建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法
【課題】
本発明は、軽量の発泡合成樹脂からなるブロック本体に仕上げ材を具備させて建築物の内外壁を仕上げることによって、資材コストを低減させるだけではなくブロック施工工程を単純化し、既存の住宅よりエネルギー消費を80〜90%低減させることができる建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法に関する。
【解決手段】
本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、断熱ブロックは発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起が形成され、その下面に結合突起と対応する結合溝が形成され、前面及び背面に突出部と凹溝部とが形成されることを特徴とする。
本発明は、軽量の発泡合成樹脂からなるブロック本体に仕上げ材を具備させて建築物の内外壁を仕上げることによって、資材コストを低減させるだけではなくブロック施工工程を単純化し、既存の住宅よりエネルギー消費を80〜90%低減させることができる建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法に関する。
【解決手段】
本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、断熱ブロックは発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起が形成され、その下面に結合突起と対応する結合溝が形成され、前面及び背面に突出部と凹溝部とが形成されることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法に係り、より詳細には、軽量の発泡合成樹脂からなるブロック本体に仕上げ材を具備させて建築物の内外壁を仕上げることによって、資材コストを低減させるだけではなくブロック施工工程を単純化し、既存の住宅よりエネルギー消費を80〜90%低減させることができる建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に壁体施工に利用されるブロックは、砂、セメント及び添加剤を一定の割合で配合した後、一定の型に入れてから取り出し、かつ硬化させて製造することによって、建築用に主に利用され、仕切り工事などの簡易工事にも多く使われている。これらのブロックは、モルタルを用いて隣接するブロックを接合させつつ積み上げて所望の壁体を施工した。
【0003】
これと関連して、韓国公開実用新案第1992−15206号公報と韓国登録実用新案第346650号公報などでセメントブロックと赤煉瓦などが知られているが、前記ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する時、外部壁体には別途の断熱材を中空壁として設置せねばならず、内外側で仕上げ工程を行う特徴を持っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような従来の技術は、施工性が低下し、内部の仕切り工事も積層後に仕上げ工程が伴われねばならないという問題点がある。また、ブロックは材質全体がセメントモルタルで形成されているため、ブロックの製造コストが高いだけではなく、複数層建物の場合、壁面施工時にブロック自重によって建築物の耐久性を低下させる問題点と、これに対応するために骨組の構造を補強せねばならないという短所がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明は、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロックは発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起が形成され、その下面に前記結合突起と対応する結合溝が形成され、前面及び背面に突出部と凹溝部とが形成される建築用軽量断熱ブロックを提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明による建築物用軽量断熱ブロック及びその施工方法は、発泡合成樹脂からなるブロックに仕上げ材を備えて建築物の内外壁を仕上げることによって、資材コストを低減させるだけではなく、ブロック施工工程を単純化して既存住宅よりエネルギー消費を80〜90%低減させることができる効果があり、断熱性に優れて結露防止と冷暖房効率を増大させ、かつ軽くて荷重によって建築物の耐久性が低下しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図2】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックの他の一例を示した斜視図である。
【図3】図2による建築用軽量断熱ブロックの右側面図である。
【図4】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図である。
【図5】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図である。
【図6】図5による建築用軽量断熱ブロックの左側面図である。
【図7】図1による建築用軽量断熱ブロックのいろいろな一例を示した正面図、側面図、平面図である。
【図8】本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図9】図8のA−A線の断面図である。
【図10】本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図11】本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した使用状態図である。
【図12】本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図13】本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図である。
【図14】本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図15】本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図16】図15のB−B線の断面図である。
【図17】本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図18】本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図19】本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図である。
【図20】本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図21】本発明による建築用軽量断熱ブロックの施工方法を示す図面である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明すれば、次の通りである。
図1は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図2は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックの他の一例を示した斜視図であり、図3は、図2による建築用軽量断熱ブロックの右側面図であり、図4は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図であり、図5は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図であり、図6は、図5による建築用軽量断熱ブロックの左側面図であり、図7は、図1による建築用軽量断熱ブロックのいろいろな一例を示した正面図、側面図及び平面図である。
【0009】
図1ないし図7に示したように、本発明は建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間による熱橋現象と透湿が発生しないように、その上面に結合突起11が形成されると共に、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成されることである。
【0010】
また、前記断熱ブロック1の一側には、前記断熱ブロック1と同じ形状で形成されるが、一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成された補助ブロック6を互いに連結させることを特徴とする。
また、前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成されることを特徴とする。
【0011】
また、前記嵌合突起15が形成された断熱ブロック1には、その上面に一端が折り曲げられて延びる結合突起11が形成され、その下面に結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成され、下部の一部を’┐’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成された交差ブロック7を長手方向または直角に互いに連結させることを特徴とする。
【0012】
また、前記ブロックは、底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、ブロックの結合突起11が垂直に挟まれて結合されることを特徴とする。
【0013】
また、前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13は、外側へ行くほど広くなってその両側面に充填空間が形成されるように、クサビ状に形成されたことを特徴とする。
【0014】
また、前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13及び凹溝部14が格子状に形成されたことを特徴とする。
【0015】
また、前記ブロックは、その前面または背面を区切り、かつ分割する複数の凹溝部14が形成されて、前記仕上げ材がその凹溝部に充填されつつ前面または背面に支持、固定されるようにすることを特徴とする。
【0016】
また、前記断熱ブロック1の結合突起11の上部で長手方向に、堅い結合のために接着剤が充填される接着剤充填溝111が形成されたことを特徴とする。
【0017】
また、前記断熱ブロック1の内部に、結合力を高め、かつ組積壁体の縦横方向の耐力補強のために、ワイヤーメッシュ(図示せず)を挿入成形して形成することを特徴とする。
【0018】
また、前記断熱ブロック1の前面板及び背面板の角に横方向に充填溝19が形成される。
【0019】
前記断熱ブロック1の各角には長手方向に充填溝が形成されて、その充填溝に充填材を充填することによって、積層されたそれぞれの断熱ブロックを相互固定させることを特徴とする。
【0020】
また、前記充填材は、接着剤、セメント、石膏、鉄材及びプラスチックと木材締結具のうちいずれか一つが使われることを特徴とする。
【0021】
また、前記各断熱ブロック1の結合突起11の上部両側端に締結金具で締結することができるように、締結溝112が形成されたことを特徴とする。
【0022】
また、ブロックの前面及び背面の表面には仕上げ材を形成させることができ、前記仕上げ材は、セメント、石膏、鉄材パネル、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントのうちいずれか一つが使われ、多様な色相が添加されて使われることを特徴とする。
【0023】
図面に図示された線の厚さや構成要素の大きさは、説明の明瞭性と便宜のために誇張して図示されていることもある。また、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これはユーザー、運営者の意図または慣例によって変わることもある。したがって、これらの用語についての定義は、本明細書全般の内容に基づいて下されねばならない。
【0024】
また、下記の実施形態は本発明の権利範囲を限定するものではなく、単に例示で提示するものであり、本技術思想を通じて具現される多様な実施形態がありえる。
【0025】
図1に示したように本発明は、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成されると共に、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成される。
【0026】
この時、前記断熱ブロック1の結合突起11は一字型に形成されて、前記結合突起11に対応する結合溝12により結合されて積層されると示されているが、これに限定されるものではなく、前記結合突起11と結合溝12とを三角、四角、半円型などの多様な形状に形成させることもできる。
【0027】
前記断熱ブロック1は、その上部面に結合突起11が形成され、その下部面には前記結合突起11と対応する結合溝12を形成させて、前記断熱ブロック1を垂直方向に連結させる。
【0028】
また、前記断熱ブロック1は、発泡合成樹脂、すなわち、発泡ポリスチレンからなっていて、資材コストを低減させるだけではなくリサイクルもできる。
【0029】
図2に示したように、補助ブロック6は、図1での断熱ブロック1のように発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成されると共に、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成される。
【0030】
図5に示したように、交差ブロック7は、その上面に一側端が’┐’形状に垂直折り曲げられるように形成される結合突起11が形成され、その下面に結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成される。
【0031】
また、下部の一部を’┐’形状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成されることである。
【0032】
したがって、図2に示したように’L’形状の切断部が形成された補助ブロック6と、図4での中央上部に切断溝部17が形成された断熱ブロック1とは、図5及び図6に形成された嵌合溝16が形成された交差ブロック7と結合して、’T’形状のブロック結合体または’+’形状のブロック結合体などのように多様な形状に結合できる。
【0033】
また前記交差ブロック7の嵌合溝16がある一側面をラウンド処理して、嵌合溝16を嵌合突起15と結合して回転させて結合角度の調節ができるように成形、製作して、断熱ブロック1を連結して使用することもできる。
【0034】
図7に示したように、前記断熱ブロック1には前面または背面を区切り、かつ分割する複数の凹溝部14が形成されて、仕上げ材をその凹溝部14に充填しつつ前面または背面に支持、固定させる。これは、後述する前記仕上げ材(図示せず)として用いられるセメントモルタルなどを前記断熱ブロック1に塗布し、かつ硬化させる過程で、前記セメントモルタルが前記断熱ブロック1の前面または背面から流れることを防止し、硬化後に仕上げ材が剥離されることを防止するためのものであり、セメントモルタルは、前記複数の凹溝部14に充填されつつ、塗布されたセメントモルタルを支持しつつ堅く固定させる。
【0035】
そして、前記断熱ブロック1の各角には長手方向に充填溝19が形成されることによって、積層されたそれぞれの断熱ブロック1が相互固定されるようにそのブロックの充填溝19に充填材を充填することによって、積層されたそれぞれのブロックが上、下方向はもちろん長手方向でも相互固定される。
【0036】
一方、前記仕上げ材は、前述したようにセメントモルタルを使用して前記断熱ブロック1の前面または背面に固定させることができ、セメントモルタルを硬化して形成させたセメントパネルが使われ、石膏、鉄材パネル、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントなどに多様な色相を加えて前記断熱ブロック1の前面または背面に固定させることができる。
【0037】
また、前記仕上げ材は、前述したセメントモルタル、石膏、鉄材パネル、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントに限定されるものではなく、前記断熱ブロック1の前面または背面に取り付けられてその断熱ブロック1を保護し、かつ同時に審美感を創出できるものならば、いずれを使用してもよい。
【0038】
そして、前記充填材は、セメントモルタルや接着剤、木材、合成樹脂材、鉄材またはプラスチック締結具、石膏などが使われ、前記挙げた充填材に図案や色を加えて審美感を創出させることが望ましい。
【0039】
本発明による建築用軽量断熱ブロックの設置過程を説明すれば、まず建築物の内外壁面を仕上げるために、その内外壁面の隣接した位置やその壁面と接するように断熱ブロック1を紙面に固定させた後、前記断熱ブロック1の上面に備えられた結合突起11に他の断熱ブロック1の下面に備えられた結合溝12を嵌合し、順次に断熱ブロック1を上向きかつ長手方向に積層させた後、充填材を前記充填溝19に充填させて接着剤で固定させることによって、積層されたそれぞれの断熱ブロック1を上下方向と長手方向とに相互固定させる。
【0040】
また、ブロック結合部には、’┐’形状のブロック結合体、’T’形状のブロック結合体または’+’形状のブロック結合体などのように多様な形状で結合させ、所定の結合角度を必要とする場合には、前記断熱ブロック1の嵌合溝がある一側面をラウンド処理して、嵌合溝16と嵌合突起15との結合角度を調節して組積する。
【0041】
図8は、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図9は、図8のA−A線の断面図であり、図10は、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図であり、図11は、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した使用状態図である。
【0042】
図8ないし図11に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工するものであって、複数の積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成される断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置してその一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入される。
【0043】
本発明による断熱ブロック1は、軽量の発泡合成樹脂である発泡ポリスチレンからなって建築物の内外壁を仕上げ、資材コストを低減させ、かつ作業工程が単純で施工時間を短縮させることができる。
【0044】
前記断熱ブロック1に形成された2段溝部3で内側溝部31の長さは、外側溝部32の長さより長く形成されることが望ましい。
【0045】
前記内側溝部31に挿入される耐熱板材4は軽量の耐熱材であって、防水、防音、保温効果に優れている。一方、前記石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットなどは既に周知のものであって、本発明では、これについての具体的な特性についての説明は省略する。
【0046】
一方、前記仕上げ板材の種類で一般的に使われているPVC、金属を除外した残りの石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビットに対するそれぞれの特性について簡略に説明すれば、次の通りである。
【0047】
まず、比較的に高級資材と知られている石材は、高価の製品であるため、外壁材として使用するには多少負担のある資材ともいえるが、外壁があたえる堅い耐久性、加工されていない感じの不規則な質感のため、芸術的な装飾要素としても多く使われる。石材は外壁全体に施工することもあるが、施工コスト低減及び個性的演出のための代案として、他の資材と混合して部分的に施工できる。
【0048】
そして、鋼繊維補強コンクリートは、伝統的な形態の鉄筋の代りに単相の鋼繊維を不規則的に配列してコンクリート中に分散させて、クラックを防止して耐久性を高めたものをいう。このパネルは、鋼繊維を混合して耐久性を高めたため、雨、風、熱にも収縮変形なく、比例強度と圧縮強度に優れている。
【0049】
また、ドライビットは、純度100%のアクリル樹脂と化学物質及び特殊硅砂の合成で製造し、耐久性が良くて変色のない多様な質感の仕上げ材である。ドライビットで外壁を仕上げれば、付随的な断熱及び防水施工が必要なく、壁体を軽量化することによって構造コストが低減する。また質感及び色相が多様であり、かつ結露防止及び常温常湿効果があって、亀裂を防止して防水及び耐久性を極大化させる長所を持っている。
【0050】
本発明の耐熱板材と仕上げ板材は、施工しようとする建築物の構造とハーモニーをなすように、これに相応する性能を持つ板材を選択することが望ましい。
【0051】
以下、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックの組立て過程を説明すれば、次の通りである。
【0052】
まず、断熱ブロック1の2段溝部3で、その内側に位置した内側溝部31に耐熱板材4を挿入する。耐熱板材4を挿入した後、外側溝部32に仕上げ板材5を挿入する。
【0053】
そして、仕上げ板材5の一側に形成された充填溝321に無機質接着剤を充填させることによって、断熱ブロック1に仕上げ板材5を堅く固定させることである。このように、断熱ブロック1の前面及び背面に耐熱板材4と仕上げ板材5とを順次固定させた複数の断熱ブロック1が備えられれば、基礎断熱ブロック1の結合突起11に他の断熱ブロック1の結合溝12を位置させて、複数の断熱ブロック1を積層する。
【0054】
一方、本発明による第3ないし第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを説明する前に、後述する第3ないし第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックは、耐熱板材、仕上げ板材の特性とブロックの組立て過程において、前述した第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックと同一であるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0055】
図12は、本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図13は、本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図であり、図14は、本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【0056】
図12ないし図14に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないように、その上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され;一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成され;前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3でその内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されるものである。
【0057】
また、前記断熱ブロック1の底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、前記断熱ブロックの結合突起11が挟まれて結合されるものである。
【0058】
図15は、本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図16は、図15のB−B線の断面図であり、図17は、本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【0059】
図15ないし図17に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないように、その上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され;前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起2が形成され;前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されるものである。
【0060】
また、前記断熱ブロック1の底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、前記断熱ブロックの結合突起11が嵌合されて結合されることである。
【0061】
図18は、本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図19は、本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図であり、図20は、本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【0062】
図18ないし図20に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され;前記断熱ブロック1の一側面下部の一部を’┐’状に切断し、かつ前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成され;前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されるものである。
【0063】
一方、図21は、本発明による建築用軽量断熱ブロックの施工方法を示す図面である。
【0064】
図21に示したように、建築用軽量断熱ブロックの施工方法は、建築物の基礎底面8に垂直方向に複数の形鋼9を設ける基礎施工ステップと、前記形鋼9ら間に発泡スチロール材質からなる複数の断熱ブロック1を積層させるステップと、前記積層された断熱ブロック1の内外側面に仕上げ材を施工するステップと、前記断熱ブロック1の外側面に施工された仕上げ材の表面に所望の色相のペイントを塗るステップと、を含むことを特徴とする。
【0065】
まず、前記基礎施工ステップでは、建築物の基礎底面8に複数の形鋼9を垂直方向に設ける。前記基礎底面8は、一般的にコンクリートを利用して施工し、断熱ブロック1を均衡をあわせて積層できるように平坦に施工する。
【0066】
前記形鋼9は、各種断面形状を持つ棒状の圧延材を示し、形鋼9のいろいろな種類のうちでも、特に建築物の構造物として主に使われるH形鋼を使用することが望ましい。
【0067】
また、前記断熱ブロック1を積層させるステップでは、断熱ブロック1の結合を補強するために、下部に位置する断熱ブロック1の上面に接着剤を塗布させるステップをさらに含む。したがって、前記ステップを行うことによって、複数で積層される断熱ブロック1の流動を防止することはもとより、結合力を高める効果がある。
【0068】
また、積層された断熱ブロック1の内外側面に仕上げ材を施工するステップでは、複数の断熱ブロック1の積層が完了すれば、外部の色々な影響から建築物を保護し、かつ建築物の外観を美しくするために断熱ブロック1の内外側面に仕上げ材を施工する。
【0069】
前記仕上げ材は、セメント、石膏、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントのうち一つを使用する。
【0070】
最後に、断熱ブロック1の外側面に施工された仕上げ材の表面に所望の色相のペイントを塗るステップでは、外部から見て人々に審美感を感じさせるように、部分塗りや絵などを描く作業を行う。
【符号の説明】
【0071】
1 断熱ブロック
6 補助ブロック
7 交差ブロック
11 結合突起
12 結合溝
13 突出部
14 凹溝部
15 嵌合突起
16 嵌合溝
17 切断溝部
18 垂直結合溝
112 締結溝
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法に係り、より詳細には、軽量の発泡合成樹脂からなるブロック本体に仕上げ材を具備させて建築物の内外壁を仕上げることによって、資材コストを低減させるだけではなくブロック施工工程を単純化し、既存の住宅よりエネルギー消費を80〜90%低減させることができる建築用軽量断熱ブロック及びその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に壁体施工に利用されるブロックは、砂、セメント及び添加剤を一定の割合で配合した後、一定の型に入れてから取り出し、かつ硬化させて製造することによって、建築用に主に利用され、仕切り工事などの簡易工事にも多く使われている。これらのブロックは、モルタルを用いて隣接するブロックを接合させつつ積み上げて所望の壁体を施工した。
【0003】
これと関連して、韓国公開実用新案第1992−15206号公報と韓国登録実用新案第346650号公報などでセメントブロックと赤煉瓦などが知られているが、前記ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する時、外部壁体には別途の断熱材を中空壁として設置せねばならず、内外側で仕上げ工程を行う特徴を持っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような従来の技術は、施工性が低下し、内部の仕切り工事も積層後に仕上げ工程が伴われねばならないという問題点がある。また、ブロックは材質全体がセメントモルタルで形成されているため、ブロックの製造コストが高いだけではなく、複数層建物の場合、壁面施工時にブロック自重によって建築物の耐久性を低下させる問題点と、これに対応するために骨組の構造を補強せねばならないという短所がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明は、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロックは発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起が形成され、その下面に前記結合突起と対応する結合溝が形成され、前面及び背面に突出部と凹溝部とが形成される建築用軽量断熱ブロックを提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明による建築物用軽量断熱ブロック及びその施工方法は、発泡合成樹脂からなるブロックに仕上げ材を備えて建築物の内外壁を仕上げることによって、資材コストを低減させるだけではなく、ブロック施工工程を単純化して既存住宅よりエネルギー消費を80〜90%低減させることができる効果があり、断熱性に優れて結露防止と冷暖房効率を増大させ、かつ軽くて荷重によって建築物の耐久性が低下しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図2】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックの他の一例を示した斜視図である。
【図3】図2による建築用軽量断熱ブロックの右側面図である。
【図4】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図である。
【図5】本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図である。
【図6】図5による建築用軽量断熱ブロックの左側面図である。
【図7】図1による建築用軽量断熱ブロックのいろいろな一例を示した正面図、側面図、平面図である。
【図8】本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図9】図8のA−A線の断面図である。
【図10】本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図11】本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した使用状態図である。
【図12】本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図13】本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図である。
【図14】本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図15】本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図16】図15のB−B線の断面図である。
【図17】本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図18】本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図である。
【図19】本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図である。
【図20】本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【図21】本発明による建築用軽量断熱ブロックの施工方法を示す図面である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明すれば、次の通りである。
図1は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図2は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックの他の一例を示した斜視図であり、図3は、図2による建築用軽量断熱ブロックの右側面図であり、図4は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図であり、図5は、本発明による第1実施形態の建築用軽量断熱ブロックのさらに他の一例を示した斜視図であり、図6は、図5による建築用軽量断熱ブロックの左側面図であり、図7は、図1による建築用軽量断熱ブロックのいろいろな一例を示した正面図、側面図及び平面図である。
【0009】
図1ないし図7に示したように、本発明は建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間による熱橋現象と透湿が発生しないように、その上面に結合突起11が形成されると共に、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成されることである。
【0010】
また、前記断熱ブロック1の一側には、前記断熱ブロック1と同じ形状で形成されるが、一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成された補助ブロック6を互いに連結させることを特徴とする。
また、前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成されることを特徴とする。
【0011】
また、前記嵌合突起15が形成された断熱ブロック1には、その上面に一端が折り曲げられて延びる結合突起11が形成され、その下面に結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成され、下部の一部を’┐’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成された交差ブロック7を長手方向または直角に互いに連結させることを特徴とする。
【0012】
また、前記ブロックは、底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、ブロックの結合突起11が垂直に挟まれて結合されることを特徴とする。
【0013】
また、前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13は、外側へ行くほど広くなってその両側面に充填空間が形成されるように、クサビ状に形成されたことを特徴とする。
【0014】
また、前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13及び凹溝部14が格子状に形成されたことを特徴とする。
【0015】
また、前記ブロックは、その前面または背面を区切り、かつ分割する複数の凹溝部14が形成されて、前記仕上げ材がその凹溝部に充填されつつ前面または背面に支持、固定されるようにすることを特徴とする。
【0016】
また、前記断熱ブロック1の結合突起11の上部で長手方向に、堅い結合のために接着剤が充填される接着剤充填溝111が形成されたことを特徴とする。
【0017】
また、前記断熱ブロック1の内部に、結合力を高め、かつ組積壁体の縦横方向の耐力補強のために、ワイヤーメッシュ(図示せず)を挿入成形して形成することを特徴とする。
【0018】
また、前記断熱ブロック1の前面板及び背面板の角に横方向に充填溝19が形成される。
【0019】
前記断熱ブロック1の各角には長手方向に充填溝が形成されて、その充填溝に充填材を充填することによって、積層されたそれぞれの断熱ブロックを相互固定させることを特徴とする。
【0020】
また、前記充填材は、接着剤、セメント、石膏、鉄材及びプラスチックと木材締結具のうちいずれか一つが使われることを特徴とする。
【0021】
また、前記各断熱ブロック1の結合突起11の上部両側端に締結金具で締結することができるように、締結溝112が形成されたことを特徴とする。
【0022】
また、ブロックの前面及び背面の表面には仕上げ材を形成させることができ、前記仕上げ材は、セメント、石膏、鉄材パネル、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントのうちいずれか一つが使われ、多様な色相が添加されて使われることを特徴とする。
【0023】
図面に図示された線の厚さや構成要素の大きさは、説明の明瞭性と便宜のために誇張して図示されていることもある。また、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これはユーザー、運営者の意図または慣例によって変わることもある。したがって、これらの用語についての定義は、本明細書全般の内容に基づいて下されねばならない。
【0024】
また、下記の実施形態は本発明の権利範囲を限定するものではなく、単に例示で提示するものであり、本技術思想を通じて具現される多様な実施形態がありえる。
【0025】
図1に示したように本発明は、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成されると共に、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成される。
【0026】
この時、前記断熱ブロック1の結合突起11は一字型に形成されて、前記結合突起11に対応する結合溝12により結合されて積層されると示されているが、これに限定されるものではなく、前記結合突起11と結合溝12とを三角、四角、半円型などの多様な形状に形成させることもできる。
【0027】
前記断熱ブロック1は、その上部面に結合突起11が形成され、その下部面には前記結合突起11と対応する結合溝12を形成させて、前記断熱ブロック1を垂直方向に連結させる。
【0028】
また、前記断熱ブロック1は、発泡合成樹脂、すなわち、発泡ポリスチレンからなっていて、資材コストを低減させるだけではなくリサイクルもできる。
【0029】
図2に示したように、補助ブロック6は、図1での断熱ブロック1のように発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成されると共に、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成される。
【0030】
図5に示したように、交差ブロック7は、その上面に一側端が’┐’形状に垂直折り曲げられるように形成される結合突起11が形成され、その下面に結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成される。
【0031】
また、下部の一部を’┐’形状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成されることである。
【0032】
したがって、図2に示したように’L’形状の切断部が形成された補助ブロック6と、図4での中央上部に切断溝部17が形成された断熱ブロック1とは、図5及び図6に形成された嵌合溝16が形成された交差ブロック7と結合して、’T’形状のブロック結合体または’+’形状のブロック結合体などのように多様な形状に結合できる。
【0033】
また前記交差ブロック7の嵌合溝16がある一側面をラウンド処理して、嵌合溝16を嵌合突起15と結合して回転させて結合角度の調節ができるように成形、製作して、断熱ブロック1を連結して使用することもできる。
【0034】
図7に示したように、前記断熱ブロック1には前面または背面を区切り、かつ分割する複数の凹溝部14が形成されて、仕上げ材をその凹溝部14に充填しつつ前面または背面に支持、固定させる。これは、後述する前記仕上げ材(図示せず)として用いられるセメントモルタルなどを前記断熱ブロック1に塗布し、かつ硬化させる過程で、前記セメントモルタルが前記断熱ブロック1の前面または背面から流れることを防止し、硬化後に仕上げ材が剥離されることを防止するためのものであり、セメントモルタルは、前記複数の凹溝部14に充填されつつ、塗布されたセメントモルタルを支持しつつ堅く固定させる。
【0035】
そして、前記断熱ブロック1の各角には長手方向に充填溝19が形成されることによって、積層されたそれぞれの断熱ブロック1が相互固定されるようにそのブロックの充填溝19に充填材を充填することによって、積層されたそれぞれのブロックが上、下方向はもちろん長手方向でも相互固定される。
【0036】
一方、前記仕上げ材は、前述したようにセメントモルタルを使用して前記断熱ブロック1の前面または背面に固定させることができ、セメントモルタルを硬化して形成させたセメントパネルが使われ、石膏、鉄材パネル、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントなどに多様な色相を加えて前記断熱ブロック1の前面または背面に固定させることができる。
【0037】
また、前記仕上げ材は、前述したセメントモルタル、石膏、鉄材パネル、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントに限定されるものではなく、前記断熱ブロック1の前面または背面に取り付けられてその断熱ブロック1を保護し、かつ同時に審美感を創出できるものならば、いずれを使用してもよい。
【0038】
そして、前記充填材は、セメントモルタルや接着剤、木材、合成樹脂材、鉄材またはプラスチック締結具、石膏などが使われ、前記挙げた充填材に図案や色を加えて審美感を創出させることが望ましい。
【0039】
本発明による建築用軽量断熱ブロックの設置過程を説明すれば、まず建築物の内外壁面を仕上げるために、その内外壁面の隣接した位置やその壁面と接するように断熱ブロック1を紙面に固定させた後、前記断熱ブロック1の上面に備えられた結合突起11に他の断熱ブロック1の下面に備えられた結合溝12を嵌合し、順次に断熱ブロック1を上向きかつ長手方向に積層させた後、充填材を前記充填溝19に充填させて接着剤で固定させることによって、積層されたそれぞれの断熱ブロック1を上下方向と長手方向とに相互固定させる。
【0040】
また、ブロック結合部には、’┐’形状のブロック結合体、’T’形状のブロック結合体または’+’形状のブロック結合体などのように多様な形状で結合させ、所定の結合角度を必要とする場合には、前記断熱ブロック1の嵌合溝がある一側面をラウンド処理して、嵌合溝16と嵌合突起15との結合角度を調節して組積する。
【0041】
図8は、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図9は、図8のA−A線の断面図であり、図10は、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図であり、図11は、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した使用状態図である。
【0042】
図8ないし図11に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工するものであって、複数の積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成される断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置してその一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入される。
【0043】
本発明による断熱ブロック1は、軽量の発泡合成樹脂である発泡ポリスチレンからなって建築物の内外壁を仕上げ、資材コストを低減させ、かつ作業工程が単純で施工時間を短縮させることができる。
【0044】
前記断熱ブロック1に形成された2段溝部3で内側溝部31の長さは、外側溝部32の長さより長く形成されることが望ましい。
【0045】
前記内側溝部31に挿入される耐熱板材4は軽量の耐熱材であって、防水、防音、保温効果に優れている。一方、前記石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットなどは既に周知のものであって、本発明では、これについての具体的な特性についての説明は省略する。
【0046】
一方、前記仕上げ板材の種類で一般的に使われているPVC、金属を除外した残りの石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビットに対するそれぞれの特性について簡略に説明すれば、次の通りである。
【0047】
まず、比較的に高級資材と知られている石材は、高価の製品であるため、外壁材として使用するには多少負担のある資材ともいえるが、外壁があたえる堅い耐久性、加工されていない感じの不規則な質感のため、芸術的な装飾要素としても多く使われる。石材は外壁全体に施工することもあるが、施工コスト低減及び個性的演出のための代案として、他の資材と混合して部分的に施工できる。
【0048】
そして、鋼繊維補強コンクリートは、伝統的な形態の鉄筋の代りに単相の鋼繊維を不規則的に配列してコンクリート中に分散させて、クラックを防止して耐久性を高めたものをいう。このパネルは、鋼繊維を混合して耐久性を高めたため、雨、風、熱にも収縮変形なく、比例強度と圧縮強度に優れている。
【0049】
また、ドライビットは、純度100%のアクリル樹脂と化学物質及び特殊硅砂の合成で製造し、耐久性が良くて変色のない多様な質感の仕上げ材である。ドライビットで外壁を仕上げれば、付随的な断熱及び防水施工が必要なく、壁体を軽量化することによって構造コストが低減する。また質感及び色相が多様であり、かつ結露防止及び常温常湿効果があって、亀裂を防止して防水及び耐久性を極大化させる長所を持っている。
【0050】
本発明の耐熱板材と仕上げ板材は、施工しようとする建築物の構造とハーモニーをなすように、これに相応する性能を持つ板材を選択することが望ましい。
【0051】
以下、本発明による第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックの組立て過程を説明すれば、次の通りである。
【0052】
まず、断熱ブロック1の2段溝部3で、その内側に位置した内側溝部31に耐熱板材4を挿入する。耐熱板材4を挿入した後、外側溝部32に仕上げ板材5を挿入する。
【0053】
そして、仕上げ板材5の一側に形成された充填溝321に無機質接着剤を充填させることによって、断熱ブロック1に仕上げ板材5を堅く固定させることである。このように、断熱ブロック1の前面及び背面に耐熱板材4と仕上げ板材5とを順次固定させた複数の断熱ブロック1が備えられれば、基礎断熱ブロック1の結合突起11に他の断熱ブロック1の結合溝12を位置させて、複数の断熱ブロック1を積層する。
【0054】
一方、本発明による第3ないし第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを説明する前に、後述する第3ないし第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックは、耐熱板材、仕上げ板材の特性とブロックの組立て過程において、前述した第2実施形態の建築用軽量断熱ブロックと同一であるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0055】
図12は、本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図13は、本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図であり、図14は、本発明による第3実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【0056】
図12ないし図14に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないように、その上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され;一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成され;前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3でその内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されるものである。
【0057】
また、前記断熱ブロック1の底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、前記断熱ブロックの結合突起11が挟まれて結合されるものである。
【0058】
図15は、本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図16は、図15のB−B線の断面図であり、図17は、本発明による第4実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【0059】
図15ないし図17に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないように、その上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され;前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起2が形成され;前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されるものである。
【0060】
また、前記断熱ブロック1の底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、前記断熱ブロックの結合突起11が嵌合されて結合されることである。
【0061】
図18は、本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した斜視図であり、図19は、本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した側面図であり、図20は、本発明による第5実施形態の建築用軽量断熱ブロックを示した分離斜視図である。
【0062】
図18ないし図20に示したように、本発明による建築用軽量断熱ブロックは、建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され;前記断熱ブロック1の一側面下部の一部を’┐’状に切断し、かつ前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成され;前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されるものである。
【0063】
一方、図21は、本発明による建築用軽量断熱ブロックの施工方法を示す図面である。
【0064】
図21に示したように、建築用軽量断熱ブロックの施工方法は、建築物の基礎底面8に垂直方向に複数の形鋼9を設ける基礎施工ステップと、前記形鋼9ら間に発泡スチロール材質からなる複数の断熱ブロック1を積層させるステップと、前記積層された断熱ブロック1の内外側面に仕上げ材を施工するステップと、前記断熱ブロック1の外側面に施工された仕上げ材の表面に所望の色相のペイントを塗るステップと、を含むことを特徴とする。
【0065】
まず、前記基礎施工ステップでは、建築物の基礎底面8に複数の形鋼9を垂直方向に設ける。前記基礎底面8は、一般的にコンクリートを利用して施工し、断熱ブロック1を均衡をあわせて積層できるように平坦に施工する。
【0066】
前記形鋼9は、各種断面形状を持つ棒状の圧延材を示し、形鋼9のいろいろな種類のうちでも、特に建築物の構造物として主に使われるH形鋼を使用することが望ましい。
【0067】
また、前記断熱ブロック1を積層させるステップでは、断熱ブロック1の結合を補強するために、下部に位置する断熱ブロック1の上面に接着剤を塗布させるステップをさらに含む。したがって、前記ステップを行うことによって、複数で積層される断熱ブロック1の流動を防止することはもとより、結合力を高める効果がある。
【0068】
また、積層された断熱ブロック1の内外側面に仕上げ材を施工するステップでは、複数の断熱ブロック1の積層が完了すれば、外部の色々な影響から建築物を保護し、かつ建築物の外観を美しくするために断熱ブロック1の内外側面に仕上げ材を施工する。
【0069】
前記仕上げ材は、セメント、石膏、壁紙、黄土、石粉が混合されたセメントのうち一つを使用する。
【0070】
最後に、断熱ブロック1の外側面に施工された仕上げ材の表面に所望の色相のペイントを塗るステップでは、外部から見て人々に審美感を感じさせるように、部分塗りや絵などを描く作業を行う。
【符号の説明】
【0071】
1 断熱ブロック
6 補助ブロック
7 交差ブロック
11 結合突起
12 結合溝
13 突出部
14 凹溝部
15 嵌合突起
16 嵌合溝
17 切断溝部
18 垂直結合溝
112 締結溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項2】
前記断熱ブロック1の一側には、前記断熱ブロック1と同じ形状で形成されるが、一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成された補助ブロック6を互いに連結させることを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項3】
前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成されることを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項4】
前記嵌合突起15が形成された断熱ブロック1には、その上面に一端が折り曲げられて延びる結合突起11が形成され、その下面に結合溝12が形成され、その前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成され、下部の一部を’┐’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成された交差ブロック7を、長手方向または直角に互いに連結させることを特徴とする請求項3に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項5】
前記ブロックの底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、ブロックの結合突起11が挟まれて結合されることを特徴とする請求項2または3に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項6】
前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13は、外側へ行くほど広くなって、その両側面に充填空間が形成されるようにクサビ状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項7】
前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13及び凹溝部14が格子状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項8】
前記断熱ブロック1の結合突起11の上部に、横方向に接着剤が充填される接着剤充填溝111が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項9】
前記断熱ブロック1の内部に耐力を増進させるために、ワイヤーメッシュを挿入して一体成形することを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項10】
前記断熱ブロック1の前面板及び背面板の角に横方向に充填溝19が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項11】
建築物の内外部壁体に積層させて施工するものであって、複数の積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、かつ下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成される断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、
前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項12】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、
一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成され、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、かつ一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項13】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、
前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成され、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、かつ一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項14】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、
前記断熱ブロック1の一側面下部の一部を’┐’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成され、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、かつ一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項15】
前記充填溝321には無機質接着剤が充填されることを特徴とする請求項11ないし14のうちいずれか1項に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項16】
建築物の基礎底面に垂直方向に複数の形鋼を設ける基礎施工ステップと、
前記形鋼の間に発泡スチロール材質からなる複数の断熱ブロックを積層させるステップと、
前記積層された断熱ブロックの内外側面に仕上げ材を施工するステップと、
前記断熱ブロックの外側面に施工された仕上げ材の表面に、所望の色相のペイントを塗るステップと、を含むことを特徴とする建築用軽量断熱ブロックの施工方法。
【請求項1】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロックにおいて、前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項2】
前記断熱ブロック1の一側には、前記断熱ブロック1と同じ形状で形成されるが、一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成された補助ブロック6を互いに連結させることを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項3】
前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成されることを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項4】
前記嵌合突起15が形成された断熱ブロック1には、その上面に一端が折り曲げられて延びる結合突起11が形成され、その下面に結合溝12が形成され、その前面及び背面に突出部13と凹溝部14とが形成され、下部の一部を’┐’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成された交差ブロック7を、長手方向または直角に互いに連結させることを特徴とする請求項3に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項5】
前記ブロックの底面の下部一側に垂直方向に垂直結合溝18を形成して、ブロックの結合突起11が挟まれて結合されることを特徴とする請求項2または3に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項6】
前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13は、外側へ行くほど広くなって、その両側面に充填空間が形成されるようにクサビ状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項7】
前記ブロックの前面及び背面に形成された突出部13及び凹溝部14が格子状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項8】
前記断熱ブロック1の結合突起11の上部に、横方向に接着剤が充填される接着剤充填溝111が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項9】
前記断熱ブロック1の内部に耐力を増進させるために、ワイヤーメッシュを挿入して一体成形することを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項10】
前記断熱ブロック1の前面板及び背面板の角に横方向に充填溝19が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項11】
建築物の内外部壁体に積層させて施工するものであって、複数の積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、かつ下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成される断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、
前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、その一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項12】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、
一側面上部の一部を’L’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成され、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、かつ一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項13】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、
前記断熱ブロック1の中央上部に切断溝部17を形成し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合突起15が形成され、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、かつ一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項14】
建築物の内外部壁体に積層させて施工する断熱ブロック1において、
前記断熱ブロック1は発泡合成樹脂からなり、積層時に隙間が発生しないようにその上面に結合突起11が形成され、その下面に前記結合突起11と対応する結合溝12が形成され、
前記断熱ブロック1の一側面下部の一部を’┐’状に切断し、前記切断された部材の上部に円形の嵌合溝16が形成され、
前記断熱ブロック1の前面及び背面に、断熱ブロック1の収容部2の終端で2段に折り曲げられて形成される2段溝部3がそれぞれ形成され、前記2段溝部3で内側方向に位置した内側溝部31には、石膏ボード、岩綿、ガラス綿マットのうち一つで構成される耐熱板材4が挿入され、前記2段溝部3の外側方向に位置し、かつ一側に充填溝321が形成された外側溝部32には、石材、鋼繊維補強コンクリート、ドライビット、PVC、金属のうち一つで構成される仕上げ板材5が挿入されることを特徴とする建築用軽量断熱ブロック。
【請求項15】
前記充填溝321には無機質接着剤が充填されることを特徴とする請求項11ないし14のうちいずれか1項に記載の建築用軽量断熱ブロック。
【請求項16】
建築物の基礎底面に垂直方向に複数の形鋼を設ける基礎施工ステップと、
前記形鋼の間に発泡スチロール材質からなる複数の断熱ブロックを積層させるステップと、
前記積層された断熱ブロックの内外側面に仕上げ材を施工するステップと、
前記断熱ブロックの外側面に施工された仕上げ材の表面に、所望の色相のペイントを塗るステップと、を含むことを特徴とする建築用軽量断熱ブロックの施工方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2010−528203(P2010−528203A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510192(P2010−510192)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【国際出願番号】PCT/KR2008/001256
【国際公開番号】WO2009/044969
【国際公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(509329925)ハングク スチロポル カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【国際出願番号】PCT/KR2008/001256
【国際公開番号】WO2009/044969
【国際公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(509329925)ハングク スチロポル カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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