説明

容器

【課題】減容による自立安定性低下の防止を図ることができ、取扱利便性の点でも優れた容器を提供すること。
【解決手段】フィルムにより形成された容器本体1が、五つ以上の面状部分18によって構成された胴部3を有し、各面状部分18は前記容器本体1の上部から該容器本体1の下部まで延び、また、全ての前記面状部分18のうちの少なくとも隣り合う二つの面状部分18の境界にはリブ9が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、飲料、液体洗剤等の液状物や粉状物等の固形物の収容に用いて好適な容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の容器(パウチ容器)として、前面フィルムと、背面フィルムと、左右両側に設けられたガセット状の側面フィルムとによって胴部が構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この容器は、左右のガセットによって折り畳むことができるので、内容物が充填されていない空の状態での運搬や内容物が消費された後の廃棄の際に、コンパクトにして取り扱うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−15708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の容器では、充填された内容物の導出に伴い、展張状態にあった左右のガセットが内側に折り込まれていくように減容して胴部が扁平となり、容器の減容がある程度進んだ段階で扁平となった胴部がその中央部あたりから急に折れ曲がると、容器の自立安定性が一気に損なわれることになり、内容物がこぼれる虞もある。
【0006】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、減容による自立安定性低下の防止を図ることができ、取扱利便性の点でも優れた容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る容器は、フィルムにより形成された容器本体が、五つ以上の面状部分によって構成された胴部を有し、各面状部分は前記容器本体の上部から該容器本体の下部まで延び、また、全ての前記面状部分のうちの少なくとも隣り合う二つの面状部分の境界にはリブが設けられている(請求項1)。
【0008】
上記容器において、前記胴部が折り畳まれるときに該胴部の最前面及び最後面に位置する前記面状部分を除く他の面状部分は、前記胴部が折り畳まれるときに内側に折り込まれるガセット部を有していてもよい(請求項2)。
【0009】
上記容器において、前記容器本体の底部の周縁部分から該底部の中央部分に向けて延びる底構成部分が各面状部分の下部に連設され、隣り合う前記面状部分に連設された底構成部分どうしが接合されていてもよい(請求項3)。
【0010】
上記容器において、前記底部の中央部分は、前記底構成部分とは別体に形成された閉塞部材によって閉塞されていてもよい(請求項4)。
【0011】
上記容器において、前記面状部分として、前記容器本体の底部を構成する底構成部分が連設された第一の面状部分と、前記底構成部分が連設されていない第二の面状部分とが設けられ、第二の面状部分は第一の面状部分の底構成部分に接合されていてもよい(請求項5)。
【0012】
上記容器において、前記容器本体の底部は1枚のシート状部材によって構成され、このシート状部材の周縁に前記面状部分が連設されていてもよい(請求項6)。
【0013】
上記容器において、前記容器本体の底部は周縁にシール代が設けられた1枚のシート状部材によって構成され、また、シート状部材の周縁の前記シール代に合掌シールされるシール代が前記面状部分の下側に設けられ、前記シート状部材の周縁に一部の面状部分のみがそれぞれに設けられたシール代を介して連設され、残部の前記面状部分は前記一部の面状部分に連設されていてもよい(請求項7)。
【0014】
上記容器において、前記容器本体の胴部は六つの面状部分によって構成され、前記六つの面状部分のうちの互いに対向する二対の面状部分がそれぞれ該胴部が折り畳まれるときに内側に折り込まれるガセット部を有していてもよい(請求項8)。
【0015】
上記容器が、前記容器本体に装着される口部材を備え、前記口部材は、前記容器本体の上部に設けられた開口を挿通する筒状部と、この筒状部に連設され、該筒状部から該筒状部の外方に延びる突出部とを有し、前記容器本体における前記開口の周縁部分が前記突出部の上面または下面に接合されていてもよい(請求項9)。
【0016】
上記容器において、前記開口の周縁部分は、シート状で前記筒状部の基端を囲むように設けられた環状部材を介して前記突出部に接合されていてもよい(請求項10)。
【発明の効果】
【0017】
請求項1〜10に係る発明では、減容による自立安定性低下の防止を図ることができ、取扱利便性の点でも優れた容器が得られる。
【0018】
すなわち、請求項1〜10に係る発明の容器では、胴部が折り畳まれるときに胴部の最前面及び最後面に位置する二つの面状部分を除く他の面状部分に、胴部が折り畳まれるときに内側に折り込まれるガセット部を設けることができる。そして、本発明の容器でも、充填された内容物の導出に伴い、展張状態にあったガセット部が内側に折り込まれていくように減容して胴部は扁平に近づくが、容器の減容がある程度進んだ段階で扁平となった胴部がその中央部あたりから急に折れ曲がることは、胴部の左右の少なくとも何れか一方に二つ以上並ぶように形成することのできるガセット部によって効果的に防止される。これは、胴部の左右の少なくとも何れか一方において二つ以上並んだガセット部の向きが相互に平行とならないようにすれば、二つ以上並んだガセット部の何れか一つに折れ曲げようとする力が働いたとしても、他のガセット部にはこの力に抵抗して突っ張ろうとする力が作用するためである。
【0019】
従って、本発明の容器は、減容して胴部が扁平に近づいても折れ曲がり難く、それだけ自立安定性や取扱利便性が良好となり、この効果は、隣り合う面状部分の境界に形成されるシールリブによって一層向上することになる。
【0020】
請求項4に係る発明の容器では、底部の中央にシールリブが集中しないようにすることができ、自立安定性が大いに向上する。
【0021】
請求項5に係る発明の容器では、底部の周縁部分から中央部分に向けて延びる底構成部分が各面状部分の下部に連設されている場合よりも、底部に形成されるシールリブの数が減り、従って底部の中央部分におけるシールリブの集中が軽減されるので、これにより、自立安定性の向上を図ることができる。
【0022】
請求項6、7に係る発明の容器では、底部の下面側に突出するようなシールリブを完全に無くすことができ、底部が平坦に近い形状となるように展張されるように構成することもできるので、自立安定性の向上や充填容量の増量化を容易に図ることができる。
【0023】
請求項9、10に係る発明の容器では、口部材の突出部と容器本体の開口の周縁部分とが接合されることにより、容器本体に立体的な肩部を持たせることができるので、充填容量の増量化を容易に図れるのに加えて、一般のペットボトル等と同様に容器間の隙間をあけずに複数の容器を並べることができるので、省スペース化や取扱利便性にも優れたものとなる。
【0024】
しかも、請求項10に係る発明の容器では、例えば環状部材を容器本体と同素材とすることにより、容器本体に対する口部材の装着をより良好かつ確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施の形態に係る容器を形成する6枚のフィルムの構成を概略的に示す正面図である。
【図2】前記容器の容器本体にスパウトを装着する工程を概略的に示す斜視図である。
【図3】前記容器の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】折り畳まれた状態の前記容器の構成を概略的に示す斜視図である。
【図5】(A)は前記容器の口部材の構成を概略的に示す縦断面図、(B)は前記口部材の変形例の構成を概略的に示す縦断面図である。
【図6】折り畳み状態にある前記容器の開口の構成を概略的に示す説明図である。
【図7】(A)は前記口部材の他の変形例の構成を概略的に示す説明図、(B)は図2に示す口部材の装着方法とは異なる装着方法を概略的に示す説明図である。
【図8】(A)は前記容器の底部の変形例の折り畳み状態の構成を概略的に示す部分拡大正面図、(B)は(A)に示す容器の底部の充填状態の構成を概略的に示す部分拡大説明図である。
【図9】(A)は第1の変形例に係る容器を形成する6枚のフィルムの構成を概略的に示す正面図、(B)は同変形例に係る容器の容器本体にスパウトを装着する工程を概略的に示す斜視図、(C)は同変形例に係る容器の構成を概略的に示す斜視図である。
【図10】(A)は第2の変形例に係る容器を形成する6枚のフィルムの構成を概略的に示す正面図、(B)は同変形例に係る容器の構成を概略的に示す斜視図である。
【図11】(A)は第3の変形例に係る容器を形成する6枚のフィルムの構成を概略的に示す正面図、(B)は同変形例に係る容器の構成を概略的に示す斜視図である。
【図12】第4の変形例に係る容器の構成を概略的に示す展開図である。
【図13】第5の変形例に係る容器の構成を概略的に示す展開図である。
【図14】第6の変形例に係る容器の構成を概略的に示す分解斜視図である。
【図15】第7の変形例に係る容器の構成を概略的に示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0027】
本発明の一実施の形態に係る容器は、図2〜図4に示すように、飲料等の内容物を収容する容器本体1と、この容器本体1の上部に装着され、容器本体1に収容された内容物を外部に導出するための口部材(以下、スパウトという)2とを備えている。
【0028】
容器本体1は、図2及び図3に示すように、胴部3と、この胴部3の上側に連設された肩部4と、胴部3の下側に連設された底部5とを有し、図4に示すように折り畳み可能に構成され、拡開した状態では略正六角柱状となる(図3参照)。
【0029】
胴部3は、互いに略同一形状である六つの側面6を有する略正六角筒状を呈するように拡開する(図2及び図3参照)。そして、胴部3には、図4に示すような折り畳みを可能とするために、胴部3の略上下方向(胴部3の軸方向)に延びる六つの辺に沿って、外向きに凸の折曲(山折り)を誘導する胴側第一折畳線部7が設けられ、また、六つの側面6のうち、互いに対向する二対の側面6の各々の中央には、略上下方向(胴部3の軸方向)に延び内向きに凸の折曲(谷折り)を誘導する胴側第二折畳線部8が設けられている(図2、図3参照)。すなわち、計六つの胴側第一折畳線部7と、計四つの胴側第二折畳線部8とは、胴部3の折り畳みを可能とするガセット部(サイドガセット)3aを胴部3の左右にそれぞれ二つずつ構成するように設けられ、各ガセット部3aは、胴部3を折り畳んだときに折り畳まれた状態の胴部3の略中央にまで内側に折り込まれることになる。
【0030】
また、胴部3の各胴側第一折畳線部7の外側には、図2及び図3に示すように、胴側第一折畳線部7に沿って延びるシールリブ9が突設されている。
【0031】
肩部4は、平面視が略正六角形状を呈するように構成されている(図2参照)。そして、肩部4は、図4に示すように、胴部3と共に折り畳むことができ、かつ、このときに胴部3の外側(上側)に折り出されるのであって、そのために肩部4には、図2に示すように、計六つの肩側第一折畳線部10と、計四つの肩側第二折畳線部11とが設けられている。ここで、各肩側第一折畳線部10は、肩部4において胴部3の各胴側第一折畳線部7と連係する(接する)位置から肩部4の中央部分に向けて延び、上向きに凸の折曲(山折り)を誘導するように構成されている。また、各肩側第二折畳線部11は、肩部4において各胴側第二折畳線部8と連係する(接する)位置から肩部4の中央部分に向けて延び、下向きに凸の折曲(谷折り)を誘導するように構成されている。
【0032】
また、肩部4の各肩側第一折畳線部10の外側には、図2に示すように、肩側第一折畳線部10に沿って延びるシールリブ12が突設されている。
【0033】
さらに、肩部4の中央部分には、図2に示すように、スパウト2を装着するための略円形状の開口13が設けられている。
【0034】
底部5は、底面視が略正六角形状を呈するように構成されている(図3参照)。そして、底部5は、図4に示すように、胴部3が折り畳まれるときにこれに伴って胴部3のガセット部3aに沿うように折り畳まれて胴部3の内側に折り込まれるのであって、そのために底部4には、図3に示すように、計六つの底側第一折畳線部14と、計四つの底側第二折畳線部15とが設けられている。ここで、各底側第一折畳線部14は、底部5において胴部3の各胴側第一折畳線部7と連係する(接する)位置から底部5の中央部分に向けて延び、上向きに凸の折曲(山折り)を誘導するように構成されている。また、各底側第二折畳線部15は、底部5において各胴側第二折畳線部8と連係する(接する)位置から底部5の中央部分に向けて延び、下向きに凸の折曲(谷折り)を誘導するように構成されている。
【0035】
また、底部5の各底側第一折畳線部14の外側には、図3に示すように、底側第一折畳線部14に沿って延びるシールリブ16が突設されている。
【0036】
そして、本形態の容器本体1は、図1に示すように、可撓性を有する6枚の同寸、同形状(平面連続形状)のフィルム17によって構成される。各フィルム17は、胴部3を構成する略矩形状の面状部分18と、この面状部分18の上側に連設され肩部4を構成する略等脚台形状の肩構成部分19と、面状部分18の下側に連設され底部5を構成する略二等辺三角形状の底構成部分20とを有している。
【0037】
容器本体1を拡開したときに肩構成部分19が略水平に延びるように(図2参照)、肩構成部分19の左右縁19a,19aの延長線の交差角度αは約60°となるように構成され(図1参照)、また、肩構成部分19の上縁19bは、開口13(図2参照)の縁を構成する円弧状となっている。
【0038】
また、容器本体1を拡開したときに底構成部分20が略水平に延びるように(図3参照)、底構成部分20の左右縁20a,20aの交差角度βも約60°となるように構成されている(図1参照)。
【0039】
そして、各フィルム17の左右両側(上縁19bを除く全周)にはシール代21が設けられ、隣り合うフィルム17のシール代21どうしがその上端から下端まで合掌シール(例えばヒートシール)され、これにより、シールリブ9、12、16が形成される。また、6枚のフィルム17のうちの4枚には、各折畳線部8,11,15を形作るガセット折り等の加工が施される。
【0040】
ここで、各フィルム17は、例えば、基材層をなすフィルム、シーラント層をなすフィルム等を積層して構成されたラミネートフィルムであって、本例では、胴部3及び肩部4を形成する状態で胴部3及び肩部4の最内面側にシーラント層が位置するように構成されている。尚、容器の内容物(収容対象)に応じて、ガスバリア層をなすフィルムがフィルム17にラミネートされていてもよく、このようにフィルム17の各層の構成やそれらの組み合わせについての決定、選択は、ヒートシール適性、耐内容物性、密封性等を総合的に勘案して適宜に行えばよい。
【0041】
容器本体1に対するスパウト2の装着は、図2に示すように、容器本体1の開放されている底部5側から容器本体1内にスパウト2を挿入し、スパウト2の筒状部22を開口13から突出させ、シール処理(本例ではヒートシール)を施して肩部4(容器本体1)における開口13の周縁部分を突出部23の上面(シール面)に溶着することにより行える。そして、この溶着後に底部5は閉じられる。
【0042】
すなわち、スパウト2は、図2及び図5に示すように、開口13を挿通する筒状部22と、この筒状部22に連設され、筒状部22から筒状部22の外方に延びる突出部23とを有している。そして、筒状部22の上部には蓋体24が着脱自在に装着されるねじ部22a(図7(A)及び(B)参照)が設けられている。尚、容器本体1への内容物の注入は、例えば蓋体24がねじ部22aに装着されていない状態で行えばよい。
【0043】
また、筒状部22は開口13に挿通可能に構成されているのに対し、突出部23は開口13の周縁に当接して開口13を通過することができないように構成されている。そして、この突出部23は、筒状部22の下端部に連設され、例えば突出幅が3mm以上の鍔状をしており、上面は略水平に延びている。
【0044】
ここで、図5(A)に示すように、突出部23の上面には複数の凸部(本例では環状突起)25が設けられているので、突出部23上面に対する開口13周縁部分の溶着精度は大いに向上することになる。そして、スパウト2は、上記溶着を可能とするための樹脂(例えば高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂)により成形されている。
【0045】
筒状部22を開口13に挿通可能とするためには、図6に示すように、肩構成部分19の上縁19bは、左右縁19a,19aの延長線の交点Pを中心にして筒状部22の最大外径を有する円Cを描いたときに円Cの外側に位置するように構成してあればよい。本例では、交点Pを中心とした筒状部22の最大外径よりも若干大きな径を有する円C’に沿うように上縁19bを形成することにより、開口13に筒状部22を挿入する際に筒状部22と開口13との間に若干の隙間が形成されるようにし、筒状部22の挿入操作を行い易くしてある。ここで、円C’の径は、突出部23が開口13の周縁に当接して開口13を通過することができないようにすることのできる範囲で適宜に定めればよく、例えば円Cの径の102〜140%(好ましくは105〜112%)の長さとすれば、開口13に対する筒状部22の挿入操作を行い易い上、開口13の周縁部分を突出部23の上面に確実に溶着することができる。
【0046】
上記のようにして得られる本形態の容器では、胴部3が折り畳まれるときに胴部3の最前面及び最後面に位置する二つの面状部分18を除く他の四つの面状部分18は、胴部3が折り畳まれるときに内側に折り込まれるガセット部3aを有することになる。そして、本形態の容器でも、充填された内容物の導出に伴い、展張状態にあった左右のガセット部3aが内側に折り込まれていくように減容して胴部3は扁平に近づくが、容器の減容がある程度進んだ段階で扁平となった胴部3がその中央部あたりから急に折れ曲がることは、胴部3の左右両方にそれぞれ二つ並んで形成されるガセット部3aによって効果的に防止される。これは、胴部3の左右両側においてそれぞれ二つ並んだガセット部3aの向きが相互に平行ではなく、二つ並んだガセット部3aの何れか一方に折れ曲げようとする力が働いたとしても、他方のガセット部3aにはこの力に抵抗して突っ張ろうとする力が作用するためである。
【0047】
従って、本形態の容器は、減容して胴部3が扁平に近づいても折れ曲がり難く、それだけ自立安定性や取扱利便性が良好となり、この効果は、隣り合う面状部分18の境界にそれぞれ形成されるシールリブ9によって一層向上することになる。
【0048】
また、本形態では、スパウト2の突出部23と容器本体1の開口13周縁部分とが接合されることにより、容器形状の自由度が向上する上、容器本体1に立体的な肩部4を持たせることができるので、充填容量の増量化を容易に図れるのに加えて、一般のペットボトル等と同様に容器間の隙間をあけずに複数の容器を並べることができるので、省スペース化や取扱利便性にも優れたものとなる。
【0049】
さらに、本形態では、胴部3が略筒状に拡開されたときに底部5が平坦に近い形状となるように展開されるので、これによっても充填容量の増量化を容易に図ることができる。
【0050】
しかも、本例の容器が充填状態から幾らか萎むのに伴って底部5が変形する場合、この変形は、底部5に設けられた折り癖(底側第一,第二折畳線部14,15)により、底部5の中央部分側ほど容器(胴部3)の内側に退入するというようなものとなり、容器の自立姿勢を不安定にするような底部5の変形(例えば底部5の中央部分が周縁部分よりも容器の外側に進出するような変形)は起こり難くなっているので、減容状態にある容器の自立安定性も高まることになる。
【0051】
その上、本形態では、隣り合う側面6(面状部分18)の各境界にシールリブ9が設けられているので、本例の容器は上下方向の圧縮荷重によっては座屈し難い構造となっているので、これによっても自立安定性が向上し、保形性にも優れたものとなる。
【0052】
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
【0053】
本例の容器は、密封容器として用いて好適な構成を有しているが、これに限らず、密封されない容器であってもよい。また、本例の容器はスタンディングパウチの一種であるが、これに限らず紙容器等であってもよい。すなわち、容器本体1の材料には、合成樹脂フィルムの他、紙等を用いてもよい。
【0054】
突出部23の上面及び肩部4は、略水平に延びておらず、図5(B)に示すように、下方に向けて広がるテーパ状となっていてもよい。この場合のテーパ角度としては、水平方向に延びている場合を0°とすると0°より大きい20°以下の範囲の角度を採用することができる。また、この場合の突出部23の形状としては、例えば、円錐台状(丸形の鍔状)や角錐台状(角形の鍔状)が挙げられる。そして、突出部23の上面をテーパ状とすると、スパウト2を開口13に挿入する際に、このテーパ面によりスパウト2が案内され、その位置決めが容易になると共に、開口13の周縁部分を突出部23の上面に溶着するためのシール処理の効率を向上させることができる。
【0055】
また、突出部23の上面に設けた複数の凸状25(図5(A)及び(B)参照)は互いに同心円状となっていたが、これに限らず、例えばアヤメ状やダイアモンド状となっていてもよく、さらに、各凸部25は環状突起に限らず他の形状であってもよい。
【0056】
シール代21どうしの合掌シールや、開口13の周縁部分と突出部23の上面との溶着は、ヒートシールに限らず例えば超音波シールにより行ってもよく、他の接合方法を採用してもよい。
【0057】
本形態では、一枚の平面連続形状のフィルムを合掌シールして容器本体1を形成しているが、これに限らず、例えば略筒状に成形されたフィルム体を加工(切断、接合等)して容器本体1を形成してもよい。
【0058】
本形態では、スパウト2の突出部23を容器本体1に接合しているが、スパウト2に突出部23を設けなくてもよく、この場合、図7(A)に示すように、スパウト2の筒状部22の外周面に接合(溶着)するための筒状部分26を容器本体1に設ければよい。また、この場合、筒状部22の外周面に、図5(A)及び(B)に示すような複数の凸部(本例では環状突起)27を設けておけば、筒状部22の外周面に対する容器本体1の溶着精度は大いに向上することになる。
【0059】
本形態では、スパウト2を容器本体1に対して直接装着しているが、これに限らず、図7(B)に示すように、例えば容器本体1と同素材からなり、シート状で筒状部22の基端を囲むように設けられた環状フィルム(環状部材の一例)28を突出部23の上面側に接合した後、この環状フィルム28の上面を容器本体1の開口13周縁部分の下面に接合するようにしてもよい。この場合には、容器本体1の開口13の径がスパウト2の突出部23の径よりも大きくても容器本体1に対するスパウト2の装着を確実に行うことができる。
【0060】
ここで、図7(B)に示す装着を実施するためには、容器本体1に用いたフィルム17が最内面側にシーラント層S1を有しているのに対して、環状フィルム28の最上面及び最下面の両方にシーラント層S2,S3を設けておく必要がある。また、図7(A)に示すように、スパウト2が突出部23を有していない場合には、例えばスパウト2の筒状部22の外周面に接合される部位(図示していない)を環状フィルム28に設ければよい。
【0061】
シールリブ9,12,16を倒して容器本体1の外面に沿わせた状態にし、この状態を維持するようにシールリブ9,12,16の側面と容器本体1の外面とを接合してもよく、例えば、容器本体1の外面に対して、シールリブ9,12,16の全面をライン状に接合すればよい。また、この接合工程は、例えばヒートシールや超音波シールにより行うことができ、シールリブ9,12,16を容器本体1の外面に接着することにより、リブ効果が高まり、容器本体1の強度(保形性)が向上する。
【0062】
本形態ではシールリブ9を胴部3の略上下方向に延びる各辺(6辺)の全ての外側に沿って設けているが、適宜省いてもよく、全く設けなくてもよい。このことはシールリブ12,16についても同様である。
【0063】
本形態では、各フィルム17の底構成部分20を二等辺三角形状(正三角形状)としているが、例えば図8(A)及び(B)に示すように構成することもできる。すなわち、図8(A)に示す底構成部分20の左右両縁20a,20aは、上側から順に、傾斜角度θ1が略45°である縁部H1と、傾斜角度θ2が略60°である縁部H2と、傾斜角度θ3が略45°である縁部H3とからなる多段状をしている。そして、各フィルム17の底構成部分20をこのように構成すると、容器本体1が拡開された状態になると、図8(B)に示すように、縁部H1、H3に対応する部分は略水平に延び、その間の縁部H2に対応する部分のみが傾斜することになり、この場合、底部5の中央部分が周縁部分(接地部分)よりも上方に位置するので、自立安定性が良好となる。そして、これと同様の変形を肩構成部分19についても行うことができる。
【0064】
本形態では、拡開した状態の容器本体1は略正六角柱状となるが、これに限らず、例えば図9(B)及び(C)に示すように、拡開した状態の容器本体1が、最前面及び最後面が他の側面よりも横幅の大きい六角柱状(非正六角柱状)となるように構成されていてもよい。この場合、容器本体1を形成する6枚のフィルム17を同寸、同形状とするのではなく、図9(A)に示すように、2枚のフィルム17Aの横幅を、他の4枚のフィルム17Bの横幅よりも大きくすればよい。
【0065】
図9(A)に示す例では、4枚のフィルム17Bの肩構成部分19は、図1のフィルム17の肩構成部分19とは異なり、略等脚台形状ではなく略二等辺三角形状となり、上縁19bに相当する部位を有しない。そして、2枚のフィルム17Aの上縁19bのみに開口13を構成する円弧状部分が形成される。
【0066】
図10(B)に示すように、底部5の中央部分に開口29を設け、容器本体1とは別体に形成されたシート状の閉塞部材30によってこの開口29を閉塞するようにしてもよい。この場合、シールリブ16が底部5の中央に集中しないので、自立安定性がより向上する。
【0067】
図10(B)に示すように底部5の中央部分に開口29を設けるには、図10(A)に示すように、各フィルム17の底構成部分20に、開口29を構成する円弧状の下縁20bを設ければよい。尚、図10(A)及び(B)に示す例では、開口29及び閉塞部材30は共に略円形状をしているが、種々の形状を採用可能である。また、図示例では、底部5における開口29の周縁部分に対して閉塞部材30を容器本体1の内側から接合してあるが、容器本体1の外側から接合してもよく、接合方法についても、ヒートシール、接着剤を用いた接着等、適宜の方法を選択すればよい。
【0068】
また、図10(B)に示す閉塞部材30を、図3に示す容器本体1の底部5の中央部分に対して容器本体1の内側あるいは外側から接合するようにしてもよい。
【0069】
底部5に形成されるシールリブ16の数を減らし、底部5の中央部分におけるシールリブ16の集中を軽減するために、図11(A)及び(B)に示すように、底構成部分20が面状部分18の下側に連設された第一のフィルム17Cと、底構成部分20を有していない第二のフィルム17Dとによって容器本体1を構成するようにしてもよい。
【0070】
すなわち、図11(A)及び(B)に示す例では、1枚の第一のフィルム17Cと1枚の第二のフィルム17Dとで一組となっており、第二のフィルム17Dは図1に示すフィルム17から底構成部分20が削られた形状を呈し、第一のフィルム17Cは、図1に示すフィルム17の底構成部分20に、第二のフィルム17Dにおいて削られている底構成部分20に相当する底構成部分20’が付加された形状を呈する。そして、第二のフィルム17Dは第一のフィルム17Cの底構成部分20’に接合され、第一のフィルム17Cの底構成部分20、20’には他の第一のフィルム17Cの底構成部分20’、20も接合される。
【0071】
図11(A)及び(B)に示す例では、1枚の第一のフィルム17Cと1枚の第二のフィルム17Dとで一組となっているが、種々の変形が可能であり、例えば、1枚の第一のフィルム17Cと、2枚の第二のフィルム17Dとで一組となるように、第一のフィルム17Cが、図1に示すフィルム17の底構成部分20に二つの底構成部分20’を付加した形状を呈するように構成してもよい。
【0072】
底部5に形成されるシールリブ16を無くすために、図12に示すように、容器本体1を、底部5を構成する略正六角形状の底構成部分31の各辺(周縁)に面状部分18、肩構成部分19が連設されている1枚のシート状部材によって構成してもよい。
【0073】
ここで、図12に示す底構成部分31は、図1に示す底構成部分20を六つ組み合わせたものに相当する。また、隣り合う面状部分18及び肩構成部分19の周縁のシール代21どうしが合掌シールされることによって容器本体1が形成される。そして、この容器本体1の肩構成部分19の先端部は、面状部分18よりも幅狭の矩形状を呈し、合掌シールによって上端が閉じられた筒状の注出部を形成する。従って、この注出部の一部(例えば上部)を切除したりこの注出部に切り込みを入れれば内容物を注出するための開口を形成することができるのであり、スパウト2は不要となる。
【0074】
図12に示す例では、底構成部分31に六つの面状部分18を全て連設しているが、これに限らず、底構成部分31に一部の面状部分18のみを連設し、この連設した一部の面状部分18に残部の面状部分18を連設するようにしてもよい。その一例として、底構成部分31に一つの面状部分18のみを連設し、この面状部分18に他の面状部分18を順次連設した場合について、図13を参照しながら説明する。
【0075】
図13に示す例では、六つの面状部分18は一列に並び、左右両端の面状部分18の外側のシール代21どうしが合掌シールされ、従って、シールリブ9は一つのみ形成される。また、図13に示す例では、底構成部分31の六つの辺(周縁)にそれぞれ矩形状のシール代33が連設され、シール代33に合掌シールされるシール代34が各面状部分18の下縁に連設されている(隣り合うシール代34どうしの縁は切られている)。加えて、隣り合う肩構成部分19の周縁のシール代21どうしが合掌シールされることにより、容器本体1が形成される。尚、図13に示す例でも、図12に示す例と同様に、注出部が形成されることになる。
【0076】
図13に示す例ではシールリブ9が一つのみ形成されるが、これに限らず、例えば、隣り合う面状部分18の間にシールリブ9を形成するためのシール代21を適宜設けるようにしてもよい。
【0077】
図12、図13に示す例では、スパウト2の代わりに注出部を設けているが、これに限らず、注出部を設けずにスパウト2を装着するように構成してもよい。
【0078】
容器本体1の胴部3と底部5とは一体に限らず、図14に示すように別体とすることもできる。すなわち、本形態の容器では、図1に示すように、容器本体1を構成する各フィルム17に、胴部3を構成する面状部分18と肩構成部分19と底構成部分20とを設けているが、このうちの底構成部分20を省き、代わりに、底部5を構成する部材を別途用いるようにしてもよい。
【0079】
詳述すると、図14に示す容器本体1は、胴部3を構成する胴部構成体35と、底部5を構成する底部構成体36との二部材よりなり、胴部構成体35は肩部4を構成する部位(肩構成部分19)をも包含している。
【0080】
底部構成体36は、図14に示すように、底部5を構成する略正六角形状の部位の周縁(6辺)に垂下連設された計六つの接合代37を有する。尚、隣り合う接合代37どうしは、繋がっていてもよいし、分離されていてもよい。
【0081】
そして、底部5が胴部3の下方開口を閉塞するように、展開した状態の底部構成体36の各接合代37を、拡開した状態の胴部構成体35の下部に対して接合(本例ではヒートシール)する。すなわち、胴部構成体35の下部は、接合代38として用いられることになる。
【0082】
胴部構成体35の接合代38と底部構成体36の接合代37との接合幅は、例えば5mm以上とすることができる。また、接合代37の下端と接合代38の下端とが略一致するようにしてあってもよいが、接合代37はこの略一致する位置から多少上下した位置に接合されていてもよい。
【0083】
図14に示す例では、接合代37を底部5の周縁から垂下するように設けてあるが、逆に底部5の周縁から上方に向けて延びるように設けてもよく、この場合、底部構成体36の一部である接合代37は胴部3の下部を構成することになる。
【0084】
また、容器本体1は3以上の部材からなっていてもよい。例えば、図15に示すように、容器本体1を構成する胴部3と肩部4とを別体とする、つまり、胴部3を構成する胴部構成体39と、肩部4を構成する肩部構成体40とを別体とすることができる。ここで、図15に示す胴部構成体39は、図14に示す胴部構成体35から、肩部4を構成する部位を除去したものに相当する構成を有し、図15に示す肩部構成体40は、図14に示す底部構成体36に開口13を設けたものに相当する構成を有する。
【0085】
尚、図15に示す肩部構成体40に対するスパウト2の装着は、図2に示す容器本体1及び図14に示す胴部構成体35に対するスパウト2の装着と同様に行うことができる。また、図15に示す例では、肩部4にシールリブ12は設けられないが、肩部4にシールリブ12を設けるようにしてもよい。さらに、図15に示す例では、胴部3を折り畳むと、肩部4は胴部3の外側(上方)に折り出されることになるが、胴部3を折り畳んだときに肩部4が胴部3の内側に折り込まれるようにしてもよく、そのためには、各肩側第一折畳線部10が設けられている位置に肩側第二折畳線部11を設け、各肩側第二折畳線部11が設けられている位置に肩側第一折畳線部10を設ければよい。
【0086】
また、図15に示す例では、肩部構成体40は、胴部構成体39の上部に接合される計六つの接合代41を有し、各接合代41は肩部4の周縁から上方に向けて延びるように設けられているが、各接合代41を肩部4の周縁から垂下するように設けてもよい。
【0087】
また、図15に示す例では、胴部3の各胴側第一折畳線部7の外側に、胴側第一折畳線部7に沿って延びるシールリブ9を突設してあり、各シールリブ9の突端には、横断面視ループ状のクッション部分9aを形成してある。そして、このクッション部分9aにより、胴部3を持ったときの手触りを良好とすることができる。尚、クッション部分9aを形成するには、例えば、筒状に成形された1枚のフィルムを用いて胴部構成体39を形成すればよく、本形態等に示すシールリブ9,12,16等に、クッション部分9aに相当する部分を設けることもできる。
【0088】
本形態の容器本体1は、図2、図3に示すように、胴部3が六つの側面を有する六角柱状を呈するように構成されているが、これに限らず、胴部3が5面あるいは7面以上の側面を有する多角柱状を呈するように容器本体1を構成してもよい。そして、側面の数が幾つであろうと、容器本体1を略正多角柱状を呈するように構成することが、自立姿勢時にバランスを保ち易くなり、自立安定性の向上を図れる等の点で好ましい。
【0089】
尚、本形態において、容器本体1を拡開したときに肩部4、底部5がそれぞれ水平に延びるように交差角度α,β(図1参照)をそれぞれ約60°としてあるのは、肩部4、底部5がそれぞれ同寸、同形状である六つのフィルム17から構成され、360°をフィルム17の枚数である6で除すると60°であるからで、交差角度α,βはフィルム17の数に対応する大きさとすればよい。また、360°をフィルム17の数で除して得られる角度よりも大きな角度を交差角度α,βに付与し、肩部4、底部5を水平に延ばさないようにしてもよい。
【0090】
しかし、例えば、側面が6面以上の偶数面設けられている場合、最前面及び最後面の横幅が他の側面の横幅よりも大きい非正多角柱状を呈するように容器本体1を構成することもできる(図9(B)及び(C)参照)。
【0091】
胴部3の各面に(折り畳まれない面にも)胴側第二折畳線部8を設けると共に、底部5の各辺の中央から底部5の中央部分に向けて延びる底側第二折畳線部15を設ければ、容器本体1が減容する際に、前後左右方向においてより均等、均一に減容することになるので、自立安定性の一層の向上を図ることが可能となる。
【0092】
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0093】
1 容器本体
2 口部材(スパウト)
3 胴部
5 底部
9 シールリブ
13 開口
17 フィルム
18 面状部分
20 底構成部分
22 筒状部
23 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムにより形成された容器本体が、五つ以上の面状部分によって構成された胴部を有し、各面状部分は前記容器本体の上部から該容器本体の下部まで延び、また、全ての前記面状部分のうちの少なくとも隣り合う二つの面状部分の境界にはリブが設けられている容器。
【請求項2】
前記胴部が折り畳まれるときに該胴部の最前面及び最後面に位置する前記面状部分を除く他の面状部分は、前記胴部が折り畳まれるときに内側に折り込まれるガセット部を有する請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記容器本体の底部の周縁部分から該底部の中央部分に向けて延びる底構成部分が各面状部分の下部に連設され、隣り合う前記面状部分に連設された底構成部分どうしが接合されている請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記底部の中央部分は、前記底構成部分とは別体に形成された閉塞部材によって閉塞されている請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記面状部分として、前記容器本体の底部を構成する底構成部分が連設された第一の面状部分と、前記底構成部分が連設されていない第二の面状部分とが設けられ、第二の面状部分は第一の面状部分の底構成部分に接合されている請求項1または2に記載の容器。
【請求項6】
前記容器本体の底部は1枚のシート状部材によって構成され、このシート状部材の周縁に前記面状部分が連設されている請求項1または2に記載の容器。
【請求項7】
前記容器本体の底部は周縁にシール代が設けられた1枚のシート状部材によって構成され、また、シート状部材の周縁の前記シール代に合掌シールされるシール代が前記面状部分の下側に設けられ、前記シート状部材の周縁に一部の面状部分のみがそれぞれに設けられたシール代を介して連設され、残部の前記面状部分は前記一部の面状部分に連設されている請求項1または2に記載の容器。
【請求項8】
前記容器本体の胴部は六つの面状部分によって構成され、前記六つの面状部分のうちの互いに対向する二対の面状部分がそれぞれ該胴部が折り畳まれるときに内側に折り込まれるガセット部を有する請求項1〜7の何れか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記容器本体に装着される口部材を備え、前記口部材は、前記容器本体の上部に設けられた開口を挿通する筒状部と、この筒状部に連設され、該筒状部から該筒状部の外方に延びる突出部とを有し、前記容器本体における前記開口の周縁部分が前記突出部の上面または下面に接合されている請求項1〜8の何れか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記開口の周縁部分は、シート状で前記筒状部の基端を囲むように設けられた環状部材を介して前記突出部に接合されている請求項9に記載の容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−76794(P2012−76794A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223808(P2010−223808)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(000178826)日本山村硝子株式会社 (140)
【Fターム(参考)】