説明

太陽電池による蓄電池充電回路

【課題】二次電池が過放電してしまっても二次電池の充電を行うことのできる二次電池充電回路を提供する。
【解決手段】二次電池充電回路は、太陽電池1と二次電池2と制御回路7とを備えている。太陽電池1と二次電池2との間にはオン抵抗が小さいNチャンネル型のMOSFETであるQ1、Q2が接続されている。制御回路7はQ1、Q2をオンオフ制御する。制御回路7は、VA>VBになる毎に最初に必ずQ1、Q2を一定の周期でオンオフ制御する二次電池補充電モードを繰り返し実行する。二次電池補充電モードにおいて二次電池電圧が一定電圧以上になればQ1、Q2をオン状態に維持する急速充電モードに移行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、太陽電池により蓄電池を充電する、太陽電池による蓄電池充電回路に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池の電力を二次電池に充電するには、一般的には、ショットキーバリアダイオード等のダイオードと電流制限用の抵抗とを、太陽電池と二次電池との間に接続している(特許文献1参照)。図1は、このような二次電池充電回路の基本的な回路構成図を示している。同図において、太陽電池1と二次電池2との間には、ショットキーバリアダイオード3と電流制限用の抵抗4との直列回路が接続されている。太陽電池1の出力電圧(太陽電池電圧)が二次電池2の充電電圧(二次電池電圧)よりも高い場合は、太陽電池電圧に基づいて二次電池2が充電される。ダイオード3は、二次電池電圧が太陽電池電圧よりも高い場合に、二次電池2から太陽電池1に対して電流が逆流しないように機能する。
【0003】
しかし、図1に示すように回路構成では、ダイオード3及び抵抗4による損失が大きく、充電効率が極めて悪い不都合がある。
【0004】
そこで、ダイオード3及び抵抗4に代えて、オン抵抗が数mΩであるNチャンネル型のMOSFETを使用し、このMOSFETをオンオフ制御することによって二次電池を充電する回路が提案されている。
【0005】
図2は、このMOSFETを使用した二次電池充電回路の基本的な回路構成図である。太陽電池1と二次電池2との間にはNチャンネル型のMOSFET5が接続されており、このMOSFET5をドライブ回路6を介して制御部7によりオンオフ制御する。すなわち、太陽電池電圧が二次電池電圧以上であればMOSFET5をオンして二次電池を急速充電するとともに、二次電池電圧が太陽電池電圧以上になるとMOSFETをオフすることによって二次電池2から太陽電池1に電流が逆流するのを防止する。制御部7の電源電圧は、太陽電池電圧と二次電池電圧のいずれかから得るようにする。このようにMOSFET5を用いることによって、太陽電池1から二次電池2に充電電流が流れている時の損失を小さくし、全体として充電効率を上げるようにする。
【特許文献1】特開平7−1630635号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記図2に示すMOSFETを使用する充電回路では、図1に示すような充電効率の低下の問題が解消されるが、自己放電等を原因とする過放電によって二次電池電圧が0V付近に下がってしまうと、MOSFET5がオンした時には制御部7に対して電源電圧が供給できない不具合が生じてくる。すなわち、二次電池2の内部インピーダンスは太陽電池1のインピーダンスよりも低いために、二次電池電圧が0V付近に低下してしまうと、MOSFET5がオンした時には太陽電池電圧も0Vに低下してしまう。このように、二次電池電圧が0V付近に低下してしまうと、制御部7に供給する電源電圧も0V付近に低下してしまうことになり、その結果MOSFET5をオンオフ制御ができなくなり、充電不能の状態に陥ってしまう不都合があった。
【0007】
この発明の目的は、二次電池が過放電してしまっても二次電池の充電を行うことのできる二次電池充電回路を提供することにある。
【0008】
また、この発明は、MOSFETのようなスイッチ素子を使用した回路構成で二次電池電圧が0V付近にまで低下した場合であっても、上記補充電によって二次電池に対する充電が可能となる二次電池充電回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の太陽電池による二次電池充電回路は、太陽電池と二次電池との間にMOSFET等のようなスイッチ素子を接続している。また、太陽電池及び二次電池を電源として前記スイッチ素子を制御する制御回路を備えている。この制御回路によってスイッチ素子をオンオフ制御することで、太陽電池から二次電池への充電制御を行う。
【0010】
制御回路は、太陽電池電圧が二次電池電圧以上の時に次の(1)(2)の制御を行う。
【0011】
(1)前記スイッチ素子を一定の周期でオンオフ制御するパルス信号を形成し、オン期間に充電を行う二次電池補充電モードを繰り返し実行する。
【0012】
(2)前記二次電池補充電モードにおいて、二次電池電圧が一定電圧以上になれば、前記スイッチ素子をオン状態に維持する急速充電モードに移行する。
【0013】
上記補充電モードにおいて、二次電池電圧が一定電圧以上にならない場合は二次電池が異常であると判断する。
【0014】
上記の制御によって、太陽電池電圧が二次電池電圧以下になると、制御回路から出力されるパルス信号によってスイッチ素子がオンオフ制御される。すなわち、パルス信号のON期間においては、太陽電池電圧により二次電池の充電が行われる。このように、太陽電池電圧が二次電池電圧以上になると、すなわち、二次電池電圧が低下してくると、二次電池補充電モードが繰り返し実行されるために、過放電状態になった二次電池に対しても充電することが可能になる。
【0015】
そして、上記二次電池補充電モードにおいて、二次電池電圧が一定電圧以上になれば、スイッチ素子をオン状態に維持して急速充電モードに移行する。この急速充電モードでは、スイッチ素子のON期間が、上記パルス信号によるON期間に比べて十分に長いために、太陽電池電圧により二次電池に対する充電が急速に行われる。この発明では、上記補充電モードにおいて、二次電池電圧が一定電圧以上にならない場合は二次電池が異常であると判断し、充電を停止する。
【0016】
この発明では、さらに二次電池電圧を充電するコンデンサを備えている。このコンデンサは、制御回路の電源を確保するために設けられる。たとえ、二次電池電圧が0V付近に低下しても補充電制御によりコンデンサの充電電圧の低下が防がれる。その結果、二次電池電圧が一定以上の電圧となる。スイッチ素子のオン期間が長い急速充電モードに移行しても制御回路の電源電圧を確保できる。
【0017】
この発明では、スイッチ素子は、Nチャンネル型のMOSFETで構成される。これにより、充電時のMOSFETによる損失が極めて小さくなり、全体として二次電池充電回路の充電効率を上げることができる。
【0018】
また、この発明の制御部は、急速充電モードにおいて、二次電池電圧が第2の所定時間が経過するまでに充電停止電圧に上昇するとスイッチ素子をオフし、さらに、その後、第2の所定時間が経過するまでに充電可能電圧に下降するとスイッチ素子をオンするように制御する。
【0019】
上記の構成により、急速充電モードにおいて、二次電池を急速に充電することができるとともに、一定電圧以上に充電しないように制御することが可能である。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、二次電池補充電モードによって、二次電池電圧が0V付近にまで低下した場合にも二次電池に対する充電を可能にする。また、二次電池電圧を充電するコンデンサを設けたことによって、二次電池電圧がかなり低下した状態でも二次電池補充電モードを実行することができ、結果として、二次電池電圧が過放電等によって0V付近に限りなく低下しても充電が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図3は、この発明の実施形態である太陽電池による二次電池充電回路の回路構成図を示している。
【0022】
太陽電池1と二次電池2との間には充電制御部8が接続されている。充電制御部8は、制御部7によって制御され、この制御部7に対しては、太陽電池1の太陽電池電圧と二次電池2の二次電池電圧が電源として供給されている。
【0023】
二次電池2には、順方向のダイオードD1を介してコンデンサC1が接続されており(順方向とは、コンデンサC1に対して充電電流が流れる方向)、このコンデンサC1に対しダイオードD1を介して二次電池電圧が充電され、且つ、順方向のダイオードD2を介してもこのコンデンサC1に対し太陽電池電圧が充電されるようになっている。また、制御部7に対しては、このコンデンサC1の充電電圧が順方向に接続されたダイオードD3を介して供給され、また、太陽電池電圧が順方向に接続されたダイオードD4を介して供給されるようなっている。
【0024】
太陽電池1の出力端子には、抵抗分圧回路からなる太陽電池電圧検出回路9が接続され、太陽電池電圧の検出電圧VAが制御部7に出力される。また、二次電池2の出力側に、抵抗分圧回路からなる二次電池電圧検出回路10が接続され、検出電圧VBが制御部7に出力される。
【0025】
充電制御部8は、直列に接続された2つのNチャンネル型MOSFETQ1、Q2を含み、これらのMOSFETQ1、Q2は、ドライブ回路80によってドライブされる。ドライブ回路80は、制御部7からのドライブ信号DSを受け、この信号DSに基づいてMOSFETQ1、Q2をオンオフ駆動する。
【0026】
制御部7は、CPU70、CPU電源回路71、制御系電源回路72を備えている。CPU電源回路71には、太陽電池電圧及び二次電池電圧が入力し、この電圧に基づいてCPU70を駆動するための電源電圧(5V)を生成する。制御系電源回路72は、太陽電池電圧及び二次電池電圧を入力として、ドライブ回路80の電源電圧と後述のDC−DCコンバータの制御用ICに必要な入力電圧を生成する。
【0027】
CPU70は、CPU電源回路71で生成されたCPU電源電圧(5V)の供給を受けて、充電制御部8のドライブ回路80に対してドライブ信号DSを出力するとともに、太陽電池電圧検出電圧VAと二次電池電圧検出電圧VBを所定のタイミングごとに検出する。後述のように、CPU70は、上記電圧VA、VBを検出して、VA>VBの場合に、パルス信号としてドライブ信号DSをドライブ回路80に対して出力する。ドライブ回路80は、このパルス信号のドライブ信号DSを受けると、パルス信号のON期間においてはMOSFETQ1、Q2をオンし、OFF期間においてはMOSFETQ1、Q2をオフする。したがって、MOSFETQ1、Q2がオンする上記ON期間においては、太陽電池電圧により二次電池2が充電され、OFF期間においては充電が停止される。ドライブ回路80に対してパルス信号であるドライブ信号DSが出力されるために、上記の充電が、繰り返し行われることになる。この動作モードは、二次電池補充電モードという。
【0028】
前記制御系電源回路72で生成された電源電圧は、ドライブ回路80の電源電圧として供給されるとともに、DC−DCコンバータ11に入力し、このコンバータ11において100V以上の電圧に変換される。さらにこの変換された電圧は、疑似正弦波回路12に入力され、ここで100Vの疑似正弦波に変換される。この変換された疑似正弦波は、(疑似正弦波の)AC100Vの電源電圧13として外部機器に出力される。
【0029】
上記実施形態に係る二次電池充電回路は、太陽電池パネルを備えたポータブルな充電回路であって、AC100Vの出力端子を備えている。したがって、この充電回路を室外に持ち出すことによって、入力電源電圧がAC100Vの電子機器等を駆動することが可能になる。
【0030】
次に、上記の二次電池充電回路の動作を説明する。
【0031】
図4は、上記二次電池充電回路の充電制御動作を示すフローチャートである。
【0032】
制御部7のCPU70は、充電開始時において、ドライブ信号DSを第1のパルス信号で形成する。第1のパルス信号は、ON期間が3秒間であり、OFF期間が0.2秒間である。この第1のパルス信号からなるドライブ信号DSでMOSFETQ1、Q2をオンオフ制御していくことによって、太陽電池電圧検出電圧VA>二次電池電圧検出電圧VBとなれば、ST1→ST2と進む。ST1においてVB>=VAであれば、二次電池の充電が不可能であるとみなして、ST6に進む。ST6では充電制御を停止する。
【0033】
上記ST2においては、VBをチェックし、二次電池電圧が一定電圧8V以下であるかどうかの判定を行う。8V以下でなければ二次電池電圧で制御部7の電源電圧を保証できるためにST7に進んで急速充電モードに入る。急速充電モードは、後述するように、30秒間隔でドライブ信号をDSをオンオフするモードである。したがって、30秒ごとに、MOSFETQ1、Q2がオンし、このON期間において太陽電池電圧によって二次電池に急速充電が行われる。
【0034】
上記ST2において、二次電池電圧が8ボルト以下であれば、ST3に進み、二次電池補充電モード(以下、補充電モードと称する)に入る。補充電モードでは、補充電タイマカウントを開始する。タイマカウントによって1分間経過するとST4に進み、二次電池電圧検出電圧VBをチェックする。この時、ドライブ信号DSはオフにする。そして、二次電池電圧が8V以下であれば、ST5に進み、8Vを超えていれば、ST8に進む。ST8では、ST7と同様に急速充電モードを実行する。ST5では、補充電タイマカウント値の積算値が20分に達しているかどうかを判定し、達していなければST2に戻り、ST2以下の処理を繰り返す。補充電タイマカウント値の積算値が20分を超えていればST9に進む。ST9では、補充電モードが20分間継続されたが、二次電池電圧が充分に上昇しなかったとみなし、二次電池の異常処理(エラー処理)を行う。このエラー処理では、たとえば、図外の表示器に、二次電池が異常であることを表示する。なお、エラー処理では、ドライブ信号DSをOFF状態に固定する。
【0035】
図5は、補充電モード時のドライブ信号DSの波形を示している。
【0036】
ドライブ信号DSの全体のオンオフ制御サイクルは、ST1に示すように、3秒間のON期間と0.2秒間のOFF期間の繰り返しサイクルである。
【0037】
図5に示すように、補充電モードでは、3秒間のON期間に図示するパルス信号をドライブ信号DSとして出力する。すなわち、補充電モードの時のドライブ信号DSは、5msを1周期とするパルス信号で構成される。このパルス信号のデューティ比は10%に設定され、周波数は200Hzに設定される。したがって、ON期間は、0.5msとなる。補充電モードでは、上記のパルス信号からなるドライブ信号DSをドライブ回路80に対して3秒間供給し、0.2秒間待つ。このサイクルを繰り返す。したがって、補充電モードにおいては、0.5msの非常に短いON期間が繰り返され、これにより二次電池2が少しづつ充電されていく。なお、この補充電モードが実行されている時に、4.5msのOFF期間において、二次電池2に並列に接続されているコンデンサC1が太陽電池電圧によって充電される。したがって、仮に、この補充電モードの時に二次電池2の充電電圧が0Vに限りなく近い状態であったとしても、コンデンサC1の充電電圧によって次のサイクルのON期間において制御部7を駆動することができる。このコンデンサC1は、このコンデンサC1に対する充電電流方向(順方向)のダイオードD2を介して太陽電池1に接続され、また、同じく充電電流方向(順方向)のダイオードD1を介して二次電池2に接続されているために、仮に二次電池電圧が0Vになったとしても、コンデンサC1の充電電圧が0Vとはならない(ダイオードD1、D2を介してコンデンサC1の充電電圧が逆流しない)。したがって、このコンデンサC1の充電電圧によって制御部7に対する電源電圧を確実に供給することができる。
【0038】
上記補充電モードが実行されることによって、二次電池電圧が仮に何らかの原因で0V付近に低下したとしても上記コンデンサC1の充電電圧によって制御部7の動作が保証できるから、その後の補充電モードの実行によって二次電池電圧を0Vから上昇させることが可能になる。
【0039】
図6は急速充電モードの時の制御方法を示している。
【0040】
図示のように、急速充電モードでは、二次電池電圧が30秒を経過するまでに充電停止電圧に上昇するとMOSFETQ1、Q2をオフする。30秒経過後に充電可能電圧以下になっていれば、再びFETQ1、Q2をオンする。
【0041】
このような制御によって、二次電池充電電圧を、常時適正な充電電圧にすることができる。
【0042】
急速充電モードにおいて、30秒経過しても二次電池電圧が充電停止電圧に上昇しない場合には、一旦、ドライブ信号DSをオフし(約0.2s)、その時充電可能電圧以下であるなら(図7のB点)、再び、ドライブ信号DSを30秒間を最長としてオンする。また、上記0.2s後の二次電池電圧が充電可能の電圧以上である場合にはさらにドライブ信号DSをオフ状態にするが、30s以内に充電可能電圧まで低下すると(図8のC点)、充電を再開する。
【0043】
急速充電モードにおいて満充電になると充電を停止する。この検出は、ドライブ信号DSをオフにしてから30秒が経過しても二次電池電圧が充電可能電圧にまで降下しない場合に、満充電になったものと判断する。満充電になると、ドライブ信号DSをオフ状態に維持して待機状態とする。そして、二次電池電圧が充電再開電圧にまで下降すると再び充電を開始しする(図9参照)。
【0044】
また、ドライブ信号DSをオン状態にして30秒が経過しても二次電池電圧が充電停止電圧にまで上昇しない場合に、ドライブ信号DSを一端オフ状態とし(図10のA点)、その後30秒後に二次電池電圧が充電可能電圧に降下しない場合(図10のB点)、満充電になったものと判断する。
【0045】
なお、上記の急速充電モードの動作は、二次電池2の容量や太陽電池1の大きさ等に基づいて、適切に変更することが可能である。
【0046】
図3に示す二次電池充電回路では、疑似正弦波を出力する回路を備えている。すなわち制御系電源回路72の出力電圧に基づいてDC−DCコンバータ11の制御用ICが二次電池電圧を130V付近のDC電圧に昇圧し、疑似正弦波回路12で疑似正弦波を生成する。この疑似正弦波は疑似正弦波AC100V13として出力端子に導かれ、外部の電気機器に電源として入力される。
【0047】
本実施形態の二次電池充電回路では、スイッチ素子としてNチャンネル型のMOSFETQ1、Q2を用いているためにオン抵抗が極めて小さく、このため充電時の損失が従来に比べて極めて小さい。また、二次電池電圧が一定電圧以下(図4では8V以下)になると補充電モードが実行されて二次電池電圧が8V以上になるように制御される。8V以上になると急速充電モードに切り換わり二次電池2の充電が充分に行われるようになる。これにより、二次電池2が過放電状態になった場合でも補充電モードが繰り返し実行されることによって一定電圧以上にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】従来の二次電池充電回路の概略構成図
【図2】従来の二次電池充電回路の概略構成図
【図3】この発明の実施形態に係る二次電池充電回路の回路構成図
【図4】充電制御動作を示す概略のフローチャート
【図5】補充電モード時のドライブ信号波形図
【図6】急速充電モード時の制御方法を示す図
【図7】急速充電モード時の制御方法を示す図
【図8】急速充電モード時の制御方法を示す図
【図9】急速充電モード時の制御方法を示す図
【図10】急速充電モード時の制御方法を示す図
【符号の説明】
【0049】
1−太陽電池
2−二次電池
7−制御部
8−充電制御部
Q1、Q2−Nチャンネル型のMOSFET

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池にスイッチ素子を介して二次電池を接続し、前記太陽電池及び二次電池を電源として前記スイッチ素子を制御する制御回路を備え、前記制御回路により前記スイッチ素子をオンオフ制御することにより、太陽電池から二次電池への充電制御を行う、太陽電池による二次電池充電回路において、
前記制御回路は、二次電池電圧が一定電圧以下のときに、次の(1)(2)の制御を行うことを特徴とする太陽電池による二次電池充電回路。
(1)前記スイッチ素子を一定の周期でオンオフ制御するパルス信号を形成し、オン期間に充電を行う二次電池補充電モードを繰り返し実行する。
(2)前記二次電池補充電モードにおいて、二次電池電圧が一定電圧以上になれば、前記スイッチ素子をオン状態に維持する急速充電モードに移行する。
【請求項2】
充電電流方向に接続されたダイオードを介して前記太陽電池と前記二次電池に接続されるコンデンサを備えることを特徴とする、請求項1記載の太陽電池による二次電池充電回路。
【請求項3】
前記スイッチ素子は、Nチャンネル型のMOSFETで構成される請求項1又は2記載の太陽電池による二次電池充電回路。
【請求項4】
前記制御部は、前記急速充電モードでは、前記二次電池電圧が第2の所定時間が経過するまでに充電停止電圧に上昇すると前記スイッチ素子をオフし、さらに、その後、第2の所定時間が経過するまでに充電可能電圧に下降すると前記スイッチ素子をオンするように制御する請求項2又は3記載の二次電池充電回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−141806(P2008−141806A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−322934(P2006−322934)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000001074)クロイ電機株式会社 (49)
【Fターム(参考)】