説明

平板蛍光ランプ及びこれを有する液晶表示装置

【課題】平板蛍光ランプ及びこれを有する液晶表示装置を提供する。
【解決手段】平板蛍光ランプは、第1基板、第1基板の一面に互いに離隔されそれぞれ形成される内部電極、及び第1基板の一面と結合され複数の放電空間を形成し内部電極の一部を露出させるための連結部を有する第2基板を含む。第2基板は、シーリング部と最も隣接する放電空間部に第1基板側に陥没され第1基板と接する陥没部を有し、連結部は、陥没部に形成されるコンタクトホールからなる。内部電極は、連結部を通じて外部に露出される。従って、平板蛍光ランプの外郭サイズは保持しながら内部電極を外部に露出させインバーターとの連結を容易にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は平板蛍光ランプ及びこれを有する液晶表示装置に関し、さらに詳細には画像を表示する液晶表示パネルに面形態に光を供給する平板蛍光ランプ及びこれを有する液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶表示装置は液晶を用いて画像を表示する平板蛍光ランプの一つとして、他の表示装置に比べて薄くて軽く、低駆動電圧及び低消費電力を有するという長所があって、産業全般に渡って幅広く使用されている。
このような液晶表示装置は画像を表示するための液晶表示パネルが自発的に発光することができない非自発光型素子であるので、別途の光源を提供するバックライト組立体を必要とする。
【0003】
バックライト組立体は光源で細管形状を有する冷陰極線管ランプCCFLが主に使用される。冷陰極線管蛍光ランプを光源として使用するバックライト組立体は光源の位置によって、大きくエッジ型と直下型とで分類される。エッジ型は、透明導光板の側面に一つまたは2つの光源を位置させ導光板の一面を用いて光を多重反射させることで得た光を液晶表示パネルに出射する方式であり、直下型は、複数の光源を液晶表示パネルの直下部に位置させ光源の全面に拡散板を配置し、光源の背面には反射板を配置し光源から発散された光を反射、拡散させる方式である。
このような従来のバックライト組立体は、導光板または拡散板などの光学部材による光損失が発生して光の利用効率が低く、全体構造が複雑して生産費が高く、輝度の均一性が低下するという問題点がある。
【0004】
このような問題点を解消するために、製造原価が低く、一つのインバーターで全面発光可能な平板蛍光ランプについての開発が進行されつつある。平板蛍光ランプは、上部基板と下部基板との結合によって形成された複数の放電空間に放電電圧を印加するための電極を必要とする。平板蛍光ランプは、インバーターから電極に印加される放電電圧によって放電空間でプラズマ放電を起こし、このようなプラズマ放電によって形成された紫外線を可視光に変換して出射する。
一方、電極は上部基板または下部基板の外面に形成される外部電極型と、下部基板または上部基板の内面に形成される内部電極型とで区分されることができる。電極の基板の外面に形成された外部電極型の場合にはインバーターとの連結を容易にすることができる。しかし、電極が基板の内面に形成された内部電極型の場合にはインバーターとの連結が困難であり、電極を外部から露出させるために外郭サイズを増加させなければならないなどの問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、本発明の目的は外郭サイズは保持しながら内部電極を外部に露出してインバーターとの連結を容易にすることができる平板蛍光ランプを提供することにある。
本発明の他の目的は前記のような平板蛍光ランプを光源として有する液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した本発明の目的を達成するための平板蛍光ランプは、第1基板、内部電極及び第2基板を含む。前記第1基板は平板形状を有する。前記内部電極は前記第1基板の一面に互いに離隔されそれぞれ形成される。前記第2基板は前記第1基板の一面と結合され複数の放電空間を形成し、前記内部電極の一部を露出させるための連結部を有する。
前記第2基板は、前記第1基板と離隔され前記放電空間を形成する複数の放電空間部、隣接する前記放電空間部の間に形成され前記第1基板の一面と接する複数の空間分割部、及び前記放電空間部と前記空間分割部の端部位に形成され前記第1基板と結合されるシーリング部を含む。
前記シーリング部と最も隣接する前記放電空間部は、前記連結部を形成するために前記第1基板側に陥没され前記第1基板と接する陥没部を有する。前記陥没部は前記内部電極それぞれに対応する位置に形成される。
【0007】
前記連結部は前記陥没部に形成されるコンタクトホールである。また、前記連結部は前記内部電極の位置に対応する前記シーリング部及び前記陥没部の一部が切開され形成されることができる。
本発明の他の目的を達成するための液晶表示装置は平板蛍光ランプ、液晶表示パネル及びインバーターを含む。
前記平板蛍光ランプは、第1基板、前記第1基板の一面に互いに離隔されそれぞれ形成される内部電極、及び前記第1基板の一面と結合され複数の放電空間を形成し前記内部電極の露出のための連結部を有する第2基板を含む。
前記液晶表示パネルは前記平板蛍光ランプから出射される光を用いて画像を表示する。
【0008】
前記インバーターは、前記平板蛍光ランプを駆動するための放電電圧を発生させ、前記連結部を通じて前記内部電極と連結される。
また、液晶表示装置は、前記平板蛍光ランプを収納する収納容器、前記平板蛍光ランプと前記液晶表示パネルとの間に配置される拡散板、及び前記液晶表示パネルを前記収納容器に固定するための固定部材をさらに含む。
このような平板蛍光ランプ及びこれを有する液晶表示装置によると、第2基板に形成された連結部を通じて内部電極を露出させることで、インバーターとの連結を容易にすることができ、外郭サイズの増加を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の望ましい一実施形態をより詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態による平板蛍光ランプを示す分解斜視図であり、図2は図1に示された平板蛍光ランプの結合された断面を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による平板蛍光ランプ100は第1基板110、内部電極120及び第2基板130を含む。第1基板110は平板形状を有する。内部電極120は、第1基板110の一面に互いに離隔され両側にそれぞれ形成される。第2基板130は、第1基板110の一面と結合され複数の放電空間140を形成し、内部電極120の一部を露出させるための連結部135を有する。
第1基板110は矩形の平板形状を有し、一例で、可視光線は透過させ紫外線は遮断する透明なガラス基板からなる。
【0010】
内部電極120は全ての放電空間140を交差するように放電空間140の長さ方向に垂直な方向に形成される。本実施形態において、内部電極120は一定の電極幅EWを有する。内部電極120は導電性が優れた材質、例えば、銅、ニッケルNi、銀Ag、金Au、アルミニウムAl、クロムCrなどの金属物質のうち、いずれか一つ以上の金属物質からなる金属パウダーをスプレイコーティングする方法によって形成される。即ち、第1基板110の外面のうち、内部電極120が形成される位置のみを除いた領域にマスクを配置した後、内部電極120が形成される位置に前記金属パウダーをスプレイ噴射する方法でコーティングした後、前記マスクを除去することで、内部電極120を形成する。内部電極120は他にも、多様な方法によって第1基板110の一面に形成されることができる。
【0011】
第2基板130は第1基板110と結合され複数の放電空間140を形成し、一例で、第1基板110と同一な透明ガラス基板からなる。第2基板130は第1基板110と離隔され放電空間140を形成する複数の放電空間部131、隣接する放電空間部131の間に形成され第1基板110の一面と接する複数の空間分割部132、及び放電空間部131と空間分割部132の端部位に形成され第1基板110と結合されるシーリング部133からなる。
本実施形態において、シーリング部133と最も隣接する放電空間部131には連結部135を形成するための陥没部134が形成される。陥没部134はシーリング部133から放電空間部131内側に陥没され第1基板110と接するようになる。陥没部134は内部電極120それぞれに対応する位置に形成される。連結部135は陥没部134に形成され、円形状に開口されたコンタクトホールからなる。従って、第1基板110と第2基板130との結合の際、それぞれの内部電極120の一部は連結部135を通じて外部に露出される。
【0012】
一方、図示されていないが、内部電極120は第2基板130の内面に形成されることができる。内部電極120が第2基板130に形成される場合、連結部135は第1基板110に形成される。
第2基板130は、一例で、成形加工によって形成される。即ち、第1基板110のようなプレート形状のベース基板を一定温度に加熱した後所望する形状の金型を通じて前記ベース基板を成形することで、放電空間部131、空間分割部132、シーリング部133及び陥没部134を含む第2基板130を得ることができる。他にも、第2基板130はベース基板を加熱した後空気の吸入を通じて形状を加工するなどの多様な方法によって形成されることができる。
【0013】
一方、連結部135は第2基板130の成形加工の後、機械的なドリリングまたはレイザードリリングなどの多様な工程によって形成される。また、連結部135の形状は所望する形状だけではなく、矩形または多角形などの多様な形状に形成されることができる。
本発明において、第2基板130の縦断面は図2に示されたように、台形と類似する複数の半楕円が連続的に連結される形態を有する。しかし、これとは異なり、第2基板130は縦断面が半円、矩形などの多様な形態を有するように形成されることができる。
第2基板130は、一例で、ガラスより低い融点を有するガラスと金属との混合物であるフリットなどの接着部材150を通じて第1基板110と結合される。即ち、第1基板110と第2基板130との間にシーリング部133に対応して接着部材150を介在した後焼成することで、第1基板110と第2基板130とは互いに結合される。このとき、接着部材150は第1基板110と第2基板130との間のシーリング部156のみに配置され、第1基板110と接する空間分割部132には配置されない。空間分割部132は内部と外部との圧力差によって第1基板110に密着される。具体的に、第1基板110と第2基板130との結合後、放電空間140に存在する空気を排気して真空状態を作り、以後、放電空間140にはプラズマ放電のための多様な種類の放電ガスが注入される。一例で、前記放電ガスは、水銀Hg、ネオンNe、アルゴンAr、クセノン及びクリプトンなどを含む。放電空間130に存在する前記放電ガスのガス圧は約50トル(torr)程度で、外部大気圧760トルと比較して圧力差が発生される。このような圧力差に起因して空間分割部132は第1基板110に密着される。
【0014】
第2基板130には互いに隣接する放電空間140を連結するための連結通路160が形成される。連結通路160はそれぞれの空間分割部132に少なくとも一つ以上が形成される。いずれか一つ以上の放電空間140に注入される放電ガスは連結通路160を通じて他の放電空間140に移動され、結局、全ての放電空間140には均一なガス圧で放電ガスが分布される。
平板蛍光ランプ100は、第1基板110の一面に形成される反射層112、及び第1蛍光層114と第2基板130の内面に形成される第2蛍光層116をさらに含む。反射層112は第1基板110の一面のうち、内部電極120を除いた残りの領域に形成される。反射層112は第2基板110との安定的な結合のためにシーリング部133に対応する領域にも形成されないことが望ましい。反射層112は第1及び第2蛍光層114,116によって発生された可視光線を第2基板130側に反射させ第1基板110に光が漏洩されることを防止する。第1蛍光層114は反射層112の上部に反射層112と同一の領域に形成される。即ち、第1蛍光層112は反射層112の上部に反射層112と同一の領域に形成される。即ち、第1蛍光層114は内部電極120及びシーリング部133と対応する領域を除いた残りの領域で反射層112上に形成される。第2蛍光層116は第1基板110と向き合う第2基板130の一面に形成される。第2蛍光層116は第2基板110の一面にシーリング部133を除いた残りの領域に全体的に形成されることができるが、放電空間部131のみに形成されることが望ましい。第1及び第2蛍光層114、116は放電空間140でプラズマが放電を通じて発生された紫外線によって励起され可視光線を放出する。
【0015】
また、平板蛍光ランプ100は第2基板130と第2蛍光層116との間及び/または第1基板110と反射層112との間に形成される保護層(図示せず)をさらに含むことができる。前記保護層は第1または第2基板110、130と放電ガスの主成分である水銀との化学的な反応を防止して水銀の損失及び黒化現象を防止する。
【0016】
図3は図1に示された平板蛍光ランプの平面図である。
図3に示すように、複数の放電空間部131のうち、シーリング部133と最も隣接する放電空間部131には陥没部134が形成される。陥没部134は各内部電極120の位置に対応して一つ以上が形成される。望ましくは、陥没部134は各内部電極120に対応して一つずつ形成される。図示されたように、陥没部134はそれぞれの内部電極120に対応して最も下側に位置する放電空間部131に形成される。しかし、2つの陥没部134のうち、一つの陥没部134は最も下の側に位置する放電空間部131に形成され、他の一つの陥没部134は最も上側に位置する放電空間部131に形成されることもできる。また、それぞれの陥没部134には内部電極120の露出のための連結部135が形成される。
【0017】
本発明において、シーリング部133の幅は約3mm程度に非常に小さい幅を有するので、シーリング部133上に連結部135を形成することは難しい。従って、シーリング部133と最も隣接する放電空間部131に陥没部134を形成し、陥没部134上に連結部135を形成することで、第1及び第2基板110、130のサイズの増加がなくても、安定的な結合と同時に内部電極120を容易に露出させることができる。
【0018】
図4は図1に示された陥没部及び連結部を具体的に示す斜視図であり、図5は図4のI−I線に沿って切断した断面図である。
図4及び図5に示すように、陥没部134はシーリング部133と隣接する放電空間部131の一部が第1基板110側に陥没されるように形成され、第1基板110と結合の際、第1基板110と接するようになる。連結部135は陥没部134の一定部分が開口され形成されるコンタクトホールである。第2基板130のシーリング部133は接着部材150を通じて第1基板110と安定的に結合され、連結部135はシーリング部133の内側に形成される。
陥没部134は内部電極120の電極幅EW及び要求される連結部135の大きさによって、多様な大きさと多様な形状に形成されることができる。特に、陥没部134は内部電極120の電極幅EWに比べて小さい幅に形成されることが望ましく、連結部135を形成するには充分な面積を有するように形成されることが望ましい。
【0019】
本実施形態において、内部電極120の上部には誘電層122がさらに形成される。誘電層122は内部電極120を保護すると同時に、内部電極120と放電空間140との間にキャパシタを形成するために誘電物質からなる。誘電層122は連結部135に対応して内部電極120が外部に露出されるように開口されている。
従って、本実施形態による平板蛍光ランプ100は、外部のインバーターから引き出された電源線を連結部135を通じて外部に露出された内部電極120と半田づけなどの方法を用いて用意に連結させることができる。
【0020】
図6は図1に示された第1基板を具体的に示す斜視図であり、図7は図6に示された第1基板をより具体的に示す斜視図である。
図6及び図7に示すように、内部電極120は第1基板110の両側にそれぞれ形成される。それぞれの内部電極120は一定の電極幅EWを有する帯形状に形成される。内部電極120の上部には誘電層122が形成される。誘電層122は第2基板130の連結部135に対応して内部電極120が露出されるように開口されている。
反射層112は内部電極120が形成されているシーリング部133と結合された領域を除いた残りの領域に形成される。反射層112の上部には第1蛍光層114が形成される。
【0021】
本実施形態において、内部電極120と誘電層122とを足した厚さは反射層112と第1蛍光層114とを足した厚さと同一である。空間分割部132が第1基板110に密着されるとき、内部電極120及び誘電層122の長さ方向と直交する方向に密着されるので、空間分割部132は誘電層122及び第1蛍光層114の上面と同時に接するようになる。従って、内部電極120と誘電層122とを足した厚さと、反射層112と第1蛍光層114とを足した厚さとが互いに異なる場合、誘電層122と第1蛍光層114の境界部で段差が発生して空間分割部132との間に不必要な空間が発生する。従って、空間分割部114が第1基板110と正常的に密着されるためには内部電極120と誘電層122とを足した厚さと反射層112と第1蛍光層114とを足した厚さは互いに同一であるべきである。
【0022】
図8は図1に示されたA部分を拡大した拡大図であり。図9は図8のII−II線に沿って切断した断面図である。
図8及び図9に示すように、連結通路160はそれぞれの空間分割部132に少なくとも一つ以上が形成される。それぞれの連結通路160は互いに隣接する放電空間140を連結するために第1基板110と結合の際、第1基板110と所定距離離隔されるように形成される。連結通路160は、一例で、空間分割部132の長さ方向に対して対角線方向に曲線を描きながら形成される。特に、連結通路160は空間分割部132の長さ方向に対して対角線方向にS字形状を有するように形成されることが望ましい。連結通路160の形状をS字形状に形成することで、連結通路160の長さは放電空間140間の離隔距離、即ち、空間分割部132の幅より大きくなる。このように、連結通路160の長さが増加されることによって、各放電空間140で流れる電流が隣接する他の放電空間140に移動することができる経路が長くなり、偏流現象などの不良発生を効果的に防止することができる。
【0023】
連結通路160は、一例で、各空間分割部132の長さ方向の中央部に一つが形成される。このとき、連結通路160は約2mmの幅と約2mm程度の高さに形成される。一方、連結通路160は各空間分割部132にひとつ以上が形成されることができ、形状または多様な変形が可能である。
図10は本発明の他の実施形態による連結部を具体的に示す斜視図であり、図11は図10のIII−III線に沿って切断した断面図である。本実施形態において、連結部を除いた残りの構成は図1ないし図9に示されたのと同一であるので、同一の構成要素については同一の名称及び図面符号を付与し、その重複される詳細な説明は省略する。
【0024】
図10及び図11に示すように、本発明の他の実施形態による連結235は内部電極120の位置に対応するシーリング部133及び陥没部134の一部が切開され形成される。本実施形態において、連結部235に対応するシーリング部133は連結部235の形成のために開口されるので、第1基板110と第2基板130との結合のために接着部材150は連結部235を除いた他の領域ではシーリング部133に対応して形成されるが、連結部235に対応する領域では連結部235周囲の陥没部135に対応して形成される。本実施形態において、内部電極120はシーリング部133まで延びる。内部電極120の上部には誘電層122が形成されるが、連結部235に対応する誘電層122は内部電極120を露出するため開口される。
本実施形態による平板蛍光ランプ200は連結部235の位置に対応して第1基板110に結合される導電クリップ210をさらに含むことができる。導電クリップ210は、第1基板110との結合の際、連結部235を通じて外部に露出された内部電極120と接触される。本実施形態において、シーリング部133は平板蛍光ランプ200のサイズを小さくするために約3mm程度の小さい幅に形成されるので、導電クリップ210が安定的に第1基板110に結合されるためには連結235がシーリング部133を経て陥没部14まで延びるように形成されなければならない。一方、導電クリップ210は外部の電源線との結合のための結合端子212をさらに含むことができる。このような導電クリップ210を用いる場合、電源線との連結のための別途の半田付け工程を省略することができる。
【0025】
図12は本発明のさらにまたの平板蛍光ランプを示す分解斜視図であり、図13は図12に示された内部電極を示す斜視図であり、図14は図12のIV−IV線に沿って切断した断面図である。本実施形態において、第1及び第2基板は図1乃至図11に示されたのと同一の構造を有するので、同一の構成については同一の名称及び図面符号を使用し、その重複される詳細な説明は省略する。
【0026】
図12、図13及び図14に示すように、第1基板110の一面には内部電極320、誘電層322、反射層312及び第1蛍光層314が形成される。
内部電極320は図13に示されたように、第1基板110の一面に両側にそれぞれ形成される。それぞれの内部電極320は全ての放電空間部132と交差するように放電空間部132の長さ方向に垂直な方向に延長される。本実施形態において、内部電極320は第2基板130の空間分割部132と対応する領域での第1電極幅EW1と第2基板130の放電空間部131と対応する領域での第2電極幅EW2が互いに異なるように形成される。特に、第1電極幅EW1は第2電極幅EW2より小さく形成される。一例で、第1電極幅EW1は約1〜2mmであり。第2電極幅EW2は約10〜15mmである。
誘電層322は内部電極320の上部のうち、放電空間部131に対応する領域のみに形成される。誘電層322は第2基板130の連結部135に対応して内部電極320が露出できるように開口される。
【0027】
反射層312は誘電層322が形成される領域及び第2基板130のシーリング部133に対応する領域を除いた残りの領域に形成される。第1蛍光層314は反射層312の上部に形成される。
本実施形態において、第1基板110と第2基板130との結合の際、空間分割部132は第1蛍光層314の上部とのみ相接するようになる。第1基板110の一面のうち、空間分割部132と対応する領域には反射層312及び第1蛍光層134が順序に形成され全体的に同一の厚さを有する。第2電極幅EW2を有する内部電極320が存在するが、小さい幅に起因して厚さ増加には影響を及ぼさない。従って、空間分割部132は安定的に第1蛍光層314上に密着されることができる。一方、内部電極320と誘電層322とを足した厚さは反射層312と第1蛍光層314とを足した厚さと同一であることが望ましい。
【0028】
図15は本発明の一実施形態による液晶表示装置を示す分解斜視図である。本実施形態において、平板蛍光ランプは前述した図1乃至図14の構成と同一な構成を有するので、その重複される説明は省略する。
図15に示すように、液晶表示装置400は平板蛍光ランプ100、表示ユニット500及びインバーター600を含む。
表示ユニット500は画像を表示する液晶表示パネル510、液晶表示パネル510を駆動するための駆動信号を提供するデータ及びゲート印刷回路基板520、530を含む。データ及びゲート印刷回路基板520、530から提供される駆動信号はデータ回路可撓性フィルム540及びゲート回路可撓性フィルム550を通じて液晶表示パネル510に印加される。データ及びゲート回路可撓性フィルム540、550は、一例で、テープキャリアパッケージTCPまたはチップオンフィルムCOFからなる。また、データ及びゲート回路可撓性フィルム540、550それぞれは、データ及びゲート印刷回路基板520、530から提供される駆動信号を適切なタイミングに液晶表示パネル510に印加するために駆動信号を制御するデータ及びゲート駆動チップ542、552をさらに含む。
【0029】
液晶表示パネル510は薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)基板512、TFT基板512と対向して結合されるカラーフィルター基板514、及び前記2つの基板512、514の間に介在される液晶516を含む。
TFT基板512はスイッチング素子であるTFT(図示せず)がマトリックス状に形成された透明なガラス基板である。前記TFTのソース及びゲート端子にはそれぞれデータ及びゲートラインが連結され、ドレイン端子には透明な導電性材質からなる画素電極(図示せず)が連結される。
【0030】
カラーフィルター基板514は色画素であるRGB画素(図示せず)が薄膜工程によって形成される。カラーフィルター基板514には透明な導電性材質からなる共通電極(図示せず)が形成される。
このような構成を有する液晶表示パネル510は前記TFTのゲート端子に電源が印加されTFTがターンオンされると、画素電極と共通電極との間には電界が形成される。このような電界によってTFT基板512とカラーフィルター基板514との間に介在された液晶516の配列が変化され、液晶516の配列変化によって平板蛍光ランプ100から供給される光の透過度が変更され所望する階調の画像を得るようになる。
【0031】
インバーター600は平板蛍光ランプ100を駆動するための放電電圧を発生させる。インバーター600は外部から印加される交流電圧を平板蛍光ランプ100の駆動のための放電電圧に昇圧させて出力する。インバーター600から発生された放電電圧は第1及び第2電源線610、620を通じて平板蛍光ランプ100の内部電極120にそれぞれ印加される。このとき、第1及び第2電源線610、620は連結部135を通じて外部に露出された内部電極120と半田づけなどの方法によって連結される。一方、内部電極120が導電クリップ210に連結される場合、第1及び第2電源線610、620は導電クリップ210に連結されることができる。
一方、液晶表示装置400は平板蛍光ランプ100を収納するための収納容器700、平板蛍光ランプ100から出射される光の特性を向上させるための光学部材800、及び液晶表示パネル510を固定するための固定部材900をさらに含む。
収納容器700は、平板蛍光ランプ100を収納するための底部710、及び底部710の端部位から収納空間を形成するために垂直に延長された複数の側壁720で構成される。収納容器700は、平板蛍光ランプ100の収納の際、平板蛍光ランプ100との絶縁のための絶縁部材(図示せず)をさらに含むことができる。
【0032】
光学部材800は平板蛍光ランプ100と液晶表示パネル510との間に配置される。光学部材800は、平板蛍光ランプ100から出射される光の経路を変更させ、輝度均一導光板を向上させたり、正面輝度を向上させる役割を遂行する。これのために、光学部材800は平板蛍光ランプ100から出射される光を拡散させるための拡散板810を含む。拡散板810は、所定厚さを有するプレート形状からなり、平板蛍光ランプ100と所定間隔に離隔され配置される。光学部材800は、拡散板810の上部に配置される一つ以上に集光シート820をさらに含むことができる。集光シート820は拡散板810から出射される光を液晶表示パネル510の方向に集光して光の正面輝度を向上させる。一方、図示されていないが、光学部材800は集光シート820の下部または上部に配置されて光を拡散させるための拡散シートをさらに含むことができる。
【0033】
固定部材900は液晶表示パネル510の端部位を取り囲み、収納容器700に結合され液晶表示パネル510を光学部材800の上部に固定する。このような固定部材900は外部衝撃による液晶表示パネル510の破損を防止し、液晶表示パネル510が収納容器700から離脱されることを防止する。
一方、図示されていないが、液晶表示装置400は平板蛍光ランプ100及び光学部材800を収納容器700に固定し、液晶表示パネル510の収納位置をガイドするための別途の固定手段をさらに含むことができる。
【0034】
このような平板蛍光ランプ及びこれを有する液晶表示装置によると、平板蛍光ランプのシーリング部と最も隣接する放電空間部に内部電極の露出のための連結部を形成するための陥没部を形成することで、インバーターとの連結を容易にすることができ、外郭サイズの増加を防止することができる。
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態による平板蛍光ランプを示す分解斜視図である。
【図2】図1に示された平板蛍光ランプの結合された断面を示す断面図である。
【図3】図1に示された平板蛍光ランプの平面図である。
【図4】図1に示された陥没部及び連結部を具体的に示す斜視図である。
【図5】図4のI−I線に沿って切断した断面図である。
【図6】図1に示された第1基板を具体的に示す斜視図である。
【図7】図6に示された第1基板をより具体的に示す斜視図である。
【図8】図1に示されたA部分を拡大した拡大図である。
【図9】図8のII−II線に沿って切断した断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態による連結部を具体的に示す斜視図である。
【図11】図10のIII−III線に沿って切断した断面図である。
【図12】本発明のさらにまたの実施形態による平板蛍光ランプを示す分解斜視図である。
【図13】図12に示された内部電極を示す斜視図である。
【図14】図12のIV−IV線に沿って切断した断面図である。
【図15】本発明の一実施形態による液晶表示装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
100 平板蛍光ランプ
110 第1基板
112 反射層
114、116 第1及び第2蛍光層
120 内部電極
122 誘電層
130 第2基板
131 放電空間部
132 空間分割部
133 シーリング部
134 陥没部
135 連結部
160 連結通路
210 導電クリップ
400 液晶表示装置
500 表示ユニット
510 液晶表示パネル
600 インバーター
700 収納容器
800 光学部材
810 拡散板
900 固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板の一面に互いに離隔されそれぞれ形成される内部電極と、
前記第1基板の一面と結合され複数の放電空間を形成し、前記内部電極の一部を露出させるための連結部を有する第2基板と、
を含む平板蛍光ランプ。
【請求項2】
前記第2基板は、
前記第1基板と離隔され前記放電空間を形成する複数の放電空間部と、
隣接する前記放電空間部の間に形成され前記第1基板の一面と接する複数の空間分割部と、
前記放電空間部と前記空間分割部の端部位に形成され前記第1基板と結合されるシーリング部と、を含むことを特徴とする請求項1記載の平板蛍光ランプ。
【請求項3】
前記シーリング部と最も隣接する前記放電空間部は、前記連結部を形成するために前記第1基板側に陥没され前記第1基板と接する陥没部を含むことを特徴とする請求項2記載の平板蛍光ランプ。
【請求項4】
前記陥没部は、前記内部電極それぞれに対応する位置に形成されることを特徴とする請求項3記載の平板蛍光ランプ。
【請求項5】
前記連結部は、前記陥没部に形成されるコンタクトホールであることを特徴とする請求項4記載の平板蛍光ランプ。
【請求項6】
前記連結部は、前記内部電極の位置に対応する前記シーリング部及び前記陥没部の一部が切開されて形成されることを特徴とする請求項4記載の平板蛍光ランプ。
【請求項7】
前記連結部の位置に対応して前記第1基板に結合され、前記連結部を通じて外部に露出された前記内部電極と接触される導電クリップをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の平板蛍光ランプ。
【請求項8】
前記内部電極は、前記全ての放電空間と交差するように前記放電空間部の長さ方向に垂直な方向に形成されることを特徴とする請求項3記載の平板蛍光ランプ。
【請求項9】
前記内部電極の上部に形成され前記内部電極を保護する誘電層と、
前記第1基板の一面のうち、前記内部電極を除いた残りの領域に形成される反射層と、
前記反射層の上部に形成される第1蛍光層と、
前記第1基板と向き合う前記放電空間部の一面に形成される第2蛍光層と、をさらに含むことを特徴とする請求項8記載の平板蛍光ランプ。
【請求項10】
前記誘電層は、前記連結部に対応して前記内部電極が外部に露出できるように開口されることを特徴とする請求項9記載の平板蛍光ランプ。
【請求項11】
前記反射層と前記第1蛍光層とを足した厚さは、前記内部電極と前記誘電層とを足した厚さと同一であることを特徴とする請求項9記載の平板蛍光ランプ。
【請求項12】
前記内部電極は、前記空間分割部と対応する領域での第1電極幅が前記放電空間部と対応する領域での第2電極幅に比べて小さく形成されることを特徴とする請求項8記載の平板蛍光ランプ。
【請求項13】
前記内部電極の上部に前記放電空間部に対応して形成される誘電層と、
前記第1基板の一面のうち、前記誘電層を除いた残りの領域に形成される反射層と、
前記反射層の上部に形成される第1蛍光層と、
前記第1基板と向き合う前記放電空間部の一面に形成される第2蛍光層と、をさらに含むことを特徴とする請求項12記載の平板蛍光ランプ。
【請求項14】
前記誘電層は、前記連結部に対応して前記内部電極が外部に露出できるように開口されることを特徴とする請求項13記載の平板蛍光ランプ。
【請求項15】
前記第1電極幅は、1〜2mmであり、前記第2電極幅は10〜15mmであることを特徴とする請求項13記載の平板蛍光ランプ。
【請求項16】
前記空間分割部それぞれは、互いに隣接する前記放電空間を連結するために一部が前記第1基板と離隔される一つ以上の連結通路をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の平板蛍光ランプ。
【請求項17】
第1基板と、前記第1基板の一面に互いに離隔されそれぞれ形成される内部電極と、第1基板の一面と結合され複数の放電空間を形成し、前記内部電極の露出のための連結部を有する第2基板とを含む平板蛍光ランプと、
前記平板蛍光ランプから出射される光を用いて画像を表示する液晶表示パネルと、
前記平板蛍光ランプを駆動するための放電電圧を発生させ、前記連結部を通じて前記内部電極と連結されるインバーターと、
を含むことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項18】
前記第2基板は、
前記第1基板と離隔され前記放電空間を形成する複数の放電空間部と、
隣接する前記放電空間部の間に形成され前記第1基板の一面と接する複数の空間分割部と、
前記放電空間部と前記空間分割部の端部位に形成され前記第1基板と結合されるシーリング部と、を含み、
前記シーリング部と最も隣接する前記放電空間部は、前記内部電極それぞれに対応して前記第1基板側に陥没され前記第1基板と接する陥没部を有することを特徴とする請求項17記載の液晶表示装置。
【請求項19】
前記連結部は、前記陥没部に形成されるコンタクトホールであることを特徴とする請求項18記載の液晶表示装置。
【請求項20】
前記連結部は、前記内部電極の位置に対応して前記シーリング部及び前記陥没部の一部が切開され形成されることを特徴とする請求項18記載の液晶表示装置。
【請求項21】
前記内部電極は、前記全ての放電空間と交差するように前記放電空間部の長さ方向に垂直な方向に形成されることを特徴とする請求項18記載の液晶表示装置。
【請求項22】
前記内部電極の上部に形成され、前記連結部に対応し開口される誘電層と、
前記第1基板の一面のうち、前記内部電極を除いた残りの領域に形成される反射層と、
前記反射層の上部に形成される第1蛍光層と、
前記第1基板と向き合う前記放電空間部の一面に形成される第2蛍光層と、をさらに含むことを特徴とする請求項21記載の液晶表示装置。
【請求項23】
前記内部電極は、前記空間分割部と対応する領域での第1電極幅が前記放電空間部と対応する領域での第2電極幅に比べて小さく形成されることを特徴とする請求項21記載の液晶表示装置。
【請求項24】
前記内部電極の上部に放電空間部に対応して形成され、前記連結部に対応して開口される誘電層と、
前記第1基板の一面のうち、前記誘電層を除いた残りの領域に形成される反射層と、
前記反射層の上部に形成される第1蛍光層と、
前記第1基板と向き合う前記放電空間部の一面に形成される第2蛍光層と、をさらに含むことを特徴とする請求項23記載の液晶表示装置。
【請求項25】
前記平板蛍光ランプを収納するための収納容器と、
前記平板蛍光ランプと前記液晶表示パネルとの間に配置される拡散板と、
前記液晶表示パネルを前記収納容器に固定するための固定部材と、
をさらに含むことを特徴とする請求項18記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−39504(P2006−39504A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−6989(P2005−6989)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】