説明

幕体開閉装置及び幕体開閉方法

【課題】 幕体の繰り出し方向側のガイドレール端部より外方を幕体で完全に覆うことが可能な幕体開閉装置を提供すること。
【解決手段】 ガイドレール21に沿って移動する取付具24に略くの字状のリンク41を回動可能に設け、ガイドレール21端部下面にリンク41の他端と当接するように係合部材5を突設して、幕体13の繰り出し時に、リンク41の揺動によって幕体13を繰り出すようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状の幕体を電動で巻き上げ及び繰り出しを行う幕体開閉装置と、その幕体開閉制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、窓などに配設して外光を遮光させり視界を遮断させるものとして、例えば、シート状の幕体を電動で巻き上げたり、繰り出しを行う幕体開閉装置がある。
【0003】
この幕体開閉装置は様々なタイプのものがあるが、例えば、上下方向にロールスクリーン生地を降ろしていくタイプとして以下のようなものがある。すなわち、このものは、ローラによって巻き取られるロールスクリーン生地と、該ロールスクリーン生地の先端縁に取り付けられこのロールスクリーン生地を均等に引き出すスライダと、ロールスクリーン生地の両側に沿って形成された被係止部と、該被係止部がロールスクリーン生地の内側に抜け出るのを規制しつつロールスクリーン生地およびスライダを引き出し方向あるいは巻き取り方向へと案内する一対の平行なガイドレールと、このガイドレールを建造物の室外側窓枠に対しこの窓枠に形成されている既存のレールその他の縁部の形状を利用してねじ等の締結具を使用することなく着脱可能に外付けする取付用ステーとを備えて構成された外付けロールスクリーンがある。
この外付けロールスクリーンによれば、かかる構成によって、既存建造物の窓枠に室外側から後付けするのに好適である、としている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、上記とは別の幕体開閉装置として、例えば、天窓にスクリーンを張っていくタイプとして以下のようなものがある。すなわち、このものは、スクリーンを巻き取る巻取軸を取付面に回転可能に支持し、巻取軸内には該巻取軸にスクリーン巻き取り方向の回転力を付与する付勢手段を設け、スクリーンに取着されたウェイトバーにワイヤーを掛装し、ワイヤーの一端を取付面に固定するとともに、他端を操作ボックス内のワイヤー巻取軸で巻き取り可能とし、操作ボックスにはワイヤー巻取軸の不操作時に付勢手段の付勢力による該ワイヤー巻取軸の回転を阻止するストッパ装置と、ストッパ装置の作動を解除する解除手段とを備えて構成されたロールブラインドがある。このロールブラインドによれば、天窓や傾斜窓に設置した際、美観に優れ、軽微な操作力でスクリーンを駆動可能とし、かつ安価に提供できる、としている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−113577号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】特開平10−331557号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、例えば、後者のような天窓にスクリーン(以下、「幕体」という)を張っていくタイプの幕体開閉装置は、前者のような幕体開閉装置のように、幕体の自重を利用して繰り出すのではなく、幕体自体を外力によって繰り出す必要がある。
そのため、後者の幕体開閉装置は、幕体の繰り出し方向側の窓枠端部に、幕体に止着させたワイヤを案内させる滑車を設け、そのワイヤを介して幕体を引き出すようにしているのが一般的である。
【0007】
また、前者のようなガイドレールを設けた幕体開閉装置を、仮に、天窓に配設する場合も同様に、幕体の繰り出し方向側のガイドレール端部等に、幕体に止着させたワイヤを案内させる滑車が必要となる。
【0008】
すなわち、何れのタイプの幕体開閉装置においても、幕体の繰り出し方向側には、幕体を引き出すための部材を必要としており、そのため、かかる部材のスペース分、幕を張ることができなかった。
【0009】
また、左右に幕体を配設する所謂両開きタイプの幕体開閉装置の場合(施工場所は天窓に限らない)、左右からの幕体同士を衝合させて閉幕させるのが一般的であるが、この場合は、幕体同士の衝合部に隙間が生じてしまう惧れがあった。
【0010】
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる幕体開閉装置及び幕体開閉方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記技術課題を達成するために、本発明にかかる幕体開閉装置及び幕体開閉方法は、下記の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1にかかる幕体開閉装置は、幕体を引き上げ及び繰り出し可能な幕体開閉装置であって、前記幕体の一端が止着された幕体支持部と、所要の間隔をおいて並設され、前記幕体支持部を直交するように配設させたガイドレールと、前記ガイドレールと係合された取付具を該ガイドレール上面に沿って移動させる移動手段と、前記幕体の他端が一端に係合されると共に、他端が該ガイドレール下面側に突出され、中途部が前記取付具に該ガイドレール長手方向に向かって揺動可能に支持されたリンクと、前記幕体の繰り出し方向側の前記ガイドレール端部下面に、前記リンクの他端と当接するように突設させた係合部材とを備えてなることを特徴とする。
請求項2にかかる幕体開閉装置は、請求項1において、前記幕体支持部は、前記ガイドレールの両端側に配設され、前記移動手段は、前記取付具を連動させて一対の前記幕体を両開き可能に構成され、前記リンクは、少なくとも一方の前記幕体の他端と係合されていることを特徴とする。
請求項3にかかる幕体開閉装置は、請求項1または2において、前記幕体支持部は、前記幕体の一端が止着された支持ロールと、該支持ロールと係合された弾性体とを備え、該弾性体の復元力によって該幕体を巻き上げ方向に付勢させていることを特徴とする。
請求項4にかかる幕体開閉装置は、請求項1または2において、前記ガイドレールに摺動可能に係合され、前記幕体を支持させるカーテンフックが配設されていることを特徴とする。
請求項5にかかる幕体開閉方法は、一端が止着された幕体を、並設したガイドレールに沿って移動する取付具に連係して引き上げ及び繰り出しをする幕体開閉方法であって、前記取付具に前記ガイドレール長手方向に向かって中途部を揺動可能に支持したリンクの一端と前記幕体の他端とを係合し、前記幕体の繰り出し方向側の前記ガイドレール端部下面に係合部材を突設し、前記ガイドレール下面側に突出した前記リンクの他端と前記係合部材とが、前記幕体の繰り出し時に係合して、前記幕体の他端を該リンクの揺動によって繰り出すことを特徴とする。
請求項6にかかる幕体開閉方法は、請求項5において、前記幕体を前記ガイドレールの両端側に配設すると共に、前記取付具を連動させて一対の前記幕体を両開き可能に構成し、前記リンクを、少なくとも一方の前記幕体の他端と係合して 前記リンクの揺動によって少なくとも一方の前記幕体を繰り出して、一対の該幕体の他端同士が重なるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ガイドレールに沿って移動する取付具にリンクを回動可能に設け、ガイドレール端部下面にリンクの他端と当接するように係合部材を突設して、幕体の繰り出し時に、リンクの揺動によって幕体を繰り出すようにしたから、幕体の繰り出し方向側のガイドレール端部より外方を幕体で完全に覆うことができ、したがって、天窓に当該装置を配設した場合、完全に天窓を覆うことができる。
また両開きタイプの幕体開閉装置の場合に本発明を適用することにより、幕体同士の衝合部に隙間が生じる惧れを防止して、完全に閉幕することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明にかかる幕体開閉装置の実施の形態を説明する。なお、一つの幕体を用いて開閉させる片開きタイプの幕体開閉装置を実施の形態1に、二つ幕体を用いて開閉させる両開きタイプの幕体開閉装置を実施の形態2に例示する。
【0014】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる幕体開閉装置は、図1及び図2に示すように、幕体支持部1と、ガイドレール部2と、移動手段3と、リンク部4と、係合部材5と、制御部(図示せず)とを備えて構成される。
【0015】
幕体支持部1は、外観視略コ字状のフレーム11に回動可能に支持された支持ロール12と、該支持ロール12と係合された弾性体(図示せず)とを備えて構成され、上記した支持ロール12に、不燃性あるいは難燃性の所要長さの帯布部材からなる幕体13の一端が止着されて、弾性体の復元力によって幕体13を巻き上げ方向に付勢させている。
すなわち、幕体13に引き出し方向の外力を付与することで幕体13は引き出され、外力を開放することで、弾性体の復元力によって幕体13は巻き上げられるようになっている。
【0016】
ガイドレール部2は、一側面に案内溝21aが長手方向に亘って設けられた断面視略矩形状の中空部材からなり、例えば、凹状に画成された天窓部分に所要の間隔をおいて並設される一対のガイドレール21と、そのガイドレール21の一端側に直交するように、かつ一部の案内溝21aを塞ぐように架設され幕体支持部1を支持させた側面視略L字状の取付プレート22と、ガイドレール21の両端近傍に、かつ、幕体支持部1取り付け側と反対側に突設され、例えば天窓部分に取り付けるための取り付け金具23と、案内溝21aに長手方向スライド可能に係合された断面視略L字状の取付具24とを備えて構成されている。
【0017】
移動手段3は、一対のガイドレール21夫々の内部両端に回動可能に支持された一対の滑車(図示せず)と、その滑車を介してガイドレール21長手方向にループ状に掛け渡されると共に取付具24の底面と止着された無端状のワイヤ(図示せず)と、幕体支持部1側の滑車と係合され取付プレート22の幕体支持部1取り付け側と反対側の面に固定された電動モーター31とを備えて構成され、電動モーター31の回動によって、ワイヤに止着された取付具24がガイドレール21に沿って往復動するようになっている。
【0018】
リンク部4は、ガイドレール21の両側面に延設された取付具24夫々に、略中央部が揺動可能(回動可能)に支持された略くの字状の帯板状に形成された一対のリンク41と、そのリンクの一端同士を結ぶように架設されたガイドバー42とを備え、ガイドバー42に幕体13の他端が係合されると共に、リンク41の他端がガイドレール21下面側に突出されてなる。なお、ガイドレール21下面側に突出されるリンク41の他端と回動中心との長さは、幕体13の繰り出し方向側のガイドレール21端部を幕体13で完全に覆えるだけの所要長さからなっている。
【0019】
係合部材5は、幕体13の繰り出し方向側のガイドレール21端部近傍の側面に取り付けられ、ガイドレール21下面側方向へ延設された板部51と、ガイドレール21下面側からガイドレール21外方向へ突出するように板部51の先部から突設された丸軸部52とを備え、その丸軸部52と移動してきたリンク41の他端とが当接するような関係でもって設けられている。
【0020】
制御部(図示せず)は、電動モーター31と接続されたリモートコントローラー(図示せず)であり、ユーザーの操作により、電動モーター31を回動させて幕体13の開閉を行うようになっている。
【0021】
以上のように構成された実施の形態1にかかる幕体開閉装置は、まず、開幕状態(幕体13を張っていない状態)の幕体開閉装置に対し、ユーザーの操作により、電動モーター31が回動することで幕体13を繰り出す。
【0022】
このとき、リンク41を回動可能に支持した取付具24が、ガイドレール21に沿って移動することにより、ガイドバー42に一端が止着された幕体13が幕体支持部1から引き出されていく。
やがて、リンク41の他端が、係合部材5の丸軸部52と当接して、取付具24を中心にリンク41が揺動(回動)を始める。
【0023】
さらにリンク41が移動することで、リンク41がさらに揺動し、これに伴い、幕体13が幕体支持部1から引き出され、幕体13の繰り出し方向側のガイドレール21端部より外方を幕体13で完全に覆った状態で閉幕動作が終了する(図3、図4参照)。
【0024】
開幕動作は、ユーザーの操作により、電動モーター31が逆回動することで、リンク41を回動可能に支持した取付具24が幕体支持部1方向へ移動する。リンク41に一端が止着した幕体13は、幕体支持部1に設けた弾性体の復元力によって巻き上げられる。
【0025】
このとき、係合部材5の丸軸部52と当接していたリンク41の他端は、幕体13の巻き上げによって逆方向に回動(引き戻される)して、係合部材5の丸軸部52との当接が解除されると同時にリンク41は初期状態の位置に戻る。そして、さらに幕体13が初期状態の位置に戻ることにより、開幕動作が終了する。
【0026】
このように実施の形態1にかかる幕体開閉装置は、天窓に当該装置を配設した場合、完全に天窓を覆うことが可能になっている。
【0027】
(実施の形態2)
次に実施の形態2にかかる幕体開閉装置を説明する。実施の形態2にかかる幕体開閉装置は、その主要な構成は実施の形態1と同じであるため、実施の形態1と同一の構成部分は同一符号を付して詳細な説明は省略し、異なる構成部分について説明する。
【0028】
実施の形態2にかかる幕体開閉装置には、図5及び図6に示すように、幕体支持部1と、ガイドレール部2と、移動手段3と、リンク部4と、係合部材5と、制御部(図示せず)とを備えて構成される。
【0029】
幕体支持部1は、実施の形態1と同一構成からなり、ガイドレール21の両端に配設されている。
【0030】
ガイドレール部2は、実施の形態1とほぼ同一の構成からなる。すなわち、取付具24は、案内溝21aに長手方向スライド可能に係合されリンク41を支持させる断面視略L字状の一対の第1取付具24aと、案内溝21aに長手方向スライド可能に係合され第1の第1取付具24aと対向するように配設される略帯板状の一対の第2取付具24bと、この一対の第2取付具24b同士を接続するように架設されると共に、リンク41側の幕体支持部1と対向した幕体支持部1側の幕体13の他端を止着させた第2ガイドバー25とを備えて構成されている。
【0031】
移動手段3は、第1取付具24a及び第2取付具24bとワイヤとの止着関係のみ異なり、他の構成は実施の形態1と同一構成からなる。
すなわち、一対の滑車(図示せず)を介してガイドレール21長手方向にループ状に掛け渡された無端状のワイヤ(図示せず)の一方(平行に張架された一方のワイヤ)と第1取付具24aの底面とが止着され、無端状のワイヤ(図示せず)の他方(平行に張架された他方のワイヤ)と第2取付具24bの底面とが止着されて、電動モーター31の回動によって、第1取付具24aと第2取付具24bとがガイドレール21に沿って接離動するようになっている。
【0032】
リンク部4は、実施の形態1と同一構成からなり、第1取付具24aにのみ揺動可能(回動可能)に支持されている。
係合部材5は、実施の形態1と同一構成からなり、幕体13同士を重ねる位置の近傍に配設されている。実施の形態2では、幕体13同士を装置の略中央で重なるように、リンク41による引出しを加味して、リンク41側の幕体支持部1寄りに配設されている。
【0033】
制御部(図示せず)は、電動モーター31と接続されたリモートコントローラー(図示せず)であり、ユーザーの操作により、電動モーター31を回動させて幕体13の開閉を行うようになっている。
【0034】
以上のように構成された実施の形態2にかかる幕体開閉装置は、まず、開幕状態(幕体13を張っていない状態)の幕体開閉装置に対し、ユーザーの操作により、電動モーター31を回動させて対向した夫々の幕体13を繰り出す。
【0035】
このとき、リンク41を回動可能に支持した第1取付具24aが、ガイドレール21に沿って移動することにより、ガイドバー42に一端が止着された一方の幕体13が一方の幕体支持部1から引き出されていく。また、これと同時に他方の幕体13も他方の幕体支持部1から引き出されていく。
やがて、リンク41の他端が、係合部材5の丸軸部52と当接して、第1取付具24aを中心にリンク41が揺動(回動)を始める。
【0036】
さらにリンク41が移動することで、リンク41がさらに揺動し、これに伴い、幕体13が幕体支持部1から引き出され、他方の幕体13の端部を完全に覆った状態で閉幕動作が終了する(図7、図8参照)。
【0037】
開幕動作は、ユーザーの操作により、電動モーター31が逆回動することで、リンク41を回動可能に支持した第1取付具24aと第2取付具24bとが、夫々の幕体支持部1方向へ移動する。夫々の幕体13は、幕体支持部1に設けた弾性体の復元力によって巻き上げられる。
【0038】
このとき、係合部材5の丸軸部52と当接していたリンク41の他端は、幕体13の巻き上げによって逆方向に回動(引き戻される)して、係合部材5の丸軸部52との当接が解除されると同時にリンク41は初期状態の位置に戻る。そして、さらに幕体13が初期状態の位置に戻ることにより、開幕動作が終了する。
【0039】
このように実施の形態2にかかる幕体開閉装置は、幕体13の端部同士を重ねるようにしたから、完全に閉幕することが可能になっている。
【0040】
以上、本実施の形態にかかる幕体開閉装置を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0041】
例えば、本実施の形態では、支持ロール12に幕体13を巻回させておくタイプを例示しているが、ガイドレール21に幕体13を支持させるカーテンフックを摺動可能に配設して、幕体13を交互に折り畳む所謂カーテンタイプでも適用可能である。
【0042】
また、ガイドレール21下面側に突出したリンク41の他端と係合部材5とを、幕体13の繰り出し時に係合させて、幕体13の他端をリンク41の揺動によって繰り出す幕体開閉方法でも良い。この場合も、実施の形態2で例示したように、ガイドレール21の両端側に幕体13を配設して、両開きタイプとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施の形態1にかかる幕体開閉装置の開幕時の正面図である。
【図2】実施の形態1にかかる幕体開閉装置の開幕時の側面図である。
【図3】実施の形態1にかかる幕体開閉装置の閉幕時の側面図である。
【図4】開幕時の実施の形態1にかかる幕体開閉装置の閉幕時の背面図である。
【図5】実施の形態2にかかる幕体開閉装置の開幕時の正面図である。
【図6】実施の形態2にかかる幕体開閉装置の開幕時の側面図である。
【図7】実施の形態2にかかる幕体開閉装置の閉幕時の側面図である。
【図8】実施の形態2にかかる幕体開閉装置の閉幕時の背面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 幕体支持部
11 フレーム
12 支持ロール
13 幕体
2 ガイドレール部
21 ガイドレール
21a 案内溝
22 取付プレート
23 取り付け金具
24 取付具
24a 第1取付具
24b 第2取付具
25 第2ガイドバー
3 移動手段
31 電動モーター
4 リンク部
41 リンク
42 ガイドバー
5 係合部材
51 板部
52 丸軸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幕体を引き上げ及び繰り出し可能な幕体開閉装置であって、
前記幕体の一端が止着された幕体支持部と、
所要の間隔をおいて並設され、前記幕体支持部を直交するように配設させたガイドレールと、
前記ガイドレールと係合された取付具を該ガイドレール上面に沿って移動させる移動手段と、
前記幕体の他端が一端に係合されると共に、他端が該ガイドレール下面側に突出され、中途部が前記取付具に該ガイドレール長手方向に向かって揺動可能に支持されたリンクと、
前記幕体の繰り出し方向側の前記ガイドレール端部下面に、前記リンクの他端と当接するように突設させた係合部材と
を備えてなることを特徴とする幕体開閉装置。
【請求項2】
前記幕体支持部は、前記ガイドレールの両端側に配設され、
前記移動手段は、前記取付具を連動させて一対の前記幕体を両開き可能に構成され、
前記リンクは、少なくとも一方の前記幕体の他端と係合され
ていることを特徴とする請求項1記載の幕体開閉装置。
【請求項3】
前記幕体支持部は、前記幕体の一端が止着された支持ロールと、該支持ロールと係合された弾性体とを備え、該弾性体の復元力によって該幕体を巻き上げ方向に付勢させていることを特徴とする請求項1または2記載の幕体開閉装置。
【請求項4】
前記ガイドレールに摺動可能に係合され、前記幕体を支持させるカーテンフックが配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の幕体開閉装置。
【請求項5】
一端が止着された幕体を、並設したガイドレールに沿って移動する取付具に連係して引き上げ及び繰り出しをする幕体開閉方法であって、
前記取付具に前記ガイドレール長手方向に向かって中途部を揺動可能に支持したリンクの一端と前記幕体の他端とを係合し、
前記幕体の繰り出し方向側の前記ガイドレール端部下面に係合部材を突設し、
前記ガイドレール下面側に突出した前記リンクの他端と前記係合部材とが、前記幕体の繰り出し時に係合して、前記幕体の他端を該リンクの揺動によって繰り出すことを特徴とする幕体開閉方法。
【請求項6】
前記幕体を前記ガイドレールの両端側に配設すると共に、前記取付具を連動させて一対の前記幕体を両開き可能に構成し、
前記リンクを、少なくとも一方の前記幕体の他端と係合して
前記リンクの揺動によって少なくとも一方の前記幕体を繰り出して、一対の該幕体の他端同士が重なるようにしたことを特徴とする請求項5記載の幕体開閉方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−63943(P2007−63943A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254691(P2005−254691)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(596168867)ナビオ株式会社 (9)
【Fターム(参考)】