説明

廃棄体パッケージおよび廃棄体パッケージの製造方法

【課題】処分坑道の内壁などに接触した場合であっても、一体性を維持できる廃棄体パッケージを提供すること。
【解決手段】円筒形の外型枠51を複数連結した外殻と、外殻の内部に充填され、締め固められた粘土系遮水材料と、締め固められた粘土系遮水材料の内部に形成された収納空間に収納された廃棄体とを有する廃棄体パッケージにおいて、外殻は、その外周を周回する外輪溝522が形成された挿入端部52を有する外型枠51と、挿入端部52が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝532が形成された収容端部53を有する外型枠51とを有し、さらに、内輪溝532に収容された状態で収容端部53に挿入端部が挿入可能となり、収容端部53に挿入端部52が挿入され、かつ、一部が内輪溝532から外輪溝522に突出した状態で挿入端部52が収容端部53から離脱不能となるリング54を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物が封入された廃棄体を緩衝体が囲繞する廃棄体パッケージおよび廃棄体パッケージの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願の出願人は、処分坑道に横置きに設置され、埋設処分される廃棄体パッケージを提案している。廃棄体パッケージは、廃棄物が封入された廃棄体を緩衝体が囲繞したもので、廃棄体と廃棄体を囲繞する緩衝体とにより構成される。廃棄体は、円柱状に形成され、廃棄体の中心軸を水平方向に向けた状態で緩衝体に囲繞される。緩衝体は、粘土系遮水材料(緩衝材)を締め固めたもので、内部に廃棄体を収納する収納空間を有しており、収納空間の中心軸を水平方向に向けた状態で設置される。緩衝体は、円環状に形成された複数の円環状ブロックと、円盤状に形成された一対の円盤状ブロックとにより構成される。円環状ブロックは、円筒の外型枠と円筒の内型枠との間に充填した粘土系遮水材料(緩衝材)を締め固めたものであり、締め固めた粘土系遮水材料は上述した緩衝体を構成する。そして、外型枠はそのまま円環状ブロックの外殻を構成する。したがって、外型枠は緩衝体の外周を被覆し、円環状ブロックの搬送作業や円環状ブロックの定置作業における緩衝体の損傷を防止する。円盤状ブロックは、円筒かつ有底の外型枠の内部に充填した粘土系遮水材料(緩衝材)を締め固めたものであり、締め固めた粘土系遮水材料は上述した緩衝体を構成する。そして、外型枠はそのまま円盤状ブロックの外殻を構成する。したがって、外型枠は、緩衝体の外周を被覆することになり、円盤状ブロックの搬送作業や円盤状ブロックの定置作業における緩衝体の損傷を防止する。
【0003】
ところで、隣り合うブロック(円盤状ブロックと円環状ブロック、円環状ブロックと円環状ブロック、円環状ブロックと円盤状ブロック)は、ブロックの外型枠の端部外周面に設けたキャッチ構造部品が当該ブロックと隣り合うブロックの外型枠の端部外周面に設けた凹部に係止することにより、連結される(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−69112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、キャッチ構造部品は外型枠の外周面から突出しているので、廃棄体パッケージの搬送作業、廃棄体パッケージの定置作業において、廃棄体パッケージが処分坑道の内壁などに接触すると、キャッチ構造部品が簡単に損傷し、廃棄体パッケージの一体性を維持できない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、処分坑道の内壁などに接触した場合であっても、一体性を維持できる廃棄体パッケージおよび廃棄体パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、円筒形の外型枠を複数連結した外殻と、前記外殻の内部に充填され、締め固められた粘土系遮水材料と、前記締め固められた粘土系遮水材料の内部に形成された収納空間に収納された廃棄体とを有する廃棄体パッケージにおいて、前記外殻は、その外周を周回する外輪溝が形成された挿入端部を有する第1の外型枠と、前記挿入端部が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝が形成された収容端部を有する第2の外型枠とを有し、さらに、前記内輪溝に収容された状態で前記収容端部に前記挿入端部が挿入可能となり、前記収容端部に前記挿入端部が挿入され、かつ、一部が前記内輪溝から前記外輪溝に突出した状態で前記挿入端部が前記収容端部から離脱不能となるリングを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記廃棄体パッケージにおいて、前記リングが拡径する方向に作用する復元力を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記廃棄体パッケージにおいて、前記第2の外型枠に螺合して設けられ、締め付けた場合に前記リングを変形させ、前記リングの一部を前記内輪溝から前記外輪溝に突出させるネジを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、外周を周回する外輪溝が形成された第1の外型枠の挿入端部を、前記挿入端部が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝が形成された第2の外型枠の収容端部に挿入し、その後、前記内輪溝に収容されたリングを変形させ、前記リングの一部を前記外輪溝に突出させることにより、前記第1の外型枠と前記第2の外型枠とを連結することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明にかかる廃棄体パッケージは、リングが内輪溝に収容された状態で収容端部に挿入端部が挿入可能となり、収容端部に挿入端部が挿入され、かつ、リングの一部が内輪溝から外輪溝に突出した状態で挿入端部が収容端部から離脱不能となる。このリングは、収容端部の内周に形成された内輪溝に収容されるので、廃棄体パッケージが処分坑道などの内壁に接触しても、リングが処分坑道の内壁などに接触することがなく、廃棄体パッケージの一体性を維持できる。
【0012】
また、本発明にかかる廃棄体パッケージの製造方法は、外周を周回する外輪溝が形成された第1の外型枠の挿入端部を、前記挿入端部が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝が形成された第2の外型枠の収容端部に挿入し、その後、前記内輪溝に収容されたリングを変形させ、前記リングの一部を前記外輪溝に突出させることにより、前記第1の外型枠と前記第2の外型枠とを連結するので、廃棄体パッケージが処分坑道などの内壁に接触しても、リングが処分坑道の内壁などに接触することがなく、廃棄体パッケージの一体性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージの構造を示す縦断面図である。
【図2】図2は、図1に示した廃棄体パッケージの横断面図である。
【図3】図3は、図1に示した連結構造を示す拡大断面図である。
【図4】図4は、図3に示したリングを示す斜視図である。
【図5−1】図5−1は、図3に示した連結構造の連結手順を説明するための拡大断面図であって、連結前の状態を示した図である。
【図5−2】図5−2は、図3に示した連結構造の連結手順を説明するための拡大断面図であって、連結前の状態を示した図である。
【図5−3】図5−3は、図3に示した連結構造の連結手順を説明するための拡大断面図であって、連結後の状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明にかかる廃棄体パッケージおよび廃棄体パッケージの製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
まず、図1および図2に基づいて、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージ1について説明する。図1は、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージの構造を示す縦断面図であり、図2は、図1に示した廃棄体パッケージの横断面図である。
【0016】
本発明の実施の形態である廃棄体パッケージ1は、処分坑道に横置きに設置され、埋設処分される。図1および図2に示すように、廃棄体パッケージ1は、廃棄物が封入された廃棄体2を緩衝体3が囲繞したもので、廃棄体2と廃棄体2を囲繞する緩衝体3とにより構成される。
【0017】
廃棄体2は、廃棄物を封入したもので、たとえば、廃棄物をガラスで固化した放射性廃棄物(ガラス固化体)の場合には、オーバーパック(図示せず)と称される金属製の容器に封入されている。廃棄体2は、円柱形状を有しており、処分坑道に横置きに設置される廃棄体パッケージ1では、廃棄体2の中心軸を水平方向に向けた状態で緩衝体3に囲繞される。
【0018】
緩衝体3は、粘土系遮水材料(緩衝材)を締め固めたもので、内部に廃棄体2を収納する収納空間4を有しており、収納空間4の中心軸を水平方向に向けた状態で設置される。
【0019】
緩衝体3は、円環状に形成された複数の円環状ブロック5と円盤状に形成された一対の円盤状ブロック6とにより構成されている。複数の円環状ブロック5は連結することにより、内部に上述した収納空間4が形成され、一対の円盤状ブロック6が収納空間4の一方と他方とを閉塞する。なお、図示の例では、四つの円環状ブロック5と一対(二つ)の円盤状ブロック6とにより緩衝体が構成されている。
【0020】
円環状ブロック5は、上述したように円環状に形成されており、その外周径は処分坑道の内周径よりも小さく設定され、その内周径は廃棄体2の外周径よりも大きく設定されている。
【0021】
円環状ブロック5は、円筒の外型枠51と円筒の内型枠(図示せず)との間に撒き出した粘土系遮水材料(緩衝材)50を締め固めたものである。外型枠51と内型枠とは、軸心を一致させ、同心円を構成するように配設されている。外型枠51は、金属製、より具体的には鋼製であり、そのまま円環状ブロック5の外殻(鋼殻)となる。したがって、外型枠51の外周径は、上述した円環状ブロック5の外周径に設定されている。
【0022】
また、図1に示すように、本実施の形態である廃棄体パッケージ1は、外型枠51の端部(以下、「挿入端部52」という)52を当該外型枠51と隣り合う外型枠51の端部(以下、「収容端部53」という)53に挿入することにより、円環状ブロック5と当該円環状ブロック5に隣り合う円環状ブロック5とを連結する。
【0023】
図3に示すように、外型枠51の挿入端部52は、外型枠51と同様に、円筒であって、フランジ521と外輪溝522とを有している。フランジ521は、外型枠51の挿入端部52が隣り合う外型枠51の収容端部53に挿入された場合に、収容端部53の端面530が当接し、外型枠51の挿入端部52が収容端部53に入り過ぎる事態を防止するもので、挿入端部52の外周を断面矩形の凸条が周回するように形成してある。外輪溝522は、後述するリング54の一部を収容することにより、挿入端部52と収容端部53とを連結するためのもので、挿入端部52の外周を断面矩形の凹条が周回するように形成してある。
【0024】
外型枠51の収容端部53は、外型枠51と同様に、円筒であって、上述した挿入端部52が嵌合するように内周が形成されている。また、収容端部53は、段部531と内輪溝532とを有している。段部531は、外型枠51の挿入端部52が隣り合う外型枠51の収容端部53に挿入された場合に、挿入端部52の端面520が当接し、外型枠51の挿入端部52が収容端部53に入り過ぎる事態を防止するもので、収容端部53の内周を中心軸と直交する平面が周回するように形成してある。内輪溝532は、後述するリング54を収容することにより、収容端部53が挿入端部52を収容可能にするためのもので、収容端部53の内周を断面矩形の凹条が周回するように形成してある。
【0025】
上述した収容端部53の内輪溝532には、リング54が収容してある。リング54は、内輪溝532に収容された状態で収容端部53に挿入端部52が挿入可能となり、収容端部53に挿入端部52が挿入され、かつ、一部が内輪溝532から外輪溝522に突出した状態で挿入端部52が収容端部53から離脱不能となる。リング54は、図4に示すように、断面略矩形の環状に形成してある。リング54は一部が切り欠いてあり、内輪溝532に収容した状態で拡径する方向に復元力が作用する。
【0026】
また、収容端部53の外周を等分(たとえば、四等分)する位置には、内輪溝532に連通するネジ孔が設けてあり、ネジ55が螺合している。ネジ55は、締め付けた場合にリング54の外周を押圧することにより、リング54を変形させ、リング54の一部が内輪溝532から突出する一方、緩めた場合にリング54の復元力が作用し、突出した一部は内輪溝532に収容される。
【0027】
そして、外型枠51の一方の端部を挿入端部52とし、他方の端部を収容端部53とすれば、複数の円環状ブロック5を順次連結できる。
【0028】
内型枠は、金属製、より具体的には鋼製であり、粘土系遮水材料50を締め固めた後に取り外される。したがって、内型枠の外周径は、上述した円環状ブロック5の内周径に設定されている。
【0029】
粘土系遮水材料50は、ベントナイト系土質材料、あるいはベントナイト系土質材料と骨材とを混練したもので、締め固められた粘土系遮水材料50は上述した緩衝体3を構成する。
【0030】
円盤状ブロック6は、上述したように円盤状に形成されており、その外周径は円環状ブロック5の外周径と等しく設定されている。
【0031】
図1および図2に示すように、円盤状ブロック6は、円筒かつ有底の外型枠61の内部に撒き出した粘土系遮水材料(緩衝材)60を締め固めたものである。外型枠61は、金属製、より具体的には鋼製であり、そのまま円盤状ブロック6の外殻(鋼殻)となる。したがって、外型枠61の外周径は、上述した円盤状ブロック6の外周径(円環状ブロック5の外周径)に設定されている。
【0032】
また、図1に示すように、本実施の形態である廃棄体パッケージ1は、外型枠61の端部(以下、「挿入端部62」という)62を隣り合う円環状ブロック5の外型枠51の収容端部53に挿入することにより、円盤状ブロック6に円環状ブロック5を連結する一方、円環状ブロック5の外型枠51の挿入端部52を隣り合う円盤状ブロック6の外型枠61の端部(以下、「収容端部63」という)63に挿入することにより、円環状ブロック5に円盤状ブロック6を連結する。
【0033】
なお、円盤状ブロック6の外型枠61の挿入端部62は、円環状ブロック5の外型枠51の挿入端部52と異なるところはなく、円盤状ブロック6の外型枠61の収容端部63は、円環状ブロック5の外型枠51の収容端部53と異なるところがないので、説明を省略する。
【0034】
粘土系遮水材料60は、上述した円環状ブロック5を構成する粘土系遮水材料50と同一のものであって、締め固められて粘土系遮水材料60は上述した緩衝体3を構成する。
【0035】
上述した本発明の実施の形態である廃棄体パッケージ1は、複数の円環状ブロック5を連結することにより、内部に収納空間4を形成し、この収納空間4に廃棄体2を収納した後、連結した円環状ブロック5の一方の端部と他方の端部にそれぞれ円盤状ブロック6を連結することにより製造される。
【0036】
なお、円盤状ブロック6に円環状ブロック5を順次連結することにより、内部に収納空間4を形成し、この収納空間4に廃棄体2を収納した後、円環状ブロック5の開放端部に円盤状ブロック6を連結することにより、廃棄体パッケージ1を製造してもよい。
【0037】
図5に示すように、円環状ブロック5と当該円環状ブロック5と隣り合う円環状ブロック5とは、外型枠51と当該外型枠51に隣り合う外型枠51とを連結することにより、連結される。具体的には、まず、図5−1に示すように、円環状ブロック5の中心軸と当該円環状ブロック5に隣り合う円環状ブロック5の中心軸とを一致させることにより、円環状ブロック5の外型枠51の挿入端部52と当該円環状ブロック5に隣り合う円環状ブロック5の外型枠51の収容端部53とを対向させる。つぎに、図5−2に示すように、円環状ブロック5の外型枠51の挿入端部52を当該円環状ブロック5に隣り合う円環状ブロック5の外型枠51の収容端部53に挿入する。その後、図5−3に示すように、ネジ55を締め付けることより、リング54の外周を押圧すれば、リング54が変形し、リング54の一部が内輪溝532から外輪溝522に突出する。すると、リング54の外周側が内輪溝532に拘束され、リング54の内周側が外輪溝522に拘束されるので、挿入端部52が収容端部53から離脱不能になる。
【0038】
同様に、円環状ブロック5と円盤状ブロック6とは、外型枠51と外型枠61とを連結することにより、連結される。
【0039】
上述した本発明の実施の形態である廃棄体パッケージ1は、リング54が内輪溝532に収容された状態で収容端部53に挿入端部52が挿入可能となり、収容端部53に挿入端部52が挿入され、かつ、リング54の一部が外輪溝522に突出した状態で収容端部53から挿入端部52が離脱不能となる。このリング54は、収容端部53の内周に形成された内輪溝532に収容されるので、廃棄体パッケージ1が処分坑道の内壁などに接触しても、リング54が処分坑道の内壁などに接触することがなく、廃棄体パッケージ1の一体性を維持できる。
【0040】
また、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージ1の製造方法は、外周を周回する外輪溝522が形成された外型枠51の挿入端部52を、挿入端部52が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝532が形成された外型枠51の収容端部53に挿入し、その後、内輪溝532に収容されたリング54を変形させ、リング54の一部を外輪溝522に突出させることにより、外型枠51と外型枠51とを連結するので、廃棄体パッケージ1が処分坑道の内壁などに接触しても、リング54が処分坑道の内壁などに接触することはなく、廃棄体パッケージ1の一体性を維持できる。
【符号の説明】
【0041】
1 廃棄体パッケージ
2 廃棄体
3 緩衝体
4 収納空間
5 円環状ブロック
50 粘土系遮水材料
51 外型枠
52 挿入端部
520 端面
521 フランジ
522 外輪溝
53 収容端部
530 端面
531 段部
532 内輪溝
54 リング
6 円盤状ブロック
60 粘土系遮水材料
61 外型枠
62 挿入端部
63 収容端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形の外型枠を複数連結した外殻と、前記外殻の内部に充填され、締め固められた粘土系遮水材料と、前記締め固められた粘土系遮水材料の内部に形成された収納空間に収納された廃棄体とを有する廃棄体パッケージにおいて、
前記外殻は、
その外周を周回する外輪溝が形成された挿入端部を有する第1の外型枠と、
前記挿入端部が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝が形成された収容端部を有する第2の外型枠と
を有し、
さらに、前記内輪溝に収容された状態で前記収容端部に前記挿入端部が挿入可能となり、前記収容端部に前記挿入端部が挿入され、かつ、一部が前記内輪溝から前記外輪溝に突出した状態で前記挿入端部が前記収容端部から離脱不能となるリングを備えたことを特徴とする廃棄体パッケージ。
【請求項2】
前記リングは、拡径する方向に作用する復元力を有することを特徴とする請求項1に記載の廃棄体パッケージ。
【請求項3】
前記第2の外型枠に螺合して設けられ、締め付けた場合に前記リングを変形させ、前記リングの一部を前記内輪溝から前記外輪溝に突出させるネジを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄体パッケージ。
【請求項4】
外周を周回する外輪溝が形成された第1の外型枠の挿入端部を、前記挿入端部が嵌合するように内周が形成され、かつ、その内周を周回する内輪溝が形成された第2の外型枠の収容端部に挿入し、その後、前記内輪溝に収容されたリングを変形させ、前記リングの一部を前記外輪溝に突出させることにより、前記第1の外型枠と前記第2の外型枠とを連結することを特徴とする廃棄体パッケージの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【公開番号】特開2011−240957(P2011−240957A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−114288(P2010−114288)
【出願日】平成22年5月18日(2010.5.18)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】