説明

実験室機器における使用に適したスライドエジェクタ機構

スライドスタックからスライドを自動的に取り除くためのスライドエジェクタ機構が述べられる。スライドエジェクタ機構はスライドの長手方向のエッジに係合するように適合されているエジェクタブレードとエジェクタドライブとを備えている。エジェクタドライブは、曲線の排出経路を介してエジェクタブレードを回転させるように接続される。回転の間エジェクタブレードはスライドの長手方向のエッジに係合し、スライドスタックからスライドを取り除き、後続する操作のためにアウトプット位置にスライドを配置する。さらなる強化に従って、スライドエジェクタ機構は、装置が破損したスライドをセルフクリーニングする構造を含み得る。このような構造は、それを介して排出経路の少なくとも一部に沿う開口部を有する圧盤を含み得る。開口部はスライドの長さよりわずかに小さい幅を有し、スライドは開口部にわたりエッジにおいて圧盤によって支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、実験室機器などにおいて対象を操作するための装置に向けられる。特に、本発明は、このような機器における使用に適したスライドエジェクタ機構を含む。
【背景技術】
【0002】
様々な分析機器は、多くのサンプル材料が、さらなる処理または検査のためにスライド上に配置される処理を実行する。このようなスライドは、標準的な実験室のガラスの顕微鏡スライドを含む。典型的に、これらの標準のスライドは、約1”×3”×0.04”のサイズであり、それぞれ72枚のスライドの1つのボックスにパッケージされる。これらのスライドの3つのパッケージが、通常機器上に垂直にスタックされる。次いで、スライドは、スタックの底から1枚のスライドを取り除くことによって、機器に個別に導入される。
【0003】
スタックの底からスライドを取り除くことは、かなり問題を含み得る。スライドの滑らかな加工(finish)に起因する、スタックのスライドの重さによって引き起こされる摩擦およびスライド間で生成される真空が、底のスライドのすぐ近くのスライドに対する貼り付き(sticking)を生じる。この問題は、結露からの水分量が、スライド表面間に生じる場合には、悪化する。
【0004】
スライドスタックの底からスライドを取り除くように適合されたエクストラクタユニットを有する装置は、「Device for Automatic Preparation of Blood Smears on Plates」と題され、Lefevre他に対して発行された特許文献1に示される。‘470特許に示されるスライドエクストラクタユニットは、スライドの抜き取りの方向に直線的に動かすブレードを有するスラスタを含む。スライドスタックは、ある角度でスライドエクストラクタユニットに渡される(presented)ことにより、ブレードによって係合されるスライドの長手方向のエッジが、抜き取りの方向に対してわずかな角度を持つ。一実施形態に従って、該角度が3°であると、スライドの長手方向のエッジは、抜き取りの方向に対して93°の角度を形成する。‘470特許に従って、このタイプの角度オフセットでスライドのスタックを取り付けることは、より効果的なスライドの取り外しを可能にし、スライドが共に接着することによって生じる妨害または減速を制限する。
【0005】
前述の装置に関連して主張される機械的利点にもかかわらず、かなりの量の力が、スライドスタックの底からスライドを抜き取るためにさらに要求される。取り除き力(removal force)は、底のスライドの長手方向のエッジの小さい部分のみに最初に集中され、スライドを破損させ得る。さらに、この力の下では、破損するスライドに対する供給がなされない。さらに、前述の装置のインプリメンテーションは、典型的に、構築し提供することが困難な複雑な機構を生じる。本発明者は、これらの欠陥の多くを処理する改良されたエジェクタ装置に対するニーズを認識する。
【特許文献1】米国特許第6,319,470号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
スライドスタックからスライドを自動的に取り除くスライドエジェクタ機構が述べられる。該スライドエジェクタ機構は、スライドの長手方向のエッジに係合するように適合されたエジェクタブレードと、エジェクタドライブとを備えている。エジェクタドライブは、曲線の排出経路を介して、エジェクタブレードを回転させるように接続される。この回転の間、エジェクタブレードは、スライドの長手方向のエッジに係合し、スライドスタックからスライドを取り除き、後続する操作のためにアウトプット位置にスライドを配置する。さらなる強化に従って、スライドエジェクタ機構は、装置が破損したスライドをセルフクリーニングする構造を含み得る。このような構造は、そこを介して排出経路の少なくとも一部に沿う開口部を有する圧盤を含み得る。該開口部は、スライドの長さよりわずかに小さい幅を有することにより、スライドは開口部にわたり、そのエッジにおいて圧盤によって支持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の教示に従って、構築されたエジェクタ機構の一実施形態が、図1の10として全体が示される。図示されるように、エジェクタ機構10は、垂直に配向されたスライドビン20を支える水平に配向された圧盤15を含む。この実施形態において、スライドビン20は、1対の側壁30を分離する横壁25を含む。ガイドレール35は、側壁30の内側に伸びる。横壁25、側壁30およびガイドレール35は、スライドのスタック40の外側のエッジに全体的に一致するように配列される。スタック40の底は、圧盤15のサポート表面45によって係合される。横壁25は、その底に、スライドスタック40の底からの少なくとも1つのスライド取り除くことを可能にするために十分大きい排出開口部を含む。
【0008】
エジェクタ機構10はまた、エジェクタブレード50と全体として55で示されるエジェクタドライブとを備えている。エジェクタブレード50は、ピボットジョイント65において圧盤15に固定された取り付け部分60と、スライドスタック40の底において、1枚のスライドの長手方向のエッジ80に係合するように適合されているエッジ75を有する長方形部分70とを含む。
【0009】
エジェクタドライブ55は、ピボットジョイント65の曲線の排出経路を介してエジェクタブレード50を回転させるように接続される。好ましくは、制限することなしに、曲線の排出経路は弓形であり、図示される実施形態と関連して記載される。この動作に従って、エジェクタブレード50のエッジ75は、スタック40からスライドを回転可能に動かし、最終的に該スライドを後続する操作のためにアウトプット位置85に配置するために底のスライドの長手方向のエッジ80に係合する。好ましくは、エッジ75は、一般的に、長手方向のエッジ80との係合において連続的であり、スライドのエッジに加えられる単位エリアごとの力の量を効果的に減少させ、結果として破損の可能性を減少する。しかしながら、エッジ75とエッジ80との間の不連続な係合が同様に使用され得る。
【0010】
エジェクタドライブ55は、種々の異なる方法で構築され、所望の動作をエジェクタブレード50に付与し得る。図2B、図3Bおよび図4に示される装置の上部平面図ならびに図1、図2Aおよび図3Aに示される装置の斜視図から見られ得るように、エジェクタドライブ55は、ピボットジョイントと一致する回転軸95を有するセグメントギア90を含む。エジェクタブレード50は、回転軸95のまわりのセグメントギア90との共通の回転のために固定される。このセグメントギア90は、モータ100によって回転し、モータ100は、セグメントギア90の周囲で歯115とかみ合うピニオンギア110と接続されるドライブシャフト105を有する。好ましくは、モータ100は、ロータリステップモータであり、該ステップモータは、例えば、プログラム可能な制御装置または類似の制御システム117によって制御され得る。
【0011】
全体が120で示されるリテイニングブレードアセンブリはまた、図示される実施形態において使用される。この実施形態に従って、リテイニングブレードアセンブリ120は、軸95のまわりを回転するためのピボットジョイント65に固定される取り付け部分130を有するリテイニングブレード125を含む。リテイニングブレード125はまた、先細のエッジ140を有するブレード部分135を含む。図5Aおよび図5Bに示される単純化された装置の斜視図に図示される。バネのようなバイアス部材145は、ブレード部分135の下側の伸張ブロック147と、圧盤15の取り付けナビン(nubbin)149との間に接続され、エジェクタブレード50の後ろにブレード部分135を回転させるために必要な力を提供する。ブレード部分135は、エジェクタブレード50が、スライドスタック40の底からスライドを取り除くために駆動される際に、エジェクタブレード50の後ろに回転する。バイアス部材145はまた、ブレード部分135を介して追加の力を、その進行においてエジェクタブレード50に提供し、アセンブリ全体に対して、モータ100の駆動要求を減少させる機構的な利点を与える。伸張ブロック147は、弓形のガイドチャネル148を介して伸張し、それがエジェクタブレード50に続く際に、ブレード部分135の適切な配置を円滑にする。
【0012】
ブレード部分135は、弓形の排出経路の一部を介してエジェクタブレード50に続くだけである。このために、ブレード部分135の動作の範囲は、機械的ストップによって制限される。図示される実施形態において、機械的ストップは、リテイニングブレードアセンブリ120の進行を制限する圧盤15の表面を介して部分的に配置されるガイドグルーブ150のエッジ155の形態である。エッジ155は、リテイニングブレードアセンブリ120に係合することにより、ブレード部分135の動作が、一旦それがスライドスタック40の下にあると停止される。そのようにして、ブレード部分135は、スライドスタック40のスライドが、エジェクタブレード50が、一番底のスライドを取り除く場合に、下向きに動作することを防ぐ。
【0013】
エジェクタブレード50が弓形の排出経路の終了に駆動された後、モータ100は、セグメントギア90を駆動するように動作されることにより、エジェクタブレード50の動作が、該経路に沿って逆進される。エジェクタブレード50は、従って、ブレード部分135と接触して逆進し、それによりリテイニングブレード125を、バネ145のバイアスに対して、軸95のまわりに回転させる。エジェクタブレード50は、エッジ75がサイドスタック40の下に位置するまで、リテイニングブレード125に対してこの戻り経路を続ける。この点で、別のスライドが、取り除きのために、自然送りされ(gravity fed)、スライドスタック40の底に供給される。
【0014】
図示される実施形態はまた、全体が160で示される横方向のポジショニング機構を使用する。横方向のポジショニング機構160は、エジェクタブレード50が弓形の排出経路に沿ってスライドを駆動する際に、スライドの横断方向のエッジと接触するガイドとして動作する。本明細書で示される横方向のポジショニング機構160の特定の実施形態は、カムフォロアアーム165と、カムローラ167と、フォロアサポート170と、バイアス部材175とを含む。
【0015】
フォロアサポート170は、エジェクタブレード50の取り付け部分60の上部表面に固定される。カムフォロアーム165は、ローラ167と共にアーム165を、矢印180の方向へ直線的に移動することが可能な方法でフォロアサポート170と結合される。
【0016】
カムローラ167の上部部分は、スライドの横断方向のエッジ185に係合し、カムローラ167の下部部分167がカム表面200と接触する間に、エジェクタブレード50が、スライドを弓形排出経路に沿って移動させる際に、スライドを横にガイドする。図示される実施形態において、カム表面200は、圧盤15の曲線状のエッジから形成される。バネのようなバイアス部材205は、それぞれ、フォロアアーム165およびエジェクタブレード50に配置された接続ナビン210と接続ナビン215との間で伸びる。バネ205は、結果として、エジェクタブレード50が弓形排出経路に沿って回転する際に、カム表面200に対してカムローラ167を駆動する。このことは、カムローラ167を適切な位置に配置し、弓形排出経路に沿ってスライドを横方向にガイドする。さらに、それが表面200に沿って移動する際のカムロータ167の時計回りの回転は、スライド40の横断方向のエッジ185をエジェクタアーム70のエッジ75に対して駆動し、そのことにより、それが弓形排出経路に沿って進行する際に、スライド40の適切な配置および保持をさらに強化する。図示される実施形態において、エジェクタブレード50は、横方向のポジショニング機構160の方向にスライド40を駆動し、そのように、さらなるガイドは機構160に対向するスライド40のサイド上では必要ではない。
【0017】
図示される実施形態はまた、装置をセルフクリーニングすることにより、デバイスの動作中にスライドが破損する場合に、スライドの破片が自動的に排出経路から取り除かれる構造を含む。この点において、圧盤15は、これを介して排出経路の少なくとも一部に沿う開口部220を含む。開口部220は、スライドの長さよりわずかに小さい幅を有することにより、破損していないスライドは、開口部220にわたり、圧盤15によってスライドエッジにおいて支持される。他方、破損したスライドは、エジェクタブレード50が動作される際に開口部220を通過する。廃棄コンテナ225は、全ての破損したスライドの破片を受けるように開口部220の下に配置される。好ましくは、廃棄コンテナ225は、機構10から容易に取り外され得ることにより、スライドの破片が取り除かれ得る。本明細書に示されるセルフクリーニングの局面は、弓形排出経路を有する装置の使用に特に適しているが、このようなセルフクリーニングの局面は、同様に、線形または他の形状の排出経路を有する装置に組み込まれ得ることが認識される。
【0018】
図2Aおよび図2Bは、それぞれ、開始状態における装置10の斜視図および上部平面図であり、開始状態においては、装置10は、スライドスタック40からスライドを排出する準備が出来ている。図を単純にするために、スライドスタック40の一番底のスライドのみが図示される。示されるように、エジェクタブレード50は、リテイニングブレード125のエッジ140に対して、かつバネ145の力の反対に駆動される。エジェクタブレード50のエッジ75は、スタック40の底のスライドの長手方向のエッジ80との係合のために配置される。カムローラ167およびカム表面200が、互いに係合することにより、カムローラ167はスライドビン20の側壁30の外側に配置される。
【0019】
図3Aおよび図3Bは、それぞれ、中間状態における装置10の斜視図および上部平面図であり、中間状態において、スライドは、スライドスタック40からちょうど取り除かれている。示されるように、エジェクタブレード55は、エジェクタブレード50のエッジ75をスライドの長手方向のエッジ80に対して駆動し、弓形排出経路の一部に沿ってスライドを移動させる。リテイニングブレード125は、バネ145の力の下でエジェクタブレード50と共に回転し、スタック40の残りのスライドの下に配置される。カムローラ167およびカム表面200が、互いに結合することにより、カムローラ167の上部部分が、スライドの横断方向のエッジ185に対して配置される。
【0020】
図4は、最終状態における装置10の上部平面図であり、最終状態において、スライドはさらなる操作のために提示される。示されるように、エジェクタドライブ55は、エジェクタブレード50のエッジ75を、スライドの長手方向のエッジ80に対して駆動し、スライドを、弓形排出経路に沿って最終位置まで移動させる。この位置において、スライドは、アウトプットキャリッジ230上で受けられる。リテイニングブレードアセンブリ120は、ガイドグルーブ150のエッジ155と係合することにより、リテイニングブレード125は、バネ145の力の下で、エジェクタブレード50と共にもはや回転され得ない。むしろ、リテイニングブレード125は、スタック40の残りのスライドの下の位置に残る。カムローラ167およびカム表面200は、互いに係合し続けることにより、カムローラ167の上部部分が、スライドの横断方向のエッジ185を位置までガイドし、そして、そこから係合を解く。
【0021】
非常に多くの変更がその基礎となる教示から逸脱することなく、前述のシステムに対してなされ得る。本発明は、1つ以上の特定の実施形態を参照して、かなり詳細に記載されているが、当業者は、添付される特許請求の範囲で述べられる本発明の範囲および精神から逸脱することなく、変更がなされ得ることを認識する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従って構築されたスライドエジェクタ機構の斜視図である。
【図2A】図2Aおよび図2Bは、それぞれ、開始状態における図1の装置の斜視図および上部平面図であり、開始状態において、装置はスライドスタックからスライドを排出する準備が出来ている。
【図2B】図2Aおよび図2Bは、それぞれ、開始状態における図1の装置の斜視図および上部平面図であり、開始状態において、装置はスライドスタックからスライドを排出する準備が出来ている。
【図3A】図3Aおよび図3Bは、それぞれ、中間状態における図1の装置の斜視図および上部平面図であり、中間状態において、スライドはスライドスタックからちょうど取り除かれる。
【図3B】図3Aおよび図3Bは、それぞれ、中間状態における図1の装置の斜視図および上部平面図であり、中間状態において、スライドはスライドスタックからちょうど取り除かれる。
【図4】図4は、最終状態における図1の装置の上部平面図であり、最終状態において、スライドはさらなる操作のためにアウトプットキャリッジ上に示される。
【図5A】図5Aおよび図5Bは、図1に示される装置の底部斜視図および上部斜視図であり、ここにおいて、装置の特定のエレメントは、リテイニングブレードアセンブリの動作において使用される様々なコンポーネントがさらされるように取り除かれている。
【図5B】図5Aおよび図5Bは、図1に示される装置の底部斜視図および上部斜視図であり、ここにおいて、装置の特定のエレメントは、リテイニングブレードアセンブリの動作において使用される様々なコンポーネントがさらされるように取り除かれている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドスタックからスライドを自動的に取り除くためのスライドエジェクタ機構であって、
該スライドの長手方向のエッジに係合するように適合されたエジェクタブレードと、
曲線の排出経路を介して該エジェクタブレードを回転させるように接続されたエジェクタドライブであって、これにより、該エジェクタブレードは、該スライドの該長手方向のエッジに係合し、該スライドスタックから該スライドを取り除き、後続する操作のために該スライドをアウトプット位置に配置する、エジェクタドライブと
を備えている、スライドエジェクタ機構。
【請求項2】
前記曲線の排出経路は、弓形である、請求項1に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項3】
前記エジェクタドライブは、
回転軸のまわりに回転するように配置されたセグメントギアであって、並びで配列されている該エジェクタブレードが、該回転軸のまわりに回転する該セグメントギアと固定された配列である、セグメントギアと、
回転可能なドライブシャフトを有するドライブモータと、
該回転可能なドライブシャフト上に配置され、該セグメントギアに係合するピニオンギアと
を備えている、請求項1に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項4】
前記ドライブモータはロータリステップモータである、請求項3に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項5】
前記ロータリステップモータを制御するように接続されたプログラム可能な制御システムをさらに備えている、請求項4に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項6】
圧盤であって、該圧盤上で、前記スライドは、前記エジェクタブレードによって、前記曲線の排出経路に沿って移動し、該圧盤は該曲線の排出経路の少なくとも一部に沿って配置された開口部を有し、該開口部は、破損したスライドの断片が、該開口部を通ることが可能であるように寸法を合わせられた、圧盤と、
該圧盤の開口部の下に配置され、該圧盤の開口部を通過する破損したスライドの破片を受けるように位置される廃棄コンテナと
をさらに備えている、請求項1に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項7】
前記廃棄コンテナは、取り除くことが可能である、請求項6に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項8】
前記曲線の排出経路の少なくとも一部に沿って前記エジェクタブレードに続くように適合されているリテイニングブレードをさらに備えている、請求項1に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項9】
前記スライドが、前記エジェクタブレードによって、前記曲線の排出経路に沿って駆動される際に、該スライドの横断方向のエッジに係合するように適合されている、横方向のポジショニング機構をさらに備えている、請求項1に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項10】
前記横方向のポジショニング機構は、
カム表面と、
ローラを有するカムフォロアアームであって、該ローラは、該カム表面に係合する第1の表面と、前記エジェクタブレードが、前記スライドを前記曲線の排出経路に沿って駆動する際に、該スライドの横断方向のエッジに係合するように適合されている第2の表面とを有する、カムフォロアアームと、
それと共に連動するための該エジェクタブレードとの固定された係合におけるカムフォロアサポートであって、該カムフォロアアームは、該カムフォロアサポートに結合されることにより、それらの間の直線状の移動が可能である、カムフォロアサポートと、
該カムフォロアアームの該ローラを、該カム表面に対して該カムフォロアサポートに沿って駆動するように配置されたバイアス部材と
を備えている、請求項9に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項11】
スライドスタックからスライドを自動的に取り除くためのスライドエジェクタ機構であって、
それを介して曲線の排出経路の少なくとも一部に沿う曲線の開口部を有する圧盤であって、該曲線の開口部は、該スライドの長さよりもわずかに小さい幅を有する、圧盤と、
該スライドの長手方向のエッジに係合するように適合されているエジェクタブレードと、
該圧盤上の該曲線の排出経路を介して、該エジェクタブレードを回転させるように接続されたエジェクタドライブであって、これにより該エジェクタブレードは、該スライドの該長手方向のエッジに係合し、該スライドスタックから該スライドを取り除き、後続する操作のためにアウトプット位置に該スライドを配置する、エジェクタドライブと、
該スライドが、該エジェクタブレードによって、該曲線の排出経路に沿って駆動される際に、該スライドの横断方向のエッジに係合し、そのことにより該曲線の経路に沿って放射状にガイドし、かつスライドするように適合されている横方向のポジショニング機構と
を備えている、スライドエジェクタ機構。
【請求項12】
前記曲線の排出経路および前記曲線の開口部は弓形である、請求項11に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項13】
前記曲線の排出経路の少なくとも一部に沿って、前記エジェクタブレードに続くように適合されているリテイニングブレードをさらに備えている、請求項11に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項14】
破損したスライドの破片をその中に受けるように、前記圧盤の前記曲線の開口部の下に配置される廃棄コンテナをさらに備えている、請求項11に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項15】
前記横方向のポジショニング機構は、
カム表面と、
ローラを有するカムフォロアアームであって、該ローラは、該カム表面に係合する第1の表面と、前記エジェクタブレードが、前記スライドを前記曲線の排出経路に沿って駆動する際に、該スライドの横断方向のエッジに係合するように適合されている第2の表面とを有する、カムフォロアアームと、
それと共に連動するための該エジェクタブレードとの固定された係合におけるカムフォロアサポートであって、該カムフォロアアームは、該カムフォロアサポートと結合されることにより、それらの間の直線状の移動が可能である、カムフォロアサポートと、
該カムフォロアアームの該ローラを、該カムフォロアサポートに沿って、該カム表面に対して駆動するように配置されたバイアス部材と
を備えている、請求項11に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項16】
前記エジェクタドライブは、
回転軸のまわりの回転のために配置されたセグメントギアであって、該エジェクタブレードは、該回転軸のまわりの回転のための該セグメントギアと固定された並びで配列されている、セグメントギアと、
回転可能なドライブシャフトを有するドライブモータと、
該回転可能なドライブシャフト上に配置され、該セグメントギアに係合するピニオンギアと
を備えている、請求項11に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項17】
前記ドライブモータは、ロータリステップモータである、請求項16に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項18】
前記ロータリステップモータを制御するように接続されたプログラム可能な制御システムをさらに備えている、請求項17に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項19】
スライドスタックからスライドを自動的に取り除くためのスライドエジェクタ機構であって、
それを介して排出経路の少なくとも一部に沿う開口部を有する圧盤であって、該開口部は、該スライドの長さよりもわずかに小さい幅を有する、圧盤と、
該スライドの長手方向のエッジに係合するように適合されているエジェクタブレードと、
該圧盤上の該曲線の排出経路を介して、該エジェクタブレードを駆動するように接続されたエジェクタドライブであって、これにより該エジェクタブレードは、該スライドの該長手方向のエッジに係合し、該スライドスタックから該スライドを取り除き、後続する操作のためにアウトプット位置に該スライドを配置する、エジェクタドライブと
を備えている、スライドエジェクタ機構。
【請求項20】
前記スライドが、前記エジェクタブレードによって、前記排出経路に沿って駆動される際に、該スライドの横断方向のエッジに係合し、それにより該排出経路に沿って、該スライドを横方向にガイドするように適合されている横方向のポジショニング機構をさらに備えている、請求項19に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項21】
前記排出経路の少なくとも一部に沿って前記エジェクタブレードに続くように適合されているリテイニングブレードをさらに備えている、請求項19に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項22】
破損したスライドの破片を受けるように、前記圧盤の前記開口部の下に配置された廃棄コンテナをさらに備えている、請求項19に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項23】
前記廃棄コンテナは、取り除くことが可能である、請求項22に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項24】
スライドスタックからスライドを自動的に取り除くためのスライドエジェクタ機構であって、
それを介して弓形の排出経路の少なくとも一部に沿った弓形の開口部を有する圧盤であって、該弓形の開口部は、該スライドの長さよりもわずかに小さい幅を有する、圧盤と、
該スライドの長手方向のエッジに係合するように適合されている、エジェクタブレードと、
該圧盤上の該弓形の排出経路を介して該エジェクタブレードを回転させるように接続されたエジェクタドライブであって、これによって該エジェクタブレードは、該スライドの該長手方向のエッジに係合し、該スライドスタックから該スライドを取り除き、後続する操作のために該スライドをアウトプット位置に配置する、エジェクタドライブと、
該スライドが、該エジェクタブレードによって、該弓形の排出経路に沿って駆動される際に、該スライドの横断方向のエッジに係合し、それにより該スライドを該曲線の排出経路に沿って放射状にガイドするように適合されている横方向のポジショニング機構と
を備えている、スライドエジェクタ機構。
【請求項25】
前記弓形の排出経路の少なくとも一部に沿って、前記エジェクタブレードに続くように適合されているリテイニングブレードをさらに備えている、請求項24に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項26】
破損したスライドの破片をその中に受けるように、前記圧盤の前記弓形の開口部の下に配置された廃棄コンテナをさらに備えている、請求項24に記載のスライドエジェクタ機構。
【請求項27】
前記横方向のポジショニング機構は、
カム表面と、
ローラを有するカムフォロアアームであって、該ローラは、該カム表面に係合する第1の表面と、前記エジェクタブレードが、前記弓形の排出経路に沿って前記スライドを駆動する際に、該スライドの横断方向のエッジに係合するように適合されている第2の表面とを有する、カムフォロアアームと、
それと共に連動するための該エジェクタブレードとの固定された係合におけるカムフォロアサポートであって、該カムフォロアアームは、該カムフォロアサポートと結合されることにより、それらの間の直線の移動を可能にする、カムフォロアサポートと、
該カムフォロアアームの該ローラを、該カムフォロアサポートに沿って該カム表面に対して駆動するように配置されているバイアス部材と
を備えている、請求項24に記載のスライドエジェクタ機構。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2008−538000(P2008−538000A)
【公表日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503037(P2008−503037)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2006/009448
【国際公開番号】WO2006/101948
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(507316789)ベックマン コールター, インコーポレイテッド (34)
【Fターム(参考)】