説明

室内用集塵装置およびこの装置を機能させるためのプログラム

【課題】解決しようとする課題は、塵埃の発生毎に集塵のための気流を発生させる送風手段として空気調和機などを使用するときに、頻繁に塵埃が発生すると、空気調和機などに備えている送風口の向きを制御するためのルーバーの開閉などの動作が頻繁に発生してしまう。このため、頻繁にルーバーが動作することになり、ルーバーの動作音やルーバーの動きに対して、ユーザが煩雑に感じることがあった。
【解決手段】室内に気流を発生させる送風手段と、送風手段の風向の制御及び未動作時に風路を閉じる送風ルーバーと、塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させる集塵手段と、塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段と、閾値を記憶する閾値記憶手段と、塵埃の集塵動作を判定する集塵動作判定手段を備え、動作閾値記憶手段で記憶している閾値を更新し、効率的に動作の判定を行いルーバーが頻繁に動作することを低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内に気流を発生させ塵埃を自動的に集塵する室内用集塵装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の集塵装置としては、例えば送風手段を有し上方に向かう排気口を有する集塵手段が室内の隅に置かれ、排気口からの排気風によって室内を循環する集塵気流を発生させ、塵埃を集塵手段に集めている物があった。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5は、特許文献1に記載された集塵装置を室内に設置した状態での集塵装置ならび室内空間を側方から見た側面図(下側が床面で上側が天井面)を示すものである。
【0004】
図5において、集塵部501は送風装置502を有しており、集塵部501の前面には吸気口503が設けられている。また、集塵部501の上方には排気口504が設けられている。集塵部501は、室内の隅に置かれており、排気口504から排気された空気は室内を循環する集塵気流5を発生させる。集塵気流505は壁面に沿って上方に流れた後に天井に沿って流れる。さらに集塵部501と対向する壁面に沿って流れ、そして床面に沿って流れて吸気口503へと吸気される。この集塵気流505によって塵埃が集塵部1へと集められる。
【0005】
また、別の集塵装置としては、送風装置を有し、切り替え可能な吸気口及び排気口を複数有する集塵部を室内に複数配置し、同期運転させることで集塵性能を高めている物もある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
図6は、特許文献2に記載された集塵装置601を室内に設置した状態での集塵装置601ならび室内空間を側方から見た側面図(下側が床面で上側が天井面)を示す図である。
【0007】
図6において、集塵部601は、送風装置602を有している。また集塵部601は床面から天井に至る高さを有しており床面付近と天井付近の両方に吸気口603と排気口604を有している。天井付近の吸気口603Aから吸気が行われると床面付近の排気口604Bから排気が行われ、逆に床面付近の吸気口603Bから吸気が行われると天井付近の排気口604Aから排気が行われる。また集塵部601は室内に複数配置されている。ある集塵部601の床面付近の排気口604Bから排気を行い、他の集塵部601の床面付近の吸気口603Bから吸気を行うことで床面付近に強い集塵気流605が発生する。また吸気口603と排気口604を逆に切り替えることで最初の動作では集塵気流605が届かなかった家具などの陰にも集塵気流605が届きさらに塵埃を集めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特公平6−24641号公報
【特許文献2】特開2003−79540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の構成では、塵埃の発生毎に集塵のための気流を発生させる送風手
段として空気調和機などを使用するときに、頻繁に塵埃が発生すると、空気調和機などに備えている送風口の向きを制御するためのルーバーの開閉などの動作が頻繁に発生してしまう。このため、ユーザが同室内に居住している場合に、頻繁にルーバーが動作することになり、ルーバーの動作音やルーバーの動きに対して、ユーザが煩雑に感じることがあった。また、空気調和機などを使用して集塵の気流を作り出すまでに、例えば閉じた状態のルーバーを所定の向きまで移動させるため、集塵の気流を作り出すまでに時間が掛かっていた。また、ルーバーが頻繁に動作するため、ルーバーのモータなどに通常に空気調和機を使用するよりも動作時間が増えるため、寿命が短くなるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の室内用集塵装置は、室内に設置され風向及び風量を変化させ前記室内に気流を発生させる送風手段と、吸引により前記室内の気流に乗って移動する塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させる集塵手段と、室内の塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段と、前記塵埃発生検出手段で検出した検出量と比較するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記閾値記憶手段で記憶している閾値と比較して塵埃の集塵動作を判定する集塵動作判定手段を備え、前記集塵動作判定手段の判定により集塵動作を行う場合に、前記動作閾値記憶手段で記憶している閾値を現在の値よりも集塵動作しにくい値へ更新し、所定時間動作しなかった場合に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値を現在の値よりも集塵動作しやすい値もしくは所定値に更新することで、集塵動作の判定結果により閾値を随時更新していくことで、効率的に動作の判定を行い、ルーバーが頻繁に動作することを低減する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の室内用集塵装置は、送風手段と、集塵手段が連携した送風動作を行い室内全体に集塵気流が流れるようにしたものであり、頻繁にルーバーが動作することを低減することによって、ユーザが煩雑に感じることを解消することができる。また、ルーバーの動作する回数を低減することで、集塵の気流を作り出すまでに、例えば閉じた状態のルーバーを所定の向きまで移動させて、集塵の気流を作り出すまでの時間を低減することができる。また、ルーバーが頻繁に動作ことを低減することができるため、ルーバーの動作時間を低減して、寿命が短くなるということを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る室内用集塵装置を設けた室内の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の室内用集塵装置のブロック構成を示す模式図
【図3】本発明の室内用集塵装置の動作フローを示す図
【図4】本発明の実施の形態2における室内用集塵装置を設けた室内の斜視図
【図5】従来の集塵装置を設置した室内空間を側方から見た側面図
【図6】従来の他の集塵装置を設置した室内空間を側方から見た側面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
第1の発明は、室内に設置され風向及び風量を変化させ前記室内に気流を発生させる送風手段と、前記送風手段の風向の制御及び未動作時に風路を閉じる送風ルーバーと、吸引により前記室内の気流に乗って移動する塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させる集塵手段と、室内の塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段と、前記塵埃発生検出手段で検出した検出量と比較するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記閾値記憶手段で記憶している閾値と比較して塵埃の集塵動作を判定する集塵動作判定手段を備え、前記集塵動作判定手段の判定により集塵動作を行う場合に、前記動作閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しにくい値へ更新し、所定時間動作しなかった場合に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しやすい値もしくは所定値に更新することで、例えば5分間などの所定時間内で連続的に閾値を
越えることを低減させるので、頻繁にルーバーの開閉が発生することを低減することができる。また、所定時間以上経過後に、閾値を動作しやすいように更新することや所定の閾値へ戻すことで、集塵に必要な動作を維持することが可能である。
【0014】
第2の発明は、室内に設置され風向及び風量を変化させ前記室内に気流を発生させる送風手段と、吸引により前記室内の気流に乗って移動する塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させる集塵手段と、前記集塵手段の排気の風向の制御及び未動作時に風路を閉じる集塵ルーバーと、室内の塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段と、前記塵埃発生検出手段で検出した検出量と比較するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記閾値記憶手段で記憶している閾値と比較して塵埃の集塵動作を判定する集塵動作判定手段を備え、前記集塵動作判定手段の判定により集塵動作を行う場合に、前記動作閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しにくい値へ更新し、所定時間動作しなかった場合に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しやすい値もしくは所定値に更新することで、例えば5分間などの所定時間内で連続的に閾値を越えることを低減させるので、頻繁にルーバーの開閉が発生することを低減することができる。また、所定時間以上経過後に、閾値を動作しやすいように更新することや所定の閾値へ戻すことで、集塵に必要な動作を維持することが可能である。
【0015】
第3の発明は、前記送風ルーバーもしくは前記集塵ルーバーは、集塵動作完了後に所定時間はルーバーを閉じずに待機する待機モードとすることで、集塵動作完了後の待機モード中に、前記塵埃発生検出手段で塵埃発生を検出すれば、ルーバーの開閉動作を行わずにスムーズに集塵動作を行うことができるようになるため、集塵のために必要な気流をすばやく生成することができるようになる。
【0016】
第4の発明は、前記待機モードで所定時間待機した後に、さらに所定時間経過した後に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値を所定値に戻すことで、待機モードが終了してルーバーが閉じると、すぐに集塵動作が行われやすくなることを低減して、ルーバーの動作、特に閉じてからすぐに開く動作が行われるなどユーザが煩雑に感じるような開閉動作の発生を防ぐことができる。
【0017】
第5の発明は、前記送風ルーバーまたは集塵ルーバーが閉じる動作の間あるいは閉じる動作から所定時間は、前記集塵動作判定手段で動作判断しないことで、ルーバーが閉じる動作の間あるいは閉じる動作から所定時間の間に、すぐに前記塵埃発生検出手段で塵埃を検出しても、ルーバーの動作、特に閉じてからすぐに開く動作が行われるなどユーザが煩雑に感じるような開閉動作の発生を防ぐことができる。
【0018】
第6の発明は、塵埃発生検出手段は、人の動作を検出する人感センサとすることで、人の動作による塵埃の発生を検出することができる。また、前記送風手段を空気調和機の構成の一部とし、さらに前記塵埃発生検出手段を、空気調和機に予め備えている人感センサを使用することで、空気調和機として利用していた人感センサを室内用集塵装置の構成の一部と共用することができるので、より安価に構成することができるようになる。
【0019】
第7の発明は、前記送風手段は、空気調和機の構成の一部であって、ユーザが空気調和機として使用している場合は、前記集塵動作判定手段で動作判断しないことで、空気調和機としての使用を妨げず、ユーザの快適性を維持することができるようになる。
【0020】
第8の発明は、前記ユーザが空気調和機として使用している場合は、所定の風量で前記集塵手段を動作させることで、長時間空気調和機として使用している場合であっても、集塵効果を得ることができるようになる。
【0021】
第9の発明は、特に第1から第8のいずれか1つの発明の室内用集塵装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータに機能させるためのプログラムとすることにより、マイコンなどを用いて本発明の室内用集塵装置の一部あるいは全てを容易に実現することができ、経年変化等の特性の変化や動作を実現するための設定条件や定数の変更が柔軟に対応できる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単に出来る。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る室内用集塵装置を設けた室内の斜視図である。
【0023】
図1において、室内には送風手段105が部屋の左側の壁に設けられている。この送風手段105の吹出し口には、送風ルーバー104が設けられている。送風ルーバー104の角度を変化させることで、送風手段105の吹出し気流の角度が制御される。また、例えば一般的なルーバーを備えた空気調和機のように、送風手段105の未使用時には送風ルーバー104の吹出し口を閉じるように角度を変化させることで、未使用時に吹出し口の内部が見えないようにして美観を高めるとともに、ユーザに停止していることを一目でわかるようになっている。
【0024】
なお、本実施の形態1の例では、送風手段105及び送風ルーバー104は1台のみで説明を行うが、複数設けることで、より強力な集塵気流を生成するように構成することも可能である。
【0025】
また、部屋の床面付近の一角(図の右側)には集塵手段107が設けられている。また、集塵ルーバー106が集塵手段107の排気口に設けられている。集塵ルーバーの角度を変化させることで、集塵手段107の排気気流の角度が制御される。また、送風ルーバー同様に、例えば一般的なルーバーを備えた空気調和機のように、集塵手段107の未使用時には集塵ルーバー107の排気口を閉じるように角度を変化させることで、未使用時に排気口の内部が見えないようにして美観を高めるとともに、ユーザに停止していることを一目でわかるようになっている。
【0026】
なお、本実施の形態1の例では、送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を両方備えた構成を例として挙げているが、どちらか1つのみ備えた構成であっても構わない。
【0027】
また、部屋の中央天井付近には電子回路ユニットが設置されており、この電子回路ユニットは、集塵動作の判定を行う集塵動作判定手段103、集塵動作の判定に使用する閾値を記憶する閾値記憶手段102、及び、集塵動作の判定に使用する塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段101を収容している。塵埃発生検出手段101は、実際には、クリーンルーム等で使用されるパーティクルカウンターのようにレーザー光を照射し、塵埃による散乱光のレベルを認識することで吸気した空気内の塵埃の量を検知している。
【0028】
塵埃発生検出手段101で検出した塵埃の発生値と、閾値記憶手段102で記憶している閾値から、集塵動作判定手段103が集塵動作を行うか否かを判定する。集塵動作を行う場合は、送風ルーバー104、送風手段105、集塵ルーバー106及び集塵手段107は動作する。尚、送風ルーバー104、送風手段105、集塵ルーバー106及び集塵手段107の各手段の動作のための制御方法については、特定小電力無線や無線LANのような無線通信を利用することによりルーバー角度や風量など制御内容を通知することで動作を行わせることや、電線やケーブルなど有線で接続することにより制御するなど、前記各手段を制御できるものであればどのような構成であっても構わない。
【0029】
また、本実施の形態1の例では送風手段105と集塵手段107を対向した位置に設置
した例を示しているが、実際には使用するユーザの部屋の家具配置などに合わせて配置を行うものであり、どのような配置構成であっても構わない。また、集塵するための集塵気流については、送風手段105から生成する気流と集塵手段107から排出する気流とを連携させて、集塵手段107へ発生した塵埃を集めることができる気流であれば、例えば、特許文献1や特許文献2に示すような従来例に示すようなものなど、どのような方法で気流の生成を行うものであっても構わない。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態1の室内用集塵装置のブロック構成を示す模式図である。図1,図2に示すように、室内用集塵装置100は、少なくとも、塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段101と、前記塵埃発生検出手段で検出した値と比較するための閾値を記憶する閾値記憶手段102と、前記塵埃発生検出手段101及び、閾値記憶手段102の値から集塵動作を行うか判定する集塵動作判定手段103と、前記集塵動作判定手段103で集塵動作を行う場合に送風口から出る気流の方向を制御する送風ルーバー104と、気流を発生させる送風手段105と、前記集塵動作判定手段103で集塵動作を行う場合に集塵手段の排気口から出る気流の方向を制御する集塵ルーバー106と、集塵するためのフィルターなどの集塵のための構成を備えた集塵手段107とにより構成される。以下に各構成部の詳細について説明する。
【0031】
塵埃発生検出手段101は、室内の塵埃の発生を検出するものであり、例えば、クリーンルーム等で使用されるパーティクルカウンターのように、微少量の吸入した空気をレーザー光で照射し、塵埃による散乱光のレベルを認識することで空気内の塵埃の量を検出するものなどである。他にも、空気中の塵埃の量やレベルを計測できるものであればどのようなものであっても構わない。また、塵埃の発生は、人が歩いたり座ったり布団を敷くなど一般的な生活の活動や、窓からの空気の流れに乗るなどに起因するので、例えば、人体の動きの変化を熱の変化として捉えることができる焦電効果を利用した人感センサや、微小な気流の変化を捉えることができる超音波式の流速計などを利用することも可能である。
【0032】
閾値記憶手段102は、情報を記憶する機能を有するものであり、前記塵埃発生検出手段101で検出した値と比較するための閾値を記憶する。例えば、SDカード(商標)などに代表されるフラッシュメモリや、CPUと組み合わせて利用するDDRメモリや、ハードディスクや、光ディスクである。また、集塵動作判定手段103に内蔵されているメモリを利用することで安価に構成することも可能である。また、無線LANや、Bluetooth(商標)などの無線技術を利用することで、外部に設けたメモリを利用することができる。
【0033】
集塵動作判定手段103は、例えば、CPU、メモリで構成されている。塵埃発生検出手段101で検出した値と、閾値記憶手段102で記憶している閾値から集塵動作を行うか否かを判定する。例えば、前記閾値記憶手段102で予め記憶している閾値よりも、前記塵埃発生検出手段101で検出した値が大きければ集塵動作を行う判定になるようにしておくことで、前記塵埃発生検出手段101の検出した値から室内の塵埃の発生程度に合わせて、集塵動作を行わせるように構成することができるようになる。尚、集塵動作を行う判定には、塵埃の発生検出の値と閾値との大きさの比較の他にも、ノイズのような一時的に大きな値が発生することを考慮して、連続的に所定回数あるいは所定時間の間、閾値よりも大きな値を検出した場合に、集塵動作を行わせるようにすることなど、前記塵埃発生手段101及び前記閾値記憶手段102で記憶している閾値から集塵動作の判定を行うものである。構成としては、他にも、CPU、メモリを1つにした1チップマイコンや、FPGA、DSP等の他の演算可能なものであっても構わない。また、HDDやDVDやフラッシュメモリなどの記録装置と一緒に構成することで、メモリ容量を大量に利用するような複雑な処理をすることも可能にすることができる。
【0034】
送風ルーバー104は、送風口から出る気流の方向を制御するものであり、例えば一般的に市販されている空気調和気の吹出し口にあるような板状のルーバーである。一般的な空気調和気同様に、送風ルーバー104を備えることにより、吹出し口を閉じるように移動させることができるので、吹出し口の内部を隠すことで美観を向上させることや、内部に物が混入することを防止することができる。また、ユーザはルーバーが吹出し口を塞いでいることを確認することで、一目で動作が停止していることを確認することができるという特徴を持たせることが可能となる。
【0035】
送風手段105は、室内に気流を発生させることが可能なものであり、例えば、サーキュレータや扇風機のように、ファンを回転させることで空気の流れを発生させるものである。ファンの回転数を制御することで、風量を変化させることが可能である。他にも、気流を発生させることができるものであればどのようなものであっても構わない。
【0036】
集塵ルーバー106は、前記送風ルーバー104と同様に気流の方向を制御するものであり、集塵手段107の排気口から出る気流の方向を制御するものである。
【0037】
集塵手段107は、吸引により室内の気流に乗って移動する塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させるものであり、例えば、一般的に市販されている空気清浄機のように、内部でファンを回転させて吸引口にフィルターを備えることで、吸引した空気に含まれる塵埃を回収するものである。他にも、例えば、一般に市販されている掃除機のように、ゴミパックに塵埃を回収するものや、遠心力を利用して空気と空気中に含まれる塵埃を分離回収するようなサイクロン式のような構成にしても構わない。他にも、室内の空気を吸引して、空気に含まれる塵埃を回収することができるものであればどのようなものであっても構わない。
【0038】
以上のように構成された室内用集塵装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0039】
図3は、本発明の室内用集塵装置の動作フローを示す図である。
【0040】
まず、ステップS301では、集塵動作判定手段103は、閾値記憶手段102から塵埃発生検出手段101と比較するための閾値を取得する。例えば、EEPROMなど不揮発なメモリ内の特定のアドレスに閾値を記憶しておくことで、本装置の電源が切れても閾値の内容を保持することができるようになる。閾値は、例えば予め前記塵埃発生検出手段101の検出する実験値を求めておき、実験値から本室内用集塵装置を動作させるのに必要な閾値を設定しておく。また、部屋の大きさや設置位置や環境などによっても塵埃発生検出手段101で取得する値は変化するため、閾値を複数設けてユーザが選択することや、塵埃発生検出手段101の値から自動的に学習することで閾値を決定するなどの手段を設けることによって、より的確な閾値にすることが可能である。
【0041】
ステップS302では、集塵動作判定手段103は、塵埃発生検出手段101からの塵埃発生の値を取得する。例えば、クリーンルーム等で使用されるパーティクルカウンターのように、微少量の吸入した空気をレーザー光で照射し、塵埃による散乱光のレベルを認識することで空気内の塵埃の量を数値として検出することが可能である。
【0042】
ステップS303では、集塵動作判定手段103は、ステップS301で取得した閾値及び、ステップS302で取得した塵埃発生の値を比較する。例えば、フロー図に記載しているように、閾値と塵埃発生値との大きさを比較することで、閾値よりも塵埃発生値が大きい場合は、集塵が必要な状況であると判断することができる。他にも、閾値と塵埃発生値から、例えば連続的に所定回数閾値よりも大きくなった場合に、集塵が必要な状況と
判断することなど、塵埃発生検出手段101の検出タイミングや塵埃発生値の変化度合いから、比較方法を決めることが可能である。塵埃発生値が閾値よりも大きい場合は、ステップS306へ遷移する。塵埃発生値が閾値よりも小さいあるいは同じであればステップS304へ遷移する。
【0043】
ステップS304では、集塵動作判定手段103は、所定時間経過しているか否かを判定する。所定時間経過していない場合は、ステップS302へ動作を戻す。所定時間を超えた場合は、ステップS305へ遷移する。
【0044】
ステップS305では、集塵動作判定手段103は、閾値を所定値減らす。本実施の形態1の例では、閾値を所定値減らすことにより、塵埃発生値が小さくなっても閾値を超えやすくすることになるので、ステップS306へ移行しやすくする。尚、閾値の増減に関しては、ステップS306へ移行しやすい値へ更新していくことが本ステップの目的である。例えば、所定時間を10分間とすることで、10分後とに塵埃発生値が閾値を超えなければ、閾値が所定値毎に小さくなっていくため、塵埃の発生量が少ない量であってもステップS306へ移行しやすくする効果がある。
【0045】
ステップS306では、集塵動作判定手段103は、閾値を所定値増やす。本実施の形態1の例では、閾値を所定値増やすことにより、塵埃発生値が大きくなっても閾値を超えにくくすることになるので、閾値を超えると所定値毎に閾値を超えにくい方へ更新していく効果がある。尚、閾値を更新する場合に、ステップS301で取得した閾値を保持している一時的なメモリ内容を書き換えることで、閾値記憶手段102への頻繁な読み込み処理を減らすことができる。さらに、閾値記憶手段102へ記憶の更新を行うことで、突発的に電源供給が断たれても、電源供給が復旧した際に最新の閾値を得ることが可能となる。
【0046】
ステップS307では、集塵動作判定手段103は、送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を所定の位置へ移動する。例えば、未動作時にルーバーが閉じた状態になっているところから、所定の位置として、集塵のための気流を作り出すための風向になるように、それぞれのルーバーの角度や位置を調節する。尚、本実施の形態1の例では、送風ルーバー104と集塵ルーバー106の両方を備えた例を挙げているが、両方を備えることが必須ではなく、どちらか片方のみを備えている構成であっても構わない。
【0047】
次にステップS308では、集塵動作判定手段103は、送風手段105及び集塵手段107の動作を開始させる。送風手段105及び集塵手段107を動作させることにより、発生した塵埃を回収するための、集塵気流を作り出すことで、効率よく集塵手段107にて、塵埃の回収を行うことができる。集塵気流の作り方については、送風手段105及び集塵手段107が連携することで気流の流れを作るように構成するものであれば、どのような構成であっても構わない。特許文献1や特許文献2などに挙げてあるような従来から提案されているように、風向や風量や位置などについては、それぞれの環境に合わせて構成することで実現することができる。
【0048】
ステップS309では、集塵動作判定手段103は、所定時間経過したか判定を行う。例えば、集塵動作を開始した場合に5分間運転するように設定している場合は、5分間経過しているか判定を行う。実際には、集塵動作判定手段103で利用しているマイコンで時間をカウントするなどして、5分間の経過を判定する。ここで、所定時間は、例えばユーザが選択することや、集塵の対象となっている塵埃の沈降時間と巻上げ高さから、床面に落ちるまでの時間にすることで、塵埃が舞っている集塵が必要な時間のみ動作させるようにすることができる。所定時間経過していない場合は、ステップS310へ遷移し、所定時間経過した場合は、ステップS314へ遷移する。
【0049】
ステップS310では、ステップS302同様に、集塵動作判定手段103は、塵埃発生検出手段101からの塵埃発生の値を取得する。
【0050】
ステップS311では、ステップS303同様に、集塵動作判定手段103は、S306にて更新した閾値及び、前記ステップS310で取得した塵埃発生の値を比較する。ステップS303同様に、閾値よりも塵埃発生値が大きい場合は、ステップS312へ遷移する。閾値よりも塵埃発生値が大きくない場合は、ステップS309へ動作を戻す。
【0051】
ステップS312では、集塵動作判定手段103は、ステップS306同様に閾値を所定値増やす。所定値としては、例えば、塵埃発生検出手段101で最大の取得できる塵埃発生値の10分の1の値など、ある決められた固定値を利用する場合や、現在の閾値を2倍にしていくなど固定倍数にするなど、塵埃発生検出手段101の取得できる塵埃発生値の変化具合や、設置される環境から考慮して決めることで、塵埃が発生したときは動作を行い、さらに、連続では頻繁に動作を行わないような構成にすることができる。また、連続として認識する時間間隔はユーザによってばらつきがあるため、ユーザごとの時間の感覚にあわせられるように、ユーザが感度などを調整するような構成にすることで、さらに快適性を高めることが可能である。
【0052】
ステップS313では、集塵動作判定手段103は、ステップS309で所定時間の経過をカウントしている、経過時間のカウントをリセットする。経過時間のカウントをリセットすることで、発生した塵埃を回収するための集塵の動作を延長することができる。
【0053】
ステップS314では、集塵動作判定手段103は、送風手段105及び集塵手段107の動作を停止させ、集塵動作を終了させる。
【0054】
ステップS315では、集塵動作判定手段103は、ステップS309同様に、所定時間経過したか否かを判定する。ここで所定時間経過するまで待つのは、第3の発明における、送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を、集塵動作完了後に所定時間ルーバーを閉じずに待機する待機モードとすることで、集塵動作完了後の待機モード中に、塵埃発生検出手段101で塵埃発生を検出すれば、ルーバーの開閉動作を行わずにスムーズに集塵動作を行うことができるようにするためであり、このように構成することで、集塵動作の時間よりも少し長いが、比較的短い時間で断続的に塵埃が発生しても、集塵のために必要な気流をすばやく生成することができるようになる。所定時間経過していない場合は、ステップS315が繰り返されるが、図の※1の点線の流れに示すように、図の処理AであるステップS310〜ステップS313の構成を加えることで、所定時間内に、塵埃発生検出手段101にて動作が必要な塵埃が発生した際に、再びステップS308に戻って、送風手段105及び集塵手段107を動作させることにより、集塵動作を再開することができるようになる。
【0055】
ステップS316では、集塵動作判定手段103は、送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を閉じる。送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を閉じることによって、集塵動作が完全に終了する。ここで、第5の発明において、送風ルーバー104及び/または集塵ルーバー106が閉じる動作の間あるいは閉じる動作から所定時間は、集塵動作判定手段103で動作判定しないことで、ルーバーが閉じる動作の間あるいは閉じる動作から所定時間の間に、すぐに塵埃発生検出手段101で塵埃を検出しても、ルーバーの動作、特に閉じてからすぐに開く動作が行われるなどユーザが煩雑に感じるような開閉動作の発生を防ぐことができる。
【0056】
ステップS317では、ステップS315同様に、所定時間経過したか判定を行う。こ
こで所定時間経過するまで待つのは、第4の発明における、ステップS315にて説明した待機モードで所定時間待機した後に、さらに所定時間経過した後に、閾値記憶手段102で記憶している閾値を所定値に戻すことで、待機モードが終了してルーバーが閉じると、すぐに集塵動作が行われやすくなることを低減して、ルーバーの動作、特に閉じてからすぐに開く動作が行われるなどユーザが煩雑に感じるような開閉動作の発生を防ぐためである。また、所定時間経過していない場合についても、ステップS315同様に、ステップS317を繰り返すように図のフローでは記載しているが、※2の点線に示すように、図の処理AであるステップS310〜ステップS313と同様の構成を加えることで、所定時間内に、塵埃発生検出手段101にて動作が必要な塵埃が発生した際に、再びステップS307に戻って、送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を動作させて、集塵動作を再開するように構成することが可能となる。
【0057】
ステップS318では、集塵動作判定手段103は、閾値を所定値に戻す。所定値に閾値を戻すことにより、本動作フロー内で更新した閾値をリセットすることで、通常の動作判定状態へ戻す効果がある。所定値に戻す以外にも、集塵動作が完了したので、ステップS305で説明したような、所定値を減らして動作判定しやすくするように構成することも可能である。また、所定値としては、初期設定で閾値記憶手段に記憶した値に戻すことや、時間帯や季節によっても所定値を切り替えるように構成することで、より環境に合わせた動作を行うようにすることができる。
【0058】
以上のような動作の流れによって、集塵動作を行いながらルーバーの開閉の頻度を低減することができるようになるので、本発明の室内用集塵装置は、ルーバーの頻繁な開閉によってユーザが煩雑に感じることを解消することができる。また、ルーバーの動作する回数を低減することで、集塵の気流を作り出すまでに、例えば閉じた状態のルーバーを所定の向きまで移動させて、集塵の気流を作り出すまでの時間を低減することができる。また、ルーバーが頻繁に動作ことを低減することができるため、ルーバーの動作時間を低減して、寿命が短くなるということを防止することができる。
【0059】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における室内用集塵装置を設けた室内の斜視図を示すものである。
【0060】
図4において壁面左側の壁に設けられている空気調和機の機能と共有するものとして、実施の形態1の図1同様に、室内には送風手段105が部屋の左側の壁に設けられている。また、送風ルーバー104が前記送風手段105の吹出し口に設けられている。送風ルーバーの角度を変化させることで、送風手段105の吹出し気流の角度を制御する。また、塵埃発生検出手段101として、人の動きを検出する人感センサを備えている。さらに、赤外線で無線通信を行う無線通信手段408を有するものとする。
【0061】
また、部屋の床面付近の一角(図の右側)には集塵手段107が設けられている。また、集塵ルーバー106が前記集塵手段107の排気口に設けられている。また、集塵手段107には、電子回路ユニットが備わり、この電子回路ユニットは、集塵動作の判定を行う集塵動作判定手段103、集塵動作の判定に使用する閾値を記憶する閾値記憶手段102、集塵動作の判定に使用する塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段101を収容している。集塵手段107はさらに、赤外線で無線通信を行う無線通信手段408を有するものとする。なお、本実施の形態2の例では、実施の形態1同様に、送風ルーバー104及び集塵ルーバー106を両方備えた構成を例として挙げているが、どちらか1つのみ備えた構成であっても構わない。
【0062】
ここで、塵埃発生検出手段101、閾値記憶手段102、集塵動作判定手段103、送
風ルーバー104、送風手段105、集塵ルーバー106及び集塵手段107は、実施の形態1で説明したものと同じである。また、無線通信手段408は、赤外線光を発信及び受信可能なものであり、例えば、一般的な家電製品で利用されている赤外線リモコンの送信機能及び受信機能を有するものである。壁面左側に備えた構成と、壁面右側に備えた構成との相互の情報の通信を行うものであり、本実施の形態2では、空気調和機を送風手段104などとして共用で利用するため、空気調和機に予め備えている赤外線リモコンを通信手段の例として挙げており、電波での通信など他の手段であっても通信できれば構わない。
【0063】
図4のような構成にすることによって、第6の発明のように、塵埃発生検出手段101は、人の動作を検出する人感センサとすることで、人の動作による塵埃の発生を検出することが可能となる。また、送風ルーバー104及び送風手段105を空気調和機の構成の一部とし、さらに塵埃発生検出手段101を、空気調和機に予め備えている人感センサを使用することで、空気調和機として利用していた人感センサを室内用集塵装置の構成の一部と共用することができるので、より安価に構成することができるようになる。
【0064】
また、第7の発明のように、送風手段105は、空気調和機の構成の一部であって、ユーザが空気調和機として使用している場合は、集塵動作判定手段103で動作判断しないように構成することで、空気調和機としての使用を妨げず、ユーザの快適性を維持することができるようになる。
【0065】
また、第8の発明のように、ユーザが送風手段105を空気調和機として使用している場合は、所定の風量で集塵手段107を動作させることで、長時間空気調和機として使用している場合であっても、集塵動作を行うことによって、本来の性能は確保できない可能性があるが、集塵効果を得ることができるようになる。
【0066】
なお、本実施の形態2では、送風側に塵埃発生検出手段101を設けたが、集塵側に設けることや、他の位置に設けても構わない。また、同様に、集塵側に閾値記憶手段102及び集塵動作判定手段103を設けたが、送風側に設けることや、他の位置に設けても構わない。
【0067】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における室内用集塵装置について説明する。
【0068】
本実施の形態では、実施の形態1及び実施の形態2で説明した各手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバーなどのハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施させるものである。
【0069】
プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回路を用いて配信したりすることで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
以上のように、本発明にかかる室内用集塵装置は、気流によって比較的軽いほこりを自動で効率よく集塵することができ、さらに、集塵動作時にルーバーの開閉を頻繁に発生することを低減することができるので、利便性の高い室内用集塵装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0071】
100 室内用集塵装置
101 塵埃発生検出手段
102 閾値記憶手段
103 集塵動作判定手段
104 送風ルーバー
105 送風手段
106 集塵ルーバー
107 集塵手段
408 無線通信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に設置され風向及び風量を変化させ前記室内に気流を発生させる送風手段と、前記送風手段の風向の制御及び未動作時に風路を閉じる送風ルーバーと、吸引により前記室内の気流に乗って移動する塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させる集塵手段と、室内の塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段と、前記塵埃発生検出手段で検出した検出量と比較するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記閾値記憶手段で記憶している閾値と比較して塵埃の集塵動作を判定する集塵動作判定手段を備え、前記集塵動作判定手段の判定により集塵動作を行う場合に、前記動作閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しにくい値へ更新し、所定時間動作しなかった場合に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しやすい値もしくは所定値に更新する室内用集塵装置。
【請求項2】
室内に設置され風向及び風量を変化させ前記室内に気流を発生させる送風手段と、吸引により前記室内の気流に乗って移動する塵埃を回収すると共に排気によって室内に気流を発生させる集塵手段と、前記集塵手段の排気の風向の制御及び未動作時に風路を閉じる集塵ルーバーと、室内の塵埃の発生を検出する塵埃発生検出手段と、前記塵埃発生検出手段で検出した検出量と比較するための閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記閾値記憶手段で記憶している閾値と比較して塵埃の集塵動作を判定する集塵動作判定手段を備え、前記集塵動作判定手段の判定により集塵動作を行う場合に、前記動作閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しにくい値へ更新し、所定時間動作しなかった場合に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値の値を現在の値よりも集塵動作しやすい値もしくは所定値に更新する室内用集塵装置。
【請求項3】
前記送風ルーバーもしくは前記集塵ルーバーは、集塵動作完了後に所定時間はルーバーを閉じずに待機する待機モードとする請求項1または2に記載の室内用集塵装置。
【請求項4】
前記待機モードで所定時間待機した後に、さらに所定時間経過した後に、前記閾値記憶手段で記憶している閾値を所定値に戻す請求項1〜3のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
【請求項5】
前記送風ルーバーもしくは前記集塵ルーバーが閉じる動作の間あるいは閉じる動作から所定時間は、前記集塵動作判定手段で動作判断を行わない請求項1〜4のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
【請求項6】
前記塵埃発生検出手段は、人の動作を検出する人感センサとすることで、人の動作による塵埃の発生を検出する請求項1〜5のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
【請求項7】
前記送風手段は、空気調和機の構成の一部であって、ユーザが空気調和機として使用している場合は、前記集塵動作判定手段で動作判断を行わない請求項1〜6のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
【請求項8】
前記送風手段を、ユーザが空気調和機として使用している場合は、所定の風量で前記集塵手段を動作させる請求項7に記載の室内用集塵装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の室内用集塵装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータに機能させるためのプログラム。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−110508(P2011−110508A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−269751(P2009−269751)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】