説明

建具

【課題】異なる種類の障子であっても共通の戸車を用いることが可能な建具を提供する。
【解決手段】見付け方向にスライド可能な障子と、前記障子を案内するレールを備えた枠体と、を有する建具であって、前記障子は、前記レール上を走行し、当該障子と異なる種類の異種障子にも使用可能な戸車と、前記戸車を保持する保持部及び前記障子と係合する係合部を備えた取付部材と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見付け方向にスライド可能な障子と、障子を案内するレールを備えた枠体と、を有する建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、見付け方向にスライド可能な障子と、障子を案内するレールを備えた枠体と、を有する建具としては、障子が備える戸車の車輪が枠体を構成する下枠のレールに接して、障子をレールに沿ってスムーズに面内方向に移動自在とした建具が知られている(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特許第3740661号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
建具は、取り付ける場所やサイズなどの違いにより、障子や障子を構成する框の形状、及び、戸車の構造や形状が異なる場合がある。このため、種類の異なる障子には、各々異なる種類の戸車が取り付けられる。このため、数多くの種類の戸車を管理しなければならず、管理が煩雑である。また、建具の種類毎に異なる種類の戸車を用いると、各々の種類毎に使用する戸車の総数が少なくなるため、共通の戸車を使用する場合と比較して、戸車の単価が高くなってしまうという課題がある。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異なる種類の障子であっても共通の戸車を用いることが可能な建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するために本発明の建具は、見付け方向にスライド可能な障子と、前記障子を案内するレールを備えた枠体と、を有する建具であって、前記障子は、前記レール上を走行し、当該障子と異なる種類の異種障子にも使用可能な戸車と、前記戸車を保持する保持部及び前記障子の下部に係合する係合部を備えた取付部材と、を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、戸車の取付部材が、障子の下部に係合する係合部と、戸車を保持する保持部とを有しているので、戸車を取付部材を介して障子に容易に取り付けることが可能である。特に、戸車は異種障子にも使用可能なので、異種障子にそれぞれ対応させた多様な取付部材を介して取り付けることにより各種障子に共通の戸車を取り付けることが可能である。すなわち、異なる種類の障子であっても共通の戸車を用いることが可能である。
【0006】
かかる建具であって、前記保持部は、前記戸車が落下することを防止する落下防止部と、前記戸車が見込み方向に外れることを防止する外れ防止部と、を有することが望ましい。
このような建具によれば、保持部が落下防止部と外れ防止部とを有しているので、戸車が取付部材から落下すること、及び、取付部材から外れることを防止することが可能である。
【0007】
かかる建具であって、前記戸車は、当該戸車が取り付けられた前記障子の上下方向の位置を、操作により調整可能な調整部を有し、前記取付部材は、前記戸車に取り付けられた状態にて前記調整部を操作することを可能とする操作用凹部を有することが望ましい。
このような建具によれば、戸車が取付部材に取り付けられた後であっても、調整部を操作して調整することが可能である。
【0008】
かかる建具であって、前記取付部材は、前記戸車上部を覆う上面部と、前記上面部の見付け方向における両端部に前記戸車を挟むように垂設された一対の垂設壁部とを有し、前記落下防止部は、前記一対の垂設壁部にそれぞれ対向する側に突出させて設けられており、一方の前記垂設壁部には見込み方向における一方側に、他方の前記垂設壁部には見込み方向における他方側に配置されていることが望ましい。
このような建具によれば、取付部材は、前記戸車を挟むように垂設された一方の垂設壁部の見込み方向における一方側と、他方の垂設壁部の見込み方向における他方側とに設けられている一対の垂設壁部にそれぞれ落下防止部が設けられているので、一方の垂設壁部と他方の垂設壁部とにおいて見込み方向における異なる側にて戸車を保持することが可能である。このため、見込み方向の中央側にて戸車の車輪と接するレールに落下防止部が当たること無く、確実に戸車を保持することが可能である。
【0009】
かかる建具であって、前記係合部は、前記一対の垂設壁部にそれぞれ対向する側と反対の方向に突出させて設けられており、見込み方向における中央部に設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、戸車が保持された取付部材を、見込み方向において中央のバランスの良い位置にて係合させて障子に取り付けることが可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、異なる種類の障子であっても共通の戸車を用いることが可能な建具を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、本発明に係る建具の一例として、図1に示すような、室内外を連通する開口に設けられる枠体5と、枠体5内に固定され開口の一部を閉塞し、面材としてのガラス6が嵌め付けられて移動しない固定障子8と、固定障子8にて閉塞されない領域を閉塞可能であり、枠体5に設けられたレール10a(図3)に沿って見付け方向にスライド可能な移動障子7とを備えた建具1を例に挙げて説明する。
【0012】
この建具1は、枠体5の見込み方向におけるほぼ中央より室外側の領域に固定障子8が設けられ、ほぼ中央より室内側の領域は移動障子7が移動可能な領域となっている。以下の説明においては、建具1を室内側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、本発明の特徴的な部分は、移動障子7に含まれるため、以下では、主に移動障子7について説明する。
【0013】
枠体5は、室内外を仕切る壁の開口に設けられ、押し出し成形部材である上枠5a、下枠5b、左右の縦枠5c、5dが矩形状に枠組みされて構成されている。上枠5a、下枠5b、左右の縦枠5c、5dは、いずれも同一の断面形状をなす押し出し成形部材であり、45度に切断された両端部が互いに突き合わされて接合されている。そして、下枠5bには、移動障子7を案内するためのレール部材10(図3)が見付け方向の全域にわたって備えられている。
【0014】
移動障子7は、面材としてのガラス6と、矩形状に枠組みされた框体12とを有している。框体12は、樹脂製の成形部材でなる上框13、下框14、左右の縦框15、16が、45度に切断された各々の両端部が互いに突き合わされて接合されている。
【0015】
移動障子7の下框14には、見付け方向の両端部側に、移動障子7をレール10a上に支持しつつレール10a上を走行する戸車20が、取付部材30を介して設けられている。以下の説明においては、戸車20及び取付部材30が移動障子7に取り付けられた状態にて、上下となる方向を上下方向、戸車20移動する方向を見付け方向、戸車20が有する車輪25の軸に沿う方向を見込み方向として説明する。
【0016】
戸車20は、図2、図3に示すように、フレーム21と、車輪25が回動自在に設けられフレーム21に相対移動可能に保持された車輪体26と、車輪25の上下方向の位置を調整するための調整部としての調整ねじ27と、を有している。
【0017】
フレーム21は、見付け方向におけるほぼ中央より一方側に設けられ車輪体26が収容される収容部22と、他方側にブロック状に形成され調整ねじ27が収容部22側に向かって螺合された調整ブロック部23とが一体に形成されている。
【0018】
収容部22には、見込み方向の両端部に車輪体26を両側で案内するガイド部22aが設けられており、車輪体26はガイド部22aと係合しつつ当該ガイド部22aの間を移動可能に設けられている。調整ブロック部23の、収容部22と反対側には、調整ねじ27及び調整ねじ27を操作するためのドライバーが挿入される操作孔23aが設けられている。この操作孔23aから挿入されたドライバーにより調整ねじ27が回動される操作がなされると、車輪体26が調整ねじ27に押されて移動し、車輪25の上下方向の位置が変化するように構成されている。
【0019】
取付部材30は、図2に示すように、戸車20の上面を覆う上面部31と、上面部31の見付け方向における両端部から垂設され収容部22側端の側壁22bを覆う収容部側垂設壁部32と調整ブロック部23側の側壁23bを覆う調整ブロック部側垂設壁部33とを有している。すなわち、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とは、戸車20に取り付けられた際に、戸車20の見付け方向おける両端部にて当該戸車20を挟むように形成されている。
【0020】
上面部31の下面側、すなわち戸車20が取り付けられる側には、図4に示すように、見付け方向における中央より収容部22側に偏らせて矩形状の突部31aが設けられている。この突部31aは、戸車20が取り付けられた際に、戸車20のフレーム21の上面に設けられた矩形状の孔部21aに嵌合されている。このため、戸車20が取付部材30に対して回動し取付部材30から外れることを防止する。
【0021】
また、上面部31には、調整ブロック部側垂設壁部33の近傍であって見込み方向の一方側の縁から垂設された垂設片31bが設けられている。垂設片31bも、戸車20が取り付けられた際に、戸車20のフレーム21の側面に設けられた凹部21bに収容される。このため、垂設片31bも、突部31a同様に戸車20が取付部材30に対して回動し取付部材30から外れることを防止する。すなわち、突部31a及び垂設片31bが外れ防止部材の一例に相当する。
【0022】
収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とには、それぞれ見付け方向における外側にて、収容部側垂設壁部32及び調整ブロック部側垂設壁部33と間隔を隔てて対向する板部32a、33aを有する係合部32b、33bが設けられており、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33との下端にて繋がっている。
【0023】
係合部32b、33bは、板部32a、33aの上端に各々外側に向かって突出し、移動障子7の下框14と係合するフック部32c、33cを備えている。係合部32b、33bは、板部32a、33aの下端側にて収容部側垂設壁部32または調整ブロック部側垂設壁部33と繋がった部位を支点として収容部側垂設壁部32側または調整ブロック部側垂設壁部33側に弾性変形可能に形成されている。
【0024】
また、収容部側垂設壁部32または調整ブロック部側垂設壁部33には、図5に示すように、互いに対向する側に突出させて、突部31a及び垂設片31bとともに戸車20を保持するための保持部を構成し、特に戸車20の落下を防止する落下防止部としての鉤部32d、33dが設けられている。鉤部32d、33dは見込み方向において互いに異なる側に偏らせて形成されており、戸車20の調整ブロック部23側は垂設片31bと反対側に、収容部22側は垂設片31bと同じ側に設けられている。
【0025】
また、調整ブロック部側垂設壁部33には、戸車20に設けられた調整ねじ27を操作するドライバーの操作用凹部33eが設けられている。この操作用凹部33eは、取付部材30を、見込み方向に分割する成形型にて形成するために、見込み方向のいずれか一方に開放された形状をなしている。
【0026】
そして、戸車20は、図6に示すように、取付部材30の収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33との間に挟むように、鉤部32d、33d側から挿入する。このとき、戸車20の調整ブロック部23側が操作用凹部33e側に位置するように挿入する。そして、戸車20のフレーム21の下端に鉤部32d、33dが位置して戸車20が取付部材30に保持されると、上面部31の下面側に設けられている突部31aがフレーム21の上面に設けられた孔部21aに嵌合されて、また、取付部材30の上面部31から垂設された垂設片31bが戸車20のフレーム21の凹部21bに収容されて、取付部材30と戸車20とが回動することが規制される。このように、取付部材30に嵌合された戸車20は、鉤部32d、33dにより取付部材30から落下することが防止され、また、突部31a及び垂設片31bにより取付部材30から見込み方向に外れることが防止される。
【0027】
取付部材30に取り付けられた戸車20は、移動障子7の下框14に見付け方向に沿って設けられ下方に開放された溝部14aの底面部14bに形成された収容孔14cに、移動障子7の下方から挿入され、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とにそれぞれ設けられた係合部32b、33bが弾性変形しつつ収容孔14cのエッジ14dに係合されることにより移動障子7に取り付けられる。
【0028】
本実施形態の建具1によれば、戸車20の取付部材30が、移動障子7の下框14と係合する係合部32b、33bと、戸車20を保持するための鉤部32d、33dとを有しているので、取付部材30を介して戸車20を移動障子7に容易に取り付けることが可能である。
【0029】
また、本実施形態の建具1は、戸車20が取付部材30を介して下框14に取り付けられているので、異なる取付部材を用いることにより同一の戸車20を種類が異なる異種障子にも取り付けることが可能である。例えば、戸車20を取り付けるべき異種障子の下枠に設けられた収容孔14cが、前述した移動障子7が有する収容孔14cより見付け方向の長さが長い場合には、図7に示すような、係合部32b、33b間の間隔が異種障子の収容孔14cに対応した間隔となるように延出部32eが形成された取付部材36を用いて戸車20を取り付けることにより、共通の戸車20を異種障子に取り付けることが可能である。
【0030】
また、取付部材30、36は、保持部として戸車20が落下することを防止する鉤部32d、33dと、戸車が見込み方向に外れることを防止する外れ防止部としての突部31a及び垂設片31bと、を有しているので、戸車20が取付部材30から落下すること及び外れることを防止して、確実に保持することが可能である。
【0031】
また、取付部材30には、当該取付部材30が取り付けられた状態にて調整ねじ27を操作することを可能とする操作用凹部33eが設けられているので、戸車20が取付部材30に取り付けられた後であっても、調整ねじ27を操作して車輪25の位置を調整することが可能である。
【0032】
また、取付部材30には、戸車20を挟むように垂設された収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とに、見込み方向において互いに異なる側に位置させて鉤部32d、33dが設けられているので、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とにおいて見込み方向における異なる側にて、確実に戸車20を保持することが可能である。
【0033】
ところで、戸車20が有する車輪25には、見付け方向の中央にて下枠5bに設けられたレール10aが当接される。このため、車輪25の上下方向の位置が調整可能な戸車20を挟むように取り付けられる取付部材30の収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とは、レール10aに接触しないように形成されていなければならない。このため、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33の見付け方向における中央部には係合部32b、33bが存在しない方が望ましい。しかしながら、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33の見付け方向における中央部のみ係合部32b、33bが除かれた構成とすると、単に見込み方向に分割する成形型だけでは取付部材30を製造することができなくなり単価が高騰する。このため、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とに設ける係合部32b、33bをそれぞれ見込み方向における一方側のみとし、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33とで見込み方向の互いに異なる側に設けることにより、戸車20を確実に保持しつつ、簡単な構造の成形型にて、容易にかつ安価に取付部材30、36を製造することを可能としている。
【0034】
また、戸車20が保持される側と反対の方向に突出された係合部32b、33bは、収容部側垂設壁部32と調整ブロック部側垂設壁部33の見込み方向における中央部に設けられているので、戸車20が保持された取付部材30を、見込み方向においてバランスの良い位置にて係合させて下框14に取り付けることが可能である。
【0035】
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
【0036】
上記実施形態においては、移動障子7が左右方向に移動可能な片引き窓用の建具1を例に挙げて説明したが、戸車を用いて左右方向に移動可能な障子を有する建具であればよく、例えば2枚の障子が左右方向に移動可能な引き違い窓用の建具であってもよい。
【0037】
また、上記実施形態においては、取付部材30が有する係合部32b、33bを、いずれも弾性変形して下框14の収容孔14cのエッジ14dと係合する係合部32b、33bとしたが、図8に示すように、一方の係合部は、弾性変形することなく収容孔14cのエッジ14dと係合するフック部37であり、他方のみが弾性変形する係合部32bである取付部材38であっても良い。また、図9に示すように、いずれの係合部39も水平方向に突出されており、下框14が有する溝部14aの底面部14bに当接されてねじ止めされる形態の取付部材40であっても良い。さらに、一方の係合部は、弾性変形することなく挿入部のエッジと係合するフック部であり、他方の係合部がねじ止めされる形態であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る建具を室内側からみた外観図である。
【図2】下框に設けられた戸車を説明するための図である。
【図3】下框に取り付けられた戸車を見付け方向から見た図である。
【図4】戸車の取付方を説明するための図である。
【図5】下框に取り付けられた戸車を下方から見た図である。
【図6】下框に取付部材を介して取り付けられる戸車を説明するための図である。
【図7】異種障子に用いられる取付部材を示す図である。
【図8】取付部材の第1変形例を示す図である。
【図9】取付部材の第2変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 建具、5 枠体、5b 下枠、7 移動障子、10a レール、14 下框、
14c 収容孔、20 戸車、21a 孔部、21b 凹部、23a 操作孔、
30 取付部材、31 上面部、31a 突部、31b 垂設片、32b 係合部、
32c フック部、32d 鉤部、32e 延出部、33e 操作用凹部、
36 取付部材、38 取付部材、39 係合部、40 取付部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
見付け方向にスライド可能な障子と、
前記障子を案内するレールを備えた枠体と、を有する建具であって、
前記障子は、
前記レール上を走行し、当該障子と異なる種類の異種障子にも使用可能な戸車と、
前記戸車を保持する保持部及び前記障子の下部に係合する係合部を備えた取付部材と、を有することを特徴とする建具。
【請求項2】
請求項1に記載の建具であって、
前記保持部は、前記戸車が落下することを防止する落下防止部と、
前記戸車が見込み方向に外れることを防止する外れ防止部と、
を有することを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の建具であって、
前記戸車は、当該戸車が取り付けられた前記障子の上下方向の位置を、操作により調整可能な調整部を有し、
前記取付部材は、前記戸車に取り付けられた状態にて前記調整部を操作することを可能とする操作用凹部を有することを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の建具であって、
前記取付部材は、前記戸車上部を覆う上面部と、前記上面部の見付け方向における両端部に前記戸車を挟むように垂設された一対の垂設壁部とを有し、
前記落下防止部は、前記一対の垂設壁部にそれぞれ対向する側に突出させて設けられており、一方の前記垂設壁部には見込み方向における一方側に、他方の前記垂設壁部には見込み方向における他方側に配置されていることを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項4に記載の建具であって、
前記係合部は、前記一対の垂設壁部にそれぞれ対向する側と反対の方向に突出させて設けられており、見込み方向における中央部に設けられていることを特徴とする建具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−53657(P2010−53657A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222410(P2008−222410)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】