容器の段ばらし装置
【課題】 容器を連続的且つ高速に段ばらしできる処理能力の高い容器の段ばらし装置を提供する。
【解決手段】 対向した回動する左右の無端チェーン2に取り付けた掛止部材6が容器B側を移動する途中でその掛止部材6を所定区間容器B方向へ突出させて容器Bを掛止するガイドレール7を設け、同ガイドレール7の所定区間の上端よりやや下方の高さに段積みした容器Bの最下段を支持する支持部材9を容器B方向へ進退可能に設け、掛止部材6が最下段の容器Bの掛止した後に支持部材9を後退させ、その後掛止部材6が最下段の容器Bを掛止して持ち降ろした後に支持部材9を前進させて持ち降ろした最下段の容器Bの直上の容器Bを支持するようにした。
【解決手段】 対向した回動する左右の無端チェーン2に取り付けた掛止部材6が容器B側を移動する途中でその掛止部材6を所定区間容器B方向へ突出させて容器Bを掛止するガイドレール7を設け、同ガイドレール7の所定区間の上端よりやや下方の高さに段積みした容器Bの最下段を支持する支持部材9を容器B方向へ進退可能に設け、掛止部材6が最下段の容器Bの掛止した後に支持部材9を後退させ、その後掛止部材6が最下段の容器Bを掛止して持ち降ろした後に支持部材9を前進させて持ち降ろした最下段の容器Bの直上の容器Bを支持するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段積みされた複数の容器から下方の容器を1個ずつばらして搬送コンベヤへ払い出す容器の段ばらし装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バケットの左右の把手に係合自在となり且つ所定方向に開閉自在な一対のハンガアームと、このハンガアームを上下動させるアーム昇降シリンダユニットと、ハンガアームが所定の高さ位置まで降下したタイミングでハンガアームを開かせるローラ機構と、このローラ機構によるハンガアームの開閉高さ位置を変えるローラタイミング変更手段を備えたバケットの払出し装置がある。
【0003】
ところで、この装置ではハンガアームを上下動させるアーム昇降シリンダユニットが段積み容器の上方に配設されているから、ばらし前の容器の段積み高さがハンガーアームの長さ内に制限され、より多段の段積み容器をばらす場合はハンガーアームを長く形成してアーム昇降シリンダユニットを高所に配設する必要があり、装置が大型化してしまう問題があった。また、ハンガーアームが上下に往復動作して払い出すから、ハンガアームが降下する際は段ばらし作業が中断され、払い出しの速度が遅く処理能力が低いという問題もあった。
【特許文献1】特開平11−59907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする第1の課題は、ばらし前の容器の段積み高さが装置の高さに依存せず、装置が小型でありながら任意の数に段積みされた容器をばらして払い出せる容器の段ばらし装置を提供することにある。また、第2の課題は容器を連続的且つ高速に段ばらしできる処理能力の高い容器の段ばらし装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させて最下段以外の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置
2) 搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させて前記2段目の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載しその後昇降手段で残りの段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させ昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させ最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置
3) 昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を最下段から2段目の容器を支持する支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、前記1)記載の容器の段ばらし装置
4) 昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて掛止部材を上方向送り又は下方向送りするように回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、支持部材を容器側とは反対側へ一時後退させて掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材の支持位置に来た時点で支持部材を容器側に前進させ且つ上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、前記2)記載の容器の段ばらし装置
5) 掛止部材は、前後一対の無端チェーン又は無端索体それぞれに容器の高さの寸法より長い間隔で複数の枢支具をその中間で枢支するように取り付け、前後の対向する枢支具の容器側端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材を架設し、容器側とは反対側の枢支具の端部にガイドローラを回転自在に設け、枢支具の枢支軸にローラを取付ける構造とし、前記ガイドローラを嵌入させた無端のガイドレールを無端チェーン又は無端索体に沿ってその内側に設け、前記ローラを嵌入させるローラガイドを無端チェーン又は無端索体の容器側に設けて掛止部材が掛止した容器の横振れを止めるようにし、又ロ−ラとロ−ラガイドとガイドロ−ラとガイドレ−ルで掛止部の姿勢を規制して容器を掛止できるようにし、掛止部突出手段は、前記ガイドレールの大部分でガイドレールと無端チェーン又は無端索体とを所定間隔離して掛止受材を容器側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具の姿勢を規制するとともに、掛止部を突出させる区間にある枢支具のガイドローラが接触するガイドレール部分においてガイドレールと無端チェーン又は無端索体との間隔を短くして近接させ、ガイドレールの上記の近接した部分で枢支具が枢支軸まわりに回転して掛止受材は起き上がって容器方向へ突出するようにする構造とし、更に掛止部受渡し可動手段は、ガイドレールの近接の部分の上端から上方に従ってガイドレールを無端チェーン又は無端索体から離間して前記の所定間隔の位置になるまで湾曲させることで掛止部材を下方向に送りながら回転させて掛止部となる掛止受材を規制するように運動させるようにした、前記3)又は4)記載の容器の段ばらし装置
にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明の請求項1,2記載の構成によれば、段積み容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に且つ昇降手段とは別体に設けたから、段積み容器の直上に装置を配設させる必要がなく、搬送コンベヤ上方の空間が許す限り任意の数の段積み容器を支持してばらすことができ、装置を小型化できる。また、請求項3,4記載の構成によれば、複数の掛止部材を一定のピッチで循環させる構造としたことで、支持部材と連動して段積みした複数の容器から下方の容器を1個ずつ搬送コンベヤへ連続的に持ち降ろし、従来のように往復動作させる装置と比較して高速で処理能力が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の掛止部材を取り付ける無端チェーン又は無端索体としては、常用のチェーン部材やベルト,ワイヤー等があり、リンク部分で掛止部材を揺動自在に枢支し易い無端チェーンが望ましい。掛止部突出手段としては無端チェーン又は無端索体の内側にガイドレールを設け、掛止部材に取り付けたローラをガイドレールに挿入してガイドレールの形状に沿って揺動させる方法が確実で望ましいが、無端チェーン又は無端索体自体を小径のローラ等で変位させてガイドレールを省略してもよい。また、支持部材に容器が無く搬送コンベヤで搬送されてきた段積み容器をばらす場合は、持ち上げた後に最下段から2段目の容器を支持部材で支持し、最下段の容器は支持部材で支持させることなく直ちに下降して搬送コンベヤに払い出す場合や、段積み容器を一旦全て支持部材で支持した後に所定のタイミングで下降させて搬送コンベヤに払い出す場合がある。さらに、段積み容器はフォークリフト等で外部から運搬して支持部材に直接支持させてばらす場合もある。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0008】
図1は実施例の段ばらし装置の正面図、図2は実施例の段ばらし装置の側面図、図3は実施例の支持部材の説明図、図4は図2のA−A断面図、図5は図3のA−A断面図、図6は図3のB−B断面図、図7は実施例の掛止部材の動作の説明図、図8,9は実施例の容器の段ばらしの工程図、図10は実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図、図11,12は実施例の段ばらしのフローである。
【0009】
本実施例の段ばらし装置1は、図1〜7に示すように垂直方向に送る無端チェーン2を搬送コンベヤCに沿って所定間隔をおいて前後一対配置して駆動スプロケット3と従動スプロケット4との間に回動自在に張り渡し、同前後一対の無端チェーン2を搬送コンベヤCを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン2間に容器Bの凸部Baを掛止する掛止部材6を容器Bの高さの寸法より長い間隔で4体架設し、駆動スプロケット3の駆動軸3aをサーボモータ5の出力軸に減速機5aを介装して接続している。サーボモータ5は、容器B側に位置する対向する左右の掛止部材6が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン2を同期して上方向又は下方向に回動させるように作動するものである。4aは従動軸である。
【0010】
掛止部材6は、前後一対の無端チェーン2それぞれのリンク(図示せず)に容器Bの高さの寸法より長い間隔をおいて断面略三角形状の枢支具6bをその中間で枢支し、前後の対向する枢支具6bの容器B側の端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材6aを架設し、容器B側とは反対側の枢支具6bの端部にガイドローラ6cを回転自在に設け、枢支具6bの枢支軸にローラ6dを軸支している。ガイドローラ6cの中心点は掛止受材6aの水平状態において枢支具6bの枢支点より低い位置となるように構成されている。
【0011】
無端チェーン2の内側位置には、前記ガイドローラ6cを嵌入させる無端のガイドレール7を無端チェーン2に沿って設けている。このガイドレール7は、その大部分でガイドレール7と無端チェーン2とを所定間隔離して掛止受材6aを容器B側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具6bの姿勢を規制する形状にし、掛止受材6aを突出させる区間にある枢支具6bのガイドローラ6cが接触するガイドレール7の部分において、ガイドレール7と無端チェーン2との間隔を短く近接させて突出区間7aとしている。
【0012】
また、突出区間7aの上端から上方に従ってガイドレール7を無端チェーン2から離間して前記所定間隔離した位置になるまで湾曲させることで掛止部材6を下方向に送りながら回転させて掛止受材6aを規制するように運動させる受渡し区間7bとしている。この受渡し区間7bの形状は、容器Bの形状,寸法等に応じてS字状,カム形状等の様々な形状が適宜選択される。また、突出区間7aの下端から下方は、枢支具6bが枢支軸まわりに回転して掛止受材6aが水平状態から下向きに傾斜して容器Bとは反対側へ後退させる後退区間7cとしている。
【0013】
また、ローラ6dを嵌入させるローラガイド8を無端チェーン2の容器B側とその反対側それぞれに設け、容器B側のローラガイド8は、掛止部材6が掛止した容器Bの横振れを止めるようにし且つローラ6dとローラガイド8とガイドローラ6cとガイドレール7で掛止受材6aの姿勢を規制して容器Bを掛止できるようにし、容器B側とは反対側のローラガイド8は、ガイドローラ6cを中心に回転して不安定となり易い掛止部材6を保持して安定的に移動できるようにしている。
【0014】
無端チェーン2の外側近接位置それぞれには、段積みされた複数段の容器Bの最下段を支持する支持部材9を搬送コンベヤC方向へ進退可能に設けている。この支持部材9は、その支持面が突出区間7aの上端に移動した時点の掛止部材6の掛止受材6aの掛止面よりおよそ3mm下方に位置する高さに設けられ、その後方に配設したシリンダ10により容器Bの凸部Baの支持位置と凸部Baと接触しない後方位置との間を進退するようにしている。10aはシリンダロッドである。
【0015】
以下、図8〜11に基づいて容器Bの段ばらしを説明する。段ばらし装置1には複数の容器Bが垂直方向に段積みされ、支持部材9で支持されている。図8(a)に示すように段ばらし装置1を作動させると、掛止部材6が無端チェーン2の回動により一定の速度で左右同期しながら従動スプロケット4を反転してガイドレール7の受渡し区間7bの始端に移動する。
【0016】
掛止部材6は、図10に示すように掛止受材6aの先端位置(白丸記号で示している)がA1,A2・・・Anの順に移行するように掛止部材6が揺動し、図8(b)に示すように容器Bの凸部Baを下方からすくい上げるように掛止して既段積みの最下段の容器Bを若干持ち上げ、図8(c)に示すように最下段の容器Bが支持部材9から離間する。図10において、X(黒丸記号で示している)は容器Bの凸部Baと掛止受材6aとの接点である。
【0017】
既段積みの容器Bが支持部材9から離間後は、図9(a)に示すようにばらすべき最下段の容器Bを回避するように支持部材9を容器Bの外側へ一時的に後退させ、掛止部材6が突出区間7aを降下して最下段の容器Bが支持部材9の支持高さより下方へ移動すると、図9(b)に示すように支持部材9を支持位置まで前進させる。
【0018】
掛止部材6が最下段の容器Bを掛止した状態でさらに降下すると、図9(c)に示すように最下段から2段目の容器Bが支持部材9で支持され、同2段目の容器Bと最下段の容器Bが離間する。掛止部材6は突出区間7aの下端に来ると、最下段の容器Bが搬送コンベヤCに載置されて払い出され、掛止部材6はそのまま下向きに傾斜して後退した状態で駆動スプロケット3で反転し、払い出された容器Bは搬送コンベヤCで所定場所へ搬送される。以上、図8(a)〜(c),図9(a)〜(c)示す工程を繰り返すことで段積みされた容器Bを連続的にばらしながら搬送していく。
【0019】
支持部材9に容器が無く搬送コンベヤCで搬送されてきた段積みされた容器Bをばらす場合は、図12に示すように、搬送コンベヤCを駆動して段積みされた容器Bが搬送され、同容器Bが段ばらし装置1の下方に来ると図示しないセンサで検出し、搬送コンベヤCを減速停止する。次に、支持部材9を後退させた状態で駆動スプロケット3を一旦逆回転させて無端チェーン2を上向き方向に送り、掛止部材6を先の軌跡とは逆に移動させて段積みされた容器Bを持ち上げ、最下段から2段目の容器Bが支持部材9で支持できる位置に来た時点で支持部材9を前進させて前記2段目の容器Bを支持し、直ちに駆動スプロケット3を正回転させて無端チェーン2を下向き方向に送り、掛止部材6で掛止されている最下段の容器Bを搬送コンベヤCに移載する。その後無端チェーン2の下向き方向の送りを維持し、残りの容器Bを前記図8(a)〜(c),図9(a)〜(c)に示す工程を繰り返すことで連続的にばらして払い出す。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明の容器の段ばらし装置は、従来と比較して多段で且つより高速に段ばらしが求められる用途に好ましく利用される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施例の段ばらし装置の正面図である。
【図2】実施例の段ばらし装置の側面図である。
【図3】実施例の支持部材の説明図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図3のB−B断面図である。
【図7】実施例の掛止部材の動作の説明図である。
【図8】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図9】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図10】実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図である。
【図11】実施例の段ばらしのフローである。
【図12】実施例の段ばらしのフローである。
【符号の説明】
【0022】
1 段ばらし装置
2 無端チェーン
3 駆動スプロケット
3a 駆動軸
4 従動スプロケット
4a 従動軸
5 サーボモータ
5a 減速機
6 掛止部材
6a 掛止受材
6b 枢支具
6c ガイドローラ
6d ローラ
7 ガイドレール
7a 突出区間
7b 受渡し区間
7c 後退区間
8 ローラガイド
9 支持部材
10 シリンダ
10a シリンダロッド
B 容器
Ba 凸部
C 搬送コンベヤ
【技術分野】
【0001】
本発明は、段積みされた複数の容器から下方の容器を1個ずつばらして搬送コンベヤへ払い出す容器の段ばらし装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バケットの左右の把手に係合自在となり且つ所定方向に開閉自在な一対のハンガアームと、このハンガアームを上下動させるアーム昇降シリンダユニットと、ハンガアームが所定の高さ位置まで降下したタイミングでハンガアームを開かせるローラ機構と、このローラ機構によるハンガアームの開閉高さ位置を変えるローラタイミング変更手段を備えたバケットの払出し装置がある。
【0003】
ところで、この装置ではハンガアームを上下動させるアーム昇降シリンダユニットが段積み容器の上方に配設されているから、ばらし前の容器の段積み高さがハンガーアームの長さ内に制限され、より多段の段積み容器をばらす場合はハンガーアームを長く形成してアーム昇降シリンダユニットを高所に配設する必要があり、装置が大型化してしまう問題があった。また、ハンガーアームが上下に往復動作して払い出すから、ハンガアームが降下する際は段ばらし作業が中断され、払い出しの速度が遅く処理能力が低いという問題もあった。
【特許文献1】特開平11−59907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする第1の課題は、ばらし前の容器の段積み高さが装置の高さに依存せず、装置が小型でありながら任意の数に段積みされた容器をばらして払い出せる容器の段ばらし装置を提供することにある。また、第2の課題は容器を連続的且つ高速に段ばらしできる処理能力の高い容器の段ばらし装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させて最下段以外の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置
2) 搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させて前記2段目の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載しその後昇降手段で残りの段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させ昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させ最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置
3) 昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を最下段から2段目の容器を支持する支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、前記1)記載の容器の段ばらし装置
4) 昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて掛止部材を上方向送り又は下方向送りするように回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、支持部材を容器側とは反対側へ一時後退させて掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材の支持位置に来た時点で支持部材を容器側に前進させ且つ上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、前記2)記載の容器の段ばらし装置
5) 掛止部材は、前後一対の無端チェーン又は無端索体それぞれに容器の高さの寸法より長い間隔で複数の枢支具をその中間で枢支するように取り付け、前後の対向する枢支具の容器側端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材を架設し、容器側とは反対側の枢支具の端部にガイドローラを回転自在に設け、枢支具の枢支軸にローラを取付ける構造とし、前記ガイドローラを嵌入させた無端のガイドレールを無端チェーン又は無端索体に沿ってその内側に設け、前記ローラを嵌入させるローラガイドを無端チェーン又は無端索体の容器側に設けて掛止部材が掛止した容器の横振れを止めるようにし、又ロ−ラとロ−ラガイドとガイドロ−ラとガイドレ−ルで掛止部の姿勢を規制して容器を掛止できるようにし、掛止部突出手段は、前記ガイドレールの大部分でガイドレールと無端チェーン又は無端索体とを所定間隔離して掛止受材を容器側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具の姿勢を規制するとともに、掛止部を突出させる区間にある枢支具のガイドローラが接触するガイドレール部分においてガイドレールと無端チェーン又は無端索体との間隔を短くして近接させ、ガイドレールの上記の近接した部分で枢支具が枢支軸まわりに回転して掛止受材は起き上がって容器方向へ突出するようにする構造とし、更に掛止部受渡し可動手段は、ガイドレールの近接の部分の上端から上方に従ってガイドレールを無端チェーン又は無端索体から離間して前記の所定間隔の位置になるまで湾曲させることで掛止部材を下方向に送りながら回転させて掛止部となる掛止受材を規制するように運動させるようにした、前記3)又は4)記載の容器の段ばらし装置
にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明の請求項1,2記載の構成によれば、段積み容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に且つ昇降手段とは別体に設けたから、段積み容器の直上に装置を配設させる必要がなく、搬送コンベヤ上方の空間が許す限り任意の数の段積み容器を支持してばらすことができ、装置を小型化できる。また、請求項3,4記載の構成によれば、複数の掛止部材を一定のピッチで循環させる構造としたことで、支持部材と連動して段積みした複数の容器から下方の容器を1個ずつ搬送コンベヤへ連続的に持ち降ろし、従来のように往復動作させる装置と比較して高速で処理能力が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の掛止部材を取り付ける無端チェーン又は無端索体としては、常用のチェーン部材やベルト,ワイヤー等があり、リンク部分で掛止部材を揺動自在に枢支し易い無端チェーンが望ましい。掛止部突出手段としては無端チェーン又は無端索体の内側にガイドレールを設け、掛止部材に取り付けたローラをガイドレールに挿入してガイドレールの形状に沿って揺動させる方法が確実で望ましいが、無端チェーン又は無端索体自体を小径のローラ等で変位させてガイドレールを省略してもよい。また、支持部材に容器が無く搬送コンベヤで搬送されてきた段積み容器をばらす場合は、持ち上げた後に最下段から2段目の容器を支持部材で支持し、最下段の容器は支持部材で支持させることなく直ちに下降して搬送コンベヤに払い出す場合や、段積み容器を一旦全て支持部材で支持した後に所定のタイミングで下降させて搬送コンベヤに払い出す場合がある。さらに、段積み容器はフォークリフト等で外部から運搬して支持部材に直接支持させてばらす場合もある。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0008】
図1は実施例の段ばらし装置の正面図、図2は実施例の段ばらし装置の側面図、図3は実施例の支持部材の説明図、図4は図2のA−A断面図、図5は図3のA−A断面図、図6は図3のB−B断面図、図7は実施例の掛止部材の動作の説明図、図8,9は実施例の容器の段ばらしの工程図、図10は実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図、図11,12は実施例の段ばらしのフローである。
【0009】
本実施例の段ばらし装置1は、図1〜7に示すように垂直方向に送る無端チェーン2を搬送コンベヤCに沿って所定間隔をおいて前後一対配置して駆動スプロケット3と従動スプロケット4との間に回動自在に張り渡し、同前後一対の無端チェーン2を搬送コンベヤCを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン2間に容器Bの凸部Baを掛止する掛止部材6を容器Bの高さの寸法より長い間隔で4体架設し、駆動スプロケット3の駆動軸3aをサーボモータ5の出力軸に減速機5aを介装して接続している。サーボモータ5は、容器B側に位置する対向する左右の掛止部材6が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン2を同期して上方向又は下方向に回動させるように作動するものである。4aは従動軸である。
【0010】
掛止部材6は、前後一対の無端チェーン2それぞれのリンク(図示せず)に容器Bの高さの寸法より長い間隔をおいて断面略三角形状の枢支具6bをその中間で枢支し、前後の対向する枢支具6bの容器B側の端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材6aを架設し、容器B側とは反対側の枢支具6bの端部にガイドローラ6cを回転自在に設け、枢支具6bの枢支軸にローラ6dを軸支している。ガイドローラ6cの中心点は掛止受材6aの水平状態において枢支具6bの枢支点より低い位置となるように構成されている。
【0011】
無端チェーン2の内側位置には、前記ガイドローラ6cを嵌入させる無端のガイドレール7を無端チェーン2に沿って設けている。このガイドレール7は、その大部分でガイドレール7と無端チェーン2とを所定間隔離して掛止受材6aを容器B側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具6bの姿勢を規制する形状にし、掛止受材6aを突出させる区間にある枢支具6bのガイドローラ6cが接触するガイドレール7の部分において、ガイドレール7と無端チェーン2との間隔を短く近接させて突出区間7aとしている。
【0012】
また、突出区間7aの上端から上方に従ってガイドレール7を無端チェーン2から離間して前記所定間隔離した位置になるまで湾曲させることで掛止部材6を下方向に送りながら回転させて掛止受材6aを規制するように運動させる受渡し区間7bとしている。この受渡し区間7bの形状は、容器Bの形状,寸法等に応じてS字状,カム形状等の様々な形状が適宜選択される。また、突出区間7aの下端から下方は、枢支具6bが枢支軸まわりに回転して掛止受材6aが水平状態から下向きに傾斜して容器Bとは反対側へ後退させる後退区間7cとしている。
【0013】
また、ローラ6dを嵌入させるローラガイド8を無端チェーン2の容器B側とその反対側それぞれに設け、容器B側のローラガイド8は、掛止部材6が掛止した容器Bの横振れを止めるようにし且つローラ6dとローラガイド8とガイドローラ6cとガイドレール7で掛止受材6aの姿勢を規制して容器Bを掛止できるようにし、容器B側とは反対側のローラガイド8は、ガイドローラ6cを中心に回転して不安定となり易い掛止部材6を保持して安定的に移動できるようにしている。
【0014】
無端チェーン2の外側近接位置それぞれには、段積みされた複数段の容器Bの最下段を支持する支持部材9を搬送コンベヤC方向へ進退可能に設けている。この支持部材9は、その支持面が突出区間7aの上端に移動した時点の掛止部材6の掛止受材6aの掛止面よりおよそ3mm下方に位置する高さに設けられ、その後方に配設したシリンダ10により容器Bの凸部Baの支持位置と凸部Baと接触しない後方位置との間を進退するようにしている。10aはシリンダロッドである。
【0015】
以下、図8〜11に基づいて容器Bの段ばらしを説明する。段ばらし装置1には複数の容器Bが垂直方向に段積みされ、支持部材9で支持されている。図8(a)に示すように段ばらし装置1を作動させると、掛止部材6が無端チェーン2の回動により一定の速度で左右同期しながら従動スプロケット4を反転してガイドレール7の受渡し区間7bの始端に移動する。
【0016】
掛止部材6は、図10に示すように掛止受材6aの先端位置(白丸記号で示している)がA1,A2・・・Anの順に移行するように掛止部材6が揺動し、図8(b)に示すように容器Bの凸部Baを下方からすくい上げるように掛止して既段積みの最下段の容器Bを若干持ち上げ、図8(c)に示すように最下段の容器Bが支持部材9から離間する。図10において、X(黒丸記号で示している)は容器Bの凸部Baと掛止受材6aとの接点である。
【0017】
既段積みの容器Bが支持部材9から離間後は、図9(a)に示すようにばらすべき最下段の容器Bを回避するように支持部材9を容器Bの外側へ一時的に後退させ、掛止部材6が突出区間7aを降下して最下段の容器Bが支持部材9の支持高さより下方へ移動すると、図9(b)に示すように支持部材9を支持位置まで前進させる。
【0018】
掛止部材6が最下段の容器Bを掛止した状態でさらに降下すると、図9(c)に示すように最下段から2段目の容器Bが支持部材9で支持され、同2段目の容器Bと最下段の容器Bが離間する。掛止部材6は突出区間7aの下端に来ると、最下段の容器Bが搬送コンベヤCに載置されて払い出され、掛止部材6はそのまま下向きに傾斜して後退した状態で駆動スプロケット3で反転し、払い出された容器Bは搬送コンベヤCで所定場所へ搬送される。以上、図8(a)〜(c),図9(a)〜(c)示す工程を繰り返すことで段積みされた容器Bを連続的にばらしながら搬送していく。
【0019】
支持部材9に容器が無く搬送コンベヤCで搬送されてきた段積みされた容器Bをばらす場合は、図12に示すように、搬送コンベヤCを駆動して段積みされた容器Bが搬送され、同容器Bが段ばらし装置1の下方に来ると図示しないセンサで検出し、搬送コンベヤCを減速停止する。次に、支持部材9を後退させた状態で駆動スプロケット3を一旦逆回転させて無端チェーン2を上向き方向に送り、掛止部材6を先の軌跡とは逆に移動させて段積みされた容器Bを持ち上げ、最下段から2段目の容器Bが支持部材9で支持できる位置に来た時点で支持部材9を前進させて前記2段目の容器Bを支持し、直ちに駆動スプロケット3を正回転させて無端チェーン2を下向き方向に送り、掛止部材6で掛止されている最下段の容器Bを搬送コンベヤCに移載する。その後無端チェーン2の下向き方向の送りを維持し、残りの容器Bを前記図8(a)〜(c),図9(a)〜(c)に示す工程を繰り返すことで連続的にばらして払い出す。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明の容器の段ばらし装置は、従来と比較して多段で且つより高速に段ばらしが求められる用途に好ましく利用される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施例の段ばらし装置の正面図である。
【図2】実施例の段ばらし装置の側面図である。
【図3】実施例の支持部材の説明図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図3のB−B断面図である。
【図7】実施例の掛止部材の動作の説明図である。
【図8】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図9】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図10】実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図である。
【図11】実施例の段ばらしのフローである。
【図12】実施例の段ばらしのフローである。
【符号の説明】
【0022】
1 段ばらし装置
2 無端チェーン
3 駆動スプロケット
3a 駆動軸
4 従動スプロケット
4a 従動軸
5 サーボモータ
5a 減速機
6 掛止部材
6a 掛止受材
6b 枢支具
6c ガイドローラ
6d ローラ
7 ガイドレール
7a 突出区間
7b 受渡し区間
7c 後退区間
8 ローラガイド
9 支持部材
10 シリンダ
10a シリンダロッド
B 容器
Ba 凸部
C 搬送コンベヤ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させて最下段以外の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置。
【請求項2】
搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させて前記2段目の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載しその後昇降手段で残りの段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させ昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させ最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置。
【請求項3】
昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を最下段から2段目の容器を支持する支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、請求項1記載の容器の段ばらし装置。
【請求項4】
昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて掛止部材を上方向送り又は下方向送りするように回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、支持部材を容器側とは反対側へ一時後退させて掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材の支持位置に来た時点で支持部材を容器側に前進させ且つ上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、請求項2記載の容器の段ばらし装置。
【請求項5】
掛止部材は、前後一対の無端チェーン又は無端索体それぞれに容器の高さの寸法より長い間隔で複数の枢支具をその中間で枢支するように取り付け、前後の対向する枢支具の容器側端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材を架設し、容器側とは反対側の枢支具の端部にガイドローラを回転自在に設け、枢支具の枢支軸にローラを取付ける構造とし、前記ガイドローラを嵌入させた無端のガイドレールを無端チェーン又は無端索体に沿ってその内側に設け、前記ローラを嵌入させるローラガイドを無端チェーン又は無端索体の容器側に設けて掛止部材が掛止した容器の横振れを止めるようにし、又ロ−ラとロ−ラガイドとガイドロ−ラとガイドレ−ルで掛止部の姿勢を規制して容器を掛止できるようにし、掛止部突出手段は、前記ガイドレールの大部分でガイドレールと無端チェーン又は無端索体とを所定間隔離して掛止受材を容器側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具の姿勢を規制するとともに、掛止部を突出させる区間にある枢支具のガイドローラが接触するガイドレール部分においてガイドレールと無端チェーン又は無端索体との間隔を短くして近接させ、ガイドレールの上記の近接した部分で枢支具が枢支軸まわりに回転して掛止受材は起き上がって容器方向へ突出するようにする構造とし、更に掛止部受渡し可動手段は、ガイドレールの近接の部分の上端から上方に従ってガイドレールを無端チェーン又は無端索体から離間して前記の所定間隔の位置になるまで湾曲させることで掛止部材を下方向に送りながら回転させて掛止部となる掛止受材を規制するように運動させるようにした、請求項3又は4記載の容器の段ばらし装置。
【請求項1】
段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させて最下段以外の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置。
【請求項2】
搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた複数の容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、同昇降手段で段積み容器を持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させて前記2段目の容器を支持し最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載しその後昇降手段で残りの段積み容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させ昇降手段で段積み容器を持ち降ろして最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させ最下段の容器を昇降手段で持ち降ろして搬送コンベヤに移載するように制御するばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段ばらし装置。
【請求項3】
昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を最下段から2段目の容器を支持する支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、請求項1記載の容器の段ばらし装置。
【請求項4】
昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて掛止部材を上方向送り又は下方向送りするように回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から掛止部材で持ち降ろした容器を搬送コンベヤ上に移載する位置又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、ばらし制御手段は、支持部材を容器側とは反対側へ一時後退させて掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材の支持位置に来た時点で支持部材を容器側に前進させ且つ上記区間上端の手前で掛止部材が段積みされた最下段の容器を掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものである、請求項2記載の容器の段ばらし装置。
【請求項5】
掛止部材は、前後一対の無端チェーン又は無端索体それぞれに容器の高さの寸法より長い間隔で複数の枢支具をその中間で枢支するように取り付け、前後の対向する枢支具の容器側端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材を架設し、容器側とは反対側の枢支具の端部にガイドローラを回転自在に設け、枢支具の枢支軸にローラを取付ける構造とし、前記ガイドローラを嵌入させた無端のガイドレールを無端チェーン又は無端索体に沿ってその内側に設け、前記ローラを嵌入させるローラガイドを無端チェーン又は無端索体の容器側に設けて掛止部材が掛止した容器の横振れを止めるようにし、又ロ−ラとロ−ラガイドとガイドロ−ラとガイドレ−ルで掛止部の姿勢を規制して容器を掛止できるようにし、掛止部突出手段は、前記ガイドレールの大部分でガイドレールと無端チェーン又は無端索体とを所定間隔離して掛止受材を容器側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具の姿勢を規制するとともに、掛止部を突出させる区間にある枢支具のガイドローラが接触するガイドレール部分においてガイドレールと無端チェーン又は無端索体との間隔を短くして近接させ、ガイドレールの上記の近接した部分で枢支具が枢支軸まわりに回転して掛止受材は起き上がって容器方向へ突出するようにする構造とし、更に掛止部受渡し可動手段は、ガイドレールの近接の部分の上端から上方に従ってガイドレールを無端チェーン又は無端索体から離間して前記の所定間隔の位置になるまで湾曲させることで掛止部材を下方向に送りながら回転させて掛止部となる掛止受材を規制するように運動させるようにした、請求項3又は4記載の容器の段ばらし装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−240845(P2006−240845A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−60555(P2005−60555)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(000196705)西部電機株式会社 (80)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(000196705)西部電機株式会社 (80)
【Fターム(参考)】
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