説明

情報を適切なケア提供者へ伝送するための方法及びシステム

【課題】遠隔で取得された患者データを臨床的及び非臨床的ケア提供者に効率よく伝送する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】本方法及びシステムは、患者から一組の生理学的データを収集し、伝送経路選択データベースからの一組の伝送経路選択ルールにアクセスし、前記伝送経路選択ルールに基づいて適切なケア提供者へ前記一組の生理学的データを伝送する。本方法及びシステムは、一組の生理学的データを自動的に伝送するように構成されているが、手動による伝送も行えるように構成することができる。本方法はソフトウエアとして具体化して、適切なシステムで実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔監視の分野に関するものである。より具体的に述べると、本発明は慢性病監視の分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
様々な理由により、近い将来、遠隔の病院外の環境内で慢性病患者を監視することがより一般的になろう。例えば、血圧、体重などのような収集された臨床的データが、再入院を防ぐために早期の診療行為を行うことができるケースワーカーや臨床医に送り返される。患者を遠隔で監視することによって、経費のかかる再入院を避けることができ、且つ病気を管理するコスト全体を低減することができる。
【0003】
慢性病治療患者の管理はしばしばケア提供者チームによって行われている。このチームは、一次ケア医師(一次診療医)、様々な専門医(心臓内科医、腎臓専門医、薬剤師など)、看護士、救急医及びケースワーカーのような様々な臨床的ケア提供者を有する。更に、チームはまた、配偶者、家族、友人、隣人、ボランティア調査員及び食事提供者を含む様々な非ヘルスケア提供者を有する。チームはまた救急隊員も含む。
【0004】
遠隔の場所へ又はそこから伝送される情報は、心拍数、血圧、体重のような生理学的データと共に、活動データ、臨床的自己判定データ、コンプライアンス・データ及び栄養データで構成することができる。遠隔の場所へ又はそこから伝送される情報はまた、質問、教材、コンプライアンス催促、スケジュール作成及び環境データを含む非臨床的データで構成することができる。問題は、この情報を適切なケア提供者に伝え又は伝送するやり方である。
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/230458号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、非常に高い血圧測定値は直ちに一次ケア提供者及び専門医の注意を得るべきであり、これに対し、薬物治療及び全体的な疾病管理についての質問はケースワーカーによって処理することができる。薬物治療順守に関する課題は家族及び隣人に伝えるのが最良なことがあり、これに対し、薬物治療の副作用は一次ケア提供者及び専門医に伝送すべきである。パニック・アラームは救急サービス(米国では911番)に伝送すべきであり、これに対し、生理学的測定値の僅かな偏差は検査のためにケースワーカーへ伝送すべきである。鬱病についての陽性の自己判定結果は精神科医に伝送すべきであり、これに対して、食事制限に関する問題はケースワーカー又は栄養士へ伝えるべきである。現在のシステムはこのような伝送経路選択(routing) 能力を含んでいない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による方法及びシステムは、遠隔で取得された患者データを臨床的及び非臨床的ケア提供者に効率よく伝送することを含む。本方法及びシステムは、患者から一組の生理学的データを収集し、伝送経路選択データベースからの一組の伝送経路選択ルールにアクセスし、前記伝送経路選択ルールに基づいて適切なケア提供者へ前記一組の生理学的データを伝送する。本方法及びシステムは、一組の生理学的データを自動的に伝送するように構成されるが、手動による伝送も行えるように構成することができる。本方法はソフトウエアとして具体化して、適切なシステムで実行することができる。
【0007】
本発明の一面では、医学的情報を伝送する方法を提供し、本方法は、患者から一組の遠隔患者データを収集する段階と、伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスする段階と、前記伝送経路選択ルールに従って第1のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを伝送する段階、或いは、第1のケア提供者が患者に対して適切に応答できないときは第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを伝送する段階を有し、その場合、第1のケア提供者により前記遠隔患者データに注釈を付加し、前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールに再アクセスして、前記伝送経路選択ルールに従って第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを再伝送する。本方法は更に、一組の伝送経路選択ルールを前記伝送経路選択データベース内に入力する段階を含み、この場合、伝送経路選択ルールは一組の患者特性を含み、また更に、前記入力する段階は、一組の医師プロトコルを入力し、一組の医師ルールを入力し、そして患者医療ファイルを入力することを含む。本方法は更に、第1のケア提供者を含む複数のケア提供者を、救急ケア提供者、臨床的ケア提供者及び支援ケア提供者を含む内の一人として分類する段階を有し、前記伝送する段階は、オペレータからの助け無しに自動的に行われ、或いは前記伝送する段階は、オペレータが伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスすることによって手動で行われる。
【0008】
本発明の別の面では、医学的情報を伝送するシステムを提供し、本システムは、患者から一組の遠隔患者データを収集するように構成されている遠隔検知システムと、コンピュータ・アプリケーションを記憶するための記憶媒体と、前記遠隔検知システム及び前記記憶媒体に結合されていて、前記コンピュータ・アプリケーションを実行するように構成され、また更に前記遠隔検知システムから前記一組の患者データを受け取るように構成されている処理装置とを有し、ここで、前記コンピュータ・アプリケーションが実行されるとき、一組の伝送経路選択ルールを持つ伝送経路選択データベースにアクセスし、また更に、前記一組の遠隔患者データを前記伝送経路選択ルールに従って第1のケア提供者に伝送する。第1のケア提供者が適切に応答できないとき、前記一組の遠隔患者データは第2のケア提供者へ伝送される。第1のケア提供者は前記遠隔患者データに注釈を付加し、前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールに再アクセスして、前記伝送経路選択ルールに従って第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを再伝送する。一組の伝送経路選択ルールは前記伝送経路選択データベース内に入力され、この場合、伝送経路選択ルールは一組の患者特性を含み、また更に、前記伝送経路選択ルールは、一組の医師プロトコル、一組の医師ルール及び患者医療ファイルを含む。本システムは更に、第1のケア提供者を含む複数のケア提供者を有し、この場合、複数のケア提供者の各々は、救急ケア提供者、臨床的ケア提供者及び支援ケア提供者を含む内の一人として分類される。本システムでは、前記一組の遠隔患者データは、オペレータからの助け無しに自動的に伝送され、或いは前記一組の遠隔患者データは、オペレータが伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスすることによって手動で伝送される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、好ましくはソフトウエア・アプリケーションで具体化された、遠隔の場所から適切なケア提供者へ情報を伝送する方法及びシステムである。その伝送経路選択(routing) は自動又は手動のいずれかであり、自動的な伝送経路選択は一組のルールに基づいて行われる。これらのルールは、情報の性質、情報の明瞭度、患者の病歴、ケア提供者ネットワークの構造及び他の因子を考慮する。
【0010】
例えば、生理学的データ収集によって、患者が処方された薬物治療計画を順守していないとの疑いを持つことができる。第1のレベルの対処は、非臨床的調査員に連絡することを選定することであり、非臨床的調査員は電話を介して患者に接触して、例えば、「こんにちは、××さん、私は貴方の血圧が過去数日の値よりも高いことに気付きました。貴方は降圧剤をずーっと飲み続けていますか?」のように、順守しない理由を知ることである。その理由が手持ちの薬剤の不足、言い換えると、薬剤の補充を得ることができなかったこと、薬瓶を無くしたこと等である場合、調査員はその問題を、補充品を素早く手配して配達することができる可能性のあるケースワーカーに伝えることができる。もし順守しない理由が臨床的なものである場合、言い換えると、副作用が余りにも酷かったこと等である場合、その問題及びデータを、投薬量を加減し又は別の薬物治療を試すことのできる一次ケア医師へ伝送することができる。またもし順守しない理由が単純に物忘れであった場合、その問題は、介護することができる可能性のある家族及び隣人へ伝えることができる。また問題が心理社会的な性質である場合、その問題は精神科医へ伝えることができる。
【0011】
図1は、情報を適切なケア提供者へ伝送するための伝送経路選択方法10を例示する。段階12で、一組の遠隔患者データが患者から収集される。好ましくは、患者データは当該分野で公知のように家庭内監視システムによって収集される。しかしながら、遠隔患者データは、移動型装置のような任意の遠隔の患者監視システムによって、又は病院内監視システムによってさえも収集することができると考えられる。段階14で、伝送経路選択ルールについて伝送経路選択データベースにアクセスする。好ましくは、伝送経路選択データベースには、この方法を実行するコンピュータ・ソフトウエア・プログラムによって自動的にアクセスする。代替の実施形態では、伝送経路選択データベースは、そうするように手動で割り当てられた個人によってアクセスすることができる。同様に、段階16で、一組の遠隔患者データを、伝送経路選択ルールに従ってケア提供者に伝送することができる。この場合もまた、一組の遠隔患者データの伝送経路選択は自動的に行うことが好ましいが、伝送経路選択は伝送経路選択端末を操作する個人によって実行することもできる。
【0012】
患者データがケア提供者に伝送された後、ケア提供者は遠隔患者データに適切に応答できるかどうかを表明する。判定段階18で、ケア提供者が適切に応答できる場合、本方法は終了する。しかしながら、ケア提供者が適切に応答できない場合、判定段階17で、該ケア提供者が一組の遠隔患者データを適切なケア提供者に伝送できるかどうかを決定する。この質問の返答は、ケア提供者が適切なケア提供者として可能性のある人物を知っているかどうか、更にケア提供者がこの適切なケア提供者に接触する方法を知っているかどうかによって、決定される。ケア提供者がこの適切なケア提供者に遠隔患者データを伝送できる場合、本方法は段階16へ戻る。しかしながら、ケア提供者が一組の遠隔患者データを適切なケア提供者に伝送できない場合、ケア提供者は、段階15で、一組の患者データに注釈を付加し、次いで本方法は段階14へ続く。そこで、再び伝送経路選択データベースにアクセスするが、この場合、段階15でのケア提供者からの付加された注釈が考慮される。
【0013】
ここでまた、段階14より前にある時点で一組の伝送経路選択ルール及び一組の患者特性を伝送経路選択データベースに入力すべきであることに留意されたい。データベースは、手動で医師からルールを収集し、且つ患者ファイルから情報を収集することによって、医師プロトコル・マニュアルからのこのような情報により準備することができる。伝送経路選択データベースは、新しい又は補正された伝送経路選択ルール、及び/又は更新された患者特性により何時でも更新することができる。
【0014】
図2は、伝送経路選択方法10のブロック図を例示する。患者から家庭環境20内で患者から遠隔患者データが収集され、次いでこの情報は伝送経路選択システム22に中継される。伝送経路選択データベースからの伝送経路選択ルールを利用して、伝送経路選択システム22は遠隔患者データを、救急ケア提供者24、臨床的ケア提供者26又は支援ケア提供者28に与えるものとして分類することができる。各タイプのケア提供者の例もまた図2に示されており、これらには救急ケア提供者24としての911オペレータ30、及び臨床的ケア提供者26としての一次ケア医師32、専門医34、看護士36又はケースワーカー38、及び支援ケア提供者28としての家族40、友人及び隣人42、又はボランティア調査員44が含まれる。ここで、ケア提供者のこれらの例が全てを網羅しているものではないこと、更にケア提供者について行った救急、臨床的26及び支援28の分類が唯一の分類の仕方ではないことに留意されたい。上記のシステム及び方法は、追加のケア提供者並びにこのようなケア提供者の追加の分類を含むように修正することができる。
【0015】
図2について更に説明すると、前に述べたように、伝送経路選択システム22が一組の遠隔患者データを伝送すべきケア提供者を決定すると、そのケア提供者が遠隔患者データに応答できると決定された場合に該遠隔患者データはそのケア提供者に伝送される。一例として、家庭環境内の患者の心拍数が上昇した場合を考える。この種の遠隔患者データは伝送経路選択システム22に中継されて、伝送経路選択ルールに従って、ボランティア調査員44のような支援ケア提供者28へ伝送することができる。ボランティア調査員44は、心拍数の上昇が調査員の専門的知識の範囲を超えた状態であると気付いた場合、この遠隔患者データを、看護士36又は一次ケア医師32のような臨床的ケア提供者26に伝送することができ、或いは遠隔患者データを伝送経路選択システム22へ戻すことができる。遠隔患者データを別のケア提供者へ伝送することのできるボランティア調査員44の能力が、臨床的ケア提供者26と支援ケア提供者28との間の2方向矢印で示されている。同様に、遠隔患者データを伝送経路選択システム22へ戻すことのできるボランティア調査員44の能力が、支援ケア提供者28に関連した2方向矢印で示されている。救急ケア提供者24、臨床的ケア提供者26及び支援ケア提供者28の各々に関連した2方向矢印はまた、いずれのケア提供者も遠隔患者データに適切に応答して伝送経路選択システム22へ、更には家庭環境20内の患者へ戻す能力持っていることを示している。ケア提供者が遠隔患者データを伝送経路選択システム22に戻す場合、ケア提供者は遠隔患者データに注釈を付加することにより、伝送経路選択システム22が注釈付きデータに伝送経路選択ルールを適用して、データを適切なケア提供者に伝送し直すようにするか、或いは、伝送経路選択システムは、データが伝送経路選択システム22に送り戻されたという表面上のことに基づいて、より一層専門的なケア提供者にデータを伝送する必要があると認識することができる。
【0016】
ここで、本方法はソフトウエアとして具現化して、記憶媒体、プロセッサ、(コンピュータ、ラップトップ、PDA、又は他の同様な装置のような)電子装置を含み、且つ遠隔検知システム並びに適切なデータベースと適合可能である適切な伝送経路選択システム50で実行することができることを理解されたい。図3はこのような伝送経路選択システム50の一実施形態を示す。図3について説明すると、ソフトウエアを具体化するコンピュータ・コードが記憶媒体58に記憶される。遠隔検知システム54が患者52から遠隔患者データを収集し、コンピュータ・コードを実行するプロセッサ56がデータベース60内の伝送経路選択ルールを利用して、遠隔患者データを適切なケア提供者端末装置72へ伝送する。
【0017】
図3について更に説明すると、ケア提供者端末装置72はグラフィカル・ユーザ・インターフェース74及び入力装置78を含む。図3において、ケア提供者端末装置72はパーソナル型コンピュータとして描かれている。しかしながら、他の実施形態では、ケア提供者には、PDA、ページャー、簡単な警報装置、又は当該分野で公知の任意の他の方法を介して、遠隔患者データを通知することができることが認められよう。伝送経路選択システム50はまた伝送経路選択端末装置62を含み、この端末装置62は伝送経路選択ユーザ・グラフィカル・インターフェース64及び伝送経路選択入力装置68を含む。この伝送経路選択端末装置62は、代替の実施形態では、遠隔患者データを適切なケア提供者端末装置72へ手動で伝送するために、伝送経路選択システム50内に存在する。ここでまた、ケア提供者端末装置72が遠隔患者データを受け取る単なる1つのケア提供者の能力を示しているに過ぎないことに留意されたい。好ましいシステム50では、多数のケア提供者がいるとき多数のケア提供者端末装置72がある。前に述べたように、各々のケア提供者が、図3に示されているような、パーソナル・コンピュータを含むケア提供者端末装置72を持つことは必要とされない。より重要なことに、各々のケア提供者端末装置72はプロセッサ56に結合されると共に、インターネット又は何らかの他のネットワークを介して互いに結合することができ、これにより各々のケア提供者が遠隔患者データを別のケア提供者へ伝送し、又は図1の方法10について述べたようにプロセッサ56へ戻すことができる。
【0018】
この伝送経路選択方法及びシステムに伴って多数の利点がある。この伝送経路選択方法及びシステムはデータを適切なソースへ差し向けて、これによりケア提供者ネットワークの効率を改善する。更に、この伝送経路選択方法及びシステムは、家族、友人及びボランティア調査員のような非臨床的ケア提供者を含めて臨床的及び非臨床的ケア提供者の両方へ、遠隔で収集された情報を伝送する。
【0019】
以上、本発明の構成及び動作の原理を理解し易くするために、細部を含む特定の実施形態に関して本発明を説明した。このような特定の実施形態及びその細部に関する説明は、特許請求の範囲を制限しようとするものではない。当業者には、本発明の精神の範囲から逸脱することなく例示のために選択した実施形態に対して種々の変更を行うことができることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に従った方法の流れ図である。
【図2】本発明の一実施形態に従った方法のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に従ったシステムのブロック図である。
【符号の説明】
【0021】
10 伝送経路選択方法
20 家庭環境
50 伝送経路選択システム
52 患者
54 遠隔検知システム
56 プロセッサ
58 記憶媒体
60 データベース
62 伝送経路選択端末装置
64 伝送経路選択ユーザ・グラフィカル・インターフェース
68 伝送経路選択入力装置
72 ケア提供者端末装置
74 グラフィカル・ユーザ・インターフェース
78 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医学的情報を伝送する方法であって、
患者から一組の遠隔患者データを収集する段階と、
データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスする段階と、
前記伝送経路選択ルールに従って第1のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを伝送する段階と、
を有する方法。
【請求項2】
更に、前記第1のケア提供者が患者に対して適切に応答できないときは第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを伝送する段階を有している請求項1記載の方法。
【請求項3】
更に、前記第1のケア提供者が前記遠隔患者データに注釈を付加し、前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールに再アクセスして、前記伝送経路選択ルールに従って第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを再伝送する段階を有している請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記方法は更に、一組の伝送経路選択ルールを前記伝送経路選択データベース内に入力する段階を含み、この場合、前記伝送経路選択ルールは一組の患者特性を含み、また更に、前記入力する段階は、一組の医師プロトコルを入力し、一組の医師ルールを入力し、そして患者医療ファイルを入力することを含んでいる、請求項1記載の方法。
【請求項5】
更に、前記第1のケア提供者を含む複数のケア提供者を、救急ケア提供者、臨床的ケア提供者及び支援ケア提供者を含む内の一人として分類する段階を有している請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記伝送する段階は、オペレータからの助け無しに自動的に行われる、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記伝送する段階は、オペレータが前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスすることによって手動で行われる、請求項1記載の方法。
【請求項8】
医学的情報を伝送するシステムであって、
患者から一組の遠隔患者データを収集するように構成されている遠隔検知システムと、
コンピュータ・アプリケーションを記憶するための記憶媒体と、
前記遠隔検知システム及び前記記憶媒体に結合されていて、前記コンピュータ・アプリケーションを実行するように構成され、また更に前記遠隔検知システムから前記一組の患者データを受け取るように構成されている処理装置と、を有し、
前記コンピュータ・アプリケーションが実行されるとき、一組の伝送経路選択ルールを持つ伝送経路選択データベースにアクセスし、また更に、前記一組の遠隔患者データを前記伝送経路選択ルールに従って第1のケア提供者に伝送すること、
を特徴とするシステム。
【請求項9】
前記第1のケア提供者が患者に対して適切に応答できないとき、前記一組の遠隔患者データは第2のケア提供者へ伝送される、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のケア提供者により前記遠隔患者データに注釈を付加し、前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールに再アクセスして、前記伝送経路選択ルールに従って第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを再伝送する、請求項8記載のシステム。
【請求項11】
前記一組の伝送経路選択ルールは前記伝送経路選択データベース内に入力され、この場合、前記伝送経路選択ルールは一組の患者特性を含み、また更に、前記伝送経路選択ルールは、一組の医師プロトコル、一組の医師ルール及び患者医療ファイルを含んでいる、請求項8記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは更に、前記第1のケア提供者を含む複数のケア提供者を有し、該複数のケア提供者の各々は、救急ケア提供者、臨床的ケア提供者及び支援ケア提供者を含む内の一人として分類される請求項8記載のシステム。
【請求項13】
前記一組の遠隔患者データはオペレータからの助け無しに自動的に伝送される、請求項8記載のシステム。
【請求項14】
前記一組の遠隔患者データは、オペレータが前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスすることによって手動で伝送される、請求項8記載のシステム。
【請求項15】
患者の医学的情報を適切なケア提供者へ伝送する方法であって、
一組の患者特性を含んでいる一組の伝送経路選択ルールを伝送経路選択データベース内に入力する段階と、
患者から一組の遠隔患者データを収集する段階と、
前記伝送経路選択データベース内の一組の伝送経路選択ルールにアクセスする段階と、
前記伝送経路選択ルールに従って第1のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを自動的に伝送する段階と、
前記第1のケア提供者が患者に対して適切に応答できないときに第2のケア提供者へ前記一組の遠隔患者データを伝送する段階と、
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−527324(P2009−527324A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556328(P2008−556328)
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/001827
【国際公開番号】WO2007/106228
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】