説明

廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置

【課題】建設廃棄物の中から不要なゴミを効率よく吸い込んで除去する。
【解決手段】吸込み調整装置23は、建設廃棄物W(廃材)を破砕して再利用すべく破砕されてスクリーン17上に置かれた廃材Wを吸込みフード25に対して相対的に一方向へ移動せしめて前記吸込みフード25により前記廃材Wの中からゴミを吸い取る廃材ゴミ取り装置19に設けられる。吸込みフード25はスクリーン面からの高さを上下方向に移動自在に設けられ、吸込みフード昇降駆動装置61で昇降駆動される。前記廃材Wの高さは吸込みフード25の前方に設けた廃材高さ検出装置63により予め設定した回避高さS以上であることを検出され、この検出信号により、制御装置65では吸込みフード25を回避高さSまで上昇せしめる指令と、廃材Wが吸込みフード25を通過した後に吸込みフード25を原位置へ下降せしめる指令とを吸込みフード昇降駆動装置61に与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置に関し、特に建設廃棄物を破砕して再利用する破砕設備に使用される廃材ゴミ取り装置において、建設廃棄物の中から不要なゴミを効率よく吸い込んで除去するために吸込み状態を調整する吸込み調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建設廃棄物(以下、単に「廃材」という)としての例えばアスファルト・コンクリート、コンクリート塊は、リサイクル法の指定副産物に指定され、再生利用を促進するように定められているが、前記廃材を再生利用する場合、廃材を破砕して路盤材等に使用されるのが一般的である。また、アスファルト・コンクリートの場合には、路盤材以外にアスファルト合材として加熱されるのが一般的である。
【0003】
しかし、上記のアスファルト・コンクリート、コンクリート塊等の廃材が各現場より工場の破砕設備(破砕プラント)に入荷される場合、廃材の中に木屑、ビニール袋、軍手、鉄屑等のゴミが混入されている場合が多く、このゴミが廃材を再生利用する際に問題となり、再生利用の妨げとなっている。
【0004】
例えば、廃材の中に混入しているゴミは、そのまま(混入したまま)破砕設備を通過して廃材と一緒に破砕された後、ベルトコンベアで搬送される。この搬送の際に、例えばベルトコンベア上で作業者の目視によりゴミを除去するか、または破砕された後、オーバサイズの篩で除去されている。さらに、除去されずに残ったゴミは、破砕設備の途中に設けられた水力選別機または複数の廃材ゴミ取り装置によって製品と分別されている。
【0005】
上記の廃材ゴミ取り装置においては、例えば吸込みブロア、ゴミ回収装置やバグフィルタに吸引ダクトを介して連通する吸込みフードにより振動篩いのスクリーン(網)上のゴミが風力選別で捕集され、この捕集されたゴミは吸引ダクトを流れてその途中のゴミ回収装置で捕集され、一方、細粒分はバグフィルタなどにより集塵されて再使用され、バグフィルタを通過してきれいになったエアが吸込みブロアの排気口から排出されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、昨今では、破砕プラント(破砕設備)の簡略化によって設備投資を押さえる傾向がある。例えば、従来であれば破砕装置自体も、一次クラッシャ、二次クラッシャに分けてそれぞれ、ロールクラッシャ、インパクトが設置されているが、今日では、二次クラッシャのインパクトクラッシャのみで破砕プラントを構成できるようにしたものや、篩い分けるためのスクリーン(網)を備えた振動篩いも1台で、オーバサイズから製品の篩い分けまでこなせるように構成された破砕プラントが多くでている。
【0007】
図10及び図11(A),(B)を参照するに、従来の廃材ゴミ取り装置201は、振動篩い203のスクリーン205(網)の上方に設けられており、スクリーン205上を流れてくる廃材Wの中からゴミを風力選別で捕集する場合、ゴミはスクリーン205の下方からスクリーン205を通り抜けて吸い上げられる吸上げエア力によって浮き上がり、この浮き上がったゴミが吸込みフード207から吸い込まれることになる。
【0008】
上記の吸上げエア力がゴミを浮き上がらせるための重要な要素であるので、従来の吸込みフード207には、図10及び図11(A),(B)に示されているように、ゴミを効率よく補足するために廃材Wの流れ方向(図10において矢印方向)に対して吸込みフード207の後方側に後方フラップ209が設けられている。なお、後方フラップ209がない単なる吸込みフード207では、吸込みフード207の下端とスクリーン205との間で真横方向からの余計な風(エア)により上記の吸上げエア力が半減してしまう。
【0009】
また、上記のスクリーン205の上面から吸込みフード207の端面までの高さLが上記の吸上げエア力の性能に非常に大きな影響を与えるので、経験から通常では上記の高さLを100〜120mm前後とするように設計されている。なお、吸込みフード207は図11(A),(B)に示されているように、吸引ダクト211のほぼ断面円形状からスクリーン205の幅方向に長い長方形状に徐々に広がる断面形状であり、吸込みフード207の下部断面はほぼ一定の長方形となっている。さらに、吸込みフード207の下部にはアジャストフード213が重ね合わされて調整幅Aで上下方向にスライド自在となっており、スクリーン205の上面から吸込みフード207の端面までの高さLを調整できるように構成されている。
【特許文献1】特開11−104566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、従来の廃材ゴミ取り装置201においては、前述した吸上げエア力が強すぎると、細かいサイズの破砕材がゴミと一緒に多量に吸い上げられてしまうので再生利用可能な材料の損失となる。一方、上記の吸上げエア力が弱すぎると、廃材Wの中にゴミが残ってしまう。そのために、ゴミを吸い上げる風量(吸上げエア力)が常時適正な状態に調整される必要がある。
【0011】
ところが、スクリーン205上には、□150〜200mm前後の大きな塊の廃材Wが流れてくることがあるので、その際に吸込みフード207が大きな塊の廃材Wを邪魔しないようにするために、当初に予定しているスクリーン205の上面から吸込みフード207までの高さLを200mmまで上げる必要があった。しかし、高さLを200mmまで上げると、上述したように吸上げエア力の所定の能力が出なくなってしまうという問題点があった。
【0012】
しかも、上記の大きな塊が流れて来る度毎に、作業者がアジャストフード213と吸込みフード207との重ね合わせ部分を、ボルト、ナット等の固定具を緩めたり、締め付けたりしてアジャストフード213の高さを調整するので、大きな労力を要すると共にゴミ処理効率の低下という問題点があった。
【0013】
さらに、たとえ吸込みフード207の後方側に後方フラップ209が設けられていても、吸込みフード207の前方側はスクリーン205の上面から吸込みフード207の前方側の下端までの高さLが200mmとなるので、この間で真横方向からの余計なエアが流れてくるために吸上げエア力が低下するという問題点があった。
【0014】
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置は、建設廃棄物を再生利用すべく破砕されて振動篩のスクリーン上に置かれた建設廃棄物を吸込みフードに対して相対的に一方向へ移動せしめて前記吸込みフードにより前記建設廃棄物の中からゴミを吸い取ると共に前記吸込みフードの吸込み力を調整する廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置において、
前記スクリーン面からの高さを上下方向に移動自在に設けた吸込みフードと、この吸込みフードを昇降駆動する吸込みフード昇降駆動装置と、前記建設廃棄物の高さが予め設定した回避高さ以上であることを検出すべく前記吸込みフードの前方に設けた廃材高さ検出装置と、この廃材高さ検出装置の検出信号により前記吸込みフードを前記回避高さまで上昇せしめる指令を吸込みフード昇降駆動装置に与えると共に前記建設廃棄物が吸込みフードを通過した後に前記吸込みフードを原位置へ下降せしめる指令を吸込みフード昇降駆動装置に与える制御装置と、で構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
この発明の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置は、前記廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置において、前記吸込みフードが、当該吸込みフードの下部に重ね合わされて高さ調整自在なアジャストフードを備えると共に、前記吸込みフード昇降駆動装置が前記アジャストフードを昇降駆動する構成であることが好ましい。
【0017】
この発明の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置は、前記廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置において、前記吸込みフード昇降駆動装置が、モータシリンダ、あるいはモータにより回転駆動されるボールベアリング機構、あるいはウインチ機構、からなることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、大きな塊の廃材が流れてきても、廃材高さ検出装置により前記廃材の高さが回避高さ以上であることを検出し、制御装置から吸込みフード昇降駆動装置に指令を与えて吸込みフードが廃材にぶつからないように直ちに自動的に回避高さ位置まで上昇せしめて回避することができる。さらに加えて、廃材が吸込みフードを通過した後に吸込みフードを直ちに原位置に復帰せしめるので、吸込みフードの損害を防ぐことができると共に、吸込みフードの吸上げエア力を必要以上に低下させないように廃材の中からゴミを効率よく補足して吸い上げて機械の性能を維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図5を参照するに、ここでは破砕プラント1における廃材W処理の全体的な流れが示されている。原石Sは原石ホッパ3に投入された後、振動グリズリフィーダ5に送られる。この振動グリズリフィーダ5にて例えば粒径が40〜50mmより小さいものと大きいものとに分けられて、40〜50mmより小さい粒径の原石Sはベルトコンベア7Aを経て製品としてストックされる。
【0021】
一方、前記振動グリズリフィーダ5にて分けられた40〜50mmより大きい粒径の原石Sはベルトコンベア7Bにて一次クラッシャ9へ搬送されて投入され、一次クラッシャ9で一次破砕される。この一次クラッシャ9で破砕された砕石はベルトコンベア7Cで二次クラッシャ11に送られる。
【0022】
一方、アスファルト・コンクリートの廃材からなる切削材Gは切削材ホッパ13に投入された後、ベルトコンベア7Dにて一次クラッシャ9と二次クラッシャ11との間のベルトコンベア7Cへ送られる。
【0023】
したがって、切削材Gと一次クラッシャ9で破砕された砕石が合流されて二次クラッシャ11に送られ、この二次クラッシャ11で細粒分に破砕された後、ベルトコンベア7Eにて搬送されて図1に示されているような振動篩い15のスクリーン17(網)へ投入される。
【0024】
なお、この場合は、廃材Wは一次クラッシャ9と二次クラッシャ11で破砕された後に振動篩い15へ投入されるので、スクリーン17上には50mm位の塊粒が流れる。さらに、一次クラッシャ9と二次クラッシャ11の羽根が摩耗すると破砕された塊粒の大きさは大きくなるが100mm以下であるので、スクリーン17上には100mm以下の塊粒が流れることになる。
【0025】
なお、上記の振動篩い15の構成は特開平6−198210号公報に記載されているものとほぼ同じものなので詳細な説明を省略する。この振動篩い15のスクリーン17で一定の大きさに振るい分けられ、一定の大きさより細かい細粒分が段階的に分別されてベルトコンベア7F及びベルトコンベア7Gを経てそれぞれ製品としてストックされる。これらのストックされた製品は、アスファルト再生プラント、又は路盤材として使用される。
【0026】
一方、前記振動篩い15で振るい分けられた一定の大きさより大きい細粒分はベルトコンベア7Hを経て前記ベルトコンベア7Cに搬送され、再度二次クラッシャ11へ送られて破砕される。
【0027】
また、上記の振動篩い15のスクリーン17(網)の廃材Wの流れ方向の後方側には、廃材Wの中から微細又は軽量なゴミを吸込んで除去するためのこの発明の実施の形態に係る廃材Wゴミ取り装置19が設けられている。
【0028】
次に、他の破砕プラント21における廃材W処理の全体的な流れについて図6を参照して説明する。なお、図5の破砕プラント1と同様の部分は同符号を付して図5と異なるのみを説明する。
【0029】
図6の破砕プラント21の廃材W処理において前述した図5と異なる点は、一次クラッシャ9で破砕された砕石がベルトコンベア7Iで搬送されて振動篩い15のスクリーン17(網)へ投入され、振動篩い15で振るい分けられ、一定の大きさより細かい細粒分が段階的に分別されてベルトコンベア7F及びベルトコンベア7Gを経てそれぞれ製品としてストックされる。一方、一定の大きさより大きい細粒分はオーバーシュート7Jを経て二次クラッシャ11へ送られて二次破砕され、この二次破砕された破砕物はベルトコンベア7Kを経て前記ベルトコンベア7Iに搬送され、再度振動篩い15へ送られて選別される。
【0030】
なお、この場合は、廃材Wは一次クラッシャ9で破砕された後に振動篩い15へ投入されるので、振動篩い15のスクリーン17上には150mm位の塊粒が流れる。さらに、一次クラッシャ9の羽根が摩耗すると、スクリーン17上には200mm位の塊粒が流れることになる。
【0031】
その他は図5と同様であり、上記の振動篩い15のスクリーン17(網)の廃材Wの流れ方向の後方側には、廃材Wの中から微細又は軽量なゴミを吸込んで除去するためのこの発明の実施の形態に係る廃材Wゴミ取り装置19が設けられている。
【0032】
次に、この発明の実施の形態に係る廃材Wゴミ取り装置19における吸込み調整装置23について説明する。
【0033】
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係る廃材Wゴミ取り装置19は、廃材Wの中から微細又は軽量なゴミを吸込むための吸込みフード25が振動篩い15のスクリーン17のほぼ中央位置より下流側上方に設けられている。
【0034】
より詳しくは、吸込みフード25は、図1に示されているように支持架台27に支持されている吸引ダクト29の下部に連結されており、前記吸引ダクト29は図2に示されているように途中にゴミ回収装置31とバグフィルタ33を経て吸込みブロア35に連通されている。
【0035】
上記のゴミ回収装置31は、扁平した円筒形状のケーシング部37と、このケーシング部37の内部でモータ39により回転駆動される回転回収体である網部材41と、この網部材41の回転接線方向下方に向けて前記ケーシング部37に連通するゴミ貯蔵部43と、このゴミ貯蔵部43の上方において前記網部材41に近接した位置に設けたゴミ除去用のエア吹出しノズル45と、から構成されている。なお、前記ケーシング部37の前面及び後面(図2中左右側面)には偏心した位置に吸引ダクト29が連通されており、前記エア吹出しノズル45はエア連通管47を介して吸込みブロア35の排気口49から吐出エアを取り出せるように連通している。
【0036】
したがって、吸込みブロア35が作動すると、吸込みフード25からエアが吸込まれ、このエアは吸引ダクト29を経て吸込みブロア35の排気口49から排気される。このとき、振動篩い15の振動により廃材Wの中から浮き上がった細粒分やゴミが吸込みフード25からエアと一緒に吸込まれて吸引ダクト29を通ってゴミ回収装置31に導かれる。
【0037】
吸込まれたエア内の所定の大きさよりも大きなゴミは、前記ゴミ回収装置31を通過する際に、回転している網部材41の前面(図2中右側面)に引っ掛かる。一方、エア吹出しノズル45から吐出エアが前記網部材41の後方から前方へ向かって吐出されているので、網部材41の前面に引っ掛かったゴミは、エア吹出しノズル45の吐出エアにより除去された後、ゴミ貯蔵部43内を落下して下部の開閉ゲート部51付近に貯留される。この貯留したゴミは開閉ゲート部51から排出される。
【0038】
一方、ゴミ回収装置31の網部材41を通過したエアは吸引ダクト29を通ってバグフィルタ33に至り、このバグフィルタ33により前記網部材41を通過した細かな細粒分が回収される。バグフィルタ33を通ったエアはほこり等が除去されてきれいになっており、吸込みブロア35の排気口49から排出される。
【0039】
また、上記の吸込みフード25は、図2に示されているように、吸引ダクト29のほぼ断面円形状からスクリーン17の幅方向に長い長方形状に徐々に広がる断面形状であり、吸込みフード25の下部はほぼ一定の長方形となっている。
【0040】
この発明の第1の実施の形態に係る吸込み調整装置23は、図1に示されているように、スクリーン17上の廃材Wの中からゴミを効率よく補足するために、スクリーン17の上面から吸込みフード25の端面までの高さLを調整するものである。
【0041】
吸込みフード25には当該吸込みフード25を支持する吸込みフード支持体53が設けられている。すなわち、吸込みフード25の下部の幅方向にガイド支持部材53Aが設けられており、このガイド支持部材53Aの両端側に2本のガイドシャフト53Bが上方向に向けて延伸されており、この2本のガイドシャフト53Bが支持架台27に設けたガイド部55でガイドされるようにスライド自在となっている。なお、上記の2本のガイドシャフト53Bの上端は連結シャフト53Cで一体的に連結されている。したがって、吸込みフード支持体53が、ガイド支持部材53A、2本のガイドシャフト53B及び連結シャフト53Cで一体的に構成されており、吸込みフード25は2本のガイドシャフト53Bがガイド部55でガイドされるので安定した位置で上下動する。
【0042】
また、吸込みフード25の上部と吸引ダクト29との連結部57は伸縮自在な蛇腹式のアジャストダクト59で連結されている。なお、上記のアジャストダクト59は蛇腹式に限定されず、スライド式の上下動自在な機構であっても、他の構造であっても構わないが、いずれにおいてもエアの流入を防ぐ密閉式機構であり、且つアジャスト可能なダクトである。
【0043】
吸込みフード支持体53は、支持架台27の図1において左斜め上側に設けた吸込みフード昇降駆動装置61により昇降駆動される構成である。この吸込みフード昇降駆動装置61としてはモータなどの回転駆動装置により回転駆動されるボールベアリング機構であり、例えば、モータ61Aの回転を減速するためのギア機構からなる減速装置61B、及び前記減速装置61Bにより回転駆動されるボールベアリング61Cが、支持架台27の図1において左斜め上側に設けられており、一方、前記ボールベアリング61Cに螺合するナット部材61Dが吸込みフード支持体53の図1において左斜め上側に設けられている。
【0044】
したがって、ボールベアリング61Cがモータ61A及び減速装置61Bにより正逆回転駆動されると、ナット部材61Dがボールベアリング61Cを介して上下動することになり、吸込みフード25は前記ナット部材61Dを一体的に設けた吸込みフード支持体53を介して任意の高さ位置に昇降駆動されることになる。
【0045】
また、吸込みフード25の前方には、検出対象物としての廃材Wの高さが予め設定した回避高さS以上であることを検出する廃材高さ検出装置としての例えばセンサ63(赤外線等の非接触式センサ、又はリミットスイッチ等を使用した接触式センサ)が設けられており、このセンサ63の検出信号が図3に示されているように制御装置65に伝送され、前記制御装置65では前記センサ63による廃材Wの検出信号により吸込みフード昇降駆動装置61のモータ61Aに正逆回転駆動指令を与える構成である。なお、この第1の実施の形態では、廃材Wの緊急回避のための上昇は自動的に1段で行われ、回避後は直ちに原位置に復帰させる構成となっているが、廃材Wの緊急回避のための上昇は1段に限定されず、複数段に予め設定されも構わない。
【0046】
なお、非接触式センサ63においては、例えば、図1に示されているように赤外線等の光線を発光する投光側センサ63Aがスクリーン17の幅方向の一方側に設けられており、他方側に前記投光側センサ63Aから投光された赤外線を受光するための受光側センサ63Bが設けられている。この場合は投光側センサ63Aから投光されている赤外線がスクリーン17上を流れてくる廃材Wにより遮断されたときに受光側センサ63Bで検出信号を発生する構成である。
【0047】
なお、上記のセンサ63を構成する投光側センサ63A及び受光側センサ63Bは、廃材Wの検出可能な高さを任意に設定可能とするために、高さ方向を自在に調整可能となっている。あるいは、高さ方向に複数の投光側センサ63A及び受光側センサ63Bを設けて、複数の段階で廃材の高さを検出可能に設けられても構わない。
【0048】
より詳しくは、制御装置65としては、図3のブロック構成図に示されているように、中央処理装置としてのCPU67が備えられており、このCPU67には種々のデータを入力せしめるキーボードなどの入力装置69と、種々のデータを出力するCRTなどの表示装置71が接続されている。
【0049】
また、前記CPU67には、入力装置69から予め入力されたデータを記憶せしめておくメモリ73が接続されている。さらにCPU67には、センサ63の検出信号により前記吸込みフード25を予め設定した回避高さSまで上昇せしめる指令を吸込みフード昇降駆動装置61のモータ61Aに与えると共に前記廃材Wが吸込みフード25を通過した後に直ちに前記吸込みフード25を原位置へ下降せしめる指令を吸込みフード昇降駆動装置61のモータ61Aに与える指令部75が接続されている。
【0050】
また、前記CPU67には、廃材Wがスクリーン17上を流れる速度と、センサ63から吸込みフード25までの距離と、前記大きな塊の廃材Wが吸込みフード25を通過する時間を計算する演算装置77が接続されている。
【0051】
図4(A)〜(D)を参照するに、上記のセンサ63が高さ方向に例えば4段階に設けられた場合、スクリーン17上の廃材Wを検出した各段階のセンサ63の検出信号により制御装置65から廃材Wを回避する回避高さSまで上昇せしめるように吸込みフード昇降駆動装置61のモータ61Aに回転駆動指令を与える構成とすることができる。例えば、図4(A)では回避高さSの上限が250mm、図4(B)では回避高さSの二段目が200mm、図4(C)では回避高さSの三段目が175mm、図4(D)では回避高さSの下限が150mmに設定されている。
【0052】
また、図1ではセンサとしての非接触式センサ63がスクリーン17の幅方向の両側に設けられているが、その他の実施の形態としては、一つ又は複数の反射式のセンサをスクリーン17の上方に配置することができ、あるいは一つの反射式のセンサをスクリーン17の上方に配置すると共に幅方向に走行可能に設けることもでき、あるいは上記の赤外線センサ63A、63Bに限らず、超音波センサを設けても構わない。
【0053】
なお、反射式のセンサは対象物である廃材Wに反射した高さを投光から受光までの経過時間から計算することができるので、この計算された廃材Wの高さが予め設定した回避高さSを超えたことを判断する比較判断装置を制御装置65に設けることにより、制御装置65から吸込みフード昇降駆動装置61のモータ61Aに正逆回転駆動指令を与える構成とすることができる。
【0054】
また、接触式センサにおいては、例えばスクリーン17の全幅に亘って延伸した図示しない検出用バーが設けられ、この検出用バーに廃材Wがぶつかったときに前記検出用バーが後方側に移動可能で且つ原位置に復帰可能にスプリング等で常時付勢されており、前記検出用バーの後方側に検出用バーの後方移動を検出するためのリミットスイッチを設けた構成とすることができる。この場合は前記リミットスイッチが検出用バーで押圧されてスイッチONとなったときに、スクリーン17上を流れてくる廃材Wが回避高さS以上であることを検出する検出信号が発生する構成である。
【0055】
なお、検出用バー及びリミットスイッチは、廃材Wの検出可能な高さを任意に設定可能とするために、高さ方向を自在に調整可能となっている。あるいは、一の検出用バーの高さ方向を自在に調整可能とし、且つ複数のリミットスイッチを高さ方向に複数の段階的に配置されても構わない。この場合は、一の検出用バーが複数段階のリミットスイッチのいずれか一つとの組合せで設定することになる。
【0056】
上記構成により、スクリーン17の上面から吸込みフード25の端面までの高さLは、予め100〜120mm前後となるように調整されている。また、吸込みフード25の直下では、風速25〜30m/secの風が吸込みブロア35で吸い込まれており、スクリーン17の下方からのエアがスクリーン17を通り抜けて吸い上げられることになる。
【0057】
したがって、廃材Wがスクリーン17上を図1において左側から右側に向けて流れてくると、廃材Wの中のゴミはスクリーン17の下方からスクリーン17を通り抜けて吸い上げられる吸上げエア力によって浮き上がり、この浮き上がったゴミが吸込みフード25から吸い込まれることになる。前記吸上げエア力がゴミを浮き上がらせるための重要な要素であり、前述した高さLが100〜120mm前後にされているのは、ゴミを効率よく補足するための経験値である。
【0058】
スクリーン17上には、通常はある程度均一な大きさの廃材Wが流れているが、図5に示されているような破砕プラント1では、時たま、□150〜200mm前後の大きな塊の廃材Wが流れてくることがある。あるいは、図6に示されているような破砕プラント21では、かなり頻繁に□150〜200mm前後の大きな塊の廃材Wが流れてくる。
【0059】
いずれにしても、上記の大きな塊の廃材Wが流れてきた場合は、例えば図1においては投光側センサ63Aから発光された赤外線が廃材Wによって遮光されて受光側センサ63Bから廃材Wの検出信号が制御装置65に伝送されると、制御装置65から吸込みフード昇降駆動装置61のモータ61Aに吸込みフード25を上昇せしめる方向に回転駆動指令が与えられる。モータ61Aの回転により減速装置61Bを介してボールベアリング61Cが例えば正回転駆動されると、ナット部材61Dがボールベアリング61Cを介して上昇するので、ナット部材61Dと一体的に設けた吸込みフード支持体53を介して吸込みフード25が例えば予め設定した回避高さSである例えば200mmまで上昇するように駆動される。
【0060】
なお、廃材Wがスクリーン17上を流れる速度、及びセンサ63と吸込みフード25との距離は予め設定されているので、上記の検出した大きな塊の廃材Wが吸込みフード25を通過する時間は制御装置65の演算装置77により計算される。上記の計算された通過時間に合わせて吸込みフード25が回避高さSまで上昇せしめることにより、大きな塊の廃材Wが吸込みフード25にぶつかることなく後方へ流れて通過させることができる。また、廃材Wが吸込みフード25を通過した後に、直ちにモータ61Aが吸込みフード25を下降せしめる方向の逆回転に変更することにより、直ちに吸込みフード25を原位置(前記高さLが100〜120mm前後の通常高さ位置)に復帰させることができる。
【0061】
したがって、□150〜200mm前後の大きな塊の廃材Wがスクリーン17上に流れてきても、吸込みフード25が廃材Wにぶつからないように直ちに自動的に回避高さSまで上昇せしめて回避することができ、廃材Wが吸込みフード25を通過した後に吸込みフード25を直ちに原位置に復帰せしめるので、吸込みフード25の損害を防ぐことができると共に、スクリーン17の下方からの吸上げエア力を必要以上に低下させないように廃材Wの中からゴミを効率よく補足して吸い上げて機械の性能を維持できる。
【0062】
次に、この発明の第2の実施の形態の吸込み調整装置79について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の吸込み調整装置23と同様の構成の部分は同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0063】
図7を参照するに、吸込みフード25は当該吸込みフード25に吸込みフード支持体81が設けられている。すなわち、吸込みフード25の上部と吸引ダクト29との連結部57の幅方向にガイド支持部材81Aが設けられており、このガイド支持部材81Aの両端側に2本のガイドシャフト81Bが上方向に延伸されており、この2本のガイドシャフト81Bが支持架台27に固定したガイド部83でガイドされるようにスライド自在となっている。したがって、吸込みフード25は2本のガイドシャフト81Bがガイド部83でガイドされるので安定した位置で上下動する。
【0064】
また、吸込みフード25の上部と吸引ダクト29との連結部57は前述した第1の実施の形態の場合と同様に伸縮自在な蛇腹式のアジャストダクト59で連結されており、アジャストダクト59はエアの流入を防ぐ密閉式機構であり、且つアジャスト可能なダクトである。
【0065】
また、吸込み調整装置79としては、吸込みフード25が支持架台27の上部に設けた吸込みフード昇降駆動装置85により昇降駆動される構成である。吸込みフード昇降駆動装置85としては、例えば、2つのモータシリンダ87(パワーシリンダ)が支持架台27の上部に吸込みフード25の両側に取り付けられており、各モータシリンダ87のシリンダシャフト87Aの下端には、吸込みフード25が下部の幅方向の両端に設けたフードブラケット89を介して取り付けられている。したがって、モータシリンダ87の駆動でシリンダシャフト87Aが上下動することにより、吸込みフード25が任意の高さ位置に昇降駆動されることになる。
【0066】
次に、この発明の第3の実施の形態の吸込み調整装置91について図面を参照して説明する。なお、前述した第1及び第2の実施の形態の吸込み調整装置23、79と同様の構成の部分は同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0067】
図8を参照するに、2本のガイドシャフト95が上下方向に延伸されて支持架台27の上部に固定されており、一方、吸込みフード25は上部の吸引ダクト29との連結部57の幅方向にガイド支持部材93Aが設けられており、このガイド支持部材93Aの両端側に設けたガイド部93Bを介して前記2本のガイドシャフト95にガイドされるようにスライド自在に設けられている。したがって、吸込みフード25はガイド部93B及び2本のガイドシャフト95でガイドされるので安定した位置で上下動する。
【0068】
また、吸込みフード25の上部と吸引ダクト29との連結部57は第2の実施の形態の場合と同様に伸縮自在な蛇腹式のアジャストダクト59で連結されている。
【0069】
また、吸込み調整装置91としては、吸込みフード25が支持架台27の上部に設けた吸込みフード昇降駆動装置97により昇降駆動される構成である。吸込みフード昇降駆動装置97としては、例えば、吸込みフード25が下部の幅方向の両端に設けた2つのフードブラケット89を介してウインチ機構99の2本のワイヤ99Aの一端がそれぞれ取り付けられており、前記各ワイヤ99Aの他端側が支持架台27の上部に設けた滑車99Bに卷回されてから支持架台27の両側の支柱27Aに設けたワイヤ巻取部99Cにそれぞれ巻回されている。この第3実施の形態ではワイヤ巻取部99Cはオペレータにより手動にて回転できるようにハンドル99Dが設けられている。また、振動篩い15の側壁には廃材Wの高さを目視で測定するための高さ目盛15Aが設けられている。
【0070】
したがって、オペレータは流れてくる大きな塊の廃材Wが予め設定した回避高さSより高いか否かを高さ目盛15Aにより判断し、回避高さSより高い場合は手動にてハンドル99Dを回転することにより、吸込みフード25を直ちに回避高さSまで上昇駆動することができる。さらに、前記廃材Wが吸込みフード25を通過した後に直ちに手動にてハンドル99Dを回転して前記吸込みフード25を原位置に戻すことができる。
【0071】
なお、上記のワイヤ巻取部99Cは図示しないモータにより正逆回転駆動されるように構成することもできる。この場合は、前記モータの正逆回転駆動により吸込みフード25を任意の高さ位置に昇降駆動できる。
【0072】
次に、この発明の第4の実施の形態の吸込み調整装置101について図面を参照して説明する。なお、前述した第1及び第2の実施の形態の吸込み調整装置23、79と同様の構成の部分は同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
【0073】
吸込みフード25の上部は図1と同様の吸引ダクト29に連結されており、吸引ダクト29の下端側が図1と同様の支持架台27に取り付けられている。さらに、吸込みフード25の下部には、図9(A)に示されているように、ダクト形状のアジャストフード103が重ね合わされて調整幅Aで上下方向にスライド自在となっており、スクリーン17の上面から吸込みフード25の端面までの高さLを調整できるように構成されている。なお、前記アジャストフード103は吸込みフード25の一部を構成するものであり、吸込みフード25の下部との重ね合わされた部分はエアの流入を防ぐ密閉式機構となっている。
【0074】
また、吸込み調整装置101としては、上記のアジャストフード103の幅方向にアジャストフード支持体105が設けられており、アジャストフード支持体105は、支持架台27の図9(A)において左上側に設けた吸込みフード昇降駆動装置107により昇降駆動される構成である。吸込みフード昇降駆動装置107としては、例えば、モータ107A、モータ107Aの回転を減速するためのギア機構からなる減速装置107B、及び前記減速装置107Bにより回転駆動されるボールベアリング107Cが、支持架台27の図9(A)において左上側に設けられており、一方、前記ボールベアリング107Cに螺合するナット部材107Dがアジャストフード支持体105の図9(A)において左上側に設けられている。
【0075】
したがって、ボールベアリング107Cがモータ107A及び減速装置107Bにより正逆回転駆動されると、ナット部材107Dがボールベアリング107Cを介して上下動することになり、アジャストフード103は前記ナット部材107Dを一体的に設けた支持架台27を介して任意の高さ位置に昇降駆動されることになる。図9(B)ではアジャストフード103が上限の回避高さSまで上昇された状態が示されているが、アジャストフード103は前記ナット部材107Dを一体的に設けたアジャストフード支持体105を介して任意の高さ位置に昇降駆動できる。
【0076】
以上のことから、第1〜第4の実施の形態のいずれにおいても、□150〜200mm前後の大きな塊の廃材Wがスクリーン17上に流れてきても、従来のように一旦、振動篩い15の運転を停止してからスクリーン17の上面から吸込みフード25(もしくは、アジャストフード103)の端面までの高さLを調整する必要がなく、吸込みフード25(もしくは、アジャストフード103)が廃材Wにぶつからないように自動的に、あるいは手動であっても手間がかからずに、直ちに回避高さSまで上昇せしめて回避することができる。しかも、廃材Wが吸込みフード25(もしくは、アジャストフード103)を通過した後に前記吸込みフード25(もしくは、アジャストフード103)を直ちに原位置に復帰せしめるので、機械の損害を防ぎ、スクリーン17の下方からの吸上げエア力を必要以上に低下させないように廃材Wの中からゴミを効率よく補足して吸い上げて機械の性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置が振動篩い(スクリーン)に設けられた概略的な斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る廃材ゴミ取り装置の概略的な斜視図である。
【図3】制御装置の構成ブロック図である。
【図4】(A)〜(D)は廃材ゴミ取り装置における吸込みフードの回避高さSの段階的な状態を示す概略説明図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る破砕プラントの流れを示すフローチャート図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る他の破砕プラントの流れを示すフローチャート図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る吸込み調整装置の概略的な正面図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態に係る吸込み調整装置の概略的な正面図である。
【図9】(A)はこの発明の第4の実施の形態に係る吸込み調整装置の概略的な正面図であり、(B)は吸込みフードが上限位置にある状態の正面図である。
【図10】従来の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置の部分的な断面図である。
【図11】(A)は、従来の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置の概略説明図で、(B)は(A)の左側面図である。
【符号の説明】
【0078】
1 破砕プラント
7A〜7H ベルトコンベア
9 一次クラッシャ
11 二次クラッシャ
13 切削材ホッパ
15 振動篩い
17 スクリーン(網)
19 廃材ゴミ取り装置
21 破砕プラント
23 吸込み調整装置(第1の実施の形態の)
25 吸込みフード
27 支持架台
29 吸引ダクト
31 ゴミ回収装置
33 バグフィルタ
35 吸込みブロア
53 吸込みフード支持体
53A ガイド支持部材
53B ガイドシャフト
53C 連結シャフト
55、83、93B ガイド部
59、81、93 吸込みフード支持体
59 アジャストダクト
61、85、97、107 吸込みフード昇降駆動装置
63 センサ(廃材高さ検出装置)
63A 投光側センサ
63B 受光側センサ
65 制御装置
75 指令部
79 吸込み調整装置(第2の実施の形態の)
87 モータシリンダ(パワーシリンダ)
87A シリンダシャフト
89 フードブラケット
91 吸込み調整装置(第3の実施の形態の)
97 吸込みフード昇降駆動装置
99 ウインチ機構
101 吸込み調整装置(第4の実施の形態の)
103 アジャストフード
105 アジャストフード支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設廃棄物を再生利用すべく破砕されて振動篩のスクリーン上に置かれた建設廃棄物を吸込みフードに対して相対的に一方向へ移動せしめて前記吸込みフードにより前記建設廃棄物の中からゴミを吸い取ると共に前記吸込みフードの吸込み力を調整する廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置において、
前記スクリーン面からの高さを上下方向に移動自在に設けた吸込みフードと、この吸込みフードを昇降駆動する吸込みフード昇降駆動装置と、前記建設廃棄物の高さが予め設定した回避高さ以上であることを検出すべく前記吸込みフードの前方に設けた廃材高さ検出装置と、この廃材高さ検出装置の検出信号により前記吸込みフードを前記回避高さまで上昇せしめる指令を吸込みフード昇降駆動装置に与えると共に前記建設廃棄物が吸込みフードを通過した後に前記吸込みフードを原位置へ下降せしめる指令を吸込みフード昇降駆動装置に与える制御装置と、で構成されていることを特徴とする廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置。
【請求項2】
前記吸込みフードが、当該吸込みフードの下部に重ね合わされて高さ調整自在なアジャストフードを備えると共に、前記吸込みフード昇降駆動装置が前記アジャストフードを昇降駆動する構成であることを特徴とする請求項1記載の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置。
【請求項3】
前記吸込みフード昇降駆動装置が、モータシリンダ、あるいはモータにより回転駆動されるボールベアリング機構、あるいはウインチ機構、からなることを特徴とする請求項1又は2記載の廃材ゴミ取り装置における吸込み調整装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−212482(P2006−212482A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−25358(P2005−25358)
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【出願人】(592145811)ゼムコインタナショナル株式会社 (2)
【Fターム(参考)】