説明

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

【課題】ネットワーク資源を効率的に利用することができるようにする。
【解決手段】コントローラ111およびノード112は、最大ランク数と各リンクのリンク利用率に基づいて、ランク表を構築する。ノード112は、自ノードのリンク利用率が変化した場合、変化したリンク利用率が他ノードに広告する必要があるリンク情報であるか否かを判定し、広告する必要のあるリンク情報のみを広告する。また、他ノードからリンク情報を受信した場合、コントローラ111およびノード112は、ランク表を更新する。本発明は、OSPFネットワークに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、ネットワーク資源を効率的に利用することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Open Shortest Path First(OSPF)ネットワークにおいては、トラヒック需要の変化に対してリンク利用効率を向上させるために、ネットワーク内のリンク利用率の最大値である、最大リンク利用率に基づきネットワークが管理される。なお、最大リンク利用率は、ネットワーク輻輳率ともいう。
【0003】
非特許文献1乃至4に開示されているOSPFネットワークは、ネットワーク制御装置および複数のノードから構成される。OSPFネットワークにおいて、適切なルーチングはネットワークスループットおよびリソース利用効率を向上させる。ルーチング性能を向上させるアプローチとして、最大リンク利用率を最小化する手法がある(非特許文献4)。ネットワーク制御装置は、最大リンク利用率を有するリンクを特定し、そのリンクに流れるトラヒック量を低減させることにより、ネットワークスループットおよびリソース利用効率を向上させることができる。
【0004】
OSPFネットワークにおいて、各ノードおよびネットワーク制御装置は、リンクの両端のノードを表すリンク識別情報であるリンクID(Identification)と、そのノードにおけるリンク利用率を含むリンク情報を保持している。なお、リンク情報は、OSPF Traffic Engineering(OSPF-TE)のメカニズムにより実現される(非特許文献4)。
【0005】
非特許文献3に開示されている技術によれば、各ノードおよびネットワーク制御装置が、ネットワーク内のすべてのリンク情報を保持している。そして、ネットワーク内のいずれかのリンクのリンク利用率が変化するたびに、変化したリンク情報が各ノードおよびネットワーク制御装置に広告される。
【0006】
各ノードおよびネットワーク制御装置は、リンク利用率が変化したことを伝えるリンク情報を受信すると、最大リンク利用率を更新する。ネットワーク制御装置は最大リンク利用率を活用して、ルーチング制御を行う。
【0007】
従来の技術について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、OSPFネットワーク1の構成例を示す図である。
【0008】
図1のネットワーク1は、コントローラ11およびノード12−1乃至12−4から構成されている。
【0009】
コントローラ11は、ネットワーク1全体を制御するネットワーク制御装置である。コントローラ11は、ネットワーク1全体のリンク情報を保持している。コントローラ11は、最大リンク利用率を有するリンクを特定し、そのリンクに流れるトラヒック量を低減させる管理を行う。
【0010】
ノード12−1乃至12−4は、ネットワーク1に接続されている、例えばルータ、クロスコネクト装置、レイヤ2スイッチ等により構成される。以下、ノード12−1乃至12−4を特に区別する必要のない場合、まとめてノード12と称する。なお、コントローラ11も、ノード12の一種である。
【0011】
図2は、従来の技術におけるネットワーク1のリンク利用率を示す図である。
【0012】
図2の各ノード12間の矢印はリンクの方向を示しており、矢印に付されている数字は、そのリンクのリンク利用率を示している。
【0013】
一例として、ノード12−1からノード12−2に向かうリンクのリンク利用率は、0.82である。なお、以下、リンクの両端のノード表すリンクIDは、リンク元のノード(以下、発ノードと称する)iからリンク先のノード(以下、着ノードと称する)jの順に(i,j)として表現される。
【0014】
即ち、ノード12−1からノード12−2に向かうリンクのリンクIDは、(12−1,12−2)と表現される。
【0015】
図2の例においては、リンク12−1が発ノードであるリンクID(12−1,12−2)のリンク利用率は0.82、リンクID(12−1,12−3)のリンク利用率は0.71である。
【0016】
リンク12−2が発ノードであるリンクID(12−2,12−1)のリンク利用率は0.98、リンクID(12−2,12−3)のリンク利用率は0.64、リンクID(12−2,12−4)のリンク利用率は0.77である。
【0017】
リンク12−3が発ノードであるリンクID(12−3,12−1)のリンク利用率は0.39、リンクID(12−3,12−2)のリンク利用率は0.86、リンクID(12−3,12−4)のリンク利用率は0.69である。
【0018】
リンク12−4が発ノードであるリンクID(12−4,12−2)のリンク利用率は0.22、リンクID(12−4,12−3)のリンク利用率は0.10である。
【0019】
すべてのノード12は、自身のノード(以下、自ノードともいう)を発ノードとするリンクのリンクIDと、リンク利用率を含むリンク情報を、コントローラ11を含むすべての自ノード以外のノード12(以下、他ノードともいう)に広告する。
【0020】
具体的には、ノード12−1は、自ノードが発ノードとなるリンクID(12−1,12−2)およびリンクID(12−1,12−3)のリンク情報を、接続されているノードであるコントローラ11、ノード12−2および12−3に広告する。
【0021】
ノード12−2は、ノード12−1からリンクID(12−1,12−2)およびリンクID(12−1,12−3)のリンク情報を受信すると、さらにそのリンク情報を、接続されているノードであるノード12−3およびノード12−4に広告する。
【0022】
また、ノード12−2は、自ノードが発ノードとなるリンクID(12−2,12−1)、リンクID(12−2,12−3)およびリンクID(12−2,12−4)のリンク情報を、接続されているノードであるノード12−1、ノード12−3および12−4に広告する。
【0023】
このようにして、リンク情報がノード12間を順次伝播し、最終的にはすべてのノード(コントローラ11を含む)に、各ノード12のリンク情報が広告される。このように、自ノードが広告したリンク情報を、他ノード間を順次伝播させてすべての他ノードに広告することを、以下、単に他ノードに広告する、とも表現する。
【0024】
図3は、従来の技術におけるリンク利用率のランク表を示す図である。ランク表とは、広告されたリンク情報に基づいて、コントローラ11およびノード12が構築する表である。コントローラ11およびノード12は、受信したすべてのリンク情報に含まれるリンクIDとリンク利用率を用いて、リンク利用率の高い順に順位づけを行い、ランク表を構築する。
【0025】
図3の例においては、最もリンク利用率の高いリンクID(12−2,12−1)のリンク利用率0.98がランク1位となり、次にリンク利用率の高いリンクID(12−3,12−2)のリンク利用率0.86がランク2位となる。さらに、次にリンク利用率の高いリンクID(12−1,12−2)のリンク利用率0.82がランク3位となる。このようにして、ネットワーク1に接続されている全部で10のリンクについて、10位までのランク表が構築される。
【0026】
図4は、従来の技術におけるネットワーク1のリンク利用率を示す図である。図4は、図2に示されるネットワーク1において、リンクID(12−3,12−4)のリンク利用率が、0.69から0.30に変化した状態を表している。
【0027】
この場合、発ノードであるノード12−3が、接続されているノードであるノード12−1、ノード12−2およびノード12−4に、リンクID(12−3,12−4)のリンク情報を広告する。ノード12−1は、リンク情報をノード12−3から受信すると、受信したリンク情報を、接続されているノードであるコントローラ11およびノード12−2に広告する。
【0028】
このようにして、順次リンク情報が各ノード12に接続されているノード12に広告され、最終的に、リンク情報は、コントローラ11および全てのノード12に広告される。そして、コントローラ11およびノード12は、受信したリンク情報に基づいて、ランク表を更新する。
【0029】
図5は、従来の技術におけるリンク利用率のランク表を示す図である。図5は、図4を参照して説明したリンク利用率の変化に伴い、コントローラ11およびノード12が再構築したランク表を表している。
【0030】
リンクID(12−3,12−4)のリンク利用率は、図3に示すランク表において、6位であったが、リンク利用率が変化したことにより、図5に示すランク表においては、8位に降下している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0031】
【非特許文献1】J.Moy, “OSPF Version 2,”RFC 2328,Apr.1998.
【非特許文献2】D.Katz,K.Kompella,and K.Kompella“Traffic Engineering(TE)Extensions to OSPF Version2,”RFC 3630,Sep.2003
【非特許文献3】Y.Koizumi,T.Miyamura,S.Arakawa,E.Oki,K.Shiomoto,and M.Murata, “Adaptive Virtual Network Topology Control Based on Attractor Selection,”IEEE/OSA J.Light.Tech.,vol.28,no.11,pp1720-1731,Jun.2010.
【非特許文献4】E.Oki and A.Iwaki, “Load-Balanced IP Routing Scheme Based on Shortest Paths in Hose Model,”IEEE Trans.Commum.,vol.58,no.7,pp.2088-2096,Jul.2010.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
しかしながら、コントローラ11は、上述したように、ネットワーク1を管理するのに最大リンク利用率のみを必要とする。それにも関わらず、最大でないリンク利用率についても頻繁に広告されており、広告されるリンク情報が膨大な量になることで、ネットワーク資源が浪費されている。
【0033】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ネットワーク資源を効率的に利用することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0034】
本発明の一側面の情報処理装置は、ネットワークのリンクを、その利用率が高い順に順位付けて登録リンクとして登録したランク表であって、前記ネットワークの全リンク数より少ない数の、前記リンクを登録する最大の数である最大リンク数が予め定められている前記ランク表を構築し、前記利用率が変化した前記リンクである変化リンクが発生した場合、前記ランク表を再構築する構築部を備え、前記構築部は、前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、前記登録リンク数が前記最大リンク数の範囲内になるように前記ランク表を書き換え、前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より低い値に変化した場合、前記変化リンクを前記登録リンクから削除して、前記ランク表を書き換える。
【0035】
前記変化リンクを前記登録リンクから削除した結果、前記登録リンクの数がゼロになった場合、前記ネットワークのすべての前記リンクの利用率に基づいて前記ランク表を初期化することができる。
【0036】
前記変化リンクが前記登録リンクである場合、並びに前記登録リンクでない前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、他の情報処理装置に前記変化リンクの前記リンク利用率およびリンク識別情報を広告することができる。
【0037】
前記最大リンク数は、1以上且つ前記ネットワークに存在するリンク数以下の範囲内で、変化リンクが発生する回数に対する広告される回数の割合を最小にする数にすることができる。
【0038】
本発明の一側面である情報処理装置の情報処理方法とプログラムのそれぞれは、上述した本発明の情報処理装置に対応する方法とプログラムのそれぞれである。
【0039】
本発明の一側面においては、ネットワークのリンクを、その利用率が高い順に順位付けて登録リンクとして登録したランク表であって、前記ネットワークの全リンク数より少ない数の、前記リンクを登録する最大の数である最大リンク数が予め定められている前記ランク表が構築され、前記利用率が変化した前記リンクである変化リンクが発生した場合、前記ランク表が再構築される。前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、前記登録リンク数が前記最大リンク数の範囲内になるように前記ランク表が書き換えられ、前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より低い値に変化した場合、前記変化リンクが前記登録リンクから削除されて、前記ランク表が書き換えられる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、ネットワーク資源を効率的に利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】OSPFネットワークの構成例を示す図である。
【図2】従来の技術におけるネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図3】従来の技術におけるリンク利用率のランク表を示す図である。
【図4】従来の技術におけるネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図5】従来の技術におけるリンク利用率のランク表を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るネットワークの構成例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るノードの構成例を示すブロック図である。
【図8】ノードの機能的構成例を示すブロック図である。
【図9】ノードの初期化処理について説明するフローチャートである。
【図10】ランク表の例を示す図である。
【図11】リンク情報を広告する条件について説明する図である。
【図12】広告判定処理について説明するフローチャートである。
【図13】ネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図14】ランク表再構築処理1について説明するフローチャートである。
【図15】ネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図16】ランク表の例を示す図である。
【図17】ランク表再構築処理2について説明するフローチャートである。
【図18】ネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図19】ランク表の例を示す図である。
【図20】ネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図21】ランク表の例を示す図である。
【図22】ネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図23】ランク表の例を示す図である。
【図24】ランク表の例を示す図である。
【図25】ランク表再構築処理3について説明するフローチャートである。
【図26】ネットワークのリンク利用率を示す図である。
【図27】ランク表の例を示す図である。
【図28】ランク数の推移を示す図である。
【図29】IPネットワークバックボーンの一例を示す図である。
【図30】最大ランク数と広告率の関係を示す図である。
【図31】最大ランク数とランク表リセット率の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0043】
[ネットワークの構成例]
図6は、本発明の一実施形態に係るネットワーク101の構成例を示す図である。
【0044】
図6のネットワーク101は、コントローラ111およびノード112−1乃至112−4から構成されている。
【0045】
コントローラ111は、ネットワーク101全体を制御するネットワーク制御装置である。コントローラ111は、ネットワーク101全体のリンク情報を保持している。コントローラ111は、最大リンク利用率を有するリンクを特定し、そのリンクに流れるトラヒック量を低減させる管理を行う。
【0046】
ノード112−1乃至112−4は、ネットワーク101に接続されている、例えばルータ、クロスコネクト装置、レイヤ2スイッチ等により構成される。以下、ノード112−1乃至112−4を特に区別する必要のない場合、まとめてノード112と称する。なお、コントローラ111も、ノード112の一種である。
【0047】
図6の各ノード112間の矢印はリンクの方向を示しており、矢印に付されている数字は、そのリンクのリンク利用率を示している。
【0048】
図6のネットワーク101において、リンク112−1が発ノードであるリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率は0.82、リンクID(112−1,112−3)のリンク利用率は0.71である。
【0049】
リンク112−2が発ノードであるリンクID(112−2,112−1)のリンク利用率は0.98、リンクID(112−2,112−3)のリンク利用率は0.64、リンクID(112−2,112−4)のリンク利用率は0.77である。
【0050】
リンク112−3が発ノードであるリンクID(112−3,112−1)のリンク利用率は0.39、リンクID(112−3,112−2)のリンク利用率は0.86、リンクID(112−3,112−4)のリンク利用率は0.69である。
【0051】
リンク112−4が発ノードであるリンクID(112−4,112−2)のリンク利用率は0.22、リンクID(112−4,112−3)のリンク利用率は0.10である。なお、図6に示される各リンクのリンク情報を、以下、初期状態と称する。
【0052】
[情報処理装置の構成例]
図7は、本発明の一実施形態に係るノード112の構成例を示すブロック図である。
【0053】
図7において、CPU(Central Processing Unit)131は、ROM132に記憶されているプログラム、または記憶部138からRAM133にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM133にはまた、CPU131が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0054】
CPU131、ROM132、およびRAM133は、バス134を介して相互に接続されている。このバス134にはまた、入出力インタフェース135も接続されている。
【0055】
入出力インタフェース135には、ボタンやスイッチなどよりなる操作部136、LED(Light Emitting Diode)などよりなるインジケータ137、ハードディスクなどより構成される記憶部138、ユーザが所有するパーソナルコンピュータやCE(Consumer Electronics)機器との通信を制御するLAN(Local Area Network)通信部139、並びに図示せぬモデムを介したバスなどとの通信を制御するWAN(Wide Area Network)通信部140が接続されている。
【0056】
入出力インタフェース135にはまた、必要に応じてドライブ141が接続され、磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、或いは半導体メモリ154などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部138にインストールされる。
【0057】
図8は、ノード112の機能的構成例を示すブロック図である。図8に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図7のCPU131により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0058】
図8において、CPU131は、検出部161、受信部162、判定部163、構築部164および出力部165を含むように構成されている。
【0059】
検出部161は、自ノードが発ノードとなるリンクに関するリンク情報を検出する。また、検出部161は、検出したリンク情報を、判定部163に出力する。
【0060】
受信部162は他ノードから広告されたリンク情報を受信する。受信部162は、受信したリンク情報を、判定部163および出力部165に出力する。
【0061】
判定部163は、検出部161から供給されたリンク情報が他ノード(コントローラ111およびノード112)に広告すべきリンク情報であるか否かを判定する。他ノードに広告すべきリンク情報であった場合、判定部163は、リンク情報を出力部165に出力する。また、判定部163は、受信部162から供給されたリンク情報が、ランク表を再構築する複数のケースのうち、何れのケースに該当するかを判定する。
【0062】
構築部164は、判定部163から受信したリンク情報およびランク表が保持する最大のランク数である、最大ランク数に基づき、リンク利用率の高い順にランク表を構築する。即ち、リンク情報をランク表に登録リンクとして登録する。構築部164は、構築したランク表を保持する。
【0063】
出力部165は、判定部163から出力されたリンク情報を、他ノードに出力する。換言すると、出力部165は、判定部163により他ノードに広告すべきと判定されたリンク情報を、他ノードに広告する。
【0064】
また、出力部165は、受信部162から出力された、他ノードから広告されたリンク情報を、広告を発したノード以外の他ノードに出力する。
【0065】
[情報処理装置の動作]
図9は、ノード112の初期化処理について説明するフローチャートである。初期化処理とは、ノード112がランク表を最初に構築する場合に実行する処理である。初期化処理は、例えば、ネットワーク管理者等により命令がなされた場合に開始される。
【0066】
ステップS1において、検出部161は、自ノードのリンク情報を検出する。即ち、自ノードを発ノードとするリンクのリンク情報を検出する。具体的には、リンク利用率が検出される。
【0067】
ステップS2において、出力部165は、自ノードのリンク情報を広告する。即ち、検出部161が検出した自ノードを発ノードとするリンクのリンク情報を、他ノードに広告する。
【0068】
ステップS3において、受信部162は、全ノードのリンク情報を受信する。即ち、初期化処理はすべてのノード112において実行されるので、すべての他ノードからリンク情報が送信されてきた場合、これが受信される。
【0069】
ステップS4において、構築部164は、リンク利用率の大きい順にランク表を構築する。即ち、受信部162が受信した全てのノード112のリンク情報に基づき、リンク利用率の大きい順にランク表を構築する。
【0070】
ステップS5において、構築部164は、最大ランク数のリンク情報を保持し、それ以下のリンク情報を破棄する。以上で、初期化処理は終了する。最大ランク数は、初期化処理を実行するにあたり、予め設定されている値である。なお、ネットワーク101に最適な最大ランク数についての詳細は、図29乃至図31を参照して後述する。
【0071】
次に、図9を参照して説明した初期化処理時に構築されたランク表の一例を、図10を参照して説明する。
【0072】
図10は、ランク表の例を示す図である。図10に示されるランク表は、図6のネットワーク101におけるリンク情報に基づいて構築されている。
【0073】
図6に示された初期状態について、図9を参照して説明した初期化処理のステップS4の処理により、構築部164は、リンク利用率の高い順に順位付けを行う。
【0074】
即ち、リンクID(112−2,112−1)のリンク利用率0.98がランク1位であり、換言すると、リンクID(112−2,112−1)のリンク利用率0.98がネットワーク101における最大リンク利用率である。また、リンクID(112−3,112−2)のリンク利用率0.86がランク2位、リンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.82がランク3位となる。
【0075】
なお、図10の例では、最大ランク数が3と定義されているとする。よって、ランク表には、ランク3位までのリンク情報しか保持されない。図9を参照して説明した初期化処理のステップS5の処理により、ランク4位以下のリンク情報は、破棄される。このようにして、初期化処理時に図10に示されるランク表が構築され、保持される。
【0076】
次に、初期化処理終了後に、ネットワーク101において何れかのリンクのリンク利用率が変化した場合、即ち、リンク利用率が変化した変化リンクが発生した場合について、図11乃至図35を参照して説明する。
【0077】
図11は、リンク情報を広告する条件について説明する図である。即ち、図11は、ノード112が、自ノードを発ノードとするリンクにおいてリンク利用率が変化した場合に、他ノードにリンク情報を広告するか否かを判断する基準を示している。
【0078】
変化したリンク利用率がランク表の最下位のリンク利用率より高く、且つ変化したリンク利用率のリンクIDとランク表にあるリンクIDが一致した場合(以下、ケース1と称する)、ノード112は、変化したリンクのリンク利用率とリンクIDを含むリンク情報を、他ノードに広告する。ケース1の具体的な例については、図15および16を参照して後述する。
【0079】
変化したリンク利用率がランク表の最下位のリンク利用率と同じか低く、且つ変化したリンク利用率のリンクIDとランク表にあるリンクIDが一致した場合(以下、ケース2と称する)、ノード112は、変化したリンク利用率とリンクIDを含むリンク情報を、他ノードに広告する。ケース2の具体的な例については、図18乃至図24を参照して後述する。
【0080】
変化したリンク利用率がランク表の最下位のリンク利用率より高く、且つ、変化したリンク利用率のリンクIDとランク表にあるリンクIDが一致しない場合(以下、ケース3と称する)、ノード112は、変化したリンク利用率を含むリンク情報を、他ノードに広告する。ケース3の具体的な例については、図26および27を参照して後述する。
【0081】
変化したリンク利用率がランク表の最下位のリンク利用率と同じか低く、且つ変化したリンク利用率のリンクIDとランク表にあるリンクIDが一致しない場合(以下、ケース4と称する)、ノード112は、変化したリンク利用率を含むリンク情報を、他ノードに広告しない。この場合の具体的な例については、図13を参照して後述する。
【0082】
換言すると、上述したケース1乃至ケース3においては、変化リンクの発生によりランク表を再構築する必要があるため、ノード112はリンク情報を広告する。
【0083】
一方、ケース4の場合、変化リンクの発生によりランク表を再構築する必要がないため、ノード112はリンク情報を広告しない。
【0084】
なお、ケース1乃至ケース3の区分は、広告されたリンク情報を受信してランク表を再構築する処理においても利用される。ケース1乃至ケース3の区分を利用してランク表を再構築する処理については、図14乃至図27を参照して後述する。
【0085】
以上、図11を参照して、ノード112が、自ノードを発ノードとするリンクにおいてリンク利用率が変化した場合に、他ノードにリンク情報を広告するか否かを判断する基準について説明した。
【0086】
図12は、広告判定処理について説明するフローチャートである。広告判定処理とは、ネットワーク101においてリンク利用率が変化した場合に、ノード112が他ノードにリンク情報を広告するか否かを判定し、さらに他ノードからリンク情報を受信した場合にランク表を再構築する処理である。広告判定処理は、初期化処理終了後に実施される。
【0087】
ステップS11において、検出部161は、リンク利用率が変化したかを判定する。即ち、検出部161が、自ノードのリンク利用率の変化を検出した場合、ステップS11においてYESであると判定され、処理はステップS12に進む。
【0088】
ステップS12において、判定部163は、変化したリンク利用率のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致するかを判定する。即ち、判定部163は、構築部164が保持しているランク表に基づき、リンク利用率が変化したリンクIDが、ランク表に登録されているかを判定する。
【0089】
リンク利用率が変化したリンクIDが、ランク表に登録されている場合、ステップS12においてYESであると判定され、処理はステップS13に進む。即ち、変化したリンク利用率のリンクIDが、ランク表に登録されている場合は、図11を参照して上述したように、ケース1またはケース2に該当する。よって、判定部163は、他ノードに広告するケースであると判断する。
【0090】
ステップS13において、出力部165は、他ノードにリンク情報を広告する。その後、処理はステップS15に進む。ステップS15以降の処理については後述する。
【0091】
一方、ステップS12の処理においてNOであると判定された場合、即ち、リンク利用率が変化したリンクIDが、ランク表に登録されていない場合、処理はステップS14に進む。ステップS14において、判定部163は、変化したリンク利用率は、ランク表の最下位のリンク利用率よりも高いかを判定する。
【0092】
変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率よりも高い場合、ステップS14においてYESであると判定され、処理はステップS13に進む。即ち、この場合、変化したリンク利用率のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致せず(ステップS12の処理)、且つ、変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率よりも高い。よって、図11を参照して上述したように、この場合はケース3に該当する。従って、判定部163は、他ノードに広告する。
【0093】
それに対し、変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率と同じか低い場合、ステップS14においてNOであると判定され、処理はステップS15に進む。即ち、この場合、変化したリンク利用率のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致せず(ステップS12の処理)、且つ、変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率と同じか低い。よって、図11を参照して上述したように、判定部163は、この場合は広告しないケース(ケース4)に該当すると判断する。この場合、リンク情報は広告されず、受信部162は、広告されたリンク情報を受信しない。よって、ステップS15においてNOであると判定され、処理はステップS11に戻る。
【0094】
ここで、図13を参照して、ステップS12およびステップS14の一連の処理で広告しないケース(ケース4)であると判定される場合について具体的に説明する。
【0095】
図13は、ネットワーク101のリンク利用率を示す図である。図13は、図6を参照して説明した初期状態から、リンクID(112−4,112−2)のリンク利用率が、0.22から0.50に変化した状態を表している。
【0096】
上述したように、初期状態において、初期化処理時に構築されたランク表は、図10に示されたランク表である。
【0097】
即ち、リンクID(112−2,112−1)のリンク利用率0.98がランク1位であり、リンクID(112−3,112−2)のリンク利用率0.86がランク2位、リンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.82がランク3位である。
【0098】
ここで、リンクID(112−4,112−2)のリンク利用率が、0.22から0.50に変化した場合について説明する。
【0099】
リンクID(112−4,112−2)は、ランク表に登録されていない。また、リンクID(112−4,112−2)のリンク利用率0.50は、ランク3位のリンク利用率0.82より低い。従って、変化したリンク利用率は、ランク表に何ら変化をもたらさない。よって、判定部163は、広告しないケース(ケース4)であると判定する。
【0100】
図12のフローチャートの説明に戻る。以上、ステップS11の処理においてYESであると判定された場合の処理について説明した。ステップS11においてNOと判定された場合、即ち、リンク利用率が変化していない場合には、リンク表を再構築する必要がないので、ステップS12乃至14の処理は実行されず、処理はステップS15に進む。この場合、リンク情報は広告されず、受信部162は、広告されたリンク情報を受信しない。よって、ステップS15においてNOであると判定され、処理はステップS11に戻る。
【0101】
ステップS15において、受信部162は、リンク情報を受信したかを判定する。即ち、受信部162が、他ノードからリンク情報を受信した場合、ステップS15においてYESであると判定され、処理はステップS16に進む。つまり、ステップS13で広告されたリンク情報を受信した他ノードも、ステップS16以降の処理を実行することになる。
【0102】
ステップS16において、判定部163は、リンク情報のリンクIDが一致したかを判定する。つまり、判定部163は、受信したリンク情報のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致するか否かを判定する。即ち、判定部163は、構築部164が保持しているランク表に基づき、受信したリンク情報のリンクIDが、ランク表に登録されているかを判定する。
【0103】
受信したリンク情報のリンクIDが、ランク表に登録されている場合、ステップS16においてYESであると判定され、処理はステップS17に進む。即ち、受信したリンク情報のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致した場合は、図11を参照して上述したように、ケース1またはケース2に該当すると判断される。
【0104】
ステップS17において、判定部163は、受信したリンク情報のリンク利用率は、最下位のリンク利用率より高いかを判定する。
【0105】
受信したリンク情報のリンク利用率が、最下位のリンク利用率より高い場合、ステップS17においてYESであると判定され、処理はステップS18に進む。
【0106】
即ち、この場合、受信したリンク情報のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致し(ステップS16の処理)、且つ、変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率よりも高い。よって、この場合はケース1に該当する。
【0107】
ステップS18において、構築部164は、ランク表再構築処理1を実行する。ランク表再構築処理1の詳細については、図14を参照して後述するが、これによりランク表が再構築される。ランク表再構築処理1は、ランク表に登録されているリンク情報に対して、ランク表の順位を入れ替える処理である。
【0108】
それに対し、受信したリンク情報のリンク利用率が、最下位のリンク利用率より同じか低い場合、ステップS17においてNOであると判定され、処理はステップS19に進む。
【0109】
即ち、この場合、受信したリンク情報のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致し(ステップS16の処理)、且つ、変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率と同じか低い。よって、この場合はケース2に該当する。
【0110】
ステップS19において、構築部164は、ランク表再構築処理2を実行する。ランク表再構築処理2の詳細については、図17を参照して後述するが、これによりランク表が再構築される。ランク表再構築処理2は、ランク表に登録されていたリンクIDのリンク利用率が変化することにより、登録されていたリンク情報がランク外になって削除される処理である。また、ランク表再構築処理2は、順次リンク情報が削除されてランク数がゼロになった場合に、初期化処理を実行する処理である。
【0111】
ステップS16の処理においてNOであると判定された場合、即ち、受信したリンク情報のリンクIDが、ランク表に登録されていない場合、処理はステップS20に進む。
【0112】
即ち、受信したリンク情報のリンクIDが、ランク表に登録されていないので、ケース3に該当すると判断される。
【0113】
ステップS20において、主に構築部164は、ランク表再構築処理3を実行する。ランク表再構築処理3の詳細については、図25を参照して後述するが、これによりランク表が再構築される。ランク表再構築処理3は、ランク表に新たなリンク情報が登録され、ランク外となったリンク情報が削除される処理である。
【0114】
このようにして、ステップS18,S19,およびS20において、ランク表再構築処理1、ランク表再構築処理2、およびランク表再構築処理3がそれぞれ実行されると、処理はステップS11に戻る。
【0115】
以上、説明したように、ノード112は、リンク利用率が変化した場合、図12のステップS11乃至S14の処理により広告処理を行い、他のノード112から広告されたリンク利用率を受信した場合には、ランク表を再構築する処理を実行する。
【0116】
図14は、ランク表再構成処理1について説明するフローチャートである。ランク表再構築処理1は、図12のフローチャートのステップS18の処理である。また、ランク表再構築処理1は、図11を参照して説明したケース1の場合に、構築部164がランク表を再構築する処理である。
【0117】
ステップS31において、構築部164は、リンク情報を更新する。即ち、リンク利用率が新しい値に書き換えられる。その後、処理はステップS32に進む。
【0118】
ステップS32において、構築部164は、ランク表を再構築する。即ち、順位が書き換えられ、処理は図12のフローチャートのステップS11に戻る。
【0119】
構築部164がランク表再構築処理1を実行し、ランク表を再構築する場合の具体的な例について、図15を参照して説明する。
【0120】
図15は、ネットワーク101のリンク利用率を示す図である。図15は、図6を参照して説明した初期状態から、リンクID(112−2,112−1)のリンク利用率が、0.98から0.84に変化した状態を表している。
【0121】
図10に示された、初期化処理時に構築されたランク表によると、ランク1位のリンクID(112−2,112−1)と、変化したリンク利用率のリンクID(112−2,112−1)は、一致している。さらに、変化したリンク利用率0.84は、ランク表の最下位のリンク利用率0.82より高い。よって、この場合はケース1に該当すると判定され、ランク表再構築処理1が実行される。
【0122】
図16は、ランク表の例を示す図である。図16は、図15を参照して説明したリンク利用率の変化に伴い、ランク表再構築処理1の処理によって、図10に示されるランク表が再構築されたランク表を表している。
【0123】
図10においてランク1位であったリンクID(112−2,112−1)のリンク利用率が0.98から0.84に変化したことにより、リンク情報が更新される。即ち、リンク利用率の値が0.98から0.84に変更される。そして、ランク2位であったリンクID(112−3,112−2)のリンク利用率0.86がランク1位となり、リンクID(112−2,112−1)のリンク利用率0.84がランク2位となる。ランク3位であったリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.82は、ランク3位のまま変わらない。
【0124】
以上説明したように、構築部164は、ケース1の条件でリンク利用率が変化した場合、ランク表に登録されているリンク情報の順位を入れ替える。
【0125】
図17は、ランク表再構成処理2について説明するフローチャートである。ランク表再構築処理2は、図12のフローチャートのステップS19の処理である。また、ランク表再構成処理2は、図11を参照して説明したケース2の場合に、主に構築部164がランク表を再構築する処理である。
【0126】
ステップS41において、構築部164は、対象となるリンク情報を削除する。即ち、受信したリンク情報のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致し(ステップS16の判定)、且つ、変化したリンク利用率が、ランク表の最下位のリンク利用率と同じか低い(ステップS17の判定)ので、ランク表に登録されていたリンク情報が削除される。
【0127】
ステップS42において、構築部164は、ランク表のランク数がゼロかを判定する。
【0128】
ランク表のランク数がゼロでない場合、ステップS42においてNOであると判定され、処理はステップS43に進む。
【0129】
ステップS43において構築部164はランク表を再構築する。即ち、順位が書き換えられる。
【0130】
ここで、処理がステップS41からステップS42に進み、ステップS42でNOと判定され、ステップS43に進んだ場合の具体的な例について、図18乃至図21を参照して説明する。
【0131】
図18は、ネットワーク101のリンク利用率を示す図である。図18は、図6を参照して説明した初期状態から、リンクID(112−2,112−1)のリンク利用率が、0.98から0.70に変化した状態を表している。
【0132】
図10の初期化処理時に構築されたランク表によると、ランク1位のリンクID(112−2,112−1)と、変化したリンク利用率のリンクID(112−2,112−1)は、一致している。しかし、変化したリンク利用率0.70は、ランク表の最下位のリンク利用率0.82より低い。よって、この場合はケース2に該当すると判定され、ランク表再構築処理2が実行される。
【0133】
図19は、ランク表の例を示す図である。図19は、図18を参照して説明したリンク利用率の変化に伴い、ランク表再構築処理2の処理によって図10に示されるランク表が再構築されたランク表を表している。
【0134】
図19に示されるように、図10のランク表においてランク1位のリンク情報は削除され、ランク表のランク数は2となる。
【0135】
即ち、図10においてランク1位であったリンクID(112−2,112−1)のリンク利用率が0.98から0.70に変化し、このリンク利用率は最下位のリンク利用率である0.82より小さいので、このリンクは管理対象とする必要がなくなったことになる。そこで、それまでランク1位であったリンクID(112−2,112−1)のリンク情報が削除され、それまでランク2位であったリンクID(112−3,112−2)のリンク利用率0.86がランク1位となる。また、それまでランク3位であったリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.82は、ランク2位となる。
【0136】
図20は、ネットワーク101のリンク利用率を示す図である。図20は、図18のネットワーク101において、さらにリンクID(112−3,112−2)のリンク利用率が、0.86から0.78に変化した状態を表している。
【0137】
この場合も、図19に示されるランク表のランク1位のリンクID(112−3,112−2)と、変化したリンク利用率のリンクID(112−3,112−2)は、一致している。しかし、変化したリンク利用率0.78は、ランク表の最下位のリンク利用0.82より低い。よって、ケース2に該当すると判定され、ランク表再構築処理2が実行される。
【0138】
図21は、ランク表の例を示す図である。図21は、図20を参照して説明したリンク利用率の変化に伴い、ランク表再構築処理2の処理によって、図19に示されるランク表が再構築されたランク表を表している。
【0139】
図21に示されるように、図19に示されるランク表においてランク1位のリンク情報は削除され、ランク表のランク数は1となる。
【0140】
即ち、図19においてランク1位であったリンクID(112−3,112−2)のリンク利用率が0.86から0.78に変化し、このリンク利用率は最下位のリンク利用率である0.82より小さいので、このリンクは管理対象とする必要がなくなったことになる。そこで、それまでランク1位であったリンクID(112−3,112−2)のリンク情報が削除され、それまでランク2位であったリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.82がランク1位となる。
【0141】
このように、ケース2の条件が発生する度に、ランク表のランク数は減少していく。その結果、ケース2が3回発生すると、ついにはランク数がゼロになる。
【0142】
図17のランク表再構築処理2のフローチャートの説明に戻る。ステップS42において、ランク表のランク数がゼロである場合、YESであると判定され、処理はステップS44に進む。
【0143】
ステップS44において、検出部161、受信部162、構築部164、および出力部165は、初期化処理を実行する。
【0144】
ここで、ステップS42においてYESであると判定され、処理がステップ44に進み、初期化処理が実行される場合の具体的な例について、図22乃至図24を参照して説明する。
【0145】
図22は、ネットワーク101のリンク利用率を示す図である。図22は、図20のネットワーク101において、さらにリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率が、0.82から0.80に変化した状態を表している。
【0146】
この場合も、図21に示されるランク表のランク1位のリンクID(112−1,112−2)と、変化したリンク利用率のリンクID(112−1,112−2)は、一致している。そして、変化したリンク利用率0.80は、ランク表の最下位のリンク利用0.82より低い。よって、ケース2に該当すると判定され、ランク表再構築処理2が実行される。
【0147】
図23は、ランク表の例を示す図である。図23は、図22を参照して説明したリンク利用率の変化に伴い、ランク表再構築処理2の処理によって、図21に示されるランク表が再構築されたランク表を表している。
【0148】
図23に示されるように、図21のランク表においてランク1位のリンク情報は削除され、ランク表のランク数は0となる。
【0149】
即ち、図21においてランク1位であったリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率が0.82から0.80に変化し、このリンク利用率は最下位のリンク利用率である0.82より小さいので、このリンクは管理対象とする必要がなくなったことになる。そこで、それまでランク1位であったリンクID(112−1,112−2)のリンク情報が削除される。
【0150】
このようにして、ランク表のランク数がゼロになったため、ランク表再構築処理2のステップS42において、YESであると判定される。
【0151】
そして、ランク表再構築処理2のステップS44において初期化処理が実行される。初期化処理の内容は、図9を参照して説明したとおりである。
【0152】
図24は、ランク表の例を示す図である。図24は、構築部164によりランク表再構築処理2が最大ランク数と同じ数だけ繰り返された結果、ランク数がゼロとなり、初期化処理が実行された場合のランク表を表している。
【0153】
即ち、図22のネットワーク101のリンク情報に基づき、リンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.80がランク1位に、リンクID(112−3,112−2)のリンク利用率0.78がランク2位に、リンクID(112−2,112−4)のリンク利用率0.77がランク3位として、構築部164は、図24に示されるランク表を再構築する。
【0154】
以上説明したように、構築部164は、ケース2の条件でリンク利用率の変化した場合、ランク外になったリンク情報を削除する。また、構築部164は、リンク情報が繰り返し削除され、ランク数がゼロになった場合、初期化処理を実行し、新たなランク表を構築する。
【0155】
図25は、ランク表再構築処理3について説明するフローチャートである。ランク表再構築処理3は、図12のフローチャートのステップS20の処理である。また、ランク表再構築処理3は、図11を参照して説明したケース3の場合に、構築部164がランク表を再構築する処理である。
【0156】
ステップS51において、構築部164は、リンク情報を追加する。図12を参照して説明したように、変化したリンク利用率のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致せず(ステップS12でNO)、且つ、変化したリンク情報のリンク利用率が、最下位のリンク利用率と同じか低い場合(ステップS14でNO)は、広告しないケース(ケース4)に該当する。このため、この場合はそもそも広告がなされない。つまり、受信したリンク情報のリンクIDと、ランク表のリンクIDが一致しない(ステップS16の処理)としてランク表再構成処理3が実行される場合は、図12のステップS14でYESと判定された場合(受信したリンク利用率が、最下位のリンク利用率より高い場合)である。このため、ステップS51において、受信した(広告された)リンク情報は、ランク表に追加される。
【0157】
ステップS52において、構築部164は、ランク表を再構築する。即ち、ランク表の順位が調整される。
【0158】
ステップS53において、構築部164は、ランク外となったリンク情報を削除して、ランク表を書き換える。
【0159】
図26および27を参照して、構築部164がランク表再構築処理3を実行し、ランク表を再構築する場合の具体的な例について説明する。
【0160】
図26は、ネットワーク101のリンク利用率を示す図である。図26は、図6を参照して説明した初期状態から、リンクID(112−4,112−2)のリンク利用率が、0.22から0.84に変化した状態を表している。
【0161】
図10の初期化処理時に構築されたランク表によると、ランク1位のリンクID(112−2,112−1)、ランク2位のリンクID(112−3,112−2)およびランク3位のリンクID(112−1,112−2)と、変化したリンク利用率のリンクID(112−4,112−2)は、一致していない。さらに、変化したリンク利用率0.84は、ランク表の最下位のリンク利用0.82より高い。よって、この場合はケース3に該当すると判定され、ランク表再構築処理3が実行される。
【0162】
図27は、ランク表の例を示す図である。図27は、図26を参照して説明したリンク利用率の変化に伴い、ランク表再構築処理3の処理によって、図10に示されるランク表が再構築されたランク表を表している。
【0163】
図10においてランク外であったリンクID(112−4,112−2)のリンク利用率が0.22から0.84に変化したことにより、リンク情報が追加される。即ち、リンクID(112−4,112−2)のリンク利用率0.84がランク表に追加される。これにより、それまでランク1位であったリンクID(112−2,112−1)のリンク利用率0.98と、それまでランク2位であったリンクID(112−3,112−2)のリンク利用率0.86のランクはそのまま変化しない。そして、それまでランク外であったリンクID(112−4,112−2)のリンク利用率0.84が追加されて、ランク3位となる。リンク情報追加前にはランク3位であったリンクID(112−1,112−2)のリンク利用率0.82は、削除される。
【0164】
以上説明したように、構築部164は、ケース3の条件でリンク利用率が変化した場合、新たなリンク情報を追加登録し、ランク外になったリンク情報を削除する。
【0165】
図28は、以上のようにしてネットワークを管理した場合におけるランク数の推移を示す図である。なお、図28において、最大ランク数は3と定義されているとする。
【0166】
ノード112が初期化処理を実行した場合、ランク数は、最大ランク数である3である。
【0167】
初期化処理実行後、リンク利用率が変化して、ケース1と判定された場合、ランク数は3のまま変化しない。また、さらにリンク利用率が変化して、ケース3と判定された場合も、ランク数は3のまま変化しない。
【0168】
次に、リンク利用率が変化して、ケース2と判定された場合、ランク数はランク表再構築処理2の処理により、ランク数が1減少し、ランク数は2となる。また次にリンク利用率が変化して、ケース1と判定された場合、ランク数は2のまま変化しない。
【0169】
次にリンク利用率が変化して、ケース2と判定された場合、ランク数はさらに1減少し、ランク数は1となる。また次にリンク利用率が変化して、ケース2と判定された場合、ランク数はさらに1減少し、ランク数は0となる。そして、ランク表再構築処理2の処理により、初期化処理が実行され、ランク数は最大ランク数である3に戻る。
【0170】
次にリンク利用率が変化して、ケース3と判定された場合、ランク数は3のまま変化しない。また次にリンク利用率が変化して、ケース1と判定された場合、ランク数は3のまま変化しない。
【0171】
即ち、ランク表のランク数は、リンク利用率が変化しても、ケース1およびケース3の場合は、現状維持のまま推移する。それに対し、ケース2の条件でリンク利用率が変化した場合、ランク表のランク数は、1ずつ減少する。そしてランク表のランク数がゼロになると、初期化処理が実行されてランク数は最大ランク数に戻る。
【0172】
このように、本発明では、最大リンク利用率によりネットワークを管理するネットワーク制御方法において、所定のランク以内に入っているリンク利用率のみをコントローラ111およびノード112が保持する、LLR(link load ranking)法が用いられる。LLR法を適用した本発明によれば、リンク利用率が変化したときの広告されるリンク情報の数(以下、広告数と称する)を削減することができる。
【0173】
[コンピュータ・シミュレーションによる性能評価]
LLR法を適用した本発明による、広告数の削減の効果について、図29乃至図31を参照して説明する。
【0174】
図29は、IPネットワークバックボーンの一例を示す図である。LLR法を適用した本発明の性能を評価するためのシミュレーションの対象として、図29に示すIPネットワークバックボーンが適用された。
【0175】
ネットワーク201は、24のノード(ノード112−1乃至112−24)および43の双方向リンクにより構成される。即ち、片方向のリンク数は、86である。
【0176】
シミュレーションは、タイムスロット(単位時間)以内に、最も遠いノード112(例えばノード112−24)からネットワーク制御装置(例えばノード112−1)にリンク情報が到達すると仮定して実施された。また、シミュレーションは、実施時間を1000タイムスロット時間とし、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pを0.05、0.2、および0.5として実施された。
【0177】
図30は、最大ランク数と広告率の関係を示す図である。広告率とは、リンク利用率が変化する回数に対する、リンク情報が広告される回数の割合である。図30は、図29のネットワーク201におけるシミュレーションの結果得られた、最大ランク数と広告率の関係を表している。
【0178】
従来の技術では、リンク利用率が変化する度に、リンク情報が広告されるので、広告率は1.0である。
【0179】
図29のネットワーク201のリンク数が86であるので、広告率1.0というのは、LLR法においては最大ランク数86に該当する。換言すると、従来の技術における広告の回数と、LLR法における最大ランク数86の場合の広告の回数が一致し、広告率は1.0となる。
【0180】
よって、ネットワーク201の例においては、LLR法を適用すると、最大リンク数は、1から85の範囲を取り得る。
【0181】
図30の最大ランク数と広告率の関係を参照すると、以下のことが分かる。即ち、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが0.05および0.2の場合には、最大ランク数が1から4の範囲において、広告率は、最大ランク数の増加に伴い減少する。そして、広告率は、最大ランク数4で最小値を取った後、最大ランク数の増加に伴い増加する。
【0182】
また、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが0.5の場合には、最大ランク数が1から6の範囲において、広告率は、最大ランク数の増加に伴い減少する。そして、広告率は、最大ランク数6で最小値を取った後、最大ランク数の増加に伴い増加する。
【0183】
最大ランク数が小さいと、リンク利用率が変化する回数に対してリンク情報が広告される回数は減少する。しかしながら、最大ランク数が小さすぎると、上述したケース2に該当する場合が増え、ランク数が1ずつ減少された結果、初期化処理が実行される回数が増える。このため、結果的に広告数が増大する場合がある。
【0184】
図31は、最大ランク数とランク表リセット率の関係を示す図である。ランク表リセット率とは、全タイムスロット数に対するランク表が初期化処理される回数の割合である。
【0185】
リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが0.05,0.2,0.5のいずれの場合においても、ランク表リセット率はランク数が1の時に最大となる。
【0186】
また、同一のランク数の場合には、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが大きいほど、ランク表リセット率が大きくなる。これは、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが大きいほど、リンク利用率が変化しやすく、ランク数が減少する確率が高くなるためである。
【0187】
このように、最大ランク数がある値以下であれば、初期化処理が実行される機会が増え、広告数が増加する。また、最大ランク数が大きすぎると、広告される対象のリンク数が増加するため、広告数が増大する。従って、広告率を最小化することのできる最適な最大ランク数が存在するのである。
【0188】
例えば、図30に示された広告率と最大ランク数の関係においては、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが0.05および0.2の場合には、最適な最大ランク数は4である。また、リンク利用率が単位時間内に変化する確率Pが0.5の場合には、最適な最大ランク数は6である。
【0189】
[最適な最大ランク数]
広告を最小化する最大ランク数は、以下の式(1)で求められる。
【0190】
なお、式(1)において、各リンクのリンク利用率が単位時間内に変化する確率をP、ネットワーク101のリンク数をLとする。最大ランク数Rmaxの範囲は、1≦Rmax≦Lである。また、リンク利用率が変化する回数に対して、広告される回数の割合(広告率)をθ(P, Rmax)とする。式(1)の最適最大ランク数Rmaxoptは、θ(P, Rmax)を最小化する最適な最大ランク数Rmaxである。
【0191】
【数1】

【0192】
以上、図29乃至図31を参照して説明したシミュレーションの結果、LLR法を適用した本発明によれば、従来の技術に比べ、広告数を最大92%削減することができた。
【0193】
換言すると、LLR法を適用した本発明によれば、リンク情報をリンク利用率によってランク付けし、所定のランク以内に入っているリンク情報のみを保持することにより、ネットワーク資源を有効に利用することができるようになる。
【0194】
[変形例等]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
【0195】
インストールされるプログラムは、図7の磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、或いは半導体メモリ154等に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM132や記憶部138に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0196】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0197】
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0198】
1 ネットワーク, 11 コントローラ, 12 ノード, 101 ネットワーク, 111 コントローラ, 112 ノード, 131 CPU, 132 ROM, 133 RAM, 134 バス, 135 入出力インタフェース, 136 操作部, 137 インジケータ, 138 記憶部, 139 LAN通信部, 140 WAN通信部, 141 ドライブ, 151 磁気ディスク, 152 光ディスク, 153 光磁気ディスク, 154 半導体メモリ, 161 検出部, 162 受信部, 163 判定部, 164 構築部, 165 出力部, 201 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークのリンクを、その利用率が高い順に順位付けて登録リンクとして登録したランク表であって、前記ネットワークの全リンク数より少ない数の、前記リンクを登録する最大の数である最大リンク数が予め定められている前記ランク表を構築し、前記利用率が変化した前記リンクである変化リンクが発生した場合、前記ランク表を再構築する構築部を備え、
前記構築部は、
前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、前記登録リンク数が前記最大リンク数の範囲内になるように前記ランク表を書き換え、
前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より低い値に変化した場合、前記変化リンクを前記登録リンクから削除して、前記ランク表を書き換える
情報処理装置。
【請求項2】
前記変化リンクを前記登録リンクから削除した結果、前記登録リンクの数がゼロになった場合、前記ネットワークのすべての前記リンクの利用率に基づいて前記ランク表を初期化する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変化リンクが前記登録リンクである場合、並びに前記登録リンクでない前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、他の情報処理装置に前記変化リンクの前記リンク利用率およびリンク識別情報を広告する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記最大リンク数は、1以上且つ前記ネットワークに存在するリンク数以下の範囲内で、変化リンクが発生する回数に対する広告される回数の割合を最小にする数である
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置の情報処理方法であって、
ネットワークのリンクを、その利用率が高い順に順位付けて登録リンクとして登録したランク表であって、前記ネットワークの全リンク数より少ない数の、前記リンクを登録する最大の数である最大リンク数が予め定められている前記ランク表を構築し、前記利用率が変化した前記リンクである変化リンクが発生した場合、前記ランク表を再構築する構築部を備え、
前記構築部が、
前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、前記登録リンク数が前記最大リンク数の範囲内になるように前記ランク表を書き換え、
前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より低い値に変化した場合、前記変化リンクを前記登録リンクから削除して、前記ランク表を書き換える
ステップを含む情報処理方法。
【請求項6】
情報処理用のプログラムであって、
コンピュータに、
ネットワークのリンクを、その利用率が高い順に順位付けて登録リンクとして登録したランク表であって、前記ネットワークの全リンク数より少ない数の、前記リンクを登録する最大の数である最大リンク数が予め定められている前記ランク表を構築し、前記利用率が変化した前記リンクである変化リンクが発生した場合、前記ランク表を再構築する構築部
として機能させるためのプログラムであって、
前記構築部が、
前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より高い値に変化した場合、前記登録リンク数が前記最大リンク数の範囲内になるように前記ランク表を書き換え、
前記変化リンクの前記利用率が、前記ランク表に登録されている最下位の前記利用率より低い値に変化した場合、前記変化リンクを前記登録リンクから削除して、前記ランク表を書き換える
処理を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−257092(P2012−257092A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129210(P2011−129210)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成22年度、総務省「管理型自己組織化技術に基づく多様なサービスを収容する光ネットワーク制御技術の研究開発」産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(504133110)国立大学法人電気通信大学 (383)
【Fターム(参考)】