情報処理システム、情報処理端末、情報処理サーバ、プログラム
【課題】ファクシミリ送信の出力結果に、送り主のユーザの想定外の齟齬が発生することを回避する。
【解決手段】原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記ビットマップ画像データを表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる前記原稿データのファクシミリ送信指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記ファクシミリ送信指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備するシステムにあって、プレビュー表示手段102がビットマップ画像データを表示してはじめて送信指示受付手段103がファクシミリ送信指示を受け付けるものとした。
【解決手段】原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記ビットマップ画像データを表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる前記原稿データのファクシミリ送信指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記ファクシミリ送信指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備するシステムにあって、プレビュー表示手段102がビットマップ画像データを表示してはじめて送信指示受付手段103がファクシミリ送信指示を受け付けるものとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークファクシミリサービスを提供する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータを使用して作成した文書や図表をファクシミリ送信しようとする場合、かつてはその文書等を紙に一旦印刷してから送信元となるファクシミリ端末にスキャンさせることが専らであった。だが、近時では、パーソナルコンピュータが接続しているインターネット等の電気通信回線に原稿のデータファイルを送出して、紙に印刷してスキャンさせるという工程を経ることなく所望の宛先にファクシミリ送信を行うことが可能となっている(例えば、下記特許文献を参照)。このようなものは、ネットワークファクシミリまたはインターネットファクシミリと呼称される。ネットワークファクシミリサービスを利用するには、原稿のデータファイルを、例えば電子メールに添付してゲートウェイサーバに送信する。ゲートウェイサーバは、パーソナルコンピュータが接続するインターネット等とファクシミリ端末が接続する公衆電話網等との間に介在し、インターネット等を介して送られてくる原稿のデータファイルをファクシミリ画像に変換した上で公衆電話網等に送出する役割を担う。
【0003】
既存のネットワークファクシミリサービスにおけるゲートウェイサーバは、複数種のファイル形式に対応している。即ち、原稿のデータファイルとして、所定のワードプロセッサアプリケーション、表計算アプリケーション等のデータファイルや、テキストファイル、PDF(Portable Document Format)ファイル、HTML(HyperText Markup Language)ファイル、JPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイル、TIFF(Tagged Image File Format)ファイル等を取り扱うことが可能である。従って、ユーザは、作成した文書や図表をパーソナルコンピュータからダイレクトに発信して相手方のファクシミリ端末に送り届けることができる。
【特許文献1】特開2003−264666号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、実際には、送り主のユーザが想定していたハードコピー出力が相手方で得られないことがままある。例えば、文書等の一部が紙からはみ出して切れてしまったり、あるいは文書等が紙の一部分に小さく印刷されてしまったりする齟齬が生じる。これは、原稿のデータファイルの出力対象範囲や出力解像度をパーソナルコンピュータ上では柔軟に調節できるのに対して、ファクシミリの規格に規定されている出力可能領域や出力解像度は極めて限定されていることが主要因である。
【0005】
以上に鑑みてなされた本発明は、ファクシミリ送信の出力結果に送り主のユーザの想定外の齟齬が発生する、言い換えれば瑕疵のあるファクシミリが送られてしまうことを有効に回避しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するべく、本発明では、図1に示すように、原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記データ変換手段101で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記送信指示受付手段103で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備する情報処理システムにあって、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるものとした。
【0007】
即ち、宛先のファクシミリ端末においてどのようなハードコピー出力が得られるのかをプレビューできるようにするとともに、ファクシミリ送信の実行前にプレビューを必ずユーザに確認させることとしたのである。このようなものであれば、送り主のユーザが想定していたものと異なるハードコピー出力が相手方に届いてしまうことを回避できる。
【0008】
勿論、用心深いユーザであれば、まず自身の使用するファクシミリ端末を宛先として試験的にファクシミリ送信を実行し、どのようなハードコピー出力が得られるのかを確認するかもしれない。しかしながら、多くのユーザはわざわざその確認を行うことを忌避するか、そうでなくとも時には失念するであろうし、余分な金銭的コストを費やすことにもなる。本発明は、上記の点に初めて着目してなされたものであって、送り主のユーザが特段に用心深くなくとも、あるいは余分な金銭的コストの出費を伴うことなく、ユーザが想定していた通りのファクシミリを相手方に送り届けることを可能とする。
【0009】
前記送信処理手段104が、前記データ変換手段101で生成したビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものであるならば、プレビューのために生成したビットマップ画像データをそのままファクシミリ送信に利用でき、処理効率がよい。また、逆説的に述べれば、宛先に向けて送信するファクシミリ画像をプレビューとして表示することとなることから、相手方に届くハードコピー出力がどのようなものになるのかに関する信頼性の高い情報をユーザに提供できる。
【0010】
プレビューを閲覧し、想定していたハードコピー出力が得られないことを確認したユーザは、通常、原稿データに修正を加える。しかして、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記データ変換手段101がこの修正された原稿データをビットマップ画像データに変換し前記プレビュー表示手段102がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けないものとすることが望ましい。
【0011】
さらに、図2に示すように、前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段105と、前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段106と、前記修正指示受付手段106で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段107とを具備するシステムとし、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものとすれば、ファクシミリ送信のために参照される原稿データの修正を許容しながらその原本は修正が加えられていない状態に維持することが可能となる。よって、ユーザは、原稿データの原本が望まない状態に書き換わってしまう心配をすることなく、ファクシミリ送信の出力結果を良好なものとするための修正を自由に行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ファクシミリ送信の出力結果に送り主のユーザの想定外の齟齬が発生することを有効に回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
<第1実施形態>以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の情報処理システムの概要を、図3に示す。当該情報処理システムは、ネットワークファクシミリサービスをユーザに提供する。本システム上には、ノードとして、送り主のユーザが使用する情報処理端末2、相手方が使用するファクシミリ端末4、及び、情報処理端末2とファクシミリ端末4とを媒介するゲートウェイサーバ3が存在する。情報処理端末2とゲートウェイサーバ3とは、インターネット、WAN(Wide Area Network)またはLAN(Local Area Network)等の電気通信回線6を介して接続している。また、ゲートウェイサーバ3とファクシミリ端末4とは、公衆電話網またはISDN(Integrated Services Digital Network)網等の電気通信回線7を介して接続している。
【0014】
情報処理端末2は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等の如く、各種データを扱う情報処理を実行可能である。この情報処理端末2は、例えば、図4に示すように、プロセッサ2a、メインメモリ2b、補助記憶デバイス2c、表示制御デバイス2d、ディスプレイ2e、入力デバイス2f、通信インタフェース2g等のハードウェア資源を備えており、これらハードウェア資源はコントローラ(即ち、システムコントローラやI/Oコントローラ)2hにより制御されて連携動作する。補助記憶デバイス2cは、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、光学ディスクドライブ、その他である。表示制御デバイス2dは、プロセッサ2aより受けた描画指示をもとに表示させるべき画像データを生成してディスプレイ2eに向けて送出するビデオチップ(あるいは、グラフィクスチップ)2d2、画像データ等を一時的に格納しておくビデオメモリ(Video RAM)2d2等を要素とする。入力デバイス2fは、手指で操作可能な押下ボタン、キーボードや、マウス、トラックパッド、タッチパネル等のポインティングデバイスである。通信インタフェース2gは、電気通信回線6を介した通信を行うためのデバイスであり、NIC(Network Interface Card)、無線LANトランシーバ、モデム等に代表されるが、これら以外にUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のインタフェースを採用することもできる。
【0015】
通常、プロセッサ2aによって実行されるべきプログラムが補助記憶デバイス2cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス2cからメインメモリ2bに読み込まれ、プロセッサ2aによって解読される。本実施形態における情報処理端末2には、既知のGUI(Graphical User Interface)型のOS(Operating System)プログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。また、アプリケーションプログラムとして、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルを作成ないし修正するためのプログラム、典型的にはワードプロセッサアプリケーション、表計算アプリケーション、グラフィックアプリケーション等がインストールされている。その上で、本発明に係るクライアントプログラムがインストールされており、このクライアントプログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、後述するデータ変換手段101、プレビュー表示手段102、送信指示受付手段103、送信処理手段104、原稿データ複製手段105、修正指示受付手段106、アプリケーション起動手段107としての機能を発揮するものとなっている。
【0016】
ゲートウェイサーバ3は、既存のネットワークファクシミリシステムにおけるそれと同様のものである。ゲートウェイサーバ3は、例えば、図5に示すように、プロセッサ3a、メインメモリ3b、補助記憶デバイス3c、通信インタフェース3d等のハードウェア資源を備えており、これらハードウェア資源はコントローラ3eにより制御されて連携動作する。特に、ゲートウェイサーバ3は、通信インタフェース3dとして、電気通信回線6を介した通信を行うためのデバイス(NIC等)と、電気通信回線7を介した通信を行うためのデバイス(モデム等)とを両備している。
【0017】
通常、プロセッサ3aによって実行されるべきプログラムが補助記憶デバイス3cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス3cからメインメモリ3bに読み込まれ、プロセッサ3aによって解読される。本実施形態におけるゲートウェイサーバ3には、既知のOSプログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。その上で、ゲートウェイサーバ3には、情報処理端末2よりもたらされるビットマップ画像データを宛先のファクシミリ端末4に向けて送出するためのプログラムがインストールされており、このプログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、情報処理端末2とファクシミリ端末4とを媒介する機能を発揮する。
【0018】
本実施形態では、ユーザが使用する情報処理端末2が主体となって本発明の技術的特徴を具現する。以降、情報処理端末2で実行される処理について述べる。情報処理端末2上で起動したクライアントプログラムは、OSプログラムが提供するAPI(Application Program Interface)を利用して、図6に例示するようなウィンドウをディスプレイ2eの画面に表示する。そして、ユーザによる、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルの指定や、ファクシミリ送信の宛先の指定等を受け付ける。
【0019】
原稿データファイルは、ファクシミリ送信に先んじて作成され、補助記憶デバイス2cに格納されている。ユーザは、入力デバイス2fを使用して、補助記憶デバイス2cに格納されている一または複数の原稿データファイルを選択する操作を行う。具体的には、まず、ウィンドウ上に表示されている「ファイル追加」ボタン201をクリックする。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、原稿データファイルを選択させるためのダイアログ(図示しない)をディスプレイ2eの画面に表示する。しかる後、ユーザは、ダイアログに一覧表示されるファイルの中から所望のファイルを原稿データとして選択する。結果として、クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の対象として指定された原稿データファイルを識別する情報、即ち原稿データファイルを指し示すパス情報を得る。クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルのファイル名を、ウィンドウにおける領域202に表示する。さらに、原稿データファイルのパス情報を得たクライアントプログラムは、このパス情報で指し示される原稿データファイルを、メインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cの所要の記憶領域に複製してキャッシュする。このときの情報処理端末2は、原稿データ複製手段105として働く。
【0020】
並びに、ユーザは、入力デバイス2fを使用して、ファクシミリ送信の宛先となる一または複数のファクシミリ端末4の電話番号(FAX番号)を入力する操作を行う。具体的には、まず、ウィンドウ上に表示されている「一件追加」ボタン203、または「アドレス帳追加」ボタン204をクリックする。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、宛先の電話番号を入力させるためのダイアログ(図示しない)、またはアドレス帳に登録されている電話番号を選択させるためのダイアログ(図示しない)をディスプレイ2eの画面に表示する。しかる後、ユーザは、ダイアログの入力領域に宛先の電話番号を手入力するか、またはダイアログに一覧表示される電話番号の中から所望の電話番号を宛先として選択する。ここで、アドレス帳とは、予めユーザによって登録された電話番号を記憶しておくものであって、補助記憶デバイス2cの所要の記憶領域を用いて構成される。結果として、クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の宛先として指定された電話番号の情報を得る。クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の宛先となる電話番号の情報を、ウィンドウにおける領域205に表示する。
【0021】
原稿データファイルの指定及び宛先の指定を受け付けたクライアントプログラムは、ユーザによる、ファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける。ファクシミリ送信を行うことを決意したユーザは、入力デバイス2fを使用し、ウィンドウ上に表示されている「送信登録」ボタン206をクリックする操作を行うことでファクシミリ送信の実行を指示する。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、原稿データファイルを宛先のファクシミリ端末4でハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する。このときの情報処理端末2は、送信指示受付手段103として働く。しかしながら、下記プレビュー表示処理が先に実行されない限り、データ送信処理が実行されることはない。
【0022】
プレビュー表示処理では、原稿データファイルをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換して、これをユーザの視覚に訴えかける態様で表示する。但し、ハードコピー出力の結果はファクシミリ端末4の仕様等による影響を受けるため、このビットマップ画像と実際の出力結果との間に差異が生じる可能性はないわけではない。クライアントプログラムは、ユーザによる、プレビュー表示を実行すべき旨の指示を受け付ける。プレビューを閲覧しようとするユーザは、入力デバイス2fを使用し、ウィンドウ上に表示されている「プレビュー」ボタン207をクリックする操作を行うことでプレビュー表示の実行を指示する。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、ファクシミリ送信の対象として既に指定されている原稿データファイルを、そのデータ形式に応じたアルゴリズムでラスタライズし、ファクシミリ送信に適した寸法及び解像度に調整したビットマップ画像データを生成する。特に、本実施形態では、キャッシュとして複製された原稿データファイルを基にしてビットマップ画像データを生成する。ビットマップ画像データのデータ形式は、例えばTIFFとする。このときの情報処理端末2は、データ変換手段101として働く。ビットマップ画像データは、メインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに一時的に格納される。そして、クライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、生成したビットマップ画像データをディスプレイ2eの画面にウィンドウ表示する。ビットマップ画像データの表示例を、図7に示す。このときの情報処理端末2は、プレビュー表示手段102として働く。無論、先に原稿データファイルの指定を受け付けていなければ、データ変換及びプレビュー表示処理の実行は不可能である。ユーザは、ファクシミリ送信の前に、必ずこのビットマップ画像データを閲覧することとなる。
【0023】
上記プレビュー表示処理を実行した後、クライアントプログラムが、ユーザによる「送信登録」ボタン206のクリック操作を受け付け得る状態となり、「送信登録」ボタン206のクリック操作を受け付けることでデータ送信処理の実行を開始する。データ送信処理では、プレビュー表示処理の際に生成したビットマップ画像データと、宛先の電話番号の情報とを、電気通信回線6を介して発信する。これらを受信したゲートウェイサーバ3は、プログラムに従い、宛先の電話番号に電話発呼してファクシミリ端末4と交信し、国際通信規格に則ってビットマップ画像データを符号化したファクシミリ信号を電気通信回線7を介して送出する。最終的に、宛先のファクシミリ端末4において、原稿データファイルに基づくファクシミリ画像がハードコピー出力されることとなる。このときの情報処理端末2は、送信処理手段104として働く。無論、先に宛先の指定を受け付けていなければ、データ送信処理の実行は不可能である。なお、情報処理端末2とゲートウェイサーバ3との間でのビットマップ画像データ等の授受に、他のサーバ(図示しない)が関与することを妨げない。
【0024】
因みに、「送信登録」ボタン206を、プレビュー表示処理以前に(図6に示すウィンドウ上に)予め表示しておくのではなく、プレビュー表示処理時にはじめてビットマップ画像データを表示する図7に示すウィンドウ上に表示するものとしても構わない。この場合、ユーザは、「プレビュー」ボタン207をクリックしてビットマップ画像データを表示するウィンドウを表示させない限り、「送信登録」ボタン206のクリック操作自体を行い得ないこととなる。
【0025】
また、ゲートウェイサーバ3がビットマップ画像を宛先のファクシミリ端末4に送信する日時、言い換えれば実際にファクシミリが送り届けられる日時は、ユーザの側で指定可能である。即ち、情報処理端末2のクライアントプログラムが、上記データ送信処理に先んじて、ユーザによる、ファクシミリ送信の日時の指定を受け付けることができる。ファクシミリ送信の日時を指定しようとするユーザは、入力デバイス2fを使用して、ウィンドウ上に表示されている指定日時入力欄208に、相手方にファクシミリを送り届けるべき日時を入力する操作を行う。この操作を受け付けることで、クライアントプログラムは、指定されたファクシミリ送信の日時の情報を得る。しかして、ファクシミリ送信の日時の指定を受け付けている場合には、データ送信処理において、ビットマップ画像データや電話番号の情報とともに、この日時の情報をも発信する。これらを受信したゲートウェイサーバ3では、その受信したビットマップ画像データ等を補助記憶デバイス3cに格納しておき、指定された日時が訪れた時に宛先のファクシミリ端末4と交信してファクシミリ信号を送出する。
【0026】
ところで、本実施形態では、既にファクシミリ送信の対象として指定された原稿データファイルをその送信前に修正することが可能となっている。原稿データファイルの修正は、例えば、プレビュー表示処理を経て画面に表示されたビットマップ画像データがユーザの想定していたハードコピー出力結果と異なっているようなときに行われる。ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルの修正を希望するユーザは、入力デバイス2fを使用して、原稿データファイルを修正する旨を指示する操作を行う。具体的には、ウィンドウ上に表示されている「編集」ボタン209をクリックする。クライアントプログラムは、この操作を受け付ける。このときの情報処理端末2は、修正指示受付手段106として働く。原稿データファイルを修正する旨の指示を受け付けたクライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動する。詳述すると、クライアントプログラムが、キャッシュとして複製している原稿データファイルをオープンするためのAPIを呼び出す。既知のGUI型のOSでは、通常、データファイルのデータ形式とそのデータファイルを処理するためのアプリケーションプログラムとが関連づけられており、データファイルをオープンすることでそのデータファイルを修正するために好適なアプリケーションプログラムを自動的に起動することができる。このときの情報処理端末2は、アプリケーション起動手段107として働く。なお、起動したアプリケーションプログラムが改変するのはあくまでキャッシュとして複製された原稿データファイルであり、原稿データファイルの複製元の原本ではない。
【0027】
さらに、原稿データファイルが修正された場合には、その修正以前にプレビュー表示処理を実行していたとしても、修正された原稿データファイルについてプレビュー表示処理を再度実行しない限りクライアントプログラムがデータ送信処理を実行しないものとすることが好ましい。クライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、キャッシュとして複製した原稿データファイルを監視する。そして、この原稿データファイルが修正されたことを検出したときには、ユーザによる「送信登録」ボタン206のクリック操作を受け付け得ない状態に遷移する。また、修正前の原稿データファイルを変換して得たビットマップ画像データをメインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに保持しているならば、そのビットマップ画像データを破棄する。修正した原稿データファイルをファクシミリ送信しようとするユーザは、再度「プレビュー」ボタン207をクリックしてビットマップ画像データを表示させなくてはならない。
【0028】
本実施形態によれば、原稿データをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記データ変換手段101で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記送信指示受付手段103で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末4においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備する情報処理システムにあって、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるものとして、ファクシミリ送信の実行前にプレビューを必ずユーザに確認させることとしたため、送り主のユーザが想定していたものと異なるハードコピー出力が相手方に届いてしまうことを回避できる。
【0029】
前記送信処理手段104が、前記データ変換手段101で生成したビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものであるため、プレビューのために生成したビットマップ画像データをそのままファクシミリ送信に利用でき、処理効率がよい。また、逆説的に述べれば、宛先に向けて送信するファクシミリ画像をプレビューとして表示することとなることから、相手方に届くハードコピー出力がどのようなものになるのかに関する信頼性の高い情報をユーザに提供できる。
【0030】
前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記データ変換手段101がこの修正された原稿データをビットマップ画像データに変換し前記プレビュー表示手段102がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けないものとしているため、修正された原稿データのファクシミリ送信の実行前にもユーザにプレビューを確認させることができる。
【0031】
さらに、前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段105と、前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段106と、前記修正指示受付手段106で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段107とを具備するシステムとし、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものとしているため、ファクシミリ送信のために参照される原稿データの修正を許容しながらその原本は修正が加えられていない状態に維持することが可能となる。よって、ユーザは、原稿データの原本が望まない状態に書き換わってしまう心配をすることなく、ファクシミリ送信の出力結果を良好なものとするための修正を自由に行うことができる。
【0032】
<第2実施形態>上記第1実施形態のシステムでは、ゲートウェイサーバ3が情報処理端末2とファクシミリ端末4とを媒介していたが、情報処理端末2が直接的にファクシミリ端末4と交信するシステムとすることもできる。以下、上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
【0033】
本実施形態の情報処理システムの概要を、図8に示す。本システムでは、送り主のユーザが使用する情報処理端末2と、相手方が使用するファクシミリ端末4とが、公衆電話網またはISDN網等の電気通信回線7を介して接続している。よって、ゲートウェイサーバ3は介在しない。
【0034】
情報処理端末2が備えるハードウェア資源は、通信インタフェース2gが電気通信回線7を介した通信を行うためのデバイス(モデム等)である点を除き、上記第1実施形態と同じである。
【0035】
情報処理端末2にインストールされるプログラムもまた、上記第1実施形態とほぼ同様である。そして、情報処理端末2は、クライアントプログラムに従い、データ変換手段101、プレビュー表示手段102、送信指示受付手段103、送信処理手段104、原稿データ複製手段105、修正指示受付手段106、アプリケーション起動手段107としての機能を発揮する。
【0036】
本実施形態におけるクライアントプログラムと第1実施形態におけるそれとの相異は、データ送信処理の内容にある。本実施形態のクライアントプログラムは、データ送信処理において、宛先の電話番号に電話発呼してファクシミリ端末4と交信し、ビットマップ画像データを国際通信規格に則って符号化したファクシミリ信号を電気通信回線7を介して送出する。予めファクシミリ送信の日時の指定を受け付けている場合には、ビットマップ画像データ等を補助記憶デバイス2cに格納しておき、指定された日時が訪れた時に宛先のファクシミリ端末4と交信してファクシミリ信号を送出する。
【0037】
本実施形態の情報処理システムは、第1実施形態と同等の効果を奏し得る。
【0038】
<第3実施形態>上記第1、第2実施形態のシステムでは、情報処理端末2側に主要機能が集約されていた。しかしながら、近時のウェブアプリケーションシステム等の如く、サーバ側に主要機能を集約し、情報処理端末2はあくまでユーザインターフェースとして機能させる態様も考えられる。以下、上記第1、第2実施形態との相異点を中心に説明する。
【0039】
本実施形態の情報処理システムの概要を、図9に示す。本システム上には、ノードとして、送り主のユーザが使用する情報処理端末2、この情報処理端末2と協働する情報処理サーバ5、相手方が使用するファクシミリ端末4、及び、情報処理サーバ5とファクシミリ端末4とを媒介するゲートウェイサーバ3が存在する。情報処理端末2、情報処理サーバ5及びゲートウェイサーバ3は、インターネット、WANまたはLAN等の電気通信回線6を介して接続している。また、ゲートウェイサーバ3とファクシミリ端末4とは、公衆電話網またはISDN網等の電気通信回線7を介して接続している。
【0040】
情報処理端末2が備えるハードウェア資源は、上記第1、第2実施形態と同じである。本実施形態における情報処理端末2には、既知のGUI型のOSプログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。また、アプリケーションプログラムとして、原稿データファイルを作成ないし修正するためのプログラムがインストールされ、さらに、既知のウェブブラウザプログラムがインストールされている。そして、後述するプレビュー表示手段102、送信指示受付手段103としての機能を発揮するものとなっている。
【0041】
情報処理サーバ5は、例えば、図10に示すように、プロセッサ5a、メインメモリ5b、補助記憶デバイス5c、通信インタフェース5d等のハードウェア資源を備えており、これらハードウェア資源はコントローラ5eにより制御されて連携動作する。通信インタフェース5dは、電気通信回線6を介した通信を行うためのデバイス(NIC等)である。
【0042】
通常、プロセッサ5aによって実行されるべきプログラムが補助記憶デバイス5cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス5cからメインメモリ5bに読み込まれ、プロセッサ5aによって解読される。本実施形態における情報処理サーバ5には、既知のOSプログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。また、既知のウェブサーバプログラムがインストールされており、ウェブサーバとして働く。その上で、本発明に係るサーバプログラムが(ウェブサーバに対するバックエンドプログラムとして)インストールされており、このサーバプログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、後述するデータ変換手段101、送信処理手段104としての機能を発揮するものとなっている。
【0043】
ゲートウェイサーバ3は、上記第1実施形態と同様のものとすることができるため、ここでは説明を省略する。なお、情報処理サーバ5とゲートウェイサーバ3とが単一のサーバコンピュータとして構築されている態様を妨げない。
【0044】
本実施形態では、情報処理サーバ5と情報処理端末2とが協働して本発明の技術的特徴を具現する。以降、情報処理サーバ5、情報処理端末2で実行される処理について述べる。基本的には、まず、ファクシミリ送信を行おうとするユーザが、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルを情報処理端末2より情報処理サーバ5に向けて送信する。原稿データファイルを受信した情報処理サーバ5は、原稿データファイルをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換し、得られたビットマップ画像データを情報処理端末2に返送する。ビットマップ画像データを受信した情報処理端末2は、これをユーザの視覚に訴えかける態様で表示して、しかる後にユーザによるファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける。ユーザによる指示を受け付けた情報処理端末2は、ファクシミリ送信処理を惹起するための情報を情報処理サーバ5に送信する。そして、この情報を受信した情報処理サーバ5がゲートウェイサーバ3にビットマップ画像データ等を発信することで、宛先へのファクシミリ送信が実行開始される。
【0045】
詳述すると、情報処理サーバ5が、ネットワークファクシミリサービスを提供するウェブサイトを公開する。当該ウェブサイトを構成するデータ(HTMLデータ、画像データ等)は、予め補助記憶デバイス5cに格納されている。顧客は、情報処理端末2及びウェブブラウザプログラムを使用して、情報処理サーバ5が公開しているウェブサイトにアクセスする。そして、種々の情報を情報処理サーバ5に入力したり、情報処理サーバ5が出力する情報を取得してこれを閲覧したりする。
【0046】
ユーザによるウェブサイトへのアクセスが開始されるとき、情報処理端末2は、情報処理サーバ5に向けて接続要求(通常、HTTP(HyperText Transfar Protocol)リクエスト)を送信する。接続要求を受け付けた情報処理サーバ5は、ウェブサーバプログラムに従い、原稿データファイル、宛先のファクシミリ端末4等を指定するためのウェブページを構成するデータを情報処理端末2に向けて送信する。ここで送信するデータには、原稿データファイルを指し示すパス情報や宛先の電話番号を入力させるウェブフォーム(ないし、スクリプト)等が含まれる。
【0047】
上記のウェブページのデータを受信した情報処理端末2は、ウェブブラウザプログラムに従ってこれを解釈し、先に図6示したものに類似するウェブページをディスプレイ2eの画面に表示する。このウェブページには、いわゆるチェックボックス、プルダウンメニューまたは入力テキストボックス等を備えるウェブフォームが含まれる。ユーザは、ウェブフォーム上のチェックボックス、入力テキストボックス等に対して操作入力を行うことを通じて、原稿データファイルを指し示すパス情報や宛先の電話番号を入力する。ウェブフォームへの入力は、入力デバイス2fを使用して行われる。
【0048】
並びに、情報処理端末2のウェブブラウザプログラムは、ユーザによる、プレビュー表示を実行すべき旨の指示を受け付ける。プレビューを閲覧しようとするユーザは、ウェブページ上に表示される「プレビュー」ボタン207をクリックする操作を行うことでプレビュー表示の実行を指示する。この操作を受け付けたウェブブラウザプログラムは、少なくとも、ファクシミリ送信の対象として指定された(即ち、ユーザが入力したパス情報によって指し示される)原稿データファイルを情報処理サーバ5に送信する。
【0049】
情報処理サーバ5は、ウェブサーバプログラムに従い、情報処理端末2よりもたらされる原稿データファイルを受信する。原稿データファイルを受信した情報処理サーバ5は、バックエンドプログラムに従い、原稿データファイルをそのデータ形式に応じたアルゴリズムでラスタライズし、ファクシミリ送信に適した寸法及び解像度に調整したビットマップ画像データを生成する。ビットマップ画像データのデータ形式は、例えばTIFFとする。このときの情報処理サーバ5は、データ変換手段101として働く。続いて、情報処理サーバ5は、ウェブプログラムに従い、生成したビットマップ画像データを情報処理端末2に返信する。
【0050】
情報処理サーバ5よりもたらされるビットマップ画像データを受信した情報処理端末2は、これをメインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに一時的に格納するとともに、プレビュー表示処理を実行する。具体的には、ウェブブラウザプログラムが、先に図7に例示したようにビットマップ画像データをディスプレイ2eの画面にウィンドウ表示する。このときの情報処理端末2は、プレビュー表示手段102として働く。ユーザは、ファクシミリ送信の前に、必ずこのビットマップ画像データを閲覧することとなる。
【0051】
上記プレビュー表示処理を実行した情報処理端末2は、ファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける。ファクシミリ送信を行うことを決意したユーザは、入力デバイス2fを使用し、ウェブページ(または、ビットマップ画像データを表示するウィンドウ)上に表示される「送信登録」ボタン206をクリックする操作を行うことでファクシミリ送信の実行を指示する。この操作を受け付けたウェブブラウザプログラムは、ファクシミリ送信処理を惹起するための情報を情報処理サーバ5に送信する。具体的には、得られたビットマップ画像データや宛先の電話番号の情報等を送信する。このときの情報処理端末2は、送信指示受付手段103として働く。
【0052】
情報処理サーバ5は、ウェブプログラムに従い、情報処理端末2よりもたらされるビットマップ画像データ、宛先の電話番号の情報等を受信する。そして、バックエンドプログラムに従い、原稿データファイルを宛先のファクシミリ端末4でハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する。即ち、これらビットマップ画像データ、宛先の電話番号の情報等をゲートウェイサーバ3に転送する。このときの情報処理サーバ5は、送信処理手段104として働く。言うまでもなく、情報処理サーバ5におけるデータ送信処理は、情報処理端末2におけるプレビュー表示処理より先には実行されない。
【0053】
また、実際にファクシミリが送り届けられる日時は、ユーザの側で指定可能である。即ち、情報処理端末2のウェブブラウザプログラムが、ユーザによる、ファクシミリ送信の日時の指定を受け付けることができる。ファクシミリ送信の日時を指定しようとするユーザは、入力デバイス2fを使用して、ウェブページ上に表示されている指定日時入力欄208に、相手方にファクシミリを送り届けるべき日時を入力する操作を行う。この操作を受け付けることで、ウェブブラウザプログラムは、指定されたファクシミリ送信の日時の情報を得る。しかして、予めファクシミリ送信の日時の指定を受け付けている場合において、ファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けた情報処理端末2は、ビットマップ画像データや電話番号の情報とともにこの日時の情報をも情報処理サーバ5に送信する。これらを受信した情報処理サーバ5では、その受信したビットマップ画像データ等を補助記憶デバイス5cに格納しておき、指定された日時が訪れた時にゲートウェイサーバ3に向けてビットマップ画像データ等を送信する。
【0054】
本実施形態によれば、原稿データをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記データ変換手段101で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記送信指示受付手段103で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末4においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備する情報処理システムにあって、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるものとして、ファクシミリ送信の実行前にプレビューを必ずユーザに確認させることとしたため、送り主のユーザが想定していたものと異なるハードコピー出力が相手方に届いてしまうことを回避できる。
【0055】
前記送信処理手段104が、前記データ変換手段101で生成したビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものであるため、プレビューのために生成したビットマップ画像データをそのままファクシミリ送信に利用でき、処理効率がよい。また、逆説的に述べれば、宛先に向けて送信するファクシミリ画像をプレビューとして表示することとなることから、相手方に届くハードコピー出力がどのようなものになるのかに関する信頼性の高い情報をユーザに提供できる。
【0056】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成や具体的な処理の手順等は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の構成説明図。
【図2】本発明の構成説明図。
【図3】本発明の一実施形態のシステムの概要図。
【図4】情報処理端末が備えるハードウェア資源を示す図。
【図5】ゲートウェイサーバが備えるハードウェア資源を示す図。
【図6】情報処理端末が提供するユーザインタフェースの例を示す図。
【図7】ビットマップ画像データの表示例を示す図。
【図8】本発明の一実施形態のシステムの概要図。
【図9】本発明の一実施形態のシステムの概要図。
【図10】情報処理サーバが備えるハードウェア資源を示す図。
【符号の説明】
【0058】
101…データ変換手段
102…プレビュー表示手段
103…送信指示受付手段
104…送信処理手段
105…原稿データ複製手段
106…修正指示受付手段
107…アプリケーション起動手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークファクシミリサービスを提供する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータを使用して作成した文書や図表をファクシミリ送信しようとする場合、かつてはその文書等を紙に一旦印刷してから送信元となるファクシミリ端末にスキャンさせることが専らであった。だが、近時では、パーソナルコンピュータが接続しているインターネット等の電気通信回線に原稿のデータファイルを送出して、紙に印刷してスキャンさせるという工程を経ることなく所望の宛先にファクシミリ送信を行うことが可能となっている(例えば、下記特許文献を参照)。このようなものは、ネットワークファクシミリまたはインターネットファクシミリと呼称される。ネットワークファクシミリサービスを利用するには、原稿のデータファイルを、例えば電子メールに添付してゲートウェイサーバに送信する。ゲートウェイサーバは、パーソナルコンピュータが接続するインターネット等とファクシミリ端末が接続する公衆電話網等との間に介在し、インターネット等を介して送られてくる原稿のデータファイルをファクシミリ画像に変換した上で公衆電話網等に送出する役割を担う。
【0003】
既存のネットワークファクシミリサービスにおけるゲートウェイサーバは、複数種のファイル形式に対応している。即ち、原稿のデータファイルとして、所定のワードプロセッサアプリケーション、表計算アプリケーション等のデータファイルや、テキストファイル、PDF(Portable Document Format)ファイル、HTML(HyperText Markup Language)ファイル、JPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイル、TIFF(Tagged Image File Format)ファイル等を取り扱うことが可能である。従って、ユーザは、作成した文書や図表をパーソナルコンピュータからダイレクトに発信して相手方のファクシミリ端末に送り届けることができる。
【特許文献1】特開2003−264666号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、実際には、送り主のユーザが想定していたハードコピー出力が相手方で得られないことがままある。例えば、文書等の一部が紙からはみ出して切れてしまったり、あるいは文書等が紙の一部分に小さく印刷されてしまったりする齟齬が生じる。これは、原稿のデータファイルの出力対象範囲や出力解像度をパーソナルコンピュータ上では柔軟に調節できるのに対して、ファクシミリの規格に規定されている出力可能領域や出力解像度は極めて限定されていることが主要因である。
【0005】
以上に鑑みてなされた本発明は、ファクシミリ送信の出力結果に送り主のユーザの想定外の齟齬が発生する、言い換えれば瑕疵のあるファクシミリが送られてしまうことを有効に回避しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するべく、本発明では、図1に示すように、原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記データ変換手段101で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記送信指示受付手段103で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備する情報処理システムにあって、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるものとした。
【0007】
即ち、宛先のファクシミリ端末においてどのようなハードコピー出力が得られるのかをプレビューできるようにするとともに、ファクシミリ送信の実行前にプレビューを必ずユーザに確認させることとしたのである。このようなものであれば、送り主のユーザが想定していたものと異なるハードコピー出力が相手方に届いてしまうことを回避できる。
【0008】
勿論、用心深いユーザであれば、まず自身の使用するファクシミリ端末を宛先として試験的にファクシミリ送信を実行し、どのようなハードコピー出力が得られるのかを確認するかもしれない。しかしながら、多くのユーザはわざわざその確認を行うことを忌避するか、そうでなくとも時には失念するであろうし、余分な金銭的コストを費やすことにもなる。本発明は、上記の点に初めて着目してなされたものであって、送り主のユーザが特段に用心深くなくとも、あるいは余分な金銭的コストの出費を伴うことなく、ユーザが想定していた通りのファクシミリを相手方に送り届けることを可能とする。
【0009】
前記送信処理手段104が、前記データ変換手段101で生成したビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものであるならば、プレビューのために生成したビットマップ画像データをそのままファクシミリ送信に利用でき、処理効率がよい。また、逆説的に述べれば、宛先に向けて送信するファクシミリ画像をプレビューとして表示することとなることから、相手方に届くハードコピー出力がどのようなものになるのかに関する信頼性の高い情報をユーザに提供できる。
【0010】
プレビューを閲覧し、想定していたハードコピー出力が得られないことを確認したユーザは、通常、原稿データに修正を加える。しかして、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記データ変換手段101がこの修正された原稿データをビットマップ画像データに変換し前記プレビュー表示手段102がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けないものとすることが望ましい。
【0011】
さらに、図2に示すように、前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段105と、前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段106と、前記修正指示受付手段106で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段107とを具備するシステムとし、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものとすれば、ファクシミリ送信のために参照される原稿データの修正を許容しながらその原本は修正が加えられていない状態に維持することが可能となる。よって、ユーザは、原稿データの原本が望まない状態に書き換わってしまう心配をすることなく、ファクシミリ送信の出力結果を良好なものとするための修正を自由に行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ファクシミリ送信の出力結果に送り主のユーザの想定外の齟齬が発生することを有効に回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
<第1実施形態>以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の情報処理システムの概要を、図3に示す。当該情報処理システムは、ネットワークファクシミリサービスをユーザに提供する。本システム上には、ノードとして、送り主のユーザが使用する情報処理端末2、相手方が使用するファクシミリ端末4、及び、情報処理端末2とファクシミリ端末4とを媒介するゲートウェイサーバ3が存在する。情報処理端末2とゲートウェイサーバ3とは、インターネット、WAN(Wide Area Network)またはLAN(Local Area Network)等の電気通信回線6を介して接続している。また、ゲートウェイサーバ3とファクシミリ端末4とは、公衆電話網またはISDN(Integrated Services Digital Network)網等の電気通信回線7を介して接続している。
【0014】
情報処理端末2は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等の如く、各種データを扱う情報処理を実行可能である。この情報処理端末2は、例えば、図4に示すように、プロセッサ2a、メインメモリ2b、補助記憶デバイス2c、表示制御デバイス2d、ディスプレイ2e、入力デバイス2f、通信インタフェース2g等のハードウェア資源を備えており、これらハードウェア資源はコントローラ(即ち、システムコントローラやI/Oコントローラ)2hにより制御されて連携動作する。補助記憶デバイス2cは、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、光学ディスクドライブ、その他である。表示制御デバイス2dは、プロセッサ2aより受けた描画指示をもとに表示させるべき画像データを生成してディスプレイ2eに向けて送出するビデオチップ(あるいは、グラフィクスチップ)2d2、画像データ等を一時的に格納しておくビデオメモリ(Video RAM)2d2等を要素とする。入力デバイス2fは、手指で操作可能な押下ボタン、キーボードや、マウス、トラックパッド、タッチパネル等のポインティングデバイスである。通信インタフェース2gは、電気通信回線6を介した通信を行うためのデバイスであり、NIC(Network Interface Card)、無線LANトランシーバ、モデム等に代表されるが、これら以外にUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のインタフェースを採用することもできる。
【0015】
通常、プロセッサ2aによって実行されるべきプログラムが補助記憶デバイス2cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス2cからメインメモリ2bに読み込まれ、プロセッサ2aによって解読される。本実施形態における情報処理端末2には、既知のGUI(Graphical User Interface)型のOS(Operating System)プログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。また、アプリケーションプログラムとして、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルを作成ないし修正するためのプログラム、典型的にはワードプロセッサアプリケーション、表計算アプリケーション、グラフィックアプリケーション等がインストールされている。その上で、本発明に係るクライアントプログラムがインストールされており、このクライアントプログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、後述するデータ変換手段101、プレビュー表示手段102、送信指示受付手段103、送信処理手段104、原稿データ複製手段105、修正指示受付手段106、アプリケーション起動手段107としての機能を発揮するものとなっている。
【0016】
ゲートウェイサーバ3は、既存のネットワークファクシミリシステムにおけるそれと同様のものである。ゲートウェイサーバ3は、例えば、図5に示すように、プロセッサ3a、メインメモリ3b、補助記憶デバイス3c、通信インタフェース3d等のハードウェア資源を備えており、これらハードウェア資源はコントローラ3eにより制御されて連携動作する。特に、ゲートウェイサーバ3は、通信インタフェース3dとして、電気通信回線6を介した通信を行うためのデバイス(NIC等)と、電気通信回線7を介した通信を行うためのデバイス(モデム等)とを両備している。
【0017】
通常、プロセッサ3aによって実行されるべきプログラムが補助記憶デバイス3cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス3cからメインメモリ3bに読み込まれ、プロセッサ3aによって解読される。本実施形態におけるゲートウェイサーバ3には、既知のOSプログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。その上で、ゲートウェイサーバ3には、情報処理端末2よりもたらされるビットマップ画像データを宛先のファクシミリ端末4に向けて送出するためのプログラムがインストールされており、このプログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、情報処理端末2とファクシミリ端末4とを媒介する機能を発揮する。
【0018】
本実施形態では、ユーザが使用する情報処理端末2が主体となって本発明の技術的特徴を具現する。以降、情報処理端末2で実行される処理について述べる。情報処理端末2上で起動したクライアントプログラムは、OSプログラムが提供するAPI(Application Program Interface)を利用して、図6に例示するようなウィンドウをディスプレイ2eの画面に表示する。そして、ユーザによる、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルの指定や、ファクシミリ送信の宛先の指定等を受け付ける。
【0019】
原稿データファイルは、ファクシミリ送信に先んじて作成され、補助記憶デバイス2cに格納されている。ユーザは、入力デバイス2fを使用して、補助記憶デバイス2cに格納されている一または複数の原稿データファイルを選択する操作を行う。具体的には、まず、ウィンドウ上に表示されている「ファイル追加」ボタン201をクリックする。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、原稿データファイルを選択させるためのダイアログ(図示しない)をディスプレイ2eの画面に表示する。しかる後、ユーザは、ダイアログに一覧表示されるファイルの中から所望のファイルを原稿データとして選択する。結果として、クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の対象として指定された原稿データファイルを識別する情報、即ち原稿データファイルを指し示すパス情報を得る。クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルのファイル名を、ウィンドウにおける領域202に表示する。さらに、原稿データファイルのパス情報を得たクライアントプログラムは、このパス情報で指し示される原稿データファイルを、メインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cの所要の記憶領域に複製してキャッシュする。このときの情報処理端末2は、原稿データ複製手段105として働く。
【0020】
並びに、ユーザは、入力デバイス2fを使用して、ファクシミリ送信の宛先となる一または複数のファクシミリ端末4の電話番号(FAX番号)を入力する操作を行う。具体的には、まず、ウィンドウ上に表示されている「一件追加」ボタン203、または「アドレス帳追加」ボタン204をクリックする。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、宛先の電話番号を入力させるためのダイアログ(図示しない)、またはアドレス帳に登録されている電話番号を選択させるためのダイアログ(図示しない)をディスプレイ2eの画面に表示する。しかる後、ユーザは、ダイアログの入力領域に宛先の電話番号を手入力するか、またはダイアログに一覧表示される電話番号の中から所望の電話番号を宛先として選択する。ここで、アドレス帳とは、予めユーザによって登録された電話番号を記憶しておくものであって、補助記憶デバイス2cの所要の記憶領域を用いて構成される。結果として、クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の宛先として指定された電話番号の情報を得る。クライアントプログラムは、ファクシミリ送信の宛先となる電話番号の情報を、ウィンドウにおける領域205に表示する。
【0021】
原稿データファイルの指定及び宛先の指定を受け付けたクライアントプログラムは、ユーザによる、ファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける。ファクシミリ送信を行うことを決意したユーザは、入力デバイス2fを使用し、ウィンドウ上に表示されている「送信登録」ボタン206をクリックする操作を行うことでファクシミリ送信の実行を指示する。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、原稿データファイルを宛先のファクシミリ端末4でハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する。このときの情報処理端末2は、送信指示受付手段103として働く。しかしながら、下記プレビュー表示処理が先に実行されない限り、データ送信処理が実行されることはない。
【0022】
プレビュー表示処理では、原稿データファイルをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換して、これをユーザの視覚に訴えかける態様で表示する。但し、ハードコピー出力の結果はファクシミリ端末4の仕様等による影響を受けるため、このビットマップ画像と実際の出力結果との間に差異が生じる可能性はないわけではない。クライアントプログラムは、ユーザによる、プレビュー表示を実行すべき旨の指示を受け付ける。プレビューを閲覧しようとするユーザは、入力デバイス2fを使用し、ウィンドウ上に表示されている「プレビュー」ボタン207をクリックする操作を行うことでプレビュー表示の実行を指示する。この操作を受け付けたクライアントプログラムは、ファクシミリ送信の対象として既に指定されている原稿データファイルを、そのデータ形式に応じたアルゴリズムでラスタライズし、ファクシミリ送信に適した寸法及び解像度に調整したビットマップ画像データを生成する。特に、本実施形態では、キャッシュとして複製された原稿データファイルを基にしてビットマップ画像データを生成する。ビットマップ画像データのデータ形式は、例えばTIFFとする。このときの情報処理端末2は、データ変換手段101として働く。ビットマップ画像データは、メインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに一時的に格納される。そして、クライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、生成したビットマップ画像データをディスプレイ2eの画面にウィンドウ表示する。ビットマップ画像データの表示例を、図7に示す。このときの情報処理端末2は、プレビュー表示手段102として働く。無論、先に原稿データファイルの指定を受け付けていなければ、データ変換及びプレビュー表示処理の実行は不可能である。ユーザは、ファクシミリ送信の前に、必ずこのビットマップ画像データを閲覧することとなる。
【0023】
上記プレビュー表示処理を実行した後、クライアントプログラムが、ユーザによる「送信登録」ボタン206のクリック操作を受け付け得る状態となり、「送信登録」ボタン206のクリック操作を受け付けることでデータ送信処理の実行を開始する。データ送信処理では、プレビュー表示処理の際に生成したビットマップ画像データと、宛先の電話番号の情報とを、電気通信回線6を介して発信する。これらを受信したゲートウェイサーバ3は、プログラムに従い、宛先の電話番号に電話発呼してファクシミリ端末4と交信し、国際通信規格に則ってビットマップ画像データを符号化したファクシミリ信号を電気通信回線7を介して送出する。最終的に、宛先のファクシミリ端末4において、原稿データファイルに基づくファクシミリ画像がハードコピー出力されることとなる。このときの情報処理端末2は、送信処理手段104として働く。無論、先に宛先の指定を受け付けていなければ、データ送信処理の実行は不可能である。なお、情報処理端末2とゲートウェイサーバ3との間でのビットマップ画像データ等の授受に、他のサーバ(図示しない)が関与することを妨げない。
【0024】
因みに、「送信登録」ボタン206を、プレビュー表示処理以前に(図6に示すウィンドウ上に)予め表示しておくのではなく、プレビュー表示処理時にはじめてビットマップ画像データを表示する図7に示すウィンドウ上に表示するものとしても構わない。この場合、ユーザは、「プレビュー」ボタン207をクリックしてビットマップ画像データを表示するウィンドウを表示させない限り、「送信登録」ボタン206のクリック操作自体を行い得ないこととなる。
【0025】
また、ゲートウェイサーバ3がビットマップ画像を宛先のファクシミリ端末4に送信する日時、言い換えれば実際にファクシミリが送り届けられる日時は、ユーザの側で指定可能である。即ち、情報処理端末2のクライアントプログラムが、上記データ送信処理に先んじて、ユーザによる、ファクシミリ送信の日時の指定を受け付けることができる。ファクシミリ送信の日時を指定しようとするユーザは、入力デバイス2fを使用して、ウィンドウ上に表示されている指定日時入力欄208に、相手方にファクシミリを送り届けるべき日時を入力する操作を行う。この操作を受け付けることで、クライアントプログラムは、指定されたファクシミリ送信の日時の情報を得る。しかして、ファクシミリ送信の日時の指定を受け付けている場合には、データ送信処理において、ビットマップ画像データや電話番号の情報とともに、この日時の情報をも発信する。これらを受信したゲートウェイサーバ3では、その受信したビットマップ画像データ等を補助記憶デバイス3cに格納しておき、指定された日時が訪れた時に宛先のファクシミリ端末4と交信してファクシミリ信号を送出する。
【0026】
ところで、本実施形態では、既にファクシミリ送信の対象として指定された原稿データファイルをその送信前に修正することが可能となっている。原稿データファイルの修正は、例えば、プレビュー表示処理を経て画面に表示されたビットマップ画像データがユーザの想定していたハードコピー出力結果と異なっているようなときに行われる。ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルの修正を希望するユーザは、入力デバイス2fを使用して、原稿データファイルを修正する旨を指示する操作を行う。具体的には、ウィンドウ上に表示されている「編集」ボタン209をクリックする。クライアントプログラムは、この操作を受け付ける。このときの情報処理端末2は、修正指示受付手段106として働く。原稿データファイルを修正する旨の指示を受け付けたクライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動する。詳述すると、クライアントプログラムが、キャッシュとして複製している原稿データファイルをオープンするためのAPIを呼び出す。既知のGUI型のOSでは、通常、データファイルのデータ形式とそのデータファイルを処理するためのアプリケーションプログラムとが関連づけられており、データファイルをオープンすることでそのデータファイルを修正するために好適なアプリケーションプログラムを自動的に起動することができる。このときの情報処理端末2は、アプリケーション起動手段107として働く。なお、起動したアプリケーションプログラムが改変するのはあくまでキャッシュとして複製された原稿データファイルであり、原稿データファイルの複製元の原本ではない。
【0027】
さらに、原稿データファイルが修正された場合には、その修正以前にプレビュー表示処理を実行していたとしても、修正された原稿データファイルについてプレビュー表示処理を再度実行しない限りクライアントプログラムがデータ送信処理を実行しないものとすることが好ましい。クライアントプログラムは、OSのAPIを利用して、キャッシュとして複製した原稿データファイルを監視する。そして、この原稿データファイルが修正されたことを検出したときには、ユーザによる「送信登録」ボタン206のクリック操作を受け付け得ない状態に遷移する。また、修正前の原稿データファイルを変換して得たビットマップ画像データをメインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに保持しているならば、そのビットマップ画像データを破棄する。修正した原稿データファイルをファクシミリ送信しようとするユーザは、再度「プレビュー」ボタン207をクリックしてビットマップ画像データを表示させなくてはならない。
【0028】
本実施形態によれば、原稿データをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記データ変換手段101で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記送信指示受付手段103で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末4においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備する情報処理システムにあって、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるものとして、ファクシミリ送信の実行前にプレビューを必ずユーザに確認させることとしたため、送り主のユーザが想定していたものと異なるハードコピー出力が相手方に届いてしまうことを回避できる。
【0029】
前記送信処理手段104が、前記データ変換手段101で生成したビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものであるため、プレビューのために生成したビットマップ画像データをそのままファクシミリ送信に利用でき、処理効率がよい。また、逆説的に述べれば、宛先に向けて送信するファクシミリ画像をプレビューとして表示することとなることから、相手方に届くハードコピー出力がどのようなものになるのかに関する信頼性の高い情報をユーザに提供できる。
【0030】
前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記データ変換手段101がこの修正された原稿データをビットマップ画像データに変換し前記プレビュー表示手段102がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けないものとしているため、修正された原稿データのファクシミリ送信の実行前にもユーザにプレビューを確認させることができる。
【0031】
さらに、前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段105と、前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段106と、前記修正指示受付手段106で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段107とを具備するシステムとし、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものとしているため、ファクシミリ送信のために参照される原稿データの修正を許容しながらその原本は修正が加えられていない状態に維持することが可能となる。よって、ユーザは、原稿データの原本が望まない状態に書き換わってしまう心配をすることなく、ファクシミリ送信の出力結果を良好なものとするための修正を自由に行うことができる。
【0032】
<第2実施形態>上記第1実施形態のシステムでは、ゲートウェイサーバ3が情報処理端末2とファクシミリ端末4とを媒介していたが、情報処理端末2が直接的にファクシミリ端末4と交信するシステムとすることもできる。以下、上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
【0033】
本実施形態の情報処理システムの概要を、図8に示す。本システムでは、送り主のユーザが使用する情報処理端末2と、相手方が使用するファクシミリ端末4とが、公衆電話網またはISDN網等の電気通信回線7を介して接続している。よって、ゲートウェイサーバ3は介在しない。
【0034】
情報処理端末2が備えるハードウェア資源は、通信インタフェース2gが電気通信回線7を介した通信を行うためのデバイス(モデム等)である点を除き、上記第1実施形態と同じである。
【0035】
情報処理端末2にインストールされるプログラムもまた、上記第1実施形態とほぼ同様である。そして、情報処理端末2は、クライアントプログラムに従い、データ変換手段101、プレビュー表示手段102、送信指示受付手段103、送信処理手段104、原稿データ複製手段105、修正指示受付手段106、アプリケーション起動手段107としての機能を発揮する。
【0036】
本実施形態におけるクライアントプログラムと第1実施形態におけるそれとの相異は、データ送信処理の内容にある。本実施形態のクライアントプログラムは、データ送信処理において、宛先の電話番号に電話発呼してファクシミリ端末4と交信し、ビットマップ画像データを国際通信規格に則って符号化したファクシミリ信号を電気通信回線7を介して送出する。予めファクシミリ送信の日時の指定を受け付けている場合には、ビットマップ画像データ等を補助記憶デバイス2cに格納しておき、指定された日時が訪れた時に宛先のファクシミリ端末4と交信してファクシミリ信号を送出する。
【0037】
本実施形態の情報処理システムは、第1実施形態と同等の効果を奏し得る。
【0038】
<第3実施形態>上記第1、第2実施形態のシステムでは、情報処理端末2側に主要機能が集約されていた。しかしながら、近時のウェブアプリケーションシステム等の如く、サーバ側に主要機能を集約し、情報処理端末2はあくまでユーザインターフェースとして機能させる態様も考えられる。以下、上記第1、第2実施形態との相異点を中心に説明する。
【0039】
本実施形態の情報処理システムの概要を、図9に示す。本システム上には、ノードとして、送り主のユーザが使用する情報処理端末2、この情報処理端末2と協働する情報処理サーバ5、相手方が使用するファクシミリ端末4、及び、情報処理サーバ5とファクシミリ端末4とを媒介するゲートウェイサーバ3が存在する。情報処理端末2、情報処理サーバ5及びゲートウェイサーバ3は、インターネット、WANまたはLAN等の電気通信回線6を介して接続している。また、ゲートウェイサーバ3とファクシミリ端末4とは、公衆電話網またはISDN網等の電気通信回線7を介して接続している。
【0040】
情報処理端末2が備えるハードウェア資源は、上記第1、第2実施形態と同じである。本実施形態における情報処理端末2には、既知のGUI型のOSプログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。また、アプリケーションプログラムとして、原稿データファイルを作成ないし修正するためのプログラムがインストールされ、さらに、既知のウェブブラウザプログラムがインストールされている。そして、後述するプレビュー表示手段102、送信指示受付手段103としての機能を発揮するものとなっている。
【0041】
情報処理サーバ5は、例えば、図10に示すように、プロセッサ5a、メインメモリ5b、補助記憶デバイス5c、通信インタフェース5d等のハードウェア資源を備えており、これらハードウェア資源はコントローラ5eにより制御されて連携動作する。通信インタフェース5dは、電気通信回線6を介した通信を行うためのデバイス(NIC等)である。
【0042】
通常、プロセッサ5aによって実行されるべきプログラムが補助記憶デバイス5cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス5cからメインメモリ5bに読み込まれ、プロセッサ5aによって解読される。本実施形態における情報処理サーバ5には、既知のOSプログラムやこれに付帯する各種デバイスドライバプログラムがインストールされ、他のプログラムによる上記ハードウェア資源の利用を仲介する。また、既知のウェブサーバプログラムがインストールされており、ウェブサーバとして働く。その上で、本発明に係るサーバプログラムが(ウェブサーバに対するバックエンドプログラムとして)インストールされており、このサーバプログラムに従い上記ハードウェア資源を作動して、後述するデータ変換手段101、送信処理手段104としての機能を発揮するものとなっている。
【0043】
ゲートウェイサーバ3は、上記第1実施形態と同様のものとすることができるため、ここでは説明を省略する。なお、情報処理サーバ5とゲートウェイサーバ3とが単一のサーバコンピュータとして構築されている態様を妨げない。
【0044】
本実施形態では、情報処理サーバ5と情報処理端末2とが協働して本発明の技術的特徴を具現する。以降、情報処理サーバ5、情報処理端末2で実行される処理について述べる。基本的には、まず、ファクシミリ送信を行おうとするユーザが、ファクシミリ送信の対象となる原稿データファイルを情報処理端末2より情報処理サーバ5に向けて送信する。原稿データファイルを受信した情報処理サーバ5は、原稿データファイルをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換し、得られたビットマップ画像データを情報処理端末2に返送する。ビットマップ画像データを受信した情報処理端末2は、これをユーザの視覚に訴えかける態様で表示して、しかる後にユーザによるファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける。ユーザによる指示を受け付けた情報処理端末2は、ファクシミリ送信処理を惹起するための情報を情報処理サーバ5に送信する。そして、この情報を受信した情報処理サーバ5がゲートウェイサーバ3にビットマップ画像データ等を発信することで、宛先へのファクシミリ送信が実行開始される。
【0045】
詳述すると、情報処理サーバ5が、ネットワークファクシミリサービスを提供するウェブサイトを公開する。当該ウェブサイトを構成するデータ(HTMLデータ、画像データ等)は、予め補助記憶デバイス5cに格納されている。顧客は、情報処理端末2及びウェブブラウザプログラムを使用して、情報処理サーバ5が公開しているウェブサイトにアクセスする。そして、種々の情報を情報処理サーバ5に入力したり、情報処理サーバ5が出力する情報を取得してこれを閲覧したりする。
【0046】
ユーザによるウェブサイトへのアクセスが開始されるとき、情報処理端末2は、情報処理サーバ5に向けて接続要求(通常、HTTP(HyperText Transfar Protocol)リクエスト)を送信する。接続要求を受け付けた情報処理サーバ5は、ウェブサーバプログラムに従い、原稿データファイル、宛先のファクシミリ端末4等を指定するためのウェブページを構成するデータを情報処理端末2に向けて送信する。ここで送信するデータには、原稿データファイルを指し示すパス情報や宛先の電話番号を入力させるウェブフォーム(ないし、スクリプト)等が含まれる。
【0047】
上記のウェブページのデータを受信した情報処理端末2は、ウェブブラウザプログラムに従ってこれを解釈し、先に図6示したものに類似するウェブページをディスプレイ2eの画面に表示する。このウェブページには、いわゆるチェックボックス、プルダウンメニューまたは入力テキストボックス等を備えるウェブフォームが含まれる。ユーザは、ウェブフォーム上のチェックボックス、入力テキストボックス等に対して操作入力を行うことを通じて、原稿データファイルを指し示すパス情報や宛先の電話番号を入力する。ウェブフォームへの入力は、入力デバイス2fを使用して行われる。
【0048】
並びに、情報処理端末2のウェブブラウザプログラムは、ユーザによる、プレビュー表示を実行すべき旨の指示を受け付ける。プレビューを閲覧しようとするユーザは、ウェブページ上に表示される「プレビュー」ボタン207をクリックする操作を行うことでプレビュー表示の実行を指示する。この操作を受け付けたウェブブラウザプログラムは、少なくとも、ファクシミリ送信の対象として指定された(即ち、ユーザが入力したパス情報によって指し示される)原稿データファイルを情報処理サーバ5に送信する。
【0049】
情報処理サーバ5は、ウェブサーバプログラムに従い、情報処理端末2よりもたらされる原稿データファイルを受信する。原稿データファイルを受信した情報処理サーバ5は、バックエンドプログラムに従い、原稿データファイルをそのデータ形式に応じたアルゴリズムでラスタライズし、ファクシミリ送信に適した寸法及び解像度に調整したビットマップ画像データを生成する。ビットマップ画像データのデータ形式は、例えばTIFFとする。このときの情報処理サーバ5は、データ変換手段101として働く。続いて、情報処理サーバ5は、ウェブプログラムに従い、生成したビットマップ画像データを情報処理端末2に返信する。
【0050】
情報処理サーバ5よりもたらされるビットマップ画像データを受信した情報処理端末2は、これをメインメモリ2bまたは補助記憶デバイス2cに一時的に格納するとともに、プレビュー表示処理を実行する。具体的には、ウェブブラウザプログラムが、先に図7に例示したようにビットマップ画像データをディスプレイ2eの画面にウィンドウ表示する。このときの情報処理端末2は、プレビュー表示手段102として働く。ユーザは、ファクシミリ送信の前に、必ずこのビットマップ画像データを閲覧することとなる。
【0051】
上記プレビュー表示処理を実行した情報処理端末2は、ファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける。ファクシミリ送信を行うことを決意したユーザは、入力デバイス2fを使用し、ウェブページ(または、ビットマップ画像データを表示するウィンドウ)上に表示される「送信登録」ボタン206をクリックする操作を行うことでファクシミリ送信の実行を指示する。この操作を受け付けたウェブブラウザプログラムは、ファクシミリ送信処理を惹起するための情報を情報処理サーバ5に送信する。具体的には、得られたビットマップ画像データや宛先の電話番号の情報等を送信する。このときの情報処理端末2は、送信指示受付手段103として働く。
【0052】
情報処理サーバ5は、ウェブプログラムに従い、情報処理端末2よりもたらされるビットマップ画像データ、宛先の電話番号の情報等を受信する。そして、バックエンドプログラムに従い、原稿データファイルを宛先のファクシミリ端末4でハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する。即ち、これらビットマップ画像データ、宛先の電話番号の情報等をゲートウェイサーバ3に転送する。このときの情報処理サーバ5は、送信処理手段104として働く。言うまでもなく、情報処理サーバ5におけるデータ送信処理は、情報処理端末2におけるプレビュー表示処理より先には実行されない。
【0053】
また、実際にファクシミリが送り届けられる日時は、ユーザの側で指定可能である。即ち、情報処理端末2のウェブブラウザプログラムが、ユーザによる、ファクシミリ送信の日時の指定を受け付けることができる。ファクシミリ送信の日時を指定しようとするユーザは、入力デバイス2fを使用して、ウェブページ上に表示されている指定日時入力欄208に、相手方にファクシミリを送り届けるべき日時を入力する操作を行う。この操作を受け付けることで、ウェブブラウザプログラムは、指定されたファクシミリ送信の日時の情報を得る。しかして、予めファクシミリ送信の日時の指定を受け付けている場合において、ファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けた情報処理端末2は、ビットマップ画像データや電話番号の情報とともにこの日時の情報をも情報処理サーバ5に送信する。これらを受信した情報処理サーバ5では、その受信したビットマップ画像データ等を補助記憶デバイス5cに格納しておき、指定された日時が訪れた時にゲートウェイサーバ3に向けてビットマップ画像データ等を送信する。
【0054】
本実施形態によれば、原稿データをファクシミリ端末4によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段101と、前記データ変換手段101で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段102と、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段103と、前記送信指示受付手段103で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末4においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段104とを具備する情報処理システムにあって、前記プレビュー表示手段102が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段103が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるものとして、ファクシミリ送信の実行前にプレビューを必ずユーザに確認させることとしたため、送り主のユーザが想定していたものと異なるハードコピー出力が相手方に届いてしまうことを回避できる。
【0055】
前記送信処理手段104が、前記データ変換手段101で生成したビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものであるため、プレビューのために生成したビットマップ画像データをそのままファクシミリ送信に利用でき、処理効率がよい。また、逆説的に述べれば、宛先に向けて送信するファクシミリ画像をプレビューとして表示することとなることから、相手方に届くハードコピー出力がどのようなものになるのかに関する信頼性の高い情報をユーザに提供できる。
【0056】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成や具体的な処理の手順等は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の構成説明図。
【図2】本発明の構成説明図。
【図3】本発明の一実施形態のシステムの概要図。
【図4】情報処理端末が備えるハードウェア資源を示す図。
【図5】ゲートウェイサーバが備えるハードウェア資源を示す図。
【図6】情報処理端末が提供するユーザインタフェースの例を示す図。
【図7】ビットマップ画像データの表示例を示す図。
【図8】本発明の一実施形態のシステムの概要図。
【図9】本発明の一実施形態のシステムの概要図。
【図10】情報処理サーバが備えるハードウェア資源を示す図。
【符号の説明】
【0058】
101…データ変換手段
102…プレビュー表示手段
103…送信指示受付手段
104…送信処理手段
105…原稿データ複製手段
106…修正指示受付手段
107…アプリケーション起動手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段と、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段と、
前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段と、
前記送信指示受付手段で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段とを具備してなり、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるように構成したことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記送信処理手段は、前記ビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものである請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記データ変換手段がこの修正された原稿データをビットマップ画像データに変換し前記プレビュー表示手段がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けない請求項1または2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段と、
前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段と、
前記修正指示受付手段で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段とをさらに具備し、
前記アプリケーション起動手段は、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものである請求項3記載の情報処理システム。
【請求項5】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、少なくとも、
原稿データを変換して得られる、ファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段、及び、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示入力を受け付ける送信指示受付手段
として機能させるプログラム。
【請求項6】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、
原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段、及び、
前記送信指示受付手段で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段
として機能させるプログラム。
【請求項7】
前記送信処理手段は、前記ビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものである請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記プレビュー表示手段がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けない請求項5、6または7記載のプログラム。
【請求項9】
さらに、コンピュータを、
前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段、
前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段、及び、
前記修正指示受付手段で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段としても機能させ、
前記アプリケーション起動手段は、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものである請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、
原稿データを変換して得られる、ファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段と、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段と
を少なくとも具備する情報処理端末。
【請求項11】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって
原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段と、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段と、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段と、
前記送信指示受付手段で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段と
を具備する情報処理端末。
【請求項12】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、
ユーザが使用する情報処理端末より送信される原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段と、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データを前記情報処理端末においてユーザの視覚に訴えかける態様で表示させるべく前記情報処理端末に返信する画像返信手段と、
前記画像返信手段で前記ビットマップ画像データを返信した後、前記ユーザによる前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示がなされたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段と
を具備する情報処理サーバ。
【請求項13】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、
ユーザが使用する情報処理端末より送信される原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データを前記情報処理端末においてユーザの視覚に訴えかける態様で表示させるべく前記情報処理端末に返信する画像返信手段、及び、
前記画像返信手段で前記ビットマップ画像データを返信した後、前記ユーザによる前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示がなされたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段
として機能させるプログラム。
【請求項1】
原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段と、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段と、
前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段と、
前記送信指示受付手段で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段とを具備してなり、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示してはじめて前記送信指示受付手段が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けるように構成したことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記送信処理手段は、前記ビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものである請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記データ変換手段がこの修正された原稿データをビットマップ画像データに変換し前記プレビュー表示手段がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けない請求項1または2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段と、
前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段と、
前記修正指示受付手段で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段とをさらに具備し、
前記アプリケーション起動手段は、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものである請求項3記載の情報処理システム。
【請求項5】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、少なくとも、
原稿データを変換して得られる、ファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段、及び、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示入力を受け付ける送信指示受付手段
として機能させるプログラム。
【請求項6】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、
原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段、及び、
前記送信指示受付手段で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段
として機能させるプログラム。
【請求項7】
前記送信処理手段は、前記ビットマップ画像データをファクシミリ画像として発信するものである請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に前記原稿データが修正された場合には、前記プレビュー表示手段がこの修正された原稿データを変換して得られるビットマップ画像データを表示するまで前記送信指示受付手段が前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けない請求項5、6または7記載のプログラム。
【請求項9】
さらに、コンピュータを、
前記原稿データを複製して所定の記憶デバイスにキャッシュする原稿データ複製手段、
前記ユーザによる、前記原稿データを修正する旨の指示を受け付ける修正指示受付手段、及び、
前記修正指示受付手段で前記原稿データを修正する旨の指示を受け付けたときに、原稿データを修正するためのアプリケーションプログラムを起動するアプリケーション起動手段としても機能させ、
前記アプリケーション起動手段は、前記アプリケーションプログラムが前記所定の記憶デバイスにキャッシュした原稿データに対して修正を行うようにこれを起動するものである請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、
原稿データを変換して得られる、ファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段と、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段と
を少なくとも具備する情報処理端末。
【請求項11】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって
原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段と、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データをユーザの視覚に訴えかける態様で表示するプレビュー表示手段と、
前記プレビュー表示手段が前記ビットマップ画像データを表示した後に、前記ユーザによる、前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付ける送信指示受付手段と、
前記送信指示受付手段で前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示を受け付けたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段と
を具備する情報処理端末。
【請求項12】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、
ユーザが使用する情報処理端末より送信される原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段と、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データを前記情報処理端末においてユーザの視覚に訴えかける態様で表示させるべく前記情報処理端末に返信する画像返信手段と、
前記画像返信手段で前記ビットマップ画像データを返信した後、前記ユーザによる前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示がなされたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段と
を具備する情報処理サーバ。
【請求項13】
請求項1記載の情報処理システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、
ユーザが使用する情報処理端末より送信される原稿データをファクシミリ端末によるハードコピー出力に相当するビットマップ画像データに変換するデータ変換手段、
前記データ変換手段で前記原稿データを変換して得たビットマップ画像データを前記情報処理端末においてユーザの視覚に訴えかける態様で表示させるべく前記情報処理端末に返信する画像返信手段、及び、
前記画像返信手段で前記ビットマップ画像データを返信した後、前記ユーザによる前記原稿データのファクシミリ送信を実行すべき旨の指示がなされたときに、原稿データを宛先のファクシミリ端末においてハードコピー出力させるためのデータ送信処理を実行する送信処理手段
として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2006−25057(P2006−25057A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−199905(P2004−199905)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】
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