説明

後発泡性化粧料

【課題】後発泡性化粧料に於いて、清浄用化粧料、頭髪化粧料、基礎化粧料、芳香化粧料、日焼け・日焼け止め化粧料および入浴用化粧料などの化粧料に汎用的に使用可能とする。
【解決手段】後発泡性化粧料は、a:水溶性高分子)カルボキシビニルポリマーおよび/またはアクリル酸系高分子、b:非イオン界面活性剤)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択された1種類或いは2種類以上、c)多価アルコール、を含有する水性原体と、前記水性原体に、d:後発泡剤)イソペンタン単独、またはイソペンタンとノルマルペンタン、イソブタン、ノルマルブタンを選択的に組み合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジェル状またはクリーム状(以下、ジェル状またはジェルという)で吐出し剪断応力を与えることで発泡する後発泡性化粧料に関し、特に、目的の部位に吐出させた後、指や掌で剪断応力を与えることによって発泡させる後発泡性化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
後発泡化粧料としては後発泡性シェービングジェルがあり、これは耐圧二重構造容器に充填されている。使用方法としては内容物を適量手にとり、目的部位に塗布し発泡させるか、手のひらで伸ばし発泡させてから目的部位に塗布するものが提供されている。
【0003】
例えば特許文献1に記載された後発泡性ゲル状組成物は、後発泡ゲルにアルキルグルコシドを配合させることにより、消泡効果をも発揮させるようにしたものである。この後発泡ゲル状組成物では、ゲルを手に取り、指で剪断応力をかけて発泡させた泡沫をすぐにスタイリングあるいは皮膚に塗布し伸ばしているうちにすぐに消泡させることが出来る。
【0004】
また、例えば特許文献2に記載された後発泡性パック料は、後発泡製剤に粘土鉱物を配合させることにより、皮膚表面の温度を外気に逃がさず、断熱効果を発揮させるようにしたものである。
【0005】
また、例えば特許文献3に記載された後発泡性エアゾール組成物は、オレイルアルコールおよび/またはイソステアリルアルコールを配合すると共に、ポリオキシエチレンオレイルエーテルを配合させることにより、吐出されたゲル状物質の状態で高い透明性を発揮させたものである。
【0006】
【特許文献1】特許第3243158号公報
【特許文献2】特許第2805159号公報
【特許文献3】特許第3354678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の技術では、アルキルグルコシドを含有させて消泡効果をも発揮させたことにより、発泡させた後すぐに塗布しても伸ばしているうちにすぐに消泡するため、再度、塗布すると共に伸ばさなくてはならないという煩雑さがある。このように、すぐに塗布して伸ばさなければ消泡してしまうため、発泡後の泡沫を保持させた後、ゆっくりと塗布することが出来ないという、消泡の問題を払拭することが出来ない。
【0008】
特許文献2の技術では、粘土鉱物を配合させて断熱効果を発揮するものである。この粘土鉱物は油分及び皮膚等の汚れを吸着させると共に、皮膜を形成することから断熱効果を持つとあるが、製剤として水を配合しているため塗布時の冷却感および発泡剤の気化熱を皮膚から奪うため、皮膚に冷却感を与えるという問題を払拭することが出来ない。
【0009】
特許文献3の技術では、水と、石鹸(脂肪酸石鹸)と後発泡剤とからなる製剤に、オレイルアルコールおよび/またはイソステアリルアルコールを配合すると共に、ポリオキシエチレンオレイルエーテルを配合し、吐出されたゲル状物質の状態で高い透明性を発揮させたものである。このオレイルアルコール、イソステアリルアルコールとポリオキシエチレンオレイルエーテルは、前者2成分が高級アルコールで後者が界面活性剤である。この成分は製剤の粘度に影響するものであるが、石鹸の色調変化などの特性に関与する保存剤ではなく、初期と同様な状態に保ち得ないという問題を払拭することが出来ない。
【0010】
本発明の目的は、清浄用化粧料、頭髪化粧料、基礎化粧料、芳香化粧料、日焼け・日焼け止め化粧料および入浴用化粧料など汎用的に使用可能な後発泡性化粧料を提供することにある。
【0011】
また、上記した用途別に特化した組成でなく、用途別に、配合する成分を組み合わせることにより多種類の後発泡性化粧料を提供することが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために本発明に係わる後発泡性化粧料は、a:カルボキシビニルポリマーおよび/またはアクリル酸系高分子からなる水溶性高分子を0.1重量%乃至3重量%、b:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択された1種類或いは2種類以上を組み合わせた非イオン界面活性剤を0.5重量%乃至10重量%、c:多価アルコール、を含有する水性原体と、d:イソペンタンを単独、またはイソペンタンとノルマルペンタン、イソブタン、ノルマルブタンを選択的に組み合わせた脂肪族炭化水素からなる後発泡剤と、からなり、製剤中に、前記水性原体を90重量%乃至99.5重量%、前記後発泡剤を10重量%乃至0.5重量%含有させたことを特徴とするものである。
【0013】
上記後発泡性化粧料に於いて、水性原体が、水溶性高分子として、カルボキシビニルポリマーおよび/またはアクリル酸系高分子を0.1重量%乃至3重量%の範囲で含有することが好ましい。
【0014】
また上記後発泡性化粧料に於いて、水性原体が、非イオン界面活性剤として、乳化および/または発泡させるために配合するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択された1種類、或いは2種類以上を組み合わせたものを0.5重量%乃至10重量%の範囲で含有することが好ましい。
【0015】
更に、上記後発泡性化粧料に於いて、後発泡剤は発泡性に関与し、イソペンタンを単独で、またはイソペンタンとノルマルペンタン、イソブタン、ノルマルブタンを選択的に組み合わせた脂肪族炭化水素からなることが好ましく、特に、良好な発泡性および発泡状態得るためにはイソペンタンが最も好ましい。
【0016】
また後発泡性化粧料としての製剤は、上記水性原体を90重量%乃至99.5重量%、後発泡剤を10重量%乃至0.5重量%の範囲で含有したものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係わる後発泡性化粧料では、脂肪族炭化水素が後発泡機能を有しており、ジェル状の製剤中から気化することにより発泡し泡沫状となる。このように、ジェル状から泡沫状となることで視覚的効果を付加し、且つ、伸びがよく均一塗布が効果的に出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係わる後発泡性化粧料の好ましい実施形態について説明する。本発明は、容器からジェル状に吐出され、吐出されたジェルに剪断応力を生じさせることで、後発泡剤を気化させると共に発泡させて泡沫状とする後発泡性化粧料に関するものである。
【0019】
後発泡性化粧料として、ジェル状の外観を維持すること、および充分な発泡性を有することは重要である。外観の維持としてはジェル状で吐出すること、発泡性としては剪断応力を与えた時に速やかに発泡することが要求される。即ち、水性原体と後発泡剤とが混合し、吐出した時にはジェル状を維持し得るように、水溶性高分子および非イオン性界面活性剤を配合して、後発泡剤を製剤の中に封じ込める必要がある。
【0020】
また、発泡性に関しては、ジェルに剪断応力を与えた時に肌理の細かい泡にすること、が視覚的効果を含めて要求される。
【0021】
上記の如きジェルの外観および発泡性を確保するためには、水溶性高分子および界面活性剤を好ましい割合で配合することが必要である。
【0022】
上記水溶性高分子としては、製剤を安定したジェル状に維持することが出来ることが好ましい。特にカルボキシビニルポリマーおよび/またはアクリル酸系高分子が最も好ましい。
【0023】
水溶性高分子は、水性原体に0.1重量%〜3重量%の範囲で含有されることが好ましい。水性原体に於ける水溶性高分子の含有率が0.1重量%の場合、粘度の増加およびベトツキ感の少ないジェルを作ることが可能である。また、水性原体に於ける水溶性高分子の含有率が3重量%の場合、流動性の少ないジェルを作ることが可能である。
【0024】
しかし、水溶性高分子が3重量%以上になると、ベタツキ感があり化粧料としては好ましくない。
【0025】
界面活性剤は、後発泡性を確保するために後発泡剤を封じ込めることが可能な界面活性剤を配合することが好ましい。このような界面活性剤としては、特に、非イオン性界面活性剤であることが好ましい。
【0026】
上記非イオン性界面活性剤は、水性原体に0.5重量%〜10重量%の範囲で含有されることが好ましい。水性原体に於ける非イオン性界面活性剤の含有率が0.5重量%の場合、内容成分にもよるが水性原体の安定性を確保することが可能である。また、水性原体に於ける非イオン性界面活性剤の含有率が10重量%の場合でも安定した水性原体を得ることが出来る。
【0027】
しかし、水性原体に界面活性剤が10重量%以上含有されている場合、該水性原体の安定性および後発泡剤を封じ込める量としては十分であるが、ベタツキ感が生じる。従って、水性原体に於ける非イオン性界面活性剤の含有率の上限は10重量%で十分である。
【0028】
非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
【0029】
更には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油として、ポリオキシエチレン付加モル数10〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。またポリオキシアルキルエーテルとして、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(12−15)アルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル。またポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとして、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル。またポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとして、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン。ソルビタン脂肪酸エステルとして、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン。ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとして、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール。またポリグリセリン脂肪酸エステルとして、炭素数12〜18の飽和および不飽和の脂肪酸とグリセリン3〜10量体とからなるエステルなどである。
【0030】
多価アルコールは、使用する用途によって種類が異なるが、主たる目的としては保湿剤および使用感など効果の向上のため配合する。
【0031】
多価アルコールとしては、水性原体中に0.1重量%〜20重量%含有することが好ましい。目的とする化粧料によって含有率は異なるが、水性原体に於ける多価アルコールの含有率が0.1重量%以下の場合は目的とする効果を得にくくなる。また、水性原体に於ける多価アルコールの含有率が20重量%以上の場合は、ベタツキ感があり使用感が悪くなる。
【0032】
上記多価アルコールとしては、たとえば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどがある。
【0033】
上記後発泡剤は、製剤中に0.5〜10重量%含まれることが好ましい。製剤における後発泡剤の含有率が0.5重量%の場合、剪断応力を与えてもすぐに発泡しないが、徐々に発泡するため使用にはさしつかいない。また、製剤における後発泡剤の含有率が10重量%の場合、剪断応力を加えた時にすぐに発泡することが可能となる。
【0034】
しかし、後発泡剤が10重量%以上となるとジェルの維持が出来なくなると共に、パサツキのある泡沫となるため好ましくない。
【0035】
後発泡剤としては、イソペンタンを単独で、またはイソペンタンとノルマルペンタン、イソブタン、ノルマルブタンを選択的に組み合わせた脂肪族炭化水素を用いることが可能である。特に、良好な発泡性および発泡状態を得るためにはイソペンタンであることが好ましく、さらには、発泡性の調節としてイソペンタンとノルマルペンタン、イソブタン、ノルマルブタンを選択的に組み合わせて用いることが好ましい。
【0036】
水性原体には、前述の水溶性高分子、非イオン界面活性剤、多価アルコールの成分の他に、化粧料の用途に応じて、低級アルコール、脂肪酸、高級アルコール、界面活性剤、油性物質、無機粉体類、樹脂、高分子、中和剤、抽出物、メントール、殺菌剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤、キレート剤、紫外線吸収剤、シリコーン、色素、保存剤および香料などを適宜配合することが出来る。
【0037】
以下、本発明の実施例1〜10と、比較例1−1〜10−4と、夫々の評価を表1〜10に示す。
【0038】
表1〜10に於いて、各実施例及び比較例に於ける「ジェル状の保持」の評価は、官能によるものであり、○印はジェル状の保持が良好なものとして評価したもの、△印はジェル状の保持が不安定と評価したもの、×印はジェル状の保持ができないとして評価したものを表している。
【0039】
表1〜10に於いて、各実施例及び比較例に於ける「泡沫の発泡性」の評価は、官能によるものであり、○印はジェルに剪断応力を加えた時にすぐに発泡したもの、△印はジェルが発泡するのに時間が掛かったもの、×印はジェルが発泡し得ないものを表している。
【実施例1】
【0040】
実施例1は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子としてカルボキシビニルポリマーを1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.0重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを5.0重量%配合して製剤を構成したものである。
【0041】
比較例1−1〜1−4は実施例1に於ける非イオン界面活性剤の含有率を変化させたものであり、比較例1−1ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を0.06重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを0.04重量%(水性原体に於ける含有率0.1重量%)とし、比較例1−2ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を0.3重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテル0.2重量%(水性原体に於ける含有率0.5重量%)とし、比較例1−3ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を6.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテル4.0重量%(水性原体に於ける含有率10.0重量%)とし、比較例1−4ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を9.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテル6.0重量%(水性原体に於ける含有率15.0重量%)としたものである。
【0042】
表1に示すように、実施例1ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例1−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例1−2ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡するのに時間が掛かった。また比較例1−3ではジェルが硬くなりジェル状の保持は良好であるもののジェルの発泡に時間が掛かった。また比較例1−4ではジェルが硬くなりジェル状の保持は良好であるもののジェルの発泡に比較例1−3以上に時間が掛かった。
【0043】
【表1】

【実施例2】
【0044】
実施例2は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子として(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.5重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを5.0重量%配合して製剤を構成したものである。
【0045】
比較例2−1〜2−4は実施例2に於ける非イオン界面活性剤の含有率を変化させたものであり、比較2−1ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を0.06重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを0.04重量%(水性原体に於ける含有率0.1重量%)とし、比較例2−2ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を0.3重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテル0.2重量%(水性原体に於ける含有率0.5重量%)とし、比較例2−3ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を6.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテル4.0重量%(水性原体に於ける含有率10.0重量%)とし、比較例2−4ではポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を9.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテル6.0重量%(水性原体に於ける含有率15.0重量%)としたものである。
【0046】
表2に示すように、実施例2ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例2−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例2−2ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡するのに時間が掛かった。また比較例2−3ではジェルが硬くなりジェル状の保持は良好であるもののジェルの発泡に時間が掛かった。また比較例2−4ではジェルが硬くなりジェル状の保持は良好であるもののジェルの発泡に比較例2−3以上に時間が掛かった。
【0047】
【表2】

【0048】
上記実施例1,2、比較例1−1〜1−4,2−1〜2−4の結果から、水溶性高分子が異なる場合であっても、水性原体に於ける非イオン界面活性剤の含有率は、0.5重量%〜10.0重量%の範囲であることが好ましいといえる。
【実施例3】
【0049】
実施例3は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子としてカルボキシビニルポリマーを1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.0重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてのイソペンタンを5.0重量%配合して製剤を構成したものである。
【0050】
比較例3−1〜3−4は実施例3に於ける水溶性高分子の含有率を変化させたものであり、比較例3−1ではカルボキシビニルポリマーを0.01重量%とし、比較例3−2ではカルボキシビニルポリマーを0.1重量%とし、比較例3−3ではカルボキシビニルポリマーを3.0重量%とし、比較例3−4ではカルボキシビニルポリマーを4.0重量%としたものである。また水溶性高分子の含有率の変化に対応させて中和剤となるトリエタノールアミンの含有率も変化させている。
【0051】
表3に示すように、実施例3ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例3−1では泡沫の発泡性は良好であるものの、ジェルとして保持し得なかった。また比較例3−2では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルの保持が不安定であった。また比較例3−3ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡するのに時間が掛かった。また比較例3−4ではジェル状の保持は良好であるもののジェルは殆ど発泡しなかった。
【0052】
【表3】

【実施例4】
【0053】
実施例4は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子として(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.5重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤してのイソペンタンを5.0重量%配合して製剤を構成したものである。
【0054】
比較例4−1〜4−4は実施例4に於ける水溶性高分子の含有率を変化させたものであり、比較例4−1では(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を0.01重量%とし、比較例4−2では(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を0.1重量%とし、比較例4−3では(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を3.0重量%とし、比較例4−4では(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を4.0重量%としたものである。また水溶性高分子の含有率の変化に対応させて中和剤となるトリエタノールアミンの含有率も変化させている。
【0055】
表4に示すように、実施例4ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例4−1では泡沫の発泡性は良好であるものの、ジェルとして保持し得なかった。また比較例4−2では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルの保持が不安定であった。また比較例4−3ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡するのに時間が掛かった。また比較例4−4ではジェル状の保持は良好であるもののジェルは殆ど発泡しなかった。
【0056】
【表4】

【実施例5】
【0057】
実施例5は、水性原体を、高級アルコールとしてセタノールを8.0重量%、非イオン性界面活性剤としてモノステアリン酸ポリエチレングリコール(PEG)を3.5重量%及びモノステアリン酸ソルビタンを1.5重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子としてポリクオタニウム−7を1.0重量%及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを4.5重量%及びイソブタン0.5重量%(製剤に於ける含有率5.0重量%)を配合して製剤を構成したものである。
【0058】
比較例5−1〜5−4は実施例5に於ける水溶性高分子の含有率を変化させたものであり、比較例5−1ではポリクオタニウム−7を0.01重量%とし、比較例5−2ではポリクオタニウム−7を0.1重量%とし、比較例5−3ではポリクオタニウム−7を3.0重量%とし、比較例5−4ではポリクオタニウム−7を4.0重量%としたものである。
【0059】
表5に示すように、実施例5ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例5−1では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルとして保持し得なかった。また比較例5−2では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状の保持が不安定であった。また比較例5−3ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡するのに時間が掛かった。また比較例5−4ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが殆ど発泡しなかった。
【0060】
【表5】

【0061】
上記実施例3〜5、比較例3−1〜3−4,4−1〜4−4,5−1〜5−4の結果から、水溶性高分子が異なる場合であっても、水性原体に於ける水溶性高分子の含有率は、0.1重量%〜3.0重量%の範囲であることが好ましいといえる。
【実施例6】
【0062】
実施例6は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子としてカルボキシビニルポリマーを1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.0重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを5.0重量%配合して製剤を構成したものである。
【0063】
比較例6−1〜6−4は実施例6に於ける水性原体と後発泡剤(イソペンタン)との含有率を変化させて製剤を構成したものであり、比較例6−1では水性原体を99.9重量%及び後発泡剤を0.1重量%とし、比較例6−2では水性原体を99.5重量%及び後発泡剤を0.5重量%とし、比較例6−3では水性原体を90.0重量%及び後発泡剤を10.0重量%とし、比較例6−4では水性原体を85.0重量%及び後発泡剤を15.0重量%としたものである。
【0064】
表6に示すように、実施例6ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例6−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例6−2ではジェル状の保持は良好であるもののジェルの発泡に時間が掛かった。また比較例6−3では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルの保持が不安定であった。また比較例6−4では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状を保持し得なかった。
【0065】
【表6】

【実施例7】
【0066】
実施例7は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子として(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.5重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを5.0重量%配合して製剤を構成したものである。
【0067】
比較例7−1〜7−4は実施例7に於ける水性原体と後発泡剤(イソペンタン)との含有率を変化させて製剤を構成したものであり、比較例7−1では水性原体を99.9重量%及び後発泡剤を0.1重量%とし、比較例7−2では水性原体を99.5重量%及び後発泡剤を0.5重量%とし、比較例7−3では水性原体を90.0重量%及び後発泡剤を10.0重量%とし、比較例7−4では水性原体を85.0重量%及び後発泡剤を15.0重量%としたものである。
【0068】
表7に示すように、実施例7ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例7−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例7−2ではジェル状の保持は良好であるもののジェルの発泡に時間が掛かった。また比較例7−3では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルの保持が不安定であった。また比較例7−4では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状を保持し得なかった。
【0069】
【表7】

【実施例8】
【0070】
実施例8は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子として(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.5重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを4.5重量%及びイソブタン0.5重量%(製剤に於ける含有率5.0重量%)を配合して製剤を構成したものである。
【0071】
比較例8−1〜8−4は実施例8に於ける水性原体と後発泡剤(イソペンタン及びイソブタン)との含有率を変化させて製剤を構成したものであり、比較例8−1では水性原体を99.90重量%及び後発泡剤をイソペンタン0.09重量%及びイソブタン0.01重量%(製剤に於ける含有率0.1重量%)とし、比較例8−2では水性原体を99.5重量%及び後発泡剤をイソペンタン0.45重量%及びイソブタン0.05重量%(製剤に於ける含有率0.5重量%)とし、比較例8−3では水性原体を90.0重量%及び後発泡剤をイソペンタン9.0重量%及びイソブタン1.0重量%(製剤に於ける含有率10.0重量%)とし、比較例8−4では水性原体を85.0重量%及び後発泡剤をイソペンタン13.5重量%及びイソブタン1.5重量%(製剤に於ける含有率15.0重量%)としたものである。
【0072】
表8に示すように、実施例8ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例8−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例8−2ではジェル状の保持、発泡性共に良好であった。また比較例8−3では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルの保持が不安定であった。また比較例8−4では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状を保持し得なかった。
【0073】
【表8】

【実施例9】
【0074】
実施例9は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子として(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.5重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを4.5重量%及びノルマルブタン0.5重量%(製剤に於ける含有率5.0重量%)を配合して製剤を構成したものである。
【0075】
比較例9−1〜9−4は実施例9に於ける水性原体と後発泡剤(イソペンタン及びノルマルブタン)との含有率を変化させて製剤を構成したものであり、比較例9−1では水性原体を99.90重量%及び後発泡剤をイソペンタン0.09重量%及びノルマルブタン0.01重量%(製剤に於ける含有率0.1重量%)とし、比較例9−2では水性原体を99.5重量%及び後発泡剤をイソペンタン0.45重量%及びノルマルブタン0.05重量%(製剤に於ける含有率0.5重量%)とし、比較例9−3では水性原体を90.0重量%及び後発泡剤をイソペンタン9.0重量%及びノルマルブタン1.0重量%(製剤に於ける含有率10.0重量%)とし、比較例9−4では水性原体を85.0重量%及び後発泡剤をイソペンタン13.5重量%及びノルマルブタン1.5重量%(製剤に於ける含有率15.0重量%)としたものである。
【0076】
表9に示すように、実施例9ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例9−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例9−2ではジェル状の保持、発泡性共に良好であった。また比較例9−3では泡沫の発泡性は良好であるもののジェルの保持が不安定であった。また比較例9−4では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状を保持し得なかった。
【0077】
【表9】

【実施例10】
【0078】
実施例10は、水性原体を、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を3.0重量%及びポリオキシエチレン(POE)ポリオキシプロピレン(POP)デシルエーテルを2.0重量%、多価アルコールとして濃グリセリンを3.0重量%、水溶性高分子として(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体を1.0重量%、中和剤としてトリエタノールアミンを1.5重量%、及び精製水適量として構成すると共に、この水性原体を95.0重量%及び後発泡剤としてイソペンタンを4.5重量%及びノルマルペンタン0.5重量%(製剤に於ける含有率5.0重量%)を配合して製剤を構成したものである。
【0079】
比較例10−1〜10−4は実施例10に於ける水性原体と後発泡剤(イソペンタン及びノルマルペンタン)との含有率を変化させて製剤を構成したものであり、比較例10−1では水性原体を99.90重量%及び後発泡剤をイソペンタン0.09重量%及びノルマルペンタン0.01重量%(製剤に於ける含有率0.1重量%)とし、比較例10−2では水性原体を99.5重量%及び後発泡剤をイソペンタン0.45重量%及びノルマルペンタン0.05重量%(製剤に於ける含有率0.5重量%)とし、比較例10−3では水性原体を90.0重量%及び後発泡剤をイソペンタン9.0重量%及びノルマルペンタン1.0重量%(製剤に於ける含有率10.0重量%)とし、比較例10−4では水性原体を85.0重量%及び後発泡剤をイソペンタン13.5重量%及びノルマルペンタン1.5重量%(製剤に於ける含有率15.0重量%)としたものである。
【0080】
表10に示すように、実施例10ではジェル状の保持、泡沫の発泡性共に良好であった。これに対し、比較例10−1ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡し得ないという結果を得た。また比較例10−2ではジェル状の保持は良好であるもののジェルが発泡するのに時間が掛かった。また比較例10−3では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状の保持が不安定であった。また比較例10−4では泡沫の発泡性は良好であるもののジェル状が保持し得なかった。
【0081】
【表10】

【0082】
上記実施例6〜10、比較例6−1〜6−4,7−1〜7−4,8−1〜8−4,9−1〜9−4,10−1〜10−4の結果から、製剤に於ける後発泡剤の含有率は、0.5重量%〜10.0重量%の範囲であることが好ましいといえる。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明に係わる後発泡性化粧料は、水溶性高分子、非イオン性界面活性剤および多価アルコールからなる水性原体と、後発泡剤と、を混合してなるものであり、吐出されたジェル状を良好に保持することが出来、且つ良好な発泡性を実現することが出来る。特に、本発明の後発泡性化粧料を耐圧二重構造容器に充填することで、化粧料としての機能を向上させることが可能であり、化粧料として有利に利用することが出来る。また、内容組成の汎用化および視覚的効果を向上させると共に、泡沫とすることで使用方法の簡便性についても向上させたことで後発泡性化粧料としての目的を十分に達成することが出来る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a:カルボキシビニルポリマーおよび/またはアクリル酸系高分子からなる水溶性高分子を0.1重量%乃至3重量%、b:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択された1種類或いは2種類以上を組み合わせた非イオン界面活性剤を0.5重%乃至10重量%、c:多価アルコール、を含有する水性原体と、 d:イソペンタンを単独、またはイソペンタンとノルマルペンタン、イソブタン、ノルマルブタンを選択的に組み合わせた脂肪族炭化水素からなる後発泡剤と、からなり、製剤中に、前記水性原体を90重量%乃至99.5重量%、前記後発泡剤を10重量%乃至0.5重量%含有させたことを特徴とした後発泡性化粧料。

【公開番号】特開2006−298772(P2006−298772A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118155(P2005−118155)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(000185363)小池化学株式会社 (11)
【Fターム(参考)】