情報共有化システム
【課題】情報保護のためのセキュリティを確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることが可能な情報共有化システムを提供する。
【解決手段】ワークスペース50#には、通信レベル変更操作画面80が表示されている。通信レベル操作画面80には、中継機器20の通信レベルとともに、中継機器20とネットワークを介して接続された中継機器25の通信レベルが表示されるとともに、中継機器20,25のそれぞれの通信レベルを調整する選択ボタン82,84が設けられている場合が示されている。選択ボタン82,84を選択することにより中継機器20,25の通信レベルを変更することが可能である。
【解決手段】ワークスペース50#には、通信レベル変更操作画面80が表示されている。通信レベル操作画面80には、中継機器20の通信レベルとともに、中継機器20とネットワークを介して接続された中継機器25の通信レベルが表示されるとともに、中継機器20,25のそれぞれの通信レベルを調整する選択ボタン82,84が設けられている場合が示されている。選択ボタン82,84を選択することにより中継機器20,25の通信レベルを変更することが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報共有化システムに関し、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の情報処理装置等を中継装置に接続して、中継装置を介して情報を共有化するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ワークステーションやPC等の小型化、低価格化によって、一人一台のPCを自由に利用することが可能な環境が普及している。また、LAN(Local Area Network)等のネットワークの発達によって、PCが全てのネットワークに接続されて、PC間でデータ交換等することが可能である。
【0003】
このような環境において、PC間で1つの画面を共有するシステムや、画像や音声等を通信することにより、在席会議やTV会議等を実行することにより情報を共有化することが可能なシステムを構築することが行なわれている。
【0004】
例えば、特許文献1においては、情報を共有化するシステムであるネットワーク利用者情報管理装置が示されており、電子会議システムに参加する利用者情報・通信デバイス情報を容易に利用者に提示することが可能な方式が示されている。
【0005】
一方で、情報を共有化するシステムを利用する際、情報保護のためにシステムの利用者を制限する必要がある。
【0006】
特許文献2には、情報を共有化するシステムにおいて、情報保護のために、利用者(ユーザ)を識別するためのIDや生体情報等、認証処理を実行する方式が一般的に採用されている。
【0007】
また、特許文献3には、管理サーバ等にアクセス可能なユーザ情報等を登録しておくことにより、登録した利用者に対してのみシステムの利用を許可することにより、情報保護を図る方式が開示されている。
【特許文献1】特開2000−286843号公報
【特許文献2】特開2006−92366号公報
【特許文献3】特開2000−353138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、予めサーバ等に利用者を登録することは手続が煩雑となる可能性がある。また、利用者の状況等によっては、情報を共有化するシステムから完全に排除されるよりも、一部、作業等はできないが情報の閲覧等が可能な状況とする方が望ましい場合も考えられる。
【0009】
したがって、情報保護のためのセキュリティを確保しつつ、利用者の利便性を考慮したシステムとすることが望ましい。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、情報を共有化することが可能なシステムにおいて、情報保護のためのセキュリティを確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることが可能な情報共有化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る情報共有化システムは、各々が、表示手段を含む複数の情報処理装置と、複数の情報処理装置間の通信を中継するために、各々が、互いにネットワークで接続されて、複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つの情報処理装置と接続される複数の中継機器とを備える。各中継機器は、ネットワークを介して、対応する中継機器と他の中継機器との間での情報の送受信の方式がそれぞれ異なる複数の通信レベルで情報通信が可能な通信手段と、指示に応答して通信手段の通信レベルを切り替える通信レベル切替手段とを含む。
【0012】
好ましくは、各中継機器は、通信手段の設定された通信レベルに従って、対応する中継機器と接続される情報処理装置に対して互いに共有される作業領域画面を表示するための制御情報を送信する送信手段を含む。
【0013】
特に、複数の通信レベルのうちの1つの通信レベルは、送信手段により接続される情報処理装置に対して作業領域画面を表示するための制御情報を送信しないレベルである。
【0014】
特に、作業領域画面には、情報処理装置の操作手段により操作可能な少なくとも1つのオブジェクトが表示される。複数の通信レベルのうちの別の通信レベルは、作業領域画面の少なくとも1つのオブジェクトに対する情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、作業領域画面を更新するための制御情報を送信する通信レベルである。複数の通信レベルのうちのさらに別の通信レベルは、作業領域画面の少なくとも1つのオブジェクトに対する情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、前期作業領域画面を更新するための制御情報を送信しない通信レベルである。
【0015】
好ましくは、通信レベル切替手段は、対応する中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して通信レベルを切り替える。
【0016】
好ましくは、通信レベル切替手段は、他の中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して通信レベルを切り替える。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る情報共有化システムは、複数の中継機器を備え、中継機器は、対応する中継機器と他の中継機器との間での情報の送受信の方式がそれぞれ異なる複数の通信レベルで情報通信が可能な通信手段と、指示に応答して通信手段の通信レベルを切り替える通信レベル切替手段とを含む。通信レベル切替手段とを含む。
【0018】
したがって、通信レベルを切り替える通信レベル切替手段を有することにより、例えば、接続当初は、情報通信の通信レベルを低くし、ユーザの確認が取れた後は、情報通信の通信レベルを高く切り替えることにより、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能である。また、情報通信の通信レベルを切り替えることができるため、情報保護に応じた通信が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に従う情報共有化システムについて説明する概略図である。
【0021】
図1を参照して、ローカルなエリアにおいて構成される情報共有化ユニット1,2,3とが設けられ、情報共有化ユニット1,2,3は、ネットワーク35で互いに接続されている。本例においては、情報共有化ユニット1,2,3のみがネットワーク35で互いに接続されている場合について説明するが、特にこれに限られず、さらに複数個の情報共有化ユニットがネットワークと接続するシステムとすることも可能であるし、また、1つの情報共有化ユニットのみの構成とすることも可能である。なお、ネットワーク35は、LAN(Local Area Network)であってもよいし、公衆回線等を用いたWAN(Wide Area Network)であってもよい。例えば、これらの情報共有化ユニットは、遠隔地の各拠点に設けられているものとする。
【0022】
本発明の実施の形態に従う情報共有化ユニット1は、情報処理装置の一種であるPC5,10(Personal Computer)と、TV会議システム15と、中継機器20とを備える。
【0023】
また、情報共有化ユニット2は、情報処理装置の一種であるPC6,PC11(Personal Computer)と、TV会議システム16と、中継機器25とを備える。
【0024】
情報共有化ユニット3は、中継機器27と、TV会議システム17とを備える。なお、中継機器27に情報処理装置の一種であるPC7を接続する場合について後述するが、ここでは、説明の簡易化のために中継機器27にPC7は接続されていないものとする。
【0025】
また、中継機器20,25,27は、ネットワーク35と接続されているものとする。
ここで、TV会議システム15,16,17には、カメラが設けられており、当該カメラで撮像された映像がTVで表示されるものとする。
【0026】
図2は、中継機器20の構成を説明する概略図である。
図2を参照して、中継機器20には、本例においては、一例としてコネクタ端子41〜43が設けられ、コネクタ端子41を介して、PC5と接続され、コネクタ端子42を介してPC6と接続されている場合が示されている。また、コネクタ端子43を介してTV会議システム15と接続されている場合が示されている。また、図示しないがネットワーク35と接続されるコネクタ端子が設けられているものとする。
【0027】
なお、コネクタ端子の個数については、限定されない。なお、本例においては、中継機器20の構成について説明したが、中継機器25,27の構成についても同様である。
【0028】
図3は、本発明の実施の形態に従う中継機器20の構成を説明する概略ブロック図である。
【0029】
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う中継機器20は、ワークスペース制御処理部22と、接続機器識別処理部24と、通信レベル制御部26と、通信部29と、機器管理処理部30と、情報処理装置操作検知部32と、情報処理装置表示送信部34と、コネクタ部36と、DHCPサービス40と、内部バス38とを含む。
【0030】
コネクタ部36は、図示しないネットワーク35と接続されるコネクタ端子およびコネクタ端子41〜43を含み、コネクタ端子41〜43を介して情報処理装置あるいは情報機器等と接続する。
【0031】
ワークスペース制御処理部22は、後述する情報を共有化するための共通の作業領域画面に対する処理を実行する。なお、ワークスペース制御処理部22には、共通の作業領域画面(ワークスペース)に対する処理を実行するための図示しない記憶領域が設けられているものとする。なお、記憶領域は、ワークスペース制御処理部22内に設けられてもよいし、別の領域に設けることも可能であるし、特に限定されない。
【0032】
接続機器識別処理部24は、コネクタ部36に設けられたコネクタ端子41〜43を介してそれぞれ接続された機器種別・属性を識別する。具体的には、接続機器識別処理部24は、後述するDHCPサービス40によりIPアドレスが割り当てられた機器と、MIB(Management Information Base)等の汎用プロトコルを用いて通信を行ない、機器の種別や属性を取得する。また、上述したように中継機器20は、ネットワーク35と接続されたコネクタ端子を有しているため、ネットワーク35を介して接続されている別の中継機器(本例においては中継機器25,27)についても、DHCPサービス40によりIPアドレスが割り当てられており、当該中継機器25,27においても接続機器識別処理部24により認識されているものとする。
【0033】
DHCPサービス40は、コネクタ部36に設けられたコネクタ端子と接続された機器にIPアドレスを自動的に割り当てて記憶する。
【0034】
通信レベル制御部26は、ネットワーク35と接続された他の中継機器との間での情報通信の通信レベルを制御する。
【0035】
機器管理処理部30は、接続機器識別処理部24が取得したコネクタ端子に対応するポート番号と、DHCPサービス40により割り当てられたIPアドレスと、機器種別・属性の関連を記憶する。具体的には、機器管理テーブルを有しており、コネクタ端子に対応するポート番号、IPアドレス、機器種別・属性を機器管理テーブルに格納する。また、接続機器識別処理部24で認識された別の中継機器のIPアドレス等についても管理する。
【0036】
情報処理装置操作検知部32は、コネクタ端子と接続された情報処理装置であるPC5,10等の共通の作業領域画面(ワークスペース)に対する操作処理を検知する。
【0037】
情報処理装置送信部34は、通信レベル制御部26で設定されている通信レベルに応じてワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースを表示するためのデータであるワークスペースデータをコネクタ端子と接続されたローカルの情報処理装置であるPC5,10に送信する。
【0038】
通信部29は、ネットワーク35を介して接続された外部の例えば別の中継機器との間でデータの送受信を実行する。
【0039】
各部は、内部バス38と接続され、内部バス38を介して互いにデータの授受が可能であるものとする。
【0040】
なお、図示していないが中継機器20には、時刻情報を取得することが可能なクロックが設けられており、各部は、内部バス38を介して接続されているクロックから必要に応じて時刻情報を取得可能であるものとする。
【0041】
図4は、本発明の実施の形態に従う中継機器20の機器管理処理部30において管理している機器管理テーブルを説明する図である。
【0042】
図4を参照して、ポート番号として、コネクタ端子41〜43にそれぞれ対応してポート1〜3が設けられており、上述したようにDHCPサービス40を用いてIPアドレスとして、IPアドレスAD1,AD2,AD3が割り当てられた場合が示されている。
【0043】
また、接続機器識別処理部24により、ポート1に接続された機器種別としては、PC(5)であることが認識されている。また、ポート2に接続された機器種別としては、PC(10)であることが認識されている。また、ポート3に接続された機器種別としては、TV会議システム(15)であることが認識されている。
【0044】
図5は、本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
図5を参照して、本願発明の実施の形態に従うPCは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU201と、CPU201のプログラム部分の実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部213と、CPU201で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)211とを含む。
【0045】
また、ハードディスク部211には、本発明に従う情報共有化システムを利用するためのソフトウェアプログラムが記憶されており、当該ソフトウェアプログラムをCPU201が読込むことにより、後述する情報共有化システムにおける互いに共有される作業領域画面であるワークスペースの表示等の機能が実現される。
【0046】
このようなプログラムは、FDドライブ217あるいはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブ215によってそれぞれフレキシブルディスク217aまたはCD−ROM215aなどから読取られる。
【0047】
CPU201は、キーボードやマウス等からなる入力部209を介しユーザからの指示を受取るとともに、プログラム実行によって生成される画面出力をディスプレイ部205へ出力する。
【0048】
また、CPU201は、通信インターフェイス部207を介して接続された中継機器20との間でデータの授受を実行する。また、上述の各部は、内部バス203を介して相互にデータを授受する。
【0049】
図6は、PC5,10のディスプレイ部に表示される共通の作業領域画面を説明する図である。
【0050】
図6を参照して、ここでは、ディスプレイ部のデスクトップ画面に共通の作業領域画面であるワークスペース50が表示されている場合が示されている。なお、当該ワークスペースは初期画面とする。そして、上覧には、ワークスペースの種々の機能を実行することが可能な「メニュー」ボタン52が表示されている。上述したように当該ワークスペースの画面および機能等については、PCのハードディスク部211のソフトウェアプログラムをCPU201が読み込むことにより実現されるものとする。
【0051】
なお、当該ワークスペースに対する操作処理は、マウス等のポインティングデバイスを用いて操作することが可能であるものとする。なお、ここでは、ワークスペース50外の領域に文書ファイル等の「ファイルA」および「ファイルB」のオブジェクトが表示されている場合が示されている。
【0052】
例えば、一例として、マウス等のポインティングデバイスを用いてカーソルを「ファイルA」あるいは「ファイルB」に合わせて、いわゆる、ドラッグアンドドロップにより、ワークスペース内に「ファイルA」あるいは「ファイルB」に移動させることが可能である。
【0053】
図7は、本発明の実施の形態に従う中継機器20の起動処理を説明するフロー図である。
【0054】
図7を参照して、まず、中継機器20に電源が投入されたかどうかを判断する(ステップS1)。電源が投入された場合には、起動処理を実行する(ステップS2)。
【0055】
具体的には、中継機器20の図示しない記憶領域に格納されている、ワークスペースの各種の動作を制御するためのソフトウェアがロードされて、中継機器20において各部におけるワークスペースに関する処理が可能となり、接続された情報処理装置に対する制御処理等が可能となるものとする。また、この初期状態においては、通信レベルはレベル0に設定される。
【0056】
次に、機器の接続を確認する(ステップS3)。具体的には、接続機器識別処理部24により、コネクタ端子41〜43に接続されている機器種別を認識する。
【0057】
そして、次に、機器管理処理部30は、上述したように識別した機器種別に従って、機器管理テーブルに接続されている機器に関するデータを登録する(ステップS4)。
【0058】
次に、機器管理処理部30において、機器管理テーブルに接続されている機器に情報処理装置が含まれているかどうか、情報処理装置の接続が有るかどうかを判断する(ステップS4#)。
【0059】
ステップS4#において、情報処理装置の接続が有ると判断された場合には、次に、通信レベルの確認処理を実行する(ステップS5)。
【0060】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してネットワークを介して接続されている、接続機器識別処理部24で認識された中継機器に対して通信レベル要求コマンドを送信する。そして、通信レベル要求コマンドを受信した中継機器は、自身の通信レベルの情報を送信するものとする。なお、通信レベル要求コマンドを受信した中継機器は、当該通信レベル要求コマンドをトリガとして、同様に他の中継機器に対して通信レベル要求コマンドを送信するものとする。
【0061】
そして、次に、通信レベルテーブルの登録処理を実行する(ステップS6)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して受信した他の中継機器の通信レベルの情報と、自身の通信レベルの情報とを通信レベルテーブルに登録する。
【0062】
図8は、本発明の実施の形態に従う通信レベルテーブルを説明する図である。
図8を参照して、ここでは、中継機器20の機器管理処理部30で保持されている通信レベルテーブルについて説明する。ここでは、各中継機器にそれぞれ対応して通信レベルが登録されている場合が示されている。中継機器20の通信レベルはレベル0に登録されている。また、中継機器25はレベル0、中継機器27はレベル0に登録されている場合が示されている。なお、初期状態において、通信レベルは、レベル0に設定されているものとする。なお、中継機器20のみならず、他の中継機器25においても同様の通信レベルの確認処理が実行されるため機器管理処理部30は、同一の通信レベルテーブルをそれぞれ有していることになる。中継機器27については、情報処理装置が接続されていないため通信レベルの確認処理は、実行されないが、初期状態は通信レベル0であるため情報機器(TV会議システム17)による情報通信は可能な状態に設定されている。
【0063】
図9は、本発明の実施の形態に従うワークスペースの通信レベルを説明する図である。
図9を参照して、ここでは、複数の通信レベルが設けられており、通信レベルのレベル0〜2が示されている。
【0064】
具体的には、通信レベルがレベル0の場合には、中継機器間において、中継機器に接続されたTV会議システム等の情報機器における情報通信が可能である。一方、ワークスペースに関する情報通信は不可である。
【0065】
通信レベルがレベル1の場合には、レベル0に加えて、中継機器間におけるワークスペースに関する情報通信が可能である。この場合には、中継機器に接続されたローカルの情報処理装置に対してワークスペースが配信されるが、閲覧のみが可能な状態であり、変更あるいは編集等はできない。具体的には、情報処理装置において、表示されているワークスペースに対する変更あるいは編集等のアクセスが禁止されるとともに、中継機器における情報処理装置操作検知部32は、入力を受け付けないものとする。
【0066】
通信レベルがレベル2の場合には、レベル1に加えて、中継機器間におけるワークスペースに変更を加える情報通信が可能である。この場合には、中継機器に接続されたローカルの情報処理装置に対してワークスペースに対する編集作業も可能な状態としてワークスペースが配信される。
【0067】
再び図7を参照して、そして、次に、ホスト確認処理を実行する(ステップS7)。
そして、次に、ワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS8)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0068】
一方、ステップS4#において、機器管理処理部30において、機器管理テーブルに接続されている機器に情報処理装置が含まれていないと判断された場合には、処理を終了する(エンド)。したがって、この場合には、ステップS5〜S8の処理は実行されず、情報処理装置が接続された場合に、ステップS5〜S8の処理が実行されるものとする。
【0069】
図10は、本発明の実施の形態1に従うホスト確認処理を説明するフロー図である。
図10を参照して、まず、ホスト認証処理を実行する(ステップS11)。
【0070】
具体的には、情報処理装置のディスプレイ部に図示しない認証画面を表示して、ユーザの入力操作に従うホスト認証処理を実行する。
【0071】
そして、次に、ホストの設定が有りかどうかを判断する(ステップS11#)。具体的には、ホスト認証処理により認証が成功した場合には、ホストの設定有りと判断して、次のステップS12に進む。一方、ホスト認証処理により認証が成功しない場合には、ワークスペース初期画面の表示を指示する(ステップS13)。
【0072】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示する。
【0073】
この点で、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34にワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを出力する。情報処理装置送信部34は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを送信する。
【0074】
これにより、情報処理装置において、図6で説明したワークスペースの初期画面が表示されることになる。
【0075】
一方、ステップS11#において、ホストの設定有りと判断した場合には、対応する中継機器をホストの中継機器に設定する(ステップS12)。
【0076】
なお、ホストの設定有りの場合には、ホストの中継機器と接続されている情報処理装置において、通信レベルは、任意のタイミングで変更可能であるものとする。
【0077】
そして、次に、情報処理装置のディスプレイ部にワークスペース初期画面の表示を指示する(ステップS15)。
【0078】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示する。
【0079】
この点で、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34にワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを出力する。情報処理装置送信部34は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを送信する。
【0080】
これにより、上述したように情報処理装置において、図6で説明したワークスペースの初期画面が表示されることになる。
【0081】
次に、通信レベル変更操作画面の表示を指示する(ステップS16)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続されている情報処理装置に対して通信レベル変更操作画面の表示を指示する。
【0082】
この点で、ワークスペース制御処理部22は、中継機器の情報とともに、情報処理装置送信部34に通信レベル変更操作画面の立ち上げを指示するコマンドを出力する。情報処理装置送信部34は、中継機器の情報とともに、接続されている情報処理装置に対して通信レベル変更操作画面の立ち上げを指示するコマンドを送信する。ローカルの情報処理装置は、当該中継機器の情報と変更操作画面の立ち上げを指示するコマンドとに基づいて、通信レベル変更操作画面を生成してディスプレイ部に表示する。通信レベル変更操作画面の生成に関するプログラム等については、情報処理装置のハードディスク部211に格納されており、当該プログラムをCPU201が読込むことにより、通信レベル変更操作画面が生成されるものとする。
【0083】
図11は、本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【0084】
図11を参照して、ここでは、本発明の実施の形態に従うワークスペース50#が示されている。ワークスペース50#には、通信レベル変更操作画面80が表示されている。通信レベル操作画面80には、中継機器20の通信レベルとともに、中継機器20とネットワークを介して接続された中継機器25の通信レベルが表示されるとともに、中継機器20,25のそれぞれの通信レベルを調整する選択ボタン82,84が設けられている場合が示されている。
【0085】
ユーザは、この選択ボタン82,84を選択することにより中継機器20,25の通信レベルを変更することが可能である。
【0086】
ここでは、初期値として、通信レベルが全てレベル0に設定されている場合が示されている。
【0087】
したがって、この状態においては、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するデータは配信されておらず、中継機器と接続されている情報機器の情報通信が行なわれているのみである。例えば、中継機器20と接続されているTV会議システム15および中継機器25と接続されているTV会議システム16を利用した映像、音声による情報通信は可能である。なお、中継機器27と接続されているTV会議システム17との間における情報通信も可能であるものとする。
【0088】
再び図10を参照して、次に、通信レベル変更操作画面80において、通信レベルの変更操作が有るかどうかを判断する(ステップS17)。
【0089】
ステップS17において、変更操作が無いと判断した場合には、処理を終了する(エンド)。
【0090】
一方、ステップS17において、変更操作が有ると判断した場合には、次のステップS18である通信レベル変更処理に進む。
【0091】
図12は、本発明の実施の形態に従う通信レベル変更処理について説明するフロー図である。
【0092】
図12を参照して、まず、通信レベル変更操作に応じて通信レベルを設定する(ステップS20)。
【0093】
具体的には、図11で説明したように、選択ボタン82,84を選択することにより中継機器20,25の通信レベルを変更することが可能である。
【0094】
そして、次に、通信レベルテーブルの登録処理を実行する(ステップS21)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信レベルの変更操作に応じて設定された中継機器あるいは他の中継機器の通信レベルの情報を通信レベルテーブルに登録する。
【0095】
そして、通信レベル情報を送信する(ステップS22)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、自己の中継機器あるいは他の中継機器の通信レベルの情報が変更された場合には、他の中継機器に対して変更された通信レベルの情報を通信部29を介して送信する。
【0096】
これにより、他の中継機器において変更された通信レベルが登録されることになる。具体的には、中継機器25の機器管理処理部30で保持されている通信レベルテーブルは、中継機器20の機器管理処理部30で保持されている通信レベルテーブルと同じ内容で登録されることになる。
【0097】
そして、処理を終了する(エンド)。
図13は、本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される別の通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【0098】
図13を参照して、ここでは、図11で説明した通信レベル変更操作画面を操作して、中継機器20の通信レベルとともに、中継機器20とネットワークを介して接続された中継機器25のそれぞれの通信レベルをレベル2に設定した場合が示されている。すなわち、中継機器間におけるワークスペースに関する情報通信が可能であるとともに、変更も可能である通信レベルに設定された場合が示されている。
【0099】
したがって、通信レベルを初期状態から変更操作することにより、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するワークスペースデータの配信が可能となる。
【0100】
図14は、本発明の実施の形態1に従うワークスペースデータの配信処理を説明するフロー図である。
【0101】
図14を参照して、まず、通信レベルがレベル2に設定されているかどうかを判断する(ステップS30)。
【0102】
通信レベルがレベル2に設定されていない場合、例えば、通信レベルがレベル0の場合には、ワークスペースの情報通信は実行されないため処理を終了する(エンド)。
【0103】
また、通信レベルがレベル1の場合には、ワークスペースに関する情報通信は可能であるが、閲覧のみであり、編集は不可であるため他の中継機器からのワークスペースデータを受信した場合のみワークスペースデータの配信処理が実行されるため、ワークスペースデータを受信する場合の処理として後述する。
【0104】
ステップS30において、通信レベルがレベル2の場合には、次に、ローカルの情報処理装置に通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS32)。
【0105】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信レベルに応じたワークスペースデータを生成して、情報処理装置送信部34に出力する。
【0106】
情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力された通信レベルに応じたワークスペースデータを情報処理装置に配信処理する。これにより、例えば、PC5,PC10のディスプレイ部に同じワークスペースの画面が表示される。
【0107】
そして、次に、ワークスペース制御処理部22は、他の中継機器に通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS33)。本例においては、例えば、外部の中継機器として中継機器25に送信する場合について説明する。
【0108】
なお、他の中継機器の通信レベルがレベル2である場合には、通常のワークスペースデータの配信処理が実行されるが、他の中継機器の通信レベルがレベル1の場合には、ワークスペースの閲覧のみ可能であるため、通常のワークスペースデータにワークスペースの閲覧のみ可能であることを示すフラグデータを付加して配信処理を実行する。
【0109】
そして、処理を終了する(エンド)。
図15は、本発明の実施の形態に従うワークスペースデータの受信処理を説明するフロー図である。
【0110】
図15を参照して、まず、ワークスペースデータを受信したかどうかを判断する(ステップS40)。
【0111】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してネットワークと接続された他の中継機器からのワークスペースデータを受信したかどうかを判断する。
【0112】
ステップS40において、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペースデータを受信したと判断した場合には、ローカルの情報処理装置に対応する中継機器の通信レベルに応じたワークスペースデータを情報処理装置に配信処理する(ステップS41)。
【0113】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、受信した通信レベルに応じたワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースデータをPC6,PC11に出力する。当該処理により、PC5,PC10に表示されているワークスペース50と同様のワークスペースがPC6,PC11のディスプレイ部に表示されることになる。すなわち、情報を共有化するための共通の作業領域画面であるワークスペースがPC6,PC11に配信される。
【0114】
なお、中継機器の通信レベルがレベル2である場合には、通常のワークスペースデータの配信処理が実行されるが、中継機器の通信レベルがレベル1の場合には、ワークスペースの閲覧のみ可能であるため、通常のワークスペースデータにワークスペースの閲覧のみ可能であることを示すフラグデータを付加したワークスペースデータをPC6,PC11に出力する。
【0115】
これにより、通信レベルがレベル1の場合には、PC6,PC11のディスプレイ部に情報を共有化するための共通の作業領域画面が表示されるが、変更あるいは編集等のアクセスは禁止されるとともに、中継機器における情報処理装置操作検知部32は、入力を受け付けないものとする。
【0116】
なお、図14および図15で説明したワークスペースデータの配信処理およびワークスペースデータの受信処理は、ワークスペースに対する処理毎に実行される。
【0117】
以下、具体的に説明する。
図16は、ワークスペースにオブジェクトであるファイルを移動した場合について説明する図である。
【0118】
図16を参照して、ここでは、図6で示されたPC5のディスプレイ部のデスクトップ画面に表示されていたワークスペース50外に表示されていたファイルA,Bのオブジェクトがワークスペース50内に移動した場合の画面が示されている。
【0119】
本例においては、一例として、PC5において、ディスプレイ部に表示されていたファイルA,Bのオブジェクトをワークスペース50内に移動させたものとする。なお、ワークスペース50内に対する編集作業であり、PC5と接続されている中継機器20の通信レベルはレベル2に設定されているものとする。
【0120】
具体的には、PC5において、上述したようにマウス等のポインティングデバイスを用いてドラッグアンドドロップにより、ワークスペース50内に「ファイルA」および「ファイルB」を移動させるものとする。
【0121】
中継機器20において、情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内への「ファイルA」のオブジェクト60および「ファイルB」のオブジェクト70のファイル入力を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。また、マウス等のポインティングデバイスに従う当該オブジェクトが配置されるワークスペース内の座標位置を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
【0122】
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するワークスペースデータを生成する。具体的には、同一のワークスペースを他の情報処理装置のディスプレイ部に表示するために必要な「ファイルA」のオブジェクト60および「ファイルB」のオブジェクト70のファイル、およびワークスペースのサイズ、並びに、当該オブジェクトが配置されるワークスペース内の座標位置等のデータをワークスペースデータとして生成する。
【0123】
そして、ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
【0124】
情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータを機器管理テーブルに登録されている情報処理装置であるPC10に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。これにより、ローカルのPC10のディスプレイ部において、PC5のディスプレイ部で表示されているワークスペースと同一のワークスペースが表示されることになる。なお、本例においては、PC5の操作に基づくワークスペースデータであるため、当該ワークスペースデータを有しないPC10のみに送信する構成として説明するが、当該ワークスペースデータをPC5,PC10のいずれにも送信するようにすることも可能である。
【0125】
また、ワークスペース制御処理部22は、中継機器25にワークスペースデータを通信部29を介して配信する。なお、中継機器25の通信レベルも、レベル2に設定されているものとする。
【0126】
図17は、中継機器20から中継機器25に配信されるワークスペースデータを説明する図である。
【0127】
図17を参照して、中継機器20から中継機器25に対して、ここでは、ワークスペースデータとして、ディスプレイ部に表示する際のワークスペースの大きさであるワークスペースのサイズ送信が実行される。また、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、情報処理装置操作検知部32で検知したオブジェクトの入力に従って、当該オブジェクトのファイル転送が実行される。
【0128】
また、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、ワークスペースのサイズに基づく、情報処理装置操作検知部32で検知したワークスペース内におけるオブジェクトの座標が転送される。
【0129】
そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してワークスペースデータを受信して、情報処理装置送信部34に出力する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
【0130】
これにより、ローカルのPC6,PC11のディスプレイ部において、PC5で表示されたワークスペースと同一のワークスペースが表示される。
【0131】
図18は、ワークスペース50内に配置されるオブジェクトに対する表示操作を実行した場合について説明する図である。
【0132】
図18を参照して、ここでは、図16で示されたワークスペース50内に配置されたファイルAの内容を表示するための表示操作を実行した場合の画面が示されている。
【0133】
具体的には、PC5において、上述したようにマウス等のポインティングデバイスを用いて、「ファイルA」のオブジェクトにポインティングデバイスを合わせてダブルクリック(オープン指示)する。当該処理により、PC5のディスプレイ部において、「ファイルA」の内容を画面表示する処理が実行されるものとする。
【0134】
そして、また、中継機器20において、情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクトに対するオープン指示を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
【0135】
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、ワークスペースデータを生成する。ワークスペース制御処理部22は、「ファイルA」のオブジェクトに対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして生成する。
【0136】
そして、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
【0137】
そして、情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータをPC10に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
【0138】
これにより、PC10のディスプレイ部において、「ファイルA」の内容を画面表示する処理が実行されるものとする。
【0139】
また、ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを通信部29を介して中継機器20から中継機器25に転送する。
【0140】
そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して当該中継機器20から送信されたデータ(ワークスペースデータ)を受信する。ワークスペース制御処理部22は、受信したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
【0141】
これにより、PC5のディスプレイ部で表示されている「ファイルA」と同様のワークスペースがPC6,PC11のディスプレイ部で表示されるものとする。
【0142】
図19は、図18で説明したオブジェクトに対する処理を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。本例においては、中継機器20,25の通信レベルはともにレベル2であるものとする。
【0143】
図19を参照して、本例においては、一例として、PC5において、「ファイルA」が配置されたオブジェクト座標をダブルクリック指示したものとする。
【0144】
中継機器20の情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクト座標の位置に対するダブルクリック指示を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
【0145】
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、情報を共有化するためのワークスペースデータを生成する。具体的には、「ファイルA」のオブジェクトに対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして生成する。
【0146】
ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
【0147】
そして、中継機器20の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータをPC10に送信する(ワークスペースデータ配信)。
【0148】
そして、PC10のディスプレイ部において、情報処理装置送信部34から送信されたワークスペースデータに基づいて、オブジェクトの表示イメージがワークスペース内において更新表示される。
【0149】
また、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、中継機器25に対して、ワークスペースデータを通信部29を介して送信する。具体的には、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクト座標の位置に対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして中継機器25に送信する。
【0150】
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器20から送信されたワークスペースデータを転送して、情報処理装置送信部34に出力する。
【0151】
そして、中継機器25の情報処理装置送信部34は、転送されたワークスペースデータをPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信)。
【0152】
そして、PC6,PC11のディスプレイ部において、情報処理装置送信部34から送信されたワークスペースデータに基づいて、オブジェクトの表示イメージがワークスペース内において更新表示される。
【0153】
一方、逆に、PC5において、「ファイルA」の内容が画面表示されているワークスペースにおいて、マウス等のポインティングデバイスを用いて、「ファイルA」のオブジェクトにポインティングデバイスを合わせてダブルクリック(クローズ指示)することにより「ファイルA」の内容の表示処理を終了する処理が実行されるものとする。すなわち、オブジェクトに対する非表示操作を実行した場合にワークスペースは、再び図16の画面になり更新表示されるものとする。
【0154】
当該場合においても、上記と同様の方式により、PC10のディスプレイ部およびPC6,PC11のディスプレイ部に同一のワークスペースが表示されることになる。
【0155】
なお、本例においては、ワークスペースに表示されるオブジェクトの一例として文書ファイル等のファイルデータについて説明したが、特に文書ファイルに限られず、いわゆる手書きによる軌跡データや、Webカメラによる映像等であっても良い。
【0156】
したがって、上述したように初期状態においては、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するデータは配信されておらず、中継機器と接続されている情報機器の情報通信が行なわれているのみである。例えば、中継機器20と接続されているTV会議システム15および中継機器25と接続されているTV会議システム16を利用した映像、音声による情報通信は可能であるが、ホストに設定された中継機器と接続された情報処理装置に通信レベル変更操作画面を表示して、通信レベルの変更操作を実行することにより、通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理が実行される。
【0157】
例えば、TV会議システム15,16を利用した映像、音声による情報通信により相手を確認してから、通信レベルの変更の指示により、通信レベルをレベル2に設定して、閲覧および編集が可能なワークスペースの配信を実行することが可能である。
【0158】
当該方式により、情報を共有化することが可能なシステムにおいて、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能となる。
【0159】
すなわち、接続当初は、情報通信を制限し、ユーザの確認が取れた後は、情報通信の制限を解除することにより、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能である。また、情報通信の通信レベルを切り替えることができるため、情報保護に応じた通信が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0160】
図20は、ワークスペース50#において、通信レベル変更操作画面80を操作する場合を説明する図である。例えば、ワークスペースの最終まとめ処理等を実行する場合に、一例として、中継装置25の通信レベルを調整して、閲覧のみ可として、編集を不可とする場合について説明する。
【0161】
図20(a)を参照して、ここでは、具体的には、選択ボタン84を押下した場合が示されている。
【0162】
選択ボタン84を押下することによりプルダウンメニューが表示されており、通信レベルがレベル0〜2まで任意に選択可能である場合が示されている。ここでは、レベル1にカーソルが合わせられている場合が示されている。
【0163】
図20(b)を参照して、レベル1にカーソルを選択した場合が示されている。通信レベル変更操作画面80において、当該中継機器25の通信レベルは、レベル1に設定されている。
【0164】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信レベルの変更操作に応じて設定された中継機器あるいは他の中継機器の通信レベルの情報を通信レベルテーブルに登録する。そして、通信レベル情報を送信する。
【0165】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器25に対して通信レベル情報を送信する。
【0166】
中継機器25の通信レベル制御部26は、中継機器20から送信された通信レベル情報を受信して、通信レベルテーブルに登録する。具体的には、通信レベル制御部26は、通信レベルをレベル1に設定し、情報処理装置送信部34は、ローカルの情報処理装置であるPC6,PC11に対して通信レベル(レベル1)に応じたワークスペースデータを配信する。すなわち、中継装置25の通信レベルを調整して、例えば、ワークスペースの最終まとめ処理等を実行する場合に、中継装置25と接続された情報処理装置に配信されるワークスペースに関して、閲覧のみ可として、編集を不可とすることが可能である。
【0167】
なお、ここでは、ワークスペースの最終まとめ処理等を実行する場合に、一例として、中継装置25の通信レベルを調整して、閲覧のみ可として、編集を不可とする場合について説明したが、これに限られず、必要な場合には、いつでも通信レベルの調整処理を実行することが可能であり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0168】
なお、本例においては、通信レベル変更操作画面80は、ホストの中継機器と接続された情報処理装置に表示される場合について説明したが、特にこれに限られず、同様の通信レベル変更操作画面をホストの中継機器ではない中継機器と接続された情報処理装置のワークスペースに表示するようにすることも可能である。その場合には、自身の中継機器の通信レベルのみ設定されたレベルの範囲内で変更するようにすることも可能である。例えば、通信レベルがレベル1であれば、レベル1とレベル0に変更することのみ可能であるようにしても良い。
【0169】
これにより、例えば、当該情報共有化システムを利用している場合に、部外者がワークスペースを閲覧する可能性があるような状態となった場合には、自身の中継機器の通信レベルを調整することにより、部外者にワークスペースを閲覧されることを未然に防ぐようにすることも可能である。
【0170】
なお、本例においては、通信レベル変更操作画面80を表示して、通信レベルを調整する方式について説明したが、特にこの通信レベル変更操作画面80を設けることなく、メニュー項目の中から通信レベルを調整するようにしても良く、その手段はこれに限られない。
【0171】
なお、本実施の形態においては、ホストの中継機器に設定された中継機器に接続された全ての情報処理装置に対して、通信レベル変更操作画面80等を表示することが可能な構成について説明しているが、全ての情報処理装置ではなく、そのうちの1つの情報処理装置に表示されるようにすることも可能である。
【0172】
(実施の形態の変形例)
上記の実施の形態においては、ホストの中継機器を設定して、他の中継機器に通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理を実行する方式について説明したが、本実施の形態においては、新たに別の中継機器に情報処理装置が接続された場合の処理について説明する。
【0173】
図21は、本発明の実施の形態の変形例に従う他の中継機器に情報処理装置が接続された場合の処理について説明するフロー図である。
【0174】
図21を参照して、まず、他の中継機器から、当該他の中継機器に対する情報処理装置の接続の検知が有るかどうかを判断する(ステップS50)。具体的には、図7のステップS4#において、情報処理装置の接続があった場合には、次のステップS5に進み、通信レベルの確認処理を実行する。具体的には、上述したようにワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してネットワークを介して接続されている、接続機器識別処理部24で認識された中継機器に対して通信レベル要求コマンドを送信する。ホストの中継機器は、当該通信レベル要求コマンドを受信することにより、他の中継機器に対する情報処理装置の接続を検知することが可能である。本例においては、例えば中継機器27に対して、新たに情報処理装置であるPC7を接続した場合について説明する。PC7を接続した場合には、中継機器27は、中継機器20,25に対して通信レベル要求コマンドを送信することになる。
【0175】
そして、次に、受信した中継機器がホストの中継機器に登録されているかどうかを判断する(ステップS51)。
【0176】
そして、ステップS51において、受信した中継機器がホストの中継機器であると判断された場合には、当該他の中継機器の情報を要求する(ステップS52)。本例においては、中継機器20がホストの中継機器に設定されているものとする。中継機器20のワークスペース制御処理部22は、中継機器27に対して中継機器27の情報を要求する。
【0177】
具体的には、中継機器の情報は、他の中継機器に予め登録されている名前、位置等のデータおよび他の中継機器に接続されている情報処理装置に関するデータ等を含むものとする。
【0178】
そして、次に、ワークスペース制御部22は、通信部29を介して他の中継機器の情報を取得する(ステップS52#)。
【0179】
そして、次に、ワークスペース制御処理部22は、ローカルの情報処理装置に対して取得した他の中継機器の情報を出力する(ステップS53)。
【0180】
これにより、ローカルの情報処理装置は、他の中継機器の情報に基づいて接続通知画面を生成して、ディスプレイ部に表示するものとする。なお、接続通知画面の生成に関するプログラム等については、情報処理装置のハードディスク部211に格納されており、当該プログラムをCPU201が読込むことにより、接続通知画面が生成されるものとする。
【0181】
図22は、本発明の実施の形態の変形例に従うローカルの情報処理装置に通知する接続通知画面を説明する図である。
【0182】
図22を参照して、本発明の実施の形態の変形例に従う接続通知画面100において、ここでは「以下のユーザからワークスペースの接続要求がありました。現在の通信レベルを変更しますか?」のメッセージとともに、情報処理装置に関するデータ、中継機器に予め登録されているデータ等が表示されている場合が示されている。
【0183】
具体的には、情報処理装置に関するデータとして、ユーザ情報が示され、情報処理装置が接続された「接続時間」、「デバイス名称」、「ユーザ名」、「位置」に関する情報が示されている。ここでは、一例として、「問い合わせ時間」が「2008/7/8 15:00」、「デバイス名称」が「YAMADA−1(種類PC)」、「ユーザ名」が「山田 一郎」、「位置」が「第5会議室」として表示されている。「接続時間」は、情報処理装置を中継機器のコネクタ端子に接続した時刻を示すものとする。また、「デバイス名称」および「ユーザ名」については、接続機器処理部24において、PC7とコネクタ端子が接続された場合に、PC7から送信されるユーザ情報であり、PC7において予めユーザが設定した情報である。また、「位置」は、PC7が接続されたコネクタ端子を有する中継機器27の位置情報であり、中継機器27の設定情報が用いられる。なお、ここでは、PC7のみが接続される場合について説明しているが、複数の情報処理装置が接続されている場合には、複数のユーザ情報が表示されるものとする。
【0184】
また、中継機器に予め登録されているデータとして、中継機器27の「名前」、「位置」に関する情報が示されている。また、カメラ画像が示されており、当該カメラ画像は、中継機器27と接続されている情報機器のうちカメラ等の画像情報の入力がある機器と接続されていると判断した場合には、当該入力画像を表示するものとする。本例においては、一例として、情報機器としてTV会議システム27が接続されており、当該TV会議システム27のカメラにより取得された画像情報が表示されているものとする。
【0185】
ここでは、一例として、「名前」が「企画部1号」、「位置」が「第5会議室」として表示されている。「名前」および「位置」については、中継機器の初期設定の際に登録された設定情報である。また、通信レベルは初期状態であるためレベル0に設定されている。
【0186】
そして、接続通知画面100において、レベル2を指定するボタン102と、レベル1を指定するボタン104と、「キャンセル」を指定するボタン106とが設けられており、マウス等のポインティングデバイス等を用いて指定可能であるものとする。
【0187】
当該接続通知画面がホストの中継機器である中継機器20と接続されているPC5等に通知されることにより、ワークスペースを利用しているユーザは、中継機器27に情報処理装置7が接続されて新たにワークスペースの閲覧を希望していることを認知することが可能となる。
【0188】
再び、図21を参照して、次に、通信レベルの変更操作が有るかどうかを判断する(ステップS54)。
【0189】
具体的には、上述した接続通知画面において、レベル2を指定するボタン102あるいはレベル1を指定するボタン104の押下が有ったかどうかを判断する。ステップS54において、通信レベルの変更操作が有ると判断された場合には、通信レベル変更処理を実行する。通信レベル変更処理については、図12で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0190】
なお、「キャンセル」を指定するボタン106が押下された場合には、通信レベルの変更の指示無しとして処理を終了する(エンド)。
【0191】
一例として、レベル2に変更する指示があった場合には、通信レベルテーブルに登録される。そして、通信レベル情報が送信されて、中継機器27の通信レベル制御部26は、通信レベル情報に基づいて自身の中継機器の通信レベルをレベル0からレベル2に更新する。そして、情報処理装置送信部34は、ローカルの情報処理装置であるPC7に対して通信レベル(レベル2)に応じたワークスペースデータの配信を実行する。
【0192】
上記の方式に従って、新規のユーザのPCが中継機器27に接続され、情報共有化システムのワークスペースの閲覧を要求する場合に、中継機器27に接続された当初は、通信レベルはレベル0に設定され、ワークスペースに関する配信は実行されず、中継機器に接続されたデバイスの情報通信のみが可能であり、情報通信を制限することが可能である。
【0193】
そして、通信レベルの変更の指示により、通信レベルをレベル2に設定して、閲覧および編集が可能なワークスペースの配信を実行することが可能である。すなわち、接続当初は、情報通信を制限し、ユーザの確認が取れた後は、情報通信の制限を解除することにより、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能である。また、情報通信の通信レベルを切り替えることができるため、情報保護に応じた通信が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0194】
また、上記においては、接続通知画面100をホストの中継機器と接続された情報処理装置に通知する場合について説明したが、接続通知画面は、一例であり、特にこの画面を表示することなく、通信レベルがレベル0で通信可能な情報のみにより、接続を検知して通信レベルを切り替えることも可能である。例えば、通信レベルがレベル0で通信可能な情報として、音声のみの情報を用いて、通信レベルを切り替えても良い。中継機器を利用しない他の方法で、利用者の確認をした後、通信レベルを切り替えるようにしても良い。
【0195】
また、本実施の形態においては、ホスト認証処理により認証が成功した場合には、ホストの設定有りと判断してホストの中継機器に設定するとして説明したが、ホストの中継機器の設定方式はこれに限られず、複数の中継機器の中から1つの中継機器をホストの中継機器に設定することが可能な方式であれば、特にこの方式には限定されない。例えば、最初にネットワークに接続された中継機器をホストの中継機器に設定することも可能であるし、複数の中継機器の中から予めホストの中継機器を設定しておくことも可能である。
【0196】
なお、本実施の形態においては、中継機器の通信レベル制御部26で設定されている通信レベルに応じてワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースを表示するためのデータであるワークスペースデータをローカルの情報処理装置であるPC5,10等に送信して、受信したワークスペースデータに基づいてローカルの情報処理装置のディスプレイ部にワークスペースを表示する方式について説明したが、中継機器のワークスペース制御処理部22でワークスペースデータに基づいてワークスペースの画面を生成してローカルの情報処理装置に送信して、情報処理装置のディスプレイ部に表示するようにすることも可能である。
【0197】
なお、本実施の形態においては、情報機器として、TV会議システムが中継機器に接続された場合について説明したが、特にTV会議システムに限られず、プロジェクタや、MFPや、スキャナや、プリンタ、カメラ、マイク、IP(Internet Protocol)電話機等であってもよい。
【0198】
なお、中継機器を制御する各部について、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0199】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0200】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0201】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0202】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】本発明の実施の形態に従う情報共有化システムについて説明する概略図である。
【図2】中継機器20の構成を説明する概略図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う中継機器20の構成を説明する概略ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う中継機器20の機器管理処理部30において管理している機器管理テーブルを説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
【図6】PC5,10のディスプレイ部に表示される共通の作業領域画面を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に従う中継機器20の起動処理を説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態に従う通信レベルテーブルを説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態に従うワークスペースの通信レベルを説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1に従うホスト確認処理を説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態に従う通信レベル変更処理について説明するフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される別の通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態1に従うワークスペースデータの配信処理を説明するフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態に従うワークスペースデータの受信処理を説明するフロー図である。
【図16】ワークスペースにオブジェクトであるファイルを移動した場合について説明する図である。
【図17】中継機器20から中継機器25に配信されるワークスペースデータを説明する図である。
【図18】ワークスペース50内に配置されるオブジェクトに対する表示操作を実行した場合について説明する図である。
【図19】図18で説明したオブジェクトに対する処理を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。
【図20】ワークスペース50#において、通信レベル変更操作画面80を操作する場合を説明する図である。
【図21】本発明の実施の形態の変形例に従う他の中継機器に情報処理装置が接続された場合の処理について説明するフロー図である。
【図22】本発明の実施の形態の変形例に従うローカルの情報処理装置に通知する接続通知画面を説明する図である。
【符号の説明】
【0204】
1,2,3 情報共有化ユニット、5,6,7,10,11 PC、15,16,17
TV会議システム、20,25,27 中継器、22 ワークスペース制御処理部、24 接続機器識別処理部、26 通信レベル制御部、29 通信部、30 機器管理処理部、32 情報処理装置操作検知部、34 情報処理装置表示送信部、35 ネットワーク、36 コネクタ部、38 内部バス、40 DHCPサービス。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報共有化システムに関し、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の情報処理装置等を中継装置に接続して、中継装置を介して情報を共有化するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ワークステーションやPC等の小型化、低価格化によって、一人一台のPCを自由に利用することが可能な環境が普及している。また、LAN(Local Area Network)等のネットワークの発達によって、PCが全てのネットワークに接続されて、PC間でデータ交換等することが可能である。
【0003】
このような環境において、PC間で1つの画面を共有するシステムや、画像や音声等を通信することにより、在席会議やTV会議等を実行することにより情報を共有化することが可能なシステムを構築することが行なわれている。
【0004】
例えば、特許文献1においては、情報を共有化するシステムであるネットワーク利用者情報管理装置が示されており、電子会議システムに参加する利用者情報・通信デバイス情報を容易に利用者に提示することが可能な方式が示されている。
【0005】
一方で、情報を共有化するシステムを利用する際、情報保護のためにシステムの利用者を制限する必要がある。
【0006】
特許文献2には、情報を共有化するシステムにおいて、情報保護のために、利用者(ユーザ)を識別するためのIDや生体情報等、認証処理を実行する方式が一般的に採用されている。
【0007】
また、特許文献3には、管理サーバ等にアクセス可能なユーザ情報等を登録しておくことにより、登録した利用者に対してのみシステムの利用を許可することにより、情報保護を図る方式が開示されている。
【特許文献1】特開2000−286843号公報
【特許文献2】特開2006−92366号公報
【特許文献3】特開2000−353138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、予めサーバ等に利用者を登録することは手続が煩雑となる可能性がある。また、利用者の状況等によっては、情報を共有化するシステムから完全に排除されるよりも、一部、作業等はできないが情報の閲覧等が可能な状況とする方が望ましい場合も考えられる。
【0009】
したがって、情報保護のためのセキュリティを確保しつつ、利用者の利便性を考慮したシステムとすることが望ましい。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、情報を共有化することが可能なシステムにおいて、情報保護のためのセキュリティを確保しつつ、ユーザの利便性を向上させることが可能な情報共有化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る情報共有化システムは、各々が、表示手段を含む複数の情報処理装置と、複数の情報処理装置間の通信を中継するために、各々が、互いにネットワークで接続されて、複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つの情報処理装置と接続される複数の中継機器とを備える。各中継機器は、ネットワークを介して、対応する中継機器と他の中継機器との間での情報の送受信の方式がそれぞれ異なる複数の通信レベルで情報通信が可能な通信手段と、指示に応答して通信手段の通信レベルを切り替える通信レベル切替手段とを含む。
【0012】
好ましくは、各中継機器は、通信手段の設定された通信レベルに従って、対応する中継機器と接続される情報処理装置に対して互いに共有される作業領域画面を表示するための制御情報を送信する送信手段を含む。
【0013】
特に、複数の通信レベルのうちの1つの通信レベルは、送信手段により接続される情報処理装置に対して作業領域画面を表示するための制御情報を送信しないレベルである。
【0014】
特に、作業領域画面には、情報処理装置の操作手段により操作可能な少なくとも1つのオブジェクトが表示される。複数の通信レベルのうちの別の通信レベルは、作業領域画面の少なくとも1つのオブジェクトに対する情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、作業領域画面を更新するための制御情報を送信する通信レベルである。複数の通信レベルのうちのさらに別の通信レベルは、作業領域画面の少なくとも1つのオブジェクトに対する情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、前期作業領域画面を更新するための制御情報を送信しない通信レベルである。
【0015】
好ましくは、通信レベル切替手段は、対応する中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して通信レベルを切り替える。
【0016】
好ましくは、通信レベル切替手段は、他の中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して通信レベルを切り替える。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る情報共有化システムは、複数の中継機器を備え、中継機器は、対応する中継機器と他の中継機器との間での情報の送受信の方式がそれぞれ異なる複数の通信レベルで情報通信が可能な通信手段と、指示に応答して通信手段の通信レベルを切り替える通信レベル切替手段とを含む。通信レベル切替手段とを含む。
【0018】
したがって、通信レベルを切り替える通信レベル切替手段を有することにより、例えば、接続当初は、情報通信の通信レベルを低くし、ユーザの確認が取れた後は、情報通信の通信レベルを高く切り替えることにより、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能である。また、情報通信の通信レベルを切り替えることができるため、情報保護に応じた通信が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に従う情報共有化システムについて説明する概略図である。
【0021】
図1を参照して、ローカルなエリアにおいて構成される情報共有化ユニット1,2,3とが設けられ、情報共有化ユニット1,2,3は、ネットワーク35で互いに接続されている。本例においては、情報共有化ユニット1,2,3のみがネットワーク35で互いに接続されている場合について説明するが、特にこれに限られず、さらに複数個の情報共有化ユニットがネットワークと接続するシステムとすることも可能であるし、また、1つの情報共有化ユニットのみの構成とすることも可能である。なお、ネットワーク35は、LAN(Local Area Network)であってもよいし、公衆回線等を用いたWAN(Wide Area Network)であってもよい。例えば、これらの情報共有化ユニットは、遠隔地の各拠点に設けられているものとする。
【0022】
本発明の実施の形態に従う情報共有化ユニット1は、情報処理装置の一種であるPC5,10(Personal Computer)と、TV会議システム15と、中継機器20とを備える。
【0023】
また、情報共有化ユニット2は、情報処理装置の一種であるPC6,PC11(Personal Computer)と、TV会議システム16と、中継機器25とを備える。
【0024】
情報共有化ユニット3は、中継機器27と、TV会議システム17とを備える。なお、中継機器27に情報処理装置の一種であるPC7を接続する場合について後述するが、ここでは、説明の簡易化のために中継機器27にPC7は接続されていないものとする。
【0025】
また、中継機器20,25,27は、ネットワーク35と接続されているものとする。
ここで、TV会議システム15,16,17には、カメラが設けられており、当該カメラで撮像された映像がTVで表示されるものとする。
【0026】
図2は、中継機器20の構成を説明する概略図である。
図2を参照して、中継機器20には、本例においては、一例としてコネクタ端子41〜43が設けられ、コネクタ端子41を介して、PC5と接続され、コネクタ端子42を介してPC6と接続されている場合が示されている。また、コネクタ端子43を介してTV会議システム15と接続されている場合が示されている。また、図示しないがネットワーク35と接続されるコネクタ端子が設けられているものとする。
【0027】
なお、コネクタ端子の個数については、限定されない。なお、本例においては、中継機器20の構成について説明したが、中継機器25,27の構成についても同様である。
【0028】
図3は、本発明の実施の形態に従う中継機器20の構成を説明する概略ブロック図である。
【0029】
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う中継機器20は、ワークスペース制御処理部22と、接続機器識別処理部24と、通信レベル制御部26と、通信部29と、機器管理処理部30と、情報処理装置操作検知部32と、情報処理装置表示送信部34と、コネクタ部36と、DHCPサービス40と、内部バス38とを含む。
【0030】
コネクタ部36は、図示しないネットワーク35と接続されるコネクタ端子およびコネクタ端子41〜43を含み、コネクタ端子41〜43を介して情報処理装置あるいは情報機器等と接続する。
【0031】
ワークスペース制御処理部22は、後述する情報を共有化するための共通の作業領域画面に対する処理を実行する。なお、ワークスペース制御処理部22には、共通の作業領域画面(ワークスペース)に対する処理を実行するための図示しない記憶領域が設けられているものとする。なお、記憶領域は、ワークスペース制御処理部22内に設けられてもよいし、別の領域に設けることも可能であるし、特に限定されない。
【0032】
接続機器識別処理部24は、コネクタ部36に設けられたコネクタ端子41〜43を介してそれぞれ接続された機器種別・属性を識別する。具体的には、接続機器識別処理部24は、後述するDHCPサービス40によりIPアドレスが割り当てられた機器と、MIB(Management Information Base)等の汎用プロトコルを用いて通信を行ない、機器の種別や属性を取得する。また、上述したように中継機器20は、ネットワーク35と接続されたコネクタ端子を有しているため、ネットワーク35を介して接続されている別の中継機器(本例においては中継機器25,27)についても、DHCPサービス40によりIPアドレスが割り当てられており、当該中継機器25,27においても接続機器識別処理部24により認識されているものとする。
【0033】
DHCPサービス40は、コネクタ部36に設けられたコネクタ端子と接続された機器にIPアドレスを自動的に割り当てて記憶する。
【0034】
通信レベル制御部26は、ネットワーク35と接続された他の中継機器との間での情報通信の通信レベルを制御する。
【0035】
機器管理処理部30は、接続機器識別処理部24が取得したコネクタ端子に対応するポート番号と、DHCPサービス40により割り当てられたIPアドレスと、機器種別・属性の関連を記憶する。具体的には、機器管理テーブルを有しており、コネクタ端子に対応するポート番号、IPアドレス、機器種別・属性を機器管理テーブルに格納する。また、接続機器識別処理部24で認識された別の中継機器のIPアドレス等についても管理する。
【0036】
情報処理装置操作検知部32は、コネクタ端子と接続された情報処理装置であるPC5,10等の共通の作業領域画面(ワークスペース)に対する操作処理を検知する。
【0037】
情報処理装置送信部34は、通信レベル制御部26で設定されている通信レベルに応じてワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースを表示するためのデータであるワークスペースデータをコネクタ端子と接続されたローカルの情報処理装置であるPC5,10に送信する。
【0038】
通信部29は、ネットワーク35を介して接続された外部の例えば別の中継機器との間でデータの送受信を実行する。
【0039】
各部は、内部バス38と接続され、内部バス38を介して互いにデータの授受が可能であるものとする。
【0040】
なお、図示していないが中継機器20には、時刻情報を取得することが可能なクロックが設けられており、各部は、内部バス38を介して接続されているクロックから必要に応じて時刻情報を取得可能であるものとする。
【0041】
図4は、本発明の実施の形態に従う中継機器20の機器管理処理部30において管理している機器管理テーブルを説明する図である。
【0042】
図4を参照して、ポート番号として、コネクタ端子41〜43にそれぞれ対応してポート1〜3が設けられており、上述したようにDHCPサービス40を用いてIPアドレスとして、IPアドレスAD1,AD2,AD3が割り当てられた場合が示されている。
【0043】
また、接続機器識別処理部24により、ポート1に接続された機器種別としては、PC(5)であることが認識されている。また、ポート2に接続された機器種別としては、PC(10)であることが認識されている。また、ポート3に接続された機器種別としては、TV会議システム(15)であることが認識されている。
【0044】
図5は、本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
図5を参照して、本願発明の実施の形態に従うPCは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU201と、CPU201のプログラム部分の実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部213と、CPU201で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)211とを含む。
【0045】
また、ハードディスク部211には、本発明に従う情報共有化システムを利用するためのソフトウェアプログラムが記憶されており、当該ソフトウェアプログラムをCPU201が読込むことにより、後述する情報共有化システムにおける互いに共有される作業領域画面であるワークスペースの表示等の機能が実現される。
【0046】
このようなプログラムは、FDドライブ217あるいはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブ215によってそれぞれフレキシブルディスク217aまたはCD−ROM215aなどから読取られる。
【0047】
CPU201は、キーボードやマウス等からなる入力部209を介しユーザからの指示を受取るとともに、プログラム実行によって生成される画面出力をディスプレイ部205へ出力する。
【0048】
また、CPU201は、通信インターフェイス部207を介して接続された中継機器20との間でデータの授受を実行する。また、上述の各部は、内部バス203を介して相互にデータを授受する。
【0049】
図6は、PC5,10のディスプレイ部に表示される共通の作業領域画面を説明する図である。
【0050】
図6を参照して、ここでは、ディスプレイ部のデスクトップ画面に共通の作業領域画面であるワークスペース50が表示されている場合が示されている。なお、当該ワークスペースは初期画面とする。そして、上覧には、ワークスペースの種々の機能を実行することが可能な「メニュー」ボタン52が表示されている。上述したように当該ワークスペースの画面および機能等については、PCのハードディスク部211のソフトウェアプログラムをCPU201が読み込むことにより実現されるものとする。
【0051】
なお、当該ワークスペースに対する操作処理は、マウス等のポインティングデバイスを用いて操作することが可能であるものとする。なお、ここでは、ワークスペース50外の領域に文書ファイル等の「ファイルA」および「ファイルB」のオブジェクトが表示されている場合が示されている。
【0052】
例えば、一例として、マウス等のポインティングデバイスを用いてカーソルを「ファイルA」あるいは「ファイルB」に合わせて、いわゆる、ドラッグアンドドロップにより、ワークスペース内に「ファイルA」あるいは「ファイルB」に移動させることが可能である。
【0053】
図7は、本発明の実施の形態に従う中継機器20の起動処理を説明するフロー図である。
【0054】
図7を参照して、まず、中継機器20に電源が投入されたかどうかを判断する(ステップS1)。電源が投入された場合には、起動処理を実行する(ステップS2)。
【0055】
具体的には、中継機器20の図示しない記憶領域に格納されている、ワークスペースの各種の動作を制御するためのソフトウェアがロードされて、中継機器20において各部におけるワークスペースに関する処理が可能となり、接続された情報処理装置に対する制御処理等が可能となるものとする。また、この初期状態においては、通信レベルはレベル0に設定される。
【0056】
次に、機器の接続を確認する(ステップS3)。具体的には、接続機器識別処理部24により、コネクタ端子41〜43に接続されている機器種別を認識する。
【0057】
そして、次に、機器管理処理部30は、上述したように識別した機器種別に従って、機器管理テーブルに接続されている機器に関するデータを登録する(ステップS4)。
【0058】
次に、機器管理処理部30において、機器管理テーブルに接続されている機器に情報処理装置が含まれているかどうか、情報処理装置の接続が有るかどうかを判断する(ステップS4#)。
【0059】
ステップS4#において、情報処理装置の接続が有ると判断された場合には、次に、通信レベルの確認処理を実行する(ステップS5)。
【0060】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してネットワークを介して接続されている、接続機器識別処理部24で認識された中継機器に対して通信レベル要求コマンドを送信する。そして、通信レベル要求コマンドを受信した中継機器は、自身の通信レベルの情報を送信するものとする。なお、通信レベル要求コマンドを受信した中継機器は、当該通信レベル要求コマンドをトリガとして、同様に他の中継機器に対して通信レベル要求コマンドを送信するものとする。
【0061】
そして、次に、通信レベルテーブルの登録処理を実行する(ステップS6)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して受信した他の中継機器の通信レベルの情報と、自身の通信レベルの情報とを通信レベルテーブルに登録する。
【0062】
図8は、本発明の実施の形態に従う通信レベルテーブルを説明する図である。
図8を参照して、ここでは、中継機器20の機器管理処理部30で保持されている通信レベルテーブルについて説明する。ここでは、各中継機器にそれぞれ対応して通信レベルが登録されている場合が示されている。中継機器20の通信レベルはレベル0に登録されている。また、中継機器25はレベル0、中継機器27はレベル0に登録されている場合が示されている。なお、初期状態において、通信レベルは、レベル0に設定されているものとする。なお、中継機器20のみならず、他の中継機器25においても同様の通信レベルの確認処理が実行されるため機器管理処理部30は、同一の通信レベルテーブルをそれぞれ有していることになる。中継機器27については、情報処理装置が接続されていないため通信レベルの確認処理は、実行されないが、初期状態は通信レベル0であるため情報機器(TV会議システム17)による情報通信は可能な状態に設定されている。
【0063】
図9は、本発明の実施の形態に従うワークスペースの通信レベルを説明する図である。
図9を参照して、ここでは、複数の通信レベルが設けられており、通信レベルのレベル0〜2が示されている。
【0064】
具体的には、通信レベルがレベル0の場合には、中継機器間において、中継機器に接続されたTV会議システム等の情報機器における情報通信が可能である。一方、ワークスペースに関する情報通信は不可である。
【0065】
通信レベルがレベル1の場合には、レベル0に加えて、中継機器間におけるワークスペースに関する情報通信が可能である。この場合には、中継機器に接続されたローカルの情報処理装置に対してワークスペースが配信されるが、閲覧のみが可能な状態であり、変更あるいは編集等はできない。具体的には、情報処理装置において、表示されているワークスペースに対する変更あるいは編集等のアクセスが禁止されるとともに、中継機器における情報処理装置操作検知部32は、入力を受け付けないものとする。
【0066】
通信レベルがレベル2の場合には、レベル1に加えて、中継機器間におけるワークスペースに変更を加える情報通信が可能である。この場合には、中継機器に接続されたローカルの情報処理装置に対してワークスペースに対する編集作業も可能な状態としてワークスペースが配信される。
【0067】
再び図7を参照して、そして、次に、ホスト確認処理を実行する(ステップS7)。
そして、次に、ワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS8)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0068】
一方、ステップS4#において、機器管理処理部30において、機器管理テーブルに接続されている機器に情報処理装置が含まれていないと判断された場合には、処理を終了する(エンド)。したがって、この場合には、ステップS5〜S8の処理は実行されず、情報処理装置が接続された場合に、ステップS5〜S8の処理が実行されるものとする。
【0069】
図10は、本発明の実施の形態1に従うホスト確認処理を説明するフロー図である。
図10を参照して、まず、ホスト認証処理を実行する(ステップS11)。
【0070】
具体的には、情報処理装置のディスプレイ部に図示しない認証画面を表示して、ユーザの入力操作に従うホスト認証処理を実行する。
【0071】
そして、次に、ホストの設定が有りかどうかを判断する(ステップS11#)。具体的には、ホスト認証処理により認証が成功した場合には、ホストの設定有りと判断して、次のステップS12に進む。一方、ホスト認証処理により認証が成功しない場合には、ワークスペース初期画面の表示を指示する(ステップS13)。
【0072】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示する。
【0073】
この点で、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34にワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを出力する。情報処理装置送信部34は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを送信する。
【0074】
これにより、情報処理装置において、図6で説明したワークスペースの初期画面が表示されることになる。
【0075】
一方、ステップS11#において、ホストの設定有りと判断した場合には、対応する中継機器をホストの中継機器に設定する(ステップS12)。
【0076】
なお、ホストの設定有りの場合には、ホストの中継機器と接続されている情報処理装置において、通信レベルは、任意のタイミングで変更可能であるものとする。
【0077】
そして、次に、情報処理装置のディスプレイ部にワークスペース初期画面の表示を指示する(ステップS15)。
【0078】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示する。
【0079】
この点で、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34にワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを出力する。情報処理装置送信部34は、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するコマンドを送信する。
【0080】
これにより、上述したように情報処理装置において、図6で説明したワークスペースの初期画面が表示されることになる。
【0081】
次に、通信レベル変更操作画面の表示を指示する(ステップS16)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続されている情報処理装置に対して通信レベル変更操作画面の表示を指示する。
【0082】
この点で、ワークスペース制御処理部22は、中継機器の情報とともに、情報処理装置送信部34に通信レベル変更操作画面の立ち上げを指示するコマンドを出力する。情報処理装置送信部34は、中継機器の情報とともに、接続されている情報処理装置に対して通信レベル変更操作画面の立ち上げを指示するコマンドを送信する。ローカルの情報処理装置は、当該中継機器の情報と変更操作画面の立ち上げを指示するコマンドとに基づいて、通信レベル変更操作画面を生成してディスプレイ部に表示する。通信レベル変更操作画面の生成に関するプログラム等については、情報処理装置のハードディスク部211に格納されており、当該プログラムをCPU201が読込むことにより、通信レベル変更操作画面が生成されるものとする。
【0083】
図11は、本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【0084】
図11を参照して、ここでは、本発明の実施の形態に従うワークスペース50#が示されている。ワークスペース50#には、通信レベル変更操作画面80が表示されている。通信レベル操作画面80には、中継機器20の通信レベルとともに、中継機器20とネットワークを介して接続された中継機器25の通信レベルが表示されるとともに、中継機器20,25のそれぞれの通信レベルを調整する選択ボタン82,84が設けられている場合が示されている。
【0085】
ユーザは、この選択ボタン82,84を選択することにより中継機器20,25の通信レベルを変更することが可能である。
【0086】
ここでは、初期値として、通信レベルが全てレベル0に設定されている場合が示されている。
【0087】
したがって、この状態においては、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するデータは配信されておらず、中継機器と接続されている情報機器の情報通信が行なわれているのみである。例えば、中継機器20と接続されているTV会議システム15および中継機器25と接続されているTV会議システム16を利用した映像、音声による情報通信は可能である。なお、中継機器27と接続されているTV会議システム17との間における情報通信も可能であるものとする。
【0088】
再び図10を参照して、次に、通信レベル変更操作画面80において、通信レベルの変更操作が有るかどうかを判断する(ステップS17)。
【0089】
ステップS17において、変更操作が無いと判断した場合には、処理を終了する(エンド)。
【0090】
一方、ステップS17において、変更操作が有ると判断した場合には、次のステップS18である通信レベル変更処理に進む。
【0091】
図12は、本発明の実施の形態に従う通信レベル変更処理について説明するフロー図である。
【0092】
図12を参照して、まず、通信レベル変更操作に応じて通信レベルを設定する(ステップS20)。
【0093】
具体的には、図11で説明したように、選択ボタン82,84を選択することにより中継機器20,25の通信レベルを変更することが可能である。
【0094】
そして、次に、通信レベルテーブルの登録処理を実行する(ステップS21)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信レベルの変更操作に応じて設定された中継機器あるいは他の中継機器の通信レベルの情報を通信レベルテーブルに登録する。
【0095】
そして、通信レベル情報を送信する(ステップS22)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、自己の中継機器あるいは他の中継機器の通信レベルの情報が変更された場合には、他の中継機器に対して変更された通信レベルの情報を通信部29を介して送信する。
【0096】
これにより、他の中継機器において変更された通信レベルが登録されることになる。具体的には、中継機器25の機器管理処理部30で保持されている通信レベルテーブルは、中継機器20の機器管理処理部30で保持されている通信レベルテーブルと同じ内容で登録されることになる。
【0097】
そして、処理を終了する(エンド)。
図13は、本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される別の通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【0098】
図13を参照して、ここでは、図11で説明した通信レベル変更操作画面を操作して、中継機器20の通信レベルとともに、中継機器20とネットワークを介して接続された中継機器25のそれぞれの通信レベルをレベル2に設定した場合が示されている。すなわち、中継機器間におけるワークスペースに関する情報通信が可能であるとともに、変更も可能である通信レベルに設定された場合が示されている。
【0099】
したがって、通信レベルを初期状態から変更操作することにより、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するワークスペースデータの配信が可能となる。
【0100】
図14は、本発明の実施の形態1に従うワークスペースデータの配信処理を説明するフロー図である。
【0101】
図14を参照して、まず、通信レベルがレベル2に設定されているかどうかを判断する(ステップS30)。
【0102】
通信レベルがレベル2に設定されていない場合、例えば、通信レベルがレベル0の場合には、ワークスペースの情報通信は実行されないため処理を終了する(エンド)。
【0103】
また、通信レベルがレベル1の場合には、ワークスペースに関する情報通信は可能であるが、閲覧のみであり、編集は不可であるため他の中継機器からのワークスペースデータを受信した場合のみワークスペースデータの配信処理が実行されるため、ワークスペースデータを受信する場合の処理として後述する。
【0104】
ステップS30において、通信レベルがレベル2の場合には、次に、ローカルの情報処理装置に通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS32)。
【0105】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信レベルに応じたワークスペースデータを生成して、情報処理装置送信部34に出力する。
【0106】
情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力された通信レベルに応じたワークスペースデータを情報処理装置に配信処理する。これにより、例えば、PC5,PC10のディスプレイ部に同じワークスペースの画面が表示される。
【0107】
そして、次に、ワークスペース制御処理部22は、他の中継機器に通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS33)。本例においては、例えば、外部の中継機器として中継機器25に送信する場合について説明する。
【0108】
なお、他の中継機器の通信レベルがレベル2である場合には、通常のワークスペースデータの配信処理が実行されるが、他の中継機器の通信レベルがレベル1の場合には、ワークスペースの閲覧のみ可能であるため、通常のワークスペースデータにワークスペースの閲覧のみ可能であることを示すフラグデータを付加して配信処理を実行する。
【0109】
そして、処理を終了する(エンド)。
図15は、本発明の実施の形態に従うワークスペースデータの受信処理を説明するフロー図である。
【0110】
図15を参照して、まず、ワークスペースデータを受信したかどうかを判断する(ステップS40)。
【0111】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してネットワークと接続された他の中継機器からのワークスペースデータを受信したかどうかを判断する。
【0112】
ステップS40において、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペースデータを受信したと判断した場合には、ローカルの情報処理装置に対応する中継機器の通信レベルに応じたワークスペースデータを情報処理装置に配信処理する(ステップS41)。
【0113】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、受信した通信レベルに応じたワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースデータをPC6,PC11に出力する。当該処理により、PC5,PC10に表示されているワークスペース50と同様のワークスペースがPC6,PC11のディスプレイ部に表示されることになる。すなわち、情報を共有化するための共通の作業領域画面であるワークスペースがPC6,PC11に配信される。
【0114】
なお、中継機器の通信レベルがレベル2である場合には、通常のワークスペースデータの配信処理が実行されるが、中継機器の通信レベルがレベル1の場合には、ワークスペースの閲覧のみ可能であるため、通常のワークスペースデータにワークスペースの閲覧のみ可能であることを示すフラグデータを付加したワークスペースデータをPC6,PC11に出力する。
【0115】
これにより、通信レベルがレベル1の場合には、PC6,PC11のディスプレイ部に情報を共有化するための共通の作業領域画面が表示されるが、変更あるいは編集等のアクセスは禁止されるとともに、中継機器における情報処理装置操作検知部32は、入力を受け付けないものとする。
【0116】
なお、図14および図15で説明したワークスペースデータの配信処理およびワークスペースデータの受信処理は、ワークスペースに対する処理毎に実行される。
【0117】
以下、具体的に説明する。
図16は、ワークスペースにオブジェクトであるファイルを移動した場合について説明する図である。
【0118】
図16を参照して、ここでは、図6で示されたPC5のディスプレイ部のデスクトップ画面に表示されていたワークスペース50外に表示されていたファイルA,Bのオブジェクトがワークスペース50内に移動した場合の画面が示されている。
【0119】
本例においては、一例として、PC5において、ディスプレイ部に表示されていたファイルA,Bのオブジェクトをワークスペース50内に移動させたものとする。なお、ワークスペース50内に対する編集作業であり、PC5と接続されている中継機器20の通信レベルはレベル2に設定されているものとする。
【0120】
具体的には、PC5において、上述したようにマウス等のポインティングデバイスを用いてドラッグアンドドロップにより、ワークスペース50内に「ファイルA」および「ファイルB」を移動させるものとする。
【0121】
中継機器20において、情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内への「ファイルA」のオブジェクト60および「ファイルB」のオブジェクト70のファイル入力を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。また、マウス等のポインティングデバイスに従う当該オブジェクトが配置されるワークスペース内の座標位置を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
【0122】
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するワークスペースデータを生成する。具体的には、同一のワークスペースを他の情報処理装置のディスプレイ部に表示するために必要な「ファイルA」のオブジェクト60および「ファイルB」のオブジェクト70のファイル、およびワークスペースのサイズ、並びに、当該オブジェクトが配置されるワークスペース内の座標位置等のデータをワークスペースデータとして生成する。
【0123】
そして、ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
【0124】
情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータを機器管理テーブルに登録されている情報処理装置であるPC10に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。これにより、ローカルのPC10のディスプレイ部において、PC5のディスプレイ部で表示されているワークスペースと同一のワークスペースが表示されることになる。なお、本例においては、PC5の操作に基づくワークスペースデータであるため、当該ワークスペースデータを有しないPC10のみに送信する構成として説明するが、当該ワークスペースデータをPC5,PC10のいずれにも送信するようにすることも可能である。
【0125】
また、ワークスペース制御処理部22は、中継機器25にワークスペースデータを通信部29を介して配信する。なお、中継機器25の通信レベルも、レベル2に設定されているものとする。
【0126】
図17は、中継機器20から中継機器25に配信されるワークスペースデータを説明する図である。
【0127】
図17を参照して、中継機器20から中継機器25に対して、ここでは、ワークスペースデータとして、ディスプレイ部に表示する際のワークスペースの大きさであるワークスペースのサイズ送信が実行される。また、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、情報処理装置操作検知部32で検知したオブジェクトの入力に従って、当該オブジェクトのファイル転送が実行される。
【0128】
また、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、ワークスペースのサイズに基づく、情報処理装置操作検知部32で検知したワークスペース内におけるオブジェクトの座標が転送される。
【0129】
そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してワークスペースデータを受信して、情報処理装置送信部34に出力する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
【0130】
これにより、ローカルのPC6,PC11のディスプレイ部において、PC5で表示されたワークスペースと同一のワークスペースが表示される。
【0131】
図18は、ワークスペース50内に配置されるオブジェクトに対する表示操作を実行した場合について説明する図である。
【0132】
図18を参照して、ここでは、図16で示されたワークスペース50内に配置されたファイルAの内容を表示するための表示操作を実行した場合の画面が示されている。
【0133】
具体的には、PC5において、上述したようにマウス等のポインティングデバイスを用いて、「ファイルA」のオブジェクトにポインティングデバイスを合わせてダブルクリック(オープン指示)する。当該処理により、PC5のディスプレイ部において、「ファイルA」の内容を画面表示する処理が実行されるものとする。
【0134】
そして、また、中継機器20において、情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクトに対するオープン指示を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
【0135】
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、ワークスペースデータを生成する。ワークスペース制御処理部22は、「ファイルA」のオブジェクトに対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして生成する。
【0136】
そして、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
【0137】
そして、情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータをPC10に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
【0138】
これにより、PC10のディスプレイ部において、「ファイルA」の内容を画面表示する処理が実行されるものとする。
【0139】
また、ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを通信部29を介して中継機器20から中継機器25に転送する。
【0140】
そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して当該中継機器20から送信されたデータ(ワークスペースデータ)を受信する。ワークスペース制御処理部22は、受信したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
【0141】
これにより、PC5のディスプレイ部で表示されている「ファイルA」と同様のワークスペースがPC6,PC11のディスプレイ部で表示されるものとする。
【0142】
図19は、図18で説明したオブジェクトに対する処理を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。本例においては、中継機器20,25の通信レベルはともにレベル2であるものとする。
【0143】
図19を参照して、本例においては、一例として、PC5において、「ファイルA」が配置されたオブジェクト座標をダブルクリック指示したものとする。
【0144】
中継機器20の情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクト座標の位置に対するダブルクリック指示を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
【0145】
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、情報を共有化するためのワークスペースデータを生成する。具体的には、「ファイルA」のオブジェクトに対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして生成する。
【0146】
ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
【0147】
そして、中継機器20の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータをPC10に送信する(ワークスペースデータ配信)。
【0148】
そして、PC10のディスプレイ部において、情報処理装置送信部34から送信されたワークスペースデータに基づいて、オブジェクトの表示イメージがワークスペース内において更新表示される。
【0149】
また、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、中継機器25に対して、ワークスペースデータを通信部29を介して送信する。具体的には、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクト座標の位置に対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして中継機器25に送信する。
【0150】
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器20から送信されたワークスペースデータを転送して、情報処理装置送信部34に出力する。
【0151】
そして、中継機器25の情報処理装置送信部34は、転送されたワークスペースデータをPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信)。
【0152】
そして、PC6,PC11のディスプレイ部において、情報処理装置送信部34から送信されたワークスペースデータに基づいて、オブジェクトの表示イメージがワークスペース内において更新表示される。
【0153】
一方、逆に、PC5において、「ファイルA」の内容が画面表示されているワークスペースにおいて、マウス等のポインティングデバイスを用いて、「ファイルA」のオブジェクトにポインティングデバイスを合わせてダブルクリック(クローズ指示)することにより「ファイルA」の内容の表示処理を終了する処理が実行されるものとする。すなわち、オブジェクトに対する非表示操作を実行した場合にワークスペースは、再び図16の画面になり更新表示されるものとする。
【0154】
当該場合においても、上記と同様の方式により、PC10のディスプレイ部およびPC6,PC11のディスプレイ部に同一のワークスペースが表示されることになる。
【0155】
なお、本例においては、ワークスペースに表示されるオブジェクトの一例として文書ファイル等のファイルデータについて説明したが、特に文書ファイルに限られず、いわゆる手書きによる軌跡データや、Webカメラによる映像等であっても良い。
【0156】
したがって、上述したように初期状態においては、情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に関するデータは配信されておらず、中継機器と接続されている情報機器の情報通信が行なわれているのみである。例えば、中継機器20と接続されているTV会議システム15および中継機器25と接続されているTV会議システム16を利用した映像、音声による情報通信は可能であるが、ホストに設定された中継機器と接続された情報処理装置に通信レベル変更操作画面を表示して、通信レベルの変更操作を実行することにより、通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理が実行される。
【0157】
例えば、TV会議システム15,16を利用した映像、音声による情報通信により相手を確認してから、通信レベルの変更の指示により、通信レベルをレベル2に設定して、閲覧および編集が可能なワークスペースの配信を実行することが可能である。
【0158】
当該方式により、情報を共有化することが可能なシステムにおいて、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能となる。
【0159】
すなわち、接続当初は、情報通信を制限し、ユーザの確認が取れた後は、情報通信の制限を解除することにより、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能である。また、情報通信の通信レベルを切り替えることができるため、情報保護に応じた通信が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0160】
図20は、ワークスペース50#において、通信レベル変更操作画面80を操作する場合を説明する図である。例えば、ワークスペースの最終まとめ処理等を実行する場合に、一例として、中継装置25の通信レベルを調整して、閲覧のみ可として、編集を不可とする場合について説明する。
【0161】
図20(a)を参照して、ここでは、具体的には、選択ボタン84を押下した場合が示されている。
【0162】
選択ボタン84を押下することによりプルダウンメニューが表示されており、通信レベルがレベル0〜2まで任意に選択可能である場合が示されている。ここでは、レベル1にカーソルが合わせられている場合が示されている。
【0163】
図20(b)を参照して、レベル1にカーソルを選択した場合が示されている。通信レベル変更操作画面80において、当該中継機器25の通信レベルは、レベル1に設定されている。
【0164】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信レベルの変更操作に応じて設定された中継機器あるいは他の中継機器の通信レベルの情報を通信レベルテーブルに登録する。そして、通信レベル情報を送信する。
【0165】
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器25に対して通信レベル情報を送信する。
【0166】
中継機器25の通信レベル制御部26は、中継機器20から送信された通信レベル情報を受信して、通信レベルテーブルに登録する。具体的には、通信レベル制御部26は、通信レベルをレベル1に設定し、情報処理装置送信部34は、ローカルの情報処理装置であるPC6,PC11に対して通信レベル(レベル1)に応じたワークスペースデータを配信する。すなわち、中継装置25の通信レベルを調整して、例えば、ワークスペースの最終まとめ処理等を実行する場合に、中継装置25と接続された情報処理装置に配信されるワークスペースに関して、閲覧のみ可として、編集を不可とすることが可能である。
【0167】
なお、ここでは、ワークスペースの最終まとめ処理等を実行する場合に、一例として、中継装置25の通信レベルを調整して、閲覧のみ可として、編集を不可とする場合について説明したが、これに限られず、必要な場合には、いつでも通信レベルの調整処理を実行することが可能であり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0168】
なお、本例においては、通信レベル変更操作画面80は、ホストの中継機器と接続された情報処理装置に表示される場合について説明したが、特にこれに限られず、同様の通信レベル変更操作画面をホストの中継機器ではない中継機器と接続された情報処理装置のワークスペースに表示するようにすることも可能である。その場合には、自身の中継機器の通信レベルのみ設定されたレベルの範囲内で変更するようにすることも可能である。例えば、通信レベルがレベル1であれば、レベル1とレベル0に変更することのみ可能であるようにしても良い。
【0169】
これにより、例えば、当該情報共有化システムを利用している場合に、部外者がワークスペースを閲覧する可能性があるような状態となった場合には、自身の中継機器の通信レベルを調整することにより、部外者にワークスペースを閲覧されることを未然に防ぐようにすることも可能である。
【0170】
なお、本例においては、通信レベル変更操作画面80を表示して、通信レベルを調整する方式について説明したが、特にこの通信レベル変更操作画面80を設けることなく、メニュー項目の中から通信レベルを調整するようにしても良く、その手段はこれに限られない。
【0171】
なお、本実施の形態においては、ホストの中継機器に設定された中継機器に接続された全ての情報処理装置に対して、通信レベル変更操作画面80等を表示することが可能な構成について説明しているが、全ての情報処理装置ではなく、そのうちの1つの情報処理装置に表示されるようにすることも可能である。
【0172】
(実施の形態の変形例)
上記の実施の形態においては、ホストの中継機器を設定して、他の中継機器に通信レベルに応じたワークスペースデータの配信処理を実行する方式について説明したが、本実施の形態においては、新たに別の中継機器に情報処理装置が接続された場合の処理について説明する。
【0173】
図21は、本発明の実施の形態の変形例に従う他の中継機器に情報処理装置が接続された場合の処理について説明するフロー図である。
【0174】
図21を参照して、まず、他の中継機器から、当該他の中継機器に対する情報処理装置の接続の検知が有るかどうかを判断する(ステップS50)。具体的には、図7のステップS4#において、情報処理装置の接続があった場合には、次のステップS5に進み、通信レベルの確認処理を実行する。具体的には、上述したようにワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してネットワークを介して接続されている、接続機器識別処理部24で認識された中継機器に対して通信レベル要求コマンドを送信する。ホストの中継機器は、当該通信レベル要求コマンドを受信することにより、他の中継機器に対する情報処理装置の接続を検知することが可能である。本例においては、例えば中継機器27に対して、新たに情報処理装置であるPC7を接続した場合について説明する。PC7を接続した場合には、中継機器27は、中継機器20,25に対して通信レベル要求コマンドを送信することになる。
【0175】
そして、次に、受信した中継機器がホストの中継機器に登録されているかどうかを判断する(ステップS51)。
【0176】
そして、ステップS51において、受信した中継機器がホストの中継機器であると判断された場合には、当該他の中継機器の情報を要求する(ステップS52)。本例においては、中継機器20がホストの中継機器に設定されているものとする。中継機器20のワークスペース制御処理部22は、中継機器27に対して中継機器27の情報を要求する。
【0177】
具体的には、中継機器の情報は、他の中継機器に予め登録されている名前、位置等のデータおよび他の中継機器に接続されている情報処理装置に関するデータ等を含むものとする。
【0178】
そして、次に、ワークスペース制御部22は、通信部29を介して他の中継機器の情報を取得する(ステップS52#)。
【0179】
そして、次に、ワークスペース制御処理部22は、ローカルの情報処理装置に対して取得した他の中継機器の情報を出力する(ステップS53)。
【0180】
これにより、ローカルの情報処理装置は、他の中継機器の情報に基づいて接続通知画面を生成して、ディスプレイ部に表示するものとする。なお、接続通知画面の生成に関するプログラム等については、情報処理装置のハードディスク部211に格納されており、当該プログラムをCPU201が読込むことにより、接続通知画面が生成されるものとする。
【0181】
図22は、本発明の実施の形態の変形例に従うローカルの情報処理装置に通知する接続通知画面を説明する図である。
【0182】
図22を参照して、本発明の実施の形態の変形例に従う接続通知画面100において、ここでは「以下のユーザからワークスペースの接続要求がありました。現在の通信レベルを変更しますか?」のメッセージとともに、情報処理装置に関するデータ、中継機器に予め登録されているデータ等が表示されている場合が示されている。
【0183】
具体的には、情報処理装置に関するデータとして、ユーザ情報が示され、情報処理装置が接続された「接続時間」、「デバイス名称」、「ユーザ名」、「位置」に関する情報が示されている。ここでは、一例として、「問い合わせ時間」が「2008/7/8 15:00」、「デバイス名称」が「YAMADA−1(種類PC)」、「ユーザ名」が「山田 一郎」、「位置」が「第5会議室」として表示されている。「接続時間」は、情報処理装置を中継機器のコネクタ端子に接続した時刻を示すものとする。また、「デバイス名称」および「ユーザ名」については、接続機器処理部24において、PC7とコネクタ端子が接続された場合に、PC7から送信されるユーザ情報であり、PC7において予めユーザが設定した情報である。また、「位置」は、PC7が接続されたコネクタ端子を有する中継機器27の位置情報であり、中継機器27の設定情報が用いられる。なお、ここでは、PC7のみが接続される場合について説明しているが、複数の情報処理装置が接続されている場合には、複数のユーザ情報が表示されるものとする。
【0184】
また、中継機器に予め登録されているデータとして、中継機器27の「名前」、「位置」に関する情報が示されている。また、カメラ画像が示されており、当該カメラ画像は、中継機器27と接続されている情報機器のうちカメラ等の画像情報の入力がある機器と接続されていると判断した場合には、当該入力画像を表示するものとする。本例においては、一例として、情報機器としてTV会議システム27が接続されており、当該TV会議システム27のカメラにより取得された画像情報が表示されているものとする。
【0185】
ここでは、一例として、「名前」が「企画部1号」、「位置」が「第5会議室」として表示されている。「名前」および「位置」については、中継機器の初期設定の際に登録された設定情報である。また、通信レベルは初期状態であるためレベル0に設定されている。
【0186】
そして、接続通知画面100において、レベル2を指定するボタン102と、レベル1を指定するボタン104と、「キャンセル」を指定するボタン106とが設けられており、マウス等のポインティングデバイス等を用いて指定可能であるものとする。
【0187】
当該接続通知画面がホストの中継機器である中継機器20と接続されているPC5等に通知されることにより、ワークスペースを利用しているユーザは、中継機器27に情報処理装置7が接続されて新たにワークスペースの閲覧を希望していることを認知することが可能となる。
【0188】
再び、図21を参照して、次に、通信レベルの変更操作が有るかどうかを判断する(ステップS54)。
【0189】
具体的には、上述した接続通知画面において、レベル2を指定するボタン102あるいはレベル1を指定するボタン104の押下が有ったかどうかを判断する。ステップS54において、通信レベルの変更操作が有ると判断された場合には、通信レベル変更処理を実行する。通信レベル変更処理については、図12で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0190】
なお、「キャンセル」を指定するボタン106が押下された場合には、通信レベルの変更の指示無しとして処理を終了する(エンド)。
【0191】
一例として、レベル2に変更する指示があった場合には、通信レベルテーブルに登録される。そして、通信レベル情報が送信されて、中継機器27の通信レベル制御部26は、通信レベル情報に基づいて自身の中継機器の通信レベルをレベル0からレベル2に更新する。そして、情報処理装置送信部34は、ローカルの情報処理装置であるPC7に対して通信レベル(レベル2)に応じたワークスペースデータの配信を実行する。
【0192】
上記の方式に従って、新規のユーザのPCが中継機器27に接続され、情報共有化システムのワークスペースの閲覧を要求する場合に、中継機器27に接続された当初は、通信レベルはレベル0に設定され、ワークスペースに関する配信は実行されず、中継機器に接続されたデバイスの情報通信のみが可能であり、情報通信を制限することが可能である。
【0193】
そして、通信レベルの変更の指示により、通信レベルをレベル2に設定して、閲覧および編集が可能なワークスペースの配信を実行することが可能である。すなわち、接続当初は、情報通信を制限し、ユーザの確認が取れた後は、情報通信の制限を解除することにより、情報保護のためのセキュリティを確保することが可能である。また、情報通信の通信レベルを切り替えることができるため、情報保護に応じた通信が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0194】
また、上記においては、接続通知画面100をホストの中継機器と接続された情報処理装置に通知する場合について説明したが、接続通知画面は、一例であり、特にこの画面を表示することなく、通信レベルがレベル0で通信可能な情報のみにより、接続を検知して通信レベルを切り替えることも可能である。例えば、通信レベルがレベル0で通信可能な情報として、音声のみの情報を用いて、通信レベルを切り替えても良い。中継機器を利用しない他の方法で、利用者の確認をした後、通信レベルを切り替えるようにしても良い。
【0195】
また、本実施の形態においては、ホスト認証処理により認証が成功した場合には、ホストの設定有りと判断してホストの中継機器に設定するとして説明したが、ホストの中継機器の設定方式はこれに限られず、複数の中継機器の中から1つの中継機器をホストの中継機器に設定することが可能な方式であれば、特にこの方式には限定されない。例えば、最初にネットワークに接続された中継機器をホストの中継機器に設定することも可能であるし、複数の中継機器の中から予めホストの中継機器を設定しておくことも可能である。
【0196】
なお、本実施の形態においては、中継機器の通信レベル制御部26で設定されている通信レベルに応じてワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースを表示するためのデータであるワークスペースデータをローカルの情報処理装置であるPC5,10等に送信して、受信したワークスペースデータに基づいてローカルの情報処理装置のディスプレイ部にワークスペースを表示する方式について説明したが、中継機器のワークスペース制御処理部22でワークスペースデータに基づいてワークスペースの画面を生成してローカルの情報処理装置に送信して、情報処理装置のディスプレイ部に表示するようにすることも可能である。
【0197】
なお、本実施の形態においては、情報機器として、TV会議システムが中継機器に接続された場合について説明したが、特にTV会議システムに限られず、プロジェクタや、MFPや、スキャナや、プリンタ、カメラ、マイク、IP(Internet Protocol)電話機等であってもよい。
【0198】
なお、中継機器を制御する各部について、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0199】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0200】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0201】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0202】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】本発明の実施の形態に従う情報共有化システムについて説明する概略図である。
【図2】中継機器20の構成を説明する概略図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う中継機器20の構成を説明する概略ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う中継機器20の機器管理処理部30において管理している機器管理テーブルを説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
【図6】PC5,10のディスプレイ部に表示される共通の作業領域画面を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に従う中継機器20の起動処理を説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態に従う通信レベルテーブルを説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態に従うワークスペースの通信レベルを説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1に従うホスト確認処理を説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態に従う通信レベル変更処理について説明するフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態に従うホストの中継機器に接続された情報処理装置のディスプレイ部に表示される別の通信レベル変更操作画面を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態1に従うワークスペースデータの配信処理を説明するフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態に従うワークスペースデータの受信処理を説明するフロー図である。
【図16】ワークスペースにオブジェクトであるファイルを移動した場合について説明する図である。
【図17】中継機器20から中継機器25に配信されるワークスペースデータを説明する図である。
【図18】ワークスペース50内に配置されるオブジェクトに対する表示操作を実行した場合について説明する図である。
【図19】図18で説明したオブジェクトに対する処理を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。
【図20】ワークスペース50#において、通信レベル変更操作画面80を操作する場合を説明する図である。
【図21】本発明の実施の形態の変形例に従う他の中継機器に情報処理装置が接続された場合の処理について説明するフロー図である。
【図22】本発明の実施の形態の変形例に従うローカルの情報処理装置に通知する接続通知画面を説明する図である。
【符号の説明】
【0204】
1,2,3 情報共有化ユニット、5,6,7,10,11 PC、15,16,17
TV会議システム、20,25,27 中継器、22 ワークスペース制御処理部、24 接続機器識別処理部、26 通信レベル制御部、29 通信部、30 機器管理処理部、32 情報処理装置操作検知部、34 情報処理装置表示送信部、35 ネットワーク、36 コネクタ部、38 内部バス、40 DHCPサービス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が、表示手段を含む複数の情報処理装置と、
前記複数の情報処理装置間の通信を中継するために、各々が、互いにネットワークで接続されて、前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つの情報処理装置と接続される複数の中継機器とを備え、
各前記中継機器は、前記ネットワークを介して、対応する中継機器と他の中継機器との間での情報の送受信の方式がそれぞれ異なる複数の通信レベルで情報通信が可能な通信手段と、
指示に応答して前記通信手段の通信レベルを切り替える通信レベル切替手段とを含む、情報共有化システム。
【請求項2】
各前記中継機器は、前記通信手段の設定された通信レベルに従って、前記対応する中継機器と接続される情報処理装置に対して互いに共有される作業領域画面を表示するための制御情報を送信する送信手段を含む、請求項1記載の情報共有化システム。
【請求項3】
前記複数の通信レベルのうちの1つの通信レベルは、前記送信手段により前記接続される情報処理装置に対して前記作業領域画面を表示するための制御情報を送信しないレベルである、請求項2記載の情報共有化システム。
【請求項4】
前記作業領域画面には、前記情報処理装置の操作手段により操作可能な少なくとも1つのオブジェクトが表示され、
前記複数の通信レベルのうちの別の通信レベルは、前記作業領域画面の前記少なくとも1つのオブジェクトに対する前記情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、前記作業領域画面を更新するための制御情報を送信する通信レベルであり、
前記複数の通信レベルのうちのさらに別の通信レベルは、前記作業領域画面の前記少なくとも1つのオブジェクトに対する前記情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、前期作業領域画面を更新するための制御情報を送信しない通信レベルである、請求項3記載の情報共有化システム。
【請求項5】
前記通信レベル切替手段は、前記対応する中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して前記通信レベルを切り替える、請求項1記載の情報共有化システム。
【請求項6】
前記通信レベル切替手段は、前記他の中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して前記通信レベルを切り替える、請求項1記載の情報共有化システム。
【請求項1】
各々が、表示手段を含む複数の情報処理装置と、
前記複数の情報処理装置間の通信を中継するために、各々が、互いにネットワークで接続されて、前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つの情報処理装置と接続される複数の中継機器とを備え、
各前記中継機器は、前記ネットワークを介して、対応する中継機器と他の中継機器との間での情報の送受信の方式がそれぞれ異なる複数の通信レベルで情報通信が可能な通信手段と、
指示に応答して前記通信手段の通信レベルを切り替える通信レベル切替手段とを含む、情報共有化システム。
【請求項2】
各前記中継機器は、前記通信手段の設定された通信レベルに従って、前記対応する中継機器と接続される情報処理装置に対して互いに共有される作業領域画面を表示するための制御情報を送信する送信手段を含む、請求項1記載の情報共有化システム。
【請求項3】
前記複数の通信レベルのうちの1つの通信レベルは、前記送信手段により前記接続される情報処理装置に対して前記作業領域画面を表示するための制御情報を送信しないレベルである、請求項2記載の情報共有化システム。
【請求項4】
前記作業領域画面には、前記情報処理装置の操作手段により操作可能な少なくとも1つのオブジェクトが表示され、
前記複数の通信レベルのうちの別の通信レベルは、前記作業領域画面の前記少なくとも1つのオブジェクトに対する前記情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、前記作業領域画面を更新するための制御情報を送信する通信レベルであり、
前記複数の通信レベルのうちのさらに別の通信レベルは、前記作業領域画面の前記少なくとも1つのオブジェクトに対する前記情報処理装置の操作手段による操作指示入力に従って、前期作業領域画面を更新するための制御情報を送信しない通信レベルである、請求項3記載の情報共有化システム。
【請求項5】
前記通信レベル切替手段は、前記対応する中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して前記通信レベルを切り替える、請求項1記載の情報共有化システム。
【請求項6】
前記通信レベル切替手段は、前記他の中継機器に接続される情報処理装置の操作手段からの指示に応答して前記通信レベルを切り替える、請求項1記載の情報共有化システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
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【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
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【公開番号】特開2010−128693(P2010−128693A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301257(P2008−301257)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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