説明

定量注出器

【課題】注出される内容物の量を容易に変更できかつ構成が簡素である定量注出器を提供すること。
【解決手段】シリンダ2と、シリンダ2に上方付勢状態で下方移動自在に設けられた押下ヘッド3と、口部に配設され、シリンダ2に連設されてシリンダ2の内圧に応じてシリンダ2との連通及び遮蔽が切り替えられる吸上筒4と、シリンダ2に直結されて側方に向けて延び、シリンダ2の内圧に応じてシリンダ2との連通及び遮蔽が切り替えられる注出筒5と、を備え、注出筒5には、押下ヘッド3の下方移動量を規制するストッパ6が設けられ、ストッパ6は、注出筒5に取り付けられる基部31と、基部31に連結されたストッパ本体部33と、を有し、ストッパ本体部33は、押下ヘッド3に下方から対向して当接可能である規制姿勢と、押下ヘッド3から注出筒5の先端側に離間する規制解除姿勢と、の間を基部31に対して回動自在に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定量注出器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、定量注出器として、注出される内容物を一時的に収容するシリンダと、シリンダ内に下方付勢状態で設けられると共に上下移動によってシリンダの内圧を増減させるピストンロッドと、ピストンロッドを引き上げる操作ハンドルと、シリンダに連設されると共に容器の口部内に配設され、シリンダの内圧の増減に応じてシリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる吸上筒と、シリンダに直結されて側方に向けて延び、シリンダの内圧の増減に応じてシリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる注出筒と、を備える構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この定量注出器では、レバーを用いてピストンロッドを引き上げると、シリンダ内が負圧になって吸上筒とシリンダとが連通し、吸上筒から内容物がシリンダ内に吸入される。そして、シリンダと注出筒とが連通してシリンダ内に吸入された内容物が注出筒から注出される。
【0003】
定量注出器では、正確な量を繰り返し注出させることが求められている。そこで、特許文献1に記載された定量注出器では、定量注出器の軸方向に階段状に形成された複数の突当段部を有する変更部材がシリンダに対して上下動不能に取り付けられている。変更部材は、ピストンロッドの下端外周面に設けられた係合駒と当接可能であり、突当段部は、ピストンロッドの上方移動時に係合駒と当接することによってピストンロッドのさらなる上方移動を規制しており、変更部材を軸回りで回転させて係合駒と当接する突当段部を切り替えることによって、変更部材によって規制される上方移動量を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平6−28452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の定量注出器では、注出される内容物の量を変更する構成をより容易にすることについて改善の余地があった。本発明は、注出される内容物の量を容易に変更できかつ構成が簡素である定量注出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の定量注出器は、注出される内容物を一時的に収容するシリンダと、前記シリンダに上方付勢状態で下方移動自在に設けられ、上下移動によって前記シリンダの内圧を増減させる押下ヘッドと、内容物が収容される容器の口部に配設され、前記シリンダに連設されて前記シリンダの内圧の増減に応じて前記シリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる吸上筒と、前記シリンダに直結されて側方に向けて延び、前記シリンダの内圧の増減に応じて前記シリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる注出筒と、を備え、前記注出筒には、前記押下ヘッドの下方移動量を規制するストッパが設けられ、前記ストッパは、前記注出筒に取り付けられる基部と、前記基部に連結されたストッパ本体部と、を有し、前記ストッパ本体部は、前記押下ヘッドに下方から対向して当接可能である規制姿勢と、前記押下ヘッドから前記注出筒の先端側に離間する規制解除姿勢と、の間を前記基部に対して回動自在に配設されていることを特徴とする。
【0007】
この発明では、注出筒に押下ヘッドの下方移動を規制するストッパを設けているので、注出量を変更する構成が簡素化される。すなわち、このストッパは、ストッパ本体部を回動させて、ストッパ本体部が押下ヘッドに下方から対向して当接可能である規制姿勢と押下ヘッドから離間する規制解除姿勢との間で切り替えることによって、押下ヘッドの下方移動量を変更している。したがって、シリンダや押下ヘッドの内部構成を複雑化することなく押下ヘッドの下方移動量を変更できる。
【0008】
また、本発明の定量注出器は、前記ストッパが、前記ストッパ本体部の前記規制解除姿勢を保持する保持部を有することが好ましい。
この発明では、ストッパ本体部の規制解除姿勢を保持することで、ストッパによる押下ヘッドの下方移動量の変更が安定して行われる。
【発明の効果】
【0009】
この発明にかかる定量注出器によれば、シリンダの外側にある注出筒に押下ヘッドの下方移動量を規制するストッパを設けているので、シリンダや押下ヘッドの内部構成を複雑化することなく押下ヘッドの下方移動量を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態における定量注出器を示す側面図である。
【図2】図1の定量注出器を示す斜視図である。
【図3】注出量の変更方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態における定量注出器のストッパを示す斜視図である。
【図5】図4のストッパを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明による定量注出器の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態における定量注出器1は、内容物を収容した容器の口部(図示略)に装着して用いられ、図1から図3に示すように、注出される内容物を一時的に収容するシリンダ2と、シリンダ2に上方付勢状態で下方移動自在に設けられた押下ヘッド3と、シリンダ2に連設されて上記口部に配設される吸上筒4と、シリンダ2に直結されて側方に向けて延びる注出筒5と、注出筒5の基端部に取り付けられたストッパ6と、を備えている。なお、上記容器内に収容される内容物としては、例えば水や酒類などの飲料液体のように比較的粘度の低い液体が挙げられるが、低粘度の液体に限られない。
【0012】
図示の例では、シリンダ2、押下ヘッド3及び吸上筒4は、それぞれ共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oと称し、軸線O方向に沿って押下ヘッド3側(図1から図3における上側)を上方とし、その反対側(図1から図3における下側)を下方とする。また、軸線O方向を軸方向、軸線Oに直交する方向を径方向、軸線O回りの方向を周方向とする。
【0013】
シリンダ2は、有底円筒状をなしており、有底円筒状のシリンダ本体部11と、シリンダ本体部11の下面から下方に向けて突出する突出筒部12と、シリンダ本体部11の下面から径方向外方に向けて延びる連結筒部13と、を備えている。シリンダ本体部11の底面には、中央に吸上筒4に連通する吸上連通口(図示略)が形成され、中央から径方向外方に離間した位置に連結筒部13に連通する注出連通口(図示略)が形成されている。
突出筒部12の下端には、径方向外側に向けて突出するフランジ部(図示略)が形成されており、このフランジ部には、上記口部に着脱自在に螺着される装着筒部14が係合している。
連結筒部13の内部には、シリンダ本体部11の内圧の増減に応じてシリンダ2と注出筒5との連通及び遮蔽を切り替える注出弁(図示略)が設けられている。この注出弁は、シリンダ本体部11の内圧が増大すると、開放されてシリンダ2と注出筒5とを連通し、シリンダ本体部11の内圧が減少すると、閉塞されてシリンダ2と注出筒5とを遮蔽する。
【0014】
押下ヘッド3は、シリンダ2の上端部に装着されており、有頂円筒状をなす押下筒部21と、シリンダ本体部11の内周面に沿って上下摺動自在なピストン部(図示略)と、を備えている。
押下筒部21は、シリンダ本体部11の上端部の外側を囲んでおり、押下ヘッド3の上下移動に伴ってシリンダ本体部11の外側を上下移動する。また、押下筒部21の内側には、軸方向に沿って延在し、上端が押下筒部21の天面の裏面に当接しかつ下端がシリンダ本体部11に対して不動に固定されているバネ(図示略)が配置されている。そのため、押下ヘッド3は、上記バネによって上方付勢状態でシリンダ2に配設される。
上記ピストン部は、押下ヘッド3を押し下げない状態においてシリンダ本体部11の上端部を気密に閉塞しており、シリンダ本体部11の内側に貯留空間を形成する。
【0015】
吸上筒4は、円筒状をなしており、基端がシリンダ本体部11の底面に形成された上記吸上連通口に接続されており、シリンダ本体部11の下方に向けて延びている。
また、吸上筒4の内部には、シリンダ本体部11の内圧の増減に応じてシリンダ2と吸上筒4との連通及び遮蔽を切り替える吸上弁(図示略)が設けられている。この吸上弁は、シリンダ本体部11の内圧が減少すると、開放されてシリンダ2と吸上筒4とを連通し、シリンダ本体部11の内圧が増大すると、閉塞されてシリンダ2と吸上筒4とを遮蔽する。
【0016】
注出筒5は、連結筒部13に連結されて径方向外側に向けて延びる基端部分25と、基端部分25の先端に接続されて径方向外側に向かうにしたがって漸次下方に向けて延びる先端部分26と、を備えている。また、注出筒5の先端には、内容物を注出する注出口5Aが形成されている。
【0017】
ストッパ6は、注出筒5の基端部分25に取り付けられた基部31と、ヒンジ部32を介して基部31に連設されてシリンダ本体部11に対して径方向外側に向けて図1に示す矢印Aで示す方向に回動自在なストッパ本体部33と、を備えている。
基部31は、注出筒5の基端部の外周面に沿って半円状に湾曲した板部材である。そして、基部31の内面には、図2及び図3に示すように、注出筒5の外面に形成された係合凹部(図示略)と係合する係合凸部34が形成されている。また、基部31の外面において注出筒5の延在方向に対して直交する方向の両側には、図1から図3に示すように、外側に向けて突出する一対の接続凸部35が連設されている。さらに、基部31の外面の上記両側において接続凸部35よりも基端側に位置しかつ後述する腕部38よりも上方に位置する部分には、外側に向けて突出する保持凸部(保持部)36が形成されている。
ヒンジ部32は、接続凸部35に注出筒5の基端側から連設されており、軸方向における肉厚が接続凸部35及び後述する腕部38よりも薄くなっている。
【0018】
ストッパ本体部33は、平板状の板状部37と、板状部37の基端に設けられた一対の腕部38と、板状部37の先端に設けられた操作部39と、を備えている。
板状部37の背面は、図1及び図2に示すように、押下ヘッド3に下方から対向して当接可能である規制姿勢にあるときに、シリンダ本体部11の外面に当接しており、かつ、腕部38は、保持凸部36よりも下方に位置している。さらに、板状部37の背面は、図3に示すように、押下ヘッド3から注出筒5の先端側に離間する規制解除姿勢にあるときに、シリンダ本体部11の外面から離間しており、かつ、腕部38は、保持凸部36よりも上方に位置している。また、板状部37の基端部には、図2及び図3に示すように、規制姿勢にあるときに基部31と部分的に接触し、板状部37にかかる押し込み荷重を基部31との接触部分で受けるように切欠部37Aが形成されている。
一対の腕部38は、図1から図3に示すように、ヒンジ部32から注出筒5の基端側に向けて延びており、ヒンジ部32と板状部37の下端とを接続している。
操作部39は、ストッパ本体部33が規制姿勢にあるときに板状部37の上端部から径方向外側に向けて突出した状態で軸方向に延設されている。また、操作部39は、その上端が径方向外方に向かって湾曲するように形成されている。
これら基部31、ヒンジ部32及びストッパ本体部33は、一体化されている。
【0019】
次に、以上のような構成の定量注出器1を用いた内容物の注出方法について説明する。 まず、装着筒部14を内容物が収容された上記容器の口部に螺着させ、定量注出器1を上記容器に取り付ける。続いて、上記バネによる上方付勢力に対抗して押下ヘッド3を押し下げる。そして、押下ヘッド3の押し下げを解除すると、押下ヘッド3は、上記バネによる上方付勢力によって上方に移動し、押下ヘッド3のストローク量に応じた負圧をシリンダ本体部11の上記貯留空間に発生させる。これにより、吸上筒4の内部に配置された上記吸上弁が開放されてシリンダ2と吸上筒4とを連通し、吸上筒4からシリンダ本体部11内に上記容器内の内容物を流入させる。このときの内容物の流入量は、上記貯留空間内に発生した負圧、すなわちストローク量に対応している。なお、この際、連結筒部13の内部に配置されている上記注出弁が閉鎖されてシリンダ2と注出筒5とを遮蔽している。
【0020】
シリンダ本体部11内に内容物を流入させた後、押下ヘッド3を再び押し下げると、シリンダ本体部11内が正圧になり、上記注出弁が、連結筒部13の上記注出弁が開放されてシリンダ2と注出筒5とを連通し、シリンダ本体部11内の内容物が注出筒5の注出口5Aから注出される。この際、上記吸上弁が閉鎖されてシリンダ2と吸上筒4とを遮蔽している。そのため、シリンダ本体部11内の内容物は、吸上筒4に戻されない。
以上のようにして、内容物を注出する。
【0021】
続いて、定量注出器1による注出量の変更方法について説明する。定量注出器1による注出量は、押下ヘッド3のストローク量を変更することによって調整されている。
板状部37の上端が押下ヘッド3に下方から対向して当接可能である規制姿勢にある場合、図2に示すように、押下ヘッド3は、下端が板状部37の上端に突き当たることによって、さらに下方に移動することが規制される。そのため、押下ヘッド3のストローク量は、板状部37によって制限され、小さくなる。
【0022】
板状部37によるストローク量の規制を解除するためには、図3に示すように、例えば操作部39を摘むなどしてストッパ本体部33を基部31に対してヒンジ部32回りで回動させ、板状部37の背面をシリンダ本体部11の外面から離間させる。これにより、ストッパ本体部33は、板状部37の背面が押下ヘッド3から注出筒5の先端側に離間する規制解除姿勢となる。いったん腕部38が保持凸部36を乗り越えると、保持凸部36は、腕部38を下方から支持して、ヒンジ部32の弾性復帰によってストッパ本体部33が基部31に対してヒンジ部32回りで再び回動して板状部37の背面をシリンダの外面に近接することを防止する。このようにして、保持凸部36は、ストッパ6の規制解除姿勢を保持する。そして、板状部37によるストローク量の規制を解除すると、押下ヘッド3は、板状部37によって下方への移動が規制されることがなくなり、押下ヘッド3のストローク量は、増大する。
なお、板状部37によるストローク量の規制を再度行う場合には、上述と同様に例えば操作部39を摘むなどしてストッパ本体部33を基部31に対してヒンジ部32回りで回動させて腕部38が保持凸部36を乗り越えるようにし、図2に示すように、板状部37の背面をシリンダ本体部11の外面に接触させる。
以上のようにして、注出量の変更を行う。
【0023】
以上より、本実施形態における定量注出器1によれば、注出筒5に押下ヘッド3のストローク量を規制するストッパ6が設けられているので、シリンダ2や押下ヘッド3の内部構成を複雑化することなく押下ヘッド3のストローク量を変更できる構成を採用できる。
また、保持凸部36がストッパ本体部33の規制解除姿勢を保持することで、ストッパ6による押下ヘッド3の下方移動量の規制を解除した状態を確実に維持することができる。また同様に、保持凸部36によって規制姿勢を保持することもできる。
【0024】
次に、本発明による定量注出器の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図4及び図5においては、図1から図3と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0025】
第2実施形態における定量注出器は、ストッパ101が2つの部品で構成されている点で、第1実施形態におけるストッパ6と異なっている。ストッパ101は、図4及び図5に示すように、基部102と、ストッパ本体部103と、を備えている。
基部102の外面において注出筒5の延在方向に対して直交する方向の両側には、外側に向けて突出する一対の回動支持凸部104が形成されている。
ストッパ本体部103は、板状部37と、一対の腕部105と、を備えている。腕部105における板状部37から離間する先端部には、回動支持凸部104と係合する係合孔部105Aが形成されている。そして、ストッパ本体部103は、係合孔部105Aと回動支持凸部104とを係合させることによって基部102に対して回動可能に支持される。
【0026】
以上のような構成の定量注出器においても、上述した第1実施形態における定量注出器1と同様の作用、効果を奏する。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、シリンダは、注出筒が取り付けられる連結筒部を有しているが、連結筒部を設けずにシリンダ本体部に注出筒を直接取り付けるなど他の構成を有してもよい。
吸上弁及び注出弁は、シリンダの内圧の増減に応じて同様の作用効果を奏すれば、他の位置に設けられていてもよい。
第1実施形態において、保持凸部が形成されていなくてもよい。
第2実施形態において、基部に回動支持凸部を形成すると共にストッパ本体部に係合孔部を形成しているが、ストッパ本体部に回転支持凸部を形成すると共に基部にこの回転支持部と係合する係合凹部を形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明によれば、注出される内容物の量を容易に変更できかつ構成が簡素である定量注出器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
【符号の説明】
【0029】
1 定量注出器、2 シリンダ、3 押下ヘッド、4 吸上筒、5 注出筒、6,101 ストッパ、31,102 基部、33,103 ストッパ本体部、36 保持凸部(保持部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注出される内容物を一時的に収容するシリンダと、
前記シリンダに上方付勢状態で下方移動自在に設けられ、上下移動によって前記シリンダの内圧を増減させる押下ヘッドと、
内容物が収容される容器の口部に配設され、前記シリンダに連設されて前記シリンダの内圧の増減に応じて前記シリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる吸上筒と、
前記シリンダに直結されて側方に向けて延び、前記シリンダの内圧の増減に応じて前記シリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる注出筒と、
を備え、
前記注出筒には、前記押下ヘッドの下方移動量を規制するストッパが設けられ、
前記ストッパは、前記注出筒に取り付けられる基部と、前記基部に連結されたストッパ本体部と、を有し、
前記ストッパ本体部は、前記押下ヘッドに下方から対向して当接可能である規制姿勢と、前記押下ヘッドから前記注出筒の先端側に離間する規制解除姿勢と、の間を前記基部に対して回動自在に配設されていることを特徴とする定量注出器。
【請求項2】
前記ストッパが、前記ストッパ本体部の前記規制解除姿勢を保持する保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の定量注出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−95441(P2013−95441A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237812(P2011−237812)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】