説明

心臓血管疾患のための医薬としての、2−および/または4−置換のアンドロスタンおよびアンドロステンのアミノオキシム誘導体

本発明は、2−および/または4−置換アンドロスタン類およびアンドロステン類の3−位の新規なアミノオキシム誘導体、その製造方法、ならびに、心臓血管疾患(例えば、心不全および高血圧など)の処置のためのこれらを含有する医薬組成物に関する。より詳細には、一般式(I)を有する化合物(式中、置換基は、本出願に詳細に記載した意味を有する)を記述する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iを有する化合物:
【化1】

[式中、
Aは、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C6アルキレンまたはC3〜C6シクロアルキレンであり;
およびRは、同じであっても異なっていてもよく、H、C1〜C6アルキル、フェニル-C1〜C4アルキルであるか、あるいは、RおよびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により酸素、硫黄、または窒素からなる群から選択される別のヘテロ原子を含んでいてもよい、置換または非置換の不飽和または飽和4-, 5-, または6-員の単環式複素環を形成していてもよく、かつ、RおよびRは、場合により、1個以上のヒドロキシ基、メトキシ基、またはエトキシ基で置換されていてもよく;
がアルキル基である場合には、RおよびAは、窒素原子と一緒になって置換または非置換の不飽和または飽和4-, 5-, または6-員の単環式複素環を形成していてもよく;
は、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、またはブロモであり;
4-位の記号 --- が単結合を表す場合には、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、C1〜C6アルキル、またはヒドロキシであり、かつ、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、またはヒドロキシであり;
およびRは、4-位の記号 --- が単結合を表す場合には、それらが結合している炭素原子と一緒になって、スピロシクロプロパン環またはスピロシクロペンタン環を形成してもよく;
4-位の記号 --- が二重結合を表す場合には、Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、C1〜C6アルキル、またはヒドロキシであり、かつ、Rは存在せず;
は、H、またはOR10であるか、あるいは、4-位もしくは5-位の記号 --- が二重結合を表す場合には存在せず;
およびRは、4-位および5-位の記号 --- が単結合を表す場合には、一緒になってオキシラン環またはシクロプロパン環を形成してもよく;
アンドロスタン骨格の6-位の炭素原子をRと連結する結合 --- が二重結合である場合には、Rは、Oであってケト基を意味するか、
【化2】

、またはCR12R13であり;
アンドロスタン骨格の7-位の炭素原子をRと連結する結合 --- が二重結合である場合には、Rは、Oであってケト基を意味するか、
【化3】

、またはCR12R13であり;
アンドロスタン骨格の6-位の炭素原子をRと連結する結合 --- が単結合である場合には、Rは、H、C1〜C6アルキル基、OR14、ビニル、エチニル、CHO、COOR15、ONO2、NHCHO、スピロシクロプロパン、またはスピロオキシランであり、前記アルキル基は、場合により1個以上のヒドロキシ、メトキシ、またはエトキシで置換されていてもよく;
およびRは、4-位、5-位、および6-位の記号 --- が単結合を表す場合には、一緒になってオキシラン環またはシクロプロパン環を形成してもよく;
アンドロスタン骨格の7-位の炭素原子をRと連結する結合 --- が単結合である場合には、Rは、H、C1〜C6アルキル基、OR14、ビニル、エチニル、CHO、COOR15、ONO2、NHCHO、スピロシクロプロパン、またはスピロオキシランであり、前記アルキル基は、場合により1個以上のヒドロキシ、メトキシ、またはエトキシで置換されていてもよく;
は、アンドロスタン骨格の17-位の結合 --- が単結合である場合には、H、C1〜C6アルキル、またはC2〜C7アルキルカルボニル基であり、アンドロスタン骨格の17-位の結合 --- が二重結合である場合にはRは存在せず;
10は、H、C1〜C6アルキル、またはC2〜C7アルキルカルボニル基であり;
11は、H、C1〜C6アルキル、またはC2〜C7アルキルカルボニル基であり;
12およびR13は、同じであっても異なっていてもよく、H、C1〜C6アルキル、またはFであり;
14は、H、C1〜C6アルキル、またはC2〜C7アルキルカルボニル基であり;
15は、H、C1〜C6アルキルであり;
10、R11、R12、R13、R14、およびR15は、同じ化合物の異なる位置に存在する場合には、同じであっても異なっていてもよく;
記号:
【化4】

は、E-またはZ-ジアステレオ異性体を表し;
4-位、5-位、6-位、7-位、および17-位の記号 --- は、独立に、単結合または二重結合を表し、かつ、前記記号が6-位、7-位、または17-位の環外単結合である場合には、α配置であってもβ配置であってもよく;
但し、
がHであり且つRがメチルである場合には、RおよびRはケト基の意味を有さず;
がヒドロキシであり且つRがヒドロキシ、フルオロ、ブロモ、およびクロロではない場合、ならびにRがヒドロキシであり且つRがヒドロキシ、フルオロ、ブロモ、およびクロロではない場合には、R、RおよびRは、同時に水素ではない
ことを条件とする]。
【請求項2】
以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4,4-ジメチルアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4,4-ジメチルアンドロスタ-5-エン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4,4-ジメチルアンドロスタン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4,4-ジメチルアンドロスタ-5-エン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4,4-ジメチルアンドロスタン-6,17-ジオン
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4,4-ジメチル-5α-ヒドロキシアンドロスタン-6,17-ジオン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロプロパンアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロプロパンアンドロスタ-5-エン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロプロパンアンドロスタン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロプロパンアンドロスタ-5-エン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロプロパンアンドロスタン-6,17-ジオン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4β-エチルアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4β-エチルアンドロスタン-6,17-ジオン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4β-エチル-6α-ヒドロキシアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4β-エチル-6β-ヒドロキシアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4β-エチルアンドロスタン-6β,17β-ジオール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4α-エチルアンドロスタン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4α-エチルアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4α-フルオロアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4α-フルオロアンドロスタン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロアンドロスタン-17β-オール、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロ-17β-ヒドロキシアンドロスタン-6-オン、
3-(E)-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロ-6-(E)-ヒドロキシイミノアンドロスタン-17β-オール、
3-(E)-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロ-6-(E)-メトキシイミノアンドロスタン-17β-オール、
3-(E)-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロ-6-(E)-ヒドロキシイミノアンドロスタン-17-オン、
3-(E)-(2-アミノエトキシイミノ)-2α-フルオロ-6-(E)-メトキシイミノアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロペンタンアンドロスタン-17-オン、
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロペンタンアンドロスタン-17β-オール,
E 3-(2-アミノエトキシイミノ)-4-スピロシクロペンタンアンドロスタン-6α,17β-ジオール、
ならびに、対応する3-(3-アミノプロポキシイミノ)誘導体、3-(2-N-メチルアミノエトキシイミノ)誘導体、3-(3-N-メチルアミノプロポキシイミノ)誘導体、3-(1-アミノ-2-メチル-2-プロピルオキシイミノ)誘導体、3-(3-(R)-ピロリジニルオキシイミノ)誘導体、3-(3-(S)-ピロリジニルオキシイミノ)誘導体、3-(3-アゼチジニルオキシイミノ)誘導体、3-(4-ピペリジニルオキシイミノ)誘導体、および(E)-3-(2-ジメチルアミノエトキシイミノ)誘導体。
【請求項3】
一般式IIの化合物:
【化5】

(式中、R、R、R、R、R、R、R、および記号 --- は、は、請求項1で定義した意味を有する)
を、一般式(III)の化合物:
R1R2N-A-ONH2 (III)
(式中、R、R、およびAは、は、請求項1で定義した意味を有する)
と反応させる工程を含む、請求項1に記載の化合物の製造方法。
【請求項4】
前記反応を、極性溶媒中、0℃から還流温度までの範囲の温度で行う、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
医薬の製造のための、請求項1または2に記載の化合物の使用。
【請求項6】
前記医薬が、心臓血管疾患およびその器官合併症の治療に有用である、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
心臓血管疾患が、心不全および/または高血圧である、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
請求項1または2に記載の化合物の1種以上を、賦形剤および/または医薬品として許容可能な希釈剤と組み合わせて含む、医薬組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の化合物の1種以上を、適切な賦形剤と混合する工程を含む、請求項8に記載の医薬組成物の製造方法。
【請求項10】
治療上有効量の請求項1または2に記載の化合物を投与する工程を含む、心臓血管疾患に罹患している哺乳動物の治療方法。

【公表番号】特表2011−500524(P2011−500524A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528341(P2010−528341)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/062483
【国際公開番号】WO2009/047101
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(591043248)シグマ−タウ・インドゥストリエ・ファルマチェウチケ・リウニテ・ソシエタ・ペル・アチオニ (92)
【氏名又は名称原語表記】SIGMA−TAU INDUSTRIE FARMACEUTICHE RIUNITE SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】