説明

屋上用目地カバー装置

【課題】構造が簡単で、容易に設置でき、コストの低減を図ることができるとともに、地震の揺れ動きが生じても防水シートが外方へ垂れ下がって見苦しくなったり、損傷するのを効率よく阻止することができる屋上用目地カバー装置を提供する。
【解決手段】一方の建物のパラペット4の上部に取付けられたほぼクランク状の水切りカバー8と、他方の建物のパラペット4Aに取り付けられた側板11を有する山形状の目地カバー12と、この目地カバー12を移動可能に支持する支持部材と、水切りカバー8と目地カバー12の側板11間に張渡された防水シート支持ワイヤー39を用いた複数個の防水シート支持装置18と、一端が水切りカバー8に固定され、他端部が目地カバー12の側板11に固定された複数個の防水シート支持装置18の防水シート支持ワイヤー39に支持された防水シート15とで屋上用目地カバー装置1を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目地部を介して建てられた左右の建物の屋上部の目地部を覆う屋上用目地カバー装置に関するに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の屋上用目地カバー装置は、目地カバーを支持するパラペットの上部に固定された水切りカバーと目地カバーの側板との間に伸縮するように複数個の支持バーに複数個の吊り下げ具を用いてU字状に曲げられた防水シートで覆って、目地部内への水の浸入を阻止している。
【0003】
このように構成された屋上用目地カバー装置は目地部への水の浸入を防水シートで阻止することができるが、防水シートを複数個の支持バーと、この複数個の支持バーにスライド移動可能に取付けられた防水シートを所定間隔で吊り下げる複数個の吊り下げ具を用いているため、構造が複雑で、取付けに手数がかかり、コスト高になるという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3813878号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、構造が簡単で、容易に設置でき、コストの低減を図ることができるとともに、地震の揺れ動きが生じても防水シートが外方へ垂れ下がって見苦しくなったり、損傷するのを効率よく阻止することができる屋上用目地カバー装置を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は目地部側が上方へ突出するように、少なくとも一方の建物のパラペットの上部に取付けられたほぼクランク状の水切りカバーと、この水切りカバーの上部を左右方向に移動可能で、前記目地部を覆うように他方の建物のパラペットあるいは他方の建物の外壁面に取付けられた側板を有する山形状あるいはクランク状の目地カバーと、この目地カバーを前記水切りカバーに左右方向に移動可能に支持する支持部材と、前記水切りカバーと前記目地カバーの側板間に所定間隔で常時所定の引張り力が付与された状態で張渡された防水シート支持ワイヤーを用いた複数個の防水シート支持装置と、一端が前記水切りカバーの上部寄りの部位に固定され、他端部が地震の左右方向の揺れ動きを吸収できる遊びを持って、前記目地カバーの側板の上部寄りの部位に固定された、前記複数個の防水シート支持装置の防水シート支持ワイヤーに支持された防水シートとで屋上用目地カバー装置を構成している。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0009】
(1)水切りカバーと目地カバーの側板間に所定間隔で常時所定の引張り力が付与された状態で張渡された防水シート支持ワイヤーを用いた複数個の防水シート支持装置と、一端が水切りカバーの上部寄りの部位に固定され、他端部が地震の左右方向の揺れ動きを吸収できる遊びを持って、目地カバーの側板の上部寄りの部位に固定された複数個の防水シート支持装置の防水シート支持ワイヤーに支持された防水シートとからなるで、防水シートの両端部を水切りカバーと目地カバーの側板に固定し、複数個の防水シート支持装置の防水シート支持ワイヤーの上に位置させるだけで設置することができる。
したがって、防水シートの設置作業が容易で、従来のように多数個の吊り下げ具が不要で、コストの低減を図ることができる。
【0010】
(2)前記(1)によって、地震で目地部が狭くなるような揺れ動きが生じても、防水シートは複数個の防水シート支持ワイヤーに支持されているため、下方へ垂れ下がり、目地カバーの側板の下部から外方へ突出して見苦しくなったり、水切りカバーの端部や目地カバーの側板の下部と接触して損傷したりするのを確実に防止することができる。
【0011】
(3)前記(1)により、複数個の防水シート支持ワイヤーを常時所定の引張り力で引張る複数個の防水シート支持装置を用いるので、従来のように水切りカバーと目地カバーの側板間の移動距離以上長い防水シート支持バーが不要で、コストの低減と、防水シート支持バーの収納スペースの確保に苦労することなく設置することができる。
【0012】
(4)請求項2、3、4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の一部破断平面図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】本発明を実施するための第1の形態の取付け金具の説明図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の水切りカバーの説明図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態の目地カバー支持金具の説明図。
【図6】本発明を実施するための第1の形態の目地カバーの説明図。
【図7】本発明を実施するための第1の形態の支持バーの取り付け状態を示す説明図。
【図8】本発明を実施するための第1の形態の防水シート支持装置の説明図。
【図9】本発明を実施するための第1の形態の目地部が広くなった動作説明図。
【図10】本発明を実施するための第1の形態の目地部が狭くなった動作説明図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の一部破断平面図。
【図12】図11の12−12線に沿う断面図。
【図13】本発明を実施するための第2の形態の防水シート支持装置の説明図。
【図14】本発明を実施するための第3の形態の一部破断平面図。
【図15】図14の15−15線に沿う断面図。
【図16】本発明を実施するための第3の形態の防水シート支持装置の説明図。
【図17】本発明を実施するための第4の形態の一部破断平面図。
【図18】図17の18−18線に沿う断面図。
【図19】本発明を実施するための第4の形態の目地カバー支持金具の説明図。
【図20】本発明を実施するための第5の形態の一部破断平面図。
【図21】図20の21−21線に沿う断面図。
【図22】本発明を実施するための第5の形態の支持部材の説明図。
【図23】本発明を実施するための第6の形態の一部破断平面図。
【図24】図23の24−24線に沿う断面図。
【図25】図23の25−25線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0015】
図1ないし図10に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して建てられた左右の建物3、3の屋上のパラペット4、4A間の目地部2を覆う本発明の屋上用目地カバー装置で、この屋上用目地カバー装置1は前記左右の建物3、3の一方の目地部側の一方のパラペット4の上部に複数本のタッピングビス5等によって固定された上面が前記目地部側が順次高くなるように形成された所定間隔で複数個配置される取付け金具6と、この複数個の取付け金具6に固定された目地部側が上方に突出する支持部7を有するほぼクランク形状の水切りカバー8と、この水切りカバー8の支持部7の上部寄りの部位に所定間隔で形成された複数個の支持孔9と、前記左右の建物3、3の目地部側の他方のパラペット4Aの上部に複数本のタッピングビス5等によって、前記水切りカバー8上に位置する先端部が上下方向に回動する、所定間隔で複数個配置された目地カバー支持金具10と、この複数個の目地カバー支持金具10を覆うように該目地カバー支持金具10に固定された両方に側板11、11を有する山形状の目地カバー12と、この目地カバー12の一方の側板11の内側面に先端部が前記水切りカバー8の支持孔9を通過して、前記目地部のほぼ中央部に位置する前後方向に回動可能にする支持バー取付け金具13を介して取付けられた複数個の支持部材としての支持バー14、14、14と、一端部が前記水切りカバー8の上部寄りの部位にバー部材16を介して複数本のビス17で固定され、他端部が地震の揺れ動きが生じても損傷しない遊びを持って、前記目地カバー12の側板11の上部寄りの部位にバー部材16を介して複数本のビス17で固定された防水シート15と、この防水シート15が下方へ垂れ下がるのを防止できるように所定間隔で支持する複数個の防水シート支持装置18と、前記一方のパラペット4と前記水切りカバー8の反目地部側の下方へ突出する部位との間に充填された防水用のシール剤21と、前記他方のパラペット4Aと前記目地カバー12の他方の側板11の下部との間に充填された防水用のシール剤22とで構成されている。
【0016】
前記複数個の取付け金具6は図3に示すように、前記一方のパラペット4の上面に複数本のビス5等によって固定される板状の固定片23と、この固定片23の一側面より上方へ突出し、かつ上面が傾斜面24となるように直角に折り曲げられた支持片25と、この支持片25の上端部より上方へ突出するように形成された上部取付け片26と、前記支持片25の下端部より下方へ突出するように形成された下部取付け片27とで構成されている。
【0017】
前記水切りカバー8は図4に示すように、前記複数個の取付け金具6の支持片25に支持されるステンレス板、ステンレス合金等で形成された水切りカバー本体28と、この水切りカバー本体28一端部より上方に突出するように一体形成された、前記複数個の取付け金具6の上部取付け片26にビス5等によって取付けられる上方に複数個の支持孔9を有する支持部7と、前記水切りカバー本体28の他端部より下方へ突出するように一体形成された、前記複数個の取付け金具6の下部取付け片27にビス5等によって取付けられる下部取付け片29とで構成されている。
【0018】
前記目地カバー支持金具10は図5に示すように、前記他方のパラペット4Aの上面に複数本のビス5によって固定されるアングル状の固定金具30と、この固定金具30に枢支ピン31で後端下部が枢支された先端部が前記水切りカバー8上に位置して上下方向に回動する、上部が山形状でアングル状の目地カバー支持金具本体32と、この目地カバー支持金具本体32の先端部を直角に折り曲げて形成した目地カバー取付け片33とで構成されている。
【0019】
前記目地カバー12は図6に示すように、ステンレス板、ステンレス合金等で前記複数個の目地カバー取付け金具10の上部を覆う山形状の目地カバー本体34と、この目地カバー本体34の両端部より下方に突出するように一体形成された両側板11、11と、前記目地カバー本体34の両端部に出没可能に設けられた小口蓋35、35とで構成されている。
【0020】
前記支持バー取付け金具13に先端部が前後方向に回動可能に取付けられた支持バー14は、図7に示すように前記支持孔9に遊びを介して挿入される角柱、角パイプ状に形成された支持バー14と、この支持バー14の後端部を枢支ピン36で先端部が前後方向に回動可能に枢支するコ字状の支持バー取付け金具本体37とで構成されている。
【0021】
前記複数個の防水シート支持装置18は前記目地カバー12の一方の側板11の前記防水シート15の取付部の下部位置に所定間隔で取付けられた複数個のガイドローラ38と、一端部がこの複数個のガイドローラ38と対向する部位の前記水切りカバー8に固定され、他端部が該複数個のガイドローラ38を通過する前記防水シート15を支持する複数個の防水シート支持ワイヤー39と、この防水シート支持ワイヤー39の他端部に一端部が取付けられた、該防水シート支持ワイヤー39に所定の引張り力を付与する他端部が前記目地カバー12の一方の側板11に固定された付勢スプリング40とで構成されている。
【0022】
上記構成の屋上用目地装置1は、地震によって左右の建物3、3の目地部2が広くなったり、狭くなるように揺れ動いた場合、図9および図10に示すように複数個の支持バー14が水切りカバー8の支持部7に形成された支持孔9をスライド移動して目地カバー12の損傷を防止するとともに、防水シート15は複数個の防水シート支持ワイヤー39に支持された状態で遊び部分が伸縮して、その揺れ動きを吸収する。
【0023】
左右の建物3、3が異なる前後方向に揺れ動いた場合には、複数個の支持バー14の先端部が前後方向に回動することにより、その揺れ動きを吸収するとともに、防水シート15は複数個の防水シート支持ワイヤー39に支持された状態を保って、その揺れ動きを吸収する。
【0024】
左右の建物3、3が異なる上下方向に揺れ動いた場合には、目地カバー支持具10の目地カバー支持金具本体32の上下方向の回動、複数個の支持バー14と支持孔9との遊びによって、その揺れ動きを吸収する。
[発明を実施するための異なる形態]
【0025】
次に、図11ないし図25に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】
図11ないし図13に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、防水シート支持ワイヤー39の一端部を目地カバー12の一方の側板11に固定するとともに、他端部を水切りカバー8に取付けられたガイドローラ38、付勢スプリング40を介して該水切りカバー8に固定した複数個の防水シート支持装置18Aを用いた点で、このような複数個の防水シート支持装置18Aを用いて構成した屋上用目地カバー装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
図14ないし図16に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、コイルスプリング41で巻き取り方向に常時付勢された軸42に、防水シート支持ワイヤー39を固定した防水シート支持ワイヤー巻取り具43を水切りカバー8に固定した複数個の防水シート支持装置18Bを用いた点で、このような複数個の防水シート支持装置18Bを用いて構成した屋上用目地カバー装置1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、防水シート支持ワイヤー巻取り具43によって防水シート支持ワイヤー39が長い距離で配置されるのを防止し、スッキリとした状態で取付けることができる。
なお、前記複数個の防水シート支持装置18Bの防水シート支持ワイヤー39を水切りカバー8に形成したワイヤー挿入孔を通過させ目地部側の水切りカバー8に固定した防水シート支持ワイヤー巻取り具43に接続してもよい。
【0028】
図17ないし図19に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上面が傾斜面44の目地カバー支持金具本体32Aに枢支ピン31で枢支された固定金具30を他方の建物3の目地部側の外壁面3aに複数本のビス5によって取付けた複数個の目地カバー支持金具10Aを用いるとともに、該複数個の目地カバー支持金具10Aに複数本のビス5によって固定されるほぼクランク状の目地カバー12Aを用いた点で、このような複数個の目地カバー支持金具10Aと目地カバー12Aを用いて構成した屋上用目地カバー装置1Cにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0029】
図20ないし図22に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、目地カバー支持金具10の水切りカバー8の位置する部位に左右方向に長い長孔44を形成するとともに、該長孔44内に挿入されたコ字状のガイドバー45を水切りカバー8の目地カバー支持金具10が位置する上部に取付けた支持部材46を用いた点で、このような支持部材46を用いて構成した屋上用目地カバー装置1Dにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、複数個の支持部材46、46、46が不要となり、コストの低減を図ることができる。
【0030】
図23ないし図25に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、左右の建物3、3の屋上のパラペット4、4Aにそれぞれ固定状態で設けられた複数個の取付け金具6に目地部2側が上方に突出する支持部7を有するほぼクランク形状の水切りカバー8、8を固定するとともに、この水切りカバー8、8の支持部7、7の上部に取り付けられた複数個のガイドバー45によって、前後左右方向にスライド移動可能に支持された複数個の梁状の支持部材47によって目地カバー12を支持し、該目地カバー12の両端部に下方へ垂れ下がるのを防止できるように所定間隔で支持する防水シート支持ワイヤー巻取り具43を使用した複数個の防水シート支持装置18B、18Bを用いて防水シート15、15を支持できるようにした点で、このよう構成した屋上用目地カバー装置1Eにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、所定間隔で防水シート15を支持する防水シート支持ワイヤー巻取り具43の付勢力を、常時目地カバー12の中央部を目地部の中央部に位置させる力として使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は屋上用目地カバー装置を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0032】
1、1A、1B、1C、1D、1E:屋上用目地カバー装置、
2:目地部、 3:建物、
4:一方のパラペット、 4A:他方のパラペット、
5:ビス、 6:取付け金具、
7:支持部、 8:水切りカバー、
9:支持孔、 10、10A:目地カバー支持金具、
11:側板、 12、12A:目地カバー、
13:支持バー取付け金具、 14:支持バー、
15:防水シート、 16:バー部材、
17:ビス、
18、18A、18B:防水シート支持装置、
21:シール剤、 22:シール剤、
23:固定片、 24:傾斜面、
25:支持片、 26:上部取付け片、
27:下部取付け片、 28:水切りカバー本体、
29:下部取付け片、 30:固定金具、
31:枢支ピン、
32、32A:目地カバー支持金具本体、
33:目地カバー取付け片、 34:目地カバー本体、
35:小口蓋、 36:枢支ピン、
37:取付け金具本体、 38:ガイドローラ、
39:防水シート支持ワイヤー、40:付勢スプリング、
41:コイルスプリング、 42:軸、
43:防水シート支持ワイヤー巻取り具、
44:長孔、 45:ガイドバー、
46:支持部材、 47:支持部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目地部側が上方へ突出するように、少なくとも一方の建物のパラペットの上部に取付けられたほぼクランク状の水切りカバーと、この水切りカバーの上部を左右方向に移動可能で、前記目地部を覆うように他方の建物のパラペットあるいは他方の建物の外壁面に取付けられた側板を有する山形状あるいはクランク状の目地カバーと、この目地カバーを前記水切りカバーに左右方向に移動可能に支持する支持部材と、前記水切りカバーと前記目地カバーの側板間に所定間隔で常時所定の引張り力が付与された状態で張渡された防水シート支持ワイヤーを用いた複数個の防水シート支持装置と、一端が前記水切りカバーの上部寄りの部位に固定され、他端部が地震の左右方向の揺れ動きを吸収できる遊びを持って、前記目地カバーの側板の上部寄りの部位に固定された、前記複数個の防水シート支持装置の防水シート支持ワイヤーに支持された防水シートとからなることを特徴とする屋上用目地カバー装置。
【請求項2】
複数個の防水シート支持装置は一端部が水切りカバーの中央部寄りの部位に固定され、他端部が目地カバーの側板の中央部寄りの部位に取付けられたガイドローラを通過する防水シート支持ワイヤーと、この防水シート支持ワイヤーの他端部に取付けられた、該防水シート支持ワイヤーを常時所定の引張り力で引張られるように目地カバーに取付けられた付勢スプリングあるいは付勢スプリングが用いられたワイヤー巻取り装置とで構成されていることを特徴とする屋上用目地カバー装置。
【請求項3】
複数個の防水シート支持装置は一端部が目地カバーの側板の中央部寄りの部位に固定され、他端部が水切りカバーの中央部寄りの部位を通過する防水シート支持ワイヤーと、この防水シート支持ワイヤーの他端部に取付けられた、該防水シート支持ワイヤーを常時所定の引張り力で引張られるように他方の建物の水切りカバーあるいは他方の建物の外壁面に取付けられた付勢スプリングあるいは付勢スプリングが用いられたワイヤー巻取り装置とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の屋上用目地カバー装置。
【請求項4】
水切りカバーは両方の建物のパラペットの上部に取付けられ、この両方の水切りカバーに前後左右方向にスライド移動可能に支持された複数個の梁状の支持部材によって目地カバーを支持していることを特徴とする請求項1記載の屋上用目地カバー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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