説明

待受画面作成サーバ及びコンピュータプログラム

【課題】 待受画面データを、別途複雑なプログラムを実行させることなく、簡易に作成可能とする。
【解決手段】ユーザの端末装置から送信された待受画面データを構成する新たなパーツデータを受信したならば、元パーツデータ特定手段23が置換対象の元パーツデータを、待受画面作成サーバに記憶されているユーザ設定データ記憶部30の提供待受画面データの中から特定し、特定した元パーツデータをパーツデータ置換手段24により新たなパーツデータと置き換える処理のみで新たな待受画面データを作成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピューター等の情報端末装置の画面に表示される待受画面データを作成する待受画面作成サーバ及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピューター等の情報端末装置(以下、「端末装置」という。)には、その表示画面に現われる待受画像等のデータ(以下、「待受画面データ」という。)が予め格納されている。しかしながら、格納されている待受画面データは、種類が少なく、また端末装置の機種によって多少違いはあるが、内容は画一的である。そのため、インターネット等において、数多くの待受画面データを揃え、アクセスしたユーザがその中から自らの趣味・嗜好にあった待受画面データを選択することができるサービスが実施されている。
【0003】
しかしながら、上記のようなサービスでは、ユーザが選択できる待受画面データはサービスの提供者が保有するものに限られるため、ユーザは自らの希望に100%合致する待受画面データを入手できる可能性は低い。
【0004】
そのような状況の中、よりユーザの要望に応えるための技術として、例えば、特許文献1には、端末装置を保持するユーザが、インターネット等を通じてサービス提供者のサーバにアクセスし、サービス提供者のサーバに格納されている画像のパーツデータを選択して待受画面データを作成する技術が記載されている。また、特許文献2には、待受画面用装飾素材の作成装置であって、この作成装置に表示される編集アイテムアイコンを利用したユーザの操作や、作成装置に予め格納されている装飾用データの組み合わせ等によって、待受画面用装飾素材を作成する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−344134号公報
【特許文献2】特開2008−181305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ユーザの選択するパーツデータが、サービス提供者のサーバに格納されているものに限られており、必ずしもユーザの希望する待受画面データを作成できるわけではない。また、ユーザが待受画面データの作成・加工を行う場合、サービス提供者のサーバでは、待受画面データの加工処理を行うための複雑なプログラムを実行させなければならず、情報処理を行うに際して大きな負荷がかかるという課題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術は、前記作成装置の編集エリアにおいて編集用アイテムを利用してユーザが待受画面用装飾素材を作成する。そのため、前記作成装置にユーザの表現物をデータに変換する等の複雑な処理を行うプログラムを実行させることが必要となり、上記特許文献1に記載の技術と同様に前記作成装置には、情報処理を行うに際して大きな負荷がかかる。また、前記作成装置は、タッチペンや硬貨投入口などの特殊な部材が備え付けられていることから、特許文献2に記載されるサービスを汎用の端末装置で実施することができず、サービスを実施するうえでの設備コストがかかるという課題がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、待受画面データを作成するにあたり、別途複雑なプログラムを実行させることなく、ユーザの趣味・趣向に合致した待受画面作成サーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の待受画面作成サーバは、ユーザの端末装置にダウンロード可能な少なくとも1つの提供待受画面データをユーザ毎に記憶するユーザ設定データ記憶部を備えた待受画面作成サーバであって、前記提供待受画面データを構成するパーツデータのうち、データの種別毎に前記パーツデータを送信するようユーザの端末装置に指示するパーツデータ送信指示手段と、前記パーツデータ送信指示手段に基づきユーザの端末装置から送信された前記パーツデータを受信するパーツデータ受信手段と、前記提供待受画面データの中から、前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと同一種別の元パーツデータを特定する元パーツデータ特定手段と、前記元パーツデータ特定手段により特定した前記元パーツデータを前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと置換するパーツデータ置換手段と、前記パーツデータ置換手段により所定のパーツデータが置換されることにより形成された新たな提供待受画面データを前記ユーザの端末装置に提供する待受画面データ提供手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、前記パーツデータとして、日付データ、電話番号、メールアドレス、画像データのうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0011】
また、前記元パーツデータ特定手段は、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを、データ種別毎に異なる所定の識別用文字列の有無により特定する構成とすることができる。
【0012】
また、前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータである場合、データ種別を特徴づける所定の文字列、及びパーツデータにおける当該文字列の所定の配置情報に基づき、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを特定する構成とすることができる。
【0013】
また、前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが画像データである場合、データサイズ又は変数名により画像データか否かを判定し、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の画像データを特定する構成とすることができる。
【0014】
また、前記パーツデータ送信指示手段は、ユーザの端末装置に、各パーツデータを入力させる画面を表示させる手段とすることができる。
【0015】
また、本発明は、前記ユーザの端末装置が携帯端末であり、当該携帯端末の待受画面作成用に用いると好ましい。
【0016】
また、本発明のコンピュータプログラムは、少なくとも1つの提供待受画面データをユーザ毎に記憶するユーザ設定データ記憶部を備えると共に、ユーザの端末装置から送信された情報から新たな待受画面を作成して前記ユーザの端末装置に送信する待受画面作成サーバに設定されるコンピュータプログラムであって、前記提供待受画面データを構成するパーツデータのうち、データの種別毎に前記パーツデータを送信するようユーザの端末装置に指示するパーツデータ送信指示手段と、前記パーツデータ送信指示手段に基づきユーザの端末装置から送信された前記パーツデータを受信するパーツデータ受信手段と、前記提供待受画面データの中から、前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと同一種別の元パーツデータを特定する元パーツデータ特定手段と、前記元パーツデータ特定手段により特定した前記元パーツデータを前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと置換するパーツデータ置換手段と、前記パーツデータ置換手段により所定のパーツデータが置換されることにより形成された新たな提供待受画面データを前記ユーザの端末装置に提供する待受画面データ提供手段とを具備することを特徴とする。
【0017】
また、前記元パーツデータ特定手段は、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを、データ種別毎に異なる所定の識別用文字列の有無により特定する構成とすることができる。
【0018】
また、前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータである場合、データ種別を特徴づける所定の文字列、及びパーツデータにおける当該文字列の所定の配置情報に基づき、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを特定する構成とすることができる。
【0019】
また、前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが画像データである場合、データサイズ又は変数名により画像データか否かを判定し、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の画像データを特定する構成とすることができる。
【0020】
また、前記パーツデータ送信指示手段は、ユーザの端末装置に、各パーツデータを入力させる画面を表示させる手段とすることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、ユーザの端末装置から送信された待受画面データを構成する新たなパーツデータと同一種別の元パーツデータを、待受画面作成サーバに記憶されているユーザ設定データ記憶部の提供待受画面データの中から特定し、特定した元パーツデータを新たなパーツデータに置き換える処理のみで新たな待受画面データを作成することができる。従って、複雑な専用プログラムを実行させることなく待受画面データを作成することができ、プログラム設計に伴うコストを安価にできると共に、サーバとして用いるコンピュータの負荷も少なく、設備コスト、ランニングコスト共に安価にすることが可能である。特に、携帯電話等の携帯端末は、個人の趣味・嗜好から、デスクトップ型のパーソナルコンピューター等と比較して、より頻繁に待受画面を変更する可能性があるが、本発明は、低コストで実現可能であるため、ユーザの使用料負担も軽減でき、ユーザによる頻繁なアクセスにも適している。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の実施形態の待受画面作成サーバ10の構成を示す図である。
【図2】図2は、待受画面データの作成工程を示すフローチャートである。
【図3】図3は、パーツデータの例を示す図である。
【図4】図4(A)〜(C)は、ユーザの端末装置に表示されるパーツデータの入力画面を示す図である。
【図5】図5は、日付データに関するパーツデータ内容を示す図である。
【図6】図6は、置換前後のパーツデータを示す図である。
【図7】図7(A),(B)は、ユーザの端末装置に表示される待受画面データのイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に示した本発明の実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本実施形態の待受画面作成サーバ10の構成を示した図である。図1に示したように、待受画面作成サーバ10には、コンピュータプログラムからなる待受画面作成手段20、ユーザ設定データ記憶部30が設定されている。待受画面作成手段20は、さらに、パーツデータ送信指示手段21、パーツデータ受信手段22、元パーツデータ特定手段23、パーツデータ置換手段24、待受画面データ提供手段25を有している。なお、コンピュータプログラムは、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、DVD−ROMなどの記録媒体へ記憶させて提供することもできるし、通信回線を通じて伝送することも可能である。
【0024】
パーツデータ送信指示手段21は、データの種別毎にパーツデータを送信するようユーザの端末装置(例えば、携帯電話)40に指示する手段である。具体的には、ユーザが、端末装置40から待受画面作成サーバ10にアクセスし、ユーザ認証等を行うと、該端末装置40に、各パーツデータを入力させる画面を表示させる手段である。
【0025】
ここで、パーツデータとは、ユーザの端末装置40に送信する提供待受画面データを構成する各データである。提供待受画面データは、例えば、図3に示すように、日付データ、予定内容データ、メールアドレスデータ、電話番号データ、背景となる画像データ等から構成され、その一つ一つのデータをここではパーツデータとして称する。また、ユーザの端末装置40からパーツデータを受信する前に記憶されている提供待受画面データを構成する各パーツデータを元パーツデータと称する。
【0026】
そして、この提供待受画面データは、ユーザ毎に、ユーザ設定データ記憶部30に記憶されている。しかしながら、本実施形態では、提供待受画面データを作成するにあたり、専用の作成プログラムを別途設定して稼働させるのではなく、後述のように、ユーザ設定データ記憶部30に記憶されている提供待受画面データの置き換え作業で実現することを特徴としている。従って、ユーザ設定データ記憶部30に記憶される提供待受画面データは、初期設定では、日付データ、予定内容データ、メールアドレス、電話番号データ、画像データ等に相当するダミーデータが入力されている。なお、具体的なデータの置き換え作業については後述する。
【0027】
パーツデータ受信手段22は、パーツデータ送信指示手段21によってユーザの端末装置40に表示された入力画面を用いて、所定の入力欄にパーツデータ(例えば、日付データ、予定内容データ、メールアドレスデータ、電話番号データ、画像データ)を入力した後、例えば、端末装置40に表示された「送信」ボタンをユーザが押すことにより送信されるデータを受信する手段である。
【0028】
元パーツデータ特定手段23は、ユーザ設定データ記憶部30に記憶されている提供待受画面データを構成する元パーツデータの中で、パーツデータ受信手段22により受信した新たなパーツデータと同一種別の元パーツデータを、識別用文字列を検索すること等により特定する手段である。
【0029】
パーツデータ置換手段24は、元パーツデータ特定手段23により特定した元パーツデータを、パーツデータ受信手段22により新たに受信したパーツデータと置換する手段である。
【0030】
待受画面データ提供手段25は、パーツデータ置換手段24により、パーツデータ受信手段22により新たに受信したパーツデータが置換されることにより形成された新たな提供待受画面データを、ユーザの端末装置40に提供する手段である。
【0031】
次に、本実施形態の待受画面作成サーバ10にアクセスしたユーザが待受画面を新たに作成する工程を図2〜図7に基づいて説明する。なお、図2は待受画面データの作成工程を示すフローチャートであり、図3〜図7は待受画面データの作成をより詳細に示すための補助図である。以降、図2を中心に待受画面データの作成工程を説明するが、適宜図3〜図7を参照して説明を行う。
【0032】
まず、図2に示すように、ユーザが自己の端末装置40に、新たに待受画面を設定しようとする場合、ユーザは、待受画面作成サーバ10にアクセスする(S100)。
【0033】
ユーザが端末装置40を介して待受画面作成サーバ10にアクセスすると、ユーザ認証等を経た後、待受画面を作成する画面にログインする。すると、待受画面作成サーバ10が、パーツデータ送信指示手段21によりユーザの端末装置40に特定のパーツデータの入力を促す画面を送信する(S101)。なお、特定のパーツデータの入力を促す画面の具体例を図4に示すと、例えば、パーツデータ送信指示手段21により入力を指示されるパーツデータが待受画面データの背景画像となるデータである場合、ユーザの端末装置40の画面には図4(A)のように、メールを表す図柄とともに「写真等を添付してメール送信」という文字列が表示される。すると、ユーザは表示内容に基づいて背景画像となる画像データを待受画面作成サーバ10に送信する。また、パーツデータ送信指示手段21により入力が指示されるパーツデータが予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータに関するパーツデータである場合、ユーザの端末装置40の画面には図4(B)、図4(C)のように、予定日、予定内容、電話番号、メールアドレスを入力するための空欄を含む文字列が表示され、ユーザはその空欄に希望する所定の情報を入力する。
【0034】
次に、パーツデータ受信手段22が、パーツデータ送信指示手段21により指示され、ユーザの端末装置40を介して送信されたパーツデータを受信する(S102)。すると、元パーツデータ特定手段23が稼働し、受信したパーツデータの種別と同一種別の元パーツデータを特定する(S103)。具体的には、パーツデータが日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータのように文字により表現されるデータである場合、例えば図5に示すように、「MYDATE1」といった識別用文字列をいずれかのパーツデータに予め記述しておく。これにより、受信したパーツデータが例えば図4(B)に示したような日付入力欄で入力されたデータである場合には、入力した場所から当該パーツデータが日付データと特定できるため、元パーツデータ特定手段23は、日付データを示す識別用文字列を検索して特定する。
【0035】
また、図3に示すように日付データは「20090618」のように、西暦、日、月を表す数字が決まった順番に配置されて構成されている。また、予定内容データは「○○さんの誕生日」のように、単語や文章などで示されることが多く、文字列のほとんどが平仮名、片仮名、漢字で構成されている。また、電話番号データであれば「090・・・・・」や「080・・・・・」のように左から数えて最初と三番目に位置する数字が「0」である。さらに、メールアドレスデータは、文字列の中央付近に「@」が、末尾に「.JP」、「.COM」のようなドメイン種別を示す文字列が配置される。上記のように、日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータのように文字により表現される種別のパーツデータは、各々のデータ種別毎に、使用される文字列及びその配置に決まった傾向がみられることから、これらデータ種別を特徴づける文字列、及びそれがパーツデータのどの位置に配置されるか等の情報(パーツデータにおける当該文字列の所定の配置情報)に基づき、受信したパーツデータと同一種別の元パーツデータを特定してもよい。
【0036】
一方、パーツデータが画像データの場合、例えば携帯端末の背景画像の場合であれば「縦320ピクセル×横240ピクセル」、パーソナルコンピューターのデスクトップに表示される背景画像であれば「縦960ピクセル×横480ピクセル」のように、画像データのパーツデータは、所定の大きさをもっている。そこで、提供待受画面データに、「縦320ピクセル×横240ピクセル」といった所定サイズの画像データを含ませておき、ユーザの端末装置40から画像データにかかるパーツデータを受信した場合に、当該所定サイズの元パーツデータとしての画像データを検索して、特定するようにしてもよい。
【0037】
また、その他の特定方法として、提供待受画面データに、画像データの元パーツデータを一つだけ含ませるようにして、その元パーツデータを検索し特定する方法や、提供待受画面データに複数の画像データを含ませることができる場合に、特定の順番を指定して置換対象の画像データ(元パーツデータ)を判定する方法、上記と同様、画像データにおいても、画像データであることを示す所定の識別用文字列を含ませておき、その識別用文字列を検索して特定する方法、あるいは「Image」のように、提供待受画面データに画像データを示す変数が保持されている場合はその変数を検索し特定する方法等を用いて置換対象となる画像データ(元パーツデータ)を特定してもよい。
【0038】
次に、パーツデータ置換手段24が、特定した元パーツデータを、ユーザの端末装置40から受信した新たなパーツデータと置換する(S104)。具体的には、図6に示すように、日付データに関するパーツデータの置換を行う場合であって、識別用文字列により元パーツデータを特定した場合、“MYDATE1**************”である元パーツデータを、“20090618”のように置き換える。なお、日付データ、電話番号データ、メールアドレスデータのようにデータ長が一定範囲に収まるパーツデータとは異なり、予定内容データのように入力するデータ長がユーザの入力毎に大きく変動するパーツデータの場合、置換可能な最大データ長を定め、ユーザの端末装置40から受信したパーツデータのデータ長が最大データ長より短ければ末尾に空白文字を連結し、ユーザ端末装置40から受信したパーツデータのデータ長が最大データ長より長ければパーツデータの超過した分のデータを削除して最大データ長に調整するようにしてもよい。
【0039】
但し、ユーザが入力したパーツデータが設定した最大データ長を超過すると判断され、「今日は○○さんのお誕生日」であったデータが「今日は○○さんのお」のように超過分が削除されてしまった結果、そのパーツデータではユーザが、パーツデータの示す内容を理解できなくなることもあることから、待受画面作成サーバ10は、ユーザの入力したパーツデータが定められた最大データ長を超過する場合、ユーザの端末装置40にその旨を送信し、パーツデータの内容を修正するよう促してもよい。また、待受画面データ作成サーバ10は、パーツデータ送信指示手段21により予定内容データを入力するようユーザに促す情報とともに、予定内容の文字数の上限を表示するための情報を送信するようにしてもよい。
【0040】
上記の置換処理により端末装置40に新たに提供する提供待受画面データが作成されたならば(S105)、待受画面データ提供手段25が、作成した提供待受画面データを、自動的に又はユーザの端末装置40から提供待受画面データのダウンロードの要求があった段階で、ユーザの端末装置40に提供する(S106)。
【0041】
そして、ユーザの端末装置40に提供待受画面データがダウンロードされると、ユーザの指定に基づき作成された待受画面データがユーザの端末装置40に表示される。例えば、図7(A)に示すように、待受画面データの背景にはユーザの端末装置40が送信した背景画像データ101が、中央にはユーザの端末装置40から送信した又は予め待受画面作成サーバに記憶されていたキャラクター等のアニメーション画像102が、下部には、ユーザの端末装置40から送信した電話番号データ、メールアドレスデータと通信可能なアイコン103が表示される。
【0042】
また、待受画面作成サーバ10は、ユーザの端末装置40から送信した日付又はそれより所定期間前(例えば、1週間前)になると、図7(B)に示すように、同じくユーザの端末装置40から送信した予定内容データ104がユーザの端末装置40に表示されるよう、待受画面データを作成することもできる。さらに、待受画面データに予定内容データが表示されると、いままで表示されていた図7(A)のアニメーション画像102の態様を図7(B)に示したアニメーション画像105のような別の態様に変化させて表示させることも可能である。このようにすることで、より予定内容をユーザに強調して伝達することができる。
【符号の説明】
【0043】
10 待受画面作成サーバ
20 待受画面作成手段
21 パーツデータ送信指示手段
22 パーツデータ受信手段
23 元パーツデータ特定手段
24 パーツデータ置換手段
25 待受画面データ提供手段
30 ユーザ設定データ記憶部
40 端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末装置にダウンロード可能な少なくとも1つの提供待受画面データをユーザ毎に記憶するユーザ設定データ記憶部を備えた待受画面作成サーバであって、
前記提供待受画面データを構成するパーツデータのうち、データの種別毎に前記パーツデータを送信するようユーザの端末装置に指示するパーツデータ送信指示手段と、
前記パーツデータ送信指示手段に基づきユーザの端末装置から送信された前記パーツデータを受信するパーツデータ受信手段と、
前記提供待受画面データの中から、前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと同一種別の元パーツデータを特定する元パーツデータ特定手段と、
前記元パーツデータ特定手段により特定した前記元パーツデータを前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと置換するパーツデータ置換手段と、
前記パーツデータ置換手段により所定のパーツデータが置換されることにより形成された新たな提供待受画面データを前記ユーザの端末装置に提供する待受画面データ提供手段と
を具備することを特徴とする待受画面作成サーバ。
【請求項2】
前記パーツデータとして、日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータ、画像データのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載の待受画面作成サーバ。
【請求項3】
前記元パーツデータ特定手段は、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを、データ種別毎に異なる所定の識別用文字列の有無により特定する請求項1又は2記載の待受画面作成サーバ。
【請求項4】
前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータである場合、データ種別を特徴づける所定の文字列、及びパーツデータにおける当該文字列の所定の配置情報に基づき、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを特定する請求項1〜3のいずれか1に記載の待受画面作成サーバ。
【請求項5】
前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが画像データである場合、データサイズ又は変数名により画像データか否かを判定し、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の画像データを特定する請求項1〜4のいずれか1に記載の待受画面作成サーバ。
【請求項6】
前記パーツデータ送信指示手段は、ユーザの端末装置に、各パーツデータを入力させる画面を表示させる手段である請求項1〜5のいずれか1に記載の待受画面作成サーバ。
【請求項7】
前記ユーザの端末装置が携帯端末であり、当該携帯端末の待受画面作成用である請求項1〜6のいずれか1に記載の待受画面作成サーバ。
【請求項8】
少なくとも1つの提供待受画面データをユーザ毎に記憶するユーザ設定データ記憶部を備えると共に、ユーザの端末装置から送信された情報から新たな待受画面を作成して前記ユーザの端末装置に送信する待受画面作成サーバに設定されるコンピュータプログラムであって、
前記提供待受画面データを構成するパーツデータのうち、データの種別毎に前記パーツデータを送信するようユーザの端末装置に指示するパーツデータ送信指示手段と、
前記パーツデータ送信指示手段に基づきユーザの端末装置から送信された前記パーツデータを受信するパーツデータ受信手段と、
前記提供待受画面データの中から、前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと同一種別の元パーツデータを特定する元パーツデータ特定手段と、
前記元パーツデータ特定手段により特定した前記元パーツデータを前記パーツデータ受信手段により新たに受信したパーツデータと置換するパーツデータ置換手段と、
前記パーツデータ置換手段により所定のパーツデータが置換されることにより形成された新たな提供待受画面データを前記ユーザの端末装置に提供する待受画面データ提供手段と
を具備することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記元パーツデータ特定手段は、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを、データ種別毎に異なる所定の識別用文字列の有無により特定する請求項8記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが日付データ、予定内容データ、電話番号データ、メールアドレスデータである場合、データ種別を特徴づける所定の文字列、及びパーツデータにおける当該文字列の所定の配置情報に基づき、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の元パーツデータを特定する請求項8又は9記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記元パーツデータ特定手段は、前記パーツデータ受信手段により受信された新たなパーツデータが画像データである場合、データサイズ又は変数名により画像データか否かを判定し、前記ユーザ設定データ記憶部に記憶された当該ユーザの提供待受画面データの中から、置換対象の画像データを特定する請求項8〜10のいずれか1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記パーツデータ送信指示手段は、ユーザの端末装置に、各パーツデータを入力させる画面を表示させる手段である請求項8〜11のいずれか1に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−28672(P2011−28672A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176310(P2009−176310)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(509213369)
【Fターム(参考)】