説明

天然型アミノ酸を用いる万病治療剤とその治療方法。

【課題】医薬品は症状を一時的に緩和するが,病気の回復・根治はできない。化学製剤は生命が受け付けない。このため,慢性病の治療に2年も3年も病院に通っている。特にがん,肝臓などは致命的な疾患となっている。また病気を治せないことは,国家の医療予算に重大な影響を及ぼす。
【解決手段】アリウム植物の発酵をしたところ,偶然,天然型アミノ酸が得られた。このアミノ酸は生命と同一型である。広く出回っている「非天然型アミノ酸」ではない。食べれば元気になり,病気が回復する。バランスの優れた「天然型アミノ酸」であるため細胞が活性化,体内幹細胞に素早く配達され病変細胞が修復される。効果は医薬品の何十倍も優れている。副作用は発生しない。対応する疾患は,遺伝子系病因を除く全疾患に及ぶ。がん治療に3大療法の必要はなくなった。腎移植の必要もなくなるだろう。認知症さえ回復に向かう。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は,天然型アミノ酸を用いる万病治療剤とその治療方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最初の生命は原始地球において,アミノ酸を材料として発生,進化したと考えられている。現在,私たちの生命科学は,その振る舞いについて,統一的な説明ができるレベルには至っていない。しかし,生命はアミノ酸・蛋白質がRNA・DNAとネットワークし,細胞を基本単位として,進化を遂げたとの理解に至っている。生命の発生,進化のシナリオの基本的な認識は,ほぼ確立されたと言える。
【0003】
アミノ酸は蛋白質を構成する部品である。細胞は(RNA/DNA/タンパク質=アミノ酸)を中心とした,生命の基本単位である。それぞれの細胞は,ネットワークして生命活動を営んでいる。アミノ酸はDNAの指示によってRNAを介し蛋白質を造る。DNA/RNAもまたアミノ酸を材料としている。大まかな言い方をすれば,「水分を除くと,細胞はアミノ酸」である。したがって「生命はアミノ酸そのものと」言える。動物に有って,アミノ酸は,食べ物から,まずタンパク質の形で体内に取り込んでいる。その後,消化酵素の作用でタンパク質を分解,アミノ酸となる。このアミノ酸は遺伝子の指示により,細胞内小器官・リボソーム(タンパク質製造装置)によって,再度タンパク質に組み立てられ,生命活動を営んでいることは公知である。
【0004】
人のアミノ酸は必須アミノ酸11種類と,非必須アミノ酸9種である。必須アミノ酸は,不足すると非必須アミノ酸を造ることが出来ない重要な生命資材である。人は食物タンパク質をたべてアミノ酸に分解し,命をつないでいる。食の供給が断たれた時点で生命は長くは存続出来ない。光,水,空気,バランスの優れたアミノ酸の潤沢な供給によって生命活動は行われる。
【0005】
1820年,タンパク質の加水分解によりグリシンが発見された。以降,何百種に及ぶアミノ酸が発見されている。このうち,人が使い廻しているアミノ酸は20種類である。その後1935年,スレオニンの発見以来天然タンパク質を用いないアミノ酸混合で人の栄養を維持することが可能となり,工業型のアミノ酸栄養の基礎が出来上がった。この時点で,アミノ酸20種のベールは剥がされていた。しかし,その後の研究や製造は全て工業型に移行する。このような歴史背景があって,「天然型アミノ酸」の研究はほとんどなされておらず,現在も生命が要求する質の良いバランスのとれた天然型アミノ酸を体外において目にすることは困難である。
【0006】
この時から世界は75年もの間,工業型L・Dアミノ酸の研究と生産に明け暮れた。非天然型アミノ酸は点滴などの医療資材として人々に有る程度の貢献はしているものの,D型及びLD型アミノ酸であるため直接細胞に行き届かない。このため生体内に取り込まれても直接的に細胞の再生や病変細胞の修復は出来ないものとなっている。また天然物から抽出・合成したアミノ酸も,その抽出の方法により非天然型アミノ酸となる。生命はL型アミノ酸(天然型アミノ酸)を基本としている。それが限りなくL型アミノ酸に近い物質であっても受け付けない。言わば人が手を加えた工業生産物は生命になじまないのである。
【0007】
生命が使い廻している資材と同一型のバランスよいL型天然アミノ酸を食べれば細胞が活性化する。アミノ酸のバランスを整え,栄養を整えれば病気は発生しない。病気の原因は,全て生活習慣,加齢・偏食・食品添加物,環境毒,薬物毒,ストレスによる。これらの原因によって,アミノ酸が不足し,またアミノ酸のバランスが悪くなることで病気が発生する。言い換えれば,バランスの良いアミノ酸の,潤沢な供給がある限り,人は病気にならない。また病気であった人は「天然型アミノ酸」ので供給で元気になる。
【0008】
原因を取り除けば病気は発生しない。自然の加齢では必ず死を迎えるが,健康で天寿を全うする人は一握りである。不健康のうちに介護されながら,死を迎える人が多い。「天然型アミノ酸」の継続的な供給で健康長寿を全う出来る可能性が見えてきた。天然型アミノ酸細胞療法で130歳を超える極限寿命達成の可能性が見えてきた。[0001]の記載における,天然型アミノ酸を用いる万病療法を以下「天然型アミノ酸細胞療法」と表現する。
【0009】
発酵装置で造った,バランスのとれた良質の天然型アミノ酸を体内に強制供給すると,病気が快方・完治に向かう。即効的に細胞が修復され回復してくる。例えば理解し易い1例として潰瘍性大腸炎で説明する。まず体外で作成した「天然型アミノ酸」を食べると消化酵素の助けを必要とせず小腸から肝臓に向かう。ついで間葉幹細胞に配達され,幹細胞の活性を促し、潰瘍・糜爛部の病変細胞の再生・修復を図る。糜爛部分の細菌感染は免疫細胞の速やかな活性により防御する。集中的な細胞再生で患部を修復して治す。医薬品による化学療法では,細胞再生が不可能なため治療が困難である。天然型アミノ酸による療法なら約2ヶ月で完治する。潰瘍性大腸炎の治療機序の概略は▲1▼アミノ酸供給⇒小腸⇒肝臓⇒血流⇒間葉系幹細胞⇒幹細胞活性⇒細胞分裂⇒病変部修復。▲2▼アミノ酸供給⇒小腸⇒肝臓⇒血流⇒造血幹細胞⇒免疫細胞賦活・活性⇒糜爛部感染修復。▲3▼アミノ酸供給⇒免疫バランスの調整⇒自己免疫の正常バランス化⇒潰瘍性大腸炎終息。前記3系統の機序により完治する。潰瘍性大腸炎は対症療法では法定難病である。
【0010】
アミノ酸の不足,及びバランス不良が細胞の不活性を招き,病気を引き起こす第一の原因である。良質アミノ酸を欠かさない限り,細胞が活性状態に有り常に健康である。したがって病気を治すためには,「天然型アミノ酸」を適宜摂取すれば解決できる。また同時に他のバランスよい栄養素の同時補給も忘れてはならない。本特許願いの記載に置いて,以下「天然型アミノ酸」は「バランスの優れた良質の天然型アミノ酸」を略したものとして記載する。「」の外れたものはこの限りではない。
【0011】
「非天然型アミノ酸」も医療資材であるが[0006]による理由で体内に於いて直接,細胞再生が出来ない資材である。処方次第で医薬品と同様,副作用も起きかねない。又[0005]に記載の,現代医学は天然型アミノ酸について研究はされたものの,過去においてバランスの優れた天然型アミノ酸を製造した経験は少ない。
【0012】
1980年頃のアメリカは,がんや生活習慣病を治せないため,病人が重なり国家財政が破綻の危機に追い込まれていた。膨大な予算と研究者・学者を投入し病因を調査した。結果の概要は,「全ての原因は食生活」であるというもので,詳細は5000ページに及ぶマクガバンレポートに纏められている。これを受けて,抗がん植物のデザイナーフーズプログラムがNCIによって発表された。約20年前である。これによると,最も抗がん力の優れた植物はニンニクで,トップにランクされている。通常,人には食べ難いこの食品を発酵すると,「天然型アミノ酸」が得られることが解った。この開発には,10年程度の試行錯誤はあったが,アリウム(ネギ科)植物群中で群を抜く天然型アミノ酸は発酵ニンニクであることが判明した。アミノ酸配列はほぼ完ぺきと言ってよい。
【特許文献】2009−247335
【特許文献】2007−275034
【特許文献】2008−136468 ニンニク自動発酵装置参照
【0013】
発酵以前の生ニンニクはイオウ化合物初め,サポニン類/フラボノイド類/グルタミンペプチド類/有機セレニウム化合物など800種以上の薬理成分の多いタンパク質で組成されている。この生ニンニクを発酵装置において,30日〜60日程度の期間,温度/湿度を管理すれば「天然型アミノ酸」を得ることが出来る。水分約60%を除く成分の97%が「天然型アミノ酸」,残り3%はミネラル分とビタミンBなどである。
【0014】
現在,理解されている,人に必要なアミノ酸は20種類であり,「天然型アミノ酸」の分析はこの範囲に留めている.しかし,実際には遊離アミノ酸など多くの生理活性物質が検出されることが予測される。以下は「天然型アミノ酸療法」に置ける病因・治療プロセスの解明と実施に鑑み「天然型アミノ酸療法」に用いる天然型アミノ酸の100gペースト状態における各アミノ酸量とその機能を表示する。機能についてはほぼ公知であるが,本天然資材の開発により機能の再確認が可能となった。
【0015】
【表1】


【表2】


【0016】
[0015]の[表1],[表2]におけるアミノ酸含有量は,原産地及び土壌の成分により若干のばらつきが認められる。
【0017】
将来、生命科学の進展によってアミノ酸の振る舞い、RNA/DNAの振る舞いについて更に理解が深まることが予想される。天然型アミノ酸が万病に対し,医薬品等比較にならない高い治療効果を示すことが,多くのエビデンスによって証明されはじめた。その原理の概要は,追加的な「天然型アミノ酸」の補給で細胞が活性化,病変細胞が修理され,病気が回復するというものである。
【0018】
【表3】


【参考文献1】
科学技術庁資源調査会:改定日本食品アミノ酸組成票
【参考文献2】
日本食品分析センター:アミノ酸分析資料
【参考文献3】
FAO/WHO合同専門家協議報告「タンパク質アミノ酸の必要量」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
現在,先進国において病気の治療は主に対症療法で医薬品によって行われている。医薬品に頼らない療法として代替医療がある。この療法は欧米においてかなり普及している。しかし日本に於いて代替医療は,始まったばかりで全体の5%に満たない。生命は基本的に医薬品を受け付けない。医薬品は病気の症状を一時的に抑えることが出来るものの,改善・快方・完治に向かわない。医薬品で病気の治療はできないのである。副作用は生命の拒否信号である。一方で症状を抑えても,片方で副作用が出ることは本末転倒である。投薬で治っているように見えても,薬による改善ではない。それは生命の自然治癒力によるものである。薬は鎮痛作用,解熱作用などは有るものの病気の根治治療は出来ない。痛みや熱は生命の治癒反応であり,人はこの治癒反応から安易にのがれてはならない。
【0020】
病気が治せないことは国家の治療予算を圧迫する。病気が治せないためますます病人が増える。確実に病気を治すことができれば,病人が増えることはない。現実の問題として治せない医薬品主流の治療体制はやがて国家破綻を導く。
【0021】
薬はなぜ効かないか?極論すると「生命は自然品」であり「医薬品は化学品」であるからである。痛い,熱がある等は生命の立場からは治癒反応である。医薬品を投与すると,病変部の現場では異物の侵入として混乱を起こし,副作用となって現れる。現時点の生命科学のレベルでは,人の手によって病気を治すには理解度が浅すぎる。細胞を単位として構成された生命機械と,人間が造り上げた最先端の精密機械を比べた場合,その差は何億倍も生命機械が優れている。人が造った化学品を人が処方できる世界ではない。まるで生命に通じていない。
【0022】
医薬品は生命の世界に対症的な異物を投与し、いわば抵抗によって一時的に症状を押さえているに過ぎない。薬理学は細胞膜のレセプターに作用させ治療しようとする方法に辿りついたが,無駄である。方法が誤っている。副作用は生命が採点する不合格点である。医薬品投与による療法は、例えばシロアリに犯され腐りかけた家屋の柱材にペンキを塗って繕っているに似ている。細胞膜以内に侵入し細胞を再生又は修復・増殖が果たせない限り,治癒は不可能である。言わば柱は取り替えての修復が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0023】
病気の原因は[0007]に記載したものが主たる原因である。偏食については自覚し改善できるがストレス,環境毒などは個人では防衛できない。農薬・食品添加物も環境・社会構造を変えない限り,個人のコントロール下では不可能である。言いかえれば全ての病気の原因背景は,現代社会と現代環境によって齎されていると言っても過言ではない。不健康長寿さえも社会の責任である。
【0024】
[0023]に記載の理由で,生命のアミノ酸バランスが崩れ病気が起こる。一旦病気に襲われると更なる悪循環が始まる。気分が悪い、食べたくない、元気が出ないである。病気のスパイラルに落ち込む。重症の場合で天然型アミノ酸を1日30g〜40g食べると3日〜5日で元気になり、顔色が良くなってくる。厚生省が発表している望ましい食事許容量はタンパク質で1日60〜70g,アミノ酸に換算すると平均60gである。但し、病気にならないためにはバランスの良いアミノ酸の供給が必須である。又、更に理想を言えば吸収効率のよいタンパク質の摂取が重要であり,食べる以前に既にアミノ酸に造られている「天然型アミノ酸」はこの点で,理想の食品と言える。
【0025】
「天然型アミノ酸細胞療法」に使うアミノ酸で水分60%のペースト状アミノ酸なら1日大匙2杯ずつを朝・昼・夕に食べれば食事は要らない計算である。不足分の栄養素はジュースなどで補えば足りる。 天然型アミノ酸の濃縮エキスなら小匙1杯を三回に飲めば足りる。いずれもバランスが優れているため,体力の回復に時間は必要としない。健康の回復も即効性である。特に日本人に不足しがちなリジンが多く含まれている。リジンはアミノ酸バランスのカギを握る最も重要な成分である。病気による体調不全下では食事量が少なくアミノ酸の充分な摂取ができない。「天然型アミノ酸細胞療法」で解決できる。
【0026】
天然型アミノ酸は体力が衰え食慾のない弱った体に,また消化能力の衰えた体にも即効で作用する。即ち,食べる以前にすでに発酵装置により純良天然型アミノ酸になっている。このため食べれば消化は不要。病気で不調,不快な人にも強制的な補給で腸壁から素早く吸収され肝臓を経て血管を経由,10分以内に各成体幹細胞(組織幹細胞、体性幹細胞)に配達される。次いで、成体幹細胞が活性、病変細胞の修復が始まる。アミノ酸が不足し、またバランスが悪いと幹細胞活性が不能に陥り機能しない。
【0027】
天然型アミノ酸の補給でなぜ病気が治るのか?アミノ酸のバランスを建て起こせば細胞が活性化、病変細胞の修復・再生能により細胞機能が回復するからである。医薬品で治らないのはなぜか?医薬品はなぜ副作用が出るのか?医薬品は生命にとって異物であるからである。病気の現場に異物が侵入するため混乱が起こり、副作用が発生する。生命のホメオスタシス、代謝・指令は厳密に管理されている。人の不確実な処方による医薬品などの投与で命の危険に晒すことも稀ではない。
【0028】
生命はアミノ酸が作り上げたもの,アミノ酸はRNA/DNAと絡んで全個体を支配している。厳密な管理体制下,何兆項目以上のチェックを瞬時に遂行している。人の造ったスーパーコンピュータなら同じ仕事に何百万台も必要とするであろう。いまのところ人が近づける世界ではない。人の造った化学物を人が感覚や処方箋によって処方し,修復できる世界ではない。バランス良いアミノ酸の不足のない供給で細胞が修理され,人は病気から解放される。
【参考文献4】
ホメオスタシス・ウキペディア。
【0029】
人は60兆個の細胞で組み上がった高等脊椎動物であることは公知である。60兆個は平均的な細胞の大きさから重量を算定し割り出したものであろう。人は日日の生活活動のためにおよそ5千〜8千億個の細胞を入れ替え・再生・代謝を続けている。厳密な管理下で整然と行われている。
【0030】
細胞の全てについて解明される日は来るのか,その日は人体の全てが解る日である。全宇宙の統一的な解明も同時になされるであろう。現時点で細胞について語ることは愚かである。生命について,われわれは,あまりにも知識が少ない。しかし強制的な「天然型アミノ酸」の供給で,治せなかった病気が治れば有る程度の解を導くことが可能である。
【0031】
[0030]の記載において、「天然型アミノ酸細胞療法」で万病が快方に向かい完治することの結果から、可逆的に推測,解明するとおよそ次のようなシナリオが予測される。万病において運動不足が原因,食べ過ぎが原因,極端な偏食が原因,による病気又はこれに類する病気についても原因因子を取り除けば解決するためここでは論外とする。
【0032】
人体はアミノ酸の不足,バランスの良くないアミノ酸の取り込みで,やがて病気が発生する。言いかえればバランスの良い食事・バランス良いアミノ酸を不足しないよう摂り続ければ病気は発生しない。 多少のバランスの悪さはアミノ酸自身で相互にネットワークし合い、使い廻しているため問題は発生しない。
【0033】
人体は水,空気,アミノ酸,必須栄養素を基本に生きている。生命の生存は前述のいずれかの一つを欠いても成り立たない。健康長寿のためには、▲1▼美しい水を飲んでいるか?▲2▼きれいな空気を吸っているか?▲3▼バランスの良いアミノ酸の不足のない供給は出来ているか?▲4▼必須栄養素は行き届いているかに左右される。前記▲1▼〜▲4▼の実践で病気は発生しない。極限寿命達成の第一の条件である。
【0034】
人体は毒物で命を落とす。極論すれば水道水のカルキも人には毒である。 医薬品,農薬農産物,農薬汚染魚,食品添加物などの毒物が全ての病気の原因である。先天性の遺伝子由来系疾患さえ毒物が原因因子である場合が多い。毒物は遺伝子にも作用する。即ち、前記毒物を体に入れなければ病気は発生しない。体内に毒物を一切入れない人生を送っているモデルがいる。健康管理の行き届いたモデルは現在80歳である。持久力は20歳、運動能は30歳。薬は一切飲まない。毒物は環境毒程度。カルキにも気を使った生活を実行している。無論病院には一度も行ったことが無い。これは一例では有るが,毒物を入れないことが極限寿命達成の第二の条件である事の証明である。
【0035】
アミノ酸は細胞構成の基本となっている。細胞はアミノ酸が無ければ成り立たない。人体の構成は60兆個の細胞により成り立つコロニーであり,コロニー全体は個々の細胞の支配下においてコントロールされている。いわば60兆個の全ての細胞は、細胞間のネットワークにより厳密にコントロールされている一体のものである。人は細胞によりできた生命体である。人は生命活動の全てに対し,細胞間ネットワークによっている。このネットワークは全ての生命活動,生命現象に瞬時に反応できる。生命の全体支配権は細胞が担っている。支配権を担う細胞の正常な維持には,バランスの優れたアミノ酸の潤沢な供給を欠かすことが出来ない。
【0036】
一個の細胞は、中心に核が配置され,生体膜で覆われた生命で,細胞間にマトリックス間質物質及び各細胞小器官より成り立っている。アミノ酸・タンパク質/DNA/RNA夫々がネットワークし管理している。細胞内において前記のアミノ酸・タンパク質/DNA/RNAはそれぞれがネットワークしながら更に4者間のネットワークで厳密な生命活動を行っている。細胞小器官もこの管理下に置かれ、それぞれがネットワークされ統一されている世界である。
【0037】
[0036]の記述の細胞において隣り合うもう1個の細胞においても同様のシステムによっている。更に細胞間は細胞どうしのネットワークを形成し次いで組織に至る。組織は組織間ネットワークでお互い厳密に管理・統制されている。すなわち細胞(アミノ酸・タンパク質ネットワーク/DNAネットワーク/RNAネットワーク)⇒細胞間ネットワーク⇒成体組織間ネットワーク⇒成体ネットワーク,すなわち,ホメオスタシスにより生命が成り立っている。
【0038】
[0035]の記載により,人の全体の支配権を握るのは細胞で有って,細胞はアミノ酸で成り立つ。従ってアミノ酸は生命を支配し,個体の活動を支配していると言い換えることができる。アミノ酸は成体細胞群約270種に対しそれぞれの担当幹細胞に配達される。バランスの良い潤沢なアミノ酸の供給が有る限り、それぞれの幹細胞は常に再生・増殖体制を保っている。
【0039】
アミノ酸の生命支配の理論は,万病の治療にも関わる理論である。アミノ酸はDNA/RNAとネットワークし細胞を再生、病変細胞の情報を捉え,病変細胞を修復する。アミノ酸は複数系統の細胞に分化できる分化能力を持つ多分化能と,分裂を経ても多分化能を維持できる自己複製能を併せ持つ成体幹細胞に供給され活性化,病変細胞の修理・再生・回復を行う。これにより天然型アミノ酸の支援供給で全細胞が活性、人は病気が回復し生き生きする。細胞の分裂についてはよく知られている。
【0040】
細胞は,供給されたアミノ酸を最大限有効に使っている。各アミノ酸バランスを整えるため,アミノ酸を使い廻して調整している。体調のバランスが崩れ消化不良、食欲不振で供給システムの機能が落ち,限界値を迎えたとき細胞は活性を失い死滅する。アポトーシスによるプログラムされた細胞の死ではない。細胞の不活性・死滅はやがて組織細胞に至り組織の破壊が始まる。ついには組織の機能に変調を及ぼし個体の生命を脅かすようになる。純良で潤沢なアミノ酸の供給が無い限り細胞は死滅する。細胞の死滅は順次、個体の死滅につながる。
【発明の効果】
【0041】
医薬品で改善しなかった病歴3年の高血糖が3ヶ月で完治した。腎臓透析中であるが疲れない,機能が消失していたネフロンが再生されだしたのか,尿が日ごとに増えてくる。人工血液透析が外れる可能性が見えてきた(現在エビデンス収集中)。このように法定難病に効果が認められる。パーキンソン・膠原病・潰瘍性大腸炎も治癒に向かう。アトピーは改善が速い。これらの疾患は現代医学では治せない。また風邪はひかない。認知症が改善する。先天性疾患を除く,ほぼ全ての疾患が改善・完治に向かう。
【0042】
対症療法で生活習慣病、神経病、法定難病は快方・治癒に向かわない。いわば治せないのである。天然型アミノ酸をたべれば、先天性・遺伝子由来疾患を除けば治療・治癒・完治が可能である。医薬品は化学品で有り生命にとって毒物である。天然型アミノ酸は生命材料である。強力な毒物排泄作用がある。治療のため医薬品を与えられても,これらを整理し病変細胞の修理・修復を図ることができる。すなわち副作用として余分な医薬品を排除し,細胞の修復を図ることが出来る。
【0043】
遺伝子損傷由来以外の全ての病気の原因は[0020]に記載した事による。 健康のための理想的な生活を堅持し継続すれば人は健康で元気に極限寿命の達成が出来る。▲1▼適宜な運動,▲2▼一切の毒気のないバランスの良い食事,▲3▼きれいな飲料水,▲4▼きれいな空気,▲5▼正しい生活習慣、▲6▼ストレスの少ない生活,で極限寿命が達成できる。現在,論じられている極限寿命は130歳である。前述,▲1▼〜▲6▼の生活を守り,病院に行かなければ極限寿命が達成できる。自分の健康は自分で守れる。人には頼まない。病院には行かない。病気になったらアミノ酸バランスを立て直す。このことは、健康維持の絶対条件である。皆が知っていることである。
【0044】
がんは標準治療で治せない。標準治療のうち化学療法は想像を絶する副作用が出現する。抗がん剤はがん細胞以外の正常細胞も殺す強烈な副作用がある。細胞の死滅は生命の死である。がんワクチンも副作用がある。副作用は生命の治せない信号。免疫細胞の著しい機能低下・数量の低下が起こる。免疫細胞の機能低下で日和見感染が発生,がん以外の感染症によって生命の危険にさらされることは少なくない。
【0045】
生体はがん及び風邪などの感染症を,外来の抗原とみなし免疫力で対応する。がんは免疫力の低下、又は低下の連続で発生する。強力な免疫パトロールの監視下ではがん細胞の成長は困難である。
【0046】
従って、がん治療の最良の方法は、免疫力の強化・増強であるが、化学療法で免疫を賦活させることは不可能である。医薬品のクレスチン・ピシバニールなどは唯一の賦活剤であるが、漢方材料から人工的に精製しているため免疫賦活の効果は低く、加工品であるため副作用が発生する。
【0047】
がん治療はバランスの良い天然型アミノ酸を1日40g〜50g食べれば飛躍的に免疫細胞の活性・賦活が始まる。バランスの良い潤沢な天然アミノ酸の供給で骨髄造血幹細胞において,免疫細胞の活性・増殖及び血液細胞の再生・増殖がはじまる。作用時間は24時間以内である。
【0048】
アミノ酸のうち主に、グルタミン、アルギニンが免疫賦活に関わる。抗がん剤を投与すると、免疫細胞が著しく減少する。抗がん剤投与下でも天然型アミノ酸の強制的な供給で免疫細胞が活性化する。また天然型アミノ酸に含有するL−フェニルアラニンはエンドルフィンの活性に関与し痛みを軽減する。天然のモルヒネと言われている程の鎮痛効果のためがん患者は痛がらない。
【0049】
【表3】

【0050】
[0049][表1]における患者の投与状況について、投与直後から極端な副作用のため強制的な「天然型アミノ酸」の連続投与は困難である。 副作用の合間にランダムな食べかたによる検査データである。 天然型アミノ酸の供給で即効的に免疫細胞が活性することが解る。
【0051】
免疫力を抑制すると病気が治せないことは公知である。特にがん治療は生体内で直接的にがん細胞に対峙しこれを排除する重要な役目を担う。がん細胞に直接立ち向かえるのは、免疫細胞のみである。天然型アミノ酸は[0049][表1]の例で解るように免疫細胞の急速な増殖が可能である。天然型アミノ酸をたべて、抗がん剤を投与しなければ免疫力が優位に立ちがん細胞が退縮する。抗がん剤の投与は生体を傷め,副作用が大きい。この療法は免疫系を破壊する療法であることはだれもが知っている。天然型アミノ酸療法でがんが制圧できる。理論からすれば,がん終息後も継続的な天然型アミノ酸の継続投与で再発,転移は発生しない。
【0052】
また,天然型アミノ酸のアルギニンはがん細胞に直接的作用し破壊する。治療の機序は免疫細胞のマクロファージを活性、NO(窒素)を産生し,がんの核に作用させ酸素を遮断することによる。
【0053】
何れの疾患も治療の基本は体力の回復,精神力の回復である。特にがん疾患の治療には絶対的な基本条件と言っていい。体力の回復で精神力が活性する。体力を失わせる治療はあり得ない。精神力も失うからである。標準療法で,特に免疫力を落とす抗がん剤療法・化学療法は厳禁である。外科手術もQOLが落ち寿命が縮む。高度先進機器放射線療法に於いても,がん細胞を一時的に破壊出来るが転移や再発を防ぐことは困難である。生命が35億年をかけて獲得した免疫機構を利用する免疫療法に比べれば費用ばかりかかる中途半端な玩具に過ぎない。
【0054】
[0053]に記載の、体力・精神力の回復は必要と解っていても標準治療では不可能な領域である。バランスの良い「天然型アミノ酸」多い目の強制供給で体力・精神力が回復する。「天然型アミノ酸細胞療法」によればがん治療に温熱療法を加えればさらに効果が高くなる。特別な温熱療法ではない簡単な体を冷やさない工夫である。免疫力の活性は少し高めの体温の維持で効果が高い。
【0055】
天然型アミノ酸によるがん治療の攻略の第一は免疫力活性による。骨髄造血幹細胞にバランスの良い充分な量のアミノ酸を配達すれば骨髄幹細胞が活性、免疫細胞の増殖を図ることで対峙できる。通常NK細胞などが癌にかかわる免疫細胞として知られており,これらの数種の免疫細胞が関わって癌に対応すると考えられている。しかし実際は少し違う,体内免役細胞の全てが出動する。免疫細胞群は一千種類以上、何千億の細胞数に上る。活性は即効であるが,生体内で細胞が再生プログラムに基づき厳密な管理下で行っているためか急なサイトカインストームの発生は認められない。観察的には,がん細胞の消滅速度は抗がん剤の比較では無い。抗がん剤療法は,激しい副作用を起こすばかりか,しばしば日和見感染によって命を落とす。免疫療法ではこのようなことは認められない。
【0056】
がん治療に置ける本療法の治療概要は、次に掲げるおよそ4項目で説明できる。▲1▼天然型アミノ酸経口摂取⇒小腸⇒肝臓⇒血流⇒骨髄造血幹細胞⇒免疫細胞活性増殖⇒がん細胞×免疫細胞戦争⇒がん細胞消滅。▲2▼アルギニン⇒マクロファージ⇒窒素産生⇒がん細胞核酸素遮断⇒がん細胞死滅。▲3▼全身細胞の活性⇒疲労回復⇒精神力回復⇒ホメオスタシス回復⇒がん細胞退縮。▲4▼フェニルアラニンがエンドルフィンを産生、天然のモルヒネ級鎮痛作用。痛くないのが特徴である。鎮痛剤は特別の場合を除き不要である。
【0057】
がん「天然型アミノ酸細胞療法」の補足療法⇒温熱療法+温泉療法+ビタミン療法+ファスティング療法(3日間程度ジュースを中心に与える,その他の食べ物は与えない)を補助的な療法として実施すれば効果が相乗する。例えば,美しい風景の中で又森林で免疫能は活性する事が知られている。「天然型アミノ酸」を基軸とし,上記の他,考えられる療法をマッチングすれば効果が相乗する。終息後も再発に備え「天然型アミノ酸」の継続は欠かせない。量は少なくてよい。
【0058】
前述、がん治療と纏めて記載したが,本「天然型アミノ酸細胞療法」では種々のがん疾患全てに有効である。がんの種類,及び病期に関わりなく高い生還率を記録している。終末ケア病棟から元気で生還を果たし,若返っている。生還後も「天然型アミノ酸」の継続的な補給で生涯健康が約束される。免疫力の持続を図り免疫防衛隊のパトロールの強化で再発を防ぐことによる。
【0059】
しかしながら本療法は代替療法であり,標準化は程遠い。がん患者の100%は必ず一度標準療法を受ける。病院では治せない,治らないと解っていても患者は標準治療を選択する。この「天然型アミノ酸細胞療法」のみで治療を終える患者はいない。殆どの人は病院にさえ行けば,病気は何とかなると勘違いしている。
【0060】
「天然型アミノ酸細胞療法」は病院の三大療法で手に余り,ホスピスにおくられた患者,すなわち余命患者を対象にデータを蓄積してきた。「天然型アミノ酸細胞療法」では,標準治療による壊滅的な打撃を受けた患者を除き,ほぼ100%生還する。病院で治療を施さなければ、天然型アミノ酸細胞療法で100%完治できる。がん疾患による痛みもなく快方に向かう。また,症状に合わせ2〜3の療法の併用で相乗効果が期待でき,完治までの期間が速くなる。
【参考文献4】
札幌がんセンター、「天然型アミノ酸」を使う臨床試験報告。がん・デトックス効果の実験,Shoji Hirata
【参考文献5】
弘前大学、「天然型アミノ酸」によるラット試験、佐々木教授
【参考文献6】
国立がん療養センター(静岡)終末癌臨床試験
【参考文献7】
終末ケア病院(ガーデンクリニック)終末がん治療記録
【参考文献8】
Newton Graphic Science Magazine
【0061】
「天然型アミノ酸細胞療法」による肝臓疾患治癒の機序は次による。肝臓病は多岐に及ぶ。肝細胞の再生能力は平均細胞より高い。このため肝細胞の病変が進んでも,生体シグナルの発信が遅れる。肝炎は,肝臓に炎症が発生し,発熱・黄疸・倦怠感などの症状を来たす。原因は様々でアルコール,薬物,ウイルス,自己免疫などである。いずれも現代医学の手に余る。時間がかかり完治しない。肝臓は人の臓器では最も大きく数百項目に及ぶ仕事を遂行している。その主たる仕事の一つが,侵入してくる化学物の解毒であり,まず医薬品が排除される所以である。
【0062】
肝炎にかかる原因因子であるウイルス及び自己免疫による肝細胞破壊は関連している。「天然型アミノ酸細胞療法」で肝炎が改善され完治する理由はおよそ次による。アミノ酸のバランスと免疫細胞の活性化は大きく関わっている。免疫細胞は何百種類が連携して仕事をしている。アミノ酸のバランスが崩れると,免疫細胞群のネットワークが重大な影響を受けシステム全体の機能に変調をきたす。このネットワークの乱れで自己と非自己の区別能に影響をあたえる。「天然型アミノ酸」を食べると免疫細胞群の全体的なバランスが整い活性化する。これにより,失われていた免疫システムが正常に回復,病変は快方・治癒に向かう。
【0063】
免疫防御システムは、全免疫細胞の厳密なネットワークの下で機能している。免疫細胞群が正常に働き,機能するうえで欠かせない条件は,細胞材料即ちバランスよい「天然型アミノ酸」の潤沢な供給である。「天然型アミノ酸」の供給が無い限り自己免疫疾患が発生する。バランスの良いアミノ酸の潤沢な供給で免疫細胞群の全体のバランスが整い,自己免疫疾患は発生しない。これにより自己免疫が原因の肝炎は根治する。
【0064】
「天然型アミノ酸」のアルコールの分解手順は,アルコールがアラニンによってアセトアルデヒドに分解される。次いで毒性の少ない酢酸に分解され,体内エネルギーとして利用される。その後二酸化炭素に分解され尿や息などから体外に排泄される。「天然型アミノ酸」の摂取で分解能が活性するため,アルコールによる肝炎の発生は抑制される。この治療機序でアルコール性が原因の肝炎が治る。
【0065】
ウィルスの撃退は免疫機構にゆだねればよい。アミノ酸バランスの最良の状態の維持で体細胞が活性,免疫細胞が活性,ウィルスを撃退する。これによりウィルス性肝炎は根治する。「天然型アミノ酸」の潤沢な供給で免疫機構が正常に調整され免疫異常が回復することによる。
【0066】
薬剤性肝炎は、医薬品の服用の制限で多少の改善が期待できる。医薬品は肝臓が受け付けない。肝炎に医薬品は厳禁である。「天然型アミノ酸」の内、硫黄を含んだシスティンは医薬品と反応し毒成分の解毒をする。同時にシスティンは有害金属を縛り上げ、フリーラジカルも補足し体を守る。[表2]アミノ酸機能システィン参照。
【0067】
非アルコール性脂肪性肝炎はアミノ酸成分中のプロリンによって代謝を促し脂肪を分解して治す。動物は,元来食べ物を探して歩き続けた。人も例外ではない。進化の背景は腹八分にプログラムされている。飽食の現在,運動量の少ない人はメタボになる。NASHはメタボが疑われる第一の原因である。誰もが簡単に診断できる。さらにNASHは活性酸素による酸化ストレスの影響も疑われている。「天然型アミノ酸」はフリーラジカルから体を守る。
【0068】
[0067]に記載のプロリンによる脂肪分解は,直接的な分解能によって可能である。メタボの解消は食事療法と運動療法に頼らなければならない。更に活性酸素の対応は「天然型アミノ酸」の持つ強烈な抗酸化力(全食品中における最高の抗酸化食品のおよそ50倍の抗酸化能を記録,三重大学測定)によって脂肪性肝炎の原因因子と思われる酸化ストレスは防ぐことが出来る。
【0069】
肝硬変はやがて生命を脅かす重症である。現代医学に於いて治療に手に余る。「天然型アミノ酸細胞療法」では回復し完治する。血量を増やし肝幹細胞の再活性を促し,線維化した肝細胞を修復する。肝硬変は複合的な原因を持って発現に至ったものである。したがって原因因子全てに対応し同時に治療しなければ効果しない。肝硬変の回復は全ての肝疾患が回復するときと言える。
【0070】
肝がんも含め前述してきた肝疾患の「天然型アミノ酸細胞療法」による効果は絶大である。12ヶ月程度の「天然型アミノ酸細胞療法」の継続で全ての肝疾患は快方に向かい治癒する。多くは半年以内に終息する。肝硬変に於いても同様である。
【0071】
糖尿病は捨て置くと他の臓器に重大な損害を及ぼす。糖尿病治療の目的は合併症の排除をも目指す。血糖値は様々なホルモン即ちインスリン,グルカゴン,コルチゾール等の働きで常に一定範囲に調整されていることは公知である。種々の病因によりこの調整機構が破綻すると血中糖度が増加し糖尿病になる。
【0072】
糖尿病は、調整機構の破綻の様式の違いで、大きく1型と2型に分けることが出来る。1型糖尿病では、膵臓のβ細胞が破壊され血糖値調整ホルモンであるインスリンの産生が枯渇することで高血糖・糖尿病へと至る。
【0073】
1型糖尿病の「天然型アミノ酸細胞療法」における治療機序はおよそ次による。破壊されたβ細胞の修復・回復は、バランスのとれた「天然型アミノ酸」の少し多い目の供給を継続することで解決する。1型糖尿病の原因は,長年にわたる不足気味のアンバランスなアミノ酸の摂取,食品添加物入りの食事,また偏食でβ細胞が破壊され発生する。「天然型アミノ酸」の潤沢な膵幹細胞への供給で細胞群が活性,インスリン産生のβ細胞が修復される。ついで,血糖値調整機構が改善され正常になる。また体内毒素が排出され全快する。食事療法も併用しなければならない。
【0074】
2型糖尿病は、血中にインスリンは存在するがその働きが悪くなる。又β細胞に破壊損傷はみとめられないがインスリンの分泌量が減少,結果として血糖の調整がうまくいかず糖尿病となったものである。現代医学では1型、2型共最終的にインスリン注射によっての治療を余儀なくされている。2型以外にも血糖値に異常をきたす原因因子は多いが「天然型アミノ酸細胞療法」では1・2型共簡単に完治に向かう。病気になった理由は問わない。食事療法との併用で回復期間が短縮される。
【0075】
「天然型アミノ酸細胞療法」では2〜3ヶ月間の療法によってインスリン注射の必要はなくなる。最初はインスリンを併用するが間もなく、食後血糖が改善されA1cが標準値に戻ることで注射の必要はなくなる。治療中も治療後も食事療法が中心である。全ての病は食事によって齎されることが再認識できる。この疾患は全快しても,以前のままの食生活に戻れば再発の可能性は高い。「天然型アミノ酸細胞療法」に運動療法+食事療法で即効的に完治する。
【0076】
腎臓疾患は主にネフロンの破壊による。完治させる医薬品は存在しない。現代医学では一生,透析と付き合う過酷な疾患である。肝臓を中心とする連結臓器の合併症として発生する。破壊されたネフロンは再生できないと考えられていた。「天然型アミノ酸細胞療法」では再生・修復できる。完全に破壊されていた腎細胞が少しずつ再生に向かう。腎疾患で透析中の患者が回復することで判断できる。クレアチニンが標準値に向かう。透析の間隔が伸びる、例えば、週3回が週1回やがて月1回になる。少なかった尿量が増えてくる。
【0077】
腎疾患も、原因は肝臓・膵臓と同様食べ物である。添加物,偏食で肝臓機能が障害されその影響で様々な臓器に弊害が及ぶ。完治した後も食事管理はおろそかにできない。「天然型アミノ酸細胞療法」で腎疾患が完治すれば成体腎移植の必要はなくなる。この療法による改善の期間はおよそ一年である。現時点で完治例はない。臨床中である。食事療法を併用することが望ましい。
【0078】
他の臓器の疾患についても、「天然型アミノ酸細胞療法」では、前記、肝疾患、膵臓疾患,腎臓疾患と同様の治療機序により改善・完治に向かう。それぞれ,担当幹細胞に配達され,細胞の再生・修復が始まることが治療機序の基本である。「天然型アミノ酸細胞療法」によれば物理的な運動能を持つ心筋の活性・再生も行う。間葉幹細胞にアミノ酸が配達され心筋が活性される。血管の管理に優れている。等が相乗して疾患の改善・回復を図る。心臓については物理的な症状が多く,データの収集が遅れている。コレステロール管理に優れているデータはある。
【0079】
「天然型アミノ酸細胞療法」は簡潔に言えば,食べて治す食事療法の支援である。体外で造り上げたバランスの良いアミノ酸の支援的な補給で,バランスの悪く,病に捕まった人の回復を促す。症状ごとの治療に夫々,対症的な治療を目指すものではない。食べることで全身細胞の活性を図ることで,万病に対応するものである。
【0080】
「天然型アミノ酸」を食べれば、細胞が活性、病変の全ての細胞が一斉に活性に向かう。合併症も一斉に快方に向かう。疾患部の症状により治癒までの期間にばらつきは認められるが一斉に治療が始まる。神経系も難病も生活習慣病も食べていれば快方に向かう。言い換えれば,病院を疾患科目ごとに尋ねる必要がなくなる。
【0081】
膠原病は多岐にわたる。現代医学はこの病気の原因さえ捉えていない。なぜか?薬品を開発する仕事に重点が置かれているためである。栄養学で難病も治る可能性が「天然型アミノ酸細胞療法」で示された。人は食べて生命を保っている。従って、食べ物は命である。人は食べ物によって生命活動をするように設計されている。人は中途半端な機械ではない。超精密機械である。活動の源はバランスのとれた良質な食事が全てである。
【0082】
膠原病に於いても、病因は食事である。偏食や食品毒の蓄積で発生する。治療には個体全体のバランスの調整が必要である。膠原病に限らず,殆どの病気は全て個体全体が影響を受けて発生する。膠原病は一見,神経や内臓疾患とは無関係に見える。しかしながら実際は個体全体の変調で発生する。病変箇所にのみ目を凝らしても治せない。原因さえ見えてこない。
【0083】
膠原病の始まりは、自己免疫の不調による。食事の影響でアミノ酸バランスが崩れ不足すると免疫系細胞が不活性となりT細胞初め免疫コントロール細胞の機能が低下し,自己免疫の調整が崩れ病気が発生する。免疫系の調整に於いても,神経伝達物質や関連のホルモンが複雑に関連し合いその調整に携わる。一元的ではない。
【0084】
時間はかかるが膠原病症候群も「天然型アミノ酸細胞療法」で改善・快方に向かう。但しステロイド併用の治療下では思わしい結果が出ない。又終末期のリウマチに於いては確たるエビデンスがない。全身性エリトマトーデスでは症状が緩和され、抗核・抗体の数値もほぼ安定する。目、汗、口の渇き等の疾患特有の症状は早い時期に快方に向かう。
【0085】
「天然型アミノ酸細胞療法」代替医療で有るため、現代医学の協力は殆ど望めない。したがって病院からのエビデンス提供は少ない。難病は現代医学では治せないが,「天然型アミノ酸細胞療法」では治せる。はっきりと比較できる。しかし難病が治ってもエビデンスの収集は困難である。強皮症に於いても同様,エビデンスを請求しても出てこない。観察的ではあるが強皮症が改善している。強張りが取れてきている。
【0086】
パーキンソン病とうつ病は共に神経性の疾患である。どちらも神経伝達物質にかかる。原因は食事のアンバランスと食事毒で発生する。「天然型アミノ酸」の補給と食事調整をすることで快方に向かう。このことから疾患の原因が解る。いずれの症状も程度によるが改善・完治には6ヶ月〜1年近くを要する。「天然型アミノ酸細胞療法」で使う「天然型アミノ酸」は神経伝達物質の塊と言われるほど神経物質の含有に優れる。
【0087】
医薬品でパーキンソン病は治せない。一生,L−ドーパなどと言う医薬品を処方しなければならない。生まれたときからのパーキンソン疾患は見当たらない。最近,若年性パーキンソン病がみられるもの,通常は高齢疾患である。アミノ酸のバランスが悪く,又偏食の蓄積によって神経系管理物質の調整不良で発生したに過ぎない。「天然型アミノ酸」の補給下では1年程度で回復する。食べ始めて一週間もすれば本人の体感によって確認できる。フェニルアラニン、トリプトファンが神経伝達物質の調整にかかわる物質によるためである。
【0088】
うつ病は対症療法では治せない。医薬品も心療療法も無駄である。医薬品の処方はむしろ脳に害をあたえる。人の造った化学合成品は生命の生化学合成とは大きく異なる。生命はヒトが造った化学合成物質は受け付けない。医薬品の脳への投与は厳禁である。
【0089】
アルツハイマー症候群、認知症は脳神経細胞群の減少で起こる。脳細胞の活性化・増殖・再生で症状は改善・快方に向かう。「天然型アミノ酸細胞療法」で用いているアミノ酸の補給で脳細胞が活性、増殖する。細胞の欠損状況にもよるがおよそ12ヶ月で回復する。忘れてしまった名前を思い出す。生年月日が思い出す。徘徊行為がなくなる。脳幹細胞にアミノ酸が配達され,細胞が活性・増殖することによる。脳の生命科学は始まったばかりで未知の領域である.しかし、神経性疾患の「天然型アミノ酸細胞療法」では他の疾患も何ら変わるところはない。
【0090】
脳神経細胞・ニューロンの増殖作用は脳梗塞などの神経性後遺症にも同様の作用を及ぼす。即ち動かなかった足が動きだす。言語障害が回復する。一生車椅子と言われた患者が車椅子を使っていた記憶が無い程,劇的な回復を見せる。などなどである。
【0091】
アトピー、アレルギーなどの皮膚障害も又食品にかかる原因の疾患である。「天然型アミノ酸細胞療法」では最も早く回復する症状である。最短は一週間の記録がある。ステロイド併用でも効果するがステロイドは望ましくない。皮膚幹細胞による細胞再生・活性で対応する。喘息、花粉症も同様の治癒機序である。免疫系のバランスの立て直しによる。
【0092】
冷え症の原因は単純ではない。原因が複雑に絡まっている。「天然型アミノ酸」を食べれば血流が増え、血管の拡張を促す。収縮していた血管が活性化し改善される。自律神経の調整不良から来る冷え症は時間がかかるがやがて終息する。その他症状により温熱を与える療法の併用が必要となる。
【0093】
ヒト免疫不全症候群はエイズウイルスによって発生する。対症療法に於いては、抗ウイルス薬による治療に於いても治癒に導くことは困難である。薬剤耐性のウイルスの発現で「いたちごっこ」となるため根本的な解決には至らない。薬剤療法はまた,薬剤に対し耐性を示すウイルスを造るばかりか,長期にわたる薬剤の服用で様々な副作用を起こす。
【0095】
「天然型アミノ酸細胞療法」によるAIDSウィルスの撃退は免疫活性による。バランスの優れたアミノ酸の潤沢な供給で免疫細胞が活性、バランスのとれた免疫ネットワークの調整でウイルスに対応する。又薬剤耐性ウィルスの出現に対しても順次,素早い対応が出来る。バランスの良い免疫細胞のネットワーク活性でエイズウイルスに対応する。
【0096】
「天然型アミノ酸」のバランスの良い供給で免疫細胞が活性、免疫機能が向上する。潤沢なバランスよいアミノ酸の供給が有れば免疫調整の崩れはない。免疫系全体の調整で自己免疫不全は発生しない。アミノ酸資材が不足すると免疫細胞間の調整に影響を及ぼす。自己免疫が調整できれば,ウイルスの排除もさほど困難ではない。
【0097】
【参考文献9】
フリー百科辞典「Wikipedia」
【参考文献10】
FDA Public Health Advisory
【参考文献11】
統合失調症−誤診からの脱出−
【参考文献12】
The Atlas of Human Diseases
【参考文献13】
Ann.B.Parson「細胞の謎を解く」ISBN4622071789
【参考文献14】
「ヒト間葉幹細胞」財団法人Human Science
【参考文献15】
(骨髄間質を用いた臓器再生と細胞治療)梅沢明弘
【参考文献16】
(財)エイズ予防財団ホームページ
【参考文献17】
国連合同エイズ計画(UNAIDS)ホームページ
【参考文献18】
脳、アルツハイマー、ホームページ(西山信好)
【発明を実施するための最良の形態】
【0098】
各項に於いて記載した「天然型アミノ酸細胞療法」の概要は,アミノ酸のバランスの立て直しで元気になり、若返るというものである。この方法の達成には少量で優れたバランスのアミノ酸さえ有ればよい。アミノ酸は天然型アミノ酸が条件である。L−型に限り有効である。D型またはL−D型アミノ酸は効果しない。
【0099】
前項で記載の「アミノ酸のバランスの立て直しで元気になる。」このことは、アミノ酸バランスが悪い,又アミノ酸の不足によって病気になることを意味する。動物の生存条件は,▲1▼呼吸(空気),▲2▼気温(体温),▲3▼水,▲4▼食べ物である。▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲4▼の順に遮断されると動物は死に至る。光は除く。▲4▼食べ物,即ちアミノ酸の補給を遮断すれば通常30日を限界として死に至る。即,清浄な空気,適度な気温,美しい水,バランスの優れた食品で理想の生命活動が成り立つ。この生活で健康長寿が保たれる。
【0100】
社会及び社会環境は健康長寿持続のため、前項に記載の▲1▼〜▲4▼の改善、特に食品の改善の必要がある。食事によるアミノ酸のバランスが悪くなる理由は偏食による。また加齢による食慾減退、消化不良。不良食品の摂取。などである。
【0101】
「天然型アミノ酸細胞療法」による疾患の治療は代替療法によるものである。生体外で,装置によってあらかじめ用意した「天然型アミノ酸」L−型アミノ酸を給餌し,例えば日ごろ不足しがちなスレオニン及びリシンの摂取量を上げ,全種類のアミノ酸のバランスを整え,完全活性を意図するものである。すなわち,必須アミノ酸は全種類をバランスよく摂取しないと有効利用されない。アミノ酸の機序は,「アミノ酸の桶」の理論で説明されることは知られている。つまりそれぞれのアミノ酸の種類を桶板とすると,一番低い桶板以上に水を貯めることは出来ない。いちばん低い桶板を高くすれば桶の機能が高まる。アミノ酸も同様でいちばん低いレベルを基準に働いている。一番低いアミノ酸を供給し,バランスを整えれば,全体が活性する。
【0102】
「天然型アミノ酸細胞療法」は、体外に於いて,あらかじめ作成したバランスの優れた天然型アミノ酸を給餌し、病気の予防及び治療を図ることを基本とする。食べ物を食べ,タンパク質から消化酵素の働きでアミノ酸を造り出してはいない。この為,消化能の落ちた体力にも,即効的な効果が観察できる。病気に捉えられ,弱った体力下でも比較的簡単に,体力と気力が高まってくる。特に,がんや感染症の緊急を要する対応に於いて,免疫細胞の活性維持には,「天然型アミノ酸」の多い目の給餌の他,温熱療法を加えることで効果が高くなる。また温泉療法,運動療法,リハビリも効果的である。また特殊な例において,医薬品との併用も時として必要である。例えば救急救命的な疾患に於いて,怪我などの場合,消毒は医薬品で行い,内部的な治療の支援は「天然型アミノ酸細胞療法」で行えば治癒に至る期間が半減できる。
【0103】
「天然型アミノ酸細胞療法」で給餌するアミノ酸の疾患に対する効果的な給餌量はおよそつぎの基本による。
【表4】

【0104】
「天然型アミノ酸細胞療法」で用いる「天然型アミノ酸」はアミノ酸とミネラルが主な含有である。ビタミン群ではB1が少々である。良質な野菜から又はフルーツジュースでビタミン類を補う必要がある。
【0105】
体外で造る「天然型アミノ酸」の形態は,個形,ペースト状,粉末,タブレット(錠剤),液状エキスである。このため,あらゆる食品に練りこんで加工できる。
【0106】
若年層に天然型アミノ酸の給餌のデータは少ないが食品添加物の多い食環境は若年層にも悪影響を及ぼしている。「キレル」「登校拒否」などは添加物入り食品が原因に大きくかかわっている。[表4]は大人の処方容量である、表の処方の半分の量を食べることでこれらの病状・症状が改善されよう。「天然型アミノ酸」は体内毒素排除効果に優れるため、食品毒に晒されている若年層に貢献できる。料理のメニューに加えれば活用できる。
【実施例1】
【0107】
平田口腔顎顔面外科(がんヴィレッジ札幌)おいて「天然型アミノ酸」の効果の検証を行った。その結果特に著名に臨床効果の認められたものは抗酸(活性酸素化)作用が12例中11例に、又抗酸化力増強作用が12例中12例に認められた。(三重大学において「天然型アミノ酸細胞療法」で用いる天然型アミノ酸の抗酸化作用を,測定したところ,他の食品中最高値のものより更にその50倍であった)。抗酸化作用はフリーラジから細胞を守る作用である。
【実施例2】
【0108】
更に体内重金属Be(ベリリウム)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、As(ヒ素)、Cd(カドミウム)、Sn(スズ)、Hg(水銀)、Pb(鉛)の排出能を調べたところ次の結果が得られた。
・Be(ベリリウム) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・2人
測定値減少(体内有害重金属減少)・・・・・5人
変化なし ・・・・・・・・・・・・・・・・1人
・Al(アルミニウム) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・3人
測定値減少(体内有害金属減少)・・・・・・5人
変化なし ・・・・・・・・・・・・・・・・0人
・Ni(ニッケル) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・3人
測定値減少(体内有害重金属減少)・・・・・4人
変化なし ・・・・・・・・・・・・・・・・1人
・As(ヒ素) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・6人
測定値減少(体内有害金属減少)・・・・・・2人
変化なし ・・・・・・・・・・・・・・・・0人
・Cd(カドミウム) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・0人
測定値減少(体内有害金属減少)・・・・・・8人
変化無し ・・・・・・・・・・・・・・・・0人
・Sn(スズ) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・5人
測定値減少(体内有害金属減少)・・・・・・2人
変化無し ・・・・・・・・・・・・・・・・1人
・Hg(水銀) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・7人
測定値減少(体内有害金属減少)・・・・・・1人
変化無し ・・・・・・・・・・・・・・・・0人
・Pb(鉛) 測定値増加(排出量増大排出中)・・・・・・1人
測定値減少(体内有害金属減少)・・・・・・5人
変化無し ・・・・・・・・・・・・・・・・2人
【実施例3】
【0109】
終末ケア病棟,がんクリニックに於けるがん患者の「天然型アミノ酸細胞療法」の結果報告によると,余命1ヶ月〜3ヶ月の患者が回復してくる。破壊的な通常医療の後遺症患者を除くリカバーは,ほぼ100%である。ここでは,ファスティング療法,及び温熱療法,ビタミン療法も加えて実施している。標準治療を施していなければ,もっと早く楽に回復・生還していた。ここでの治療の形態は,入院⇒各種療法の実施⇒元気回復⇒退院後のケア指導⇒退院⇒自宅における継続治療。患者は全て元気に退院する。
【実施例4】
【0110】
「天然型アミノ酸」によるがんマウス試験によると、マウス10匹の皮膚に600万個のがん細胞を移植。3週間後特に処理されなかったマウス計5匹の腫瘍は2倍近くまで増えた。しかし「天然型アミノ酸」から抽出した成分3mgを2日置きに3回にわたって注射されたマウスのグループでは2匹が完治した。残る3匹の腫瘍も1/5程度まで腫瘍が退縮した。同様の条件で再び実験したところ「天然型アミノ酸」の成分を与えられたマウス5匹の内3匹の腫瘍は治り2匹の腫瘍は半分近くまで退縮した。(弘前大学)
【実施例5】
【0111】
脳ニューロン細胞の活性及び再生は,認知症患者が回復してくることで解る。「天然型アミノ酸」を3ヶ月程度食べると名前が思い出し,次いで生年月日を思い出す。疾患の性格上,学術的なエビデンスは少ない。「天然型アミノ酸細胞療法」による治療例について,10症例に於いて観察的な回復の記録がある。今後については,老人介護施設などから,多数の実験依頼が寄せられている。全国各地で実施がはじまれば,更に多くの高齢疾患に関するエビデンスの収集が可能となる。
【実施例6】
【0112】
脳ニューロン細胞の活性及び増殖は,脳梗塞後遺症に於いて10年間,足が動かなかった患者によってうかがい知れる。A氏はリハビリを続けていたが10年間,右足の膝間接が曲がらず体を傾けて杖に頼った歩行をしていた。「天然型アミノ酸」を食べて3ヶ月で元の状態に戻った。この間1日大匙2〜3杯を食べ続けた。
【実施例7】
【0113】
「天然型アミノ酸細胞療法」に用いる「天然型アミノ酸」によって,末期担がん患者80名の臨床が始まっている。6ヶ月〜12ヶ月を持って臨床試験が終了する。試験は国立がん治療センターである。現在,2ヶ月を経過したところであるが,肝臓がんが完治したとの報告を受け取っている。エビデンスは2010年10月ごろには整理完了の予定である。
【実施例8】
【0114】
パーキンソン症候群に於いても実施例は少ない。「天然型アミノ酸細胞療法」では,現在6例の本人からの報告がある。完治例はない。実施は最も古いもので6ヶ月前である。この患者は最初一人で病因に行くのがやっとであった。6ヶ月後の現在では,一人で海外に旅行できるまでになった。少し手の震えが残る程度にまで回服している。他の患者の様子は,送られてくる手紙による報告で判断している。いずれも快方に向かう。
【実施例9】
【0115】
糖尿病は、京都府下伏見区の病院で臨床中である。対症約20名。民間モニター結果80名近くの完治の報告あり。2〜3ヶ月以内にインシュリン注射が不要になる。いずれも食事に留意している。食後血糖の検査値は比較的早く改善する。
【実施例10】
【0116】
腎臓透析における「天然型アミノ酸細胞療法」の実施例はすくない。現在5例程度である。大阪府恵仁会病院でモニターをお願いしている。他の4例は民間の報告による。いずれもクレアチニンの数値が標準値に向かう。
【実施例11】
【0117】
内科全般に於いて,実施中のクリニックは現在3例に過ぎない。胃腸をはじめ,内臓疾患は改善が速い。
【実施例12】
【0118】
モニター,約1,000名による観察的な報告をまとめたものである。疲労が回復,便秘が回復,胃腸病・腹痛がない,アトピー,痛風,生活習慣病全般,風邪をひかなくなった,視力が回復した,かかとがツルツルになった,皺がとれた,花粉症が楽になった,頭痛が無くなった,うつが治った,シェーグレンが回復した,言語障害が無くなった,足の痛みが治った,後天難聴が治った,がん治療の予後が楽になった。透析中であるが疲れなくなった。認知症が回復した。など全ての疾患にかかる。個人差はある。
【産業上の利用の可能性】
【0118】
現在,「天然型アミノ酸」及び「天然型アミノ酸細胞療法」に於いて,エビデンスが揃いだしているものの,充分とまでは行かない。更に症状ごとにエビデンスの収集を行わなければならない。2年以内には全てが整う。また検査機器の充分設備された大学などに於いて「天然型アミノ酸」のさらなる研究が必要となろう。
【0119】
医療産業への利用の可能性としては,予測が困難である。「天然型アミノ酸細胞療法」では,健康で生涯長寿が可能となる。今まで治せなかった疾患が治る。まず医療費の国家予算が自由に削減できる。世界のVIPの重症が治せる。などなどが予想される。経済効果は計り知れない。現代医学・対症療法が不得手とする慢性内科疾患,神経症,難病を楽々解決し,健康予防が簡単に遂行できる。この強力な代替療法の開発による,産業上の利用の効果は計り知れない。
【0120】
病気になっても痛くない。痛いこともされない。疲労が無くなり,夜間運転などの疲労による事故が減少する。介護が半減する。健康老人が増えることで社会全体は潤う。企業の健康保険費が少なくなる。「天然型アミノ酸」の効果は,医薬品と比べてハッキリと治療効果に於いて優れている。救命救急関連以外の製薬は不要になる。(製薬会社は医薬品の売上減少分を,高齢者向け優良食事の開発)によってカバーできる。
【0121】
次世代医療・未来医療の開発に貢献できる。従来型のアミノ酸では細胞の再生は不可能である。しかし本資材,天然型アミノ酸は生命資材と同型である。このため,細胞活性可能な唯一の材料として,大学の研究用に,また生命関連の研究機関からの需要が見込まれる。
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然型アミノ酸及びビタミン類をバランスよく含有する万病治療剤とその治療方法。
【請求項2】
天然型アミノ酸及びミネラル分をバランスよく含有する万病治療剤とその治療方法。
【請求項3】
生体外で造り上げたバランスの良い天然型アミノ酸であって,消化酵素の助けを必要とせず,経口,小腸,肝臓,血流を経由し生体内幹細胞に配給され,生命細胞の増殖/再生を行うことを特徴とする,生体アミノ酸(L型アミノ酸)と同一型アミノ酸で,請求項1及び2に記載のアミノ酸を含有する万病治療剤とその治療方法。
【請求項4】
請求項3に記載の万病治療剤を,患者に経口または皮下注射,点滴,塗布により治療することを特徴とする治療剤及びその治療方法。
【請求項5】
植物性または動物性タンパク質から純粋のL−型天然アミノ酸を造り出し,請求項4に記載する方法で治療する治療剤とその治療方法。
【請求項6】
生体内に[請求項3]の天然型アミノ酸を強制供給し,生体幹細胞に配達され,それぞれの幹細胞の活性を促し,また細胞の再生を促すことで病変細胞を修理し,万病を治療する治療剤とその治療方法。
【請求項7】
[請求項3]の「天然型アミノ酸」の体内供給を基本とし,温熱療法,食事療法,ビタミン療法,運動療法などを各症状に合わせ,前記,複数種の療法を組み合わせて治療する万病の治療方法。

【公開番号】特開2011−190235(P2011−190235A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85523(P2010−85523)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(393031069)
【Fターム(参考)】