説明

密閉型電池

【目的】 電池容器を容易に封着でき、かつ、電池容器の熱伝導性が優れた密閉型電池を提供すること。
【構成】 密閉型電池100は、正極及び負極を含む発電要素140と、これを収容する電池容器110とを備える。電池容器110は、金属からなり自身の内側面が容器内部に露出する第1容器部材111と、金属からなり自身の内側面が容器内部に露出する第2容器部材116と、樹脂からなり第1容器部材111に液密に固設された第1樹脂部材121と、樹脂からなり第2容器部材に液密に固設された第2樹脂部材126とを有する。そして、第1樹脂部材121と第2樹脂部材126とが熱溶着されて、電池容器110が封止されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正極及び負極を含む電池要素が電池容器に収容された密閉型電池に関し、特に、電池容器が金属からなる容器部材によって構成された密閉型電池に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、正極及び負極を含む発電要素が電池容器に収容された密閉型電池が数多く知られている。従来の密閉型電池では、電池容器が3つの種類に大別される。即ち、金属のみから構成された電池容器と、樹脂のみから構成された電池容器と、金属板の内面に樹脂層が被覆された金属・樹脂複合体から構成された電池容器である。金属のみから構成される電池容器は、金属からなる2つの容器部材を突き合わせて溶接することにより封着されている。一方、樹脂のみから構成される電池容器や金属・樹脂複合体から構成される電池容器は、2つの容器部材の樹脂部分を熱溶着することにより封着されている。
なお、特許文献1〜3には、金属・樹脂複合体から構成された電池容器を有する密閉型電池がそれぞれ開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開昭63−241854号公報
【特許文献2】特開平11−176397号公報
【特許文献3】特開平11−273631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
金属のみから構成された電池容器を有する密閉型電池は、容器内部に金属面が露出しているので熱伝導性に優れる。しかし、上記のように電池容器を封着するために溶接が必要で、しかも容器構成部材の突き合わせ面に高い面精度が要求されるため、コスト高になる。
一方、樹脂のみから構成された電池容器を有する密閉型電池は、熱溶着によって電池容器を封着できるので、製造が容易でコスト高を抑えることができる。しかし、電池容器の熱伝導性が悪く、電池を冷却しにくい。また、金属・樹脂複合体から構成された電池容器を有する密閉型電池も同様に、熱溶着によって電池容器を封着できる利点はあるが、電池容器の熱伝導性が金属のみから構成された電池容器に比べ悪く、電池を冷却しにくい。
【0005】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池容器を容易に封着でき、かつ、電池容器の熱伝導性に優れた密閉型電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その解決手段は、正極及び負極を含む発電要素と、前記発電要素を収容する電池容器と、を備える密閉型電池であって、前記電池容器は、金属からなり、自身の内側面が容器内部に露出する第1容器部材と、金属からなり、自身の内側面が容器内部に露出する第2容器部材と、樹脂からなり、前記第1容器部材に液密に固設された第1樹脂部材と、樹脂からなり、前記第2容器部材に液密に固設された第2樹脂部材と、を有し、前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材とが熱溶着されて、前記電池容器が封止されてなる密閉型電池である。
【0007】
前述したように、従来の密閉型電池は、電池容器を封着するために溶接を必要としコスト高を招くか、或いは、熱伝導性が悪く冷却性に劣るという問題があった。
これに対し、本発明の密閉型電池は、電池容器が、内側面に樹脂層がなく内側面が容器内部に露出する2つの金属製の容器部材(第1,第2容器部材)によって構成されている。従って、この密閉型電池は、樹脂のみで電池容器が構成される従来の密閉型電池や、内側面に樹脂層を有する金属・樹脂複合体で電池容器が構成される従来の密閉型電池に比して、熱伝導性に優れ、冷却性に優れる。
その上、電池容器は、第1容器部材に液密に固設された第1樹脂部材と第2容器部材に液密に固設された第2樹脂部材とが熱溶着されることにより封止されている。従って、この密閉型電池は、金属のみで構成された従来の密閉型電池のように溶接を必要とせず、熱溶着によって電池容器を封止できるため、安価に製造できる。
【0008】
ここで、「電池容器」は、上記の要件を満たすものであれば、その形態等は特に限定されない。例えば、角型や円筒型とすることができる。
「第1容器部材」及び「第2容器部材」は、金属からなり電池容器を構成するものであればよく、その形態等は特に限定されない。例えば、第1,第2容器部材をそれぞれ有底筒状としてもよいし、或いは、一方を有底筒状とし他方を板状(蓋)としてもよい。また、第1,第2容器部材を構成する金属は、電解液に対する耐性(耐アルカリ性)や強度、第1,第2容器部材が正極及び負極と電気的に接続される場合には電気的安定性等を考慮して適宜選択すればよく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、ニッケルメッキを施した炭素鋼、ニッケルを多く含むオーステナイト系ステンレスなどが挙げられる。
【0009】
「第1樹脂部材」及び「第2樹脂部材」は、第1容器部材または第2容器部材にそれぞれ液密に固設されたものであればよく、その形態やその固設場所等は特に限定されない。例えば、第1,第2容器部材がそれぞれ有底筒状の場合には、それぞれの開口端部に固設することができる。また、第1,第2容器部材の一方が有底筒状、他方が板状の場合には、有底筒状部材の開口端部と、板状部材の周縁端部にそれぞれ固設することができる。また、第1容器部材と第1樹脂部材、或いは、第2容器部材と第2樹脂部材との密着性を向上させるために、両者間にOリング等のシールリングを介在させる構造とすることもできる。
また、第1,第2樹脂部材の第1,第2容器部材への固設方法は適宜変更できるが、例えば、インサート成形や接着剤による接着、加締め固定などが挙げられる。また、第1,第2樹脂部材を構成する樹脂は、電解液に対する耐性(耐アルカリ性)や熱溶着性などを考慮して適宜選択すればよく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、変性ポリフェニレンエーテルとポリスチレンの共重合体、ABS樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリアミド、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹脂、及び、これらの混合物等が挙げられる。
【0010】
更に、上記の密閉型電池であって、前記第1容器部材と前記第2容器部材とは電気的に絶縁されており、前記第1容器部材は、前記正極に電気的に接続して正の電荷を集電してなり、前記第2容器部材は、前記負極に電気的に接続して負の電荷を集電してなる密閉型電池とすると良い。
【0011】
樹脂のみで電池容器が構成される従来の密閉型電池や、内側面に樹脂層を有する金属・樹脂複合体で電池容器が構成される従来の密閉型電池では、電池容器の内側面が樹脂であるが故に、電池容器に正極や負極を電気的に接続することができない。このため、正極端子や負極端子が別途必要となる。
これに対し、本発明の密閉型電池は、第1容器部材の内側面に樹脂層がなく内側面(金属面)が露出しているので、第1容器部材が正極と電気的に接続して正の電荷を集電する。また、第2容器部材の内側面にも樹脂層がなく内側面(金属層)が露出しているので、第2容器部材が負極と電気的に接続して負の電荷を集電する。従って、正極端子や負極端子が無くすことができ、安価な密閉型電池とすることができる。
【0012】
更に、上記の密閉型電池であって、前記第1容器部材は、前記正極に直接接続されてなる密閉型電池とすると良い。
【0013】
一般に、電池要素の正極及び負極は、正極集電板及び負極集電板を介して、端子や電池容器に電気的に接続される。
これに対し、本発明では、第1容器部材に正極が直接接続されている。従って、正極集電板を無くすことができ、安価な密閉型電池とすることができる。
【0014】
更に、上記の密閉型電池であって、前記第2容器部材は、前記負極に直接接続されてなる密閉型電池とすると良い。
【0015】
前述したように、一般に、電池要素の正極及び負極は、正極集電板及び負極集電板を介して、端子や電池容器に電気的に接続される。
これに対し、本発明では、第2容器部材に負極が直接接続されている。従って、負極集電板を無くすことができ、安価な密閉型電池とすることができる。
【0016】
更に、上記のいずれかに記載の密閉型電池であって、前記電池容器は角型をなす密閉型電池とすると良い。
【0017】
円筒型の密閉型電池では、2つの金属製の容器部材を樹脂部材を介して加締め固定することも可能である。しかし、角型の密閉型電池では、角部の加締めが困難なため、電池容器の加締めによる封着は難しい。
これに対し、本発明では、前述したように、熱溶着を利用して電池容器を封着しているので、角型電池であるにも拘わらず、封着が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1に本実施形態に係る密閉型電池100の斜視図を示す。また、図2にこの密閉型電池100の分解斜視図を示す。また、図3に電池容器110の要部の部分断面図を示す。
この密閉型電池100は、電気自動車やハイブリッドカーの電源として用いられる二次電池(例えばニッケル水素蓄電池)であり、略直方体形状の角型電池である。密閉型電池100は、略直方体形状をなす電池容器110と、電池容器110の内部に収容された発電要素140と、同じく電池容器110の内部に固設された正極集電板150及び負極集電板151と、電池容器110に固設された安全弁160とから構成され、容器内部には電解液が注入されている(図1及び図2参照)。
【0019】
電池容器110は、金属(ニッケルメッキ鋼板)からなる深い有底角筒状の第1容器部材111と、同じく金属(ニッケルメッキ鋼板)からなる浅い有底角筒状の第2容器部材116とからなる。第1容器部材111、第2容器部材116は共に、自身の内側面に樹脂層がなく、金属面が容器内部に露出している。従って、電池内部で生じた熱を効率よく外部へ放熱できる。第1容器部材111の図1及び図2中、上側の面には、安全弁160を固設するための孔111kが穿孔されている。なお、図3に示すように、第1,第2容器部材111,116の開口端部111t,116tは、幾度も屈曲する迷路状の形態に加工されている。
【0020】
また、電池容器110は、絶縁性の樹脂(ポリプロピレン)からなり、第1容器部材111の開口端部111tの全周にわたって液密に固設された略角リング状の第1樹脂部材121と、同じく絶縁性の樹脂(ポリプロピレン)からなり、第2容器部材116の開口端部116tの全周にわたって液密に固設された略角リング状の第2樹脂部材126とを有する。第1,第2樹脂部材121,126は、迷路状をなす第1,第2容器部材111,116の開口端部111t,116tを取り巻くようにそれぞれ固設されて、それぞれ両者間のシール長さが長くされている。このため、容器内部の電解液が第1,第2容器部材111,116と第1,第2樹脂部材121,126との間を通って容器外部に漏れることをより確実に防止できる。また、電池容器110においては、第1樹脂部材121と第2樹脂部材126とは、第1容器部材111の開口端部111tと第2容器部材116の開口端部116tを対向された状態で、第1樹脂部材121の端面121tと第2樹脂部材126の端面126tとが熱溶着されている。これにより電池容器110が封止されている。なお、このように、第1容器部材111と第2容器部材116との間には、絶縁性の第1,第2樹脂部材121,126が介在するので、第1,第2容器部材111,116は互いに電気的に絶縁されている。
【0021】
発電要素140は、複数の正極板と複数の負極板がセパレータを介して交互に積層されることにより構成されている。複数の正極板からなる正極は、正極集電板150と電気的に接続するために、第1容器部材111側に延出している。一方、複数の負極板からなる負極は、負極集電板151と電気的に接続するために、第2容器部材116側に延出している。なお、図2には、電池要素140を簡略化して模式的に描いてある。
【0022】
正極集電板150は、金属(ニッケルメッキ鋼板)からなり、一方の面に発電要素140の正極が溶接により電気的に接続されている。また、他方の面は、第1容器部材111の内側底面に電子ビーム溶接により固設されている(図1参照)。
負極集電板151は、金属(ニッケルメッキ鋼板)からなり、一方の面に発電要素140の負極が溶接により電気的に接続されている。また、他方の面は、第2容器部材116の内側底面に電子ビーム溶接により固設されている(図1参照)。
【0023】
このような密閉型電池100は、公知の手法により発電要素140を製造し、これに正極集電板150と負極集電板151をそれぞれ溶接する。また一方で、公知のインサート成形により第1樹脂部材121が固設された第1容器部材111と、第2樹脂部材126が固設された第2容器部材116を用意する。そして、容器内部に発電要素140等を収容すると共に、第1容器部材111に固設された第1樹脂部材121の端部121t、及び、第2容器部材116に固設された第2樹脂部材126の端部126tを熱板に当接させて溶融させた上で、互いに突き合わせて、第1樹脂部材121と第2樹脂部材126とを熱溶着させ、電池容器110を封着する。次に、第1容器部材111の外側底面及び第2容器部材116の外側底面の所定位置にそれぞれレーザビームを照射し、正極集電板150と第1容器部材111とを、負極集電板151と第2容器部材116とをそれぞれ溶接する。その後は、電解液を充填し、安全弁160等を取り付ければ、密閉型電池100が完成する。
【0024】
この密閉型電池100では、電池容器110が、内側面に樹脂層がなく内側面が容器内部に露出する2つの金属製の容器部材(第1,第2容器部材111,116)によって構成されている。従って、樹脂のみで電池容器が構成される従来の密閉型電池や、内側面に樹脂層を有する金属・樹脂複合体で電池容器が構成される従来の密閉型電池に比して、熱伝導性に優れ、冷却性に優れる。その上、電池容器110は、第1容器部材111に液密に固設された第1樹脂部材121と第2容器部材116に液密に固設された第2樹脂部材126とが熱溶着されることにより封止されている。従って、金属のみで構成された従来の密閉型電池のように高精度のレーザ溶接を必要とせず、第1樹脂部材121と第2樹脂部材126との熱溶着によって電池容器110を封止できるため、安価に製造できる。とりわけ、本実施形態の密閉型電池110は、角型であるため、加締めにより電池容器110を封止するのは困難であるが、上記のように熱溶着を利用しているので、容易に電池容器110を封着できる。
更に、本実施形態では、第1容器部材111が正極集電板150を介して発電要素140の正極と電気的に接続し正の電荷を集電する。また、第2容器部材116も負極集電板151を介して発電要素140の負極と電気的に接続し負の電荷を集電する。このため、正極端子や負極端子が要らず、安価な密閉型電池100とすることができる。
【0025】
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態について説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
図4に本実施形態2に係る密閉型電池200の分解斜視図を示す。この密閉型電池200には、上記実施形態1のような正極集電板150及び負極集電板151がなく、発電要素140の正極及び負極が電池容器110に直接溶接されている。即ち、発電要素140の正極が第1容器部材111の内側底部に直接溶接され、負極が第2容器部材116の内側底部に直接溶接されている。
このような密閉型電池200は、正極電極板及び負極電極板が無いため、安価な電池とすることができる。
その他、上記実施形態1と同様な部分は、上記実施形態1と同様な作用、効果を奏する。
【0026】
(実施形態3)
次いで、第3の実施形態について説明する。なお、上記実施形態1または2と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
図5に本実施形態3に係る密閉型電池のうち電池容器310の部分断面図を示す。本実施形態3の密閉型電池は、電池容器310の構造が上記実施形態1,2の電池容器110と異なる。それ以外は上記実施形態1と同様である。
【0027】
この電池容器310は、金属からなる深い有底角筒状の第1容器部材311と、同じく金属からなる浅い有底角筒状の第2容器部材316とを有する。第1容器部材311、第2容器部材316は共に、自身の内側面に樹脂層がなく、金属面が容器内部に露出している。この第1,第2容器部材311,316の開口端部311t,316tは、上記実施形態1,2の第1,第2容器部材111,116ように屈曲加工されておらず、真っ直ぐに延出している。
【0028】
また、電池容器310は、樹脂からなり、第1容器部材311の開口端部311tの全周にわたって液密に固設された略角リング状の第1樹脂部材321と、同じく樹脂からなり、第2容器部材316の開口端部316tの全周にわたって液密に固設された略角リング状の第2樹脂部材326とを有する。第1,第2樹脂部材321,326は、第1,第2容器部材311,316の開口端部311t,316tを取り巻くようにそれぞれ固設されている。
【0029】
詳細には、第1樹脂部材321のうち、第1容器部材311の開口端部311tの内側面に接する部分には、全周にわたって凹溝321mが形成されている。そして、この凹溝321m内に、第1シールリング322が挿入されている。この第1シールリング322は、弾性変形して、第1容器部材311の開口端部311tの内側面に圧接すると共に、第1樹脂部材321の凹溝321mの底面に圧接している。同様に、第2樹脂部材326のうち、第2容器部材316の開口端部316tの内側面に接する部分には、全周にわたって凹溝326mが形成されている。そして、この凹溝326m内に、第2シールリング327が挿入されている。この第2シールリング327も、弾性変形して、第2容器部材316の開口端部316tの内側面に圧接すると共に、第2樹脂部材321の凹溝321mの底面に圧接している。
このように、第1,第2容器部材311,316と第1,第2樹脂部材321,326との間に第1,第2シールリング322,327を配設することで、容器内部に注入された電解液が外部に漏れることをより確実に防止できる。
その他、上記実施形態1等と同様な部分は、上記実施形態1等と同様な作用、効果を奏する。
【0030】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、2つの有底筒状の容器部材111,116等にそれぞれ樹脂部材121,126等を設け、2つの樹脂部材121,126等を突き合わせた状態で熱溶着した例を示した。
しかし、一方の容器部材を有底筒状、他方の容器部材を板状(蓋)としてそれぞれに樹脂部材を設け、2つの樹脂部材同士を熱溶着する形態とすることもできる。
また、開口の大きさの異なる2つの有底筒状の容器部材を用意して、これらに樹脂部材を設け、開口の大きい容器部材の内側に開口の小さい容器部材の一部を挿入した状態で、2つの樹脂部材の側面同士を熱溶着する形態とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施形態1に係る密閉型電池の斜視図である。
【図2】実施形態1に係る密閉型電池の一部の分解斜視図である。
【図3】実施形態1に係る密閉型電池のうち、電池容器の部分断面図である。
【図4】実施形態2に係る密閉型電池の一部の部分斜視図である。
【図5】実施形態3に係る密閉型電池のうち、電池容器の部分断面図である。
【符号の説明】
【0032】
100,200 密閉型電池
110,310 電池容器
111,311 第1容器部材
116,316 第2容器部材
121,321 第1樹脂部材
126,326 第2樹脂部材
150 正極集電板
151 負極集電板
140 発電要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極及び負極を含む発電要素と、
前記発電要素を収容する電池容器と、
を備える密閉型電池であって、
前記電池容器は、
金属からなり、自身の内側面が容器内部に露出する第1容器部材と、
金属からなり、自身の内側面が容器内部に露出する第2容器部材と、
樹脂からなり、前記第1容器部材に液密に固設された第1樹脂部材と、
樹脂からなり、前記第2容器部材に液密に固設された第2樹脂部材と、を有し、
前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材とが熱溶着されて、前記電池容器が封止されてなる
密閉型電池。
【請求項2】
請求項1に記載の密閉型電池であって、
前記第1容器部材と前記第2容器部材とは電気的に絶縁されており、
前記第1容器部材は、前記正極に電気的に接続して正の電荷を集電してなり、
前記第2容器部材は、前記負極に電気的に接続して負の電荷を集電してなる
密閉型電池。
【請求項3】
請求項2に記載の密閉型電池であって、
前記第1容器部材は、前記正極に直接接続されてなる
密閉型電池。
【請求項4】
請求項2に記載の密閉型電池であって、
前記第2容器部材は、前記負極に直接接続されてなる
密閉型電池。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の密閉型電池であって、
前記電池容器は角型をなす
密閉型電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−40694(P2006−40694A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−218557(P2004−218557)
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】