説明

情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体

【課題】電子帳票の履歴情報を容易に確認しながら、確認、修正すべき電子帳票を容易に選択することができる。
【解決手段】データ編集に用いる編集情報の入力を受け付ける入力フィールドを有するデータ編集画面を表示するデータ編集画面表示手段と、データ編集画面に対して入力された編集情報の確定入力を受け付けるデータ編集確定受付手段と、データ編集確定受付手段で編集情報の確定入力を受け付ける毎に、編集情報を変更履歴情報として追加表示するデータ履歴表示画面を表示するデータ履歴表示手段と、データ履歴表示手段に表示されている変更履歴情報に対する指定を受け付ける編集データ指定受付手段を備え、前記データ履歴表示手段は、後にデータ編集確定受付手段により確定入力を受け付けた編集情報に関する変更履歴情報が前面に表示されるよう、前記変更履歴情報の表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子帳票を管理するアプリケーションにおいて、複数の電子帳票をユーザにわかりやすく表示可能なコンピュータシステムの画面制御に関する。
【背景技術】
【0002】
現在広く使用されている電子帳票管理システムでは、過去に入力した電子伝票を保存しておき、確認の必要があれば、過去に入力した電子伝票を確認することが可能なシステムがある。
【0003】
ところで、一度記入した電子帳票を修正した後、修正した電子帳票を表示する際には、画面表示が煩雑になるため、通常は修正した最新の結果のみを表示している。
【0004】
特許文献1には、複数のシートのタブの文字表示を適切に調整することにより、シートタブを選びやすいようにし、複数のシートから表示するシートを選べることを特徴とする表示制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−59146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1では、入力した電子帳票(特許文献1でシートに該当)のリストから実際にユーザが過去に記入した電子帳票を容易に検索しながら電子帳票の確認や修正を行うことができない。
【0007】
本発明は、電子帳票の履歴情報を容易に確認しながら、確認、修正すべき電子帳票を容易に選択することができる電子帳票管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、データ編集に用いる編集情報の入力を受け付ける入力フィールドを有するデータ編集画面を表示するデータ編集画面表示手段と、前記データ編集画面に対して入力された編集情報の確定入力を受け付けるデータ編集確定受付手段と、前記データ編集確定受付手段で前記編集情報の確定入力を受け付ける毎に、前記編集情報を変更履歴情報として追加表示するデータ履歴表示画面を表示するデータ履歴表示手段と、前記データ履歴表示手段に表示されている変更履歴情報に対する指定を受け付ける編集データ指定受付手段を備え、前記データ履歴表示手段は、後にデータ編集確定受付手段により確定入力を受け付けた編集情報に関する変更履歴情報が前面に表示されるよう、前記変更履歴情報の表示を行い、前記データ編集画面表示は、前記編集データ指定受付手段で指定を受け付けた変更履歴情報が示す編集情報を前記データ編集画面の各入力フィールドに表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子帳票の履歴情報を容易に確認しながら、修正すべき電子帳票を容易に選択、修正することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る情報処理システムの構成を示すシステム構成図の一例を示す図である。
【図2】本発明の情報処理装置に適用可能なコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態のソフトウェア構成を示すブロック図の一例を示す図である。
【図4】本発明の情報処理システムにおける第1の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートである。
【図5】本発明の情報処理システムにおける第2の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の情報処理システムにおけるデータベースに記憶された電子帳票履歴データの一例である。
【図7】本発明のクライアントにおける電子帳票データの履歴表示の画面の一例を示す模式図である。
【図8】本発明のクライアントにおける電子帳票データの履歴表示の画面の一例を示す模式図である。
【図9】本発明のクライアントにおける電子帳票システム画面の一例を示す模式図である。
【図10】本発明のクライアントにおける電子帳票データの表示画面の一例を示す模式図である。
【図11】本発明のクライアントにおける電子帳票データの履歴表示の画面の一例を示す模式図である。
【図12】本発明に係るクライアントで読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る情報処理システムの構成を示すシステム構成図である。
【0013】
図1において、情報処理システムは、少なくとも1つのクライアント101とサーバ102がネットワークを介して接続されている。
【0014】
ユーザは、例えばウェブブラウザやクライアントソフトウェアなどを利用して、クライアント101から、サーバ102に対して、サーバアプリケーションへのデータの送受信などを行う。
【0015】
サーバ102は、要求に応じた処理、管理をおこない、必要があればクライアント101に対して結果などを送信する。
【0016】
サーバ102とクライアント101の間の通信は、通常のHTTPのリクエストでもよいし、SOAPなどを利用したウェブサービスのリクエストでもよい。また、サーバ102からネットワークを介してDBサーバ103へ接続されており、DBサーバ103には、例えば、販売実績情報や顧客データ、商品データなどを保持している。
【0017】
次に、図2を参照して図1に示す本発明の情報処理装置として適用可能なコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。
【0018】
図中、CPU201は、システムバス204に接続される後述の各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、プロキシサーバ102に後述する各種の処理を実行させるために必要な各種プログラムやデータ等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0019】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで後述する各種処理を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードやポインティングデバイス等で構成される入力装置209からの入力を制御する。出力コントローラ206は、ディスプレイ装置(出力部)210等の表示装置への表示を制御する。ディスプレイ装置210は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0020】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0021】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0022】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。以上が、図1の情報処理装置に適用可能なコンピュータのハードウェア構成の説明であるが、後述する各種の処理を実行可能であれば、必ずしも図2に記載のハードウェア構成を有していなくとも構わないことは言うまでもない。
【0023】
図3は、本発明の実施形態のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
本実施形態では、クライアント101のユーザがクライアント101で電子帳票データを編集し、DBサーバ103に電子帳票内容を反映する処理について説明する。
【0025】
まず、クライアント101は、これまでに入力した複数の電子帳票データをDBサーバ103からサーバを経由して取得しておく(データ受信部317)。
【0026】
次に、クライアント101は、受信したデータを電子帳票履歴表示エリア(図7や図8、図11、図9の904など)に表示する(データ履歴表示部312)。表示は新しく更新した電子帳票データほど前に来るように重なって表示する(図8)。
【0027】
電子帳票履歴表示エリア(図7や図8、図11、図9の904など)において、ユーザはマウスなどのポインティングデバイス(以下、マウス)のスクロール機能やクリック機能、及びキーボードの上下左右カーソル移動機能などにより、編集したい電子帳票データを最前面に移動させ、表示させる。
【0028】
ユーザが表示された電子帳票データ上にある編集ボタン(801)を押下する(編集データ指定受付部313)と、電子帳票データ編集画面に移行する。
【0029】
図9のような電子帳票データ編集画面(データ編集画面表示部310)において、ユーザにより電子帳票データが編集され、確定ボタン(901)を押下する(データ編集確定受付部311)と、編集データが確定する。
【0030】
編集データが確定すると、編集データを保存するためにデータをサーバ102に送信する(データ保存部314)。送信された編集データはサーバ102が受信後、DBサーバ103に送信され、DBサーバのデータベース303に保存される。
【0031】
なお、保存する編集データは編集データが確定する毎にサーバに送信しても良いし、全ての編集作業が一旦終了したと判定された場合(データ編集終了受付部315)にまとめて編集データを送信しても良い。まとめて編集データを送信するタイミングとしては、例えば、電子帳票履歴表示エリア(図7や図8、図11、図9の904など)を閉じた場合などがある。
【0032】
また、クライアント101がデータ受信部317により受信しているデータ以外のデータをユーザが編集する場合、すなわち新規電子帳票を入力する場合は、サーバ102より電子帳票の入力フィールドを受信する(入力フィールド受信部316)。
【0033】
以上の構成は本実施形態の一例であり、サーバ、クライアント、DBサーバそれぞれ1台ずつしか記載していないが、サーバ、クライアント、DBサーバはそれぞれが複数接続されていても良いし、サーバとDBサーバを1台で、もしくはクライアントとサーバを1台で構成されていても良い。
以下、図4〜図11を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0034】
図4は、本発明の情報処理システムにおける第1の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートであり、図1に示したクライアント101及びサーバ102のCPU201によって行われる情報処理の詳細の一例である。なお、図中のS401〜S416は各ステップを示す。
【0035】
以下、クライアント101のCPU201が実行するステップはクライアント101、サーバ102のCPU201が実行するステップはサーバ102として説明する。
【0036】
図4のフローチャートはユーザにより電子帳票表示要求が発生した際に開始される。
【0037】
まず、図4のステップS411では、クライアント101がサーバ102に過去の電子帳票データを要求する。
【0038】
データを要求されたサーバ102は、ステップS401において、DBサーバ103の電子帳票履歴データベース303から電子帳票履歴データを取得し、取得した電子帳票履歴データをクライアント101に送信する。
【0039】
クライアント101は、ステップS412において、サーバ102から電子帳票履歴データを取得し、取得した電子帳票履歴データを時間順にソートする。なお、電子帳票履歴データをソートする処理はクライアント101で行っても良いし、サーバ102で行っても良い。
電子帳票履歴データの一例を図6で説明する。
【0040】
図6は、本発明の情報処理システムにおけるデータベースに記憶された電子帳票履歴データの一例である。
【0041】
図6の601のそれぞれのデータベースの値は、ユーザが以前に電子帳票に入力した値などであり、後述する入力フィールドから夫々の値を入力する。602はユーザが601の電子帳票を入力した日時である。602の帳票記載日時の欄を元にデータをソートした結果が603である。
【0042】
図6の603は、帳票記載日時順にソートされた電子帳票履歴データであり、604の
【0043】
帳票記載日時が下に行くほど新しくなるようにソートされている。図4のフローチャートの説明に戻る。
【0044】
次に、ステップS413において、クライアント101はクライアント101の出力部210に電子帳票履歴データを表示する。電子帳票履歴データを表示する際にクライアント101は、帳票記載日時が新しい電子帳票ほど前面に出力するように重ねて電子帳票データを履歴表示する。電子帳票データの履歴表示の一例を図7と図8で説明する。
【0045】
図7は、本発明のクライアントにおける電子帳票データの履歴表示の画面の一例を示す模式図である。
【0046】
図7の700は、電子帳票データの履歴表示画面起動時のイメージであり、電子帳票データが複数ある場合は、画面の中に701〜703のように複数の電子帳票を重ねて表示している。
【0047】
701は図6の605の商品情報データであり、図6の603の電子帳票履歴データの中で帳票記載日時が最も新しいため、最前面に表示されている。702には図6の606の顧客情報データが表示されているが、帳票記載日時が商品情報データ605より一世代古いため、701の陰に隠れて表示されている。
【0048】
陰に隠れている顧客情報データの画面702を参照する際は、700画面においてマウスのホイールスクロールを移動、もしくは704の下から2番目のリンクをクリックすることにより、図8のように702が最前面に移動する。
【0049】
図8は、本発明のクライアントにおける電子帳票データの履歴表示の画面の一例を示す模式図である。
【0050】
図8の800は、図7の700の商品情報データの画面701が最前面の状態から、ユーザの操作により顧客情報データの画面702が最前面に移動した状態を示す。
【0051】
なお、図7の700のように商品情報データの画面701を半透明で表示しているため、顧客情報データの画面702も電子帳票の形が容易に分かる。前面にある電子帳票を半透明にすることにより、後ろに隠れた電子帳票の形が容易に分かり、電子帳票を検索する際にも、入力した当時の帳票の形を思い出しながら検索できるので、特に形が異なる複数の電子帳票を検索する際には、ユーザによる検索効率が上がる。
【0052】
また、電子帳票の表示形状や入力フィールド位置などの定義はDBサーバ毎に保持していても良いし、サーバが管理しても良い。それらの情報もステップS412でサーバから受信する。図4のフローチャートの説明に戻る。
【0053】
図4のステップS414において、クライアント101は、図5で説明する電子帳票表示の処理や電子帳票修正の処理を実行後、ステップS415に移行する。
【0054】
ステップS415において、クライアント101は、図示しないユーザからの入力画面により電子帳票の表示を終了するか継続するかを受け付け、電子帳票の表示を継続する指示を受け付けた場合はステップS411もしくはステップS412に戻る。電子帳票の表示を終了
する指示を受け付けた場合は処理を終了する。
【0055】
次に、電子帳票の表示処理や電子帳票の修正処理の一例として図5を参照して説明する。
【0056】
図5は、本発明の情報処理システムにおける第1の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートであり、図1に示したクライアント101及びサーバ102のCPU201によって行われる情報処理の詳細の一例である。なお、図中のS501〜S518は各ステップを示す。
【0057】
図5のフローチャートは、図4のステップS414の処理に対応して開始される。
【0058】
ステップS511では、ユーザからクライアント101へ新帳票の入力(新規に登録する電子帳票)か既帳票(既に記入されている電子帳票)の表示かの選択を受け付ける。新帳票の入力か既帳票の表示かの選択の受け付ける一例として、図9を参照して説明する。
【0059】
図9は、本発明のクライアントにおける電子帳票システム画面の一例を示す模式図である。
【0060】
図9において、901は販売実績の新規登録入力ウィンドウの画面イメージであり、902の破線内の入力欄に値を入力すると、903破線内の行に一行追加され、後にデータベースに反映される。
【0061】
904には図7や図8で示した電子帳票データの履歴表示の画面イメージが表示される。
【0062】
ユーザは902への入力を開始すると、新帳票の入力と判断され、新規電子帳票が入力される。
【0063】
一方、904に表示される既帳票を表示させたい場合は、ユーザは905の照会ボタンを押下すると、既帳票の表示に移行する。
【0064】
次に、ステップS512において、クライアントは、新帳票の場合にサーバ102から新規入力電子帳票画面を受信することにより、図9の901画面を表示させる。図9の例では予め販売実績の新規登録入力ウィンドウの画面が表示されている。
【0065】
次に、ステップS513において、クライアント101は、選択された電子帳票を表示する。
【0066】
新帳票の場合、図9の901のような画面を表示し、ステップS514において、902へのユーザの入力を受け付ける。
【0067】
一方、既帳票の場合、図9の照会ボタン905ボタンが押下された後で、図10のような画面を表示し、ユーザからの入力を受け付ける。図10を参照して、既帳票の表示イメージを説明する。
【0068】
図10は、本発明のクライアントにおける電子帳票データの表示画面の一例を示す模式図である。
【0069】
図10において、白枠の部分が入力値の変更可能な値であり、次のステップS514において、ユーザの変更した入力を受け付ける。各白枠欄にユーザが入力した後、ユーザが1001の変更ボタンを押下すると、白枠内の入力された値が電子帳票に反映される。図5のフローチャートの説明に戻る。
【0070】
図5のステップS514において、クライアントは、前述した入力値を受け付け、受け付けた値をデータベースへ反映させるため、サーバ102に入力値を送信する。送信された値はサーバ側でDBサーバに送信される(S502)。
【0071】
次に、ステップS515において、クライアント101は、入力された電子帳票が既帳票の修正である場合は、図11に示すように既に編集済みの電子帳票について、特殊な表示方法で識別させて表示する。図11を参照して、既帳票の表示イメージを説明する。
【0072】
図11は、本発明のクライアントにおける電子帳票データの履歴表示の画面の一例を示す模式図である。
【0073】
図11は同じ電子帳票を2回修正した場合のイメージ図であり、1101〜1103までは同じ電子帳票のイメージ図が重なって表示されている。同じ電子帳票を修正した場合、1104に表示されているような電子帳票リストの中で過去に修正した電子帳票を1105のように別の色で表示してする。この表示により、電子帳票のデグレーションを極力避けることが可能になる。図5のフローチャートの説明に戻る。
【0074】
ステップS516において、クライアント101は、S514で入力された電子帳票の値を電子帳票データの履歴表示画面に表示する。具体的には、図9の904欄に図7や図8、図11のようなイメージを表示する。表示の際は、重なり合った電子帳票の表示の中で直前に入力した電子帳票を最前面に表示する。
【0075】
次にステップS517において、クライアント101は、ユーザから電子帳票表示もしくは入力を継続するか終了するかの判断を受け付け、継続の場合はステップS511に移行し、終了の場合は図5のフローチャートを終了する。
【0076】
以上、図4及び図5において、クライアント101で実行した処理をサーバ102で処理し、出力結果のみをクライアント101に送信するように構成しても良い。
【0077】
本発明では以上のような構成をとることで、電子帳票の履歴情報を容易に確認しながら、修正すべき電子帳票を容易に選択、修正することが可能となる。
【0078】
また、この構成のように、過去の修正した電子帳票が全て表示される電子帳票システムにおいても、過去に修正した電子帳票か容易に分かることにより、電子帳票のデグレーションを極力防ぐことが可能となる。
【0079】
以下、図12に示すメモリマップを参照して本発明に係るワークフローサーバで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0080】
図12は、本発明に係るクライアントで読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0081】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0082】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記記録媒体に管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0083】
本実施形態における図4、図5に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、各クライアントにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0084】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0085】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0086】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0087】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0088】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0090】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0091】
101 クライアント
102 サーバ
103 DBサーバ
301 データ送受信部
302 入力フィールド送信部
303 データベース
310 データ編集画面表示部
311 データ編集確定受付部
312 データ履歴表示部
313 編集データ指定受付部
314 データ保存部
315 データ編集終了受付部
316 入力フィールド受信部
317 データ受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ編集に用いる編集情報の入力を受け付ける入力フィールドを有するデータ編集画面を表示するデータ編集画面表示手段と、
前記データ編集画面に対して入力された編集情報の確定入力を受け付けるデータ編集確定受付手段と、
前記データ編集確定受付手段で前記編集情報の確定入力を受け付ける毎に、前記編集情報を変更履歴情報として追加表示するデータ履歴表示画面を表示するデータ履歴表示手段と、
前記データ履歴表示手段に表示されている変更履歴情報に対する指定を受け付ける編集データ指定受付手段を備え、
前記データ履歴表示手段は、後にデータ編集確定受付手段により確定入力を受け付けた編集情報に関する変更履歴情報が前面に表示されるよう、前記変更履歴情報の表示を行い、
前記データ編集画面表示は、前記編集データ指定受付手段で指定を受け付けた変更履歴情報が示す編集情報を前記データ編集画面の各入力フィールドに表示すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記データ編集確定受付手段で確定入力を受け付けた編集情報を記憶するデータ記憶手段と接続可能であり、
前記データ編集確定受付手段で確定入力を受け付けた編集情報を前記データ記憶手段に送信するデータ送信手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記データ送信手段は、データ編集確定受付手段で確定入力を受け付ける毎に編集情報を保存することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記データ編集が一時的に終了することを受け付けるデータ編集終了受付手段を備え、
前記データ送信手段は、前記データ編集終了受付手段により一時的に終了を受け付けた際に、これまでの編集情報を前記データ記憶手段に送信することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記編集情報の入力を受け付ける入力フィールドの情報を有しないデータ編集を行う場合、前記入力フィールドの情報を有しないデータ編集の入力フィールドを受信する入力フィールド受信手段を有する請求項1乃至4記載の情報処理装置。
【請求項6】
データ編集に用いる編集情報の入力を受け付ける入力フィールドを有するデータ編集画面を表示するデータ編集画面表示工程と、
前記データ編集画面に対して入力された編集情報の確定入力を受け付けるデータ編集確定受付工程と、
前記データ編集確定受付工程で前記編集情報の確定入力を受け付ける毎に、前記編集情報を変更履歴情報として追加表示するデータ履歴表示画面を表示するデータ履歴表示工程と、
前記データ履歴表示工程に表示されている変更履歴情報に対する指定を受け付ける編集データ指定受付工程を備え、
前記データ履歴表示工程は、後にデータ編集確定受付工程により確定入力を受け付けた編集情報に関する変更履歴情報が前面に表示されるよう、前記変更履歴情報の表示を行い、
前記データ編集画面表示は、前記編集データ指定受付工程で指定を受け付けた変更履歴情報が示す編集情報を前記データ編集画面の各入力フィールドに表示すること
を特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−103864(P2012−103864A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251235(P2010−251235)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】