説明

安定化された物品

【課題】 安定化された物品を提供する。
【解決手段】 本発明は、使用中その性質を維持し、そしてその後、プラスチックが全て崩壊しそして消失するまで分解する、非農業物品に関するものである。本発明は更に、非農業物品の耐候性及び分解を制御する方法に関するものである。望ましい効果は、分解剤金属塩と安定剤との特別な組み合わせにより得られる。
本発明の非農業物品は、有機ポリマーと、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はVdの有機塩及び立体障害アミン1種又はそれより多くを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用中その性質を維持し、そしてその後、プラスチックが全て崩壊しそして消失するまで分解する非農業物品に関するものである。本発明は更に、非農業物品の耐候性及び分解を制御する方法に関するものである。望ましい効果は、分解剤金属塩と安定剤との特別な組み合わせにより得られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明により作られた非農業物品の幾つかの例についての簡単な説明を以下に行う。典型的には、前記物品は、比較的長い耐用期間と、その後の、その場での或いは埋立地における脆化及び破砕が起こる比較的短い時間を有することが必要とされる。前記物品は、ポリオレフィン又は他の有機ポリマーを含むフィルム生成物であってよい。
【0003】
(a)ジオテキスタイル。これらは、土木工事プロジェクト、主に一時的な土壌安定化のために使用されるフィルム、織られた又は絡み合わせて結合された布である。例えば、道路や橋の建設作業において、樹木、低木の茂み及び芝生が根付くまで、典型的には6カ月ないし18カ月、土手や道路基材を安定化し且つ強固にすることが必要である。同様に、水路及び他の排水設備も一時的に強固にする必要がある。耐用要件を終えると材料は分解し、そして害を及ぼさずに周囲の環境に同化され得る。
【0004】
(b)多用途埋設地カバー。これらは、埋立地活性表面を一晩覆い、朝に引き剥がされ、そしてその日の終わりに再付設されるために使用され得る。数週間後、機械的損傷により、厚いフィルムを置換することが必要となる。古いカバーの断片は、その後、埋立地内に埋設された後、酸化−生物分解を進行させ得る。
【0005】
(c)工業カバー。ターポリン及びパレットラップを包含するこのようなカバーは、数週間又は数カ月の間保護を提供するためにしばしば必要とされ、その後、機械的損傷が、それらはもはや役立たないことを示した後、廃棄される。このようなカバーは、本発明により作られたとき、埋立地内で分解される。本発明の他の工業カバーは、貯蔵及び輸送中の、キルン乾燥された木材用、新しい車及びボート用のラッピング;季節的に野外暴露される補修中の建築物(例えば、水漏れするマンション)用の仮設囲い;一年のうち作業を行うことができない間、作業領域を覆い且つ保護するための、採掘用途及び油田掘削装置用途のためのカバー;使用されない期間中保存しなければならない化学又は石油産業装置のような装置を覆うための、保管用途のためのカバーを包含する。本発明により作られたこのようなカバー及びラッピングの全てが、それらの耐用期間後、埋立地内に廃棄され得、そして分解が進行し得る。
【0006】
(d)埋立地の造成及び埋立作業において使用されるカバー及びライナーを包含する廃棄物カバー。これらは、用途に応じて数日ないし数カ月であり得る耐用期間を有する。それらの耐用期間後、それらは埋立地内で分解され得る。
【0007】
(e)仮設足場シート。これらは、補修中内面を保護するために、建設業において使用される。それらの耐用期間は、典型的には、約3カ月ないし8カ月である。それらの耐用期間後、それらは埋立地内に廃棄され、そして分解され得る。
【0008】
(f)ビルディングフィルム。これらは、建設又は補修中、ビルディングの何れかの部分を保護するために使用される。それらの耐用期間は、典型的には、2カ月と1年の間であ
る。
【0009】
(g)シルトフェンス。これらは、ハイウェイ、フェンス等に対して行われる一時的な何らかの補修作業又は建設を保護するために使用される。それらの耐用期間は、典型的には、約1年までである。
【0010】
(h)柔軟性パッキングラップ。これらは、輸送及び貯蔵中、木材及び金属品を保護するために木材産業及び鉄鋼産業において使用される。
【0011】
(i)ポリマーフィルム製のポウルトリカーテン。これらは、仮設壁を建設するために養鶏場において使用される。
【0012】
(j)非常用シェルターのような、仮設シェルターを建築するためのフィルム。
【0013】
上記の例の全てにおいて、本発明により作られた非農業物品は、使用中その性質を保持し、そしてその耐用期間の後に分解する。
【0014】
本発明はまた、有機ポリマーに、以下において定義された成分(II)及び成分(III)を配合することからなる、非農業有機ポリマー物品の耐候性及び分解を制御する方法に関するものである。
【0015】
本発明はまた、非農業物品を形成するため有機ポリマーに配合するための、成分(II)及び成分(III)、並びに所望により、以下において定義された成分(IV)、成分(V)、成分(VI)、成分(VII)又は成分(VIII)を含む組成物に関するものである。
【0016】
本発明はまた、非農業有機ポリマー物品の耐候性及び分解を制御するための、成分(II)及び成分(III)、並びに所望により、以下において定義された成分(IV)、成分(V)、成分(VI)、成分(VII)又は成分(VIII)を含む混合物の使用に関するものである。
【0017】
本発明の非農業物品は、有機ポリマー、Fe,Ce,Co,Mn,Cu又はVdの有機塩及び、立体障害アミン化合物1種又はそれより多くを含む。
【0018】
保管安定性不織布及びフィルムは、米国特許公開第5393831号明細書に記載されている。分解開始時間の制御方法はまた、特開平5−43749号明細書に記載されている。化学的に分解し得るポリオレフィンフィルムはまた、米国特許公開第5565503号明細書に記載されている。
【0019】
安定化されたプラスチックは例えば、欧州特許公開第226453号明細書、イギリス国特許公開第1582280号明細書、米国特許公開第3909333号明細書、米国特許公開第5859098号明細書、ドイツ国特許公開第4003129号明細書及び欧州特許公開第172691号明細書に記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、特に、非農業物品であって、
成分(I):有機ポリマー、
成分(II):Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はVdの有機塩、及び
成分(III):
次式(A−1):
【化1】

(式中、
1 は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
2 は直接結合又は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わし、そして
1 は2ないし50の数を表わす。)で表わされる化合物、

次式(A−2−a)及び(A−2−b):
【化2】

【化3】

(前記両式中、
2 及びn2 * は2ないし50の数を表わす。)で表わされる化合物、

次式(A−3)
【化4】

(式中、
3 及びA4 は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし、或いはA3 及びA4 は一緒になって炭素原子数2ないし14のアルキレン基を形成し、そして
変数n3 は互いに独立して1ないし50の数を表わす。)で表わされる化合物、

次式(A−4):
【化5】

[式中、
4 は2ないし50の数を表わし、
5 は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
基A6 及びA7 は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基又は次式(a−I):
【化6】

(式中、A8 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−OH基により置換された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)で表わされる基を表わすが、
但し、基A7 の少なくとも50%は前記式(a−I)で表わされる基である。]で表わされる化合物、

次式(B−1):
【化7】

[式中、
1 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−OH基により置換された炭素原子数
2ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わし、
1 は1、2又は4を表わし、
1 が1を表わすとき、E2 は炭素原子数1ないし25のアルキル基を表わし、
1 が2を表わすとき、E2 は炭素原子数1ないし14のアルキレン基又は次式(b−I):
【化8】

(式中、E3 は炭素原子数1ないし10のアルキル基又は炭素原子数2ないし10のアルケニル基を表わし、E4 は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わし、そしてE5 及びE6 は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基、シクロヘキシル基又はメチルシクロヘキシル基を表わす。)で表わされる基を表わし、そして
1 が4を表わすとき、E2 は炭素原子数4ないし10のアルカンテトライル基を表わす。]で表わされる化合物、

次式(B−2):
【化9】

[式中、
基E7 の二つは−COO−(炭素原子数1ないし20のアルキル)基を表わし、そして
基E7 の二つは次式(b−II):
【化10】

(式中、E8 はE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる基を表わす]で表わされる化合物、

次式(B−3):
【化11】

(式中、
9 及びE10は一緒になって炭素原子数2ないし14のアルキレン基を表わし、
11は水素原子又は基−Z1 −COO−Z2 −を表わし、
1 は炭素原子数2ないし14のアルキレン基を表わし、そして
2 は炭素原子数1ないし24のアルキル基を表わし、そして
12はE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる化合物、

次式(B−4):
【化12】

(式中、
基E13は互いに独立してE1 の意味の一つを表わし、
基E14は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし、そして
15は炭素原子数1ないし10のアルキレン基又は炭素原子数3ないし10のアルキリデン基を表わす。)で表わされる化合物、

次式(B−5):
【化13】

(式中、基E16は互いに独立してE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる化合物、

次式(B−6):
【化14】

(式中、
17は炭素原子数1ないし24のアルキル基を表わし、そして
18はE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる化合物、


次式(B−7):
【化15】

[式中、E19、E20及びE21は互いに独立して次式(b−III):
【化16】

(式中、E22はE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされる化合物、

次式(B−8):
【化17】

(式中、
基E23は互いに独立してE1 の意味の一つを表わし、そして
24は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数1ないし12の
アルコキシ基を表わす。)で表わされる化合物、

次式(B−9):
【化18】

[式中、
2 は1、2又は3を表わし、
25はE1 の意味の一つを表わし、そして
2 が1を表わすとき、E26は次式:
【化19】

で表わされる基を表わし、
2 が2を表わすとき、E26は炭素原子数2ないし22のアルキレン基を表わし、そして
2 が3を表わすとき、E26は次式(b−IV):
【化20】

(式中、基E27は互いに独立して炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表わし、そして基E28は互いに独立して炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされる化合物、
次式(B−10):
【化21】

(式中、
29は互いに独立してE1 の意味の一つを表わし、そして
30は炭素原子数2ないし22のアルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基、炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基、フェニレン基又はフェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基を表わ
す。)で表わされる化合物、

次式(C−1):
【化22】

[式中、
1 、R3 、R4 及びR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、−OH基及び/又は炭素原子数1ないし10のアルキル基で置換されたフェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、−OH基及び/又は炭素原子数1ないし10のアルキル基でフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは次式(c−I):
【化23】

で表わされる基を表わし、
2 は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基又は炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基を表わし、或いは
基R1 、基R2 、基R3 はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5−ないし10−員ヘテロ環を形成し、或いは
4 及びR5 はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5−ないし10−員ヘテロ環を形成し、
6 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−OH基により置換された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル環が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わし、そして
1 は2ないし50の数を表わし、
但し、基R1 、基R3 、基R4 及び基R5 の少なくとも一つは前記式(c−I)で表わされる基を表わす。]で表わされる化合物、

次式(C−2):
【化24】

[式中、
7 及びR11は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし、
8 、R9 及びR10は互いに独立して炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表わし、そして
1 、X2 、X3 、X4 、X5 、X6 、X7 及びX8 は互いに独立して次式(c−II):
【化25】

(式中、
12は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、−OH基及び/又は炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換されたフェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、−OH基及び/又は炭素原子数1ないし10のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは上記において定義された式(c−I)で表わされる基を表わし、そして
13はR6 の意味の一つを表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされる化合物、

次式(C−3):
【化26】

(式中、
14は炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基又は炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換されたフェニル基を表わし、
15は炭素原子数3ないし10のアルキレン基を表わし、
16はR6 の意味の一つを表わし、そして
2 は2ないし50の数を表わす。)で表わされる化合物、

次式(C−4):
【化27】

[式中、
17及びR21は互いに独立して直接結合又は−N(X9 )−CO−X10−CO−N(X11)−基(式中、X9 及びX11は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基又は前記式(c−I)で表わされる基を表わす。)を表わし、
10は直接結合又は炭素原子数1ないし4のアルキレン基を表わし、
18はR6 の意味の一つを表わし、
19、R20、R23及びR24は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし30のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基又はフェニル基を表わし、
22は水素原子、炭素原子数1ないし30のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基又は前記式(c−I)で表わされる基を表わし、そして
3 は1ないし50の数を表わす。]で表わされる化合物、

次式(C−5):
【化28】

(式中、
25、R26、R27、R28及びR29は互いに独立して直接結合又は炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表わし、
30はR6 の意味の一つを表わし、そして
4 は1ないし50の数を表わす。)で表わされる化合物、並びに

次式(C−6−1)で表わされるポリアミンをシアヌル酸クロリドと反応させることにより得られた生成物を、次式(C−6−2)で表わされる化合物と反応させることにより得られる生成物(C−6):
【化29】

(式中、
b’5 、b''5 及びb''' 5 は互いに独立して2ないし12の数を表わし、
31は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、フェニル基又は炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表わし、そして
32はR6 の意味の一つを表わす。)

からなる群から選択された立体障害アミン化合物1種又はそれより多くを含む、
非農業物品に関するものである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の非農業物品がポリオレフィンを含むとき、酸化され得る不飽和化合物、特に、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、脂肪又は油の存在は、好ましくは排除される。
【0022】
酸化され得る不飽和化合物、特に、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、脂肪又は油を
含まない非農業物品がとりわけ重要である。
【0023】
30個までの炭素原子を有するアルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ドコシル基及びトリアコンチル基である。A8 、E1 、E8 、E12、E13、E16、E18、E22、E23、E25、E29、R6 、R13、R16、R18、R30及びR32の好ましい定義の一つは炭素原子数1ないし4のアルキル基、とりわけメチル基である。R31は好ましくはブチル基である。
【0024】
18個までの炭素原子を有するアルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ペントキシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ基、オクトキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基及びオクタデシルオキシ基である。E1 の好ましい意味の一つはオクトキシ基である。E24は好ましくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基を表わし、そしてR6 の好ましい意味の一つはプロポキシ基である。
【0025】
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基の例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基及びシクロドデシル基である。炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、とりわけシクロヘキシル基が好ましい。
【0026】
炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基は、例えば、メチルシクロヘキシル基又はジメチルシクロヘキシル基である。
【0027】
炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基の例は、シクロペントキシ基、シクロヘキソキシ基、シクロヘプトキシ基、シクロオクトキシ基、シクロデシルオキシ基及びシクロドデシルオキシ基である。炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ基、特に、シクロペントキシ基及びシクロヘキソキシ基が好ましい。
【0028】
−OH基及び/又は炭素原子数1ないし10のアルキル基で置換されたフェニル基は、例えば、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、第三ブチルフェニル基又は3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル基である。
【0029】
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基の例は、ベンジル基及びフェニルエチル基である。
【0030】
−OH基により及び/又は10個までの炭素原子を有するアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基の例は、例えば、メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、第三ブチルベンジル基又は3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル基である。
【0031】
10個までの炭素原子を有するアルケニル基の例は、アリル基、2−メチルアリル基、ブテニル基、ペンテニル基及びヘキセニル基である。アリル基が好ましい。1位の炭素原子は、好ましくは飽和されている。
【0032】
8個より多くない炭素原子を含むアシル基の例は、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びベンゾイル基である。炭素原子数1ないし8のアルカノイル基、炭素原子数3ないし8のアルケノイル基及びベンゾイル基が好ましい。アセチル基及びアクリロイル基がとりわけ好ましい。
【0033】
22個までの炭素原子を含むアルキレン基の例は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、2,2−ジメチルトリメチレン基、ヘキサメチレン基、トリメチルヘキサメチレン基、オクタメチレン基及びデカメチレン基である。
【0034】
炭素原子数3ないし10のアルキリデン基の例は、次式:
【化90】

で表わされる基である。
【0035】
炭素原子数4ないし10のアルカンテトライル基の例は、1,2,3,4−ブタンテトライル基である。
【0036】
炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン基の例は、シクロヘキシレン基である。
【0037】
炭素原子数1ないし4のアルキレンジ(炭素原子数5ないし7のシクロアルキレン)基の例は、メチレンジシクロアルキレン基である。
【0038】
フェニレンジ(炭素原子数1ないし4のアルキレン)基の例は、メチレン−フェニレン−メチレン基又はエチレン−フェニレン−エチレン基である。
【0039】
基R1 、基R2 及び基R3 が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5−ないし10−員ヘテロ環を形成する場合、前記環は、例えば、次式:
【化91】

で表わされる環である。
【0040】
6−員ヘテロ環が好ましい。
【0041】
基R4 及び基R5 が、それらが結合している窒素原子と一緒になって5−ないし10−員ヘテロ環を形成する場合、前記環は、例えば、1−ピロリジル基、ピペリジノ基、モルホリノ基、1−ピペラジニル基、4−メチル−1−ピペラジニル基、1−ヘキサヒドロアゼピニル基、5,5,7−トリメチル−1−ホモピペラジニル基又は4,5,5,7−テトラメチル−1−ホモピペラジニル基である。モルホリノ基は特に好ましい。
【0042】
19及びR23の好ましい定義の一つはフェニル基である。
【0043】
26は好ましくは直接結合である。
【0044】
1 、n2 、n2 * 及びn4 は好ましくは2ないし25、特に2ないし20の数を表わす。n3 は好ましくは1ないし25、特に1ないし20又は2ないし20の数を表わす。
【0045】
1 及びb2 は好ましくは2ないし25、特に2ないし20の数を表わす。
【0046】
3 及びb4 は好ましくは1ないし25、特に1ないし20又は2ないし20の数を表わす。
【0047】
b' 5 及びb''' 5 は好ましくは3を表わし、そしてb''5 は好ましくは2を表わす。
【0048】
8 は好ましくは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基、シクロヘキシルオキシ基、アリル基、ベンジル基又はアセチル基を表わす。E1 、E8 、E12、E13、E16、E18、E22、E23、E25及びE29は好ましくは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基、シクロヘキシルオキシ基、アリル基、ベンジル基又はアセチル基を表わす。
【0049】
6 、R13、R16、R18、R30及びR32は好ましくは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基、シクロヘキシルオキシ基、アリル基、ベンジル基又はアセチル基を表わす。
【0050】
8 、E1 、E8 、E12、E13、E16、E18、E22、E23、E25、E29、R6 、R13、R16、R18、R30及びR32は好ましくは水素原子又はメチル基を表わし、そしてE1 及びR6 は更に炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表わす。
【0051】
成分(III)として上記された化合物は基本的に公知であり、そして市販品を入手可能である。それらの全ては、公知方法により製造され得る。
【0052】
式(A−1)、(A−2−a)、(A−2−b)、(A−3)及び(A−4)で表わされる化合物の製造は、例えば、米国特許公開第4233412号明細書、米国特許公開第4340534号明細書、国際特許公開第98/51690号パンフレット及び欧州特許公開第1803号明細書に記載されている。
【0053】
式(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)、(B−6)、(B−7)、(B−8)、(B−9)及び(B−10)で表わされる化合物の製造は、例えば、米国特許公開第5679733号明細書、米国特許公開第3640928号明細書、米国特許公開第4198334号明細書、米国特許公開第5204473号明細書、米国特許公開第4619958号明細書、米国特許公開第4110306号明細書、米国特許公開第4110334号明細書、米国特許公開第4689416号明細書、米国特許公開第4408051号明細書、ソビエト連邦共和国特許公開第768175号明細書(ダーウェント第88−138751/20号)、米国特許公開第5049604号明細書、米国
特許公開第4769457号明細書、米国特許公開第4356307号明細書、米国特許公開第4619956号明細書、米国特許公開第5182390号明細書、イギリス国特許公開第2269819号明細書、米国特許公開第4292240号明細書、米国特許公開第5026849号明細書、米国特許公開第5071981号明細書、米国特許公開第4547538号明細書及び米国特許公開第4976889号明細書に記載されている。
【0054】
式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(C−4)及び(C−5)で表わされる化合物並びに生成物(C−6)の製造は、例えば、米国特許公開第4086204号明細書、米国特許公開第6046304号明細書、米国特許公開第4331586号明細書、米国特許公開第4108829号明細書、米国特許公開第5051458号明細書、国際特許公開第94/12544号パンフレット(ダーウェント第94−177274/22号)、東ドイツ国特許公開第262439号明細書(ダーウェント第89−122983/17号)、米国特許公開第4857595号明細書、米国特許公開第4529760号明細書及び米国特許公開第4477615号明細書及びケミカルアブストラクト登録No.136504−96−6に開示されています。
【0055】
生成物(C−6)は、公知方法と同様に、例えば、式(C−6−1)で表わされるポリアミンをシアヌル酸クロリドと1:2ないし1:4のモル比で、無水の炭酸リチウム、炭酸ナトリム又は炭酸カリウムの存在下、有機溶媒例えば、1,2−ジクロロエタン、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジオキサン又は第三アミルアルコール中、−20℃ないし+10℃、好ましくは−10℃ないし+10℃、特に0℃ないし+10℃で、2時間ないし8時間反応させ、その後、得られた生成物を式(C−6−2)で表わされる2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンと反応させることにより、製造され得る。2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンと、用いられた式(C−6−1)で表わされるポリアミンとのモル比は、例えば、4:1ないし8:1である。2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンの量は、一度に又は2、3時間の間隔で二つ以上の部分に分けて添加され得る。
【0056】
式(C−6−1)で表わされるポリアミンとシアヌル酸クロリドと式(C−6−2)で表わされる2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミンとのモル比は、好ましくは、1:3:5ないし1:3:6である。
【実施例】
【0057】
下記の実施例は、好ましい生成物(C−6−a)を製造する一つの方法を示す。
【0058】
実施例:
シアヌル酸クロリド23.6g(0.128mol)、N,N’−ビス[3−アミノプロピル]エチレンジアミン7.43g(0.0426mol)及び無水炭酸カリウム18g(0.13mol)を、1,2−ジクロロエタン250mL中で撹拌しながら、5℃で3時間反応させた。この混合物を更に室温に加温し4時間保った。N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミン27.2g(0.128mol)を添加し、そして得られた反応混合物を60℃に加温し2時間保った。無水炭酸カリウム18g(0.13mol)を更に添加し、そしてこの混合物を、60℃に加温したまま更に6時間保った。溶媒を、僅かな減圧下(200mbar)で蒸溜により除去し、そしてキシレンにより置換した。N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミン18.2g(0.085mol)及び破砕された水酸化ナトリウム5.2g(0.13mol)を添加し、この混合物を2時間加熱還流し、そして更に12時間加熱し、反応中に生成した水を共沸蒸溜により除去した。この混合物を濾過した。溶液を水で洗浄し、そしてNa2 SO4 上で乾燥した。溶媒を蒸発させ、そして残渣を真空中(0.1mbar)120〜130℃で乾燥した。所望の生成物が無色樹脂として得られた。
【0059】
一般的に、生成物(C−6)は、例えば、式(C−6−α)、(C−6−β)又は(C−6−γ)で表わされる化合物により示される。これら三つの化合物の混合物の形態であってもよい。
【化92】

【0060】
式(C−6−α)で表わされる化合物の好ましい意味は以下の化合物である。
【化93】

【0061】
式(C−6−β)で表わされる化合物の好ましい意味は以下の化合物である。
【化94】

【0062】
式(C−6−γ)で表わされる化合物の好ましい意味は以下の化合物である。
【化95】

【0063】
上記式(C−6−α)ないし(C−6−γ)において、b5 は2ないし20、特に2ないし10を表わす。
【0064】
成分(III)は例えばチヌヴィン622(TINUVIN622)(登録商標)、ホスタヴィンN30(HOSTAVIN N30)(登録商標)、ファーロAM806(F
ERRO AM806)(登録商標)、ダスティブ845(DASTIB845)、チヌヴィン770(TINUVIN770)(登録商標)、チヌヴィン765(TINUVIN765)(登録商標)、チヌヴィン144(TINUVIN144)(登録商標)、チヌヴィン123(TINUVIN123)(登録商標)、ADKスタブLA52(ADK
STAB LA52)(登録商標)、ADKスタブLA57(ADK STAB LA57)(登録商標)、ADKスタブLA62(ADK STAB LA62)(登録商標)、ADKスタブLA67(ADK STAB LA67)(登録商標)、ホスタヴィンN20(HOSTAVIN N20)(登録商標)、ホスタヴィンN24(HOSTAVIN N24)(登録商標)、サンデュヴォア3050(SANDUVOR3050)(登録商標)、ジアセタム5(DIACETAM5)(登録商標)、スミソルブTM61(SUMISORB TM61)(登録商標)、ウヴィヌル4049(UVINUL4049)(登録商標)、サンデュヴォアPR31(SANDUVOR PR31)(登録商標)、グッドライトUV3034(GOODRITE UV3034)(登録商標)、グッドライトUV3150(GOODRITE UV3150)(登録商標)、グッドライトUV3159(GOODRITE UV3159)(登録商標)、グッドライトUV3110×128(GOODRITE3110×128)(登録商標)、ウヴィヌル4050H(UVINUL4050H)(登録商標)、チマソルブ944(CHIMASSORB944)(登録商標)、チマソルブ2020(CHIMASSORB2020)(登録商標)、シアソルブUV3346(CYASORB3346)(登録商標)、シアソルブUV3529(CYASORB3529)(登録商標)、ダスティブ1082(DASTIB1082)、チマソルブ119(CHIMASSORB119)(登録商標)、ウヴァシル299(UVASIL299)(登録商標)、ウヴァシル125(UVASIL125)(登録商標)、ウヴァシル2000(UVASIL2000)(登録商標)、ウヴァシル5050H(UVASIL5050H)(登録商標)、リッヒトシュッツシュトッフUV31(LICHTSCHUTZSTOFF UV31)(登録商標)、ルケムHA B18(LUCHEM HA B 18)(登録商標)、ADKスタブLA63(ADK
STAB LA63)(登録商標)、ADKスタブLA68(ADK STAB LA68)(登録商標)、ウヴァソルブHA88(UVASORB HA88)である。
【0065】
式(A−1)、(A−2−a)、(A−2−b)、(A−4)、(C−1)、(C−3)、(C−4)、(C−5)、(C−6−α)、(C−6−β)及び(C−6−γ)で表わされる化合物中の遊離原子価を飽和する末端基の意味は、それらの製造のために使用される方法に依存する。前記末端基は、前記化合物の製造後にも変性され得る。
【0066】
式(A−1)で表わされる化合物が、例えば、次式:
【化96】

(式中、A1 は水素原子又はメチル基を表わす。)で表わされる化合物を式Y−OOC−A2 −COO−Y(式中、Yは、例えば、メチル基、エチル基又はプロピル基を表わし、そしてA2 は上記において定義されたものと同じ意味を表わす。)で表わされるジカルボン酸ジエステルと反応させることにより製造されるとき、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキシピペリジン−1−イル基に結合した末端基は水素原子又は−CO−A2 −COO−Y基であり、そしてジアシル基に結合した末端基は−O−Y基又は次式:
【化97】

で表わされる基である。
【0067】
式(A−2−a)で表わされる化合物において、窒素原子に結合した末端基は、例えば、水素原子であり得、そして2−ヒドロキシプロピレン基に結合した末端基の例は、例えば、次式:
【化98】

で表わされる基であり得る。
【0068】
式(A−2−b)で表わされる化合物において、ジメチレン基に結合した末端基は、例えば、−OH基であり得、そして酸素原子に結合した末端基の例は、例えば、水素原子であり得る。前記両末端基はポリエーテル基でもあり得る。
【0069】
式(A−4)で表わされる化合物において、−CH2 −残基に結合した末端基は、例えば、水素原子であり得、そして−CH(CO2 7 )残基に結合した末端基は、例えば、−CH=CH−COOA7 であり得る。
【0070】
式(C−1)で表わされる化合物が次式:
【化99】

(式中、Xは、例えば、ハロゲン原子、特に塩素原子を表わし、R4 及びR5 は上記において定義されたものと同じ意味を表わす。)で表わされる化合物を次式:
【化100】

(式中、R1 、R2 及びR3 は上記において定義されたものと同じ意味を表わす。)で表わされる化合物と反応させることにより製造されるとき、ジアミノ基に結合した末端基は
、例えば、水素原子又は次式:
【化101】

で表わされる基であり、そしてトリアジン基に結合した末端基はX又は次式:
【化102】

で表わされる基である。
【0071】
Xがハロゲン原子を表わす場合、反応が完結したとき、これを、例えば−OH基又はアミノ基により置換することは利点がある。記載し得るアミノ基の例は、ピロリジン−1−イル基、モルホリン基、−NH2 基、−N(炭素原子数1ないし8のアルキル)2 基及び−NR(炭素原子数1ないし8のアルキル)基[式中、Rは水素原子又は式(c−I)で表わされる基を表わす。]である。
【0072】
式(C−1)で表わされる化合物は次式:
【化103】

(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びb1 は上記において定義されたものと同じ意味を表わし、そしてR4 * はR4 の意味の一つを表わし、そしてR5 * はR5 の意味の一つを表わす。)で表わされる化合物も包含する。
【0073】
式(C−1)で表わされる特に好ましい化合物の一つは次式:
【化104】

で表わされる化合物である。
【0074】
この化合物の製造は、米国特許公開第6046304号明細書の実施例10に記載されている。
【0075】
式(C−3)で表わされる化合物において、珪素原子に結合した末端基は、例えば、(R143 SiO−基であり得、そして酸素原子に結合した末端基は、例えば、−Si(R143 基であり得る。
【0076】
式(C−3)で表わされる化合物は、b2 が3ないし10の数を表わすとき環状化合物の形態でも存在し得、即ち、その場合、構造式中に示される遊離原子価は直接結合を形成する。
【0077】
式(C−4)で表わされる化合物において、2,5−ジオキソピロリジン環に結合した末端基は、例えば、水素原子であり、そして−C(R23)(R24)−基環に結合した末端基は、例えば、次式:
【化105】

で表わされる基である。
【0078】
式(C−5)で表わされる化合物において、カルボニル基に結合した末端基は、例えば、次式:
【化106】

で表わされる基であり、そして酸素原子に結合した末端基は、例えば、次式:
【化107】

で表わされる基である。
【0079】
式(C−6−α)、(C−6−β)及び(C−6−γ)で表わされる化合物において、トリアジン基に結合した末端基は、例えば、Cl又は次式:
【化108】

で表わされる基であり、そしてアミノ基に結合した末端基は、例えば、水素原子又は次式:
【化109】

で表わされる基である。
【0080】
好ましい態様において、
1 は水素原子又はメチル基を表わし、
2 は直接結合又は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表わし、そして
1 は2ないし25の数を表わし、
2 及びn2 * は2ないし25の数を表わし、
3 及びA4 は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、或いはA3 及びA4 は一緒になって炭素原子数9ないし13のアルキレン基を表わし、そして
変数n3 は互いに独立して1ないし25の数を表わし、
4 は2ないし25の数を表わし、
5 及びA6 は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
7 は炭素原子数1ないし4のアルキル基又は前記式(a−1)で表わされる基を表わし、
但し、基A7 の少なくとも50%は前記式(a−1)で表わされる基であり、
1 は1、2又は4を表わし、
1 が1を表わすとき、E2 は炭素原子数12ないし20のアルキル基を表わし、
1 が2を表わすとき、E2 は炭素原子数2ないし10のアルキレン基又は前記式(b−1)で表わされる基を表わし、
3 は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
4 は炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表わし、そして
5 及びE6 は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
1 が4を表わすとき、E2 は炭素原子数4ないし8のアルカンテトライル基を表わし、
基E7 の二つは−COO−(炭素原子数10ないし15のアルキル)基を表わし、そして
基E7 の二つは前記式(b−II)で表わされる基を表わし、
9 及びE10は一緒になって炭素原子数9ないし13のアルキレン基を表わし、
11は水素原子又は基−Z1 −COO−Z2 を表わし、
1 は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表わし、そして
2 は炭素原子数10ないし16のアルキル基を表わし、
14は水素原子を表わし、そして
15は炭素原子数2ないし6のアルキレン基又は炭素原子数3ないし5のアルキリデン基を表わし、
17は炭素原子数10ないし14のアルキル基を表わし、
24は炭素原子数1ないし4のアルコキシ基を表わし、
2 は1、2又は3を表わし、
2 が1を表わすとき、E26は次式:
【化110】

で表わされる基を表わし、
2 が2を表わすとき、E26は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表わし、そして
2 が3を表わすとき、E26は前記式(b−IV)で表わされる基を表わし、
基E27は互いに独立して炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表わし、そして
基E28は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基又は炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基を表わし、そして
30は炭素原子数2ないし8のアルキレン基を表わし、
1 及びR3 は互いに独立して前記式(c−I)で表わされる基を表わし、
2 は炭素原子数2ないし8のアルキレン基を表わし、
4 及びR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基又は前記式(c−I)で表わされる基を表わし、或いはR4 及びR5 はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5−ないし10−員ヘテロ環を形成し、そして
1 は2ないし25の数を表わし、
7 及びR11は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
8 、R9 及びR10は互いに独立して炭素原子数2ないし4のアルキレン基を表わし、そして
1 、X2 、X3 、X4 、X5 、X6 、X7 及びX8 は互いに独立して前記式(c−II)で表わされる基を表わし、
12は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基又は前記式(c−I)で表わされる基を表わし、
14は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
15は炭素原子数3ないし6のアルキレン基を表わし、そして
2 は2ないし50の数を表わし、
17及びR21は互いに独立して直接結合又は基−N(X9 )−CO−X10−CO−N(X11)−を表わし、
9 及びX11は互いに独立して水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
10は直接結合を表わし、
19及びR23は炭素原子数1ないし25のアルキル基又はフェニル基を表わし、
20及びR24は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
22は炭素原子数1ないし25のアルキル基又は前記式(c−I)で表わされる基を表わし、そして
3 は1ないし25の数を表わし、
25、R26、R27、R28及びR29は互いに独立して直接結合又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
4 は1ないし25の数を表わし、
b’5 、b''5 及びb''' 5 は互いに独立して2ないし4の数を表わし、そして
31は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わす。
【0081】
興味のある非農業物品は、
成分(III)が次式:
(A−1−a)、(A−2−a)、(A−2−b)、(A−3−a)、(A−4−a)、
(B−1−a)、(B−1−b)、(B−1−c)、(B−1−d)、(B−2−a)、(B−3−a)、(B−3−b)、(B−4−a)、(B−4−b)、(B−5)、(B−6−a)、(B−7)、(B−8−a)、(B−9−a)、(B−9−b)、(B−9−c)、(B−10−a)、
(C−1−a)、(C−1−b)、(C−1−c)、(C−1−d)、(C−2−a)、(C−3−a)、(C−4−a)、(C−4−b)、(C−4−c)及び(C−5−a)で表わされる化合物並びに生成物(C−6−a):

【化111】

(式中、n1 は2ないし20の数を表わす。)、

【化112】

【化113】

(前記両式中、n2 及びn2 * は2ないし20の数を表わす。)、

【化114】

(式中、変数n3 は互いに独立して1ないし20の数を表わす。)、

【化115】

[式中、
4 は2ないし20の数を表わし、そして
基A7 の少なくとも50%は次式(a−I):
【化116】

(式中、A8 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)で表わされる基を表わし、そして
残りの基A7 はエチル基を表わす。]、

【化117】

【化118】

(これらの式中、E1 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)、

【化119】

(式中、基E7 の二つは−COO−C1327基を表わし、そして
基E7 の二つは次式:
【化120】

で表わされる基を表わし、そしてE8 はE1 の意味の一つを表わす。)、


【化121】

【化122】

(前記両式中、E12はE1 の意味の一つを表わす。)、

【化123】

(前記両式中、E13はE1 の意味の一つを表わす。)、


【化124】

(式中、E16はE1 の意味の一つを表わす。)、

【化125】

(式中、E18はE1 の意味の一つを表わす。)、


【化126】

[式中、E19、E20及びE21は互いに独立して次式(b−III):
【化127】

(式中、E22はE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる基を表わす。]、

【化128】

(式中、E23はE1 の意味の一つを表わす。)、


【化129】

【化130】

【化131】

(これらの式中、E25はE1 の意味の一つを表わす。)、

【化132】

(式中、E29はE1 の意味の一つを表わす。)、

【化133】

【化134】

(これらの式中、b1 は2ないし20の数を表わし、そしてR6 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)、

【化135】

(式中、R13はR6 の意味の一つを表わす。)、

【化136】

(式中、b2 は2ないし20の数を表わし、そしてR16はR6 の意味の一つを表わす。)、


【化137】

【化138】

(これらの式中、b3 は1ないし20の数を表わし、そしてR18はR6 の意味の一つを表わす。)、


【化139】

(式中、b4 は1ないし20の数を表わし、そしてR30はR6 の意味の一つを表わす。)、

次式(C−6−1−a)で表わされるポリアミンをシアヌル酸クロリドと反応させることにより得られた生成物を、次式(C−6−2−a)で表わされる化合物と反応させることにより得られる生成物(C−6−a):
【化140】

(式中、R32はR6 の意味の一つを表わす。)、

からなる群から選択された立体障害アミン1種又はそれより多くであるところの非農業物品である。
【0082】
好ましい態様において、成分(III)は次式:
(A−1−a)、(A−2−a)、(A−2−b)、
(B−1−a)、(B−1−b)、(B−1−c)、(B−1−d)、(B−2−a)、(B−3−a)、(B−3−b)、(B−4−a)、(B−4−b)、(B−5)、(B−6−a)、(B−8−a)、(B−9−b)、(B−10−a)、
(C−1−a)、(C−1−b)、(C−1−c)、(C−1−d)、(C−2−a)、(C−3−a)、(C−4−a)又は(C−5−a)で表わされる化合物、或いは生成物(C−6−a)である。
【0083】
特に好ましい態様において、成分(III)は次式:
(A−1−a)、(A−2−a)、(A−2−b)、
(C−1−a)、(C−1−b)、(C−1−c)、(C−1−d)、(C−2−a)、(C−3−a)、(C−4−a)又は(C−5−a)で表わされる化合物、或いは生成物(C−6−a)である。
【0084】
興味のある非農業物品は、成分(III)として、次式:
(A−1−a)、(A−2−a)、(A−2−b)、(A−3−a)、(A−4−a)、
(B−1−a)、(B−1−b)、(B−1−c)、(B−1−d)、(B−2−a)、(B−3−a)、(B−3−b)、(B−4−a)、(B−4−b)、(B−5)、(B−6−a)、(B−7)、(B−8−a)、(B−9−a)、(B−9−b)、(B−9−c)、(B−10−a)、
(C−1−a)、(C−1−b)、(C−1−c)、(C−1−d)、(C−2−a)、(C−3−a)、(C−4−a)、(C−4−b)、(C−4−c)及び(C−5−a)で表わされる化合物並びに生成物(C−6−a)からなる群から選択された異なる立体障害アミン化合物2種を含み、
但し、前記異なる立体障害アミン化合物2種が、同一の一般式から選択されないものを含む。
【0085】
前記式(A−1−a)で表わされる化合物、又は
前記式(C−1−a)で表わされる化合物(式中、R6 は水素原子を表わす。)、又は
前記式(A−1−a)で表わされる化合物と前記式(C−1−a)で表わされる化合物(式中、R6 は水素原子を表わす。)との組み合わせ、又は
前記式(A−1−a)で表わされる化合物と前記式(C−2−a)で表わされる化合物(式中、R13はメチル基を表わす。)との組み合わせ、又は
前記式(B−1−b)で表わされる化合物(式中、E1 は水素原子を表わす。)と前記式(C−1−a)で表わされる化合物(式中、R6 は水素原子を表わす。)との組み合わせである成分(III)が特に好ましい。
【0086】
成分(II)は好ましくは、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はVd、特にCe、Co又はMnの炭素原子数2ないし24のカルボン酸塩である。
【0087】
Ce、Co又はMnの炭素原子数10ないし20のアルカン酸塩、或いはCe、Co又はMnの炭素原子数10ないし20のアルケン酸塩が特に興味がある。
【0088】
成分(II)の例は、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はVdのステアリン酸塩、オレイン酸塩、リノール酸塩、リノレン酸塩、ネオデカン酸塩、ベヘン酸塩、ミリスチン酸塩、エルカ酸塩及びナフテン酸塩である。特に好ましい態様は、Ce、Co又はMnのステアリン酸塩に関するものである。
【0089】
成分(I)の例は以下のものである。
1. モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィンのポリマー、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋されていてよい)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度且つ高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度且つ超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、中密度ポリエチレン(MDPR)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
【0090】
ポリオレフィン、即ち、先の段落で例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンは、異なる方法により製造することができ、そして、とりわけ下記の方法により製造することができる。
【0091】
a)ラジカル重合(通常、高圧及び高められた温度の下で行われる)。
【0092】
b)通常、周期律表の族IVb、Vb、VIb又はVIIIの1種又は1種よりも多くの
金属を含む触媒を使用する触媒重合。前記金属は、通常1種又はそれより多くの配位子を有しており、代表的にはπ−又はσ−配位されていてよい酸化物、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールである。前記金属錯体は、遊離の形態にあってもよいし又は基材上に、代表的には活性化塩化マグネシウム、三塩化チタン、アルミナ又は酸化珪素上に担持されていてもよい。前記触媒は、重合媒体に可溶性であってもよいし又は非可溶性であってもよい。前記触媒は重合の際に単独で使用してもよく、又は別の活性剤、代表的には金属アルキル、金属ハイドライド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシド若しくは金属アルキルオキサンを使用してもよい(前記金属は、周期律表の族Ia,IIa及び/又はIIIaの元素である。)。活性剤は、別のエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル類を用いて都合良く変性されていてよい。前記触媒系は、通常、フィリップス(Phillips)触媒、スタンダード オイル インディアナ(Standard Oil Indiana)触媒、チーグラー(−ナッタ)[Ziegler(−Natta)]触媒、TNZ[デュポン(DuPont)]触媒、メタロセン触媒又はシングルサイト(single site)触媒(SSC)と呼ばれる。
【0093】
2. 1.で記述したポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)及び異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
【0094】
3. モノオレフィンとジオレフィンとの互いの又はその他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びその低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、COC様エチレン/ノルボルネン)、エチレン/1−オレフィンコポリマー(この場合、1−オレフィンはその場で発生する);プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(イオノマー)、並びにエチレンとプロピレン及びジエン例えばヘキサジエン、ジシクロテンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンとのターポリマー;並びに前記コポリマーの互いの混合物及び前記コポリマーと上記1.において記載したポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA及び交互又はランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー並びにそれらの他のポリマー例えばポリアミドとの混合物。
【0095】
4. 炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)及びその水素化変性体(例えば粘着付与剤)及びポリアルキレンと澱粉との混合物。
【0096】
前記1.〜4.からのホモポリマー又はコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを包含するどのような立体構造を有していてもよく、アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも包含される。
【0097】
5. ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
【0098】
6. スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの全ての異性体、とりわけp−ビニルトルエン、エチルスチレンの全ての異性体、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン及びビニルアントラセン、並びにそれらの混合物を包含するビニル芳香族モノマーから誘導された芳香族ホモポリマー又はコポリマー。ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを包含する如何なる立体構造をも有していてよい;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた包含される。
【0099】
6a. 前述のビニル芳香族モノマー及び、エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、無水マレイン酸、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニル又はアクリル酸誘導体及びそれらの混合物から選択されたコモノマーを包含するコポリマー、例えばスチレン/ブタジエンコポリマー、スチレン/アクリロニトリルコポリマー、スチレン/エチレン(インターポリマー)コポリマー、スチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレートコポリマー、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレートコポリマー、スチレン/無水マレイン酸コポリマー、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレートコポリマー;スチレンコポリマーとその他のポリマー例えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとからなる耐衝撃性を有する混合物;及びスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー、スチレン/イソプレン/スチレンブロックコポリマー、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロックコポリマー又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンブロックコポリマー。
【0100】
6b. とりわけアタクチックポリスチレンを水素添加することにより製造され、しばしばポリビニルシクロヘキサン(PVCH)と記載されるポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を包含する、上記6.において記載したポリマーの水素添加から誘導された水素添加された芳香族ポリマー。
【0101】
6c. 上記6a.において記載したポリマーの水素添加から誘導された水素添加された芳香族ポリマー。
【0102】
ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを包含する如何なる立体構造をも有していてよい;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた包含される。
【0103】
7. スチレン又はα−メチルスチレンのようなビニル芳香族モノマーのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンに対するスチレンのグラフトコポリマー、ポリブタジエン−スチレンコポリマー又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーに対するスチレンのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル)のグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレートのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及び無水マレイン酸のグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン、アクリロニトリル及び無水マレイン酸又はマレイミドのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及びマレイミドのグラフトコポリマー;ポリブタジエンに対するスチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリレートのグラフトコポリマー;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーに対するスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートに対するスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー;アクリレート/ブタジエンコポリマーに対するスチレン及びアクリロニトリルのグラフトコポリマー、並びにそれらの6.において記載したコポリマーとの混合物、例えばABSポリマー、MBSポリマー、ASAポリマー又はAESポリマーとして知られるコポリマー混合物。
【0104】
8. ハロゲン含有ポリマー例えばポリクロロプレン、塩化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩化及び臭化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩化又はスルホクロル化ポリエチレン、エチレンと塩化エチレンとのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ−及びコポリマー、とりわけハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、並びにそれらのコポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニルデンコポリマー、塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー。
【0105】
9. α,β−不飽和酸及びその誘導体から誘導されたポリマー例えばポリアクリレート及びポリメタクリレート;ブチルアクリレートを用いて耐衝撃性を改良したポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
【0106】
10. 9.において記載したモノマーの互いの又はその他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレート又はアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
【0107】
11. 不飽和アルコール及びアミン又はそのアシル誘導体又はそのアセタールから誘導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;並びに上記1.において記載したオレフィンとのそれらのコポリマー。
【0108】
12. 環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はそれらのビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0109】
13. ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチレンオキシドを含むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレート又はMBSを用いて変性されたポリアセタール。
【0110】
14. ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、並びにポリフェニレンオキシドとスチレンポリマー及びポリアミドとの混合物。
【0111】
15. 一成分としてのヒドロキシル基で末端閉鎖されたポリエーテル、ポリエステル又はポリブタジエンと、他成分としての脂肪族又は芳香族ポリイソシアネートとから誘導されたポリウレタン、並びにその先駆物質。
【0112】
16. ジアミン及びジカルボン酸から、及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラクタムから誘導されたポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6,6/10,6/9,6/12,4/6,12/12,ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミンとアジピン酸とを原料とした芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテレフタル酸及び所望により変性剤としてのエラストマーを用いて又は用いないで製造されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;及び更に、前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、イオノマー又は化学的に結合された若しくはグラフトされたエラストマーとのコポリマー;又はポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテ
トラメチレングリコールとのコポリマー;並びにEPDM又はABSを用いて変性されたポリアミド又はコポリアミド;及び加工中に縮合されたポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
【0113】
17. ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンゾイミダゾール。
【0114】
18. ジカルボン酸及びジオールから、及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシル基により末端閉鎖されたポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエステル;及び更にポリカーボネート又はMBSを用いて変性されたポリエステル。
【0115】
19. ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
【0116】
20. ポリケトン。
【0117】
21. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
【0118】
22. 一成分としてのアルデヒドと他成分としてのフェノール、尿素及びメラミンとから誘導された架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
【0119】
23. 乾性及び非乾性アルキド樹脂。
【0120】
24. 飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールと架橋剤としてのビニル化合物とからのコポリエステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂、及び更に低燃性のそのハロゲン含有変性体。
【0121】
25. 置換アクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート又はポリエステルアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹脂。
【0122】
26. メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネート又はエポキシ樹脂を用いて架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリレート樹脂。
【0123】
27. 脂肪族、脂環式、複素環式又は芳香族グリシジル化合物から誘導された架橋エポキシ樹脂、例えば、ビスフェノールA及びビスフェノールFのジグリシジルエーテルの生成物(これらは、慣用の硬化剤、例えば酸無水物又はアミンを用いて、促進剤を用いて又は用いないで架橋される)。
【0124】
28. 天然ポリマー、例えばセルロース、ゴム、ゼラチン及び化学的に変性されたそれらの同種の誘導体、例えば酢酸セルロース、セルロースプロピオネート及びセルロースブチレート、又はセルロースエーテル、例えばメチルセルロース;並びにロジン及びそれらの誘導体。
【0125】
29. 上述のポリマーの混和物(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリ
レート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
【0126】
成分(I)は好ましくは、特に上記群の一つからの合成ポリマーである。ポリオレフィンが好ましく、そしてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンコポリマー又はポリプロピレンコポリマーが特に好ましい。
【0127】
更に好ましい態様において、成分(I)はポリオレフィンホモ−又はコポリマー、澱粉で変性されたポリオレフィン、澱粉ベースのポリマーコンポジット又はバイオポリマーである。
【0128】
他の好ましい態様において、成分(I)はポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート−バレレート、ポリブチレンスクシネート、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシアルカノエート及びポリエチレンアジペートからなる群から選択されたバイオポリマーである。
【0129】
本発明の非農業物品は、慣用の添加剤を更に1種又はそれより多く含み得る。慣用の添加剤を以下に例示する。
【0130】
1.酸化防止剤
【0131】
1.1.アルキル化モノフェノール
例えば2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール;側鎖が直鎖状又は分岐鎖状であるノニルフェノール、例えば2,6−ジノニル−4−メチルフェノール;2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール及びそれらの混合物。
【0132】
1.2.アルキルチオメチルフェノール
例えば2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
【0133】
1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン
例えば2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0134】
1.4.トコフェロール
例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェ
ロール及びこれらの混合物(ビタミンE)。
【0135】
1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル
例えば2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
【0136】
1.6.アルキリデンビスフェノール
例えば2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メルカプトフェニル)ペンタン。
【0137】
1.7.O−,N−及びS−ベンジル化合物
例えば3,5,3’,5’−テトラ第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0138】
1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート
例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0139】
1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物
例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0140】
1.10.トリアジン化合物
例えば2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0141】
1.11.ベンジルホスホネート
例えばジメチル−2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸モノエチルエステルのカルシウム塩。
【0142】
1.12.アシルアミノフェノール
例えばラウリン酸4−ヒドロキシアニリド、ステアリン酸4−ヒドロキシアニリド、オクチルN−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0143】
1.13.下記の一価又は多価アルコールを用いたβ−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピン酸エステル
例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0144】
1.14.下記の一価又は多価アルコールを用いたβ−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピン酸エステル
例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウ
ンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、3,9−ビス[2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンとのエステル。
【0145】
1.15.下記の一価又は多価アルコールを用いたβ−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピン酸エステル
例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0146】
1.16.下記の一価又は多価アルコールを用いた3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸エステル
例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0147】
1.17.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピン酸アミド
例えばN,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド[ユニロイヤル(Uniroyal)社により供給されるナウガードXL−1(Naugard XL−1)(登録商標)]。
【0148】
1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
【0149】
1.19.アミン酸化防止剤
例えばN,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N
’−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン;オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ第三−オクチルジフェニルアミン;4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール。
【0150】
2.紫外線吸収剤及び光安定剤
【0151】
2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェノール];ポリエチレングリコール300を用いた2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールのエステル交換生成物;[R−CH2 CH2 −COO−CH2 CH2 −]2 (式中、R=3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェニル)、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール。
【0152】
2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン
例えば4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
【0153】
2.3.置換及び非置換安息香酸エステル
例えば4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0154】
2.4.アクリレート
例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート及びN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
【0155】
2.5.ニッケル化合物
例えば付加配位子例えばn−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンを有するか又は有しない、2,2’−チオビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体例えば1:1又は1:2錯体;ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステル例えば4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホスホン酸のメチルエステル又はエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、付加配位子を有するか又は有しない、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
【0156】
2.6.立体障害性アミン
例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート;1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物;N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6
−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合生成物;トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート;N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合生成物;2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物;2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物;8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン;4−ヘキサデシルオキシ−及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン混合物;N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合生成物;1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物[CAS Reg.No.(136504−96−6)];1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びにN,N−ジブチルアミン及び4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物[CAS Reg.No.(192268−64−7)];N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン;7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エタン、N,N’−ビスホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィン−コポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。
【0157】
2.7.オキサミド
例えば4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ第三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エトキサニリド及びその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ第三
ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物並びにo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0158】
2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0159】
3.金属奪活剤
例えばN,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
【0160】
4.ホスフィット及びホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトール)ジホスフィット、トリステアリル
ソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2”−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ第三ブチル−フェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
【0161】
下記のホスフィットはとりわけ好ましい。
トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット〔チバ−ガイギー社製のイルガフォス168(Irgafos168)(登録商標名)〕、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
【化141】

【化142】

【0162】
5.ヒドロキシルアミン
例えばN,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化獣脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0163】
6.ニトロン
例えばN−ベンジル−α−フェニル−ニトロン、N−エチル−α−メチル−ニトロン、N−オクチル−α−ヘプチル−ニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシル−ニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシル−ニトロン、水素化獣脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
【0164】
7.チオ相乗剤
例えばジラウリルチオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピオネート。
【0165】
8.過酸化物掃去剤
例えばβ−チオジプロピオン酸エステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンゾイミダゾール又は2−メルカプトベンゾイミダゾール亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
【0166】
9.ポリアミド安定剤
例えば、沃化物及び/又は燐化合物及び二価マンガン塩と組み合わせた銅塩。
【0167】
10.塩基性補助安定剤
例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のア
ルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩例えばカルシウムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレート及びカリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレート又は亜鉛ピロカテココレート。
【0168】
11.核剤
例えば無機物質、例えば滑石、金属酸化物、例えば二酸化チタン又は酸化マグネシウム、好ましくはアルカリ土類金属の燐酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;有機化合物、例えばモノ−又はポリカルボン酸及びその塩、例えば4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;ポリマー状化合物、例えばイオン性コポリマー(イオノマー)。とりわけ好ましいものは、1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチル−ジベンジリデン)ソルビトール及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールである。
【0169】
12.充填材及び強化材
例えば炭酸カルシウム、珪酸塩、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、滑石、陶土、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、黒鉛、木粉及び他の天然産品の細粉又は繊維、合成繊維。
【0170】
13.その他の添加剤
例えば可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤及び発泡剤。
【0171】
14.ベンゾフラノン及びインドリノン
例えば米国特許第4325863号明細書;米国特許第4338244号明細書;米国特許第5175312号明細書;米国特許第5216052号明細書;米国特許第5252643号明細書;ドイツ国特許公開第4316611号公報;ドイツ国特許公開第4316622号公報;ドイツ国特許公開第4316876号公報;欧州特許公開第0589839号公報又は欧州特許公開第0591102号公報に開示されたもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン。
【0172】
好ましい非農業物品は更に、脂肪族ポリヒドロキシカルボン酸、特にクエン酸を含む。
【0173】
脂肪族ポリヒドロキシカルボン酸は特に、有機酸中に一つより多くの−OH基又は一つより多くの−COOH基を有する脂肪族酸である。その例は、脂肪族、ジヒドロキシ、モノカルボン酸、例えばグリオキシル酸又はグリセリン酸;脂肪族、ポリヒドロキシ、モノカルボン酸、例えばエリトリン酸、アラビン酸又はマンニット酸;脂肪族、モノヒドロキシ、ジカルボン酸、例えばタルトロン酸又はリンゴ酸;脂肪族、ジヒドロキシ、ジカルボン酸、例えば酒石酸;脂肪族、ポリヒドロキシ、ジカルボン酸、例えばトリヒドロキシグルタル酸及びサッカリン酸;及び脂肪族、モノヒドロキシ、トリカルボン酸、例えばクエン酸である。
【0174】
本発明の別の好ましい態様は、下記成分:
(IV)酸化防止剤、
(V)紫外線吸収剤、
(VI)充填材、
(VII)顔料、
(VIII)Ca、Mg、Zn又はAlの無機又は有機塩
の1種又はそれより多くを更に含む非農業物品に関するものである。
【0175】
好ましい酸化防止剤[(成分IV)]は、前記1.において記載されたものである。
【0176】
充填材[(成分(VI)]の適する例は、前記12.において記載されたものである。好ましい充填材は、無機又は合成炭酸塩、霞石、閃長岩、滑石、水酸化マグネシウム、アルミナ三水和物、珪藻土、雲母、天然又は合成シリカ及び焼成白土である。
【0177】
紫外線吸収剤[成分(V)]は、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベンゾフェノン、置換又は非置換の安息香酸エステル、アクリレート、オキサミド、2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、レゾルシノール又はホルムアミジンのモノ安息香酸エステルである。
【0178】
2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールは、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェノール]の混合物;又はポリエチレングリコール300を用いた2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールのエステル交換生成物;[R−CH2 CH2 −COO−(CH2 3 −]2 (式中、R=3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェニル)である。
【0179】
2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール及び2−(3’,5’−ジ第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールが好ましい。
【0180】
2−ヒドロキシベンゾフェノンは、例えば4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体である。
【0181】
2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノンが好ましい。
【0182】
置換及び非置換安息香酸エステルは、例えば4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート又は2−メチル−4,6−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートである。
【0183】
2,4−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート及びヘキサデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートが好ましい。
【0184】
アクリレートは、例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート又はN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリンである。
【0185】
オキサミドは、例えば4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ第三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エトキサニリド及びその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ第三ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物並びにo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物である。
【0186】
2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジンは、例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1
,3,5−トリアジン、2−[4−ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン又は2−[2−ヒドロキシ−4−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス[4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジンである。
【0187】
2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン及び2−[2−ヒドロキシ−4−(2−エチルヘキシルオキシ)フェニル]−4,6−ビス[4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジンが好ましい。
【0188】
レゾルシノールのモノベンゾエートは、例えば、次式:
【化143】

で表わされる化合物である。
【0189】
ホルムアミジンは、例えば、次式:
【化144】

で表わされる化合物である。
【0190】
紫外線吸収剤は特に、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシベンゾフェノン又はヒドロキシフェニルトリアジンである。
【0191】
顔料[成分(VII)]は無機又は有機顔料であってよい。
【0192】
無機顔料の例は二酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化鉛等である。
【0193】
有機顔料の例はアゾ顔料、アントラキノン、フタロシアニン、テトラクロロイソインド
リノン、キナクリドン、イソインドリン、ペリレン、ピロロピロール[例えば、顔料レッド254(Pigment Red 254)]等である。
【0194】
「ゲヘター/ミューラー(Gaechter/Mueller)著:プラスチック添加剤ハンドブック(Plastics Additives Handbook)、第3版、ハンサー出版(Hanser Publishers)、ミュンヘン、ウィーン、ニューヨーク(Munich Vienna New York)」の第647ないし659頁、第11.2.1.1ないし11.2.4.2項に記載されている顔料は全て、成分(VII)として使用することができる。
【0195】
特に好ましい顔料は、所望により有機顔料と組み合わせた二酸化チタン又はカーボンブラックである。
【0196】
このような有機顔料の例は、C.I.(カラーインデックス)ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー162、C.I.ピグメントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー183、C.I.ピグメントレッド44、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド214、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントレッド272、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメントバイオレット19である。
【0197】
成分(VII)において定義されたカルシウム、マグネシウム、亜鉛又はアルミニウムの有機塩は、好ましくは、式MeL2 (式中、Meはカルシウム、マグネシウム、亜鉛を表わす。)で表わされる化合物、又は式AlL3 で表わされる化合物である。Lは有機酸又はエノールのアニオンを表わす。前記有機酸は、例えば、スルホン酸、スルフィン酸、ホスホン酸又はホスフィン酸であり得るが、しかし、好ましくは、カルボン酸である。前記酸は脂肪族、芳香族、芳香脂肪族又は脂環式であってよい;それは直鎖状又は分岐鎖状であってよい;それはヒドロキシル基又はアルコキシ基により置換されていてよい;それは飽和又は不飽和であってよく、そして好ましくは1個ないし24個の炭素原子を含む。
【0198】
この種類のカルボン酸の例は、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチルカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、乳酸、リシノール酸、2−エトキシプロピオン酸、安息香酸、サリチル酸、4−ブチル安息香酸、トルイル酸、4−ドデシル安息香酸、フェニル酢酸、ナフチル酢酸、シクロヘキサンカルボン酸、4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸又はシクロヘキシル酢酸である。カルボン酸は、カルボン酸の工業級混合物、例えば脂肪酸の工業級混合物又はアルキル化安息香酸の混合物であってもよい。
【0199】
硫黄原子又は燐原子を含む有機酸の例は、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、α,α−ジメチルエタンスルホン酸、n−ブタンスルホン酸、n−ドデカンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、4−ノニルベンゼンスルホン酸、4−ドデシルベンゼンスルホン酸又はシクロヘキサンスルホン酸、ドデカンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸又はナフタレンスルフィン酸、ブチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、フェニルホスホン酸モノメチル又はモノエチル、ベンジルホスホン酸モノブチル、ジブチルホスフィン酸又はジフェニルホスフィン酸である。
【0200】
Lがエノレートアニオンを表わすとき、β−ジカルボニル化合物又はo−アシルフェノールのアニオンが好ましい。β−ジカルボニル化合物の例は、アセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、エチルアセトアセテート、ブチルアセトアセテート、ラウリルアセトアセテート又はα−アセチルシクロヘキサノンである。o−アシルフェノールの例は、2−アセチルフェノール、2−ブチロールフェノール、2−アセチル−1−ナフトール、2−ベンゾイルフェノール又はサリチルアルデヒドである。エノレートは好ましくは、5個ないし20個の炭素原子を有するβ−ジカルボニル化合物のアニオンである。
【0201】
亜鉛又はマグネシウムの有機塩は、好ましくは、アセチルアセトネート又は、例えば1個ないし24個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸塩である。酢酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム及びステアリン酸マグネシウム、蟻酸亜鉛、酢酸亜鉛、エナント酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛及びステアリン酸亜鉛並びに亜鉛アセチルアセトネート及びマグネシウムアセチルアセトネートは特に好ましい例の一部である。
【0202】
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、亜鉛アセチルアセトネート、マグネシウムアセチルアセトネート、酢酸亜鉛及び酢酸マグネシウムはとりわけ興味がある。
【0203】
亜鉛、マグネシウム又はアルミニウムの無機塩は、例えば、
・Zn−水酸化物−炭酸塩、Mg−水酸化物−炭酸塩、ドロマイト、例えば、ミクロミネラルズ(Micro Minerals)(登記商号)社製のマイクロドールスーパー(Microdol Super)(登録商標)のような炭酸Ca/Mg;又は
・天然又は合成ハイドロタルサイト
のような炭酸塩を含む化合物である。
【0204】
天然ハイドロタルサイトは、構造Mg6 Al2 (OH)16CO3 ・4H2 Oを有することが判っている。合成ハイドロタルサイトの典型的な実験により立証された式は、Al2 Mg4.35(OH)11.36 (CO3 1.67・xH2 Oである。合成生成物の例は、Mg0.7 Al0.3 (OH)2 (CO3 0.15・0.54H2 O、Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O又はMg4.2 Al(OH)12.4CO3 を包含する。
【0205】
好ましい合成ハイドロタルサイトは、レヘイス(REHEIS)(登記商号)製のL−55R II (登録商標)並びに、共和化学工業株式会社(登記商号)製のZHT−4A(登録商標)及びDHT−4A(登録商標)である。
【0206】
成分(VII)は、2種の異なるマグネシウム−及び/又は亜鉛−化合物の混合物でもあり得、例えば
・Mg−ステアリン酸塩及びハイドロタルサイト[DHT−4A(登録商標)]、
・Zn−ステアリン酸塩及びハイドロタルサイト[DHT−4A(登録商標)]、
・Mg−アセチルアセトネート及びハイドロタルサイト[DHT−4A(登録商標)]、・Mg−酸化物及びハイドロタルサイト[DHT−4A(登録商標)]、
・Mg−水酸化物及びハイドロタルサイト[DHT−4A(登録商標)]、
・亜鉛−水酸化物−炭酸塩及びMg−ステアリン酸塩、
・亜鉛−水酸化物−炭酸塩及びZn−ステアリン酸塩、
・亜鉛−水酸化物−炭酸塩及びMg−アセチルアセトネート、
・亜鉛−水酸化物−炭酸塩及びMg−酸化物、
・亜鉛−水酸化物−炭酸塩及びZn−酸化物、
・亜鉛−水酸化物−炭酸塩及びMg−水酸化物、
・ハイドロタルサイト[レヘイス(REHEIS)(登記商号)製]及びMg−ステアリン酸塩、
・ハイドロタルサイト[レヘイス(REHEIS)(登記商号)製]及びZn−ステアリン酸塩、
・ハイドロタルサイト[レヘイス(REHEIS)(登記商号)製]及びMg−酸化物、・ドロマイト[マイクロドールスーパー(Microdol Super)(登録商標)]及びZn−ステアリン酸塩、
・ドロマイト[マイクロドールスーパー(Microdol Super)(登録商標)]及びMg−ステアリン酸塩、
・ドロマイト[マイクロドールスーパー(Microdol Super)(登録商標)]及びZn−酸化物、
・ドロマイト[マイクロドールスーパー(Microdol Super)(登録商標)]及びMg−水酸化物、
・Mg−ステアリン酸塩及びZn−ステアリン酸塩、
・Mg−ステアリン酸塩及びZn−アセチルアセトネート、
・Mg−ステアリン酸塩及びMg−酸化物、
・Mg−ステアリン酸塩及びZn−酸化物、
・Mg−ステアリン酸塩及びMg−水酸化物、
・Zn−ステアリン酸塩及びMg−酢酸塩、
・Zn−ステアリン酸塩及びMg−酸化物、
・Zn−ステアリン酸塩及びMg−水酸化物、
・Mg−アセチルアセトネート及びZn−アセチルアセトネート、
・Mg−アセチルアセトネート及びMg−酸化物、
・Mg−アセチルアセトネート及びZn−酸化物、
・Mg−アセチルアセトネート及びMg−水酸化物、
・Zn−アセチルアセトネート及びMg−酸化物、
・Zn−アセチルアセトネート及びZn−酸化物、又は
・Mg−酸化物及びZn−酸化物である。
【0207】
この場合、成分(VII)の2種の異なる化合物は1:10ないし10:1の重量比で存在し得る。
【0208】
本発明の好ましい態様において、成分(VII)は、Mgカルボン酸塩、Znカルボン酸塩、Alカルボン酸塩、Mg酸化物、Zn酸化物、Al酸化物、Mg水酸化物、Zn水酸化物、Al水酸化物、Mg炭酸塩、Zn炭酸塩又はAl炭酸塩からなる群から選択される。
【0209】
Caの有機塩としての成分(VII)の好ましい例は、Ca−ステアリン酸塩、Ca−ラウリン酸塩、Ca−乳酸塩及びCa−ステアロイル−乳酸塩のようなカルボン酸塩である。
【0210】
Caの無機塩としての成分(VII)の好ましい例は、CaO、Ca(OH)2 、CaCO3 、CaCl2 、CaF2 、Ca3 (PO4 2 、CaHPO4 、Ca(PO3 2 、Ca2 2 7 、CaSO4 及びCaSiO3 である。
【0211】
本発明の他の好ましい態様において、成分(VII)は、Ca−カルボン酸塩、Mg−カルボン酸塩、Zn−カルボン酸塩又はハイドロタルサイトである。
【0212】
成分(II)及び成分(III)並びに、所望により成分(IV)ないし成分(VIII)は、別々に又は互いに混合して、有機ポリマーに添加してよい。
【0213】
成分(II)及び成分(III)並びに、所望により成分(IV)ないし成分(VII
I)は、有効な耐候性を得、そして望ましい時点で制御された分解を開始するために適する量、有機ポリマー中に存在する。
【0214】
耐用時間制御の可能性は、非農業物品において欠かせない。前記物品は、使用中はその性質及びその性能を維持すべきであり、そして、前記物品の機能が尽きたとき、分解が起こるべきである。耐用時間は劇的に変化し得る。
【0215】
有機ポリマー中に存在する主成分は、1種又はそれより多くの分解促進添加剤[成分(II)]及び1種又はそれより多くの安定剤[成分(III)ないし成分(VIII)]である。分解促進剤の量及び安定剤の量を適切に投与することにより、耐用期間及び消失までに必要とされる時間を得ることができる。
【0216】
成分(II)は、有機ポリマーの重量に対して、例えば、0.005ないし10%又は0.005ないし5%、好ましくは0.005ないし1%、特に0.03ないし0.4%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0217】
成分(III)は、有機ポリマーの重量に対して、例えば、0.01ないし20%又は0.01ないし5%、好ましくは0.01ないし1.5%、特に0.05ないし1.2%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0218】
成分(IV)は、有機ポリマーの重量に対して、好ましくは0.005ないし1%、特に0.01ないし0.3%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0219】
成分(V)は、有機ポリマーの重量に対して、好ましくは0.01ないし5%、特に0.1ないし2%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0220】
成分(VI)は、有機ポリマーの重量に対して、好ましくは0.05ないし80%、特に0.5ないし70%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0221】
成分(VII)は、有機ポリマーの重量に対して、好ましくは0.05ないし40%、特に0.5ないし30%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0222】
成分(VIII)は、有機ポリマーの重量に対して、好ましくは0.005ないし5%、特に0.05ないし1%の量、有機ポリマー中に存在し得る。
【0223】
有機ポリマー中に存在する成分(III)ないし成分(VIII)の全量は、有機ポリマーの重量に対して、好ましくは0.15ないし90%、特に1.2ないし80%である。
【0224】
成分(II):成分(III)の重量比は、例えば、0.0003:1ないし1000:1又は0.003:1ないし100:1、特に0.025:1ないし8:1である。
【0225】
成分(II):成分(IV)の重量比は、例えば、0.005:1ないし200:1、特に0.1:1ないし40:1である。
【0226】
成分(II):成分(V)の重量比は、例えば、0.001:1ないし100:1、特に0.015:1ないし4:1である。
【0227】
成分(II):成分(VI)の重量比は、例えば、0.0001:1ないし20:1、特に0.0004:1ないし1.0:1である。
【0228】
成分(II):成分(VII)の重量比は、例えば、0.001:1ないし200:1、特に0.015:1ないし8:1である。
【0229】
成分(II):成分(VIII)の重量比は、例えば、0.001:1ないし200:1、特に0.015:1ないし8:1である。
【0230】
上記成分は公知の方法により、例えば形成の前若しくは間に、又は溶解若しくは分散された化合物を有機材料に適用し、必要であれば続いて溶媒をエバポレーションすることにより、安定化される有機材料中に配合することができる。上記成分は、粉末、グラニュール又は例えば2.5ないし25重量%の濃度でこれらの成分を含むマスターバッチの形態で有機材料に添加することができる。
【0231】
所望であれば、成分(II)及び成分(III)並びに所望により成分(IV)ないし(VIII)は、有機材料に配合される前に、互いにブレンドすることができる。それらは重合の前若しくはその間、又は架橋の前にポリマーに添加することができる。
【0232】
本発明の添加剤システムの主成分は分解促進添加剤[成分(II)]及び耐候安定剤[成分(III)]である。前記分解促進剤及び前記耐候安定剤を適切な量投与することにより、耐用期間及び分解及び消失までに必要とされる時間を得ることができる。非農業物品の典型的な耐用時間の例は10日ないし180日であり、24カ月までの寿命も必要とされ且つ達成し得る。
【0233】
従って、本発明の別の好ましい態様は、上記において定義された成分(I)、成分(II)及び成分(III)を含み且つ10日ないし720日の耐用時間を有する非農業物品に関するものである。
【0234】
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明する。特記しない限り、パーセンテージ及び部は全て重量による。
【0235】
実施例1:
以下に記載された表のそれぞれの化合物を、低速ミキサー中で、低密度ポリエチレン(LDPE)ペレット[ポリメリユーロパ(Polimeri Europa)(登記商号)社により提供され、密度0.921g/cm3 並びに、190℃及び2.16kgでのメルトフローインデックス0.60により特徴付けられたリブレンFF29(Riblene FF29)(登録商標)]、及び直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)ペレット[ポリメリユーロパ(Polimeri Europa)(登記商号)社により提供され、密度0.924g/cm3 並びに、190℃及び2.16kgでのメルトフローインデックス0.97により特徴付けられたクリアフレックスFG308(Clearflex FG308) (登録商標)]と、マスターバッチを経由して混合した。比率LDPE/LLDPEは1:4であった。
【0236】
この混合物を210℃にてブローし、そして厚さ12ミクロン及び25ミクロンのフィルムを得た。
【0237】
このフィルムを、イタリア国、ボローニャのポンテッチオ マルコーニ(Pontecchio Marconi)にて野外暴露した。局所における全照射は110Klys/年であった。
【0238】
暴露中、前記フィルムを目視により周期的にチェックし、そして分解[フェスレーショ
ン(fessuration)]及び脆化(=非常に脆いフィルム=耐用時間の終了)の開始までの時間を記録した。
【0239】
結果を下記表1〜4に示す。
表1:
顔料を含まない、厚さ25ミクロンのフィルム
┌─────┬──────────┬─────┬───────┬─────┐
│ステアリン│安定剤(A−1−a)│安定剤(A│フェスレーショ│脆化までの│
│酸コバルト│と安定剤(C−1−a│−1−a)│ンまでの日数 │日数 │
│ │−1)の1:1混合物│ │ │ │
│ % │ % │ % │ │ │
├─────┼──────────┼─────┼───────┼─────┤
│ 含まず │ 含まず │ 含まず │ 92 │ 350 │
├─────┼──────────┼─────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 0.05 │ 含まず │ 39 │ 67 │
├─────┼──────────┼─────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 含まず │ 0.2 │ 52 │ 108 │
└─────┴──────────┴─────┴───────┴─────┘
【0240】
表2:
顔料を含まない、厚さ12ミクロンのフィルム
┌─────┬──────────┬───────┬─────┐
│ステアリン│安定剤(A−1−a)│フェスレーショ│脆化までの│
│酸コバルト│と安定剤(C−1−a│ンまでの日数 │日数 │
│ │−1)の1:1混合物│ │ │
│ % │ % │ │ │
├─────┼──────────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 0.05 │ 43 │ 65 │
├─────┼──────────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 0.2 │ 43 │ 128 │
└─────┴──────────┴───────┴─────┘
【0241】
表3:
カーボンブラック3%を含む、厚さ25ミクロンのフィルム
┌─────┬──────────┬───────┬─────┐
│ステアリン│安定剤(A−1−a)│フェスレーショ│脆化までの│
│酸コバルト│と安定剤(C−1−a│ンまでの日数 │日数 │
│ │−1)の1:1混合物│ │ │
│ % │ % │ │ │
├─────┼──────────┼───────┼─────┤
│ 含まず │ 含まず │ 120 │ 410 │
├─────┼──────────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 0.6 │ 57 │ 79 │
└─────┴──────────┴───────┴─────┘
【0242】
表4:
カーボンブラック3%を含む、厚さ12ミクロンのフィルム
┌─────┬──────────┬───────┬─────┐
│ステアリン│安定剤(A−1−a)│フェスレーショ│脆化までの│
│酸コバルト│と安定剤(C−1−a│ンまでの日数 │日数 │
│ │−1)の1:1混合物│ │ │
│ % │ % │ │ │
├─────┼──────────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 0.2 │ 36 │ 57 │
├─────┼──────────┼───────┼─────┤
│0.13 │ 0.6 │ 53 │ 75 │
└─────┴──────────┴───────┴─────┘
【0243】
安定剤(A−1−a):
チヌヴィン622(TINUVIN622)(登録商標)
【化145】

(式中、n1 は2ないし20の数を表わす。)。
【0244】
安定剤(C−1−a−1):
チマソルブ944(CHIMASSORB944)(登録商標)
【化146】

(式中、b1 は2ないし20の数を表わす。)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非農業物品であって、
成分(I):有機ポリマー、
成分(II):Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はVdの有機塩、及び
成分(III):次式:
(A−1−a)、(A−2−a)、(A−2−b)、(A−3−a)、(A−4−a)、
(B−1−a)、(B−1−b)、(B−1−c)、(B−1−d)、(B−2−a)、(B−3−a)、(B−3−b)、(B−4−a)、(B−4−b)、(B−5)、(B−6−a)、(B−7)、(B−8−a)、(B−9−a)、(B−9−b)、(B−9−c)、(B−10−a)、
(C−1−a)、(C−1−b)、(C−1−c)、(C−1−d)、(C−2−a)、(C−3−a)、(C−4−a)、(C−4−b)、(C−4−c)及び(C−5−a)で表わされる化合物並びに生成物(C−6)からなる群から選択された2種の異なる立体障害アミン化合物(但し、前記異なる2種の立体障害アミン化合物が、同一の一般式から選択されない)を含む非農業物品:
【化1】

(式中、n1 は2ないし20の数を表わす。)、
【化2】

【化3】

(前記両式中、n2 及びn2 * は2ないし20の数を表わす。)、
【化4】

(式中、変数n3 は互いに独立して1ないし20の数を表わす。)、
【化5】

[式中、
4 は2ないし20の数を表わし、そして
基A7 の少なくとも50%は次式(a−I):
【化6】

(式中、A8 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)で表わされる基を表わし、そして
残りの基A7 はエチル基を表わす。]、
【化7】

【化8】

(これらの式中、E1 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)、
【化9】

(式中、基E7 の二つは−COO−C1327基を表わし、そして
基E7 の二つは次式:
【化10】

で表わされる基を表わし、そしてE8 はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化11】

【化12】

(前記両式中、E12はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化13】

(前記両式中、E13はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化14】

(式中、E16はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化15】

(式中、E18はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化16】

[式中、E19、E20及びE21は互いに独立して次式(b−III):
【化17】

(式中、E22はE1 の意味の一つを表わす。)で表わされる基を表わす。]、
【化18】

(式中、E23はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化19】

【化20】

【化21】

(これらの式中、E25はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化22】

(式中、E29はE1 の意味の一つを表わす。)、
【化23】

【化24】

(これらの式中、b1 は2ないし20の数を表わし、そしてR6 は水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、−O・基、−OH基、−CH2 CN基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換又は1個、2個若しくは3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によりフェニル基が置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、或いは炭素原子数1ないし8のアシル基を表わす。)、
【化25】

(式中、R13はR6 の意味の一つを表わす。)、
【化26】

(式中、b2 は2ないし20の数を表わし、そしてR16はR6 の意味の一つを表わす。)、
【化27】

【化28】

(これらの式中、b3 は1ないし20の数を表わし、そしてR18はR6 の意味の一つを表わす。)、
【化29】

(式中、b4 は1ないし20の数を表わし、そしてR30はR6 の意味の一つを表わす。)、
次式で表わされる生成物(C−6):
【化30】

(式中、b5 は2ないし20を表わす。)。
【請求項2】
請求項1記載の非農業物品であって、前記成分(I)がポリオレフィンホモ−又はコポリマー、澱粉で変性されたポリオレフィン、澱粉ベースのポリマーコンポジット又はバイオポリマーである、非農業物品。
【請求項3】
請求項1記載の非農業物品であって、前記成分(I)がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンコポリマー又はポリプロピレンコポリマーである、非農業物品。
【請求項4】
請求項1記載の非農業物品であって、前記成分(I)がポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート−バレレート、ポリブチレンスクシネート、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシアルカノエート及びポリエチレンアジペートからなる群から選択されたバイオポリマーである、非農業物品。
【請求項5】
請求項1記載の非農業物品であって、前記成分(II)がFe、Ce、Co、Mn、Cu又はVdの炭素原子数2ないし24のカルボン酸塩である、非農業物品。
【請求項6】
請求項1記載の非農業物品であって、前記成分(II)がCe、Co又はMnの炭素原子数10ないし20のアルカン酸塩、或いはCe、Co又はMnの炭素原子数10ないし20のアルケン酸塩である、非農業物品。
【請求項7】
請求項1記載の非農業物品であって、下記成分:
(IV)酸化防止剤、
(V)紫外線吸収剤、
(VI)充填材、
(VII)顔料、
(VIII)Ca、Mg、Zn又はAlの無機又は有機塩
の1種又はそれより多くを更に含む、
非農業物品。
【請求項8】
請求項1記載の非農業物品であって、脂肪族ポリヒドロキシ−カルボン酸を更に含む、非農業物品。
【請求項9】
請求項1記載の非農業物品であって、ジオテキスタイル、埋設地カバー、工業カバー、廃棄物カバー、仮設足場シート、ビルディングフィルム、シルトフェンス、柔軟性パッキングラップ、ポウルトリカーテン及び仮設シェルター建築物からなる群から選択された物品である、非農業物品。
【請求項10】
請求項1記載の非農業物品であって、
但し、成分(I)がポリオレフィンであるとき、前記ポリオレフィンは、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、脂肪及び油からなる群から選択された酸化され得る不飽和化合物を含まない、
非農業物品。
【請求項11】
請求項1記載の非農業物品であって、
但し、成分(I)がポリオレフィンであるとき、前記ポリオレフィンは、酸化され得る不飽和化合物を含まない、
非農業物品。

【公開番号】特開2009−287040(P2009−287040A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211105(P2009−211105)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【分割の表示】特願2004−510316(P2004−510316)の分割
【原出願日】平成15年5月22日(2003.5.22)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】