説明

情報処理システム

【課題】特定の複数の端末装置間で、特定のトピックに対応付けられた内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことが可能な情報処理システムを提供すること。
【解決手段】このシステム500は、サーバシステム510と複数の端末装置520とを含む。端末装置は、特定のトピックに対応付けられた内容情報とトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する。端末装置は、受信された配信情報に応答した応答情報を受け付ける。端末装置は、受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、受け付けられた応答情報と、を含む配信情報をサーバシステムへ送信する。サーバシステムは配信情報を端末装置から受信する。サーバシステムは、受信された配信情報がトピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先へ、当該受信された配信情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある端末装置から複数の送信先へ情報を送信する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ある端末装置から送信された内容情報を複数の送信先(例えば、他の端末装置)へ送信する情報処理システムが知られている。この種の情報処理システムの1つとして特許文献1に記載のシステムは、複数の端末装置とサーバ装置とを含む。
【0003】
サーバ装置は、グループ情報を複数記憶している。グループ情報は、内容情報の送信先のグループを表す情報であり、複数の送信先特定情報からなる。送信先特定情報は、送信先を特定するための情報(例えば、メールアドレス及び電話番号等)である。サーバ装置は、ある端末装置から内容情報と、グループ情報を特定するグループ特定情報と、を受信する。そして、サーバ装置は、受信したグループ特定情報により特定されるグループ情報に含まれる複数の送信先特定情報を取得する。
【0004】
次いで、サーバ装置は、取得した複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、受信した内容情報を送信する。このようにして、情報処理システムは、内容情報の送信元の端末装置のユーザが選択したグループに含まれる送信先のそれぞれへ、内容情報を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−288306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記情報処理システムにおいては、内容情報を受信した端末装置のユーザが、その内容情報に応答した応答情報を内容情報として送信する場合、ユーザがグループ特定情報を入力する必要がある。従って、例えば、複数のトピックに対する内容情報を、トピック毎に異なる複数のユーザ(グループ)間で授受し合っている場合、ユーザが、トピックに対応していない(誤った)グループ特定情報を入力する虞があった。即ち、トピックに対応するグループ内のユーザ間でそのトピックに対する内容情報を共有することができない虞があった。また、ユーザがグループ特定情報を入力する手間が煩雑であるという問題があった。
【0007】
このように、上記情報処理システムにおいては、特定の複数の端末装置間で、特定のトピックに対応付けられた(特定のトピックに対する)内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことができないという問題がある。
【0008】
このため、本発明の目的は、上述した課題である「特定の複数の端末装置間で、特定のトピックに対応付けられた内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことができないこと」を解決することが可能な情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である情報処理システムは、少なくとも1つのサーバ装置を含むサーバシステムと、複数の端末装置と、を含むシステムである。
【0010】
更に、上記複数の端末装置のそれぞれは、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報を上記サーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を備える。
【0011】
加えて、上記サーバシステムは、
上記トピック識別情報と、当該トピック識別情報を含む上記配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶するトピック識別情報記憶手段と、
上記内容情報を含む配信情報を上記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を備える。
【0012】
また、本発明の他の形態であるサーバシステムは、
トピックを識別するためのトピック識別情報と、当該トピックに対応付けられた内容情報と当該トピック識別情報とを含む配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶するトピック識別情報記憶手段と、
上記内容情報を含む配信情報を上記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を備える。
【0013】
また、本発明の他の形態である端末装置は、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を備える。
【0014】
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
端末装置が、特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信工程と、
上記端末装置が、ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付工程と、
上記端末装置が、上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信工程と、
上記サーバシステムが、上記内容情報を含む配信情報を上記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信工程と、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含む場合、上記サーバシステムが、当該トピック識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信工程と、
を含む。
【0015】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
サーバ装置に、
特定のトピックに対応付けられた内容情報を含む配信情報を端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
トピックを識別するためのトピック識別情報を上記受信された配信情報が含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0016】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
端末装置に、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上のように構成されることにより、特定の複数の端末装置間で、特定のトピックに対応付けられた内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図2】図1に示した情報配信制御装置が備える手段の対応関係を示した図である。
【図3】図1に示した端末装置が備える手段の対応関係を示した図である。
【図4】新たなトピックに対する内容情報を配信する際の、第1実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図5】既に配信された配信情報に応答した応答情報を配信する際の、第1実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図7】複数の端末装置が通信セッションを確立する際の、第2実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図9】既に配信された配信情報に応答した応答情報を配信する際の、第3実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図11】情報配信制御装置から端末装置へ配信情報が送信された際の、第4実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図12】情報配信制御装置から端末装置へ配信情報が送信された際の、第4実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図14】ユーザにより入力された情報詳細度が登録される際の、第5実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図15】新たなトピックに対する内容情報を配信する際の、第5実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図16】本発明の第6実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図17】新たなトピックに対する内容情報を配信する際の、第6実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図18】本発明の第7実施形態に係る情報処理システムの概略構成を表す図である。
【図19】新たなトピックに対する内容情報を配信する際の、第7実施形態に係る情報処理システムの作動を表すシーケンス図である。
【図20】本発明の実施形態の変形例に係る情報処理システムの機能の概略を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一形態である情報処理システムは、少なくとも1つのサーバ装置を含むサーバシステムと、複数の端末装置と、を含むシステムである。
【0020】
更に、上記複数の端末装置のそれぞれは、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報を上記サーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を備える。
【0021】
加えて、上記サーバシステムは、
上記トピック識別情報と、当該トピック識別情報を含む上記配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶するトピック識別情報記憶手段と、
上記内容情報を含む配信情報を上記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を備える。
【0022】
これによれば、内容情報を受信した端末装置のユーザが、その内容情報に応答した応答情報を送信する場合、ユーザが送信先を特定するための送信先特定情報を入力しなくても、その内容情報に応じたトピックに対応付けられた複数の送信先へその応答情報を含む配信情報を送信することができる。
【0023】
即ち、上記情報処理システムによれば、ユーザが誤った送信先特定情報を入力して応答することにより、そのトピックに対応するグループ内のユーザ間でその応答情報を共有できなくなることを防止することができる。また、ユーザが送信先特定情報を入力する手間を省略することができる。
【0024】
このように、上記情報処理システムによれば、特定の複数の端末装置間で、特定のトピックに対応付けられた(特定のトピックに対する)内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことができる。
【0025】
この場合、上記端末側配信情報送信手段は、
上記内容情報を含み且つ上記トピック識別情報を含まない配信情報を上記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信手段を含み、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、上記複数の送信先特定情報と、を対応付けて上記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されることが好適である。
【0026】
この場合、上記サーバシステムは、
上記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するためのアプリケーション識別情報と、を対応付けて記憶するアプリケーション識別情報記憶手段を備えるとともに、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されているアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に上記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成されることが好適である。
【0027】
ところで、第1の端末装置が第1のアプリケーションプログラムを実行可能であり、且つ、第2の端末装置が第1のアプリケーションプログラムを実行不能である場合がある。この場合において、第1のアプリケーションプログラムが処理可能なデータ形式(例えば、データ構造及び通信プロトコル等)と、第2の端末装置が実行可能な第2のアプリケーションプログラムが処理可能なデータ形式と、が相違していることがある。このような場合、仮に、サーバシステムが、第1の端末装置から受信した配信情報をそのまま送信すると、第2の端末装置は、その配信情報を処理(受信、及び、出力等)することができない。
【0028】
これに対し、上記構成によれば、サーバシステムは、受信した配信情報を、送信先の端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムに応じて定められたデータ形式に変換し、変換した配信情報をその端末装置へ送信する。これにより、第1の端末装置から送信された配信情報のデータ形式と異なるデータ形式の配信情報を処理可能なアプリケーションプログラムのみを、第2の端末装置が実行可能な場合であっても、第2の端末装置がその配信情報を処理することができる。
【0029】
この場合、上記新規配信情報送信手段は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を複数含む上記配信情報を上記サーバシステムへ送信するように構成され、
上記トピック識別情報記憶手段は、上記トピック識別情報と上記ユーザ識別情報とを対応付けて記憶するとともに、上記ユーザ識別情報と上記送信先特定情報とを対応付けて記憶するように構成され、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、上記生成したトピック識別情報と、当該配信情報に含まれる上記複数のユーザ識別情報と、を対応付けて上記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、当該ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報により特定される上記送信先へ、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0030】
これによれば、新規のトピックに対する配信情報を送信する端末装置のユーザが、その配信情報の送信先を設定することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0031】
この場合、上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報が複数存在する場合、その複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択し、当該選択した送信先特定情報により特定される上記送信先へ上記配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0032】
ところで、単一のユーザが複数の送信先へ送信された配信情報を受け取ることが可能な場合(例えば、複数の端末装置を利用する場合等)がある。この場合、複数の送信先のすべてへ同一の配信情報を送信すると、通信負荷が無駄に大きくなる。そこで、上記のように、あるユーザと対応付けられた複数の送信先のうちの一部の送信先へ配信情報を送信することにより、通信負荷が無駄に大きくなることを防止することができる。
【0033】
この場合、上記トピック識別情報記憶手段は、
上記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、当該ユーザの属性を表すユーザ属性情報、及び/又は、当該ユーザの状態を表すユーザ状態情報と、を対応付けて記憶するように構成され、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報が複数存在する場合、そのユーザ識別情報と対応付けて記憶されているユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報に基づいて、当該複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択するように構成されることが好適である。
【0034】
ところで、ユーザの属性及び/又はユーザの状態に応じて、ユーザが利用することを希望する端末装置が変化する場合がある。例えば、ユーザの属性としてのユーザの所属が第1の部署である場合、ユーザが携帯電話を利用することを希望する可能性が高く、且つ、ユーザの所属が第2の部署である場合、ユーザがPC(Personal Computer)を利用することを希望する可能性が高い状況が考えられる。また、ユーザの状態としてのユーザの所在地が会社外である場合、ユーザが携帯電話を利用することを希望する可能性が高く、且つ、ユーザの所在地が会社内である場合、ユーザがPCを利用することを希望する可能性が高い状況が考えられる。
【0035】
そこで、上記のように、ユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報に基づいて、配信情報を送信する送信先を選択することにより、ユーザが利用することを希望する可能性が高い端末装置へ配信情報を送信することができる。この結果、その配信情報に含まれる内容情報をユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0036】
この場合、上記サーバ装置は、
上記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置の状態を表す端末状態情報と、を対応付けて記憶する端末状態情報記憶手段を備えるとともに、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報が複数存在する場合、その複数の送信先特定情報と対応付けて記憶されている端末状態情報に基づいて、当該複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択するように構成されることが好適である。
【0037】
ところで、端末装置の状態に応じて、ユーザが利用することを希望する端末装置が変化する場合がある。例えば、ユーザは、直ちに使用可能な状態にある端末装置を利用することを希望する可能性が高いと考えられる。
【0038】
そこで、上記のように、端末状態情報に基づいて、配信情報を送信する送信先を選択することにより、ユーザが利用することを希望する可能性が高い端末装置へ配信情報を送信することができる。この結果、その配信情報に含まれる内容情報をユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0039】
また、上記情報処理システムの他の態様において、
上記トピック識別情報記憶手段は、
上記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置のユーザの属性を表すユーザ属性情報及び/又は当該ユーザの状態を表すユーザ状態情報と、を対応付けて記憶するように構成され、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、上記生成したトピック識別情報と、上記記憶されているユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報のうちの所定の送信先選択基準を満足するユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報と対応付けられた上記送信先特定情報と、を対応付けて上記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該送信先特定情報により特定される送信先へ、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0040】
これによれば、新規のトピックに対する配信情報を送信する端末装置のユーザが、配信情報の送信先を設定する手間を省略することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0041】
ところで、ユーザの属性及び/又はユーザの状態に応じて異なる複数のユーザ(グループ)間で配信情報を授受し合うことをユーザが希望する場合がある。そこで、上記のように、ユーザの属性及び/又はユーザの状態に基づいて、複数の送信先特定情報を決定することにより、配信情報の送信先をより適切に設定することができる。
【0042】
また、上記情報処理システムの他の態様において、
上記サーバシステムは、
上記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置の状態を表す端末状態情報と、を対応付けて記憶する端末状態情報記憶手段を備えるとともに、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、上記生成したトピック識別情報と、上記記憶されている端末状態情報のうちの所定の送信先選択基準を満足する端末状態情報と対応付けられた上記送信先特定情報と、を対応付けて上記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該送信先特定情報により特定される送信先へ、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0043】
これによれば、新規のトピックに対する配信情報を送信する端末装置のユーザが、配信情報の送信先を設定する手間を省略することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0044】
ところで、端末装置の状態に応じて異なる複数のユーザ(グループ)間で配信情報を授受し合うことをユーザが希望する場合がある。そこで、上記のように、端末装置の状態に基づいて、複数の送信先特定情報を決定することにより、配信情報の送信先をより適切に設定することができる。
【0045】
この場合、上記サーバシステムは、
上記受信された配信情報を解析する解析処理を行う配信情報解析手段を備えるとともに、
上記送信先選択基準は、上記解析処理の結果に基づいて定められた基準であることが好適である。
【0046】
ところで、配信情報に応じて異なる複数のユーザ(グループ)間で配信情報を授受し合うことをユーザが希望する場合がある。そこで、上記のように、配信情報を解析した結果に基づいて、複数の送信先特定情報を決定することにより、配信情報の送信先をより適切に設定することができる。
【0047】
また、上記情報処理システムの他の態様において、
上記新規配信情報送信手段は、上記複数の送信先特定情報を含む上記配信情報を上記サーバシステムへ送信するように構成され、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、上記生成したトピック識別情報と、当該配信情報に含まれる上記複数の送信先特定情報と、を対応付けて上記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されることが好適である。
【0048】
これによれば、新規のトピックに対する配信情報を送信する端末装置のユーザが、配信情報の送信先を設定することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0049】
この場合、上記端末側配信情報受信手段は、第1のアプリケーションプログラムを実行することにより上記配信情報を上記サーバシステムから受信するように構成され、
上記端末側配信情報送信手段は、上記第1のアプリケーションプログラムと異なる第2のアプリケーションプログラムを実行することにより、上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信するように構成されることが好適である。
【0050】
これによれば、端末装置のユーザは、サーバシステムから送信された配信情報を受信するために実行されたアプリケーションプログラムと異なるアプリケーションプログラムを利用して、受信された配信情報に応答した配信情報を送信することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。また、その配信情報に含まれる内容情報を他のユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0051】
この場合、上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先に対応する端末装置の少なくとも一部が、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能である場合、当該アプリケーションプログラムに応じて定められたデータ形式に上記配信情報を変換し、それらの端末装置のそれぞれへ当該変換した配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0052】
これによれば、内容情報を他のユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0053】
この場合、上記端末装置は、利用者に内容を参照させるために上記受信された配信情報に含まれる上記内容情報を出力した場合、その旨を表す出力完了通知を上記サーバシステムへ送信するように構成され、
上記サーバシステムは、上記端末装置へ上記配信情報を送信してから所定の待機時間が経過するまでの間にその配信情報に含まれる内容情報が出力された旨を表す上記出力完了通知を当該端末装置から受信しなかった場合、当該端末装置へ当該配信情報を再び送信するように構成されることが好適である。
【0054】
これによれば、内容情報を他のユーザに確実に伝達することができる。
【0055】
この場合、上記サーバシステムは、
上記送信先特定情報と、上記送信する配信情報の詳細さの程度を表す詳細度と、を対応付けて記憶する詳細度記憶手段を備えるとともに、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されている詳細度を取得し、上記受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの当該取得した詳細度に応じて定められた部分を内容情報として含む配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0056】
これによれば、端末装置は、その端末装置に対応する送信先に対して設定された詳細度に応じた内容情報を含む配信情報を受信する。これにより、端末装置のユーザに、適切な量の内容情報を伝達することができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0057】
この場合、上記端末装置は、ユーザにより入力された上記詳細度を受け付け、当該受け付けた詳細度を上記サーバシステムへ送信するように構成され、
上記サーバシステムは、上記端末装置から上記詳細度を受信し、当該受信した詳細度と、当該端末装置に対応する送信先を特定するための送信先特定情報と、を対応付けて上記詳細度記憶手段に記憶させるように構成されることが好適である。
【0058】
これによれば、ユーザが詳細度を設定することができる。この結果、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
【0059】
この場合、上記トピック識別情報記憶手段は、
上記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置のユーザの属性を表すユーザ属性情報及び/又は当該ユーザの状態を表すユーザ状態情報と、を対応付けて記憶するように構成され、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されているユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報を取得し、当該取得したユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報に基づいて、上記送信する配信情報の詳細さの程度を表す詳細度を決定し、上記受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの当該決定した詳細度に応じて定められた部分を内容情報として含む配信情報を送信するように構成されることが好適である。
【0060】
ところで、ユーザの属性及び/又はユーザの状態に応じて、ユーザが伝達されることを希望する内容情報の詳細度が変化する場合がある。例えば、ユーザの属性としてのユーザの所属が第1の部署である場合、ユーザが比較的高い詳細度の内容情報が伝達されることを希望する可能性が高く、且つ、ユーザの所属が第2の部署である場合、ユーザが比較的低い詳細度の内容情報が伝達されることを希望する可能性が高い状況が考えられる。また、ユーザの状態としてのユーザの所在地が会社外である場合、ユーザが比較的高い詳細度の内容情報が伝達されることを希望する可能性が高く、且つ、ユーザが比較的低い詳細度の内容情報が伝達されることを希望する可能性が高い状況が考えられる。
【0061】
そこで、上記のように、ユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報に基づいて、詳細度を決定することにより、ユーザが希望する可能性が高い詳細度の内容情報を含む配信情報を送信することができる。これにより、ユーザに、適切な量の内容情報を伝達することができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
この場合、上記サーバシステムは、
上記受信された配信情報を解析する解析処理を行う配信情報解析手段を備えるとともに、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記取得したユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報と、上記解析処理の結果と、に基づいて上記詳細度を決定するように構成されることが好適である。
【0063】
ところで、配信情報に応じて、ユーザが伝達されることを希望する内容情報の詳細度が変化する場合がある。そこで、上記のように、配信情報を解析した結果に基づいて、詳細度を決定することにより、詳細度をより適切に設定することができる。
【0064】
この場合、上記送信先特定情報は、メールアドレスを表す情報、電話番号を表す情報、及び、SIP(Session Initiation Protocol)におけるURI(Uniform Resource Identifier)を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報であることが好適である。
【0065】
この場合、上記ユーザ状態情報は、ユーザのスケジュールを表す情報、ユーザの所在地を表す情報、及び、ユーザが行っている作業の内容を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報であることが好適である。
【0066】
この場合、上記ユーザ属性情報は、ユーザの氏名を表す情報、ユーザの年齢を表す情報、ユーザの居住地を表す情報、ユーザの性別を表す情報、ユーザの所属を表す情報、ユーザの役職を表す情報、及び、ユーザの担当業務を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報であることが好適である。
【0067】
この場合、上記端末状態情報は、ユーザが上記端末装置を使用可能な状態であるか否かを表す情報、当該端末装置を使用しているユーザを表す情報、実行中のアプリケーションプログラムを表す情報、実行可能なアプリケーションプログラムを表す情報、及び、上記サーバシステム又は他の端末装置との間の通信状態を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報であることが好適である。
【0068】
また、本発明の他の形態であるサーバシステムは、
トピックを識別するためのトピック識別情報と、当該トピックに対応付けられた内容情報と当該トピック識別情報とを含む配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶するトピック識別情報記憶手段と、
上記内容情報を含む配信情報を上記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を備える。
【0069】
この場合、上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、上記複数の送信先特定情報と、を対応付けて上記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されることが好適である。
【0070】
この場合、上記サーバシステムは、
上記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するためのアプリケーション識別情報と、を対応付けて記憶するアプリケーション識別情報記憶手段を備えるとともに、
上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されているアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に上記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成されることが好適である。
【0071】
また、本発明の他の形態である端末装置は、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を備える。
【0072】
この場合、上記端末側配信情報送信手段は、
上記内容情報を含み且つ上記トピック識別情報を含まない配信情報を上記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信手段を含むことが好適である。
【0073】
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
端末装置が、特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信工程と、
上記端末装置が、ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付工程と、
上記端末装置が、上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信工程と、
上記サーバシステムが、上記内容情報を含む配信情報を上記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信工程と、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含む場合、上記サーバシステムが、当該トピック識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信工程と、
を含む。
【0074】
この場合、上記端末側配信情報送信工程は、
上記内容情報を含み且つ上記トピック識別情報を含まない配信情報を上記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信工程を含み、
上記サーバ側配信情報送信工程は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、上記複数の送信先特定情報と、を対応付けて上記記憶装置に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されることが好適である。
【0075】
この場合、上記サーバ側配信情報送信工程は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて上記記憶装置に記憶されている情報であって当該送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するための情報であるアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に上記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成されることが好適である。
【0076】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
サーバ装置に、
特定のトピックに対応付けられた内容情報を含む配信情報を端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
トピックを識別するためのトピック識別情報を上記受信された配信情報が含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0077】
この場合、上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記受信された配信情報が上記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、上記複数の送信先特定情報と、を対応付けて上記記憶装置に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されることが好適である。
【0078】
この場合、上記サーバ側配信情報送信手段は、
上記複数の送信先特定情報により特定される上記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先特定情報と対応付けて上記記憶装置に記憶されている情報であって当該送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するための情報であるアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に上記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成されることが好適である。
【0079】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
端末装置に、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって上記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
上記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、上記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を上記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0080】
この場合、上記端末側配信情報送信手段は、
上記内容情報を含み且つ上記トピック識別情報を含まない配信情報を上記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信手段を含むことが好適である。
【0081】
上述した構成を有する、サーバシステム、端末装置、情報処理方法、又は、プログラム、の発明であっても、上記情報処理システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【0082】
以下、本発明に係る、情報処理システム、サーバシステム、端末装置、情報処理方法、及び、プログラム、の各実施形態について図1〜図20を参照しながら説明する。
【0083】
<第1実施形態>
(構成)
図1に示したように、本発明の第1実施形態に係る情報処理システムは、ネットワーク1を介して通信可能に接続された、メッセージングアプリケーションサーバ装置(MAS装置)2a,2b、情報配信制御装置3、端末装置(利用者端末)4a,4b,4c、及び、通話実行サーバ装置5を含む。メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b、情報配信制御装置3、及び、通話実行サーバ装置5は、サーバシステムを構成している。
【0084】
なお、本実施形態においては、端末装置の数が3つであるが、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
【0085】
メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b、情報配信制御装置3、及び、通話実行サーバ装置5のそれぞれは、サーバ装置である。サーバ装置は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)及び記憶装置(メモリ及びハードディスク駆動装置(HDD;Hard Disk Drive))を備える。サーバ装置は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0086】
メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2bは、端末装置4a,4b,4c間での電子的なメッセージ(例えば、電子メール、ショートメッセージ及びインスタントメッセージ等)の交換を仲介するサーバ装置である。
【0087】
情報配信制御装置3は、複数のユーザからなるグループ内で特定の話題(以下の説明ではトピックと呼ぶ)に対するコミュニケーション(情報の伝達)を行い易くするために、配信情報の中継を行うサーバ装置である。
【0088】
通話実行サーバ装置5は、テキスト、音声、及び/又は、映像を用いたリアルタイムなコミュニケーション(例えば、テキストチャット、音声通話、又は、テレビ電話等)を行うための通話実行アプリケーションプログラムを実行する端末装置4a,4b,4c間の通信セッション(本例では、通話セッション)を確立するために、接続パラメータの交換を仲介するサーバ装置である。更に、通話実行サーバ装置5は、端末装置4a,4b,4c間の通信セッションの状態を表す通信セッション情報を管理する。また、通話実行サーバ装置5は、各端末装置4a,4b,4cに通信データを配信するように構成されていてもよい。
【0089】
各端末装置4a,4b,4cは、図示しない中央処理装置、記憶装置、入力装置及び出力装置を備える。
各端末装置4a,4b,4cは、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0090】
入力装置は、キーボード、マウス、マイク及びカメラを有する。各端末装置4a,4b,4cは、入力装置を介して、ユーザによって入力された情報又は指示を受け付けるように構成されている。
出力装置は、ディスプレイ及びスピーカを有する。各端末装置4a,4b,4cは、出力装置を介して、ユーザに情報を出力(提示)するように構成されている。
【0091】
本例では、サーバシステムは、複数のサーバ装置により構成されていたが、1つのサーバ装置により構成されていてもよい。また、情報配信制御装置3の機能の一部を情報配信制御装置3に代えて端末装置4a,4b,4cが有していてもよいし、端末装置4a,4b,4cの機能の一部を端末装置4a,4b,4cに代えて情報配信制御装置3が有していてもよい。
【0092】
情報配信制御装置3は、配信情報受信手段301(サーバ側配信情報受信手段)と、情報配信方式決定手段302(サーバ側配信情報送信手段の一部)と、トピックセッション管理手段303(トピック識別情報記憶手段の一部)と、トピックセッションID生成手段304(サーバ側配信情報送信手段の一部)と、端末能力収集手段305と、端末状態収集手段306と、端末情報管理手段307(アプリケーション識別情報記憶手段、端末状態情報記憶手段)と、ユーザ情報管理手段308(トピック識別情報記憶手段の一部)と、配信情報変換手段309(サーバ側配信情報送信手段の一部)と、情報配信実行手段310(サーバ側配信情報送信手段の一部)と、を備える。
【0093】
なお、図2は、サーバ側配信情報受信手段、サーバ側配信情報送信手段、トピック識別情報記憶手段、アプリケーション識別情報記憶手段、及び、端末状態情報記憶手段と、情報配信制御装置3が備える手段301〜310と、の対応関係を示している。
【0094】
端末能力収集手段305は、複数の端末装置4a,4b,4cのそれぞれが実行可能なコミュニケーションアプリケーション(アプリケーションプログラム、本例では、後述する、第1のメッセージングアプリケーション、第2のメッセージングアプリケーション、又は、通話実行アプリケーション)を列挙した端末能力情報を収集(取得)する。端末能力情報は、端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するためのアプリケーションプログラム識別情報を含む。また、端末能力情報は、利用可能な情報形式を表す情報、及び/又は、画面サイズを表す情報等を含んでいてもよい。
【0095】
端末状態収集手段306は、複数の端末装置4a,4b,4cのそれぞれに対して、ユーザが端末装置を使用可能な状態であるか否かを表す情報、及び、端末装置を使用しているユーザを表す情報、を含む端末状態情報を収集する。なお、端末状態情報は、端末装置の位置(所在地)を表す情報、ユーザによる端末装置の操作状態を表す情報、端末装置上で実行中のアプリケーションプログラムを表す情報、及び/又は、端末装置の性能負荷状態(例えば、CPU利用率、又は、メモリ利用率等)を表す情報を含んでいてもよい。また、端末状態情報は、端末装置とメッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b、情報配信制御装置3、及び/又は、通話実行サーバ装置5との間の通信品質を表す情報を含んでいてもよい。
【0096】
このように、端末状態情報は、ユーザが端末装置を使用可能な状態であるか否かを表す情報、端末装置を使用しているユーザを表す情報、実行中のアプリケーションプログラムを表す情報、実行可能なアプリケーションプログラムを表す情報、及び、サーバシステム又は他の端末装置との間の通信状態を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報であることが好適である。
【0097】
端末情報管理手段307は、端末能力収集手段305及び端末状態収集手段306に情報収集指示を出力する。端末情報管理手段307は、端末能力収集手段305及び端末状態収集手段306により収集された端末情報(端末能力情報及び端末状態情報)と、送信先を特定するための送信先特定情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる(蓄積する)。送信先特定情報は、メールアドレスを表す情報、電話番号を表す情報、SIP(Session Initiation Protocol)におけるURI(Uniform Resource Identifier)を表す情報、及び/又は、任意のコミュニケーションアプリケーションにおける宛先識別子を含む。
【0098】
本例では、端末情報管理手段307は、所定の指示出力条件が成立した場合に、情報収集指示を出力する。なお、端末情報管理手段307は、情報配信方式決定手段302から情報提供要求を受け付けた場合に、情報収集指示を出力するように構成されていてもよい。
【0099】
ユーザ情報管理手段308は、端末装置4a,4b,4cのユーザと対応付けられたユーザ情報を記憶装置に記憶させる。即ち、ユーザ情報管理手段308は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザ情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させている。
【0100】
ユーザ情報は、送信先特定情報を含む。なお、ユーザ情報は、ユーザの属性を表すユーザ属性情報を含んでいてもよい。ユーザ属性情報は、ユーザの氏名を表す情報、ユーザの年齢を表す情報、ユーザの居住地を表す情報、ユーザの性別を表す情報、ユーザの所属(又は、所属組織)を表す情報、ユーザの役職を表す情報、及び、担当業務を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報であることが好適である。
【0101】
トピックセッション管理手段303は、トピックセッションID生成手段304によってトピック毎に生成される識別子であるトピックセッションID(トピックを識別するためのトピック識別情報)と、そのトピックについてのコミュニケーションの参加メンバであるユーザを識別するためのユーザ識別情報を複数含むリストである配信先リストと、を対応付けて(関連付けて)記憶装置に記憶させる。
【0102】
なお、上述したように、記憶装置には、複数のユーザ識別情報からなる配信先リストとトピックセッションIDとが対応付けて記憶されるとともに、ユーザ識別情報と送信先特定情報とが対応付けて記憶されている。従って、記憶装置には、トピックセッションIDと、配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、が対応付けて記憶されている、と言うことができる。
【0103】
配信情報受信手段301は、端末装置4a,4b,4cにより送信された配信情報を受信する。配信情報受信手段301は、受信した配信情報が既に配信済みの配信情報に対する応答であるか否かを確認するために配信情報が特定のトピックセッションIDに紐づけられているか否かを確認する。
【0104】
具体的には、配信情報受信手段301は、受信した配信情報にトピックセッションIDが含まれているか否かを判定する。そして、配信情報受信手段301は、トピックセッションIDが含まれていた場合、受信した配信情報が、既に配信済みの配信情報に対して応答された情報であると判定する。一方、配信情報受信手段301は、トピックセッションIDが含まれていなかった場合、受信した配信情報が、既に配信済みの配信情報に対して応答された情報でないと判定する。
【0105】
また、配信情報受信手段301は、受信した配信情報にトピックセッションIDが含まれている場合、そのトピックセッションIDと対応付けて記憶装置に記憶されている配信先リストを取得する。そして、配信情報受信手段301は、取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれと対応付けて記憶されているユーザ情報を取得する。
【0106】
また、配信情報受信手段301は、配信情報の受信に際して、コミュニケーションアプリケーション毎に配信情報受付アドレスを用意し、配信情報を含むメッセージの受信や自動応答等による配信情報の取得を行う。
【0107】
トピックセッションID生成手段304は、配信情報受信手段301により受信された配信情報にトピックセッションIDが含まれていない場合、新たにトピックセッションIDを生成する。本例では、トピックセッションIDは、配信情報に含ませることにより使用される。
【0108】
なお、トピックセッションIDは、メッセージアプリケーションにおけるそのトピック専用の配信情報受付アドレスの少なくとも一部として使用されてもよい。この場合、配信情報受信手段301は、トピック専用配信情報受付アドレスを利用可能とするために、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2bに対して設定指示を行うように構成されていてもよい。
【0109】
情報配信方式決定手段302は、配信情報受信手段301により取得された配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションを決定する。
【0110】
具体的には、情報配信方式決定手段302は、ユーザ情報管理手段308によってユーザ識別情報と対応付けられたユーザ情報を取得する。そして、情報配信方式決定手段302は、当該取得したユーザ情報に含まれる送信先特定情報と端末情報管理手段307によって対応付けられた端末能力情報に含まれるアプリケーション識別情報を取得する。
【0111】
次いで、情報配信方式決定手段302は、取得したアプリケーション識別情報により識別されるアプリケーションプログラムを、そのユーザ識別情報に対して配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションとして決定する。
【0112】
配信情報変換手段309は、配信情報受信手段301により受信された配信情報を、情報配信方式決定手段302により決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じて定められたデータ形式(又は、データ構造)に変換する。
【0113】
情報配信実行手段310は、配信情報受信手段301により取得された配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、そのユーザ識別情報に対応する送信先へ配信情報を送信する。
【0114】
具体的には、情報配信実行手段310は、ユーザ識別情報と対応付けてユーザ情報管理手段308により記憶装置に記憶されている送信先特定情報のうちの、情報配信方式決定手段302により決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じた送信先特定情報を取得する。
【0115】
情報配信実行手段310は、1つのユーザ識別情報に対して取得された送信先特定情報が複数存在する場合、その複数の送信先特定情報と対応付けて端末情報管理手段307によって記憶させられている端末状態情報に基づいて、その複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択し、選択した送信先特定情報を取得する。
【0116】
これによれば、通信負荷が無駄に大きくなることを防止することができる。また、上記構成によれば、ユーザが利用することを希望する可能性が高い端末装置へ配信情報を送信することができる。この結果、その配信情報に含まれる内容情報をユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0117】
なお、情報配信実行手段310は、1つのユーザ識別情報に対して取得された送信先特定情報が複数存在する場合、そのユーザ識別情報と対応付けてユーザ情報管理手段308によって記憶させられているユーザ情報に基づいて、その複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択するように構成されていてもよい。
【0118】
この構成によっても、ユーザが利用することを希望する可能性が高い端末装置へ配信情報を送信することができる。この結果、その配信情報に含まれる内容情報をユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0119】
そして、情報配信実行手段310は、取得した送信先特定情報により特定される送信先(例えば、端末装置)へ配信情報を送信するための情報配信実行指示を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5へ送信する。情報配信実行指示は、配信情報変換手段309により変換された配信情報を含む。
【0120】
各端末装置4a,4b,4cは、入出力手段41と、応答制御手段43(端末側配信情報送信手段の一部)と、を備える。更に、端末装置4aは、第1のメッセージングアプリケーション実行手段(第1のMA実行手段)42aを備える。また、端末装置4bは、第2のメッセージングアプリケーション実行手段(第2のMA実行手段)42bを備える。端末装置4cは、通話実行アプリケーション実行手段(通話AP実行手段)44を備える。
【0121】
なお、第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b、及び、通話実行アプリケーション実行手段44のそれぞれは、端末側配信情報受信手段、応答情報受付手段、端末側配信情報送信手段の一部、及び、新規配信情報送信手段を構成している。
【0122】
なお、図3は、端末側配信情報受信手段、応答情報受付手段、端末側配信情報送信手段、及び、新規配信情報送信手段と、端末装置4aが備える手段41〜43と、の対応関係を示している。
【0123】
入出力手段41は、入力装置を介して、ユーザによって入力された情報又は指示を受け付ける。入出力手段41は、出力装置を介して、ユーザに情報を出力(提示)する。
【0124】
第1のメッセージングアプリケーション実行手段42aは、第1のメッセージングアプリケーションを実行する。第1のメッセージングアプリケーションは、端末装置4a,4b,4c間での電子的なメッセージ(本例では、電子メール)の交換を仲介するメッセージングアプリケーションのクライアントアプリケーションである。
【0125】
第2のメッセージングアプリケーション実行手段42bは、第2のメッセージングアプリケーションを実行する。第2のメッセージングアプリケーションは、端末装置4a,4b,4c間での電子的なメッセージ(本例では、インスタントメッセージ)の交換を仲介するメッセージングアプリケーションのクライアントアプリケーションである。
【0126】
通話実行アプリケーション実行手段44は、通話実行アプリケーションを実行する。通話実行アプリケーションは、テキスト、音声、及び/又は、映像を用いたリアルタイムなコミュニケーション(本例では、音声通話)を行うためのクライアントアプリケーションである。
【0127】
更に、第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b、及び、通話実行アプリケーション実行手段44のそれぞれは、新しいトピックに対する(対応付けられた)内容情報と、その内容情報が伝達されることを希望する複数のユーザを識別するための複数のユーザ識別情報と、を入出力手段41を介して受け付ける。
【0128】
第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b、及び、通話実行アプリケーション実行手段44のそれぞれは、受け付けられた内容情報及び複数のユーザ識別情報を含む配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5を介して情報配信制御装置3へ送信する。この配信情報は、トピックセッションIDを含まない。
【0129】
また、第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b、及び、通話実行アプリケーション実行手段44のそれぞれは、特定のトピックに対応付けられた内容情報と、そのトピックを識別するためのトピック識別情報としてのトピックセッションIDと、を含む配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5を介して情報配信制御装置3から受信する。
【0130】
更に、第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b、及び、通話実行アプリケーション実行手段44のそれぞれは、入出力手段41を介して受け付けられた内容情報であって、受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける。
【0131】
応答制御手段43は、ユーザがコミュニケーションアプリケーションを利用して受け取った配信情報に対し同一コミュニケーションアプリケーションを利用して応答情報を返送する際にその配信情報に付加されていたトピックセッションIDを付加する。具体的には、応答制御手段43は、各端末装置4a,4b,4cがコミュニケーションアプリケーション又は通話実行アプリケーションを実行することにより受信した配信情報に含まれるトピックセッションIDと、入出力手段41を介して受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成する。
【0132】
更に、第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b、及び、通話実行アプリケーション実行手段44のそれぞれは、応答制御手段43により生成された配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5を介して情報配信制御装置3へ送信する。
【0133】
例えば、メッセージングアプリケーションを利用する場合、ヘッダ情報にトピックセッションIDを含む応答メッセージを配信情報受け付けアドレスへ送付することが好適である。また、メッセージの送付先のアドレスを、トピック専用の配信情報受付アドレスとすることも好適である。
【0134】
また、例えば、通話実行アプリケーションを利用する場合、配信情報を受け取った際の通信セッションが維持されている場合には情報配信制御装置3が通信セッションと対応付けてトピックセッションIDを管理するように、情報処理システムが構成されていてもよい。
【0135】
また、通信セッションが維持されていない場合には、通信セッションを確立するために交換される接続パラメータにトピックセッションIDを含ませるように情報処理システムが構成されていてもよい。また、通信セッションが確立された後に自動応答等によりユーザにトピックセッションIDを入力させるように情報処理システムが構成されていてもよい。
【0136】
また、トピック専用の配信情報受付アドレスに接続させることにより、端末装置4a,4b,4cから情報配信制御装置3へトピックセッションIDを送信するように情報処理システムが構成されていてもよい。
【0137】
なお、本例では、端末装置4a,4b,4cは、それぞれ異なるアプリケーションプログラムを1つだけ実行可能に構成されていたが、複数のアプリケーションプログラムを実行可能に構成されていてもよい。更に、各端末装置4a,4b,4cは、他の端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムと同一のアプリケーションプログラムを実行可能に構成されていてもよい。
【0138】
(作動)
次に、図4を参照しながら、新たなトピックに対する内容情報を配信する場合の第1実施形態に係る情報処理システムの作動について説明する。
【0139】
先ず、第1のメッセージングアプリケーションを実行する端末装置4aのユーザ(利用者、以下、発信者とも呼ぶ)が新たなトピックに対する内容情報を配信することを希望している場合を想定する。
【0140】
この場合、ユーザは、端末装置4aの入力装置を操作することにより、第1のメッセージングアプリケーションに対して、内容情報と、内容情報を伝達したいユーザを識別するためのユーザ識別情報を複数含む配信先リストと、情報配信制御装置3内の配信情報受信手段301の配信情報受付アドレスと、を入力する。
【0141】
これにより、端末装置4aは、内容情報、配信先リスト及び配信情報受付アドレスを受け付け、受け付けた内容情報及び配信先リストを含む配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して情報配信制御装置3へ送信する(ステップS101、新規配信情報送信工程)。
【0142】
情報配信制御装置3は、配信情報受付アドレスに対して送信された配信情報を受信する(サーバ側配信情報受信工程)。情報配信制御装置3は、受信された配信情報がトピックセッションIDを含むか否か(トピックセッションIDの有無)を確認(判定)する(ステップS102)。上記仮定に従えば、配信情報は、トピックセッションIDを含まない。
【0143】
従って、情報配信制御装置3は、受信された配信情報に含まれる配信先リストを取得する。次いで、情報配信制御装置3は、新たに一意のトピックセッションIDを生成する(ステップS103)。
【0144】
そして、情報配信制御装置3は、生成したトピックセッションIDと、上記取得した配信先リストと、を対応付けて記憶装置に記憶させる(ステップS104)。
ここで、トピック専用の配信情報受付アドレスを利用する場合においては、配信情報受信手段301、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a、メッセージングアプリケーションサーバ装置2b、及び、通話実行サーバ装置5に対する設定を行う。
【0145】
次に、情報配信制御装置3は、上記取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションを決定する(ステップS105)。
【0146】
次いで、情報配信制御装置3は、上記取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じた送信先特定情報を取得する(ステップS106)。
【0147】
そして、情報配信制御装置3は、端末装置4aから受信した配信情報に含まれる内容情報と、上記生成したトピックセッションIDと、を含む配信情報を生成する。更に、情報配信制御装置3は、上記取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、生成した配信情報を、上記決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じて定められたデータ形式(又は、データ構造)に変換する(ステップS107)。
【0148】
次いで、情報配信制御装置3は、上記取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、上記変換された配信情報と上記取得された送信先特定情報とを含む情報配信実行指示を、上記決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じて定められたサーバ装置(メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5)へ送信する(ステップS108)。
【0149】
なお、ステップS102〜ステップS108の処理は、サーバ側配信情報送信工程に対応している。
【0150】
これにより、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5は、情報配信制御装置3から情報配信実行指示を受信する。そして、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5は、受信した情報配信実行指示に含まれる送信先特定情報により特定される送信先(本例では、端末装置4b,4c)へ、その情報配信実行指示に含まれる配信情報を送信する。本例では、メッセージングアプリケーションサーバ装置2bが端末装置4bへ配信情報を送信し、通話実行サーバ装置5が端末装置4cへ配信情報を送信する。
【0151】
そして、各端末装置4b,4cは、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5から配信情報を受信する(端末側配信情報受信工程)と、受信した配信情報に含まれる内容情報を出力装置を介して出力する。
【0152】
次に、図5を参照しながら、既に配信された配信情報に応答した応答情報を配信する場合の第1実施形態に係る情報処理システムの作動について説明する。なお、この第1実施形態においては、応答情報の発信者は、配信された配信情報を受信したコミュニケーションアプリケーションと同一のコミュニケーションアプリケーションを利用することにより、その配信情報に対して応答する。
【0153】
先ず、第2のメッセージングアプリケーションを実行する端末装置4bのユーザ(利用者、以下、発信者とも呼ぶ)が、端末装置4bにより受信された配信情報に応答した応答情報を配信することを希望している場合を想定する。
【0154】
この場合、ユーザは、端末装置4bの入力装置を操作することにより、第2のメッセージングアプリケーションに対して、受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報と、情報配信制御装置3内の配信情報受信手段301の配信情報受付アドレスと、を入力する。
【0155】
これにより、端末装置4bは、応答情報及び配信情報受付アドレスを受け付け(応答情報受付工程)、受け付けた応答情報と、上記受信された配信情報に含まれていたトピックセッションIDと、を含む配信情報を生成する。そして、端末装置4bは、生成した配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2bを介して情報配信制御装置3へ送信する(ステップS201、端末側配信情報送信工程)。
【0156】
情報配信制御装置3は、配信情報受付アドレスに対して送信された配信情報を受信する(サーバ側配信情報受信工程)。情報配信制御装置3は、受信された配信情報がトピックセッションIDを含むか否か(トピックセッションIDの有無)を確認(判定)する(ステップS202)。上記仮定に従えば、配信情報は、トピックセッションIDを含む。
【0157】
従って、情報配信制御装置3は、受信された配信情報に含まれるトピックセッションIDと対応付けて記憶されている配信先リストを取得する(ステップ203)。その後、情報配信制御装置3は、ステップS204〜S207の処理を、図4に示したステップS105〜S108の処理と同様に行う。
【0158】
なお、ステップS202〜ステップS207の処理は、サーバ側配信情報送信工程に対応している。
【0159】
以上、説明したように、本発明による情報処理システムの第1実施形態によれば、内容情報を受信した端末装置4bのユーザが、その内容情報に応答した応答情報を送信する場合、ユーザが送信先を特定するためのユーザ識別情報(即ち、送信先を特定するための送信先特定情報)を入力しなくても、その内容情報に応じたトピックに対応付けられた複数の送信先へその応答情報を含む配信情報を送信することができる。
【0160】
即ち、上記情報処理システムによれば、ユーザが誤ったユーザ識別情報を入力して応答することにより、そのトピックに対応するグループ内のユーザ間でその応答情報を共有できなくなることを防止することができる。また、ユーザがユーザ識別情報を入力する手間を省略することができる。
【0161】
このように、上記情報処理システムによれば、特定の複数の端末装置間で、特定のトピックに対応付けられた(特定のトピックに対する)内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことができる。
【0162】
更に、上記第1実施形態によれば、情報配信制御装置3は、受信した配信情報を、送信先の端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムに応じて定められたデータ形式に変換し、変換した配信情報をその端末装置へ送信する。これにより、第1の端末装置から送信された配信情報のデータ形式と異なるデータ形式の配信情報を処理可能なアプリケーションプログラムのみを、第2の端末装置が実行可能な場合であっても、第2の端末装置がその配信情報を処理することができる。
【0163】
加えて、上記第1実施形態によれば、新規のトピックに対する配信情報を送信する端末装置のユーザが、配信情報の送信先を設定することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0164】
なお、上記第1実施形態において、新たなトピックに対する内容情報を配信する際に、端末装置4aは、ユーザ識別情報を含む配信情報を送信するように構成されていたが、ユーザ識別情報に代えて送信先特定情報を含む配信情報を送信するように構成されていてもよい。この場合、情報配信制御装置3は、トピックセッションIDと送信先特定情報とを対応付けて記憶装置に記憶させるように構成されていることが好適である。
【0165】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第2実施形態に係る情報処理システムは、上記第1実施形態に係る情報処理システムに対して、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能である複数の端末装置のそれぞれへそのアプリケーションプログラムを利用して配信情報を送信する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0166】
情報配信制御装置3は、図6に示したように、第1実施形態に係る情報配信制御装置3の構成に加えて、通信セッション情報取得手段311を備える。
【0167】
通信セッション情報取得手段311は、複数の端末装置4a,4b,4c間に確立された通信セッションの状態を表す通信セッション情報を通話実行サーバ装置5から取得する。
本例では、通信セッション情報取得手段311は、通話実行サーバ装置5へ通信セッション情報の送信を要求する旨を表す送信要求を送信することにより、通信セッション情報を通話実行サーバ装置5から受信する。なお、通話実行サーバ装置5は、送信要求を受信することなく、情報配信制御装置3へ通信セッション情報を送信するように構成されていてもよい。
【0168】
通信セッション情報取得手段311は、取得された通信セッション情報と、送信先特定情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる。
【0169】
また、情報配信方式決定手段302は、通信セッション情報取得手段311によって記憶装置に記憶されている通信セッション情報を参照することにより、配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションを決定する。
【0170】
具体的には、情報配信方式決定手段302は、上記第1実施形態に係る情報配信方式決定手段302と同様に取得したユーザ情報に含まれる送信先特定情報と通信セッション情報取得手段311によって対応付けられた通信セッション情報を取得する。
【0171】
次いで、情報配信方式決定手段302は、取得した通信セッション情報に応じたアプリケーションプログラムを、配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションとして決定する。
【0172】
このような構成により、情報配信制御装置3は、配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報と対応付けられた複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先に対応する複数の端末装置の少なくとも一部が、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能である場合、当該アプリケーションプログラムに応じて定められたデータ形式に配信情報を変換し、それらの送信先のそれぞれへ当該変換した配信情報を送信する。
【0173】
また、端末装置4bは、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42bに代えて通話実行アプリケーション実行手段44を備える。
【0174】
次に、図7を参照しながら、複数の端末装置4b,4cが通信セッションを確立する場合の情報処理システムの作動について説明する。
【0175】
先ず、通話実行アプリケーションを実行する、端末装置4b及び端末装置4cのユーザが、入力装置を操作することにより通話実行指示を入力する。これにより、端末装置4b及び端末装置4cは、通話実行サーバ装置5を介して接続パラメータを交換する。そして、端末装置4b及び端末装置4cは、交換された接続パラメータに基づいて通話開始処理を行う。
【0176】
これにより、通話実行サーバ装置5は、端末装置4b及び端末装置4c間に、通信セッションを確立する(ステップS301)。次いで、通話実行サーバ装置5は、その通信セッションの状態を表す通信セッション情報を生成し、生成した通信セッション情報を記憶する(ステップS302)。なお、本例では、2つの端末装置間で通信セッションが確立される場合について説明したが、3つ以上の端末装置間で通信セッションが確立される場合についても同様に説明される。
【0177】
その後、情報配信制御装置3は、通話実行サーバ装置5へ通信セッション情報の送信を要求する旨を表す送信要求を送信する(ステップS303)。これにより、通話実行サーバ装置5は、記憶されている通信セッション情報を情報配信制御装置3へ送信する(ステップS304)。
【0178】
次いで、情報配信制御装置3は、通話実行サーバ装置5から通信セッション情報を受信することにより取得し、取得した通信セッション情報と、端末特定情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる(ステップS305)。
【0179】
次に、図4を参照しながら、新たなトピックに対する内容情報を配信する場合の情報処理システムの作動について説明する。なお、本例では、複数の端末装置4b,4cからなるグループ内のすべての間で通話セッション(既存通話セッションとも呼ぶ)が確立されている場合を想定する。また、複数の端末装置からなるグループ内の一部の間で通話セッションが確立されている場合も同様に説明される。
【0180】
端末装置4aは、上記第1実施形態と同様に、ステップS101の処理を行うことにより、配信情報を情報配信制御装置3へ送信する。
【0181】
そして、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態と同様に、ステップS102〜ステップS104の処理を行うことにより、トピックセッションIDを生成し、生成したトピックセッションIDと配信先リストとを対応付けて記憶装置に記憶させる。
【0182】
そして、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、そのユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報と対応付けて記憶されている通信セッション情報を取得する。
【0183】
次いで、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報と対応付けられた複数の端末装置が、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能であることを、上記取得した通信セッション情報が表している場合、当該特定のアプリケーションプログラムをそれらの端末装置に配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションとして、決定する。
【0184】
なお、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報と対応付けられた複数の端末装置が、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能であることを、上記取得した通信セッション情報が表していない場合、上記第1実施形態と同様に、配信情報を送信するために用いるコミュニケーションアプリケーションを決定する(ステップS105)。
【0185】
次いで、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じた送信先特定情報を取得する(ステップS106)。
【0186】
そして、情報配信制御装置3は、端末装置4aから受信した配信情報に含まれる内容情報と、上記生成したトピックセッションIDと、を含む配信情報を生成する。更に、情報配信制御装置3は、上記取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、生成した配信情報を、上記決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じて定められたデータ形式(又は、データ構造)に変換する(ステップS107)。
【0187】
次いで、情報配信制御装置3は、上記取得した配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、上記変換された配信情報と上記取得された送信先特定情報(ここでは、送信先としての端末装置4b及び端末装置4cを特定するための情報)とを含む情報配信実行指示を、上記決定されたコミュニケーションアプリケーションに応じて定められたサーバ装置(ここでは、通話実行サーバ装置5)へ送信する(ステップS108)。
【0188】
これにより、通話実行サーバ装置5は、情報配信制御装置3から情報配信実行指示を受信する。そして、通話実行サーバ装置5は、受信した情報配信実行指示に含まれる送信先特定情報により特定される送信先(ここでは、端末装置4b,4c)へ、その情報配信実行指示に含まれる配信情報を送信する。本例では、通話実行サーバ装置5が端末装置4b及び端末装置4cのそれぞれへ配信情報を送信する。
【0189】
そして、各端末装置4b,4cは、通話実行サーバ装置5から配信情報を受信すると、受信した配信情報に含まれる内容情報を出力装置を介して出力する。
【0190】
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る情報処理システムによれば、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能となっている複数の端末装置へ、そのアプリケーションプログラムを用いて配信情報を送信することができる。即ち、これらの端末装置間で既に確立されている通信セッションを用いて配信情報を送信することができる。この結果、内容情報を他のユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。即ち、グループ内のコミュニケーションが滞ることによる作業効率の悪化を防止することができる。
【0191】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第3実施形態に係る情報処理システムは、上記第1実施形態に係る情報処理システムに対して、端末装置が、配信情報を受信するために用いたアプリケーションプログラムと異なるアプリケーションプログラムを用いて、その配信情報に応答した応答情報を送信する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0192】
図8に示したように、本発明の第3実施形態に係る端末装置4a,4bのそれぞれは、上記第1実施形態に係る端末装置4a,4bの構成に加えて、通話実行アプリケーション実行手段44を備える。
【0193】
また、端末装置4aの応答制御手段43は、第1のメッセージングアプリケーション実行手段42a(端末側配信情報受信手段)により受信された配信情報に含まれるトピックセッションIDを通話実行アプリケーション実行手段44へ出力する。通話実行アプリケーション実行手段44(端末側配信情報送信手段)は、応答制御手段43により出力されたトピックセッションIDと、受け付けた応答情報と、を含む配信情報を送信する。
【0194】
同様に、端末装置4bの応答制御手段43は、第2のメッセージングアプリケーション実行手段42b(端末側配信情報受信手段)により受信された配信情報に含まれるトピックセッションIDを通話実行アプリケーション実行手段44へ出力する。通話実行アプリケーション実行手段44(端末側配信情報送信手段)は、応答制御手段43により出力されたトピックセッションIDと、受け付けた応答情報と、を含む配信情報を送信する。
【0195】
また、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係る情報配信制御装置3の構成に加えて、通信セッション情報取得手段311を備える。
通信セッション情報取得手段311は、配信情報受信手段301に、応答のための通信セッションが確立されたことを通知する。
【0196】
次に、図9を参照しながら、既に配信された配信情報に応答した応答情報を配信する場合の情報処理システムの作動について説明する。
なお、本作動は、応答情報の発信者が配信情報の発信者及び場合によってグループ内の配信情報の発信者及び応答情報の発信者以外の一部のメンバとの間で、配信情報を受け取ったのとは異なる通話実行アプリケーションを利用して通話を行って応答し、グループ内の通話を行なっているメンバ以外のメンバに応答情報を送信することを想定している。
【0197】
先ず、端末装置4aのユーザ(応答情報の発信者)は、端末装置4aの入力装置を操作することにより、配信情報を受信するために用いた第1のメッセージングアプリケーション(第1のアプリケーションプログラム)と異なる通話実行アプリケーション(第2のアプリケーションプログラム)を用いて、端末装置4bのユーザ(受信された配信情報の発信者)と通話するための通話実行指示を入力する。
【0198】
これにより、端末装置4a及び端末装置4bは、通話実行サーバ装置5を介して接続パラメータを交換する。このとき、端末装置4aは、受信された配信情報(即ち、応答の対象となる配信情報)に含まれていた(付加されていた)トピックセッションIDを、接続パラメータに含ませる。即ち、端末装置4aは、トピックセッションIDを通話実行サーバ装置5へ送信する。
【0199】
そして、端末装置4b及び端末装置4cは、交換された接続パラメータに基づいて通話開始処理を行う。
【0200】
これにより、通話実行サーバ装置5は、端末装置4b及び端末装置4c間に、通信セッションを確立する(ステップS501)。次いで、通話実行サーバ装置5は、端末装置4aから受信したトピックセッションIDを含む情報であって、その通信セッションの状態を表す情報である、通信セッション情報を生成し、生成した通信セッション情報を記憶する(ステップS502)。なお、本例では、2つの端末装置間で通信セッションが確立される場合について説明したが、3つ以上の端末装置間で通信セッションが確立される場合についても同様に説明される。
【0201】
その後、情報配信制御装置3は、通話実行サーバ装置5へ通信セッション情報の送信を要求する旨を表す送信要求を送信する(ステップS503)。これにより、通話実行サーバ装置5は、記憶されている通信セッション情報を情報配信制御装置3へ送信する(ステップS504)。
【0202】
次いで、情報配信制御装置3は、通話実行サーバ装置5から通信セッション情報を受信することにより取得し、取得した通信セッション情報に含まれるトピックセッションIDを取得する(ステップS505)。
その後、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップ203〜ステップ207の処理と同様の処理を行う。
【0203】
以上説明したように、本発明の第3実施形態に係る情報処理システムによれば、配信情報を受信するために用いられたアプリケーションプログラムと異なるアプリケーションプログラムを用いて、その配信情報に応答した応答情報を送信することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。また、その配信情報に含まれる内容情報を他のユーザに迅速に且つ確実に伝達することができる。
【0204】
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第4実施形態に係る情報処理システムは、上記第1実施形態に係る情報処理システムに対して、情報配信制御装置3が、端末装置へ配信情報を送信してから所定の待機時間が経過するまでの間にその配信情報に含まれる内容情報が出力されなかった場合、その配信情報を再送する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0205】
図10に示したように、本発明の第4実施形態に係る情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係る情報配信制御装置3の構成に加えて、情報伝達状態確認手段312を備える。
また、端末装置4a,4bのそれぞれは、上記第1実施形態に係る端末装置4a,4bの構成に加えて、情報伝達状態通知手段45を備える。
【0206】
情報伝達状態確認手段312は、配信情報に含まれる内容情報が端末装置によって出力された旨を表す出力完了通知を、情報配信制御装置3が当該端末装置から受信したか否かを監視する。情報伝達状態確認手段312は、情報配信実行手段310によって端末装置へ配信情報を送信してから、予め設定された待機時間が経過するまでの間に、出力完了通知を当該端末装置から受信しなかった場合、当該端末装置へ当該配信情報を再び送信する。
【0207】
また、情報伝達状態通知手段45は、端末装置4a,4bが受信した配信情報に含まれる内容情報をその端末装置に出力させるための操作(出力操作)をユーザが行った(即ち、端末装置が内容情報を出力した)か否かを監視する。そして、情報伝達状態通知手段45は、出力操作をユーザが行った場合、出力完了通知を情報配信制御装置3へ送信する。
【0208】
次に、情報配信制御装置3から端末装置4aへ配信情報が送信された場合における情報配信制御装置3及び端末装置4aの作動について説明する。
先ず、配信情報が送信されてから待機時間が経過するまでの間にその配信情報に含まれる内容情報が出力された場合について、図11を参照しながら説明する。
【0209】
この場合、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS102〜ステップS107の処理を行う。次いで、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS108と同様に、メッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して配信情報を端末装置4aへ送信する(ステップS601)。
【0210】
そして、情報配信制御装置3は、タイマーを起動することにより、配信情報を送信してから経過した時間を計測する(ステップS602)。
【0211】
一方、端末装置4aは、配信情報を受信すると、出力操作をユーザが行ったか否かを監視し始める(ステップS603)。
【0212】
その後、端末装置4aのユーザは、出力操作を行う。これにより、端末装置4aは、出力操作が行われたことを検出する(ステップS604)。次いで、端末装置4aは、出力完了通知を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して情報配信制御装置3へ送信する。そして、端末装置4aは、出力操作の監視を終了する(ステップS606)。
【0213】
次に、配信情報が送信されてから待機時間が経過するまでの間にその配信情報に含まれる内容情報が出力されなかった場合について、図12を参照しながら説明する。
【0214】
この場合、情報配信制御装置3は、上述した場合と同様に、ステップS601及びステップS602の処理を行う。また、端末装置4aは、上述した場合と同様に、ステップS603の処理を行う。
【0215】
そして、情報配信制御装置3がタイマーを起動してから待機時間が経過すると、情報配信制御装置3は、配信情報を送信してから待機時間が経過するまでの間に出力完了通知を受信しなかったこと(タイムアウト)を検出する(ステップS607)。次いで、情報配信制御装置3は、配信情報をメッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して端末装置4aへ再び送信(再送)する(ステップS608)。
【0216】
以上説明したように、本発明の第4実施形態に係る情報処理システムによれば、内容情報を他のユーザに確実に伝達することができる。即ち、グループ内のユーザ間での情報伝達の確実性や迅速性を強化することが可能になり、グループ内における情報共有をより促進・効率化させることができる。
【0217】
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第5実施形態に係る情報処理システムは、上記第1実施形態に係る情報処理システムに対して、情報配信制御装置3が、受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの、端末装置のユーザにより設定された詳細度に応じて定められた部分を内容情報として含む配信情報を送信する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0218】
図13に示したように、本発明の第5実施形態に係る端末装置4a,4bは、上記第1実施形態に係る端末装置4a,4bの構成に加えて、取得情報詳細度指定手段46を備える。
【0219】
取得情報詳細度指定手段46は、入力装置を介してユーザによって入力された情報詳細度(詳細度)を受け付ける。情報詳細度は、情報配信制御装置3から端末装置4a,4bへ送信される配信情報の詳細さの程度を表す情報である。取得情報詳細度指定手段46は、受け付けられた詳細度を情報配信制御装置3へ送信する。
【0220】
本例では、情報詳細度は、配信情報が、送信者及びサブジェクト等を表すヘッダ情報、並びに、本文の内容を表す情報、のそれぞれを配信情報に含ませるか否かを表す情報である。なお、内容情報の文書構造が定められている場合には、情報詳細度は、特定の見出し又は特定の項目に対応付けられた情報を、配信情報に含ませるか否かを表す情報であってもよい。
【0221】
また、ユーザ情報管理手段308(詳細度記憶手段)は、端末装置4a,4bから情報詳細度を受信し、受信した情報詳細度と、ユーザ識別情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる。本例では、情報詳細度は、ユーザ情報に含まれる。なお、上述したように、ユーザ情報は、送信先特定情報を含む。従って、記憶装置には、情報詳細度と、送信先特定情報と、が対応付けて記憶されている、と言うことができる。
【0222】
次に、図14を参照しながら、ユーザにより入力された情報詳細度が登録される際の情報処理システムの作動について説明する。
【0223】
先ず、端末装置4aのユーザは、入力装置を介して情報詳細度を入力する。これにより、端末装置4aは、入力された情報詳細度を受け付ける(ステップS701)。そして、端末装置4aは、受け付けられた情報詳細度を情報配信制御装置3へ送信する(ステップS702)。
【0224】
これにより、情報配信制御装置3は、端末装置4aから情報詳細度を受信し、受信した情報詳細度とユーザ識別情報とを対応付けて記憶装置に記憶させる(ステップS703)。
【0225】
次に、図15を参照しながら、新たなトピックに対する内容情報を配信する場合の情報処理システムの作動について説明する。
端末装置4aは、上記第1実施形態に係るステップS101と同様に、配信情報をメッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して情報配信制御装置3へ送信する(ステップS801)。
【0226】
そして、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS102〜ステップS106の処理と同様のステップS802〜ステップS806の処理を行う。
【0227】
次いで、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、情報詳細度を取得する。そして、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの当該取得した情報詳細度に応じて定められた部分を内容情報として抽出する(ステップS807)。
【0228】
そして、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、抽出された内容情報と、上記生成したトピックセッションIDと、を含む配信情報を生成する。
【0229】
更に、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS107及びステップS108の処理と同様のステップS808及びステップS809の処理を行うことにより、生成した配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5を介して、端末装置4b,4cへ送信する。
【0230】
そして、各端末装置4b,4cは、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5から配信情報を受信すると、受信した配信情報に含まれる内容情報を出力装置を介して出力する。
【0231】
以上説明したように、本発明の第5実施形態に係る情報処理システムによれば、端末装置は、その端末装置に対して設定された詳細度に応じた内容情報を含む配信情報を受信する。これにより、端末装置のユーザに、適切な量の内容情報を伝達することができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。更に、上記情報処理システムによれば、ユーザが詳細度を設定することができる。この結果、ユーザの利便性をより一層向上させることができる。
【0232】
即ち、利用者は自分の興味や役割に応じて受け取る情報の情報量を調整して必要な分の情報だけを取得することが可能になり、頻繁な情報配信に伴って利用者が感じる鬱陶しさを軽減させ利用者の利便性を向上させることができる。
【0233】
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第6実施形態に係る情報処理システムは、上記第1実施形態に係る情報処理システムに対して、情報配信制御装置3が、ユーザの属性及びユーザの状態に応じて情報詳細度を決定し、受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの、決定した情報詳細度に応じて定められた部分を内容情報として含む配信情報を送信する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0234】
図16に示したように、本発明の第6実施形態に係る情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係る情報配信制御装置3の構成に加えて、配信情報詳細度決定手段313(サーバ側配信情報送信手段の一部、配信情報解析手段)及びユーザ状態情報収集手段314を備える。
【0235】
ユーザ状態情報収集手段314は、ユーザ毎にユーザの状態を表すユーザ状態情報を収集する。ユーザ状態情報は、ユーザのスケジュールを表す情報、ユーザの所在地を表す情報、及び、ユーザが行っている作業の内容を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報である。
【0236】
ユーザ情報管理手段308は、ユーザ状態情報収集手段314により収集されたユーザ状態情報と、ユーザ識別情報と、を対応付けて記憶装置に記憶させる。本例では、ユーザ状態情報は、ユーザ情報に含まれる。
【0237】
配信情報詳細度決定手段313は、配信情報受信手段301により取得された配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、そのユーザ識別情報と対応付けて記憶されているユーザ情報を取得する。そして、配信情報詳細度決定手段313は、配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、取得されたユーザ情報(ユーザ属性情報及びユーザ状態情報)に基づいて、送信する配信情報の詳細さの程度を表す情報詳細度を決定する。
【0238】
なお、配信情報詳細度決定手段313は、受信された配信情報を解析する解析処理を行うとともに、ユーザ情報と、その解析処理の結果と、に基づいて、情報詳細度を決定するように構成されていてもよい。これによれば、情報詳細度をより適切に設定することができる。
【0239】
次に、図17を参照しながら、新たなトピックに対する内容情報を配信する場合の情報処理システムの作動について説明する。
端末装置4aは、上記第1実施形態に係るステップS101と同様に、配信情報をメッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して情報配信制御装置3へ送信する(ステップS901)。
【0240】
そして、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS102〜ステップS106の処理と同様のステップS902〜ステップS906の処理を行う。
【0241】
次いで、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、そのユーザ識別情報と対応付けて記憶されているユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報に基づいて情報詳細度を決定する(ステップS907)。
【0242】
次いで、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、情報詳細度を取得する。そして、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの当該取得した情報詳細度に応じて定められた部分を内容情報として抽出する(ステップS908)。
【0243】
そして、情報配信制御装置3は、上記配信先リストに含まれる複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、抽出された内容情報と、上記生成したトピックセッションIDと、を含む配信情報を生成する。
【0244】
更に、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS107及びステップS108の処理と同様のステップS909及びステップS910の処理を行うことにより、生成した配信情報を、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5を介して、端末装置4b,4cへ送信する。
【0245】
そして、各端末装置4b,4cは、メッセージングアプリケーションサーバ装置2a,2b又は通話実行サーバ装置5から配信情報を受信すると、受信した配信情報に含まれる内容情報を出力装置を介して出力する。
【0246】
以上説明したように、本発明の第6実施形態に係る情報処理システムによれば、ユーザが希望する可能性が高い情報詳細度の内容情報を含む配信情報を送信することができる。これにより、ユーザに、適切な量の内容情報を伝達することができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0247】
即ち、利用者本人の状況や周囲の状況に応じて配信する情報の情報量を適切に調整することが可能になり、情報配信に伴って利用者が感じる鬱陶しさを軽減させ利用者の利便性を向上させることができる。
【0248】
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理システムについて説明する。第7実施形態に係る情報処理システムは、上記第1実施形態に係る情報処理システムに対して、新たなトピックに対する配信情報を送信する配信先リストを情報配信制御装置3が決定する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
【0249】
図18に示したように、本発明の第7実施形態に係る情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係る情報配信制御装置3の構成に加えて、ユーザ状態情報収集手段314及び配信先ユーザ調整手段315(サーバ側配信情報送信手段の一部、配信情報解析手段)を備える。
【0250】
ユーザ状態情報収集手段314は、上記第6実施形態に係るユーザ状態情報収集手段314と同様の構成を有する。
【0251】
配信先ユーザ調整手段315は、ユーザ情報管理手段308によって記憶装置に記憶させられているユーザ情報のうちの、所定の送信先選択基準を満足するユーザ情報と対応付けられたユーザ識別情報からなる配信先リストを生成する。本例では、配信先ユーザ調整手段315は、受信された配信情報を解析する解析処理を行い、その解析処理の結果に基づいて送信先選択基準を定める。これによれば、配信先リスト(即ち、送信先特定情報)をより適切に設定することができる。
【0252】
次に、図19を参照しながら、新たなトピックに対する内容情報を配信する場合の情報処理システムの作動について説明する。
端末装置4aは、上記第1実施形態に係るステップS101と同様に、配信情報をメッセージングアプリケーションサーバ装置2aを介して情報配信制御装置3へ送信する。
【0253】
そして、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS102及びステップS103の処理と同様のステップS1002及びステップS1003の処理を行う。
【0254】
次いで、情報配信制御装置3は、記憶装置に記憶させられているユーザ情報のうちの、送信先選択基準を満足するユーザ情報と対応付けられたユーザ識別情報からなる配信先リストを生成する(ステップS1004)。
【0255】
そして、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS104の処理と同様に、生成したトピックセッションIDと、上記生成した配信先リストと、を対応付けて記憶装置に記憶させる(ステップS1005)。
【0256】
その後、情報配信制御装置3は、上記第1実施形態に係るステップS105〜ステップS108の処理と同様のステップS1006〜ステップS1009の処理を行う。
【0257】
以上説明したように、本発明の第7実施形態に係る情報処理システムによれば、新規のトピックに対する配信情報を送信する端末装置のユーザが、配信情報の送信先(即ち、送信先特定情報)を設定する手間を省略することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。更に、配信情報の送信先をより適切に設定することができる。
【0258】
即ち、配信情報送信時の明示的な配信先ユーザの指定を不要にすること、及び、情報を配信すべきメンバにもれなく配信することが可能になり、利用者の利便性を強化するとともに、グループメンバ間での情報伝達の確実性を強化することができる。
【0259】
なお、上記第7実施形態に係る情報配信制御装置3は、ユーザ情報に基づいて配信先リストを生成するように構成されていたが、端末情報に基づいて配信先リストを生成するように構成されていてもよい。
【0260】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、図20に示したように、上記各実施形態の変形例に係る情報処理システム500は、少なくとも1つのサーバ装置を含むサーバシステム510と、複数の端末装置520と、を含む。
【0261】
複数の端末装置520のそれぞれは、端末側配信情報受信手段521と、応答情報受付手段522と、端末側配信情報送信手段523と、を備える。
【0262】
端末側配信情報受信手段521は、特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステム510から受信する。
応答情報受付手段522は、ユーザにより入力された内容情報であって、端末側配信情報受信手段521により受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける。
【0263】
端末側配信情報送信手段523は、端末側配信情報受信手段521により受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、応答情報受付手段522により受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成する。更に、端末側配信情報送信手段523は、生成した配信情報をサーバシステム510へ送信する。
【0264】
また、サーバシステム510は、トピック識別情報記憶手段511と、サーバ側配信情報受信手段512と、サーバ側配信情報送信手段513と、を備える。
【0265】
トピック識別情報記憶手段511は、トピック識別情報と、当該トピック識別情報を含む配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶する。
【0266】
サーバ側配信情報受信手段512は、特定のトピックに対応付けられた内容情報を含む配信情報を端末装置520から受信する。
【0267】
サーバ側配信情報送信手段513は、サーバ側配信情報受信手段512により受信された配信情報がトピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けてトピック識別情報記憶手段511により記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先(本例では、端末装置520)のそれぞれへ、サーバ側配信情報受信手段512により受信された配信情報を送信する。
【0268】
この変形例に係る情報処理システム500によっても、内容情報を受信した端末装置520のユーザが、その内容情報に応答した応答情報を送信する場合、ユーザが配信情報の送信先を特定するための送信先特定情報を入力しなくても、その内容情報に応じたトピックに対応付けられた複数の送信先(端末装置520)へその応答情報を含む配信情報を送信することができる。
【0269】
即ち、この情報処理システム500によれば、ユーザが誤った送信先特定情報を入力して応答することにより、そのトピックに対応するグループ内のユーザ間でその応答情報を共有できなくなることを防止することができる。また、ユーザが送信先特定情報を入力する手間を省略することができる。
【0270】
このように、情報処理システム500によれば、特定の複数の端末装置520間で、特定のトピックに対応付けられた(特定のトピックに対する)内容情報を確実に且つ容易に授受し合うことができる。
【0271】
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0272】
本発明は、複数の端末装置間で情報を授受するためのコミュニケーションシステム等に適用可能である。
【符号の説明】
【0273】
1 ネットワーク
2a,2b メッセージングアプリケーションサーバ装置(MAS装置)
3 情報配信制御装置
4a,4b,4c 端末装置
5 通話実行サーバ装置
41 入出力手段
42a 第1のメッセージングアプリケーション実行手段(第1のMA実行手段)
42b 第2のメッセージングアプリケーション実行手段(第2のMA実行手段)
43 応答制御手段
44 通話実行アプリケーション実行手段(通話AP実行手段)
45 情報伝達状態通知手段
46 取得情報詳細度指定手段
301 配信情報受信手段
302 情報配信方式決定手段
303 トピックセッション管理手段
304 トピックセッションID生成手段
305 端末能力収集手段
306 端末状態収集手段
307 端末情報管理手段
308 ユーザ情報管理手段
309 配信情報変換手段
310 情報配信実行手段
311 通信セッション情報取得手段
312 情報伝達状態確認手段
313 配信情報詳細度決定手段
314 ユーザ状態情報収集手段
315 配信先ユーザ調整手段
500 情報処理システム
510 サーバシステム
511 トピック識別情報記憶手段
512 サーバ側配信情報受信手段
513 サーバ側配信情報送信手段
520 端末装置
521 端末側配信情報受信手段
522 応答情報受付手段
523 端末側配信情報送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのサーバ装置を含むサーバシステムと、複数の端末装置と、を含む情報処理システムであって、
前記複数の端末装置のそれぞれは、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報を前記サーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって前記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
前記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、前記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を前記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を備え、
前記サーバシステムは、
前記トピック識別情報と、当該トピック識別情報を含む前記配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶するトピック識別情報記憶手段と、
前記内容情報を含む配信情報を前記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記端末側配信情報送信手段は、
前記内容情報を含み且つ前記トピック識別情報を含まない配信情報を前記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信手段を含み、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、前記複数の送信先特定情報と、を対応付けて前記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成された情報処理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記サーバシステムは、
前記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するためのアプリケーション識別情報と、を対応付けて記憶するアプリケーション識別情報記憶手段を備えるとともに、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されているアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に前記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成された情報処理システム。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記新規配信情報送信手段は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を複数含む前記配信情報を前記サーバシステムへ送信するように構成され、
前記トピック識別情報記憶手段は、前記トピック識別情報と前記ユーザ識別情報とを対応付けて記憶するとともに、前記ユーザ識別情報と前記送信先特定情報とを対応付けて記憶するように構成され、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、前記生成したトピック識別情報と、当該配信情報に含まれる前記複数のユーザ識別情報と、を対応付けて前記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該複数のユーザ識別情報のそれぞれに対して、当該ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報により特定される送信先へ、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報が複数存在する場合、その複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択し、当該選択した送信先特定情報により特定される送信先へ前記配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムであって、
前記トピック識別情報記憶手段は、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、当該ユーザの属性を表すユーザ属性情報、及び/又は、当該ユーザの状態を表すユーザ状態情報と、を対応付けて記憶するように構成され、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報が複数存在する場合、そのユーザ識別情報と対応付けて記憶されているユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報に基づいて、当該複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択するように構成された情報処理システム。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
前記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置の状態を表す端末状態情報と、を対応付けて記憶する端末状態情報記憶手段を備えるとともに、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記ユーザ識別情報と対応付けて記憶されている送信先特定情報が複数存在する場合、その複数の送信先特定情報と対応付けて記憶されている端末状態情報に基づいて、当該複数の送信先特定情報のうちの一部の送信先特定情報を選択するように構成された情報処理システム。
【請求項8】
請求項2又は請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記トピック識別情報記憶手段は、
前記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置のユーザの属性を表すユーザ属性情報及び/又は当該ユーザの状態を表すユーザ状態情報と、を対応付けて記憶するように構成され、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、前記生成したトピック識別情報と、前記記憶されているユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報のうちの所定の送信先選択基準を満足するユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報と対応付けられた前記送信先特定情報と、を対応付けて前記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該送信先特定情報により特定される送信先へ、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項9】
請求項2又は請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記サーバシステムは、
前記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置の状態を表す端末状態情報と、を対応付けて記憶する端末状態情報記憶手段を備えるとともに、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、前記生成したトピック識別情報と、前記記憶されている端末状態情報のうちの所定の送信先選択基準を満足する端末状態情報と対応付けられた前記送信先特定情報と、を対応付けて前記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該送信先特定情報により特定される送信先へ、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載の情報処理システムであって、
前記サーバシステムは、
前記受信された配信情報を解析する解析処理を行う配信情報解析手段を備えるとともに、
前記送信先選択基準は、前記解析処理の結果に基づいて定められた基準である情報処理システム。
【請求項11】
請求項2又は請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記新規配信情報送信手段は、前記複数の送信先特定情報を含む前記配信情報を前記サーバシステムへ送信するように構成され、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、前記生成したトピック識別情報と、当該配信情報に含まれる前記複数の送信先特定情報と、を対応付けて前記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成された情報処理システム。
【請求項12】
請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記端末側配信情報受信手段は、第1のアプリケーションプログラムを実行することにより前記配信情報を前記サーバシステムから受信するように構成され、
前記端末側配信情報送信手段は、前記第1のアプリケーションプログラムと異なる第2のアプリケーションプログラムを実行することにより、前記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、前記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を前記サーバシステムへ送信するように構成された情報処理システム。
【請求項13】
請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先に対応する前記複数の端末装置の少なくとも一部が、特定のアプリケーションプログラムを実行することにより互いに通信可能である場合、当該アプリケーションプログラムに応じて定められたデータ形式に前記配信情報を変換し、それらの端末装置のそれぞれへ当該変換した配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項14】
請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記端末装置は、前記受信された配信情報に含まれる前記内容情報を出力した場合、その旨を表す出力完了通知を前記サーバシステムへ送信するように構成され、
前記サーバシステムは、前記端末装置へ前記配信情報を送信してから所定の待機時間が経過するまでの間にその配信情報に含まれる内容情報が出力された旨を表す前記出力完了通知を当該端末装置から受信しなかった場合、当該端末装置へ当該配信情報を再び送信するように構成された情報処理システム。
【請求項15】
請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記サーバシステムは、
前記送信先特定情報と、前記送信する配信情報の詳細さの程度を表す詳細度と、を対応付けて記憶する詳細度記憶手段を備えるとともに、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されている詳細度を取得し、前記受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの当該取得した詳細度に応じて定められた部分を内容情報として含む配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理システムであって、
前記端末装置は、ユーザにより入力された前記詳細度を受け付け、当該受け付けた詳細度を前記サーバシステムへ送信するように構成され、
前記サーバシステムは、前記端末装置から前記詳細度を受信し、当該受信した詳細度と、当該端末装置に対応する送信先を特定するための送信先特定情報と、を対応付けて前記詳細度記憶手段に記憶させるように構成された情報処理システム。
【請求項17】
請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記トピック識別情報記憶手段は、
前記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置のユーザの属性を表すユーザ属性情報及び/又は当該ユーザの状態を表すユーザ状態情報と、を対応付けて記憶するように構成され、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されているユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報を取得し、当該取得したユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報に基づいて、前記送信する配信情報の詳細さの程度を表す詳細度を決定し、前記受信された配信情報に含まれる内容情報のうちの当該決定した詳細度に応じて定められた部分を内容情報として含む配信情報を送信するように構成された情報処理システム。
【請求項18】
請求項17に記載の情報処理システムであって、
前記サーバシステムは、
前記受信された配信情報を解析する解析処理を行う配信情報解析手段を備えるとともに、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記取得したユーザ属性情報及び/又はユーザ状態情報と、前記解析処理の結果と、に基づいて前記詳細度を決定するように構成された情報処理システム。
【請求項19】
請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記送信先特定情報は、メールアドレスを表す情報、電話番号を表す情報、及び、SIP(Session Initiation Protocol)におけるURI(Uniform Resource Identifier)を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報である情報処理システム。
【請求項20】
請求項1乃至請求項19のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記ユーザ状態情報は、ユーザのスケジュールを表す情報、ユーザの所在地を表す情報、及び、ユーザが行っている作業の内容を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報である情報処理システム。
【請求項21】
請求項1乃至請求項20のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記ユーザ属性情報は、ユーザの氏名を表す情報、ユーザの年齢を表す情報、ユーザの居住地を表す情報、ユーザの性別を表す情報、ユーザの所属を表す情報、ユーザの役職を表す情報、及び、ユーザの担当業務を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報である情報処理システム。
【請求項22】
請求項1乃至請求項21のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記端末状態情報は、ユーザが前記端末装置を使用可能な状態であるか否かを表す情報、当該端末装置を使用しているユーザを表す情報、実行中のアプリケーションプログラムを表す情報、実行可能なアプリケーションプログラムを表す情報、及び、前記サーバシステム又は他の端末装置との間の通信状態を表す情報のうちの少なくとも1つを含む情報である情報処理システム。
【請求項23】
トピックを識別するためのトピック識別情報と、当該トピックに対応付けられた内容情報と当該トピック識別情報とを含む配信情報の複数の送信先のそれぞれを特定するための複数の送信先特定情報と、を対応付けて記憶するトピック識別情報記憶手段と、
前記内容情報を含む配信情報を前記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶されている前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を備えるサーバシステム。
【請求項24】
請求項23に記載のサーバシステムであって、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、前記複数の送信先特定情報と、を対応付けて前記トピック識別情報記憶手段に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されたサーバシステム。
【請求項25】
請求項23又は請求項24に記載のサーバシステムであって、
前記送信先特定情報と、当該送信先特定情報により特定される送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するためのアプリケーション識別情報と、を対応付けて記憶するアプリケーション識別情報記憶手段を備えるとともに、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて記憶されているアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に前記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成されたサーバシステム。
【請求項26】
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって前記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
前記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、前記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を前記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を備える端末装置。
【請求項27】
請求項26に記載の端末装置であって、
前記端末側配信情報送信手段は、
前記内容情報を含み且つ前記トピック識別情報を含まない配信情報を前記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信手段を含む端末装置。
【請求項28】
端末装置が、特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信工程と、
前記端末装置が、ユーザにより入力された内容情報であって前記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付工程と、
前記端末装置が、前記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、前記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を前記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信工程と、
前記サーバシステムが、前記内容情報を含む配信情報を前記端末装置から受信するサーバ側配信情報受信工程と、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含む場合、前記サーバシステムが、当該トピック識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信工程と、
を含む情報処理方法。
【請求項29】
請求項28に記載の情報処理方法であって、
前記端末側配信情報送信工程は、
前記内容情報を含み且つ前記トピック識別情報を含まない配信情報を前記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信工程を含み、
前記サーバ側配信情報送信工程は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、前記複数の送信先特定情報と、を対応付けて前記記憶装置に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成された情報処理方法。
【請求項30】
請求項28又は請求項29に記載の情報処理方法であって、
前記サーバ側配信情報送信工程は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先を特定するための送信先特定情報と対応付けて前記記憶装置に記憶されている情報であって当該送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するための情報であるアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に前記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成された情報処理方法。
【請求項31】
サーバ装置に、
特定のトピックに対応付けられた内容情報を含む配信情報を端末装置から受信するサーバ側配信情報受信手段と、
トピックを識別するためのトピック識別情報を前記受信された配信情報が含む場合、そのトピック識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている複数の送信先特定情報により特定される複数の送信先のそれぞれへ、当該受信された配信情報を送信するサーバ側配信情報送信手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項32】
請求項31に記載のプログラムであって、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記受信された配信情報が前記トピック識別情報を含まない場合、新たにトピック識別情報を生成し、当該生成したトピック識別情報と、前記複数の送信先特定情報と、を対応付けて前記記憶装置に記憶させるとともに、当該トピック識別情報を当該受信された配信情報に含ませた配信情報を、当該複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれへ送信するように構成されたプログラム。
【請求項33】
請求項31又は請求項32に記載のプログラムであって、
前記サーバ側配信情報送信手段は、
前記複数の送信先特定情報により特定される前記複数の送信先のそれぞれに対して、当該送信先特定情報と対応付けて前記記憶装置に記憶されている情報であって当該送信先に対応する端末装置が実行可能なアプリケーションプログラムを識別するための情報であるアプリケーション識別情報に応じて定められたデータ形式に前記配信情報を変換し、当該変換した配信情報を当該送信先へ送信するように構成されたプログラム。
【請求項34】
端末装置に、
特定のトピックに対応付けられた内容情報とそのトピックを識別するためのトピック識別情報とを含む配信情報をサーバシステムから受信する端末側配信情報受信手段と、
ユーザにより入力された内容情報であって前記受信された配信情報に応答した内容情報である応答情報を受け付ける応答情報受付手段と、
前記受信された配信情報に含まれるトピック識別情報と、前記受け付けられた応答情報と、を含む配信情報を生成し、当該生成した配信情報を前記サーバシステムへ送信する端末側配信情報送信手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項35】
請求項34に記載のプログラムであって、
前記端末側配信情報送信手段は、
前記内容情報を含み且つ前記トピック識別情報を含まない配信情報を前記サーバシステムへ送信する新規配信情報送信手段を含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−160542(P2010−160542A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−680(P2009−680)
【出願日】平成21年1月6日(2009.1.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】