説明

情報処理システム及びプログラム

【課題】複数の集団から参照される対象となる参照対象情報が各集団に属する利用者から参照されていくにつれて、参照対象情報の参照を促す情報が参照対象情報の参照の担当者に出力される条件が更新されていく情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】参照対象情報受付部62が、参照対象情報を受け付ける。参照促進情報出力部66が、参照対象情報の参照を促す参照促進情報を、参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件に基づいて特定される担当者に出力する。条件更新部56が、担当者から、この担当者が属する集団に属する他の利用者に対する参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、他の利用者の属性を示す属性情報に基づいて参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件を更新する。参照対象情報出力部64が、更新後の条件情報を含む参照対象情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の利用者から参照される電子情報を取り扱う情報処理システムが存在する。特許文献1には、回覧物を順次自動回覧するワークフローシステムに回覧物の分岐等を行う回覧制御機能を付加して、複雑な回覧制御が必要な業務を電子化できるようにしたワークフロー管理システムが記載されている。特許文献2には、回覧経路が決まっている業務が複数存在する場合に、データ作成時に予め回覧経路を付加情報として設定し、作成したデータに対して最適な回覧経路を自動的に選択させる手段を有することで、各回覧先において作業者が次の回覧先へ送信するための回覧経路を選択することなく回覧を自動実行する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−095877号公報
【特許文献2】特開平9−081488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の集団から参照される対象となる参照対象情報が各集団に属する利用者から参照されていくにつれて、参照対象情報の参照を促す情報が参照対象情報の参照の担当者に出力される条件が更新されていく情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、情報処理システムであって、条件を示す条件情報に関連付けられている、複数の集団から参照される対象となる参照対象情報を受け付ける参照対象情報受付手段と、前記各集団について、前記参照対象情報の参照を促す参照促進情報を、前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件に基づいて当該集団に属する利用者のうちから特定される担当者に出力する参照促進情報出力手段と、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記他の利用者の属性を示す属性情報に基づいて前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件を更新する条件更新手段と、前記条件更新手段による更新後の条件情報を出力する条件情報出力手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理システムであって、前記条件情報が、特定の集団について適用される条件と、全集団について適用される条件と、を含み、前記条件更新手段が、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、当該担当者が属する集団について適用される条件を更新し、前記参照促進情報出力手段が、参照対象情報に特定の集団について適用される条件が設定されている条件情報に関連付けられている場合は、当該特定の集団については、当該条件に基づいて特定される担当者に前記参照促進情報を出力することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理システムであって、前記条件情報が、特定の集団について適用される条件と、全集団について適用される条件と、を含み、前記条件更新手段が、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記出力指示を行った担当者が属する集団とは異なる集団のうちに条件の更新により担当者が変化する集団が存在する場合は出力指示を行った担当者が属する集団について適用される条件を更新し、そうでない場合は全集団について適用される条件を更新し、前記参照促進情報出力手段が、参照対象情報に特定の集団について適用される条件が設定されている条件情報に関連付けられている場合は、当該特定の集団については、当該条件に基づいて特定される担当者に前記参照促進情報を出力することとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記他の利用者の属性を示す属性情報を更新する属性情報更新手段、をさらに含むこととしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、プログラムであって、条件を示す条件情報に関連付けられている、複数の集団から参照される対象となる参照対象情報を受け付ける参照対象情報受付手段、前記各集団について、前記参照対象情報の参照を促す参照促進情報を、前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件に基づいて当該集団に属する利用者のうちから特定される担当者に出力する参照促進情報出力手段、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記他の利用者の属性を示す属性情報に基づいて前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件を更新する条件更新手段、前記条件更新手段による更新後の条件情報を出力する条件情報出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1,5に記載の発明によれば、複数の集団から参照される対象となる参照対象情報が各集団に属する利用者から参照されていくにつれて、参照対象情報の参照を促す情報の条件を更新することができ、参照対象情報の参照の担当者に参照を促す情報を出力できる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、集団に属する担当者から、その集団に属する他の利用者への参照対象情報の参照を促す情報の出力指示がされた集団については、他の集団とは異なる条件に基づいて参照対象情報の参照の担当者が特定されるようになる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、集団に属する担当者から、その集団に属する他の利用者への参照対象情報の参照を促す情報の出力指示がされた集団について適用される条件の更新が、その集団以外の集団における担当者の特定に影響を与えない場合には、全集団について適用される参照対象情報の参照の担当者を特定する条件の更新が行われる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた利用者については、条件情報が示す条件を更新する基礎となる属性が変化する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】属性情報の一例を示す図である。
【図4】回覧設定シート情報の一例を示す図である。
【図5】仕分けシート情報の一例を示す図である。
【図6】操作画面の一例を示す図である。
【図7】転送先指定画面の一例を示す図である。
【図8】転送設定画面の一例を示す図である。
【図9】回覧設定シート情報の一例を示す図である。
【図10】回覧設定シート情報の一例を示す図である。
【図11】回覧設定シート情報の一例を示す図である。
【図12】転送先指定画面の一例を示す図である。
【図13】転送設定画面の一例を示す図である。
【図14】属性情報の一例を示す図である。
【図15】回覧設定シート情報の一例を示す図である。
【図16】仕分けシート情報の一例を示す図である。
【図17】部分仕分け管理情報の一例を示す図である。
【図18】仕分けシート情報の一例を示す図である。
【図19】本実施形態に係る情報処理システムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図20】本実施形態に係る情報処理システムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図21】本実施形態に係る情報処理システムで行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に例示するように、本実施形態に係る情報処理システム10は、情報処理装置12と、利用者端末(クライアント)14(14−1〜14−n)と、を含んで構成される。情報処理装置12、利用者端末14は、LANやインターネットなどの通信手段に接続されており、互いに通信されるようになっている。
【0017】
図1に例示するように、本実施形態に係る情報処理装置12は、例えば、制御部20、記憶部22、通信部24、を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る利用者端末14(14−1〜14−n)は、例えば、制御部30(30−1〜30−n)、記憶部32(32−1〜32−n)、通信部34(34−1〜34−n)、UI(ユーザインタフェース)部36(36−1〜36−n)、を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。
【0018】
情報処理装置12の制御部20や利用者端末14の制御部30は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、情報処理装置12や利用者端末14にインストールされるプログラムに従って動作する。情報処理装置12の記憶部22や利用者端末14の記憶部32は、ROMやRAMなどの記憶素子やハードディスクドライブなどである。情報処理装置12の記憶部22や利用者端末14の記憶部32には、情報処理装置12の制御部20や利用者端末14の制御部30によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、情報処理装置12の記憶部22や利用者端末14の記憶部32は、情報処理装置12の制御部20や利用者端末14の制御部30のワークメモリとしても動作する。情報処理装置12の通信部24や利用者端末14の通信部34は、LANカードなどの通信インタフェースであり、他の装置との間で情報の送受信を行う。利用者端末14のUI部36は、ディスプレイ、スピーカー、キーボード、マウスなどであり、利用者が行った操作の内容や、利用者が入力した音声を利用者端末14の制御部30に出力する。また、利用者端末14のUI部36は、利用者端末14の制御部30から入力される指示に従って情報を表示出力したり音声出力したりする。
【0019】
図2は、本実施形態に係る情報処理システム10により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に例示するように、情報処理装置12は、本実施形態では、例えば、属性情報記憶部40と、属性情報更新部42と、部分仕分け制御部44と、部分仕分け管理情報記憶部46と、を含んでいる。属性情報記憶部40と部分仕分け管理情報記憶部46は、情報処理装置12の記憶部22を主として実現される。その他の要素は、情報処理装置12の制御部20を主として実現される。また、利用者端末14は、本実施形態では、例えば、参照対象情報記憶部48と、操作画面表示制御部50と、参照対象情報表示制御部52と、参照対象情報転送処理部54と、条件更新部56と、属性情報更新指示出力部58と、部分仕分け制御指示出力部60と、参照対象情報受付部62と、参照対象情報出力部64と、参照促進情報出力部66と、を含んでいる。参照対象情報記憶部48は、利用者端末14の記憶部32を主として実現される。その他の要素は、利用者端末14の制御部30を主として実現される。
【0020】
これらの要素は、コンピュータである情報処理装置12や利用者端末14にインストールされたプログラムを、情報処理装置12の制御部20や利用者端末14の制御部30で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して情報処理装置12や利用者端末14に供給される。
【0021】
属性情報記憶部40は、本実施形態では、図3に例示する、利用者の属性を示す属性情報70を記憶する。属性情報70は、例えば、利用者が属する集団の名称を表す情報(図3の例では、この利用者が属する部門の名称を示す部門名情報72)と、利用者の名称を示す利用者名情報74と、この利用者についての参照対象情報の仕分け規則を示す仕分け規則情報76と、を含んでいる。仕分け規則情報76の詳細については後述する。
【0022】
本実施形態では、例えば、提供者である利用者zが複数の利用者により順次参照される対象となる参照対象情報の一例である文書情報を提供する。そして、この文書情報が、図4に例示する回覧設定シート情報78及び図5に例示する仕分けシート情報80に関連付けられた状態で、部門A、部門B、部門C、部門Dの順に回覧される。部門Aには、利用者a1、a2、a3、a4が所属している。部門Bには、利用者b1、b2、b3、b4が所属している。部門Cには、利用者c1、c2、c3、c4が所属している。部門Dには、利用者d1、d2、d3、d4が所属している。そして、この文書情報が最終的には、利用者zに戻される。本実施形態では、例えば、利用者端末14の参照対象情報記憶部48が、文書情報、回覧設定シート情報78、仕分けシート情報80を記憶している。
【0023】
図4に例示するように、回覧設定シート情報78は、回覧設定シート情報78の識別子である回覧設定シート識別子82、回覧設定シート情報78の名称を示す回覧設定シート名情報84、関連付けられる仕分けシートの識別子である仕分け識別子86、詳細については後述する確定経路情報88、仕分け使用属性情報90、判定情報92、転送情報94、を含んでいる。
【0024】
図5に例示するように、仕分けシート情報80は、仕分けシート情報80の識別子である仕分け識別子86、仕分けシート情報80の名称を示す仕分け名情報96、詳細については後述する共通仕分け属性情報98、部分仕分け属性情報100、を含んでいる。
【0025】
本実施形態では、各利用者端末14について、利用者端末14の操作画面表示制御部50が、その利用者端末14が備えるディスプレイ等のUI部36に、図6に例示する操作画面102を表示出力する。操作画面102には、この利用者端末14の参照対象情報記憶部48に記憶されている文書情報に対応する画像(文書情報対応画像104)、図4に例示する回覧設定シート情報78に対応する画像(回覧設定シート対応画像106)、図5に例示する仕分けシート情報80に対応する画像(仕分けシート対応画像108)、回覧用フォルダに対応する回覧用フォルダ対応画像110、後述する転送設定ボタン112が含まれている。
【0026】
まず、提供者である利用者zにより文書情報の回覧が開始されると、回覧設定シート情報78に部門Aが次部門であることが設定されていること、及び、仕分けシート情報80の共通仕分け属性情報98の値が「契約」であることに基づいて、部門Aでは利用者a2が回覧の担当者であると特定される。そして、部門Aに属する利用者a2によるこの文書情報の参照が許可されることとなる。具体的には、例えば、利用者a2の利用者端末14の参照対象情報表示制御部52が、利用者から受け付けるこの文書情報の参照要求に応じて、この文書情報の内容を利用者a2の利用者端末14が備えるディスプレイ等のUI部36に表示出力する。
【0027】
そして、利用者a2が、操作画面102に含まれる転送設定ボタン112をクリックすると、利用者a2の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54は、利用者a2の利用者端末14が備えるディスプレイなどのUI部36に、図7に例示する転送先指定画面114を表示出力する。図7に例示する転送先指定画面114には、部門Aに属する利用者a2以外の利用者の名称が一覧として含まれる。そして、利用者が、転送対象となる利用者a4の名称をクリックすると、利用者a2の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54が、この操作に応じて、図8に例示する、選択された利用者a4についての転送設定画面116を利用者a2の利用者端末14に表示出力する。そして、利用者a2が、仕分け規則として「海外」を選択し、「回覧設定シートに追加」欄を選択した上で、転送ボタンをクリックすると、利用者a2の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54が、この操作に応じて、利用者a4の利用者端末14に、この文書情報の参照を許可する指示、及び、仕分け使用属性情報90の値を「海外」に設定し、転送情報94の値を「あり」に設定することの指示を利用者a4の利用者端末14に出力する。このようにして、部門Aでの回覧の担当者が利用者a4に変更される。
【0028】
そして、利用者a4の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54はこれらの指示を受け付ける。これ以降は、利用者a4の利用者端末14の参照対象情報表示制御部52は、利用者からのこの文書情報の参照要求に応じて、この文書情報の内容を利用者a4の利用者端末14が備えるディスプレイなどのUI部36に表示出力する。
【0029】
そして、利用者a4が、次部門へこの文書情報を回覧させると、図9に例示するように、利用者a4の利用者端末14の条件更新部56が、回覧設定シート情報78に含まれる、部門Aについての確定経路情報88の値を「利用者a4」に設定し、仕分け使用属性情報90の値を「海外」に設定し、転送情報94の値を「あり」に設定する。そして、部門Bに属する利用者のうちの、仕分け規則情報76の値に「契約」が含まれる利用者b2が部門Bでの回覧の担当者であると特定される。そして、部門Bに属する利用者b2によるこの文書情報の参照が許可される。
【0030】
そして、利用者b2が、次部門へこの文書情報を回覧させると、図10に例示するように、利用者b2の利用者端末14の条件更新部56が、回覧設定シート情報78に含まれる、部門Bについての確定経路情報88の値を「利用者b2」に設定し、仕分け使用属性情報90の値を「契約」に設定する。また、利用者b2の利用者端末14の条件更新部56は、利用者b2の仕分け規則情報76の値に「海外」が含まれないこと、及び、利用者b4の仕分け規則情報76の値に「海外」が含まれていること(文書情報に関連付けられている属性に「海外」が含まれていた場合、利用者b2ではなく利用者b4が閲覧者になること)に基づいて、判定情報92に否定的な状態を示す値(例えば、「海外(×)」)を設定する。そして、部門Cに属する利用者のうちの、仕分け規則情報76の値に「契約」が含まれる利用者c4が部門Cでの回覧の担当者であると特定される。そして、部門Cに属する利用者c4によるこの文書情報の参照が許可される。
【0031】
そして、利用者c4が、次部門へこの文書情報を回覧させると、図11に例示するように、利用者c4の利用者端末14の条件更新部56が、回覧設定シート情報78に含まれる、部門Cについての確定経路情報88の値を「利用者c4」に設定し、仕分け使用属性情報90の値を「契約」に設定する。また、利用者c4の利用者端末14の条件更新部56は、利用者c4の仕分け規則情報76の値に「海外」が含まれることに基づいて、判定情報92に肯定的な状態を示す値(例えば、「海外(○)」)を設定する。そして、部門Dには、仕分け規則情報76の値に「契約」が含まれる利用者が存在しないので、部門Dに属する利用者のうちの、仕分け規則情報76の値に「海外」が含まれる利用者d4によるこの文書情報の参照が許可される。
【0032】
そして、利用者d4が、操作画面102に含まれる転送設定ボタン112をクリックすると、利用者d4の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54は、利用者d4の利用者端末14が備えるディスプレイなどのUI部36に、図12に例示する転送先指定画面114を表示出力する。転送先指定画面114には、部門Dに属する利用者d4以外の利用者の名称が一覧として含まれる。そして、利用者が、転送対象となる利用者d3の名称をクリックすると、利用者d4の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54が、この操作に応じて、図13に例示する、選択された利用者d3についての転送設定画面116を利用者d4の利用者端末14に表示出力する。そして、利用者d4が、属性の追加欄に「契約」と入力し、「仕分け規則に追加」欄を選択した上で、転送ボタンをクリックすると、利用者d4の利用者端末14の属性情報更新指示出力部58が、情報処理装置12に利用者d3の仕分け規則情報76の値に「契約」を追加する指示を出力する。そして、情報処理装置12の属性情報更新部42が、この指示を受け付けて、図14に例示するように、利用者d3の仕分け規則情報76の値に「契約」を追加する。そして、利用者d4の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54が、利用者d3の利用者端末14にこの文書情報の参照を許可する旨を出力する。そして、利用者d3の利用者端末14の参照対象情報転送処理部54はこの旨を受け付ける。これ以降は、利用者d3の利用者端末14の参照対象情報表示制御部52は、利用者からのこの文書情報の参照要求に応じて、この文書情報の内容を利用者d3の利用者端末14が備えるディスプレイなどのUI部36に表示出力する。このようにして、部門Dでの回覧の担当者が利用者d3に変更される。
【0033】
そして、利用者d3が、次部門へこの文書情報を回覧させると、図15に例示するように、利用者d3の利用者端末14の条件更新部56が、回覧設定シート情報78に含まれる、部門Dについての確定経路情報88の値を「利用者d3」に設定し、仕分け使用属性情報90の値を「契約」に設定し、転送情報94の値を「あり」に設定する。また、利用者d3の利用者端末14の条件更新部56は、利用者d3の仕分け規則情報76の値に「海外」が含まれていないことに基づいて、判定情報92に否定的な状態を示す値(例えば、「海外(×)」)を設定する。
【0034】
そして、この文書情報は全部門での回覧が終了したこととなるので、利用者d3の利用者端末14の条件更新部56が、回覧設定シート情報78の値に基づいて、仕分けシート情報80に含まれる共通仕分け属性情報98又は部分仕分け属性情報100を更新する。図15に例示する回覧設定シート情報78では、回覧設定シート情報78に含まれる判定情報92に、否定的な状態を示す値(例えば、「海外(×)」)が含まれているので、利用者d3の利用者端末14の条件更新部56は、図16に例示するように、仕分けシート情報80の部分仕分け属性情報100の値に「海外」を追加する。そして、利用者d3の利用者端末14の部分仕分け制御指示出力部60は、部門Bにおける回覧の担当者の決定の際に属性「海外」が使用されたことに基づいて、情報処理装置12に、図17に例示する部分仕分け管理情報118の生成を指示する。図17に例示するように、部分仕分け管理情報118は、部門名情報72と、仕分け識別子86と、を含む。部分仕分け管理情報118は、部門名情報72に対応する部門では、部分仕分け管理情報118に含まれる仕分け識別子86に対応する仕分けシート情報80に関連付けられた文書情報については、仕分けシート情報80の部分仕分け属性情報100により担当者が決定されることを示している。そして、情報処理装置12の部分仕分け制御部44が、この指示に応じて、部分仕分け管理情報118を生成して、部分仕分け管理情報記憶部46に出力する。
【0035】
なお、回覧設定シート情報78に含まれる判定情報92に、肯定的な状態を示す値(例えば、「海外(○)」)しか含まれていない場合には、利用者d3の利用者端末14の条件更新部56は、図18に例示するように、仕分けシート情報80の共通仕分け属性情報98の値に「海外」を追加する。
【0036】
そして、この文書情報が利用者zに戻されることとなる。具体的には、例えば、利用者zの利用者端末14の参照対象情報表示制御部52は、利用者からのこの文書情報の参照要求に応じて、この文書情報の内容を利用者zの利用者端末14が備えるディスプレイなどのUI部36に表示出力する。
【0037】
以上のようにして、回覧設定シート情報78及び仕分けシート情報80に関連付けられた文書情報が各部門に回覧される。そして、本実施形態では、共通仕分け属性情報98や部分仕分け属性情報100が、部門に属する利用者のうちから参照対象情報の参照を促す参照促進情報を出力する対象となる担当者を特定する条件を示している。
【0038】
本実施形態では、その後、利用者zが、この利用者zに戻された文書情報に関連付けられた更新された後の仕分けシート情報80を、他の文書情報に関連付けて、この文書情報の回覧を開始する。
【0039】
[回覧開始処理]
ここで、本実施形態に係る情報処理システム10で行われる、文書情報の回覧開始処理の流れの一例を図19に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0040】
本処理例では、回覧対象となる文書情報の提供者である利用者が利用する利用者端末14の参照対象情報記憶部48に、複数の利用者から参照される対象となる参照対象情報の一例である文書情報が予め記憶されており、この文書情報が各部門に回覧されることとする。また、本処理例では、提供者が利用する利用者端末14(提供者端末)の操作画面表示制御部50が、図6に例示する操作画面102を提供者端末が備えるディスプレイ等のUI部36に表示出力していることとする。そして、回覧先の部門に属するすべての利用者が利用する利用者端末14(回覧先端末)の操作画面表示制御部50が、文書情報対応画像104、回覧設定シート対応画像106、及び、仕分けシート対応画像108を含まない操作画面102を、回覧先端末が備えるディスプレイ等のUI部36に表示出力していることとする。
【0041】
まず、提供者が、図4に例示する回覧設定シート情報78に対応する回覧設定シート対応画像106、及び、図5に例示する仕分けシート情報80に対応する仕分けシート対応画像108を、文書情報対応画像104の上にドラッグアンドドロップすると、提供者端末の参照対象情報受付部62が、文書情報に、回覧設定シート情報78及び仕分けシート情報80を関連付けて、回覧設定シート対応画像106及び仕分けシート対応画像108を操作画面102から消去する(S101)。そして、提供者が、文書情報対応画像104を回覧用フォルダ対応画像110上にドラッグアンドドロップすると、提供者端末の参照対象情報受付部62が回覧設定シート情報78及び仕分けシート情報80に関連付けられた文書情報を受け付ける(S102)。
【0042】
そして、提供者端末の参照対象情報出力部64が、S102に示す処理で受け付けた文書情報に関連付けられた回覧設定シート情報78に基づいて、回覧先の部門を特定して、回覧先の部門に属するすべての利用者が利用する利用者端末14(回覧先端末)にS102に示す処理で受け付けた文書情報を出力する。そして、回覧先端末の参照対象情報受付部62が、提供者端末から出力された、回覧設定シート情報78及び仕分けシート情報80に関連付けられた文書情報を受け付けて、回覧先端末の参照対象情報記憶部48に出力する(S103)。そして、回覧先の利用者が、操作画面102に含まれる回覧用フォルダ対応画像110をクリックすると、回覧先端末の参照促進情報出力部66が、情報処理装置12から属性情報記憶部40に記憶されている属性情報70と、部分仕分け管理情報記憶部46に記憶されている部分仕分け管理情報118と、を取得する(S104)。回覧先端末の参照促進情報出力部66は、具体的には、例えば、属性情報70と部分仕分け管理情報118との出力要求を情報処理装置12に出力して、情報処理装置12がこの出力要求に応じて属性情報70と部分仕分け管理情報118とを回覧先端末に出力する。
【0043】
そして、回覧先端末の参照促進情報出力部66が、S104に示す処理で取得した部分仕分け管理情報118及び属性情報70に基づいて、この部門においては、共通仕分け属性情報98による仕分けを行うか否か(すなわち、共通仕分け属性情報98による仕分けを行うか部分仕分け属性情報100による仕分けを行うか)を特定する(S105)。例えば、回覧先の部門が部分仕分け管理情報118の部門名情報72に対応し、文書情報に関連付けられた仕分けシート情報80に含まれる仕分け識別子86が部分仕分け属性情報100に含まれる仕分け識別子86に対応する場合は、回覧先端末の参照促進情報出力部66は、部分仕分け属性情報100による仕分けを行うことを特定する。また、仕分けシート情報80に含まれる共通仕分け属性情報98に対応する仕分け規則情報76に関連付けられている回覧先の部門の利用者が存在しない場合も、回覧先端末の参照促進情報出力部66は、部分仕分け属性情報100による仕分けを行うことを特定する。上記2つの場合にあてはまらない場合は、回覧先端末の参照促進情報出力部66は、共通仕分け属性情報98による仕分けを行うことを特定する。
【0044】
共通仕分け属性情報98による仕分けを行うと特定された場合は(S105:Y)、回覧先端末の参照促進情報出力部66が、S104に示す処理で取得した属性情報70が示す、回覧先の利用者の属性と、S103に示す処理で受け付けた文書情報に関連付けられている仕分けシート情報80に含まれる共通仕分け属性情報98と、が対応するか否かに基づいて、この利用者に文書情報の参照を許可するか否かを特定する(S106)。
【0045】
部分仕分け属性情報100による仕分けを行うと特定された場合は(S105:N)、回覧先端末の参照促進情報出力部66が、S104に示す処理で取得した属性情報70が示す、回覧先の利用者の属性と、S103に示す処理で受け付けた文書情報に関連付けられている仕分けシート情報80に含まれる部分仕分け属性情報100と、が対応するか否かに基づいて、この利用者に文書情報の参照を許可するか否かを特定する(S107)。
【0046】
S106に示す処理又はS107に示す処理の終了後に、回覧先端末の参照促進情報出力部66は、この利用者に文書情報の参照が許可されているか否かを確認する(S108)。
【0047】
許可されていない場合は(S108:N)、本処理例に示す処理を終了する。許可されている場合は(S108:Y)、回覧先端末の参照促進情報出力部66が、S102に示す処理で受け付けた文書情報に対応する文書情報対応画像104を操作画面102に表示出力する(S109)。
【0048】
そして、利用者が文書情報対応画像104をダブルクリックすると、回覧先端末の参照対象情報表示制御部52が、文書情報の内容をディスプレイなどのUI部36に表示出力する(S110)。
【0049】
このようにして、提供者が提供した文書情報が、最初の回覧先の部門に属する利用者のうちから特定された担当者に回覧される。
【0050】
[回覧処理]
ここで、本実施形態に係る情報処理システム10で行われる、文書情報の回覧処理の流れの一例を図20に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0051】
まず、回覧元の利用者が、操作画面102内の文書情報対応画像104を回覧用フォルダ対応画像110上にドラッグアンドドロップすると、回覧元の利用者の利用者端末14(回覧元端末)の参照対象情報受付部62が回覧設定シート情報78及び仕分けシート情報80に関連付けられた文書情報を受け付ける(S201)。
【0052】
そして、回覧元端末の条件更新部56が、回覧元の利用者の属性情報70、及び、後述する転送処理により回覧設定シート情報78を更新する指示を受け付けたか否かに基づいて、文書情報に関連付けられた回覧設定シート情報78を更新する(S202)。そして、回覧元端末の条件更新部56が、回覧設定シート情報78に基づいて、全部門による回覧が終了したか否かを確認する(S203)。
【0053】
全部門による回覧が終了したことが確認された場合には、(S203:Y)、回覧元端末の条件更新部56が、回覧設定シート情報78に含まれる判定情報92に、否定的な状態を示す値が含まれるか否かを確認する(S204)。
【0054】
否定的な状態を示す値が含まれることが確認された場合には(S204:Y)、回覧元端末の条件更新部56が、仕分けシート情報80に含まれる部分仕分け属性情報100を更新する(S205)。そして、回覧元端末の部分仕分け制御指示出力部60は、情報処理装置12に部分仕分け管理情報118の生成指示を出力する(S206)。情報処理装置12の部分仕分け制御部44は、この生成指示に応じて、部分仕分け管理情報118を生成して、生成された部分仕分け管理情報118を部分仕分け管理情報記憶部46に出力する(S207)。
【0055】
S204に示す処理で否定的な状態を示す値が含まれないことが確認された場合には(S204:N)、回覧元端末の条件更新部56が、仕分けシート情報80に含まれる全体仕分け属性情報98を更新する(S208)。
【0056】
そして、回覧元端末においてS206に示す処理又はS208に示す処理の終了後に、回覧元端末の参照対象情報出力部64が、この文書情報を提供者端末(本処理例では利用者zが利用する利用者端末14)に出力して(S209)、本処理例に示す処理を終了する。
【0057】
S203に示す処理で全部門による回覧が終了していないことが確認された場合は(S203:N)、回覧元端末の参照対象情報出力部64が、S201に示す処理で受け付けた文書情報に関連付けられた回覧設定シート情報78に基づいて、回覧先の部門を特定して、その部門に属するすべての利用者の利用者端末14(回覧先端末)にS201に示す処理で受け付けた文書情報を出力する(S210)。
【0058】
このようにして、回覧元の担当者により、文書情報が回覧先の部門の担当者に回覧される。回覧先の部門の利用者の利用者端末14により、S104〜S110と同様の処理が実行されることにより、回覧先の部門の利用者により文書情報が参照される。
【0059】
[転送処理]
次に、本実施形態に係る情報処理システム10で行われる、部門内における、他の利用者への文書情報の転送処理の流れの一例を図21に示すフロー図を参照しながら説明する。
【0060】
まず、転送元の利用者が、操作画面102に含まれる転送設定ボタン112をクリックすると、転送元の利用者が利用する利用者端末14(転送元端末)の参照対象情報転送処理部54が、転送設定ボタン112がクリックされたことを示す信号を受け付けて、情報処理装置12から属性情報記憶部40に記憶されている属性情報70を取得する(S301)。参照対象情報転送処理部54は、具体的には、例えば、属性情報70の出力要求を情報処理装置12に送信して、情報処理装置12がこの出力要求に応じて属性情報70を転送元端末に出力する。
【0061】
そして、転送元端末の参照対象情報転送処理部54が、S301に示す処理で取得した属性情報70に基づいて、転送先指定画面114をディスプレイ等のUI部36に表示出力する(S302)。
【0062】
そして、利用者が、転送対象となる利用者の名称をクリックすると、参照対象情報転送処理部54は、選択された利用者の属性情報70に基づいて、転送設定画面116を生成して、ディスプレイ等のUI部36に表示出力する(S303)。転送設定画面116には、転送先の利用者についての属性情報70の値と、転送元の利用者についての属性情報70の値と、の差分が一覧として表示される。例えば、利用者a2から利用者a4への転送処理の場合には、利用者a4の属性情報70の値(海外、外注管理)には、利用者a2の属性情報70の値である(研究、契約)のいずれも含まれていないので、転送設定画面116には、「海外」も「外注管理」も表示される。
【0063】
そして、利用者が、転送設定画面116での選択操作を行い、転送ボタンをクリックすると、利用者端末14の参照対象情報転送処理部54が、転送設定画面116において、「回覧設定シートに追加」欄が選択されているか否か(すなわち「回覧設定シートに追加」欄が選択されているか、「仕分け規則に追加」欄が選択されているか)を確認する(S304)。「回覧設定シートに追加」欄が選択されていることが確認された場合は(S304:Y)、転送元端末の参照対象情報転送処理部54が、転送先の利用者が利用する利用者端末14(転送先端末)に、この文書情報の参照を許可する指示、及び、転送設定画面116での設定に従って、回覧設定シート情報78を更新する指示を出力する(S305)。
【0064】
S304に示す処理において「仕分け規則に追加」欄が選択されていることが確認された場合は(S304:N)、転送元端末が情報処理装置12に属性情報更新指示を出力する(S306)。そして、情報処理装置12の属性情報更新部42が、属性情報70を更新する(S307)。そして、転送元端末の参照対象情報転送処理部54が、転送先端末に、この文書情報の参照を許可する指示を出力する(S308)。
【0065】
転送先端末が、この文書情報の参照を許可する旨を受け付けた以降は、転送先端末の参照促進情報出力部66は、回覧用フォルダ対応画像110のクリックに応じて、この文書情報に対応する文書情報対応画像104を操作画面102に表示出力する。
【0066】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0067】
例えば、参照対象情報は文書情報である必要はない。また、参照促進情報出力部66は、集団に属する利用者のうちから特定される担当者に、上述の実施形態で説明した参照促進情報以外の参照対象情報の参照を促す参照促進情報を出力してもよい。参照促進情報出力部66は、例えば、ポップアップ画面や電子メールにより担当者に参照対象情報の参照が許可された旨を通知するようにするようにしてもよい。
【0068】
また、情報処理システム10における情報処理装置12と利用者端末14の役割分担は上述の実施形態には限定されない。具体的には、例えば、提供者から提供される参照対象情報が文書管理サーバなどに記憶されてもよい。そして、文書管理サーバが、参照対象情報の参照が許可されている利用者が利用する利用者端末14から参照要求を受け付けた場合に、参照対象情報を利用者端末14に出力するようにしてもよい。
【0069】
また、例えば、参照対象情報出力部64が、部門などの集団毎に配置されているグループサーバに参照対象情報を出力してもよい。そして、グループサーバが、属性情報70等に基づいて、その集団に属する利用者のうちから特定される担当者の利用者端末14に参照対象情報を出力するようにしてもよい。
【0070】
また、上述の実施形態を、回覧処理以外の場面に利用してもよい。
【0071】
なお、上述の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0072】
10 情報処理システム、12 情報処理装置、14 利用者端末(クライアント)、20 制御部、22 記憶部、24 通信部、30 制御部、32 記憶部、34 通信部、36 ユーザインタフェース(UI)部、40 属性情報記憶部、42 属性情報更新部、44 部分仕分け制御部、46 部分仕分け管理情報記憶部、48 参照対象情報記憶部、50 操作画面表示制御部、52 参照対象情報表示制御部、54 参照対象情報転送処理部、56 条件更新部、58 属性情報更新指示出力部、60 部分仕分け制御指示出力部、62 参照対象情報受付部、64 参照対象情報出力部、66 参照促進情報出力部、70 属性情報、72 部門名情報、74 利用者名情報、76 仕分け規則情報、78 回覧設定シート情報、80 仕分けシート情報、82 回覧設定シート識別子、84 回覧設定シート名情報、86 仕分け識別子、88 確定経路情報、90 仕分け使用属性情報、92 判定情報、94 転送情報、96 仕分け名情報、98 共通仕分け属性情報、100 部分仕分け属性情報、102 操作画面、104 文書情報対応画像、106 回覧設定シート対応画像、108 仕分けシート対応画像、110 回覧用フォルダ対応画像、112 転送設定ボタン、114 転送先指定画面、116 転送設定画面、118 部分仕分け管理情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
条件を示す条件情報に関連付けられている、複数の集団から参照される対象となる参照対象情報を受け付ける参照対象情報受付手段と、
前記各集団について、前記参照対象情報の参照を促す参照促進情報を、前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件に基づいて当該集団に属する利用者のうちから特定される担当者に出力する参照促進情報出力手段と、
前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記他の利用者の属性を示す属性情報に基づいて前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件を更新する条件更新手段と、
前記条件更新手段による更新後の条件情報を出力する条件情報出力手段と、
を含むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記条件情報が、特定の集団について適用される条件と、全集団について適用される条件と、を含み、
前記条件更新手段が、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、当該担当者が属する集団について適用される条件を更新し、
前記参照促進情報出力手段が、参照対象情報に特定の集団について適用される条件が設定されている条件情報に関連付けられている場合は、当該特定の集団については、当該条件に基づいて特定される担当者に前記参照促進情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記条件情報が、特定の集団について適用される条件と、全集団について適用される条件と、を含み、
前記条件更新手段が、前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記出力指示を行った担当者が属する集団とは異なる集団のうちに条件の更新により担当者が変化する集団が存在する場合は出力指示を行った担当者が属する集団について適用される条件を更新し、そうでない場合は全集団について適用される条件を更新し、
前記参照促進情報出力手段が、参照対象情報に特定の集団について適用される条件が設定されている条件情報に関連付けられている場合は、当該特定の集団については、当該条件に基づいて特定される担当者に前記参照促進情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記他の利用者の属性を示す属性情報を更新する属性情報更新手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
条件を示す条件情報に関連付けられている、複数の集団から参照される対象となる参照対象情報を受け付ける参照対象情報受付手段、
前記各集団について、前記参照対象情報の参照を促す参照促進情報を、前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件に基づいて当該集団に属する利用者のうちから特定される担当者に出力する参照促進情報出力手段、
前記担当者から、当該担当者が属する集団に属する他の利用者に対する前記参照対象情報の参照を促す情報の出力指示を受け付けた場合に、前記他の利用者の属性を示す属性情報に基づいて前記参照対象情報に関連付けられている条件情報が示す条件を更新する条件更新手段、
前記条件更新手段による更新後の条件情報を出力する条件情報出力手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−187008(P2011−187008A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54453(P2010−54453)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】