説明

少なくとも1つの変位可能な動作部材を有する装置を製造する方法及び斯かる装置

少なくとも1つの変位可能な動作部材を有する装置を製造する方法であって、箔2が型に配置され、少なくとも1つの高分子が該型に射出されて、箔2に接着する筺体壁3を形成する。該変位可能な動作部材は、該筺体壁における穴5の上に延在する少なくとも1つの箔2の柔軟な部分を有する。該箔は該型に挿入され、その後に該少なくとも1つの高分子が該型に射出されて、該穴を備えた前記筺体壁3を形成して、穴5に配置された支持要素6を形成する。支持要素6と筺体壁3との間には間隙7が備えられる。支持要素6は、少なくとも間隙7の近くにおける外側領域9において、筺体壁3と箔2との間の接着力に比べて低減された接着力で箔2に接着する。該装置を該型から取り除いた後、支持要素6と箔2の柔軟な部分とが、該低減された接着力の位置において相互に離される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの変位可能な動作部材を有する装置を製造する方法であって、箔が型に配置され、少なくとも1つの高分子が前記型に射出されて、前記箔に接着する筺体壁を形成し、前記変位可能な動作部材は、前記筺体壁における穴の上に延在する少なくとも1つの前記箔の柔軟な部分を有する方法に関する。
【0002】
本発明は、少なくとも1つの変位可能な動作部材を有する装置であって、型における射出成形により箔及び前記箔に接着した筺体壁を備え、前記変位可能な動作部材は、前記筺体壁における穴の上に延在する少なくとも1つの前記箔の柔軟な部分を有する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
米国特許US6,752,946B2より知られた斯かる方法を利用して、斯かる装置は、挿入射出成形によりつくられる。最初に、柔軟な箔が型に挿入される。成形工程の間、高分子が加熱され、液化され、該箔の一方の側に対し該型に射出される。該高分子を射出し所望の形状を与えた後、該高分子は冷却され、固化されて筺体壁を形成する。該高分子が熱い液体から冷たい固体の筺体壁に変化する際、該高分子の全容積は減少し、該高分子の全容積の減少の割合は、収縮率と表現される。該高分子は、射出成形の間、該箔に接着する。射出成形工程の後、該高分子が存在する領域においては、該箔は該高分子と共に収縮する。高分子が存在しない穴の位置においては、該穴に亘って延在する該箔の柔軟な部分は高分子ほどには加熱されず、射出成形工程の後に殆ど収縮しない。該箔及び収縮した高分子筺体壁と、該穴に亘って延在する殆ど収縮していない該箔の柔軟な部分との組み合わせの結果、該柔軟な部分はドーム型の隆起へと形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
該既知の装置の欠点は、斯かるドーム型の隆起が、箔の不均一な表面に帰着することである。更に、該ドーム型の隆起を変位可能な動作部材として使用し、優れた加圧感を確実にすることを可能とするためには、更なる手段が必要となる。
【0005】
本発明の目的は、容易に加圧され得る変位可能な動作部材を備え、箔の略均一な収縮により該箔が均一の表面を持つような、装置を製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本目的は、前記箔は前記型に挿入され、その後に前記少なくとも1つの高分子が前記型に射出されて、前記穴を備えた前記筺体壁を形成して、前記穴に配置された支持要素を形成し、前記支持要素と前記筺体壁との間には間隙が備えられ、前記支持要素は、少なくとも前記間隙の近くにおける外側領域において、前記筺体壁と前記箔との間の接着力に比べて低減された接着力で前記箔に接着し、前記装置を前記型から取り除いた後、前記支持要素と前記箔の柔軟な部分とが、前記低減された接着力の位置において相互に離されることにより、本発明による方法によって達成される。
【0007】
射出成形の間、該箔は筺体壁と支持部材とに接着させられる。該筺体壁及び該支持部材の収縮により、該箔も収縮する。間隙の位置においてのみ、該箔の収縮が小さくなる。しかしながら、該間隙は比較的小さくなり得るため、該箔の比較的均一な収縮が得られ、最適な視覚的結果に帰着する。
【0008】
該箔と低減された接着力の位置とを離すことにより、箔と外側領域とが分離される。該柔軟な箔部分は、筺体壁に対して変位可能である。
【0009】
射出成形工程の間、支持要素は好適には、該支持要素の中心領域の近くにおいて該柔軟な箔部分に比較的大きな接着力で接着させられ、該支持要素は該該柔軟な箔部分と共に動作部材を形成する。該該柔軟な箔部分は、該支持要素が筺体壁に対して移動させられることを可能とする。
【0010】
本発明による方法の一実施例は、前記支持要素と前記箔の柔軟な部分とは、前記筺体壁に対して前記動作部材を変位させることにより前記低減された接着力の位置において相互に離されることを特徴とする。
【0011】
該動作部材が加圧されると、該箔の柔軟な部分の柔軟性のため、該部材は筺体壁に対して変位させられることとなる。該支持要素と該箔の柔軟な部分とは、前記低減された接着力の位置において相互に離される。好適には、該動作部材が最初に最小距離(例えば1mm)に亘って変位させられたときに、接着力が取り除かれる。
【0012】
本発明による方法の他の実施例は、前記支持要素と前記箔の柔軟な部分とは、前記装置を加熱することにより前記低減された接着力の位置において相互に離されることを特徴とする。
【0013】
筺体壁及び支持要素が固化された後、該装置は、例えば24時間の間60度まで加熱され、それにより該支持要素及び該箔の柔軟な部分は相互に離される。
【0014】
本発明による方法の他の実施例は、前記支持要素は、前記箔と前記筺体壁との間の接着力と同様の接着力により、前記支持要素の中心領域の近くにおいて前記箔の柔軟な部分と接着することを特徴とする。
【0015】
該柔軟な箔部分と支持部材の外側領域との間の接着力を除去した後、該支持部材は中心領域において柔軟な箔に接着されたままとなる。該支持部材と該柔軟な部分は、あわせて変位可能な動作部材を形成する。該動作部材が加圧されると、柔軟な箔部分が穴の壁と支持部材の中心領域との間で変形され得、該支持部材は筺体壁に対して移動させられる。外側領域を拡大又は縮小することにより、支持部材が移動させられ得る距離は、該変位可能な動作部材の容易な加圧を可能とする量だけ小さく又は大きくさせられ得る。
【0016】
本発明による方法の他の実施例は、前記支持要素の外側領域は、前記低減された接着力を提供する半接着剤により前記箔の柔軟な部分と接着することを特徴とする。
【0017】
斯かる半接着剤は、該柔軟な部分と外側領域との間の接着を提供し、それにより、液体高分子が固化するときに、箔が筺体壁の高分子と共に収縮させられることとなる。成形工程の後、低減された接着力のため、該半接着剤による支持部材の外側領域と箔の柔軟な部分との間の接続は容易に破壊され、該箔の柔軟な部分が筺体壁に対して変位させられることを可能とする。
【0018】
本発明による方法の他の実施例は、前記半接着剤は、Proell PUR−ZK、XWR、N2Kのような架橋インク層を有することを特徴とする。
【0019】
斯かる半接着剤は、該柔軟な部分と外側領域との間の低減された接着を提供し、該接着力は、箔を支持部材と共に収縮させるのに十分に大きく、該柔軟な部分と外側領域との間の接続が成形工程の後に除去されることを可能とするのに十分に小さい。斯かる半接着剤を用いて、該箔は同時にインクの色を具備させられ得る。
【0020】
本発明による方法の他の実施例は、前記箔は、前記間隙の少なくとも一部においても前記半接着剤を備えることを特徴とする。
【0021】
このようにして、箔が非常に正確に型内で配置されていない場合にも、支持要素の端部が常に、半接着剤を備えた箔の一部に対して配置されることが確実にされる。
【0022】
本発明の他の目的は、容易に加圧され得る変位可能な動作部材を備え、箔の略均一な収縮により該箔が均一の表面を持つような、装置を提供することにある。
【0023】
本目的は、前記穴に支持要素が配置され、前記支持要素と前記筺体壁との間には間隙が配置され、前記支持要素は、前記支持要素の中心領域の近くにおいては前記箔の柔軟な部分に接着され、前記間隙の近くにおける前記支持要素の外側部分においては、前記支持要素は前記箔の柔軟な部分に接着されないことにより、本発明による装置によって達成される。
【0024】
支持要素は、柔軟な部分とあわせて変位可能な動作部材を形成する。該動作部材が加圧されると、柔軟な箔部分が穴の壁と支持部材の中心領域との間で変形され得、該支持部材は筺体壁に対して移動させられる。該外側領域は該箔の柔軟な部分に接続されていないため、該外側領域は該箔の変形を妨げない。しかしながら、射出成形の間、該外側領域は、筺体壁と箔との間の接着力に比べて低減された接着力で該箔に接着された。当該低減された接着力のため、該外側領域の反対の該柔軟な箔部分は、支持要素の収縮と共に収縮している。該装置を型から取り出した後、該支持要素及び該箔の柔軟な部分は、当該低減された接着力の位置において相互に離され、該支持要素が筺体壁に対して移動することを可能とする。
【0025】
本発明による装置の他の実施例は、前記支持要素は円筒形の形状を持ち、前記支持要素の外側領域は環状であり且つ前記支持要素に対して同心に配置されたことを特徴とする。
【0026】
このようにして、丸い変位可能な動作部材が得られる。しかしながら、他の形状を持つ穴及び支持要素を実現することも可能である。
【0027】
本発明による装置の他の実施例は、前記支持要素と前記筺体壁とは、ブリッジによって互いに接続されたことを特徴とする。
【0028】
斯かるブリッジは、射出成形により筺体壁と共に支持要素を容易に形成することを可能とし、ここで該筺体壁及び支持要素は単一の高分子から形成される。液体高分子は、筺体壁を形成する型部分から、ブリッジを形成する型部分を通り、支持要素を形成する型部分へと、型のなかを流れる。
【0029】
本発明による装置の他の実施例は、前記支持要素の外側領域に半接着剤が存在すること、及び/又は前記支持要素の外側領域とは反対側の位置において、前記箔の柔軟な部分に半接着剤が存在することを特徴とする。
【0030】
該半接着剤は、射出成形の間に接着材として使用される。柔軟な箔部分と支持要素の外側領域とを相互に離した後、該半接着剤の残りは当該外側領域及び/又は該柔軟な部分に残るが、もはや接着剤としては機能しない。
【0031】
本発明による装置の他の実施例は、前記筺体壁及び前記支持要素の中心領域は共に、接着剤により前記箔に接着していることを特徴とする。
【0032】
該接着剤は、射出成形工程の間に箔と高分子とが互いに強く接着することを確実にするため、箔に塗布される。斯かる接着剤は、箔と筺体壁との間、及び箔と支持要素の中心領域との間に、比較的大きな接着力を提供する。
【0033】
本発明による装置の他の実施例は、前記装置は家庭用機器であり、好適にはハンドヘルド型家庭用機器であり、更に好適にはシェーバであることを特徴とする。
【0034】
斯かる装置は継ぎ目のない外観を持ち、視覚的に平滑で動作部材において水密となる。
【0035】
本発明は、図面を参照しながら、より詳細に説明される。
【0036】
図面において、同様の部分は同一の参照番号により示される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1(A)】本発明による装置の底面図である。
【図1(B)】図1に示された装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1A及び1Bは本発明による装置1を示し、該装置1は、箔2と、接着材4により比較的大きな接着力で該箔2に永続的に接着した高分子筺体壁3とを有する。筺体壁3は、直径Dを持つ少なくとも1つの貫通穴5を備える。貫通穴5には、直径Dを持つ円筒形の支持要素6が配置され、ここで直径D>直径Dである。支持要素6は、筺体壁3と同じ高分子でできている。支持要素6は、筺体壁2の厚さよりも小さな厚さを持つ。支持要素6は、貫通穴5に対して同心に配置されている。支持要素6と貫通穴5の壁との間には、0.5*(D−D)の幅を持つ間隙7が存在する。箔2は貫通穴5の上に延在し、接着剤4により支持要素6に接着している。接着剤4は、直径Dを持つ支持要素6の中心領域8に備えられる。箔2は、箔2と筺体壁3との間及び箔2と支持要素6の中心領域8との間の接着力に比べて低減された接着力を提供する半接着剤10により、中心領域8の外側の外側領域9において支持要素6に接着する。半接着剤10は、間隙7においても箔2に塗布され、貫通穴5の壁まで延在する。半接着剤10の円の外径Dは、直径Dと略同じである。該半接着剤は、Proell PUR−ZK、XWR、N2Kのような架橋インク層を有し、射出成形の間箔2を液体高分子と共に収縮させ、冷却の間箔2の平坦な平面を生成する。
【0039】
冷却の後、支持要素6と共に貫通穴5の上に延在する柔軟な箔2の部分は、変位可能な動作部材として利用されることができる。半接着剤10の特性は、箔2及び支持要素6が矢印P1により示される方向に下向きに加圧されたときに、支持要素6が外側領域9において箔2から離れるようなものである。例えば1mmの特定の最小距離だけの支持要素6の最初の動きの後、支持要素6は、比較的強い接着力を持つ接着剤4によって中心領域8においてのみ箔2に接着され、加圧力が該変位可能な動作部材にかけられている間、箔2の柔軟な部分の十分な動きを可能とする。支持要素6を動かすために必要とされる力、及び支持要素6が動くことができる距離は、数あるなかでも中心領域8の直径Dに依存する。
【0040】
直径Dは、好適には5乃至8mmである。直径Dは常に直径Dよりも大きく、好適には15乃至25mmである。
【0041】
射出成形の間に使用された型から取り除く前に、当該装置を加熱することにより、箔の柔軟な部分と支持要素の外側領域とを相互に離すことも可能である。
【0042】
装置1は、シェーバのようなハンドヘルド型の機器といった、いずれの種類の家庭用機器に変位可能な動作部材を備えるためにも使用され得る。
【0043】
穴5及び支持要素6は、正方形又は楕円形のような、種々の形状をとり得る。
【0044】
また、支持要素6は、筺体壁3とは異なる高分子でできていても良い。
【0045】
また、支持要素6は、筺体壁2の厚さと同じ又は筺体壁2の厚さよりも大きな厚さを持っても良い。
【0046】
また、筺体壁と支持要素とを例えば3mmの幅のブリッジにより接続することも可能であり、このことは射出成形による該装置の製造を簡略化する。
【0047】
また、高分子の筺体壁3を箔2に直接接着する代わりに、接着剤4を使用しないようにすることも可能である。
【0048】
半接着剤10の直径Dは貫通穴5の直径Dよりも小さくても良く、支持要素6の直径Dと同じであってさえも良いことも、留意される必要がある。また、半接着剤10の直径Dは、貫通穴5の直径Dよりも僅かに大きくても良い。しかしながら、好適にはD>D>D>Dである。
【0049】
また、D=0であっても良く、この場合には、射出成形の後、要素6は箔2から完全に離されることができ、不均一に箔を収縮させるようにしか機能しない。
【0050】
図面、説明及び添付される請求項を読むことにより、請求される本発明を実施化する当業者によって、開示された実施例に対する他の変形が理解され実行され得る。請求項において、「有する(comprising)」なる語は他の要素又はステップを除外するものではなく、「1つの(a又はan)」なる不定冠詞は複数を除外するものではない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。請求項におけるいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【図1A】

【図1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの変位可能な動作部材を有する装置を製造する方法であって、箔が型に配置され、少なくとも1つの高分子が前記型に射出されて、前記箔に接着する筺体壁を形成し、前記変位可能な動作部材は、前記筺体壁における穴の上に延在する少なくとも1つの前記箔の柔軟な部分を有する方法において、前記箔は前記型に挿入され、その後に前記少なくとも1つの高分子が前記型に射出されて、前記穴を備えた前記筺体壁を形成して、前記穴に配置された支持要素を形成し、前記支持要素と前記筺体壁との間には間隙が備えられ、前記支持要素は、少なくとも前記間隙の近くにおける外側領域において、前記筺体壁と前記箔との間の接着力に比べて低減された接着力で前記箔に接着し、前記装置を前記型から取り除いた後、前記支持要素と前記箔の柔軟な部分とが、前記低減された接着力の位置において相互に離されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記支持要素と前記箔の柔軟な部分とは、前記筺体壁に対して前記動作部材を変位させることにより前記低減された接着力の位置において相互に離されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記支持要素と前記箔の柔軟な部分とは、前記装置を加熱することにより前記低減された接着力の位置において相互に離されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記支持要素は、前記箔と前記筺体壁との間の接着力と同様の接着力により、前記支持要素の中心領域の近くにおいて前記箔の柔軟な部分と接着することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記支持要素の外側領域は、前記低減された接着力を提供する半接着剤により前記箔の柔軟な部分と接着することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記半接着剤は、Proell PUR−ZK、XWR、N2Kのような架橋インク層を有することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記箔は、前記間隙の少なくとも一部においても前記半接着剤を備えることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記筺体及び前記支持要素は、単一の高分子から形成されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法により製造される装置であって、前記装置は、少なくとも1つの変位可能な動作部材を有し、箔及び前記箔に接着した筺体壁を備え、前記変位可能な動作部材は、前記筺体壁における穴の上に延在する少なくとも1つの前記箔の柔軟な部分を有する装置において、前記穴に支持要素が配置され、前記支持要素と前記筺体壁との間には間隙が配置され、前記支持要素は、前記支持要素の中心領域の近くにおいては前記箔の柔軟な部分に接着され、前記間隙の近くにおける前記支持要素の外側部分においては、前記支持要素は前記箔の柔軟な部分に接着されないことを特徴とする装置。
【請求項10】
前記支持要素は円筒形の形状を持ち、前記支持要素の外側領域は環状であり且つ前記支持要素に対して同心に配置されたことを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記支持要素と前記筺体壁とは、ブリッジによって互いに接続されたことを特徴とする、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記支持要素の外側領域に半接着剤が存在することを特徴とする、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記支持要素の外側領域とは反対側の位置において、前記箔の柔軟な部分に半接着剤が存在することを特徴とする、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記筺体壁及び前記支持要素の中心領域は共に、接着剤により前記箔に接着していることを特徴とする、請求項9乃至13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は家庭用機器であり、好適にはハンドヘルド型家庭用機器であり、更に好適にはシェーバであることを特徴とする、請求項9乃至14のいずれか一項に記載の装置。

【公表番号】特表2013−517958(P2013−517958A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549453(P2012−549453)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際出願番号】PCT/IB2011/050255
【国際公開番号】WO2011/089560
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】