説明

学習支援装置

【課題】ビデオやテレビによる学習時に、学習者が集中力を維持したり、記憶力を増強するなど学習効果が高まる学習支援装置を提供すること。
【解決手段】講義中の重要な内容の講義時間帯が始まる時、あらかじめ録音された超音波信号が画像モニター2に内蔵されるスピーカーより発せられ、その信号をマイク6が受信し酸素供給装置4が高濃度酸素供給を開始し、酸素供給ノズル5から学習者1の口元へ高濃度酸素空気が送り込まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像による講義を学習するビデオ学習もしくはテレビ学習時に学習者へ高濃度酸素を供給して学習の支援をおこなう学習支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近来、予備校などでビデオやテレビなどによる講義が一般的になってきている。遠隔地でも講義が受けられる、自分の都合の良い時間に講義が受けられるなどのメリットがあるためである。しかしデメリットとしては、一方向のみのコミュニケーション手段なので、講師が学習者の様子がわからず、例えば学習者が疲れて注意散漫になっていたり、学習者のいる部屋の環境が悪いせいで学習者の集中力が落ちていたりすることに対して、講師が部屋の窓を開けさせるなどの処置を取ることは不可能であった。
【0003】
一方、高濃度酸素空気を口元に送る装置が市販されている(松下電器産業(株)製MS−X2等)。これは窒素より酸素をよく透過させる酸素富化膜と真空ポンプからなり、通常より高い酸素濃度(約30%)の空気を口元に送る装置である。
【0004】
実際に、高濃度酸素が精神作業に効果があることは近年の研究で明らかになっており、例えば高濃度酸素を吸うことによって、集中力が回復する(非特許文献1参照)、計算作業中の心理的快適度が向上する(非特許文献2参照)、記憶力が増強する(非特許文献3参照)などがあり、高濃度酸素吸引は脳活動に好影響を及ぼすのである。よってこの装置は勉強時に使用することも推奨している。
【非特許文献1】Katsuura他著「Effects of Enriched Oxygen Breathing on Sleepiness after taking Lunch」、International Symposium 93 on design of Amenity、1993、pp.291-296
【非特許文献2】縄間他著「酸素濃度30%の空気の吸引による快適性の評価、第4報心理的快適度に関する評価」、日本建築学会学術講演会予稿集、2004、pp.895-896
【非特許文献3】Mark C. Moss, Andrew B. Scholey 著「Oxygen administration enhances memory formation in healthy young adults」、Psychopharmacology、1996、124;pp.255-260
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に授業や講義は、45〜90分間おこなわれることが多い。例えばテレビ学習中に前記市販高濃度酸素空気供給装置を用いて、高濃度酸素空気を吸引すれば、講師が学習者の様子がわからなくても、学習者の集中力の維持などが期待できると考えられる。
【0006】
しかし、90分近い長時間の講義中、連続的に高濃度酸素空気を吸引しつづければ、体内に入る酸素量が過剰にならないように、脳が無意識的に呼吸数や心拍数の調節をおこなってしまい、通常酸素濃度の空気を吸引することと同じ状態になってしまう。
【0007】
つまり、講義を受けている間、高濃度酸素空気を吸引しつづけても高濃度酸素による効果は持続するとは限らないのである。
【0008】
一方で、前述のように高濃度酸素吸引による効果の一部であるので、講師にとって講義のなかで学習者に集中させたいところ、とくに憶えて欲しいところの短時間で高濃度酸素吸引を促すようにすれば前記のような問題は回避できると考えられるが、逆効果になってしまう恐れがある。
【0009】
なぜなら、講義中に講師が集中させたいポイントに差し掛かったときに、高濃度酸素空気供給装置の操作をするよう注意を促した場合、その注意自体が集中を途切れさせることになるかもしれず、またスイッチを押すなどの操作することも集中を途切れさせることになるかもしれないからである。また、学習者の中に高濃度酸素空気供給装置を使用していない者がいるとすれば、まったく意味のない勧告なので、それらの学習者にとって集中を途切れさせかねないのである。
【0010】
本発明は、前記の課題を解決するもので、とくに昨今増えてきたテレビやビデオによるビデオ学習時において高濃度酸素空気供給装置を併用して学習効果を高めることのできる学習支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明は高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、画像表示装置によって画像を見ながら学習する学習時において、前記画像の内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記画像表示装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置である。
【0012】
これによって講義の内容に応じて、最も集中しなければならない時間帯あるいは、記憶するべき内容が講義される時間帯に、学習者に酸素を供給させることができ、一方で酸素の効果が薄れない程度の時間内に酸素供給を中断させるなどの配慮させることもできるので、学習者は、自ら意識して操作することなく、つまりは集中を途切れさせられることなく、酸素を吸いながら学習することが可能となり、学習効果の高いビデオ学習を実現する学習支援装置を本発明は提供できるのである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の学習支援装置は、学習者が集中を途切れさせられることなく、講義内容中の最も適切なタイミングで高濃度酸素を吸引しながら学習することが可能であるので、学習者の集中力の維持や記憶力増強の効果などが最適なタイミングで得られ、効率的な学習が実現できることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
第1の発明は、高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、画像表示装置によって画像を見ながら学習する学習時において、前記画像の内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記画像表示装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置である。
【0015】
これによって講義の内容に応じて、最も集中しなければならない時間帯あるいは、記憶するべき内容が講義される時間帯に、学習者に酸素を供給させることができ、一方で酸素の効果が薄れない程度の時間内に酸素供給を配慮させることもできるので、学習者は、自ら意識して操作することなく、つまりは集中を途切れさせられることなく、酸素を吸いながら学習することが可能となり、学習効果の高い画像学習を実現する学習支援装置を本発明は提供できるのである。
【0016】
第2の発明は、高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、音声再生装置によって音声を聞きながら学習する学習時において、前記音声の内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記音声再生装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置である。
【0017】
これによって講義の内容に応じて、最も集中しなければならない時間帯あるいは、記憶するべき内容が講義される時間帯に、学習者に酸素を供給させることができ、一方で酸素の効果が薄れない程度の時間内に酸素供給を配慮させることもできるので、学習者は、自ら意識して操作することなく、つまりは集中を途切れさせられることなく、酸素を吸いながら学習することが可能となり、学習効果の高い音声学習を実現する学習支援装置を本発明は提供できるのである。
【0018】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記高濃度酸素供給制御手段は光あるいは音の信号を受信する信号受信部を持ち、前記画像表示装置または前記音声再生装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ光あるいは音による信号が送られて前記受信部が受信し、前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置である。
【0019】
これによって高濃度酸素供給手段の運転を制御するための信号として、光あるいは音を用いれば、画像もしくは音声による講義の情報に乗せるだけでよく、その信号を出す手段としては画像表示装置を用いればよいので、信号を受信させる受信部、つまり光の場合は受光手段、音の場合はマイクロフォンを使用さえすれば、運転を制御するための信号の受け渡しは簡便な手段で可能となる。
【0020】
また、光に関しては赤外光など、音に関しては超音波などを用いれば、学習者に知覚できず、学習者が意識することなく信号を出すことができ、集中を途絶えさせない配慮が可能となる。
【0021】
第4の発明は、あらかじめ設定された、学習者が高濃度酸素を吸う時間帯以外の時間は、学習者の口元へ通常酸素濃度の空気が送られるよう前記高濃度酸素供給手段の運転が制御される学習支援装置としたものである。
【0022】
こうすることによって、学習者の口元へ送られる空気が通常空気から高濃度酸素空気に切り替わったとき、あるいは高濃度酸素空気から通常空気へ切り替わったとき、学習者にとっては吸う空気の酸素濃度が変わっただけで、口元へ風が送られていることに変わりが無いので、学習者は切り替わったことに気付くことなく、学習に集中することができ、より学習効果の高い画像学習もしくは音声学習が可能となる。
【0023】
以下、本発明の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0024】
(実施の形態1)
実施の形態1では、主に図1、図2、図3を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における学習支援装置の模式図、図2は酸素供給装置4内部の模式構造図である。図3は、90分の講義中に超音波信号が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、および学習者の集中力の変化を示すグラフである。
【0025】
図1において、学習者1の手前には画像モニター2およびビデオデッキ3が配置され、学習者1の横には、酸素供給装置4が置かれている。
【0026】
画像モニター2はスピーカー内蔵であり、ビデオデッキ3から送られる映像音声信号を画像と音として再生し、その内容を学習者1が観ながら学習することができる。
【0027】
酸素供給装置4には酸素供給ノズル5が備わっており、学習者1の口元へ高濃度酸素を供給する。また酸素供給装置4には信号受信用のマイク6が備えられており、画像モニター2のスピーカーより出る音を受け取ることができる構成である。
【0028】
図2において、酸素供給装置4は、マイク6、酸素富化膜7、吸引ポンプ8、回路基盤からなる制御部9、切替弁10などで構成されている。
【0029】
酸素富化膜7は、窒素より酸素を多く通過させる有機の高分子膜である。本実施の形態ではポリシロキサン膜を用いた。制御部9によって切替弁10が作動し、吸引ポンプが吸引する空気は、この酸素富化膜7を通るか、外気を直接吸引するかどちらかが選択される構成である。酸素富化膜7を通った場合、本実施の形態においてはその空気の酸素濃度は約30%に高められる。
【0030】
なお、本実施の形態では酸素富化膜7と吸引ポンプ8で高濃度酸素供給手段としているが、固体電解質からなる酸素ポンプ、小型の酸素ボンベ等を使用してもよい。
【0031】
図3において、グラフ11は90分の講義中に超音波信号が発せられるタイミング、グラフ12は高濃度酸素供給が行われる時間帯、およびグラフ13は学習者の集中力の変化を示すグラフである。
【0032】
以上のように構成された学習支援装置について動作、作用を説明する。なお、本実施の形態は、あらかじめビデオテープに録画された講義内容を学習するビデオ学習時を想定している。
【0033】
始めに、図示はしないがビデオテープの作成について説明する。
【0034】
まず、講師はあらかじめ講義の中で、高濃度酸素供給をするタイミング(供給開始と停止)を内容に応じて決めておく。この高濃度酸素供給時間は連続で30分を越えないことが望ましい。なぜなら前述のように、長時間連続して高濃度酸素を吸い続けていると、その効果が薄れていくからである。
【0035】
また、一度高濃度酸素の供給をおこなった後、再度高濃度酸素の供給を開始させたい時は、前に吸っていた時間の最大半分の停止時間をおいたほうが望ましい。停止時間を短くして高濃度酸素を休み無く吸い続けると、連続して吸い続けたことと同じ影響があるからである。例えば20分高濃度酸素を吸った場合、その後10分間は吸わない時間を設けるのである。
【0036】
そのようにして、90分間授業があるとして、例えば授業開始から約30分後から約50分後、約70分後から90分後の最後までが講義内容として重要と判断され、その時間帯に高濃度酸素が供給されるタイムスケジュールを組んだとする。
【0037】
次に、撮影用のビデオカメラの他、超音波の信号音を発生させるスピーカーとそのスイッチを講師の手元に用意する。このスピーカーから発生される超音波の信号音は、後にマイク6によって拾われ、酸素供給装置の高濃度酸素供給を作動もしくは停止させることが
できる音であり、講師の手元スイッチによってON/OFFさせることができる。
【0038】
この超音波信号音は、他のノイズとの区別がつくよう、独特のパターンを持つものが望ましい。例えば、特定周波数を用い、特定時間間隔の特定回数のパルスを用いるなどして、偶然発せられるノイズで酸素供給装置が誤作動しないようにするためである。
【0039】
次に講師はビデオカメラの前に立ち、ビデオカメラの録画を開始させて講義を開始する。開始後25分後あたりで、あらかじめ講師が決めた重要な内容に差し掛かかる5分前になったとき、講師は手元スイッチを押す。このとき、スピーカーより超音波の信号音が発生し、その音もビデオカメラ内蔵のマイクに拾われ、ビデオテープに録音される。
【0040】
次に、重要な内容が終わる約50分後より5分前、つまり45分後の頃に、講師はさらに手元スイッチを押す。これもまた同じように超音波の信号音がビデオテープに録音されるのである。以下同じ様にして、70分後から5分前の65分後のあたりでもういちどスイッチが押され、計3回超音波の信号音が講義の重要な内容の前後に録音されたことになる。
【0041】
以上のようなタイミングで押されたスイッチにより、超音波信号音が発せられるタイミングを表したのが図3のグラフ11である。
【0042】
また、この超音波信号音の録音は、本実施の形態のように講義録画と同時に行う必要はない。出来上がったビデオテープを観ながら、重要な内容の時間帯を調べ、後から超音波信号音を録音してもよい。その場合、後から重ねて録音できる専用のビデオ編集機が必要となる。
【0043】
また、録画媒体として本実施の形態はビデオテープを取り上げたが、DVD等の他の録画媒体を用いても同様である。
【0044】
こうして作られたビデオテープは多数複製され、複数の学習者の手元に届けられる。
【0045】
これより図1、図2を参照しながら、ビデオ学習時の動作について説明する。
【0046】
学習者1は、画像モニター2の前に座り、酸素供給装置4を横において電源を入れマイク6が受信可能な状態とする。次に酸素供給ノズル5を口元付近に配置し、ビデオテープをビデオデッキ3に挿入してビデオ学習を開始する。
【0047】
まず高濃度酸素を供給する時間帯ではない授業開始から30分までの間は、学習者1の口元へ通常の大気が送り込まれるよう切替弁10の動作によって酸素富化膜7を通らない外気が選択され、吸引ポンプ8によって通常酸素濃度の空気が酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。この間、マイク6は超音波の信号を受信待ちの状態が続く。
【0048】
この間、学習者1は口元の周辺空気と酸素供給ノズル5を通ってきた空気とを(同じ21%酸素濃度の空気であるが)吸い続けることになる。
【0049】
1回目の重要な内容に差し掛かかる5分前の授業開始から約25分経ったあたりで、画像モニター2の内蔵スピーカーより録音された超音波信号音が発せられる。この音を拾ったマイク6の信号は制御部9に送られ、超音波信号と判断されると、切替弁10が動作し、酸素富化膜7を通った空気を吸引ポンプが吸引し、酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。学習者1は酸素供給ノズル5を通ってきた30%の高濃度酸素空気
と、口元の周辺空気とが混ざった空気を吸うことになり、実際に学習者1が吸う酸素の濃度は22〜25%ほどになる。
【0050】
たったの数%ほど濃度が濃くなった高濃度酸素空気ではあるが、この高濃度酸素空気を吸うことによって、学習者1の脳は徐々に活性化し、吸い始めてから5分後に、集中力が高くなり、記憶力が増強した状態となるので、それからの重要な講義内容を集中して聞くことができ、かつ記憶に残りやすい結果を生むのである。
【0051】
高濃度酸素空気は、酸欠気味になっていた脳を回復させる効果があり、大脳ではその働きが活性化し、視床下部では様々な神経伝達物質の分泌バランスを整える働きがある。その結果、集中力を維持することが可能となるのである。また、酸欠に弱いとされ、記憶を司る脳の海馬組織を活性化するので、記憶力増強にも効果がある。
【0052】
また、酸素供給ノズル5から送られる空気が通常酸素濃度のものから高濃度酸素に切り替わったことに対し学習者1が明確に気付くということはない。なぜなら切り替わる時には切替弁10の動作音がするだけで、酸素濃度の変化を人は識別できないからである。つまり、この切り替わるタイミングで学習者1は講義に対し集中を途切れさせられることがないのである。
【0053】
次に、重要な内容の時間帯が終わる5分前の45分後になったとき、2回目の録音された超音波信号音が画像モニター2の内蔵スピーカーより発せられる。この音を拾ったマイク6の信号は制御部9に送られ、超音波信号と判断されると、切替弁10が動作し、酸素富化膜7を通らない大気を吸引ポンプが吸引し、酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。
【0054】
この後も重要な内容の講義が5分間続くが、高濃度酸素の効果がまだ持続している状態なので、通常空気を吸っていても暫くは集中力が持続する。
【0055】
また学習者1は高濃度酸素に順応してしまう前に通常空気を吸っているので、次に高濃度酸素空気供給があった場合でも、その効果を得られることが可能となる。また、この時も、酸素供給ノズル5から送られる空気が高濃度酸素空気から通常酸素濃度の空気に切り替わったことに対し学習者1が明確に気付くということはなく、集中が途切れることがない。
【0056】
次に、2回目の重要な内容に差し掛かる5分前の、授業開始から約65分経ったあたりで、画像モニター2の内蔵スピーカーより録音された超音波信号音が発せられる。この音を拾ったマイク6の信号は制御部9に送られ、超音波信号と判断されると、切替弁10が動作し、酸素富化膜7を通った空気を吸引ポンプが吸引し、酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。
【0057】
このとき前回の高濃度酸素吸引の終了から20分経っているので、高濃度酸素に順応しておらず、前回と同じように、学習者1の脳は徐々に活性化し始め、5分後には集中力を高め、記憶力が増強した状態となるので、それからの講義内容を集中して聞くことができ、かつ記憶に残りやすい結果を生むのである。
【0058】
このようにして学習者1は講義終了まで、高濃度酸素空気を吸いつづけるのである。
【0059】
以上のようなタイムスケジュールでビデオ学習がなされた場合、図3のように、90分の講義中に超音波信号が発せられるタイミングがグラフ11のようになり、高濃度酸素供給が行われる時間帯はグラフ12のようになる。
【0060】
そして、このように高濃度酸素空気を吸引した場合、学習者の脳波のうち、ミッドα波と呼ばれる集中力が発揮されるときによく出現する9Hz〜11Hzの脳波の含有率を調べた時の変化がグラフ13である。つまりグラフ13は学習者の集中力の変化である。グラフ13のように、開始から30〜50分後、70分後〜終了までの講義の重要な時間帯で脳が高い集中を示していることが分かる。
【0061】
以上のように、高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、あらかじめ録画された講義を、画像再生装置と画像表示装置によって見ながら学習者が学習するビデオ学習時において、講義内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記画像再生装置もしくは前記画像表示装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置としたものである。
【0062】
(実施の形態2)
実施の形態2では、主に図4、図5、図6、図3を参照しながら説明する。図4は本発明の第2の実施の形態における学習支援装置の模式図、図5は酸素供給装置4内部の模式構造図である。図6は、本発明の第2の実施の形態におけるビデオ講習の録画時の画像である。図3は実施の形態1と同様に、90分の講義中に赤外光信号が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、および学習者の集中力の変化を示すグラフである。
【0063】
本実施の形態は、実施の形態1と重複する部分についてはその説明を省略して、異なる部分についてのみ説明する。
【0064】
図4において、酸素供給装置4には光信号受信用の受光部14が取り付けされており、画像モニター2の光を受け取ることができる構成である。
【0065】
図5において、酸素供給装置4は、受光部14、酸素富化膜7、吸引ポンプ8、回路基盤からなる制御部9、切替弁10などで構成されている。
【0066】
図6において、講師15が撮影されている画像16の隅にその発光部が写るよう赤外光発光装置17が置かれている。
【0067】
以上のように構成された学習支援装置について動作、作用を説明する。なお、本実施の形態は、あらかじめビデオテープに録画された講義内容を学習するビデオ学習時を想定している。
【0068】
始めに、図6を参照しながらビデオテープの作成について説明する。
【0069】
まず、講師はあらかじめ講義の中で、高濃度酸素供給をするタイミング(供給開始と停止)を内容に応じて決めておく。
【0070】
次に、赤外光を発光する赤外光発光装置17とそのスイッチ(図示せず)を講師の手元に用意する。この赤外光発光装置17から発光される赤外光の信号は、後に受光部14によって受信され、酸素供給装置の高濃度酸素供給を作動もしくは停止させることができる音であり、講師の手元スイッチによってON/OFFさせることができる。
【0071】
この赤外光は、他の光との区別がつくよう、独特のパターンを持つものが望ましい。例えば、特定周波数を用い、特定時間間隔の特定回数のパルスを用いるなどして、偶然受光部14に届く光で酸素供給装置が誤作動しないようにするためである。
【0072】
次にビデオカメラの録画を開始し、授業を開始する。開始後25分後あたりで、あらかじめ講師が決めた重要な内容に差し掛かかる5分前になったとき、講師は手元スイッチを押す。このとき、赤外光発光装置17より赤外光が発光し、その光はビデオカメラに録画され、画像16のように画面の隅の光としてビデオテープに録画される。次に、重要な内容が終わる約50分後より5分前、つまり45分後の頃に、講師はさらに手元スイッチを押す。これもまた同じように赤外光がビデオテープに録画されるのである。
【0073】
以下同じ様にして、70分後から5分前の65分後のあたりでもういちどスイッチが押され、計3回赤外光が講義の重要な内容の前後に録画されたことになる。
【0074】
以上のようなタイミングで押されたスイッチにより、赤外光が発せられるタイミングを表したのが図3のグラフ11である。
【0075】
また、この赤外光は、本実施の形態のように講義録画と同時に行う必要はない。出来上がったビデオテープを観ながら、重要な内容の時間帯を調べ、後から赤外光の発光する画面を専用のビデオ編集機によって挿入すればよい。ただし、一瞬画面に講義とは違う映像が入ってしまうので、不自然な感があるので注意を要する。
【0076】
また、録画媒体として本実施の形態はビデオテープを取り上げたが、DVD等の他の録画媒体を用いても同様である。
【0077】
こうして作られたビデオテープは多数複製され、複数の学習者の手元に届けられる。
【0078】
これより図3、図4、図5、図6を参照しながら、ビデオ学習時の動作について説明する。
【0079】
本実施の形態の学習者1は、画像モニター2の前に座り、酸素供給装置4を横において電源を入れ受光部14が受信可能な状態とする。次に酸素供給ノズル5を口元付近に配置し、ビデオテープをビデオデッキ3に挿入してビデオ学習を開始する。
【0080】
まず高濃度酸素を供給する時間帯ではない授業開始から30分までの間は、学習者1の口元へ通常の大気が送り込まれるよう切替弁10の動作によって酸素富化膜7を通らない外気が選択され、吸引ポンプ8によって通常酸素濃度の空気が酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。この間、受光部14は赤外光の受光待ちの状態が続く。
【0081】
1回目の重要な内容に差し掛かかる5分前の授業開始から約25分経ったあたりで、画像モニター2から赤外光が発せられる。この画像モニター2に写っている映像は、図6の画像16であり、この隅にある赤外光発光装置17が発光している像である。この光は受光部14で受信され、その信号は制御部9に送られ、赤外光信号と判断されると、切替弁10が動作し、酸素富化膜7を通った空気を吸引ポンプが吸引し、酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。
【0082】
次に、重要な内容の時間帯が終わる5分前の45分後になったとき、2回目の録画された赤外光が画像モニター2より発せられる。この光を受信した受信部14の信号は制御部9に送られ、赤外光信号と判断されると、切替弁10が動作し、酸素富化膜7を通らない大気を吸引ポンプが吸引し、酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。
【0083】
次に、2回目の重要な内容に差し掛かる5分前の、授業開始から約65分経ったあたりで、画像モニター2より録画された赤外光が発せられる。この光を受信した受信部14の信号は制御部9に送られ、赤外光信号と判断されると、切替弁10が動作し、酸素富化膜7を通った空気を吸引ポンプが吸引し、酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給される。
【0084】
以上のようなタイムスケジュールでビデオ学習がなされた場合、図3のように、90分の講義中に赤外光信号が発せられるタイミングがグラフ11のようになり、高濃度酸素供給が行われる時間帯はグラフ12のようになる。
【0085】
その他効果等については実施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0086】
以上のように、高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、放送・送信される講義を、画像受信装置と画像表示装置によって見ながら学習者が学習するテレビ学習時において、講義内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記画像受信装置もしくは前記画像表示装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習することのできる学習支援装置としたものである。
【0087】
(実施の形態3)
実施の形態3では、主に図7、図2、図3を参照しながら説明する。図7は本発明の第3の実施の形態における学習支援装置の模式図、図2は酸素供給装置4内部の模式構造図である。図3は、90分の講義中に超音波の信号音が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、および学習者の集中力の変化を示すグラフである。
【0088】
本実施の形態は、実施の形態1と重複する部分についてはその説明を省略して、異なる部分についてのみ説明する。
【0089】
図7において、学習者1の手前には画像モニター2および画像受信装置であるチューナー18が配置され、学習者1の横には、酸素供給装置4が置かれている。
【0090】
画像モニター2はスピーカー内蔵であり、チューナー18から送られる映像音声信号を画像と音として再生し、その内容を学習者1が観ながら学習することができる。
【0091】
チューナー18は図示しない部屋の外にあるアンテナからの信号を受け取り、その映像を増幅して画像モニター2へ伝送する。
【0092】
以上のように構成された学習支援装置について動作、作用を説明する。なお、本実施の形態は、遠隔地でおこなわれている講義の内容を受信して学習するテレビ学習時を想定している。
【0093】
始めに、図示はしないが遠隔地でおこなわれる講義について説明する。
【0094】
実施の形態1と同じように講師はあらかじめ講義の中で、高濃度酸素供給をするタイミング(供給開始と停止)を内容に応じて決めておく。例えば90分間授業があるとして、授業開始から約30分後から約50分後、約70分後から90分後の最後までが講義内容として重要と判断され、その時間帯に高濃度酸素が供給されるタイムスケジュールを組ん
だとする。
【0095】
次に、撮影用のカメラの他、実施の形態1と同じように超音波の信号音を発生させるスピーカーとそのスイッチを講師の手元に用意する。
【0096】
そして講師はカメラの前に立ち、カメラの撮影を開始させて講義を開始する。その間の講師のスイッチ操作については実施の形態1と同じである。
【0097】
その撮影風景は電波発信設備によって広く放送され、送られた撮影画像は、複数の学習者の自宅などのアンテナで受信される。
【0098】
これより図7、図2、図3を参照しながら、テレビ学習時の動作について説明する。
【0099】
遠隔地で行われる講義が始まる時間になれば、学習者1は、画像モニター2の前に座り画像モニター2とチューナー18を起動させ講義開始を待ち、酸素供給装置4を横において電源を入れマイク6が受信可能な状態とする。次に酸素供給ノズル5を口元付近に配置する。
【0100】
そして、学習者1の口元へは通常の大気が送り込まれるよう切替弁10の動作によって酸素富化膜7を通らない外気が選択され、吸引ポンプ8によって通常酸素濃度の空気が酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給され始める。
【0101】
ほどなく講義が開始されたら、まず高濃度酸素を供給する時間帯ではない授業開始から30分までの間は、通常酸素濃度の空気の供給が続く。この間、マイク6は超音波の信号を受信待ちの状態が続き、以下の動作は実施の形態1と同じなので割愛する。
【0102】
したがって90分の講義中に超音波信号が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、学習者の集中力の変化なども図3のように実施の形態1と同様である。はグラフ12のようになる。
【0103】
以上のようなタイムスケジュールでビデオ学習がなされた場合、図3のように、90分の講義中に超音波信号が発せられるタイミングがグラフ11のようになり、高濃度酸素供給が行われる時間帯はグラフ12のようになる。
【0104】
以上の実施例は、講義が同時間で行われている、いわゆる生放送を受信しておこなうものであるが、講義自体をビデオテープに録画し、その内容を放送設備で放送した場合もおなじである。ビデオテープに録画する方法は実施の形態1と同じ方法が取られる。
【0105】
また、本実施例では電波による放送を前提としているが、伝送手段には有線のものも考えられる。そして、画像受信装置であるチューナー18と画像表示装置である画像モニター2を別の機器として紹介したが、画像受信機能と画像表示機能が一体化した、いわゆるテレビのほうが一般的であり、その場合も本実施例と変わりはない。
【0106】
(実施の形態4)
実施の形態4では、主に図8、図5、図6、図3を参照しながら説明する。図8は本発明の第2の実施の形態における学習支援装置の模式図、図5は酸素供給装置4内部の模式構造図である。図6は、本発明の第4の実施の形態における講義の撮影画像である。図3は実施の形態1等と同様に、90分の講義中に赤外線信号が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、および学習者の集中力の変化を示すグラフである。
【0107】
本実施の形態は、実施の形態1〜3と重複する部分についてはその説明を省略して、異なる部分についてのみ説明する。
【0108】
図8において、酸素供給装置4には光信号受信用の受光部14が取り付けされており、画像モニター2の光を受け取ることができる構成である。
【0109】
図5において、酸素供給装置4は、受光部14、酸素富化膜7、吸引ポンプ8、回路基盤からなる制御部9、切替弁10などで構成されている。
【0110】
図6において、講師15が撮影されている画像16の隅に写るよう赤外光発光装置17が置かれている。
【0111】
以上のように構成された学習支援装置について動作、作用を説明する。なお、本実施の形態は、遠隔地でおこなわれている講義の内容を受信して学習するテレビ学習時を想定している。
【0112】
始めに、図6を参照しながら講義の撮影について説明する。
【0113】
まず、講師はあらかじめ講義の中で、高濃度酸素供給をするタイミング(供給開始と停止)を内容に応じて決めておく。実施の形態1〜3と同様に90分間授業があるとして、例えば授業開始から約30分後から約50分後、約70分後から90分後の最後までが講義内容として重要と判断され、その時間帯に高濃度酸素が供給されるタイムスケジュールを組んだとする。
【0114】
次に、撮影用のカメラの他、実施の形態2と同じように赤外光を発光する赤外光発光装置17とそのスイッチ(図示せず)を講師の手元に用意する。
【0115】
そして講師はカメラの前に立ち、カメラの撮影を開始させて講義を開始する。その間の講師のスイッチ操作については実施の形態1と同じである。
【0116】
その撮影風景は電波発信設備によって広く放送され、送られた撮影画像は、複数の学習者の自宅などのアンテナで受信される。
【0117】
これより図8、図6、図3を参照しながら、テレビ学習時の動作について説明する。
【0118】
遠隔地で行われる講義が始まる時間になれば、学習者1は、画像モニター2の前に座り画像モニター2とチューナー18を起動させ講義開始を待ち、酸素供給装置4を横において電源を入れ受光部14が受信可能な状態とする。次に酸素供給ノズル5を口元付近に配置する。
【0119】
そして、学習者1の口元へは通常の大気が送り込まれるよう切替弁10の動作によって酸素富化膜7を通らない外気が選択され、吸引ポンプ8によって通常酸素濃度の空気が酸素供給ノズル5を通って学習者1の口元へ供給され始める。
【0120】
ほどなく講義が開始されたら、まず高濃度酸素を供給する時間帯ではない授業開始から30分までの間は、通常酸素濃度の空気の供給が続く。この間、受光部14は赤外光の信号を受信待ちの状態が続き、以下の動作は実施の形態2と同じなので割愛する。
【0121】
以下、90分の講義中に赤外光信号が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、学習者の集中力の変化なども図3のように実施の形態1と同様である。はグラ
フ12のようになる。
【0122】
以上のようなタイムスケジュールでテレビ学習がなされた場合、図3のように、90分の講義中に赤外光信号が発せられるタイミングがグラフ11のようになり、高濃度酸素供給が行われる時間帯はグラフ12のようになる。
【0123】
その他効果等については実施の形態1〜3と同じなので説明を省略する。
【0124】
以上は画像表示装置として、画像モニター2、ビデオデッキ3、チューナー18で説明したが、画像に限らず音声であってもよい。
【0125】
すなわち、高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段4と、高濃度酸素供給手段4から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管5と、高濃度酸素供給手段4の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段9からなり、音声再生装置(図示しない)によって音声を聞きながら学習する学習時において、前記音声の内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に高濃度酸素供給手段4の運転がおこなわれるように、音声再生装置から高濃度酸素供給制御手段9へ信号が送られて高濃度酸素供給手段4の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置である。
【0126】
ここで、音声再生装置は、ラジオ、CD、カセット、レコード、DVDオーディオ、ポータブルオーディオ、カーオーディオなどが考えられる。
【0127】
なお、画像モニター2、ビデオデッキ3、チューナー18と酸素供給装置4とで送受信される信号は超音波や赤外光に限らず、無線電波信号や有線通信であってもよい。
【0128】
また、高濃度酸素供給時間は連続で30分を越えないことが望ましい。なぜなら前述のように、長時間連続して高濃度酸素を吸い続けていると、その効果が薄れていくからである。そこで、高濃度酸素を供給してからタイマー手段(図示せず)をスタートさせ、30分を超えたときに、高濃度酸素供給を停止するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0129】
以上のように、本発明にかかる学習支援装置は、学習者の集中力や記憶力の増強等に効果があるので、その応用として、学習とは言えない一般的な講演や教養情報をテレビやビデオで観るとき、ラジオや携帯オーディオで聞くときでも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の第1の実施の形態における学習支援装置の模式図
【図2】本発明の第1、3の実施の形態における酸素供給装置4内部の模式構造図
【図3】本発明の第1、2、3、4の実施の形態における90分の講義中に超音波信号が発せられるタイミング、高濃度酸素供給が行われる時間帯、および学習者の集中力の変化を示すグラフ
【図4】本発明の第2の実施の形態における学習支援装置の模式図
【図5】本発明の第2、4の実施の形態における酸素供給装置4内部の模式構造図
【図6】本発明の第2、4の実施の形態におけるビデオ講習の録画時の画像を示す図
【図7】本発明の第3の実施の形態における学習支援装置の模式図
【図8】本発明の第4の実施の形態における学習支援装置の模式図
【符号の説明】
【0131】
1 学習者
2 画像モニター(画像表示装置)
3 ビデオデッキ(画像表示装置)
4 酸素供給装置(高濃度酸素供給手段)
5 酸素供給ノズル(配管)
9 制御部(高濃度酸素供給制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、
画像表示装置によって画像を見ながら学習する学習時において、
前記画像の内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記画像表示装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置。
【請求項2】
高濃度酸素空気を供給する高濃度酸素供給手段と、前記高濃度酸素供給手段から学習者の口元へ高濃度酸素空気を送る配管と、前記高濃度酸素供給手段の運転を制御する高濃度酸素供給制御手段からなり、
音声再生装置によって音声を聞きながら学習する学習時において、
前記音声の内容に応じ、あらかじめ設定する任意の時間帯に前記高濃度酸素供給手段の運転がおこなわれるように、前記音声再生装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ信号が送られて前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する学習支援装置。
【請求項3】
前記高濃度酸素供給制御手段は光あるいは音の信号を受信する信号受信部を持ち、前記画像表示装置または前記音声再生装置から前記高濃度酸素供給制御手段へ光あるいは音による信号が送られて前記受信部が受信し、前記高濃度酸素供給手段の運転が制御され、学習者が高濃度酸素空気を吸いながら学習する請求項1または2記載の学習支援装置。
【請求項4】
学習者が高濃度酸素を吸う、あらかじめ設定された時間帯以外の時間は、学習者の口元へ通常酸素濃度の空気が送られるよう前記高濃度酸素供給手段の運転が制御される請求項1または2記載の学習支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−236847(P2007−236847A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−67161(P2006−67161)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】