説明

患者を監視する方法および装置

【課題】警報状態を通報し、離れたところにあるケア提供者その他保健職員のファクシミリまたはコンピュータにステータスリポートを送信することによって、ケア提供者に患者の状態を通知することができる、リモート制御可能な医療装置システムが必要とされている。
【解決手段】インタフェースユニット(14)と、患者(18)に接続された医療装置(12)とを含むリモートプログラムおよびアクセス可能な医療装置システム(10)が開示される。人は、電話(48)やコンピュータ(50)等のトランシーバを通じて、離れたところにある医療装置から、可聴の、電気的な、または紙の形で、ステータスリポートを得ることができる。更に、その人は、医療装置に関連するプロトコルを変更したり、医療装置に関連する警報の離れた場所への注意を喚起されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用の、リモートアクセス可能なヘルスケアシステムに関する。より詳細には、本発明は、患者から離れたところにいるヘルスケア提供者が患者の現在の医学的状態のステータスを監視することができ、患者のプロトコルを編集し、患者のプロトコルの変更を文書化し、ヘルスケア提供者に警報状態を通報する、患者医療装置に関連するシステムに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
健康にかかるコストの上昇や、病室のコストが高いこと、患者に快適さと便利さを供給したいという要望から、医療産業は、様々な病気を煩っている患者用の在宅ケアを促進してきた。多くの患者に様々な医療装置に接続される必要がある。このような医療装置は、患者の健康状態のパラメータを頻繁に監視し、患者のニーズの変化に伴い調節すべき制御を有している。療法の変化により、プロトコル全体をプログラムする必要が生じる場合もある。こういった医療装置の初期のバージョンにおいては、装置のプロトコルを調節するのにケア提供者が物理的にその場にいなけらばならなかった。このような再プログラミングには、多くのコストと多くの時間が必要である。
【0003】
更に、現在、病院等のヘルスケア提供者やヘルスケアの代金を支払う健康保険機関は、全ての医療手続を裏付ける文書化をしばしば要求することがある。例えば、健康保険機関は、患者が費用の払い戻しを受けるためには、患者の健康状態を測定する特定のパラメータが一定のレベルにあることを要求する場合がある。または、上記健康保険機関は、その装置が実際に意図通りに使われているという証拠を要求する場合がある。また、家にいる患者や患者の介護者は、家庭ではケア提供者に医療装置に関連する警報が発生したことを通知しない場合が多く、場合によっては、警報状態に対して患者が装置をみだりに変更してしまうことがある。
【0004】
従って、警報状態を通報し、離れたところにあるケア提供者その他保健職員のファクシミリまたはコンピュータにステータスリポートを送信することによって、ケア提供者に患者の状態を通知することができる、リモート制御可能な医療装置システムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、リモートプログラム可能な医療装置システム、および上述の目的を達成するリモートトランシーバを経由して医療装置システムをリモートプログラムする方法を対象とする。
【0006】
本発明のシステムによって、ケア提供者は、音声合成の命令を受信した後プッシュボタン式のキーパッドを有するリモートトランシーバによって、患者に関連する離れたところにある医療装置から、患者のステータスを得、患者のプロトコルを変更し、あるいは、文書化を要求することができる。この方法は、簡単に使用でき、訓練が不要である。これによって、ケア提供者は、どこに電話があろうとも上述の機能を行うことができる。ケア提供者がコンピュータにアクセスできるのであれば、ケア提供者は上述の電話の場合と同じ機能を果たすオプションを有するだけでなく、患者のステータスがグラフまたは表の形で変化した時に患者のリアルタイムのステータスをコンピュータの画面上で見たり、所望のパラメータのファイルをシステムに送信して医療装置をプログラムすることもできる。
【0007】
ケア提供者のコンピュータはまた、システムに、設定した時間間隔で特定の場所に自動的にステータスリポートを送信し、ケア提供者を自動的に呼び出して警報状態を通報するようにるように命令してもよい。更に、システムは、中央データ記憶ロケーションにアクセスすることによって、単一のプログラミングセッションで、1人またはそれよりも多い患者に接続された多数の医療装置をリモートプログラムしたり、多数の患者のプロトコルをリモートプログラムしてもよい。
【0008】
これらのおよびその他の科点を達成するために、およびそれらにおいて実施され概説されている本発明の目的に従って、本発明は、プログラム可能なプロトコルを有する、リモートプログラムおよびアクセスが可能な医療装置システムを規定する。本医療装置システムは、プッシュボタン式の電話やコンピュータ等の、リモートトランシーバによってリモートプログラム可能である。または、本医療装置は、プログラム可能なプロトコルを有していなくてもよい。例えば、装置は患者の生存徴候のみを監視してもよい。本発明のリモートプログラム可能な医療装置システムは、プログラム可能なプロトコルまたは活動の記録を記憶するメモリと、リモートトランシーバに音声信号を送信し、離れたところにあるファクシミリまたはコンピュータにデータを送信し、リモートトランシーバからリモートプログラミング信号を受信するリモート通信ポートとを含む。システムはまた、音声信号を記憶する音声記憶ユニットと、プロセッサも含む。プロセッサは、(1)リモート通信ポートに連結されて、リモートプログラミング信号の受信に応答してプログラム可能なプロトコルを処理し、(2)音声記憶ユニットに連結されて、音声記憶ユニットからの音声信号にアクセスし、(3)メモリに連結されて、メモリからのプログラム可能なプロトコルにアクセスする。
【0009】
更に態様において、本発明は、メモリ内に記憶されたプログラム可能な警報ルーチンを有する医療装置を含む。医療装置システムは、データポートと、インタフェースデータポートを経由して医療装置上の医療装置データポートと連結されたまたは一体のインタフェースユニットとを有する、医療装置を含む。インタフェースユニットは更に、警報状態が発生したことを示す音声信号を記憶する音声記憶ユニットと、音声信号を離れたところにあるプッシュボタン式のトランシーバに自動的に送信するか、または離れたところにあるファクシミリまたはコンピュータに警報状態に関するデータを自動的に送信するリモート通信ポートとを含む。インタフェースユニットはまた、プロセッサも含む。プロセッサは、(1)リモート通信ポートに連結されて、医療装置の警報信号の受信に応答して警報状態を処理し、(2)音声記憶ユニットに連結されて、音声記憶ユニットからの音声信号にアクセスし、(3)メモリに連結されて、メモリからの警報ルーチンにアクセスする。医療装置の警報からの信号は、医療装置データポートを経由してインタフェースデータポートに中継される。
【0010】
別の態様において、本発明は、プロトコルメモリ内に記憶されたプログラム可能なプロトコルを有する、リモートプログラム可能な医療装置システムを含む。本医療装置システムは、リモートトランシーバによってプログラム可能である。本医療装置システムは、インタフェースユニットと少なくとも1つの医療装置とを含み、それぞれの医療装置は、データポートと、インタフェースデータポートを経由してそれぞれの医療装置上の各データポートと連結されたまたは一体のインタフェースユニットとを有する。インタフェースユニットは更に、音声信号を記憶する音声記憶ユニットと、音声信号を離れたところにあるプッシュボタン式のトランシーバに送信し、離れたところにあるファクシミリまたはコンピュータにデータを送信し、リモートトランシーバからリモートプログラミング信号(離れたところにある電話の場合には、デュアルトーンマルチフリーケンシー信号等)を受信するリモート通信ポートとを含む。インタフェースユニットはまた、プロセッサも含む。プロセッサは、(1)リモート通信ポートに連結されて、リモートプログラミング信号の受信に応答してプログラム可能なプロトコルを処理し、(2)音声記憶ユニットに連結さ
れて、音声記憶ユニットからの音声信号にアクセスし、(3)メモリに連結されて、メモリからのプログラム可能なプロトコルにアクセスする。処理したプログラム可能なプロトコルは、プロセッサからインタフェースデータポートを経由して医療装置に中継される。
【0011】
別の態様において、本発明は、中央メモリロケーション内に記憶された多数の患者についてのプログラム可能なプロトコルを有する、リモートプログラム可能な医療装置システムを含む。医療装置システムは、リモートトランシーバによってプログラム可能である。システムは、離れたところにある中央データ記憶ユニットと、多数の患者に接続することができる多数の医療装置と、それぞれの患者についてのインタフェースユニットとを含み、それぞれの医療装置は、それぞれのインタフェースユニット上のデータポートと連結されたデータポートを有する。それぞれのインタフェースユニットは、音声信号を記憶する音声記憶ユニットと、デジタル信号を離れたところにある中央データ記憶ロケーションに送信し、離れたところにあるファクシミリまたはコンピュータにデータを送信し、離れたところにあるプッシュボタン式のトランシーバからのリモートプログラミング信号(コンピュータの場合には、デジタル信号等)を送受信するリモート通信ポートとを含む。それぞれのインタフェースユニットはまた、プロセッサも含む。プロセッサは、(1)そのリモート通信ポートに連結されて、リモートプログラミング信号の受信に応答してプログラム可能なプロトコルを処理し、(2)その音声記憶ユニットに連結されて、その音声記憶ユニットからの音声信号にアクセスし、(3)そのメモリに連結されて、そのメモリからのプログラム可能なプロトコルにアクセスする。処理したプログラム可能なプロトコルは、プロセッサからインタフェースデータポートを経由して医療装置に中継される。離れたところにある中央データ記憶ユニットは、音声信号を記憶する音声記憶ユニットと、音声信号を離れたところにあるプッシュボタン式のトランシーバに送信し、離れたところにあるファクシミリまたはコンピュータにデータを送信し、離れたところにあるプッシュボタン式のトランシーバからリモートプログラミング信号を受信する音声記憶ユニットと、医療装置のデータポートからの信号を送受信する第2の通信ポートとを含む。離れたところにある中央データ記憶ユニットは更に、プロセッサを含む。プロセッサは、(1)第1のリモート通信ポートに連結されて、リモートプログラミング信号の受信に応答してプログラム可能なプロトコルを処理し、(2)第2のリモート通信ポートに連結されて、患者のインタフェースユニットに送信するプログラム可能なプロトコルを処理し、(3)音声記憶ユニットに連結されて、音声記憶ユニットからの音声信号にアクセスし、(4)メモリに連結されて、メモリからのプログラム可能なプロトコルにアクセスする。処理したプログラム可能なプロトコルは、離れたところにある中央データ記憶ユニットのプロセッサから第2のリモート通信ポートを経由してインタフェースユニットのプロセッサに中継される。
【0012】
本発明の、従来技術よりも優れた更に目的、特徴および利点については、以下の図面の詳細な説明を添付の図面と共に考察すれば明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】それによってケア提供者が患者に関連する医療装置をリモートアクセスおよび制御することができる、本発明の医療システムを概略的に示すものである。
【図2】図1に示すシステムのインタフェース装置を概略的に示すものである。
【図3】インタフェースの一般的な制御方法を示すフロー図である。
【図4】システムのコンピュータプログラミングモードを示すフロー図である。
【図5】システムのアクセスコードメニューを示すフロー図である。
【図6】システムの警報制御メニューを示すフロー図である。
【図7】図8、図9、および図10の関係を示す。
【図8】機械的人工呼吸機と共に用いるようにした図3に示すシステムの、メインメニューの一部を示すフロー図(1)である。
【図9】機械的人工呼吸機と共に用いるようにした図3に示すシステムの、メインメニューの一部を示すフロー図(2)である。
【図10】機械的人工呼吸機と共に用いるようにした図3に示すシステムの、メインメニューの一部を示すフロー図(3)である。
【図11】機械的人工呼吸機と共に用いるようにしたシステムの、ファックスリポートメニューを示すフロー図である。
【図12】機械的人工呼吸機と共に用いるようにしたシステムの、ファイル送信メニューを示すフロー図である。
【図13】機械的人工呼吸機と共に用いるようにしたシステムの、プロトコル編集サブメニューを示すフロー図である。
【図14】生存徴候モニタと共に用いるようにした図3に示すシステムの、メインメニューの一部を示すフロー図である。
【図15】生存徴候モニタと共に用いるようにしたシステムの、ファックスリポートメニューを示すフロー図である。
【図16】生存徴候モニタと共に用いるようにしたシステムの、ファイル送信メニューを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の現在好適な実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な場合は全て、全図面を通じて同じ参照番号で同じまたは同様の部分を表す。
【0015】
本発明によれば、プッシュボタン式の電話やコンピュータ等のリモートトランシーバからの、リモートプログラミングおよび医療装置との通信を可能にする、リモートプログラム可能な医療装置システムが提供される。システムは、メモリと、音声記憶ユニットと、リモート通信ポートと、リモート通信ポートと音声記憶とメモリとに連結されたプロセッサとを含む。本明細書において、「プログラミング」、「プログラム可能」、および「処理」という用語は、動作、機能、およびデータ操作のホストを表す一般的な用語である、ということが理解されるべきである。従ってこれらの用語は、本明細書において、データ、パラメータ、プロトコル、およびコードの編集および削除に限定されるものではない。例えば、本明細書において用いるプログラミングや処理は、編集、変更、消去、入力、再入力、閲覧、再閲覧、ロック、および挿入の各機能を包含してもよい。
【0016】
本発明のシステムの例示的実施形態を図1に示し、概して参照番号10で示す。本明細書の実施においては、図1に示すように、リモートプログラム可能な医療装置システム10は、医療装置12とインタフェースユニット14とを含む。医療装置は、好ましくは、それを通じて患者データがセンサ等から送信されるワイヤ等の、患者との接続部16を含む。
【0017】
インタフェース14は、インタフェース14を医療装置12に接続するケーブル20と、インタフェース14の動作を制御する制御装置22と、インタフェース14の様々な状態を示す表示ライト24と、音声警報信号を供給する内部音声装置26とを含む。本明細書において実施される制御装置22は、リンクボタン28、ローカルボタン30、および送信ボタン32を含む。または、当業者ならば容易に理解されるように、ローカルボタン30はなくてもよい。表示ライト24は、待機ライト34と、電話/コンピュータライト36と、警報ライト38とを含む。制御装置22と表示ライト24との機能については、以下で詳細に説明する。インタフェース14はまた、好ましくは、リモート通信ポート40とローカル通信ポート42とを含む。
【0018】
インタフェース14と医療装置12とは、配線20を経由して連結する代わりに、それぞれが無線エミッタ/検波器の対を含む、インタフェースデータポート44と医療装置デ
ータポート46とを経由して通信してもよい。好ましくは、データポート44、46はそれぞれ赤外線またはRFエミッタ/検波器を含み、医療装置12とインタフェース14との間で無線通信することができる。他の無線通信ポートもまた用いてもよい。好ましくは電力ケーブル20が用いられて、インタフェース14を経由して医療装置12に電力を供給する。または、医療装置は、インタフェース14を通じて接続されるのとは反対に、電源(図示せず)に直接連結された自らの電力ケーブルを有していてもよい。
【0019】
本明細書の実施においては、リモート通信ポート42とローカル通信ポート40(もしあれば)はそれぞれ、当分野で周知の標準モデムを含む。モデムは、28800ボーまたはその他のボーレートで動作可能である。システムは、患者が病院にいるときの病院内の患者ステーション等、患者の近くにいるケア提供者が、ハードワイヤドリンクを通じて等ローカルポート40を通じてインタフェース14にアクセスすることができるようになっていてもよい。他方、ケア提供者が医療装置システム10から離れた場所にいる場合には、システムは、好ましくは、リンクボタン28を押すとリモート通信ポート42が起動するようになっている。このようにして、ケア提供者は、電話48やコンピュータ50等のリモートトランシーバを経由して、インタフェース14と通信することができる。インタフェース14は、別個のローカルポートとリモートポートを有する代わりに、そこを通って信号が入出力される単一のポートのみが設けられていてもよいことを理解されたい。
【0020】
便宜上、本説明においては、ケア提供者が電話またはパーソナルコンピュータを用いて医療装置12にリモートアクセスするものとして説明するが、様々なプロンプトや照会と独立して、およびそれらに応答しての両方でプログラミングパラメータを起動または選択することができるいかなるトランシーバ、ということも理解されたい。また、「リモートプッシュボタン式トランシーバ」という用語は、0−9と*と#のキーのあるキーが12個のキーパッドを有する従来技術のプッシュボタン式の電話に限定されない、ということも理解されるべきである。むしろ、本明細書において定義する「プッシュボタン式トランシーバ」という用語は、キーボードまたはその他データ入力システムを経由して信号を発生することができる全てのトランシーバのことを表し、従って、従来技術の電話等のDTMF信号を発生するトランシーバに限定されるものではない。本明細書において定義する他のタイプの「プッシュボタン式トランシーバ」の例には、キーボードおよび/またはカーソル制御装置を有するコンピュータ、従来技術のプッシュボタン式のトランシーバ、人間の声をパルス信号またはデジタル信号またはアナログ信号に変換する送信機、およびページャトランシーバを含む。
【0021】
図2を参照して、インタフェース14内に含まれる各要素をより詳細に説明する。上述のように、インタフェース14は、リモート通信ポート42と、ローカル通信ポート40と、プロトコルおよびイベントのメモリ52と、音声記憶ユニット54と、プロセッサ56と、音声シンテサイザ58と、アクセスコードメモリ60とを含む。または、プロトコルおよびイベントのメモリ52とプロセッサ56とは一体ユニットであってもよい。プロトコルメモリ52、音声記憶ユニット54、およびアクセスコードメモリ60は、全て同じメモリ装置(ランダムアクセスメモリ等)に収容されていてもよく、または別個のメモリユニット内にあってもよい。好ましくは、音声記憶ユニット54は読み取り専用メモリ(ROM)を含む。インタフェース14はまた、インタフェース14と医療装置12(ワイヤ20またはエミッタ/検波器44等を介して)の間で情報を中継するデータポート43も含む。音声シンテサイザ56は、デジタル音声信号を人間の声のサウンドをエミュレートする信号に変換する集積回路であることが好ましい。本明細書に具体化されるように、音声シンテサイザ58は、インタフェース14からのリモート電話48に出力される信号の変換に使用する必要があるだけであるため、リモート電話48またはリモートコンピュータ50からの入信号、またはリモートコンピュータ50への出信号の変換には必要ではない。音声シンテサイザは、市販のスピーチ合成チップを含んでもよい。
【0022】
リモート通信ポート42、ローカル通信ポート40、およびインタフェースデータポート44は全て、データバス62a、64a、および66aそれぞれを介してプロセッサに接続される。通信ポート40、42はトランシーバ48、50から信号を受信し、これら信号をバス62a、64aそれぞれを介してプロセッサ56に中継し、プロセッサ56は次にこれら信号を処理し、これら信号に応答して各種動作を実行する。ケア提供者が電話48からリモート通信モードを選択する場合、プロセッサ58はバス70aを介して音声記憶ユニット54からデジタル音声信号を受信し、これらデジタル音声信号をバス70bを介して音声シンテサイザ58に送信する。音声シンテサイザ58において、信号はヒューマンボイスエミュレート信号に変換される。これらヒューマンボイス信号は、バス62b、64b、および66bを介して音声シンテサイザ58からバス62a、64a、66aに送信され、バス62a、64a、66aはこれら信号をリモート通信ポート42、ローカル通信ポート40、およびインタフェースデータポート44それぞれに中継する。
【0023】
例えば、リモート電話48を操作しているケア提供者に指示を与える必要がある場合。プロセッサ56は、プロセッサ56を音声記憶ユニット54に接続しているデータバス70aを介して音声アドレス信号を送信する。音声アドレス信号は、リモートトランシーバ48に送信すべき特定の音声信号を含む音声記憶ユニット54におけるロケーションに対応する。音声アドレス信号を受信すると、特定の音声信号が音声記憶ユニット54からアクセスされて、データバス70aを介してプロセッサ56に送信される。次にプロセッサ56は、該音声信号をデータバス70bを介して音声シンテサイザ58に中継し、該音声シンテサイザ58はこの音声信号を変換して、該変換された音声信号をデータバス62bおよび62aを介してリモート通信ポート42に送信し、通信ポート42は該変換された信号をリモートトランシーバ48に送信する。
【0024】
音声記憶ユニット54から取り出された音声信号は、人間の声のデジタル化表現であるか、またはコンピュータ生成音声信号であってもよい(双方とも当技術分野で公知である)。デジタル音声信号は、音声シンテサイザ58により人間の声をエミュレートする信号に変換される。音声信号は、音声信号への応答の仕方、およびいずれのタイプの情報を送信すべきであるかをケア提供者に指示する。リモートトランシーバは複数のキーを有するキーパッドを備えたプッシュボタン式電話であってもよいため、ケア提供者は適切なキー(単数または複数)を押下することにより、DTMF信号をインタフェース14のリモート通信ポート42に返送する。しかし、リモートトランシーバはプッシュボタン式電話である必要はなく、DTMFまたは他の同様の信号を送受信可能な任意のトランシーバであることを理解されたい。例えば、リモートトランシーバは、コンピュータまたはポータブルリモートコントローラであってもよい。
【0025】
ケア提供者が送信したDTMF信号が、リモート電話48からインタフェース14のリモート通信ポート42へ送信されるリモートプログラミング信号である場合、リモート通信ポート42は該リモートプログラミング信号をデータバス62aを介してプロセッサ56に中継する。リモートプログラミング信号の受信に応答して、プロセッサ56はプロトコルメモリ52から、プログラミングプロトコルの特定のパラメータにアクセスする。パラメータにアクセスするために、プロセッサ56は、プロセッサ56とプロトコルメモリ52を連結するデータバス68を介してプロトコルアドレス信号を送信する。プロトコルアドレス信号は、パラメータを含むプロトコルメモリ52におけるロケーションに対応する。次にパラメータはプロトコルメモリ52からデータバス68を介してプロセッサ56に送信される。リモートプログラミング信号の性質に応じて、次にプロセッサ56は、編集、削除、または再検討のためのパラメータのリモートトランシーバ48、50への返信を含む多くの操作のうちの1つをパラメータに対して実行できる。処理のために、多くのタイプの信号またはコマンドをリモートトランシーバ48、050からインタフェース1
4に送信できることが、当業者には認識されよう。こういった信号、かかる信号の処理方法、およびかかる信号の効果の例については、本発明の動作の説明とともに以下に詳述する。
【0026】
本発明によれば、医療装置システム10は、インタフェース14および関連する医療装置12への望ましくないアクセスから保護するために、各種セキュリティ対策を組み込むことができる。重要なこととして、ユーザアクセスコードを使用して、複数桁の番号(好ましくは4桁の番号)であるユーザアクセスコードを有する人物以外からのアクセスを阻止できる。医療装置システム10には1つまたは複数のユーザアクセスコードを備えることが可能であり、該ユーザアクセスコードはアクセスコードメモリに記憶される。医療装置システム10との通信を開始するために、ケア提供者はリモートタッチトーントランシーバ48、50を介して、医療装置システム10に接続する。この接続は、ケア提供者から医療装置システム10(あるいは、医療装置システム10付近にある電話で会話中の患者)への呼によって、または患者からケア提供者への呼によって開始できる。いずれの方法であっても、ケア提供者は医療装置システム10に接続される。ケア提供者と医療装置システム10の間が接続されると、インタフェース14は、ケア提供者にユーザアクセスコードを入力するよう要求するように構成されることが好ましい。ケア提供者が有効なユーザアクセスコードを入力した場合(上述したように、いくつかの有効コードが存在する場合がある)、ケア提供者はプログラム可能プロトコルにアクセスする、および/またはそれをプログラムすることが可能である。
【0027】
プログラミングセッション中、ある状況においては(後述する)、ユーザアクセスコードを再検討、編集、および/または完全に削除し、かつ再入力することができる。任意のこれら機能を実行するために、ケア提供者はプログラミング信号をリモートトランシーバ48、50からインタフェース14に送信する。このプログラミング信号は、リモート通信ポート42を介してプロセッサ56に中継され、プロセッサ56は該信号を処理して、アクセスコードアドレス信号を生成する。ユーザアクセスコードを保持するアクセスコードメモリ60におけるメモリロケーションに対応するアクセスコードアドレス信号は、データバス72を介してアクセスコードメモリ60に送信される。次に、特定のユーザアクセスコードが検索されて、データバス72を介してプロセッサ56に返送され、プロセッサ56は該ユーザアクセスコードをある方法により処理する。
【0028】
医療装置システム10と通信するために、インタフェースをにはインタフェースデータポート43が装備される。医療装置プロトコルは、インタフェースデータポート43および医療装置データポート46を介してインタフェース14から医療装置12に送信されうる。このようにして、例えば、プロセッサ56はプロトコルメモリ52からプロトコルにアクセスし、該プロトコルをデータバス66aを介してインタフェースデータポート43に送信する。次に、インタフェースデータポート43は、該情報を医療装置データポートに(例えば、ワイヤ20またはワイヤレスエミッタ/トランシーバ46を介して)送信し、ここで、医療装置12内の回路および/またはソフトウェアによって処理される。このようにして、医療装置プロトコルをプログラム(例えば、編集、再実行、再検討、ロック、再入力)できる。
【0029】
送信ボタン32は、コンピュータ74やファックス76等の離れた場所に、医療装置のデータまたはプロトコルを送ることができるように設計されている。このようにして、コンピュータ等、離れたところで記録が保存される。コンピュータ74が医療装置システム10から離れている場合には、インタフェース14のところにいる人が送信ボタン32を押下し、それによって現在のプロトコルまたはデータをリモート通信ポート42にダウンロードしてもよい。次にそのプロトコルが、リモート通信ポート42を介して、離れたところにあるコンピュータ74に送信される。
【0030】
リンクボタン28は、好ましくは、医療装置システム10のリモートプログラミングモードを開始したり、そのモードに入るのに用いられる。プログラミングセッションを開始する時には、ケア提供者は医療装置システム10(または患者の家の電話)に対応する電話番号を呼び出す。患者18はその呼び出しに自分の電話で答えてもよく、ケア提供者と患者は標準の音声信号によって通信することができる。これは、本明細書においては、電話モードまたは患者会話モードとして知られている。次にケア提供者は、患者にリンクボタン28を押すように指示する。リンクボタン28を押すことによって、患者18は電話線を切り、以下に図3〜図16を参照して説明するプログラミングモードが開始される。しかし、患者18がケア提供者の呼び出しに答えない場合には、インタフェース14に、ケア提供者をインタフェース14と直接接続してプログラミングモードを開始する内部切り替えシステムを備えてもよい。内部切り替えは、インタフェース14内のハードウェアで行っても、プロセッサ56を制御するソフトウェアで行っても、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで行ってもよい。いずれにせよ、そうすれぱ、ケア提供者はインタフェース14内に記憶された情報およびプロトコルの処理を開始することができる。(上述のように、呼び出しは患者18がケア提供者に対して開始してもよい。)
【0031】
次に表示ライト24の機能について説明する。好ましくは、表示ライト24はLEDを含む。待機ライト34は、インタフェースがプログラミングセッションに携わっている時か、またはインタフェース14がプロトコルを離れたところにあるコンピュータ74等の離れた場所にダウンロードしている時を示す。従って、待機信号34は、待機信号34が消えるまで患者18はインタフェース14を妨げてはいけないということを表しており、インタフェース14の内部処理要素が作動していないことを示している。電話ライト36は、ケア提供者と患者18とがリモートトランシーバ48または50を経由して通信中である時、従ってインタフェース14の内部処理要素が作動していない時を示す。電話ライト36はまた、医療装置システム10の準備が整っている時を示してもよい。
【0032】
警報ライトは、医療装置システム10の様々な警報状態および機能を示す。医療装置12は、医療装置データポートを経由してインタフェースデータポート43に警報信号を送る。この信号は、データバス66aを経由してプロセッサ56に中継される。次に、プロセッサ56は、プロセッサ56を音声記憶ユニット54に連結しているデータバス70を通じて音声アドレス信号を送る。この音声アドレス信号は、離れた場所(例えば48、50、74、または76)に送る警報状態に関係する音声信号を含む音声記憶ユニット54におけるロケーションに対応する。警報アドレス信号を受け取ると、その警報信号は音声記憶ユニット54からアクセスされ、データバス70aを経由してプロセッサに送られる。次にプロセッサ56は、音声信号をデータバス70bを経由して音声シンテサイザ58に中継する。音声シンテサイザ58は、音声信号を変換し、変換した信号を、データバス52a、62bを経由してリモート通信ポート42に送信する。リモート通信ポート42は、変換した信号をリモートトランシーバに送信する。
【0033】
<本発明のシステムを備えた医療装置のリモートアクセス>
図3を参照して、本発明のプログラミングモードあるいはシーケンスを詳細に説明する。ケア提供者は、上述するように、リモート電話48、リモートコンピュータ50または他のトランシーバのいずれかからのインタフェースプロトコルにアクセスし、処理できる。まず、リモート電話48によるプログラミングモードについて説明する。ケア提供者は医療装置に対応する電話番号にダイヤルする(ステップ1)。合成音声メッセージが、ケア提供者に、リモートプログラミングセッションの前にまず患者と話したいかどうかを尋ねる(ステップ2)。ケア提供者が「イエス」を選ぶ場合、ケア提供者と患者は標準音声信号で通信する(ステップ3)。より具体的には、患者はローカルポート40と通じているローカル電話48Aを選び、リモートポート42と通じているリモート電話48上のケ
ア提供者と通話する(図1を参照)。会話が終了すると、ケア提供者は患者にインタフェース上のリンクボタンを押下するように頼み(ステップ4)、それによってケア提供者がインタフェースに接続し(ステップ5)電話モードを終了し、タッチトーン方式のリモートプログラミングセッションを開始する。ケア提供者がリモートプログラミングセッションの前に患者との会話を選択しない場合は(ステップ8)、ケア提供者は「ノー」を選択し(ステップ6)、インタフェース14に直接接続され、それにより、アクセスコードメニュー(図5)に進むことで、会話モードに入らずにタッチトーン方式のリモートプログラミングセッションを直接開始する。
【0034】
代わりに、ケア提供者はリモートコンピュータ50からのインタフェースのプロトコルにアクセスし、処理できる。ケア提供者は、リモートコンピュータ50のモデムに医療装置システム10の番号をダイヤルさせて、直接プログラミングモードを開始する。装置10が患者の生命徴候サインを監視するだけである場合には、ケア提供者は、当業者によって理解されるであろう生命徴候サインを引き出すことができる。最初に、ケア提供者のコンピュータ画面にメッセージが現れ、メインメニューに進む前に追加されたオプションを含むメニューを見たいかどうかをケア提供者に尋ねる。図4に示されているように、そのようなオプションは、ケア提供者のコンピュータへの患者の状態ステータスの送信(ステップ8)、提供者のコンピュータ上のファイルからの、新しいプロトコルのロード(ステップ9)、提供者が患者の現在の状態を変わり次第見ることのできる、リアルタイム監視モードの活性化(ステップ10)、装置のPM履歴の受信(ステップ11)、および診断モードの活性化(ステップ12)を含むが、これらに限定されない。ケア提供者が特別のオプションメニューに進まない場合は(ステップ7)、アクセスコードメニュー(図5)に進むことで、直接リモートプログラミングセッションへ進む。
【0035】
<アクセスコード>
ユーザが正確なアクセスコードを入力する場合(ステップ13)、ユーザーは好ましくは、アクセスコードに関する、ある機能を実行することができる。図5を参照すると、例えば、ケア提供者がマスタアクセスコードを入力した場合、インタフェース14は多数の音声質問(電話のリンク用であり、コンピュータ50が使用されているとき、同じメッセージの文字数字式のテキストを表す信号が送信される)を生成し、その質問はケア提供者に送信され、多数のオプションがケア提供者に提供される。まずステップ14において、ケア提供者は、新たなマスタアクセスコードが入力されたかどうか照会され、このオプションを選択するためには、タッチトーン式キーパッド上のあるボタン(この場合は数字「1」)を押下するよう指示される。ケア提供者がこのオプションを選択する場合、インタフェース14はケア提供者に、存在するマスタアクセスコードを入力するよう告げ(ステップ15)、新たなマスタアクセスコードを入力するよう告げる(ステップ16)。次に、新たに入力されたマスタアクセスコードは、次にインタフェース14によって、ケア提供者に復唱され(ステップ17)、インタフェース14は、この新たなマスタアクセスコードを受け入れるために、キーパッド上の「#」キーを押下するようケア提供者に告げる音声コマンドを生成する。ケア提供者が「#」キーを押下する場合、インタフェース14はケア提供者をアクセスコードメニューに戻す(ステップ18)。当業者は、ケア提供者によって押下されるキーは典型的なものにすぎなく、他のキーが様々なオプションやプログラミングエントリを受け入れ、および/または選択するようになりうることを認識するであろう。
【0036】
第2に、ステップ19において、ケア提供者は新規ユーザアクセスコードを入力したいのかどうかを尋ねられ、タッチトーン式キーパッド上のあるボタン(この場合数字の「2」)を押下すればこのオプションを選択できると指示される。もしケア提供者がこのオプションを選択すれば、インタフェース14はケア提供者に新規ユーザアクセスコードを入力するよう指示する(ステップ20)。入力された新規ユーザアクセスコードがすでに存
在している場合、プログラムがループして前に戻り再びケア提供者に新規マスタアクセスコードの入力を求める(図示せず)。もし新規に入力されたユーザアクセスコードがまだ存在していない場合、インタフェース14によりこの新規ユーザアクセスコードがケア提供者に対して復唱される(ステップ21)。そしてインタフェース14は音声コマンドを生成し、この新規ユーザアクセスコードを受理するならキー「#」を押下するようにケア提供者に指示する。もしケア提供者がキー「#」を押下したならば、インタフェース14はケア提供者をアクセスコードメニューへ戻す(ステップ22)。
【0037】
第3に、ステップ23において、ケア提供者はユーザアクセスコードを照会したいのかどうかを尋ねられ、タッチトーン式キーパッド上のあるボタン(この場合数字の「3」)を押下すればこのオプションを選択できると指示される。もしケア提供者がこのオプションを選択すれば、インタフェース14はステップ24においてケア提供者に存在するユーザアクセスコードの数(いくつ存在しているかによる)を知らせる。ステップ25において、インタフェース14はケア提供者にユーザアクセスコードを復唱し、その全てが列挙されるまで復唱を続ける。ユーザアクセスコードの復唱が完了した後、インタフェース14はケア提供者をアクセスコードメニューへ戻す(ステップ26)。
【0038】
第4に、ステップ27において、ケア提供者はユーザアクセスコードを消去したいのかどうかを尋ねられ、タッチトーン式キーパッド上のあるボタン(この場合数字の「4」)を押下すればこのオプションを選択できると指示される。もしケア提供者がこのオプションを選択すれば、インタフェース14はケア提供者に2つのオプションのうち1つを選択するよう指示する。すなわち、(1)所定のユーザコードを消去するには、タッチトーン式キーパッド上のあるボタン(この場合数字の「1」)を押下する(ステップ28参照)。または(2)全てのユーザアクセスコードを消去するには、異なるボタン(この場合数字の「2」)を押下する(ステップ33参照)。もしケア提供者がステップ28を選択すれば、ケア提供者は削除したい所定のユーザアクセスコードを入力するよう求められ(ステップ29)、そうすることによりインタフェース14はステップ30において前記所定のユーザアクセスコードを復唱する。その後、インタフェース14はケア提供者にタッチトーン式キーパッド上のボタン「#」を押下するよう求める。ケア提供者はボタン「#」を押下することにより前記ユーザアクセスコードの削除を承諾し、アクセスコードメニューへ戻される。もしケア提供者がステップ33(全体削除)を選択すれば、インタフェース14はケア提供者が全てのユーザアクセスコードを消去しようとしていることをケア提供者に警告し、承諾するならボタン「#」を押下するようケア提供者に求める(ステップ34)。その後、インタフェースはアクセスコードメニューへ戻る(ステップ35)。
【0039】
5番目に、ステップ38において、ケア提供者はアクセスコードメニューから退出するため、ある番号(この場合「5」)を押下するように指示される。もし、ケア提供者がこの選択肢を選んだ場合、インタフェース14はアクセスコードに直ちに戻る(ステップ37を介して)。
【0040】
インタフェース14はアクセスまたはセキュリティコード(図示せず)の入力なしではアクセスできないようにプログラムされ得る。
【0041】
<メインメニュー>
ケア提供者が正確なアクセスコードを入力していた場合、上記のアクセスコードに関する機能を通り過ごした、あるいは全部終了した場合、プロセッサ56は音声記憶ユニット54(またはコンピュータへ送信された英数字を示す信号)から、メインメニューを含む声による照会にアクセスする。図3を参照すると、メインメニューからケア提供者にはいくつかの選択肢が与えられる。与えられた事項は、システムが使用している特定の医療装置、システムが使用している医療装置の数(下記に示す)、またはシステムに接続してい
る患者数(下記に示す)、により異なることがある。
【0042】
図3のメインメニューは様々な医療装置に一般的に役に立つメニューを示し、本発明のシステムの有益な手順をいくつか示す。他のメニュー機能も与えられ得ると理解されたい。図示されているとおり、ケア提供者は数々の選択肢の中から、タッチトーン式キーパッド(またはコンピュータキーパッド)のキーを押して、選択するように指示される。
【0043】
全ての医療装置には、ある選択肢が適用される。例えば、患者との対話(ステップ38)や、警報リビューモード(ステップ38)。もし、ケア提供者が患者との直接会話を選択した場合、接続は電話モードに切り替えられる(ステップ40)。電話モードにおいては、ケア提供者は患者と対話し、プログラム変更を確認することができる(ステップ41)。次いで、ケア提供者は患者との会話を終了した後、リモート電話48を切ることができる。もし、ケア提供者が警報再検討モードをステップ39で選択した場合、インタフェースはケア提供者に送信される声の照会を生成する。図6に示すように、ケア提供者は、警報状態において自動的にかけられるファックス番号または電話番号を確認する選択肢がある。例えば、合成声は「警報通知番号1は1234567890,警報通知番号2は2345678」と言う(ステップ43)。ステップ44では、ケア提供者は存在する数を削除する選択肢があり、これはトランシーバを介して削除する番号を入力する(ステップ45)。ケア提供者は数の削除を追加することを選択することもでき(ステップ46)、または警報通知選択肢の追加に進むことができる(ステップ47)。ケア提供者がステップ48にて警報通知番号の追加を選択した場合、ケア提供者はトランシーバを介して番号を入力して番号の追加をできる。ステップ49にて、ケア提供者はもう一つ数を追加するか、メインメニューに戻るかの一方を行うように指示される。
【0044】
リポートをファックスしたり、ファイルを送るなどの選択肢は全ての医療装置に適用できるが、医療装置によってリポートやファイルのタイプは異なる。他の選択肢は任意の医療装置には適用できる、例えばプロトコルの編集または作成である。しかし、選択肢の中には適用できない他のものもある。従って、これらの一般的でない選択肢は、特定の医療装置として後述する(ステップまたはDを参照)。
【0045】
<複数の医療装置または/あるいは複数の患者への本発明のシステムの適応>
本発明の様々な形態において、システムは複数の医療装置へのアクセスを許可し制御をもたらすように構成されることもできる。この手順では、複数の医療装置が好ましくは1つのインタフェースと通信するように構成される。これらの複数の装置へアクセスや制御の方法として、アクセスコードを入力した後、ケア提供者はアクセスしたい特定の装置の装置番号の入力を要求される。
【0046】
上記説明した実施形態と同じように別の実施形態も機能する。しかし、この実施形態は複数の患者に使用され得り、複数の患者と接続可能な複数の医療装置、各患者の医療装置と連結されたインタフェースユニット、そして主データ記憶ユニット、からなる。主データ記憶ユニットはインタフェースユニットと同様の機能を有する、しかし複数の患者のプロトコルの主記憶場所としての役目を果たす。この実施形態ではケア提供者に、リモートトランシーバから一つの数、主記憶ユニットの番号、を呼ぶ選択肢を与え、各患者の番号を呼ぶ代わりに複数の患者のプロトコルをプログラムすることができる。しかし、ケア提供者は、1人の患者のプロトコルをプログラムしたいと希望たら、特定の患者のインタフェースユニットを呼ぶ選択肢をまだ有す。リモート主データ記憶ユニットは、2つのリモート通信ポート、プロトコルまたはイベントメモリ、音声記憶ユニット、プロセッサ、音声シンテサイザ、またはアクセスコードメモリからなる。プロトコルメモリ、音声記憶ユニット、またはアクセスコードメモリはインタフェースユニットのと同じである。2つのリモート通信ポートのそれぞれはデータバスを介してプロセッサに結びついている。第1
リモート通信ポートはリモートトランシーバから信号を受信し、その信号とバスの上を通しプロセッサに渡し、プロセッサはその信号に反応して様々な作業を行う。次に、データバスにより信号は第2リモート通信ポートに送信され、それは次に信号を特定のインタフェースユニットにインタフェースユニットのリモート通信ポートを介して中継される。信号は次に、主データ記憶ユニットのないインタフェースユニットプロセッサがリモートタッチトーン方式のトランシーバからの信号を処理する方法と同様に、処理される。
【0047】
上記のプログラミングや機能は、ケア提供者、インタフェースユニット、または主データ記憶ユニットが、リモートタッチトーン式トランシーバを介して、相互作用する例があげられているだけであると理解されるべきである。従って、本発明のリモートプログラミングのために、追加あるいは代わりのステップまたは手順が設計され、実行されうる。それゆえに、上記のあるステップのみ本発明に含まれる必要がなく、それらのステップは違う順番で行われて得り、追加のまたは少ないプロトコルパラメータはケア提供者により制御され、または異なる動作モードも選択され得る。
【0048】
更に、本発明は多数の医療装置と使用され得る。下記で説明されるとおり、本発明は機械人工呼吸装置または生命徴候モニタのプロトコルの復習またはプログラミングに使用される。当業者には公知であるが、本発明が意図することおよび本発明の範囲から逸脱せずに、本発明の装置または方法に変更または変形を加えることができる。従って、本発明はこの発明の変更や変形を含むものである。
【0049】
<本発明のシステムの機械人工呼吸装置への適応>
図8を参照しながら、ステップ「D」、機械人工呼吸装置の特定メインメニュー選択肢の例、が説明される。もしケア提供者が現在のプロトコルの選択された再検討をステップ50で有するならば、インタフェース14はケア提供者に様々な情報を提供する(図9)。ケア提供者は、一回呼吸量(ステップ51)、呼吸率(ステップ52)、最高血圧(ステップ53)、モード(ステップ54)、最大呼吸量(ステップ55)、最低血圧(ステップ56)、PEEPレベル(ステップ57)、経過時間(ステップ58)、または最終警報(ステップ59)が告げられる。ケア提供者にこの情報を提供した後、ステップ60のインタフェース14は図3のとおりメインメニューに戻る。
【0050】
図9を参照しながら、編集モードの詳細を説明する。ケア提供者がステップ61にて編集モードを選択した場合、インタフェース14によりケア提供者に現在のプロトコルを編集することができる。このモードでは、あるパラメータは維持され、他は編集され得る。ケア提供者は機械人工呼吸装置のシリアルナンバー(ステップ62)、ケア提供識別番号(ステップ63)、患者識別番号(ステップ64)の入力を要求される。これらの番号は記録記憶のためであり、ケア提供者が要求するあらゆるリポートまたはファイルに含まれる。ステップ65ではケア提供者は現在の一回呼吸量を知らされる。ケア提供者は次いで、新しいレートを受け入れるために、新しいレートの入力、あるいはキーパッドの#ボタンを押下するように指示される(ステップ66)。呼吸率、最高血圧、モード、現在の最大呼吸量、最低血圧、およびPEEPレベルに対しても同様の操作が実施される(ステップ67,68)。編集後、インタフェース14は図13のサブメニューに転送される(G)。
【0051】
図13を参照すると、編集モードのサブメニューはケア提供者に、プロトコルの編集後にいくつかの選択肢を与える。最初の編集モードサブメニューはケア提供者が、キーパッドのあるキーを押下することにより人工呼吸器への編集を送信し(すなわち、記憶)(ステップ79)、キーパッドの他のキーを押下することにより編集の再検討し(ステップ80)、また他のキーを押下することにより編集を取り消す(ステップ81)、これを可能にする。もし、ケア提供者が編集の送信を選択した場合(ステップ79)、新しいプロト
コルは人工呼吸器に送信され(ステップ82)、ケア提供者にはさよならが告げられる。ケア提供者は次いで、患者対話モードに切り替えられ(ステップ83)、プログラミングの確認のため、患者と接続される(ステップ84)。プログラムの変更を患者と確認した後、ケア提供者はリモート電話48を切り(ステップ85)、プログラミングセッションは完了となる。
【0052】
ケア提供者は編集の再検討を選択した場合(ステップ80)、インタフェース14はプロトコルの新しいパラメータをケア提供者に報告する(ステップ86)。報告後、ケア提供者は第2編集モードサブメニューに誘導され、ケア提供者は次を選択できる:(1)編集の送信(ステップ87)、(2)編集の編集(ステップ88)、あるいは(3)編集の取り消し(ステップ89)。もしケア提供者が補正済みプロトコルの送信を選択した場合(ステップ87)、新しいプロトコルは人工呼吸器に送信され(ステップ90)、ケア提供者にはさよならが告げられる。ケア提供者は患者会話モードに切り替えられ(ステップ91)、ケア提供者は、プログラミングの確認のため、患者と接続される(ステップ92)。患者とのプログラミング変更の確認後、ケア提供者はリモート電話を切り(ステップ93)、プログラミングセッションは終了する。
【0053】
ケア提供者がステップ94においてなされる生成(図8参照)を選択すると、ケア提供者は、新しいプロトコル用の各種パラメータをプログラムするよう求められる。図9に示すように、ケア提供者は、一回呼吸量を入力するよう求められ(ステップ95)、その後、入力された一回呼吸量は読みあげられ、ケア提供者は、#ボタンを押してこの量を承認するよう求められる。呼吸数、最高血圧、最頻値、最大呼吸量、最低血圧、およびPEEPレベルの入力(ステップ96から101)と、その後図13に示すように同じ制御メニューとについて、ケア提供者は、同じ手続きに従う。
【0054】
ステップ102においてケア提供者がファックスリポートモードを選択すると、インタフェース14は、いくつかの質問を生成してそれをケア提供者に伝え、いくつかの選択肢をケア提供者に呈する。ここで図11を参照すると、ステップ103においてケア提供者は、呼吸量リポート、血圧リポート(ステップ104)、または全リポート(ステップ105)を選択する自由を有する。ケア提供者が選択肢でない番号を入力すると(ステップ106)、インタフェース部はEに戻る。次にステップ107においてケア提供者は、リポートが送信されるべき場所のファックス番号を入力するよう求められる。ステップ108においてケア提供者は、キーパッド上のあるボタンを押してテキストリポートを選択してもよく、あるいは別なボタンを押してグラフィックリポートを選択してもよい(ステップ109)。ケア提供者がテキストリポートを選択する場合、ステップ108においてケア提供者は、キーパッド上のあるボタンを押してそのファックス番号先に毎日テキストリポートを送信することを選択してもよい(ステップ110)。医療装置リモートシステムがそのファックス番号に毎日リポートを送信することを要求することをケア提供者が選んだ場合、ケア提供者は、その番号にリポートが送られる時間をタッチ式キーパッドを介して入力する(例えば、1430へ午後2時30分に)(ステップ111)。ケア提供者がグラフィックリポートを選択する(ステップ109)と、インタフェース14は、1から300秒のうちからサンプリング時間間隔(秒単位)を選択するようケア提供者に求める(ステップ112)。医療装置リモートシステムがそのファックス番号に毎日グラフィックリポートを送信することを要求することをケア提供者が選んだ場合(ステップ113)、ケア提供者は、その番号にリポートが送られる時間をタッチ式キーパッドを介して入力する(例えば、1430へ午後2時30分に)(ステップ114)。ケア提供者が毎日リポートを送信することを選択しなかった場合、ケア提供者はメインメニューに戻り(ステップ115)、それによりセッションの終了後にグラフィックリポートがファックス番号に送信される。
【0055】
ステップ116においてケア提供者がファイル送信モードを選択すると、図12に示すファイル送信メニュー(F)に移行する。ステップ117,124は、リポートをファックスするための上記ステップと同様であるが、ただし、ファックスに代わってリポートファイルがコンピュータに送信されるようにファックス番号の代わりにコンピュータ電話番号が入力される(ステップ121)点を除く。ケア提供者はまた、医療装置リモートシステムにファイルを離れたところにあるコンピュータに毎日送信させることを選択する自由も有する(ステップ122、123)。
【0056】
<生命徴候を用いる用途への本発明のシステムの適応モニタ>
図14を参照し、医療装置が生命徴候モニタを備える場合の特定のメインメニュー選択肢の例であるDを説明する。そのようなモニタは一般に、血圧、体温、脈拍数、酸素飽和度、二酸化炭素濃度、体重および/または呼吸数などの患者データを得る。ケア提供者がステップ125において現在のプロトコルの再検討を選択した場合、インタフェース14は、ケア提供者に種々の情報を提供する。ケア提供者は、血圧(ステップ126);体温(ステップ127);脈拍(ステップ128);酸素飽和度(ステップ129);二酸化炭素濃度(ステップ130);体重(ステップ131);および呼吸数(ステップ132)を知らされる。ケア提供者に情報を提供した後、インタフェース14は、ステップ133においてメインメニューに戻る。
【0057】
ケア提供者がステップ134においてファックスリポートモードを選択すると、図15に示すように、ファックスリポートメニューへと移行する。このメニューへのアクセスに際しインタフェース14は、いくつかの質問を音声で生成してそれをケア提供者に伝え、いくつかの選択肢をケア提供者に呈する。タッチ式キーパッド上の1から8をそれぞれ押すことにより、ケア提供者は、(1)血圧リポート、(2)体温リポート、(3)脈拍リポート、(4)酸素飽和度リポート、(5)二酸化炭素リポート、(6)体重リポート、(7)呼吸リポートまたは(8)全リポートを選択する自由を有する(ステップ135から142)。次にケア提供者は、ステップ143においてリポートが送信されるべき場所のファックス番号を入力するよう求められる。ステップ144においてケア提供者は、タッチ式キーパッド上のあるボタンを押すことによりテキストリポートを選択してもよく、また、別のボタンを押してグラフィックリポートを選択することもできる(ステップ145)。ケア提供者がテキストリポートを選択すると、インタフェース14は、回線を切断してセッションを終了する(ステップ146)ためタッチ式キーパッド上である番号を入力するようケア提供者に告げ、それによりテキストリポートがファックス番号先へ送信される。あるいは、ケア提供者がメインメニューに戻ることを望む場合は別の番号を入力するよう告げ(ステップ147)、それによりセッション終了後にテキストリポートがファックス番号先へ送信される。ケア提供者がグラフィックリポートを選択する(ステップ145)と、インタフェース14は、1から300秒のうちからサンプリング時間間隔(秒単位)を選択するようケア提供者に求める(ステップ148)。無効な数値が選択された場合(ステップ149)には、インタフェース14はステップ148に戻る。そこでケア提供者がタッチ式キーパッド上のある番号を入力して回線を切断しセッションを終了すると、それによりグラフィックリポートがファックス番号先へ送信される(ステップ150)。あるいは、ケア提供者がメインメニューへ戻ることを望んで別な番号(この場合、番号「2」)を入力すると、それによりセッション終了後にグラフィックリポートがファックス番号先へ送信される(ステップ147)。
【0058】
あるいは、装置10はファックス番号を記憶していてもよく、該装置は、特定の時期に所望の情報を含むファックスを送信するようにプログラムされていてもよい。
【0059】
ケア提供者がステップ151においてファイル送信モードを選択すると、図16に示すファイル送信メニュー(F)へと移行する。ステップ152から163は上記ステップ1
35から147と同様であるが、ただし、ケア提供者がサンプリング時間間隔を入力しなくてはならない(ステップ160)点と、リポートファイルがファックスに代わってコンピュータに送信されるよう、ファックス番号の代わりにコンピュータ電話番号が入力される点とを除く。更に装置10は、インターネットなどの通信ネットワークを介してe−メイルを送信するようプログラムされていてもよい。本発明のこの特徴において、装置は、通信ネットワークにログオンし、メモリに記憶されたパスワードを入力し、e−メイルリポートを送信するようプログラムされることになる。
【0060】
本発明の他の態様において装置は、気分や痛みの程度などに関して患者に質問するようプログラムされていてもよい。これらの質問への答えは、当業者に理解されるように、ケア提供者がアクセスすることができ、装置のプロトコルをプログラムするうえでケア提供者の助けとなる。例えば、気分が良いことを患者が表明した場合、ケア提供者はプロトコルを編集しなくてもよいことになる。本発明のこの特徴は、ケア提供者がより多くの情報にアクセスしより良く患者を治療することを可能にする。患者は、装置10そのものを介し、ローカル回線48A、またはコンピュータなどの他の手段を通じて、自身のデータを入力してもよい。このデータは、患者の体調が変化した時はいつでも、あるいは一定の間隔で情報を入力するよう、電話での要請または装置10の警報により促された時に、患者によって入力され得る。
【0061】
本発明によれば、医療装置のリモートアクセスおよびリモート制御を可能にする医療システムが提供される。該システムは、ケア提供者が遠くにある電話、コンピュータまたは他のトランシーバから医療装置を制御できるよう構成される。ケア提供者は医療装置からデータを得ることができ、データは例えば、書面リポート(例えばファクシミリ)の形態、音声データ、あるいはコンピュータに提供される図または英数字データ(それらは画面上に図または他のデータとして表示され、および/またはコンピュータメモリに記憶される)である。ケア提供者はまた、装置がプログラム可能なプロトコルを記憶している場合、医療装置をプログラムしてもよい。更に、システムは、医療装置により発信された警報が次に同様に遠隔操作によって誘発されるよう構成される。
【0062】
特定の医療装置へ本発明のシステムを適応する具体例を以上に説明した。当業者は、他の広範な医療装置への本システムの適応を理解するであろう。
【0063】
当然ながら、上記の記載は本発明の好ましい実施形態のものであり、添付の請求の範囲に定義される本発明の精神および範囲を逸脱することなく種々な変更および修正を施すことが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートアクセス可能な医療装置システムであって、
患者に接続された電子的に制御可能な医療装置であり、プログラム可能なプロトコルに応じて作動し、また、関連する患者データを有し、該医療装置と前記患者とは第一の場所に位置する、医療装置と、
前記プログラム可能なプロトコルおよび患者データを記憶するためのメモリと、
前記プログラム可能なプロトコルおよび患者データを処理するためのプロセッサと、
音声記憶ユニットと、
第一の通信ポートと、を備え、
前記メモリ、前記プロセッサ、前記音声記憶ユニットおよび前記第一の通信ポートは、前記第一の場所に位置し、
前記第一の通信ポートは、前記プロセッサがリモート電話に接続可能なように設けられ、前記プロセッサと前記リモート電話との間で接続が確立された場合に、前記プロセッサは、人間の声のサウンドをエミュレートする音声信号を前記リモート電話に送信するために前記音声記憶ユニットにアクセスし、前記音声信号は、メインメニューを有するいくつかの声による照会を含み、前記声による照会は、前記患者以外の該システムのユーザに、前記リモート電話のプッシュボタン式のキーパッドのキーを押下して前記声による照会のうちから選択するよう指示し、
前記電子的に制御可能な医療装置のプログラミングは、前記リモート電話のプッシュボタン式のキーパッドによって生成される遠隔プログラミング信号によって行われ、前記プロセッサは、前記遠隔プログラミング信号の受信に応じて前記メモリ中の前記プログラム可能なプロトコルを処理するように構成され、データ取得は前記リモート電話のプッシュボタン式のキーパッドによって生成された遠隔データアクセス信号に応じた遠隔データ信号を送信するように構成された前記プロセッサによって行われ、前記遠隔データ信号は前記音声記憶ユニットからの音声信号の形式をしている、医療装置システム。
【請求項2】
前記プロセッサに連結され、前記特定の電話との通信を可能とするために前記通信ポートを起動するために制御可能なリンクボタンを更に備える、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項3】
警報ルーチンは、前記メモリに格納され、前記患者データの警報状態を検知するように構成され、前記プロセッサは、所定のリモート電話との接続を開始し、前記接続において前記患者データを前記所定のリモート電話へ送信するように構成されている、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項4】
前記プログラム可能なプロトコルの前記処理および前記患者データの前記リビューは、前記プッシュボタン式のキーパッドの0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、0、*および#のキーを用いて行うことが出来る、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項5】
前記システムは、前記リモート電話の前記キーパッドを用いて前記ユーザにアクセスコードを入力させるための要求を音声信号の形式で初めに提供し、該システムへのアクセスは、前記ユーザによって入力された前記アクセスコードが、前記医療装置システムのアクセスコードメモリに記録されたユーザアクセスコードに一致しない場合にブロックされる、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項6】
前記メインメニューは、前記ユーザに、前記遠隔プログラミング信号を用いて前記プログラム可能なプロトコルを編集することを可能とする編集モードを備え、
前記システムは、前記ユーザに、前記プログラム可能なプロトコルの前記編集に先立って、前記リモート電話の前記キーパッドを用いて前記医療装置のシリアルナンバー、ユーザ識別番号および患者識別番号を入れることを要求し、
前記シリアルナンバー、前記ユーザ識別番号および前記患者識別番号は、前記メモリに記録される、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項7】
前記メインメニューは、前記ユーザに、前記メモリ中の、警報状態においてかけられる警報電話番号またはファックス番号を確認すること、前記警報電話番号またはファックス番号を消去すること、前記リモート電話の前記キーパッドを用いて新たな警報電話番号またはファックス番号を追加すること、を可能とする警報リビューモードを備える、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項8】
前記メインメニューは、電話モードを備え、
前記電話モードは、前記リモート電話の前記キーパッドを用いるユーザによって選択され、前記システムに接続されたローカル電話と前記リモート電話の間で接続が確立されることで、前記ユーザは前記患者と通話が可能となる、
請求項1に記載の医療装置システム。
【請求項9】
前記システムは、前記ユーザが前記プログラム可能なプロトコルを編集すると、自動的に前記電話モードに入る、
請求項8に記載の医療装置システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−291657(P2009−291657A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218066(P2009−218066)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【分割の表示】特願2000−520589(P2000−520589)の分割
【原出願日】平成10年11月12日(1998.11.12)
【出願人】(500278903)アイ−フロー コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】