説明

封止体の製造方法

【課題】内容物が複雑な形状をしていたり、複数の内容物を同時に封止したりする場合であっても、封止装置を汚染せずに連続生産を継続できる封止体の製造方法を提供すること。
【解決手段】一方向に搬送されるシート11上に内容物13を配置し、更にその上に該シート11と同方向に搬送されるシート12を重ね、該内容物13の周縁において2枚のシート11,12を封止して封止体15を製造する方法である。封止位置において又は封止位置よりも搬送方向上流の位置において、シート11上に配置された内容物13をカメラで撮影し、撮影された該内容物の画像処理によって、該内容物が適正な配置されているか否かを判断し、内容物13が適正な位置に配置されている場合には封止を行い、内容物13が適正な位置に配置されていない場合には封止を行わず、封止位置によりも搬送方向下流の位置において、内容物13を排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2枚のシート間に内容物が封入されてなる封止体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内容物を包装材で封止する包装工程では、封止装置が内容物の一部を噛み込んでしまうトラブルが起こることが知られている。この理由は、内容物を包装材に載置するときに正しい位置に載置できなかったり、載置後の搬送工程での搬送路で内容物が何らかの原因で動いてしまったりして、内容物が封止予定位置上に位置してしまうことがあるからである。このため、封止後に封止部が正常に封止されているか否かを検査する必要がある。例えば特許文献1には、封止工程で内容物の厚みを検出し、封止部に内容物が重なっているか否かの検査を行う技術が開示されている。この技術においては、内容物がシート部材の封止部に存在していると判定された場合には、封止工程前に内容物を適正な位置に修正して噛み込みを防止している。また、内容物の搬送の途中で「良」と「不良」を分け、「良」と判断されたシート部材のみ封止を行い、また「不良」と判断されたものは封止後に廃棄しても良いと、同文献には記載されている。
【0003】
更に特許文献2には、包装材を用いた被検査物のシール不良の有無を検査するX線検査装置が記載されている。この検査装置においては、被検査物にX線を曝射したときの透過画像から外形を抽出し、この抽出した外形を基準として、予め設定されたシール部情報に基づいて被検査物のシール部領域を算出し、この算出したシール部領域の画像の濃淡レベルを用いてシール不良の有無を判別する信号処理手段を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−263320号公報
【特許文献2】特開2005−24549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、実際の製造を考えた場合、封止部に内容物が噛み込むと、その部分だけ封止時の圧力が高くなる。その結果、溶融した包装材料が封止装置に付着して汚染されると言う課題がある。ひとたび封止装置が汚染されると、その後の封止工程すべてで不良品が発生してしまう。特に、内容物が複雑な形状をしていたり、複数の内容物を同時に封止したりする場合は、前記の各文献に記載の技術を用いても、「良」と「不良」の判断ができないので、封止部への内容物の噛み込みを防止したり、封止装置の汚染を防止したりすることはできない。
【0006】
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る封止体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一方向に搬送されるシート上に内容物を配置し、更にその上に該シートと同方向に搬送されるシートを重ね、該内容物の周縁において2枚の前記シートを封止して封止体を製造する方法において、
封止位置において又は封止位置よりも搬送方向上流の位置において、前記シート上に配置された前記内容物をカメラで撮影し、撮影された該内容物の画像処理によって、該内容物が適正な配置されているか否かを判断し、該内容物が適正な位置に配置されている場合には封止を行い、該内容物が適正な位置に配置されていない場合には封止を行わず、封止位置によりも搬送方向下流の位置において、該内容物を排出する封止体の製造方法を提供するものである。
【0008】
また本発明は、一方向に搬送される連続帯状シート上に内容物を配置し、更にその上に該帯状シートと同方向に搬送される連続帯状シートを重ね、該内容物の周縁において2枚の前記帯状シートを封止してする封止方法において、
封止位置において又は封止位置よりも搬送方向上流の位置において、前記帯状シート上に配置された前記内容物をカメラで撮影し、撮影された該内容物の画像処理によって、該内容物が適正な配置されているか否かを判断し、該内容物が適正な位置に配置されている場合には封止を行い、該内容物が適正な位置に配置されていない場合には封止を行わず、封止位置によりも搬送方向下流の位置において、該内容物を排出する封止方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の封止体の製造方法によれば、内容物が複雑な形状をしていたり、複数の内容物を同時に封止したりする場合であっても、封止装置を汚染せずに連続生産を継続できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1(a)は、本発明の封止体の製造方法に好適に用いられる製造装置の側面図を示す模式であり、図1(b)は、図1(a)に示す装置の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1(a)には、本発明の封止体の製造方法に好適に用いられる製造装置の側面図が模式的に示されている。図1(b)は、図1(a)に示す装置の上面図である。製造装置10は、内容物の移載部20と、内容物と連続帯状シートとの合流部30と、内容物と連続帯状シートとの封止部40と、封止によって形成された封止体の打ち抜き部50と、不良品排出部60とを具備している。
【0012】
移載部20においては、内容物の製造装置(図示せず)において製造された内容物13が、コンベアベルト21上に載置されて搬送されてくる。内容物13は、2個一組で搬送されてくる。図1に示す内容物13は、平面視での形状が略ブーメラン状になっている。内容物13は、シート状でありその全域にわたったほぼ均一な厚みを有している。内容物13は、例えばパルプ繊維等の繊維状物、被酸化性金属の粉末、活性炭の粉末、水及び電解質等を含んでいる。このような成分を含む内容物13は、例えば酸素との接触によって発熱する発熱部材として好適に用いられる。
【0013】
コンベアベルト21によって搬送されてきた2個の内容物13は、ロボットアーム22を有するロボットによってピックアップされ、各質量測定部23に載置される。内容部13のピックアップは、ロボットアーム22の先端に取り付けられた吸引パッド22aによって行われる。質量測定部23においては、内容物13の質量が測定される。内容物13の質量が、予め設定した範囲内にある場合には、内容物13はロボットアーム22によって質量測定部23からピックアップされ、合流部30のコンベアベルト31上に載置される。内容物13の質量が、予め設定した範囲外である場合にも同様に、内容物13はロボットアーム22によって質量測定部23からピックアップされ、合流部30のコンベアベルト31上に載置される。ただし、該内容物13が質量不良であることが、シーケンサ24に記憶される。シーケンサ24は、逐次搬送される該内容物13の位置を経時的に記憶しており、質量不良の内容部13を有する封止体15が不良品排出部60まで到達すると、該排出部60に備えられたロボットアーム61によって製造ライン外へ排出される。
【0014】
合流部30においては、コンベアベルト31上に第1の連続帯状シート11が供給される。第1の連続帯状シート11は、コンベアベルト31の上に載置され、該コンベアベルト31の走行方向に沿って搬送される。そして、移載部20から移載されてきた内容物13が、ロボットアーム22によって2個一組で第1の連続帯状シート11上に所定の間隔を置いて複数配置される。内容物13の配置にロボットアーム22を用いることで、内容物13の配置位置の微調整を容易に行えるという利点がある。このことは、後述する内容物13の配置位置のフィードバック操作のときに特に有利である。第1の連続帯状シートが通気性のシートである場合には、コンベアベルト31として通気性のものを用い、該コンベアベルト31の下側にサクションボックス32を配置して、該サクションボックス32による吸引状態下に第1の連続帯状シート11を介して内容物13を吸引し、第1の連続帯状シート11とともに搬送される内容物13の位置ずれを防止するようにしてもよい。
【0015】
第1の連続帯状シート11上に配置された各内容物13は、該内容物13の上方に設置されたカメラ、例えばCCDカメラ等の撮像装置33によって撮影され、撮影された該内容物13の画像処理によって、第1の連続帯状シート11上での該内容物13の配置位置が監視される。内容物13の監視位置は、後述する封止部40よりも搬送方向の上流の位置である。内容物13の撮影は、該内容物13が撮像手段33の直下に位置したときに行われる。撮影は一つの内容物13ごとに1回行えば足りるが、一つの内容物について複数回の撮影を行うことは何ら妨げられない。
【0016】
図1では、封止部40よりも搬送方向の上流の位置で、内容物13の位置の監視が行われるが、この監視は封止部40に近づけば近づくほど噛み込み検出の精度が向上する。この観点から、内容物13は、封止部40よりも搬送方向の上流の位置でその位置の監視が行われるよりも、封止部40において位置の監視が行われることが好ましい。撮像装置33を監視位置において内容物13の真上に配置することが難しい場合には、斜めから撮影するなどの工夫をしてもよい。
【0017】
第1の連続帯状シート11上での内容物13の監視位置での配置位置は、予めシーケンサ24に記憶されている内容物13の配置予定位置と比較される。比較の結果、内容物13が適正な位置に配置されていると判断される場合には、後述の封止部40において、内容物13の周縁において、第1及び第2の連続帯状シート11,12が接合され、内容物13が両シート間に封止される。
【0018】
一方、内容物13が適正な位置に配置されていないと判断される場合には、封止時に内容物13の噛み込み及びそれに起因する不良品の発生が起こると考えて、後述する封止部40における内容物13の封止は行わない。そして、該内容物13は、その封止が行われない状態で、封止部40よりも搬送方向の下流に位置する不良品排出部60において不良品として排出される。つまり内容物13は封止体の状態で排出されるのではなく、内容物13そのままの状態で排出される。
【0019】
このように、本製造方法によれば、封止時に噛み込みが起こる可能性のある内容物13についての封止を行わないので、内容物13の噛み込みに起因する不良品の発生を効果的に防止することができる。また、封止部40に設置されている封止装置の汚染も効果的に防止される。
【0020】
撮像手段33によって撮影された内容物13の配置位置と、予めシーケンサ24に記憶されている内容物13との配置位置との比較は、種々の方法によって行うことができる。例えば次のようにして両者の比較を行うことができる。すなわち、まず初めに画像処理装置にて内容物13の輪郭を主としたエッジ情報を抽出し登録する。こうすることで、内容物13が複雑な形状でも、撮影した内容物13のエッジ情報から内容物13の位置情報を取得することが可能となる。また登録した内容物13の好ましい配置位置情報〔XA,YA,θA〕をあらかじめシーケンサ24に記憶させておく。そして内容物13を実際に撮影し、その配置位置情報〔X,Y,θ〕を算出し、算出された配置位置情報とシーケンサ24に記憶させた配置位置情報とを演算し、差分を出して比較をする方法である。
【0021】
内容物13が第1の連続帯状シート11上における適正な位置に配置されている場合とそうでない場合とを問わず、第1の連続帯状シート11上に配置された内容物13には、その上から第2の連続帯状シート12が重ね合わされる。第2の連続帯状シート12は、第1の連続帯状シート11と同種又は異種の材料から構成されている。これによって、内容物13は、2枚の連続帯状シート11,12によって挟まれた状態になる。そしてこの状態下に、内容物13は、封止部40へ搬送される。搬送を安定的に行うことを目的として、2枚の連続帯状シート11,12によって挟まれた状態の内容物13を、引き続きサクションボックス32による吸引状態下に搬送してもよい。第2の連続帯状シート12の重ね合わせは、合流部30において行われてもよく、あるいは図1に示すように封止部40において行われてもよい。
【0022】
封止部40においては、2枚の連続帯状シート11,12によって挟まれた状態の内容物13を、その周縁において封止して封止体14を製造する。この状態では、封止体14は、連続帯状シート11,12に連結されており、該連続帯状シート11,12から分離していない。したがって、以下の説明ではこの状態の封止体14のことを「打ち抜き前封止体14」という。また、単に「封止体」(又は「封止体15」)というときには、打ち抜きによって連続帯状シート11,12から分離された封止体のことを指す。封止は、2個の内容物13に対して同時に行われる。封止装置としては、2枚の連続帯状シート11,12の構成材料に応じて適切なものが選択される。例えば2枚の連続帯状シート11,12が熱可塑性樹脂を含んでいる場合には、封止装置として熱融着装置や超音波接合装置を採用することができる。2枚の連続帯状シート11,12が熱可塑性樹脂を含んでいない場合には、接着剤を用いた接合装置を採用することもできる。図1には、超音波接合装置41の模式図が示されている。超音波接合装置41は、内容部13を挟んで超音波ホーン42と、アンビル43とが対向配置されて構成されている。
【0023】
内容物13の封止は、内容物13の種類や封止体15の具体的な用途に応じて、該内容物13の周縁の全周にわたって連続して行われてもよく、あるいは該内容物13の周縁にわたり間欠的に行われてもよい。
【0024】
内容物13の封止は、先に述べたとおり、該内容物13が、第1の連続帯状シート上の適正な位置に配置されているもののみを対象として行われる。第1の連続帯状シート上の適正な位置に配置されていない内容物13は、封止部40における封止の対象とはならず、封止されないまま後工程に搬送される。したがって封止の対象とならない内容物13は、第1及び第2の連続帯状シート11,12の間に単に挟まれた状態で、下流の工程に搬送される。
【0025】
封止の対象とならない内容物13が生じることは、封止体15の製造の歩留まりの点から有利とは言えない。そこで本製造方法においては、第1の連続帯状シート11上の適正な位置に配置されていない内容物13が連続して複数個検出された場合には、該内容物13の位置情報に基づき、該内容物13よりも上流において内容物の配置位置を修正するフィードバック操作を行う。具体的には、移載部20の質量測定部23に載置された内容物13を、合流部30の第1の連続帯状シート11に載置することで配置するときに、第1の連続帯状シート11上の適正な位置に配置されていない内容物13の位置情報に基づき、移載される内容物13の配置位置を修正する。修正は、合流部30の第1の連続帯状シート11に載置することによって配置する内容物13の位置を、その搬送方向の上流側又は下流側にずらすか、第1の連続帯状シート11の幅方向のどちらかにずらすか、及び/又は内容物13を回転させることで達成される。また、ロボットアーム22による内容物13の吸引力を調整することでも位置修正を達成することができる。具体的には、ロボットアーム22の吸引力が強すぎて、内容物13を把持する時に内容物13の形状が変形してしまい載置位置がずれている場合には吸引力を弱くすればよい。逆に、吸引力が弱すぎて、コンベアベルト31の下側に配置されたサクションボックス32に内容物13が引っ張られ、内容物13の載置位置がずれている場合には吸引力を強くすればよい。ロボットアーム22による具体的な位置修正のしかたは例えば次のとおりである。すなわち、まずシーケンサ24に記憶された位置情報と、上述の撮影によって得られた位置情報との差分を計算して位置ずれ量を算出する。次に、算出された位置ずれ量を、シーケンサ24からロボットのコントローラへ送付する。そして、その情報を元に、ロボットのロボットアーム22の動作位置を修正することで内容物13の配置位置の修正を行う。位置ずれ量に対して、一度に修正を行なっても良いし、少しずつ位置修正を行なってもよい。位置修正はシーケンサ24に予め記憶されたコンピュータプログラムに基づき行われる。
【0026】
封止部40において、内容物13が2枚の連続帯状シート11,12によって封止されて打ち抜き前封止体14が得られたら、該打ち抜き前封止体14はそのまま封止部40の下流に位置する打ち抜き部50に導入される。打ち抜き部50においては、内容部13の周縁に形成された封止部位14aに沿って両シート11,12を打ち抜き、封止体15が2枚の連続帯状シート11,12から分離される。なお、本実施形態では、次の各連続帯状シート11,12の巻き取りを考慮し、封止部位14aの外側を打ち抜くことが好ましい。2枚の連続帯状シート11,12から分離した封止体15は、ロボットアーム61によって、打ち抜き部の下流に位置する不良品排出部60を通過して、更にその下流に搬送され、集積部(図示せず)において複数個が集積される。
【0027】
内容物13が第1の連続帯状シート11上の適正な位置に配置されていない場合には、打ち抜き部50における該内容物13の打ち抜きは行われず、該内容物13は打ち抜き部50をスルーする。その後スルーされた内容物13は、不良品排出部60のコンベアを通り過ぎたところで製造ライン外に排出され、回収ボックス62に集積される。また、打ち抜き前封止体14を打ち抜いた後の第1及び第2の連続帯状シート11,12はそれぞれ巻き取り機63,64によって巻き取られ回収される。回収された連続帯状シート11,12は、これをリサイクルしてもよい。
【0028】
不良品として排出された内容物13は、その配置位置が適正でないという理由で排出されるだけであり、該内容物13それ自体が欠陥を有している訳ではない。そこで、内容物13を回収し、回収された内容物13を移送部20へ戻す操作を行うことが、歩留まりの向上の点から好ましい。
【0029】
配置位置が適正でないと判断された内容物13と異なり、先に述べた質量測定部23で質量不良と判断された内容物13は、その配置位置が適正な場合には、連続帯状シート11,12の接合が行われ、両シート11,12によって封止され、打ち抜かれる。この打ち抜きによって得られた封止体15は、質量不良の不良品なので、製造ライン外へ排出されるべきものである。この排出は、本実施形態においては、不良品排出部60のロボットアーム61によって行われる。このように、ロボットアーム61は、打ち抜きによって得られた封止体15のうち、良品だけを下流工程に搬送し、質量不良の内容物13を含む封止体15を製造ライン外へ排出(図示せず)する。
【0030】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記の実施形態に制限されない。例えば前記の実施形態においては、2個の内容物13を同時に封止したが、内容物13の封止の個数はこれに限られず、1個でもよく、あるいは3個以上でもよい。
【0031】
また前記の実施形態において封止の対象となる内容物13は、厚みが一定のシート状のものであったが、これに代えて厚みが一定でなく、かつ立体形状を有するような内容物13を封止の対象としてもよい。
【0032】
また前記の実施形態においては、シート11,12のいずれもが連続帯状シートであったが、これに代えて、シート11,12の少なくとも一方として、毎葉のシートを用いてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10 製造装置
11 第1の連続帯状シート
12 第2の連続帯状シート
13 内容物
14 打ち抜き前封止体
15 封止体
20 移載部
30 合流部
40 封止部
50 打ち抜き部
60 不良品の排出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に搬送されるシート上に内容物を配置し、更にその上に該シートと同方向に搬送されるシートを重ね、該内容物の周縁において2枚の前記シートを封止して封止体を製造する方法において、
封止位置において又は封止位置よりも搬送方向上流の位置において、前記シート上に配置された前記内容物をカメラで撮影し、撮影された該内容物の画像処理によって、該内容物が適正な配置されているか否かを判断し、該内容物が適正な位置に配置されている場合には封止を行い、該内容物が適正な位置に配置されていない場合には封止を行わず、封止位置によりも搬送方向下流の位置において、該内容物を排出する封止体の製造方法。
【請求項2】
前記内容物が、カメラで撮影された位置において、適正な位置に配置されていない場合には、撮影位置での該内容物の位置情報に基づき、撮影位置よりも上流において内容物の配置位置を修正する請求項1に記載の封止体の製造方法。
【請求項3】
内容物の配置手段にロボットアームを用いる請求項1又は2に記載の封止体の製造方法。
【請求項4】
一方向に搬送される連続帯状シート上に内容物を配置し、更にその上に該帯状シートと同方向に搬送される連続帯状シートを重ね、該内容物の周縁において2枚の前記帯状シートを封止してする封止方法において、
封止位置において又は封止位置よりも搬送方向上流の位置において、前記帯状シート上に配置された前記内容物をカメラで撮影し、撮影された該内容物の画像処理によって、該内容物が適正な配置されているか否かを判断し、該内容物が適正な位置に配置されている場合には封止を行い、該内容物が適正な位置に配置されていない場合には封止を行わず、封止位置によりも搬送方向下流の位置において、該内容物を排出する封止方法。

【図1】
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【公開番号】特開2012−126403(P2012−126403A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277161(P2010−277161)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】