説明

微細バブル含有液体生成装置及び微細バブル含有液体生成方法

【課題】効率的に気体を供給しつつ微細バブル含有液体を生成することが可能な微細バブル含有液体生成装置を提供することである。
【解決手段】
貯液槽からの液体に気体を供給する気体供給機構を有し、気体の供給された液体内に微細バブルを発生させて微細バブル含有液体を生成し、該微細バブル含有液体を前記貯液槽に戻すようにしたバブル含有液体生成装置であって、所定タイミングから第1の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第1制御手段(20:S12)と、前記液体に供給される気体の量が所定量に達したか否かを判定する判定手段(20:S13)と、前記液体に供給される気体の量が所定量に達したと判定されたときに、前記第1の流量よりも少ない第2の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第2制御手段(20:S15)とを有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所謂、マイクロバブル、マイクロナノバブル、ナノバブル等と呼ばれる極めて微細なバブルが混在した液体を生成する微細バブル含有液体生成装置及び微細バブル含有液体生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体内に微細気泡(微細バブル)を発生させて微細バブル含有液を生成する装置が提案されている(特許文献1)。この従来の装置では、電界槽で水を電気分解して発生させた酸素ガス及び水素ガスを水に混ぜてそのガス含有水を加圧し、その加圧によりガス溶存濃度の高められた水の圧力開放によって微細バブルを発生させている。そして、その微細バブルの発生により得られた微細バブル含有液を前記酸素ガス及び水素ガスを混ぜるべき水として戻すようにしている。
【0003】
このような装置では、液体(水)へのガス(酸素ガス、水素ガス)の供給、ガス含有液の加圧によるガス溶存液の生成、及び加圧状態のガス溶存液の圧力開放による微細バブルの発生が順次繰り返しなされることにより、液中の微細バブルの量が増大していくようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−115594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の装置では、定常的な量の気体(酸素ガス、水素ガス)が液体(水)に供給されており、該液体が液体内に気体がそれ以上溶けることのできない限界状態になっても、その定常的な量の気体の供給が維持されるので、効率的な気体の供給がなされているとはいえない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、効率的に気体を供給しつつ微細バブル含有液体を生成することが可能な微細バブル含有液体生成装置及び微細バブル含有液体生成方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る微細バブル含有液体生成装置は、貯液槽からの液体に気体を供給する気体供給機構を有し、該気体供給機構により気体の供給された液体を加圧及び減圧することで該液体内に微細バブルを発生させて微細バブル含有液体を生成し、該微細バブル含有液体を前記貯液槽に戻すようにしたバブル含有液体生成装置であって、所定タイミングから第1の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第1制御手段と、前記気体供給機構によって前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したか否かを判定する判定手段と、該判定手段によって前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したと判定されたときに、前記第1の流量よりも少ない第2の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第2制御手段とを有する構成となる。
【0008】
このような構成により、貯液槽からの液体に気体供給機構からの気体が供給され、その液体が加圧及び減圧されることにより当該液体中に微細バブルが発生し、その結果生成される微細バブル含有液体が貯液槽に戻されることが繰り返される過程で、当初(所定のタイミングから)は、前記気体が第1の流量にて前記液体に供給され、その気体の供給量が所定量に達すると、前記第1の流量より少ない第2の流量にて前記液体に前記気体が供給されるようになるので、当初第1の流量で供給される気体が液体中で比較的高い溶存状態(所定量の気体に依存した状態)となるときにその気体の供給量を低減させることができる。
【0009】
第1の流量より少ない第2の流量は、第1の流量にて供給された気体が溶存する液体中で発生した微細バブルの量に相当する気体の量を補償する程度の量に設定することができる。
【0010】
本発明に係る微細バブル含有液体生成装置において、前記判定手段は、前記第1の流量にて前記気体を供給する前記所定タイミングからの時間に基づいて判定する構成とすることができる。
【0011】
このような構成により、気体供給機構から第1の流量で供給される気体の供給量を時間に換算して把握するので、前記供給量が所定量を超えたか否かを容易に判定することができる。
【0012】
また、本発明に係る微細バブル含有液体生成装置において、前記貯液槽に溜められている微細バブル含有液体中の微細バブルの量を検出するバブル量検出手段を有し、前記第2制御手段は、前記バブル量検出手段にて検出された微細バブルの量に基づいて前記液体に供給する前記気体の前記第2の流量を制御する構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、貯液槽に溜められている微細バブル含有液体中の微細バブルの量(例えば、微細バブルの数)に基づいて供給する気体の第1の流量より少ない第2の流量が制御されるので、供給された気体の溶存する液体中で発生した微細バブルの量(例えば、個数)に相当する気体の量を補償する程度の量の気体をより確実に液体に供給することができるようになる。
【0014】
本発明に係る微細バブル含有液体生成方法は、貯液槽からの液体に気体を供給する気体供給機構を有し、該気体供給機構により気体の供給された液体を加圧及び減圧することで該液体内に微細バブルを発生させて微細バブル含有液体を生成し、該微細バブル含有液体を前記貯液槽に戻すようにしたバブル含有液体生成方法であって、所定タイミングから第1の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第1制御ステップと、前記気体供給機構によって前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したか否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにて前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したと判定されたときに、前記第1の流量よりも少ない第2の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第2制御ステップとを有する構成となる。
【0015】
また、本発明に係る微細バブル含有液体生成方法において、前記判定ステップは、前記第1の流量にて前記気体を供給する前記所定タイミングからの時間に基づいて判定する構成とすることができる。
【0016】
更に、本発明に係る微細バブル含有液体生成方法において、前記第2制御ステップは、前記貯液槽に溜められている微細バブル含有液中の微細バブルの量を検出するバブル量検出手段にて検出された微細バブルの量に基づいて前記液体に供給する前記気体の前記第2の流量を制御する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る微細バブル含有液体生成装置及び微細バブル含有液生成方法によれば、当初(所定のタイミングから)は気体が第1の流量にて液体に供給され、その気体の供給量が所定量に達すると、前記第1の流量より少ない第2の流量にて前記液体に前記気体が供給され、当初第1の流量で供給される気体が液体中で比較的高い溶存状態(所定量の気体に依存した状態)となるときにその気体の供給量を低減させることができるので、効率的に気体を供給しつつ微細バブル含有液体を生成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る微細バブル含有液体生成装置を示す図である。
【図2】図1に示す微細バブル含有液体生成装置の制御を行う処理系統を示すブロック図である。
【図3】気体の供給流量をパラメータとした図1に示す微細バブル含有液体生成装置の運転時間と液体内の気体溶存量との関係を示す図である。
【図4】図2に示す処理系における処理ユニットでの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0020】
本発明の実施の形態に係る微細バブル含有液体生成装置は、図1に示すように構成されている。図1において、微細バブル含有液体生成装置100は、液体W(例えば、純水あるいは微細バブルを含む純水)を貯める貯液槽11を有している。貯液槽11から延びる送通管12aがポンプ13の吸引口に結合されており、貯液槽11内の液体Wが送通管12aを通ってポンプ13に吸引されるようになっている。送通管12aの貯液槽11とポンプ13との間の部位に気体供給部14から延びる送通管12bが連結されている。気体供給部14は、気体(例えば、窒素ガス)を送通管12bに送出する。送通管12bには通過する気体の流量を調整する流量調整弁15が設けられている。流量調整弁15は、アクチュエータ16(電磁弁、モータ等)によって連続的、あるいは、段階的にその開度が調整されるように駆動される。気体供給部14からの気体が流量調整弁15の開度に応じた流量(単位時間当たりの量)にて送通管12bを通って送通管12a中の液体Wに供給される。なお、送通管12aに結合する送通管12b、気体供給部14及び流量調整弁15が全体として貯液槽11からの液体Wに気体を供給する気体供給機構を構成する。
【0021】
ポンプ13の吐出口から延びる送通管12cが加圧槽17に結合され、更に、加圧槽17から延びる送通管12dがバブル発生ユニット19の入力口に結合されている。そして、バブル発生ユニット19の出力口に結合された送通管12eが貯液槽11まで延びている。
【0022】
上記構成の微細バブル含有液体発生装置では、ポンプ13によって貯液槽11から吸引されて送通管12aを通る液体Wに気体供給部14から流量調整弁15の設けられた送通管12bを通って供給される気体が混ぜられる。そして、その気体の混ぜられた液体Wは、ポンプ13によって送通管12cを通して加圧槽17に圧送され、加圧槽17内に一時的に溜められる。加圧槽17では、前記気体の混ぜられた液体Wが加圧され、その液体W中に気体が溶融して、液体W中の溶存気体濃度が上昇し、過飽和あるいはそれに近い状態となった気体溶存液が生成される。なお、加圧槽17内の圧力は、圧力調整器18によって調節可能になっている。
【0023】
加圧槽17内に貯留された気体溶存液が加圧された状態を維持しつつ送通管12dを通ってバブル発生ユニット19に供給される。バブル発生ユニット19は、複数のオリフィスを有しており、加圧状態の気体溶存液が複数のオリフィスを通過する際の圧力開放によって、液体中に微細バブル(バブルの大きさに応じて、例えば、マイクロバブル、マイクロナノバブル、ナノバブル等と呼ばれる)が発生する。バブル発生ユニット19にて発生する微細バブルにより生成された微細バブル含有液体は、バブル発生ユニット19から送通管12eを通って貯液槽11に戻される。そして、前述した貯液槽11からの液体への気体の供給、気体が混ざった液体の加圧及び減圧による微細バブルの発生、その結果生成される微細バブル含有液体の貯液槽11への戻しが繰り返されることにより、貯液槽11に貯留される液体W(微細バブル含有液体)中の微細バブルの量(個数)が増加していく。
【0024】
上述したように動作する微細バブル含有液体生成装置100の制御系は、図2に示すように構成されている。
【0025】
図2において、処理ユニット20には、流量調整弁15の開度を調整するためのアクチュエータ16、及び貯液槽11内に設けられて液体W中の微細バブルの量(個数)に応じた検出信号を出力するパーティクルセンサ21(図1参照)が接続されるとともに、タイマ22が接続されている。処理ユニット20は、タイマ22からの計時情報及びパーティクルセンサ21からの検出信号に基づいてアクチュエータ16の駆動制御を行って流量調整弁15の開度調整、即ち、送通管12aを通る液体Wに供給すべき気体の流量調整を行う。
【0026】
ところで、微細バブル含有液体生成装置100において、気体(例えば、窒素ガス)の供給流量(2.0L/min,1.0L/min、0.6L/min)をパラメータとしてその運転時間と貯液槽11に貯留される液体W(例えば、40Lの純水あるいは微細バブルを含む純水)中の気体の溶存量との関係が図3に示すようになった。この関係から、供給する気体の流量が大きいほど、気体溶存量が所定量(飽和状態)に達するまでの時間は短く、それに達した後は、気体を供給しても液中の気体の溶存量は増加しないことが判った。従って、生成される微細バブル含有液体中の気体の溶存量が所定量に達した後は、多い流量での気体の供給は無駄になってしまう。
【0027】
そこで、処理ユニット20は、図4に示す手順に従って処理を実行する。
【0028】
ポンプ13を起動させて微細バブル含有液の生成処理が開始されたタイミング(所定のタイミング)で、処理ユニット20は、タイマ22をスタートさせる(S11)。そして、処理ユニット20は、タイマ22での計測時間Tが所定時間To(図3参照)に達したか否か(S13)を監視しつつ(判定手段)、気体供給部14から送通管12bを通って貯液槽11から送通管12aを通る液体Wへの気体の流量が比較的多い第1の流量(例えば、2.0L/min)となるように流量調整弁15を駆動させるアクチュエータ16を制御する(S12:第1制御手段)。これにより、ポンプ13によって貯液槽11から吸引されて送通管12aを通る液体Wに気体供給部14からの気体が比較的多い第1の流量にて送通管12bを通って供給される状態が維持されつつ、前述したように加圧槽17及びバブル発生ユニット19での加圧及び減圧を経て生成される微細バブル含有液が貯液槽11に戻され、貯液槽11内の微細バブル含有液中の微細バブルの量が増加していく。
【0029】
上記の過程で、処理ユニット20は、タイマ22での計測時間Tが所定時間Toに達すると(S13でYES)、液体に供給された気体の量が所定量(例えば、貯液槽11に貯留される微細バブル含有液体の溶存気体が飽和状態になるだけの量)に達したものとして、気体供給部14から送通管12bを通って貯液槽11から送通管12aを通る液体Wへの気体の流量を前記第1の流量からそれより少ない第2の流量に切換るように流量調整弁15を駆動させるアクチュエータ16を制御する(S14:第2制御手段)。具体的には、処理ユニット20は、パーティクルセンサ21からの検出信号に基づいて、前記供給される気体の量が、液体中で発生した微細バブルの量に相当する気体の量を補償する程度の比較的少ない第2の流量となるように制御する。具体例としては、計測時間Tが所定時間Toに達した時の貯留槽11内に含有される微細バブルの量(前記検出信号で表される個数)に相当する気体の量を補償する程度の比較的少ない第2の流量となるように制御することをあげることができる。なお、貯留槽11内に含有される微細バブルの減少量と第2の流量との関係は例えば実験などで求めて予め設定することができる。処理ユニット20は、停止の指示がなされたか否かを監視しつつ(S15)、上記のように貯液槽11からの液体に供給される気体の流量を継続して前記第2の流量に制御する。これにより、ポンプ13によって貯液槽11から吸引されて送通管12aを通る液体Wに気体供給部14から比較的少ない第2の流量にて送通管12bを通って供給される状態が維持されつつ、前述したように加圧槽17及びバブル発生ユニット19での加圧及び減圧を経て生成される微細バブル含有液が貯液槽11に戻され、貯液槽11に貯留される微細バブル含有液中の微細バブルの量が増大しつつ溶存気体の濃度が所定量(飽和状態)に維持される。
【0030】
気体供給部14から液体(微細バブル含有液)に供給される気体の流量が第2の流量に制御されつつ微細バブル含有液の生成がなされる過程で、例えば、作業者による操作部の操作に基づいて停止の指示がなされると(S15でYES)、処理ユニット20は、微細バブル含有液体生成装置100(ポンプ13、気体供給部14)を停止させる。
【0031】
前述したようにして生成されて貯液槽11に貯められた微細バブル含有液体は、半導体ウェーハや液晶のガラス基板の洗浄等に利用することができる。
【0032】
前述した微細バブル含有液生成装置100によれば、貯液槽11からの液体Wに気体供給部14からの気体が供給され、その液体Wが加圧及び減圧されることにより当該液体W中に微細バブルが発生し、その結果生成される微細バブル含有液体が貯液槽11に戻されることが繰り返される過程で、当初(装置の起動タイミングから)は、前記気体が比較的多い第1の流量にて前記液体に供給され、その気体の供給量が所定量に達したと見込まれる所定時間Toが経過すると、液体中で発生した微細バブルの量に相当する気体の量を補償する程度の比較的少ない第2の流量にて前記液体に前記気体が供給されるようになるので、当初第1の流量で供給される気体が微細バブル含有液体中で比較的高い溶存状態(飽和状態)となるときにその気体の供給量を低減させることになり、効率的に気体を供給しつつ微細バブル含有液体を生成することができるようになる。
【0033】
なお、前述した微細バブル含有液生成装置100では、第1の流量にて供給す気体の供給量が所定量に達したことを、時間によって判定している(S11、S13参照)が、実際に供給される気体の積算量から判定することや、貯液槽11に溜められる微細バブル含有液体中の溶存気体の検出量に基づいて判定することもできる。
【0034】
また、第2の流量は、パーティクルセンサ21からの検出信号に基づいて制御されるものであったが、第1の流量より少ない固定値に決めておくこともできる。
【0035】
第2の流量による気体の供給は、第1の流量での気体供給後に継続的に行なっても、断続的に行なってもよい。また、微細バブル含有液体の生成にあたり、例えば事前に貯液槽の液体内の微細バブルの量をパーティクルセンサで検出しておき、微細バブル量が予め設定した所定量より低いと検出された場合は第1の流量にて気体を供給し、所定量の微細バブル量に到達した以降は、第2の流量にて気体を供給するように気体供給機構を制御するようにしてもよい。
【0036】
なお、微細バブル生成の機構については、上述した圧力開放式以外にも、旋回式等、微細バブルを発生させる機構であればよい。
【符号の説明】
【0037】
11 貯液槽
12a、12b、12c、12d、12e 送通管
13 ポンプ
14 気体供給部
15 流量調整弁
16 アクチュエータ
17 加圧槽
18 圧力調整器
19 バブル発生ユニット
20 処理ユニット
21 パーティクルセンサ
22 タイマ
100 微細バブル含有液体生成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯液槽からの液体に気体を供給する気体供給機構を有し、該気体供給機構により気体の供給された液体を加圧及び減圧することで該液体内に微細バブルを発生させて微細バブル含有液体を生成し、該微細バブル含有液体を前記貯液槽に戻すようにしたバブル含有液体生成装置であって、
所定タイミングから第1の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第1制御手段と、
前記気体供給機構によって前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したか否かを判定する判定手段と、
該判定手段によって前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したと判定されたときに、前記第1の流量よりも少ない第2の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第2制御手段とを有する微細バブル含有液体生成装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記第1の流量にて前記気体を供給する前記所定タイミングからの時間に基づいて判定する請求項1記載の微細バブル含有液体生成装置。
【請求項3】
前記貯液槽に溜められている微細バブル含有液体中の微細バブルの量を検出するバブル量検出手段を有し、
前記第2制御手段は、前記バブル量検出手段にて検出された微細バブルの量に基づいて前記液体に供給する前記気体の前記第2の流量を制御する請求項1または2に記載の微細バブル含有液体生成装置。
【請求項4】
貯液槽からの液体に気体を供給する気体供給機構を有し、該気体供給機構により気体の供給された液体を加圧及び減圧することで該液体内に微細バブルを発生させて微細バブル含有液体を生成し、該微細バブル含有液体を前記貯液槽に戻すようにしたバブル含有液体生成方法であって、
所定タイミングから第1の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第1制御ステップと、
前記気体供給機構によって前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したか否かを判定する判定ステップと、
該判定ステップにて前記所定タイミングから前記液体に供給される気体の量が所定量に達したと判定されたときに、前記第1の流量よりも少ない第2の流量にて前記気体を前記液体に供給するように前記気体供給機構を制御する第2制御ステップとを有する微細バブル含有液体生成方法。
【請求項5】
前記判定ステップは、前記第1の流量にて前記気体を供給する前記所定タイミングからの時間に基づいて判定する請求項4記載の微細バブル含有液体生成方法。
【請求項6】
前記第2制御ステップは、前記貯液槽に溜められている微細バブル含有液中の微細バブルの量を検出するバブル量検出手段にて検出された微細バブルの量に基づいて前記液体に供給する前記気体の前記第2の流量を制御する請求項1または2に記載の微細バブル含有液体生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−106149(P2012−106149A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254660(P2010−254660)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】