説明

小型電子機器の開閉装置並びにこの開閉装置を用いた小型電子機器

【課題】通常時においては第1の筐体に対して第2の筐体をフリーストップに開閉できるが、必要に応じて必要な開成角度で第1の筐体に対して第2の筐体を一時的に安定停止させておくことができるように成したとくに小型電子機器の開閉装置を提供する。
【解決手段】小型電子機器の第1の筐体と第2の筐体を相対的に開閉させるチルトヒンジと、このチルトヒンジの動きを安定的に停止させる安定停止手段7とから成り、この安定停止手段7は、前記チルトヒンジの回動部に圧接してその回動を停止させる押圧部材19を有し、この押圧部材19を手動により操作できるように構成したことで解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノート型パソコン、ポータブルゲーム機等の小型電子機器に用いて好適な開閉装置並びにこの開閉装置を用いた小型電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノート型パソコンにあっては、キーボード部を設けた第1の筐体とディスプレイ部を設置した第2の筐体を相対的に開閉可能に連結するために、チルトヒンジと称される開閉装置が用いられている。このチルトヒンジは、第2の筐体を第1の筐体に対して開いた後、任意の使用角度で一時的に停止保持できる機能を持っており、例えば下記特許文献1〜3に示したようなものが公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−196655号公報
【特許文献2】特開2004−116540号公報
【特許文献3】特開2000−346047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1〜3に示された開閉装置は、いずれもフリクション機構を保有しており、このフリクション機構で第2の筐体を第1の筐体に対してその使用角度まで開いた後、手を離しても後方へ自然に倒れてしまうことなく保持される。しかしながら、タッチ操作機能付きのものはディスプレイ画面に手でタッチすると、その押圧力で第2の筐体が後方へ倒れてしまい、適正な使用開成角度を維持できず、その度に第2の筐体の開成角度を調節し直さなくてはならないので、煩雑であるという問題点があった。それではと言って、フリクション機構のフリクショントルクを強くすると、第1の筐体に対する第2の筐体のスムーズな開閉操作に支障を来たすという問題が新たに生じた。
【0005】
本発明の目的は、通常時においては第1の筐体に対して第2の筐体をフリーストップに開閉できるが、必要に応じて必要な開成角度で第1の筐体に対して第2の筐体を一時的に安定停止させておくことができるように成した、とくに小型電子機器の開閉装置並びにこの開閉装置を用いた小型電子機器を提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明は、小型電子機器の第1の筐体と第2の筐体を相対的に開閉させるチルトヒンジと、このチルトヒンジの動きを安定的に停止させる安定停止手段とから成り、この安定停止手段は、前記チルトヒンジの回動部に圧接してその回動を停止させる押圧部材を有し、この押圧部材を手動により操作できるように構成したことを特徴とする。
【0007】
その際に本発明は、前記チルトヒンジを、前記第1の筐体に取り付けられる取付部材と、この取付部材の軸受部に回動可能に取り付けたヒンジシャフトと、このヒンジシャフトに固定された前記第2の筐体に取り付けられる支持部材と、前記取付部材と前記ヒンジシャフトの間に設けられたフリクション機構とで構成し、前記安定停止手段の押圧部材は前記ヒンジシャフトに押圧されるように構成することができる。
【0008】
本発明はまた、前記押圧部材を前記ヒンジシャフトへ押圧させるに当たり、前記ヒンジシャフトにテーパー部材を設け、前記押圧部材に前記テーパー部材に必要に応じて嵌り込む押圧部を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明はさらに、前記チルトヒンジを、前記第1の筐体に取り付けられる取付部材と、この取付部材の軸受部に固定されるヒンジシャフトと、このヒンジシャフトに回動可能に取り付けられた前記第2の筐体に取り付けられる支持部材と、この支持部材と前記ヒンジシャフトとの間に設けられたフリクション機構とで構成し、前記安定停止手段の押圧部材は前記支持部材に押圧されるものであることを特徴とする。
【0010】
本発明はさらに、前記安定停止手段を、前記ヒンジシャフトの軸方向へスライド可能に設けられた押圧部材と、この押圧部材と係合し当該押圧部材を前記ヒンジシャフトの軸方向へスライドさせる揺動部材とで構成することができる。
【0011】
そして本発明は、上記のように構成した開閉装置を第1の筐体と第2の筐体の間に取り付けたことを特徴とする小型電子機器である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上のように構成したので、チルトヒンジが本来持っている機能によりディスプレイ部を設けた第2の筐体を、キーボード部を設けた第1の筐体に対し、任意の開閉角度で停止保持させることができた上で、この停止保持状態が、第1の筐体に対する第2の筐体の任意の開閉角度で安定停止手段を用いて第2の筐体のディスプレイ画面を手指でタッチした程度では動かないように停止保持することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る開閉装置を用いた小型電子機器の一例としてのノート型パソコンの開成状態の斜視図である。
【図2】本発明に係る開閉装置の斜視図である。
【図3】本発明に係る開閉装置の安定停止手段の動作前の正面図である。
【図4】本発明に係る開閉装置の安定停止手段の動作後の正面図である。
【図5】本発明に係る安定停止手段の要部の部分の断面図である。
【図6】本発明に係る開閉装置の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明を小型電子機器の一例であるノート型パソコンへ実施した場合について説明するが、本発明は他にも例えばポータブルゲーム機等の小型電子機器に対しても用いることができる。また、本願特許請求の範囲と課題を解決するための手段の項において、「回動部」なる記載があるが、これはチルトヒンジの動作時に回動する部分であるヒンジシャフト或は支持部材の上位概念として用いている。さらに、本願特許請求の範囲と課題を解決するための手段の項において、「取付部材」とのみ記載しているのは、第1取付部材及び第2取付部材或は第1取付部材の両方を含む意味で用いている。
【実施例1】
【0015】
図1は本発明を実施したノート型パソコンを示す。図面によれば、このノート型パソコン1は、その上面にキーボード部2aを設けた第1の筐体2と、下面にディスプレイ部3aを設けた第2の筐体3と、この第2の筐体3と第1の筐体2を相対的に開閉する開閉装置4、5とで構成されている。
【0016】
開閉装置4と5は両方共同じ構造であっても良いが、以下の説明では本発明を左側の開閉装置4に実施した場合について説明する。勿論、このことは本発明を右側の開閉装置5に実施することを妨げるものではない。
【0017】
図2乃至図6は、本発明に係る開閉装置4を示す。図面によれば本発明に係る開閉装置4は、チルトヒンジ6とこのチルトヒンジ6の回動部の一例としてのヒンジシャフト9に作用する安定停止手段7とを組み合わせたものであり、まず、チルトヒンジ6の部分から説明する。
【0018】
チルトヒンジ6は、第1の筐体2の後端側部の上面に取り付けられるところの第1取付プレート部8aと、この第1取付プレート部8aの両端部より立ち上げた両側板8b、8bと、第1取付プレート部8aの手前側より立ち上げた取付板8cと、後端部側より立ち上げた壁板8dとから成る第1取付部材8と、この第1取付部材8の両側板8b、8bの軸受部8e、8eに設けた軸受孔8f、8fに回動可能に軸架されたフランジ部9aを有するヒンジシャフト9と、このヒンジシャフト9のフランジ部9aを設けた側にその軸受部10aに設けた軸受孔10bを挿通させた第2取付部材10と、この第2取付部材10の側に設けたフリクション機構11と、ヒンジシャフト9の他端部側に取り付けた支持部材12とで構成されている。尚、この支持部材12と第1取付部材8の側板8bとの間に、その中心部軸方向に設けた変形挿通孔26aをヒンジシャフト9の第4変形軸部9fに挿通させてスペーサー26が介在させてある。
【0019】
さらに詳しく説明すると、ヒンジシャフト9は、フランジ部9aを挟んで第2取付部材10側にその端部より設けた断面が略楕円形状となる第1変形軸部9bと、この第1変形軸部9bに続いて設けられた若干厚みのある第2変形軸部9cとを有し、フランジ部9aを挟んだ支持部材12側に円形軸部9dとこの円形軸部9dに続いて設けられた同じく断面楕円形状の第3変形軸部9eと、この第3変形軸部9eに続いて設けた第4変形軸部9fと、フランジ部9aの縁部を切り欠いて設けた第1係止部9g及び第2係止部9hとを有している。
【0020】
第2取付部材10は、さらに、第1取付部材8の第1取付プレート部8aより延設した保持プレート部8hへ取付ビス27を介して取り付けられる第2取付プレート部10dと、この第2取付プレート部10dの側部より立ち上げた軸受部10aを有する側板10eとを有している。
【0021】
フリクション機構11は、フランジ部9aの一側部と第1取付部材8の側板8bとの間にヒンジシャフト9の円形軸部9dをその中心部軸方向に設けた円形挿通孔13aへ挿通させると共に、その縁部に設けた第1係止片13bをフランジ部9aに設けた第1係止部9gと係合させている第1フリクションプレート13と、フランジ部9aと第2取付部材10との間にその中心部軸方向に設けた円形挿通孔14aへヒンジシャフト9の第2変形軸部9cを挿通させると共に、その縁部に設けた第2係止片14bをフランジ部9aに設けた第2係止部9hへ係止させた第2フリクションプレート14と、第2取付部材10の軸受部10aに設けたカム部10cと接する側にカム部15bを有し、互いのカム部10c、15bを当接した状態でその中心部軸方向に設けた変形挿通孔15aへヒンジシャフト9の第2変形軸部9cを挿通させて当該ヒンジシャフト9と共に回転するように成したカム部材15と、第2フリクションプレート14に当接してその中心部軸方向に設けた挿通孔16aへヒンジシャフト9の第1変形軸部9bと第2変形軸部9cにかけて挿通させて設けた複数の皿バネ16(或はスプリングワッシャー)と、この皿バネ16に当接して、その変形取付孔17aをヒンジシャフト9の端部に嵌めてかしめて固定された固定ワッシャー17とから成り、この固定ワッシャー17をヒンジシャフト9の端部へ当該ヒンジシャフト9の端部をかしめて固定する際のかしめトルクにより、皿バネ16を介してカム部材15のカム部15bが第2取付部材10の軸受部10aに設けたカム部10cに圧接し、第2フリクションプレート14がフランジ部9aと第2取付部材10の軸受部10aとの間に圧接される構成である。尚、第1フリクションプレート13はフランジ部9aの他側面と第1取付部材8の側板8bとの間に圧接される。
【0022】
次に、安定停止手段7について説明する。この安定停止手段7は、当該ヒンジシャフト9の第4変形軸部9fをその中心部軸方向に設けた変形挿通孔18aへ挿通させてヒンジシャフト9に回転を拘束されて取り付けられたテーパー部材18と、このテーパー部材18のテーパー外周部18bにそのテーパー湾曲部19aを当接させて第1取付部材8の第1取付プレート部8a上にヒンジシャフト9の軸方向へスライド可能に設置された押圧部材19と、第1取付部材8の取付板8cに設けた取付孔8gへEリング20を介して取り付けた支持ピン21のその軸着孔22aを取り付けてヒンジシャフト9の軸方向左右へ揺動可能に取り付けられる共に、それ自身に設けた係合凹部22bを押圧部材19の係合凸部19bと係合させて成る樹脂材質(又は熱可塑性樹脂)の揺動部材22と、で構成されている。尚、テーパー部材18と側板8bとの間にその中心部軸方向に設けた挿通孔25aへヒンジシャフト9の円形軸部9dを挿通させて介在させたものはスペーサー25である。
【0023】
そして、図3と図4において、揺動部材22の上部に並列させて指示記号23、24で示したものは、操作ボタンであり、指示記号23のものが操作ONボタン、指示記号24のものは操作OFFボタンである。この操作ONボタン23と操作OFFボタン24は、揺動部材22の隆起部22dと22eの上に位置して第1の筐体2の上面に露出して突出しているので、これを押圧操作することができる構成である。
【0024】
次に、上述した本発明に係る開閉装置4の作用効果について説明する。尚、以下の説明では図面において充分に図示されていないが、開閉装置4の第1取付部材8と第2取付部材10には、第1の筐体2の後部が取り付けられ、開閉装置4の支持部材12には第2の筐体3の後部が取り付けられているものとして説明する。
【0025】
まず、通常の状態において、第1の筐体2と第2の筐体3を開閉装置4を介して相対的に開閉させると、開閉装置4のチルトヒンジ6の部分が動作して第2の筐体3は第1の筐体2に対して、フリクション機構11のフリクション機能により任意の開閉位置でフリーストップに開閉することができ、任意の開閉角度で手を離しても第2の筐体3が第1の筐体2に対して自然落下してしまう心配はない。操作者は第2の筐体3を第1の筐体2に対してディスプレイ部3aを見易い任意の開成角度に開いた状態で、第1の筐体2のキーボード部2aを操作してノート型パソコン1を使用することができる。
【0026】
通常の使用はこのチルトヒンジ6の持つフリクション機能により支障が生じない。しかしながら、第2の筐体3のディスプレイ部3aのディスプレイ画面を手指でタッチして操作する場合には、このタッチ操作によって、第2の筐体3が後方へ押されるので、タッチ操作を繰り返すと、フリクション機構11の停止保持能力を超えてしまい、第2の筐体3が押されて後方へ回転してしまうので、本発明に係る安定停止手段7を用いることが必要となる。
【0027】
第2の筐体3が第1の筐体2に対して丁度良い使用角度になった時に、操作ONボタン23を下押しすると、揺動部材22が支持ピン21を支点に時計方向へ揺動するので押圧部材19が左方向へスライドしてテーパー湾曲部19aでテーパー部材18のテーパー外周部18bと圧接することにより、ヒンジシャフト9の回転は阻止されるので、ヒンジシャフト9の第4変形軸部9fの端部にその変形取付孔12aをかしめて固定した支持部材12を介して第2の筐体3は、ディスプレイ画面を手指でタッチされても後方へ回転してしまうのを阻止されるものである。このようにして、ノート型パソコン1の操作性が向上する。
【0028】
ノート型パソコン1の使用が終わったら、操作OFFボタン24を下押しすると、揺動部材22が支持ピン21を支点に反時計方向へ揺動し、同時に押圧部材19を右方向へスライドさせるので、押圧部材19のテーパー湾曲部19aによるテーパー部材18に対する圧接力が解けてヒンジシャフト9にはフリクション機構11のフリクショントルクのみが作用することにより、フリーストップで開閉操作を行なうことが可能となるものである。
【0029】
さらに、第2の筐体3を第1の筐体2に対して閉じる際には、ヒンジシャフト9と共に回転するカム部材15のカム部15bと第2取付部材10の軸受部10aに設けたカム部10cによる公知の吸い込み機能により、第2の筐体3は第1の筐体2に対し閉成状態でロックされることになる。
【0030】
このカム部材15のカム部15bと第2取付部材10のカム部10cによるロック機能は他の任意の開閉角度で用いることが可能である。
【0031】
次に、図示はしてないが、その他の実施例として、チルトヒンジの構成は、ヒンジシャフトの回動を取付部材に規制させて非回転とし、この非回転のヒンジシャフトへ回動部としての支持部材を回転可能に軸支させ、この支持部材とヒンジシャフトとの間にフリクション機構を設けるように構成しても良い。
【0032】
さらに、フリクション機構は、実施例では取付部材を第1取付部材8と第2取付部材10とで構成し、主として第2取付部材10の側にフリクション機構11を設けた場合について説明したが、このものに限定されず、取付部材を構成する第2取付部材10を省略して第1取付部材8のみとし、この第1取付部材8の側にフリクション機構を設けても良い。また、安定停止手段は、ブラケットの回転を停止させる構成のものであっても良い。さらに、カム部材はこれがなくとも安定停止手段としては機能する。さらに、押圧部材は弾性手段を用いて安定停止状態を維持するように構成することもできる。要するにチルトヒンジに作用してその回動部の動きを停止させるものであれば足りる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は以上のように構成したので、キーボード部を有する第1の筐体に対しディスプレイ部を設けた第2の筐体を有する小型電子機器において、第2の筐体に設けた押ボタンやディスプレイ画面を手指でタッチ操作するものに広く利用することが可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 ノート型パソコン
2 第1の筐体
3 第2の筐体
4 開閉装置
5 開閉装置
6 チルトヒンジ
7 安定停止手段
8 第1取付部材
8e 軸受部
9 ヒンジシャフト
10 第2取付部材
10a 軸受部
11 フリクション機構
12 支持部材
18 テーパー部材
19 押圧部材
22 揺動部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小型電子機器の第1の筐体と第2の筐体を相対的に開閉させるチルトヒンジと、このチルトヒンジの動きを安定的に停止させる安定停止手段とから成り、この安定停止手段は、前記チルトヒンジの回動部に圧接してその回動を停止させる押圧部材を有し、この押圧部材を手動により操作できるように構成したことを特徴とする、小型電子機器の開閉装置。
【請求項2】
前記チルトヒンジを、前記第1の筐体に取り付けられる取付部材と、この取付部材の軸受部に回動可能に取り付けたヒンジシャフトと、このヒンジシャフトに固定された前記第2の筐体に取り付けられる支持部材と、前記取付部材と前記ヒンジシャフトの間に設けられたフリクション機構とで構成し、前記安定停止手段の押圧部材は前記ヒンジシャフトに押圧されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の小型電子機器の開閉装置。
【請求項3】
前記押圧部材を前記ヒンジシャフトへ押圧させるに当たり、前記ヒンジシャフトにテーパー部材を設け、前記押圧部材に前記テーパー部材に必要に応じて嵌り込む押圧部材を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の小型電子機器の開閉装置。
【請求項4】
前記チルトヒンジを、前記第1の筐体に取り付けられる取付部材と、この取付部材の軸受部に固定されるヒンジシャフトと、このヒンジシャフトに回動可能に取り付けられた前記第2の筐体に取り付けられる支持部材と、この支持部材と前記ヒンジシャフトとの間に設けられたフリクション機構とで構成し、前記安定停止手段の押圧部材は前記支持部材に押圧されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の小型電子機器の開閉装置。
【請求項5】
前記安定停止手段は、前記ヒンジシャフトの軸方向へスライド可能に設けられた押圧部材と、この押圧部材と係合し当該押圧部材を前記ヒンジシャフトの軸方向へスライドさせる揺動部材とで構成したことを特徴とする、請求項1に記載の小型電子機器の開閉装置。
【請求項6】
請求項1〜5に各記載の開閉装置を第1の筐体と第2の筐体の間に取り付けたことを特徴とする、小型電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−169361(P2011−169361A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32138(P2010−32138)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000124085)加藤電機株式会社 (117)
【Fターム(参考)】