説明

容器

【課題】歯科用接着剤容器の容器本体と蓋部材との接合部の破断時に、容器本体がぶれるようなことがあっても、容器本体内の内容物が外に流出することを防止する。
【解決手段】歯科用接着剤容器1は、容器本体2と蓋部材3とからなり、容器本体2と蓋部材3との間には、脆弱部13が形成され、脆弱部13を破断することによって、容器1は開栓される。円筒形状の蓋部材3は、内部に閉塞部材21が設けられ、閉塞部材21は、蓋部材3から脆弱部13を僅かに越えて配設されている。脆弱部13を破断する際に、破断後も閉塞部材21が容器本体2の開口を閉塞するようにして、内容物の飛び出しを防止するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体の開口部と蓋部材との接合が脆弱部によって一体的に連結され、脆弱部からなる接合部を破断することによって容器本体と蓋部材とを分離する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
歯科用に用いられる接着材については、複数回を繰り返して使用する容器に収容されるものと、1回分のだけの治療に用いられる容器に収容されるものがある。前者の複数回を繰り返して使用する容器は、治療回数の相当分が容器に収容され、治療毎に蓋部材を開栓してその都度治療を行っている。後者の1回分の治療のみについて接着材を使用する容器については、密閉状態にある容器が開栓されて、通常は接着材の残量にかかわらず、治療後に容器がその都度廃棄される。
【0003】
図8のAは、従来の他の歯科用接着材に用いられている容器を示す。
容器61は容器本体62とその蓋部材63とから構成され、下部に円板形状の台座64が設けられ、中心部には容器部65が台座64から上方に立設するように上下方向に設けられ、容器部65の左右両側には、薄板形状のフィン66a,66bが形成されている。他方、蓋部材63の左右両側にも同様に、薄板形状のフィン66c,66dが形成されている。容器本体62の上部には、蓋部材63が形成されている。容器本体62と蓋部材63の間には、脆弱部68が形成され、この脆弱部68は容器部65に接着材を収容した後に、溶着などによって結合される。
【0004】
容器61を開けて接着材を取り出すには、蓋部材63を掴み捻るようにして脆弱部68を切断する。そして、図8のBに示すように、そのまま容器本体62を立てた姿勢で適当な位置において、脆弱部68を切断して形成された開口69にロッド(図5参照)を差し込んで、ロッドの先端部に接着材を付着させて歯科治療を行なっている。歯科治療が終了した後は、容器本体62が蓋部材63と分離した状態で廃棄される。
なお、1回限りの使い捨て容器については、下記の特許文献1及び特許文献2のような容器が開示されている。
【特許文献1】特開2003−310646号公報
【特許文献2】特開2003−175077号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、図8のAに示す容器61を開封するときには、容器本体62のフィン66a,66bと蓋部材63のフィン66c,66dとを逆方向に回転するようにして、容器本体62と蓋部材63との脆弱部68を切断する。この脆弱部68は、容器本体62から蓋部材63が破断すると内容物が漏れてしまうので、ある程度の強度を必要とする。また、容器本体62と蓋部材63とを切断する際は、徐々に脆弱部が破断されるものでなく、破断するときは全体が一瞬のうちに破断し、容器本体62の開口69と蓋部材63とが分離する。
【0006】
しかしながら、硬質の樹脂同士の破断であるので、破断時に容器本体62に軽い衝撃(ポキッと折れるような感じ)が発生し、その際に該容器本体62と蓋部材63との間にぶれが生じ、その結果容器本体62の自由端側である開口69が開放されて大きく揺れて、その勢いによって内容物が開口から流出することがある。
また、容器本体62と蓋部材63との接合方法は、熱溶着や接着剤の使用など種々の方法が考えられるが、いずれにしても、容器本体62に入れた内容物の漏れを防止するために、完全な密閉を施さなければならず、その一方容器本体62と蓋部材63とが容易に破断されなければならず、高度の接合技術を必要としている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、容器本体と蓋部材との接合部の破断時に、容器本体のぶれをできるだけ小さくして開口69の揺れを低く抑え、容器本体内の内容物が外に流出することを防止し、さらには接合部が完全に密閉されていなくとも容器本体の内容物は密閉状態にされる容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の容器は、上記目的を達成するために、開口部を有する容器本体と前記開口部と連結される蓋部材とを備え、これらの容器本体の開口部と蓋部材との接合が脆弱部によって一体的に連結され、該脆弱部からなる接合部を破断することによって前記容器本体と蓋部材とを分離する容器において、前記蓋部材の前記容器本体との連結部に該容器本体側へ突出する閉塞部材を設け、該閉塞部材によって前記容器本体の開口部を閉塞するようにした。
上記容器は、前記蓋部材が前記開口部に連結される筒状部と、該筒状部の内周部に配設されている前記閉塞部材とからなり、該閉塞部材を前記蓋部材の筒部に嵌入することができる。
上記容器の前記閉塞部材は、該閉塞部材の外周面の断面形状が、前記筒状部の内周面の断面形状よりも大きな弾性部材で形成することができる。
上記容器の前記蓋部材と前記容器本体との接合部は、熱溶着によって接合させることができる。
上記容器本体の前記容器本体には該容器本体の外周面から外側に突出する把持部を形成するとともに、前記蓋部材には該蓋部材の外周面から外側に突出する把持部を形成し、前記切断部が前記一対の把持部の逆回転方向による切断とすることができる。
上記容器は、該容器本体に入る内容物が医科用接着材とすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の容器は、開口部を有する容器本体と前記開口部と連結される蓋部材とを備え、これらの容器本体の開口部と蓋部材との接合が脆弱部によって一体的に連結され、該脆弱部からなる接合部を破断することによって前記容器本体と蓋部材とを分離する容器において、前記蓋部材の前記容器本体との連結部に該容器本体側へ突出する閉塞部材を設け、該閉塞部材によって前記容器本体の開口部を閉塞するようにしたので、容器本体と蓋部材との破断時に、該閉塞部材を回転軸として、前記容器本体と蓋部材とをスムーズに逆回転させることができるため、容器本体のぶれを小さく抑えることができる。したがって、容器本体の開口の揺れは小さく、内容物の揺動も大きく低減できる。その上、仮に容器本体が多少ぶれるようなことがあっても、閉塞部材で容器本体の開口を閉塞した状態が保持し易いため、容器本体に入れてある内容物の飛び出しが防止できる。また、脆弱部が気密でないような場合に、閉塞部材で脆弱部を連結しているので、脆弱部の気密状態とは無関係に容器本体を気密にすることができる。
上記容器は、前記蓋部材が前記開口部に連結される筒状部と、該筒状部の内周部に配設されている閉塞部材とからなり、該閉塞部材を前記蓋部材の筒部に嵌入するようにしたので、容器本体と蓋部材との接合後に閉塞部材を装着することができるようになった。したがって、内容物を容器本体に入れる前に、それらの接合が可能になった。
上記容器は、前記閉塞部材は、該閉塞部材の外周面の断面形状が、前記筒状部の内周面の断面形状よりも大きな弾性部材で形成されているので、密着力を安定させて維持させることができる。容器本体と蓋部材との破断後も閉塞部材が容器本体の開口部を安定させて閉塞することができる。
上記容器の前記容器本体には該容器本体の外周面から外側に突出する把持部を形成するとともに、前記蓋部材には該蓋部材の外周面から外側に突出する把持部を形成し、前記切断部が前記一対の把持部の逆回転方向による切断であるので、容器本体と蓋部材とをより小さな力で容易に破断することができる。
上記容器の前記容器本体に入る内容物が医科用接着材としたので、開栓時に飛び出しやすい医科用接着材の飛び出しを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の第1の実施形態の容器について、図面を参照しながら説明する。
図1は、歯科治療用の接着材入れの未使用状態の容器の上方から見た断面図、図2は容器本体2を下方から見た断面図である。
図に示すように容器1は、歯科治療用の接着材を入れるいわゆる使い捨てタイプの容器である。樹脂製の容器1は、下部に樹脂製の容器本体2が形成され上部に容器本体2と同じ材質の蓋部材3が形成されている。
容器本体2は、上端側に接着材が収容される胴部5が形成され、この胴部5の形状は有底円筒形状である。胴部5の下部には、胴部5より大径の台座6が形成されている。台座6の周囲には、台座6の径方向に対向させて、かつ直径方向外側に突出する補助脚部7が、台座6の中心方向に向かい合うようにして2本形成されている。補助脚部7は台座6に一端が連結されている翼部8と翼部8の他端(先端)に連結されている円柱部9とからなる。翼部8は四角形状の板状部材であり、円柱部9の上端部は翼部8の上端部よりも上側に突出している。
【0010】
図1に示す蓋部材3は、蓋本体10と保持脚部11及び閉塞部材21とからなり、円柱状の蓋本体10は、図3に示すように、容器本体2の内径と外径とが同一径となるように形成されている。この蓋本体10と容器本体2との接合部は脆弱部13を形成している。脆弱部13の形成方法は、蓋本体10と容器本体2とを一体成形によって薄肉部を形成してもよいし、蓋本体10と容器本体2とを別部材として、後から接着剤によって蓋本体10と容器本体2とを接合してもよい。本実施形態では、それらを別部材で成形し熱溶着によって、蓋本体10と容器本体2とを接合している。
図1及び図2に示すように、蓋本体10の保持脚部11は、蓋本体10の周囲に設けられ、蓋本体10の径方向に対向させて、かつ直径方向外側に突出するように2本形成されている。保持脚部11は、は蓋本体10に一端が連結されている翼部14と翼部14の他端(先端)に連結されている円柱部15とからなる。この保持脚部11を形成する位置は、蓋部材3の補助脚部7の板面に対し、同一周角度に位置するようにして形成される。
【0011】
閉塞部材21は、合成樹脂で形成されたほぼ円柱形状の弾性材で形成されている。本実施形態では、閉塞部材21の外径を蓋本体10及び容器本体2の内径よりも大きく形成している。また、図3に示すように、閉塞部材21が配設される位置は、閉塞部材21の一端側端部が、蓋本体10と容器本体2の脆弱部13を越えて容器本体2側に、長さLだけ突出するように装着している。したがって、蓋本体10に閉塞部材21を装着させた状態では、閉塞部材21は径方向に圧縮された状態となり、反発力によって蓋本体10及び容器本体2の内周面を押圧する状態にする。
閉塞部材21を蓋本体10に装着するときは、図4に示すように、蓋本体10と容器本体2とを熱溶着させた後に、容器1に入れる内容物(医科用接着材)を収容した後、閉塞部材21が脆弱部13を跨ぐようにして蓋本体10の開口22から押し込む。閉塞部材21を固定するための特別な接着剤などは必要とせず、閉塞部材21の弾性力から得られる反発力で、閉塞部材21を容器1に固定することができる。
【0012】
容器本体2の台座6には、下側が開口した有底円筒形であり、台座6の周壁部には周壁部の下端から上側に延びるように形成した一対のスリット16が形成されている。スリット16を形成する位置は、台座6の中心を通りかつ一対の補助脚部7を結んだ直線に対して直角方向となる線上位置に配置されている。従って、補助脚部7とスリット16は、台座6の周方向に90度間隔で互い違いに配置されている。スリット16の幅は、保持脚部11の翼部14の厚さにほぼ等しくなるように形成されている。
台座6には内孔19を形成し内孔19の内径は、蓋部材3の蓋本体10の外径とほぼ等しく、容器本体2と蓋部材3を分離したときは、図5に示すように、台座6の内孔19に蓋部材3が嵌合するように形成している。
【0013】
このような容器によって、歯科医師が歯の治療をするため接着材を使用するときは、容器本体2の補助脚部7を一方の手で掴み、他方の手で蓋部材3の保持脚部11を掴んで、補助脚部7と保持脚部11を、図1中の矢印a,bに示すように逆方向に回転させることにより、脆弱部13を破断する。この際、脆弱部13は弾性を有さないので、一瞬にして蓋本体10と容器本体2とが分離される。
これらの蓋本体10と容器本体2の回転方向は互いに周方向であり、容器本体2の軸方向へ引き抜く方向の力は作用しない。また、それらが破断状態にあっても、閉塞部材21が脆弱部13を跨いで配設されているので、閉塞部材21が容器本体2の内周面を押圧することによって連結部材の役割を果たし、蓋部材3と容器本体2とは連結状態が維持されている。
すなわち、閉塞部材21を回転軸として、容器本体2と蓋部材3とをスムーズに逆回転させることができるため、容器本体2のぶれを小さく抑えることができる。したがって、容器本体2の開口17の揺れは小さく、内容物の揺動も大きく低減できる。その上、仮に容器本体2が多少ぶれるようなことがあっても、閉塞部材21で容器本体2の開口17を閉塞した状態が保持し易いため、容器本体2に入れてある内容物の飛び出しが防止できる。
【0014】
なお、保持脚部11は、両端部にある円柱部15及び15間の距離が長いので、回転モーメントが大きくなって小さな力で脆弱部13を切断することができる。
蓋部材3を容器本体2から分離させた後は、蓋部材3の向きを上下方向が逆になるように向け、さらに蓋部材3の保持脚部11の位置を容器本体2の補助脚部7に対して90度、周方向にずらす位置に回転させる。そして、容器本体2の台座6の直下方に蓋部材3を持って行き、台座6の内孔に蓋部材3の蓋本体10を嵌合するとともに、保持脚部11の翼部14をスリット16に差し込む。すると、図5に示すように、容器本体2と蓋部材3とがロケット形状に連結され、容器1の下部は、補助脚部7と保持脚部11とで十字形状になり、安定した状態で任意の場所に置くことができる。
【0015】
このように、容器本体2が取出し開口17を上に向けた状態で、適当な位置に容器1を置くことによって、容器1は安定した起立姿勢を維持することができる。
したがって、歯科医師は安定状態で置かれた容器1の取出し開口17にロッド18の先端部を差し込んで、接着材を取り出すことができる。なお、歯科医師が接着材を全部使い切っておらず、再度の使用を望む場合は、閉塞部材21を容器本体2の開口17に差し込むことによって、蓋部材3を容器本体2に被せて保存ができる。
さらに、閉塞部材21は、このように閉栓の役割を果たし、さらには、熱溶着している連結部である脆弱部13を跨いで配設されているので、連結部の厳格な密着性が施されていなくとも、容器1の内部の密着性を維持させる効果がある。
【0016】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、上記実施形態と同じ名称の部分については同一の符合を付して説明する。
図6に示すように容器1は、歯科用接着剤容器に限定されないいわゆる汎用容器であり、液体もしくは粉末及び粒子状の個体などを収容することができる。
この樹脂製の容器1は、下部に樹脂製の容器本体2が形成され上部に容器本体2と同じ材質の蓋部材3が形成されている。
これらのうち、容器本体2は、有底円筒形状体である。蓋部材3は、蓋本体10と円柱形状の閉塞部材21とからなり、蓋本体10は、容器本体2の内径と外径とが同一径となるように形成されている。この蓋本体10と容器本体2との接合部は脆弱部13を形成している。脆弱部13の形成方法は、蓋本体10と容器本体2とを一体成形によって薄肉部を形成してもよいし、蓋本体10と容器本体2とを別部材として、後から接着剤によって蓋本体10と容器本体2とを接合してもよい。本実施形態では、それらを別部材で成形し熱溶着によって、蓋本体10と容器本体2とを接合している。
【0017】
閉塞部材21は、合成樹脂で形成されたほぼ円柱形状の弾性材で形成され、閉塞部材21の外径を蓋本体10及び容器本体2の内径よりも大きく形成している。閉塞部材21が配設される位置は、閉塞部材21の一端側端部が、蓋本体10と容器本体2の脆弱部13を越えて容器本体2側に、長さLだけ突出するように装着している。したがって、蓋本体10に閉塞部材21を装着させた状態では、閉塞部材21は径方向に圧縮された状態となり、容器1に固定される。
【0018】
閉塞部材21を容器1に装着するときは、治具30を使用すると便利である。治具30は、ストッパ部31と突部である押し込み部32とを備えている。この治具30の押し込み部32の長さを、予め閉塞部材21が脆弱部13より長さLだけ越えるような長さL2にしておけば、閉塞部材21の押し込み量を容易に、精確に行うことができ、脆弱部13を破断した後に、閉塞部材21の容器本体2の開口17に対する閉塞力を一定値若しくは一定範囲内に調整できる。
このように、一般的な形状の容器1についても、脆弱部13を破断したときに閉塞部材21が容器本体2の開口17を閉塞しているので、内容物が容器本体2から飛び出すことがない。また、閉塞部材21は弾性部材で形成され、容器本体2への閉塞長さも少ないので、容易にその後、蓋部材3を引き抜くことによって、容器本体2から外すことができる。
【0019】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、蓋部材3を筒状に形成し、容器本体2と蓋部材3を熱溶着した後、閉塞部材21を蓋部材3及び容器本体2に装着したが、蓋部材3の蓋本体10は筒状であることは要せず、蓋部材3の上端部が閉塞されているものでも適用が可能である。
すなわち、図7に示すように、蓋部材3の容器本体2との接合部側に閉塞部材21の嵌入部24を形成し、この嵌入部24に閉塞部材21を嵌入し、容器本体2を閉塞するようにしてもよい。さらには、図7に示す、蓋本体10と閉塞部材21とを一体成形によって形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態における容器本体と蓋部材とからなる容器の未開封状態の斜視図である。
【図2】図1の容器の容器本体から蓋部材を外した状態の容器本体の斜視図である。
【図3】図1のX−X線方向における断面図である。
【図4】図1の容器に閉塞部材を組み込む前の斜視図である。
【図5】図1の容器から蓋部材を外して該蓋部材を容器本体の底部に組み込んでロケット形状にした、容器の使用状態の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による容器の分解斜視図と容器の斜視図である。
【図7】本発明の変形例による容器の断面図である。
【図8】従来の歯科用に使用されている歯科接着材用の使い捨て容器であって、Aは未使用状態の斜視図、Bは蓋部材を外した状態の容器の容器本体の斜視図である。
【符号の説明】
【0021】
1 容器
2 容器本体
3 蓋部材
10 蓋本体
13 脆弱部
21 閉塞部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する容器本体と前記開口部と連結される蓋部材とを備え、これらの容器本体の開口部と蓋部材との接合が脆弱部によって一体的に連結され、該脆弱部からなる接合部を破断することによって前記容器本体と蓋部材とを分離する容器において、
前記蓋部材の前記容器本体との連結部に該容器本体側へ突出する閉塞部材を設け、該閉塞部材によって前記容器本体の開口部を閉塞するようにしたことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記蓋部材が前記開口部に連結される筒状部と、該筒状部の内周部に配設されている前記閉塞部材とからなり、該閉塞部材を前記蓋部材の筒部に嵌入するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記閉塞部材は、該閉塞部材の外周面の断面形状が、前記筒状部の内周面の断面形状よりも大きな弾性部材で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記蓋部材と前記容器本体との接合部は、熱溶着によって接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器。
【請求項5】
前記容器本体には該容器本体の外周面から外側に突出する把持部を形成するとともに、前記蓋部材には該蓋部材の外周面から外側に突出する把持部を形成し、前記切断部が前記一対の把持部の逆回転方向による切断であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
前記容器本体に入る内容物が医科用接着材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ1項に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−290724(P2008−290724A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−135091(P2007−135091)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(391003576)株式会社トクヤマデンタル (222)
【Fターム(参考)】