説明

広告キューメッセージをプロテクトするためのシステム及び方法

暗号化された広告キューメッセージを有する配信データストリームを符号化及び復号化する装置及び方法。暗号化された広告キューメッセージは、ストリームに挿入される広告を表すデータと、広告に関連する配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを有する。広告キューメッセージは、暗号化技術を利用して暗号化される。暗号化された広告キューメッセージは、広告のための挿入時間をマスクし、広告データの自動的なスキップを防ぐ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本構成は、コンテンツデータストリームに挿入された広告の未許可の変更を防ぐため、広告キューメッセージを暗号的にプロテクトするシステム及び方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
従来の放送システムの収入の多くは、広告から作られている。広告は、実際の番組のセグメント間に導入されるか、又はユーザに配信中のコンテンツプログラム内に製品の配置の形式で導入される。典型的には、広告主は、広告スケジュールに従って放送コンテンツストリーム内に配置及び表示される広告コンテンツを放送局に提供する。広告スケジュールは、広告を表示する時間と、広告が表示される配信ストリーム内のポジションとを含む。このスケジュールは、一般に広告主と放送局との間の契約による又は他の合意によって決定され、ある時間に配信される特定の番組における広告の作成及び配置を行う広告代理人及び/又はメディア購入の専門家によって進められる。あるいは、広告主は、自らの製品をプロモートするため、配信される番組内の製品の配置に依拠することが増えている。これらの事例は、同様に契約関係によって規定される。企業が広告を作成及び配置するため費やすかなりの金銭的リソースの観点から、これらの配置が広告の作成者/所有者からの許可なく回避できないことを保証することが望ましい。
【0003】
作成及びスケジューリングされると、広告を表すデータがスプライサ(splicer)と呼ばれる装置を用いて挿入される。The Society of Cable Telecommunications Engineers(SCTE)は、ライブの配信ストリームへのアクセスを可能にするスプライサ及び他のネットワーク装置により実現される規格を示す。例えば、“Digital Program Insertion Splicing API”というタイトルのANSI/SCTE30 2006規格は、ユーザに表示するストリーム内に広告を挿入するため、放送局からのライブストリームがアクセス可能にする機構を示す。さらに、“Digital Programming Insertion Cueing Message”というタイトルのANSI/SCTE35 2007規格は、何れの広告が挿入されるかと共に、ライブストリームにおけるポジションを示すキューメッセージを挿入するための処理を説明する。しかしながら、標準的なキューメッセージングプロトコルの利用は、これに関連する欠点を有している。例えば、これらの規格はオープンであるため、(対象となる広告を実行するため)スプライシングの実現を可能にする装置は、広告挿入キューメッセージングプロトコルを読み、当該情報を用いて広告を置換又はスキップする可能性がある。この機能は、例えば、Personal Video Recorder(PVR)装置など、ライブ放送を録画する装置に実装される可能性がある。従って、広告コンテンツの未許可のスキップ又は置換を防ぐことが望まれる。
【0004】
図1において、ライブ配信ストリームに広告を挿入するための一例となるシステム100が示される。放送局は、複数のユーザによる視聴のための放送用オリジナルコンテンツ102を含むデータストリームを提供する。例えば、このデータストリームは、MPEG−2フォーマットにより符号化されてもよい。しかしながら、他の何れかのデジタルデータ符号化スキームがまた利用されてもよい。さらに、広告情報104のソースは、広告ストレージシステム1096に少なくとも1つの広告を表すデータを提供する。ストレージシステム106内に格納される広告データは、広告データをオリジナルコンテンツ配信ストリーム102に選択的に挿入するスプライサ110に提供される。スケジューリング管理システム108は、配信されるデータストリーム102に挿入するため、広告データをスプライサ110に提供するようストレージシステム106に指示するスケジュールデータをストレージシステム106に選択的に提供する。ストレージシステム106からの広告データの挿入は、選択された広告データ104の挿入を制御するSCTE30規格を実現する制御信号109により実現される。スプライサ110は、オリジナルコンテンツと広告データとを復号化及び視聴する複数のエンドユーザへの通信ネットワークを介した送信のため、オリジナルコンテンツ102と広告データ104とを含む変更された配信ストリーム112を出力する。
【0005】
図1においてスプライサ110により出力される一例となる変更されたコンテンツストリーム112が、図2に示される。変更されたストリーム112は、それぞれがあるタイプのコンテンツを含む複数のデータブロックを含む。例えば、ここに示される変更されたストリーム112は、複数のユーザに配信されるデータストリームの一部を表す。ブロック201は、ユーザに配信されるオリジナルコンテンツ102を表すデータの一部を含む。例えば、ブロック201は、ユーザへの配信のための既知の方法により符号化されたテレビ番組の一部を表すデータを含むものであってもよい。変更されたストリーム112のブロック202は、スケジューリングシステム108(図1)の指示によりストレージサーバ106(図1)から提供される広告データを含む。広告データに加えて、ブロック202は、広告データ104が当該ポイントに挿入されるべきであることを受信装置に通知するマーカを含むようにしてもよい。ブロック203は、当該広告データが終了したことと、受信装置がブロック204に続く番組データを表示するためスイッチされるべきであることを特定するトーンを含む。変更されたストリーム112が4つのデータブロックを含むよう示されるが、ストリーム112は、要求されたオリジナルコンテンツと関連するすべての広告データとを復号化及び表示する送信先システムに完全に送信するため、何れかの個数のデータブロックを含むことが可能であることが理解されるべきである。
【0006】
図3は、他の従来のターゲット化広告システム300を示す。ターゲット化広告システムでは、配信されるデータストリーム302は、図1及び2の変更されたストリーム112と同様にフォーマット化される。上述された広告システムと異なり、ターゲット化広告ストリームフォーマット302により受信されるストリーム302は、配信前にスプライサにより変更されてもよいし、そうでなくてもよい。ストリーム302は、ユーザにより受信される配信データストリームの一部を表す。ストリームは、オリジナルコンテンツを表すデータ部分を含む第1データブロックと、広告データのためのマーカを含む第2データブロック304とを含む。あるいは、ブロック304は、広告データのためのマーカデータと共に広告データを含むものであってもよい。ブロック305は、広告データセグメントが終了したことを特定するトーンを含み、ブロック306は、配信されるオリジナルコンテンツのさらなる部分を含む。ターゲット化広告システム300は、ブロック304において広告マーカを検出し、マーカポジションにおいてストリーム302に挿入される広告データのローカルソースを利用するエンドユーザ装置にあるセットトップボックス308を利用する。ブロック304がまた広告データを含む例では、セットトップボックス308は、ブロック304において特定される広告データを表示し、広告データのローカルソースを利用して、マーカポジションにおいてストリーム302に挿入される広告データを取得する。
【0007】
変更されたコンテンツストリームにおいてマーカを検出し、挿入された広告の視聴を回避することが可能である。しかしながら、このような回避は、挿入された広告に収入を依拠する広告主又は放送局に有利ではない。
【発明の概要】
【0008】
一実施例では、配信データストリームを符号化する装置が提供される。本装置は、ストリームに挿入される広告を表すデータと、広告に関連する配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを含む広告キューメッセージを生成するメッセージプロセッサを有する。暗号化プロセッサは、メッセージプロセッサに接続され、暗号化技術を利用して広告キューメッセージを暗号化するよう構成される。暗号化された広告キューメッセージは、広告のための挿入時間をマスクし、広告データの自動的なスキップを防ぐ。エンコーダは、解読プロセッサに接続され、コンテンツプロバイダからの番組データと暗号化された広告キューメッセージとを含む変更された配信データストリームを符号化するよう構成される。
【0009】
他の実施例では、配信データストリームを復号化する装置が提供される。受信機は、ストリームに挿入される広告を表すデータと、広告に関連する配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを含む暗号化された広告キューメッセージを含む配信データストリームを受信する。解読プロセッサは、受信機に接続され、解読キーを利用して広告キューメッセージを解読するよう構成される。解読された広告キューメッセージは、広告のための挿入時間を特定し、広告データの表示を可能にする。デコーダは、解読プロセッサに接続され、コンテンツプロバイダからの番組データと暗号化された広告キューメッセージとを含む配信データストリームを復号化するよう構成される。
【0010】
本構成のさらなる特徴及び効果は、添付した図面を参照して以下の例示的な実施例の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、一例となる広告挿入システムを示す。
【図2】図2は、広告データを含む一例となる配信データストリームを示す。
【図3】図3は、一例となるターゲット化広告システムを示す。
【図4】図4は、本構成による少なくとも1つのエンドユーザへの放送用の広告キューメッセージを暗号化するエンコーダを示す。
【図5】図5は、本構成による広告された広告キューメッセージを含む一例となるデータストリームを示す。
【図6】図6は、本構成による暗号化された広告キューメッセージを復号化可能な一例となるセットトップボックスを示す。
【図7】図7は、本構成の態様によるターゲット化広告システムを示す。
【図8】図8は、本構成の一態様を示すフロー図である。
【図9】図9は、本構成の他の態様を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜3に関して上述されたシステムに関連する有意な欠点は、広告挿入用のキューメッセージを含むデータストリームが、広告をスキップするのに利用するため、セットトップボックス(STB)及び/又はパーソナルビデオレコーダ(PVR)により検出可能であるということである。従って、未許可の復号化装置がデータストリームに送信される広告キューメッセージを利用して広告を自動的にスキップすることができないことを保証するため、配信データストリームにより送信される広告キューメッセージを暗号的にプロテクトすることによって、これを防ぐためのシステム及び方法を提供することが望ましい。
【0013】
図4において、暗号的にプロテクトされた広告キューメッセージを符号化する一例となるエンコーダ400が示される。エンコーダ400は、ユーザによる受信のため通信ネットワークを介し配信されるコンテンツ402のソースに接続される。ここで用いられるコンテンツという用語は、例えば、オンデマンドビデオプログラミングなどのユーザリクエストに応答して利用可能なデジタルテレビデータストリーム又はオーディオビジュアルデータなど、複数のユーザによる受信のため配信されるオーディオビジュアルデータを含む。コンテンツはまた、インターネットなどのIPベースネットワークを介し通信されるマルチメディアデータを含むものであってもよい。上述されるように、放送局により実現されるビジネスモデルは、エンドユーザがコンテンツを視聴する間に製品情報がエンドユーザに提供されることを可能にするコンテンツストリーム内の広告時間を販売することに関するものである。
【0014】
エンコーダ400は、配信データストリームへの挿入のため広告データのソースを含む広告サーバ404を含む。広告サーバ404はまた、データストリーム内のある時間に広告データを適切に挿入することを実現する広告スケジュール及び管理機能を含むものであってもよい。広告サーバ404は、広告データがユーザに表示される配信データストリーム内の時間を特定する広告キューメッセージを表すデータを生成するメッセージプロセッサ405に接続される。放送において表示されるよう設定された各広告は、メッセージプロセッサ405により生成される関連するキューメッセージを含む。メッセージプロセッサ405により生成される広告キューメッセージは、配信データストリーム内に挿入されるデジタルキューメッセージを含むものであってもよい。あるいは、広告キューメッセージは、ユーザに改心されるコンテンツ内に含まれる透かしを含むものであってもよい。デジタルキューメッセージと透かしとの双方の暗号化機構が後述される。
【0015】
メッセージプロセッサ405は、暗号化プロセッサ406に接続される。暗号化プロセッサ406は、各広告キューメッセージを暗号化するための暗号化技術を適用する。暗号化されたキューメッセージは、例えば、AESなどの何れかの暗号化フォーマットによるものであってもよい。このフォーマットは例示のために提供され、何れかの規格又は専用の暗号化アルゴリズムが、キューメッセージを暗号化する際に暗号化プロセッサ406により実現されてもよい。他の実施例では、暗号化プロセッサ406はある形態のキー管理を実現してもよく(例えば、パブリック/プライベートキー管理システムなど)、これにより、キューメッセージは、その後にストリームが受信されたときに復号化のために要求されるキーを用いて暗号化される。広告キューメッセージを暗号化するのに利用され、キューメッセージを解読するのに必要なキーは、通信ネットワークを介しこれらのキューメッセージの復号化を可能にするエンドユーザのセットトップボックスに提供されてもよい。例えば、キューメッセージを復号化するのに利用するキーは、オフラインに又は製造段階で装置にキーを内蔵することによって送信可能である。これは、キューメッセージの未許可の復号化からの第1レベルの保護を提供する。装置の動作時にキー管理システムが危険になると、メーカ又は放送局は、これらのキューメッセージを復号化するためのキーが、例えば、ネットワークやハードウェアドングルなどを介しある閾値期間において定期的に更新可能とする機構を提供できる。暗号化された広告キューメッセージの生成は、未許可の復号化システムによる広告データの未許可のスキップを効果的に防ぐ。キューメッセージを暗号化することによって、関連する解読機構を有しないシステムは、広告データが表示されるようスケジューリングされる時間を正確に決定することができず、これにより、広告データを自動的にスキップすることができない。さらに、広告キューメッセージの暗号化は、コンテンツプロバイダ(すなわち、ケーブル/衛星企業など)が付加サービスを提供することを可能にし、これにより、許可された復号化装置は、広告データを自動的にスキップすることが可能になる。これらのシステムは、広告が表示されるようスケジューリングされるストリーム内のポジションを解読することが可能であるためである。
【0016】
さらに、暗号化プロセッサ406は、符号化されたデータストリーム411に挿入可能なダミーキューメッセージを暗号化するようにしてもよい。ダミーキューメッセージは、適切な解読回路及び/又はキーを有さない送信先システムを欺くため、データストリーム411内に提供される。これは、効果的には、広告の未許可のスキップからの追加的なレベルのプロテクションを提供する。例えば、キューメッセージを解読することができないシステムは、暗号化されたキューメッセージにより解読不可なメッセージの受信に基づき、広告が表示される時間を予測しようとしてもよい。この予測に基づき、これらのシステムは、これを利用して、広告データを含むことが信じられているストリームのセグメントをスキップするようにしてもよい。従って、エンコーダ400の暗号化プロセッサ406は、ダミーキューメッセージを表すデータを生成し、上述した暗号化スキームに従ってこれらのメッセージを暗号化する。ダミーキューメッセージは、ダミーメッセージとして当該メッセージを識別するデータを含み、送信先システム414により解読されると、送信先システム414にメッセージを無視し、データストリーム411の復号化を継続するよう指示する。
【0017】
広告データに関連して暗号化されたキューメッセージは、暗号化プロセッサ406によりこれに接続されるフォーマットプロセッサ408により提供される。さらに、何れかの暗号化されたダミーキューメッセージはまた、暗号化プロセッサ406によりフォーマットプロセッサ408に提供されてもよい。フォーマットプロセッサ408は、広告用の暗号化されたキューメッセージと、コンテンツデータストリーム内に含まれるべき何れかのダミーキューメッセージとのすべてを受信する。フォーマットプロセッサ408はまた、広告サーバ404に接続され、配信用のデータストリームをフォーマット化するため、フォーマットデータの生成に利用される広告管理データが提供される。フォーマットデータは、放送中に広告が再生されるべき時間と、当該広告に関する暗号化されたキューメッセージが配置されるべきデータストリーム内のポジションとを含む。暗号化されたダミーキューメッセージが含まれる例では、フォーマットデータはさらに、暗号化されたダミーキューメッセージが配置されるべきコン点ストリーム内のポジションを特定する。フォーマットデータは、配信されるコンテンツと、(a)暗号化された各広告キューメッセージのポジション、(b)暗号化されたダミーキューメッセージのポジション、(c)各広告データのポジション、及び(d)データストリームの復号化により挿入される広告データのプレースホルダの少なくとも1つを特定するデータ値とを含むペイロードオーディオビデオデータのデータストリーム内のポジションを特定するデータ値を含む。データストリームをフォーマット化するのに利用されるポジションデータは、フォーマットプロセッサ408によりランダムに生成されてもよく、復号化されるとデータストリームのセグメントを順序付けするのに利用される、送信先システムに提供されるオーダリングデータを含む。
【0018】
フォーマットプロセッサ408により生成されるフォーマットデータは、少なくとも1つの送信先システム414による受信のために通信ネットワーク412を介し通信される配信データストリーム411を生成するため、広告サーバ404から広告データと、コンテンツソース402からコンテンツとを受信するスプライサ410に提供される。あるいは、スプライサ410は、通信ネットワーク412に接続され、データストリーム411を生成するのに利用するため、他のコンテンツソース414からコンテンツを受信するようにしてもよい。
【0019】
他の実施例では、キューメッセージは、配信データストリームに含まれるデジタル透かしである。デジタル透かし処理は、情報をデジタル信号に埋め込む処理である。当該信号は、例えば、オーディオ、ピクチャ又はビデオであってもよい。透かしは、送信されるオーディオ又はビデオペイロードの何れかに隠されたメッセージである。信号がコピーされる場合、当該情報もまたコピーに搬送される。透かしは、放送のオーディオ又はビデオトラックに加えられてもよい。本実施例では、暗号化プロセッサ406は透かし処理アルゴリズムを実現し、これにより、広告に関する透かしが暗号化プロセッサ406により生成され、コンテンツデータ内に埋め込まれる。
【0020】
広告サーバ404は、広告が提供される時間を特定するタイミング情報を含む透かしキューメッセージを生成する。透かしキューメッセージは、暗号化プロセッサ406に提供され、上述したキー管理暗号化を用いて暗号化される。これらの暗号化された透かしキューメッセージは、暗号化プロセッサ406に提供され、上述されたキー管理暗号化を用いて暗号化される。これらの暗号化された透かしキューメッセージは、上述されたようなフォーマットデータを生成するフォーマットプロセッサ408に提供される。フォーマットデータは、透かしキューメッセージを含む配信データストリーム411と、広告データに関する透かしを含むよう変更されたコンテンツデータと、表示対象の広告データとを生成するスプライサ410に提供される。スプライサ410により生成される各配信ストリームは複数の透かしキューメッセージと、透かしと広告データとを含むことに留意すべきである。
【0021】
図5において、暗号化されたキューメッセージを含む一例となるフォーマット化された配信データストリーム500の一部が示される。ここに示されるストリーム500の部分は、データブロック501〜507を含む。データブロック501,503,505は、ユーザに表示される番組を構成するコンテンツデータのセグメントを含む。データブロック502は、第2広告に関する暗号化されたキューメッセージを含む。第2広告を表すデータは、ブロック507に含まれる。データブロック504は、第1広告に関する暗号化されたキューメッセージを含み、第1広告を表すデータが、データブロック506に提供される。暗号化されたキューメッセージはプロテクトされ、適切な復号化ハードウェアとメッセージを復号化するためのキーとを有するSTBによってのみ解読可能である。許可されたシステムにより受信されると、ストリーム500は、図6に関して後述されるように復号化される。許可されたシステムは、ブロック501の番組データを表示し、その終わりに、ブロック502の広告キューメッセージの解読に応答して、ブロック507の広告データを表示する。広告データの終わりに、ブロック503に含まれるさらなる番組データが表示される。当該番組データのセグメントの終わりに、ブロック504の広告キューメッセージが解読され、ブロック506に含まれる広告データが表示される。ユーザは、ブロック506からの広告データの終わりに、ブロック505に含まれる番組データに戻る。さらに、図5に具体的には示されていないが、ストリーム500はまた、図4の暗号化プロセッサ406により生成されるダミーキューメッセージに対応するブロックを有してもよい。これらのダミーキューメッセージブロックは、データストリーム500の何れかのポイントに配置されてもよい。
【0022】
図6は、図4において上述されたエンコーダ400により生成される暗号化されたデータストリーム411を復号化及び解読するためのセットトップボックス600の一例となるブロック図を示す。セットトップボックス600は、データストリーム411を受信する受信機610を有する。セットトップボックス600はさらに、受信機に接続されるデコーダ612と、デコーダ612に接続される解読プロセッサ614とを有する。データストリーム411は、復号化のため、受信機からデコーダ612に提供される。デコーダ612は、各データブロック内に含まれるコンテンツを特定するため、データストリーム411を構成するデータブロックをパーシングする。データブロックのデータを特定するためのオーディオビデオデータストリーム411の復号化の特定の態様は、既知の方法により実行され、説明されない。デコーダ612により利用される既知の復号化技術及びアルゴリズムに加えて、デコーダ612は、暗号化されたキューメッセージを表すデータを提供する。解読プロセッサ614は、解読キーを用いて暗号化されたキューメッセージを解読する。解読キーは、セットトップボックスメーカーと放送会社との少なくとも1つにより提供されてもよい。さらに、解読プロセッサ614は、キューメッセージを解読するため利用されるキーの自動的又は手動による更新を可能にするキーレポジトリ616に通信ネットワーク412を介し接続されてもよい。キーの期限が切れたか、又は危険になった場合、解読プロセッサ614は、新たなキーを自動的に取得してもよい。あるいは、ケーブルプロバイダは、ある時点に又は期間中にキーレポジトリ616から新たなキーを取得するよう解読プロセッサ614に指示するため、セットトップボックスに通知するようにしてもよい。
【0023】
データストリーム614のキューメッセージを解読すると、デコーダ612は、キューメッセージ内のデータを利用して、データストリーム411のオリジナルコンテンツに関してデータストリーム411において送信された広告の時間と表示とを決定する。さらに、解読されると、デコーダ612は、キューメッセージに含まれるデータを利用して、関連する広告データを自動的にスキップするようにしてもよい。これは、追加購読ベースのサービスの一部として利用されてもよく、これにより、合意した料金について、ケーブルオペレータは、ユーザがオリジナルコンテンツを視聴しているとき、いくつかの広告を自動的にスキップして、表示させないようにすることを可能にする。
【0024】
図6は、暗号化されたキューメッセージに関して説明されるが、セットトップボックス600の同様の要素が、図4の他の実施例に関して上述された暗号化された透かしを解読することが可能であることが理解されるべきである。暗号化された透かしが埋め込まれたオリジナルコンテンツを含むデータストリーム411において、デコーダ612は、透かしの位置を特定し、暗号化された透かしを表すデータを解読プロセッサ614に提供する。解読プロセッサ614は、解読キーを用いて透かしデータを解読し、解読されたコンテンツは、データストリーム内の所望のポジションに当該透かしに関連する広告データを選択的に挿入可能なデコーダ612に提供される。
【0025】
本構成は、これらの暗号化されたデータストリームが、キュー又はメッセージを解読不可なシステム、すなわち、レガシーシステムにより受信される際に追加的な効果を提供する。これらのレガシーシステムは、データストリームを受信可能であるが、暗号的にプロテクトされているため、キューメッセージを認識できない。これらのメッセージが広告挿入直前に出現するように送信される場合、レガシー端末は、データストリームにおける時点を予測しようとすることが可能であり、これにより、広告が再生され、マークとして解読不可なメッセージを用いて広告スキップを依然として実行しようとする。この状態は、暗号的に符号化された広告キューメッセージ又は透かしがストリームにおいてランダムなポイントに挿入可能であるため、システムによって緩和される。このように、レガシー端末は、正規のキューメッセージとダミーキューメッセージとの間の相違を知ることはない。
【0026】
デコーダ612は、解読プロセッサ614によるキューメッセージの解読に応答して導出される適切な広告データと共に、オリジナルコンテンツを含むようデータストリーム411を自動的に処理する。この処理されたデータストリームは、セットトップボックス600による表示装置への出力のため提供される。動作において、ユーザは、適切な順序により適切な広告を含む、配信又はユーザにより要求されるオリジナルコンテンツを視聴する。
【0027】
図7は、データストリームにある暗号化されたキューメッセージを解読する一例となるターゲット化広告システム700(すなわち、1以上のユーザにターゲット化された)を示す。本実施例では、コンテンツソース702は、暗号化スキームに従って暗号化されたキューメッセージを含むデータストリームを通信ネットワーク704を介し送信する。暗号化されたキューメッセージは、広告が表示されるべき時間を特定するデータを含む。さらに、これはターゲット化広告システムであるため、広告データは、データストリーム内で符号化されない。広告データは、ユーザのセットトップボックスにより挿入される。従って、暗号化されたキューメッセージはまた、(a)挿入される広告、(b)データストリームに挿入される広告のタイプ、(c)データストリームに挿入される広告のスタイル、(d)製品グループを含む広告、(e)製品グループの特定の製品を含む広告、(f)視聴者の人口統計データ、及び(g)視聴者の嗜好データの少なくとも1つを特定するターゲットデータを含むものであってもよい。このデータは、何れの広告がデータストリームの関連する時点において表示されるべきか選択するため、ターゲット化広告システムにより選択的に利用される。
【0028】
データストリームは、ターゲット化広告システム700により選択的に受信される。ターゲット化広告システム700は、受信したデータストリームに含まれるキューメッセージを復号化及び解読するデコーダ710を有する。デコーダ710は、セットトップボックス712に接続され、セットトップボックス712はさらに、広告データ714のレポジトリに接続される。図7は、デコーダ710とセットトップボックス712とを別のモジュールとして示す。しかしながら、デコーダ710は、セットトップボックス712に一体的に形成可能であることが留意されるべきである。デコーダ710は、図6において上述されたデコーダ612と解読プロセッサ614と同様に動作する。デコーダ710は、キューメッセージを解読するため、解読キーを用いて解読アルゴリズムを実現する。データストリームを復号化し、キューメッセージを解読すると、セットトップボックス712は、解読されたキューメッセージのデータを解析し、キューメッセージに含まれるデータに応答してレポジトリ714から広告データを取得する。ターゲットデータを利用することによって、ユーザは、ユーザにターゲット化された広告を取得及び表示することができる。従って、システム700は、キューメッセージを復号化し、広告レポジトリ714からの広告データをライブストリームに自動的に挿入することができる。さらに、キューメッセージは、システム700にセットトップボックス712にローカルに格納されているユーザプロファイル情報に基づき広告データを挿入するよう指示してもよい。広告は、キューメッセージに含まれる情報に基づき適切に挿入される。
【0029】
図7は、暗号化されたキューメッセージの復号化に関して説明されたが、透かしデータ及び暗号化された透かしメッセージは、上述されたものと同様のターゲットデータを含むものであってもよいことが予期される。本実施例では、デコーダ710は、データストリームについてターゲットデータを導出するため、透かしデータを復号化及び解読する。ターゲットデータは、ライブデータストリームに含まれ、視聴者に表示される所望の広告データを取得するため、セットトップボックス712により利用される。
【0030】
図6及び7において上述された復号化及び解読装置は、ケーブル又は衛星システムのオペレータなどのコンテンツプロバイダにより配布されるセットトップボックス内に一体形成されてもよい。あるいは、これらの装置は、暗号化されたキューメッセージ又は透かしデータの何れかを含むデータストリームの復号化及び解読を可能にするレガシーセットトップボックスに選択的に接続可能なスタンドアローン装置であってもよい。上述された回路を含むスタンドアローン装置として実現される場合、当該装置は、図7に関して上述されるようなユーザ装置との初期的な接続ポイントにおけるエッジ装置として実現されてもよい。従って、キューメッセージの復号化及び解読は、表示装置に接続される各セットトップボックスによる信号の受信前に行われる。
【0031】
図8は、広告挿入ポイントを特定する暗号化されたキューメッセージとコンテンツデータとを含む変更されたデータストリームを生成するための一例となる方法を示すフロー図である。ステップ800において、広告データに対応するキューメッセージが生成される。ステップ802において、キューメッセージは、暗号化キーを用いた暗号化スキームに従って暗号化される。キューメッセージを暗号化する処理はまた、広告に対応しないダミーキューメッセージの暗号化を含むものであってもよいが、その代わりに、キューメッセージを解読不可な送信先システムが広告挿入ポイントを予想し、これにより、広告データを含むと考えられるデータストリームのセグメントをスキップしようとすることを防ぐのに利用される。ステップ803において、暗号化されたキューメッセージを解読するのに求められるキーが送信先システムに提供され、これにより、送信先システムがそれを受信するとキューメッセージを解読するのを可能にする。ステップ804において、暗号化されたキューメッセージに関する広告データが、広告データのソースから取得される。ステップ806において、暗号化されたキューメッセージ(ダミーキューメッセージを含む)と対応する広告データとが、ユーザによる表示のため通信ネットワークを介し各種送信先システムに送信するためのデータストリームへのコンテンツと合成される。ステップ806に示される処理は、暗号化された各広告キューメッセージ、暗号化されたダミーキューメッセージ、広告データ及びコンテンツデータのポジションを特定するフォーマットデータを生成することを含むものであってもよい。その後、フォーマットデータは、送信先システムに送信されるデータストリームをフォーマット化する際に利用されてもよい。
【0032】
図9は、図8の方法などの本発明の原理に従って生成されたデータストリームを復号化及び解読する送信先システムにより実現される例を示すフロー図である。ステップ900において、暗号化された広告キューメッセージ、ダミーキューメッセージ、広告データ及びコンテンツデータを含むデータストリームが、セットトップボックスにおいて受信される。ステップ902において、データストリームは、当該データストリームのセグメントをパーシングするデコーダに提供される。データストリームのセグメントが暗号化された広告キューメッセージ又は暗号化されたダミーキューメッセージを含むと決定されると、ステップ903において、当該セグメントは、キューメッセージを解読するため、図8のステップ803において提供されるキーを用いた解読プロセッサに提供される。ステップ904において、解読されたキューメッセージはデコーダに提供される。デコーダは、キューメッセージをパーシングし、対応する広告データをユーザに表示されるコンテンツストリームに挿入するのに適したポイントを決定するため、それに含まれるデータを特定する。ステップ906において、デコーダは、解読されたキューメッセージが広告キューメッセージ又はダミーキューメッセージであるか判断する。解読されたキューメッセージが広告キューメッセージである場合、ステップ907において、デコーダは、広告キューメッセージのデータを用いて、対応する広告データが挿入され、データストリームの適切な時間に表示されることを保証する。あるいは、解読されたキューメッセージがダミーキューメッセージである場合、ステップ908において、メッセージはスキップされ、当該処理は、さらなる判定を行うためステップ906に戻る。
【0033】
他の実施例では、ステップ903は、上述されるようなステップ904に直接的には移行しない。他の実施例では、ステップ903の後、解読プロセッサは、ステップ909において、システムが適切な解読キーを有するか照会する。システムが、ステップ909において、キューメッセージを解読するのに適したキーを所持する場合、当該処理は、ステップ904に続く。キーが適切でない場合、解読プロセッサは、ステップ910に示されるように、キーレポジトリから暗号化された現在のキューメッセージのセットに対応する解読キーを自動取得し、その後、キューメッセージを適切に解読するため、システムの処理をステップ904に戻す。
【0034】
動作について、図1〜9に関して上述されたシステムは、データストリーム内の広告データの制御及び管理を効果的に提供する。データストリーム内に暗号化されたキューメッセージ及び/又は透かしデータを提供することによって、システムは、データストリーム内に表示されるべき広告の未許可のスキップを防ぐ。これは、メッセージが意図した視聴者に到達する確率を向上させるため、広告主により高い投資のリターンを提供する。さらに、システムは、効果的には、広告が表示されるべき時点を予測し、これにより、データストリームの当該セグメントをスキップするのに利用される広告表示キューのパターンをレガシーセットトップボックスが学習することを防ぐ機構を効果的に提供する。データストリームの暗号化された広告キューメッセージのランダムな順序とダミーキューメッセージとは、データストリーム内の迂回パターンを導出するレガシーシステムの能力を最小限にし、所望の広告コンテンツの信頼できる表示をもたらす。さらに、システムは、キューメッセージを解読可能なシステムが購入又は契約上の料金構成に基づき、関連する広告データをスキップすることが許可される収入モデルを提供する。
【0035】
当該構成が実施例に関して説明されたが、これに限定されるものでない。むしろ、添付した請求項は、本構成の均等の範囲から逸脱することなく、当業者に可能な構成の他の変形及び実施例を含むよう広範に解釈されるべきである。本開示は、ここに記載された実施例の何れかの適応又は変形をカバーすることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信データストリームを符号化する装置であって、
ストリームに挿入される広告を表すデータと、前記広告に関連する前記配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを含む広告キューメッセージを生成するメッセージプロセッサと、
前記メッセージプロセッサに接続され、暗号化技術を用いて前記広告キューメッセージを暗号化するよう構成される暗号化プロセッサであって、前記暗号化された広告キューメッセージは前記広告の挿入時間をマスクし、前記広告データの自動スキップを防ぐ、前記暗号化プロセッサと、
前記暗号化プロセッサに接続されるエンコーダと、
を有し、
前記暗号化プロセッサは、コンテンツプロバイダからの番組データと前記暗号化された広告キューメッセージとを含む変更された配信データストリームを符号化する装置。
【請求項2】
前記広告キューメッセージはさらに、前記広告のソースを表すデータを有し、
当該装置はさらに、前記エンコーダと前記メッセージプロセッサとに接続され、前記広告キューメッセージに応答して前記広告を表すデータを前記変更された配信データストリームを符号化する前記エンコーダに提供する広告サーバを有する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記広告キューメッセージはさらに、前記広告が送信先システムに格納されていることを示すデータと、挿入用の前記広告のソース情報とを含む、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記メッセージプロセッサは、前記ダミーキューメッセージが復号化によりスキップされるべきであることを示すデータを含むダミーキューメッセージを生成する、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記暗号化プロセッサは、前記暗号化された広告キューメッセージを復号化するために送信先システムによる利用のため、前記広告キューメッセージを暗号化するのに利用される解読キーを前記送信先システム自動送信する、請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記変更された配信データストリームの生成において、前記エンコーダにより利用されるフォーマットを規定するフォーマットデータを生成するフォーマットプロセッサをさらに有する、請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記フォーマットデータは、前記変更された配信データストリーム内の広告データとコンテンツデータとに関する暗号化された各広告キューメッセージのポジションを特定する、請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記フォーマットプロセッサは、前記変更された配信データストリーム内に前記暗号化された広告キューメッセージをランダムに配置することによって、フォーマットデータを生成する、請求項6記載の装置。
【請求項9】
前記広告キューメッセージは、透かしとして形成され、
前記エンコーダは、前記変更された配信データストリームを符号化する前に前記透かしをコンテンツストリームに自動的に含める、請求項1記載の装置。
【請求項10】
配信データストリームを復号化する装置であって、
暗号化された広告キューメッセージを含む配信データストリームを受信する受信機であって、前記暗号化された広告キューメッセージは、ストリームに挿入される広告を表すデータと、前記広告に関連する前記配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを含む、前記受信機と、
前記受信機に接続され、解読キーを用いて前記広告キューメッセージを解読する解読プロセッサであって、前記解読された広告キューメッセージは、前記広告のための挿入時間を特定し、前記広告データの表示を可能にする、前記解読プロセッサと、
前記解読プロセッサに接続され、コンテンツプロバイダからの番組データと前記暗号化された広告キューメッセージとを含む前記配信データストリームを復号化しするよう構成されるデコーダと、
を有する装置。
【請求項11】
前記広告キューメッセージはさらに、前記広告が前記デコーダに格納されていることを示すデータと、挿入用の前記広告のソース情報とを有する、請求項10記載の装置。
【請求項12】
前記配信データストリームは、前記配信データストリームのセグメントが前記デコーダによりスキップされるべきことを示す暗号化されたダミーキューメッセージを有し、
前記解読プロセッサは、前記ダミーキューメッセージの解読に応答して、配信データストリームの一部を自動的にスキップする、請求項10記載の装置。
【請求項13】
前記解読プロセッサは、前記暗号化された広告キューメッセージを復号化するのに利用される前記広告キューメッセージを解読するのに利用されるキーを自動的に受信する、請求項10記載の装置。
【請求項14】
前記配信データストリームは、前記配信データストリームのセグメントが復号化される順序を特定するフォーマットデータを有し、
前記フォーマットデータに応答して、前記デコーダは、前記特定された順序により前記データストリームを復号化する、請求項10記載の装置。
【請求項15】
前記暗号化された広告キューメッセージは、前記番組データに含まれる透かしデータを有し、
前記解読プロセッサは、前記透かしデータを特定し、前記復号化されたデータストリーム内に前記透かしデータに関連する前記広告を挿入する、請求項10記載の装置。
【請求項16】
配信データストリームを符号化する方法であって、
メッセージプロセッサが、ストリームに挿入される広告を表すデータと、前記広告に関連する前記配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを含む広告キューメッセージを生成するステップと、
暗号化プロセッサが、暗号化技術を利用して前記広告キューメッセージを暗号化するステップであって、前記暗号化された広告キューメッセージは、前記広告の挿入時間をマスクし、前記広告データの自動的なスキップを防ぐ、前記暗号化するステップと、
コンテンツプロバイダからの番組データと前記暗号化された広告キューメッセージとを含む変更された配信データストリームを符号化するステップと、
を有する方法。
【請求項17】
前記広告キューメッセージの解読を可能にする送信先システムに前記符号化するステップにおいて利用される暗号化キーを提供するステップをさらに有する、請求項16記載の方法。
【請求項18】
配信データストリームを復号化する方法であって、
ストリームに挿入される広告を表すデータと、前記広告に関連する配信データストリーム内の挿入時間を表すデータとを含む暗号化された広告キューメッセージを含む前記配信データストリームを受信するステップと、
解読プロセッサが、解読キーを利用して前記広告キューメッセージを解読するステップとであって、前記解読される広告キューメッセージは、前記広告のための挿入時間を特定し、前記広告データの表示を可能にする、前記解読するステップと、
コンテンツプロバイダからの番組データと前記暗号化された広告キューメッセージとを有する前記配信データストリームを復号化するステップと、
を有する方法。
【請求項19】
前記受信した暗号化された広告キューメッセージを解読するためのキーを自動取得するステップをさらに有する、請求項18記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−514720(P2013−514720A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544446(P2012−544446)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/006569
【国際公開番号】WO2011/075098
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】