説明

導水管推進先導体および暗渠排水管埋設工法

【課題】導水管の埋設工程において、推進埋設させると同時に導水管も挿入することを可能とし、かつ、簡易な構造により推進工程における駆動伝達を可能にする導水管推進先導体を提供すること、および、この先導体による暗渠排水管の埋設工法を提供する。
【解決手段】導水管推進先導体1は、先導体本体部11と切欠部12とを備え、切欠部は二つの端縁を有し、一方端縁を駆動伝達部121とし、他方端縁を駆動解放案内部122とする。暗渠排水管埋設工法は、外管3,4を推進埋設装置5の駆動部に装着し、多数の水抜き孔21を穿設してなる導水管2の先端に導水管推進先導体を接続し、導水管を外管の内部に挿入するとともに、先導体の切欠部を外管先端の突起部31に係合させ、外管を回転させつつ推進させて外管および導水管を地中に推進し、所定長の推進終了後に外管を後方に引き抜くことにより、導水管推進先導体および導水管のみを地中に埋設させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導水管を地中に埋設させるために使用されるものであって、地中で導水管を先導させるための先導体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、河川では、市街化に伴う改修の結果、河岸が鋼矢板やPC矢板等の不透水の壁で構成され、河川への地下水の流入(浸み出し)が遮断されている所があり、河川に地下水を導き入れられない状況も存在していた。そのため、護岸部に暗渠排水管を取り付けて、護岸背面の地下水を河川に導入するための工法について検討する必要が出てきている。
【0003】
そこで、山裾または山の傾斜地等における地すべりを防止するための暗渠排水の技術を転用することが考えられるところ、この種の従来は、側壁に無数の吸水孔を穿設すると共に外周面を透水シート材を用いて層状に包囲してなる暗渠用有孔パイプに対し、推進用外郭パイプを抜き取り自在に嵌合するように構成したパイプ暗渠が存在していた(特許文献1)。この技術は、山裾または山の傾斜地等の所要個所に対して、周壁部に吸水孔を穿設してなる有孔パイプを単独で推進埋設するものであったが、このような有孔パイプを単独で地中に推進埋設するものであると、その吸水孔が土砂により詰まり易く、長期的に吸水効果を期待することはできないという課題を解決するために発明されたものであった。
【0004】
また、他の技術としては、多数の水抜き孔を周設し、先端を円錐状に閉塞したパイプ本体と、このパイプ本体の先端から所要長さに渡って所定の配設ピッチで外周に周設する所要径、所要幅のスポンジの抵抗体とからなる集水パイプがあった。この技術は、インナーロッドと呼ばれる部材をケーシングパイプ内に挿入して、地中の一定位置までボーリングした後、インナーロッドを抜き取り、先端が円錐状に閉塞した集水パイプをケーシング内に挿入して、挿入完了後にケーシングパイプを抜くというものである(特許文献2)。
【0005】
さらに、多数の水抜き孔を周設し、先端を開口して地山の所定深度より先方に横設された短尺の定着用パイプと、所要長さの長尺なパイプ本体の外周に多数の水抜き孔を周設し、閉塞した先端に突設したアンカー体をこの定着用パイプの内部に充填された土砂に打ち込んで成る集水パイプとからなる集水構造の技術があった(特許文献3)。
【0006】
その他の技術としては、回転中空ロッドの外周に回転ケーシングを配置し、この中空ロッドの先端部にロッド切り離し装置を介して切削ビットを設け、回転中空ロッドの摺動によって回転ケーシングの先端を上記切削ビットで開閉自在となし、この先端を閉鎖又は開放した状態で地盤内推進し、推進終了後上記切り離し装置によって上記中空ロッドを切削ビットから切り離してこれを上記ケーシング外に離脱した後、このケーシング内に排水ドレンパイプを挿入し、その後上記ケーシングを上記地盤外に牽引離脱して上記ドレンパイプを地盤に埋設する方法の技術があった(特許文献4)。
【特許文献1】特開平7−82751号公報(2頁、図2・図3)
【特許文献2】特開平10−37174号公報(2頁、図2)
【特許文献3】特開平10−37175号公報(2頁、図1)
【特許文献4】特開平11−256557号公報(2頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1においては、推進用外郭パイプの先端に円錐状の推進用カバー体を装着しているが、この推進用カバー体は、推進用外郭パイプの先端が侵入できるように構成することにより、着脱自在に装着するものであって、回転駆動を必要とする推進埋設の工法においては、推進埋設装置からの駆動力が推進用カバー体に直接伝わり難いという問題があった。
【0008】
また、特許文献2および特許文献3においては、地中の所定位置に集水パイプを埋設させるために、インナーロッドが挿入されたケーシングパイプを挿入しながらボーリングする工程、インナーロッドを抜き取る工程、ケーシングパイプ内に集水パイプを挿入するという工程の三つの工程となり、推進埋設させると同時に集水パイプを埋設させることは出来ないものであった。
【0009】
さらに、特許文献4においては、切削ビットが連結された中空ロッドの外周にケーシングが配置され、この中空ロッドを回転させながら地中を推進し、推進終了後に中空ロッドを引抜いて、排水ドレンパイプを挿入するものであるため、上記と同様に、推進埋設させると同時に排水ドレンパイプを埋設させることは出来ないものであった。また、推進埋設後に地中に残される部品点数も多いものとなっていた。
【0010】
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、導水管の埋設工程において、推進埋設させると同時に導水管も挿入することを可能とし、かつ、簡易な構造により推進工程における駆動伝達を可能にする導水管推進先導体を提供すること、および、この導水管推進先導体による暗渠排水管の埋設工法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、導水管推進先導体に係る本発明は、導水管を地中に埋設させるために使用される導水管推進先導体であって、上記導水管の先端に接続される先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を切り欠いて構成された切欠部とを備え、上記切欠部は、少なくとも二つの端縁を有し、一方端縁を駆動伝達部とし、他方端縁を駆動解放案内部とする切欠部であることを特徴とする導水管推進先導体を要旨とする。上記構成によれば、推進埋設装置からの駆動力を先導体の切欠部端縁に伝達または解放させることができる。
【0012】
また、本発明は、導水管を地中に埋設させるために該導水管の先端に設けられ、かつ、推進駆動および回転駆動の伝達を受けて推進する導水管推進先導体であって、上記導水管の先端の挿入を許容しつつ該導水管に接続される有底円筒状の先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を複数に区分するとともに該各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された複数の切欠部とを備え、上記複数の切欠部は、二つの端縁を有し、かつ、それぞれが合同な略V字形に切り欠かれた切欠部であり、それぞれの切欠部の所定側端縁が推進駆動および回転駆動の伝達を受ける駆動伝達部であり、残りの端縁が推進駆動の伝達を受ける推進駆動伝達部であるとともに、この推進駆動伝達部は、上記回転駆動伝達部に伝達される回転駆動を解放する駆動解放案内部であることを特徴とする導水管推進先導体をも要旨とする。上記構成によれば、略V字形の切欠部における一の端縁を、駆動伝達部とすることで、推進埋設装置からの推進駆動および回転駆動の伝達を受けることができる。また、他の端縁を推進駆動伝達部とすることで、推進埋設装置からの推進駆動の伝達を受けることができる。この場合に、推進埋設させるための回転駆動を逆回転としたときには、上記推進駆動伝達部は、回転駆動を解放する駆動解放案内部とすることができる。
【0013】
このとき、上記発明において、先導体本体部の後部端縁は、四つに区分されるとともにこの各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された四つの切欠部とすることもできる。
【0014】
さらに、本発明は、導水管を地中に埋設させるために該導水管の先端に設けられ、かつ、推進駆動および回転駆動の伝達を受けて推進する導水管推進先導体であって、上記導水管の先端の挿入を許容しつつ該導水管に接続される有底円筒状の先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を複数に区分するとともに該各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された複数の切欠部とを備え、上記複数の切欠部は、二つの端縁を有し、かつ、それぞれが合同な略V字形に切り欠かれた切欠部であり、それぞれの切欠部の所定側端縁が回転駆動の伝達を受ける回転駆動伝達部であり、残りの端縁が推進駆動の伝達を受ける推進駆動伝達部であるとともに、この推進駆動伝達部は、上記回転駆動伝達部に伝達される回転駆動を解放する駆動解放案内部であることを特徴とする導水管推進先導体をも要旨とする。上記構成によれば、略V字形の切欠部における一の端縁を、回転駆動伝達部とすることで、推進埋設装置からの回転駆動の伝達を受けることができる。また、他の端縁を推進駆動伝達部とすることで、推進埋設装置からの推進駆動の伝達を受けることができる。この場合に、推進埋設させるための回転駆動を逆回転としたときには、上記推進駆動伝達部は、回転駆動を解放する駆動解放案内部とすることができる。
【0015】
このとき、上記発明において、先導体本体部の後部端縁は、四つに区分されるとともにこの各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された四つの切欠部とすることもできる。
【0016】
上記各発明において、駆動伝達部または回転駆動伝達部は、先導体の軸心に対して平行方向に端縁を有する構成とすることもできる。上記構成によれば、推進埋設装置からの回転駆動力を駆動伝達部または回転駆動伝達部に直接伝達させることができる。また、駆動解放案内部は、上記駆動伝達部または回転駆動伝達部に対して鋭角方向に端縁を有する駆動解放案内部とすることもできる。
【0017】
他方、暗渠排水管埋設工法に係る本発明は、前記記載の導水管推進先導体を使用する暗渠排水管埋設工法であって、前記導水管を包囲しつつ配置でき、かつ、先端に前記導水管推進先導体の切欠部に係合可能な突起部を備えた外管を、回転駆動力および推進駆動力を発生させる推進埋設装置の駆動部に装着し、多数の水抜き孔を穿設してなる導水管の先端に導水管推進先導体を接続し、この導水管を上記外管の内部に挿入するとともに、上記導水管推進先導体の切欠部を上記外管先端の突起部に係合させ、上記外管を回転させつつ推進させて該外管および導水管を地中に推進し、所定長の推進終了後に外管を後方に引き抜くことにより、上記導水管推進先導体および導水管のみを地中に埋設してなることを特徴とする暗渠排水管埋設工法を要旨とする。上記構成によれば、水抜き孔が穿設されている導水管を外管で包囲することにより、地中を推進埋設している際にも、導水管の側面全体が土で埋まることがないため、穿設された水抜き孔の目詰まりを防止することができる。
【0018】
さらに、本発明は、前記記載の導水管推進先導体を使用する暗渠排水管埋設工法であって、前記導水管を包囲しつつ配置でき、かつ、先端に前記導水管推進先導体の切欠部に係合可能な突起部を備えた外管を、回転駆動力および推進駆動力を発生させる推進埋設装置の駆動部に装着し、多数の水抜き孔を穿設してなる導水管の先端に導水管推進先導体を螺着または固着するとともに、導水管のほぼ全域に合成樹脂製のフィルタ材を封入し、上記導水管を上記外管の内部に挿入するとともに、上記導水管推進先導体の切欠部を上記外管先端の突起部に係合させ、上記外管を回転させつつ推進させて該外管および導水管を地中に推進し、所定長の推進終了後に外管を後方に引き抜くことにより、上記導水管推進先導体および導水管のみを地中に埋設し、導水管の後端開口部に開閉蓋を装着してなることを特徴とする暗渠排水管埋設工法を要旨とする。上記構成によれば、導水管の後端開口部に開閉蓋を装着することで、地中の地下水を河川に排水させることができ、同時に河川の水が導水管内に逆流することを防止することができる。
【0019】
上記各発明において、導水管推進先導体と導水管の先端との接続は、螺着または固着とすることもできる。
【発明の効果】
【0020】
導水管推進先導体に係る本発明によれば、導水管推進先導体に外管を係合させて、この外管の内部に先導体と接続させた導水管を挿入することで、地中において外管と導水管を同時に推進させることが可能となる。そして、外管を引き抜くことで、導水管を地中に埋設させることが可能となる。また、簡易な構造により、駆動力の伝達を十分にすることができるものである。なお、構造が簡易であることから、部品点数を削減しコストの低減をも可能にすることができる。
【0021】
暗渠排水管埋設工法に係る本発明によれば、河川周辺の硬質地盤においても暗渠排水管を埋設することができる。すなわち、山裾等の軟弱地盤における圧入式の推進方法とは異なり、回転駆動を付加することにより実現できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。第一の実施形態は、導水管を地中に埋設させるために使用される先導体に関するものである。
【0023】
本実施形態の先導体1は、図1に示すように、外管3と共に推進埋設装置5に取り付けられて地中に回転圧入されるものである。推進埋設装置5による駆動力は外管3を介して先導体1に伝達され、この先導体1を推進させることにより、最終的に先導体1および導水管2を地中に埋設させるものである。
【0024】
先導体1は、本体部11と切欠部12とで構成され、図2(a)に示すように、先端形状は円錐台形をしており、側面形状は有底の円筒形に形成されている(これが本体部分である)。このように先端形状を円錐台形に形成させているのは、地中での進行方向における土圧抵抗を軽減して推進させるために採用されているものである。先導体本体部11の後部端縁は、四つに区分されており、各区分の端縁は略V字形に切り欠いて構成された切欠部12が形成されている。切欠部12には、回転駆動伝達部121と推進駆動伝達部122が設けられており、回転駆動伝達部121は、基部123から後部端縁に向けて形成され、先導体1の軸心に対して平行方向に端縁を有するように設けられている。一方、推進駆動伝達部122は、基部123から後部端縁に向けて形成されているが、回転駆動伝達部121に対して鋭角方向に端縁を有するように設けられている。各区分の切欠部12は、推進埋設装置5からの回転駆動力および推進駆動力を先導体1に均等に伝達させるために、各区分は合同に構成されている。すなわち、各区分は相互に同じ大きさ、同じ形状で構成されているのである。
【0025】
ここで、先導体本体部11について詳述すると、図2(b)に示すように、この先導体本体部11は、先端部材111、駆動伝達部材112、円筒連結部材113で構成され、円筒連結部材113の先頭内部に先端部材111の一部を収納し、さらに、駆動伝達部材112の中空内部に円筒連結部材113を収納した状態で溶接して一体的に設けられている。このとき、各部材の先端に生ずる段差部分を溶接することで、溶剤部分Bと共に先導体先端を円錐台形に形成しているのである(図2(c)参照)。
【0026】
上記先導体1の後部内面には、雌ねじが螺刻されており、導水管2の先端に螺刻された雄ねじと螺合されることにより、先導体1と導水管2を連結させることができる。
【0027】
この導水管2は、地中から管内に流入した地下水を河川に排水させるためのものであって、図3(a)に示すように、先端には先導体1が螺着されており、全体が円筒状に構成され、その側面全体には、地下水を流入させるための水抜き孔21が穿設されている。導水管2の後端内面には、雌ねじが螺刻されており、他の導水管2の先端側面に螺刻された雄ねじと螺合されることにより、導水管2同士を連結させることができる。これにより、導水管2同士を連続させて継ぎ足すことができるため、地中の所定位置まで導水管2を伸長させることが可能となる。
【0028】
外管3は、導水管2を包囲しつつ配置されるもので、図3(b)に示すように、先導体1の切欠部12に係合可能な突起部31を備えている。この外管3は、推進方向の先頭に位置し、先導体1と係合されて使用されるものである。外管3の先端には山形の突起部31が設けられ、この突起部31の端縁には、回転用当接部311および推進用当接部312が形成されている。このとき、回転駆動伝達部121と回転用当接部311、および推進駆動伝達部122と推進用当接部312が互いに係合されることにより、先導体1と外管3を一時的に固定させることができる(図4(a)参照)。外管3の後端内面には、雌ねじが螺刻されており(図3(b)参照)、外管4の先端側面に螺刻された雄ねじ(図3(c)参照)と螺合されることにより、外管3と外管4を連結させることができるため、地中の所定位置まで外管を継ぎ足すことが可能となる。
【0029】
本実施形態は、上記のような構成であるから、先導体1を一時的に固定し得る外管3が、推進埋設装置5に装着されることにより、推進埋設装置5から得られる回転駆動力および推進駆動力を先導体1に伝達させることができるのである(図4(a)参照)。そして、これらの駆動力が、外管3を介して先導体1に伝達されることによって、地中に回転圧入させることが可能となる。
【0030】
次に、本実施形態の使用態様を説明しつつ、暗渠排水管埋設工法に係る第一の実施形態を同時に説明する。上述のとおり、外管3を推進埋設装置5に装着することにより、この外管3と、これに連結する先導体1と、この先導体1に後続する導水管2とが、全体として回転圧入できる。ここで、上記各部材は一定の長さに調整されており(図3参照)、この長さ寸法は、推進埋設装置5による推進ストロークに合わせられている。具体的には、先導体1の切欠部12と外管3の突起部31を係合させた状態で、先導体1の先端から導水管2および外管3の後端までの距離が、推進埋設装置5のストロークと一致させているのである。
【0031】
そして、一定の距離(推進埋設装置のストローク相当分)を地中に推進埋設させたところで、新たな導水管2および新たな外管4を連結させながら継ぎ足して、回転圧入させることで地中を推進埋設させていくのである。これにより、地中において推進工程と埋設工程を同時に進行させることができる。
【0032】
所望の距離を推進埋設した後は、引き続き推進埋設装置5を使用して、外管3(外管4)を地中から牽引して抜き取る工程を行う(図4(b)参照)。この場合、外管3が連結された外管4を推進埋設時の回転とは逆に回転させた後、水平方向に牽引することで、先導体1と外管3の一時的な固定を解除させることができるのである。すなわち、外管3が連結された外管4を逆回転させた後、水平方向に牽引することで、回転駆動伝達部121と回転用当接部311の係合部分が離隔される方向に移動することとなるのである。この場合、推進駆動伝達部122は、回転駆動力を解放する部分、すなわち、駆動解放案内部に変換することとなる。他方、推進用当接部312は、駆動解放当接部に変換することとなるのである。
【0033】
このように、外管3が連結された外管4を逆回転に駆動させることにより、駆動解放当接部312から伝達された駆動力を、駆動解放案内部122に伝達させることができる。この逆回転の駆動力により、先導体1と外管3とが離隔する際の土圧抵抗を軽減させることができるため、外管3(外管4)を地中から除却させることが容易となるのである。なお、上記外管4の逆回転は、上述のように推進埋設装置5から駆動力の伝達を受けても良いが、駆動力の伝達を受けずに回転自在な状態で牽引させることで、外管4を自然に回転させることも可能である。
【0034】
地中から外管3(外管4)を除却した後は、先導体1が螺着された導水管2のみが地中に埋設されることとなる(図4(c)参照)。この先導体本体11の外径は、導水管2の外径よりも広径となっており、両部材の外径の差で構成される先導体1の端面は、導水管2の軸心に対して垂直に位置することになる。そのため、地中では抵抗体(アンカー)の役割を果たし、容易に引抜くことはできない構造になっている。
【0035】
このように、地中に先導体1と導水管2を残置させる暗渠排水管は、護岸背面に貯留している地下水を河川に排水させるために用いることができる。すなわち、河川側から護岸背面に向かって先導体1と導水管2を推進させることによって設置されることにより、暗渠排水管を設けるものである。従って、この推進埋設装置5は、事前に両護岸の間に足場を仮設して足場上に設置する方法が採られる。
【0036】
先導体1が一時固定された外管3は、推進埋設装置5に装着されて、護岸の法面部分を起点として、地中の水平方向に向けて回転圧入により推進埋設され、その後、外管3(外管4)を地中から引き抜いて、先導体1が螺着された導水管2を地中に残存させることで、この導水管2の水抜き孔21から地中の地下水を流入させて、河川に排水させるものである。なお、導水管2の河川側開口端には、河川の水の逆流等を防止するため、後述の開閉蓋7を設置する場合があり得る。また、推進埋設装置5は、小型の装置でありながら、一回のシリンダ操作によって所望のストロークを得ることが出来る点で利用できる。
【0037】
推進埋設装置5は、スライド部51および推進部52を備え、推進部52の前面に回転軸と外管3(外管4)を装着できる支持部53が設けられている。そして、スライド部51には第一の油圧シリンダ54,55が、推進部52には第二の油圧シリンダ56,57が取り付けられ、基台59上を所定方向に進退できる構造になっている。
【0038】
そこで、推進埋設装置5の作動態様について説明する。図5は、スライド部51および推進部52の進退の概略を示す図である。そして、図5(a)に示すように、スライド部51および推進部52は、装置の後方(図中右側)に移動させておき、推進部52の全面に設けられる支持部53に外管3が設置される(図6参照)。このとき、第一の油圧シリンダ54,55および第二の油圧シリンダ56,57は、いずれも収縮した状態となっている(図5(a)参照)。
【0039】
工程に応じて選択される外管3(外管4)などを装着したうえで、必要であれば油圧モーター58を作動させつつ、第一の油圧シリンダ54,55を伸張させると、スライド部51が基台59の基台レール591,592に沿って前進することとなる。このスライド部51の前進により、スライド部51とともに推進部52も前進することとなり、装着した上記先導体1などの先端から地中に推進されることとなる(図5(b)参照)。そして、上記第一の油圧シリンダ54,55が最も長くなる状態まで伸張すると、この油圧シリンダ54,55による前進が停止する。
【0040】
引き続き、第二の油圧シリンダ56,57を伸張させることにより、推進部52のみが、スライド部51を基準としてさらに前進することとなる(図5(c)参照)。第二の油圧シリンダ56,57が最も長くなる状態まで移動することにより、当該第二の油圧シリンダ56,57による推進部52の移動が停止し、推進工程が終了することとなる。このとき、推進部52が移動する全体の距離は、所望のストロークに一致させている。すなわち、第一の油圧シリンダ54,55によりスライド部51を全ストローク中の約3分の2に相当する距離を移動させ、これにより基台59に相対的に推進部52を同じ距離だけ推進させる。さらに、残りの約3分の1に相当する距離を第二の油圧シリンダ56,57によって推進部52のみを移動させるのである。
【0041】
次に、推進部52の支持部53から外管3(外管4)などを切り離し、推進部52を後退させる。このとき、第二の油圧シリンダ56,57を収縮させて推進部52をスライド部51まで後退させ、さらに、第一の油圧シリンダ54,55を収縮させてスライド部51とともに推進部52を基台59の後端付近まで後退させるのである。
【0042】
その後、次に推進させるべき導水管2、外管4などを支持させて上記推進および後退を繰り返し、所定位置まで順次推進させるのである。先導体1に螺着された導水管2に後続する継ぎ足し管は、先頭の導水管2と同形状であり、発信開口部から到達所定位置までの長区間を一本の細管で連続させるのである。この先導体1および導水管2が所定位置に到達した後は、外管3(外管4)のみが引き抜かれて回収され、地中に残存された先導体1および導水管2によって配管が完了するのである。上記外管3の引抜き作業も、本実施形態の推進埋設装置5が使用される。その使用方法は、上記推進時の逆の工程で行われる。
【0043】
本実施形態で使用する推進埋設装置5は、上記のように、第一の油圧シリンダ54,55および第二の油圧シリンダ56,57を二段階で進退する方法を採用している。このような方法により進退させる理由は、一回のシリンダ操作によって所望のストロークを可能にするためである。すなわち、第一の油圧シリンダ54,55および第二の油圧シリンダ56,57の双方を収縮させた状態において、推進部52を基台59の後部付近に配置させることができること、および、第一の油圧シリンダ54,55により移動させた後(または同時)に、推進部52をスライド部51の先方、すなわち基台59の先端付近まで移動できることによるものである。これは、例えば、単一の油圧シリンダ54,55のみで全ストロークを移動させる場合には、当該油圧シリンダ54,55が伸張できる範囲内に限り推進部52を移動させることが可能となるが、油圧シリンダ54,55と推進部52の位置関係のみで推進部52の移動範囲が決定することとなり、基台59の後端付近から先端付近までの範囲を移動させることができないのである。換言すると、単一の油圧シリンダ54,55のストロークを所望の長さにするとすれば、基台59をそれだけ大型に設ける必要があり、これに伴って設置場所を大きく設けることが必要となるものである。
【0044】
次に、暗渠排水管埋設工法に係る第二の実施形態について説明する。本実施形態は、導水管2内部にフィルター6を挿入する構成である。すなわち、地中に残された導水管2の側面全体には、千鳥状に水抜き孔21が穿設されており、この水抜き孔21から地下水を流入させることができる。このとき、水抜き孔21には地下水の流入と同時に地中の土砂も流入してくるため、これらの土砂により導水管2の内部が目詰まりする可能性が高いと考えられる。そこで、図4(d)に示すように、この導水管2内部に合成樹脂製の繊維等で形成された略円筒形のフィルター6を挿入することで、フィルター6の外面と導水管2の内面を当接させることができるため、水抜き孔21からの土砂の流入を防ぐことができるのである。本実施形態では、導水管2の内部に予め円筒フィルター6を挿入しておくものである。従って、上述の第一の実施形態のように導水管2が地中に埋設されるときには、その導水管2の全域に円筒状フィルター6が封入されることとなるのである。
【0045】
なお、このフィルター6は、円筒形の立体的な網状を構成しており、中心軸方向は中空に形成されているので、水を通過させることが可能となっている。また、フィルター6の外周面にフィルター6の網目より細かい網目の薄厚の透水シートを巻く構成とすることも可能であり、この場合には、導水管2内部への土砂の流入をさらに防止させることもできる。
【0046】
続いて、開閉蓋7について説明する。この開閉蓋7は、導水管2内部に流入した水を排水させるためのものである。地中に貯留されている地下水は、導水管2の水抜き孔21から管内に流入して河川に排水されるようになっている。このとき、導水管2の配設される位置が低い場合には、河川の水が導水管2内部に逆流することが考えられるため、導水管2の配設される位置は、河川の通常水位よりも上方とされる。しかし、河川の水位が異常に上昇することにより、河川の水が導水管2内部に逆流することも想定される。そのため、河川の水を逆流させないような構造の開閉蓋7を導水管2の開口部に取り付ける必要がある。
【0047】
図7に示すように、開閉蓋7は、蓋部材71、支持軸72、補強板73、軸受74,75および連結部材78とから構成されており、蓋部材71には軸受75が固着され、補強板73には軸受74が固着されている。この開閉蓋7は、軸受74と軸受75を同一軸線上に配置させて、これらの軸受74,75に支持軸72を同一軸線上に位置するように挿通させることにより補強板73上に軸支されるのである。補強板73には、貫通孔76が設けられており、護岸に立設されている矢板77に固着される。このとき、開閉蓋7が軸支されている補強板73と導水管2とを連結させるために連結部材78が使用される。連結部材78は、側面が円筒状に構成されており、周端縁の片側は、円筒の軸心に対して垂直方向に位置するように鍔状の突片79が構成されている。そして、この鍔状の突片79の平面部分が補強板73と固着され、連結部材78の内面に導水管2が挿入されることにより、補強板73の貫通孔76と導水管2の内部を連通させることができるのである。
【0048】
この開閉蓋7は、導水管2の水を河川に排水させることができると同時に河川の水を導水管2に逆流させないような構造となっている。詳細には、導水管2の内部に水がない状態のときは、導水管2から連通している貫通孔76を閉口させるべく、蓋部材71は補強板73の端面を付勢しており、導水管2の内部に一定量の水が貯留されて、内部の水圧の力が貫通孔76への付勢力を上回った時に、蓋部材71が開口されて貯留した水が河川に排水される。
【0049】
開閉蓋7の付勢力は、蓋部材71の重心を偏心させることにより得ることができる。すなわち、この蓋部材71の重心を偏心させることにより、支持軸72に軸支されている開閉蓋7を補強板73の端面方向に回動させることができるため、補強板73の端面を一定の圧力で付勢することが可能となるのである。このような構造とすることで、河川の水位上昇により、開閉蓋7の外側に水圧が加わっても、この水圧と付勢力により開閉蓋7が開口することはない。一方、河川の水位が低い場合であっても、蓋部材71が補強板73の端面を一定の圧力で付勢することで、河川の水が導水管2の内部に逆流することはないのである。以上より、導水管2内部の水は、一方方向にしか流れないので、地中の地下水を逆流させることなく、河川に排水させることができるのである。
【0050】
本実施形態は上記のとおりであるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様をとることができる。例えば、本実施形態において、先導体本体部11の後部端縁は四つに区分した切欠部12について説明しているが、切欠部12を複数形成させる構造とすることもできる。この場合も、複数形成された各切欠部は、推進埋設装置からの駆動力の伝達を均等に受けることが可能となる。切欠部12の形状においても、略V字形のみならず、例えば凹凸形状や波形状のような係合させることのできる形状であれば、推進埋設装置5からの駆動力の伝達を受けることができる。
【0051】
また、先導体1と導水管2の接続について、本実施形態では螺着させる場合を説明しているが、これに限定されるものではなく、固着、嵌着または溶着した場合であっても、両部材は接続可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明である先導体の実施形態を示す全体図である。
【図2】(a)は本発明である先導体を示す斜視図であり、(b)は先導体を構成する部品図であり、(c)は部品の組付図である。
【図3】(a)は本発明の実施形態を示す側面図であり、(b)および(c)は外管を示す側面図である。
【図4】本発明である先導体の使用形態を示す説明図である。
【図5】推進埋設装置の作動態様を示す説明図である。
【図6】推進埋設装置を示す説明図である。
【図7】本発明である暗渠排水管埋設工法の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0053】
1 先導体
2 導水管
3,4 外管
5 推進埋設装置
6 フィルター
7 開閉蓋
11 先導体本体部
12 切欠部
21 水抜き孔
31 突起部
51 スライド部
52 推進部
53 支持部
54,55 第一の油圧シリンダ
56,57 第二の油圧シリンダ
58 油圧モーター
59 基台
71 蓋部材
72 支持軸
73 補強板
74,75 軸受
76 貫通孔
77 矢板
78 連結部材
79 突片
111 先端部材
112 駆動伝達部材
113 円筒連結部材
121 回転駆動伝達部
122 推進駆動伝達部(駆動解放案内部)
123 基部
311 回転用当接部
312 推進用当接部(駆動解放当接部)
591,592 基台レール
B 溶剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導水管を地中に埋設させるために使用される導水管推進先導体であって、上記導水管の先端に接続される先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を切り欠いて構成された切欠部とを備え、上記切欠部は、少なくとも二つの端縁を有し、一方端縁を駆動伝達部とし、他方端縁を駆動解放案内部とする切欠部であることを特徴とする導水管推進先導体。
【請求項2】
導水管を地中に埋設させるために該導水管の先端に設けられ、かつ、推進駆動および回転駆動の伝達を受けて推進する導水管推進先導体であって、上記導水管の先端の挿入を許容しつつ該導水管に接続される有底円筒状の先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を複数に区分するとともに該各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された複数の切欠部とを備え、上記複数の切欠部は、二つの端縁を有し、かつ、それぞれが合同な略V字形に切り欠かれた切欠部であり、それぞれの切欠部の所定側端縁が推進駆動および回転駆動の伝達を受ける駆動伝達部であり、残りの端縁が推進駆動の伝達を受ける推進駆動伝達部であるとともに、この推進駆動伝達部は、上記回転駆動伝達部に伝達される回転駆動を解放する駆動解放案内部であることを特徴とする導水管推進先導体。
【請求項3】
導水管を地中に埋設させるために該導水管の先端に設けられ、かつ、推進駆動および回転駆動の伝達を受けて推進する導水管推進先導体であって、上記導水管の先端の挿入を許容しつつ該導水管に接続される有底円筒状の先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を四つに区分するとともに該各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された四つの切欠部とを備え、上記四つの切欠部は、二つの端縁を有し、かつ、それぞれが合同な略V字形に切り欠かれた切欠部であり、それぞれの切欠部の所定側端縁が推進駆動および回転駆動の伝達を受ける駆動伝達部であり、残りの端縁が推進駆動の伝達を受ける推進駆動伝達部であるとともに、この推進駆動伝達部は、上記回転駆動伝達部に伝達される回転駆動を解放する駆動解放案内部であることを特徴とする導水管推進先導体。
【請求項4】
導水管を地中に埋設させるために該導水管の先端に設けられ、かつ、推進駆動および回転駆動の伝達を受けて推進する導水管推進先導体であって、上記導水管の先端の挿入を許容しつつ該導水管に接続される有底円筒状の先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を複数に区分するとともに該各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された複数の切欠部とを備え、上記複数の切欠部は、二つの端縁を有し、かつ、それぞれが合同な略V字形に切り欠かれた切欠部であり、それぞれの切欠部の所定側端縁が回転駆動の伝達を受ける回転駆動伝達部であり、残りの端縁が推進駆動の伝達を受ける推進駆動伝達部であるとともに、この推進駆動伝達部は、上記回転駆動伝達部に伝達される回転駆動を解放する駆動解放案内部であることを特徴とする導水管推進先導体。
【請求項5】
導水管を地中に埋設させるために該導水管の先端に設けられ、かつ、推進駆動および回転駆動の伝達を受けて推進する導水管推進先導体であって、上記導水管の先端の挿入を許容しつつ該導水管に接続される有底円筒状の先導体本体部と、この先導体本体部の後部端縁を四つに区分するとともに該各区分の端縁をそれぞれ切り欠いて構成された四つの切欠部とを備え、上記四つの切欠部は、二つの端縁を有し、かつ、それぞれが合同な略V字形に切り欠かれた切欠部であり、それぞれの切欠部の所定側端縁が回転駆動の伝達を受ける回転駆動伝達部であり、残りの端縁が推進駆動の伝達を受ける推進駆動伝達部であるとともに、この推進駆動伝達部は、上記回転駆動伝達部に伝達される回転駆動を解放する駆動解放案内部であることを特徴とする導水管推進先導体。
【請求項6】
前記駆動伝達部は、先導体の軸心に対して平行方向に端縁を有する駆動伝達部であることを特徴とする請求項1記載の導水管推進先導体。
【請求項7】
前記駆動解放案内部は、前記駆動伝達部に対して鋭角方向に端縁を有する駆動解放案内部であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の導水管推進先導体。
【請求項8】
前記回転駆動伝達部は、先導体の軸心に対して平行方向に端縁を有する回転駆動伝達部であることを特徴とする請求項4または5記載の導水管推進先導体。
【請求項9】
前記駆動解放案内部は、前記回転駆動伝達部に対して鋭角方向に端縁を有する駆動解放案内部であることを特徴とする請求項4または5記載の導水管推進先導体。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の導水管推進先導体を使用する暗渠排水管埋設工法であって、前記導水管を包囲しつつ配置でき、かつ、先端に前記導水管推進先導体の切欠部に係合可能な突起部を備えた外管を、回転駆動力および推進駆動力を発生させる推進埋設装置の駆動部に装着し、多数の水抜き孔を穿設してなる導水管の先端に導水管推進先導体を接続し、この導水管を上記外管の内部に挿入するとともに、上記導水管推進先導体の切欠部を上記外管先端の突起部に係合させ、上記外管を回転させつつ推進させて該外管および導水管を地中に推進し、所定長の推進終了後に外管を後方に引き抜くことにより、上記導水管推進先導体および導水管のみを地中に埋設してなることを特徴とする暗渠排水管埋設工法。
【請求項11】
請求項1ないし9のいずれかに記載の導水管推進先導体を使用する暗渠排水管埋設工法であって、前記導水管を包囲しつつ配置でき、かつ、先端に前記導水管推進先導体の切欠部に係合可能な突起部を備えた外管を、回転駆動力および推進駆動力を発生させる推進埋設装置の駆動部に装着し、多数の水抜き孔を穿設してなる導水管の先端に導水管推進先導体を接続するとともに、導水管のほぼ全域に合成樹脂製のフィルタ材を封入し、上記導水管を上記外管の内部に挿入するとともに、上記導水管推進先導体の切欠部を上記外管先端の突起部に係合させ、上記外管を回転させつつ推進させて該外管および導水管を地中に推進し、所定長の推進終了後に外管を後方に引き抜くことにより、上記導水管推進先導体および導水管のみを地中に埋設し、導水管の後端開口部に開閉蓋を装着してなることを特徴とする暗渠排水管埋設工法。
【請求項12】
請求項1ないし9のいずれかに記載の導水管推進先導体を使用するものであって、導水管の先端への接続は、螺着または固着であることを特徴とする導水管推進先導体。
【請求項13】
請求項10または11記載の導水管推進先導体を使用するものであって、導水管の先端への接続は、螺着または固着であることを特徴とする暗渠排水管埋設工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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