説明

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

【課題】 ユーザが覚え易いとされる図形を認証に用いることを可能にするとともに、実用的な認証精度の維持を可能にする。
【解決手段】 座標情報入力部11は、座標状に形成された多数の入力位置に対する入力操作による座標情報の入力を受付ける。入力位置検出部7は座標情報からその入力操作による少なくとも3箇所以上の入力位置を検出する。認証判別部1は、検出された入力位置に基づき形成される図形面積を算出するとともに、この図形面積値が認証情報記憶部3に記憶された認証用面積情報に対して基準範囲内にあるときその入力操作を認証判別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに係り、操作に際して認証を求めるコンピュータや複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等に搭載して好適する情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばコンピュータや複合機においては、その操作に当たって認証(パスワード)を求める機能を搭載してセキュリティを確保することが良く行われている。
【0003】
そして、最も主流のパスワード入力は文字列によるもので、その精度は長さによって高まるが、最大の難点はユーザに覚え難い点にある。
【0004】
これに対して指紋や虹彩等の生体情報を用いたものは覚える必要はないものの、特殊な設備が必要で、一般的な普及が困難であり、これを改善するために例えば以下のような特許文献1〜5が提案されている。
【0005】
特開平11−66005号公報(特許文献1)は、座標点から入力した図形入力点に基づき抽出したパラメータをハッシュ関数アルゴリズムを用いて一般的なパスワードに変換し、このパラメータのビットストリームから生成したパスワードを個人認証に利用する構成を有し、簡単な手書き図形入力によって短いパスワード処理のように認証処理を軽減するものである。
【0006】
そして、特開2001−92785号公報(特許文献2)は、認証用の映像を用い、この認証用映像中の所定座標ポイントを選択することで認証用パスワードを生成し、認証するものである。
【0007】
また、特開2002−82734号公報(特許文献3)は、画面のマス目上の領域を特定順序でなぞることによって認識された図形と、予め設定された図形を比較して認証し、パソコン等のスクリーンセーバーのロックを解除するものである。
【0008】
さらに、特開2004−178394号公報(特許文献4)は、入力図形を波形に変えて認証する生態情報(バイオメタリック情報)技術を提供するものである。
【0009】
さらにまた、特開2005−202527号公報(特許文献5)は、タッチパネルにおいて、タッチパネルに接触する物体のタッチ位置、接触面積、接触時間によって認証することにより、パスワード入力の必要がない認証技術を提供するものである。
【特許文献1】特開平11−66005号公報
【特許文献2】特開2001−92785号公報
【特許文献3】特開2002−82734号公報
【特許文献4】特開2004−178394号公報
【特許文献5】特開2005−202527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述した特許文献1では、簡単な手書き図形入力に基づき一般的なパスワードに変換するものではあるものの、図形情報そのものをパスワード認証に使用するものでなく、パスワードが覚え難い点を改善するものではないし、更に、特許文献2では、映像を表示する手段が必要であるとともに操作手順を覚える必要があるうえ、対象とする映像が表示されるまで操作を待たされるので、実際には操作性に難点がある。
【0011】
また、上述した特許文献3では、マス目の数や認証の精度を選択することで、簡易的な認証から厳密な認証まで行えるが、単に、マス目を選択する認証であるから、高い認証精度を得難い難点がある。
【0012】
さらに、特許文献4では座標情報を用いるものではなく、上述したように特殊な設備が必要であって簡単に実施できないし、特許文献5では、タッチパネルに接触する物体の接触時間が設けられているため、かえって接触時間によっては誰にでも入力し易くなって認証精度が低下する困難がある。
【0013】
このように従来の技術では、人が覚えやすく従来の設備において実施可能な認証技術が提案されておらず、改善が望まれている。
【0014】
そこで、本発明者は、図形の特性であるユーザに覚え易く入力も簡単である点に着目するとともに、図形の面積を比較すると認証精度を高く維持可能である点を見出し、本発明を完成させた。
【0015】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、ユーザが覚え易い認証図形を用いて実用的な認証精度の維持が可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
そのような課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、座標状に形成された多数の入力位置に対する入力操作による座標情報の入力を受付ける座標情報入力部と、その座標情報から入力操作による少なくとも3箇所以上の入力位置を検出する入力位置検出部と、所定の認証用面積情報を記憶する認証情報記憶部と、検出された入力位置に基づき形成される面積を算出するとともに、この算出面積値がその認証情報記憶部の認証用面積情報に対して基準範囲内にあるとき上記入力操作が認証されたと判別する認証判別部とを具備している。
【0017】
本発明の情報処理装置では、上記認証判別部が、その入力位置を結ぶ外形形状で形成される面積を算出する構成も可能である。
【0018】
本発明の情報処理装置では、上記入力位置検出部がその入力位置の入力順位を検出し、上記認証判別部がそれら入力順位に基づき形成される線分によって形成される面積を算出する構成も可能である。
【0019】
本発明の情報処理装置では、上記座標情報入力部が格子状のマス目領域をその入力位置とし、上記入力位置検出部が同じマス目領域内に位置する入力位置を同一のものとして検出する構成も可能である。
【0020】
本発明に係る情報処理方法は、座標状に形成された多数の入力位置を有する座標情報入力部に対し、少なくとも3箇所以上の入力操作による座標情報を入力する座標情報入力処理と、その座標情報からその入力操作による入力位置を検出する入力位置検出処理と、検出された入力位置に基づき形成される面積を算出する面積算出処理と、予め記憶された認証用面積情報に対しその算出面積値が基準範囲内にあるときその入力操作が認証されたと判別する認証判別処理とを具備している。
【0021】
本発明の情報処理方法では、上記認証判別処理がそれら入力位置を結ぶ外形形状で形成される面積を算出する構成も可能である。
【0022】
本発明の情報処理方法では、上記入力位置検出処理がそれら入力位置の入力順位を検出し、上記認証判別処理がそれら入力順位に基づき形成される線分によって形成される面積を算出する構成も可能である。
【0023】
本発明の情報処理方法では、上記座標情報入力部が格子状のマス目領域を入力位置とし、上記入力位置検出処理が同じマス目領域内に位置する入力位置を同一のものとして検出する構成も可能である。
【0024】
また、本発明の情報処理プログラムは、座標状に形成された多数の入力位置に対する入力操作による入力を認証する制御用コンピュータに対し、その入力位置に対する入力操作を受付ける座標情報入力処理と、その入力操作による少なくとも3箇所以上の入力位置を検出する入力位置検出処理と、検出された入力位置に基づき形成される面積を算出する面積算出処理と、予め記憶された認証用面積情報に対しその算出面積値が基準範囲内にあるとき入力操作が認証されたと判別する認証判別処理とを実行させるものである。
【発明の効果】
【0025】
このような本発明に係る情報処理装置および情報処理方法では、座標状に形成された多数の入力位置を有する座標情報入力部に対し、少なくとも3箇所以上の座標情報の入力操作をすることにより、入力位置検出部にてそれらの入力位置を検出し、検出された入力位置に基づき形成される図形面積を算出するとともに、この算出面積値と予め認証情報記憶部に記憶された認証用面積情報とを比較し、その算出面積値が認証用面積情報に対して基準範囲内にあるときその入力操作が認証されたと判別するから、ユーザが覚え易い認証図形を用いることが可能であるうえ、実用的な認証精度の維持も実現可能となる。
【0026】
本発明において、その入力位置を結ぶ外形形状で形成される面積を算出する構成では、概略的な図形の面積算出を介して認証するから、ある程度の認証精度を保ちつつ早い認証処理が可能である。
【0027】
本発明において、上記入力位置の入力順位を検出し、これら入力順位に基づき形成される線分によって形成される図形面積を算出する構成では、入力順位に基づき形成される図形の面積算出を介して認証するから、認証精度をより高くすることが可能である。
【0028】
本発明において、格子状のマス目領域を上記入力位置とし、同じマス目領域内に位置する入力位置を同一の入力位置として検出する構成では、マス目領域の広狭の設定によって認証精度を高くしたり低くすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明に係る情報処理方法および情報処理プログラムは本発明の情報処理装置を説明する過程で説明する。
【0030】
図1は本発明に係る情報処理装置の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【0031】
図1において、制御部1は、CPU(Central Processing Unit)およびこの動作プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等からなり、記憶部3、表示制御部5および入力位置検出部7を制御する機能を有するが、詳細は後述する。
【0032】
記憶部3は、制御部1の制御の下、後述する認証用図形、この認証用図形の面積情報(面積値)および後述する表示パネル部9に表示する画像データを記憶する機能を有するRAM(Random Access Memory)やハードディスクである。
【0033】
表示制御部5は、制御部1の制御の下、記憶部3から読出された画像データや後述する認証入力図形に基づき、表示パネル部9を表示ドライブする公知の機能を有している。
【0034】
表示パネル部9は、表示制御部5によってドライブされた画像データを表示する例えば公知の液晶表示パネル等であり、画像データとして装置の動作状態や認証入力図形を表示する機能を有する。
【0035】
タッチパネル部11は、縦横座標状に配置された多数のスイッチ部からなるパネルであって表示パネル部9に重ねるように配置されており、例えばパネル面にタッチすることによって当該タッチ箇所のスイッチ部がスイッチオン(ON)し、そのオン信号を座標情報として縦横からマトリックス状に出力する公知の座標情報入力部である。
【0036】
入力位置検出部7は、タッチパネル部11からの縦横のスイッチオン信号(座標情報)に基づき、タッチパネル部11におけるタッチ位置、すなわち操作入力位置を検出して制御部1に出力する機能を有している。
【0037】
入力位置検出部7は、図2Aに示すように、タッチパネル部11をX軸方向に8等分、Y軸方向に5等分して縦横連続する40個のマス目領域Pを仮想的に形成したとき、太実線で囲まれた隣合う4個づつのマス目Pを1個の特定領域P1〜P5として5個領域設定し、これら個々の特定領域P1〜P5内に位置する操作入力位置は同じ領域とするとともに、操作入力位置として検出する機能を有している。
【0038】
入力位置検出部7は、図2Bに示すように、X軸方向およびY軸方向で等分したマス目Pの一部分どうしにより太実線で囲まれた特定領域p1〜p5を5個領域設定し、これら個々の特定領域p1〜p5に位置する操作入力位置を同じ領域とするとともに、操作入力位置として検出することも可能である。
【0039】
図2Bの特定領域p1〜p5は、同図Aの特定領域P1〜P5よりも狭く設定されることにより、後述するように認証精度を向上させることが可能である。
【0040】
入力位置検出部7は、タッチパネル部11の例えば特定領域P1〜P5(p1〜p5)において、入力位置の入力順位を検出する機能を有し、例えば図3Aに示すように、タッチパネル部11におけるタッチ入力順位1〜5(同図では丸付き数字で示す。)の順でタッチすると、後述するように制御部1において同図Bのような星形の入力図形として認識されることになる。
【0041】
なお、入力位置検出部7における特定領域P1〜P5(p1〜p5)の領域特定や入力位置の入力順位検出は、図示しない操作入力部等から設定されるが、それらの設定や検出を行わないようにすることも可能である。
【0042】
制御部1は、記憶部3、表示制御部5および入力位置検出部7を制御する他、以下のような機能を有する。
【0043】
制御部1は、入力位置検出部7からの位置検出情報に基づき、例えば図4Aの破線で示すように、各入力位置を結ぶ閉鎖外形形状で形成される入力図形を認識して、その入力図形の面積を算出するとともに、この算出面積値と記憶部3の認証用面積情報とを比較し、予め設定された基準範囲、例えば30%以内の差異にあるとき、タッチパネル部11で入力された入力図形が認証されたと判別する認証判別部としての機能を有しており、認証されたと判別したとき、図示しない装置本来の機能を起動制御するようになっている。すなわち、認証判別部は面積算出機能を含むものである。
【0044】
制御部1は、図4Bの実線で示されるように、入力位置検出部7からの位置検出情報および入力位置の入力順位に基づき形成される線分によって閉鎖形成される星形図形を入力図形と認識し、この星形図形面積を算出する機能を有し、この星形面積値と予め記憶部3に記憶された認証用星形面積情報とを比較し、上述した基準範囲内の差異にあれば、入力図形を認証したと判別するよう形成可能である。
【0045】
すなわち、上述した記憶部3は、種々の認証用図形情報(認証情報)を記憶する認証情報記憶部として機能している。
【0046】
制御部1は、入力位置検出部7について特定領域P1〜P5(p1〜p5)の領域設定や入力位置の入力順位の検出を行わない設定がなされているとき、タッチパネル部11で何らかの図形入力がなされれば、認証したと判別するよう形成可能である。
【0047】
次に、このような本発明の情報処理装置の動作を図5のフローチャートを参照して簡単に説明する。
【0048】
図5において、ステップS1でタッチパネル部11における複数箇所への座標入力操作が完了すると、ステップS2で特定領域設定が有効か否か入力位置検出部7にて判別され、図2に示したような特定領域設定が有効であってステップS2がYESであれば、ステップS3で操作入力位置が特定領域内に収まっているか否か入力位置検出部7にて判別され、操作入力位置が領域外であってステップS3がNOであればステップS9に移る。
【0049】
操作入力位置が領域内であってステップS3がYESであったり、領域設定が有効でなくてステップS2がNOであれば、ステップS4に移って入力順序設定が有効か否か入力位置検出部7にて判別される。
【0050】
入力順序設定が有効であってステップS4がYESであれば、ステップS5にて認証順序通りか否か入力位置検出部7にて判別され、操作入力順序が認証順序通りでなくてステップS5がNOであればステップS9に移る。
【0051】
入力順序が認証順序通りであってステップS5がYESであったり、入力順序設定が有効でなくてステップS4がNOであれば、ステップS6に移って面積設定(基準範囲設定)は有効か否か入力位置検出部7にて判別される。
【0052】
面積設定が有効であってステップS6がYESであれば、ステップS7にて入力図形面積が基準範囲を超えるか否か制御部1で判別され、入力図形面積が基準範囲を超えてステップS7がNOであればステップS9に移り、ステップS9にて制御部1で認証失敗処理、例えば図示しない表示部にてエラー表示処理をして終了する。
【0053】
入力図形面積が基準範囲内に収まっていてステップS7がYESであったり、設定面積が有効でなくてステップS6がNOであればステップS8に移り、ステップS8にて制御部1が認証処理をして終了する。
【0054】
なお、ステップS2からステップS4およびステップS6を経てステップS8に移る処理は、タッチパネル部11で何らかの図形入力がなされて認証したと制御部1が判別する処理である。
【0055】
そして、これらの処理手順が本発明に係る情報処理方法および情報処理プログラムの主要部をなす。
【0056】
このように、本発明に係る情報処理装置および情報処理方法は、座標状に形成された多数の入力位置に対する入力操作による座標情報の入力操作をタッチパネル部(座標情報入力部)11で受付け、座標情報からその入力操作による複数箇所(5箇所)の入力位置を入力位置検出部7で検出し、検出された入力位置に基づき形成される図形面積を算出するとともに、この図形に係る算出面積値が記憶部(認証情報記憶部)3に記憶された認証用面積情報に対して基準範囲内にあるとき、認証判別部(制御部)1がその入力操作を認証判別する構成を有している。
【0057】
従って、一般に覚え易くて文字列より簡単な図形をパスワードに用いることが可能であるうえ、入力図形の面積を認証用図形の面積値と比較して判別するから、実用的な認証精度の維持も可能であるし、基準範囲を小さく設定したり大きく設定することによって認証精度を高くも低くもできる。
【0058】
しかも、その入力位置を結ぶ閉じられた外形形状で形成される概略図形(図4A)の面積を算出すると、ある程度の認証精度を保ちつつ早い認証処理が可能であるし、その入力位置の入力順位を検出し、それら入力順位に基づき形成される線分によって囲まれた具体的な入力図形(同図B)の面積を算出すると、認証精度をより高くすることが可能である。
【0059】
さらに、格子状のマス目領域Pをその入力位置として座標情報入力部11を形成し、入力位置検出部7にて同じマス目領域P内に位置する入力位置を同一のものとして検出すれば、マス目領域Pを狭くしたり広くすることにより(図2A、B)、入力位置の精度を高くしたり低くすることが可能で、ユーザや管理者の意向により、同じパスワード(入力図形)でも認証の精度を低くも高くも設定可能である。
【0060】
そして、本発明において、情報処理装置が受け付ける図形は星形に限定されず、少なくとも3箇所以上の入力位置から特定される種々の図形で実施可能であり、これに合わせて入力位置検出部7および制御部1を形成すれば良いし、比較する認証用図形(認証用情報)も予め記憶部(認証情報記憶部)3に記憶しておけば良い。
【0061】
また、本発明では、タッチパネル部11等の座標情報入力部における座標位置の入力ツールは、通常のパソコンにおけるマウス、タッチパネル、ポインティングデバイス等の種々の座標入力具が考えられ、座標入力具に応じた入力座標情報によって座標情報入力部11に入力すれば良い。
【0062】
ところで、本発明に係る情報処理方法および情報処理プログラムにおいても、上述した情報処理装置と同様な効果を得ることが可能である。
【0063】
さらに、本発明の情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムは、パスワード入力等によって認証操作が必要な装置、例えば画像形成装置(プリンタ、複合機)、ATM(現金自動預払機)、コンビニエンスストアの端末機器等に広く応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明に係る情報処理装置の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の情報処理装置の動作を説明する図である。
【図3】本発明の情報処理装置の動作を説明する図である。
【図4】本発明の情報処理装置の動作を説明する図である。
【図5】本発明の情報処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1 制御部(認証判別部)
3 記憶部(認証情報記憶部)
5 表示制御部
7 入力位置検出部
9 表示パネル部
11 タッチパネル部(座標情報入力部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座標状に形成された多数の入力位置に対する入力操作による座標情報の入力を受付ける座標情報入力部と、
前記座標情報から前記入力操作による少なくとも3箇所以上の入力位置を検出する入力位置検出部と、
所定の認証用面積情報を記憶する認証情報記憶部と、
検出された前記入力位置に基づき形成される面積を算出するとともに、この算出面積値が前記認証情報記憶部の前記認証用面積情報に対して基準範囲内にあるとき、前記入力操作が認証されたと判別する認証判別部と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記認証判別部は、前記入力位置を結ぶ外形形状で形成される面積を算出する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記入力位置検出部は前記入力位置の入力順位を検出し、前記認証判別部は前記入力順位に基づき形成される線分によって形成される面積を算出する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記座標情報入力部は格子状のマス目領域を前記入力位置とし、前記入力位置検出部は同じマス目領域内に位置する前記入力位置を同一のものとして検出する請求項1〜3いずれか1記載の情報処理装置。
【請求項5】
座標状に形成された多数の入力位置を有する座標情報入力部に対し、少なくとも3箇所以上の入力操作による座標情報を入力する座標情報入力処理と、
前記座標情報から前記入力操作による前記入力位置を検出する入力位置検出処理と、
検出された前記入力位置に基づき形成される面積を算出する面積算出処理と、
予め記憶された認証用面積情報に対し、前記算出面積値が基準範囲内にあるとき、前記入力操作が認証されたと判別する認証判別処理と、
を具備することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
前記認証判別処理は、前記入力位置を結ぶ外形形状で形成される面積を算出する請求項5記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記入力位置検出処理は前記入力位置の入力順位を検出し、前記認証判別処理は前記入力順位に基づき形成される線分によって形成される面積を算出する請求項5記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記座標情報入力部は格子状のマス目領域を前記入力位置とし、前記入力位置検出処理は同じマス目領域内に位置する前記入力位置を同一のものとして検出する請求項5〜7いずれか1記載の情報処理方法。
【請求項9】
座標状に形成された多数の入力位置に対する入力操作による入力を認証する制御用コンピュータに対し、
前記入力位置に対する入力操作を受付ける座標情報入力処理と、
前記入力操作による少なくとも3箇所以上の前記入力位置を検出する入力位置検出処理と、
検出された前記入力位置に基づき形成される面積を算出する面積算出処理と、
予め記憶された認証用面積情報に対し、前記算出面積値が基準範囲内にあるとき前記入力操作が認証されたと判別する認証判別処理と、
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−305133(P2008−305133A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151302(P2007−151302)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】