説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】操作体の押圧力に応じて表示画面の切り替えと対象の選択を行って、操作ステップを短縮させる。
【解決手段】情報処理装置100は、操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出する検出部112と、検出部112により検出された操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える表示切替部114と、表示切替部114により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部112により操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、所定の操作に応じて所定の処理を実行する実行部116と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置には、液晶ディスプレイなどの表示部の表面に静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサを設けるタッチスクリーン(タッチパネル)がある。タッチスクリーンによれば、表示画面に触れることで情報処理装置の入力が可能となり、ユーザが容易に情報処理装置を扱うことができるようになる。
【0003】
最近では、タッチスクリーンを用いた入力において、ユーザの使い勝手を向上する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、タッチスクリーンに接触する操作体の押圧力を検知し、検知した圧力データとカーソル移動やダブルクリックなどの操作に関する処理とを関連付けている。これにより、タッチスクリーンを備えた情報処理装置において、操作に関する処理を増やすことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−192092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、最近では、携帯情報端末の性能向上に伴い、多くの階層を持つデータを処理することが増えてきている。例えば、携帯情報端末の音楽データは、アーティスト、アルバム、楽曲、再生画面の4つの階層構造を有する。タッチスクリーンを備えた情報処理装置で階層構造を有する音楽データを再生する場合には、アーティスト、アルバム、楽曲、再生画面の順に表示画面上で対象をタッチして所望の音楽を選択する。再生する音楽を選択し直す場合には、表示画面の「戻る」等を複数回タッチして階層を順に戻り、その階層における対象を選択し直す必要があった。
【0006】
また、地図上でビルなど複数階層を有するスポットを表示する場合には、地図表示から各スポットのフロア表示に切り替えて内容を表示させる必要があった。上記の場合、対象を選択し直すために複数回タッチして階層を戻ったり、表示画面を切り替えたりしなければならないため、操作ステップが多くなり、操作性が低下してしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、操作体の押圧力に応じて表示画面の切り替えと対象の選択を行って、操作ステップを短縮させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出する検出部と、検出部により検出された操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える表示切替部と、表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部により操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、所定の操作に応じて所定の処理を実行する実行部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0009】
また、表示切替部は、検出部により検出された操作体の押圧力に応じて、複数階層の処理を実行させるための各階層に対応する表示画面の表示を切り替え、実行部は、表示切替部により表示画面が複数階層のうちの一の階層の表示に切り替えられている間に、検出部により操作体の他の操作が検出された場合に、他の操作に応じて一の階層における処理を実行するようにしてもよい。
【0010】
また、表示切替部は、検出部により検出された操作体の押圧力が増加した場合に、表示画面に表示されている一の階層の下位の階層の表示画面に表示を切り替え、検出部により検出された操作体の押圧力が減少した場合に、表示画面に表示されている一の階層の上位の階層の表示画面に表示を切り替えてもよい。
【0011】
また、表示切替部は、1または2以上の複数階層を示す階層表示を含む地図表示を表示画面に表示させ、検出部により検出された操作体の接触操作に応じて、階層表示の内容を含む地図表示を表示画面に表示してもよい。
【0012】
また、表示切替部は、検出部により検出された操作体の押圧力に応じて、表示画面に表示されている地図表示に含まれる階層表示の表示内容を切り替えてもよい。
【0013】
また、表示切替部は、検出部により検出された操作体の押圧力に応じて、切り替え前の表示画面の表示の透明度を上げながら表示を切り替えてもよい。
【0014】
また、表示切替部は、検出部により検出された操作体の押圧力に応じて、表示画面の切り替え前の表示画面の表示サイズを小さくしながら表示を切り替えてもよい。
【0015】
また、実行部は、表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、接触面を押圧した操作体とは異なる他の操作体の接触操作が検出部により検出された場合に、他の操作体の接触操作に応じて所定の処理を実行してもよい。
【0016】
また、実行部は、表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部により検出された操作体の押圧力が所定時間内に所定の閾値を超えた場合に、操作体の接触操作に応じて所定の処理を実行してもよい。
【0017】
また、検出部は、筐体の傾きを検出し、実行部は、表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部により筐体の傾きが検出された場合に、筐体の傾きに応じて所定の処理を実行してもよい。
【0018】
また、表示切替部は、検出部により検出された操作体による接触操作面の押圧力に応じて、接触操作面の接触箇所に対応する位置の表示色を変化させてもよい。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出するステップと、検出された操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替えるステップと、表示画面の表示が切り替えられている間に、操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、所定の操作に応じて所定の処理を実行するステップと、を含む情報処理方法が提供される。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出する検出部と、検出部により検出された操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える表示切替部と、表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部により操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、所定の操作に応じて所定の処理を実行する実行部と、を備える、情報処理装置として機能させるための、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、操作体の押圧力に応じて表示画面の切り替えと対象の選択を行って、操作ステップを短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態にかかる情報処理装置の表示装置の構成を示す説明図である。
【図2】同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成について説明する説明図である。
【図3】同実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】同実施形態にかかる表示画面の切り替えについて説明する説明図である。
【図5】同実施形態にかかる押圧力と時間との関係を説明する説明図である。
【図6】同実施形態にかかる押圧力と時間との関係を説明する説明図である。
【図7】同実施形態にかかる筐体の傾きに応じた処理について説明する説明図である。
【図8】同実施形態にかかる筐体の傾きに応じた処理について説明する説明図である。
【図9】同実施形態にかかる地図上の階層表示の表示例について説明する説明図である。
【図10】同実施形態にかかる地図上に複数のスポットが表示されている場合について説明する。
【図11】同実施形態にかかる地図上に複数のスポットが表示されている場合について説明する。
【図12】同実施形態にかかる情報処理装置の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図13】従来の表示切替処理について説明する説明図である。
【図14】従来の表示切替処理について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0024】
また、以下に示す順序に従って、当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態の目的
〔2〕情報処理装置のハードウェア構成
〔3〕情報処理装置の機能構成
〔4〕情報処理装置の動作の詳細
【0025】
〔1〕本実施形態の目的
まず、本発明の実施形態の目的について説明する。表示装置には、液晶ディスプレイなどの表示部の表面に静電容量方式や抵抗膜方式のタッチセンサを設けるタッチスクリーン(タッチパネル)がある。タッチスクリーンによれば、表示画面に触れることで情報処理装置の入力が可能となり、ユーザが容易に情報処理装置を扱うことができるようになる。
【0026】
最近では、タッチスクリーンを用いた入力において、ユーザの使い勝手を向上する技術が開示されている。当該技術では、タッチスクリーンに接触する操作体の押圧力を検知し、検知した圧力データとカーソル移動やダブルクリックなどの操作に関する処理とを関連付けている。これにより、タッチスクリーンを備えた情報処理装置において、操作に関する処理を増やすことが可能となる。
【0027】
ところで、最近では、携帯情報端末の性能向上に伴い、多くの階層を持つデータを処理することが増えてきている。例えば、携帯情報端末の音楽データは、図13に示したように、アーティスト選択画面501、アルバム選択画面502、楽曲選択画面503、再生画面504の4つの階層構造を有する。タッチスクリーンを備えた情報処理装置で階層構造を有する音楽データを再生する場合には、アーティスト選択画面501、アルバム選択画面502、楽曲選択画面503の順に表示画面上で対象をタッチして所望の音楽を選択する。
【0028】
再生する音楽を選択し直す場合には、表示画面の上位階層に「戻る」等の表示を複数回タッチして階層を順に戻り、その階層における対象を選択し直す必要があった。例えば、再生画面504が表示されている状態で、アーティストを変更したい場合には、再生画面504から楽曲選択画面503、アルバム選択画面502に戻り、さらにアーティスト選択画面501に戻る。そして、アーティスト選択画面501において、対象となるアーティストを変更することができる。
【0029】
また、地図上でビルなど複数階層を有するスポットを表示する場合には、地図表示から各スポットのフロア表示に切り替えて内容を表示させる必要があった。例えば、図14に示したように、複数のスポットが閲覧対象となっている場合には、地図上に表示された複数のスポットのフロア内容を、画面を遷移することなく閲覧するのは困難であった。
【0030】
また、図14に示したように、複数のスポットが閲覧対象となっている場合に、複数のスポットを示す表示が重なり合ってすべての対象を閲覧することができなかった。このように、従来の情報処理装置では、対象を選択し直すために複数回タッチして階層を戻ったり、表示画面を切り替えたりしなければならないため、操作ステップが多くなり、操作性が低下してしまうという問題があった。
【0031】
そこで、上記のような事情を一着眼点として、本発明の実施形態にかかる情報処理装置100が創作されるに至った。本実施形態にかかる情報処理装置100によれば、操作体の押圧力に応じて表示画面の切り替えと対象の選択を行って、操作ステップを短縮させることが可能となる。
【0032】
本実施形態では、情報処理装置100として、図1に示したような小型のオーディオプレイヤーやメディアプレイヤー、PDA(personal digitl assistant)、携帯電話などを例示して説明するが、かかる例に限定されず、パーソナルコンピュータなどに適用することも可能である。また、ディスプレイ等の表示装置と一体の装置として構成したが、かかる例に限定されず。情報処理装置100と表示装置とを別体の装置として構成するようにしてもよい。
【0033】
〔2〕情報処理装置のハードウェア構成
以上、本発明の実施形態の目的について説明した。次に、図1を参照して、本実施形態にかかる情報処理装置100の表示装置の構成について説明する。図1は、情報処理装置100の表示装置の構成を示す説明図である。本実施形態にかかる情報処理装置100は、情報を表示する表示装置の表示画面を操作体で接触したり押圧したりすることにより、情報を入力可能な装置である。情報処理装置100を所有するユーザは、表示装置に表示されたアイコンや文字キー等で示される対象に操作体を接触させることにより、操作体が接触した対象を選択したり決定したりすることができる。
【0034】
このような情報処理装置100の入力表示部は、図1に示すように、表示装置104の表示画面側にシート状の感圧センサ106と、静電式タッチパネル105とを積層して構成される。
【0035】
静電式タッチパネル105は、表示画面に対する操作体の接触を検出する機能を有する。静電式タッチパネル105は、格子状に配置された静電センサを備えており、静電容量の変化によってその値を常時変化させる。静電センサに操作体である指が近付いたり触れたりした場合に、静電センサにより検知される静電容量が増加する。各静電センサの静電容量は同時に取得することが可能である。すべての静電センサの静電容量の変化を同時に検出し、補間することによって近接または接触している指の形を検出することが可能である。静電式タッチパネル105は、検出した静電容量の値を、CPU(Central Processing Unit;図2の符号101)へ出力する。
【0036】
また、感圧センサ106は、表示画面を押圧する圧力を検出する検出する機能を有する。感圧センサ106は、例えば2枚のシートパネルで電極面を形成し、押された部分の通電を検出して位置を検出する抵抗膜感圧方式のセンサを用いることができる。感圧センサ106も、静電式タッチパネル105と同様に、押圧された位置を検出する検出点がシート内に複数配置されている。各検出点における通電は同時に検出することが可能である。感圧センサ106は、各検出点において検出された、表示画面を押圧する圧力をCPUへ出力する。
【0037】
CPUは、静電式タッチパネル105および感圧センサ106から入力された各種情報と表示装置104に表示された表示内容の表示位置との対応付けを行い、操作体の動きを解析する。そして、CPUは、解析された操作体の動きから、情報処理装置100へ入力された入力情報を認識して、入力情報に対応する処理を実行する。このように、ユーザは、表示画面に表示された内容を操作して、入力情報を入力することができる。なお、操作体を表示装置104の表示画面に接触させたり押圧させたりするとき、実際、操作体は、表示装置104の表示画面に接触しているのではなく静電式タッチパネル105の表面に接触している。このように、操作体が実際には静電式タッチパネル105の表面に接触している場合にも、以下では、「操作体を表示装置104の表示画面に接触させる」として説明する場合がある。
【0038】
次に、図2に基づいて、情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。本実施形態にかかる情報処理装置100は、図2に示すように、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、不揮発性メモリ103と、表示装置104と、静電式タッチパネル105と、感圧センサ106とを備える。
【0039】
CPU101は、上述したように、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置100内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。RAM102は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。不揮発性メモリ103は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。不揮発性メモリ103は、例えばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等を用いることができる。
【0040】
表示装置104は、情報を出力する出力装置の一例である。表示装置104として、例えば液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などを用いることができる。静電式タッチパネル105は、ユーザが情報を入力する入力装置の一例であって、情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。感圧センサ106も、静電式タッチパネル105と同様、ユーザが情報を入力する入力装置の一例である。静電式タッチパネル105および感圧センサ106は、上述したような構成とすることができる。
【0041】
ユーザは、静電式タッチパネル105および感圧センサ106を操作することにより、情報処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。本実施形態の情報処理装置100では、静電式タッチパネル105により接触操作面の接触操作を検出し、感圧センサ106により接触操作面の押圧力を検出する。
【0042】
〔3〕情報処理装置の機能構成
以上、本実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成について説明した。次に、図3を参照して、情報処理装置100の機能構成について説明する。図3では、特に、CPU101における表示切替制御について説明する。なお、図3に示した情報処理装置100の機能構成を説明するに際し、適宜図4〜図11を参照して説明する。図3に示したように、CPU11は、検出部112、表示切替部114、実行部116などを備える。
【0043】
検出部112は、静電式タッチパネル105により入力された操作体の接触操作面(表示画面)の接触操作を検出する機能を有する。上記したように、接触体が表示画面に接触すると、静電式タッチパネル105により検出される静電容量が増加する。静電式タッチパネル105により検出された静電容量の値が所定の値を超えたとき、検出部112は、操作体が表示画面に接触したことを検出することができる。検出部112は、操作体が表示画面に接触したか否かを判定し、操作体が接触したと判定した場合には、検出された静電容量の値を検出結果として表示切替部114と実行部116に提供する。
【0044】
また、検出部112は、操作体による接触操作面の押圧力を検出する機能を有する。上記したように、感圧センサ106は、圧力の大きさに応じた電気信号を検出する。検出部112は、感圧センサ106により検出された電気信号により、操作体が表示画面を押圧したか否かを判定し、操作体が押圧したと判定した場合には、検出された押圧力を検出結果として表示切替部114と実行部116に提供する。
【0045】
また、検出部112は、傾きセンサ(図示せず)により検出された情報処理装置100の筐体の傾きを取得するようにしてもよい。傾きセンサは、例えば、ジャイロセンサ、メカ式、光学式の4方向検出センサなど、筐体の傾きを検出できるものであればよい。ジャイロセンサは、角速度を測定することにより筐体の傾きを検出することができる。また、メカ式、光学式の4方向検出センサは、赤外LEDとトランジスタ等を用いて4方向を検出可能な装置であって、筐体の傾きや向きを検出できる。
【0046】
表示切替部114は、検出部112により検出された操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える機能を有する。ここで、図4を参照して、表示切替部114による表示画面の切り替えについて説明する。図4は、表示切替部114により切り替える表示画面の画面例と押圧力との関係について説明する説明図である。以下では、表示画面に表示されるデータとして、音楽データを例示して説明する。音楽データは、階層構造を有しており、上位階層から下位階層までの3層構造となっている。最上位階層はアーティストであり、アーティストの下位階層はアルバムである。さらに、アーティストの下位階層は楽曲である。
【0047】
また、音楽データを再生するための表示画面は4層構造となっている。最上位階層の表示はアーティストリストであり、アーティストリストの下位階層の表示はアルバムリストである。また、アルバムリストの下位階層の表示は、楽曲リストである。そして、楽曲リストの下位階層のリストは楽曲の再生表示である。通常、階層構造を有する音楽データを再生する場合は、まず、アーティストリストから再生したいアーティストを選択し、次に、選択したアーティストのアルバムリストから再生したいアルバムを選択する。さらに、選択したアルバムの楽曲リストから再生したい楽曲を選択すると、選択した楽曲の再生画面が表示される。
【0048】
上記した手順で選択した楽曲が再生された後に、他のアーティストや他のアルバムを選択する場合には、上位階層に戻って対象を選択する必要がある。例えば、楽曲を再生した後に、他のアーティストを選択し直す場合には、楽曲の再生画面の上位階層である楽曲リストの表示画面に戻り、楽曲リストの上位階層であるアルバムリストの表示画面に戻る。そしてさらに、アルバムリストの上位階層であるアーティストリストの表示画面に戻って、そこでアーティストを選択し直すことができる。すなわち、楽曲の再生画面からアーティストリストの表示画面に戻るまで表示画面を3度タッチする必要がる。このように、階層構造を有する音楽データから対象を選択するためには、階層を「戻る」、対象を「選択する」という操作を数回繰り返さなければならなかった。
【0049】
ところが、本実施形態では、操作体の押圧力に応じて、各階層の移動をスムーズに行って、対象となる音楽データを容易に選択することが可能となる。本実施形態における階層の移動について、詳細に説明する。図4のグラフ210は、操作体の押圧力が時間経過するにしたがい増加していることがわかる。グラフ210では、操作体の押圧力が0からF1、F2に増加し、さらにF2以上に増加していることがわかる。
【0050】
操作体の押圧力がF1以下の場合、すなわち、操作体の押圧力が表示画面に加わっていない状態から操作体の表示画面の押圧力がF1となるまでの間、表示画面には画面例201が表示されている。画面例201は、例えば、音楽データの再生画面である。そして、操作体の表示画面の押圧力がF1以上となりF2となるまでの間、表示画面には、画面例202が表示される。画面例202は、例えば、音楽データの楽曲リストの画面である。そして、操作体の表示画面の押圧力がF2以上となった場合には、表示画面には、画面例203が表示される。画面例203は、例えば、音楽データのアルバムリストの画面である。
【0051】
このように、本実施形態では、操作体により表示画面が押し込まれると、押し込まれた度合いに応じて、階層を移動することが可能となる。例えば、表示切替部114により、押圧力が増加すると上位階層に切り替えられ、押圧力が減少すると下位階層に切り替えられる。楽曲が再生されているとき、すなわち、楽曲の再生画面が表示されているときに、操作体により表示画面が押し込まれていくと、表示切替部114は、楽曲の再生画面から、楽曲リスト、アルバムリスト、アーティストリストへと上位階層の表示画面に画面を遷移していく。
【0052】
また、アーティストリストの表示画面に遷移した後に、押し込まれた操作体の押圧力が戻されていくと、表示切替部114は、アーティストリストから元の楽曲再生画面まで画面を遷移させる。表示切替部114は、画面を遷移させる際に、押圧力に応じて現在の階層を示す表示の透明度を上げていき、現在の階層の上位階層または下位階層を表示させる。
【0053】
また、表示切替部114は、画面を遷移させる際に、押圧力に応じて現在の階層を示す表示の大きさを変更させるようにしてもよい。例えば、現在の階層を示す表示を徐々に小さくしていき、現在の階層の上位階層または下位階層を表示させるようにしてもよい。
【0054】
また、表示切替部114は、検出部112により検出された操作体による接触操作面の押圧力に応じて、接触操作面の接触箇所に対応する位置の表示色を変化させるようにしてもよい。例えば、図4に示したように、表示画面が操作体により押圧されている場合に、表示画面には、操作体の接触箇所204が円形状に表示されている。接触箇所204は、操作体の押圧力に応じて変化する。例えば、押圧力が3N以下の場合には接触箇所204を青色表示にし、押圧力が3Nより大きく7N以下の場合には接触箇所204を黄色表示にする。また、押圧力が7Nより大きい場合には接触箇所204を赤色表示にする。
【0055】
このように、押圧力に応じて接触箇所204の表示色を変化させることにより、ユーザは、どれくらいの力で表示画面を押し込むと階層が遷移するのかを視覚的に認識することができる。よって、ユーザは、より直感的に上位階層や下位階層に表示画面を変更したり、対象を選択したりすることが可能となる。
【0056】
また、表示画面を押圧することにより表示画面が切り替わるか否かを表示するようにしてもよい。例えば、操作体が表示画面に接触した場合に、押圧力により表示画面を切り替えることが可能である旨のメッセージを表示されている表示画面に重畳して表示するようにしてもよい。
【0057】
図3に戻り、実行部116は、表示切替部114により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部112により操作体の接触面へ所定の操作が検出された場合に、所定の操作に応じて所定の処理を実行する機能を有する。接触面への所定の操作とは、例えば、操作体の押圧とは異なる他の操作であって、例えば、表示画面への接触(タッチ)が挙げられる。例えば、図4に示したように、ユーザは、右手で表示画面を押圧して表示画面の階層を変更させて、選択したい階層が表示されている間に左手で選択対象をタッチする。実行部116により実行される所定の処理とは、階層の決定操作や、決定された階層における対象の選択などである。
【0058】
実行部116は、上記したように、ユーザの押圧力に応じて表示画面の階層が遷移している間に行われた所定の操作に応じて、ユーザに指示された処理を実行する。また、実行部116は、表示切替部114により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部112により検出された操作体の押圧力が所定時間内に所定の閾値を超えた場合に、操作体の接触操作に応じて所定の処理を実行するようにしてもよい。
【0059】
ここで、図5を参照して、操作体の押圧力が所定時間内に所定の閾値を超えた場合について説明する。図5は、押圧力F〔N〕と時間t〔sec〕との関係を説明する説明図である。図5に示したように、押圧力が時間経過にしたがい増加し、t1時間の間に、急激に押圧力が変化している。すなわち、ユーザにより、t1の時間内に表示画面を短時間で強く押し込む操作がなされていることになる。このように、急激に押圧力が変化する操作がユーザによりなされた場合に、実行部116はt1の時間内に表示されている階層を固定して、操作体がタッチした該階層の対象を選択する。
【0060】
また、図6を参照して、押圧力が急激に減少した場合について説明する。図6に示したように、操作体の押圧力が時間経過にしたがい増加し、t2時間の間に急激に押圧力がしている。このように、押圧力が短時間の間に急激に減少した場合に、実行部116により所定の処理が実行されるようにしてもよい。ユーザは、徐々に表示画面を押し込み、t2時間内に急激に表示画面の押し込みを中止している。すなわち、押し込んでいた操作体を急激に表示画面から離している。この場合、実行部116は、t2の時間内に表示されている階層を固定して、操作体がタッチした該階層の対象を選択する。
【0061】
また、実行部116は、表示切替部114により表示画面の表示が切り替えられている間に、検出部112により筐体の傾きが検出された場合に、筐体の傾きに応じて所定の処理を実行するようにしてもよい。ここで、図7および図8を参照して、筐体の傾きに応じて実行部116により所定の処理が実行される場合について説明する。図7および図8は、筐体の傾きに応じて実行部116により所定の処理が実行される場合について説明する説明図である。
【0062】
ユーザは、情報処理装置100を図7の説明図220に示したように把持しているとする。操作体であるユーザの親指は、表示画面に接触している。ユーザは、表示画面を押圧して上位階層に遷移したり、表示画面から操作体を徐々に離して下位階層に遷移したりしている。例えば、上記した音楽データを例にして説明すると、ユーザは、楽曲再生画面が表示されている表示画面を押圧してアルバムリストやアーティストリストの画面に遷移する。そして、表示画面が切り替えられている間に、説明図221に示したように右方向に筐体が傾けられたとする。この場合、実行部116は、筐体が傾けられたときに表示されている階層を固定して、さらに筐体が傾いた方向(右方向)に表示画面をスクロールするようにしてもよい。
【0063】
同様に、表示画面が切り替えられている間に説明図222に示したように左方向に筐体が傾けられたとする。この場合、実行部116は、筐体が傾けられたときに表示されている階層を固定して、さらに筐体が傾いた方向(左方向)に表示画面をスクロールするようにしてもよい。また、表示画面が切り替えられている間に説明図223に示したように、上方向(下方向)に筐体が傾けられたとする。この場合、実行部116は、筐体が傾けられたときに表示されている階層を固定して、さらに筐体が傾いた方向(上方向または下方向)に表示画面をスクロールするようにしてもよい。
【0064】
また図8に示したように、ユーザにより筐体が左右または上下に振られた場合についても、筐体が左右(または上下)に振られたときに表示されている階層を固定するようにしてもよい。また、実行部116は、筐体が振られた振動にしたがって、選択する対象を変更するようにしてもよい。
【0065】
また、上記では、音楽データを例示して説明したが、かかる例に限定されず、階層構造を有するデータを用いることができる。例えば、動画や静止画のデータ、スケジュールのデータなどであってもよい。また、表示画面に地図が表示されている場合に、操作体の押圧力に応じて、該地図表示に含まれている階層表示の内容を表示させるようにしてもよい。ここで、図9を参照して、地図上の階層表示の表示例について説明する。図9は、地図上の階層表示の表示例について説明する説明図である。
【0066】
図9に示したように、地図301には、複数階層を示す階層表示が含まれている。複数階層を示す階層表示とは、例えば、1つのスポットに複数のフロアが存在するビルやデパートなどである。ユーザは、階層表示させたいスポットを操作体で接触し、押圧する。表示切替部114は、操作体の押圧力に応じて、指定されたスポットのフロアの内容を表示する。例えば、操作体により接触されて指定されたスポットが8階建てのビルであった場合には、押圧力の増加にしたがい、上位階のフロアの内容を表示していく。
【0067】
また、実行部116は、指定されたスポットのフロアの内容表示が切り替えられている間に、上記したように、操作体の押圧以外の接触により階層表示を固定して、操作体により接触した箇所のさらに詳細情報を表示させるようにしてもよい。例えば、指定されたビルの各フロアに複数の店舗が配置されている場合には、操作体の押圧以外の接触により指定された店舗の店名、開店時間、休業日等の詳細情報を表示させるようにしてもよい。上記のフロアの内容表示の切り替えに際しても、図9に示したように、操作体の接触箇所303の色表示を操作体の押圧力に応じて変化させてもよい。
【0068】
また、地図上に複数のスポットが重なり合っている場合には、表示切替部114は、複数のスポットをグループ毎に分類し、該グループ毎に複数のスポットを表示させるように表示画面を切り替えるようにしてもよい。ここで、図10を参照して、地図上に複数のスポットが表示されている場合について説明する。図10は、地図上に複数のスポットが表示されている場合の表示切替例について説明する説明図である。例えば、図10に示したように、ユーザが情報処理装置100の検索機能を用いて検索した結果、表示例311のように、「コンビニ」と「トイレ」が地図上に表示されたとする。
【0069】
このとき、表示例311では、「コンビニ」の表示と「トイレ」の表示とが重なっていたり近すぎたりする場合に、操作体を接触させて目的となる表示を上手く選択できないという問題があった。この場合、ユーザは地図を拡大表示させたり、表示範囲を変更させたりしなければならなかった。しかし、本実施形態では、検索結果をグループ毎に分類して、該グループ毎に検索結果を表示させることができる。例えば、「トイレ」と「コンビニ」の表示が同じ地図上であった場合には、接触体の押圧力に応じて、「トイレ」のみを表示させたり、「コンビニ」のみを表示させたりするようにすることができる。
【0070】
例えば、図10の表示例312では、操作体の押圧力が2N以上5N以下の場合に、「トイレ」のみを表示させている。また、図11の表示例314では、操作体の押圧力が5Nより大きい場合に「コンビニ」のみを表示させている。ユーザは、操作体の押圧力を変化させるだけで、地図上のトイレの位置のみを確認したり、コンビニの位置のみを確認したりすることができる。上記のグループ毎の内容表示の切り替えに際しても、図10および図11に示したように、操作体の接触箇所の色表示を操作体の押圧力に応じて変化させてもよい。
【0071】
〔4〕情報処理装置の動作の詳細
以上、情報処理装置100の機能構成について説明した。次に、図12を参照して、情報処理装置100の動作の詳細について説明する。図12は、情報処理装置100の動作の詳細を示すフローチャートである。図12に示したように、まず、検出部112は、操作体の押圧力を検出して、操作体の押圧力が一定よりも大きいか否かを判定する(S102)。ステップS102において、操作体の押圧力が一定よりも大きい値ではないと判定された場合には、通常の操作であるため、通常の操作として認識する(S104)。
【0072】
ステップS102において、検出部112により、操作体の押圧力が一定よりも大きい値であると判定された場合には、検出された押圧力が前回検出された押圧力と比較して一定値以上変化しているか否かを判定する(S106)。ステップS106においては、前回検出された押圧力よりも一定値以上変化している場合には、操作体により表示画面がさらに押し込まれたことを示している。一方、ステップS106において、前回検出された押圧力よりも一定値以上変化していない場合には、操作体によりさらなる押し込みは行われていないことを示している。ステップS106において、一定値以上変化した場合にステップS110以降の表示切替処理を行わないようにすることにより、ユーザの意図しない表示切替を行わないようにすることができる。
【0073】
ステップS106において、前回検出された押圧力よりも一定値以上変化していると判定された場合には、表示切替部114は、表示画面に表示されている画像のα値を算出する(S110)。ステップS110においては、画像のα値だけでなく、画像の透明度やスケールを算出するようにしてもよい。そして、ステップS106において検出された操作体の押圧力に応じて、表示切替部114は、表示画面に表示されている描画を更新する(S112)。
【0074】
ステップS112において更新される描画は、例えば、上記したように、現在表示されている階層の上位階層の描画や、下位階層の描画である。そして、操作対象となるレイヤを算出する(S114)。ステップS114における操作対象となるレイヤとは、例えば、階層構造を有するデータを表示する場合には、操作対象となる階層を意味する。また、複数のグループに分類されたデータを表示する場合には、操作対象となるグループの表示を意味する。
【0075】
次に、実行部116は、ステップS114において算出された操作対象レイヤの値に基づいて、操作対象となるレイヤを変更するか否かを判定する(S116)。上記したように、実行部116は、表示切替部114により表示画面が切り替えられている間に、所定の操作がなされた場合に所定の処理を実行する。表示切替部114が下位階層から上位階層に表示画面が完全に切り替わる前に、所定の操作がなされた場合には、下位階層で処理を実行すればよいのか上位階層で処理を実行すればよいのかを決定する必要がある。例えば、実行部116は、下位階層から上位階層に表示画面が完全に切り替わる前に所定の操作がなされた場合には、下位階層の処理を実行するようにしてもよい。
【0076】
次に、ステップS116において、操作レイヤを変更すると判定された場合には、操作レイヤを更新して、指定された処理を実行する(S118)。ステップS116において、操作レイヤを変更しないと判定された場合には、ステップS102からの処理を再度実行する。
【0077】
ステップS106において、前回検出された押圧力よりも一定値以上変化していないと判定された場合には、実行部116は、表示されている操作レイヤに対する操作を認識して、指示された処理を実行する(S108)。以上、情報処理装置100における動作の詳細について説明した。
【0078】
上記実施形態によれば、表示画面を操作する操作体による接触操作および押圧力を検出して、検出された操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える。そして、表示画面が切り替えられている間に、操作体の接触操作面へのタッチや、押圧力の急激な変化や、筐体の傾きなどの操作が検出された場合に、該操作に応じて所定の処理を実行する。これにより、少ない操作ステップで容易に表示画面の表示を切り替えて、指示された処理を実行することが可能となる。
【0079】
また、操作体による押圧力と接触操作の組み合わせにより、表示画面を切り替えたり、処理を実行することが可能となるため、既存の操作と干渉することなく操作性を拡張することが可能となる。さらに、押圧力に応じて表示色を変化させるなどのフィードバックを返すことにより、直感的な操作を実現することができる。
【0080】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0081】
例えば、本明細書の情報処理装置100の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。すなわち、情報処理装置100の処理における各ステップは、異なる処理であっても並列的に実行されてもよい。
【0082】
また、情報処理装置100などに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した情報処理装置100の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【符号の説明】
【0083】
100 情報処理装置
104 表示装置
105 静電式タッチパネル
106 感圧センサ
112 検出部
114 表示切替部
116 実行部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える表示切替部と、
前記表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、前記検出部により前記操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、前記所定の操作に応じて所定の処理を実行する実行部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示切替部は、前記検出部により検出された前記操作体の押圧力に応じて、複数階層の処理を実行させるための各階層に対応する表示画面の表示を切り替え、
前記実行部は、前記表示切替部により前記表示画面が前記複数階層のうちの一の階層の表示に切り替えられている間に、前記検出部により前記操作体の前記他の操作が検出された場合に、前記他の操作に応じて前記一の階層における処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示切替部は、
前記検出部により検出された前記操作体の押圧力が増加した場合に、表示画面に表示されている前記一の階層の下位の階層の表示画面に表示を切り替え、
前記検出部により検出された前記操作体の押圧力が減少した場合に、表示画面に表示されている前記一の階層の上位の階層の表示画面に表示を切り替える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示切替部は、1または2以上の複数階層を示す階層表示を含む地図表示を表示画面に表示させ、前記検出部により検出された前記操作体の接触操作に応じて、前記階層表示の内容を含む前記地図表示を表示画面に表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示切替部は、前記検出部により検出された前記操作体の押圧力に応じて、表示画面に表示されている前記地図表示に含まれる前記階層表示の表示内容を切り替える、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示切替部は、前記検出部により検出された前記操作体の押圧力に応じて、切り替え前の表示画面の表示の透明度を上げながら表示を切り替える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示切替部は、前記検出部により検出された前記操作体の押圧力に応じて、表示画面の切り替え前の表示画面の表示サイズを小さくしながら表示を切り替える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記実行部は、前記表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、前記接触面を押圧した前記操作体とは異なる他の操作体の接触操作が前記検出部により検出された場合に、前記他の操作体の接触操作に応じて所定の処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記実行部は、前記表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、前記検出部により検出された前記操作体の押圧力が所定時間内に所定の閾値を超えた場合に、前記操作体の接触操作に応じて所定の処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記検出部は、筐体の傾きを検出し、
前記実行部は、前記表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、前記検出部により前記筐体の傾きが検出された場合に、前記筐体の傾きに応じて所定の処理を実行する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示切替部は、前記検出部により検出された前記操作体による前記接触操作面の押圧力に応じて、前記接触操作面の接触箇所に対応する位置の表示色を変化させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出するステップと、
前記検出された前記操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替えるステップと、
前記表示画面の表示が切り替えられている間に、前記操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、前記所定の操作に応じて所定の処理を実行するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
操作体による接触操作面の接触操作および押圧力を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記操作体の押圧力に応じて表示画面の表示を切り替える表示切替部と、
前記表示切替部により表示画面の表示が切り替えられている間に、前記検出部により前記操作体の接触操作面への所定の操作が検出された場合に、前記所定の操作に応じて所定の処理を実行する実行部と、
を備える、情報処理装置として機能させるための、プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−53831(P2011−53831A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200870(P2009−200870)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】