屋外グランド及びコートの構造と土壌改良材
【課題】紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを使用して改良された屋外グランド及びコートの構造と、それら屋外グランド類に好適な土壌改良材を実現し、不用となった前記副産物の有効利用を図りつつ、透水性・保水性ある優れた屋外グランド類を提供する。
【解決手段】紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した土壌改良材と凹部2より下方の下層部5の現場土とを混合攪拌し、転圧処理を施して透水保水層6を形成し、透水保水層6の上方に表層を形成し、表層の上面は表面処理を施して表面部7を形成する。
【解決手段】紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した土壌改良材と凹部2より下方の下層部5の現場土とを混合攪拌し、転圧処理を施して透水保水層6を形成し、透水保水層6の上方に表層を形成し、表層の上面は表面処理を施して表面部7を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを使用して改良された透水性・保水性ある屋外グランド及びコートの構造と、その屋外グランド等の構造の再生に好適な土壌改良材の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外グランドや屋外コートには、それを改良するために従来各種の土壌改良材が使用されている。
【0003】
一方、紙や再生紙(以下単に「紙」ということがある。)の製造過程で生じた紙の副産物は、有効利用されることなく、そのまま廃棄処分されることが多い。
【0004】
この点、特開2004−50160公開特許公報には、紙屑を土壌改良材として処理する方法が開示されている。
【0005】
すなわち、同公報には請求項12として、生ゴミ、紙屑、廃材、廃材チップ、間伐材、枝葉から選ばれた材料又は混合物を乾燥温度と乾留温度との中間温度で、不活性雰囲気乃至空気雰囲気中で加熱脆化させ次いで同一装置又は別の装置で圧縮圧縮減容し或いは破砕機で砕片又は粉粒とした後に、貯蔵容器、粉体輸送管路、粉体輸送車、運搬容器から選ばれた1つ又は組み合わせ輸送手段で収集し埋立、成型材料、土壌代替材或いは土壌改良材とし、又は燃料又は炭素性原材料とする処理法が記載されている。
【0006】
さらに従来の屋外グランド及びコートの構造として、特許第3409184号(発明の名称 屋外グランド及びコートの構造)が開示されている。前記特許に関する発明は、建設現場等から大量に出されて選別された土に改良剤と固化剤を添加し形成した所定の強度と約13mm以下の透水可能な大きさの粒状改良土を、グランド等の透水保水層として再利用したものである。
【特許文献1】特開2004−50160公報
【特許文献2】特許第3409184号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に開示された処理法は、紙屑等を土壌改良材等として利用するものだが、その実施に要する装置・設備が大がかりである。
【0008】
また、紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを、改良対象の屋外グランド類やそれに好適な土壌改良材として使用するものでもない。
【0009】
さらに、前記特許文献2に開示された屋外グランド及びコートの構造において使用される透水保水材は、建設現場等から出されて選別された土に改良剤と固化剤を添加し形成した透水可能な大きさの粒状改良土をグランド等の透水保水層として再利用したものであった。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを使用して改良された屋外グランド及びコートの構造と、それら屋外グランド類に好適な土壌改良材を実現し、不用となった前記副産物の有効利用を図りつつ、透水性・保水性ある優れた屋外グランド類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した前記土壌改良材1と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上方に表層4を形成し、前記表層4の上面は表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、若しくは前記土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起された現場土10に、プラントにて所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を除去して所定の深さまで掘り起し形成された凹部2内に投入し、転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の表面に表層4を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層4の上面を表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起され形成された凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理されて透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起され取り出された現場土10に、プラントにて、所定量投入して改良土3を形成し、その再生された改良土3を、前記施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起されて形成の凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧して透水保水層6を形成し、当該透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部9を形成して成ることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土に所定量投入して再生の改良土3を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起して形成の凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧して透水保水層6を形成すると共に、前記透水保水層6の上面に前記掘り起された現場土10のうち良質のものを表層部11として設け、当該表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入して転圧処理をして透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表層部11を設け、前記表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて転圧処理を施して形成することを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて軽圧処理を施して下層13を形成し、前記下層13の上に表層4を形成して成ることを特徴とする。
【0019】
上記課題を解決するための手段として、請求項9記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aとを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した前記混合土壌改良材1bと前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上方に表層4を形成し、前記表層4の上面は表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aとを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土又は現場土10に所定量投入し改良土3を形成し、若しくは前記混合土壌改良材1bを、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し除去した現場土10に、プラントにて所定量投入して改良土3を形成し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記改良土3を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起され形成された凹部2内に投入して表層4を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層4の上面を表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土に所定量投入し改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を除去して所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入し、その投入した改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し取り出された現場土10に、プラントにて、所定量投入して改良土3を形成し、その再生された改良土3を、前記施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成された凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理をして透水保水層6を形成し、当該透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部9を形成して成ることを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを建設発生土に所定量投入して再生の改良土3を形成し、その投入された改良土3を屋外グランド又はコートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に投入し、前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成すると共に、前記透水保水層6の上面に前記掘り起された現場土10のうち良質のものを表層部11として設け、当該表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0024】
請求項14記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又はコートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入して転圧処理を施し、透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表層部11を設け、前記表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0025】
請求項15記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又はコートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均して転圧処理を施して形成することを特徴とする。
【0026】
請求項16記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて転圧処理を施して下層13を形成し、前記下層13の上に表層4を形成して成ることを特徴とする。
【0027】
請求項17記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、前記表層4又は透水保水層6若しくは表層部8、11の上方部に、芝生14が敷設されて成ることを特徴とする。
【0028】
請求項18記載の発明の屋外グランド及びコートの土壌改良材1は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
請求項1〜18記載の発明の屋外グランド及びコートの構造等は、紙や再生紙の製造過程で生ずる従来不用とされてきた副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材としての単体もしくは前記副産物の含有水分を除去した土壌改良材の単体と、グランド舗装材との混合土壌改良材を透水保水層として屋外グランド及びコートの構造とすることによって、その透水性と保水性に優れた透水保水機能を屋外グランド等において発揮せしめることができるようにしたので、前記副産物の有効利用によるリサイクルと“やさしい地球”の実現が図られると共に、そのような透水・保水性に優れた屋外グランド類の合理的施工に寄与する利点を有している。
【0030】
また、本発明の屋外グランド及びコートの構造は、透水保水性を有する紙や再生紙の製造過程で生ずる透水性と保水性とを有する副産物のドライペーパースラッジのため柔らかくしかも弾力性を有しているので、衝撃吸収力を有し、足裏への負担も著しく減少せしめると共に、足裏を損傷させず怪我の心配がなく、安全性の向上に大きく貢献するできる利点を有している。
【0031】
さらに、当該副産物のドライペーパースラッジを原料とする土壌改良材が投入されて成る改良土は、透水性と保水性を併有しているので、水放けは極めて良好である上、透水保水層内に所定量の水分が適度に貯溜される一方、その透水保水層に貯留する水分が、当該グランドの表面部にまで毛細管現象によって上昇し適度の湿り気を漂わせてスポーツ競技者に爽やかさを与えて健康にも良く、ほこり立ちが防止される。
【0032】
また、前記請求項に記載の発明は、掘り起された現場土が廃棄物として捨てることなく、改良土として加工し再利用が図られ、施工費の著減にも貢献する。
【0033】
さらに、前記請求項に記載の発明は、凹部の形成時に掘り起された良質の既存土が再度投入され表層部として再利用し、資源の有効利用を可能にした。加えて、そのような有効利用により、グランド等の施工工事費の節減に寄与する。
【0034】
また、前記請求項に記載の発明は、当該紙や再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジから成る土壌改良材で形成された透水保水層や表層等の上に、芝生が敷設されて成るので、前記透水保水層等が芝床土として有効利用が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
請求項1〜18に係る屋外グランド及びコートの構造並びにそれらに好適な土壌改良材の発明に関する実施の形態は、共通するので一括して説明する。
【0036】
以下、屋外グランドにおける好適な実施形態につき、図面に従いながら説明する。説明を省略したコートにおける形態は、屋外グランドと同様に実施可能である。
【0037】
まず、図1と図2に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態について説明する。
【0038】
図1中、符号20は、屋外グランドにおける施工現場を示している。符号2は、前記屋外グランドの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起して形成された凹部である。5は前記凹部2より下方の下層部を示している。
【0039】
図2中、符号1は、土壌改良材を示している。この土壌改良材1は、紙や、当該紙等が再生されたいわゆる再生紙を製造する過程で生じた透水性及び保水性を備えて形成されている副産物のドライペーパースラッジである。また当該土壌改良材1は、適度な粘着性も発揮し得るものである。その粒子の大きさは、粒径が0mm〜5mmぐらいが好適である。当該土壌改良材1は、そのままの状態で使用されるが、必要に応じて乾燥させるなど適宜最良の態様で実施可能である。
【0040】
本実施形態の屋外グランドの構造は、前記のように紙又は再生紙の製造過程で生じた透水保水性を有する副産物のドライペーパースラッジから成る土壌改良材1を所定量図1に示した所定の深さに掘り起して形成された凹部2に投入し、その投入した土壌改良材1と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10と混合攪拌した後転圧処理を施して透水保水層6を形成する。そして当該透水保水層6の上方部に表層4が形成されている。表層4を形成する表層部材としては、グランド舗装材1aを表層部材として使用する。但し、その他様々な表層部材が適宜使用される。
【0041】
そして、前記表層4の上面には表面処理(NSバインダー又はNSバインダーDC0.5kg/m2等)が施された表面部7形成している。
【0042】
図3に示した実施形態について説明する。本実施形態の屋外グランドの構造は、下記の改良土が表層材として使用されるものである。
【0043】
図中符号3は、改良土を示しており、これは、建設現場等から発生される所定の大きさの土(例えば13mm以下)に、前記土壌改良材1が、所定量(一例として前記土を70%、前記土壌改良材を30%)投入・添加し混合撹拌して形成されたものである。この改良土3が、前記凹部2に投入されて転圧処理が施されて表層4が形成される。そして当該表層4の上面は表面処理が施された表面部7に形成されて成るものである。
【0044】
次に、図4〜図7に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態について説明する。
【0045】
本実施形態の改良土3は、前記屋外グランドの施工現場20等の土を所定の深さまで掘り起して形成された凹部2に、所定量投入され、当該投入された改良土3と、前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とが混合撹拌装置(但し、この装置に限定されない。)を用いて十分に混合攪拌する。
【0046】
上記のように混合撹拌された後、所定の厚さに転圧処理が施されて新しい透水保水層6が形成される。したがって、この透水保水層6は、効果的に所定の強度を有して透水性と保水性を発揮するものである。
【0047】
かように本屋外グランドの構造は、限りある地球の資源を再利用し、クッション性にも優れ、しかもスポーツをする者に対し与える衝撃の度合を小さく、しかも優しく、さらに工事費の節減を図ったものである。
【0048】
次に、図8〜図11に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態について説明する。
【0049】
前記と若干異なる本実施形態の特徴は、凹部2を形成する際に掘り起された現場土10を施工現場20(又は異なる場所)のプラントにて、土壌改良材1が添加されて形成した改良土3として再生されているものである。掘り起された現場土10を再利用するので資源の節減になる。そして凹部2に投入された前記改良土3は、所定の厚さで転圧処理が施され透水保水層6が形成される。
【0050】
なお、図11に示したように、前記凹部2を形成する際に掘り起された現場土10のうち、石、ガラス等の危険物が入っていない良質の土を使用して設けた表層部8の上面に転圧処理を施す形態も好適である。符号9は、表面処理が施された表面部を示している。
【0051】
また、不足分の土を補うために、前記の良質の既存土によって設けた表層部8に、必要最小限の新たな良質の土を補充することも必要に応じ適宜実施される。
【0052】
さらに、前記表層部8と表面部9に代えて、透水保水層6の上方に形成される表層部11として、表層部材(グランド舗装材)が投入された後、約30〜約100mm程度の厚さにて転圧され、当該表層部11の上方に、NSバインダー又はNSバインダーDC0.5kg/m2等の材料により表面部12が形成される形態も好適に実施される。
【0053】
上述した本実施形態の屋外グランドは、前記改良土3と現場土10とが攪拌混合されることにより、隙き間が大きくなるので、雨水が浸透しやすく、しかも保水もする。
【0054】
また、経年して透水保水層6を構成する改良土3が表われても、競技者らの靴によって容易に圧潰される。そして、もともとが自然の土であるため、異和感は全くない。さらに、改良土3は副産物のドライペーパースラッジを原料とする土壌改良材1が投入されて形成されているので、衝撃吸収力を有しており、競技者らにとって極めてスポーツがやり易い。
【0055】
次に、図12に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態もある。
【0056】
すなわち、本実施形態の構造は、上記した紙や再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジで構成され透水保水性を備えて成る土壌改良材1が、屋外グランドの施工現場20の現場土10において所定の深さで形成された凹部2に敷均された下層13として形成され、当該下層13の上に表層4が形成されているものである。このように、当該土壌改良材1が単体で下層に敷均される形態でも好適に実施される。
【0057】
或いは、前記図12において、表層4を形成せずに、当該副産物のドライペーパースラッジで構成された土壌改良材1の単層のみで形成された形態でも実施可能である。
【0058】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造に関する第2の実施の形態としては以下の場合がある。
【0059】
前記土壌改良材1は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなるものであり、本発明の土壌改良材1としての使用時には、水分を含有したままの状態で使用したりあるいは水分を除去した、いわゆる乾燥させふっくらしたとして軽量化した状態で使用することもある。
【0060】
さらに本発明は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する乾燥せしめた土壌改良材1を所定量として、30%と、グランド舗装材1bを所定量として70%を混合して形成の混合土壌改良材1bを使用することもできる。
【0061】
そして、前記混合土壌改良材1bは、請求項1〜8に記載の発明の屋外コートの構造と同じように屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した前記混合土壌改良材1bと前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成する。そして前記透水保水層6の上方に表層4を形成し、前記表層4の上面は表面処理を施して表面部7を形成する。
【0062】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aとを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土又は現場土10に所定量投入し改良土3を形成し、若しくは前記混合土壌改良材1aを、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し除去した現場土10に、プラントにて所定量投入して改良土3を形成し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成する。さらに前記改良土3を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起され形成された凹部2内に投入して表層4を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層4の上面を表面処理を施して表面部7を形成することもできる。
【0063】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土に所定量投入し改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を除去して所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入し、その投入した改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成する。さらに前記透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部7を形成する。
【0064】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し取り出された現場土10に、プラントにて、所定量投入して改良土3を形成し、その再生された改良土3を、前記施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成された凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理をして透水保水層6を形成する。さらに当該透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部9を形成する。
【0065】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを建設発生土に所定量投入して再生の改良土3を形成し、その投入された改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に投入し、前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成すると共に、前記透水保水層6の上面に前記掘り起された現場土10のうち良質のものを表層部11として設け、当該表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成する。
【0066】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入して転圧処理を施し、透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表層部11を設け、前記表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成する。
【0067】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均して転圧処理を施して形成する。
【0068】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて転圧処理を施して下層13を形成し、前記下層13の上に表層4を形成する。
【0069】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、前記表層4又は透水保水層6若しくは表層部8、11の上に、芝生14が敷設される。
【0070】
さらに、図13に示したような実施形態も採用可能である。本形態の屋外グランドの構造は、前記表層4や透水保水層6若しくは表層部8、11の上に、芝生14が敷設されて成るものである。
【0071】
また本発明における前記グランド舗装材として岩瀬砂、荒木田土、緑色スクリーニングス等を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の屋外グランドの構造を形成するために掘り起された状態の凹部を示した縦断面図である。
【0073】
【図2】土壌改良材が投入され下層現場土と混合攪拌された透水保水層を示した縦断面図である。
【0074】
【図3】改良土が表層材の縦断面図である。
【0075】
【図4】異なる屋外グランドの構造を形成するために掘り起された状態の凹部を示した縦断面図である。
【0076】
【図5】改良土が投入され現場土と混合攪拌された状態の縦断面図である。
【0077】
【図6】転圧され形成された透水保水層を示した縦断面図である。
【0078】
【図7】表面部が形成された本屋外グランドの縦断面図である。
【0079】
【図8】異なる実施形態において形成された凹部を示した縦断面図である。
【0080】
【図9】改良土が投入され現場土と混合攪拌された状態の縦断面図である。
【0081】
【図10】転圧され形成された透水保水層を示した縦断面図である。
【0082】
【図11】表層部と表面部とが形成された本屋外グランドの縦断面図である。
【0083】
【図12】土壌改良材が下層に敷均された状態を示した縦断面図である。
【0084】
【図13】芝床土が形成された本屋外グランドの縦断説明図である。
【0085】
【図14】土壌改良材を示す拡大図である。
【0086】
【図15】グランド舗装材を示す図である。
【0087】
【図16】混合土壌改良材を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
1 土壌改良材
1a グランド舗装材
1b 混同土壌改良材
2 凹部
3 改良土
4 表層
5 下層部
6 透水保水層
7 表面部
8 表層部
9 表面部
10 現場土
13 下層
14 芝生
20 施工現場
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを使用して改良された透水性・保水性ある屋外グランド及びコートの構造と、その屋外グランド等の構造の再生に好適な土壌改良材の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外グランドや屋外コートには、それを改良するために従来各種の土壌改良材が使用されている。
【0003】
一方、紙や再生紙(以下単に「紙」ということがある。)の製造過程で生じた紙の副産物は、有効利用されることなく、そのまま廃棄処分されることが多い。
【0004】
この点、特開2004−50160公開特許公報には、紙屑を土壌改良材として処理する方法が開示されている。
【0005】
すなわち、同公報には請求項12として、生ゴミ、紙屑、廃材、廃材チップ、間伐材、枝葉から選ばれた材料又は混合物を乾燥温度と乾留温度との中間温度で、不活性雰囲気乃至空気雰囲気中で加熱脆化させ次いで同一装置又は別の装置で圧縮圧縮減容し或いは破砕機で砕片又は粉粒とした後に、貯蔵容器、粉体輸送管路、粉体輸送車、運搬容器から選ばれた1つ又は組み合わせ輸送手段で収集し埋立、成型材料、土壌代替材或いは土壌改良材とし、又は燃料又は炭素性原材料とする処理法が記載されている。
【0006】
さらに従来の屋外グランド及びコートの構造として、特許第3409184号(発明の名称 屋外グランド及びコートの構造)が開示されている。前記特許に関する発明は、建設現場等から大量に出されて選別された土に改良剤と固化剤を添加し形成した所定の強度と約13mm以下の透水可能な大きさの粒状改良土を、グランド等の透水保水層として再利用したものである。
【特許文献1】特開2004−50160公報
【特許文献2】特許第3409184号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に開示された処理法は、紙屑等を土壌改良材等として利用するものだが、その実施に要する装置・設備が大がかりである。
【0008】
また、紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを、改良対象の屋外グランド類やそれに好適な土壌改良材として使用するものでもない。
【0009】
さらに、前記特許文献2に開示された屋外グランド及びコートの構造において使用される透水保水材は、建設現場等から出されて選別された土に改良剤と固化剤を添加し形成した透水可能な大きさの粒状改良土をグランド等の透水保水層として再利用したものであった。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、紙や再生紙の製造過程で生じた副産物のドライペーパースラッジを使用して改良された屋外グランド及びコートの構造と、それら屋外グランド類に好適な土壌改良材を実現し、不用となった前記副産物の有効利用を図りつつ、透水性・保水性ある優れた屋外グランド類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した前記土壌改良材1と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上方に表層4を形成し、前記表層4の上面は表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、若しくは前記土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起された現場土10に、プラントにて所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を除去して所定の深さまで掘り起し形成された凹部2内に投入し、転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の表面に表層4を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層4の上面を表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起され形成された凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理されて透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起され取り出された現場土10に、プラントにて、所定量投入して改良土3を形成し、その再生された改良土3を、前記施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起されて形成の凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧して透水保水層6を形成し、当該透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部9を形成して成ることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土に所定量投入して再生の改良土3を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起して形成の凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧して透水保水層6を形成すると共に、前記透水保水層6の上面に前記掘り起された現場土10のうち良質のものを表層部11として設け、当該表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入して転圧処理をして透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表層部11を設け、前記表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて転圧処理を施して形成することを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて軽圧処理を施して下層13を形成し、前記下層13の上に表層4を形成して成ることを特徴とする。
【0019】
上記課題を解決するための手段として、請求項9記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aとを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した前記混合土壌改良材1bと前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上方に表層4を形成し、前記表層4の上面は表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aとを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土又は現場土10に所定量投入し改良土3を形成し、若しくは前記混合土壌改良材1bを、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し除去した現場土10に、プラントにて所定量投入して改良土3を形成し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記改良土3を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起され形成された凹部2内に投入して表層4を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層4の上面を表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土に所定量投入し改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を除去して所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入し、その投入した改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部7を形成して成ることを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し取り出された現場土10に、プラントにて、所定量投入して改良土3を形成し、その再生された改良土3を、前記施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成された凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理をして透水保水層6を形成し、当該透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部9を形成して成ることを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを建設発生土に所定量投入して再生の改良土3を形成し、その投入された改良土3を屋外グランド又はコートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に投入し、前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成すると共に、前記透水保水層6の上面に前記掘り起された現場土10のうち良質のものを表層部11として設け、当該表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0024】
請求項14記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又はコートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入して転圧処理を施し、透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表層部11を設け、前記表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成して成ることを特徴とする。
【0025】
請求項15記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又はコートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均して転圧処理を施して形成することを特徴とする。
【0026】
請求項16記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて転圧処理を施して下層13を形成し、前記下層13の上に表層4を形成して成ることを特徴とする。
【0027】
請求項17記載の発明の屋外グランド及びコートの構造は、前記表層4又は透水保水層6若しくは表層部8、11の上方部に、芝生14が敷設されて成ることを特徴とする。
【0028】
請求項18記載の発明の屋外グランド及びコートの土壌改良材1は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
請求項1〜18記載の発明の屋外グランド及びコートの構造等は、紙や再生紙の製造過程で生ずる従来不用とされてきた副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材としての単体もしくは前記副産物の含有水分を除去した土壌改良材の単体と、グランド舗装材との混合土壌改良材を透水保水層として屋外グランド及びコートの構造とすることによって、その透水性と保水性に優れた透水保水機能を屋外グランド等において発揮せしめることができるようにしたので、前記副産物の有効利用によるリサイクルと“やさしい地球”の実現が図られると共に、そのような透水・保水性に優れた屋外グランド類の合理的施工に寄与する利点を有している。
【0030】
また、本発明の屋外グランド及びコートの構造は、透水保水性を有する紙や再生紙の製造過程で生ずる透水性と保水性とを有する副産物のドライペーパースラッジのため柔らかくしかも弾力性を有しているので、衝撃吸収力を有し、足裏への負担も著しく減少せしめると共に、足裏を損傷させず怪我の心配がなく、安全性の向上に大きく貢献するできる利点を有している。
【0031】
さらに、当該副産物のドライペーパースラッジを原料とする土壌改良材が投入されて成る改良土は、透水性と保水性を併有しているので、水放けは極めて良好である上、透水保水層内に所定量の水分が適度に貯溜される一方、その透水保水層に貯留する水分が、当該グランドの表面部にまで毛細管現象によって上昇し適度の湿り気を漂わせてスポーツ競技者に爽やかさを与えて健康にも良く、ほこり立ちが防止される。
【0032】
また、前記請求項に記載の発明は、掘り起された現場土が廃棄物として捨てることなく、改良土として加工し再利用が図られ、施工費の著減にも貢献する。
【0033】
さらに、前記請求項に記載の発明は、凹部の形成時に掘り起された良質の既存土が再度投入され表層部として再利用し、資源の有効利用を可能にした。加えて、そのような有効利用により、グランド等の施工工事費の節減に寄与する。
【0034】
また、前記請求項に記載の発明は、当該紙や再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジから成る土壌改良材で形成された透水保水層や表層等の上に、芝生が敷設されて成るので、前記透水保水層等が芝床土として有効利用が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
請求項1〜18に係る屋外グランド及びコートの構造並びにそれらに好適な土壌改良材の発明に関する実施の形態は、共通するので一括して説明する。
【0036】
以下、屋外グランドにおける好適な実施形態につき、図面に従いながら説明する。説明を省略したコートにおける形態は、屋外グランドと同様に実施可能である。
【0037】
まず、図1と図2に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態について説明する。
【0038】
図1中、符号20は、屋外グランドにおける施工現場を示している。符号2は、前記屋外グランドの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起して形成された凹部である。5は前記凹部2より下方の下層部を示している。
【0039】
図2中、符号1は、土壌改良材を示している。この土壌改良材1は、紙や、当該紙等が再生されたいわゆる再生紙を製造する過程で生じた透水性及び保水性を備えて形成されている副産物のドライペーパースラッジである。また当該土壌改良材1は、適度な粘着性も発揮し得るものである。その粒子の大きさは、粒径が0mm〜5mmぐらいが好適である。当該土壌改良材1は、そのままの状態で使用されるが、必要に応じて乾燥させるなど適宜最良の態様で実施可能である。
【0040】
本実施形態の屋外グランドの構造は、前記のように紙又は再生紙の製造過程で生じた透水保水性を有する副産物のドライペーパースラッジから成る土壌改良材1を所定量図1に示した所定の深さに掘り起して形成された凹部2に投入し、その投入した土壌改良材1と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10と混合攪拌した後転圧処理を施して透水保水層6を形成する。そして当該透水保水層6の上方部に表層4が形成されている。表層4を形成する表層部材としては、グランド舗装材1aを表層部材として使用する。但し、その他様々な表層部材が適宜使用される。
【0041】
そして、前記表層4の上面には表面処理(NSバインダー又はNSバインダーDC0.5kg/m2等)が施された表面部7形成している。
【0042】
図3に示した実施形態について説明する。本実施形態の屋外グランドの構造は、下記の改良土が表層材として使用されるものである。
【0043】
図中符号3は、改良土を示しており、これは、建設現場等から発生される所定の大きさの土(例えば13mm以下)に、前記土壌改良材1が、所定量(一例として前記土を70%、前記土壌改良材を30%)投入・添加し混合撹拌して形成されたものである。この改良土3が、前記凹部2に投入されて転圧処理が施されて表層4が形成される。そして当該表層4の上面は表面処理が施された表面部7に形成されて成るものである。
【0044】
次に、図4〜図7に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態について説明する。
【0045】
本実施形態の改良土3は、前記屋外グランドの施工現場20等の土を所定の深さまで掘り起して形成された凹部2に、所定量投入され、当該投入された改良土3と、前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とが混合撹拌装置(但し、この装置に限定されない。)を用いて十分に混合攪拌する。
【0046】
上記のように混合撹拌された後、所定の厚さに転圧処理が施されて新しい透水保水層6が形成される。したがって、この透水保水層6は、効果的に所定の強度を有して透水性と保水性を発揮するものである。
【0047】
かように本屋外グランドの構造は、限りある地球の資源を再利用し、クッション性にも優れ、しかもスポーツをする者に対し与える衝撃の度合を小さく、しかも優しく、さらに工事費の節減を図ったものである。
【0048】
次に、図8〜図11に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態について説明する。
【0049】
前記と若干異なる本実施形態の特徴は、凹部2を形成する際に掘り起された現場土10を施工現場20(又は異なる場所)のプラントにて、土壌改良材1が添加されて形成した改良土3として再生されているものである。掘り起された現場土10を再利用するので資源の節減になる。そして凹部2に投入された前記改良土3は、所定の厚さで転圧処理が施され透水保水層6が形成される。
【0050】
なお、図11に示したように、前記凹部2を形成する際に掘り起された現場土10のうち、石、ガラス等の危険物が入っていない良質の土を使用して設けた表層部8の上面に転圧処理を施す形態も好適である。符号9は、表面処理が施された表面部を示している。
【0051】
また、不足分の土を補うために、前記の良質の既存土によって設けた表層部8に、必要最小限の新たな良質の土を補充することも必要に応じ適宜実施される。
【0052】
さらに、前記表層部8と表面部9に代えて、透水保水層6の上方に形成される表層部11として、表層部材(グランド舗装材)が投入された後、約30〜約100mm程度の厚さにて転圧され、当該表層部11の上方に、NSバインダー又はNSバインダーDC0.5kg/m2等の材料により表面部12が形成される形態も好適に実施される。
【0053】
上述した本実施形態の屋外グランドは、前記改良土3と現場土10とが攪拌混合されることにより、隙き間が大きくなるので、雨水が浸透しやすく、しかも保水もする。
【0054】
また、経年して透水保水層6を構成する改良土3が表われても、競技者らの靴によって容易に圧潰される。そして、もともとが自然の土であるため、異和感は全くない。さらに、改良土3は副産物のドライペーパースラッジを原料とする土壌改良材1が投入されて形成されているので、衝撃吸収力を有しており、競技者らにとって極めてスポーツがやり易い。
【0055】
次に、図12に図示した本発明の屋外グランドの構造に関する実施形態もある。
【0056】
すなわち、本実施形態の構造は、上記した紙や再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジで構成され透水保水性を備えて成る土壌改良材1が、屋外グランドの施工現場20の現場土10において所定の深さで形成された凹部2に敷均された下層13として形成され、当該下層13の上に表層4が形成されているものである。このように、当該土壌改良材1が単体で下層に敷均される形態でも好適に実施される。
【0057】
或いは、前記図12において、表層4を形成せずに、当該副産物のドライペーパースラッジで構成された土壌改良材1の単層のみで形成された形態でも実施可能である。
【0058】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造に関する第2の実施の形態としては以下の場合がある。
【0059】
前記土壌改良材1は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなるものであり、本発明の土壌改良材1としての使用時には、水分を含有したままの状態で使用したりあるいは水分を除去した、いわゆる乾燥させふっくらしたとして軽量化した状態で使用することもある。
【0060】
さらに本発明は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する乾燥せしめた土壌改良材1を所定量として、30%と、グランド舗装材1bを所定量として70%を混合して形成の混合土壌改良材1bを使用することもできる。
【0061】
そして、前記混合土壌改良材1bは、請求項1〜8に記載の発明の屋外コートの構造と同じように屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を所定の深さまで掘り起し形成の凹部2内に投入し、その投入した前記混合土壌改良材1bと前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成する。そして前記透水保水層6の上方に表層4を形成し、前記表層4の上面は表面処理を施して表面部7を形成する。
【0062】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aとを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土又は現場土10に所定量投入し改良土3を形成し、若しくは前記混合土壌改良材1aを、屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し除去した現場土10に、プラントにて所定量投入して改良土3を形成し、その後転圧処理を施して透水保水層6を形成する。さらに前記改良土3を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起され形成された凹部2内に投入して表層4を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層4の上面を表面処理を施して表面部7を形成することもできる。
【0063】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを、建設発生土に所定量投入し改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10を除去して所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入し、その投入した改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成する。さらに前記透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部7を形成する。
【0064】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し取り出された現場土10に、プラントにて、所定量投入して改良土3を形成し、その再生された改良土3を、前記施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成された凹部2に投入し、その投入された改良土3と前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理をして透水保水層6を形成する。さらに当該透水保水層6の上面に表面処理を施して表面部9を形成する。
【0065】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを建設発生土に所定量投入して再生の改良土3を形成し、その投入された改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に投入し、前記凹部2より下方の下層部5の現場土10とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層6を形成すると共に、前記透水保水層6の上面に前記掘り起された現場土10のうち良質のものを表層部11として設け、当該表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成する。
【0066】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材1bを建設発生土又は現場土10に所定量投入して改良土3を形成し、前記改良土3を屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成した凹部2に投入して転圧処理を施し、透水保水層6を形成し、前記透水保水層6の上面に表層部11を設け、前記表層部11の上面に表面処理を施して表面部12を形成する。
【0067】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均して転圧処理を施して形成する。
【0068】
さらに本発明の屋外グランド及びコートの構造は、紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材1と、グランド舗装材1aを所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材1bを屋外グランド又は屋外コートの施工現場20の現場土10において所定の深さまで掘り起し形成の凹部2に敷均させて転圧処理を施して下層13を形成し、前記下層13の上に表層4を形成する。
【0069】
また本発明の屋外グランド及びコートの構造は、前記表層4又は透水保水層6若しくは表層部8、11の上に、芝生14が敷設される。
【0070】
さらに、図13に示したような実施形態も採用可能である。本形態の屋外グランドの構造は、前記表層4や透水保水層6若しくは表層部8、11の上に、芝生14が敷設されて成るものである。
【0071】
また本発明における前記グランド舗装材として岩瀬砂、荒木田土、緑色スクリーニングス等を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の屋外グランドの構造を形成するために掘り起された状態の凹部を示した縦断面図である。
【0073】
【図2】土壌改良材が投入され下層現場土と混合攪拌された透水保水層を示した縦断面図である。
【0074】
【図3】改良土が表層材の縦断面図である。
【0075】
【図4】異なる屋外グランドの構造を形成するために掘り起された状態の凹部を示した縦断面図である。
【0076】
【図5】改良土が投入され現場土と混合攪拌された状態の縦断面図である。
【0077】
【図6】転圧され形成された透水保水層を示した縦断面図である。
【0078】
【図7】表面部が形成された本屋外グランドの縦断面図である。
【0079】
【図8】異なる実施形態において形成された凹部を示した縦断面図である。
【0080】
【図9】改良土が投入され現場土と混合攪拌された状態の縦断面図である。
【0081】
【図10】転圧され形成された透水保水層を示した縦断面図である。
【0082】
【図11】表層部と表面部とが形成された本屋外グランドの縦断面図である。
【0083】
【図12】土壌改良材が下層に敷均された状態を示した縦断面図である。
【0084】
【図13】芝床土が形成された本屋外グランドの縦断説明図である。
【0085】
【図14】土壌改良材を示す拡大図である。
【0086】
【図15】グランド舗装材を示す図である。
【0087】
【図16】混合土壌改良材を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
1 土壌改良材
1a グランド舗装材
1b 混同土壌改良材
2 凹部
3 改良土
4 表層
5 下層部
6 透水保水層
7 表面部
8 表層部
9 表面部
10 現場土
13 下層
14 芝生
20 施工現場
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を所定の深さまで掘り起し形成の凹部内に投入し、その投入した前記土壌改良材と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の上方に表層を形成し、前記表層の上面は表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項2】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土又は現場土に所定量投入して改良土を形成し、若しくは前記土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起された現場土に、プラントにて所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を除去して所定の深さまで掘り起し形成された凹部内に投入し、転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の表面にて表層を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層の上面を表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項3】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土に所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起され形成された凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理されて透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項4】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起され取り出された現場に、プラントにて、所定量投入して改良土を形成し、その再生された改良土を、前記施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起されて形成の凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧して透水保水層を形成し、当該透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項5】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土に所定量投入して再生の改良土を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を所定の深さまで掘り起して形成の凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧して透水保水層を形成すると共に、前記透水保水層の上面に前記掘り起された現場土のうち良質のものを表層部として設け、当該表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項6】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土又は現場土に所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成した凹部に投入して転圧処理をして透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表層部を設け、前記表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項7】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて転圧処理を施して形成することを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項8】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて軽圧処理を施して下層を形成し、前記下層の上に表層を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項9】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材とを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を所定の深さまで掘り起し形成の凹部内に投入し、その投入した前記混合土壌改良材と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の上方に表層を形成し、前記表層の上面は表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項10】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材とを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を、建設発生土又は現場土に所定量投入し改良土を形成し、若しくは前記混合土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起し除去した現場土に、プラントにて所定量投入して改良土を形成し、その後転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記改良土を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起され形成された凹部内に投入して表層を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層の上面を表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項11】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を、建設発生土に所定量投入し改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を除去して所定の深さまで掘り起し形成した凹部に投入し、その投入した改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項12】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起し取り出された現場土に、プラントにて、所定量投入して改良土を形成し、その再生された改良土を、前記施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成された凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理をして透水保水層を形成し、当該透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項13】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材を建設発生土に所定量投入して再生の改良土を形成し、その投入された改良土を屋外グランド又はコートの施工現場の所定の深さまで掘り起し形成の凹部に投入し、前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層を形成すると共に、前記透水保水層の上面に前記掘り起された現場土のうち良質のものを表層部として設け、当該表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項14】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を建設発生土又は現場土に所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又はコートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成した凹部に投入して転圧処理を施し、透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表層部を設け、前記表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項15】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材を屋外グランド又はコートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて転圧処理を施して形成することを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項16】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材を屋外グランド又はコートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて転圧処理を施して下層を形成し、前記下層の上に表層を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項17】
前記表層又は透水保水層若しくは表層部の上方部に、芝生が敷設されて成ることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7又は同8又は同9又は同10又は同11又は同12又は同13又は同14又は同15又は同16に記載の屋外グランド及びコートの構造。
【請求項18】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有することを特徴とする屋外グランド及びコートの構造の土壌改良材。
【請求項1】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を所定の深さまで掘り起し形成の凹部内に投入し、その投入した前記土壌改良材と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の上方に表層を形成し、前記表層の上面は表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項2】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土又は現場土に所定量投入して改良土を形成し、若しくは前記土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起された現場土に、プラントにて所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を除去して所定の深さまで掘り起し形成された凹部内に投入し、転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の表面にて表層を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層の上面を表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項3】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土に所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起され形成された凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理されて透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項4】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起され取り出された現場に、プラントにて、所定量投入して改良土を形成し、その再生された改良土を、前記施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起されて形成の凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧して透水保水層を形成し、当該透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項5】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土に所定量投入して再生の改良土を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を所定の深さまで掘り起して形成の凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧して透水保水層を形成すると共に、前記透水保水層の上面に前記掘り起された現場土のうち良質のものを表層部として設け、当該表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項6】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、建設発生土又は現場土に所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成した凹部に投入して転圧処理をして透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表層部を設け、前記表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項7】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて転圧処理を施して形成することを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項8】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて軽圧処理を施して下層を形成し、前記下層の上に表層を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項9】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材とを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を所定の深さまで掘り起し形成の凹部内に投入し、その投入した前記混合土壌改良材と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し、その後転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の上方に表層を形成し、前記表層の上面は表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項10】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材とを所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を、建設発生土又は現場土に所定量投入し改良土を形成し、若しくは前記混合土壌改良材を、屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起し除去した現場土に、プラントにて所定量投入して改良土を形成し、その後転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記改良土を前記屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起され形成された凹部内に投入して表層を形成し、その後転圧処理を施すと共に前記表層の上面を表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項11】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を、建設発生土に所定量投入し改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の現場土を除去して所定の深さまで掘り起し形成した凹部に投入し、その投入した改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項12】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を屋外グランド又は屋外コートの施工現場の所定の深さまで掘り起し取り出された現場土に、プラントにて、所定量投入して改良土を形成し、その再生された改良土を、前記施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成された凹部に投入し、その投入された改良土と前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理をして透水保水層を形成し、当該透水保水層の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項13】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材を建設発生土に所定量投入して再生の改良土を形成し、その投入された改良土を屋外グランド又はコートの施工現場の所定の深さまで掘り起し形成の凹部に投入し、前記凹部より下方の下層部の現場土とを混合攪拌し転圧処理を施して透水保水層を形成すると共に、前記透水保水層の上面に前記掘り起された現場土のうち良質のものを表層部として設け、当該表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項14】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合して形成の混合土壌改良材を建設発生土又は現場土に所定量投入して改良土を形成し、前記改良土を屋外グランド又はコートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成した凹部に投入して転圧処理を施し、透水保水層を形成し、前記透水保水層の上面に表層部を設け、前記表層部の上面に表面処理を施して表面部を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項15】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材を屋外グランド又はコートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて転圧処理を施して形成することを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項16】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有する土壌改良材と、グランド舗装材を所定の割合で混合し形成の混合土壌改良材を屋外グランド又はコートの施工現場の現場土において所定の深さまで掘り起し形成の凹部に敷均させて転圧処理を施して下層を形成し、前記下層の上に表層を形成して成ることを特徴とする屋外グランド及びコートの構造。
【請求項17】
前記表層又は透水保水層若しくは表層部の上方部に、芝生が敷設されて成ることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7又は同8又は同9又は同10又は同11又は同12又は同13又は同14又は同15又は同16に記載の屋外グランド及びコートの構造。
【請求項18】
紙又は再生紙の製造過程で生ずる副産物のドライペーパースラッジからなる透水保水性を有することを特徴とする屋外グランド及びコートの構造の土壌改良材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−221804(P2009−221804A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69993(P2008−69993)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(391034411)日勝スポーツ工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(391034411)日勝スポーツ工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
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