説明

徐放性薬物送達のためのポリ−4−ヒドロキシブチレートマトリックス

薬物の長期制御放出を提供する生分解性の制御放出系、およびその製造方法が開示される。この系は、生体適合性の生分解性ポリマー(特に、ポリ−4−ヒドロキシブチレート(PHA4400)またはそのコポリマー)から形成される。薬物は、一般的には、均一な分散を生じる方法を使用して、上記ポリマー中に組み込まれる。薬物の型および量は、これらの化合物の公知の薬学的特性に基づいて選択される。この系は、例えば、移植、注射、局所投与、または経口摂取によって、投与され得る。これらはまた、医療デバイス(例えば、ステント)と組合せて使用され得る。この薬物送達系の主要な利点は、使用後にこの系を除去する必要がないことである。このデバイスは、望ましい物理的特性(強度、係数および伸びが挙げられる)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、Vasif N.HasirciおよびDilek Sendil Keskinによって2003年7月30日に出願された、発明の名称が「Poly−4−Hydroxybutyrate Matrices For Sustained Drug Delivery」である米国特許出願番号60/491,430、ならびにVasif N.Hasirciにより2003年7月8日に出願された、発明の名称が「Polyhydroxyalkanoate Medical Textiles And Fibers」である米国特許出願番号60/485,373に対する、優先権を主張する。
【0002】
(発明の背景)
本発明は、概して、ポリ−4−ヒドロキシブチレートに由来する薬物送達系に関する。
【背景技術】
【0003】
薬物送達系を製造するための生分解性ポリマーの使用が、十分に確立されている。例えば、Takeda Pharmaceuticalsは、毎月一回投与され得て前立腺癌の処置のために長期治療レベルのLHRH(黄体化ホルモン放出ホルモン)を提供し得る、LHRH(黄体化ホルモン放出ホルモン)の送達のための、ポリラクチド−co−グリコリドベースの処方物を開発した。Guilford Pharmaceuticalsは、GLIADELTMの商標名で販売される癌化学療法剤カルムスチン(BCNU)の処方物を開発した。この処方物は、分解性ポリ無水物ポリマーに基づく。別の会社であるAtrix Laboratoriesは、歯周治療のための抗生物質ドキシサイクリンの送達のための、分解性ポリラクチド(PLA)ベースの系(ATRIDOXTMと呼ばれる)を開発した。これらの積極的な開発にも拘らず、新規で改善された薬物送達系を開発する必要性が、依然として存在する。例えば、PLAに基づくデバイスは、局所的炎症を引き起こすことが報告されている(例えば、BerdeおよびLangerに対する米国特許第6,214,387号を参照のこと)。Berdeら(学術論文の要旨、1990、Annual Meeting,Amer.Soc.Anesthesiologists,73:A776、1990年9月)もまた、特定の分解性ポリ無水物薬物送達系の欠点を報告した。この薬物送達系は、薬物の迅速な初期放出、およびそのデバイスに対する炎症応答または漿液物質もしくはフィブリンのカプセル形成を含む。特定の適用(例えば、慢性疼痛もしくは持続性疼痛の処置、長期避妊または抗生物質の投与、増殖因子の投与、もしくは化学療法剤の投与、またはステント移植後の再狭窄の予防)のために、薬物を長期間にわたって投与し得る系を開発することが、有利である。大量の薬物が充填され得て長期放出を提供し得、かつ/またはより小さいデバイスの使用を可能にし得る系を開発すること、ならびに薬物の活性を減少する(例えば、活性ペプチドもしくは活性タンパク質がフォールディングされないことから生じる)ことなく、種々の型の薬物(例えば、疎水性、親水性、ペプチド、タンパク質、DNA、およびRNA)を送達し得る系を開発することもまた、望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、薬物を長期間にわたって投与する、改善された生分解性制御放出系を提供することが、本発明の目的である。
【0005】
大量の薬物を充填し得る、改善された生分解性制御放出系を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0006】
その制御放出系を調製してそれからの薬物放出速度を調節するための方法を提供することが、本発明のなおさらなる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の要旨)
薬物の長期制御放出を提供する生分解性制御放出系、およびその製造方法が、開示される。この系は、生体適合性の生分解性ポリマー(特に、ポリ−4−ヒドロキシブチレート(PHA440)またはそのコポリマー)から形成される。4−ヒドロキシブチレートのコポリマーとしては、ポリ−3−ヒドロキシブチレート−co−4−ヒドロキシブチレート(PHA3444)、およびポリ−4−ヒドロキシブチレート−co−グリコレート(PHA4422)が挙げられるが、これらに限定されない。薬物は、一般的には、均一な分散を生じる方法を使用して、上記ポリマー中に組み込まれる。薬物の型および量は、これらの化合物の公知の薬学的特性に基づいて選択される。この系は、例えば、移植、注射、局所投与、または経口摂取によって、投与され得る。これらはまた、医療デバイス(例えば、ステント)と組合せて使用され得る。この薬物送達系の主要な利点は、使用後にこの系を除去する必要がないことである。なぜなら、この系は、ゆっくり分解され、そして患者の身体によって除去されるからである。このデバイスは、望ましい物理的特性(強度、係数(modulus)、および伸びが挙げられる)を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(発明の詳細な説明)
薬物の制御された長期間の放出のための生分解性薬物送達系が、提供される。これらの系は、長期間にわたって制御された量の薬物を投与し、かつ/または高薬物充填を必要とする系を使用することが必要である場合に、使用され得る。
【0009】
(I.定義)
ポリ−4−ヒドロキシブチレートとは、4−ヒドロキシブチレート単位を含むホモポリマーを意味する。これは、PHA4400またはP4HBと称され得る。ポリ−4−ヒドロキシブチレートのコポリマーとは、1以上の異なるヒドロキシ酸単位を有する4−ヒドロキシブチレートを含む任意のポリマーを意味する(例えば、ポリ−3−ヒドロキシブチレート−co−4−ヒドロキシブチレート(PH3444))。
【0010】
生体適合性とは、毒性でなく、かつインビボで重篤な炎症性応答または重篤な慢性応答を引き起こさない材料を指す。これらの材料の任意の代謝産物もまた、生体適合性であるべきである。
【0011】
生分解性とは、ポリマーが、好ましくは2年以内に、より好ましくは1年以内に、インビボで分解しなければならないか、または溶解してなくならなければばらないことを意味する。生分解性とは、動物またはヒトの内部でのプロセスを指す。そのポリマーは、表面侵食、バルク侵食(bulk erosion)、加水分解、またはこれらの機構の組み合わせによって分解し得る。
【0012】
用語「ミクロスフェア」はまた、ナノスフェア、微粒子、およびマイクロカプセルを包含する。
【0013】
(II.薬物送達デバイス)
(A.ポリマー)
ポリ−4−ヒドロキシブチレート(PHA4400)は、発酵プロセスによって生成される、強固で成形しやすい熱可塑性物質である(Williamsらへの米国特許第6,548,569号を参照のこと)。その生合成経路に関わらず、このポリエステルの構造は、比較的単純である(図1A)。このポリマーは、多くの微生物によって産生される、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と呼ばれるより大きな分類の材料に属する(概説として以下を参照のこと:Steinbuechel,A.(1991)Polyhydroxyalkanoic acids,in Biomaterials,(Byrom,D.編),pp.123−213.New York:Stockton Press;Steinbuechel,A.およびValentin,H.E.(1995)FEMS Microbial.Lett.128:219−228;ならびに、Doi,Y.(1990)Microbial Polyesters,New York:VCH)。
【0014】
ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)は、環境ストレスに応答して、多くの生物体によって合成される、天然に存在するポリエステルの一分類である。概説として、以下を参照のこと:Byrom(編),Biomaterials MacMillan Publishers,London,1991,pp.333−59における、Byrom,Miscellaneous Biomaterials;Griffin(編),Chemistry and Technology of Biodegradable Polymers,Chapman and Hall,London,1994,pp.48−96における、HockingおよびMarchessault,Biopolyesters;Bassett(編),Developments in Crystalline Polymers,Elsevier,London,第2巻,1988,pp.1−65における、Holmes,Biologically Produced(R)−3−hydroxyalkanoate Polymers and Copolymers;RehmおよびReed(編),Biotechnology,Verlagsgesellschaft,Weinheim,第66巻,1988,pp.135−76における、Laffertyら,Microbial Production of Poly−β−hydroxybutyric acid;MuellerおよびSeebach,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.32:477−502(1993);Byrom(編),Biomaterials,MacMillan Publishers,London,1991,pp.123−213における、Steinbuchel,Polyhydroxyalkanoic Acids;WilliamsおよびPeoples,CHEMTECH,26:38−44,(1996)、ならびにMadisonおよびHusiman,Microbiol.& Mol.Biol.Rev.63:21−53(1999)による最近の概説。
【0015】
PHAバイオポリマーは、そのペンダント基の長さおよびそれらの各々の生合成経路に従って、大まかに3つの群に分けられ得る。短いペンダント基を有するもの(例えば、ポリヒドロキシブチレート(PHB)、R−3−ヒドロキシ酪酸(R−3HB)単位のホモポリマー)は、高度に結晶性の熱可塑性材料であり、最も長いことが公知である(LemoigneおよびRoukhelman,Annales des fermentations,5:527−36(1925))。PHAの第2の群は、より長いペンダント基ヒドロキシ酸単位を有する無作為に重合化した短いR−3HB単位を含み、70年代初めに最初に報告された(WallenおよびRohwedder,Environ.Sci.Technol.,8:576−79(1974))。これらのより長いペンダント基ヒドロキシ酸単位を有するR−3HBのコポリマーを特異的に産生する多くの微生物もまた、公知であり、そしてこの第2の群に属する(SteinbuechelおよびWiese,Appl.Microbiol.Biotechnol.,37:691−97(1992))。80年代初めには、オランダの研究グループが、PHAの第3の群を同定した。これは、主により長いペンダント基ヒドロキシ酸を含んだ(De Smetら,J.Bioteriol.,154:870−78(1983))。
【0016】
PHAポリマーは、細菌の乾燥細胞重量の90%までを構成し得、そして細菌細胞内で個々の顆粒として見出され得る。これらのPHA顆粒は、栄養制限に応答して蓄積し、そして炭素およびエネルギーの貯蔵材料として働く。微生物によって別個の経路が使用されて、これらのポリマーの各群を産生する。これらの経路の1つは、短ペンダント基ポリヒドロキシアルカノエート(SPGPHA)を生じ、この経路は、3つの酵素、すなわち、チオラーゼ、レダクターゼ、およびPHBシンターゼ(ときに、ポリメラーゼと呼ばれる)を含む。この経路を用いて、ホモポリマーPHBは、2分子のアセチル補酵素Aの縮合によって合成されて、アセトアセチル補酵素Aを生じ、続いて、この中間体の還元によってR−3−ヒドロキシブチリル補酵素Aを生じ、その後重合化する。この経路における最終酵素(すなわちシンターゼ)は、C3〜C5モノマー単位(R−4−ヒドロキシ酸単位およびR−5−ヒドロキシ酸単位を含む)に適応し得る基質特異性を有する。この生合成経路は、例えば、細菌Zoogloea ramigeraおよびAlcaligenes eutrophusに見出される。
【0017】
PHAの第3の群(すなわち、長ペンダント基ポリヒドロキシアルカノエート(LPGPHAs))を産生するために使用される生合成経路は、まだ部分的に未知である。しかし、現在のところ、LPGPHAを生じるモノマーヒドロキシアシル単位は、脂肪酸のβ酸化および脂肪酸経路によってもたらされると考えられている。次いで、これらの経路から生じるR−3−ヒドロキシアシル補酵素基質は、PHAシンターゼ(ときに、ポリメラーゼと呼ばれる)によって重合化される。このPHAシンターゼは、C6〜C14範囲のより長い単量体単位を好む基質特異性を有する。長ペンダント基PHAは、例えば、Pseudomonadsによって産生される。
【0018】
おそらく、短いR−3HB単位とより長いペンダント基モノマーとの両方を含むPHAの第2の群は、上記の経路の両方を利用して、ヒドロキシ酸モノマーを提供する。次いで、後者は、これらの単位を受容し得るPHAシンターゼによって重合化される。
【0019】
全部で約100の異なる型のヒドロキシ酸が、これまでのところ、発酵法によってPHAに組み込まれている(Williamsら,Int.J.Biol.Macromol.,25:111−21(1999))。特に、これらは、官能化ペンダント基(例えば、エステル基、二重結合基、アルコキシ基、芳香族基、ハロゲン基およびヒドロキシ基)を含むPHAを含む。
【0020】
1980年代半ばの間、いくつかの研究グループが、PHA合成に関与する遺伝子および遺伝子産物を積極的に同定および単離していた。これらの努力は、微生物と植物との両方におけるPHA産生のためのトランスジェニック系の発展、ならびにPHA合成のための酵素法の発展をもたらした。このような経路は、利用可能なPHAの型をさらに増加することを可能にした。これらの利点は、WilliamsおよびPeoples,CHEMTECH,26:38−44(1996),MadisonおよびHuisman,Microbiol.Mol.Biol.Rev.,63:21−53(1999),ならびにWilliamsおよびPeoples,Chem.Br.33:29−32(1997)に概説されている。
【0021】
PHA合成のための生物学的経路の使用に加えて、PHAポリマーは、化学合成によっても得ることができる。広範に使用されるアプローチの1つとしては、種々の触媒もしくは開始剤(例えば、アルミノキサン(aluminoxane)、ジスタノキサン(distannoxane)、またはアルコキシ−亜鉛化合物およびアルコキシ−アルミニウム化合物)を用いた、β−ラクトンモノマーの開環重合が挙げられる(Agostiniら,Polym.Sci.,Part A−1,9:2775−87(1971);Grossら,Macromolecules,21:2657−68(1988);Duboisら,Macromolecules,26:4407−12(1993);Le BorgneおよびSpassky,Polymer,30:2312−19(1989);TanahashiおよびDoi,Macromolecules,24:5732−33(1991);Horiら,Macromolecules,26:4388−90(1993);Kemnitzerら,Macromolecules,26:1221−29(1993);Horiら,Macromolecules,26:5533−34(1993);HockingおよびMarchessault,Polym.Bull.,30:163−70(1993);Nodaへの米国特許第5,489,470号および同第5,502,116号を参照のこと)。第2のアプローチとしては、エステルの縮合重合が挙げられ、これは、Hubbsらへの米国特許第5,563,239号およびその参考文献に記載されている。研究者らはまた、PHAを調製するための化学−酵素法を開発してきた。Xieら,Macromolecules,30:6997−98(1997)は、例えば、PHBを得るための、好熱性リパーゼによるβ−ブチロラクトンの開環重合を開示する。
【0022】
いくつかの生合成経路がPHA4400を産生することが、現在公知である。これらの経路は、図2に示されている。(PHA4400の化学合成は、試みられてきたが、ほとんどの用途に必要な十分に高い分子量のポリマーを生成することは不可能である。Horiら(1995)Polymer 36:4703−4705を参照のこと。)
ポリ−3−ヒドロキシブチレートco−4−ヒドロキシブチレート(PHA3444またはP3HB−co−4HB)はまた、生物学的ポリエステルのPHAファミリーに属する。これは、(R)−3−ヒドロキシブチレートと4−ヒドロキシブチレートとのコポリマーである。PHA3444の化学構造は、図1Bにおいて示される。PHA3444は、堅い弾性の半結晶性ポリマーである。PHA3444の結晶化度および多くの機械的特性は、ポリマー中のモノマーの比率(すなわち、3−ヒドロキシブチレート(3HBまたは34単位)および4−ヒドロキシブチレートモノマー(4HBまたは44単位)のパーセンテージ)に依存する。4HBまたは44単位のパーセンテージは、コポリマーを生成するために使用される発酵条件に依存して1%〜99%まで変動し得る。
【0023】
PHAファミリー中の他のコポリマーとしては、ポリ−3−ヒドロキシブチレートco−3−ヒドロキシバレレート(PHBV)、ポリ−ヒドロキシオクタノエート−co−ヘキサノエート(PHO)およびポリ−4−ヒドロキシブチレートco−グリコレート(PHA4422)が挙げられる。PHAポリエステルを調製するための適切な方法は、Williams,S.F.およびPeoples,O.P.CHEMTECH,26:38−44(1996),Williams,S.F.およびPeoples,O.P.,Chem.Br.,33:29−32(1997),Holmes,P.A.およびLim,G.B.に対する米国特許第4,910,145号;D.Byrom(編),Biomaterials MacMillan Publishers,London,1991,pp.333−359における、Byrom,D.,Miscellaneous Biomaterials;Hocking,P.J.およびMarchessault,R.H.Biopolyesters,G.J.L.Griffin(編),Chemistry and Technology of Biodegradable Polymers,Chapman and Hall,London,1994,pp.48−96;D.C.Bassett(編),Developments in Crystalline Polymers,Elsevier,London,第2巻,1988,pp.1−65における、Holmes,P.A.,Biologically Produced(R)−3−hydroxyalkanoate Polymers and Copolymers;Laffertyら,Microbial Production of Poly−b−hydroxybutyric acid,H.J.RehmおよびG.Reed(編),Biotechnology,Verlagsgesellschaft,Weinheim,第66巻,1988,pp.135−176;MuellerおよびSeebach,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.32:477−502(1993);D.Byrom(編),Biomaterials,MacMillan Publishers,London,1991,pp.123−213における、Steinbuechel,A.Polyhydroxyalkanoic Acids;ならびにWilliamsおよびPeoples,CHEMTECH,26:38−44,(1996);SteinbuechelおよびWiese,Appl.Microbiol.Biotechnol,37:691−697(1992);米国特許第5,245,023号;米国特許第5,250,430号;米国特許第5,480,794号;米国特許第5,512,669号;米国特許第5,534,432号;Agostini,D.E.ら,Polym.Sci.,Part A−1,9:2775−2787(1971);Gross,R.A.ら,Macromolecules,21:2657−2668(1988);Dubois,P.I.ら,Macromolecules,26:4407−4412(1993);Le Borgne,A.およびSpassky,N.,Polymer,30:2312−2319(1989);Tanahashi,N.およびDoi,Y.,Macromolecules,24:5732−5733(1991);Hori,Y.M.ら,Macromolecules,26:4388−4390(1993);Kemnitzer,J.E.ら,Macromolecules,26:1221−1229(1993);Hori,Y.M.ら,Macromolecules,26:5533−5534(1993);Hocking,P.J.およびMarchessault,R.H,Polym.Bull.,30:163−170(1993);Xie,W.ら,Macromolecules,30:6997−6998(1997),Hubbs,J.C.およびHarrison,M.N.に対する米国特許第5,563,239号、ならびにBraunegg,Gら,J.Biotechnol.65:127−161(1998)に記載されている。
【0024】
Tepha,Inc.(Cambridge,MA)は、医学的使用の開発のために、PHA4400およびPHA3444を生成し、PHA4400およびPHA3444について、米国食品医薬品庁(FDA)に別々のデバイスマスターファイル(Device Master Files)を提出している。PHAポリマーの分子量を制御するための方法は、Snellらに対する米国特許第5,811,272号によって開示され、医学的使用のためのPHAポリマーを精製するための方法は、Williamsらに対する米国特許第6,245,537号によって開示されている。1年未満のインビボでの分解速度を有するPHAは、Williamsらに対する米国特許第6,548,569号およびMartinらに対するPCT WO 99/32536によって開示されている。
【0025】
様々な医学的デバイスを作製するためのPHAの使用が、開示されている。例えば、Williamsに対する米国特許第6,514,515号は、組織を設計する骨格(tissue engineering scaffold)を開示し、WilliamsおよびMartinに対する米国特許第6,555,123号は、軟組織の修復、増大、および粘度の追加(viscosupplementation)を開示し、Williamsに対するPCT WO 01/15671は、流すことが可能な(flushable)使い捨てのポリマー性生成物を開示し、WilliamsおよびMartinに対するPCT WO 01/19361は、PHAプロドラッグ治療組成物を開示する。PHAの他の適用は、Biopolymers:Polyesters,III(Doi,Y.およびSteinbuechel,A.(編))第4巻,pp.91−127.Weinheim:Wiley−VCHにおける、Williams,S.F.およびMartin,D.P.(2002)Applications of PHAs in medicine and pharmacyによって概説されている。
【0026】
いくつかの報告は、薬物送達システムを開発するための4−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシブチレート(PHA3444)とのコポリマーの使用を記載している。例えば、Guerselら、(2001)Biomaterials 22:73〜80、Korkusuzら、(2001)J.Biomed Mater Res.55:217〜228、およびTueresinら(2001)J.Biomater Sci.Polymer Edn.12:195〜207は、骨髄炎の処置のための制御放出系を開発するためのPHA3444の使用を記載している。Williamsらの米国特許第6,548,569号は、圧縮成形された多孔性サンプル、繊維、フォーム、コーティングしたメッシュおよびミクロスフェアを含むPHA4400(またP4HBとしても公知である)の種々の形態を開示する。
【0027】
ポリヒドロキシアルカノエートポリマーは、生体適合性および生分解性であるべきである。上記ポリマーは、代表的に、発酵により調製される。好ましいポリマーは、ポリ−4−ヒドロキシブチレートおよびそのコポリマーである。好ましいコポリマーは、ポリ−3−ヒドロキシブチレート−co−4−ヒドロキシブチレートである。これらのポリマーの例は、トランスジェニック発酵法を用いて、Cambridge、MAのTepha,Inc.により製造されていて、50,000〜1,000,000の範囲の重量平均分子量を有する。
【0028】
(B.薬物)
特定の薬物放出処方物に使用される薬物は、特定の処置に依存する。実施例は、感染の処置または予防のための抗生物質を記載するが、本明細書中に示されるポリマーの利用は、抗生物質の使用に限定されない。本明細書に記載されるポリマー由来の薬物放出処方物に潜在的に使用され得る他の薬物としては、疾患、傷害または疼痛の処置のための医薬が挙げられる。上記薬物は、タンパク質分子、ペプチド分子、ポリサッカリド分子、核酸分子または合成もしくは天然の有機化合物であり得る。これらとしては、生物活性ペプチドまたはタンパク質(例えば、成長因子、ホルモン、および細胞接着因子)、抗増殖剤、抗生物質、化学療法剤、麻酔薬、低分子薬物、ステロイド、酵素、脂質、抗原、抗体、界面活性剤、ビタミン、矯味矯臭剤、放射性分子、甘味剤、栄養剤ならびに芳香剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
薬物の充填百分率もまた、特定の処置および所望の放出動力学に依存する。上記ポリマーは、少なくとも33%(すなわち、薬物に対するポリマーの比は、2:1)までの薬物充填に適している。本明細書に記載されるPHAポリマーが、薬物と一緒に充填される(2:1)場合、薬物放出処方物は、以前として可撓性であり、良好な力学的特性を保持する。1:1までのより高い充填もまた使用され得、良好な力学的特性を示し得る。
【0030】
所望の放出動力学もまた、特定の処理に依存する。好ましい実施形態では、デバイスは、直線的または0次薬物放出により特徴付けられる。より好ましい実施形態において、上記デバイスは、薬物をバースト放出しない。薬物は代表的に、少なくとも21日間、少なくとも一ヶ月間、少なくとも三ヶ月間、または少なくとも六ヶ月間の期間にわたって放出される。一般的に、薬物の直線的な放出が好ましい。薬物放出のための時間の長さは、薬物の選択、薬物充填を変動させることならびに薬物放出デバイスの形態および構成によって制御され得る。実施例は、18日間の期間にわたって抗生物質薬物のほぼ直線的な放出を示す。放出の期間は、この時間を越えて延長し、デバイス構成によって変動され得ることが予測される。
【0031】
(III.製造方法)
薬物送達システムは好ましくは、デバイス全体にわたって薬物を均一に分散する方法(例えば、溶媒鋳造、噴霧乾燥、および融解押出成形)によって製造される。しかし、それらはまた、他の方法(例えば、圧縮成形および凍結乾燥)によって調製され得る。上記送達システムは、実質的に任意の形態(顆粒、シート、フィルムおよび粒子(例えば、ミクロスフェア、ナノスフェア、ミクロ粒子およびマイクロカプセル)ならびに成形形態(例えば、パッチ、錠剤、懸濁液、ペースト、ロッド、円板、ペレットおよび他の成形形態)が挙げられる)をとり得る。好ましいデバイスとしては、ミクロスフェアおよび移植可能な成形デバイスが挙げられる。望ましい放出プロフィールは、送達システムの物理的な形態を変化させることにより(例えば、デバイスの表面領域または多孔性を変化することにより、または薬物に対するポリマーの比を変化させることにより)さらに調整され得る。他の成分もまた、送達、投与、薬物放出および/またはモニタリングを補助または改良するために必要な場合、処方物中に導入され得る。
【0032】
(IV.投与方法)
薬物送達システムの投与の方法は、薬物の型およびその既知の製薬特性および上記送達システムの形態に依存する。小型デバイスは、移植され得、ミクロスフェアは、注射され得、パッチは、皮膚に貼られ得、錠剤、懸濁液およびカプセルは、経口的に摂取され得る。投与の好ましい方法は、注射および移植による。
【0033】
実施例に示されるように、これらのポリマーは、制御可能な速度での薬物放出系の構築に特に有用である。これらはまた、代表的な制御放出サンプル内に有意により多量の薬物を充填するのに適している。
【0034】
非限定的な実施例は、薬物送達システムを調製するための方法を記載するため、ならびに長期の薬物放出プロフィールおよび達成され得る多い薬物充填を説明するために、本明細書中に示される。
【実施例】
【0035】
(実施例1:PHA4400ロッド調製)
PHA4400パウダー(Tepha,Inc.、Cambridge、MA)(Mw 約450K)を秤量し、それをもろくさせるために液体窒素中に配置し、ブレンダー中で5秒間、三回粉砕する。クロロホルムを、ペーストが形成されるまで、生じる顆粒に添加し、次いで、抗生物質薬物を、2:1のポリマー:薬物重量比で添加した。次いで、ペーストを150×5×5mmの大きさの鋳型に導入し、室温で乾燥させた。乾燥して成形した処方物を鋳型から回収し、約2×5×5mmの寸法を有するロッドを作製する2mmの厚さの切片を切り出した。
【0036】
二つの異なる形態のテトラサイクリン抗生物質を含むロッドサンプルを調製した。これらは、高度に水溶性のHCl形態(ICと名付けられる)および中性形態(TCNと名付けられる)(FAKO Pharmaceutical Co.、Istanbul)であった。これら二つの形態に対する吸光係数を、37℃で、TCに対して364nmで0.117(μg/mL)−1およびTCNに対して357.6nmで0.145(μg/mL)−1と決定した。薬物に対して10:1および5:1の比のPHA4400を含むロッドをまた、上記のように調製した。
【0037】
(実施例2:PHA4400ロッドからの薬物の放出)
実施例1に記載されるように調製したロッドを、予め秤量し、30mLの0.1M pH7.4 PBS(リン酸緩衝液)を含む50mLのFalconチューブに導入した。上記チューブを振盪する水浴中に配置し、37℃で維持した。抗生物質の放出を、4時間、24時間で実施例1に言及される吸光係数を用いてUV分光測光法により決定し、次いで、PBSを含む放出緩衝液を、毎日完全に置換した。放出研究を、各抗生物質に対して、最少で三連で実施した。
【0038】
総含有量の画分のみを放出する11日の期間、放出挙動は、Higuchi放出動力学(TCおよびTCNに対するk値は、それぞれ7.79および2.62)に従うようであった、図3および4を参照のこと。TCは、より水溶性の低いTCNより高い割合で放出された。TCの11日間での平均蓄積放出は、TCNに対して約25%対9%であり、これは、長期または持続性の放出を示す。
【0039】
10:1を充填したポリマーからの放出をまた決定した。TCとともに10:1充填した放出PHA4400は、最初に、おそらく乾燥工程の間に表面上に残存した薬物結晶の残留物に起因する小規模の短い噴出を伴なって、約15日間の期間にわたって0次放出を示した。TCNの放出は、噴出を示さず、最初の1時間後、ほぼ完全な0次放出を示し、15日間で合計17%の放出を示した。このことは、薬物放出が、数ヶ月間継続するはずであることを示唆している。
【0040】
5:1で充填したポリマーからの放出は、10:1の充填システムと類似していたが、それと比較してわずかに高いレベルの放出およびより短い期間を有していた。
【0041】
(実施例3:PHA3444ロッド調製)
PHA3444(34%44)パウダー(Tepha,Inc.,Cambridge,MA)(Mw約477K)を秤量し、液体窒素中に置いて脆性を与え、そして5秒の期間の間ブレンダー中で3回細かくした。ペーストが形成されるまで、生じた顆粒にクロロホルムを添加し、次いで、ポリマー:薬物が2:1の重量比で抗生物質薬物を添加した。次いで、150×5×5mmの大きさの型に、このペーストを導入し、周囲温度で静置して乾燥させた。乾燥した成形処方物を、型から取り出し、そして2mm厚の切片に切断し、2×5×5mmの適切な寸法を有するロッドを生じた(実施例2のとおり)。
【0042】
2つの異なる形態のテトラサイクリン抗生物質を含むロッドサンプルを調製した。これらは、非常に水溶性のHCl形態(TCと命名)、および中性形態(TCNと命名)であった(上記のとおり)。
【0043】
(実施例4:PHA3444−34%ロッドからの薬物放出)
TCまたはTCNとともに2:1で充填し、実施例3で記載したように調製したロッドを予め秤量し、そして30mLの0.1M pH7.4PBS(リン酸緩衝液)を含む50mLのFalconチューブに導入した。このチューブを振盪水浴中に置き、37℃に維持した。実施例1に記載の吸光係数を使用して、UV分光光度法によって4時間、24時間での抗生物質の放出を決定し、次いで、毎日、PBSを含む放出緩衝液を完全に置換した。この放出研究を各抗生物質について最小の3連で実行した。
【0044】
放出挙動は、全内容物の画分について、18日の期間放出の間のみHiguchi放出速度論(TCおよびTCNについてのk値は、それぞれ、17.45および5.62であった)を従うようであった(図5Aおよび図5Bならびに図6Aおよび図6Bを参照のこと)。TCは、より水溶性が小さいTCNよりもより高速で放出した。17日でのTCの平均累積放出は、TCNについて約65%対23%であった。放出の爆発は、TCでもTCNでもいずれにおいても観察されなかった。
【0045】
同様の結果は、2:1で充填したPHA3444−50%(50%の44モノマーを含むPHA3444)PHAポリマーを用いて得られたが、短時間の爆発により、25%の薬物が放出された。全部で60%のTCが、15日で放出され、62%が、23日で放出され、放出 対 時間の平方根プロットは、モノリシックな放出デバイスから予想されるような直線を生じる。TCまたはTCNとともに2:1で充填したPHA3444−23%(23%の44モノマーを含むPHA3444)を用いた結果は、あまり異ならなかった。
【0046】
(実施例5:放出した抗生物質の生物学的有効性)
本実施例において、PHAロッドから放出されたテトラサイクリンの抗生物質特性を、E.coli DH5αに対するインビトロでの生物学的アッセイにて決定した。このインビトロでのバイオアッセイについて、寒天拡散法を使用し、そして一面にE.coli DH5αが育ったペトリ皿に抗生物質溶液を適用した後に、空いた区域のサイズを決定した。この手順の全工程を、無菌条件下で実行した。
【0047】
表1の成分を使用して、ペンアッセイ(penassay)ブロス培地を調製した。この培地のpHは、7.00±0.05であり、滅菌条件は、121℃15分間であった。固体培地について、寒天(1%w/v)を添加して滅菌した。細菌株E.coli DH5αを、200mLのブロス培地に播種し、軌道振盪機中で200rpm、37℃で一晩振盪した。200mLの細菌を、固体ペンアッセイブロス培地を含むプレートに播種した。
【0048】
(表1:ペンアッセイブロス培地成分)
【0049】
【表1】

翌日に、1日目、7日目および14日目(最後の24時間の放出生成物)で回収し、そしてマイクロフィルターで滅菌したTC溶液(25μL)を、滅菌フィルターディスクに適用した。TC溶液を含む2枚のディスクを、各プレート上に置き、37℃で24時間、維持した。空いた区域の半径は、mmで決定した。この結果を、表2に示す。PHA3444−23%ポリマーおよびPHA3444−50%ポリマーで作製したロッドから放出したテトラサイクリンについての空いた区域についての結果は、PHA3444−34%ポリマーの結果と同様であった(表2に示さず)。
ネガティブコントロール:ペトリ皿上に薬物を含まない、適用された25μl緩衝液
ポジティブコントロール:ペトリ皿上に10mg TC/mLを含む、適用された25μl緩衝液
試験したポリマーは、PHA4400およびPHA3444−34%を含む。試験サンプルロッド中のポリマーとテトラサイクリン抗生物質との比は、以下の各ポリマーサンプルに提供される。
【0050】
(表2.耐性記録試験の結果)
【0051】
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1Aおよび図1Bは、ポリ−4−ヒドロキシブチレート(PHA4400)およびポリ−3−ヒドロキシブチレート−co−4−ヒドロキシブチレート(PHA3444)の化学構造である。
【図2】図2は、PHA4400(P4HB)の生成のための生合成経路の説明である。経路の酵素は、1.コハク酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ;2.4−ヒドロキシブチレートデヒドロゲナーゼ;3.ジオールオキシドレダクターゼ;4.アルデヒドデヒドロゲナーゼ;および5.補酵素Aトランスフェラーゼ;および6.PHAシンテターゼである。
【図3】図3Aおよび図3Bは、PHA4400:TC(2:1)ロッドからのテトラサイクリンの放出(37℃,PBS,364.0nm)(n=4)のグラフである。図3Aは、時間に対する平均蓄積(cumalative)(%)放出である。図3Bは、時間の平方根に対する平均蓄積(%)放出である。
【図4】図4Aおよび図4Bは、PHA4400:TCN(2:1)ロッドからのテトラサイクリン(中性)の放出(37℃,PBS,357.6nm)(n=4)のグラフである。図4Aは、時間に対する平均蓄積(%)放出である。図4Bは、時間の平方根に対する平均蓄積(%)放出である。
【図5】図5Aおよび図5Bは、PHA3444−34%:TC(2:1)ロッドからのテトラサイクリンの放出(37℃,PBS,364.0nm)(n=4)のグラフである。図5Aは、時間に対する平均蓄積(%)放出を示す。図5Bは、時間の平方根に対する平均蓄積(%)放出を示す。
【図6】図6Aおよび図6Bは、PHA3444−34%:TCN(2:1)ロッドからの中性テトラサイクリン(TCN)の放出(37℃,PBS,364.0nm)(n=4)のグラフである。図6Aは、時間に対する平均蓄積(%)放出を示す。図6Bは、時間の平方根に対する平均蓄積(%)放出を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリ−4−ヒドロキシブチレートに一様に分布した薬物を含む、生分解性制御放出薬物送達系であって、該薬物は、デバイスに対して50重量パーセントまでの充填パーセントで、該ポリマーに取り込まれる、生分解性制御放出薬物送達システム。
【請求項2】
前記薬物の60%未満が、10日後に、インビトロで放出される、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項3】
前記薬物の35%未満が、10日後に、インビトロで放出される、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項4】
請求項1に記載の薬物送達システムであって、
前記薬物が、タンパク質分子、ペプチド分子、ポリサッカリド分子、核酸分子および合成有機化合物または天然有機化合物からなる群より選択される、薬物送達システム。
【請求項5】
前記薬物が、抗生物質である、請求項4に記載の薬物送達システム。
【請求項6】
前記薬物が、医療用デバイス上に被覆されている、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項7】
前記デバイスが、ポリ−4−ヒドロキシブチレートまたはそのコポリマーから形成されている、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項8】
前記ポリ−4−ヒドロキシブチレートまたはそのコポリマーが、ステントから形成されているか、またはステント上に被覆されている、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項9】
顆粒、シート、フィルム、粒子、および鋳型形態からなる群より選択される形態である、
請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項10】
前記コポリマーが、3−ヒドロキシブチレートと4−ヒドロキシブチレートとのコポリマーである、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項11】
前記コポリマーが、4−ヒドロキシブチレートとグリコレートとのコポリマーである、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項12】
前記デバイスが、前記薬物の線形放出を示す、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項13】
前記デバイスが、前記薬物の0次放出を示す、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項14】
前記デバイスが、薬物のバースト放出をしない、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項15】
前記デバイスが、少なくとも21日間に亘って薬物を放出する、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項16】
前記デバイスが、少なくとも1ヶ月間に亘って薬物を放出する、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項17】
前記デバイスが、少なくとも3ヶ月間に亘って薬物を放出する、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項18】
前記デバイスが、少なくとも6ヶ月間に亘って薬物を放出する、請求項1に記載の薬物送達システム。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれかに記載のデバイスを、それを必要する個体に投与する工程を包含する、薬物送達方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−528853(P2007−528853A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518932(P2006−518932)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/022040
【国際公開番号】WO2005/007195
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(501347936)テファ, インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】