不利点を回避するセンサデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本目的は、本発明に従って、独立請求項による検出信号を提供するためのセンサデバイスならびに方法によって達成される。本発明の有利な実施形態および改良点は、従属請求項に示される。
【0006】
したがって、
−容量センサ要素として構成され、送信電極および受信電極を備えている、第1の電極構造を備え、送信電極によって放出される第1の交流電場が、受信電極に結合され得る、接触および/または接近を検出するための少なくとも1つの第1のセンサ要素と、
−少なくとも1つの第2のセンサ要素と、
−少なくとも1つの第1のセンサ要素および少なくとも1つの第2のセンサ要素と結合される、評価デバイスであって、第1のセンサ要素の受信電極からタップされる第1の信号および第2のセンサ要素によって提供される少なくとも1つの第2の信号を評価し、評価に応じて、少なくとも1つの検出信号を生成するように構成されている、評価デバイスと
を備えている、センサデバイスが提供される。
【0007】
このように、例えば、デバイスの接触および/またはデバイスへの近接に応じるだけではなく、また、他のセンサ値に応じて、電気デバイスの動作モードが変更され得る。有利には、特に、電子的手デバイスの人間工学が、明確に改良され得る。
【0008】
第1の電極構造は、補償電極を備え、評価デバイスは、送信電極に第1の交流電気信号を供給し、補償電極に第2の交流電気信号を供給するための信号送信機を備え、補償電極によって放出される第2の交流電場は、受信電極に結合され得る。
【0009】
したがって、携帯用デバイス上の送信電極、受信電極、および補償電極の適切な配置によって、手による携帯用デバイスの包含の検出が、特に有利な方法で実現化され得る。
【0010】
補償電極は、実質的に、送信電極と受信電極との間に配置され得る。
【0011】
第2の交流電気信号は、第1の交流電気信号に対して位相偏移され得る。
【0012】
第1のセンサ要素は、いくつかの電場感知電極を備えている第2の電極構造を備え、受信電極、送信電極、補償電極、および電場感知電極は、
−送信電極によって放出される第1の交流電場が、電場感知電極のうちの少なくとも1つにも結合され、
−補償電極によって放出される第2の交流電場が、実質的に、受信電極のみに結合され得るように、互に対して、配置され、
評価デバイスは、電場感知電極のうちの少なくとも1つからタップされる第3の信号を評価するように構成されている。
【0013】
電場感知電極によって、携帯用デバイスにおける容量センサ要素の観察領域は、明確に拡大され得、同時に、また、電場感知電極への接近の検出は、送信電極と電場感知電極との間の拡大容量結合に対応する、送信電極において放出された交流場が、手を介して、電場感知電極に結合される場合のみ達成されるので、電場感知電極のみへの接近が、検出につながらないことが保証される。
【0014】
第1の交流電気信号の振幅は、第2の交流電気信号の振幅より大きいものであり得る。
【0015】
第1の電極構造に対する物体の接近は、第1の電極構造に対する物体の接近を示す、受信電極からタップされる第1の信号のレベル変化につながり得る。
【0016】
物体の第2の電極構造に対するさらなる接近は、電場感知電極からタップされる少なくとも1つの第3の信号のレベル変化につながり得、第3の信号のレベル変化は、第1の電極構造および第2の電極構造の両方への物体の接近を示す。
【0017】
補助電極は、電場感知電極のうちの少なくとも1つに割り当てられ、補助電極は、ガルバニックにまたは容量的に、少なくとも1つの電場感知電極と結合され得る。
【0018】
第2のセンサ要素は、位置センサ、加速度センサ、光センサ、および温度センサのうちの少なくとも1つを備え得る。
【0019】
本発明はまた、
−第1の信号が、第1のセンサ要素の受信電極からタップされ、第1のセンサ要素は、容量センサ要素として構成され、送信電極および受信電極を備えている第1の電極構造を備え、送信電極によって放出される第1の交流電場は、受信電極に結合され、
−第1の信号が、評価され、
−第2のセンサ要素から提供される第2の信号が、評価され、
−評価された第1の信号および評価された第2の信号に応じて、検出信号が、生成される、
検出信号を提供する方法を提供する。
【0020】
第1のセンサ要素は、いくつかの電場感知電極を備えている第2の電極構造を備え、
−送信電極によって放出される第1の交流電場は、少なくとも1つの電場感知電極に結合され、
−少なくとも1つの電場感知電極において、第3の信号が、検出され、
−第3の信号が、評価され、
検出信号は、評価された第3の信号に応じている。
【0021】
第1の電極構造は、補償電極を備え、送信電極は、第1の交流電気信号を供給され、補償電極は、第2の交流電気信号を供給される。
【0022】
第2の交流電気信号は、第1の交流電気信号に対して位相偏移され得る。
【0023】
受信電極、送信電極、補償電極、および電場感知電極は、補償電極によって放出される第2の交流電場が、実質的に、受信電極のみに結合されるように、互に対して、配置される。
【0024】
また、電気デバイスのデバイス状態を制御する方法が提供され、検出信号を提供する方法によって提供される検出信号から、デバイス状態を制御するために使用される制御情報が導出される。
【0025】
制御情報は、例えば、
−デバイスの空間状況、
−デバイスの環境内の照明条件、または
−デバイスの環境内の温度またはユニットの内側の温度
を含み得る。
【0026】
さらに、本発明によって、本発明によるセンサデバイスを備えている電気携帯用デバイスが提供される。
【0027】
第1の電極構造の電極は、手による携帯用デバイスの包含の場合、これらが、少なくとも部分的に、手によって覆われるように、携帯用デバイス上に配置され得る。
【0028】
電気携帯用デバイスは、携帯電話、ゲームコンソールのための入力手段、ポータブルミニコンピュータ、ヘッドホン、コンピュータマウス、およびリモートコントロールのうちの少なくとも1つを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明のさらなる詳細および特色ならびに具体的本発明の実施形態は、図面と併せて、以下の説明からもたらされる。
【図1】図1は、容量センサ要素の電極配置である。
【図2】図2は、図1の電極配置ならびに容量近接場の力線に及ぼす電極配置への身体接近の影響である。
【図3】図3は、加速度センサを伴う、本発明によるセンサデバイスの可能性のある実施形態のブロック図である。
【図4】図4は、電気携帯用デバイス上の本発明によるセンサデバイスの電極の配置である。
【図5】図5は、電気携帯用デバイス内の本発明によるセンサデバイスのいくつかの検出信号の評価のための用途実施例である。
【図6】図6a、bは、2つの電場感知電極または3つの電場感知電極を伴う、電気携帯用デバイス上の本発明によるセンサデバイスの電極の配置の実施例である。
【図7】図7は、電場感知電極における2つの信号曲線であって、一方は、電場感知電極に接近する1本の指に対するものであって、一方は、電場感知電極の表面に接触する1本の指に対するものである。
【図8】図8は、図7からの信号曲線であるが、補助電極に割り当てられる、電場感知電極におけるものである。
【図9】図9は、携帯用デバイスにおける包含の検出のための電極の配置である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、本発明による、容量センサ要素の動作モードについて、より詳細に説明する。
【0031】
図1は、例えば、携帯用デバイスのケーシングGの表面上の本発明によるセンサデバイスの電極の配置の実施例を示す。表面G上に配置される電極は、2つの電極構造によって形成される。
【0032】
第1の電極構造は、1つの送信電極SEと、1つの補償電極KEと、1つの受信電極EEとを備えている。図1に示される実施形態では、補償電極KEは、実質的に、送信電極SEと受信電極EEとの間に配置される。
【0033】
第2の電極構造は、4つの電場感知電極FEを備えている。電場感知電極FEは、補償電極KEによって放出される交流電場WKが、実質的に、受信電極EEだけに結合され、電場感知電極FEには、結合されないように、第1の電極構造に対して配置される。
【0034】
第1の電極構造の受信電極EEは、評価デバイスまたは制御手段の信号入力に接続される。第1の電極構造の送信電極SEおよび補償電極KEはそれぞれ、決定された周波数および振幅の交流電気量が供給される。本交流電気量は、交流信号または交流電気信号として、以下に示される。
【0035】
送信電極SEに供給される交流電気信号は、周波数約50kHzから300kHzを有する。好ましくは、送信電極SEに供給される交流電気信号は、周波数75kHzから150kHzを有する。
【0036】
補償電極KEに供給される交流電気信号は、好ましくは、送信電極SEが供給される、交流電気信号の波形および周波数を示す。補償電極KEが供給される交流電気信号は、送信電極SEの交流電気信号に対して位相偏移されている。移相は、例えば、信号発生器と送信電極または補償電極との間に配置される、移相器によって行われ得る(図3参照)。
【0037】
送信電極SEまたはこれに供給される交流電気信号は、送信電極SEによって放出される交流電場WSが、受信電極EEに結合され得るように、構成されている。補償電極KEまたはこれに供給される交流電気信号は、補償電極KEにおいて放出される交流電場WKもまた、受信電極EEに結合され得るように構成されている。送信電極SEによって放出される交流電場WSに位相偏移されている、補償電極KEにおいて放出される交流電場WKによって、電気交流場WSおよびWKから生じる、受信電極EEにおいて作用する交流電場のレベルは、位相重畳、すなわち、180°(ほぼ)の移相によって、低減または消去される。
【0038】
受信電極EEに結合された交流電場WKおよびWSは、評価電子機器によって監視または評価され得る電流を受信電極EE内に流動させる。本電流は、例えば、手の第1の電極構造に対する接近または手による第1の電極構造の接触を示す。手の不在下、すなわち、第1の電極構造に対する手の接近が存在しない、または第1の電極構造が手によって接触されない場合、受信電極EEを通って流動する電流は、所定の切替レベルを下回るレベルを呈する。物体、例えば、手の第1の電極構造に対する十分な接近によってのみ、受信電極EEを通って流動する電流は、所定の切替レベルを超え、その結果、第1の電極構造に対する接近が検出される。
【0039】
第1の電極構造の送信電極SE、補償電極KE、および受信電極EEは、第1の電極構造に対する接近の代わりに、第1の電極構造の接触が検出されるように、携帯用デバイス上に配置され得る。携帯用デバイス上のそのような電極配置は、図9に関連して、より詳細に説明される。
【0040】
既に説明されたように、第2の電極構造の電場感知電極FEは、第1の電極構造の補償電極KEによって放出される交流電場WKが、第2の電極構造の電場感知電極FEに結合されないように、第1の電極構造に対して配置される。これを保証するために、補償電極KEに供給される交流電気信号もまた、補償電極KEにおいて放出される交流電場WKが、第2の電極構造の電場感知電極FEに結合されないように十分に小さくなるように、設定され得る。
【0041】
本発明によるセンサデバイスの用途の実施例では、第1の電極構造にわたって検出されるのと同時に、第2の電極構造の電場感知電極FEが、また、第2の電極構造の接近または接触も検出するために提供され得る。本目的のために、電場感知電極FEが、第1の電極構造の受信電極EEより小さい表面を備えている場合、これは、十分となる。
【0042】
第1の電極構造の送信電極SEにおいて放出される交流電場WSは、第2の電極構造の電場感知電極FEに結合され得る。観察領域内の第1の電極構造と第2の電極構造との間の手の不在下、本容量結合は、実際、非常に小さい、すなわち、取るに足らないほど小さい。電場感知電極FEに結合される交流電場WSは、評価デバイスによって検出および評価され得る、電流を電場感知電極FEを通して流動させる。電場感知電極FEを通って流動する本電流に対して、信号レベルがまた、規定され得、本信号レベルの超過は、電場感知電極FEへの物体の接近を示す。
【0043】
本発明によるセンサデバイスならびに本発明による電極配置は、手による携帯用デバイスの包含と、また、第2の手による携帯用デバイスへの接近を同時に検出するために、特に有利なように使用され得る。
【0044】
図2は、図1に表される電極配置を示し、単一電極間の力線は、身体Kによって影響を受ける。身体Kは、例えば、接近する手であり得る。
【0045】
手Kが第1の電極構造に接近する場合、送信電極SEにおいて放出される交流電場WSは、部分的に、接近する手Kを介して、受信電極EEに結合され、したがって、補償電極KEにおいて放出される交流電場WKの作用範囲を撤退させるため、送信電極SEと受信電極EEとの間の結合は、益々良好となる。送信電極SEと受信電極EEとの間のこのような益々良好となる結合は、受信電極を通して流動する電流のレベルを有意に拡大させる。図2に示されるように、接近する手Kは、ほぼ、補償電極KEに対するブリッジとして作用する。
【0046】
一方の送信電極と他方の受信電極または補償電極との間の距離は、送信電極SEと受信電極EEとの間のブリッジ効果が、単一の指によって生成されないことがあるように、選択され得る。そのような配置は、図9に関連して、より詳細に説明される。したがって、例えば、携帯用デバイス上の受信電極に対する送信電極の対応する配置では、携帯用デバイスの包含が、確実に検出され得る。
【0047】
図2に示されるように、身体Kが電極に接近する場合もまた、第1の電極構造の送信電極SEと第2の電極構造の電場感知電極FEとの間の結合が増加される。身体Kのある接近から、所定のレベルを超える電流が、電場電極FE内に流動する。本レベルの超過は、電場感知電極および送信電極SEへの物体、例えば、手の接近の指標であり得る。
【0048】
携帯用デバイス上の第1および第2の電極構造の対応する配置では、手による携帯用デバイスの包含および携帯用デバイスへの物体、例えば、第2の手の接近が、確実に検出されるようにし得る。第1の電極構造の電極は、手による包含の場合、送信電極SEおよび受信電極EEが、少なくとも部分的に、覆われるように、携帯用デバイス上に配置され得る。第2の電極構造の電場感知電極は、携帯用デバイスを包含する手によって覆われないように、携帯用デバイス上に配置され得る。したがって、第2の手が、手によって既に包含されている携帯用デバイスに接近する場合、確実に検出され得る。
【0049】
図3は、本発明によるセンサデバイスのブロック図を示す。第1の電極構造および第2の電極構造はそれぞれ、評価デバイスAと結合される。第2の電極構造の電場感知電極FEは、それぞれの電場感知電極FEに隣接する電気信号S3を評価デバイスAに伝達するように、評価デバイスAと結合される。
【0050】
第1の電極構造の受信電極EEはまた、受信電極EEで検出された電気信号S1を評価デバイスに伝達するように、評価デバイスAと結合される。
【0051】
第1の電極構造の補償電極KEおよび送信電極SEはそれぞれ、評価デバイスAによって、交流電気信号WS2またはWS1が供給される。好ましくは、交流電気信号WS1は、交流電気信号WS2に対して位相偏移される。本目的のために、評価デバイスは、交流電気信号を生成および提供するための信号発生器Gが提供され得る。信号発生器Gによって提供される交流信号は、送信電極SEに直接供給され得る。補償電極KEに交流電気信号を供給するために、信号発生器によって提供される信号は、補償電極KEの移相器Δφを通して伝達され得る。
【0052】
評価デバイスAは、受信電極EEからタップされる電気信号S1および電場感知電極FEからタップされる少なくとも1つの電気信号S3を測定および評価するように構成されている。本評価の結果、評価デバイスAは、第1の検出信号DS1および/または第2の検出信号DS2を提供し得る。評価デバイスAによって提供される検出信号DS1、DS2は、物体が、第1の電極構造の観察領域および/または第2の電極構造の観察領域内にあるかどうかについての情報を備えている。検出信号は、例えば、検出信号DS1、DS2内に備えられる情報に応じて、電気携帯用デバイスを適宜制御し得る、電気携帯用デバイスの制御デバイスに伝達され得る。
【0053】
検出信号DS1、DS2内に備えられる情報はまた、単一検出信号において提供され得る。
【0054】
好ましくは、評価デバイスAは、各電場感知電極FEに対して別個に、電場感知電極FEからタップされる電気信号S3を測定または評価するように構成されている。これは、電場感知電極FEの電気信号S3によって、どの電場感知電極FEに、手または指が接近しているかを決定し得るように、いくつかの電場感知電極が、例えば、異なる場所において、携帯用デバイス上に配置され得るという利点を有する。例えば、携帯用デバイスの上側における、電場感知電極の適切な配置によって、電場感知電極に接近する物体の輪郭もまた、接触せずに、かつ良好な精度で決定され得る。
【0055】
本発明によるセンサデバイスの一実施形態では、電場感知電極FEからタップされる電気信号S3は、例えば、図3に示されるように、例えば、時分割多重方式において、連続的に評価され得る。
【0056】
電極に加え、本発明によるセンサデバイスは、依然として、さらなるセンサを有し得る。
【0057】
例えば、加速度センサ(AS)が提供され、そのセンサ信号S2は、評価デバイスAにフィードされ得る。評価デバイスAは、受信電極EEまたは電場感知電極FEからタップされる、電気信号S1および/またはS3、ならびに加速度センサによって提供されるセンサ信号S2に応じて、例えば、携帯用デバイスが、接触されているかどうか、次いで、携帯用デバイスがどのように配向されているかについての情報を含む検出信号を提供するように構成され得る。したがって、着呼後、携帯電話は、手によって包含されるだけではなく、包含後、携帯電話の位置も変更されるので、携帯電話が、手によって包含されており、耳に接近されているかどうかが検出され得る。電場感知電極の信号とともに、特に良好な検出精度が達成され得る。先行技術から公知の赤外線センサは、ここでは必要ない。
【0058】
本発明による容量センサは、以下を検出するために、加速度センサおよび/または位置センサとともに提供され得る
−デバイスが、デバイスの所定のゾーンにおいて保持されている場合、かつデバイスが、垂直に配向されている場合(図5参照)、デバイスは、あるモード、例えば、カメラモードに切り替えられ得る。同時に、対応するコンテキストメニューが、ディスプレイ上に表示され得る。
−デバイスが、他のゾーンにおいて保持されている場合、かつデバイスが、水平に配向されている場合、デバイスは、例えば、プレイモードまたは電子ブックリーダ-モードに切り替えられ得る。
【0059】
したがって、デバイス状態またはデバイスの動作モードは、デバイスが、接触または携帯されているかに応じて、かつデバイスがどのように配向されているかに応じて、設定されるであろう。
【0060】
代替として、または加えて、本発明によるセンサデバイスはまた、光センサを備えてもよく、そのセンサ信号は、接触または接近とともに、評価され得る。したがって、例えば、以下が、実現され得る。
【0061】
デバイスへの接近は、デバイスをスリーピングモードからアクティブモードに変化させる。同時に、例えば、ディスプレイの照明が、オンに切り替えられ得る。明るく照らされた環境では、照明は、暗環境よりも明るくなるように設定され得る。しかしながら、照明はまた、デバイスが、実際に包含されている場合にも、オンに切り替えられ得る。本目的のために、ユーザによるデバイス上への手動入力は、必要ない。
【0062】
代替として、または加えて、本発明によるセンサデバイスはまた、温度センサが提供されてもよく、そのセンサ信号は、接触または接近とともに、評価され得る。したがって、例えば、以下のように実現され得る。
【0063】
デバイスへの接近は、デバイスをスリーピングモードからアクティブモードに変化させる。同時に、LCDディスプレイのディスプレイ照明が、オンに切り替えられ得る(LCDディスプレイのバックライトは、同様に、光センサの評価された信号に応じ得る)。温度が、所定の限界値を超える場合、感温式LCDディスプレイのコントラストが、再調節される。
【0064】
前述のセンサ信号に加え、例えば、また、容量センサとともに、タイマの信号が、評価され得る。したがって、例えば、以下が、実現され得る。
【0065】
デバイスへの接近および/またはデバイスの接触/包含は、そのデバイスをスリーピングモードからアクティブモードに変化させる。タイミングパルスに応じて、音響信号が、デバイス上で放出され得る。例えば、午前10時前は、「Guten Morgen」、正午12時から午後6時の間は、「Guten Tag」、および午後6時以降は、「Guten Abend」が発せられ得る。
【0066】
本発明によるセンサデバイスは、明らかに、本明細書に示されるセンサに限定されない。センサデバイスはまた、例えば、トルクセンサ、湿度センサ等、他のセンサ要素を含み得る。種々のセンサは、センサデバイスにおいて、個々に、または組み合わせられて、提供され得る。
【0067】
図4は、一例として、電気携帯用デバイス、例えば、携帯電話上の本発明によるセンサデバイスの電極の配置を示す。携帯用デバイスの下側領域において、左縁ゾーンには、送信電極SEが、右縁ゾーンには、第1の電極構造の受信電極EEおよび補償電極KEが、配置される。電気携帯用デバイスが、現時点において、手によって、下側領域において包含されている場合、送信電極SEおよび受信電極EEは、手によって、少なくとも部分的に、覆われる。手による携帯用デバイスの包含は、受信電極EEを通して流動する電流に影響を及ぼす、送信電極SEと受信電極EEとの間の容量結合の大幅な拡大を生じさせる。機能については、既に、図2に関連してより詳細に説明されている。
【0068】
電気携帯用デバイスの上側領域には、第2の電極構造の電場感知電極FEが、配置される。電場感知電極FEは、手による携帯用デバイスの包含の場合、送信電極SEと電場感知電極FEとの間の容量結合が、有意に影響を受けないように、または有意に増進されないように、配置される。
【0069】
第2の手が、現時点において、電場感知電極FEに接近する場合、同様に、電場感知電極FEを通って流動する電流に影響を及ぼす、送信電極SEと電場感知電極FEとの間の容量結合もまた、有意に増進される。
【0070】
携帯用デバイスの下側領域は、本明細書では、「把持ゾーン」と称され、携帯用デバイスの上側領域は、「近位ゾーン」と称される。図4に示される電極配置の可能性のある使用シナリオは、携帯電話の場合、手による携帯電話の包含およびユーザの耳への携帯電話の接近が、検出され得るという事実から構成されている。
【0071】
携帯電話の包含は、第1の電極構造の送信電極SEおよび受信電極EEを利用して、検出される。耳への接近は、電場感知電極FEによって検出される。耳への携帯電話の接近によって、ユーザの身体を介して、送信電極SEと電場感知電極FEとの間の容量結合は、容量結合が、電場感知電極FEを通って流動する電流が所定のレベルを超えるほど大きくなる電場感知電極FEの耳までのある距離まで、一定して増加する。
【0072】
次いで、評価デバイスAによって提供される検出信号は、例えば、着呼の場合、鳴動信号が、携帯電話が手によって包含されるとすぐに設定され、携帯電話ディスプレイの照明が、自動的に、携帯電話が耳の位置に保持されるとすぐにオフにされるように、使用され得る。
【0073】
図5は、携帯用デバイスにおける本発明によるセンサデバイスの別の使用シナリオを示す。第1の電極構造および第2の電極構造の電極は、ここでは、実質的に、図4に関連して既に示されたように配置される。本発明によるセンサデバイスによって提供される検出信号に加え、ここでは、携帯電話の位置も同様に評価される。携帯電話が、手によって、下側領域および上側領域の両方において接触され、携帯電話が、実質的に、水平配向に位置付けられる場合、携帯電話は、例えば、自動的に、カメラモードに切り替えられ得る。携帯電話の位置は、例えば、加速度センサによって、決定され得る。
【0074】
図6aおよび図6bは、本発明によるセンサデバイスの電極の配置の2つのさらなる実施例を示す。図6aでは、送信電極SEおよび受信電極EEは、携帯用デバイスの下側領域に配置される。携帯用デバイスの上側領域の両側において、各側に、1つの電場感知電極FEが、配置される。
【0075】
本実施例では、電場感知電極FEは、従来の機械的感知デバイスまたはスイッチの代用として使用され得る。例えば、電場感知電極FEまたは電場感知電極FEに割り当てられる検出信号は、携帯電話の電話帳機能と相互にリンクされ得る。ユーザが、現時点において、手によって、携帯電話を包含しており、かつ、例えば、親指によって、右または左電場感知電極FEに接近する場合、携帯電話は、自動的に、電話帳モードに切り替えられ得る。
【0076】
用途実施例と組み合わせて、図5に関して説明されたように、両方の電場感知電極FEはまた、カメラモードがオンである間、レリーズとして使用され得る。本目的のための電場感知電極FEの好適な配置は、図6bに関連して示される。
【0077】
電場感知電極FEの図6bに示される配置の場合、電場感知電極FEの電気信号S2はまた、検出精度をさらに改善するために、例えば、携帯電話で電話に出るために使用され得る。これは、例えば、所定のレベルを超えるたびに、少なくとも2つの電場感知電極FEによって、電気信号を提供することによって、達成され得る。
【0078】
本明細書に図示および説明されるセンサデバイスはまた、携帯用デバイス、例えば、携帯電話において、第1の動作モードから第2の動作モードに切り替えるために使用され得る。第1の動作モードは、例えば、スリーピングモード、第2の動作モードは、アクティブモードであり得る。このように、携帯電話は、手によって実際に包含されている、または使用中である時のみ、アクティブモードにあるため、携帯電話のエネルギー消費は、明らかに、削減され得る。
【0079】
別の使用シナリオでは、本発明によるセンサデバイスはまた、例えば、コンピュータマウス内に配置され得る。第1の電極構造の電極は、コンピュータマウスの包含が検出されるように、コンピュータマウスに配置され得る。第2の電極構造の電場感知電極は、例えば、左側マウスボタンおよび右側マウスボタンのための領域への接近を規定するように提供され得る。コンピュータマウスが、手によって包含されていない場合、コンピュータマウスは、スリーピングモードに切り替えられ得る。送信電極および電場感知電極の必要容量結合のため、同時に、手によっても包含されずに、コンピュータマウスが、2つの電場感知電極のうちの1つに接近することによってのみ、アクティブモードに切り替えられることも回避され得る。
【0080】
さらなる使用シナリオでは、ビデオカメラ(カムコーダ)は、本発明によるセンサデバイスを装備され得る。したがって、例えば、手がカメラの保持のために導入される、カメラループの領域内に、第1の電極構造が、配置され得る。このように、手が、ループ内にある場合、検出され得る。本発明の一実施形態では、カメラまたはカムコーダの起動シーケンスが、手がループ内に入るとすぐに起動され得る。このように、ビデオ記録を開始するまでの経過時間は、有意に短縮され得る。さらに、カメラシステムは、手がループから除去されると、次いで、例えば、カムコーダが停止される場合、少なくともカムコーダのディスプレイが、オフに切り替えられるように構成され得る。
【0081】
さらなる実施形態では、指が、対応する電場感知電極の十分に近くまで接近すると、ビデオカメラ上の異なる作用が生成され得る、1つまたはいくつかの電場感知電極FEが、ビデオカメラ上に配置され得る。好ましくは、手が、ビデオカメラのループ内にある時のみ生成され得る、そのような作用は、ビデオカメラ上の電場感知電極によって、解除可能である。
【0082】
図7は、例えば、携帯用デバイスのケースに接近する場合と、シェルへの接触による、電場感知電極FEの電気信号の信号曲線を示す。本観点における電場感知電極FEは、ケーシングGの外側に配置されず、ケーシングGの内側に配置される。したがって、電場感知電極は、一方では、外部影響から保護され、他方では、電場感知電極は、シェルの設計に影響を及ぼさない。
【0083】
指が、電場感知電極FEが配置される領域内の筐体に接近する場合、電場感知電極FEにおける電気信号のレベルは、図7の左側に示されるように、一定に増加する。指Kが、筐体表面Gに接触する場合、指の結合表面は、急速に拡大され、送信電極SEと対応する電場電極鉄間の容量結合が、同様に急成長する。本容量結合の急速成長は、ひいては、電場感知電極FEにおいて測定された電流をも同様に急成長させる。電場感知電極FEにおいて測定された本信号の急速レベル上昇は、電場感知電極FEへの接近を電場電極への接触と区別するために、使用され得る。
【0084】
筐体Gの内側に配置された電場感知電極FEに、依然として、接近する指に対する良好な容量結合をもたらすために、補助電極HEが、シェル外側表面上またはシェル外側表面直下に配置され得る。そのような配置は、図8に示される。
【0085】
補助電極HEは、ここでは、シェル内側に配置された電場感知電極FEに関連付けられる。これは、補助電極HEと電場感知電極FEとの間のガルバニ接続によって、行われ得る。ガルバニ接続は、補助電極HEが、電場感知電極FEに直接対向して配置されてはならないという利点を有する。別の実施形態では、補助電極HEと電場感知電極FEとの結合はまた、図8に示されるように、容量ベースで行われ得る。容量結合は、電場感知電極FEを補助電極HEと結合するために、開口部がシェルG上に提供される必要はないという利点を有する。
【0086】
図7に示される信号または信号曲線と対照的に、接近する指の場合、補助電極HEは、電場感知電極FEと接近する指との間に良好な容量結合をもたらすため、電場感知電極FEにおいて測定された信号の信号レベルは、より大きくなる。同様に、指と電場感知電極FEとの間には、誘電体として作用する筐体が存在しないため、補助電極HEと指Kの接触は、電場感知電極FEで測定された信号の信号レベルにより強力な影響を及ぼす。したがって、指の結合表面の急速増加は、依然として、電場感知電極FEで測定された信号のより大きなレベル上昇につながる。したがって、接近と接触との間の区別は、依然として、より精密に行われ得る。
【0087】
接近と接触との間の区別は、例えば、電場感知電極への接近の場合、カメラの焦点化(図5参照)、電場感知電極における接触の場合、写真撮影をもたらすために、提供され得る。
【0088】
図9では、携帯用デバイス上の第1の電極構造の電極の配置は、象徴的に示される。送信電極SEは、携帯用デバイスの左側に配置される。補償電極KEおよび受信電極EEは、携帯用デバイスの右側に配置され、受信電極EEは、補償電極KEの上に配置される。
【0089】
このように、携帯用デバイスの包含を特に有利なように検出することが可能である一方、携帯用デバイスへの接近のみの検出が、効率的に回避される。
【0090】
本発明によるセンサデバイスの本明細書には図示されないさらなる実施形態では、第1の電極構造はまた、いくつかの送信電極、いくつかの補償電極、および/またはいくつかの受信電極を有し得る。同様に、センサデバイスはまた、例えば、携帯用デバイス上に、いくつかの第1の電極構造が、携帯用デバイス上に配置されると、携帯用デバイスの包含が、携帯用デバイスの異なる領域で検出され得るように、いくつかの第1の電極構造を含み得る。代替として、また、携帯用デバイスが、2本の手によって包含または保持される場合、検出され得る。
【0091】
携帯用デバイスは、例えば、携帯電話、コンピュータマウス、リモートコントロール、ゲームコンソールのための入力手段、ポータブルミニコンピュータ(PDA)、ヘッドホン等であり得る。本発明によるセンサデバイスはまた、例えば、デバイス上の接触の検出と同時に、デバイスへの接近を検出することが必要である、より大型の電気器具のために提供され得る。本発明によるセンサデバイスはまた、第1の電極構造における電気信号が、第2の電極構造で測定された電気信号から独立して評価されるように、動作され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触および/または接近の検出のための少なくとも1つの第1のセンサ要素(KS)であって、前記少なくとも1つの第1のセンサ要素(KS)は、容量センサ要素として構成され、送信電極(SE)および受信電極(EE)を備えている第1の電極構造を備え、前記送信電極(SE)によって放出される第1の交流電場(WS)は、前記受信電極(EE)に結合可能である、少なくとも1つの第1のセンサ要素(KS)と、
少なくとも1つの第2のセンサ要素(AS)と、
前記少なくとも1つの第1のセンサ要素(KS)および前記少なくとも1つの第2のセンサ要素(AS)と結合されている評価デバイス(A)と
を備え、
評価デバイス(A)は、前記第1のセンサ要素(KS)の受信電極(EE)からタップされる第1の信号(S1)および前記第2のセンサ要素(AS)によって提供される少なくとも1つの第2の信号(S2)を評価し、前記評価に応じて、少なくとも1つの検出信号(DS)を生成するように構成されている、
センサデバイス。
【請求項2】
前記第1の電極構造は、補償電極(KE)を備え、前記評価デバイス(A)は、信号発生器(G)を備え、前記信号発生器(G)は、前記送信電極(SE)に第1の交流電気信号(WS1)を供給し、前記補償電極(KE)に第2の交流電気信号(WS2)を供給し、前記補償電極(KE)によって放出される第2の交流電場(WK)は、前記受信電極(EE)に結合可能である、請求項1に記載のセンサデバイス。
【請求項3】
前記補償電極(KE)は、実質的に、前記送信電極(SE)と前記受信電極(EE)との間に配置されている、請求項2に記載のセンサデバイス。
【請求項4】
前記第2の交流電気信号(WS2)は、前記第1の交流電気信号(WS1)に対して位相偏移されている、請求項2または3に記載のセンサデバイス。
【請求項5】
前記第1のセンサ要素(KS)は、第2の電極構造を備え、前記第2の電極構造は、いくつかの電場感知電極(FE)を備え、
前記受信電極(EE)、前記送信電極(SE)、前記補償電極(KE)、および前記電場感知電極(FE)は、
前記送信電極(SE)によって放出される第1の交流電場(WS)が、前記電場感知電極(FE)のうちの少なくとも1つにも結合可能であり、
前記補償電極(KE)によって放出される第2の交流電場(WK)が、実質的に、前記受信電極(EE)にのみ結合可能である
ように、互に対して配置され、
前記評価デバイス(A)は、前記電場感知電極(FE)のうちの少なくとも1つからタップされる第3の信号(S3)を評価するように構成されている、
請求項2から4のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項6】
前記第1の交流電気信号(WS1)の振幅は、前記第2の交流電気信号(WS2)の振幅より大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項7】
前記第1の電極構造に対する物体の接近は、前記受信電極(EE)からタップされる前記第1の信号(S1)のレベル変化につながり、前記第1の信号(S1)は、前記第1の電極構造に対する前記物体の接近を示す、請求項1から6のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項8】
前記第2の電極構造に対する前記物体のさらなる接近は、前記電場感知電極(FE)からタップされる前記少なくとも1つの第3の信号(S3)のレベル変化につながり、前記第3の信号(S3)のレベル変化は、前記物体が、前記第1の電極構造および前記第2の電極構造の両方に接近していることを示す、請求項7に記載のセンサデバイス。
【請求項9】
少なくとも1つの補助電極(HE)が、前記電場感知電極(FE)のうちの1つに割り当てられ、前記補助電極(HE)は、ガルバニックにまたは容量的に、前記少なくとも1つの電場感知電極(FE)と結合可能である、請求項1から8のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項10】
前記電場感知電極(FE)からタップされる前記第3の信号(S3)は、時分割多重方式によって評価可能である、請求項5から9のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項11】
前記第2のセンサ要素(AS)は、位置センサ、加速度センサ、光センサ、および温度センサのうちの少なくとも1つを備えている、請求項1から10のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項12】
前記センサデバイスは、電気携帯用デバイス内に配置可能である、請求項1から11のいずれか一項に記載のセンサデバイス。
【請求項13】
検出信号(DS)を提供する方法であって、
第1の信号(S1)が、第1のセンサ要素(KS)の受信電極(EE)からタップされ、前記第1のセンサ要素(KS)は、容量センサ要素として構成され、送信電極(SE)および前記受信電極(EE)を備えている第1の電極構造を備え、前記送信電極(SE)によって放出される第1の交流電場(WS)は、前記受信電極(EE)に結合され、
前記第1の信号(S1)が、評価され、
第2のセンサ要素(AS)によって提供される第2の信号(S2)が、評価され、
前記評価された第1の信号(S1)および前記評価された第2の信号(S2)に応じて、検出信号(DS)が、生成される、
方法。
【請求項14】
前記第1のセンサ要素(KS)は、第2の電極構造を備え、前記第2の電極構造は、いくつかの電場感知電極(FE)を備え、
前記送信電極(SE)によって放出される第1の交流電場(WS)は、少なくとも1つの電場感知電極(FE)に結合され、
第3の信号(S3)が、少なくとも1つの電場感知電極(FE)からタップされ、
前記第3の信号(S3)が、評価され、
前記検出信号(DS)は、前記評価された第3の信号(S3)に応じている、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記電場感知電極(FE)から、前記第3の信号(S3)が、時分割多重方式においてタップされる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の電極構造は、補償電極(KE)を備え、前記送信電極(SE)は、第1の交流電気信号(WS1)を供給され、前記補償電極(KE)は、第2の交流電気信号(WS2)を供給される、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
補助電極が、前記電場感知電極(FE)のうちの少なくとも1つに割り当てられ、前記補助電極は、ガルバニックにまたは容量的に、前記電場感知電極(FE)と結合可能である、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記検出信号(DS)は、前記第1の電極構造に対する身体の接近を示し、電気携帯用デバイス内に配置されている前記第1の電極構造に対する身体の接近の場合、前記電気携帯用デバイスは、第1の動作モードから第2の動作モードに切り替えられる、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の動作モードは、スリーピングモードであり、前記第2の動作モードは、アクティブモードである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
請求項1から12のいずれか一項に記載のセンサデバイスを備えている電気携帯用デバイス。
【請求項21】
前記第1の電極構造の電極は、手によって前記携帯用デバイスを包含した場合に、前記電極が、前記手によって少なくとも部分的に覆われるように、前記携帯用デバイス内に配置されている、請求項20に記載の電気携帯用デバイス。
【請求項22】
前記電気携帯用デバイスは、携帯電話、ゲームコンソールのための入力手段、モバイルミニコンピュータ、ヘッドホン、コンピュータマウス、およびリモートコントロールのうちの少なくとも1つを備えている、請求項20または21に記載の電気携帯用デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−513981(P2013−513981A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542477(P2012−542477)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068884
【国際公開番号】WO2011/069925
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511242328)アイデント・テクノロジー・アーゲー (6)
【Fターム(参考)】