説明

情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム

【課題】消耗品の回収を申し込むユーザに、回収時にどれだけの環境負荷がかかるかを提示し、ユーザが回収方法を選択することができるようにする。
【解決手段】消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出して、算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信し、送信した複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
消耗品回収による環境負荷を算出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、世界的に環境への関心が高まりつつある。
【0003】
その中で、地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)等の温室効果ガスを削減する「排出取引」というメカニズムが注目されている。この「排出取引」とは、国や企業ごとに温室効果ガスの排出枠を定め、排出枠が余った国等と、排出枠を超えて排出してしまった国等との間で取引する制度のことをいう。これにより、国等は、温室効果ガスの排出量について無関心ではいられなくなった。
【0004】
また、CO2を削減することはCSR活動の一環として考えられているため、特に企業においては、如何にしてCO2を削減するかが重要な課題となっている。さらに、個人においても環境意識の高まりにより、CO2を削減することに関心を持つ人が増えてきている。
【0005】
そのため、このような環境意識の高いユーザにとっては、トナーカートリッジやインクカートリッジ等の消耗品をリサイクルする際、複数の回収ルートがある場合には、どの回収ルートがどのくらいのCO2が排出量されるのかに関心を持つことが想定される。
【0006】
なぜなら、複数の回収ルートの中でよりCO2排出量の少ない回収ルートを選択したいからである。
【0007】
特許文献1には、消耗品の回収におけるデータ集計を容易に、かつ、正確に行うことを目的とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−056126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1は、消耗品の回収率を高める技術ではあるが、複数の回収ルート毎に発生するCO2排出量を算出してユーザに提示するような技術ではない。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するものであり、消耗品の回収を申し込むユーザに、回収時にどれだけの環境負荷がかかるかを提示し、ユーザが回収方法を選択することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、クライアント端末と、消耗品の回収時に発生する環境負荷を示す値を提示可能な情報処理装置とがネットワークを介して通信可能な情報処理システムであって、前記情報処理装置は、消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出する算出手段と、前記算出手段により算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける受付手段とを有し、前記クライアント端末は、ユーザにより入力された消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を表示する表示制御手段と、前記表示制御手段により表示された複数の回収ルートからユーザが申し込みを希望する回収ルートの選択を受け付ける選択受付手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、消耗品の回収を申し込むユーザに、回収時にどれだけの環境負荷がかかるかを提示し、ユーザが回収方法を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】消耗品回収によりCO2排出量が軽減される例を示す概念図である。
【図4】複数のユーザ宅を巡回して回収する訪問回収の場合の回収ルートの例である。
【図5】ユーザが集合回収箱を購入し、ユーザが宅配便を使って回収する回収ルートの例である。
【図6】ユーザが回収ボックスのある量販店などの店舗へ持って行き、その量販店が宅配便を使って回収する回収ルートの例である。
【図7】本発明の実施の形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】環境負荷を示す値を算出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】開始画面の例を示す図である。
【図10】申込画面の例を示す図である。
【図11】算出結果を示す画面の一例である。
【図12】訪問回収サービスを利用する場合の結果画面例を示す図である。
【図13】集合回収専用箱により郵送する場合の結果画面例を示す図である。
【図14】回収拠点へ持ち込む場合の結果画面例を示す図である。
【図15】各種データベースの例を示す図である。
【図16】第二の実施形態における環境負荷を示す値を算出する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの構成を示す図である。
【0016】
図1に示すように、ウェブサーバ101は、クライアント端末102とネットワーク103(通信媒体)を介して通信可能に接続されている。
【0017】
ウェブサーバ101は、ユーザからの入力情報に応じて、複数の回収ルート毎に環境負荷を示す値を算出し、クライアント端末へ提示するサーバである。また、拠点データベース、申込者データベース、梱包材データベースを管理する。ここで、図15にそれぞれのデータベースの例を示す。拠点データベースは、拠点ID1501、拠点名1502、住所1503、電話番号1504を有する。申込者データベースは、申込ID1505、申込者名1506、会社名1507、住所1508、電話番号1509、申込日1510を有する。梱包材データベースは、梱包材ID1511、種類1512、詰込可能数1513を有する。
【0018】
クライアント端末102は、ウェブサーバ101が提供するウェブコンテンツへアクセスするためのウェブブラウザがインストールされている。
【0019】
次に、図2を用いて、図1に示したウェブサーバ101およびクライアント端末102のハードウェア構成について説明する。
【0020】
図2は、ウェブサーバ101およびクライアント端末102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0021】
図2に示すように、ウェブサーバ101およびクライアント端末102は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208等が接続された構成を採る。
【0022】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0023】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。また、本発明を実施するために必要な情報が記憶されている。なお外部メモリはデータベースであってもよい。
【0024】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0025】
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0026】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。尚、表示器は液晶ディスプレイ等の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0027】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0028】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0029】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上に表示することが可能である。また、CPU201は、ディスプレイ210上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0030】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルおよび各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明についても後述する。
【0031】
図3は、消耗品回収によりCO2排出量が軽減される例を示す概念図である。
【0032】
消耗品をリサイクルすることによりCO2を削減することができるが、3つの場面で削減量を分けることができる。図3は、3つの場面での削減量の概念を示している。
【0033】
まず、従来、ゴミ処理(305)することにより、「ゴミ回収時のCO2発生」「ゴミ焼却時のCO2発生」「ゴミ埋立てによるCO2発生」があった。一方、回収(301)〜リサイクル(302)する場合、回収時(301)において、「回収用梱包材生産時のCO2発生」、「回収運送時のCO2発生」があり、リサイクル時(302)において、「リサイクル作業過程におけるCO2発生(工場の機器動力・照明・空調)」があった。そのため、両者のCO2排出量の差は、「差分(1)」として算出される。
【0034】
また、従来、新品生産(306)することにより、「新品生産過程におけるCO2発生
(調達材料・部品製造・消耗品製造)」があった。一方、リサイクルする場合、同じく「新品生産過程におけるCO2発生(調達材料・部品製造・消耗品製造)」があるが、部品をリユースしたり素材を利用したりするため、CO2排出量は削減される。そのため、両者のCO2排出量の差は「差分(2)」として算出される。
【0035】
さらに、リサイクルする場合、リサイクル時に生じた素材や熱などを利用することで原材料生産時のCO2排出量を削減することができる。これが、「差分(3)」として算出される。
【0036】
従って、消耗品を回収してリサイクルすることにより、リサイクルしなかった場合に比べて、「差分(1)」〜「差分(3)」の合計だけCO2排出量を削減することができる。
【0037】
本実施の形態では、回収(301)におけるCO2排出量削減に着目したものである。つまり、消耗品を回収運送時や梱包材を使うことによりCO2排出量が算出されるが、この回収方法の違いによっても算出されるCO2が変動するため、この差異をユーザに表示可能としている。そして、最も算出されるCO2排出量が少なくなる回収方法を選択することを可能とする。
【0038】
図4〜図6は、ユーザ宅からリサイクル拠点までの回収ルートの例を示している。
【0039】
図4は、複数のユーザ宅を巡回して回収する訪問回収の場合の回収ルートの例である。
【0040】
ユーザは、訪問サービスを申し込み、巡回宅配便で集配拠点に回収する。そして、集配拠点で集められた消耗品を集合箱に詰めてリサイクル拠点へ搬送される。
【0041】
この回収ルートは、1本から消耗品のリサイクルが可能となるためユーザにとっては便利である。ただし、巡回して消耗品を回収するため、巡回ルートに他のユーザへの訪問予定がある場合と、ない場合で、CO2排出量は変動する。つまり、巡回ルートに複数のユーザがいる場合、宅配便移動により発生するCO2排出量をユーザで分割することができるが、巡回ルートにユーザがいない場合、宅配便移動により発生するCO2排出量を分割することができないからである。
【0042】
図5は、ユーザが集合回収箱を購入し、ユーザが宅配便を使って回収する回収ルートの例である。
【0043】
ユーザは、集合回収箱の購入を申し込み、入手した集合回収箱へ消耗品を箱詰して集配拠点へ配送する。集配拠点では、集合回収箱をそのままリサイクル拠点へ搬送する。
【0044】
この回収ルートは、ユーザが自ら集合回収箱へ消耗品を詰めて回収拠点へ送付するものである。そのため、宅配便移動により発生するCO排出量はすべて自分の負担となるが、回収する本数が多い場合、1本あたりに占めるCO2排出量は少なくなる。ただし、消耗品を集合箱に詰めてリサイクル拠点へ搬送するため、集合箱に余りがあると、消耗品1個が占める梱包材製造時におけるCO2排出量の割合が高くなる。
【0045】
図6は、ユーザが回収ボックスのある量販店などの店舗へ持って行き、その量販店が宅配便を使って回収する回収ルートの例である。
【0046】
ユーザは、回収ボックスのある量販店などの店舗へ持って行き、量販店において、消耗品を集合回箱に詰めて集配拠点へ配送する。集配拠点では、集合回収箱をそのままリサイクル拠点へ搬送する。
【0047】
この回収ルートは、ユーザが回収ボックスのある量販店などの店舗へ消耗品を持って行く方法であるため、自宅から集配拠点へ宅配する必要がないため、このCO2排出量は生じない。そのため、持ち運べる程度の数の消耗品を回収する場合に向いている。また、量販店から集配拠点へは配送するため、CO2が排出されるが、持ち込む拠点が集配拠点に近い場合、このCO2排出量は少なくなる。本発明の実施の形態では、複数の回収拠点を提示することで、ユーザの便宜を図ることとしている。例えば、ユーザが通勤先の付近にある回収拠点に持ち込むことができれば、消耗品回収によるCO2排出量を削減することができる。
【0048】
次に、本発明の実施の形態における処理の流れを説明する。
【0049】
図7は、本発明の実施の形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【0050】
まず、はじめに、クライアント端末を操作するユーザは、ブラウザを立ち上げ、ウェブサーバのURLを入力する。そして、図9に示す画面900に含まれる「スタート」ボタン901を押下することにより処理が始まる。
【0051】
701において、クライアント端末は、ウェブサーバへアクセスを行う。
【0052】
702において、ウェブサーバは、アクセス要求を受け付ける。
【0053】
703において、ウェブサーバは、消耗品の回収を受け付けるための申込画面情報をクライアント端末に送信する。
【0054】
704において、クライアント端末は、申込画面情報を受信する。
【0055】
705において、クライアント端末は、受信した申込画面情報を用いて、ブラウザに表示する。図10に申込画面の例を示す。
【0056】
図10は、申込画面の一例を示す図である。ユーザは、1001に住所、会社名、氏名、電話番号を入力する。また、1002に回収する消耗品(例えば、トナーカートリッジ)の数を入力する。そして、「算出する」ボタン1004を押下する。算出しない場合は、「算出しない」ボタン1005を押下し、再入力する場合は、「キャンセル」ボタン1006を押下する。
【0057】
706において、クライアント端末は、情報が入力されたかを判定する。Yesの場合、707へ進み、Noの場合、706へ戻る。具体的には、図10の「算出する」ボタン1004が押下されたかにより判定する。
【0058】
707において、クライアント端末は、入力された各種情報(住所情報、会社名、氏名、電話番号、消耗品の数)をウェブサーバへ送信する。
【0059】
708において、ウェブサーバは、入力情報を取得する。
【0060】
709において、ウェブサーバは、環境負荷を示す値を算出する。なお、本実施の形態において、環境負荷を示す値としては、消耗品を回収する際に排出される温室効果ガスの量を算出している。例として、CO2の排出量を算出している。また、この処理の詳細は、図8を用いて説明する。
【0061】
図8は、環境負荷を示す値を算出する処理の流れを示すフローチャートである。
【0062】
801において、ウェブサーバは、回収ルートを選択する。回収ルートはあらかじめ定められており、本実施の形態では、図4〜図6に示す3つの回収ルートがあるものとしている。
【0063】
802において、ウェブサーバは、801で選択した回収ルートが回収拠点への持込(図6)であるかを判定する。Yesの場合、803へ進み、Noの場合、807へ進む。
【0064】
803において、ウェブサーバは、ユーザ宅から集配拠点までの距離を算出する。具体的には、708で取得したユーザの住所情報を用いて、最寄りの集配拠点をまず抽出する。そして、ユーザの住所から抽出した集配拠点までの距離を算出する。なお、住所情報に従って、最寄りの拠点を抽出する技術や、拠点間の距離を算出する技術については、例えば、Googleなどのウェブサイトにおいて、一般的に利用されている技術を用いることで実現可能である。
【0065】
804において、算出した距離に応じた環境負荷を示す値を算出する。例えば、回収車を1km走らせることにより発生するCO2排出量を示す係数値を用意しておき、距離と係数値とを乗算することによりCO2排出量を求めることができる。
【0066】
805において、回収ルートに他のユーザが存在するかを判定する。Yesの場合、806へ進み、Noの場合、807へ進む。なお、この判定は、訪問回収ルート(図4)の場合に行われる。また、他のユーザが存在するかの判定は、今回申し込もうとしているユーザの住所と、集配拠点の間で、巡回して回収することができる既に申込を行っているユーザが存在するかにより判定を行う。既に申込を行っているユーザは、申込者データベースに登録されているものとする。申込者データベースについては、後に説明するが、少なくとも申込者の住所情報が登録されている。そのため、今回申し込もうとしているユーザの住所と、集配拠点の住所と、他のユーザの住所情報を用いることで、訪問回収ルートに他のユーザが存在するかの判定を行うことができる。同様に、Googleなどのウェブサイトにおいて、一般的に利用されている技術を用いることで実現可能である。
【0067】
806において、ウェブサーバは、環境負荷を示す値を存在するユーザ数で割る。例えば、訪問回収ルートに5人いた場合は、804で算出した環境負荷を示す値を5で割る。このようにすることで、訪問回収時における一人あたりの環境負荷を示す値を算出することができる。また、このように他のユーザと環境負荷値をシェアできる申し込み候補日も抽出する。
【0068】
一方、807において、ウェブサーバは、ユーザ宅から最寄りの回収拠点を抽出する。具体的には、ユーザの住所情報を用いて、最寄りの回収拠点を抽出する。
【0069】
808において、ウェブサーバは、回収拠点から集配拠点までの距離を算出する。
【0070】
809において、ウェブサーバは、算出した距離に応じた環境負荷値を算出する。
【0071】
次に、810において、ウェブサーバは、集配拠点からリサイクル拠点までの距離を算出する。
【0072】
811において、ウェブサーバは、810において算出した距離に応じた環境負荷値を算出する。
【0073】
812において、ウェブサーバは、804または806または809で算出した値と、811で算出した値の合計値を算出する。
【0074】
813において、ウェブサーバは、梱包材使用時に余り発生するかを判定する。Yesの場合、814へ進み、Noの場合、815へ進む。なお、この判定は、集合回収箱を使ったルート(図5)の場合に行われる。梱包材を製造する場合も1箱あたりに一定量のCO2が排出されるため、梱包材に出来るだけ多くの消耗品を詰め込んだ方が消耗品1本あたりに占めるCO2排出量を少なくすることができるからである。例えば、8本入る梱包材製造時おけるCO2排出量を「2.08kg」とした場合、8本詰めれば、1本あたりのCO2排出量は、「0.26kg」となるのに対し、2本だけ詰めると、1本あたりのCO2排出量が「1.04kg」となってしまう。そのため、箱に余りが発生するかの判定を行う。具体的には、708で取得した回収本と、梱包材データベースに登録されている梱包材の本数情報を用いることで判定可能である。
【0075】
814において、ウェブサーバは、追加もしくは削減すべき数を算出する。例えば、8本詰めの箱を使った場合、過半数は超えるが、5本しか詰め込めない場合は、あと何本詰め込めるかを算出する。また、過半数を超えずに3本しか詰め込めない場合は、削減すべき数として算出する。
【0076】
815において、ウェブサーバは、全ての回収ルートについて処理が終わったかを判定する。Yesの場合、終了し、Noの場合、801へ戻る。
【0077】
以上、環境負荷を示す値を算出する処理を説明した。
【0078】
続いて、環境負荷を示す値を算出する処理には、第二の実施の形態があるので、図16を用いて説明をする。
【0079】
図16は、第二の実施形態における環境負荷を示す値を算出する処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
801〜806および810〜815の各処理は、図8の処理と同じであるため説明を省略する。異なる処理である1601〜1603を説明する。
【0081】
1601、ウェブサーバは、ユーザ宅から近くの複数の回収拠点を抽出する。具体的には、ユーザの住所情報を用いて、近くの複数の回収拠点を抽出する。例えば、近くから3つの回収拠点を抽出する。
【0082】
808において、ウェブサーバは、複数の回収拠点から集配拠点までの距離をそれぞれ算出する。
【0083】
809において、ウェブサーバは、算出した距離に応じた環境負荷値をそれぞれ算出する。
【0084】
このように複数の回収拠点を抽出するのは、例えば、ユーザが通勤先の付近にある回収拠点に持ち込むことができれば、消耗品回収によるCO2排出量を削減することができるからである。
【0085】
以上、第二の実施の形態における環境負荷を示す値を算出する処理を説明した。
【0086】
次に、710において、ウェブサーバは、推奨情報があるかを判定する。Yesの場合、711へ進み、Noの場合、712へ進む。具体的には、814において、算出した追加もしくは削減すべき数があったかにより判定を行う。
【0087】
711において、ウェブサーバは、推奨情報を作成する。具体的には、814において算出した追加もしくは削減すべき数を推奨情報として作成する。
【0088】
712において、ウェブサーバは、結果情報を表示するための画面情報をクライアント端末に送信する。
【0089】
713において、クライアント端末は、画面情報を受信する。
【0090】
714において、クライアント端末は、結果をブラウザに表示する。図11〜14に表示例を示す。
【0091】
図11は、算出結果を示す画面の一例である。ユーザはプルダウンリスト1101から複数の回収ルートを選択することができる。本実施の形態では、3つのルートで環境負荷値を算出しているので、プルダウンリストでも3つのルートを選択することができる。
【0092】
図12〜14に3つのルートのそれぞれの環境負荷値算出結果を示す。
【0093】
図12は、訪問回収サービスを利用する場合の例を示す。
【0094】
図12には、パターン(1)とパターン(2)の2つの例を示している。まず、パターン(1)は、1201の欄に、CO2の排出量が表示される。また、1202の欄に、「回収ルート上に他の回収ユーザが存在しなかったためCO2排出量は分割されませんでした。」とのコメントが表示されている。これは、805で他のユーザが存在しなかった場合に表示されるものである。一方、パターン(2)は、同様に1204の欄に、CO2の排出量が表示される。また、1205の欄に、「回収ルート上に他の回収ユーザが存在するためCO2排出量が分割されました。この場合、申込日は、×月×日となります。」とのコメントが表示されている。これは、805で他のユーザが存在し、806で算出された場合に表示されるものである。なお、1203と1206は、申し込みをする場合に申し込むボタンである。
【0095】
図13は、集合回収専用箱により郵送する場合の例を示す。
【0096】
1301の欄に、CO2の排出量が表示される。また、1302の欄に、「梱包材へ詰め込み可能な本数は8本のため、今回、2箱必要となります。2本を次回にまわせば、1箱で回収可能となり、梱包材生産時のCO2排出量削減となります。」とのコメントが表示されている。これは、814の処理により数量が算出された場合に表示されるものである。なお、1303は、申し込みをする場合に申し込むボタンである。
【0097】
図14は、回収拠点へ持ち込む場合の例を示す。
【0098】
図14には、パターン(1)とパターン(2)の2つの例を示している。まず、パターン(1)は、1401に、ユーザの住所から最寄りの回収拠点を示す情報(拠点名、住所、電話番号、CO2排出量)が表示されている。これは、807〜809の処理が行われた場合に表示されるものである。一方、パターン(2)は、1403に、ユーザの住所から最寄りの回収拠点を示す情報(拠点名、住所、電話番号、CO2排出量)が複数表示されている。これは、1601〜1603の処理が行われた場合に表示されるものである。なお、1402と1404は、確認が終わった場合に押すボタンである。回収拠点への持ち込みは、ウェブサイトからの申し込みが不要だからである。
【0099】
以上、結果画面の例を説明した。
【0100】
次に、715において、クライアント端末は、ユーザにより申し込みを希望する回収ルートが選択されたかを判定する。Yesの場合、716へ進み、Noの場合、715へ戻る。具体的には、図12の1203、1206のボタン、図13の1303のボタン、図14の1402、1404のボタンが押下されたかにより判定する。
【0101】
716において、クライアント端末は、選択された回収ルートを示す選択情報をウェブサーバに送信する。
【0102】
717において、ウェブサーバは、選択情報を取得する。
【0103】
718において、ウェブサーバは、申込受付の処理を行う。ここでは、図12の1203、1206のボタン、図13の1303のボタンが押下された場合に、申込者データベースへの登録を行う。
【0104】
719において、ウェブサーバは、登録が完了した旨の通知をクライアント端末に行う。
【0105】
720において、クライアント端末は、完了通知を受信して処理を終了する。
【0106】
以上、本発明の実施の形態における処理の流れを説明した。
【0107】
上述した通り、本発明によれば、消耗品の回収を申し込むユーザに、回収時にどれだけの環境負荷がかかるかを提示し、ユーザが回収方法を選択することができる。
【0108】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0109】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0110】
また、本発明におけるプログラムは、上記の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、上記の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは、上記の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0111】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0112】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0113】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0114】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0115】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0117】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0118】
101 ウェブサーバ
102 クライアント端末
103 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末と、消耗品の回収時に発生する環境負荷を示す値を提示可能な情報処理装置とがネットワークを介して通信可能な情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける受付手段とを有し、
前記クライアント端末は、
ユーザにより入力された消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、
前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段により表示された複数の回収ルートからユーザが申し込みを希望する回収ルートの選択を受け付ける選択受付手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記第1の取得手段により消耗品の回収数を取得し、
前記算出手段は、回収ルート毎に、環境負荷を示す値を算出すると共に、前記第1の取得手段により取得された消耗品の回収数を変更することにより環境負荷を軽減することができる場合があるかを判定して、環境負荷を軽減することができる場合は、変更すべき数情報を算出し、
前記第1の送信手段は、環境負荷を示す結果と共に、前記算出手段により算出された変更すべき数情報を送信し、
前記クライアント端末は、
前記第2の送信手段により消耗品の回収数を送信し、
前記表示制御手段は、前記第2の取得手段により取得された変更すべき数情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記算出手段は、前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報と、前記受付手段により受け付けた他のユーザの住所情報とを用いて、複数のユーザの住所を経由して前記リサイクル拠点までのルートにおける1ユーザあたりの前記環境負荷を示す値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記算出手段は、前記回収ルートが回収拠点持込による回収ルートの場合、前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から最寄りの回収拠点を抽出し、当該抽出した回収拠点から前記リサイクル拠点までの回収ルートにおける前記環境負荷を示す値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記算出手段は、前記回収ルートが回収拠点持込による回収ルートの場合、前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から近い複数の回収拠点を抽出し、当該抽出した複数の回収拠点から前記リサイクル拠点までの回収ルートにおける前記環境負荷を示す値をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
クライアント端末とネットワークを介して通信可能な、消耗品の回収時に発生する環境負荷を示す値を提示可能な情報処理装置であって、
消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける受付手段とを有し、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
クライアント端末と、消耗品の回収時に発生する環境負荷を示す値を提示可能な情報処理装置とがネットワークを介して通信可能な情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、
消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を取得する第1の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにより取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップにより送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける受付ステップとを有し、
前記クライアント端末は、
ユーザにより入力された消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、
前記第1の送信ステップにより送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップにより取得された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を表示する表示制御ステップと、
前記表示制御ステップにより表示された複数の回収ルートからユーザが申し込みを希望する回収ルートの選択を受け付ける選択受付ステップと
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
クライアント端末と、消耗品の回収時に発生する環境負荷を示す値を提示可能な情報処理装置とがネットワークを介して通信可能な情報処理システムにおいて実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を取得する第1の取得手段、
前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出する算出手段、
前記算出手段により算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信する第1の送信手段、
前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける受付手段として機能させ、
前記クライアント端末を、
ユーザにより入力された消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段、
前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を取得する第2の取得手段、
前記第2の取得手段により取得された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を表示する表示制御手段、
前記表示制御手段により表示された複数の回収ルートからユーザが申し込みを希望する回収ルートの選択を受け付ける選択受付手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
クライアント端末とネットワークを介して通信可能な、消耗品の回収時に発生する環境負荷を示す値を提示可能な情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
消耗品の回収を希望するユーザの住所情報を取得する第1の取得手段、
前記第1の取得手段により取得された前記ユーザの住所情報を用いて、当該ユーザの住所から消耗品をリサイクルするリサイクル拠点までの複数の回収ルート毎に、消耗品を搬送することにより発生する環境負荷を示す値をそれぞれ算出する算出手段、
前記算出手段により算出された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果を前記クライアント端末に送信する第1の送信手段、
前記第1の送信手段により送信された複数の回収ルート毎の環境負荷を示す結果に従って、前記クライアント端末において選択された回収ルートを受け付ける受付手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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