説明

幅狭形溝路部材

【課題】左右側板間の上部の開口幅寸法が底板の深さ寸法に比して小さく形成される幅狭形溝路部材にあって、ユーザーの希望寸法に容易に対応し得るとともに、低コストで製作し得る幅狭形溝路部材を提供する。
【解決手段】底板2の幅方向の中間位置で左右に分割形成された分割溝路部材対4を、その分割された底板2’,2’の分割部端面5,5を突き合わせた状態で対向配置して、分割された底板2’,2’相互を離間不能に連結するとともに、左右側板3,3をその開口幅を規定する複数の連結杆6を介して相互に連結した。このように曲げ加工によって形成される分割溝路部材7を一対として用いた分割溝路部材対4を一体化することにより、上端から底板2までの深さ寸法Hを自由に設定でき、左右側板3,3間の開口幅寸法Wに比して深さ寸法Hが極めて大きい幅狭形溝路部材1の製作が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底板の深さ寸法に比して左右側板間の上部の開口幅寸法が小さく形成され、例えばガソリンスタンド,食品工場,業務用厨房等の床面に配設されて溝路を構成する幅狭形溝路部材に関する。
【背景技術】
【0002】
長手方向に延在する底板と、該底板の左右側縁から上方に立ち上がる左右側板とを備え、該左右側板間の上部の開口幅寸法が上端から底板までの深さ寸法に比して小さく形成された金属薄板製の幅狭形溝路部材が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
上記のような幅狭形溝路部材の製作において、図10に示すように、V形溝bを備えたダイaと、該V形溝bに一致する形状の突き曲げ端を備えたパンチcとを用いて金属薄板dを一箇所ずつ折曲して加工する場合、V形溝bが標準的な直角であると、先に折曲した金属薄板dの側部mが想像線で示すようにパンチcと干渉するため、深さ寸法に比して左右側板間の上部の開口幅寸法が小さいものは製作することができない。そこで、先行技術(特許文献1)にあっては、図11(A),(B)に示すように、鈍角のV形溝fが設けられたダイeと、該V形溝fに一致する形状の突き曲げ端を備えたパンチgとを用いて、金属薄板dの両側部m,mを中間部nに対して順に同一方向に鈍角で折曲した後、図11(C)に示すように、異なる鈍角のV形溝jが設けられたダイhと、該V形溝jに一致する形状の突き曲げ端を備えたパンチkとを用いて、両側部m,mが略平行となるように中間部nの略中央位置を鈍角に折曲することにより、深さ寸法に比して左右側板間の上部の開口幅寸法が小さい幅狭形溝路部材pを製作するようにしている。
【特許文献1】実公昭57−23587号公報
【特許文献2】特開2004−100240号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、先行技術(特許文献1)に開示されているようなV形溝jを備えたダイhと、該V形溝jに一致する形状の突き曲げ端を備えたパンチkとを用いて金属薄板dを一箇所ずつ折曲する加工方法にあっては、金型費が安価であるため、幅狭形溝路部材pを低コストで製作し得る利点があり、深さ寸法に比して左右側板間の上部の開口幅寸法が小さい幅狭形溝路部材の製作が一応可能ではあるものの、左右側板の縦幅を余り長くすると、曲げ加工に際して従来と同様に、先に折曲した金属薄板dの側部mがパンチkと干渉するため、製作可能な左右側板の縦幅に限度があり、左右側板間の開口幅寸法に比して深さ寸法が余り大きなものは製作できないという問題点があった。
【0005】
また、上記のようなダイとパンチを用いる曲げ加工に代えて、絞り成形によって幅狭形溝路部材を製作する場合(特許文献2参照)には、深さ寸法が大きい幅狭形溝路部材の製作が可能ではあるが、絞り成形用の金型費が高価であるため、ユーザーの希望寸法に対応することが難しいという問題点があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点を解消するためになされたものであり、左右側板間の上部の開口幅寸法が底板の深さ寸法に比して小さく形成される幅狭形溝路部材にあって、ユーザーの希望寸法に容易に対応し得るとともに、低コストで製作し得る幅狭形溝路部材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、長手方向に延在する底板と、該底板の左右側縁から上方に立ち上がる左右側板とを備え、該左右側板間の上部の開口幅寸法が上端から底板までの深さ寸法に比して小さく形成された金属薄板製の幅狭形溝路部材であって、前記底板の幅方向の中間位置で左右に分割形成された分割溝路部材対が、その分割された底板の分割部端面を突き合わせた状態で対向配置され、かつ分割された底板相互が離間不能に連結されるとともに、左右側板が開口幅を規定する複数の連結杆を介して相互に連結されていることを特徴とする幅狭形溝路部材である。
【0008】
ここで、分割溝路部材対は、ダイとパンチを用いた、金属薄板に対する曲げ加工によって形成され得る。この時、各分割溝路部材は、幅狭形溝路部材を構成する底板の幅方向の中間位置で、左右で一対をなすように分割形成されるので、断面コ字形を呈する一般的形状の幅狭形溝路部材を構成する各分割溝路部材の曲げ加工にあっては、側板と分割された底板を形成するための曲げ加工を一回行うだけでよく、また、左右側板の下部を幅方向に拡張して上部の開口幅寸法より広くした複雑な形状の幅狭形溝路部材を構成する各分割溝路部材を曲げ加工する場合にあっても、先に折曲した金属薄板の側部がパンチと干渉することがないため、このような複雑な形状の分割溝路部材であっても曲げ加工を容易に行うことが可能である。また、左右側板を連結する複数の連結杆は、左右側板の上部開口を溝蓋によって遮蔽する場合に、該溝蓋を支承する蓋受け杆とすることもでき、この場合には、溝蓋の上面と左右側板の上端面とが略面一となる高さ位置に連結杆が配設される。さらに、分割された底板相互が離間不能に連結された状態は、必ずしも底板の分割部端面相互を水密状に接合する必要はなく、突き合わせた分割部端面相互が離間しない状態で接合されていればよい。
【0009】
上記幅狭形溝路部材にあって、分割された底板相互及び連結杆と左右側板とが溶接により接合されている構成が提案される。ここで、溶接にはYAGレーザー溶接,TIG溶接,半自動CO溶接等の溶接手段が適用され得る。特にYAGレーザー溶接は、熱による歪みが極めて少ないため、金属薄板を精度よく溶接することができる。
【0010】
さらに、左右側板の何れか一方の側板の下部に、溝路内部と連通する排水管連結用筒部が突設されている構成が提案される。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、上述したように、長手方向に延在する底板と、該底板の左右側縁から上方に立ち上がる左右側板とを備え、該左右側板間の上部の開口幅寸法が上端から底板までの深さ寸法に比して小さく形成された金属薄板製の幅狭形溝路部材であって、前記底板の幅方向の中間位置で左右に分割形成された分割溝路部材対が、その分割された底板の分割部端面を突き合わせた状態で対向配置され、かつ分割された底板相互が離間不能に連結されるとともに、左右側板が開口幅を規定する複数の連結杆を介して相互に連結された幅狭形溝路部材であるから、分割溝路部材対を構成する各分割溝路部材は、ダイとパンチを用いた、金属薄板に対する曲げ加工によって形成し得るので、金型費が安価であり、これにより、幅狭形溝路部材を低コストで製作することができるとともに、底板の深さ寸法および左右側板間の上部の開口幅寸法を自由に設定し得るので、ユーザーの希望寸法に容易に対応することができる。
【0012】
また、上記幅狭形溝路部材にあって、分割された底板相互及び連結杆と左右側板とが溶接により接合されている構成にあっては、製作時における接合作業が簡単であり、かつ強硬な接合状態を得ることができる。
【0013】
さらに、左右側板の何れか一方の側板の下部に、溝路内部と連通する排水管連結用筒部が突設されている構成にあっては、該排水管連結用筒部によって排水管を直接連結することができる。ここで、ダイとパンチを用いた曲げ加工によって形成される従来の幅狭形溝路部材(図11参照)にあっては、上述したように、左右側板間の開口幅寸法に比して深さ寸法が余り大きなものは製作できず、排水管の施工深さに対応する深さ寸法の幅狭形溝路部材を製作することができないため、ダイとパンチを用いた曲げ加工によって形成される従来の幅狭形溝路部材に排水管を直接連結することができなかったのであるが、本発明にあっては、左右側板間の開口幅寸法が小さく、かつ排水管の施工深さに対応する深さ寸法の幅狭形溝路部材を製作することができるため、側板の下部で排水管の施工深さに対応する深さ位置に、溝路内部と連通する排水管連結用筒部を設ければ、該排水管連結用筒部によって排水管を直接連結することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の第一実施例を、図1〜図4に基づいて説明する。
幅狭形溝路部材1は、図1,図2に示すように、長手方向に延在する底板2と、該底板2の左右側縁から上方に立ち上がる左右側板3,3とを備え、該左右側板3,3間の上部の開口幅寸法Wが上端から底板2までの深さ寸法Hに比して小さく形成されており、前記底板2の幅方向の中間位置で左右に分割形成された分割溝路部材対4(図2(B)参照)が、図2(A)に示すように、その分割された底板2’2’の分割部端面5,5を突き合わせた状態で対向配置され、かつ分割された底板2’2’相互が離間不能に連結されるとともに、左右側板3,3が、該側板3,3の開口幅を規定する複数の連結杆6を介して相互に連結されている。
【0015】
ここで、上記幅狭形溝路部材1は、厚さ1.5〜6.0mm程度のステンレスまたはスチールの金属薄板が素材に用いられており、開口幅寸法Wが10〜100mm程度、深さ寸法Hが100〜500mm程度で形成される。また、全体の長さ寸法は1000mm,2000mm等のように1000mm単位の定尺寸法で形成される。
【0016】
また、分割された底板2’2’相互、及び連結杆6の端部と左右側板3,3との当接部は、YAGレーザー溶接によって接合されている。このYAGレーザー溶接は、TIG溶接に比してビード幅が狭く、かつ材料の熱による歪みが極めて少ないため、金属薄板の溶接に好適に用いることができる。そして、このように、分割された底板2’2’相互、及び連結杆6と左右側板3,3とを溶接により接合することにより、接合作業を簡単に行うことができるとともに、強固な接合状態を得ることができる。尚、分割された底板2’2’相互の連結は、分割された底板2’2’相互を離間不能とするものである。従って、分割部端面5,5相互をその長手方向に亘って全体的に溶接して水密状に接合することも可能であるが、必ずしも水密状に接合することは必要ではなく、非水密状で部分的に接合されていればよい。この場合、施工状態において、分割部端面5,5の突き合わせ部分に生じる微少な隙間から漏出する雨水,排水等は、地盤に浸透吸収されることとなる。
【0017】
次に、上述した分割溝路部材対4(図2(B)参照)を構成する各分割溝路部材7の形成方法について説明する。図3は、各分割溝路部材7の素材となる金属薄板8を示し、ブレーキプレスによって折り曲げられる仮想折り曲げ線9の一側に底板2’となる底板片部10を備え、仮想折り曲げ線9の他側に側板3となる側板片部11を備えている。即ち、この金属薄板8の横幅は、成形する分割溝路部材7の底板2’の横幅寸法と側板3の高さ寸法とを合わせた所定寸法に切断加工されている。また、側板3となる側板片部11の所定位置には、連結杆6(図2(A)参照)の端部を嵌入し得る複数の嵌挿孔12が打ち抜き加工またはレーザー加工によって形成されている。
【0018】
そして、前記金属薄板8を、図4(A)に示すように、ブレーキプレス(図示省略)にセットされたダイ13上に載置して仮想折り曲げ線9をダイ13に形成された直角のV形溝14上に位置させ、このV形溝14に一致する形状の突き曲げ端を備えたパンチ15で金属薄板8を曲げ加工する。これにより、図4(B)に示すように、金属薄板8が仮想折り曲げ線9で直角に折曲され、底板2’と側板3とが直角をなすように折曲された分割溝路部材7が成形される。
【0019】
このように成形された分割溝路部材7を一対に用いて、図2(A)に示すように、底板2’2’の分割部端面5,5を突き合わせた状態で対向配置し、該底板2’2’相互をYAGレーザー溶接により離間不能に連結するとともに、複数の連結杆6の両端部を左右側板3,3の嵌挿孔12,12に嵌入した状態で、各連結杆6の両端部と該両端部に当接する嵌挿孔12,12の孔縁とをYAGレーザー溶接により連結することにより、左右側板3,3間の上部の開口幅寸法Wが上端から底板2までの深さ寸法Hに比して小さく形成された幅狭形溝路部材1を得ることができる。
【0020】
尚、左右側板3,3の上部開口を溝蓋15(図2(A)参照)によって遮蔽する場合には、左右側板3,3を連結する複数の連結杆6を、該溝蓋15を支承する蓋受け杆とすることができ、この場合には、溝蓋15の上面と左右側板3,3の上端面とが略面一となる高さ位置に連結杆6が配設される。
【0021】
図5〜図7は、第一実施例の変形実施例を示し、この変形実施例は、図5(A)に示すように、左右側板3,3の下部を幅方向に拡張して上部の開口幅寸法Wより広くしたものである。このような複雑な形状の幅狭形溝路部材1を構成する各分割溝路部材7を曲げ加工する場合には、図6に示すように、金属薄板8をブレーキプレスによって折り曲げられる互いに平行な仮想折り曲げ線16,17,18によって仮想区分して、仮想折り曲げ線16の一側に底板2’となる底板片部10と、仮想折り曲げ線16の他側と仮想折り曲げ線17との間に側板3の下部となる下部側板片部19と、仮想折り曲げ線17と仮想折り曲げ線18との間に側板3の拡開部となる側板拡開片部20と、仮想折り曲げ線18の他側に側板3の上部となる上部側板片部21とを備えた所定の横幅となるように金属薄板8が切断加工される。また、該上部側板片部21の所定位置には、連結杆6(図5参照)の端部を嵌入し得る複数の嵌挿孔12が打ち抜き加工またはレーザー加工によって形成される。
【0022】
そして、前記金属薄板8を、図7(A)に示すように、直角のV形溝14を備えたダイ13上に載置して、該V形溝14に一致する形状の突き曲げ端を備えたパンチ15によって仮想折り曲げ線16で金属薄板8を直角に折曲し、次いで、図7(B)に示すように、金属薄板8の前後及び表裏を反転させて、前記ダイ13上に載置するとともに、前記パンチ15によって仮想折り曲げ線18で金属薄板8を直角に折曲し、最後に、図7(C)に示すように、金属薄板8の表裏を再度反転させて、前記ダイ13上に載置するとともに、前記パンチ15によって仮想折り曲げ線17で金属薄板8を直角に折曲することにより、仮想折り曲げ線16,17,18で夫々直角に折曲されて所定形状に成形された分割溝路部材7を得ることができる。
【0023】
そして、上記のように成形された分割溝路部材7を一対に用いて分割溝路部材対4(図5(B)参照)とし、図5(A)に示すように、底板2’2’の分割部端面5,5を突き合わせた状態で対向配置して、該底板2’2’相互をYAGレーザー溶接により離間不能に連結するとともに、複数の連結杆6の両端部を左右側板3,3の嵌挿孔12,12に嵌入した状態で、各連結杆6の両端部と該両端部に当接する嵌挿孔12,12の孔縁とをYAGレーザー溶接により連結することにより、左右側板3,3の下部が幅方向に拡張されて上部の開口幅寸法Wより広くなった幅狭形溝路部材1を製作することができる。
【0024】
このように、左右側板3,3の下部を幅方向に拡張して上部の開口幅寸法Wより広くした複雑な形状の幅狭形溝路部材1を構成する各分割溝路部材7を曲げ加工する場合にあっても、先に折曲した金属薄板8の側部がパンチ15と干渉することがないため、複雑な形状の分割溝路部材7であっても曲げ加工を容易に行うことが可能である。
【0025】
このように、本発明によれば、分割溝路部材対4を構成する各分割溝路部材7を、金属薄板8に対する曲げ加工によって形成し、該分割溝路部材7を一対として用いた分割溝路部材対4を一体化していることにより、上端から底板2までの深さ寸法Hを自由に設定でき、左右側板3,3間の開口幅寸法Wに比して深さ寸法Hが極めて大きい幅狭形溝路部材1を製作することができる。そして、分割溝路部材対4を構成する各分割溝路部材7を、ダイ13とパンチ15を用いた、金属薄板8に対する曲げ加工によって形成し得るので、金型費が安価であり、これにより、幅狭形溝路部材1を低コストで製作することができるとともに、底板2の深さ寸法Hおよび左右側板3,3間の上部の開口幅寸法Wを自由に設定し得るので、ユーザーの希望寸法に容易に対応することができる。
【0026】
尚、前記第一実施例及び変形実施例では、底板2が水平に形成された幅狭形溝路部材1を示したが、金属薄板8の曲げ加工に際して、ダイとパンチによるエアー曲げによって各分割溝路部材7の底板2’を鈍角に折曲することにより、底板2をV形に形成することも可能である。
【0027】
図8は、第二実施例を示し、この第二実施例は、上述した幅狭形溝路部材1を構成する側板3の下部に、溝路内部と連通する排水管連結用筒部22を突設したものである。該排水管連結用筒部22は、幅狭形溝路部材1と同様にステンレスまたはスチールの金属薄板を素材に用いて筒状に形成されており、側板3の下部に開口された排水孔(図示省略)を囲繞するように側板3に宛った状態で、YAGレーザー溶接によって側板3と接合されている。
【0028】
かかる構成にあって、本発明よれば、左右側板3,3間の開口幅寸法Wが小さく、かつ地中に埋設される排水管(図示省略)の施工深さに対応する深さ寸法Hの幅狭形溝路部材1を製作することができるため、側板3の下部で排水管の施工深さに対応する深さ位置に、溝路内部と連通する排水管連結用筒部22を設ければ、該排水管連結用筒部22によって排水管を直接、幅狭形溝路部材1に連結することができる。
【0029】
尚、かかる排水管連結用筒部22は、図9に示すように、左右側板3,3の長手方向の端部を遮蔽する端板23の下部に突設することも可能である。
【0030】
また、上述した各実施例では、溶接手段としてYAGレーザー溶接を用いているが、その他の溶接手段としては、TIG溶接,半自動CO溶接が適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第一実施例にかかる幅狭形溝路部材1の外観斜視図である。
【図2】(A)は同上の幅狭形溝路部材1の側断面図、(B)は該幅狭形溝路部材1を構成する分割溝路部材対4の側断面図である。
【図3】分割溝路部材7の素材となる金属薄板8の平面図である。
【図4】金属薄板8の曲げ加工を示す説明図である。
【図5】(A)は第一実施例の変形実施例にかかる幅狭形溝路部材1の側断面図、(B)は該幅狭形溝路部材1を構成する分割溝路部材対4の側断面図である。
【図6】変形実施例における分割溝路部材7の素材となる金属薄板8の平面図である。
【図7】変形実施例における金属薄板8の曲げ加工を示す説明図である。
【図8】第二実施例にかかる幅狭形溝路部材1の外観斜視図である。
【図9】第二実施例にかかる幅狭形溝路部材1の他の形態を示す外観斜視図である。
【図10】従来の曲げ加工を示す説明図である。
【図11】従来の他の曲げ加工を示す説明図である。
【符号の説明】
【0032】
1 幅狭形溝路部材
2 底板
2’底板
3 側板
4 分割溝路部材対
5 分割部端面
6 連結杆
22 排水管連結用筒部
H 深さ寸法
W 開口幅寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延在する底板と、該底板の左右側縁から上方に立ち上がる左右側板とを備え、該左右側板間の上部の開口幅寸法が上端から底板までの深さ寸法に比して小さく形成された金属薄板製の幅狭形溝路部材であって、
前記底板の幅方向の中間位置で左右に分割形成された分割溝路部材対が、その分割された底板の分割部端面を突き合わせた状態で対向配置され、かつ分割された底板相互が離間不能に連結されるとともに、左右側板が開口幅を規定する複数の連結杆を介して相互に連結されていることを特徴とする幅狭形溝路部材。
【請求項2】
分割された底板相互及び連結杆と左右側板とが溶接により接合されていることを特徴とする請求項1記載の幅狭形溝路部材。
【請求項3】
左右側板の何れか一方の側板の下部に、溝路内部と連通する排水管連結用筒部が突設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の幅狭形溝路部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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