説明

天井裏収納装置

【課題】簡易な構成で、品物を天井裏に収納するための天井裏収納装置を提供する。
【解決手段】上側に品物を積載可能な品物積載台10と、前記品物積載台10を下側位置と上側位置との間で昇降させることができる昇降機構30と、天井裏Hに位置する格納空間Sを密閉状態に覆い下方に向いた開口部Kを設けられたカバーである天井裏カバー20とを備え、前記品物積載台10が前記下側位置から前記上側位置に上昇すると、前記品物積載台10に積載された品物が前記開口部Kを経由して前記格納空間Sに格納され、前記品物積載台10が前記開口部Kを閉じる、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、品物を天井裏に収納するための天井裏収納装置である。特に、品物を衛生的に収納する構造に特徴のある天井裏収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
天井裏に品物を収納したい場合がある。
特に、ホテル、旅館等では、大量の宴会用の椅子、グラスケース、その他食器類を収納する必要がある。従来は、それらの宴会用の椅子、グラスケース、その他食器類を収納する専用の倉庫を備えている。
また、作業員が天井裏に入って、天井裏にそれらの品物を運びいれていた。しかし、天井裏の衛生状態を良好に維持するには、特別の努力を要した。
【0003】
ホテル、旅館等には、作業用の通路があり、サービスを提供する際には、宴会用の椅子、グラスケース、その他食器類が作業用通路に仮置していた。
この様にすると、通路のスペースが狭くなり、作業に支障があった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−294304号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、品物を天井裏に収納するための天井裏収納装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る品物を天井裏に収納するための天井裏収納装置を、上側に品物を積載可能な品物積載台と、前記品物積載台を下側位置と上側位置との間で昇降させることをできる昇降機構と、天井裏に位置する格納空間を密閉状態に覆い下方に向いた開口部を設けられたカバーである天井裏カバーと、を備え、前記品物積載台が前記下側位置から前記上側位置に上昇すると、前記品物積載台に積載された品物が前記開口部を経由して前記格納空間に格納され、前記品物積載台が前記開口部を閉じる。
【0007】
上記本発明の構成により、品物積載台は上側に品物を積載可能である。昇降機構は前記品物積載台を下側位置と上側位置との間で昇降させることをできる。天井裏カバーは天井裏に位置する格納空間を密閉状態に覆い下方に向いた開口部を設けられたカバーである。前記品物積載台が前記下側位置から前記上側位置に上昇すると、前記品物積載台に積載された品物が前記開口部を経由して前記格納空間に格納され、前記品物積載台が前記開口部を閉じる。その結果、品物を衛生状態の良好な収納空間に収納することをできる。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本発明に係る品物を天井裏に収納するための天井裏収納装置は、その構成により、以下の効果を有する。
天井裏に下方に向いた開口部をもった天井裏カバーを設け、品物を積載した品物積載台を上下方向に昇降させ、品物積載台を上昇させると、積載した品物が開口部を経由して天井裏カバーのつくる格納空間に収納し、開口部を閉じる様にしたので、品物を衛生状態の良好な収納空間に収納することをでき、必要なときには、容易に品物をとりだすことをできる。
従って、簡易な構成で、品物を天井裏に収納できる天井裏収納装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明に係る天井裏格納装置のいくつかの実施形態を説明する。本発明は、以下に記載の実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組合わされた態様を含む。
【0010】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、前記品物積載台が前記上側位置にあるときに、前記品物積載台の下面が天井を形成する。
上記実施形態の構成により、前記品物積載台の下面が天井を形成する、その結果、前記品物積載台が上側位置にあるときに、天井の景観が良好になる。
【0011】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、前記昇降機構が前記品物積載台を壁に沿って昇降させ、前記品物積載台が前記下側位置にあるときに、前記品物積載台が壁際に折り畳まれる、
上記実施形態の構成により、前記品物積載台が前記下側位置にあるときに、前記品物積載台が壁際に折り畳まれる。その結果、壁際の空間を有効に利用できる。
【0012】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、前記天井裏カバーが前記開口部を持った下部構造と前記下部構造に繋がり前記格納空間の上側と横側とを覆う上部構造とを有し、前記品物積載台が前記上側位置にあるときに、前記品物積載台が前記下部構造を下から支持する。
上記実施形態の構成により、前記品物積載台が前記上側位置にあるときに、前記品物積載台が前記下部構造を下から支持する。その結果、開口部を閉じる際に開口部を密閉するのが容易になる。
【0013】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、前記下部構造が開口部を設けられた下部フレームと前記下部フレームを下方へ付勢する付勢部材とを持つ。
上記実施形態の構成により、下部フレームが開口部を設けられる。付勢部材が前記下部フレームを下方へ付勢する。その結果、前記品物積載台が前記下部構造を下から支持したときに、開口部に対する品物積載台の位置決めが確実になり、開口部を容易に密閉できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、前記品物積載台が、壁に沿って上下方向に移動自在に案内される昇降フレームと前記昇降フレームに壁に沿って伸びる水平軸の周りに水平姿勢と起立姿勢との間で揺動自在に支持される板状構造体である床フレームとを有し、水平姿勢のときに、前記床フレームが品物を乗せることをでき、前記昇降機器が前記昇降フレームを上下方向に移動自在に案内する案内機器と前記昇降フレームを壁に沿って上方から吊る牽引索を巻上げまたは巻き下げする巻上げ機器とを有する。
上記実施形態の構成により、昇降フレームが壁に沿って上下方向に移動自在に案内される。床フレームが前記昇降フレームに壁に沿って伸びる水平軸の周りに水平姿勢と起立姿勢との間で揺動自在に支持される板状構造体である。案内機器が前記昇降フレームを上下方向に移動自在に案内する。巻上げ機器が前記昇降フレームを壁に沿って上方から吊る牽引索を巻上げまたは巻き下げする。その結果、巻上げ機器が牽引索を壁に沿って巻上げ、巻き下げすると、昇降フレームが昇降し、床フレームを昇降フレームの水平軸の周りに揺動させて、床フレームを壁際によせることをでき、壁際の空間を有効利用できる。
【0015】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、品物を収納し上下方向に積み重ねることをできる複数の品物収納棚を備え、積み重なった複数の品物格納棚が前記品物積載台に支持される。
上記実施形態の構成により、複数の品物収納棚が品物を収納し上下方向に積み重ねることをでき、積み重なった複数の品物格納棚が前記品物積載台に支持される。その結果、大量の品物を効率良く積載できる。
【0016】
本発明の実施形態に係る天井裏収納装置は、前記品物収納棚を前記格納空間の中で前記品物積載台から水平方向に移載できる水平移載機構を、備える。
上記実施形態の構成により、水平移載機構が前記品物収納棚を前記格納空間の中で前記品物積載台から水平方向に移載できる。品物積載台を上側位置においたときに、天井裏の高さが低い場合にも品物積載台をから品物収納棚を格納空間に水平に移載し、品物の収納効率を上げることをできる。
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0018】
最初に、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る天井裏収納装置の正面図、側面図である。図2は、本発明の実施形態に係る天井裏収納装置の斜視図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置の平面図その1である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置の平面図その2である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置のA−A断面図その1である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置のA−A断面図その2である。図7は、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置のB−B断面図である。
【0019】
天井裏収納装置は、品物を天井裏に収納するための装置であって、品物積載台10と天井裏カバー20と昇降機器30と複数の品物収納棚40とで構成される。
例えば、品物は、折り畳んだ椅子、食器等である。
【0020】
品物積載台10は、上側に品物を積載可能な台である。
品物積載台10は、昇降フレーム11と床フレーム12とリンク機構13とで構成されてもよい。
昇降フレーム11は、上下方向に移動自在に案内されるフレームである。
品物積載台10が壁際に沿って昇降するときに、昇降フレーム11は、壁に沿って上下方向に移動自在に案内されるフレームであってもよい。
床フレーム12は、昇降フレーム11に支持され水平になった板状構造体である。
品物積載台10が壁際に沿って昇降するときに、 床フレーム12は、昇降フレームに壁に沿って伸びる水平軸の周りに水平姿勢と起立姿勢との間で揺動自在に支持される板状構造体であってもよい。
リンク機構13は、昇降フレーム11と床フレーム12とを連結するリンクである。リンク機構を動かすと、床フレーム12の姿勢が、水平姿勢と起立姿勢との間で変化する。
例えば、リンク機構13が、中間で回転自在になった一対の長手部材で、昇降フレーム11の上部と床フレーム12の水平軸の反対側とを連結する。リンク機構13を展開すると、床フレームが水平姿勢になる。リンク機構を畳むと、床フレーム12が起立状態になる。
【0021】
昇降機器30は、品物積載台を下側位置と上側位置との間で昇降させることをできる機器である。
昇降機器30は、牽引索31と案内機器32と巻上げ機器33と巻上げシーブ34とで構成されてもよい。
牽引索31は、品物積載台10を吊る索状部材である。
例えば、牽引索31は、ワイヤである。牽引索31の一端が昇降フレーム11に連結され、中間部が巻上げシーブ34に巻きかけられ、他端が巻上げ機器33のドラムに巻き付けられる。
案内機器32は、昇降フレーム11を上下方向に移動自在に案内する機器である。
例えば、案内機器32は、長手方向を上下に向けて壁際に沿って設けられた一対の溝を持った長手部材である。昇降フレーム11に設けられた車輪が、案内機器32の溝の中で転動する。
巻上げ機器33は、牽引索31を巻上げまたは巻き下げする機器である。
巻上げシーブ34は、牽引索31を巻きかけるシーブである。巻上げシーブ24は、案内機器32の上部に設けられる。
【0022】
品物積載台10が上側位置にあるときに、品物積載台10の下面が天井を形成してもよい。
例えば、品物積載台10が上側位置にあるときに、品物積載台10の下面が天井の面と同一平面上に位置する。
例えば、床フレーム12の下面に天井を形成する建材と同一の建材を貼る。
この様にすると、品物積載台10が上側位置にあるときに、天井の景観が良好に維持される。
【0023】
品物積載台10が下側位置にあるときに、品物積載台10が壁際に折り畳まれてもよい。
例えば、品物積載台10が下側位置にあるときに、リンク機構13を折り畳む。床フレーム12が起立姿勢になり、壁際に寄る。この様にすると、壁際のスペースが広くなる。
【0024】
天井裏カバー20は、天井裏Hに位置する格納空間Sを密閉状態に覆い下方に向いた開口部Kを設けられたカバーである。
品物積載台10が下側位置から上側位置に上昇すると、品物積載台10に積載された品物が開口部Kを経由して格納空間Sに格納され、品物積載台10が開口部Kを閉じる。
天井裏カバー20は、下部構造21と上部構造22とで構成される。
下部構造21は、開口部Kを持った平板状の構造体である。
上部構造22は、下部構造21に繋がり格納空間Sの上側と横側とを覆う構造体である。
例えば、上部構造22は、周囲の4面と上部の1面とを囲う箱状の構造体である。 上部構造22の下部が、下部構造21の上側に接合する。
品物積載台10が上側位置にあるときに、品物積載台10が下部構造21を下から支持してもよい。
【0025】
品物収納棚40は、品物を収納し上下方向に積み重ねることをできるものである。
積み重なった複数の品物格納棚40が、品物積載台10に支持されることをできる。
例えば、品物収納棚40は、所定の高さを持った箱状の構造体である。
【0026】
以下に、本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置の作用を説明する。
図5が、天井裏Hから品物を出して使用している様子を示している。
収納空間Sが空になり、品物積載台10が下側位置に位置する。
リンク機構が折り畳めれて、床フレーム12が壁際に起立姿勢になっている。
【0027】
図6が、品物を収納する準備をしている様子を示している。
収納空間Sが空になり、品物積載台10が下側位置に位置する。
リンク機構が伸びて、床フレーム12が壁際に水平姿勢になっている。
品物を収納した複数の品物収納棚40が積み重ねられている。
複数の品物収納棚40を品物積載台10へ積載する。
品物収納棚40を使用せずに、品物を直接に品物積載台10に積載する場合もある。
巻上げ機器33が牽引索31を巻き込むと、品物積載台10が上昇し、積載された複数の品物収納棚40が開口部Kを経由して格納空間Sへ入る。
品物積載台10の下部が、開口部Kを閉じる。
【0028】
図7が、品物を天井裏に収納している様子を示している。
品物を収納し積み重ねられた複数の品物40が、品物積載台10に積載する。
品物積載台10が、上側位置に位置する。
品物積載台10の下面が天井Tを形成する。
収納した品物をとりだすときは、巻上げ機器33が牽引索31を繰り出す。
品物収納棚40が下降し、積載された複数の品物収納棚40が開口部Kを経由して天井裏から出る。
【0029】
以下に、本発明の第二の実施形態に係る天井裏収納装置を、図を基に、説明する。
図8は、本発明の第二の実施形態に係る天井裏収納装置のB−B断面図その1である。図9は、本発明の第二の実施形態に係る天井裏収納装置のB−B断面図その2である。
天井裏収納装置は、品物を天井裏に収納するための装置であって、品物積載台10と昇降機器30と天井裏カバー20と複数の品物収納棚40と水平移載機器50とで構成される。
例えば、品物は、折り畳んだ椅子、食器等である。
品物積載台10と昇降機器30と天井裏カバー20と複数の品物収納棚40の構成は、第一の実施形態に係る天井裏収納装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0030】
図8は、水平移載機器50が作動する様子を示す。
水平移載機器50は、品物収納棚40を格納空間Sの中で品物積載台10から水平方向に移載できる機器である。
例えば、水平移載機器50は、品物収納棚40を格納空間Sの中で品物積載台10から隣接する位置へ水平方向に移載できる機器である。
例えば、水平移載機器50は、品物積載台10に積み重なった品物格納棚40の上側の任意の数の品物格納棚40を把持し、水平に移載する。
図9は、いくつかの品物格納棚40が水平移載機器50に乗り、残りの品物格納棚40がが品物積載台10に乗る様子を、示している。
この様にすると、天井裏Hの高さより高く積み重ねた品物格納棚40を格納空間Sに格納できる。
【0031】
以下に、本発明の第三の実施形態に係る天井裏収納装置を、図を基に、説明する。
図10は、本発明の第三の実施形態に係る天井裏収納装置の正面図である。
【0032】
天井裏収納装置は、品物を天井裏に収納するための装置であって、品物積載台10と昇降機器30と天井裏カバー20と複数の品物収納棚40とで構成される。
例えば、品物は、折り畳んだ椅子、食器等である。
品物積載台10と昇降機器30と複数の品物収納棚40の構成は、第一の実施形態に係る天井裏収納装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0033】
天井裏カバー20は、下部構造21と上部構造22とで構成される。
下部構造21は、開口部を持った構造であり、下部フレーム21aと案内部21bと付勢部材21cとで構成される。
下部フレーム21aは、開口部を設けられた板状のフレームである。
案内部材21bは、下部フレーム21aを上下方向に所定の距離だけ移動自在に案内する部材である。
付勢部材21cは、下部フレーム21aを下方へ付勢する部材である。
例えば、付勢部材21cは、下部フレーム21aを下方へ押し下げようとする力を発生するばねである。
品物積載台10が上側位置にあるときに、品物積載台10が下部フレーム21aを下から支持する。
例えば、品物積載台10が上側位置にあるときに、品物積載台10が、付勢部材21cの下向きの付勢力に逆らって、下部フレーム21aを持ち上げて支持する。
【0034】
上部構造22は、天井裏に固定される。
下部フレーム21aと上部構造22とは、伸縮自在の部材で連結される。伸縮資材の部材は、シート状材料でできていてもよい。
例えば、上部構造22がシート状の材料でできていてもよい。
例えば、シート状の材料は、樹脂製のシートであってもよい。
この様にすると、品物積載台10が上側位置に位置すると、開口部Kに対する品物積載台10の位置決めを確実にでき、品物積載台10が開口部Kを確実に閉じることをできる。
【0035】
上述の実施形態の天井裏収納装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
天井裏Hに下方に向いた開口部Kをもった天井裏カバー20を設け、品物を積載した品物積載台10を上下方向に昇降させ、品物積載台10を上昇させると、積載した品物が開口部Kを経由して天井裏カバー20のつくる格納空間Sに収納し、開口部Kを閉じる様にしたので、品物を衛生状態の良好な収納空間Sに収納することをできる。
また、品物積載台10の下面が天井を形成する様にしたので、品物積載台10が上側位置にあるときに、天井Tの景観が良好になる。
また、品物積載台10の下面と天井とが同一平面上になるようにしたので、品物積載台10が上側位置にあるときに、天井Tの景観が良好になる。
また、品物積載台10が下側位置にあるときに、品物積載台10が壁際に折り畳まれる様にしたので、壁際の空間を有効に利用できる。
また、品物積載台10が上側位置にあるときに、品物積載台10が下部構造21を下から支持する様にしたので、開口部Kに対する品物積載台10の位置決めを確実にでき、開口部Kを閉じる際に開口部Kを密閉するのが容易になる。
また、下部フレーム21aが開口部Kを設けられ、案内部材21bが下部フレーム21aを上下方向に移動自在に案内し、付勢部材21cが下部フレーム21aを下方へ付勢する様にしたので、品物積載台10が下部構造21を下から支持したときに、開口部Kを容易に密閉できる。
昇降フレーム11が壁に沿って上下方向に移動自在に案内され、床フレーム12が昇降フレーム11に壁に沿って伸びる水平軸の周りに水平姿勢と起立姿勢との間で揺動自在に支持され、案内機器32が昇降フレーム11を上下方向に移動自在に案内し、巻上げ機器33が昇降フレーム11を壁に沿って上方から吊る牽引索31を巻上げまたは巻き下げする様にしたので、巻上げ機器33が牽引索31を壁に沿って巻上げ、巻き下げすると、昇降フレーム11が昇降し、床フレーム12を昇降フレームの水平軸の周りに揺動させて、床フレーム12を壁際に寄せることをでき、壁際の空間を有効利用できる。
また、複数の品物収納棚40が品物を収納し上下方向に積み重ねることをでき、積み重なった複数の品物格納棚40が品物積載台10に支持される様にしたので、大量の品物を効率良く積載できる。
また、品物収納棚を格納空間の中で品物積載台から水平方向に移載できる水平移載機構を備える様にしたので、品物積載台10を上側位置においたときに、天井裏の高さが足りない場合に、一部の品物収納棚40を天井裏に水平に移載し、品物の収納効率を上げることをできる。
【0036】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
第一の実施形態に係る天井裏収納装置の説明で、品物収納棚を備える様に説明したがこれに限定されず、折り畳んだ椅子等の品物を裸状態で品物積載台10へ積載しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係る天井裏収納装置の正面図、側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る天井裏収納装置の斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置の平面図その1である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置の平面図その2である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置のA−A断面図その1である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置のA−A断面図その2である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る天井裏収納装置のB−B断面図である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係る天井裏収納装置のB−B断面図その1である。
【図9】本発明の第二の実施形態に係る天井裏収納装置のB−B断面図その2である。
【図10】本発明の第三の実施形態に係る天井裏収納装置の平面図である。
【符号の説明】
【0038】
S 格納空間
H 天井裏
K 開口部
T 天井
10 品物積載台
11 昇降フレーム
12 床フレーム
13 リンク機構
20 天井裏カバー
21 下部構造
21a 下部フレーム
21b 案内部材
21c 付勢部材
22 上部構造
30 昇降機構
31 牽引索
32 案内機器
33 巻上げ機器
34 巻上げシーブ
40 品物収納棚
50 水平移載機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
品物を天井裏に収納するための天井裏収納装置であって、
上側に品物を積載可能な品物積載台と、
前記品物積載台を下側位置と上側位置との間で昇降させることをできる昇降機構と、
天井裏に位置する格納空間を密閉状態に覆い下方に向いた開口部を設けられたカバーである天井裏カバーと、
を備え、
前記品物積載台が前記下側位置から前記上側位置に上昇すると、前記品物積載台に積載された品物が前記開口部を経由して前記格納空間に格納され、前記品物積載台が前記開口部を閉じる、
ことを特徴とする天井裏収納装置。
【請求項2】
前記品物積載台が前記上側位置にあるときに、前記品物積載台の下面が天井を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の天井裏収納装置。
【請求項3】
前記昇降機構が前記品物積載台を壁に沿って昇降させ、
前記品物積載台が前記下側位置にあるときに、前記品物積載台が壁際に折り畳まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の天井裏収納装置。
【請求項4】
前記天井裏カバーが前記開口部を持った下部構造と前記下部構造に繋がり前記格納空間の上側と横側とを覆う上部構造とを有し、
前記品物積載台が前記上側位置にあるときに、前記品物積載台が前記下部構造を下から支持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の天井裏収納装置。
【請求項5】
前記下部構造が開口部を設けられた下部フレームと前記下部フレームを下方へ付勢する付勢部材とを持つ、
ことを特徴とする請求項4に記載の天井裏収納装置。
【請求項6】
前記品物積載台が、壁に沿って上下方向に移動自在に案内される昇降フレームと前記昇降フレームに壁に沿って伸びる水平軸の周りに水平姿勢と起立姿勢との間で揺動自在に支持される板状構造体である床フレームとを有し、
水平姿勢のときに、前記床フレームが品物を乗せることをでき、
前記昇降機器が前記昇降フレームを上下方向に移動自在に案内する案内機器と前記昇降フレームを壁に沿って上方から吊る牽引索を巻上げまたは巻き下げする巻上げ機器とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の天井裏収納装置。
【請求項7】
品物を収納し上下方向に積み重ねることをできる複数の品物収納棚を備え、
積み重なった複数の品物格納棚が前記品物積載台に支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載の天井裏収納装置。
【請求項8】
前記品物収納棚を前記格納空間の中で前記品物積載台から水平方向に移載できる水平移載機構を、備えることを特徴とする請求項7に記載の天井裏収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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