説明

情報処理装置、ログ格納方法及びプログラム

【課題】情報処理装置におけるセットアップユーティリティでの設定変更の詳細な内容をログすることを目的とする。
【解決手段】情報処理装置において、BIOSはセットアップユーティリティ機能を持ち、ユーザにシステム動作に関わる設定変更機能を提供する。BIOSはセットアップユーティリティ起動前に現在の設定を保持しておき、セットアップユーティリティ終了後に値の変化がないかを確認する。もし変化があれば、設定変更が行われたことを意味し、どの設定項目が変更されたか、以前の値は何か、変更後の値は何かを調べ、それをログする。障害発生時にログを解析する際、このセットアップユーティリティの変更を示すログが登録された後に障害が発生しているならば、この設定による要因が高く、障害部位を特定する有効な情報となる。これによって、より保守性の高い情報処理装置が実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置の動作に関する設定の変更をログに格納する情報処理装置、ログ格納方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(計算機システム)には、System ReconfiguredイベントのSEL(System Event Log)を登録しているものがある。このSELは、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)仕様にて定義されているSystem Eventのセンサタイプのイベントである。このイベントは、情報処理装置上で動作するBIOS(Basic Input/Output System)やシステムファームウェアが提供するセットアップユーティリティ機能を使用して、ユーザ(情報処理装置を操作する者)が、情報処理装置の動作に関する設定の変更(以下、設定変更という)を行った場合に発生する。BIOS等は、このイベント(設定変更が行われたこと)を検出した場合、BMC(Baseboard Management Controller)に対してそのイベントをログする。これにより、ユーザがセットアップユーティリティを使用して設定変更を行ったことを示す情報がログに格納(登録)される。このログを解析することで、上記設定変更の操作が行われたことを知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−311080号公報
【特許文献2】特開2001−92642号公報
【特許文献3】特開2000−298579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したログには、ユーザによりなされた設定変更に関する詳細な情報は格納されない。よって、ログが解析されても、ユーザがセットアップユーティリティを使用して設定変更を行ったという事実しか知ることができない。すなわち、ユーザがどの設定をどのように変更したか等、設定変更の詳細については知ることはできないという問題があった。
【0005】
なお、本発明に関連する技術例として、ユーザによる設定変更のときに、設定情報そのものを格納する方法等が特許文献1、2に開示されている。また、別の技術例としては、ユーザによる設定変更のときに、セットアップユーティリティを使用して設定値を選択する方法等が特許文献3に開示されている。しかし、本発明は、設定情報そのものを格納したり、設定値を選択したりするものではなく、設定差分の情報のみをイベントログとして登録するものである。また、上記設定差分の情報は、障害解析等に利用されるものであり、設定変更に利用されるものではない。よって、本発明は、特許文献1〜3の発明とは異なる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによりなされた設定変更に関する詳細な情報をログに格納するようにし、その情報をログ解析のときに利用できる情報処理装置、ログ格納方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、セットアップユーティリティを使用することで、ユーザが装置動作に関する設定の変更を行うことができる情報処理装置であって、セットアップユーティリティの実行前と実行後における2つの設定に基づいて、ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定し、特定した内容をログに格納することを特徴とする。
【0008】
本発明のログ格納方法は、セットアップユーティリティを使用することで、ユーザが装置動作に関する設定の変更を行うことができる情報処理装置のログ格納方法であって、セットアップユーティリティの実行前と実行後における2つの設定に基づいて、ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定し、特定した内容をログに格納することを特徴とする。
【0009】
本発明のプログラムは、セットアップユーティリティを使用することで、ユーザが装置動作に関する設定の変更を行うことができるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、セットアップユーティリティの実行前と実行後における2つの設定に基づいて、ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定し、特定した内容をログに格納する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザによりなされた設定変更に関する詳細な情報をログに格納するようにすることで、ログ解析により、ログ内の情報から、設定変更の詳細を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の基本的アーキテクチャを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報処理装置にて行われる設定項目変更の検出方法の具体例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置にて格納されるログの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
本発明の情報処理装置(計算機システム)の一実施形態を図1に示す。図1は、本実施形態の情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。本実施形態の情報処理装置100は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、例えば、中央処理装置、プロセッサ、データ処理装置などが挙げられる。
【0014】
図1に示すように、情報処理装置100は、マイクロプロセッサ110と、プロセッサバス120、ノースブリッジ130、メモリ140、サウスブリッジ150、LPC(Low Pin Count)バス160、BIOS170、BMC180、ログ格納NVRAM(Non Volatile Random Access Memory)190を備える。サウスブリッジ150は、NVRAM151を内蔵している。なお、図1は、あくまでアーキテクチャを示すものであり、多くの様々なアーキテクチャのうちの1つを示している。
【0015】
図1に示す各手段はそれぞれ以下のように動作する。
【0016】
マイクロプロセッサ110は、情報処理装置100のCPU(Central Processing Unit)として動作する。
【0017】
プロセッサバス120は、マイクロプロセッサ110とノースブリッジ130の間で使用されるインターフェース用のバスである。
【0018】
ノースブリッジ130は、メモリ140を制御し、また、他の構成(手段)とCPU110との通信を制御する。
【0019】
サウスブリッジ150は、主に動作速度の遅いデバイスを制御する。
【0020】
NVRAM(不揮発メモリ)151は、サウスブリッジ150に内蔵されており、主に情報処理装置の動作を制御するための設定値(設定情報)を含んでおり、不揮発性の特質から電源をオフしてもその設定値を保持する機能を持つ。
【0021】
LPCバス160は、サウスブリッジ150とBIOS170やBMC180の間で使用されるインターフェース用のバスである。
【0022】
BIOS170は、情報処理装置100で使用されるシステムファームウェアであり、ハードウェアの初期化やセットアップユーティリティなどの機能を有する。
【0023】
BMC180は、情報処理装置100の温度、電圧などを監視する機能や、ログを記録するなどの機能を有する。
【0024】
ログ格納用NVRAM(不揮発メモリ)190は、情報処理装置100にて発生したイベントをログとして格納する先の不揮発性のメモリであり、BMC180によって制御される。
【0025】
次に、図1のブロック図及び図2のフローチャートを参照しながら、本実施形態の情報処理装置の動作(本発明のログ格納方法の一実施形態)について詳細に説明する。
【0026】
まず、ユーザは、POST(Power On Self Test)中にセットアップユーティリティの起動を指示する操作を行う(ステップA1)。
【0027】
次に、BIOS170は、セットアップユーティリティエンジンを起動する前に、NVRAM151に格納されている現在の設定値(第1の設定情報)をメモリ140上に予めセーブしておく(ステップA2)。
【0028】
セットアップユーティリティが起動し、ユーザは所定の操作を行った後、セットアップユーティリティを終了する(ステップA3)。
【0029】
BIOS170は、セットアップユーティリティの終了後に、事前にメモリ140上にセーブしておいた設定値(以前の設定値。第1の設定情報)と、NVRAM151に格納されている現在の設定値(第2の設定情報)とを比較する(ステップA4)。
【0030】
ここで、比較の結果、2つの設定値の内容が同じである場合、ユーザの設定変更は行われていないので、セットアップユーティリティにより示された結果に基づいて次の処理に進む(ステップA5/NO)。一方、比較の結果、2つの設定値の内容が異なる場合、ユーザの設定変更が行われているので、ログ格納処理に進む(ステップA5/YES)。
【0031】
BIOS170は、セットアップユーティリティ実行前後の2つの設定値の内容(差分)に基づいて、設定変更の詳細を特定(検出)し、特定した内容を示す設定変更詳細情報を取得する(ステップA6)。設定変更の詳細の例としては、「どの設定が変更されたか」、「以前(変更前)の設定は何か」、「変更後の設定は何か」が挙げられる。その場合、設定変更詳細情報は、「変更された項目」、「以前(変更前)の設定値」、「現在(変更後)の設定値」となる。
【0032】
BIOS170は、BMC180に対し、取得した設定変更詳細情報を基にしてログを格納(登録)するよう命じるコマンドを発行する(ステップA7)。
【0033】
BMC180は、BIOS170から上記コマンドを受け取ると、そのコマンドの中に含まれる設定変更詳細情報を含むログを作成し、ログ格納用NVRAM190にログを格納(登録)する(ステップA8)。
【0034】
BIOS170は、ステップA6〜ステップA8までの処理動作を全ての項目に対して実施し(ステップA9/NO〜ステップA8)、それが完了した後セットアップユーティリティにより示された結果に基づいて次の処理に進む(ステップA9/YES)。
【0035】
以上が本実施形態における動作であるが、ここで、上記ステップA6〜A8について、図3及び図4に示す具体的な例を用いて説明する。
【0036】
図3は、BIOS170がセットアップユーティリティを使用してユーザが変更した設定を検出する例を示している。セットアップユーティリティにて設定可能な項目はItem番号により管理されている。これは図3内の設定項目Itemテーブルがそれに該当する。BIOS170は、セットアップユーティリティ実行以前にセーブしたNVRAMの内容から指定したItem番号の値をReadするNVRAM関数(A)と、実際のNVRAMから指定したItem番号の値をReadするNVRAM関数(B)を持つ。図3の例では、Item番号0の設定項目の以前の設定と現在の設定を得る処理を示している。NVRAM関数(A)は設定項目ItemテーブルからItem番号0のビットアドレスが90h、そのビット数が1であることを知る。この情報を基に、セーブしたNVRAM内容をアクセスし、設定値が0であることを得る。また、同様にNVRAM関数(B)も設定項目ItemテーブルからItem番号0のビットアドレスとビット数を得るが、アクセス先は実際のNVRAMであり、その設定値が1であることを得る。このように異なる場合は、Item番号、以前の設定値、現在の設定が既に判明しているので、この情報を元にBMC180に対してログを登録する。
【0037】
図4は、図3にて登録されるIPMI仕様に基づいたログ内容の一例である。1つのログは、登録される各ログに一意に割り当てられるRecord ID、ログのタイプを示すRecord Type、登録された日時を示すタイムスタンプ、そしてデータ領域を含む。図4のデータ領域の空白部分は情報処理装置にてセットアップユーティリティ変更ログを示す一意に割り当てられた番号を格納するのに使用する。このデータ領域には、Item番号、以前の設定、現在の設定が格納される。BIOS開発者は、このItem番号が何の設定かを知ることができるため、ログ解析時にこのログが登録されていれば、ユーザによりどの設定項目が変更されたかを知ることができる。また、以前の設定値と現在の設定値の情報も分かるため、どのような値に設定されたかを知ることができる。例えば、このItem番号0がメモリのある機能に関する設定項目であり、設定値0が無効を、設定値1が有効を示すものとすると、この設定を変更した次の起動にて障害が発生した場合には、メモリに関する障害であることが推測され、メモリの保守交換を行うよう指示することができる。
【0038】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置は、System BIOSまたはSystem Firmwareによりセットアップユーティリティ実行前と実行後で設定変更された詳細を特定し、特定した詳細を内容とする情報を取得し、その情報をログに格納する。これにより、本実施形態の情報処理装置では、ユーザが設定変更を行ったときに、変更された項目とその設定値の変化をログするように動作する。よって、本実施形態によれば、格納されたログ内の情報を解析することで、ユーザにより行われた設定変更の詳細を把握することができるようになり、より保守性の高い情報処理装置を実現できる。
【0039】
また、本実施形態によれば、以下の2つの効果も奏する。
【0040】
第1の効果は、障害発生時の要因調査などにおいて、ログ情報からユーザが設定変更したものであるかを判断することができることにある。その理由は、ログにどの設定がどのような値に変更されたかを知ることができ、その設定が影響する範囲を特定できるためである。
【0041】
第2の効果は、障害発生時の要因調査にかかる時間を短縮できることにある。その理由は、解析対象となるログ内に、ユーザが行った設定変更の詳細に関する情報を格納しておくので、ログ解析のときに、その設定変更が障害発生の要因になっていることが特定できれば、更に詳細な情報を取得する必要がなくなるためである。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0043】
例えば、上述した実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0044】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0045】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0046】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0047】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0048】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【符号の説明】
【0049】
100 情報処理装置(計算機システム)
110 マイクロプロセッサ
120 プロセッサバス
130 ノースブリッジ
140 メモリ
150 サウスブリッジ
151 NVRAM
160 Low Pin Countバス
170 BIOS
180 BMC
190 ログ格納NVRAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セットアップユーティリティを使用することで、ユーザが装置動作に関する設定の変更を行うことができる情報処理装置であって、
前記セットアップユーティリティの実行前と実行後における2つの設定に基づいて、前記ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定し、特定した内容をログに格納することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ユーザにより前記セットアップユーティリティの起動指示があった場合、前記セットアップユーティリティを起動する前に、現在の設定を示す第1の設定情報をセーブしておくセーブ手段と、
前記セットアップユーティリティの終了後に、現在の設定を示す第2の設定情報と、事前にセーブしておいた前記第1の設定情報とを比較する比較手段と、
前記比較の結果、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報の内容が異なる場合、前記2つの設定情報の内容に基づいて、前記ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定する特定手段と、
前記特定した内容を示す設定変更詳細情報をログに格納するログ格納手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定変更詳細情報は、どの設定が変更されたかを示す情報、変更前の設定は何かを示す情報、変更後の設定は何かを示す情報、を含むことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記比較の結果、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報の内容が同じである場合、前記セットアップユーティリティにより示された結果に基づいて所定の処理に進むことを特徴とする請求項2又は3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記セーブ手段、前記比較手段、前記特定手段及び前記ログ格納手段は、前記セットアップユーティリティを提供し、前記情報処理装置上で動作するBIOS又はシステムファームウェアであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記セーブ手段、前記比較手段、前記特定手段及び前記ログ格納手段は、前記セットアップユーティリティ自身であることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
セットアップユーティリティを使用することで、ユーザが装置動作に関する設定の変更を行うことができる情報処理装置のログ格納方法であって、
前記セットアップユーティリティの実行前と実行後における2つの設定に基づいて、前記ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定し、特定した内容をログに格納することを特徴とするログ格納方法。
【請求項8】
ユーザにより前記セットアップユーティリティの起動指示があった場合、前記セットアップユーティリティを起動する前に、現在の設定を示す第1の設定情報をセーブしておくセーブステップと、
前記セットアップユーティリティの終了後に、現在の設定を示す第2の設定情報と、事前にセーブしておいた前記第1の設定情報とを比較する比較ステップと、
前記比較の結果、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報の内容が異なる場合、前記2つの設定情報の内容に基づいて、前記ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定する特定ステップと、
前記特定した内容を示す設定変更詳細情報をログに格納するログ格納ステップと、
を有することを特徴とする請求項7記載のログ格納方法。
【請求項9】
セットアップユーティリティを使用することで、ユーザが装置動作に関する設定の変更を行うことができるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記セットアップユーティリティの実行前と実行後における2つの設定に基づいて、前記ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定し、特定した内容をログに格納する処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
ユーザにより前記セットアップユーティリティの起動指示があった場合、前記セットアップユーティリティを起動する前に、現在の設定を示す第1の設定情報をセーブしておくセーブ処理と、
前記セットアップユーティリティの終了後に、現在の設定を示す第2の設定情報と、事前にセーブしておいた前記第1の設定情報とを比較する比較処理と、
前記比較の結果、前記第1の設定情報と前記第2の設定情報の内容が異なる場合、前記2つの設定情報の内容に基づいて、前記ユーザによってなされた設定の変更の詳細を特定する特定処理と、
前記特定した内容を示す設定変更詳細情報をログに格納するログ格納処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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