説明

安価な異常事態通知システム

【課題】導入コストが比較的小さく、単独世帯宅内に容易に設置出来て、被監視者に煩わしさ無しにプライバシーを確保しながら異変を速やかに察知し、予め設定した関係者にその旨を通知すること。
【解決手段】被監視者宅内に配設され被監視者が通過または停留している事を検出する少なくとも1つ以上の監視ユニット1,2と、利用者が異常事態にあると判断し、予め連絡先として設定された通信端末装置4に連絡する手段と、携帯電話機3が監視ユニット1からの通過情報を受信した場合に携帯電話機3または監視ユニット1が警告音を発する手段と、携帯電話機3が通信端末装置4に連絡した後に一定時間経過しても通信端末装置4からの折り返し連絡が無い場合に通信端末装置4に再度連絡する手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一人暮らしの高齢者や単身赴任者等の単独世帯に異変が生じた場合に、予め設定した関係者にその旨を通知するシステムであり、世帯主が日常的に使用する携帯電話機をシステムの一部として利用することにより、追加購入すべき機器を削減し、システム全体のコストを極力抑え、設置が容易で、システムの不具合を的確に認識・通知出来るよう工夫されているため、システムの不具合により世帯主の異変を通知出来ない恐れを極力無くしたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、一人暮らしの高齢者が増加している事から不慮の事故や病気等により動けなくなり孤独死するケースや、孤独死しながらも長期間発見されないケースが増加してきており、大きな社会問題となっている。このような孤独死を防止、減少あるいは早期発見させるためには、単独世帯の異変を速やかに察知し、親族、ホームヘルパー、あるいは近隣住民等にその異変が起きた事を知らせなくてはならない。
その手段として、例えば一人暮らしの高齢者自らが警告装置用のスイッチを押し、屋外にある警告装置から警告音を発したり警告ランプを点灯させる仕組みが実用化されている。また、一人暮らしの高齢者が操作する家電製品、例えば電気ポットが通常とは異なる使い方をされた場合に、予め定められた連絡先に異常事態を知らせるシステムが実用化されている。
(例えば、特許文献1参照。)
また、別の手段として、例えば一人暮らしの高齢者の近隣住民たちが能動的にその高齢者に連絡を取る事により、安否確認を行っている地域もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3193363号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一人暮らしの高齢者が自ら前記警告装置用のスイッチを押す事は、本人が意識を失ったり動けなくなった場合には不可能である。また、通常とは異なる使い方を判断する前記電気ポットは、自動的に異変を察知する仕組みを持つため本人が意識を失った場合でも有効に働くが、前記電気ポットからの情報が携帯電話事業者の回線を利用してシステムセンタに送られるため、その携帯電話回線やシステムセンタに係るコストを利用者側が負担しなくてはならない。総じて、自動的に異変を察知する仕組みを持つ従来方法は、コストが大きいため世の中に普及していないという問題がある。すなわち、一人暮らしの高齢者は必ずしも裕福であるとは限らず、また国や自治体が孤独死対策に係る費用を助成するとしてもその予算は限られているので、孤独死を防止、減少あるいは早期発見させる仕組みを広く普及させるためには、出来るだけコストを小さくする工夫が必要である。
さらには、自動的に異変を察知する仕組みを持つ電子機器を用いたシステムであっても、何らかの異常が生じた場合に、それが一人暮らしの高齢者に異常が生じたのか、あるいは電子機器の不具合に起因するものなのかを判別出来ない、あるいは電子機器の不具合を的確に認識・通知する事の出来ない製品が多く存在する。
また、近隣住民等が能動的に一人暮らしの高齢者に連絡し安否確認を行う事は人手を要するので、今後一人暮らしの高齢者が大幅に増加することを考慮すると、同対応は難しくなることが考えられる。さらには、携帯電話等で能動的に連絡を取る場合には、一人暮らしの高齢者が無事な場合でも通信費がかかってしまうというコスト問題も発生する。
【0005】
本発明は、従来システムの前記問題を解消するために案出されたものであり、導入コストが比較的小さく、単独世帯宅内に容易に設置出来て、システムの電源喪失や故障等の不具合を的確に認識し、被監視者にライブセンサーの装着を強いるなどの煩わしさ無しにプライバシーを確保しながら異変を速やかに察知し、予め設定した関係者にその旨を通知する事が可能な安価な異常事態通知システムを実現するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明の異常事態通知システムは、被監視者が通過または停留している事を検出するセンサと、デバイスの識別情報または位置情報を含む情報を無線通信する通信デバイスと、前記センサが通過または停留状態を検出した場合に前記通信デバイスが通過情報を無線通信する手段と、前記センサが何も検出しない場合に前記通信デバイスが不通過情報を間欠または連続で無線通信し続ける手段と、それらの各種情報を受信する被監視者側の携帯電話機と、異常事態発生時に連絡すべき少なくとも1つの電話番号またはメールアドレスを記憶しておく連絡先記憶手段と、異常事態発生時に送信すべき少なくとも1つのメッセージを記憶しておくメッセージ記憶手段と、前記携帯電話機が前記通過情報を受信する事無しに前記不通過情報を一定時間以上受信した場合に被監視者が異常事態にあると判断し、前記携帯電話機が前記連絡先の通信端末装置との間の通話路が確立した後に前記メッセージを含む異常事態情報を送出する手段とを備えている。
【0007】
少なくとも1つの前記センサと少なくとも1つの前記通信デバイスを構成要素とするユニットを、監視ユニットと呼ぶ。本発明は、被監視者宅内にこの監視ユニットを少なくとも1つ設置し、それら監視ユニットが無線通信する各種情報を被監視者の携帯電話機が受信する事で、その携帯電話機に予め搭載されたソフトウェアが被監視者の動向を認識し、万一被監視者が異常事態にあると判断した場合には、その旨を監視者に通知するものである。
【0008】
現代では多くの方が携帯電話機を少なくとも1台所有するようになってきており、その携帯電話機のほとんどには基本料金が設定されている事から、ほとんどの利用者はその携帯電話機を利用するしないに拘わらず毎月基本料金を支払っている。本発明は、被監視者の携帯電話機を利用する事で、新たなコスト負担をその他の機器やソフトウェアのみに限定し、結果としてシステム全体のコストを極力抑えた異常事態通知システムを提供するものである。
【0009】
前記監視ユニットは、被監視者が特定の場所を通過した事、または特定の場所に停留している事を検出し、そのどちらでもない場合を不通過状態であると判断する。検出するためのセンサとしては、例えば被監視者が踏む事を検知するスイッチマット(スイッチ付きの敷物)が考えられる。また、この監視ユニットはそれらの状態を示す情報を適宜無線通信する。この無線通信方法には、この監視ユニットと被監視者の携帯電話機とが相互に通信し合う事で、情報の伝達をより確実に行う方法1と、この監視ユニットが被監視者の携帯電話機がその情報を受信するしないに拘らず一方的に無線送信する方法2とが考えられる。前記送信方法1の通信手段としては、Bluetoothなどの双方向通信手段が考えられ、前記監視ユニットが前記携帯電話機の状態を認知する事が可能であるため前記監視ユニットの消費電力を下げる事が容易な半面、当該携帯電話機に双方向通信手段が搭載されている必要があり、システムの設置もやや複雑である。前記送信方法2の送信手段としては、例えばGPS信号を送信するIMES(Indoor Messaging System)等の片方向通信手段が考えられ、現在国内で販売されている全ての携帯電話機にはGPS受信機が搭載されている事から、より広範囲な対象者に利用され得る半面、前記監視ユニットが前記携帯電話機の状態を認知する事無しに消費電力を下げる様々な工夫が必要となる。例えば、通常はセンサー部分以外の電源を切っておく、あるいは情報の送信は間欠的に行うなどの措置が考えられる。
【0010】
前記監視ユニットは、被監視者の行動パターンに応じて被監視者宅内の適切な場所に設置される事が望ましい。例えば、ベッド脇、トイレのドアの前、階段の下、玄関の床の上などである。また、設置場所の自由度を上げるため、あるいは停電時でも動作させるために、前記監視ユニットを駆動するための電源としては電池を使用する事が望ましい。
【0011】
前記携帯電話機が前記通過情報を受信する事無しに前記不通過情報を一定時間以上受信した場合に、前記携帯電話機は被監視者が異常事態にあると判断し、所定の通信端末装置に異常事態である旨を通知する。しかしながら、それだけでは仮に被監視者がこの携帯電話機を屋内に置き忘れて一定時間以上外出した場合でも、被監視者が異常事態に陥っていないにも拘わらず前記携帯電話機は被監視者が異常事態にあると判断し通知してしまう。これを防止するために、前記監視ユニットの内、少なくとも一つを出入り口付近に設置する事で、この監視ユニットが通過情報を送信する際に一定時間警報を発したり、あるいは被監視者の携帯電話機がその通過情報を受信した場合には、その携帯電話機が一定時間警報を発する事で、被監視者が外出時にその携帯電話機を携帯し忘れないよう促す事が望ましい。また、この措置により、被監視者が不審者の侵入を認知する事も可能となる。
【0012】
前記携帯電話機が前記不通過情報を一定時間以上受信しない場合には、その原因として、前記監視ユニットの不具合または電源として使用している電池の容量不足、あるいは被監視者の携帯電話機が前記監視ユニットの送信する電波の受信範囲外にある、などが考えられる。そこで、前記携帯電話機が前記不通過情報を一定時間以上受信せず、且つ被監視者の携帯電話機がそれに付随するGPS機能にてその間の現在位置を適宜確認し、その位置が被監視者宅外であると判定出来ない場合に前記監視ユニットに何らかの不具合があると判断し、前記携帯電話機が一定時間警報を発する、もしくは前記携帯電話機が所定の通信端末装置に異常事態である旨を通知する事が望ましい。
【0013】
前記携帯電話機が前記停留情報を一定時間以上受信した場合に、この携帯電話機は被監視者が異常事態にあると判断し、所定の通信端末装置に異常事態である旨を通知する事が望ましい。
【0014】
被監視者の携帯電話機が所定の通信端末装置に異常事態である旨を通知した後、一定時間経過しても所定の通信端末装置からの折り返し連絡が無い場合に、この携帯電話機は、所定の通信端末装置に前記異常事態情報を再送出する事が望ましい。
【0015】
前記監視ユニットまたは前記通信デバイスには緊急スイッチを設けておき、その緊急スイッチが例えばスライドスイッチである場合には、被監視者自身がそのスイッチをスライドする事により、前記監視ユニットが緊急情報を送信し、その情報を被監視者の携帯電話機が受信し、緊急事態である旨を所定の通信端末装置に通知出来るようにする事が望ましい。
【0016】
家が広いなど、前記監視ユニットまたは前記通信デバイスと前記携帯電話機間の距離が大きい場合には送信電波の到達範囲外となり、通信出来ない可能性がある。その場合には、リピート機能を持った少なくとも1つの送受信端末装置を介することで、前記監視ユニットまたは前記通信デバイスと前記携帯電話機間の通信経路を確保する事が望ましい。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、この発明に係る異常事態通知システムにより、導入コストが比較的小さく、単独世帯宅内に容易に設置出来て、システムの電源喪失や故障等の不具合を的確に認識し、被監視者にライブセンサーの装着を強いるなどの煩わしさ無しにプライバシーを確保しながら異変を速やかに察知し、予め設定した関係者にその旨を通知する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る安価な異常事態通知システムの構成例である。
【図2】世帯主の行動を認知し、その情報を無線送信する監視ユニットの運用例を示すフローチャートである。
【図3】監視ユニットから無線送信された情報を基に判断・動作する世帯主の携帯電話機の運用例を示すフローチャートである。
【実施例】
【0019】
本実施形態に係る異常事態通知システムは、一例として、図1に示すように被監視者宅内に設置され、被監視者が通過または停留している事を検出するスイッチマット11,21と、IMES(Indoor Messaging System)デバイスの識別情報を無線送信するIMES送信器12,22と、それらスイッチマットと送信器とからなる監視ユニット1,2と、各監視ユニットから無線送信される情報を受信可能で被監視者が日常的に電話やメール連絡に使用する携帯電話機3と、監視者側の携帯電話機4のシステム構成によって実現することが出来る。
【0020】
通常、スイッチマット11または21は踏まれていない状態であり、その時、それぞれのスイッチマットに接続されたIMES(Indoor Messaging System)送信器12,22は、送信する間隔を多少ずらしながらIMESデバイスの識別情報を間欠送信し続ける。スイッチマットが踏まれると、踏まれたスイッチマットに接続されたIMES送信器は、踏まれている間、IMESデバイスの識別情報を連続送信する。また、各監視ユニット1,2には、緊急時に被監視者自らがスライドさせる緊急スイッチが設けられており、スライドさせるとその監視ユニットはIMESデバイスの識別情報を上記以外の特定パターンで繰り返し送信する。被監視者の携帯電話機3は、これらIMES送信器から送信される信号を常時受信し、異常と判断した場合には携帯電話機4にその旨をメールにて連絡する。
【0021】
図2は、図1のシステム構成における各監視ユニットの主な処理に関するフローチャートである。監視ユニットの電源が投入されると、まずステップS1で各監視ユニットのスイッチマットが踏まれているか否かを検出し、踏まれていない場合にはステップS2に進む。ステップS2では、各監視ユニットは各IMESデバイスの識別情報を間欠送信し続ける。
【0022】
ステップS1で各監視ユニットのスイッチマットが踏まれている場合には、ステップS3に進む。ステップS3では、各監視ユニットは各IMESデバイスの識別情報を連続送信し続ける。
【0023】
図3は、図1のシステム構成における携帯電話機3の主な処理に関するフローチャートである。携帯電話機3は、まずステップS2−1で通過カウンタTbをリセットし、ステップS2−2で不通過カウンタTaをリセットする。ステップS2−3では、各監視ユニットから送信された信号を一定時間内に受信出来るか否かを判定し、受信出来た場合にはステップS2−4に進む。
【0024】
ステップS2−4では、各監視ユニットから送信された信号が間欠信号であるか否かを判定し、間欠信号である場合にはステップS2−5に進む。
【0025】
ステップS2−5では、不通過カウンタTaを加算し、ステップS2−6において、その不通過カウンタTaが制限値Aを超えているか否かを判定し、超えている場合には被監視者が何らかの異常事態にある可能性があるため、ステップS2−7に進み、携帯電話機3は、異常事態を知らせるメールを監視者側の携帯電話機4に送信する。
【0026】
ステップS2−6において、不通過カウンタTaが制限値A以下である場合には、ステップS2−3に進む。
【0027】
ステップS2−4において、各監視ユニットから送信された信号が間欠信号でない、すなわち連続信号である場合にはステップS2−10に進む。ステップS2−10では、通過カウンタTbを加算し、ステップS2−11において、その通過カウンタTbが制限値Bを超えているか否かを判定し、超えている場合には被監視者が何らかの異常事態にある可能性があるため、ステップS2−7に進み、携帯電話機3は、異常事態を知らせるメールを監視者側の携帯電話機4に送信する。
【0028】
ステップS2−11において、通過カウンタTbが制限値B以下である場合には、ステップS2−2に進む。
【0029】
ステップS2−3において、各監視ユニットから送信された信号を一定時間内に受信出来ない場合にはステップS2−8に進む。ステップS2−8では、携帯電話機3のGPS機能により、携帯電話機3が被監視者宅の外に位置しているのか否かを判定し、被監視者宅内に位置している、あるいは被監視者宅の外に位置しているとは断定出来ない場合には当該監視ユニットの電池が消耗している、または当該監視ユニットが故障している可能性があるため、ステップS2−9に進み、携帯電話機3は、その旨を知らせるメールを監視者側の携帯電話機4に送信する。
【0030】
ステップS2−8において、携帯電話機3のGPS機能により、携帯電話機3が被監視者宅の外に位置していると断定出来る場合には、ステップS2−1に進む。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、一人暮らしの高齢者や単身赴任者等の単独世帯に異変が生じた場合に、予め設定した関係者にその旨を通知するシステムの一つである。孤独死の増加に伴い、このようなシステムの重要性が増しており、世の中に普及し易い製品の出現が望まれている。本発明の特徴、すなわち、世帯主が日常的に使用する携帯電話機を利用することでシステム全体のコストを極力抑えている事、設置が容易な事、システムの不具合を的確に認識・通知出来るため、システムの不具合により世帯主の異変を通知出来ない恐れを極力無くした、等により、本発明は孤独死を防止、減少あるいは孤独死の早期発見に役立つシステムとして、世の中に広く普及させる事が出来る。
【符号の説明】
【0032】
1 出入り口付近に設置された監視ユニット
2 トイレのドアの前、階段下、ベッド脇等に設置された監視ユニット
3 被監視者が使用する携帯電話機
4 監視者が使用する携帯電話機
11 出入り口付近に設置されたスイッチマット
12 出入り口付近に設置されたIMES(Indoor Messaging System)送信器
21 トイレのドアの前、階段下、ベッド脇等に設置されたスイッチマット
22 トイレのドアの前、階段下、ベッド脇等に設置されたIMES(Indoor Messaging System)送信器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被監視者が通過または停留している事を検出するセンサと、デバイスの識別情報または位置情報を含む情報を送信する無線通信デバイスと、前記センサが通過または停留状態を検出した場合に前記通信デバイスが通過情報を無線通信する手段と、前記センサが何も検出しない場合に前記通信デバイスが不通過情報を間欠または連続で無線通信し続ける手段と、それらの各種情報を受信可能で被監視者が日常的に電話やメール連絡に使用する携帯電話機と、異常事態発生時に連絡すべき少なくとも1つの電話番号またはメールアドレスを記憶しておく連絡先記憶手段と、異常事態発生時に送信すべき少なくとも1つのメッセージを記憶しておくメッセージ記憶手段と、前記携帯電話機が前記通過情報を受信する事無しに前記不通過情報を一定時間以上受信した場合に被監視者が異常事態にあると判断し、前記携帯電話機が前記連絡先の通信端末装置との間の通話路が確立した後に前記メッセージを含む異常事態情報を送出する手段と、を備えた異常事態通知システム。
【請求項2】
少なくとも1つの前記センサと少なくとも1つの前記通信デバイスを構成要素とする監視ユニットを被監視者宅内に少なくとも1つ配設した請求項1に記載の異常事態通知システム。
【請求項3】
主として出入り口付近に配設された前記監視ユニットから無線通信された通過情報を前記携帯電話機が受信した場合に、前記監視ユニットまたは前記携帯電話機から一定時間警報を発する事で、被監視者が外出時に前記携帯電話機を携帯するよう促す、または被監視者が不審者の侵入を認知出来るようにする手段を備えた請求項1に記載の異常事態通知システム。
【請求項4】
前記監視ユニットから無線通信された通過または停留情報を前記携帯電話機が一定時間以上受信し続けた場合に被監視者が異常事態にあると判断する手段を備えた請求項1に記載の異常事態通知システム。
【請求項5】
前記監視ユニットから無線通信された不通過情報を前記携帯電話機が一定時間以上受信しない場合には、前記携帯電話機がそれに付随するGPS機能にて現在位置を確認し、その位置が自宅外であると判定出来ない場合に前記監視ユニットが異常事態にあると判断する手段を備えた請求項1に記載の異常事態通知システム。
【請求項6】
前記携帯電話機が前記連絡先の通信端末装置に前記異常事態情報を送出した後、一定時間経過しても前記連絡先の通信端末装置からの折り返し連絡が無い場合に、前記携帯電話機が前記のような異常事態である旨を含んだ情報を前記連絡先に再送出する手段を備えた請求項1に記載の異常事態通知システム。
【請求項7】
前記監視ユニットまたは前記通信デバイスに設けられた緊急スイッチが操作された場合に、被監視者が異常事態にあると判断する手段を備えた請求項1に記載の異常事態通知システム。
【請求項8】
リピート機能を持った少なくとも1つの送受信無線端末装置を経由して、前記監視ユニットからの無線通信情報を前記携帯電話機が受信できるようにする手段を備えた請求項1に記載の異常事態通知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−221182(P2012−221182A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85850(P2011−85850)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(711004023)
【Fターム(参考)】