説明

建設機械のピン軸受部の給脂装置

【課題】潤滑油の潤滑作用をピン軸受部全体に均一に作用させることができ、潤滑油の有効な利用が図れる建設機械のピン軸受部の給脂装置を提供する。
【解決手段】ピン11を貫通したボス13a内のピン軸受部に供給する潤滑油を収容する潤滑油タンク50と、潤滑油タンク50内の潤滑油をボス13a内に設けられるピン軸受部に供給する潤滑油吐出ポンプ51とを備える。ピン軸受部から流出される潤滑油を潤滑油タンクに戻す戻り管56に、ピン軸受部の潤滑油流出部から前記潤滑油タンクへの戻し量を低減するリリーフ弁58や絞り等の戻し量制限手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベルやクレーンあるいはこれらの応用機械等の建設機械におけるピン軸受部への給脂装置に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧ショベル等の建設機械においては、作業用アームのブーム、アーム等の関節部やこれらに対する油圧シリンダへの連結部にピンが用いられる。このようなピンはボスやブラケットに設けられたピン軸受部に貫挿されて取付けられ、ピン軸受部には潤滑油が供給される。従来、この潤滑油は、作業中におけるピン軸受部から外部への漏洩により、掘削物等の作業対象物や作業現場等を汚染するという問題点があった。この問題点を解決するため、特許文献1には、ピン軸受部にポンプにより潤滑油を供給し、ピン軸受部を構成する部材に潤滑油の流出口を設け、この流出口から流出する潤滑油を戻り管を通して回収容器に戻す構成の給脂装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−106520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように、ピン軸受部への潤滑油供給口からポンプによりピン軸受部内に潤滑油を供給し、潤滑油流出口から回収する構成の給脂装置においては、ピン軸受部内での潤滑油量の偏りが存在する場合、この偏りがそのまま残り、ピン軸受部全体の潤滑性が均一になりにくいという問題点があった。また、特許文献1に記載のように、潤滑油をピン軸受部を介してポンプにより単に循環させる構成においては、潤滑油の適量供給の配慮がなされておらず、潤滑油の循環量が過多になりがちであるという問題点があった。また、複数のピン軸受部に対して1台のポンプから潤滑油を供給する場合、管路の長さによって管路抵抗が異なるので、管路の長さによって潤滑油のピン軸受部への供給量が異なり、管路が長い場合にはピン軸受部への潤滑油が不足するおそれがあるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、潤滑油の潤滑作用をピン軸受部全体に均一に作用させることができ、潤滑油の有効な利用が図れる建設機械のピン軸受部の給脂装置を提供することを目的とする。また本発明は、1台のポンプから複数のピン軸受部に潤滑油を供給する場合にもピン軸受部に対する管路長の相違にかかわらず、どのピン軸受部に対しても均等な潤滑油の供給が可能となる建設機械のピン軸受部の給脂装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の建設機械のピン軸受部の給脂装置は、
ピン軸受部から流出する潤滑油を回収する潤滑油タンクと、
前記ピン軸受部から流出する潤滑油を前記潤滑油タンクに戻す戻り管と、
前記潤滑油タンク内の潤滑油を前記ピン軸受部に供給する潤滑油吐出ポンプと、
前記戻り管に挿入され、前記ピン軸受部の潤滑油流出部から前記潤滑油タンクへの戻し量を制限する戻し量制限手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の建設機械のピン軸受部の給脂装置は、請求項1に記載の建設機械のピン軸受部の給脂装置において、
前記戻し量制限手段が、ピン軸受部に内部圧力を発生させるリリーフ弁からなることを特徴とする。
【0008】
請求項3の建設機械のピン軸受部の給脂装置は、請求項1に記載の建設機械のピン軸受部の給脂装置において、
前記戻し量制限手段が、絞りからなることを特徴とする。
【0009】
請求項4の建設機械のピン軸受部の給脂装置は、請求項1から3までのいずれかに記載の建設機械のピン軸受部の給脂装置において、
前記ピン軸受部の潤滑油の温度を検出する温度センサと、前記温度センサによる検出温度の上昇により前記潤滑油の戻し量を抑制するコントローラとをさらに備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5の建設機械のピン軸受部の給脂装置は、
ピン軸受部から流出する潤滑油を回収する潤滑油タンクと、
前記ピン軸受部から流出する潤滑油を前記潤滑油タンクに戻す戻り管と、
前記潤滑油タンク内の潤滑油を前記ピン軸受部に供給する潤滑油吐出ポンプと、
前記ピン軸受部の油圧を検出する圧力センサと、
前記圧力センサにより圧力低下が検出された際にのみ前記潤滑油吐出ポンプを作動させるコントローラとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、潤滑油の戻り管に設けた戻し量制限手段により、ピン軸受部に内部圧力が発生するので、この内部圧力によりピン軸受部全体に潤滑油が供給され、ピン軸受部全体に均一な潤滑作用を発揮させることができる。また、潤滑油の戻り量が制限されるため、潤滑油の無駄な循環が防止され、エネルギーのロスを低減できる。また、戻し量制限手段により潤滑油の戻りを制限したので、1台のポンプから複数のピン軸受部に潤滑油を供給する場合にも、ピン軸受部に対する管路長の長さの相違にかかわらず、各ピン軸受部に対する供給管路長の差による潤滑油の供給量の差が低減し、各ピン軸受部に対する潤滑油の供給が均等化される。
【0012】
請求項2の発明によれば、戻し量制限手段としてリリーフ弁を設けたので、ピン軸受部に発生する内部圧力を適正に発生させることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、戻し量制限手段として絞りを設けたので、比較的廉価な部品で発明を実施できるという利益が得られる。
【0014】
請求項4の発明によれば、潤滑油流出部の潤滑油の温度を検出する温度センサと、前記温度センサによる検出温度の上昇により前記潤滑油の戻し量を抑制するコントローラとを備えたので、高温での作業環境で潤滑油の粘度が低下した場合には、潤滑油の戻し量を低減させることにより、ピン軸受部に留まる潤滑油の量を確保することが可能になると共に、戻し量を低減させることにより、循環する潤滑油が過多となることを防止することができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、ピン軸受部の油圧が低下した際に潤滑油を供給するようにしたので、ピン軸受部の潤滑油の油圧を一定以上に維持することができ、ピン軸受部全体が潤滑油が供給され、ピン軸受部全体に均一な潤滑作用を発揮させることができる。また、潤滑油の油圧が所定のレベルより低下した場合にのみ潤滑油をピン軸受部に供給するため、潤滑油の無駄な循環が防止され、エネルギーのロスを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を適用する建設機械の一種である油圧ショベルの一例を示す側面図である。
【図2】本発明による建設機械のピン軸受部の給脂装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図3】本発明による建設機械のピン軸受部の給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【図4】図3の変形例を示す構成図である。
【図5】本発明による建設機械のピン軸受部の給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【図6】本発明による建設機械のピン軸受部の給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明を適用する建設機械の一種である油圧ショベルの一例を示す側面図である。図1において、1は下部走行体、2は下部走行体1に旋回装置3を介して設置された上部旋回体、4は上部旋回体2に搭載された油圧パワーユニット、5は同じく運転室、7は上部旋回体2に取付けられた作業用アタッチメントである。
【0018】
この例の作業用アタッチメント7は、上部旋回体2にピン8を中心としてブームシリンダ9により俯仰可能に取付けられたブーム10と、このブーム10の先端にピン11を中心としてアームシリンダ12により上下回動可能に取付けられたアーム13と、このアーム13の先端にピン14を中心としてバケットシリンダ15およびリンク16,17により回動可能に取付けられたバケット19とからなる。20,21はそれぞれブームシリンダ9の両端を上部旋回体2およびブーム10にそれぞれ連結するピン、22,23はそれぞれアームシリンダ12の両端をブーム10に設けたブラケット24とアーム13に設けたブラケット25に連結するピン、27はバケットシリンダ15をブラケット25に連結するピン、28はバケットシリンダ15をリンク16,17の一端に連結するピン、29,30はそれぞれリンク16,17の各他端をアーム13、バケット19に連結するピンである。
【0019】
本発明の給脂装置は、作業用アタッチメント7の関節部のピン8,11,14のピン軸受部への給脂装置のみならず、ピン20〜23,27〜30のピン軸受部に対する給脂装置としても必要に応じて適用されるものである。
【0020】
図2は本発明によるピン軸受部の給脂装置の一実施の形態を示す構成図である。この実施の形態の給脂装置はブーム10のアーム13に対するピン11による連結部におけるピン軸受部への給脂装置を中心に示しているが、他の給脂装置も同様に構成される。図2において、10a,10aはブーム10の先端に設けたブラケット、13aはアーム13に設けたボス、11はこのボス13aおよびブラケット10aに後述の構造で貫挿するピンである。32はボス13aの軸心方向の中央側に設けた潤滑油収容部である。33はボス13aの軸心方向の両端側に内嵌した多孔質金属からなるブッシュであり、潤滑油を含浸させるものである。ピン11はこのブッシュ33に回動可能に貫挿される。潤滑油収容部32、ブッシュ33によりボス13a側のピン軸受部を構成する。36はボス13aの軸心方向の両端部において、ピン11とボス13aの内周との間の隙間をシールするために設けられたシール材である。
【0021】
37はピン11の両端に被せる蓋、38はこれらの蓋37の取付け座である。これらの取付け座38はブラケット10a,10aの外面に溶接されている。39は蓋37を取付け座38に固定するボルトである。40はブラケット10aおよび取付け座38に設けた孔41に内嵌したブッシュであり、このブッシュ40には、前記ブッシュ33と同様の材質のものを用いることができる。ピン11はこのブッシュ40に回動可能に貫挿される。ブッシュ40および蓋37によりブラケット10a側のピン軸受部を構成する。
【0022】
43は蓋37に設けた給脂栓であり、蓋37の内部の隙間44およびブッシュ40に手差しにより給脂するものである。45はブラケット10aの孔41の軸心方向の内端部の内周とピン11との間の隙間に装着したシール材である。46はボス13aとブラケット10aとの間の隙間からの潤滑油の流出を防止するゴム製のOリングからなるシール材である。
【0023】
次にこの実施の形態の給脂装置について説明する。50はピン軸受部から流出する潤滑油を回収する潤滑油タンク、51はこの潤滑油タンク50内の潤滑油をピン軸受部に供給する潤滑油吐出ポンプである。この潤滑油吐出ポンプ51は潤滑油を供給管52および潤滑油供給口32aより潤滑油収容部32内に供給する。53は各ブラケット10aに設けた潤滑油流出用の油路である。この油路53は、シール材36とボス13aとの間またはシール材36とピン11との間から漏れ、さらにボス13aとブラケット10aとの間の隙間に漏出した潤滑油を回収するために設けたものである。この油路53はボス13a側に設けてもよい。
【0024】
54は各油路53の流出口に設けた継手、55は継手54,54間を接続する中継管、56は中継管55,55に共通に継手57を介して接続した戻り管であり、この戻り管56の下流側は潤滑油タンク50に接続される。58はこの戻り管56に潤滑油戻り量制限手段として挿入されたリリーフ弁である。このリリーフ弁58はそのリリーフ圧に相当する油圧をボス13aの内部に発生させるものである。
【0025】
この構成において、潤滑油吐出ポンプ51から吐出された潤滑油は供給管52および供給口32aを経て潤滑油収容部32内に供給される。そして、ボス13a内の潤滑油の圧力は、常時リリーフ弁58に設定されたリリーフ圧以上の内部圧力に保持される。この内部圧力により、ボス13a内のブッシュ33とピン11との間のピン軸受部全体が潤滑油が供給され、ピン軸受部全体に均一な潤滑作用を発揮させることができる。また、リリーフ弁58により潤滑油の戻り量が制限されるため、潤滑油の無駄な循環が防止され、エネルギーのロスを低減できる。また、この実施の形態においては、戻し量制限手段としてリリーフ弁58を設けたので、ピン軸受部に発生する内部圧力を適正に発生させることができる。
【0026】
また、2点鎖線で示すように、複数のピン軸受部に対して1台の潤滑油吐出ポンプ51から潤滑油を供給する場合、潤滑油吐出ポンプ51から吐出した潤滑油を、マニホールド60に接続した複数の供給管52に分流させ、各供給管52をにれぞれ対応するピン軸受部に供給すると共に、戻り管56の途中にマニホールド61を介在させ、このマニホールド61により複数のピン軸受部からの戻り管56を経た戻り油をまとめ、共通の戻り管で潤滑油タンク50に戻す構成も採用可能である。この場合、各ピン軸受部の戻り管56にそれぞれリリーフ弁58を備えることにより、各ピン軸受部の内部圧力が共通化される。このため、各ピン軸受部に対する供給管路52や戻り管56の長さが相違しても、各ピン軸受部に対する潤滑油の供給量が均等化される。
【0027】
図3は本発明による給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。この実施の形態は、リリーフ弁58の代わりに絞り62を設けたものである。この構成によれば、絞り62により潤滑油の戻り量が制限されるため、ピン軸受部の内部圧力が上昇し、前記実施の形態と同様の効果をあげることができる。また、この実施の形態においては、絞り62という比較的廉価な部品で発明を実施できるという利益が得られる。
【0028】
図4は本発明による給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。この実施の形態は、絞り62の代わりに可変絞り弁63を設けたものである。この構成によれば、可変絞り弁63により潤滑油の戻り量が制限されるため、ピン軸受部の内部圧力が上昇し、前記実施の形態と同様の効果をあげることができる。また、この実施の形態においては、温度や潤滑油の種類等によって変わる潤滑油の粘度に応じて、各可変絞り弁63により絞り度合を調整することにより、好適な戻り量を設定できるという利点がある。
【0029】
図5は本発明の給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。この実施の形態は、ピン軸受部の温度を検出する温度センサ64と、戻り管56に設けた流量制御用電磁弁65と、温度センサ64による検出温度の上昇により電磁弁65の開度を減少させて潤滑油の戻し量を抑制するコントローラ66とを備えたものである。この実施の形態によれば、高温での作業環境で潤滑油の粘度が低下した場合には、潤滑油の戻し量を低減させることにより、ピン軸受部に留まる潤滑油の量を確保することが可能になると共に、戻し量を低減させることにより、循環する潤滑油が過多となることを防止することができる。
【0030】
図6は本発明の給脂装置の他の実施の形態を示す構成図である。この実施の形態は、ピン軸受部の潤滑油流出部の油圧を検出する圧力センサ68と、この圧力センサ68により圧力低下が検出された際にのみ潤滑油吐出ポンプ51を作動させるコントローラ69とを備えたものである。この実施の形態によれば、ピン軸受部の潤滑油の油圧を一定以上に維持することができ、ピン軸受部全体が潤滑油が供給され、ピン軸受部全体に均一な潤滑作用を発揮させることができる。また、潤滑油の油圧が所定のレベルより低下した場合にのみ潤滑油をピン軸受部に供給するため、潤滑油の無駄な循環が防止され、エネルギーのロスを低減できる。
【0031】
図3ないし図6の実施の形態において、各図の2点鎖線で示すように、複数のピン軸受部にマニホールド60,61を介して1台の潤滑油吐出ポンプ51から潤滑油を供給するように構成してもよい。本発明は、油圧ショベルのバケットの代わりに他の作業具を取付けた他の建設機械、あるいは作業用アタッチメント7の構造を変えた各種建設機械、さらにはクレーン等の建設機械に適用することができる。また、本発明は、作業用アタッチメント7以外のピン軸受部に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0032】
1:下部走行体、2:上部旋回体、3:旋回装置、4:油圧パワーユニット、5:運転室、7:作業用アタッチメント、8:ピン、9:ブームシリンダ、10:ブーム、10a:ブラケット、11:ピン、12:アームシリンダ、13:アーム、13a:ボス、14:ピン、15:バケットシリンダ、16,17:リンク、19:バケット、20〜23:ピン、24,25:ブラケット、27〜30:ピン、32:潤滑油収容部、33:ブッシュ、37:蓋、38:取付け座、39:ボルト、40:ブッシュ、43:給脂栓、45,46:シール材、50:潤滑油タンク、51:潤滑油吐出ポンプ、52:供給管、53:潤滑油流出用の油路、54:継手、55:中継管、56:戻り管、57:継手、58:リリーフ弁、60,61:マニホールド、62:絞り、63:可変絞り弁、64:温度センサ、65:電磁弁、66:コントローラ、68:圧力センサ、69:コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピン軸受部から流出する潤滑油を回収する潤滑油タンクと、
前記ピン軸受部から流出する潤滑油を前記潤滑油タンクに戻す戻り管と、
前記潤滑油タンク内の潤滑油を前記ピン軸受部に供給する潤滑油吐出ポンプと、
前記戻り管に挿入され、前記ピン軸受部の潤滑油流出部から前記潤滑油タンクへの戻し量を制限する戻し量制限手段とを備えたことを特徴とする建設機械のピン軸受部の給脂装置。
【請求項2】
請求項1に記載の建設機械のピン軸受部の給脂装置において、
前記戻し量制限手段が、ピン軸受部に内部圧力を発生させるリリーフ弁からなることを特徴とする建設機械のピン軸受部の給脂装置。
【請求項3】
請求項1に記載の建設機械のピン軸受部の給脂装置において、
前記戻し量制限装置が、絞りからなることを特徴とする建設機械のピン軸受部の給脂装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれかに記載の建設機械のピン軸受部の給脂装置において、
前記ピン軸受部の潤滑油の温度を検出する温度センサと、前記温度センサによる検出温度の上昇により前記潤滑油の戻し量を抑制するコントローラとをさらに備えたことを特徴とする建設機械のピン軸受部の給脂装置。
【請求項5】
ピン軸受部から流出する潤滑油を回収する潤滑油タンクと、
前記ピン軸受部から流出する潤滑油を前記潤滑油タンクに戻す戻り管と、
前記潤滑油タンク内の潤滑油を前記ピン軸受部に供給する潤滑油吐出ポンプと、
前記ピン軸受部の油圧を検出する圧力センサと、
前記圧力センサにより圧力低下が検出された際にのみ前記潤滑油吐出ポンプを作動させるコントローラとを備えたことを特徴とする建設機械のピン軸受部の給脂装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−203206(P2010−203206A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52970(P2009−52970)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】