説明

帯状スペーサシーリング材をガラスまたはガラスに類似する材料に布設するための手動取付工具

【課題】本発明は、複層ガラスユニットの組立ての1つの段階で配置する、帯状スペーサシーリング材等の粘着帯状材を板ガラスの周辺端部に布設するための装置に係わる。
【解決手段】断熱ガラスユニットを形成するために板ガラス(12)に沿って帯状スペーサシーリング材(14)を布設するための手動取付工具(16)であって、第1及び第2の端部を有する取っ手(18)と、取っ手の第1の端部に接続する回転自在なローラを有するベース(24)と、前記取っ手の第1の端部とベースに接続する筐体(2)を備える。筐体は位置決めローラと少なくとも一つの案内ピンと筐体ローラを有し、少なくとも一つの案内ピンと筐体ローラは粘着帯状材を布設するための案内路を形成し、筐体ローラは帯状スペーサシーリング材を板ガラス上に取り付けるための圧力を加える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複層ガラスユニットの組み立ての際に帯状スペーサシーリング材を位置決めすることが一つの作業段階として含まれる場合に、帯状スペーサシーリング材等の粘着帯状材を板ガラスの周辺端部に布設するための装置に関する。
【技術背景】
【0002】
一般に、複層窓構造を組み立てる手順は、1枚の、例えばガラス張り構造体をもう1枚のガラス張り構造体の上に、これら2つの構造体の周辺に沿って配置された間隔保持及び密閉手段を用いて、間隔をあけて固定する関係で配置する作業を含み、これにより、2つの構造の間に密封された空間を有するサンドイッチ状の構造体を形成する。その密封された空間は高い断熱性能を提供する。しかし、窓の製造の際には、特に、帯状スペーサシーリング材を位置決めしつつ取り付ける問題が存在する。
【0003】
ガラス張り構造体間の適切な間隔を維持するためには、硬い帯状スペーサを枠状に形成し、適切な間隔を維持すべく2つの構造間に配置する。その後、このスペーサ枠と2つのガラス張り構造の端部によって形成される溝にシーリング材組成物を注入する。あるいは、硬いスペーサにあらかじめシーリング剤を塗布しておき、これをガラス張り構造体間の空間に設置して断熱窓構造を形成することができる。
【0004】
帯状スペーサシーリング材は、1つの帯状材を中断することなく板ガラスの全周に沿って取り回し、また角で曲げることができる柔軟性を備えているため、連続したものとすることができる、。柔軟なスペーサを利用する際、柔軟性の度合いは、スペーサが角の周りに曲げられるのに十分である必要がある。スペーサが十分に柔軟でない場合、この屈曲を容易にするためには、スペーサを切るかまたは切欠く必要がある。一方、一つの連続した帯状材を手で取り付ける場合、特に揃った角を形成するために、また角に切欠きが必要な場合にはその切欠きを適切に形成するために、取付け作業者側にかなりの能力を必要とすることがある。また、連続した帯状スペーサが板ガラスに不正確に設置された場合には、その帯状スペーサを取り外して配置し直す必要があるかもしれない。
【0005】
断熱窓ユニットを組み立てまたは製造する際の従来の一手順では、1つの角から出発して粘着片、通常は帯状スペーサシーリング材を、ガラス張り構造の周辺端部に沿って取付け、必要に応じて角を形成し、最後の角を形成した後に定寸に帯状材を切り、その後第2のガラス張り構造を上に載せて、帯状スペーサシーリング材で2つのガラス張り構造を互いに離隔して保持するパネルを形成する。
【0006】
帯状スペーサシーリング材を手で取り付けるには時間がかかり、帯状スペーサシーリング材の位置合わせが質の悪い又は一貫性のないものとなる。また、製造者は帯状スペーサシーリング材を板ガラスに付着させるために手で圧力を加える必要がある。この圧力が均一でないと、帯状スペーサシーリング材の板ガラスへの付着にむらが生じる。
【0007】
これらの問題の一部を軽減するために、帯状スペーサシーリング材を板ガラスに布設するために取り付け工具が利用されてきた。これらの工具は、帯状スペーサシーリング材を工具に挿通する必要があり、組立品が完成するまで工具に挿通した状態でなければならない。取り付け工具には、配置ミスした挿通状態の帯状材を正しい位置に戻すことが難しいものが多いが、これは断熱ガラスユニット製作中に、この装置を帯状スペーサシーリング材から簡単に離して、再配置することができないためである。代わりに、工具は帯状材の上を通って配置ミスのあった位置に戻してから、帯状材を正しい位置に戻す必要がある。これはたいてい不可能であり、製作者は配置ミスした帯状材を廃棄せざるをえなくなる。さらに、多くの工具は、帯状スペーサシーリング材が角で曲がるための切欠きを設ける位置を判断する能力を備えていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一つの目的は、板ガラスの周辺端部に沿って帯状スペーサシーリング材を簡単に取り付ける工具を提供することである。
【0009】
本発明のさらにもう一つの目的は、ガラス部材の端部とシーリング材/帯状スペーサ間の距離を変えるための案内板と関連案内ローラを提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、調節可能な圧下ローラと帯状スペーサシーリング材のさまざまな厚さ又はゲージに対応すべく調節可能な正面位置決めローラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つの実施形態では、板ガラスの表面又は板ガラスに隣接する部材の周囲に帯状の材料を取り付け、必要に応じて帯状の材料を正しい位置に戻すことのできる、手動取付工具を提供する。
【0012】
さらに、本発明の別の実施形態において、手動取付工具は一連のピン及びローラによって形成される案内路を備え、これにより、板ガラス周辺に沿って正確な配置を可能にし、帯状スペーサシーリング材に角を正確に形成することを可能にし、帯状材を板ガラスの上に接触させるための均一な下向き圧力を加えて、板ガラスに不適切に配置された帯状スペーサシーリング材をより簡単に正しい位置に戻すための手段を提供する。
【0013】
別の実施形態では、帯状スペーサシーリング材が角を形成する及び/又は曲がるための切欠きを入れる位置の利用者の判断を補助するために、表示灯を点灯することのできる照準システムが提供される。
【0014】
さらに別の実施形態では、角を形成するために帯状スペーサシーリング材に切欠きを入れる又は切るための切断装置が提供される。
【0015】
本発明の他の目的及び別の適用範囲は、下記の詳細な記述により明らかになるであろう。しかし、本発明の精神と範囲内の種々の変更及び改良は当業者に明らかになるであろうから、この詳細な説明には本発明の好適な実施形態を示すが、これらは例としてのみあげられることを理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に図面を参照すると、図1には、本発明の手動取付工具16によって帯状スペーサシーリング材14を板ガラス12の周辺端部に沿って布設できるように、板ガラス12が上に配置されている作業机10が示されている。次に、引き続き、断熱ガラスユニット(「IGU」)を形成するために、第2の板ガラスが帯状スペーサシーリング材14の上面に配置される。
【0017】
本発明の手動取付工具16は、通常16として示すが、一端が筐体20に、そして反対の端部が取っ手支持材22に結合した取っ手18を有する。次に取っ手支持材22はベースプレート24に結合する。図2、図3、図4に最もよく示すように、ベースプレートは、取っ手支持材22と反対側のベースプレート24の端部に、ベースプレートブラケット26を有する。
【0018】
ベースプレートブラケット26は、ベースプレート24と別個の部品として接合されてもよく又一体であってもよい。図示の通り、ベースプレートブラケット26は、通常ベースプレート24に結合する下側部と筐体20に接合して該筐体を支持する上側部とを有する。このようにして、これらの部品は手動取付工具16の枠組を形成する。
【0019】
筐体20と反対側の取っ手18の端部には、切断装置を作動させるための空気ホース等の圧送空気の供給源に結合することのできる、空気注入ノズル28がある。当然のことながら、当業者はこの切断装置の駆動に利用することができるその他の電気機械装置にいくらでも容易に想到することができよう。また、図示しないが、空気注入ノズル28の付辺には、電源を手動取付工具16に結合できるように電力連結部が設置されている。
【0020】
手動取付工具16は、帯状スペーサシーリング材14を板ガラス12の上に引き延ばして配置するために、一連のローラと案内部材とピンとを有する。図3に示す通り、前部ローラ30をベースプレート24の車軸上に装着することにより、前部ローラ30が車軸の周りを自由に回転することができる。図1及び図4に示す通り、ベースプレート24の反対側には、対応する第2の前部ローラ30aが設置されている。前部ローラ30aは、対を成す相手と同様に、ベースプレート24の上に設置される車軸に装着され、同様に該前部ローラの車軸の周りに自由に回転することができる。図1にも示す通り、1組の後部ローラ32、32aも備えられている。これらのローラも、ベースプレート24に取付く車軸上に装着されている。
【0021】
本発明の一実施形態において、手動取付工具16は案内板56に対して平行に方向付けされた一連の案内ローラ36、38、40も有する。図1、図2に示す通り、前部案内ローラは案内板56の前部に取付き、前部案内ローラ36は車軸の周りに自由に回転する。図示の通り、前部案内ローラ36はベースプレートに対して平行な向きに配置されている。言い換えると、前部案内ローラ36は、前部及び後部ローラ30、30a、32、32aの回転面に対して垂直な平面内で回転する。前部案内ローラ36とは別に、中央案内ローラ38及び後部案内ローラ40を設けることができる。手動取付工具16と板ガラス12の端部間の接触及び間隔を適切に確保するために、少なくとも2つの案内ローラが利用される。中央案内ローラ38は図5、図6に最もよく示される。図2に示されている後部案内ローラ40は、案内板56の後端に向けて設置され、その案内板はベースプレート24に取り付けられている。これらのローラは、板ガラスに対する工具の位置を判断する。
【0022】
図5、図6に示す通り、手動取付工具16は、筐体に取り付けられ、概ね垂直方向を向くように下向きに延びる一連の位置決めピン42、42a、43も含むことができる。1つの実施形態では、ピン42、42a、43は筐体に取り付けられて、自由に回転することができる。さらにこれらのピンは、異なる厚さの帯状スペーサシーリング材を収容するために種々の厚さの高分子材料からできているスリーブで覆うことができる。従って、ピン42、42a、43と、圧下ローラ52と、正面位置決めローラ34とは、帯状スペーサシーリング材14を正確かつ均一に引き延ばすための案内路を形成する。案内路は、帯状材に角を容易に形成するために、帯状スペーサシーリング材を配置する際、利用者に手動取付工具16の向きを変えることを可能にする。該案内路はまた、必要に応じて手動取付工具16を帯状スペーサシーリング材から取外して帯状スペーサシーリング材を再配置することを可能にする。これは、利用者が帯状材の配置を部分的にのみ終了している場合に特に有利である。反対に、板ガラス12に既に接着されている帯状スペーサシーリング材の上で手動取付工具16の位置を容易に直すことができ、これにより帯状材の配置を完了させ、断熱ガラスユニットを形成する。
【0023】
図5には、本発明の一実施形態による切断装置も示す。一実施例では、切断装置は、スロット又は刃ガイド46内で板ガラス12と概ね平行に前後動のできる、アンビル48と接触する刃44を備えている。刃を往復させるために空気供給又は他のなんらかの既知の手段によって作動する、刃作動つまみ又はボタン50で切断装置を始動することができる。切断装置は、切断深さ変更始動ボタンも有することとしてもよい。本実施形態では、例えば、第1の作動ボタンを扱うことにより、帯状スペーサシーリング材14は曲げて角を形成することができるように切欠きされる。帯状スペーサシーリング材14を部分的に切ることにより切欠きが施される。この場合、切断刃44はアンビルの手前で止まる。第2の作動ボタンを扱うと、切断刃44は帯状スペーサシーリング材14を完全に切断するためにさらに延びる。この切断は、帯状スペーサシーリング材14の配置を完成するために断熱ガラスユニットの最後の角で行われる。
【0024】
帯状スペーサシーリング材14の配置をさらに補助するために、一実施形態では、手動取付工具は帯状スペーサシーリング材14の取り付け中これに圧力をかけるための圧下ローラ52を含む。図3、図5に示す通り、圧下ローラ52は筐体の下面のスロットの中に部分的に収容される車軸を中心に回転する。圧下ローラ52は前述の案内路の一部を形成する。調節可能な車軸又は軸は、最終的に圧下ローラ調節つまみ54に接続する。圧下ローラ調節つまみを回転させることにより、圧下ローラ52は圧下ローラ溝52の中を上又は下に動かすことができる。圧下ローラはばね付勢されることにより、帯状スペーサシーリング材にかかる下向き圧力を概ね一定に維持しつつ、帯状スペーサシーリング材高さの小さなばらつきを吸収することができる。作動中、圧下ローラは帯状スペーサシーリング材14に圧力を加えることにより、該帯状スペーサシーリング材を板ガラス12に付着させる。
【0025】
帯状スペーサシーリング材の位置決めと引き延ばしをさらに補助するために、手動取付工具は帯状スペーサシーリング材を板ガラスの端部から適切な距離に布設する手段を提供するための、調節可能な案内板56も含む。案内ローラ36、38、40の端部と板ガラス12との接触を保つことにより、利用者は帯状スペーサシーリング材の板ガラスの端部又は周辺からの適切な間隔を制御することができる。
【0026】
案内ローラ36、38、40を調節するために、案内板取付けねじ58、58aは緩められている。次に、案内板調節つまみ60を回転させて、案内ローラ36、38、40が板ガラス12と目標の距離で接触するまで、案内板をベースプレートの底面を横切って移動させる。これにより帯状スペーサシーリング材は板ガラス12の目標の位置に取り付けられる。一度目標の位置に到達したら、ねじ58、58aを堅く締めて案内板56を定位置に固定し、帯状スペーサシーリング材の取り付けを進めることができる。
【0027】
筐体の正面には正面位置決めローラ34が取り付けられている。一実施形態において、図1、図2に示す通り、正面位置決めローラ34は、スロット内のねじ又はボルト等の調節可能な取付具62を介して筐体に取り付けることができる。ねじ又はボルトを緩めると、正面位置決めローラ34は取付具62のスロット又はねじ溝の中を滑りながら動くことができる。いったん正面位置決めローラ34の目標の高さが見つかると、ねじ又はボルトは取付具の外面と摩擦係合するように堅く締め付けられる。当然のことながら、当業者は正面位置決めローラの高さを調節できる他種の取付具を利用できることは容易に理解できよう。
【0028】
本発明の手動取付工具16は、利用者に帯状スペーサシーリング材14の切欠くべき位置と角を形成すべき位置を警告する照準システムを有する。照準システムは、一つのレーザ又は複数のレーザ66で作動する一組のレーザポート64、64aを有するものとすることができる。さらに分かるように、レーザ66はレーザ制御スイッチ68によって作動される。制御スイッチ68を扱うことによって、レーザ66はオン状態になり、手動取付工具16から少し離れた操作者から容易に見える指示点を投光するために、表示光線が対応するレーザポート64、64aから発光される。この目的のためにレーザ以外の既知の光学ビームを利用することができる。
【0029】
作動中、帯状材14を正面位置決めローラ34の下で位置決めピン42、42a、43の間に挿入して圧下ローラ52に接触させることにより、帯状スペーサシーリング材14が板ガラス12の上面に取り付けられる。利用者は次に、板ガラスの側面と係合する案内ローラ36、38、40と共に前部ローラ30、30aと、後部ローラ32、32aによって支持される手動工具を転動させる。利用者は、帯状スペーサシーリング材14の上面が正面位置決めローラ34と係合するように、配置される帯状スペーサシーリング材14を工具16の上及び前に保持する。帯状スペーサシーリング材14の取り付け中に、該帯状スペーサシーリング材は位置決めピン42、42a、43によって横方向に、正面位置決めローラ34によって縦方向に案内され、案内路を通って動き、該帯状スペーサシーリング材を板ガラス12に固定するために帯状スペーサシーリング材14に圧力を加える働きをする圧下ローラ52と垂直方向に係合する。
【0030】
照準システムは、手動取付工具16が角に到着して、帯状スペーサシーリング材14が切欠きを必要とするときを判断し、次に手動取付工具16がどの位置で曲がる又は旋回する必要があるかを判断するために、レーザポート64、64aから投光される表示光を利用者が見ることを可能にする。言い換えると、利用者に帯状スペーサシーリング材が切欠きすべき位置を知らせるために、第1のレーザポート64は利用者が容易に見ることのできる表示光線を投光する。利用者は、第1の表示光と板ガラス12の端部とを整列させ、角が90度であるという条件で、帯状スペーサシーリング材14を切欠くために刃作動ボタン50を操作する。利用者は次に、第2レーザポート64aから投光される第2の表示光線が板ガラス12の端部と整列するまで手動取付工具16を帯状スペーサシーリング材14に沿って動かす。この時点で、圧下ローラ52の中心線は切欠きの真上に来ている。利用者は、帯状スペーサシーリング材14に角を形成するために圧下ローラ52の中心線を中心に手動取付工具16を旋回させる。その後、この工程は板ガラスの次の側面で繰り返される。
【0031】
特許法に基づき最良の形態及び好適な実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、むしろ添付の請求の範囲によって規定される。本発明は上述にて特定の形態に関連して説明したが、本発明はさまざまな方法で改良及び定義することができ、下記の請求項の文言によるものを除いて解釈によって限定されるべきでないことは当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態により作業机の上に位置付けした板ガラスに帯状材を取付する際の側面図である。
【図2】図1に示した実施形態の斜視図である。
【図3】図1に示した実施形態の正面部分の側面図である。
【図4】図1に示した実施形態の正面部分のもう1つの側面図である。
【図5】図1に示した実施形態の筐体の正面図である。
【図6】図1に示した実施形態の筐体の裏面図である。
【符号の説明】
【0033】
10 作業机 12 板ガラス
14 帯状スペーサシーリング材 16 手動取付工具
18 取っ手 20 筐体
22 取っ手支持材 24 ベースプレート
26 ベースプレートブラケット 28 空気注入ノズル
30、30a 前部ローラ 32、32a 後ろローラ
34 正面位置決めローラ 36 前部案内ローラ
38 中央案内ローラ 40 後部案内ローラ
42、42a、43 位置決めピン 44 刃
46 刃ガイド 48 アンビル
50 刃作動つまみ(ボタン) 52 圧下ローラ
54 圧下ローラ調節つまみ 56 案内板
58、58a ねじ 60 案内板調節つまみ
62 取付具 64、64a レーザポート
66 レーザ 68 制御スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板ガラスに沿って帯状スペーサシーリング材を布設するための装置であって、
第1及び第2の端部を有する取っ手と、
前記取っ手の前記第1の端部に結合されており、回転自在なベースプレートローラを有するベースプレートと、
前記取っ手の第2の端部と前記ベースプレートとに結合されており、正面位置決めローラと少なくとも一つの案内ピンと圧下ローラとを有する筐体と、を備え、
前記少なくとも一つの案内ピンと前記筐体ローラとは、粘着帯状材を布設するための案内路を形成し、前記圧下ローラは帯状スペーサシーリング材を板ガラス上に取り付けるための圧力を与える、装置。
【請求項2】
前記筐体の内部に配置されるか又はこれに取付けられており、少なくとも一つの照準ポートと、少なくとも一つの指示光を投光することができる光源発生器とを有する照準システムを備える請求項1に記載の装置。
【請求項3】
少なくとも一つの案内ピンから横方向にずらして配置されており、前記筐体に取付けられているアンビルと、
前記アンビルの反対側に位置し、前記筐体の切断刃スロットに少なくとも部分的に収容されて往復動することができる切断刃と、
帯状スペーサシーリング材を切断するとともに前記切断刃を引込めるために、前記切断刃を前記アンビルに向けて移動させるべく前記切断刃と通信する切断刃作動手段と、
を備える請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ベースプレートの底面に沿った向きに配置され、少なくとも2つの案内ローラが取付けられた調節可能な案内板を備え、
前記少なくとも2つの案内ローラは前記ベースプレートローラに対して垂直向きに配置されている請求項3に記載の装置。
【請求項5】
板ガラスに沿って粘着帯状材を布設するための装置であって、
第1及び第2の端部を有する取っ手と、
前記取っ手の前記第1の端部に結合されており、回転自在なベースプレートローラを有するベースプレートと、
前記取っ手の第2の端部と前記ベースプレートとに結合されており、正面位置決めローラと少なくとも一つの案内ピンと圧下ローラとを有するとともに、その内部に切断手段を有し、前記少なくとも一つの案内ピンと前記筐体ローラは帯状スペーサシーリング材を布設するための案内路を形成し、前記圧下ローラは帯状スペーサシーリング材を板ガラス上に取り付けるための圧力を与える筐体と、
前記筐体に取付けられており、少なくとも一つの照準ポートと少なくとも一つの指示光を投光することができる光源発生器とを有する照準システムと、を備える装置。
【請求項6】
少なくとも一つの案内ピンから横方向にずらして配置されており、前記筐体に取付けられているアンビルと、
前記アンビルの反対側に位置し、前記筐体の切断刃ガイドに少なくとも部分的に収容されて往復動することができる切断刃と、
帯状スペーサシーリング材を切断するとともに前記切断刃を引込めるために、前記切断刃を前記アンビルに向けて往復させるべく前記切断刃と通信する切断刃作動手段と、
を備える請求項5に記載の切断手段。
【請求項7】
前記ベースプレートの底面に沿った向きに配置され、少なくとも2つの案内ローラが取付けられた調節可能な案内板を備え、
前記少なくとも2つの案内ローラは前記ベースプレートローラに対して垂直向きに配置されている請求項5に記載の装置。
【請求項8】
板ガラスに沿って帯状スペーサシーリング材を布設するための装置であって、
第1及び第2の端部を有する取っ手と、
前記取っ手の前記第1の端部に結合されており、回転自在なベースプレートローラを有するベースプレートと、
前記取っ手の第2の端部と前記ベースプレートとに結合されており、正面位置決めローラと少なくとも一つの案内ピンと圧下ローラとを有するとともに、その内部に切断手段を有し、前記少なくとも一つの案内ピンと前記正面位置決めローラは帯状スペーサシーリング材を布設するための案内路を形成し、前記圧下ローラは帯状スペーサシーリング材を板ガラス上に取り付けるための圧力を与える筐体と、
前記筐体に取付けられており、少なくとも一つの照準ポートと少なくとも一つの指示光を投光することができる光源発生器とを有する照準システムと、
前記ベースプレートの底面に沿った向きに配置されるとともに、前記ベースプレートローラに対して垂直向きに配置される少なくとも2つの案内ローラが取付けられた調節可能な案内板と、を備えた装置。
【請求項9】
少なくとも一つの案内ピンから横方向にずらして配置されて、前記筐体に取付けられているアンビルと、
前記アンビルの反対側に位置し、前記筐体の切断刃ガイドに少なくとも部分的に収容されて往復動することができる切断刃と、
帯状スペーサシーリング材を切断するとともに前記切断刃を引込めるために、前記切断刃を前記アンビルに向けて往復させるべく前記切断刃と通信する切断刃作動手段と、
を備える請求項8に記載の切断手段。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−503786(P2006−503786A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−547111(P2004−547111)
【出願日】平成15年10月24日(2003.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/033726
【国際公開番号】WO2004/037500
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(505154842)エーエフジー インダストリーズ,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】